説明

搬送装置及び搬送方法

【課題】ワークの粘着部に押圧体を当接させてワークをテーブルに押し付けても、その後、押圧体に付着したワークをスムーズに剥離して搬送することができる搬送装置及び搬送方法を提供する。
【解決手段】凹部18を備え、粘着部2を有するワーク1が粘着部2を上方に向けて凹部18に収納されるテーブル12と、凹部18に収納されるワーク1の粘着部2に当接し、ワーク1をテーブル12に押し付ける押圧体32と、テーブル12及び押圧体32を相対的に移動させる移動機構14,60とを備え、移動機構14,60が、押圧体32によるワーク1の押し付けを解除しワーク1の上下方向の少なくとも一部を凹部18に収納した状態で、テーブル12及び押圧体32を相対的に水平方向に移動させることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着部を有するワークを搬送する搬送装置及び搬送方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ワークを収納する凹部が設けられたテーブルを水平方向に移動させることで、ワークを搬送する搬送装置が提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。このような搬送装置では、ワークの位置ずれ防止等のためにクランパー等の押圧体で上方よりワークをテーブルに押し付け固定することがある。
【0003】
しかしながら、上面に粘着部を備えたワークを上記のような搬送装置で搬送する場合、ワークを上方よりテーブルに押し付けると、粘着部によってワークが押圧体にくっついてしまい、ワークを搬送できないという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−220113号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記の問題に考慮してなされたものであり、ワークの粘着部に押圧体を当接させてワークをテーブルに押し付けても、その後、押圧体に付着したワークを剥離して搬送することができる搬送装置及び搬送方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の搬送装置は、凹部を上面に備え、粘着部を有するワークが前記粘着部を上方に向けて前記凹部に収納されるテーブルと、前記凹部に収納される前記ワークの前記粘着部に当接し、前記ワークを前記テーブルに押し付ける押圧体と、前記テーブル及び前記押圧体を相対的に移動させる移動機構とを備え、前記移動機構が、前記押圧体による前記ワークの押し付けを解除し前記ワークの上下方向の少なくとも一部を前記凹部に収納した状態で、前記テーブル及び前記押圧体を相対的に水平方向に移動させることを特徴とする。
【0007】
また、本発明の搬送方法は、粘着部を上方に向けたワークをテーブルの上面に設けた凹部に収納し、前記凹部に収納される前記ワークの粘着部に押圧体を当接させて前記ワークを前記テーブルに押し付けた後、前記押圧体に付着した前記ワークを剥離して搬送する搬送方法において、前記テーブル及び前記押圧体を相対的に上下方向に移動させて前記押圧体による前記ワークの押し付けを解除し前記ワークの上下方向の少なくとも一部を前記凹部に収納した状態で、前記テーブル及び前記押圧体を相対的に水平方向に移動させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ワークの粘着部に押圧体を当接させてワークをテーブルに押し付けても、その後、押圧体に付着したワークを剥離して搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の一実施形態に係る搬送装置の構成を示す平面図である。
【図2】図1に示す搬送装置が備えるホルダの斜視図である。
【図3】図1の要部を拡大して示す平面図である。
【図4】図3のA−A断面図である。
【図5】図1に示す搬送装置の動作を示すフロー図である。
【図6】図1に示す搬送装置の動作を示す図である。
【図7】図1に示す搬送装置によって搬送されるワークの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の1実施形態について図面を参照して説明する。
【0011】
本実施形態に係る搬送装置10は、不図示の供給手段によって供給位置P1に供給された搬送対象のワーク1を検査位置P2,P3,P4,P5に順次移動させ、各検査位置P2,P3,P4,P5において検査が終了すると、ワーク1を排出位置P6に搬送する。
【0012】
