説明

情報装置、課金システム、及び、情報処理方法

【課題】発信側と着信側との双方の混雑を緩和する処理の実行を可能とする情報装置を提供する。
【解決手段】本発明の情報装置101では、混雑情報取得部2によって一方の移動機が属するエリアの混雑状況と他方の移動機が属するエリアの混雑情報とを取得し、判断部4によってそれぞれの混雑状況に基づいて一方の移動機と他方の移動機との通信接続が容易か否か把握する。よって、通信網における発信側と着信側との双方の移動機の混雑情報に基づく通信接続の容易性を把握することができる。従って、通信接続の容易性に応じて、発信側と着信側との双方の混雑を緩和するための処理を実行することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信接続に関する情報処理を行う情報装置、課金システム、及び、情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、通信網における混雑を緩和するために、通信接続に関する情報処理を行う技術が提案されている。例えば、基地局毎のトラフィック量に基づいて通信料金を基地局毎に設定し、ユーザが利用する通信端末へ設定した基地局毎の通信料金を通知する。そして、発信側のユーザが、通信料金を参照して利用する基地局を選定可能にする技術がある(下記特許文献1参照)。この場合、トラフィック量が少ない基地局の料金を安価に設定することにより、ユーザが安価な基地局を選択するので、混雑を緩和することができる。
【特許文献1】特開2006−180038号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
一般的に通信では、発信側だけでなく着信側のトラフィックにも負荷を与える。よって、上記特許文献1の技術では、着信側の混雑を緩和することはできない。
【0004】
そこで本発明は、発信側と着信側との双方の混雑を緩和する処理の実行を可能とする情報装置、課金システム、及び、情報処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の情報装置は、第1の通信端末が属するエリアの混雑状況を示す第1の混雑情報を第1の通信端末が属するエリアの基地局から取得し、第2の通信端末が属するエリアの混雑状況を示す第2の混雑情報を第2の通信端末が属するエリアの基地局から取得する混雑情報取得手段と、混雑情報取得手段によって取得された第1の混雑情報と第2の混雑情報とに基づいて、第1の通信端末と第2の通信端末との通信接続が容易か否か判断する判断手段と、判断手段による判断結果に応じた通信処理を行う処理手段と、を備えることを特徴とする。
【0006】
本発明の情報装置では、混雑情報取得手段によって第1の通信端末が属するエリアの混雑状況と第2の通信端末が属するエリアの混雑情報とを取得し、判断手段によってそれぞれの混雑状況に基づいて第1の通信端末と第2の通信端末との通信接続が容易か否か把握することができる。よって、第1の通信端末と第2の通信端末とをそれぞれ発信側の端末と着信側の端末とすれば、通信網における発信側と着信側との双方の混雑情報に基づく通信接続の容易性を把握することができる。従って、通信接続の容易性に応じて、発信側と着信側との双方の混雑を緩和するための処理を実行することができる。
【0007】
好ましくは、上記処理手段は、判断手段による判断結果に応じた課金方法を決定する決定手段である。この場合、第1の通信端末と第2の通信端末との通信接続が容易な場合に安価な課金方法に設定すれば、第1の通信端末のユーザは、通信接続が容易なタイミングで第2の通信端末と通信接続を行うようになる。よって、発信側と着信側との双方の混雑を緩和できると共に、ユーザの利便性が向上する。
【0008】
好ましくは、決定手段によって決定された課金方法を示す課金情報を生成する情報生成手段と、情報生成手段によって生成された課金情報を第1の通信端末へ送信する送信手段と、を備える。この場合、第1の通信端末のユーザは、通信接続が容易なタイミングを確実に把握することが可能となる。よって、より確実に第2の通信端末との通信接続が容易なタイミングで第2の通信端末と通信接続を行うようになる。よって、発信側と着信側との双方の混雑をより確実に緩和できると共に、ユーザの利便性が向上する。
【0009】
好ましくは、第1の混雑情報は、第1の通信端末が属するエリアの基地局における無線リソースの利用率であり、第2の混雑情報は、第2の通信端末が属するエリアの基地局における無線リソースの利用率である。これにより、第1、第2の通信端末がそれぞれ属するエリアの混雑状況を的確に把握することができる。
【0010】
好ましくは、複数の第2の通信端末を特定する特定情報を第1の通信端末から受信する受信手段を備え、混雑情報取得手段は、複数の第2の通信端末それぞれについて第2の混雑情報を取得し、判断手段は、第1の通信端末に対して複数の第2の通信端末それぞれについて通信接続が容易か否か判断する。これにより、第1の通信端末について複数の第2の通信端末それぞれとの通信接続の容易性を把握することができる。
【0011】
本発明の課金システムは、情報装置と課金装置とを含む課金システムであって、情報装置は、第1の通信端末が属するエリアの混雑状況を示す第1の混雑情報を第1の通信端末が属するエリアの基地局から取得し、第2の通信端末が属するエリアの混雑状況を示す第2の混雑情報を第2の通信端末が属するエリアの基地局から取得する混雑情報取得手段と、混雑情報取得手段によって取得された第1の混雑情報と第2の混雑情報とに基づいて、第1の通信端末と第2の通信端末との通信接続が容易か否か判断する判断手段と、判断手段による判断結果に応じた課金方法を決定する決定手段と、を備え、課金装置は、第1の通信端末と第2の通信端末との通信接続が成された場合に、決定手段によって決定された課金方法により課金処理を行うことを特徴とする。
