感染症および腫瘍を処置するための組成物および方法
対象におけるPD-1の発現または活性を低減させるために用いることができるPD-1アンタゴニストが開示される。感染物質または腫瘍細胞に対して特異的な免疫応答は、感染物質または腫瘍からの抗原と共にこれらのPD-1アンタゴニストを用いて増強されうる。このように、持続的感染症などの感染症を有する対象を、PD-1アンタゴニストを用いて処置することができる。さらに、腫瘍を有する対象を、PD-1アンタゴニストを用いて処置することができる。いくつかの例において、対象を、関心対象抗原を認識する活性化T細胞の治療的有効量を移植する段階、およびPD-1アンタゴニストの治療的有効量を投与する段階によって処置することができる。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
関心対象抗原を特異的に認識する活性化T細胞の治療的有効量と、PD-1アンタゴニストの治療的有効量とを対象に投与して、それによって関心対象抗原に対する免疫応答を誘導する段階を含む、哺乳動物対象において関心対象抗原に対する免疫応答を誘導する方法。
【請求項2】
対象がウイルス感染症を有する、請求項1記載の方法。
【請求項3】
対象が持続的なウイルス感染症を有する、請求項1記載の方法。
【請求項4】
関心対象抗原がウイルス抗原である抗原である、請求項3記載の方法。
【請求項5】
ウイルス抗原が肝炎ウイルス抗原である、請求項4記載の方法。
【請求項6】
肝炎ウイルス抗原がgp33である、請求項5記載の方法。
【請求項7】
ウイルス感染症が、ヒト免疫不全ウイルス感染症である、請求項3記載の方法。
【請求項8】
関心対象抗原がgp120である、請求項7記載の方法。
【請求項9】
哺乳動物対象がヒトである、請求項1記載の方法。
【請求項10】
哺乳動物対象が免疫無防備状態である、請求項1記載の方法。
【請求項11】
ウイルス感染症が、肝炎ウイルス、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、ヒトT-リンパ球向性ウイルス(HTLV)、ヘルペスウイルス、エプスタイン-バーウイルス、またはヒト乳頭腫ウイルスによる感染症であるウイルス感染症である、請求項1記載の方法。
【請求項12】
レシピエントが腫瘍を有する、請求項1記載の方法。
【請求項13】
関心対象抗原が腫瘍抗原である、請求項12記載の方法。
【請求項14】
腫瘍関連抗原がPRAME、WT1、サーバイビン、サイクリンD、サイクリンE、プロテナーゼ3およびそのペプチドPR1、好中球エラスターゼ、カテプシンG、MAGE、MART、チロシナーゼ、GP100、NY-Eso-1、ハーセプチン、癌胎児抗原(CEA)、または前立腺特異抗原(PSA)である、請求項13記載の方法。
【請求項15】
PD-1アンタゴニストが、PD-1に特異的に結合する抗体、Programmed Death Ligand 1(PD-Ll)に特異的に結合する抗体、もしくはProgrammed Death Ligand-2(PD-L2)に特異的に結合する抗体、またはその組み合わせである、請求項1記載の方法。
【請求項16】
関心対象抗原が真菌抗原である、請求項32記載の方法。
【請求項17】
PD-1アンタゴニストが、抗PD-1抗体、抗PD-L1抗体、抗PD-L2抗体、低分子阻害性抗PD-1 RNAi、低分子阻害性抗PD-L1 RNA、低分子阻害性抗PD-L2 RNAi、抗PD-1アンチセンスRNA、抗PD-L1アンチセンスRNA、抗PD-L2アンチセンスRNA、ドミナントネガティブPD-1タンパク質、ドミナントネガティブPD-L1タンパク質、ドミナントネガティブPD-L2タンパク質、またはその組み合わせである、請求項1記載の方法。
【請求項18】
PD-1に特異的に結合する抗体が、(1)モノクローナル抗体もしくはその機能的断片、(2)ヒト化抗体もしくはその機能的断片、または(3)免疫グロブリン融合タンパク質である、請求項15記載の方法。
【請求項19】
