説明

折り畳み式携帯端末機

【課題】 対戦式ゲームを楽しむことが可能な折り畳み式携帯端末機を提供する。
【解決手段】 本発明に係る折り畳み式携帯端末機においては、本体1の両側に一対の蓋体2、3がそれぞれ2軸ヒンジ機構4を介して連結され、該2軸ヒンジ機構4の第1枢軸によって、両蓋体2、3を本体1の表面に沿って折り畳むことが可能であると共に、第1枢軸に直交する第2枢軸によって、両蓋体2、3をそれぞれ回転させることが可能である。本体1の表面にはタッチパネル付きディスプレイ11が配備されると共に、一対の蓋体2、3の表面にはそれぞれタッチパネル付きディスプレイ21、31が配備されており、本体1の表面と両蓋体2、3の表面を同一の向きに露出させた開き状態にて、両蓋体2、3のタッチパネル付きディスプレイ21、31は本体1を挟んで互いに対向する2方向から操作が可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、本体の両側に一対の蓋体を開閉可能に連結して構成される携帯電話機等の折り畳み式携帯端末機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の折り畳み式携帯端末機として、本体の両側に一対の蓋体がそれぞれ自在継ぎ手を介して連結され、本体の表面に沿って両蓋体を折り畳むことが可能であると共に、本体に対して両蓋体をそれぞれ回転させることが可能な折り畳み式携帯電話機が提案されている(特許文献1)。
該折り畳み式携帯電話機においては、両蓋体を開いた状態で露出することとなる本体の表面にタッチパネル付きのディスプレイが配備されると共に、一方の蓋体の表面にはスピーカが配備され、他方の蓋体の表面にはマイクロホンが配備されている。
従って、両蓋体を開くことによって、前記タッチパネル付きディスプレイに対する入力操作が可能になると共に、前記スピーカとマイクロホンを用いた通話が可能となる。
【特許文献1】特開平10−313452号公報[H04N7/14]
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、近年の折り畳み式携帯電話機においては、ゲームを楽しんだり、動画を鑑賞したりすることが可能となっており、機能の多様化が進んでいる。
しかしながら、従来の折り畳み式携帯電話機においては、一人でゲームを実行する一人ゲームを楽しむことは可能であっても、二人でゲームを実行する対戦式ゲームを楽しむことは出来なかった。
そこで本発明の目的は、対戦式ゲームを楽しむことが可能な折り畳み式携帯端末機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明に係る折り畳み式携帯端末機においては、本体(1)の両側に一対の蓋体(2)(3)がそれぞれ2軸ヒンジ機構(4)を介して連結され、該2軸ヒンジ機構(4)の第1枢軸によって、両蓋体(2)(3)を本体(1)の表面に沿って折り畳むことが可能であると共に、第1枢軸に直交する第2枢軸によって、両蓋体(2)(3)をそれぞれ回転させることが可能となっている。
そして、前記本体(1)の表面には表示手段が配備されると共に、前記一対の蓋体(2)(3)の表面にはそれぞれ入力手段が配備されており、本体(1)の表面と両蓋体(2)(3)の表面を同一の向きに露出させた開き状態にて、両蓋体(2)(3)の入力手段は本体(1)を挟んで互いに対向する2方向から操作が可能であり、両入力手段の操作に応じて本体(1)の表示手段に画像が表示される。
【0005】
具体的には、両蓋体(2)(3)の先端面には、本体(1)に対する閉じ状態で互いに接触する合わせ面(20)(30)が形成され、該閉じ状態にて両合わせ面(20)(30)は本体(1)の表面に対して傾斜している。
又、本体(1)に対して両蓋体(2)(3)を開いた状態で露出することとなる本体(1)の表面には、前記表示手段を挟んで両側に、一対のスピーカ(12)(12)が配備されると共に、その両側に一対のマイクロホン(5)(5)が配備されている。
【0006】
上記本発明の折り畳み式携帯端末機においては、両蓋体(2)(3)を開いて本体(1)の表面と両蓋体(2)(3)の表面を同一の向きに露出させた状態で、該折り畳み式携帯端末機を挟んで二人のユーザが互いに向き合うことにより、各ユーザによって各蓋体(2)(3)の入力手段に対する入力操作が可能となる。そして、両ユーザによって同時に若しくは順次に入力手段に対する操作が行なわれると、その操作に応じて、本体(1)の表示手段に画像が表示されることになる。
