説明

押出成形食品及び押出成形食品を製造する方法

食品の成分を押出成形機へ連続的に導入すること(成分には食肉性及び植物性タンパク質が含まれる)、成分を混合して押出成形機中で混合物を製造すること、押出成形機中で混合物を加熱して食品を製造すること、押出成形機から押出成形ダイを介して食品を押出成形すること、及び食品を冷却することによって、約25%〜約77%の食肉性及び植物性タンパク質を含む押出成形食品を製造する方法。製品は可塑剤をさらに含んでいてもよく、架橋性化合物を実質的に含まなくてもよい。概して、この製品は食肉の繊維性のテクスチャー付与された外観的特徴を有する食肉類似品である。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001]本出願は、2007年7月4日に出願された欧州特許出願第07013085.1号に基づく優先権を主張し、その開示はこの参照によって本明細書に組み込まれる。
【0002】
発明の背景
発明の分野
[0002]本発明は一般に押出成形食品に関し、特に、食肉性及び植物性タンパク質から作られる食肉類似製品である押出成形食品、並びにそのような製品を製造するのに有用な方法及び押出成形機に関する。
【0003】
関連技術の説明
[0003]多くの種類の押出成形製品を製造するための様々な方法が知られている。例えば、食品産業では従来、テクスチャー付与した食用品、例えば炭水化物、タンパク質、水、及び脂肪の組み合わせの混合物から作られる食品を製造するのに、押出機又は押出成形機を用いている。香料及び/又は着色剤をこの混合物に添加することができる。混合物は通常、食用ペーストを得るために混練され、ペーストは次に続く加熱、ゲル化、及び成形に供されて食品が製造される。
【0004】
[0004]従来、食品を加熱、ゲル化、及び成形する工程はすべて、バレル内で回転する少なくとも1つのスクリューを有する押出成形機中で行うことができる。バレルは製品を加熱する手段を有し、一方の端部には製品を押出成形するためのダイを有する。スクリューが回転すると混合物が混練及び圧縮され、バレルを通して押し出される。混合物はダイを通して押し出される前にバレル中で加熱される。
【0005】
[0005]欧州特許第1182937B1号明細書及び米国特許第6635301号明細書は、食肉類似品の製造のための方法及び装置を開示する。この方法には、約40重量%〜95重量%の食用タンパク質材料からの混合物を押出成形することが含まれる。押出成形機において、混合物を高温の粘性タンパク質ラバ(lava)へ転換するのに十分な機械的圧力及び熱に、混合物がさらされる。タンパク質ラバを冷却しその粘度を低下させる温度制御された冷却ダイを通してラバを押出成形して、蒸気フラッシュ(vapor−flashing)の抑制された、粘着性のテクスチャー付与板状物又はリボン状物を得る。固さ及びテクスチャーにおいてフレーク状肉又は細切り状肉に似ている複数の押出成形細断片が得られるように、複数の細長い排出口と回転軸に取り付けられたディスクに吊された複数のハンマーバーとを備えたケージプレート(cage plate)を有するハンマーミルにおいて、板状物又はリボン状物は機械的細断を受ける。
【0006】
[0006]国際公開第03/007729A1号パンフレットは、テクスチャーが再付与された食品を連続的に調製するための方法及び装置を開示している。この文献は、混合物中に含有される水蒸気の存在に起因して、混練の間に混合物が膨張し、このことによって均一に配向した繊維を有する製品を得るのが不可能となることを示している。この問題に対処するために、食品がダイから出た後に食品を局所的に冷却して均質な繊維性の製品を得ることが知られている。しかし、このような冷却はダイの閉塞を引き起こし、これにより押出成形機のバレル内で圧力が変動し、ダイから製品が予測できずに流出する結果となる。さらに、製品中で繊維の不完全な配向が起こり、繊維を再配向させるのにさらなる製品の処理を行うことが必要となる。その明細書で開示される装置はこれらの問題を克服しようとしており、同方向回転、同時貫入スクリュー2本を有する押出機を含む。開示されている押出機は以下の工程を行う:原料の供給及び運搬、混合及び調理の工程、均質な粘性の流体塊を得るための強い混練及び可塑化の工程;押出機の出口において塊の流量を調節する;混合物を押出成形ダイへ移す;並びに、混合物が押出成形ダイへ通過する間に混合物を120℃未満の温度まで徐々に冷却して、制御された確固たる繊維性の外観を有するテクスチャー再付与食品を得る。
【0007】
[0007]国際公開第04/016097A1号パンフレットは、グリセロール及びグルコースを含む長期保存可能な食肉類似品を開示している。この製品は約0.8未満の相対的水分活性を有し、脱脂大豆粉、大豆ミール、大豆濃縮物、シリアルグルテン、及び卵白粉末から選択されるタンパク性材料を含む。食用の結着性化合物及び架橋性化合物が、保湿剤であるグリセロール及びグルコースと共に用いられる。この文献は、国際公開第00/69276号パンフレットの技術が、すべての望ましい利用法に適したテクスチャー付与タンパク質製品を提供するわけではないことを示している。例えばこの文献は、製品が「本物の」魚又は鶏肉を含有しているという印象を購入者に対して強めるために、見た目に本物の製品片を、「乾燥」又は半ウェットのパック入りペットフード(ウェットの缶詰入りペットフードと比較して)の中に、直接含まれているものとして加えることが望ましいと示している。この文献は、水分含量が製品全体の寿命を制限するおそれがあり、それにより商業的な実現可能性を低下させるので、国際公開第00/69276号パンフレットにおいて開示されている製品の高い水分レベルのために、そのような乾燥又は半ウェットのパック入り製品中にそれらの製品を直接加えることが妨げられるおそれがあることを述べている。