【0012】
本発明の課金システムによれば、混雑情報取得手段によって第1の通信端末が属するエリアの混雑状況と第2の通信端末が属するエリアの混雑情報とを取得し、判断手段によってそれぞれの混雑状況に基づいて第1の通信端末と第2の通信端末との通信接続が容易か否か把握することができる。よって、第1の通信端末と第2の通信端末とをそれぞれ発信側の端末と着信側の端末とすれば、通信網における発信側と着信側との双方の混雑情報に基づく通信接続の容易性を把握することができる。そして、第1の通信端末と第2の通信端末との通信接続が容易な場合に安価な課金方法に設定すれば、第1の通信端末のユーザは、通信接続が容易なタイミングで第2の通信端末と通信接続を行うようになる。よって、発信側と着信側との双方の混雑を緩和できると共に、ユーザの利便性が向上する。
【0013】
本発明の情報処理方法では、混雑情報取得手段が、第1の通信端末が属するエリアの混雑状況を示す第1の混雑情報を第1の通信端末が属するエリアの基地局から取得し、第2の通信端末が属するエリアの混雑状況を示す第2の混雑情報を第2の通信端末が属するエリアの基地局から取得する混雑情報取得ステップと、判断手段が、混雑情報取得ステップにおいて取得された第1の混雑情報と第2の混雑情報とに基づいて、第1の通信端末と第2の通信端末との通信接続が容易か否か判断する判断ステップと、処理手段が、判断ステップにおける判断結果に応じた通信処理を行う処理ステップと、を備えることを特徴とする。
【0014】
本発明の情報処理方法では、混雑情報取得手段によって第1の通信端末が属するエリアの混雑状況と第2の通信端末が属するエリアの混雑情報とを取得し、判断手段によってそれぞれの混雑状況に基づいて第1の通信端末と第2の通信端末との通信接続が容易か否か把握することができる。よって、第1の通信端末と第2の通信端末とをそれぞれ発信側の端末と着信側の端末とすれば、通信網における発信側と着信側との双方の混雑情報に基づく通信接続の容易性を把握することができる。従って、通信接続の容易性に応じて、発信側と着信側との双方の混雑を緩和するための処理を実行することができる。
【0015】
好ましくは、上記処理ステップは、判断ステップにおける判断結果に応じて課金方法を決定する決定ステップである。この場合、第1の通信端末と第2の通信端末との通信接続が容易な場合に安価な課金方法に設定すれば、第1の通信端末のユーザは、通信接続が容易なタイミングで第2の通信端末と通信接続を行うようになる。よって、発信側と着信側との双方の混雑を緩和できると共に、ユーザの利便性が向上する。
【0016】
好ましくは、課金装置が、第1の通信端末と第2の通信端末との通信接続が成された場合に、決定ステップにおいて決定された課金方法により課金処理を行う課金ステップを備える。この場合、第1の通信端末のユーザは、通信接続が容易なタイミングを確実に把握することが可能となる。よって、より確実に第2の通信端末との通信接続が容易なタイミングで第2の通信端末と通信接続を行うようになる。よって、発信側と着信側との双方の混雑をより確実に緩和できると共に、ユーザの利便性が向上する。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、発信側と着信側との双方の混雑情報に基づく通信接続の容易性を把握することができるので、発信側と着信側との双方の混雑を緩和するための処理を実行することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
【0019】
図1は、本実施形態に係る通信システムの構成を示す図である。本実施形態に係る通信システムSは、移動体無線ネットワークシステムである。この通信システムSは、複数のエリア203,303,403に配置された無線基地(基地局)202,302,402を備え、無線基地202,302,402にそれぞれ属する移動機201,301,401同士で通信接続可能に構成されている。移動機201,301,401は、携帯電話、PHS(PersonalHandy-phone System)等の無線通信端末である。
【0020】
通信網501のコアネットワークには、通信事業者側において、通信接続の容易性に基づいて課金処理を行うための管理装置群Mが配置されている。管理装置群Mは、通信接続の容易性を判断する情報装置101、各移動機201,301,401の位置登録処理を行う位置情報装置102、及び、課金処理を行う課金装置103を含んで構成されている。この管理装置群Mが、本実施形態にかかる課金システムとして機能する。
【0021】
通信システムSでは、移動機201のユーザが、移動機201の電話帳に登録された移動機301及び移動機401の電話番号を含む相手先移動機リスト(特定情報)を情報装置101へ送信すると、移動機301と移動機401とそれぞれ通話接続した場合に適用される課金方法が通知される。課金方法には、本実施形態では、料金が通話時間に比例して加算される通常課金方法、割安な一定額を支払えば通話料が無料となる定額課金方法がある。通信接続が容易な状況では定額課金方法が適用され、通信接続が非容易な状況では通常課金方法が適用される。
【0022】