従って、上記本発明の折り畳み式携帯端末機に対戦式ゲームのプログラムをインストールしておくことにより、両蓋体(2)(3)の入力手段と本体(1)の表示手段を利用したゲームの実行が可能となる。
【0007】
具体的構成において、両蓋体(2)(3)の入力手段に対する入力が有効な状態で着信があったとき、本体(1)の表示手段には、両蓋体(2)(3)寄りの両端部に、それぞれ着信があった旨の着信表示が行なわれ、各着信表示は、その表示が行なわれている一方の端部を下、他方の端部を上とする向きで表示される。
該具体的構成によれば、対戦式ゲームの実行中に着信があったとき、本体(1)の表示手段には、各ユーザの向きに合わせた方向で2つの着信表示が行なわれるので、何れのユーザもゲーム実行中の状態のままで容易にその表示を読み取ることが出来る。
そして、何れか一方のユーザによって、本体(1)の表示手段の両端部に表示された2つの着信表示の内、何れか一方の着信表示に対して受信操作が行なわれたとき、該着信表示の位置を下、他方の着信表示の位置を上として、表示手段の下方に配置されたマイクロホンと上方に配置されたスピーカとによって通話が可能となる。
【0008】
又、具体的構成においては、本体(1)に対して両蓋体(2)(3)を前記2軸ヒンジ機構(4)の第1枢軸を中心として180度未満の角度で開くと共に、両蓋体(2)(3)を前記2軸ヒンジ機構(4)の第2枢軸を中心として同一方向に90度未満の角度で回転させた状態で、両蓋体(2)(3)の底面を机の表面に接触させて自立させることが可能である。
これによって、本体(1)の表示手段は、適切な仰角をもって机上に立設されることになるので、該表示手段に例えば動画を表示した場合、ユーザは楽な姿勢でその動画を鑑賞することが出来る。
【0009】
この様に、両蓋体(2)(3)の底面を机の表面に接触させて自立させ、本体(1)の表示手段に画像の表示を行なっている状態で着信があったとき、本体(1)の表示手段には、着信があった旨の表示を含む情報が、該表示手段の向きに応じた正常な向きで表示される。
従って、ユーザは、本体(1)の向きを変えることなくそのままの姿勢で、表示手段に表示される情報を容易に読み取り、受信操作を行なうことが出来る。
【0010】
又、具体的構成においては、本体(1)に対して一方の蓋体(2)を前記2軸ヒンジ機構(4)の第1枢軸を中心として180度未満の角度で開くと共に、他方の蓋体(3)を前記2軸ヒンジ機構(4)の第1枢軸を中心として前記一方の蓋体(2)とは逆方向に180度を超える角度で開いた状態で、前記一方の蓋体(2)の背面と前記他方の蓋体(3)の先端面とを机の表面に接触させて自立させることが可能である。
これによって、前記一方の蓋体(2)は机上に安定した状態で支持されると共に、本体(1)の表示手段は、ユーザの視線と略直交させた傾斜姿勢に設置することが出来るので、該蓋体(2)の入力手段に対する操作性と本体(1)の表示手段に対する視認性が良好なものとなる。
【0011】
更に具体的な構成においては、両蓋体(2)(3)を本体(1)の背面に沿って折り畳んだ状態で露出することとなる何れか一方の蓋体(2)の背面に、カメラ(7)が設置され、該カメラ(7)によって撮影された画像が本体(1)の表示手段に表示される。
これによって、本体(1)の表示手段に表示される画像を確認しながらカメラ(7)による撮影を行なうことが出来る。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る折り畳み式携帯端末機によれば、本体(1)の表示手段と一対の蓋体(2)(3)の入力手段を利用して対戦式ゲームを楽しむことが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明を折り畳み式携帯電話機に実施した形態につき、図面に沿って具体的に説明する。
本発明に係る折り畳み式携帯電話機は、図1及び図2に示す如く、扁平な本体(1)と一対の扁平な蓋体(2)(3)とを具え、本体(1)の両側に配備した左右一対の2軸ヒンジ機構(4)(4)によって両蓋体(2)(3)が本体(1)に対して開閉可能に連結されている。各2軸ヒンジ機構(4)は、図1の如く本体(1)を机上に自立させた状態で鉛直の第1枢軸と水平の第2枢軸を有している。
