説明

携帯型情報端末装置

【課題】ボタン孔とスイッチ操作ボタンの間の隙間から雨水等が侵入するのを防止する。
【解決手段】携帯型情報端末装置は、筐体21に設けたボタン孔31aから一端部を外部に臨ませて配置されたスイッチ操作ボタン22aと、これらボタンにより押圧されるタクトスイッチ26aと、タクトスイッチのオン、オフを表示するLED27aと、LEDの光を装置筐体に設けた表示部32aに導く集光レンズ24aと、を備え、ボタンを弾性シート材23に一体的に形成して、ボタン孔から外部に臨ませるとともに、弾性シート材を筐体の内面に圧接させることによりボタン孔の周囲をシールして雨水等が侵入するのを防止する。集光レンズを、レンズ支持プレート25に設け、レンズ支持プレートを、弾性シート材の内側に配置して、集光レンズを、LEDと表示部との間に介在させるとともに、レンズ支持プレートで弾性シート材を筐体の内面に圧接させた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のスイッチ操作ボタンを弾性シート材に一体的に形成し、上記スイッチ操作ボタンを装置筐体に設けたボタン孔から外部に臨ませるとともに、上記弾性シート材を上記装置筐体の内面に圧接させることにより上記ボタン孔の周囲をシールして、該ボタン孔から上記装置筐体内に雨水や塵埃等が侵入するのを防止した携帯型情報端末装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図8に示すように、装置筐体101に設けたボタン孔102からスイッチ操作ボタン103を外部に臨ませて上記スイッチ操作ボタン103の一端部(外端)を押圧することにより他端部(内端)で装置筐体101内のタクトスイッチ104を押圧操作して、外部機器に情報を伝送するようにしたワイヤレス送信器や携帯型情報端末装置等(以下、単に装置と称する)が知られている。
【0003】
上記装置は、ボタン孔102とスイッチ操作ボタン103の間の隙間Gから雨水や塵埃等が装置筐体101内に侵入して故障発生の原因になる。
【0004】
そこで、雨水や塵埃等の浸入を防止するために、図9に示すように、複数のスイッチ操作ボタン103を弾性シート材110に一体的に形成し、スイッチ操作ボタン103を装置筐体101に設けたボタン孔103から外部に臨ませるとともに、弾性シート材110を装置筐体101の内面101aに圧接させることによりボタン孔103の周囲をシールして、ボタン孔103から装置筐体101内に雨水や塵埃等が侵入するのを防止する構成にした装置も開発されている。(例えば、特許文献1参照)
【特許文献1】特開平6−54381号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、スイッチ操作ボタン103を設けた弾性シート材110によってボタン孔103の周囲をシールする装置には、次に述べるような問題点があった。
(1)雨水や塵埃等の侵入を確実に防止するためには、弾性シート材110を装置筐体101の内面101aに密着させる必要があり、このために専用の部品が必要になり、部品点数が増え、組付工数も増えるためコストアップの原因になるととともに、上記部品のための配置スペースも必要となり、装置を小型化するのに障害になる。
(2)従来は図9に示すように、スイッチ操作ボタン103を中実(非中空)に形成し、該スイッチ操作ボタン103の裏面でタクトスイッチ105を直接、押圧する構成になっていたために、スイッチ操作ボタン103の直ぐ裏側にタクトスイッチ104を配置しなければならず、このために、スイッチ専用のプリント基板が必要となり、イニシャルコストと変動費及びスイッチ専用のプリント基板とメイン基板を接続するためのコネクタケーブル等のコストが掛かる。また、スイッチ操作ボタン103を中実に形成していたために操作感が悪く、タクトスイッチ104がオン、オフされたことが指先に伝わり難い。
【0006】
