説明

携帯型電子機器および省電力制御方法

【課題】画像データと音声データとが多重化されて符号化されたコンテンツの再生時の消費電力量を低減することを可能とする携帯型電子機器を提供する。
【解決手段】プレーヤマネージャ101は、ユーザからの指示を受けるためのユーザインタフェース機能を有しており、その1つとして、バッテリ駆動時におけるコンテンツ再生を省電力モードで実行するかどうかをユーザに選択させる仕組みを持つ。そして、ビデオエンジン105は、この省電力モードが設定されている場合、デマクサ104から供給される画像データがメニュー表示用かどうかを調べ、メニュー表示用以外である場合、そのデコードを停止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えばバッテリ駆動可能なノート型のパーソナルコンピュータ等に適用して好適な省電力技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年の圧縮符号化技術や画像処理技術の向上に伴い、映画や音楽ビデオをデジタルデータとして記録・再生するといったことがパーソナルコンピュータなどを使って一般的に行われるようになってきている。
【0003】
この種のパーソナルコンピュータの中には、ユーザに携行されることを前提とし、バッテリ駆動可能に構成されるものも多い。このバッテリ駆動可能なパーソナルコンピュータを用いれば、外出先や移動中など、いつでもどこでも映画や音楽ビデオを楽しむことが可能である。
【0004】
また、このようなバッテリ駆動可能なパーソナルコンピュータを含む携帯型の電子機器については、バッテリによる駆動時間を少しでも長くするために、消費電力を低減するための手法が種々提案されている(例えば特許文献1等参照)。この特許文献1に記載の携帯デジタル放送受信装置は、映像だけを出力するモードの選択時には音声デコード部の動作を停止させ、音声だけを出力するモードの選択時には映像デコード部と表示デバイスの動作を停止させることにより、不要な電力消費を防止するというものである。
【特許文献1】特開2005−218006公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、DVD(digital versatile disk)に記録された音楽ビデオをバッテリ駆動するパーソナルコンピュータで再生する場合を想定する。この時、音楽を楽しめれば必ずしも映像は必要ないとユーザが考えているとすれば、前述の音声だけを出力するモードを選択することにより、より長い時間楽しむことができる。
【0006】
しかしながら、DVDの場合、メニューを適宜に表示してユーザの操作を待機し、その操作内容に応じて再生を実行するといった手順を踏むことが多い。従って、映像抜きで音楽のみを楽しめれば良いといった状況でも、ただ単純に映像デコード部と表示デバイスの動作を停止させるといった制御を採用することはできない。
【0007】
この発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、画像データと音声データとが多重化されて符号化されたコンテンツの再生時の消費電力量を低減することを可能とする携帯型電子機器および省電力制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した目的を達成するために、この発明は、画像データと音声データとが多重化されて符号化されたコンテンツを再生する機能を有するバッテリ駆動可能な携帯型電子機器において、前記コンテンツを画像データと音楽データとに分離する分離手段と、前記分離手段により分離された前記画像データを受信し、この画像データをデコードするビデオデコーダと、前記分離手段により分離された前記音声データを受信し、この音声データをデコードするオーディオデコーダと、前記コンテンツを音声データのみ再生する省電力モードに設定する設定手段と、前記設定手段により前記省電力モードが設定されている場合、前記ビデオデコーダが受信した前記画像データのうち、メニュー表示用以外の画像データのデコードを停止させる省電力制御手段と、を具備することを特徴とする。
【0009】
また、この発明は、画像データと音声データとが多重化されて符号化されたコンテンツを再生する機能を有するバッテリ駆動可能な携帯型電子機器の省電力制御方法であって、前記コンテンツを音声データのみ再生する省電力モードが設定されている場合、デコード対象の画像データのうち、メニュー表示用以外の画像データのデコードを停止させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