このような課金方法を示す課金情報は、情報装置101によって提供される。この情報装置101の構成について図2を参照して説明する。図2は、本実施形態に係る情報装置の構成を示すブロック図である。情報装置101は、機能的な構成要素として、通信部1、混雑情報取得部2、対象特定部3、判断部4、決定部5、及び情報生成部6を備えて構成される。
【0023】
通信部1は、無線基地202,302,402及び移動機201から送信される情報を受信し、移動機201,301,401へ情報を送信する。
【0024】
混雑情報取得部2は、通信部1を介して、各無線基地202,302,402から混雑情報をそれぞれ取得してする。そして、混雑情報取得部2は、取得した混雑情報を送信元である無線基地202,302,402のIDと関連付けて格納する。混雑情報取得部2は、各無線基地202,302,402から所定時間(例えば、30分毎)に送信される混雑情報を取得して、既に格納された混雑情報を更新する。
【0025】
混雑情報は、各無線基地202,302,402のエリアの混雑状況を示す情報である。本実施形態では、混雑情報は、無線基地202,302,402における無線リソースの利用率である。
【0026】
対象特定部3は、通信部1を介して、課金情報を要求する移動機201から相手先移動機リストを取得する。相手先移動機リストは、移動機201の電話帳に登録された移動機の電話番号のリストである。対象特定部3は、取得した相手先移動機リストと、その相手先移動機リストの送信元である移動機201の電話番号を示す情報とを判断部4へ出力する。
【0027】
判断部4は、対象特定部3によって出力された相手先移動機リストと移動機201の電話番号とを入力して、移動機201が属する無線基地202の混雑情報と相手先移動機リストに含まれる移動機301,401が属する無線基地302,402の混雑情報とをそれぞれ混雑情報取得部2から取得する。
【0028】
判断部4は、混雑情報に基づいて、各エリア203,303,403が閑散エリアか混雑エリアか判断する。具体的には、判断部4は、無線基地202,302,402毎に閾値を設定し、混雑情報が示す無線リソースの利用率が閾値を超えている場合は、無線基地202,302,402のエリア203,303,403が混雑エリアであると判断する。また、判断部4は、混雑情報が示す無線リソースの利用率が閾値以下である場合は、無線基地202,302,402のエリア203,303,403が閑散エリアであると判断する。
【0029】
すなわち、判断部4は、無線基地202,302,402において余剰な無線リソースが比較的多い場合はそのエリア203,303,403を閑散エリアであると判断する。また、判断部4は、無線基地202,302,402において余剰な無線リソースが比較的少ない場合はそのエリア203,303,403を混雑エリアであると判断する。
【0030】
図3を参照して、混雑エリアか閑散エリアかの判断について具体的に説明する。図3は、一日における無線基地の無線リソースの利用率の推移と閾値を示す。図3に示すグラフにおいて、横軸は時刻を示し、縦軸は無線基地202における無線リソースの利用率を示す。
【0031】
図3のグラフにおいて、18時から翌日の1時までの間は、無線基地202の無線リソースの利用率は閾値を超えている。よって、18時から翌日の1時までの間に、判断部4へ無線基地202の混雑情報が入力されると、判断部4は、無線基地202のエリア203は、混雑エリアであると判断する。1時から18時までの間は、無線基地202の無線リソースの利用率は閾値以下である。よって、1時から18時までの間に、判断部4へ無線基地202の混雑情報が入力されると、判断部4は、無線基地202のエリア203は、閑散エリアであると判断する。
【0032】
図4は、閑散エリアと混雑エリアとを説明するための図である。図4において、各円は1つの無線基地がカバーするエリアを示している。円A1は、閑散エリアを示し、斜線が施された円A2は、混雑エリアを示している。
【0033】
判断部4は、各エリアが閑散エリアか混雑エリアか判断した後、各移動機同士の通信接続の容易性を判断する。具体的には、判断部4は、エリア203とエリア303との双方が閑散エリアであると判断した場合に、移動機201と移動機301との通信接続は容易であると判断する。判断部4は、エリア203とエリア303といずれか一方又は双方が混雑エリアであると判断した場合は、移動機201と移動機301との通信接続は容易ではないと判断する。
【0034】
同様に、判断部4は、移動機201と移動機401との通信接続の容易性を判断する。このようにして、判断部4は、移動機201に対して複数の移動機301,401それぞれについて通信接続が容易か否か、混雑情報に基づいて判断する。そして、判断部4は、移動機201と複数の移動機301,401との組み合わせそれぞれについての通信接続の容易性の判断結果を決定部5へ出力する。
【0035】
図2に戻って、決定部5は、判断部4から出力された判断結果に応じて、移動機201と複数の移動機301,401との組み合わせそれぞれについて課金方法を決定する。決定部5は、通信接続が容易であると判断部4によって判断された移動機201と移動機との組み合わせについては、課金方法を定額課金方法に決定する。決定部5は、通信接続が容易でないと判断部4によって判断された移動機201と移動機との組み合わせについては、課金方法を通常課金方法に決定する。そして、決定部5は、決定した課金方法を情報生成部6へ出力する。
【0036】
情報生成部6は、各移動機301,401と決定された課金方法とを関連付けた課金情報を生成する。そして、情報生成部6は、生成した課金情報を通信部1へ出力する。この課金情報は、通信部1によって移動機201へ送信される。
