抗ウイルス化合物
本発明は、式(I)の抗ウイルス化合物、かかる化合物を含む組成物、およびかかる化合物の投与を含む治療方法、ならびにかかる化合物の調製に有用なプロセスおよび中間体に関する。式(I)の化合物は、HIVゲノムによってコードされ、標的細胞(マクロファージまたはCD4+T細胞など)のゲノムへのHIVゲノムの組込みに必要なインテグラーゼタンパク質の活性を阻害する。したがって、本発明の化合物は、例えば、感受性ヒト細胞のHIV感染の阻害に有用である。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化238】
(式中、
Aは5員〜8員の任意選択的に置換された複素環であり;
Zは置換フェニルであり;
Yは、任意選択的に置換されたアルコキシカルボニル、カルボキシ、任意選択的に置換されたアルキル、任意選択的に置換されたヘテロアルキル、任意選択的に置換されたアルコキシ、アルコキシアルキル、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、任意選択的に置換されたアルケニル、任意選択的に置換されたアルキニル、アルキルスルホニル、アルキルオキシスルホニル、任意選択的に置換されたアミノ、任意選択的に置換されたアミノスルホニル、アルキルチオ、アルキルチオアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロアルコキシアルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、オキソ、チオキソ、アルキレンジオキシ、アルキレン、アルケニレン、ニトロソ、アミジノ、グアニジン、シアノ、任意選択的に置換されたカルバモイル、任意選択的に置換されたカルバモイルアルキル、任意選択的に置換されたスルファモイル、スルホアミノ、スルホ、ホルミル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、ヒドラジノ、モルホリノ、ホスホノ、ホスフィニコ、任意選択的に置換されたアリール、任意選択的に置換されたヘテロアリール、任意選択的に置換された複素環、任意選択的に置換されたアラルキル、任意選択的に置換されたヘテロアラルキル、任意選択的に置換されたアリールオキシ、任意選択的に置換されたヘテロアリールオキシ、任意選択的に置換されたヘテロサイクルオキシ、任意選択的に置換されたアリールチオ、任意選択的に置換されたヘテロアリールチオ、任意選択的に置換されたアラルキルオキシ、任意選択的に置換されたヘテロアラルキルオキシ、任意選択的に置換されたアラルキルチオ、任意選択的に置換されたヘテロアラルキルチオ、任意選択的に置換されたアリールオキシアルキル、任意選択的に置換されたヘテロアリールオキシアルキル、任意選択的に置換されたアリールチオアルキル、任意選択的に置換されたヘテロアリールチオアルキル、任意選択的に置換されたアリールスルホニル、任意選択的に置換されたヘテロアリールスルホニル、任意選択的に置換されたアラルキルスルホニル、任意選択的に置換されたヘテロアラルキルスルホニル、任意選択的に置換されたアルキルカルボニルアルキル、任意選択的に置換されたアリールカルボニルアルキル、アルキルスルホニルオキシ、スルファモイルオキシおよび任意選択的に置換されたアリールカルボニルからなる群から選択される)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩もしくはプロドラッグ。
【請求項2】
前記A環は、
【化239】
(式中、
R1、R2、R5、R6、R7、R8、およびR9は、X、R、−O−、=O、−OR、−SR、−S−、−NR2、−N+R3、=NR、−CX3、−CN、−OCN、−SCN、−N=C=O、−NCS、−NO、−NO2、=N2、−N3、−NHC(=O)R、−C(=O)R、−C(=O)NRR、−S(=O)2−、−S(=O)2OH、−S(=O)2R、−OS(=O)2OR、−S(=O)2NR、−S(=O)R、−OP(=O)(OR)2、−P(=O)(OR)2、−P(=O)(O−)2、−P(=O)(OH)2、−P(O)(OR)(O−)、−C(=O)R、−C(=O)X、−C(S)R、−C(O)OR、−C(O)O−、−C(S)OR、−C(O)SR、−C(S)SR、−C(O)NRR、−C(S)NRR、および−C(=NR)NRRからなる群からそれぞれ独立して選択され、
(a)各Xは、F、Cl、Br、およびIからなる群から独立して選択され;
(b)各Rは、H、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、およびアリールアルキルからなる群から独立して選択され;