この発明によれば、画像データと音声データとが多重化されて符号化されたコンテンツの再生時の消費電力量を低減することを可能とする携帯型電子機器および省電力制御方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、図面を参照して、この発明の実施形態について説明する。
【0012】
まず、図1および図2を参照して、本発明の一実施形態に係る携帯型電子機器の構成について説明する。この携帯型電子機器は、例えば、ノートブック型パーソナルコンピュータ10として実現されている。
【0013】
図1はノートブック型パーソナルコンピュータ10のディスプレイユニットを開いた状態における斜視図である。本コンピュータ10は、コンピュータ本体10aと、ディスプレイユニット10bとから構成されている。ディスプレイユニット10bには、TFT−LCD(Thin Film Transistor Liquid Crystal Display)24から構成される表示装置が組み込まれており、そのLCD24の表示画面はディスプレイユニット10bのほぼ中央に位置されている。
【0014】
ディスプレイユニット10bは、コンピュータ本体10aに対して開放位置と閉塞位置との間を回動自在に取り付けられている。コンピュータ本体10aは薄い箱形の筐体を有しており、その上面にはキーボード26、タッチパッド27およびスピーカ25A,Bなどが配置されている。
【0015】
次に、図2を参照して、本コンピュータ10のシステム構成について説明する。
【0016】
本コンピュータ10は、図2に示されているように、CPU11、ノースブリッジ(NB)12、システムメモリ13、サウスブリッジ(SB)14、グラフィックスコントローラ15、サウンドコントローラ16、BIOS−ROM17、磁気ディスクドライブ(HDD)18、光磁気ディスクドライブ(ODD)19、LANコントローラ20、USB(universal serial bus)コントローラ21、カードコントローラ22、エンベデッドコントローラ(EC)23を備えている。
【0017】
CPU11は本コンピュータ10の動作を制御するプロセッサであり、HDD18からシステムメモリ13にロードされる、オペレーティングシステムおよび後述するコンテンツ再生アプリケーションプログラム100のような各種プログラムを実行する。また、CPU11は、BIOS−ROM17に格納されたシステムBIOS(Basic Input Output System)も実行する。このシステムBIOSは、ハードウェア制御のためのプログラムである。
【0018】
NB12は、CPU11のローカルバスとSB14との間を接続するブリッジデバイスである。NB12には、システムメモリ13をアクセス制御するメモリコントローラも内蔵されている。また、NB12は、AGP(Accelerated Graphics Port)バス、PCI express規格のシリアルバスなどを介してグラフィックスコントローラ15との通信を実行する機能も有している。
【0019】
グラフィックスコントローラ15は、本コンピュータ10のディスプレイモニタとして使用されるLCD24を制御する表示コントローラである。
【0020】
SB14は、LPC(Low Pin Count)バス上の各デバイスおよびPCI(Peripheral Component Interconnect)バス上の各デバイスを制御する。また、SB14は、HDD18、ODD19を制御するためのIDE(Integrated Drive Electronics)コントローラを内蔵している。さらに、SB14は、サウンドコントローラ16との通信を実行する機能も有している。
【0021】
サウンドコントローラ16は音源デバイスであり、再生対象のオーディオデータをスピーカ25A,Bに出力する。また、図1,2には示されてはいないが、本コンピュータ10のコンピュータ本体10aの側面には、ヘッドホン用のコネクタが設けられており、このコネクタにヘッドホンのジャックが挿入されると、サウンドコントローラ16は、スピーカ25A,Bへの出力に代えて、コネクタからの音楽信号の出力を実行する。コネクタがコンピュータ本体10aの側面に設けられていることから、ユーザは、(本コンピュータ10をバッグに入れて携行中など)ディスプレイユニット10bを閉じた状態でヘッドホンで音楽を楽しむこともできるようになっている。
【0022】