【0037】
このような情報装置101の各機能は、図5に示すハードウェアによって実行される。図5は、本実施形態に係る情報装置のハードウェア構成図である。情報装置101は、物理的には、図5に示すように、CPU11、主記憶装置であるRAM12及びROM13、ハードディスク等の補助記憶装置15、入力デバイスであるキーボード及びマウス等の入力装置16、ディスプレイ等の出力装置17、ネットワークカード等のデータ送受信デバイスである通信モジュール14などを含むコンピュータシステムとして構成されている。
【0038】
図2において説明した各機能は、図5に示すCPU11、RAM12等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPU11の制御のもとで通信モジュール14、入力装置16、出力装置17を動作させるとともに、RAM12や補助記憶装置15におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
【0039】
引き続いて、本実施形態に係る情報装置101及び課金システムを含む通信システムSの動作を説明すると共に、本実施形態に係る情報処理方法について説明する。説明を簡単にするために、移動機201を発呼側とし、移動機301を着呼側とした場合の例について説明する。まず、移動機201と移動機301との双方が閑散エリアに位置し、通信接続が容易であると判断される場合の動作について説明する。図6は、本実施形態に係る通信システムにおいて通信接続が容易であると判断される場合の動作を示すシーケンス図である。
【0040】
まず、既存の移動体通信システムでも行われているように、移動機201がエリア203へ移動すると、位置情報登録要求が、移動機201から位置情報装置102へ送信される(ステップS1)。位置情報登録要求には、移動機201の電話番号と登録するエリア203(又は無線基地202)を識別するための基地IDが含まれている。位置情報登録要求が位置情報装置102によって受信されると、移動機201の電話番号と基地IDとが関連付けて格納され、位置情報の登録が完了した旨の通知が、位置情報装置102によって移動機201へ送信される(ステップS2)。一方で、エリア203の混雑情報が、無線基地202によって情報装置101へ所定時間毎に通知され、情報装置101の混雑情報取得部2において混雑情報が逐次更新されている(ステップS3;混雑情報取得ステップ)。
【0041】
一方、移動機301がエリア303へ移動すると、位置情報登録要求が、移動機301から位置情報装置102へ送信される(ステップS4)。位置情報登録要求には、移動機201の電話番号と登録するエリア303(又は無線基地302)を識別するための基地IDが含まれている。位置情報登録要求が位置情報装置102によって受信されると、移動機301の電話番号と基地IDとが関連付けて格納され、位置情報の登録が完了した旨の通知が、位置情報装置102によって移動機301へ送信される(ステップS5)。一方で、エリア303の混雑情報が、無線基地302によって情報装置101へ所定時間毎に通知され、情報装置101の混雑情報取得部2において混雑情報が逐次更新されている(ステップS6;混雑情報取得ステップ)。
【0042】
また、ユーザの入力に応じて、課金情報の要求が移動機201によって受け付けられると、相手先移動機リストが、移動機201によって情報装置101へ送信され、情報装置101において受信される(ステップS7)。相手先移動機リストが、情報装置101の対象特定部3へ出力されると、移動機201と移動機301との通信接続の容易性が、判断部4によって判断される(ステップS8;判断ステップ)。この場合は、移動機201と移動機301との通信接続は容易であると判断され、決定部5によって課金方法が定額課金方法に決定される(ステップS9;決定ステップ)。
【0043】
課金方法が決定されると、移動機301と定額通信可能である旨を示す課金情報が、情報生成部6によって生成され、通信部1によって情報装置101から移動機201へ送信される(ステップS10)。課金情報が移動機201において受信されると、移動機301と定額通信可能な旨が移動機201のディスプレイに表示される(ステップS11)。これにより、移動機201のユーザは、移動機301と通話しても新たな通話料が課金されないことを把握できる。よって、定額通話可能な間に通話を行うよう、ユーザを促すことができる。
【0044】
一方、課金方法が決定されると、定額通信可能である旨を示す課金情報が、通信部1によって情報装置101から移動機301にも送信される(ステップS12)。課金情報が移動機301において受信されると、移動機201と定額通信可能な旨が移動機301のディスプレイに表示される(ステップS13)。これにより、移動機301のユーザは、移動機201と通話しても新たに通話料が課金されないことを把握できる。
【0045】
そして、ユーザの入力に応じて、移動機201において移動機301へ発呼が行われると、移動機201と移動機301との間の通信接続が開始される(ステップS14)。すると、移動機201からステップS10において受信した課金情報に基づいて、定額課金処理を開始する旨の信号が、移動機201から課金装置103へ送信され、定額課金方法による課金処理が、課金装置103によって開始される(ステップS15;課金ステップ)。そして、移動機201と移動機301との間で、課金方法が定額課金方法である旨のフラグが立った状態で、通信が行われる(ステップS16)。
【0046】
