説明

抗NGF抗体およびそれらを使用する方法

本発明は、抗NGF抗体(例えば、抗NGFアンタゴニスト抗体)、およびそれをコードするポリヌクレオチドに関する。本発明はさらに、外科手術後の痛み、関節リウマチの痛み、および変形性関節症の痛みを含む痛みの処置および/または予防において、このような抗体および/またはポリヌクレオチドを使用することに関する。抗神経成長因子(NGF)抗体であって、前記抗体は:(a)約2nM未満のKでNGFに結合し;(b)約100pM以下のIC50でマウスのE13.5三叉神経ニューロンのヒトNGF依存的生存性を阻害し、ここではIC50は約15pMのヒトNGFの存在下で測定され;そして(c)約10pM以下のIC50でマウスのE13.5三叉神経ニューロンのヒトNGF依存的生存性を阻害し、ここではIC50は約1.5pMのヒトNGFの存在下で測定される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
抗神経成長因子(NGF)抗体であって、前記抗体は:
(a)約2nM未満のKでNGFに結合し;
(b)約100pM以下のIC50でマウスのE13.5三叉神経ニューロンのヒトNGF依存的生存性を阻害し、ここではIC50は約15pMのヒトNGFの存在下で測定され;そして
(c)約10pM以下のIC50でマウスのE13.5三叉神経ニューロンのヒトNGF依存的生存性を阻害し、ここではIC50は約1.5pMのヒトNGFの存在下で測定される、抗体。
【請求項2】
前記抗体がヒト化されている、請求項1に記載の抗体。
【請求項3】
前記抗体が親和性成熟されている、請求項1に記載の抗体。
【請求項4】
前記抗体がモノクローナル抗体である、請求項1に記載の抗体。
【請求項5】
前記抗体が単離された抗体である、請求項1に記載の抗体。
【請求項6】
以下を含む重鎖可変領域:
(a)配列番号9のCDR1領域であって、I34がS、L、V、A、またはIであり;N35がN、T、またはSで置換されている領域;
(b)配列番号10のCDR2領域であって、M50がI、G、Q、S、またはLであり;A62がAまたはSであり;L63がLまたはVである領域;および
(c)配列番号11のCDR3領域であって、Y100がY、L、またはRであり;Y101がYまたはWであり;G103がG、A、またはSであり;T104がTまたはSであり;S105がS、A、またはTであり;Y106がY、R、T、またはMであり;Y107がYまたはFであり;F108がFまたはWであり;D109がD、N、またはGであり;Y110がY、K、S、R、またはTである領域;
を含み、NGFに結合する、抗体。
【請求項7】
さらに軽鎖可変領域を含む、請求項6に記載の抗体。
【請求項8】
以下を含む軽鎖可変領域:
(a)配列番号12のCDR1領域であって、S26がSまたはFであり;D28がD、S、A、またはYであり;H32がH、N、またはQである領域;
(b)配列番号13のCDR2領域であって、I51がI、T、V、またはAであり;S56がSまたはTである領域;および
(c)配列番号14のCDR3領域であって、K92がK、H、R、またはSであり;Y96がYまたはRである領域;
を含み、NGFに結合する、抗体。
【請求項9】
さらに重鎖可変領域を含む、請求項8に記載の抗体。
【請求項10】
(a)以下を含む重鎖可変領域:
(i)配列番号9のCDR1領域であって、I34がS、L、V、A、またはIで置換されており;N35がN、T、またはSで置換されている領域;
(ii)配列番号10のCDR2領域であって、M50がI、G、Q、S、またはLであり;A62がAまたはSであり;L63がLまたはVである領域;および
(iii)配列番号11のCDR3領域であって、Y100がY、L、またはRであり;Y101がYまたはWであり;G103がG、A、またはSであり;T104がTまたはSであり;S105がS、A、またはTであり;Y106がY、R、T、またはMであり;Y107がYまたはFであり;F108がFまたはWであり;D109がD、N、またはGであり;Y110がY、K、S、R、またはTである領域;および
(b)以下を含む軽鎖可変領域;
(i)配列番号12のCDR1領域であって、S26がSまたはFであり;D28がD、S、A、またはYであり;H32がH、N、またはQである領域;
(ii)配列番号13のCDR2領域であって、I51がI、T、V、またはAであり;S56がSまたはTである領域;および
(iii)配列番号14のCDR3領域であって、S91がSまたはEであり;K92がK、H、R、またはSであり;Y96がYまたはRである領域;
を含み、NGFに結合する、抗体。
【請求項11】
前記抗体がヒトNGFに結合する、請求項6〜10のいずれかに記載の抗体。
【請求項12】
前記抗体がさらに齧歯類のNGFに結合する、請求項11に記載の抗体。
【請求項13】
前記抗体がモノクローナル抗体である、請求項6〜10のいずれかに記載の抗体。
【請求項14】
前記抗体がヒト化抗体である、請求項6〜10のいずれかに記載の抗体。
【請求項15】
前記抗体が約2nM以下のKでNGFに結合する、請求項6〜10のいずれかに記載の抗体。
【請求項16】
前記Kが約100pM以下である、請求項15に記載の抗体。
【請求項17】
以下を含む重鎖可変領域:
(a)配列番号3に示されるCDR1領域;
(b)配列番号4に示されるCDR2領域;および
(c)配列番号5に示されるCDR3領域;
を含み、NGFに結合する、抗体。