この搬送装置10において搬送されるワーク1は、例えば、平面視矩形状のLEDなどの発光素子であり、図5に示すようにその上面に粘着部2を有し、下面に電極3を有している。なお、本実施形態では、発光素子を搬送対象とするが、本発明はこれに限らず、上面に粘着部を有するワークであればよい。
【0013】
搬送装置10は、円形の回転テーブル12と、回転テーブル12を回転させるテーブル駆動部14と、各検査位置P2,P3,P4,P5に配設されたコンタクト機構30とを備える。
【0014】
なお、図1において符号P7は検査位置P3と検査位置P4との間に配置された待機位置であり、後述するホルダ16がこの位置において検査位置P3から検査位置P4へ移動する前に一時待機する。また、符号P8は排出位置P6と供給位置P1との間に配置された待機位置であり、ホルダ16がこの位置において排出位置P6から供給位置P1へ移動する前に一時待機する。
【0015】
回転テーブル12の外周部には、周方向に所定間隔をあけて複数(本実施形態では8つ)のホルダ16を備え、回転テーブル12の回転に伴って、複数のホルダ16が、供給位置P1、検査位置P2,P3,P4,P5、排出位置P6、及び待機位置P7,P8(以下、これらの各位置を総称して位置Pという)を移動する。
【0016】
ホルダ16は、図2〜図4に示すように、粘着部2を上方に向けたワーク1が収納される凹部18を備える。
【0017】
凹部18は、平面視においてワーク1より若干大きな矩形状をなしており、4つの隅角部にワーク1の角部との接触を防止する逃げ部19が設けられている。
【0018】
凹部18は、その対角方向が回転テーブル12の移動方向Mに一致するようにホルダ16に配設されており、凹部18の隅角部に設けられた逃げ部19のうちの1つの逃げ部19aが、回転テーブル12に対する押圧体32の移動方向前側に位置する。つまり、本実施形態のように平面視において押圧体32の位置が変化せず回転テーブル12が回転移動する場合であると、1つの逃げ部19aが回転テーブル12の移動方向Mの後側に位置することとなる。
【0019】
凹部18の底面には、ホルダ16を上下に貫通する貫通孔20が複数(本実施形態では4つ)設けられており、各貫通孔20内にそれぞれ内部プローブ22が上下動可能に配設されている。この内部プローブ22は、不図示のバネによって下方に付勢されている。
【0020】
また、凹部18の底面には吸引連結部24と連通する吸着孔26が設けられており、吸引連結部24に配管接続される不図示の真空装置が吸着孔26より凹部18に収納されたワーク1の底面を真空吸着する。
【0021】
テーブル駆動部14は、間欠的に回転テーブル12を所定方向(本実施形態では、図1において矢符Mで示す反時計回り)に回転させて、回転テーブル12に設けられたホルダ16を回転方向前方に隣接する各位置Pに移動させる。これにより、ホルダ16は、供給位置P1から各検査位置P2,P3,P4,P5を経由して排出位置P6まで移動した後、再び供給位置P1へ移動する。
【0022】
コンタクト機構30は、ホルダ16の凹部18に収納されたワーク1の電極3と内部プローブ22を介して電気的に接続されるものである。
【0023】
コンタクト機構30は、凹部18に収納されたワーク1の粘着部2に当接する押圧体32と、内部プローブ22の下端部に当接する外部プローブ34と、押圧体32及び外部プローブ34を上下動させるコンタクト駆動部60とを備える。
【0024】
押圧体32は、測定位置にあるホルダ16の上方に配置され、ホルダ16に設けられた凹部18に対応する位置に切欠部38が設けられている。
【0025】
切欠部38は、凹部18に対応する位置から押圧体32に対する回転テーブル12の移動方向M、つまり、回転テーブル12の回転によってホルダ16に設けられた凹部18が移動する方向に向けて延び、押圧体32の縁部に開口している。
【0026】
そして、コンタクト駆動部60によって押圧体32が下方に降下すると切欠部38の縁部分に設けられた当接部36がワーク1の中央部を避けてワーク1の縁部に当接することで、押圧体32は、ワーク1を凹部18の底面に押し付けて、ワーク1をホルダ16に固定する。押圧体32においてワーク1に当接する当接部36は、フッ素樹脂材で形成されており、粘着部2によって当接部36に付着したワーク1が剥離しやすいように構成されている。
【0027】
このような押圧体32は、上下方向に移動可能に設けられたスライダ41に第1ベース40を介して連結されている。スライダ41は、支柱42に固定された上下方向に延びる案内レール43に沿って摺動可能に設けられている。
【0028】
第1ベース40には、カム体62の外周に設けられたカム面62aを摺動する第1摺動体44が設けられている。第1ベース40は、付勢バネ46によって第1摺動体44をカム面62aに押し付ける方向に付勢されている。
