説明

抗微生物及び/又は抗ウイルス組成物並びにその製造及び投与のためのTQ方法

本発明は、表面に投与するのに適した抗微生物及び/又は抗ウイルス組成物を提供する。この抗微生物及び/又は抗ウイルス組成物は表面に投与するために適していて、精油分と、表面に散布後組成物の大部分が容易に蒸発するのに効果的な量の揮発性液状担体とを含む。この組成物は、ヒト皮膚に適合性で局所使用するのに適している。抗微生物及び/又は抗ウイルス組成物を調製し、並びに投与する方法も開示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、抗微生物及び/又は抗ウイルス組成物並びにその製造及び投与のための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
人口の大きな比率がストレス、不安、及び/又は抑うつで苦しんでいる。これらの不健康を管理又は治療するための試みの中で、薬剤が絶えず開発されている。しかしながら、多くの薬剤は好ましくない副作用も有する傾向がある。したがって、副作用が仮にあったとしても最小である天然物で、これらの不健康を管理又は治療することが望ましい。
【0003】
精油は、植物の種々の部分から抽出できる天然物である。活性成分を比較的高濃度で含む精油の1タイプは、植物の根から抽出される。活性成分を比較的希薄な濃度で含む精油の他のタイプは、植物の茎、花及び/又は果実から抽出される。
【0004】
アロマテラピーは、ヒトに治療的恩恵を提供する揮発性精油の使用を取り入れている。アロマテラピー製品は、精油が溶融又は燃焼してヒトにより吸入される蒸気を放出することができる形態で供給することができる(例えば、ロウソク、香、ランプ、散布器等々)。或いは、アロマテラピー製品は、ヒトの皮膚の孔を通して追加的に吸収されるように、局所的に適用することもできる(例えば、マッサージオイル、浴剤等)。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
さらに、多くの接触伝染性の疾患及び/又は病原性微生物は、直接的なヒトの接触を通してであれ、不衛生な表面に接触することを通してであれ、接触を通して移される。したがって、これらの伝染を天然物で阻止することが望ましい。
【0006】
天然のもので、適用した表面に抗微生物及び/又は抗ウイルス的性質を付与する組成物に対する必要性はあると思われる。抗微生物及び/又は抗ウイルス的性質を付与するだけでなく、治療的アロマテラピーの性質も与えることができる組成物に対する必要性もあると思われる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以下の概要は、下で又は本文書の他の部分で記載する要素又はステップの一部又は全部の組合せ又は部分的組合せから構成できる本発明を読者に紹介することを意図している。
【0008】
本発明の一態様において、
精油分(エッセンシャル オイル分);及び
組成物の大部分が、表面への散布後、容易に蒸発するような揮発性液状担体の効果的な量を含む、表面への投与に適当な抗微生物及び/又は抗ウイルス組成物が提供される。
【0009】
本発明の他の態様において、本発明の抗微生物及び/又は抗ウイルス組成物を表面に投与することを含む、微生物の増殖並びに/又はウイルスの増殖及び複製(再生)を阻止する方法が提供される。
【0010】
本発明のさらに他の態様において、微生物の増殖並びに/又はウイルスの増殖及び複製を阻止するための抗微生物及び/又は抗ウイルス組成物の使用が提供される。本発明の他の態様において、微生物の増殖並びに/又はウイルスの増殖及び複製を阻止するための薬剤中への抗微生物及び/又は抗ウイルス組成物の使用が提供される。
【0011】
本発明の他の態様において、精油分と、組成物の大部分が表面に散布後容易に蒸発するのに効果的な量の揮発性液状担体と、を配合することを含む、表面で使用するのに適した抗微生物及び/又は抗ウイルス組成物を調製する方法が提供される。
【0012】
本発明の他の態様において、抗微生物及び/又は抗ウイルス組成物は、ヒトの気分を良くする有効量の精油分を含む。
【発明の効果】
【0013】
本発明の組成物の特徴及び利点は、次の詳細な説明から明らかになるであろう。しかしながら、本発明の趣旨及び範囲内における種々の変更及び改良は、この詳細な説明から当業者には明らかになるであろうから、詳細な説明及び具体的実施例は、本発明の好ましい実施形態を示すが、例示のためにのみ示すものであることを理解すべきである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明は、精油分と、組成物の大部分が表面に散布後容易に蒸発するのに効果的な量の揮発性液状担体と、を含む、表面への投与に適した抗微生物及び/又は抗ウイルス組成物を包含する。抗微生物及び/又は抗ウイルス組成物を表面に投与した結果として、有害な微生物及び/又はウイルスを著しく減少させ、又は排除することができる。このことは伝染性の不健康の広がりを防止するために役立つ。本発明により作製された組成物は、有害な微生物及び/又はウイルスが宿ることが知られている表面に対して特に有用である。