LANコントローラ20は、例えばEthernet(登録商標)規格の通信を実行する通信デバイスである。また、USBコントローラ21は、例えばUSB2.0規格のシリアル通信を周辺機器との間で実行する。カードコントローラ22は、PCカード、SD(Secure Digital)カードのようなカードを制御する。EC23は、電力管理のためのエンベデッドコントローラと、キーボード26およびタッチパッド27を制御するためのキーボードコントローラとが集積された1チップマイクロコンピュータである。また、EC23は、本コンピュータ10の各部に動作用の電力を供給する電源コントローラ(PSC)28を制御する機能を有している。PSC28は、バッテリ29およびACアダプタ30からの電力を本コンピュータ10の各部に供給する機能のほか、ACアダプタ30からの電力でバッテリ29を充電する機能を有している。ACアダプタ30からの電力供給有無(ACアダプタ30の接続有無)は、PSC28からEC23に逐次に通知される。
【0023】
次に、このようなハードウェア構成を持つ本コンピュータ10上で実行されるコンテンツ再生アプリケーションプログラム100の構成について説明する。図3は、コンテンツ再生アプリケーションプログラム100の機能ブロック図である。
【0024】
コンテンツ再生アプリケーションプログラム100は、ODD19にセットされたDVD(digital versatile disk)等に記録されるコンテンツを再生する再生装置として本コンピュータ10を動作させるためのソフトウェアであり、図3に示すように、プレーヤマネージャ101、ナビゲータ102、リーダ103、デマクサ104、ビデオエンジン105、オーディオエンジン106を有している。
【0025】
プレーヤマネージャ101は、このコンテンツ再生アプリケーションプログラム100の全体的な動作制御を司るものであり、ユーザからの指示を受けるためのユーザインタフェース機能を有している。このユーザインタフェース機能の1つとして、プレーヤマネージャ101は、バッテリ駆動時におけるコンテンツ再生を後述する省電力モードで実行するかどうか(パワーセーブのオン/オフ)をユーザに選択させる仕組みを持ち、その選択内容を設定情報として管理する。
【0026】
ナビゲータ102は、プレーヤマネージャ102からの指示に基づき、コンテンツ再生に関する処理の実体的な制御を司る。より具体的には、ODD19にセットされたDVD等に記録される、画像データと音声データとが多重化されて符号化されたコンテンツをリーダ103に読み取らせ、この読み取らせたコンテンツの画像データおよび音声データへの分離をデマクサ104に実行させ、分離後の画像データの再生(デコード)・出力をビデオエンジン105に、音声データの再生・出力をオーディオエンジン106にそれぞれ実行させる。
【0027】
DVD等から読み出されるコンテンツは、インフォメーション部とビデオオブジェクト部とからなり、ナビゲータ102は、インフォメーション部の情報を参照して、そのDVDに格納されたコンテンツ全体の構造を把握する。また、ビデオオブジェクト部には、実際の画像データおよび音声データが多重化・符号化され、所定の単位でユニット化された状態で格納されており、各ユニット毎に、その属性情報をヘッダとして保持している。この属性情報の中には、例えばその画像データがメニュー表示用なのか、あるいは本編用なのかを識別するための情報等が含まれている。
【0028】
いま、本コンピュータ10を携行するユーザが、コンテンツの再生を省電力モードで実行すべく設定を行ったと想定する。そして、本コンピュータ10は、省電力モードが設定されると、ODD19にセットされたDVD等に記録されるコンテンツの再生を、音声データのみの再生として実行する。つまり、バッテリ29による駆動時間を長くできるのであれば、DVDに記録された音楽ビデオの音楽を楽しむだけで画像は無くても良い(音楽CDの再生のように楽しめれば良い)と考えるユーザ向けの制御を実施する。
【0029】
前述の通り、省電力モードの設定有無は、プレーヤマネージャ101によって管理されており、設定されていれば、その旨がプレーヤマネージャ101からナビゲータ102へと通知される。また、この通知を受けたナビゲータ102は、ビデオエンジン105に対して、ヘッダとして保持された属性情報によってメニュー表示用と識別される画像データのみデコードを実行し、それ以外の画像データについてはデコードを実行しないように指示する。そして、この指示を受けたビデオエンジン105は、デマクサ104から供給される画像データがメニュー表示用以外である場合、そのデコードを停止し、また、グラフィックスコントローラ15およびLCD24に対する電力供給をオフする指示をEC23に与える。