本願発明の目的は、上記従来の問題点を解決し、スイッチ操作ボタンを設けた弾性シート材を装置筐体の内面に圧接させるための専用の部品を必要とせず、また、スイッチ専用のプリント基板を必要としない携帯型情報端末装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明は、装置筐体と、該装置筐体に設けたボタン孔から一端部を外部に臨ませて配置されたスイッチ操作ボタンと、該スイッチ操作ボタンにより押圧操作されるタクトスイッチと、該タクトスイッチのオン、オフを表示するLEDと、該LEDに光を上記装置筐体に設けた表示部に導く集光レンズと、を備え、スイッチ操作ボタンを弾性シート材に一体的に形成して、上記スイッチ操作ボタンを装置筐体に設けたボタン孔から外部に臨ませるとともに、上記弾性シート材を上記装置筐体の内面に圧接させることにより上記ボタン孔の周囲をシールして、該ボタン孔から上記装置筐体内に雨水等が侵入するのを防止した携帯型情報端末装置において、
上記集光レンズを、レンズ支持プレートに設け、該レンズ支持プレートを、上記弾性シート材の内側に配置して、上記集光レンズを、上記LEDと上記表示部との間に介在させるとともに、上記レンズ支持プレートで上記弾性シート材を上記装置筐体の内面に圧接させる構成にした。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1に記載の携帯型情報端末装置において、上記レンズ支持プレートを、上記装置筐体の内面との間で上記弾性シート材を挟んだ状態で上記装置筐体の内面にネジ止めした。
【0009】
請求項3の発明は、請求項2に記載の携帯型情報端末装置において、上記レンズ支持プレートの内側に、プリント基板を配置し、該プリント基板には上記スイッチ操作ボタンと対向する位置に上記タクトスイッチを搭載し、上記集光レンズと対向する位置に上記LEDを搭載した。
【0010】
請求項4の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の携帯型情報端末装置において、上記スイッチ操作ボタンの裏面に凹部を形成し、該スイッチ操作ボタンの裏面と上記タクトスイッチの間に、該タクトスイッチを押圧するスイッチ操作ピンを介在させた。
【0011】
請求項5の発明は、請求項4に記載の携帯型情報端末装置において、上記スイッチ操作ボタンの裏面に、筒状のピン取付部を一体的に形成し、該ピン取付部に上記スイッチ操作ピンの一端部を挿入して、上記スイッチ操作ピンを取り付けるとともに、上記スイッチ操作ボタンの他端部を上記レンズ支持プレートに設けた筒状のピン受け部を貫通させて上記スイッチの近傍に位置させた。
【0012】
請求項6の発明は、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の携帯型情報端末装置において、上記装置筐体の内面に、上記弾性シート材の周縁部を圧接させるリング状の突起を設けた。
【発明の効果】
【0013】
(1)請求項1の携帯型情報端末装置は、レンズ支持プレートを使用して弾性シート材を装置筐体の内面に圧接させる構成にしたので、弾性シート材を装置筐体の内面に圧接させるための専用の部品は不要となり、そのぶん部品点数を減らしコストの削減を図ることができるとともに、上記専用の部品のためのスペースも不要になり、装置の小型化を図ることができる。
(2)請求項2の携帯型情報端末装置は、ネジの締付度合いを調整することにより、弾性シート材の装置筐体の内面への圧接度合を加減、調整することができる。
(3)請求項3の携帯型情報端末装置は、上記レンズ支持プレートの内側にプリント基板を配置することにより、該プリント基板に搭載したタクトスイッチがスイッチ操作ボタンに対向して、該スイッチ操作ボタンによって操作可能になる。また、プリント基板に搭載したLEDが集光レンズと対向して、LEDの光は集光レンズを介して装置筐体の表示部に導かれて、タクトスイッチのオン、オフを表示する。
(4)請求項4の携帯型情報端末装置は、スイッチ操作ボタンの裏面に凹部を形成し、スイッチ操作ボタンの肉厚を薄くして、該凹部内に上記スイッチ操作ピンを取り付け、該スイッチ操作ピンの先端でタクトスイッチを押圧、操作する構成にしたので、従来のスイッチ操作ボタンを中実に形成してスイッチ操作ボタンを押圧、操作していた場合に較べて、操作力をタクトスイッチに効果的に伝達し、タクトスイッチを確実に押圧、操作することができる。また、タクトスイッチがオン、オフされたことが指先に伝わり易くなり、タクトスイッチの操作感が良好になる。また、弾性シート材とスイッチ操作ピンの硬度を変え、スイッチ操作ピンを弾性シート材よりも高硬度の素材で形成することができる。