【0015】
抗微生物及び/又は抗ウイルス組成物自体が、有害な微生物及び/又はウイルスに対する障壁として作用することもできる。組成物は、適用後少なくとも約4時間まで防御を提供することができる。
【0016】
本明細書で使用する「抗微生物」という用語は、微生物の増殖過程を破壊及び/又は阻止することを含めて意味し、限定はしないが、消毒する性質、衛生化する性質、及び/又は防腐性(antiseptic)の性質などの如何なる抗微生物性をも包含する。本明細書中で記載する抗微生物組成物は、細菌、胞子及び原生動物の寄生生物を含む、表面上の種々の微生物の増殖過程を破壊及び/又は阻止することができる。
【0017】
本明細書で使用する「抗ウイルス性」という用語は、ウイルスの増殖及び複製を抹殺及び/又は阻止することを含めて意味する。本明細書中で記載する抗ウイルス組成物は、限定はしないが、ポリオ、HIV、肝炎A、B及びC、ノーウォークウイルス(Norwalk virus)、その他を含む、表面上の種々のウイルスの増殖及び複製を抹殺及び/又は阻止することができる。
【0018】
抗微生物及び/又は抗ウイルス組成物は、限定はされないが、ヒトの気分を良くするなどの治療効果を与えることができる。例えば、該組成物は、ヒトの気分を良くするために効果的な量の精油分を含む。「ヒトの気分を良くする」という語句の意味は、本明細書においては、ヒトの心理的安らぎに対する如何なるタイプの改善をも含む。例には、次の望ましい心理的反応が挙げられるが、これらに限定はされない:くつろぎ感(relaxation)の増加、冷静さ(calmness)の増加、ストレスの減少、不安感の減少、緊張の減少、抑うつ(depression)の軽減、幸福感の度合いの増加、苦痛の管理又は減少、並びに頭痛及び偏頭痛の管理又は減少。
【0019】
抗微生物及び/又は抗ウイルス組成物で使用できる適当な精油は、有香のもの、無香のもの、及びそれらの組合せから選択することができ、ヒトの皮膚に適合性で、局所使用に適した精油である。そのような精油は、比較的希薄な濃度の「活性成分」を含み、植物の茎、花、及び/又は果実から抽出することができる。適当な精油の例には、レモン油、オレンジ油、ラベンダー油、グレープフルーツ油、カモミール油、バラ油、ツベローズ(tuberose)油、ビャクダン(sandalwood)油、セダー(cedarwood)油、ベルガモット(bergamot)油、安息香樹脂(benzoin resin)、バニラ油、ジャスミン油、ドイツスズラン(Lilly of the Valley)油、米ヌカ(rice bran)油及びこれらの混合物が含まれるが、これらに限定はされない。有香精油は治療的に作用してヒトの気分を良くする能力を示す。使用される典型的な有香精油には、レモン油、オレンジ油、ラベンダー油、及びこれらの混合物が含まれるが、これらに限定はされない。無香油には、米ヌカ油が含まれるが、これに限定はされない。
【0020】
本発明の一態様において、組成物の精油分は、組成物の合計容量を基準にして、約1から約20容量%の量で、より好ましくは約5から約15容量%の量で、最も典型的には約6から約12容量%の量で存在する。無香精油が使用される場合は、もっと高い範囲、例えば、約1から約50容量%、典型的には約12から約30容量%、さらに典型的には約12から約18容量%を使用できる。
【0021】
当業者に認識されているように、精油分は、ヒト皮膚に適用されたときに皮膚を軟化させる(emolliency)加湿性を、組成物に付与する。結果として、組成物はヒト皮膚の乾燥及びひび割れを軽減する付加的な利点を有する。
【0022】
適当な揮発性液状担体は、表面に散布した後容易に蒸発することが可能なような、比較的高い蒸気圧を有する。揮発性液状担体はヒト皮膚に適合性でヒト皮膚上の局所使用に適したものである。組成物には、組成物の大部分が表面に散布後容易に蒸発するような、効果的な量の揮発性液状担体が含まれている。
【0023】
本発明の代表的実施例において、揮発性液状担体はアルコールを含むことができる。アルコールは、1から4個の炭素原子を含むアルコール及びそれらの混合物からなる群から選択することができる。代表的なアルコールには、95%エタノールなどのエタノール、イソプロパノール、及びそれらの混合物が含まれる。組成物は水を含むこともできる。水が存在する場合には、表面に散布後に組成物の大部分(例えば50%を超える)が容易に蒸発するように、組成物中の揮発性液状担体の効果的な量は、組成物中の水の量を超える。揮発性液状担体は、抗微生物及び/又は抗ウイルス組成物の合計容量を基準にして、約50から約80容量%の量で、より典型的には約60から約75容量%の量で、最も典型的には約60から約70容量%の量で存在することができる。個々の揮発性液体の種々の比が使用できる。