【0014】
両蓋体(2)(3)は、図1の如く本体(1)の背面に沿って折り畳んだ状態から前記第1枢軸周りに180度回転させることにより、図3(a)(b)(c)に示す如く開くことが可能であり、更に270度近くまで開き角度を拡大することが可能である。
又、上記の如く両蓋体(2)(3)を180度前後の角度に開いた状態で、各蓋体(2)(3)を前記第2枢軸周りに180度回転させることが可能であり、その状態から両蓋体(2)(3)を本体(1)の表面に沿って折り畳むことが可能である。
尚、両蓋体(2)(3)の先端面には、本体(1)に対する閉じ状態で互いに接触する合わせ面(20)(30)が形成され、該閉じ状態にて両合わせ面(20)(30)は本体(1)の表面に対して傾斜している。
【0015】
図1の如く、本体(1)の表面にはタッチパネル付きディスプレイ(11)が配備され、その両側には、左右一対のスピーカ(12)(12)が配備されている。又、両2軸ヒンジ機構(4)(4)のカバー部には、両蓋体(2)(3)の開閉に拘わらず露出する表面領域に、左右一対のマイクロホン(5)(6)が配備されている。
【0016】
図2の如く両蓋体(2)(3)を折り畳んだ状態で露出することとなる背面には、一方の蓋体(2)側にカメラ(7)が配備されると共に、他方の蓋体(3)側に小型ディスプレイ(71)が配備されている。又、図1の如く本体(1)の上面には、前記カメラ(7)を用いた撮影時に操作すべき操作釦(72)が配備されている。
更に、両蓋体(2)(3)には、図4に示す開き状態で露出することとなる表面に、それぞれタッチパネル付きディスプレイ(21)(31)が配備されている。
【0017】
上記折り畳み式携帯電話機においては、図1及び図2に示す閉じ状態で、本体(1)に配備された一対のスピーカ(12)(12)の内、何れか一方のスピーカと、一対のマイクロホン(5)(6)の内、前記一方のスピーカとは反対側に配備された一方のマイクロホンとを用いて、通話を行なうことが可能である。又、図8(a)(b)に示す開き状態で、本体(1)に配備された一対のスピーカ(12)(12)の内、何れか一方のスピーカと、一対のマイクロホン(5)(6)の内、前記一方のスピーカとは反対側に配備された一方のマイクロホンとを用いて、通話を行なうことも可能である。
尚、電話番号の入力時には、図8(b)に示す如く何れか一方の蓋体(2)に配備されたタッチパネル付きディスプレイ(21)にテンキーが表示されるので、該テンキーを操作する。
【0018】
上記折り畳み式携帯電話機においては、図4に示す対戦ゲームモードと、図5に示すシネマモードと、図6に示すメールモードと、図7に示すカメラモードとを、択一的に設定することが出来る。
【0019】
図4に示す対戦ゲームモードにおいては、本体(1)に対して両蓋体(2)(3)を開き、両蓋体(2)(3)の背面を机の表面に接触させた設置状態をとる。そして、対戦ゲームを実行する二人のユーザは、該折り畳み式携帯電話機を挟んで互いに向き合って対峙する。
この状態で、両蓋体(2)(3)のタッチパネル付きディスプレイ(21)(31)にはそれぞれ、ゲームに応じた入力画像が各ユーザから正常に視認し得る向きに表示され、該入力画像に対する入力操作が可能となる。又、本体(1)のタッチパネル付きディスプレイ(11)には、ゲームに応じた出力画像が表示され、該出力画像は、前記入力画像に対する入力操作に応じて変化し、ゲームが進行することになる。
【0020】
対戦ゲームの実行中に着信があった場合は、図8(a)の如く本体(1)のタッチパネル付きディスプレイ(11)の蓋体(2)(3)側の両端部に、それぞれ二人のユーザから正常に視認し得る向きに、着信釦の画像Aと相手に関する文字情報Bとが表示される。
これに応じて何れか一方のユーザが手元側の着信釦の画像Aを操作すると、該画像Aの表示位置に近い一方のマイクロホンが機能すると共に、該画像Aの表示位置から遠い一方のスピーカが機能して、該ユーザによる通話が可能となる。従って、該ユーザは本体(1)をそのままの姿勢で把持し、前記一方のマイクロホンを口元に近づけると共に、前記一方のスピーカを耳元に近づければよい。
【0021】
図5に示すシネマモードにおいては、本体(1)に対して両蓋体(2)(3)を2軸ヒンジ機構(4)の第1枢軸を中心として180度未満の角度で開くと共に、両蓋体(2)(3)を2軸ヒンジ機構(4)の第2枢軸を中心として同一方向に90度未満の角度で回転させる。そして、両蓋体(2)(3)の底面を机の表面に接触させて、両蓋体(2)(3)を自立させた設置状態をとる。