(c)R1、R2、R5、R6、R7、R8およびR9からなる群の任意の2つのメンバーが共にスピロ環を形成することができるが、但し、前記2つのメンバーが前記A環中の同一炭素原子に結合することを条件とし;
(d) R1、R2、R5、R6、R7、R8およびR9からなる群の任意の2つのメンバーが共に縮合環を形成することができるが、但し、前記2つのメンバーが前記A環中の隣接する炭素原子または窒素原子に結合することを条件とする)からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
前記A環は、
【化240】
(式中、
nは0、1、または2であり、
R1、R2、R3、R4、R5、R6、およびR9は、X、R、−O−、=O、−OR、−SR、−S−、−NR2、−N+R3、=NR、−CX3、−CN、−OCN、−SCN、−N=C=O、−NCS、−NO、−NO2、=N2、−N3、−NHC(=O)R、−C(=O)R、−C(=O)NRR−S(=O)2−、−S(=O)2OH、−S(=O)2R、−OS(=O)2OR、−S(=O)2NR、−S(=O)R、−OP(=O)(OR)2、−P(=O)(OR)2、−P(=O)(O−)2、−P(=O)(OH)2、−P(O)(OR)(O−)、−C(=O)R、−C(=O)X、−C(S)R、−C(O)OR、−C(O)O−、−C(S)OR、−C(O)SR、−C(S)SR、−C(O)NRR、−C(S)NRR、および−C(=NR)NRRからなる群からそれぞれ独立して選択され、
(a)各Xは、F、Cl、Br、およびIからなる群から独立して選択され;
(b)各Rは、H、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、およびアリールアルキルからなる群から独立して選択され;
(c)R1、R2、R3、R4、R5、R6、およびR9からなる群の任意の2つのメンバーが共にスピロ環を形成することができるが、但し、前記2つのメンバーが前記A環中の同一炭素原子に結合することを条件とし;
(d)R1、R2、R3、R4、R5、R6、およびR9からなる群の任意の2つのメンバーが共に縮合環を形成することができるが、但し、前記2つのメンバーが前記A環中の隣接する炭素原子または窒素原子に結合することを条件とする)からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
前記A環は、
【化241】
(式中、
nは0、1、または2であり;
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R10、およびR11は、X、R、−O−、=O、−OR、−SR、−S−、−NR2、−N+R3、=NR、−CX3、−CN、−OCN、−SCN、−N=C=O、−NCS、−NO、−NO2、=N2、−N3、−NHC(=O)R、−C(=O)R、−C(=O)NRR、−S(=O)2−、−S(=O)2OH、−S(=O)2R、−OS(=O)2OR、−S(=O)2NR、−S(=O)R、−OP(=O)(OR)2、−P(=O)(OR)2、−P(=O)(O−)2、−P(=O)(OH)2、−P(O)(OR)(O−)、−C(=O)R、−C(=O)X、−C(S)R、−C(O)OR、−C(O)O−、−C(S)OR、−C(O)SR、−C(S)SR、−C(O)NRR、−C(S)NRR、および−C(=NR)NRRからなる群からそれぞれ独立して選択され、
(a)各Xは、F、Cl、Br、およびIからなる群から独立して選択され;
(b)各Rは、H、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、およびアリールアルキルからなる群から独立して選択され;
(c)R1、R2、R3、R4、R5、R6、R10、およびR11からなる群の任意の2つのメンバーが共にスピロ環を形成することができるが、但し、前記2つのメンバーが前記A環中の同一炭素原子に結合することを条件とし;
(d)R1、R2、R3、R4、R5、R6、R10、およびR11からなる群の任意の2つのメンバーが共に縮合環を形成することができるが、但し、前記2つのメンバーが前記A環中の隣接する炭素原子または窒素原子に結合することを条件とする)からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
前記A環は、
【化242】
(式中、
nは0、1、または2であり;