【0024】
当業者には認識されているように、揮発性液状担体がアルコールであるときには、そのアルコールも、適用された表面を衛生化及び殺菌する抗微生物性を付け加えて付与することができる。
【0025】
本発明の組成物には、それに利点を付け加えるために、場合により、1つ又は複数の追加成分を少量含ませることができる。オプションの成分の例には次のもの挙げられるが、これらに限定されることはない:(a)組成物の消毒性能をさらに増強するために、他の抗微生物剤を添加できる(例えば、塩化アルキルトリエタノールアンモニウムを、抗微生物及び/又は抗ウイルス組成物の合計容量を基準にして、典型的には約0.03容量%まで添加することができ、塩化ベンズアルコニウム(benzalkonium chloride)を、抗微生物及び/又は抗ウイルス組成物の合計容量を基準にして、典型的には約0.01容量%まで添加することができ、過酸化水素を、抗微生物及び/又は抗ウイルス組成物の合計容量を基準にして、典型的には約3容量%まで添加することができる);(b)微生物の増殖を抑え又は根絶することによりヒトの皮膚の負傷部位の感染を防止するために、防腐薬など他の抗微生物剤も添加できる(例えば、グルコン酸クロロヘキシジン(chlorohexidine gluconate)を、抗微生物及び/又は抗ウイルス組成物の合計容量を基準にして、例えば約1容量%まで添加することができ、一般的には4容量%のグルコン酸クロロヘキシジン溶液の約0.002mlから約2mlが抗微生物組成物の試料8mlの一部であってよく、ヨウ素は、抗微生物及び/又は抗ウイルス組成物の合計容量を基準にして、典型的には約3容量%まで添加することができる);(c)抗ウイルス剤;(d)組成物を適用した部分の皮膚の痛みを一時的に麻痺させるために、麻酔薬を添加することができる(例えば、有効量のベンゾカイン(benzocaine)を抗微生物及び/抗ウイルス組成物に添加することができる);(e)界面活性剤を、精油分の揮発性液状担体中における分散をよくするために添加することができる;及び(f)組成物の美的性質を改善するために着色剤を添加することができる。ヒト皮膚に適合性で局所使用に適した成分のみ場合により組成物に添加すべきであるということが認識されている。
【0026】
表面上での使用に適した抗微生物及び/又は抗ウイルス組成物を調製する方法の一実施形態は、精油分と表面に散布後容易に組成物の大部分が蒸発するのに効果的な量の揮発性液状担体とを配合することを含む。抗微生物及び/又は抗ウイルス組成物は、ヒトの気分を良くするために効果的な量の精油分を含むこともできる。
【0027】
組成物は、当業者に知られた従来の手順を使用して調製することができる。抗微生物及び/又は抗ウイルス組成物を調製する代表的な方法では、精油分と揮発性液状担体を独立に調製してから後で合わせて配合することができる。例えば、精油分は、少なくとも1種の精油を含むように調製することができる。揮発性液状担体は少なくとも1種のアルコールを含むように調製することができる。水及び防腐薬などの任意選択の成分も添加できる。次に、精油分と揮発性液状担体を合わせ配合して、本発明の抗微生物及び/又は抗ウイルス組成物を製造することができる。次に、その結果生ずる組成物を、精油分が揮発性液状担体に適当に分散するまで、撹拌機中で撹拌することができる。
【0028】
抗微生物及び/又は抗ウイルス組成物は、任意の適当なタイプの容器にパッケージすることができる。組成物は、例えば、フォーム剤、ゲル剤、又は液剤として表面に適用することができる。液剤として組成物は、例えば、スプレー剤として適用できる。当業者に知られている用手法の液剤、フォーム剤、又はゲル剤分配容器を使用することができる。そのような容器の例には、引き金式スプレーディスペンサー及びポンプ式ディスペンサーが挙げられるが、これらに限定されることはない。ディスペンサーは、組成物を微細液滴に細分するように「ミストモード」に設定することができる。代表的なスプレーディスペンサーには、組成物を、処置すべき表面に向かう微細なミストになる極端に細かい液滴に細分する噴霧器及びミクロスプレイヤー(microsprayer)が含まれる。このタイプのディスペンサーでは、使用者によるポンピング機構の起動で、伝えられたエネルギーによって、組成物は、噴霧器又はミクロスプレイヤーディスペンサーのヘッドを通してポンプ機構に向かう。噴霧器又はミクロスプレイヤーディスペンサーのヘッドは、組成物を破断することを助長する障害物を通して、組成物を押出し、微細なミストになる細かい液滴を生じさせる。このことが表面をスプレー剤で均一に覆うことを確実にする。ハンドバッグ、ポケット、車の小物入れの中、又はベルトにつけたフック若しくはケースの上に手軽に収められる程比較的小さい容器もある。これで組成物は携帯可能になり、如何なるときでも必要に応じて使用可能になる。例えば、容器は、抗微生物及び/又は抗ウイルス組成物を約5mlから8ml保持するように選択できる。