PD-L1に結合する抗体が、(1)モノクローナル抗体もしくはその機能的断片、(2)ヒト化抗体もしくはその機能的断片、または(3)免疫グロブリン融合タンパク質である、請求項18記載の方法。
【請求項20】
PD-L2に結合する抗体が、(1)モノクローナル抗体もしくはその機能的断片、(2)ヒト化抗体もしくはその機能的断片、または(3)免疫グロブリン融合タンパク質である、請求項18記載の方法。
【請求項21】
以下の段階を含む、哺乳動物レシピエントにおいて関心対象抗原に対する免疫応答を誘導する方法:
T細胞を含む同じ哺乳動物種からのドナー細胞集団を、抗原提示細胞(APC)および予め選択された関心対象抗原に接触させる段階であって、予め選択された抗原がAPCによってT細胞に提示されて、PD-1アンタゴニストの存在下でドナー活性化T細胞の集団を産生する段階;
ドナー活性化T細胞集団の治療的有効量をレシピエントに移植する段階;および
PD-1アンタゴニストの治療的有効量をレシピエントに投与して、
それによって哺乳動物レシピエントにおいて関心対象抗原に対する免疫応答を産生する段階。
【請求項22】
レシピエントがウイルス感染症を有する、請求項21記載の方法。
【請求項23】
レシピエントが持続的ウイルス感染症を有する、請求項22記載の方法。
【請求項24】
関心対象抗原がウイルス抗原である抗原である、請求項22記載の方法。
【請求項25】
ウイルス抗原が肝炎ウイルス抗原である、請求項24記載の方法。
【請求項26】
肝炎ウイルス抗原がgp33である、請求項25記載の方法。
【請求項27】
ウイルス感染症がヒト免疫不全ウイルス感染症である、請求項23記載の方法。
【請求項28】
関心対象抗原がgp120である、請求項27記載の方法。
【請求項29】
ドナーおよびレシピエントがヒトである、請求項21記載の方法。
【請求項30】
ドナーおよびレシピエントが同一のヒト対象である、請求項23記載の方法。
【請求項31】
レシピエントが免疫無防備状態である、請求項23記載の方法。
【請求項32】
ウイルス感染症が、肝炎ウイルス、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、ヒトT-リンパ球向性ウイルス(HTLV)、ヘルペスウイルス、エプスタイン-バーウイルス、またはヒト乳頭腫ウイルスによる感染症であるウイルス感染症である、請求項24記載の方法。
【請求項33】
レシピエントが腫瘍を有する、請求項23記載の方法。
【請求項34】
関心対象抗原が腫瘍抗原である、請求項33記載の方法。
【請求項35】
腫瘍関連抗原が、PRAME、WT1、サーバイビン、サイクリンD、サイクリンE、プロテナーゼ3およびそのペプチドPR1、好中球エラスターゼ、カテプシンG、MAGE、MART、チロシナーゼ、GP100、NY-Eso-1、ハーセプチン、癌胎児抗原(CEA)、または前立腺特異抗原(PSA)である、請求項34記載の方法。
【請求項36】
PD-1アンタゴニストが、PD-1に特異的に結合する抗体、Programmed Death Ligand 1(PD-Ll)に特異的に結合する抗体、およびProgrammed Death Ligand-2(PD-L2)に特異的に結合する抗体、またはその組み合わせである、請求項23記載の方法。
【請求項37】
病原体が真菌であって、抗原が真菌抗原である、請求項23記載の方法。
【請求項38】
PD-1アンタゴニストが、抗PD-1抗体、抗PD-L1抗体、抗PD-L2抗体、低分子阻害性抗PD-1 RNAi、低分子阻害性抗PD-L1 RNA、低分子阻害性抗PD-L2 RNAi、抗PD-1アンチセンスRNA、抗PD-L1アンチセンスRNA、抗PD-L2アンチセンスRNA、ドミナントネガティブPD-1タンパク質、ドミナントネガティブPD-L1タンパク質、ドミナントネガティブPD-L2タンパク質、またはその組み合わせである、請求項23記載の方法。
【請求項39】
PD-1に特異的に結合する抗体が、(1)モノクローナル抗体もしくはその機能的断片、(2)ヒト化抗体もしくはその機能的断片、または(3)免疫グロブリン融合タンパク質である、請求項36記載の方法。
【請求項40】