【0008】
[0008]国際公開第04/016097A1号パンフレットは、製品のテクスチャーを維持しながら水分活性を低下させる一般的な方法は、1つ又は複数の保湿材料を組み入れることであることを開示している。しかし、国際公開第00/69276号パンフレットで開示される製品のタイプにおいて、一般的な保湿剤系が不適切であることが判明した。さらに、糖類を組み入れると、押出成形機の閉塞及び高剪断2軸押出機中の製品の燃焼を引き起こす傾向がある。同様に、より粘度の低い保湿剤を使用すると、この製品において許容可能な「線状」テクスチャーを作り出すことを不可能にする結果となる。その上、プロピレングリコールなどの他の保湿剤が、製品の寿命を延ばすのに必要なレベルで添加されると、製品のテクスチャーを損なうことが開示されている。さらに、プロピレングリコールはネコ科動物に向けられた食品には適さないことが開示されており、これはプロピレングリコールが有毒であり、望ましくない風味の悪化をもたらす傾向があるためである。
【0009】
[0009]上記の参考文献に示すように、食肉類似製品を製造する現行の方法は、望ましくない繊維構造を有する製品を製造する複雑なプロセスを使用する。同様に、現行の方法はすべての種類の食品に適用できるわけではない。したがって、新規な押出成形食品、及びそのような製品、特に食肉類似製品を作る方法が必要とされている。
【0010】
[発明の概要]
[0010]したがって、本発明の目的は、新しい押出成形食品を作る方法を提供することである。
【0011】
[0011]本発明のもう1つの目的は、新しい押出成形食品を提供することである。
【0012】
[0012]本発明のさらなる目的は、食肉類似製品の形態の、新しい押出成形食品を提供することである。
【0013】
[0013]本発明のもう1つの目的は、新しい押出成形食品を作るのに有用な押出成形機を提供することである。
【0014】
[0014]これらの目的及び他の目的は、(1)食品の成分を押出成形機へ連続的に導入すること(成分には食肉タンパク質及び/又は植物性タンパク質(すなわち、肉及び/又は植物源由来のタンパク質)が含まれる)、(2)成分を混合して押出成形機中で混合物を製造すること、(2)押出成形機中で混合物を加熱して食品を製造すること、(4)押出成形機から押出成形ダイを介して食品を押出成形すること、及び(5)食品を冷却して、約25%〜約77%の食肉タンパク質及び/又は植物性タンパク質を含む押出成形食品を製造することを含む、押出成形食品の製造方法を用いて実現される。得られる製品は、食肉の外観を有する(例えば食肉類似品)。様々な実施形態において、成分には1つ又は複数の可塑剤が任意で含まれ、実質的にすべての架橋性化合物は除外される。1つの実施形態において、成分には可塑剤と共に又は可塑剤は含まれずに架橋性化合物が含まれる。1つの実施形態において、製品は新規の押出成形機を用いて製造される。
【0015】
[0015]本発明の他の及びさらなる目的、特徴、及び利点は、当業者にとって容易に明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】[0016]本発明の押出成形機を説明する図である。
【0017】
発明の詳細な説明
定義
[0017]用語「約(およそ)」はプラスマイナス20%、より好ましくはプラスマイナス10%、さらにより好ましくはプラスマイナス5%、最も好ましくはプラスマイナス2%を意味する。
【0018】
[0018]用語「繊維性」は、肉のスレッド、フィラメント若しくはフィラメント群が、連続的ストランドにまとまった繊維を含有すること、それらから成ること、又はそれらに類似することを意味し、ストランドは容易に分離することができる。
【0019】
[0019]用語「食品」は、人間向けであれ動物向けであれ、任意の食物、飼料、スナック、栄養補助食物、おやつ、食事代用物、又は食事代替物を意味する。動物食物は、任意の家畜種若しくは野生種向けの食物又は飼料を含む。好ましい実施形態において、動物用の食物は栄養的に完全な食物又は食事構成物を表す。そのような動物食物の例には、イヌ科動物及びネコ科動物(例えば犬及び猫)用の食物などの、押出成形ペットフードが含まれる。
【0020】
[0020]用語「食肉」は、食肉及び食肉副産物を意味し、屠殺体、骨、皮、臓物、及び筋肉を含む。新鮮な食肉は食肉処理場から直接得られ、ニワトリ、シチメンチョウ、アヒル、及びガチョウを含む家禽、マグロ、サケ、トラウト、及びタラを含む魚、子羊及びヒツジ(sheep)を含む羊(ovines)、雌牛、子牛、及び食用子牛を含むウシ属の動物、並びに家畜のブタ及び野生のブタを含む豚から選択される。
【0021】
[0021]用語「食肉類似品」は、凝集性の層状の束となって直線的に配置されている、織り合わされた繊維の複数のストランドを有する製品を意味する。「食肉類似」製品は、肉と似たテクスチャーを有する。このテクスチャーは、凝集性の整列した繊維によってもたらされる。
【0022】
[0022]用語「食肉副産物」は、1種又は複数の哺乳類、魚、及び/又は家禽の動物性筋肉タンパク質又は骨格肉を意味し、心臓、肝臓、肺、脾臓、舌などの1つ又は複数から選択される組織が含まれる。
【0023】
[0023]用語「水分活性」は「相対的水分活性」を意味し、当技術分野におけるこの用語の通義を有する。すなわち、純粋な液体の水の中での水分子の入手可能性と比較して、反応するために存在する水分子の入手可能性の割合である。