【0029】
本発明は、本明細書で記載した、抗微生物及び/又は抗ウイルス組成物を表面に投与することを含む、微生物の増殖及び/又はウイルスの増殖及び複製を阻止する方法をさらに提供する。
【0030】
組成物は、本発明に従って作製されたとき、生物及び無生物表面の両方で使用できる。組成物は無毒性である;すなわちヒト皮膚に適合性で且つヒト皮膚での局所使用に適している。揮発性液状担体の効果的な量は、表面に散布後容易に組成物の大部分が蒸発するような量である。その結果として、揮発性液状担体は表面に散布後容易に蒸発する。表面に散布後に、揮発性液状担体が蒸発する時間は、入れ物として選択したディスペンサーのタイプに一部依存するであろう。一実施形態において、「ミストモード」に設定した引き金式ポンプスプレーディスペンサー及びポンプディスペンサーの双方とも、揮発性液状担体を表面に散布後約15〜30秒以内に蒸発させるであろう。他の実施形態において、噴霧器及びミクロスプレイヤーの双方とも、揮発性液状担体を表面に散布後約5〜10秒以内に蒸発させるであろう。精油分は表面の近傍においてヒトの気分を良くするのに十分な時間、表面の背後に残留する(例えば、少なくとも約5分間、より典型的には少なくとも約15分間、及び最も典型的には少なくとも約30分間)。揮発性液状担体がこのように容易に蒸発するので、組成物は、例えばコンピュータ、キーボード、マウス、ステレオ、テレビジョンセット、ポータブルMP3プレーヤー、種々の台所器具、シェイバー等々などの如何なるタイプの電気機器の表面への適用にも理想的に適している。
【0031】
他のタイプの硬質無生物表面は、調理台(counter top)、タイル、壁、ドアの取手、流し、皿、ガラス製品、プラスチック製品、シャワー、浴槽、便座、玩具、ダッシュボード、ハンドル、及びペットのいる場所などの台所、浴室、事務所、寝室、又はカーインテリアに存在する表面をも含むことができるが、これらに限定されることはない。軟質の無生物表面は、衣服、靴、布張りをした家具、皮革製品、カーペット等々を含むが、これらに限定されることはない。
【0032】
組成物の他の用途には、ヒトの気分を良くするために、浴槽、プール、及び温水浴槽中の水などの水に、抗微生物及び/又は抗ウイルス組成物を添加することが含まれる。
【0033】
本明細書で記載した抗微生物及び/又は抗ウイルス組成物は、微生物の増殖及び/又はウイルスの増殖及び複製を阻止するための薬剤に使用することもできる。
【0034】
用語「a」又は「an」は1つ又は複数を含むと解釈する。如何なる範囲も範囲の限界及びその中の如何なる増分範囲(incremental range)も含むと解釈する。
【0035】
本発明は次の実施例により、さらに理解されるであろうが、実施例は本発明への限定と解釈すべきではない。当業者は、本発明の実施例とそれに伴う説明の教えるところから、他の及びさらなる実施形態が明らかで、本発明の趣旨及び範囲の内であることを理解するであろう。
【0036】
実施例
次の製剤を調製して試験した。結果を下に示す。これらの実施例における全ての容量百分率は抗微生物及び/又は抗ウイルス組成物の合計容量を基準にしている。これらの実施例中の全ての精油は、植物の茎、花及び/又は果実から抽出した精油を基剤としている。
【0037】
実施例1
製剤1は、約70容量%の95%エタノール、約5容量%のイソプロパノール、約10容量%の水、及び約15容量%のオレンジ油を配合することにより構成した。
【0038】
実施例2
製剤2は、約65容量%の95%エタノール、約10容量%のラベンダー油、約24容量%の水、及び約1%のグルコン酸クロロヘキシジンを配合することにより構成した。
【0039】
実施例3
製剤3は、約70容量%のイソプロパノール、約10容量%のレモン油、及び約20容量%の水を配合することにより構成した。
【0040】
実施例4
製剤4は、約62容量%の95%エタノール、約7.5容量%のオレンジ油、約29.5容量%の水、及び約1容量%のグルコン酸クロロヘキシジンを配合することにより構成した。
【0041】
実施例5
製剤5は、約72容量%の95%エタノール、約12容量%のラベンダー油、約15.5容量%、及び約0.5容量%のグルコン酸クロロヘキシジンを配合することにより構成した。
【0042】
実施例6
製剤6は、約70容量%の95%エタノール、約10容量%のイソプロパノール、約10容量%の水、及び約10%容量のレモン油を配合することにより構成した。
【0043】
実施例7
製剤7は、約70容量%の95%エタノール、約7.5容量%のオレンジ油、約29.5容量%の水、及び約1容量%のグルコン酸クロロヘキシジンを配合することにより構成した。