PD-L1に結合する抗体が、(1)モノクローナル抗体もしくはその機能的断片、(2)ヒト化抗体もしくはその機能的断片、または(3)免疫グロブリン融合タンパク質である、請求項36記載の方法。
【請求項41】
PD-L2に結合する抗体が、(1)モノクローナル抗体もしくはその機能的断片、(2)ヒト化抗体もしくはその機能的断片、または(3)免疫グロブリン融合タンパク質である、請求項36記載の方法。
【請求項42】
T細胞を含む細胞集団をAPCに含有する前に、関心対象抗原をコードする核酸を含む発現ベクターをAPCにトランスフェクトする段階を含む、請求項23記載の方法。
【請求項43】
さらなる化合物の治療的有効量を対象に投与する段階をさらに含む、請求項23記載の方法。
【請求項44】
前記第二の化合物が抗ウイルス化合物、抗菌化合物、抗真菌化合物、抗寄生虫化合物、抗炎症化合物、または鎮痛剤である、請求項43記載の方法。
【請求項45】
治療的有効量のProgrammed Death(PD-1)アンタゴニストと、治療的有効量の病原体由来の抗原性分子とを対象に投与して、それによって対象における持続的感染症を処置する段階を含む、病原体の持続的感染症を有する対象を処置する方法。
【請求項46】
病原体がウイルスであって、対象が持続的ウイルス感染症を有する、請求項45記載の方法。
【請求項47】
抗原性分子がウイルス抗原性ペプチドまたはウイルス抗原性ペプチドをコードする核酸である、請求項45記載の方法。
【請求項48】
PD-1アンタゴニストが、PD-1に特異的に結合する抗体、Programmed Death Ligand 1(PD-L1)に特異的に結合する抗体、Programmed Death Ligand-2(PD-L2)に特異的に結合する抗体、またはその組み合わせである、請求項45記載の方法。
【請求項49】
対象が免疫抑制されている、請求項45記載の方法。
【請求項50】
PD-1アンタゴニストが、抗PD-1抗体、抗PD-L1抗体、抗PD-L2抗体、低分子阻害性抗PD-1 RNAi、低分子阻害性抗PD-L1 RNA、低分子阻害性抗PD-L2 RNAi、抗PD-1アンチセンスRNA、抗PD-L1アンチセンスRNA、抗PD-L2アンチセンスRNA、ドミナントネガティブPD-1タンパク質、ドミナントネガティブPD-L1タンパク質、またはドミナントネガティブPD-L2タンパク質である、請求項45記載の方法。
【請求項51】
PD-1に特異的に結合する抗体が、(1)モノクローナル抗体もしくはその機能的断片、(2)ヒト化抗体もしくはその機能的断片、または(3)免疫グロブリン融合タンパク質である、請求項48記載の方法。
【請求項52】
PD-L1に結合する抗体が、(1)モノクローナル抗体もしくはその機能的断片、(2)ヒト化抗体もしくはその機能的断片、または(3)免疫グロブリン融合タンパク質である、請求項48記載の方法。
【請求項53】
PD-L2に結合する抗体が、(1)モノクローナル抗体もしくはその機能的断片、(2)ヒト化抗体もしくはその機能的断片、または(3)免疫グロブリン融合タンパク質である、請求項48記載の方法。
【請求項54】
PD-1アンタゴニストが低分子である、請求項45記載の方法。
【請求項55】
対象が無症候性である、請求項21記載の方法。
【請求項56】
Programmed Death(PD-1)アンタゴニストの治療的有効量と、腫瘍抗原または腫瘍抗原をコードする核酸の治療的有効量とを対象に投与して、それによって対象を処置する段階を含む、腫瘍を有する対象を処置する方法。
【請求項57】
PD-1アンタゴニストが、PD-1に特異的に結合する抗体、Programmed Death Ligand 1(PD-L1)に特異的に結合する抗体、もしくはProgrammed Death Ligand-2(PD-L2)に特異的に結合する抗体、またはその組み合わせである、請求項56記載の方法。
【請求項58】
対象が免疫抑制されている、請求項56記載の方法。
【請求項59】