【0024】
[0024]本明細書内では、明確且つ簡潔な明細書を書くことができるような形で実施形態を記載しているが、本発明から離れることなく実施形態を様々に組み合わせるか又は分離してもよいことが理解されるであろう。
【0025】
[0025]本発明は、本明細書に記載される特定の方法、手順、及び試薬が変化し得るため、これらに限定されない。さらに、本明細書で用いられる専門用語は、特定の実施形態を記述する目的だけのものであり、本発明の範囲を限定しようとするものではない。本明細書及び添付の特許請求の範囲において用いる場合、文脈において明確に別段の指示がなければ、単数形「a」、「an」、及び「the」は複数形の言及も含む。
【0026】
[0026]別段の定義がなされなければ、本明細書で用いられるすべての技術用語及び科学用語並びにいかなる頭字語も、本発明の分野において当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。本明細書に記載されるものと類似するか又は同等のいかなる方法及び材料も、本発明の実施に用いることができるが、好ましい方法、装置、及び材料は本明細書に記載される。
【0027】
[0027]本明細書で挙げられるすべての特許、特許出願、及び出版物は、そこに報告されている、本発明と共に使用される可能性のある化合物及び方法論を記載及び開示する目的において、法律が許す範囲で、参照により本明細書に組み込まれる。しかし、本明細書の何物も、本発明が先行の発明のためにそのような開示に先行する権利がないということを認めるものとして解釈されるべきではない。
【0028】
[0028]本明細書で表される重量の百分率はすべて、特に別段の指定がない限り、食品全体の重量によるものである。
【0029】
発明
[0029]ある態様において、本発明は、約25%〜約77%の食肉性及び植物性タンパク質を含む押出成形食品を製造する方法を提供する。1つの実施形態において、この方法は水を添加することをさらに含む。この方法は、(1)製品の成分を押出成形機へ連続的に導入すること(成分には食肉タンパク質及び/又は植物性タンパク質(すなわち、肉及び/又は植物源由来のタンパク質)が含まれる)、(2)成分を混合して押出成形機中で混合物を製造すること、(2)押出成形機中で混合物を加熱して製品を製造すること、(4)押出成形機から押出成形ダイを介して製品を押出成形すること、及び(5)製品を冷却することを含む。食肉タンパク質及び/又は植物性タンパク質は、食肉タンパク質又は植物性タンパク質又はそれらの混合物を含んでいてもよい。植物性タンパク質は、好ましくは小麦グルテンの形態であるが、小麦グルテン、大豆、米、キノコ類、若しくは豆類のうち1つ又は複数由来のタンパク質を含む他の植物性タンパク質を含んでいてもよい。1つの実施形態において、この方法は1つ又は複数の可塑剤を原料としてさらに含む。様々な実施形態において、成分には1つ又は複数の可塑剤が任意で含まれ、実質的にすべての架橋性化合物は除外される。1つの実施形態において、成分には可塑剤と共に又は可塑剤は含まれずに架橋性化合物が含まれる。好都合には、この方法を用いて作られた製品は、押出成形の間に制御されたフラッシュ効果を示す。さらに、製品は食肉に似た繊維性のテクスチャー付与された外観を示す。すなわち、製品は食肉類似品である。その上、この方法は安定であり、再現可能であり、処理量が多い。この方法において有用な押出成形機は、約25%〜約77%の食肉性及び植物性タンパク質を含む押出成形食品を製造することができる任意の押出成形機を含む。好ましい実施形態において、この方法において有用な押出成形機は、本発明の押出成形機を含む。本発明はまた、この方法を用いて製造される製品も提供する。
【0030】
[0030]別の態様において、本発明は、約25%〜約77%の食肉性及び植物性タンパク質を含む製品を製造するのに適した押出成形機を提供する。この押出成形機はまた、1つ又は複数の可塑剤、或いは1つ又は複数の架橋性化合物をさらに含むか、或いは実質的に架橋性化合物を含まないか、或いはそれらの組み合わせをさらに含むような製品を製造するのにも適している。この押出成形機は、食肉に似た繊維性のテクスチャー付与された外観を有する製品、すなわち食肉類似品を製造する。典型的な押出成形機は複数のバレルを有し、各バレルの内部は異なる温度に供することができる。好ましい実施形態において、この押出成形機は長さ:直径の比が約4である複数のバレルを備える。好ましくは、押出成形機全体は、少なくとも約36から少なくとも約48の長さ:直径の比を有する。
【0031】
[0031]本発明の押出成形機は、適切な熱エネルギー及び機械的エネルギーを生じさせることができ、約25%〜約77%の食肉性及び植物性タンパク質を含む製品を製造するのに必要な適切な混合を実現することができる、より高い長さ/直径の比を有する。好ましい押出成形機は、長さ:直径の比が約4である複数のバレルを備える。好ましくは、押出成形機全体は、少なくとも約36から少なくとも約48の長さ:直径の比を有する。最も好ましくは、押出成形機は約10個のバレルを備える。1つの実施形態において、押出成形機は、複数のバレル内で平行軸のまわりを回転する2軸スクリューを備える。
【0032】
[0032]1つの実施形態において、押出成形機は押出成形機のバレルに配置されたヒータを備える。工程の間、バレルの温度は少なくとも約150℃に達する。この温度は所望のテクスチャーを作り出すのに必要とされる。より好ましくは、バレルの温度は約160℃〜約180℃に達する。押出成形機の各バレル内部の温度は、製品がウェットか、半ウェットか、又は乾燥したペットフード製品であるかによって調節される。
