説明

打ち水いらず

【課題】吸水スポンジと蒸発しやすい簀の子状または網目状のマット、タイルの組み合わせにより、打ち水の状態が長く続くことになる打ち水いらずのマット、タイルを提供する。
【解決手段】真夏のベランダ、テラス、屋上などで、特殊形状に加工されたマット、タイル等に、特殊形状の吸水スポンジを組み合わせて、打ち水した際、十分に水分を保持し、又、吸水スポンジの厚みを変えることで、長い時間打ち水をした状態を保持できることを特徴とする打ち水いらず。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、真夏のベランダ、テラス、屋上等の放射熱を防ぐ簀の子状、又は網目状のマット、タイルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、真夏のベランダ、テラス、屋上等に敷くマットには各種類用途別にマットが多く市販されている。ベランダ、テラス等をリホームして、イメージチエンジすることが目的の商品、又は、水捌けに使用する商品がほとんどであった。打ち水の涼しさは昔より良く知られているが、夏の強い日差しの中ではすぐに乾いてしまう、放射熱を防ぐ機能を持ち打ち水をすることで、保水性を持続できるマットが望まれるが、市販されていない。
一例として、特許第3668432号公報「簀の子形の床マット等はあるが、放射熱を防ぎ、打ち水で涼しくする機能はない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
それには次のような問題点があった。
(イ)真夏のベランダ、テラス、屋上に水をまいても、一瞬ですぐ蒸発してしまう。
(ロ)マットで放射熱を防ぐ機能を備えたものはない。
(ハ)打ち水をまいて、水の蒸発を防ぐ保水性のあるマットはない。
(ニ)吸水スポンジの厚さにより涼しさの持続時間を変えられるようなマット、タイ ルはない。
本発明は、以上の問題点を解決するためのものである。
【問題を解決するための手段】
【0004】
各種材料で成形された各種形状の簀の子状または網目状のマットまたはタイル等を設け、そのマットまたはタイルに無数の穴が開いた吸水スポンジをはめ込み、ベランダ、テラス、屋上などに敷きつめる、その上に水を撒き吸水スポンジに水分を蓄える、水分はすぐには蒸発せず、時間をかけて蒸発する。この時の気化熱によって、打ち水の効果が持続し、涼しさを感じる、又、吸水スポンジの厚さにより、涼しさの持続時間を自由に変えることができるし、交換も簡単に取り外しでき、洗うことも可能である。
【発明の効果】
【0005】
吸水スポンジと蒸発しやすい簀の子状又は網目状のマット・タイルの組み合わせにより、打ち水の状態が長く続くことになる。そのため、ベランダ・テラス等が、長く涼しい状態が持続できエネルギーの節約となる。又、水を撒いた上を歩いても靴が汚れることもなく、ほこりもたたない効果が期待できる。
【発明を解決するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
(イ)合成樹脂、ゴム等の各種材料と各種形状に成形する金型又は抜き型を設ける。
(ロ)上記各種材料で、各種形状に射出成形機又はプレスでマット、タイル(1)を 製作する。
(ハ)吸水性に優れた各種材料を設ける。
(ニ)各種形状の成形用の金型または抜き型を設ける。
(ホ)射出成形機、プレス機等で吸水スポンジを(2)を製作する。
(ヘ)マット、タイル(1)に吸水スポンジ(2)をはめ込む。
(ト)吸水スポンジ(2)は厚みを変えることにより保水性を持続することができる 。
本発明は、以上の構成よりなっている。
これを使用するときは、吸水スポンジの厚さを容易に変えることができ、変えることにより涼しさの時間を変えることができる。季節の変化にも対応できるし、また、取り外して洗うこともできる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の全体図の表面の斜視図である・
【図2】本発明の全体図の裏面の斜視図である。
【図3】マット、タイルの表面の平面図である。
【図4】マット、タイルの表面の裏面図である。
【図5】マット、タイルの右側面図である。
【図6】吸水スポンジの平面図である。
【符号の説明】
【0008】
1 マットまたはタイル
2 吸水スポンジ
3 吸水スポンジの穴

【特許請求の範囲】
【請求項1】
特殊形状に加工されたマット、タイル等(1)に特殊形状の吸水スポンジ(2)を組み込んだことを特徴とする打ち水いらず。
【請求項2】
真夏のベランダ、テラス、屋上に敷きつめたマット、タイル等に吸水スポンジを組み込み、水を撒き、吸水スポンジに水分を保持させ、放射熱を大幅に減らし、長時間打ち水状態にして水分の蒸発による気化熱の利用によって涼しさを持続させ、埃もたたない請求項1記載の打ち水いらず。
【請求項3】
吸水スポンジの厚みを変え、組み込みこむことで保水性を長く持続でき、取り外し、交換が容易にできる請求項1〜2記載の打ち水いらず。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−177597(P2007−177597A)
【公開日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−381272(P2005−381272)
【出願日】平成17年12月26日(2005.12.26)
【出願人】(506031199)
【Fターム(参考)】