PD-1アンタゴニストが、抗PD-1抗体、抗PD-L1抗体、抗PD-L2抗体、低分子阻害性抗PD-1 RNAi、低分子阻害性抗PD-L1 RNA、低分子阻害性抗PD-L2 RNAi、抗PD-1アンチセンスRNA、抗PD-L1アンチセンスRNA、抗PD-L2アンチセンスRNA、ドミナントネガティブPD-1タンパク質、ドミナントネガティブPD-L1タンパク質、またはドミナントネガティブPD-L2タンパク質である、請求項56記載の方法。
【請求項60】
PD-1に特異的に結合する抗体が、(1)モノクローナル抗体もしくはその機能的断片、(2)ヒト化抗体もしくはその機能的断片、または(3)免疫グロブリン融合タンパク質である、請求項57記載の方法。
【請求項61】
PD-L1に結合する抗体が、(1)モノクローナル抗体もしくはその機能的断片、(2)ヒト化抗体もしくはその機能的断片、または(3)免疫グロブリン融合タンパク質である、請求項57記載の方法。
【請求項62】
PD-L2に結合する抗体が、(1)モノクローナル抗体もしくはその機能的断片、(2)ヒト化抗体もしくはその機能的断片、または(3)免疫グロブリン融合タンパク質である、請求項57記載の方法。
【請求項63】
PD-1アンタゴニストが低分子である、請求項57記載の方法。
【請求項64】
腫瘍抗原が、PRAME、WT1、サーバイビン、サイクリンD、サイクリンE、プロテナーゼ3およびそのペプチドPR1、好中球エラスターゼ、カテプシンG、MAGE、MART、チロシナーゼ、GP100、NY-Eso-1、ハーセプチン、癌胎児抗原(CEA)、または前立腺特異抗原(PSA)である、請求項56記載の方法。
【請求項1】
関心対象抗原を特異的に認識する活性化T細胞の治療的有効量と、PD-1アンタゴニストの治療的有効量とを対象に投与して、それによって関心対象抗原に対する免疫応答を誘導する段階を含む、哺乳動物対象において関心対象抗原に対する免疫応答を誘導する方法。
【請求項2】
対象がウイルス感染症を有する、請求項1記載の方法。
【請求項3】
対象が持続的なウイルス感染症を有する、請求項1記載の方法。
【請求項4】
関心対象抗原がウイルス抗原である抗原である、請求項3記載の方法。
【請求項5】
ウイルス抗原が肝炎ウイルス抗原である、請求項4記載の方法。
【請求項6】
肝炎ウイルス抗原がgp33である、請求項5記載の方法。
【請求項7】
ウイルス感染症が、ヒト免疫不全ウイルス感染症である、請求項3記載の方法。
【請求項8】
関心対象抗原がgp120である、請求項7記載の方法。
【請求項9】
哺乳動物対象がヒトである、請求項1記載の方法。
【請求項10】
哺乳動物対象が免疫無防備状態である、請求項1記載の方法。
【請求項11】
ウイルス感染症が、肝炎ウイルス、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、ヒトT-リンパ球向性ウイルス(HTLV)、ヘルペスウイルス、エプスタイン-バーウイルス、またはヒト乳頭腫ウイルスによる感染症であるウイルス感染症である、請求項1記載の方法。
【請求項12】
レシピエントが腫瘍を有する、請求項1記載の方法。
【請求項13】
関心対象抗原が腫瘍抗原である、請求項12記載の方法。
【請求項14】
腫瘍関連抗原がPRAME、WT1、サーバイビン、サイクリンD、サイクリンE、プロテナーゼ3およびそのペプチドPR1、好中球エラスターゼ、カテプシンG、MAGE、MART、チロシナーゼ、GP100、NY-Eso-1、ハーセプチン、癌胎児抗原(CEA)、または前立腺特異抗原(PSA)である、請求項13記載の方法。
【請求項15】
PD-1アンタゴニストが、PD-1に特異的に結合する抗体、Programmed Death Ligand 1(PD-Ll)に特異的に結合する抗体、もしくはProgrammed Death Ligand-2(PD-L2)に特異的に結合する抗体、またはその組み合わせである、請求項1記載の方法。
【請求項16】
関心対象抗原が真菌抗原である、請求項32記載の方法。
【請求項17】