【0033】
[0033]1つの実施形態において、押出成形機のダイは、約3.5cm〜約4.5cm、より好ましくは約4cmの内部断面積を有する管形状の冷却区間を規定する。好ましくは、冷却区間の内部断面は円形である。この円形の断面は、ダイから出る食品が閉じこめられる可能性のある、長方形の断面に存在し得る「デッドゾーン」をもたらさない。さらに、好ましくは冷却区間の内部R/L(半径/長さ)比は約65〜約75、より好ましくは約70である。
【0034】
[0034]冷却区間は、温度及び圧力条件によって調節される複数の小区間を有し、これらの条件は食品に効果を及ぼす。この効果は所望の繊維性のテクスチャーを作り出す。工程の間、バレルの温度は少なくとも約150℃に達する。この温度は所望のテクスチャーを作り出すのに必要とされる。より好ましくは、バレルの温度は約160℃〜約180℃に達する。押出成形機の各バレル内部の温度は、製品がウェットか、半ウェットか、又は乾燥したペットフード製品であるかによって調節される。
【0035】
[0035]食品の冷却のステップは冷却区間内で行われる。好ましくは、製品がウェットか、半ウェットか、又は乾燥したペットフード製品であるかによって、ダイの冷却区間は3〜8個の小区間を備え、約2〜約7メートルの長さを有する。この点において、ウェット製品に対してはダイの冷却区間は好ましくは3〜5個の小区間を備え、約2〜約4メートルの長さを有し、半ウェット製品に対してはダイの冷却区間は好ましくは5〜8個の小区間を備え、約4〜約7メートルの長さを有し、乾燥製品に対してはダイの冷却区間は好ましくは3〜8個の小区間を備え、約2〜約7メートルの長さを有する。
【0036】
[0036]好ましくは、冷却区間の温度勾配は、製品がウェットか、半ウェットか、又は乾燥した製品であるかによって決まり、ウェットの製品に対してはΔmax○−105℃、Δmin=20℃であり、ここで○は第1の小区間における製品の温度を表し、半ウェットの製品に対してはΔmax○−50℃、Δmin=0℃であり、乾燥製品に対してはΔmax○−80℃、Δmin=0℃である。
【0037】
[0037]製品はダイからリボン状に出て、ダイの出口の後でさらに何らかの剪断を加えなくとも切断され得る。
【0038】
[0038]乾燥の適用の場合、製品がダイから出た後、好ましくは後冷却処理に供される。これに関しては、製品は約5〜約20分間ガス/電気乾燥機にかけられる。これにより約110℃〜約130℃の温度がもたらされる。
【0039】
[0039]本発明の押出成形機を図1に示す。ヒータ及び通気孔の好ましい位置を示す。
【0040】
[0040]本発明の押出成形機及び方法を用いる様々な実施形態において、押出成形機のスクリューは少なくとも約550、より好ましくは約550〜約1200の回転速度(rpm)で回転する。好都合には、この速度は製品の良好な混合及び処理量を実現する。得られる処理量は少なくとも約150kg/hから少なくとも約350kg/hである。ある実施形態において、処理量は少なくとも約400kg/hである。好ましくは、押出成形機の両端の間で押出成形機に通気孔がつけられる。通気孔取り付けは、押出成形機の両端の間で各端部からおよそ等しい距離で行われる。好ましくは、10個バレルの押出成形機を用い、通気孔取り付けは押出成形機のおよそ6番目のバレルで行われる。追加の及び/又は別の通気孔取り付けは、押出成形機のおよそ5番目及び/又は7番目のバレルで行われる。好都合には、通気孔取り付けによって水分を蒸気の形で食品から除去することができ、押出成形機内の圧力を低下させることができる。次に押出成形機の通気孔とダイとの間で圧力が高められて、ダイを通して製品を押し出す。好ましくは、さらなる蒸気を押出成形機に導入しない。好都合には、これによって製品にさらなる水分が加えられない結果となる。好ましくは、押出成形機中の圧力は約20バールから約90バールに達する。より好ましくは、押出成形機の両端から等距離での圧力は、10個バレルの押出成形機のおよそ5番目又は6番目のバレル内部で約1気圧である。さらに、押出成形機のダイ近辺の圧力は、10個バレル押出成形機のおよそ10番目のバレルにおいて約20バール〜約90バールである。典型的には、食品を加熱するためにヒータが押出成形機のバレルに配置される。好ましくは、押出成形の間蒸気を加えない。任意で、製品の水分量によっては、この方法は水分を除去するために押出成形機へ通気孔をつけることを含む。好ましくは、押出成形機中の温度は少なくとも約130℃に達する。より好ましくは、押出成形機中の温度は約130℃〜約200℃に達する。比較試験によって、最高温度が130℃未満である場合は粗悪な繊維性のテクスチャーが得られることが分かった。理論に拘束されることを望まないが、この粗悪なテクスチャーは、グルテンタンパク質が溶けず、押出成形機のダイを介して整列して繊維性テクスチャーとならないためと考えられる。押出成形機の各バレル内部の温度は、製品がウェットか、半ウェットか、又は乾燥したペットフード製品であるかによって、及び押出成形機の通気孔取り付けが行われるかによって調節される。
【0041】