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R10、R11、R12およびR13は、X、R、−O−、=O、−OR、−SR、−S−、−NR2、−N+R3、=NR、−CX3、−CN、−OCN、−SCN、−N=C=O、−NCS、−NO、−NO2、=N2、−N3、−NHC(=O)R、−C(=O)R、−C(=O)NRR、−S(=O)2−、−S(=O)2OH、−S(=O)2R、−OS(=O)2OR、−S(=O)2NR、−S(=O)R、−OP(=O)(OR)2、−P(=O)(OR)2、−P(=O)(O−)2、−P(=O)(OH)2、−P(O)(OR)(O−)、−C(=O)R、−C(=O)X、−C(S)R、−C(O)OR、−C(O)O−、−C(S)OR、−C(O)SR、−C(S)SR、−C(O)NRR、−C(S)NRR、および−C(=NR)NRRからなる群からそれぞれ独立して選択され、
(a)各Xは、F、Cl、Br、およびIからなる群から独立して選択され;
(b)各Rは、H、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、およびアリールアルキルからなる群から独立して選択され;
(c)R1、R2、R3、R4、R5、R6、R10、R11、R12およびR13からなる群の任意の2つのメンバーが共にスピロ環を形成することができるが、但し、前記2つのメンバーが前記A環中の同一炭素原子に結合することを条件とし;
(d)R1、R2、R3、R4、R5、R6、R10、R11、R12およびR13からなる群の任意の2つのメンバーが共に縮合環を形成することができるが、但し、前記2つのメンバーが前記A環中の隣接する炭素原子に結合することを条件とする)からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
前記フェニルは、X、R、−O−、=O、−OR、−SR、−S−、−NR2、−N+R3、=NR、−CX3、−CN、−OCN、−SCN、−N=C=O、−NCS、−NO、−NO2、=N2、−N3、−NHC(=O)R、−C(=O)R、−C(=O)NRR、−S(=O)2−、−S(=O)2OH、−S(=O)2R、−OS(=O)2OR、−S(=O)2NR、−S(=O)R、−OP(=O)(OR)2、−P(=O)(OR)2、−P(=O)(O−)2、−P(=O)(OH)2、−P(O)(OR)(O−)、−C(=O)R、−C(=O)X、−C(S)R、−C(O)OR、−C(O)O−、−C(S)OR、−C(O)SR、−C(S)SR、−C(O)NRR、−C(S)NRR、−C(=NR)NRRからなる群から選択される置換基に置換され、各XはF、Cl、Br、およびIからなる群から独立して選択され、各Rは、H、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、およびアリールアルキルからなる群から独立して選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
式II:
【化243】
(式中、
nは0、1、2および3から選択され;
RAおよびRBはHおよび任意選択的に置換されたC1〜C8アルキルからそれぞれ独立して選択され、RAおよびRBは、それらが結合しているNと共に連結して複素環を形成することができ;
RCおよびRDはH、任意選択的に置換されたC1〜C8アルキル、任意選択的に置換されたヘテロシクリルアルキル、任意選択的に置換されたアミン、任意選択的に置換されたアリールオキシ、および任意選択的に置換されたアルコキシからそれぞれ独立して選択される)に記載の構造を有する請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
式III:
【化244】
(式中、
nは0、1、2および3から選択され;
RAおよびRBはHおよび任意選択的に置換されたC1〜C8アルキルからそれぞれ独立して選択され、RAおよびRBは、それらが結合しているNと共に連結して複素環を形成することができ;
RCおよびRDはH、任意選択的に置換されたC1〜C8アルキル、任意選択的に置換されたヘテロシクリルアルキル、任意選択的に置換されたアミン、任意選択的に置換されたアリールオキシ、および任意選択的に置換されたアルコキシからそれぞれ独立して選択される)に記載の構造を有する請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
式IV:
【化245】
(式中
nは0、1、2および3から選択され;
XはC、O、およびNREから選択され、REはH、任意選択的に置換されたアルコキシおよび任意選択的に置換されたC1〜C8アルキルから選択され、
RAおよびRBはHおよび任意選択的に置換されたC1〜C8アルキルからそれぞれ独立して選択され;