(5)請求項5の携帯型情報端末装置は、一端部をスイッチ操作ボタンの裏面に取り付けたスイッチ操作ピンをレンズ支持プレートに設けた筒状のピン受け部に支持しているので、スイッチ操作ボタンが傾くのを防止し、スイッチ操作ピンを円滑に往復移動させることができる。
(6)請求項6の携帯型情報端末装置は、装置筐体の内面に設けたリング状の突起に、上記弾性シート材の周縁部を圧接させて、上記突起を弾性シート材の表面に食い込ませることによりシール効果をより確実なものにすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
図1は携帯型情報端末装置の使用例を示す説明図、図2は携帯型情報端末装置の概観図、図3は携帯型情報端末装置の主要部の分解斜視図、図4は図3の要部の拡大図、図5は防水突起部分の断面図、図6は携帯型情報端末装置の断面図、図7は図6の要部(円で囲んだ部分)の拡大図である。
【0015】
図1に示すように、上記携帯型情報端末装置は、デジタル化された画像や音声等の情報を遠隔地にある情報装置に伝送する装置として構成されている。上記携帯型情報端末装置1は、操作者101の持つカメラ102からの画像情報等を圧縮処理して伝送媒体(通信網)103を介して伝送する。伝送された情報は、情報処理装置104で伸長処理されて再生されて表示装置105に表示される。更に、この携帯型情報端末装置1は、現場と管理局との間で、音声情報の交換が可能になっている。
【0016】
図2に示すように、携帯型情報端末装置1は、装置本体2と、該装置本体2の下端に設けた外部インターフェイスパネル部を雨水等から保護する防水カバー3と、を備えている。防水カバー3は、装置本体2の下端に着脱可能に取り付けられる。
【0017】
図2、図3に示すように、装置本体2は、防水効果を有する筐体21と、該筐体21に組み付けられる第1〜第3のスイッチ操作ボタン22a〜22cを一体的に形成した弾性シート材23と、第1〜第3の集光レンズ(導光部)24a〜24cを設けたレンズ支持プレート25と、第1〜第3のスイッチ操作ボタン22a〜22cにより押圧操作される第1〜第3のタクトスイッチ26a〜26cおよび第1〜第3のLED27a〜27cを備えたプリント基板28と、を備えている。
【0018】
図2に示すように、筐体21は、フロントケース21aとリヤケース21bとからなっている。フロントケース21aの前面の上部には、第1〜第3のスイッチ操作ボタン22a〜22cを挿入する第1〜第3のボタン孔31a〜31cが形成されているとともに、これら第1〜第3のボタン孔31a〜31cの上部には、第1〜第3のスイッチ操作ボタン22a〜22cのオン、オフ状態を光で表示する第1〜第3の表示部32a〜32cが形成されている。
【0019】
図4に拡大して示すように、上記フロントケース21aの内面には、後に詳しく説明するレンズ支持プレート25をネジ33で取り付けるための複数のレンズ支持プレート取付用のボス部34およびプリント基板28をネジ33で取り付けるための複数のプリント基板取付用のボス部35が形成されているとともに、第1〜第3のボタン孔31a〜31cの外側で、かつレンズ支持プレート取付用のボス部34の内側には第1〜第3のボタン孔31a〜31cを囲むリング状の防水突起36が形成されている。
【0020】
図5に断面図として示すように、リング状の防水突起36は、断面略三角形状に形成されていて、レンズ支持プレート25で弾性シート材23をフロントケース21aの内面に押し付けたときに、弾性シート材23の表面に食い込むようになっている。
【0021】
図4に示すように、第1〜第3のスイッチ操作ボタン22a〜22cの裏面側は凹部(中空部)になっている。第1〜第3のスイッチ操作ボタン22a〜22cの裏面には、第1〜第3の円筒状のピン取付部37a〜37cが形成されている。第1〜第3の円筒状のピン取付部37a〜37cには、第1〜第3のスイッチ操作ピン38a〜38cの一端部が嵌合により取り付けられる。そして、第1〜第3のスイッチ操作ボタン22a〜22cを押圧操作すると、第1〜第3のスイッチ操作ピン38a〜38cを介して第1〜第3のタクトスイッチ26a〜26cが操作される。
【0022】