【請求項18】
さらに軽鎖可変領域を含む、請求項17に記載の抗体。
【請求項19】
以下を含む軽鎖可変領域:
(a)配列番号6に示されるCDR1領域;
(b)配列番号7に示されるCDR2領域;および
(c)配列番号8に示されるCDR3領域;
を含み、NGFに結合する、抗体。
【請求項20】
さらに重鎖可変領域を含む、請求項19に記載の抗体。
【請求項21】
以下を含む重鎖可変領域:
(a)配列番号3に示されるCDR1領域;
(b)配列番号4に示されるCDR2領域;および
(c)配列番号5に示されるCDR3領域;
をさらに含む、請求項19に記載の抗体。
【請求項22】
重鎖可変領域が配列番号1に示される配列から構成される、請求項21に記載の抗体。
【請求項23】
軽鎖可変領域が配列番号2に示される配列から構成される、請求項21に記載の抗体。
【請求項24】
重鎖可変領域が配列番号2に示される配列から構成される、請求項22に記載の抗体。
【請求項25】
重鎖が配列番号16に示されるアミノ酸配列から構成される、請求項21に記載の抗体。
【請求項26】
軽鎖が配列番号17に示されるアミノ酸配列から構成される、請求項21に記載の抗体。
【請求項27】
軽鎖が配列番号17に示されるアミノ酸配列から構成される、請求項25に記載の抗体。
【請求項28】
抗体がヒト化抗体である、請求項17、19、または21のいずれかに記載の抗体。
【請求項29】
抗体が親和性成熟抗体である、請求項17、19、または21のいずれかに記載の抗体。
【請求項30】
抗体がモノクローナル抗体である、請求項17、19、または21のいずれかに記載の抗体。
【請求項31】
(a)請求項1、6、8、10、17,19、21、および27のいずれかに記載の抗体、および(b)薬学的に許容される賦形剤を含む、薬学的組成物。
【請求項32】
請求項1、6、8、10、17,19、21、および27のいずれかに記載の抗体を含むキット。
【請求項33】
請求項1に記載の抗体をコードするポリヌクレオチドを宿主細胞中で発現させる段階を含む、請求項1に記載の抗体を作成する0方法。
【請求項34】
個体に対して有効量の抗NGFアンタゴニスト抗体を投与する段階を含む、個体において関節リウマチの痛みを処置するための方法。
【請求項35】
前記痛みが抗NGFアンタゴニスト抗体の投与後約24時間以内に緩和される、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記痛みが抗NGFアンタゴニスト抗体の投与後約4日以内に緩和される、請求項34に記載の方法。
【請求項37】
前記抗NGFアンタゴニスト抗体がヒトNGFに特異的に結合する、請求項34に記載の方法。
【請求項38】
前記抗NGFアンタゴニスト抗体が、配列番号1および2に示されるアミノ酸配列を含む抗体である、請求項34に記載の方法。
【請求項39】
個体に有効量の抗NGFアンタゴニスト抗体を投与する段階を含む、個体の関節リウマチに伴う炎症性悪液質を処置するための方法。
【請求項40】
抗NGFアンタゴニスト抗体がヒトNGFに特異的に結合する、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
抗NGFアンタゴニスト抗体が配列番号1および2に示されるアミノ酸配列を含む抗体である、請求項39に記載の方法。
【請求項42】
個体に対して有効量の抗NGFアンタゴニスト抗体を投与する段階を含む、個体において変形性関節症の痛みを処置するための方法。
【請求項43】
抗NGFアンタゴニスト抗体がヒトNGFに特異的に結合する、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
抗NGFアンタゴニスト抗体が配列番号1および2に示されるアミノ酸配列を含む抗体である、請求項38に記載の方法。

【図1−1】
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【図1−2】
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【図1−3】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23−1】
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【図23−2】
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【図23−3】
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【図23−4】
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【公表番号】特表2006−525955(P2006−525955A)
【公表日】平成18年11月16日(2006.11.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−510064(P2005−510064)
【出願日】平成15年12月24日(2003.12.24)
【国際出願番号】PCT/US2003/041252
【国際公開番号】WO2004/058184
【国際公開日】平成16年7月15日(2004.7.15)
【出願人】(505129415)ライナット ニューロサイエンス コーポレイション (33)
【Fターム(参考)】