RCおよびRDはH、任意選択的に置換されたC1〜C8アルキル、任意選択的に置換されたヘテロシクリルアルキル、任意選択的に置換されたアミン、任意選択的に置換されたアリールオキシ、および任意選択的に置換されたアルコキシからそれぞれ独立して選択される)に記載の構造を有する請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
式V:
【化246】
(式中
nは0、1、2および3から選択され;
XはC、O、およびNREから選択され、REはH、任意選択的に置換されたアルコキシおよび任意選択的に置換されたC1〜C8アルキルから選択され;
RAはH、任意選択的に置換されたアルコキシ、および任意選択的に置換されたC1〜C8アルキルから独立して選択され;
RBおよびRCはH、任意選択的に置換されたC1〜C8アルキル、任意選択的に置換されたヘテロシクリルアルキル、任意選択的に置換されたアミン、任意選択的に置換されたアリールオキシ、および任意選択的に置換されたアルコキシからそれぞれ独立して選択される)に記載の構造を有する請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
式VI:
【化247】
(式中、
RBはH、アルコキシおよび任意選択的に置換されたC1〜C8アルキルから独立して選択され;
RCおよびRDはH、任意選択的に置換されたC1〜C8アルキル、任意選択的に置換されたヘテロシクリルアルキル、任意選択的に置換されたアミン、任意選択的に置換されたアリールオキシ、および任意選択的に置換されたアルコキシからそれぞれ独立して選択される)に記載の構造を有する請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
そのプロドラッグまたは薬学的に許容可能な塩である、請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
請求項1に記載の化合物および少なくとも1つの薬学的に許容可能なキャリアを含む薬学的組成物。
【請求項14】
HIVに関連する障害の処置で用いる請求項13に記載の薬学的組成物。
【請求項15】
さらなる治療薬をさらに含む、請求項13に記載の薬学的組成物。
【請求項16】
前記さらなる治療薬が、1)HIVプロテアーゼインヒビター、2)逆転写酵素のHIV非ヌクレオシドインヒビター、3)逆転写酵素のHIVヌクレオシドインヒビター、4)逆転写酵素のHIVヌクレオチドインヒビター、5)HIVインテグラーゼインヒビター、6)gp41インヒビター、7)CXCR4インヒビター、8)侵入インヒビター、9)gp120インヒビター、10)G6PDおよびNADH−オキシダーゼインヒビター、10)CCR5インヒビター、11)インターフェロン、12)リバビリンアナログ、13)NS5aインヒビター、14)NS5bポリメラーゼインヒビター、15)NS3プロテアーゼインヒビター、16)α−グルコシダーゼ1インヒビター、17)ヘパトプロテクタント、18)HIVの非ヌクレオシドインヒビター、および19)薬物動態学的増強剤からなる群から選択される、請求項15に記載の薬学的組成物。
【請求項17】
治療有効量の請求項1に記載の化合物を含む薬学的組成物を、HIVに関連する障害の処置を必要とする個体に投与する工程を含む、HIVに関連する障害を処置する方法。
【請求項18】
医学療法で用いる請求項1に記載の化合物。
【請求項19】
哺乳動物におけるHIVまたはHIV関連障害の治療薬の調製のための請求項1に記載の化合物の使用。
【請求項20】
以下:
【化248】
【化249】
【化250】
【化251】
【化252】
【化253】
【化254】
【化255】
【化256】
【化257】
【化258】
【化259】
【化260】
【化261】
【化262】
【化263】
【化264】
【化265】
【化266】
【化267】
【化268】
【化269】
【化270】
【化271】
【化272】
【化273】
【化274】
【化275】
【化276】
【化277】
【化278】
【化279】
【化280】
【化281】
【化282】
【化283】
【化284】
【化285】
【化286】
【化287】
からなる群から選択される化合物。
【請求項1】
式I:
【化238】
(式中、
Aは5員〜8員の任意選択的に置換された複素環であり;
Zは置換フェニルであり;