[0041]1つの実施形態において、この方法はウェット食品を製造する。この実施形態は、押出成形機のスクリューを約550〜約700の回転速度(rpm)で回転させることを含む。好ましくは、ウェット食品の製造においては押出成形機に通気孔はつけない。ウェット食品の製造においては、押出成形機中の温度は少なくとも約130℃〜約160℃に達する。より好ましくは、押出成形機の2番目のバレルで製品は約20℃まで加熱され、ダイに近い4個のバレルで製品は少なくとも約130℃まで加熱される。最も好ましくは、10個バレルの押出成形機において、2番目のバレルで製品は約20℃まで加熱され、7番目〜10番目のバレルで製品は約130℃まで加熱される。好ましくは、ウェット食品の製造においては、ダイの近くの押出成形機内部の圧力は約25〜約75バールに維持される。ある好ましい実施形態において、ウェット食品はウェットペットフード製品である。
【0042】
[0042]1つの実施形態において、この方法は半ウェットの食品を製造する。この実施形態は、押出成形機のスクリューを約850〜約1200の回転速度(rpm)で回転させることを含む。好ましくは、半ウェット食品の製造においては押出成形機に通気孔をつける。好都合には、これにより製品から水分が除去される。好ましくは、半ウェット食品の製造においては、押出成形機中の温度は少なくとも約150℃〜約200℃に達する。より好ましくは、押出成形機の2番目のバレルで製品は約20℃まで加熱され、およそ4番目のバレルで製品は約130℃まで加熱され、温度を低下させるために通気され、ダイに近い4個のバレルで製品は少なくとも約150℃まで加熱される。最も好ましくは、10個バレル押出成形機において、2番目のバレルで製品は約20℃まで加熱され、4番目のバレルで130℃まで加熱され、5番目のバレルで130℃に維持され、6番目のバレルで通気されて約110℃まで温度が下げられ、7番目〜10番目のバレルで製品は約150℃まで加熱される。好ましくは、半ウェットの食品の製造においては、ダイの近くの押出成形機内部の圧力は約30〜約60バールに維持される。ある好ましい実施形態において、半ウェット食品は半ウェットペットフード製品である。
【0043】
[0043]1つの実施形態において、この方法は乾燥食品を製造する。この実施形態は、押出成形機のスクリューを約850〜約1200の回転速度(rpm)で回転させることを含む。好ましくは、乾燥食品の製造においては押出成形機に通気孔をつける。好都合には、これにより製品から水分が除去される。好ましくは、乾燥食品の製造においては、押出成形機中の温度は少なくとも約150℃〜約200℃に達する。より好ましくは、通気を行わない場合のこの方法の実施形態において、押出成形機の2番目のバレルで製品は約20℃まで加熱され、ダイに近い4個のバレルで製品は少なくとも約200℃まで加熱される。最も好ましくは、10個バレルの押出成形機において、2番目のバレルで製品は約20℃まで加熱され、7番目〜10番目のバレルで製品は約200℃まで加熱される。或いは、通気を行う場合のこの方法の実施形態において、押出成形機の2番目のバレルで製品は約20℃まで加熱され、およそ4番目のバレルで製品は約150℃まで加熱され、通気されて温度が下げられ、ダイに近い4個のバレルで製品は少なくとも約200℃まで加熱される。最も好ましくは、10個バレルの押出成形機において、2番目のバレルで製品は約20℃まで加熱され、4番目のバレルで150℃まで加熱され、5番目のバレルで150℃に維持され、6番目のバレルで通気されて約110℃まで温度が下げられ、7番目〜10番目のバレルで製品は約200℃まで加熱される。好ましくは、乾燥食品の製造においては、ダイに近い押出成形機内部の圧力は約60〜約90バールに維持される。ある好ましい実施形態において、乾燥食品は乾燥ペットフード製品である。
【0044】
[0044]1つの態様において、本発明は約25%〜約77%の食肉性及び植物性タンパク質を含む押出成形食品を提供する。ある実施形態において、製品は添加された水をさらに含む。様々な実施形態において、成分には1つ又は複数の可塑剤が任意で含まれ、実質的にすべての架橋性化合物は除外される。1つの実施形態において、成分には可塑剤と共に、又は可塑剤は含まれずに、架橋性化合物が含まれる。製品は、食肉に似た繊維性のテクスチャー付与された外観を有する。すなわち、食肉類似品である。好ましくは、製品の水分活性は約0.3〜約1.0であり、製品がウェットか、半ウェットか、又は乾燥製品かによって決まる。1つの実施形態において、製品の水分量は約4%〜約90%であり、製品がウェットか、半ウェットか、又は乾燥食品かによって決まる。好ましくは、食肉は低脂肪の肉である。
【0045】
[0045]本発明に有用な可塑剤としては、グリセロール、プロピレングリコール、又はソルビトールなどのポリオール、動物性又は植物性の脂肪及び誘導体、モノ、ジ、又はトリグリセリド及び誘導体、並びに加水分解タンパク質の混合物及び誘導体が含まれる。多くのそのような可塑剤は当業者に公知である。1つの実施形態において可塑剤はグルコースであり、別の実施形態において可塑剤はグリセロール及びグルコースの組み合わせである。除外する場合に避けるべき架橋性化合物、又は使用する場合に添加すべき架橋性化合物は、当業者に公知である。一般に、そのような化合物はすべて、ジスルフィド結合を破壊する可能性のある酸化性又は還元性化合物、例えば硫黄、システイン、アスコルビン酸、酸化カルシウム、亜硫酸水素ナトリウム、又はグルタチオンである。
【0046】
[0046]1つの実施形態において、製品はペットフードである。ペットフードは、犬、猫、又は他のペット用に処方することができる。別の実施形態において、製品は人間の食用である。そのような製品は、人間の消費に適した食肉を必要とする。様々な実施形態において、食品はウェット、半ウェット、又は乾燥した製品である。
【0047】
[0047]他の態様において、本発明は、本発明の方法を用いて製造される製品、及び本発明の押出成形機を用いて製造される製品を提供する。