なお、通信中は、所定時間毎又は混雑情報が更新される毎に、ステップS8とステップS9が行われることにより、課金方法が更新される。図6に示す場合では、通信中、エリア203及びエリア303が閑散エリアであると判断され、課金方法は定額課金方法に決定されて、更新処理される(ステップS17)。通信が切断されると(ステップS18)、定額課金処理を終了する旨の信号が、移動機201から課金装置103へ送信され、定額課金方法による課金処理が、課金装置103によって終了される(ステップS19)。
【0047】
このように、発信側の移動機201が位置するエリア203と着信側の移動機301が位置するエリア303との双方のエリアが閑散エリアである場合に、定額課金が実施される。この場合、新たに通話料金が加算されず、無料通話が実施される。
【0048】
引き続いて、課金方法の更新処理について、図7を参照してより詳細に説明する。図7は、本実施形態に係る情報装置における課金の更新処理の動作を示すフロー図である。
【0049】
まず、移動機201と移動機301とが定額課金方法で定額通信中である場合(ステップS41)に、所定時間毎又は混雑情報が更新される毎に、移動機201と移動機301との通信接続の容易性が判断部4によって判断される(ステップS42)。通信接続が容易であると判断された場合(ステップS43でYES)は、引き続き、移動機201と移動機301とが定額課金方法で定額通信が行われる。
【0050】
通信接続が容易でないと判断された場合(ステップS43でNO)、定額通信が終了する旨の情報が情報生成部6によって生成され、移動機201へ送信される(ステップS44)。移動機201では、定額通信が終了する旨の情報を受信すると、効果音の発信、バイブレーターの発信、モニター又はランプの点滅等の表示によって、ユーザに定額通信が終了する旨を通知する。
【0051】
ユーザが定額通信の終了を知って、通信を終了した場合(ステップS45でNO)は、課金更新処理を終了する。ユーザが定額通信の終了を知っても、通信を続行した場合(ステップS45でYES)は、通常課金方法での通常の通信に切り替える旨の信号が移動機201から課金装置103へ送信される(ステップS46)。そして、課金装置103では、通常課金方法での課金処理が実行される(ステップS47)。この場合、通信が切断されて、通常の課金処理が終了すると、定額通信分と通常通信分の料金が徴収されることとなる。
【0052】
次に、移動機201と移動機301とのいずれか一方、又は双方が混雑エリアに位置し、通信接続が容易でないと判断される場合の通信システムSの動作について説明する。図8は、本実施形態に係る通信システムにおいて通信接続が容易でないと判断される場合の動作を示すシーケンス図である。
【0053】
まず、図6のステップS1,S2と同様に、移動機201がエリア203へ移動すると、位置情報登録要求が、移動機201から位置情報装置102へ送信される(ステップS21)。位置情報登録要求が位置情報装置102によって受信されると、移動機201の電話番号と基地IDとが関連付けて格納され、位置情報の登録が完了した旨の通知が、位置情報装置102によって移動機201へ送信される(ステップS22)。一方で、図6のステップS3と同様に、エリア203の混雑情報が、無線基地202によって情報装置101へ所定時間毎に通知され、情報装置101の混雑情報取得部2において混雑情報が逐次更新されている(ステップS23;混雑情報取得ステップ)。
【0054】
一方、図6のステップS4,S5と同様に、移動機301がエリア303へ移動すると、位置情報登録要求が、移動機301から位置情報装置102へ送信される(ステップS24)。位置情報登録要求が位置情報装置102によって受信されると、移動機301の電話番号と基地IDとが関連付けて格納され、位置情報の登録が完了した旨の通知が、位置情報装置102によって移動機301へ送信される(ステップS25)。一方で、図6のステップS6と同様に、エリア303の混雑情報が、無線基地302によって情報装置101へ所定時間毎に通知され、情報装置101の混雑情報取得部2において混雑情報が逐次更新されている(ステップS26;混雑情報取得ステップ)。
【0055】
また、図6のステップS7と同様に、ユーザの入力に応じて、課金情報の要求が移動機201によって受け付けられると、相手先移動機リストが、移動機201によって情報装置101へ送信され、情報装置101において受信される(ステップS27)。相手先移動機リストが、情報装置101の対象特定部3へ出力されると、移動機201と移動機301との通信接続の容易性が、判断部4によって判断される(ステップS28;判断ステップ)。この場合は、移動機201と移動機301との通信接続は容易でないと判断され、決定部5によって課金方法が通常課金方法に決定される(ステップS29;決定ステップ)。
【0056】
そして、ユーザの入力に応じて、移動機201において移動機301へ発呼が行われると、移動機201と移動機301との間の通信接続が開始される(ステップS30)。すると、移動機201から通常課金処理を開始する旨の信号が、移動機201から課金装置103へ送信され、通常課金方法による課金処理が、課金装置103によって開始される(ステップS31;課金ステップ)。そして、移動機201と移動機301との間で、課金方法が通常課金方法である旨のフラグが立った状態で、通信が行われる(ステップS32)。
【0057】