【0030】
つまり、本コンピュータ10では、省電力モードを設定してDVD上の音楽ビデオを再生させた場合、各種操作に必要なメニューは表示、操作後の本編は非表示、といった表示制御が自動的に行われることになる。その結果、デコード停止に伴うCPUの負荷軽減による消費電力量の低減、グラフィックスコントローラ15およびLCD24のオフによる消費電力量の低減が図られ、バッテリ29によるコンテンツ再生をより長い時間楽しめることになる。
【0031】
図4は、本コンピュータ10のコンテンツ再生時における動作手順を示すフローチャートである。
【0032】
コンテンツ再生時、本コンピュータ10では、まず、省電力モードが設定されているかどうかを調べ(ステップA1)、設定されていれば(ステップA1のYES)、再生対象の画像データがメニュー表示用かどうかを調べる(ステップA2)。
【0033】
もし、省電力モードが設定されていないか(ステップA1のNO)、画像データがメニュー表示用であれば(ステップA2のYES)、本コンピュータ10は、ビデオエンジン105による画像データのデコードを実行し(ステップA3)、LCD24およびグラフィックスコントローラ15をオンとする(ステップA4)。
【0034】
一方、省電力モードが設定され、かつ、再生対象の画像データがメニュー表示用でなければ(ステップA2のNO)、本コンピュータ10は、ビデオエンジン105による画像データのデコードを停止し(ステップA5)、LCD24およびグラフィックスコントローラ15をオフとする(ステップA6)。
【0035】
ところで、前述のように、本コンピュータ10は、コンピュータ本体10aの側面にヘッドホン用のコネクタが設けられているので、ディスプレイユニット10bを閉じた状態でヘッドホンで音楽を楽しむことができるようになっている。この場合、ディスプレイユニット10bのLCD24は見えなくなるので、省電力モードの設定有無に関わらず、デコード停止に伴うCPUの負荷軽減による消費電力量の低減、グラフィックスコントローラ15およびLCD24のオフによる消費電力量の低減を図ることが好ましい。
【0036】
換言すれば、省電力モードの設定作業を行わなくとも、必要なメニュー操作を終了させた後、ディスプレイユニット10bを閉じるだけで、ユーザは、本コンピュータ10を省電力モードに簡易的に移行させることができることとなる。
【0037】
図5は、このディスプレイユニット10bの開閉に関する本コンピュータ10のコンテンツ再生時の動作手順を示すフローチャートである。
【0038】
コンテンツを再生中、本コンピュータ10は、ディスプレイユニット10bは開かれているかどうかを調べる(ステップB1)。もし、ディスプレイユニット10bが開かれていれば(ステップB1のYES)、本コンピュータ10は、ビデオエンジン105による画像データのデコードを実行し(ステップB2)、LCD24およびグラフィックスコントローラ15をオンとする(ステップB3)。このステップB2〜B3は、ディスプレイユニット10bが当初より開かれた状態にある時のほか、閉じられていたディスプレイユニット10bが開かれた際にも実行されるので、その時に省電力モードが設定されていなければ、これを契機に画像出力が再開されることになる。
【0039】
一方、ディスプレイユニット10bが閉じられていた場合(ステップB1のNO)、本コンピュータ10は、ビデオエンジン105による画像データのデコードを停止し(ステップB4)、LCD24およびグラフィックスコントローラ15をオフとする(ステップB5)。
【0040】
以上の手順で動作することにより、本コンピュータ10は、ディスプレイユニット10bの開閉に伴い、コンテンツの再生時の消費電力を低減すべく動作制御する。
【0041】
なお、前述の説明では、省電力モードが設定された場合に、ビデオエンジン105による画像データのデコードを停止してCPUの負荷軽減を図る例を示したが、デコードを完全に停止させることに代えて、画像データを間引いてデコードするようにしても、CPUの負荷軽減を図り、バッテリ29による稼働時間を長くすることは可能である。例えば画像データが主要な規格であるMPEG規格により圧縮符号化されている場合、Iピクチャのみをデコードするようにする等で実現可能である。図6は、このように変形した場合の本コンピュータ10のコンテンツ再生時の動作手順を示すフローチャートである。
【0042】