【0044】
実施例8
製剤8は、約62容量%の95%エタノール、約18容量%の米ヌカ油、約19容量%の水、及び約1容量%のグルコン酸クロロヘキシジンを配合することにより構成した。この製剤は無香である。
【0045】
実施例9
次のタイムキルテストアッセイ(Time Kill Test Assay)は、製剤7に基づく。
【0046】
材料
【0047】
【表1】

【0048】
この試験で使用した微生物は、American Type Culture Collection Manassas(バージニア州)から得た。
【0049】
回収培地
中和剤:5%レシチン及び5%Tween80添加トリプティックソイブロス
寒天プレート培地:血液寒天培地(BAP)
【0050】
方法
試験物質の調製
製剤7を試験物質とした。試験で使用するために、試験物質を49.0mL取って無菌の250mLフラスコへ移した。
【0051】
試験生物の調製
試験生物の貯蔵培養物を使用して、培養物をBAPプレート上に線状接種し、35〜37℃で24〜48時間インキュベートした。試験日に、約1×108〜1×109CFU/mLを含む懸濁液を得るように、24〜48時間培養物の十分な量を、BAPプレートからButterfield緩衝液に、濁度が0.5McFarland標準値に等しくなるように加えた。
【0052】
試験曝露
標準種菌を1.0mL取って試験物質に加え、試験曝露開始とした。直ちに、接種した試験物質を手で振り混ぜて十分に混合した。接種し混合した試験物質は常温(20℃)に保った。
【0053】
継代培養手順
30秒、1分及び2分の試料曝露時間に、接種を受けた試験物質の1.0mLを取って、5%レシチン及び5%Tween80中和剤ブロス添加トリプティックソイブロスの49mLに移す(10°希釈)。Butterfield緩衝液で1:10希釈をさらに2回行った液を調製する。標準の微生物表面塗抹計数法を使用して、各希釈液(10-1〜10-2)を1.0mL取って、適当な回収培地に2組にして蒔く。
【0054】
中和した試料(10°希釈)の残量(49mL)を、10mLの無菌希釈剤で予め濡らした無菌の0.2〜0.45μm濾過装置系に移す。試料を濾過濃縮し、フィルターを約50mLの無菌希釈剤を使用して漱ぐ。そのフィルターを無菌的に外して、回収寒天培地の表面に置く。
【0055】
再接種及び継代培養手順
再接種の直前に、前記の接種を受けた試験物質を1.0mL取って、継代培養の箇所で記載したように、5%レシチン及び5%Tween80中和剤ブロス添加トリプティックソイブロスの49mLに移し(10°希釈)、段階的に希釈して蒔いて培養する。中和した試料の残りの部分49mL(10°)も、操作手順の継代培養の箇所で記載したようにして、濾過し、蒔いて培養する。これらが、曝露時間が1時間、2時間及び4時間の継代培養と見なされる。
【0056】
この継代培養にすぐ続けて、標準種菌を1.0mL取って試験物質に再接種する。再接種後30秒、1分及び2分の曝露時間に、再接種した試験物質を1.0mL取って、継代培養の箇所で記載したように、5%レシチン及び5%Tween80中和剤ブロス添加トリプティックソイブロスの49mLに移して(10°希釈)、段階的に希釈し、蒔いて培養する。中和した試料の残りの部分49mL(10°希釈)も、操作手順の継代培養の箇所で記載したようにして、濾過し、蒔いて培養する。試験物質の残存抗微生物活性を評価するために、試験依頼者が指定した回数だけこの継代培養及び再接種の操作を繰り返す。最後の再接種後試験物質を、30秒、1分、2分及び3分の曝露時間で評価する。
【0057】
インキュベーション及び観察
細菌継代培養プレートを35〜37℃で48±4時間インキュベートした。インキュベーションに続いて、寒天プレートを2〜8℃で2日間保存してから、視覚的に増殖の存在を観察した。コロニー形成単位を数えて、各曝露時間における生存菌数を定量した。減少の対数及び百分率を各時点について計算した。増殖を示す代表的継代培養物を、試験生物の確認のために適当に検査した。
【0058】
対照
純粋対照
「単離のための線条接種」を生物培養物に実施し、インキュベーションの後、純粋培養の存在を確認する目的で調べた。この検討の対照の受け入れ基準は、試験生物に典型的なコロニー形態を示す純粋培養である。
【0059】
中和剤無菌性対照
中和剤の代表的試料を0.2〜0.45μm濾過装置系を通して濾過し、適当な回収培地上に蒔き、インキュベートして、試験のときのようにして観察した。この対照の受け入れ基準は増殖のないことである。
【0060】
試験菌数対照(Test Population Control)