なお、通信中は、所定時間毎又は混雑情報が更新される毎に、ステップS28とステップS29が行われることにより、課金方法が更新される。図8に示す場合では、通信中、エリア203又はエリア303が混雑エリアであると判断され、課金方法は通常課金方法に決定されて、更新処理される。通信が切断されると(ステップS33)、定額課金処理を終了する旨の信号が、移動機201から課金装置103へ送信され、定額課金方法による課金処理が、課金装置103によって終了される(ステップS34)。
【0058】
このように、発信側の移動機201が位置するエリア203と着信側の移動機301が位置するエリア303とのいずれか一方又は双方のエリアが混雑エリアである場合に、通常課金が実施される。
【0059】
以上説明した本実施形態の情報装置101では、混雑情報取得部2によって移動機201が属するエリア203の混雑状況と移動機301,401が属するエリアの混雑情報とを取得し、判断部4によってそれぞれの混雑状況に基づいて移動機201と移動機301,401との通信接続が容易か否か把握することができる。よって、移動機201と移動機301,401とをそれぞれ発信側の端末と着信側の端末とすれば、通信網における発信側と着信側との双方の混雑情報に基づく通信接続の容易性を把握することができる。従って、通信接続の容易性に応じて、発信側と着信側との双方の混雑を緩和するための処理を実行することができる。
【0060】
また、本実施形態の情報装置101では、決定部5が、判断部4による判断結果に応じた課金方法を決定する。そして、情報生成部6が、決定部5によって決定された課金方法を示す課金情報を生成し、通信部1が、情報生成部6によって生成された課金情報を移動機201へ送信する。この場合、ユーザは、通常課金方法が適用されるタイミングよりも定額課金方法が適用されるタイミングを選んで通話を行うようになる。よって、移動機301,401との通信接続が容易なタイミングで移動機301,401と通信接続を行うようになる。従って、発信側と着信側との双方の混雑を緩和できると共に、ユーザの利便性が向上する。
【0061】
また、本実施形態の情報装置101では、混雑情報は、移動機201,202,203が属するエリア203,303,403の基地局202,302,402における無線リソースの利用率である。これにより、移動機201,202,203がそれぞれ属するエリア203,303,403の混雑状況を的確に把握することができる。
【0062】
また、本実施形態の情報装置101では、相手先移動機リストを対象特定部3が取得し、判断部4は、移動機201に対して複数の移動機301,401それぞれについて通信接続が容易か否か判断する。これにより、移動機201について複数の移動機301,401それぞれとの通信接続の容易性を把握することができる。この場合、情報装置101は、移動機201について複数の移動機301,401それぞれとの通信接続の容易性についての情報を、図9に示すようにリストにして移動機201へ通知するのが好ましい。
【0063】
図9は、本実施形態に係る移動機において表示した課金情報の例を示す。図9(a)は、上述したように、課金方法が、通常課金方法と定額課金方法とのいずれかに設定される場合について示している。移動機201の電話帳に登録された人の名前と、定額通信可能である旨の印「○」とが関連付けられて表示されている。図9(a)では、「白井太郎さん」と「斉藤健太さん」とが利用する移動機と通信する場合は、定額課金方法が適用されることが示されている。また、それ以外の人が利用する移動機と通信する場合は、通常課金方法が適用されることが示されている。
【0064】
図9(b)は、課金方法が、通常課金方法と定額課金方法と通常課金に対して割引を適用する割引課金方法とのいずれかに設定される場合について示している。移動機201の電話帳に登録された人の名前と、定額通信可能である旨の印「○」又は割引率とが関連付けられて表示されている。図9(b)では、「白井太郎さん」と「斉藤健太さん」とが利用する移動機と通信する場合は、定額課金方法が適用されることが示されている。また、「新井夢華さん」が利用する移動機と通信する場合は通常課金の50%が割引され、「前田進一郎さん」が利用する移動機と通信する場合は、通常課金の70%が割引されることが示されている。なお、課金方法を識別可能に表示するために、色分けをして表示するようにしてもよい。
【0065】
このように、移動機201と移動機201の電話帳に登録されている移動機それぞれとの課金方法をリストにして移動機201へ提供することにより、ユーザの利便性が向上する。また、ユーザが複数の人に電話をかけたい場合に、定額課金方法が適用される人を優先的に選んで電話をかけるようになるので、発信側と着信側との双方の混雑を緩和することができる。
【0066】
本発明は上記実施形態に限られず、種々の変形が可能である。
【0067】
例えば、上記実施形態では、判断部4が、1つの閾値に基づいて、各エリア203,303,403が混雑エリアか閑散エリアか判断することとしたが、これに限られない。図10に示すように、閾値を2つ(閾値S1>閾値S2)を設定してもよい。この場合、判断部4は、混雑情報が示す無線リソースの利用率が閾値S1を超えている場合は、エリアが混雑エリアであると判断する。判断部4は、混雑情報が示す無線リソースの利用率が閾値S1以下であり閾値S2を超えている場合は、エリアが普通エリアであると判断する。判断部4は、混雑情報が示す無線リソースの利用率が閾値S2以下である場合は、エリアが閑散エリアであると判断する。
【0068】
図11は、閑散エリアと普通エリアと混雑エリアとを説明するための図である。図11において、各円は1つの無線基地がカバーするエリアを示している。円A3は閑散エリアを示し、斜線が施された円A4は通常エリアを示し、2重に斜線が施されたA5は混雑エリアを示している。