Yは、任意選択的に置換されたアルコキシカルボニル、カルボキシ、任意選択的に置換されたアルキル、任意選択的に置換されたヘテロアルキル、任意選択的に置換されたアルコキシ、アルコキシアルキル、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、任意選択的に置換されたアルケニル、任意選択的に置換されたアルキニル、アルキルスルホニル、アルキルオキシスルホニル、任意選択的に置換されたアミノ、任意選択的に置換されたアミノスルホニル、アルキルチオ、アルキルチオアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロアルコキシアルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、オキソ、チオキソ、アルキレンジオキシ、アルキレン、アルケニレン、ニトロソ、アミジノ、グアニジン、シアノ、任意選択的に置換されたカルバモイル、任意選択的に置換されたカルバモイルアルキル、任意選択的に置換されたスルファモイル、スルホアミノ、スルホ、ホルミル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、ヒドラジノ、モルホリノ、ホスホノ、ホスフィニコ、任意選択的に置換されたアリール、任意選択的に置換されたヘテロアリール、任意選択的に置換された複素環、任意選択的に置換されたアラルキル、任意選択的に置換されたヘテロアラルキル、任意選択的に置換されたアリールオキシ、任意選択的に置換されたヘテロアリールオキシ、任意選択的に置換されたヘテロサイクルオキシ、任意選択的に置換されたアリールチオ、任意選択的に置換されたヘテロアリールチオ、任意選択的に置換されたアラルキルオキシ、任意選択的に置換されたヘテロアラルキルオキシ、任意選択的に置換されたアラルキルチオ、任意選択的に置換されたヘテロアラルキルチオ、任意選択的に置換されたアリールオキシアルキル、任意選択的に置換されたヘテロアリールオキシアルキル、任意選択的に置換されたアリールチオアルキル、任意選択的に置換されたヘテロアリールチオアルキル、任意選択的に置換されたアリールスルホニル、任意選択的に置換されたヘテロアリールスルホニル、任意選択的に置換されたアラルキルスルホニル、任意選択的に置換されたヘテロアラルキルスルホニル、任意選択的に置換されたアルキルカルボニルアルキル、任意選択的に置換されたアリールカルボニルアルキル、アルキルスルホニルオキシ、スルファモイルオキシおよび任意選択的に置換されたアリールカルボニルからなる群から選択される)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩もしくはプロドラッグ。
【請求項2】
前記A環は、
【化239】
(式中、
R1、R2、R5、R6、R7、R8、およびR9は、X、R、−O−、=O、−OR、−SR、−S−、−NR2、−N+R3、=NR、−CX3、−CN、−OCN、−SCN、−N=C=O、−NCS、−NO、−NO2、=N2、−N3、−NHC(=O)R、−C(=O)R、−C(=O)NRR、−S(=O)2−、−S(=O)2OH、−S(=O)2R、−OS(=O)2OR、−S(=O)2NR、−S(=O)R、−OP(=O)(OR)2、−P(=O)(OR)2、−P(=O)(O−)2、−P(=O)(OH)2、−P(O)(OR)(O−)、−C(=O)R、−C(=O)X、−C(S)R、−C(O)OR、−C(O)O−、−C(S)OR、−C(O)SR、−C(S)SR、−C(O)NRR、−C(S)NRR、および−C(=NR)NRRからなる群からそれぞれ独立して選択され、
(a)各Xは、F、Cl、Br、およびIからなる群から独立して選択され;
(b)各Rは、H、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、およびアリールアルキルからなる群から独立して選択され;
(c)R1、R2、R5、R6、R7、R8およびR9からなる群の任意の2つのメンバーが共にスピロ環を形成することができるが、但し、前記2つのメンバーが前記A環中の同一炭素原子に結合することを条件とし;
(d) R1、R2、R5、R6、R7、R8およびR9からなる群の任意の2つのメンバーが共に縮合環を形成することができるが、但し、前記2つのメンバーが前記A環中の隣接する炭素原子または窒素原子に結合することを条件とする)からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
前記A環は、
【化240】
(式中、
nは0、1、または2であり、