これによって、本体(1)のタッチパネル付きディスプレイ(11)は、適切な仰角をもって机上に立設されることになるので、該タッチパネル付きディスプレイ(11)に動画を映出することにより、ユーザは楽な姿勢でその動画を鑑賞することが出来る。ここで、本体(1)の左右一対のスピーカ(12)(12)は、ステレオの音声を出力する。
【0022】
この状態で着信があったとき、本体(1)のタッチパネル付きディスプレイ(11)には、図8(b)に示す様に着信釦の画像Aが表示されると共に、両蓋体(2)(3)側を左右とする向きで、相手に関する文字情報Bが表示される。従って、ユーザは、本体(1)の向きを変えることなくそのままの姿勢で、受信操作を行なうことが出来る。
【0023】
又、図6に示すメールモードにおいては、本体(1)に対して一方の蓋体(2)を2軸ヒンジ機構(4)の第1枢軸を中心として180度未満の角度で開く。又、他方の蓋体(3)を2軸ヒンジ機構(4)の第2枢軸を中心として反転させると共に、該蓋体(3)を第1枢軸を中心として前記一方の蓋体(2)とは逆向きに180度を超える角度まで開く。そして、一方の蓋体(2)の背面と他方の蓋体(3)の先端面とを机の表面に接触させて自立させた設置状態をとる。
これによって、一方の蓋体(2)は机上に安定した状態で支持されると共に、本体(1)のタッチパネル付きディスプレイ(11)は、ユーザの視線と略直交させた傾斜姿勢に設置することが出来るので、蓋体(2)のタッチパネル付きディスプレイ(21)に対する操作性が向上すると共に、本体(1)のタッチパネル付きディスプレイ(11)の表示に対する視認性が良好なものとなる。
【0024】
更に、図7に示すカメラモードにおいては、両蓋体(2)(3)を本体(1)の背面に沿って折り畳んだ状態をとる。これによって、図2の如くカメラ(7)が前方へ向けて露出し、該カメラ(7)によって撮影された画像が図7の如く本体(1)のタッチパネル付きディスプレイ(11)に表示される。
そして、該タッチパネル付きディスプレイ(11)に表示されている画像を確認しながら操作釦(72)を操作することによって、該画像を内蔵メモリに保存することが出来る。
【0025】
上述の如く本発明に係る折り畳み式携帯電話機によれば、本体(1)のタッチパネル付きディスプレイ(11)を表示手段、一対の蓋体(2)(3)のタッチパネル付きディスプレイ(21)(31)を入力手段として、二人のユーザによって対戦式ゲームを楽しむことが出来るので、従来の折り畳み式携帯電話機よりも機能の高いものとなる。
又、本体(1)のタッチパネル付きディスプレイ(11)に両蓋体(2)(3)のタッチパネル付きディスプレイ(21)(31)を対向させて折り畳むことにより、これらのタッチパネル付きディスプレイ(11)(21)(31)の保護を図ることが出来る。
【0026】
尚、本発明の各部構成は上記実施の形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。例えば両蓋体(2)(3)には、タッチパネル付きディスプレイ(21)(31)に替えて、それぞれ複数の操作キーを配備して、入力手段を構成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明に係る折り畳み式携帯電話機の閉じ状態を表面側から見た斜視図である。
【図2】同上の閉じ状態を背面側から見た斜視図である。
【図3】両蓋体の開き動作を示す一連の平面図である。
【図4】対戦ゲームモードを設定した折り畳み式携帯電話機の斜視図である。
【図5】シネマモードを設定した折り畳み式携帯電話機の斜視図である。
【図6】メールモードを設定した折り畳み式携帯電話機の斜視図である。
【図7】カメラメールモードを設定した折り畳み式携帯電話機の斜視図である。
【図8】対戦ゲームモード及びシネマモードで着信があったときの表示を示す平面図である。
【符号の説明】
【0028】
(1) 本体
(11) タッチパネル付きディスプレイ
(12) スピーカ
(2) 蓋体
(21) タッチパネル付きディスプレイ
(3) 蓋体
(31) タッチパネル付きディスプレイ
(4) 2軸ヒンジ機構