【0069】
このような場合、判断部4は、エリア203とエリア303との双方が閑散エリアであると判断した場合に、移動機201と移動機301との通信接続の容易性は高いと判断する。そして、決定部5は、課金方法を定額課金方法に決定する。
【0070】
また、判断部は、エリア203とエリア303との一方が閑散エリアで他方が普通エリアであると判断した場合、又は、双方のエリアが普通エリアであると判断した場合に、移動機201と移動機301との通信接続の容易性は普通であると判断する。そして、決定部5は、課金方法を割引課金方法に決定する。割引課金方法とは、通常課金から一定の割引を適用した課金方法である。
【0071】
また、判断部は、エリア203とエリア303との少なくとも一方が混雑エリアであると判断した場合に、移動機201と移動機301との通信接続の容易性は低いと判断する。そして、決定部5は、課金方法を通常課金方法に決定する。
【0072】
また、図12に示すように、閾値を3以上設定してもよい。図12には、閾値を7つ設定した場合について示している。7つの閾値は、閾値S3>閾値S4>閾値S5>閾値S6>閾値S7>閾値S8>閾値S9の関係を有する。この場合、判断部4は、混雑情報が示す無線リソースの利用率が閾値S3を超えている場合は、エリアがレベル1の混雑度合いであると判断する。判断部4は、混雑情報が示す無線リソースの利用率が閾値S3以下で閾値S4を超えている場合は、エリアがレベル2の混雑度合いであると判断する。同様に、判断部4は、エリアについてレベル1〜レベル8のどのレベルの混雑度合いか判断する。
【0073】
そして、判断部は、エリア203とエリア303との少なくとも一方がレベル1であると判断した場合、移動機201と移動機301との通信接続の容易性は最も低いと判断する。そして、決定部5は、課金方法を通常課金方法に決定する。また、判断部は、エリア203とエリア303と双方がレベル8であると判断した場合、移動機201と移動機301との通信接続の容易性は最も高いと判断する。そして、決定部5は、課金方法を定額課金方法に決定する。また、エリア203とエリア303との組み合わせが上記以外の場合、決定部5は、2つのエリア203,303の混雑度合いが高い方のレベル2〜7に応じて割引率を設定した割引課金方法を適用する。
【0074】
また、上記実施形態では、相手先移動機リストは、移動機201の電話帳に登録された移動機の電話番号であるとしたが、これに限られず、相手先移動機リストは任意に設定することができる。例えば、相手先移動機リストは、発着信履歴等のメモリ上にある電話番号のリストでもよいし、ユーザが頻繁にかける電話番号を登録したリストでもよい。
【0075】
また、上記実施形態では、移動機201が相手先移動機リストを情報装置101へ送信することにより、情報装置101は接続容易性の判断対象となる移動機を特定したが、これに限られない。情報装置101が、予め複数の移動機の電話番号をグループ毎に登録し、そのグループ内の移動機の組み合わせを接続容易性の判断対象としてもよい。また、現在利用されている移動機全体から、閑散エリアに位置する移動機同士の組み合わせを抽出し、定額課金方法が適用できる旨を該当する移動機に通知するようにしてもよい。
【0076】
また、上記実施形態では、情報装置101は、課金方法を決定した場合に課金情報を関連する移動機へ送信することとしたが、これに限られない。移動機が、情報装置101または課金情報を提供するサーバにアクセスすることにより、課金情報を取得することとしてもよい。
【0077】
また、情報装置101は、移動機の複数の組み合わせについて定額課金方法を適用すると決定した場合、該当する無線基地へ定額通信用の通信リソースを確保するように指示する信号を送信することが好ましい。
【0078】
また、上記実施形態では、無線リソースの利用率と閾値に基づいて、通信接続の容易性を判断して課金方法を決定したが、無線リソースの利用率と閾値に他の判断材料を加えてもよい。例えば、上述したように、定額通信用の無線リソースを確保した場合に、定額通信用として確保した無線リソースの確保率を無線リソースの利用率に加算して、無線リソースの確保率と利用率の和と閾値とに基づいて通信接続の容易性を判断して課金方法を決定してもよい。これにより、余剰な無線リソースが少なくなった場合には、新たな移動機同士の組み合わせに対して定額課金方法を適用可能な旨の通知を抑制して、無線リソースの利用率を安全なレベルに維持することができる。
【0079】
また、上記実施形態では、通信接続が容易でないと判断した場合に、混雑を緩和するために、通信料金を比較的高く設定したが、混雑を緩和するための処理はこれに限られない。例えば、通信接続が容易でない組み合わせの移動機が通信接続することを、一時的に停止したり、通信接続する時間を短縮するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】本実施形態に係る通信システムの構成を示す図である。
【図2】本実施形態に係る情報装置の構成を示すブロック図である。
【図3】一日における基地局の無線リソースの利用率の推移と閾値を示す。
【図4】閑散エリアと混雑エリアとを説明するための図である。
【図5】本実施形態に係る情報装置のハードウェア構成図である。
【図6】本実施形態に係る通信システムにおいて通信接続が容易であると判断される場合の動作を示すシーケンス図である。
【図7】本実施形態に係る情報装置における課金の更新処理の動作を示すフロー図である。