PD-1アンタゴニストが、抗PD-1抗体、抗PD-L1抗体、抗PD-L2抗体、低分子阻害性抗PD-1 RNAi、低分子阻害性抗PD-L1 RNA、低分子阻害性抗PD-L2 RNAi、抗PD-1アンチセンスRNA、抗PD-L1アンチセンスRNA、抗PD-L2アンチセンスRNA、ドミナントネガティブPD-1タンパク質、ドミナントネガティブPD-L1タンパク質、ドミナントネガティブPD-L2タンパク質、またはその組み合わせである、請求項1記載の方法。
【請求項18】
PD-1に特異的に結合する抗体が、(1)モノクローナル抗体もしくはその機能的断片、(2)ヒト化抗体もしくはその機能的断片、または(3)免疫グロブリン融合タンパク質である、請求項15記載の方法。
【請求項19】
PD-L1に結合する抗体が、(1)モノクローナル抗体もしくはその機能的断片、(2)ヒト化抗体もしくはその機能的断片、または(3)免疫グロブリン融合タンパク質である、請求項18記載の方法。
【請求項20】
PD-L2に結合する抗体が、(1)モノクローナル抗体もしくはその機能的断片、(2)ヒト化抗体もしくはその機能的断片、または(3)免疫グロブリン融合タンパク質である、請求項18記載の方法。
【請求項21】
以下の段階を含む、哺乳動物レシピエントにおいて関心対象抗原に対する免疫応答を誘導する方法:
T細胞を含む同じ哺乳動物種からのドナー細胞集団を、抗原提示細胞(APC)および予め選択された関心対象抗原に接触させる段階であって、予め選択された抗原がAPCによってT細胞に提示されて、PD-1アンタゴニストの存在下でドナー活性化T細胞の集団を産生する段階;
ドナー活性化T細胞集団の治療的有効量をレシピエントに移植する段階;および
PD-1アンタゴニストの治療的有効量をレシピエントに投与して、
それによって哺乳動物レシピエントにおいて関心対象抗原に対する免疫応答を産生する段階。
【請求項22】
レシピエントがウイルス感染症を有する、請求項21記載の方法。
【請求項23】
レシピエントが持続的ウイルス感染症を有する、請求項22記載の方法。
【請求項24】
関心対象抗原がウイルス抗原である抗原である、請求項22記載の方法。
【請求項25】
ウイルス抗原が肝炎ウイルス抗原である、請求項24記載の方法。
【請求項26】
肝炎ウイルス抗原がgp33である、請求項25記載の方法。
【請求項27】
ウイルス感染症がヒト免疫不全ウイルス感染症である、請求項23記載の方法。
【請求項28】
関心対象抗原がgp120である、請求項27記載の方法。
【請求項29】
ドナーおよびレシピエントがヒトである、請求項21記載の方法。
【請求項30】
ドナーおよびレシピエントが同一のヒト対象である、請求項23記載の方法。
【請求項31】
レシピエントが免疫無防備状態である、請求項23記載の方法。
【請求項32】
ウイルス感染症が、肝炎ウイルス、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、ヒトT-リンパ球向性ウイルス(HTLV)、ヘルペスウイルス、エプスタイン-バーウイルス、またはヒト乳頭腫ウイルスによる感染症であるウイルス感染症である、請求項24記載の方法。
【請求項33】
レシピエントが腫瘍を有する、請求項23記載の方法。
【請求項34】
関心対象抗原が腫瘍抗原である、請求項33記載の方法。
【請求項35】
腫瘍関連抗原が、PRAME、WT1、サーバイビン、サイクリンD、サイクリンE、プロテナーゼ3およびそのペプチドPR1、好中球エラスターゼ、カテプシンG、MAGE、MART、チロシナーゼ、GP100、NY-Eso-1、ハーセプチン、癌胎児抗原(CEA)、または前立腺特異抗原(PSA)である、請求項34記載の方法。
【請求項36】
PD-1アンタゴニストが、PD-1に特異的に結合する抗体、Programmed Death Ligand 1(PD-Ll)に特異的に結合する抗体、およびProgrammed Death Ligand-2(PD-L2)に特異的に結合する抗体、またはその組み合わせである、請求項23記載の方法。
【請求項37】
病原体が真菌であって、抗原が真菌抗原である、請求項23記載の方法。
【請求項38】