【実施例】
【0048】
[0048]本発明は、下記の実施例が単に説明の目的のために含まれるにすぎず、他に特別に指示されない限り、本発明の範囲を限定することを意図するものではないことが理解されるであろうが、下記の実施例によってさらに説明することができる。
【0049】
実施例1
[0049]本発明の押出成形機は、本発明によるウェットペットフード製品を製造するのに使用することができる。本発明に従って製造されるウェットペットフード製品の一実施例は、約30%〜約90%の水分を含み、製品の水分活性は約0.8〜約1.0である。ウェットペットフードは約25%〜約75%の食肉を含み、食肉にはウェット肉(新鮮な肉及び/又は冷凍肉)及び/又は肉ミール(脱水肉)が含まれる。この実施例において、製品は約25%〜約75%のウェット肉を含み、肉含有量の残りは肉ミールによって賄われる。ウェットペットフードは約15%〜約35%の植物性タンパク質を小麦グルテンの形で含む。グルテン中には約5%〜約10%のデンプンが天然に存在している。これを考慮すると、製品は約3%のデンプン含量を有する。このペットフードの実施例は主な食事用に処方することができるため、バランスのとれた食事を提供する上で栄養的に完全である。すなわち、ビタミン類及びミネラル類が、推奨される毎日の量で含まれている。或いは、ペットフードはおやつ用に配合され、栄養的にバランスはとれておらず、ビタミン類又はミネラル類を含まない。
【0050】
実施例2
[0050]本発明によるペットフード製品の一実施例は、約14%〜約30%の水分を含む半ウェットペットフードであり、水分活性が約0.3〜約0.8である。半ウェットペットフードは、約25%〜約36%のウェット肉を含む約25%〜約55%の肉を含み、肉含有量の残りは肉ミールによって賄われる。約15%〜約35%の植物性タンパク質が小麦グルテンの形で含まれている。グルテン中には約5%〜約10%のデンプンが天然に存在している。これを考慮すると、製品は約3%のデンプン含量を有する。約5%〜約50%の可塑剤が含まれる。このペットフードの実施形態は、可塑剤の量を増加させることによって得られる軟らかい肉様の塊を有する。可塑剤はグリセロールである。このペットフードの実施例は主な食事用に配合することができるため、バランスのとれた食事を提供する上で栄養的に完全である。すなわち、ビタミン類及びミネラル類が、推奨される毎日の量で含まれている。或いは、ペットフードはおやつ用に配合され、栄養的にバランスはとれておらず、ビタミン類又はミネラル類を含まない。
【0051】
実施例3
[0051]本発明によるペットフード製品の一実施例は、約4%〜約14%の水分含量を含む乾燥ペットフードであり、水分活性が約0.3〜約0.7である。乾燥ペットフードは、約25%〜約75%のウェット肉を含む約25%〜約77%の肉を含み、肉含有量の残りは肉ミールによって賄われる。約15%〜約35%の植物性タンパク質が小麦グルテンの形で含まれている。グルテン中には約5%〜約10%のデンプンが天然に存在している。これを考慮すると、製品は約3%のデンプン含量を有する。グリセロール及びグルコースを含む約0%〜約50%の可塑剤が含まれ、好ましくはグリセロール:グルコースの比は約70〜約100:約30〜約0である。このペットフードの実施例は主な食事用に配合することができるため、バランスのとれた食事を提供する上で栄養的に完全である。或いは、ペットフードはおやつ用に配合され、栄養的にバランスはとれておらず、ビタミン類を含まない。
【0052】
[0052]本明細書において、本発明の典型的な好ましい実施形態が開示されており、具体的な用語が用いられているが、それらは一般的な意味及び説明的な意味においてのみ使用され、限定の目的で使用されるものではなく、本発明の範囲は下記の特許請求の範囲に明記する。上記の教示を考慮すれば、明らかに本発明の多くの修正及び変形が可能である。したがって、添付の特許請求の範囲内で本発明を、具体的に記載したことと異なるように実行してもよいことが理解されるはずである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
食品の成分を押出成形機へ連続的に導入するステップであり、成分には食肉性及び植物性タンパク質が含まれるステップと、
成分を混合して、押出成形機中で混合物を製造するステップと、
押出成形機中で混合物を加熱して、食品を製造するステップと、
押出成形機から押出成形ダイを介して食品を押出成形するステップと、
食品を冷却するステップと
を含む、約25%〜約77%の食肉性及び植物性タンパク質を含む押出成形食品を製造する方法。
【請求項2】
押出成形機が、複数のバレル内で平行軸のまわりを回転する2軸スクリューを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
押出成形機が、およそ8個のバレルからおよそ14個のバレルを備える、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
各バレルの長さ:直径の比が約4である、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
押出成形機全体の長さ:直径の比が約36〜約48である、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
押出成形機のスクリューが、少なくとも約550の回転速度(rpm)で回転する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