R1、R2、R3、R4、R5、R6、およびR9は、X、R、−O−、=O、−OR、−SR、−S−、−NR2、−N+R3、=NR、−CX3、−CN、−OCN、−SCN、−N=C=O、−NCS、−NO、−NO2、=N2、−N3、−NHC(=O)R、−C(=O)R、−C(=O)NRR−S(=O)2−、−S(=O)2OH、−S(=O)2R、−OS(=O)2OR、−S(=O)2NR、−S(=O)R、−OP(=O)(OR)2、−P(=O)(OR)2、−P(=O)(O−)2、−P(=O)(OH)2、−P(O)(OR)(O−)、−C(=O)R、−C(=O)X、−C(S)R、−C(O)OR、−C(O)O−、−C(S)OR、−C(O)SR、−C(S)SR、−C(O)NRR、−C(S)NRR、および−C(=NR)NRRからなる群からそれぞれ独立して選択され、
(a)各Xは、F、Cl、Br、およびIからなる群から独立して選択され;
(b)各Rは、H、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、およびアリールアルキルからなる群から独立して選択され;
(c)R1、R2、R3、R4、R5、R6、およびR9からなる群の任意の2つのメンバーが共にスピロ環を形成することができるが、但し、前記2つのメンバーが前記A環中の同一炭素原子に結合することを条件とし;
(d)R1、R2、R3、R4、R5、R6、およびR9からなる群の任意の2つのメンバーが共に縮合環を形成することができるが、但し、前記2つのメンバーが前記A環中の隣接する炭素原子または窒素原子に結合することを条件とする)からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
前記A環は、
【化241】
(式中、
nは0、1、または2であり;
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R10、およびR11は、X、R、−O−、=O、−OR、−SR、−S−、−NR2、−N+R3、=NR、−CX3、−CN、−OCN、−SCN、−N=C=O、−NCS、−NO、−NO2、=N2、−N3、−NHC(=O)R、−C(=O)R、−C(=O)NRR、−S(=O)2−、−S(=O)2OH、−S(=O)2R、−OS(=O)2OR、−S(=O)2NR、−S(=O)R、−OP(=O)(OR)2、−P(=O)(OR)2、−P(=O)(O−)2、−P(=O)(OH)2、−P(O)(OR)(O−)、−C(=O)R、−C(=O)X、−C(S)R、−C(O)OR、−C(O)O−、−C(S)OR、−C(O)SR、−C(S)SR、−C(O)NRR、−C(S)NRR、および−C(=NR)NRRからなる群からそれぞれ独立して選択され、
(a)各Xは、F、Cl、Br、およびIからなる群から独立して選択され;
(b)各Rは、H、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、およびアリールアルキルからなる群から独立して選択され;
(c)R1、R2、R3、R4、R5、R6、R10、およびR11からなる群の任意の2つのメンバーが共にスピロ環を形成することができるが、但し、前記2つのメンバーが前記A環中の同一炭素原子に結合することを条件とし;
(d)R1、R2、R3、R4、R5、R6、R10、およびR11からなる群の任意の2つのメンバーが共に縮合環を形成することができるが、但し、前記2つのメンバーが前記A環中の隣接する炭素原子または窒素原子に結合することを条件とする)からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
前記A環は、
【化242】
(式中、
nは0、1、または2であり;
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R10、R11、R12およびR13は、X、R、−O−、=O、−OR、−SR、−S−、−NR2、−N+R3、=NR、−CX3、−CN、−OCN、−SCN、−N=C=O、−NCS、−NO、−NO2、=N2、−N3、−NHC(=O)R、−C(=O)R、−C(=O)NRR、−S(=O)2−、−S(=O)2OH、−S(=O)2R、−OS(=O)2OR、−S(=O)2NR、−S(=O)R、−OP(=O)(OR)2、−P(=O)(OR)2、−P(=O)(O−)2、−P(=O)(OH)2、−P(O)(OR)(O−)、−C(=O)R、−C(=O)X、−C(S)R、−C(O)OR、−C(O)O−、−C(S)OR、−C(O)SR、−C(S)SR、−C(O)NRR、−C(S)NRR、および−C(=NR)NRRからなる群からそれぞれ独立して選択され、
(a)各Xは、F、Cl、Br、およびIからなる群から独立して選択され;
(b)各Rは、H、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、およびアリールアルキルからなる群から独立して選択され;