PD-1アンタゴニストが、抗PD-1抗体、抗PD-L1抗体、抗PD-L2抗体、低分子阻害性抗PD-1 RNAi、低分子阻害性抗PD-L1 RNA、低分子阻害性抗PD-L2 RNAi、抗PD-1アンチセンスRNA、抗PD-L1アンチセンスRNA、抗PD-L2アンチセンスRNA、ドミナントネガティブPD-1タンパク質、ドミナントネガティブPD-L1タンパク質、ドミナントネガティブPD-L2タンパク質、またはその組み合わせである、請求項23記載の方法。
【請求項39】
PD-1に特異的に結合する抗体が、(1)モノクローナル抗体もしくはその機能的断片、(2)ヒト化抗体もしくはその機能的断片、または(3)免疫グロブリン融合タンパク質である、請求項36記載の方法。
【請求項40】
PD-L1に結合する抗体が、(1)モノクローナル抗体もしくはその機能的断片、(2)ヒト化抗体もしくはその機能的断片、または(3)免疫グロブリン融合タンパク質である、請求項36記載の方法。
【請求項41】
PD-L2に結合する抗体が、(1)モノクローナル抗体もしくはその機能的断片、(2)ヒト化抗体もしくはその機能的断片、または(3)免疫グロブリン融合タンパク質である、請求項36記載の方法。
【請求項42】
T細胞を含む細胞集団をAPCに含有する前に、関心対象抗原をコードする核酸を含む発現ベクターをAPCにトランスフェクトする段階を含む、請求項23記載の方法。
【請求項43】
さらなる化合物の治療的有効量を対象に投与する段階をさらに含む、請求項23記載の方法。
【請求項44】
前記第二の化合物が抗ウイルス化合物、抗菌化合物、抗真菌化合物、抗寄生虫化合物、抗炎症化合物、または鎮痛剤である、請求項43記載の方法。
【請求項45】
治療的有効量のProgrammed Death(PD-1)アンタゴニストと、治療的有効量の病原体由来の抗原性分子とを対象に投与して、それによって対象における持続的感染症を処置する段階を含む、病原体の持続的感染症を有する対象を処置する方法。
【請求項46】
病原体がウイルスであって、対象が持続的ウイルス感染症を有する、請求項45記載の方法。
【請求項47】
抗原性分子がウイルス抗原性ペプチドまたはウイルス抗原性ペプチドをコードする核酸である、請求項45記載の方法。
【請求項48】
PD-1アンタゴニストが、PD-1に特異的に結合する抗体、Programmed Death Ligand 1(PD-L1)に特異的に結合する抗体、Programmed Death Ligand-2(PD-L2)に特異的に結合する抗体、またはその組み合わせである、請求項45記載の方法。
【請求項49】
対象が免疫抑制されている、請求項45記載の方法。
【請求項50】
PD-1アンタゴニストが、抗PD-1抗体、抗PD-L1抗体、抗PD-L2抗体、低分子阻害性抗PD-1 RNAi、低分子阻害性抗PD-L1 RNA、低分子阻害性抗PD-L2 RNAi、抗PD-1アンチセンスRNA、抗PD-L1アンチセンスRNA、抗PD-L2アンチセンスRNA、ドミナントネガティブPD-1タンパク質、ドミナントネガティブPD-L1タンパク質、またはドミナントネガティブPD-L2タンパク質である、請求項45記載の方法。
【請求項51】
PD-1に特異的に結合する抗体が、(1)モノクローナル抗体もしくはその機能的断片、(2)ヒト化抗体もしくはその機能的断片、または(3)免疫グロブリン融合タンパク質である、請求項48記載の方法。
【請求項52】
PD-L1に結合する抗体が、(1)モノクローナル抗体もしくはその機能的断片、(2)ヒト化抗体もしくはその機能的断片、または(3)免疫グロブリン融合タンパク質である、請求項48記載の方法。
【請求項53】
PD-L2に結合する抗体が、(1)モノクローナル抗体もしくはその機能的断片、(2)ヒト化抗体もしくはその機能的断片、または(3)免疫グロブリン融合タンパク質である、請求項48記載の方法。
【請求項54】
PD-1アンタゴニストが低分子である、請求項45記載の方法。
【請求項55】
対象が無症候性である、請求項21記載の方法。
【請求項56】