最初の接種として、種菌培養物を試験物質に加えたときと同様な方法で、49.0mLのButterfield緩衝液(試験物質と同容量)に相当容量の種菌(1.0mL)を加えた。この懸濁液を試験手順のように中和した。この懸濁液を段階的に希釈して、10-2〜10-5希釈液を標準的な微生物学技法を使用して、プレートに蒔いた。各再接種で各菌数対照測定のために、新しい対照フラスコを準備した。残存する試験菌数対照のためのButterfield緩衝液の容量は、試験フラスコ中の試験物質の容量に合わせた。最初の再接種には46.0mLの緩衝液を、2番目の再接種には43.0mLの緩衝液を、3番目の再接種には40.0mLのButterfield緩衝液を加えた。インキュベーションに続いて、生物のプレートを観察して、試験時における試験物質中に存在した試験生物の濃度を測定した(0時分析)。この検討対照の受け入れ基準は、増殖であり、その値は計算目的にのみ使用する。
【0061】
初期懸濁菌数対照
調製した試験生物懸濁液を段階的に希釈して、標準的な微生物学技法を使用して、プレートに蒔いた。インキュベーションに続いて、生物のプレートを観察して、試験時に試験物質中に接種した試験生物の濃度を測定した。この検討対照の受け入れ基準は、≧1.0×106CFU/mLにある増殖である。
【0062】
中和対照
試験条件をシミュレートするために、49mLの試験物質に、試験生物懸濁液(NC懸濁液)の代わりに1.0mLのButterfield緩衝液を接種する。この対照試験を1度実施して、試験生物の多段階希釈を使用することができる。
【0063】
1.濾過中和
1.0mLのNC懸濁液を49.0mLの中和ブロスに移して十分に混合する。49.0mLの対照懸濁液を濾過濃縮して、試験操作のときと同様にフィルターを漱ぐ。約100CFU/mLを含む生物懸濁液の1.0mLを濾過装置に加え、その装置によって処理する。1.0mLの生物懸濁液を、種菌数対照として使用するために、第2の濾過装置に加えて処理する。フィルターを無菌的に回収寒天プレートに移してインキュベートする。この検討対照のための受け入れ基準として、濾過中和対照及び対応する菌数対照の結果が1.0Log以内であることが必要である。
【0064】
2.化学的中和
1.0mLのNC懸濁液を49.0mLの中和ブロスに移して十分に混合する。中和した試料の1.0mLを除去して廃棄する。中和した試料に、約1000CFU/mLを含む生物懸濁液の1.0mLを加えて十分に混合する。中和した混合物の1.0mLを適当な回収培地に2組蒔いてインキュベートする。同じ生物懸濁液の1.0mLを49.0mLのButterfield緩衝液に加えることにより、種菌数対照試験を実施して、2組で蒔いてインキュベートする。この検討対照のための受け入れ基準として、化学的中和対照及び対応する菌数対照の結果が1.0Log以内であることが必要である。
【0065】
3a.濾過が困難になる5%レシチン及び5%Tween80中和剤添加トリプティックソイブロスの粘度の増大の故に、全てのフィルター継代培養操作で中和剤の全容量を回収するとき、多重フィルターの使用を認めるように操作手順を修正する。特定の希釈における生存菌の合計は、使用したフィルターの各々で回収したコロニーを足し合わせることによって定量される。
【0066】
3b.5%レシチン及び5%Tween80中和剤添加トリプティックソイブロスの混濁した性質の故に、中和剤無菌性対照操作を次のように修正する:
中和剤の代表的試料を0.2〜0.45μm濾過装置系を通して濾過して、適当な回収培地上に蒔き、インキュベートして試験のときのようにして観察する。この対照の受け入れ基準は増殖のないことである。
【0067】
受け入れ基準
試験物質性能基準
この検討は試験生物を接種した後の試験物質の殺生率を検査するように計画されている。結果は試験生物の減少を百分率及び対数で表わす。試験物質を「合格」又は「不合格」と特定する最小の百分率及び対数は存在しない。
【0068】
対照受け入れ基準
検討対照は、検討対照を記載した箇所で詳述した基準に従って機能しなければならない。
【0069】
データ分析
計算
【0070】
【数1】

【0071】
減少百分率:[1−(試験生存菌数/試験対照菌数)]×100
Log10減少:Log10(試験対照菌数)−Log10(試験生存菌数)
【0072】
結果
対照及び中和の結果について、表1〜4参照
純粋対照、初期懸濁液、試験菌数、中和剤の無菌性及び中和の確認を含む対照の測定データは、操作手順の検討対照の箇所に記載した受け入れ基準内であった。
試験結果については、表5〜6を参照されたい。
【0073】
解析及び結論
本検討の条件下で、製剤7は、初期接種に続く、20℃で30秒、1分、2分及び1時間の接触時間の後、>99.9999%すなわち>6.76logの黄色ブドウ球菌(ATCC6538)の減少を示した。
【0074】
本検討の条件下で、製剤7は、1時間再接種に続く、20℃で30秒、1分、2分及び2時間(1時間再接種に続く1時間)の接触時間の後、>99.9999%すなわち>6.64logの黄色ブドウ球菌(ATCC6538)の減少を示した。