(c)R1、R2、R3、R4、R5、R6、R10、R11、R12およびR13からなる群の任意の2つのメンバーが共にスピロ環を形成することができるが、但し、前記2つのメンバーが前記A環中の同一炭素原子に結合することを条件とし;
(d)R1、R2、R3、R4、R5、R6、R10、R11、R12およびR13からなる群の任意の2つのメンバーが共に縮合環を形成することができるが、但し、前記2つのメンバーが前記A環中の隣接する炭素原子に結合することを条件とする)からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
前記フェニルは、X、R、−O−、=O、−OR、−SR、−S−、−NR2、−N+R3、=NR、−CX3、−CN、−OCN、−SCN、−N=C=O、−NCS、−NO、−NO2、=N2、−N3、−NHC(=O)R、−C(=O)R、−C(=O)NRR、−S(=O)2−、−S(=O)2OH、−S(=O)2R、−OS(=O)2OR、−S(=O)2NR、−S(=O)R、−OP(=O)(OR)2、−P(=O)(OR)2、−P(=O)(O−)2、−P(=O)(OH)2、−P(O)(OR)(O−)、−C(=O)R、−C(=O)X、−C(S)R、−C(O)OR、−C(O)O−、−C(S)OR、−C(O)SR、−C(S)SR、−C(O)NRR、−C(S)NRR、−C(=NR)NRRからなる群から選択される置換基に置換され、各XはF、Cl、Br、およびIからなる群から独立して選択され、各Rは、H、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、およびアリールアルキルからなる群から独立して選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
式II:
【化243】
(式中、
nは0、1、2および3から選択され;
RAおよびRBはHおよび任意選択的に置換されたC1〜C8アルキルからそれぞれ独立して選択され、RAおよびRBは、それらが結合しているNと共に連結して複素環を形成することができ;
RCおよびRDはH、任意選択的に置換されたC1〜C8アルキル、任意選択的に置換されたヘテロシクリルアルキル、任意選択的に置換されたアミン、任意選択的に置換されたアリールオキシ、および任意選択的に置換されたアルコキシからそれぞれ独立して選択される)に記載の構造を有する請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
式III:
【化244】
(式中、
nは0、1、2および3から選択され;
RAおよびRBはHおよび任意選択的に置換されたC1〜C8アルキルからそれぞれ独立して選択され、RAおよびRBは、それらが結合しているNと共に連結して複素環を形成することができ;
RCおよびRDはH、任意選択的に置換されたC1〜C8アルキル、任意選択的に置換されたヘテロシクリルアルキル、任意選択的に置換されたアミン、任意選択的に置換されたアリールオキシ、および任意選択的に置換されたアルコキシからそれぞれ独立して選択される)に記載の構造を有する請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
式IV:
【化245】
(式中
nは0、1、2および3から選択され;
XはC、O、およびNREから選択され、REはH、任意選択的に置換されたアルコキシおよび任意選択的に置換されたC1〜C8アルキルから選択され、
RAおよびRBはHおよび任意選択的に置換されたC1〜C8アルキルからそれぞれ独立して選択され;
RCおよびRDはH、任意選択的に置換されたC1〜C8アルキル、任意選択的に置換されたヘテロシクリルアルキル、任意選択的に置換されたアミン、任意選択的に置換されたアリールオキシ、および任意選択的に置換されたアルコキシからそれぞれ独立して選択される)に記載の構造を有する請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
式V:
【化246】
(式中
nは0、1、2および3から選択され;
XはC、O、およびNREから選択され、REはH、任意選択的に置換されたアルコキシおよび任意選択的に置換されたC1〜C8アルキルから選択され;
RAはH、任意選択的に置換されたアルコキシ、および任意選択的に置換されたC1〜C8アルキルから独立して選択され;