弾性シート材23の上部には、第1〜第3の集光レンズ24a〜24cの先端部を挿入する第1〜第3のレンズ受孔41a〜41cが形成されているとともに、第1のレンズ受孔41aと第2のレンズ受孔41bの間および第2のレンズ受孔41bと第3のレンズ受孔41cの間には、レンズ支持プレート取付用のボス部34を挿入するボス受け溝42が形成されている。
【0023】
弾性シート材23は、ボス受け溝42にレンズ支持プレート取付用のボス部34を挿入することにより位置決めされた状態でフロントケース21aの内面に重ね合わされて、第1〜第3のスイッチ操作ボタン22a〜22cが第1〜第3のボタン孔31a〜31c内に挿入される。
【0024】
レンズ支持プレート25は、透明の合成樹脂で形成されていて、第1〜第3の集光レンズ(導光部)24a〜24cが一体的に形成されている。第1〜第3の集光レンズ24a〜24cは、レンズ支持プレート25の前後面を突出させることにより形成されている。
【0025】
レンズ支持プレート25は、周縁部に複数のネジ受け部43を備えていて、これらネジ受け部43をフロントケース21aの内面に設けたレンズ支持プレート取付用のボス部34上に重ね合わせて、これらネジ受け部43とプレート取付用のボス部34をネジ33で結合することにより上記フロントケース21aの内面に取り付けられて、弾性シート材23をフロントケース21aの内面に押し付けている。そして、上記ネジ33の締付度合いを調整することにより弾性シート材23のフロントケース21aの内面への圧接度合いを調整可能になっている。
【0026】
レンズ支持プレート25は、弾性シート材23に設けた第1〜第3の円筒状のピン取付部37a〜37cと対向する位置に、第1〜第3のスイッチ操作ピン38a〜38cを軸方向にスライド可能に支持する第1〜第3の筒状のピン受け部44a〜44cを備えている。
【0027】
第1〜第3のスイッチ操作ピン38a〜38cの一端部は、第1〜第3の筒状のピン受け部44a〜44cを通して、第1〜第3のスイッチ操作ボタン22a〜22cの第1〜第3の円筒状のピン取付部37a〜37cに取り付けられる。
【0028】
図3に示すように、プリント基板28には、第1の主面28aにコネクタ51やTOP(Technical&Office Protocol)52等の部品が搭載され、第2の主面28bに第1〜第3のタクトスイッチ26a〜26cや第1〜第3のLED27a〜27cが搭載されているとともに、下端には外部機器との電気的接続を行う外部インターフェイスパネル部53を備えている。
【0029】
プリント基板28は、第2の主面28bを上記フロントケース21aの内面に設けた複数のプリント基板取付用のボス部35等に押し当てた状態でフロントケース21aに取り付けられている。
【0030】
図6,図7に示すように、フロントケース21aの内側に、弾性シート材23、レンズ支持プレート25、第1〜第3のスイッチ操作ピン38a〜38cを取り付けたのちに、プリント基板28を取り付けると、該プリント基板28に設けた第1〜第3のタクトスイッチ26a〜26cが第1〜第3のスイッチ操作ピン38a〜38cの先端部に位置するとともに、プリント基板28に設けた第1〜第3のLED27a〜27cがレンズ支持プレート25に設けた第1〜第3の集光レンズ24a〜24cの一端部に位置する。
【0031】
次に、実施例の携帯型情報端末装置1の作用について説明する。第1〜第3のスイッチ操作ボタン22a〜22cを押圧操作すると、第1〜第3のスイッチ操作ピン38a〜38cを介して第1〜第3のタクトスイッチ26a〜26cが操作される。
【0032】
第1〜第3のタクトスイッチ26a〜26cがオンされると、第1〜第3のLED27a〜27cが点灯し、その光は上記第1〜第3の集光レンズ24a〜24cを介してフロントケース21aに設けた第1〜第3の表示部32a〜32cに導入されて、これら第1〜第3の表示部32a〜32cを明るく照らして第1〜第3のタクトスイッチ26a〜26cがオン状態にあることを表示する。
【0033】
第1〜第3のスイッチ操作ピン38a〜38cは、一端部が第1〜第3のスイッチ操作ボタン22a〜22cの裏面に設けた第1〜第3の円筒状のピン取付部37a〜37cに取り付けられ、中央部がレンズ支持プレート25に設けた円筒状のピン取付部37a〜37cに嵌合され、所謂両持ち支持された状態になっているので、傾斜することなく、その先端で確実に第1〜第3のタクトスイッチ26a〜26cを押圧、操作する。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】携帯型情報端末装置の使用状態の一例を示す説明図。