【図8】本実施形態に係る通信システムにおいて通信接続が容易でないと判断される場合の動作を示すシーケンス図である。
【図9】本実施形態に係る移動機において表示した課金情報の例を示す。
【図10】一日における基地局の無線リソースの利用率の推移と2つの閾値を示す。
【図11】閑散エリアと普通エリアと混雑エリアとを説明するための図である。
【図12】一日における基地局の無線リソースの利用率の推移と7つの閾値を示す。
【符号の説明】
【0081】
1…通信部(送信手段、受信手段)、2…混雑情報取得部(混雑情報取得手段)、3…対象特定部、4…判断部、6…情報生成部、101…情報装置、103…課金装置、201…移動機(第1の通信端末)、202,302,402…無線基地(基地局)、203,303,403…エリア、301…移動機(第2の通信端末)、401…移動機(第2の通信端末)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の通信端末が属するエリアの混雑状況を示す第1の混雑情報を前記第1の通信端末が属するエリアの基地局から取得し、第2の通信端末が属するエリアの混雑状況を示す第2の混雑情報を前記第2の通信端末が属するエリアの基地局から取得する混雑情報取得手段と、
前記混雑情報取得手段によって取得された第1の混雑情報と第2の混雑情報とに基づいて、前記第1の通信端末と前記第2の通信端末との通信接続が容易か否か判断する判断手段と、
前記判断手段による判断結果に応じた通信処理を行う処理手段と、
を備えることを特徴とする情報装置。
【請求項2】
前記処理手段は、前記判断手段による判断結果に応じた課金方法を決定する決定手段であることを特徴とする請求項1に記載の情報装置。
【請求項3】
前記決定手段によって決定された課金方法を示す課金情報を生成する情報生成手段と、
前記情報生成手段によって生成された課金情報を前記第1の通信端末へ送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする請求項2に記載の情報装置。
【請求項4】
前記第1の混雑情報は、前記第1の通信端末が属するエリアの基地局における無線リソースの利用率であり、
前記第2の混雑情報は、前記第2の通信端末が属するエリアの基地局における無線リソースの利用率であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報装置。
【請求項5】
複数の第2の通信端末を特定する特定情報を前記第1の通信端末から受信する受信手段を備え、
前記混雑情報取得手段は、前記複数の第2の通信端末それぞれについて前記第2の混雑情報を取得し、
前記判断手段は、前記第1の通信端末に対して前記複数の第2の通信端末それぞれについて通信接続が容易か否か判断することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の情報装置。
【請求項6】
情報装置と課金装置とを含む課金システムであって、
前記情報装置は、
第1の通信端末が属するエリアの混雑状況を示す第1の混雑情報を前記第1の通信端末が属するエリアの基地局から取得し、第2の通信端末が属するエリアの混雑状況を示す第2の混雑情報を前記第2の通信端末が属するエリアの基地局から取得する混雑情報取得手段と、
前記混雑情報取得手段によって取得された第1の混雑情報と第2の混雑情報とに基づいて、前記第1の通信端末と前記第2の通信端末との通信接続が容易か否か判断する判断手段と、
前記判断手段による判断結果に応じた課金方法を決定する決定手段と、
を備え、
前記課金装置は、前記第1の通信端末と前記第2の通信端末との通信接続が成された場合に、前記決定手段によって決定された課金方法により課金処理を行うことを特徴とする課金システム。
【請求項7】
混雑情報取得手段が、第1の通信端末が属するエリアの混雑状況を示す第1の混雑情報を前記第1の通信端末が属するエリアの基地局から取得し、第2の通信端末が属するエリアの混雑状況を示す第2の混雑情報を前記第2の通信端末が属するエリアの基地局から取得する混雑情報取得ステップと、
判断手段が、前記混雑情報取得ステップにおいて取得された第1の混雑情報と第2の混雑情報とに基づいて、前記第1の通信端末と前記第2の通信端末との通信接続が容易か否か判断する判断ステップと、
処理手段が、前記判断ステップにおける判断結果に応じた通信処理を行う処理ステップと、
を備えることを特徴とする情報処理方法。
【請求項8】
前記処理ステップは、前記判断ステップにおける判断結果に応じて課金方法を決定する決定ステップであることを特徴とする請求項7に記載の情報処理方法。
【請求項9】
課金装置が、前記第1の通信端末と前記第2の通信端末との通信接続が成された場合に、前記決定ステップにおいて決定された課金方法により課金処理を行う課金ステップを備えることを特徴とする請求項8に記載の情報処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2009−111891(P2009−111891A)
【公開日】平成21年5月21日(2009.5.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−284143(P2007−284143)
【出願日】平成19年10月31日(2007.10.31)
【出願人】(301022655)インフォメーションタスクフォース株式会社 (2)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Fターム(参考)】