RBおよびRCはH、任意選択的に置換されたC1〜C8アルキル、任意選択的に置換されたヘテロシクリルアルキル、任意選択的に置換されたアミン、任意選択的に置換されたアリールオキシ、および任意選択的に置換されたアルコキシからそれぞれ独立して選択される)に記載の構造を有する請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
式VI:
【化247】
(式中、
RBはH、アルコキシおよび任意選択的に置換されたC1〜C8アルキルから独立して選択され;
RCおよびRDはH、任意選択的に置換されたC1〜C8アルキル、任意選択的に置換されたヘテロシクリルアルキル、任意選択的に置換されたアミン、任意選択的に置換されたアリールオキシ、および任意選択的に置換されたアルコキシからそれぞれ独立して選択される)に記載の構造を有する請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
そのプロドラッグまたは薬学的に許容可能な塩である、請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
請求項1に記載の化合物および少なくとも1つの薬学的に許容可能なキャリアを含む薬学的組成物。
【請求項14】
HIVに関連する障害の処置で用いる請求項13に記載の薬学的組成物。
【請求項15】
さらなる治療薬をさらに含む、請求項13に記載の薬学的組成物。
【請求項16】
前記さらなる治療薬が、1)HIVプロテアーゼインヒビター、2)逆転写酵素のHIV非ヌクレオシドインヒビター、3)逆転写酵素のHIVヌクレオシドインヒビター、4)逆転写酵素のHIVヌクレオチドインヒビター、5)HIVインテグラーゼインヒビター、6)gp41インヒビター、7)CXCR4インヒビター、8)侵入インヒビター、9)gp120インヒビター、10)G6PDおよびNADH−オキシダーゼインヒビター、10)CCR5インヒビター、11)インターフェロン、12)リバビリンアナログ、13)NS5aインヒビター、14)NS5bポリメラーゼインヒビター、15)NS3プロテアーゼインヒビター、16)α−グルコシダーゼ1インヒビター、17)ヘパトプロテクタント、18)HIVの非ヌクレオシドインヒビター、および19)薬物動態学的増強剤からなる群から選択される、請求項15に記載の薬学的組成物。
【請求項17】
治療有効量の請求項1に記載の化合物を含む薬学的組成物を、HIVに関連する障害の処置を必要とする個体に投与する工程を含む、HIVに関連する障害を処置する方法。
【請求項18】
医学療法で用いる請求項1に記載の化合物。
【請求項19】
哺乳動物におけるHIVまたはHIV関連障害の治療薬の調製のための請求項1に記載の化合物の使用。
【請求項20】
以下:
【化248】
【化249】
【化250】
【化251】
【化252】
【化253】
【化254】
【化255】
【化256】
【化257】
【化258】
【化259】
【化260】
【化261】
【化262】
【化263】
【化264】
【化265】
【化266】
【化267】
【化268】
【化269】
【化270】
【化271】
【化272】
【化273】
【化274】
【化275】
【化276】
【化277】
【化278】
【化279】
【化280】
【化281】
【化282】
【化283】
【化284】
【化285】
【化286】
【化287】
からなる群から選択される化合物。
【公表番号】特表2011−529085(P2011−529085A)
【公表日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−520237(P2011−520237)
【出願日】平成21年7月24日(2009.7.24)
【国際出願番号】PCT/US2009/051741
【国際公開番号】WO2010/011959
【国際公開日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【出願人】(500029420)ギリアード サイエンシーズ, インコーポレイテッド (141)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年7月24日(2009.7.24)
【国際出願番号】PCT/US2009/051741
【国際公開番号】WO2010/011959
【国際公開日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【出願人】(500029420)ギリアード サイエンシーズ, インコーポレイテッド (141)
【Fターム(参考)】
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