【0075】
本検討の条件下で、製剤7は、2時間再接種に続く、20℃で30秒、1分、2分及び4時間(2時間再接種に続く2時間)の接触時間の後、>99.9999%すなわち>6.69logの黄色ブドウ球菌(ATCC 6538)の減少を示した。
【0076】
本検討の条件下で、製剤7は、4時間再接種に続く、20℃で30秒、1分、2分及び3分の接触時間の後、>99.9999%すなわち>6.81logの黄色ブドウ球菌(ATCC6538)の減少を示した。
【0077】
本検討の条件下で、製剤7は、1時間、2時間及び4時間再接種操作の後で、完全な生物死滅により示される実質的残存抗微生物活性を示した。
【0078】
【表2】

【0079】
【表3】

【0080】
【表4】

【0081】
【表5】

【0082】
【表6】

【0083】
【表7】

【0084】
【表8】

【0085】
【表9】

【0086】
本発明を、好ましい実施形態と考えられるものを参照して説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されないことを理解されたい。反対に、本発明は添付の特許請求の範囲の趣旨及び範囲内に含まれる種々の改良及び同等の翻案を包含することを意図している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面に投与するのに適した抗微生物及び/又は抗ウイルス組成物であって、
精油分;及び
表面に散布された後、組成物の大部分が容易に蒸発するのに効果的な量の揮発性液状担体
を含む組成物。
【請求項2】
抗微生物及び/又は抗ウイルス組成物が治療用である請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
精油分がヒトの気分を良くするのに有効な量で含まれる請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
精油分及び揮発性液状担体がヒト皮膚に適合性で且つ局所使用するのに適した請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
精油分が少なくとも1種の有香精油及び無香精油を含む請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
精油分が、レモン油、オレンジ油、ラベンダー油、グレープフルーツ油、カモミール油、バラ油、ツベローズ油、ビャクダン油、セダー油、ベルガモット油、安息香樹脂、バニラ油、ジャスミン油、ドイツスズラン油、米ヌカ油及びそれらの混合物から選択される精油を含む請求項1に記載の組成物。
【請求項7】
精油分が、組成物の合計容量を基準にして約1から約20容量%の量で精油を含む請求項1、5及び6のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項8】
精油分が、組成物の合計容量を基準にして約6から約12容量%の量で精油を含む請求項7に記載の組成物。
【請求項9】
精油分が無香精油を含む請求項1に記載の組成物。
【請求項10】
組成物の合計容量を基準にして、無香精油が約12から約30容量%の量で含まれる請求項9に記載の組成物。
【請求項11】
揮発性液状担体が1から4個の間の炭素原子を含む少なくとも1種のアルコールである請求項1から11のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項12】
揮発性液状担体が、エタノール、イソプロパノール、及びそれらの混合物からなる群から選択される請求項11に記載の組成物。
【請求項13】
揮発性液状担体の効果的な量が、抗微生物及び/又は抗ウイルス組成物の合計容量を基準にして、約50容量%から約80容量%である請求項1から12のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項14】
揮発性液状担体の効果的な量が、抗微生物及び/又は抗ウイルス組成物の合計容量を基準にして、約60容量%から約75容量%である請求項13に記載の組成物。
【請求項15】
組成物が水をさらに含み、組成物中の揮発性液状担体の効果的な量が、組成物中の水の量を超える請求項1から14のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項16】
組成物が、抗微生物剤、麻酔薬、界面活性剤、着色剤、及びそれらの混合物から選択される少なくとも1つの成分をさらに含む、請求項1から15のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項18】
抗微生物剤が塩化アルキルトリエタノールアンモニウム、塩化ベンズアルコニウム、過酸化水素、グルコン酸クロロヘキシジン、及びそれらの混合物から選択される請求項16に記載の組成物。