【図2】携帯型情報端末装置の概観図。
【図3】携帯型情報端末装置の主要部の分解斜視図。
【図4】図3の要部の拡大図。
【図5】防水突起部分の断面図。
【図6】携帯型情報端末装置の断面図
【図7】図6の要部(円で囲んだ部分)の拡大図。
【図8】従来例の概観図。
【図9】従来例の断面図。
【符号の説明】
【0035】
1…携帯型情報端末装置
2…装置本体
21…筐体
21a…フロントケース
22a〜22c…スイッチ操作ボタン
23…弾性シート
24a〜24c…集光レンズ
25…レンズ支持プレート
26a〜26c…タクトスイッチ
27a〜27c…LED
28…プリント基板
31a〜31c…ボタン孔
32a〜32c…表示部
33…ネジ
36…防水突起
37a〜37c…円筒状のピン取付部
38a〜38c…スイッチ操作ピン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置筐体と、該装置筐体に設けたボタン孔から一端部を外部に臨ませて配置されたスイッチ操作ボタンと、該スイッチ操作ボタンにより押圧操作されるタクトスイッチと、該タクトスイッチのオン、オフを表示するLEDと、該LEDの光を上記装置筐体に設けた表示部に導く集光レンズと、を備え、
上記スイッチ操作ボタンを弾性シート材に一体的に形成して、上記スイッチ操作ボタンを装置筐体に設けたボタン孔から外部に臨ませるとともに、上記弾性シート材を上記装置筐体の内面に圧接させることにより上記ボタン孔の周囲をシールして、該ボタン孔から上記装置筐体内に雨水等が侵入するのを防止した携帯型情報端末装置において、
上記集光レンズを、レンズ支持プレートに設け、該レンズ支持プレートを、上記弾性シート材の内側に配置して、上記集光レンズを、上記LEDと上記表示部との間に介在させるとともに、上記レンズ支持プレートで上記弾性シート材を上記装置筐体の内面に圧接させたことを特徴とする携帯型情報端末装置。
【請求項2】
上記レンズ支持プレートは、上記装置筐体の内面との間で上記弾性シート材を挟んだ状態で上記装置筐体の内面にネジ止めされていることを特徴とする請求項1に記載の携帯型情報端末装置。
【請求項3】
上記集光レンズ支持プレートの内側には、プリント基板が配置されていて、該プリント基板には上記スイッチ操作ボタンと対向する位置に上記タクトスイッチが搭載され、上記集光レンズと対向する位置に上記LEDが搭載されていることを特徴とする請求項2に記載の携帯型情報端末装置。
【請求項4】
上記スイッチ操作ボタンは、裏面に凹部が形成されていて、該スイッチ操作ボタンの裏面と上記タクトスイッチの間に、該タクトスイッチを押圧するスイッチ操作ピンが介在されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の携帯型情報端末装置。
【請求項5】
上記スイッチ操作ボタンの裏面に、筒状のピン取付部を一体的に形成し、該ピン取付部に上記スイッチ操作ピンの一端部を挿入して、上記スイッチ操作ピンを取り付けるとともに、上記スイッチ操作ボタンの他端部を上記レンズ支持プレートに設けた筒状のピン受け部を貫通させて上記スイッチの近傍に位置させたことを特徴とする請求項4に記載の携帯型情報端末装置。
【請求項6】
上記装置筐体の内面に、上記弾性シート材の周縁部を圧接させるリング状の突起を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の携帯型情報端末装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−164017(P2009−164017A)
【公開日】平成21年7月23日(2009.7.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−1728(P2008−1728)
【出願日】平成20年1月9日(2008.1.9)
【出願人】(000006105)株式会社明電舎 (1,739)
【Fターム(参考)】