【0029】
外部プローブ34は、ホルダ16に設けられた内部プローブ22の下方に配置されている。外部プローブ34は、上下方向に移動可能に設けられたスライダ48に第2ベース47を介して連結されている。スライダ48は、第1ベース40が連結されたスライダ41と同様、上下方向に延びる案内レール43に沿って摺動可能に設けられている。
【0030】
第2ベース47には、カム体62の外周に設けられたカム面62bを摺動する第2摺動体49が設けられている。第2ベース47は、付勢バネ50によって第2摺動体49をカム面62bに押し付ける方向に付勢されている。
【0031】
そして、コンタクト駆動部60によって外部プローブ34が上方へ移動すると、外部プローブ34が内部プローブ22の下端部に当接して内部プローブ22を上方に押し上げる。これにより、内部プローブ22の上端部が凹部18の底面より上方に突出し凹部18に収納されたワーク1の電極3に当接し、内部プローブ22を介して外部プローブ34と電極3とが電気的に接続される。
【0032】
コンタクト駆動部60は、テーブル駆動部14とともに回転テーブル12及び押圧体32を相対的に移動させる移動機構を構成するものであり、上記したカム体62と、このカム体62を回動させるモータ64とを備える。
【0033】
コンタクト駆動部60は、モータ64がカム体62を回動させることで、第1摺動体44がカム面62aを摺動して押圧体32を上下動させるとともに、第2摺動体49がカム面62bを摺動して外部プローブ34を上下動させて外部プローブ34に当接する内部プローブ22を上下動させる。つまり、本実施形態では、押圧体32と内部プローブ22が、同一のモータ64により回転するカム体62によって上下動するように構成されている。
【0034】
次に、本実施形態の搬送装置10の動作について、図面を参照して説明する。
【0035】
まず、供給位置P1においてホルダ16の凹部18にワーク1が収納された後、テーブル駆動部14が回転テーブル12を所定角度だけ回転させて、凹部18にワーク1を収納した状態でホルダ16を供給位置P1から測定位置P2へ移動させワーク1を搬送する(図5のステップS1)。なお、ホルダ16を供給位置P1から測定位置P2へ移動させる場合のようにホルダ16を各位置Pの間を移動させる搬送動作では、凹部18に収納されたワーク1が吸着孔26より真空吸着され凹部18に固定されている。
【0036】
そして、コンタクト機構30のコンタクト駆動部60がモータ64を動作させてカム体62を回動させることで、図6(a)に示すように、押圧体32を下方に移動させてワーク1の粘着部2に当接部36を当接させてワーク1をホルダ16に押し付ける(図5のステップS2)。
【0037】
更に、モータ64がカム体62を回動させると、押圧体32がワーク1をホルダ16に押し付けた状態を保ったまま、外部プローブ34が上方に移動して内部プローブ22の上方へ押し上げて内部プローブ22の上端部をワーク1の電極3に当接させる。
【0038】
なお、この状態、つまり、図6の(a)に示すような押圧体32によってワーク1をホルダ16に押し付けつつ内部プローブ22が電極3に当接した状態において、コンタクト機構30に接続された不図示の検査装置から外部プローブ34及び内部プローブ22を介してテスト用の所定の電気信号をワーク1に入力し、ワーク1に対して所望の特性を検査する(図5のステップS3)。
【0039】
そして、検査位置P1において検査が終了すると、テーブル駆動部14及びコンタクト駆動部60を制御して、内部プローブ22をワーク1の電極3に当接させる動作と、押圧体32によってワーク1をホルダ16に押し付ける動作とを、それぞれ解除する。
【0040】
本実施形態の搬送装置10では押圧体32がワーク1の粘着部2に当接するため、押圧体32によるワーク1の押し付け動作を解除しても粘着部2の粘着力により押圧体32にワーク1が付着することがあり、ワーク1が押圧体32に付着した状態で回転テーブル12を回転移動させてもワーク1を搬送することができない。そこで、搬送装置10では押圧体32によるワーク1の押し付け動作を解除するとともに押圧体32に付着したワーク1を剥離する動作を行う。
【0041】
具体的には、図6(a)に示すような状態から、まず、押圧体32を上方へ移動させて押圧体32によるワーク1の押し付け動作を解除する。図6(b)に示すように、この動作において押圧体32の上方への移動量Xは凹部18の深さDより小さく設定され、ワーク1の上下方向の少なくとも一部(本実施形態では、ワーク1の下側)が凹部18に収納された状態にある。また、この押圧体32の上方への移動とあわせて外部プローブ34を下方に移動させて内部プローブ22の上方への押し上げを解除する(図5のステップS4)。なお、ワーク1の押し付け動作の解除時には、吸着孔26からのワーク1の真空吸着を中止する。