(5) マイクロホン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体(1)の両側に一対の蓋体(2)(3)がそれぞれ2軸ヒンジ機構(4)を介して連結され、該2軸ヒンジ機構(4)の第1枢軸によって、両蓋体(2)(3)を本体(1)の表面に沿って折り畳むことが可能であると共に、第1枢軸に直交する第2枢軸によって、両蓋体(2)(3)をそれぞれ回転させることが可能な折り畳み式携帯端末機において、前記本体(1)の表面には表示手段が配備されると共に、前記一対の蓋体(2)(3)の表面にはそれぞれ入力手段が配備されており、本体(1)の表面と両蓋体(2)(3)の表面を同一の向きに露出させた開き状態にて、両蓋体(2)(3)の入力手段は本体(1)を挟んで互いに対向する2方向からそれぞれ操作が可能であり、両入力手段の操作に応じて本体(1)の表示手段に画像が表示されることを特徴とする折り畳み式携帯端末機。
【請求項2】
両蓋体(2)(3)の先端面には、本体(1)に対する閉じ状態で互いに対向する合わせ面(20)(30)が形成され、該閉じ状態にて両合わせ面(20)(30)は本体(1)の表面に対して傾斜している請求項1に記載の折り畳み式携帯端末機。
【請求項3】
本体(1)に対して両蓋体(2)(3)を開いた状態で露出することとなる本体(1)の表面には、前記表示手段を挟んで両側に、一対のスピーカ(12)(12)が配備されると共に、その両側に一対のマイクロホン(5)(5)が配備されている請求項1又は請求項2に記載の折り畳み式携帯端末機。
【請求項4】
両蓋体(2)(3)の入力手段に対する入力が有効な状態で着信があったとき、本体(1)の表示手段には、両蓋体(2)(3)寄りの両端部に、それぞれ着信があった旨の着信表示が行なわれ、各着信表示は、その表示が行なわれている一方の端部を下、他方の端部を上とする向きで表示される請求項1乃至請求項3の何れかに記載の折り畳み式携帯端末機。
【請求項5】
前記本体(1)の表示手段の両端部に表示された2つの着信表示の内、何れか一方の着信表示に対して受信操作が行なわれたとき、該着信表示の位置を下、他方の着信表示の位置を上として、表示手段の下方に配置されたマイクロホンと上方に配置されたスピーカによって通話が可能となる請求項3に記載の折り畳み式携帯端末機。
【請求項6】
本体(1)に対して両蓋体(2)(3)を前記2軸ヒンジ機構(4)の第1枢軸を中心として180度未満の角度で開くと共に、両蓋体(2)(3)を前記2軸ヒンジ機構(4)の第2枢軸を中心として同一方向に90度未満の角度で回転させた状態で、両蓋体(2)(3)の底面を机の表面に接触させて自立させることが可能である請求項1乃至請求項5の何れかに記載の折り畳み式携帯端末機。
【請求項7】
両蓋体(2)(3)の底面を机の表面に接触させて自立させ、本体(1)の表示手段に画像の表示を行なっている状態で着信があったとき、本体(1)の表示手段には、着信があった旨の表示を含む情報が、該表示手段の向きに応じた正常な向きで表示される請求項1乃至請求項6の何れかに記載の折り畳み式携帯端末機。
【請求項8】
本体(1)に対して一方の蓋体(2)を前記2軸ヒンジ機構(4)の第1枢軸を中心として180度未満の角度で開くと共に、他方の蓋体(3)を前記2軸ヒンジ機構(4)の第1枢軸を中心として前記一方の蓋体(2)とは逆方向に180度を超える角度で開いた状態で、前記一方の蓋体(2)の背面と前記他方の蓋体(3)の先端面とを机の表面に接触させて自立させることが可能である請求項1乃至請求項7の何れかに記載の折り畳み式携帯端末機。
【請求項9】
両蓋体(2)(3)を本体(1)の背面に沿って折り畳んだ状態で露出することとなる何れか一方の蓋体(2)の背面には、カメラ(7)が設置され、該カメラ(7)によって撮影された画像が本体(1)の表示手段に表示される請求項1乃至請求項8の何れかに記載の折り畳み式携帯端末機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−108998(P2006−108998A)
【公開日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−291513(P2004−291513)
【出願日】平成16年10月4日(2004.10.4)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】