得られる処理量が、少なくとも約150kg/hから少なくとも約400kg/hである、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
押出成形機の両端の間の各端部からおよそ等しい距離で、押出成形機に通気孔を取り付けることをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
押出成形機に蒸気をさらに導入しない、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
押出成形機中の圧力が約20バール〜約90バールに達する、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
食品を加熱するために押出成形機のバレルにヒータが配置され、ヒータが2番目〜4番目のバレル内部及び押出成形機のダイに近い4個のバレル内部にある、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
押出成形機中の温度が少なくとも約130℃に達する、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
スクリューのバレルが約550〜約700の回転速度(rpm)で回転する、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
押出成形機に通気孔が取り付けられていない、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
押出成形機の2番目のバレルで製品が約20℃まで加熱され、ダイに近い4個のバレルで製品が少なくとも約130℃まで加熱される、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
ダイに近い押出成形機バレルにおける圧力が約25〜約75バールに維持される、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
押出成形機のバレルを約850〜約1200の回転速度(rpm)で回転させることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
押出成形機の通気孔取り付けが行われる、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
押出成形機の2番目のバレルで製品が約20℃まで加熱され、およそ4番目のバレルで製品が約130℃まで加熱され、通気されて温度が下げられ、ダイに近い4個のバレルで製品が少なくとも約150℃まで加熱される、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
ダイに近い押出成形機内部の圧力が約30〜約60バールに維持される、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
押出成形機のスクリューを約850〜約1200の回転速度(rpm)で回転させることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項22】
押出成形機の通気孔取り付けが行われる、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
押出成形機の2番目のバレルで製品が約20℃まで加熱され、ダイに近い4個のバレルで製品が少なくとも約200℃まで加熱される、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
押出成形機の2番目のバレルで製品が約20℃まで加熱され、およそ4番目のバレルで製品が約150℃まで加熱され、通気されて温度が下げられ、ダイに近い4個のバレルで製品が少なくとも約200℃まで加熱される、請求項21に記載の方法。
【請求項25】
ダイに近い押出成形機内部の圧力が約60〜約90バールに維持される、請求項21に記載の方法。
【請求項26】
押出成形機のダイが、約3.5cm〜約4.5cmの内部断面積を有する管形状の冷却区間を規定する、請求項1に記載の方法。
【請求項27】
冷却区間の内部断面が円形であり、冷却区間の内部R/L(半径/長さ)比が約65〜約75である、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
冷却区間が、温度条件及び圧力条件によって調節される複数の小区間を有し、これらの条件が食品に効果を及ぼし、所望の繊維性テクスチャーをもたらす、請求項26に記載の方法。
【請求項29】
製品のグリセロール:水の比によって決定される温度勾配を用いて製品の冷却を行い、グリセロールの割合が約10〜約20であり、水の割合が約90〜約80である、請求項1に記載の方法。
【請求項30】
食品の冷却ステップが冷却区間内で行われ、ダイの冷却区間が3〜8個の小区間を備え、約2〜約7メートルの長さを有する、請求項26に記載の方法。
【請求項31】
ウェット製品の製造において、ダイの冷却区間が3〜5個の小区間を備え、約2〜約4メートルの長さを有する、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
半ウェット製品の製造において、ダイの冷却区間が5〜8個の小区間を備え、約4〜約7メートルの長さを有する、請求項30に記載の方法。
【請求項33】
乾燥製品の製造において、ダイの冷却区間が3〜8個の小区間を備え、約2〜約7メートルの長さを有する、請求項30に記載の方法。