【請求項19】
抗微生物剤がグルコン酸クロロヘキシジンである請求項18に記載の組成物。
【請求項20】
グルコン酸クロロヘキシジンが、抗微生物及び/又は抗ウイルス組成物の合計容量を基準にして、約1容量%以下の量で含まれる請求項19に記載の組成物。
【請求項21】
フォーム剤、ゲル剤、又は液剤として表面に適用することができる請求項1に記載の組成物。
【請求項22】
スプレー剤として表面に適用することができる請求項1に記載の組成物。
【請求項23】
有害微生物に対する防壁として作用し、且つ適用後少なくとも約4時間まで防御を提供できる、請求項1から22のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項24】
請求項1から23のいずれか一項に記載の抗微生物及び/又は抗ウイルス組成物を表面に投与することを含む、微生物の増殖並びに/又はウイルスの増殖及び複製を阻止する方法。
【請求項25】
表面が生物の又は無生物の表面である請求項24に記載の方法。
【請求項26】
表面がヒト皮膚である請求項24に記載の方法。
【請求項27】
微生物の増殖並びに/又はウイルスの増殖及び複製を阻止するための、請求項1から23のいずれか一項に記載の抗微生物及び/又は抗ウイルス組成物の使用。
【請求項28】
微生物の増殖並びに/又はウイルスの増殖及び複製を阻止するための薬剤における、請求項1から23のいずれか一項に記載の抗微生物及び/又は抗ウイルス組成物の使用。
【請求項29】
精油分と、組成物の大部分が表面に散布後容易に蒸発するのに効果的な量の揮発性液状担体とを配合することを含む、表面における使用に適した抗微生物及び/又は抗ウイルス組成物の製造方法。
【請求項30】
ヒト皮膚に適合性で且つ局所使用するのに適した精油分及び揮発性液状担体を選択することをさらに含む請求項29に記載の方法。
【請求項31】
液剤、フォーム剤又はゲル剤の1つとして組成物を供給するように、組成物をパッケージすることをさらに含む請求項29に記載の方法。
【請求項32】
スプレー剤として組成物を供給するように、組成物をパッケージすることをさらに含む請求項29に記載の方法。
【請求項33】
精油分が少なくとも1種の有香精油及び無香精油を含む請求項29に記載の方法。
【請求項34】
精油分が、レモン油、オレンジ油、ラベンダー油、グレープフルーツ油、カモミール油、バラ油、ツベローズ油、ビャクダン油、セダー油、ベルガモット油、安息香樹脂、バニラ油、ジャスミン油、ドイツスズラン油、米ヌカ油及びそれらの混合物から選択される精油を含む請求項29に記載の方法。
【請求項35】
精油分が、組成物の合計容量を基準にして約1から約20容量%の量で精油を含む請求項29、33、及び34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項36】
精油分が、無香精油を含む請求項29に記載の方法。
【請求項37】
無香精油が、組成物の合計容量を基準にして約12から約30容量%の量で含まれる請求項36に記載の方法。
【請求項38】
揮発性液状担体が、1から4個の炭素原子を含む少なくとも1種のアルコールである、請求項29から37のいずれか一項に記載の方法。
【請求項39】
揮発性液状担体が、エタノール、イソプロパノール、及びそれらの混合物からなる群から選択される請求項38に記載の方法。
【請求項40】
揮発性液状担体が、抗微生物及び/又は抗ウイルス組成物の合計容量を基準にして、約50容量%から約80容量%の量で含まれる請求項29から39のいずれか一項に記載の方法。
【請求項41】
水を加えることをさらに含み、組成物中に存在する揮発性液状担体の量が、加えられた水の量を超える請求項29から40のいずれか一項に記載の方法。
【請求項42】
抗微生物剤、麻酔薬、界面活性剤、着色剤、及びそれらの混合物から選択される少なくとも1つの成分を加えることをさらに含む、請求項29から41のいずれか一項に記載の方法。
【請求項43】
抗微生物剤が塩化アルキルトリエタノールアンモニウム、塩化ベンズアルコニウム、過酸化水素、グルコン酸クロロヘキシジン、及びそれらの混合物から選択される請求項42に記載の方法。

【公表番号】特表2008−507569(P2008−507569A)
【公表日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−522888(P2007−522888)
【出願日】平成17年7月29日(2005.7.29)
【国際出願番号】PCT/CA2005/001187
【国際公開番号】WO2006/010269
【国際公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【出願人】(507030564)
【氏名又は名称原語表記】REEVE, ROBERT ALAN
【Fターム(参考)】