【0042】
次いで、ワーク1の上下方向の少なくとも一部が凹部18に収納された状態から、テーブル駆動部14が回転テーブル12を測定位置P3に向けて所定角度(例えば、5°)だけ押圧体32に対して水平方向に移動させ、押圧体32に付着したワーク1を剥離する剥離動作を行う(図5のステップS5)。
【0043】
このようにワーク1の少なくとも一部が凹部18に収納された状態で回転テーブル12及び押圧体32を相対的に水平方向に移動させると、図6(c)に示すようにワーク1の側面4がホルダ16に設けられた凹部18の周壁18aに当接する。その際、本実施形態では、凹部18の一隅角部に設けられた逃げ部19aが回転テーブル12の移動方向後側(つまり、回転テーブル12に対する押圧体32の移動方向前側)に位置するため、ワーク1の2つの側面4が凹部18の周壁18aに当接する。
【0044】
そして、ワーク1の側面4が凹部18の周壁18aに当接した状態から更に回転テーブル12及び押圧体32が相対的に水平方向に移動することにより、押圧体32に対する回転テーブル12の移動方向Mに沿った力が押圧体32に付着したワーク1に作用してワーク1を押圧体32から引き剥がす(図6(d)参照)。
【0045】
そして、押圧体32によるワーク1の押し付け動作の解除と、押圧体32に付着したワーク1の剥離動作とが完了すると、ステップS1に戻って上記した搬送動作、すなわち、テーブル駆動部14が回転テーブル12を所定角度だけ回転させて、凹部18にワーク1を収納した状態でホルダ16を測定位置P2から測定位置P3へ移動させワーク1を搬送する。
【0046】
ステップS1に示すワーク1の搬送動作時の回転テーブル12の移動速度は、ステップS5に示す剥離動作時の回転テーブル12の移動速度より速い速度に設定されてもよい。これにより、剥離動作時に凹部18からワーク1が飛び出たり、あるいは、ワーク1が破損したりするのを抑えつつ、搬送動作に要する時間を短くすることができる。
【0047】
なお、本明細書では、検査位置P2におけるワーク1の押し付け動作(ステップS2)、ワーク1の検査(ステップS3)、ワーク1の押し付け動作の解除(ステップS4)、及びワーク1の剥離動作(ステップS5)について説明したが、他の検査位置P3,P4,P5においても検査位置P2と同様の動作が同時に行われる。
【0048】
このようにして搬送装置10では、供給位置P1でホルダ16の凹部18に収納されたワーク1が、供給位置P1から各検査位置P2,P3,P4,P5に順次搬送され、各検査位置P2,P3,P4,P5において所望の特性を検査された後、排出位置P6に搬送され不図示の取り出し装置によってホルダ16の凹部18から取り出される。そして、空の状態になったホルダ16が待機位置P8を経由して供給位置P1に戻り、凹部18に別のワーク1が収納される。
【0049】
以上のように、本実施形態の搬送装置10では、押圧体32によってワーク1をホルダ16に押し付け動作を解除した後に、粘着部2の粘着力により押圧体32にワーク1が付着することがあっても、押圧体32に付着したワーク1を引き剥がす剥離動作を行ってからワーク1を搬送するため、確実にワーク1を搬送することができる。
【0050】
また、本実施形態の搬送装置10では、ワーク1の上下方向の少なくとも一部が凹部18に収納された状態で、テーブル駆動部14が回転テーブル12を押圧体32に対して水平方向に移動させることで、ワーク1の側面4を凹部18の周壁18aに当接させて押圧体32に付着したワーク1を引き剥がす剥離動作を行う。そのため、剥離時にワーク1を固定するための機構を別個に設ける必要が無く、ワーク1を搬送するための機構であるテーブル駆動部14と、ワーク1をホルダ16に押し付けるための機構であるコンタクト駆動部60との動作を制御することで、ワーク1を押圧体32から剥離することができ、装置構成を簡略化することができるとともに、剥離動作に要する時間を短縮することができる。
【0051】
また、押圧体32は、凹部18に対応する位置から回転テーブル12の回転によって凹部18が移動する方向Mに向けて延び、押圧体32の縁部に開口する切欠部38が設けられている。これにより、剥離動作時にワーク1に対して回転テーブル12の移動方向Mに沿った力が作用しても、押圧体32がワーク1の中央部を避けワーク1の縁部において擦れ合うため、損傷を抑えつつワーク1を押圧体32から剥離しやすくなる。
【0052】