【請求項34】
乾燥食品がダイから出た後に、乾燥食品がガス/電気乾燥機に約5〜約20分間かけられ、約110℃〜約130℃の温度がもたらされる、請求項1に記載の方法。
【請求項35】
水を添加することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項36】
約25%〜約77%の食肉性及び植物性タンパク質を含む食品の製造に適した押出成形機。
【請求項37】
およそ8〜およそ14個のバレルを備え、各バレルの長さ:直径の比が約4であり、押出成形機全体の長さ:直径の比が少なくとも約36〜少なくとも約48である、請求項36に記載の押出成形機。
【請求項38】
複数のバレルを備え、各スクリューの直径が約53mmである、請求項36に記載の押出成形機。
【請求項39】
複数のバレル内で平行軸のまわりを回転する2軸スクリューを備えた、請求項36に記載の押出成形機。
【請求項40】
押出成形機の両端の間で各端部からおよそ等しい距離に通気孔が配置される、請求項36に記載の押出成形機。
【請求項41】
10個のバレルを備え、押出成形機のおよそ6番目のバレルに通気孔を備えており、追加の及び/又は別の通気孔が押出成形機のおよそ5番目及び/又は7番目のバレルに位置している、請求項36に記載の押出成形機。
【請求項42】
ダイから遠位の押出成形機端部に近い2番目〜4番目のバレル、及び押出成形機のダイに近い4個のバレル内部に配置されたヒータを備える、請求項36に記載の押出成形機。
【請求項43】
押出成形機のダイが、約3.5cm〜約4.5cmの内部断面積を有する管形状の冷却区間を規定する、請求項36に記載の押出成形機。
【請求項44】
冷却区間の内部断面が円形であり、冷却区間の内部R/L(半径/長さ)比が約65〜約75である、請求項43に記載の押出成形機。
【請求項45】
冷却区間が、温度条件及び圧力条件により調整することのできる複数の小区間を有する、請求項43に記載の押出成形機。
【請求項46】
ダイの冷却区間が3〜8個の小区間を備え、長さが約2〜約7メートルである、請求項43に記載の押出成形機。
【請求項47】
約25%〜約77%の食肉性及び植物性タンパク質を含む、押出成形食品。
【請求項48】
1つ又は複数の可塑剤をさらに含む、請求項47に記載の製品。
【請求項49】
架橋性化合物を実質的に含まない、請求項47に記載の製品
【請求項50】
ペットフード製品である、請求項47に記載の製品。
【請求項51】
ペットフード製品がイヌ科又はネコ科用に処方されている、請求項50に記載の製品。
【請求項52】
製品の水分活性が約0.3〜約1.0である、請求項47に記載の製品。
【請求項53】
製品の水分含量が約4%〜約90%である、請求項47に記載の製品。
【請求項54】
約25%〜約75%のウェット肉を含み、肉含有量の残りが肉ミールによって賄われる、請求項47に記載の製品。
【請求項55】
製品の植物性タンパク質含有量が約15%〜約35%である、請求項47に記載の製品。
【請求項56】
可塑剤含有量が約0%〜約50%である、請求項48に記載の製品。
【請求項57】
可塑剤がグリセロールである、請求項56に記載の製品。
【請求項58】
約30%〜約90%の水分を含む、請求項47に記載の製品。
【請求項59】
製品の水分活性が約0.8〜約1.0である、請求項58に記載の製品。
【請求項60】
約25%〜約77%の食肉を含む、請求項58に記載の製品。
【請求項61】
約25%〜約75%のウェット肉を含み、食肉含有量の残りが肉ミールによって賄われる、請求項60に記載の製品。
【請求項62】
約14%〜約30%の水分を含む、請求項47に記載の製品。
【請求項63】
製品の水分活性が約0.3〜約0.8である、請求項62に記載の製品。
【請求項64】
約25%〜約55%の食肉を含む、請求項62に記載の製品。
【請求項65】
約25%〜約36%のウェット肉を含み、食肉含有量の残りが肉ミールによって賄われる、請求項62に記載の製品。
【請求項66】
約5%〜約50%の可塑剤を含む、請求項62に記載の製品。
【請求項67】
可塑剤がグリセロールを含む、請求項66に記載の製品。
【請求項68】
約4%〜約14%の水分を含む、請求項47に記載の製品。
【請求項69】
製品の水分活性が約0.3〜約0.7である、請求項68に記載の製品。
【請求項70】
約25%〜約77%の食肉を含む、請求項68に記載の製品。
【請求項71】
約25%〜約75%のウェット肉を含み、食肉含有量の残りが肉ミールによって賄われる、請求項68に記載の製品。
【請求項72】
可塑剤がグリセロール及びグルコースの組み合わせである、請求項56に記載の製品。
【請求項73】
可塑剤がグリセロール及びグルコースの組み合わせである、請求項66に記載の製品。
【請求項74】
請求項1に記載の方法の製品。

【図1】
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【公表番号】特表2010−532659(P2010−532659A)
【公表日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−513795(P2010−513795)
【出願日】平成20年7月4日(2008.7.4)
【国際出願番号】PCT/EP2008/005507
【国際公開番号】WO2009/003721
【国際公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【出願人】(599132904)ネステク ソシエテ アノニム (637)
【Fターム(参考)】