Programmed Death(PD-1)アンタゴニストの治療的有効量と、腫瘍抗原または腫瘍抗原をコードする核酸の治療的有効量とを対象に投与して、それによって対象を処置する段階を含む、腫瘍を有する対象を処置する方法。
【請求項57】
PD-1アンタゴニストが、PD-1に特異的に結合する抗体、Programmed Death Ligand 1(PD-L1)に特異的に結合する抗体、もしくはProgrammed Death Ligand-2(PD-L2)に特異的に結合する抗体、またはその組み合わせである、請求項56記載の方法。
【請求項58】
対象が免疫抑制されている、請求項56記載の方法。
【請求項59】
PD-1アンタゴニストが、抗PD-1抗体、抗PD-L1抗体、抗PD-L2抗体、低分子阻害性抗PD-1 RNAi、低分子阻害性抗PD-L1 RNA、低分子阻害性抗PD-L2 RNAi、抗PD-1アンチセンスRNA、抗PD-L1アンチセンスRNA、抗PD-L2アンチセンスRNA、ドミナントネガティブPD-1タンパク質、ドミナントネガティブPD-L1タンパク質、またはドミナントネガティブPD-L2タンパク質である、請求項56記載の方法。
【請求項60】
PD-1に特異的に結合する抗体が、(1)モノクローナル抗体もしくはその機能的断片、(2)ヒト化抗体もしくはその機能的断片、または(3)免疫グロブリン融合タンパク質である、請求項57記載の方法。
【請求項61】
PD-L1に結合する抗体が、(1)モノクローナル抗体もしくはその機能的断片、(2)ヒト化抗体もしくはその機能的断片、または(3)免疫グロブリン融合タンパク質である、請求項57記載の方法。
【請求項62】
PD-L2に結合する抗体が、(1)モノクローナル抗体もしくはその機能的断片、(2)ヒト化抗体もしくはその機能的断片、または(3)免疫グロブリン融合タンパク質である、請求項57記載の方法。
【請求項63】
PD-1アンタゴニストが低分子である、請求項57記載の方法。
【請求項64】
腫瘍抗原が、PRAME、WT1、サーバイビン、サイクリンD、サイクリンE、プロテナーゼ3およびそのペプチドPR1、好中球エラスターゼ、カテプシンG、MAGE、MART、チロシナーゼ、GP100、NY-Eso-1、ハーセプチン、癌胎児抗原(CEA)、または前立腺特異抗原(PSA)である、請求項56記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【公表番号】特表2010−514791(P2010−514791A)
【公表日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−544250(P2009−544250)
【出願日】平成19年12月26日(2007.12.26)
【国際出願番号】PCT/US2007/088851
【国際公開番号】WO2008/083174
【国際公開日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【出願人】(506282425)エモリー ユニバーシティ (4)
【出願人】(399052796)ダナ−ファーバー キャンサー インスティテュート インク. (36)
【出願人】(507244910)プレジデント・アンド・フェロウズ・オブ・ハーバード・カレッジ (18)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年12月26日(2007.12.26)
【国際出願番号】PCT/US2007/088851
【国際公開番号】WO2008/083174
【国際公開日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【出願人】(506282425)エモリー ユニバーシティ (4)
【出願人】(399052796)ダナ−ファーバー キャンサー インスティテュート インク. (36)
【出願人】(507244910)プレジデント・アンド・フェロウズ・オブ・ハーバード・カレッジ (18)
【Fターム(参考)】
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