しかも、押圧体32においてワーク1の粘着部2に当接する当接部36が、フッ素樹脂材で形成されているため、より一層、ワーク1を押圧体32から剥離しやすい。
【0053】
また、本実施形態の搬送装置10では、凹部18に設けられた1つの逃げ部19aが回転テーブル12の移動方向Mの後側に配置されており、剥離動作時に回転テーブル12を移動させると、ワーク1の2つの側面4が凹部18の周壁18aに当接する。そのため、ワーク1と凹部18との当接面積を大きくすることができ、剥離動作時にワーク1が凹部18から飛び出たり、ワーク1が破損したりするのを抑えることができる。
【0054】
更にまた、本実施形態の搬送装置10では、凹部18に収納されたワーク1の下面に設けられた電極3に当接する内部プローブ22と押圧体32とが、同一のモータ64によって回転するカム体62の回転によって回転テーブル12に設けられたホルダ16に対して上下動するように設けられおり、装置構成を簡略化することができる。
【符号の説明】
【0055】
1…ワーク
2…粘着部
3…電極
4…ワークの側面
10…搬送装置
12…テーブル
12…回転テーブル
14…テーブル駆動部
16…ホルダ
18…凹部
18a…周壁
19…逃げ部
20…貫通孔
22…内部プローブ
24…吸引連結部
26…吸着孔
30…コンタクト機構
32…押圧体
34…外部プローブ
36…当接部
38…切欠部
60…コンタクト駆動部
62…カム体
64…モータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
凹部を備え、粘着部を有するワークが前記粘着部を上方に向けて前記凹部に収納されるテーブルと、
前記凹部に収納される前記ワークの前記粘着部に当接し、前記ワークを前記テーブルに押し付ける押圧体と、
前記テーブル及び前記押圧体を相対的に移動させる移動機構とを備え、
前記移動機構が、前記押圧体による前記ワークの押し付けを解除し前記ワークの上下方向の少なくとも一部を前記凹部に収納した状態で、前記テーブル及び前記押圧体を相対的に水平方向に移動させることを特徴とする搬送装置。
【請求項2】
前記移動機構は、所定距離だけ第1速度で前記テーブル及び前記押圧体を相対的に水平方向に移動させ前記押圧体に付着した前記ワークを剥離した後、前記第1速度より速い第2速度で前記テーブル及び前記押圧体を相対的に水平方向に移動させることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
【請求項3】
前記押圧体は、前記押圧体に対して前記凹部が移動する方向に向けて延びる切欠部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の搬送装置。
【請求項4】
前記凹部は平面視矩形状に設けられ、前記テーブルに対する前記押圧体の移動方向前側に前記凹部の一隅角部が位置することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の搬送装置。
【請求項5】
前記押圧体において前記粘着部に当接する当接部がフッ素樹脂材で形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の搬送装置。
【請求項6】
前記テーブルに対して上下動可能に設けられ、前記凹部に収納される前記ワークの下面に当接する突出片を備え、前記突出片及び前記押圧体が、同一の駆動装置により回転するカム体によって前記テーブルに対して上下動することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の搬送装置。
【請求項7】
粘着部を上方に向けたワークをテーブルの上面に設けた凹部に収納し、
前記凹部に収納される前記ワークの粘着部に押圧体を当接させて前記ワークを前記テーブルに押し付けた後、前記押圧体に付着した前記ワークを剥離して搬送する搬送方法において、
前記テーブル及び前記押圧体を相対的に上下方向に移動させて前記押圧体による前記ワークの押し付けを解除し前記ワークの上下方向の少なくとも一部を前記凹部に収納した状態で、前記テーブル及び前記押圧体を相対的に水平方向に移動させることを特徴とする搬送方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−41152(P2012−41152A)
【公開日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−184738(P2010−184738)
【出願日】平成22年8月20日(2010.8.20)
【出願人】(594077622)ダイトロンテクノロジー株式会社 (38)
【Fターム(参考)】