コンテンツ再生時、本コンピュータ10は、省電力モードが設定されているかどうかを調べ(ステップC1)、設定されていなければ(ステップC1のNO)、通常通りのデコードをビデオエンジン105に実行させる(ステップC2)。一方、省電力モードが設定されていれば(ステップC1のYES)、本コンピュータ10は、間引きによるデコードをビデオエンジン105に実行させる(ステップC3)。
【0043】
また、前述の説明では、省電力モードが設定された場合やディスプレイユニット10bが閉じられた場合、グラフィックスコントローラ15とともにLCD24に対する電力供給をオフにする例を示したが、LCD24に出力させる画像データの輝度を零とすることによってオフした場合と同等の効果(消費電力の低減)を生じさせることもできる。
【0044】
つまり、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の実施形態に係るノートブック型パーソナルコンピュータのディスプレイユニットを開いた状態における斜視図
【図2】同実施形態のコンピュータのシステム構成を示す図
【図3】同実施形態のコンピュータ上で実行されるコンテンツ再生アプリケーションプログラムの機能ブロック図
【図4】同実施形態のコンピュータのコンテンツ再生時における動作手順を示すフローチャート
【図5】同実施形態のコンピュータのディスプレイユニットの開閉に関するコンテンツ再生時の動作手順を示すフローチャート
【図6】同実施形態のコンピュータのコンテンツ再生(変形例)時の動作手順を示すフローチャート
【符号の説明】
【0046】
10…ノートブック型パーソナルコンピュータ、10a…コンピュータ本体、10b…ディスプレイユニット、11…CPU、12…ノースブリッジ(NB)、13…システムメモリ、14…サウスブリッジ(SB)、15…グラフィックスコントローラ、16…サウンドコントローラ、17…BIOS−ROM、18…磁気ディスクドライブ(HDD)、19…光磁気ディスクドライブ(ODD)、20…LANコントローラ、21…USBコントローラ、22…カードコントローラ、23…エンベデッドコントローラ(EC)、24…LCD、25A,B…スピーカ、26…キーボード、27…タッチパッド、28…電源コントローラ(PSC)、29…バッテリ、30…ACアダプタ、100…コンテンツ再生アプリケーションプログラム、101…プレーヤマネージャ、102…ナビゲータ、102…プレーヤマネージャ、103…リーダ、104…デマクサ、105…ビデオエンジン、106…オーディオエンジン。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データと音声データとが多重化されて符号化されたコンテンツを再生する機能を有するバッテリ駆動可能な携帯型電子機器において、
前記コンテンツを画像データと音楽データとに分離する分離手段と、
前記分離手段により分離された前記画像データを受信し、この画像データをデコードするビデオデコーダと、
前記分離手段により分離された前記音声データを受信し、この音声データをデコードするオーディオデコーダと、
前記コンテンツを音声データのみ再生する省電力モードに設定する設定手段と、
前記設定手段により前記省電力モードが設定されている場合、前記ビデオデコーダが受信した前記画像データのうち、メニュー表示用以外の画像データのデコードを停止させる省電力制御手段と、
を具備することを特徴とする携帯型電子機器。
【請求項2】
前記画像データを表示する表示装置をさらに具備し、
前記省電力制御手段は、前記デコードを停止させた際、前記表示装置を非表示にすることを特徴とする請求項1記載の携帯型電子機器。
【請求項3】
前記表示装置は、液晶ディスプレイであり、
前記省電力制御手段は、前記液晶ディスプレイの輝度を零にして非表示とすることを特徴とする請求項2記載の携帯型電子機器。
【請求項4】
前記表示装置は、開閉自在に本体部に取り付けられる蓋部の内側面に設けられ、
前記省電力制御手段は、前記コンテンツ再生中に前記蓋部が閉じられた場合、前記設定手段により前記省電力モードが設定されているか否かに関わらず、前記デコードを停止させ、前記表示装置を非表示とすることを特徴とする請求項2記載の携帯型電子機器。
【請求項5】
前記省電力制御手段は、前記コンテンツ再生中に前記蓋部が開けられた際、前記設定手段により前記省電力モードが設定されていない場合、前記デコードを再開させ、前記表示装置を表示に復帰させることを特徴とする請求項4記載の携帯型電子機器。
【請求項6】
画像データと音声データとが多重化されて符号化されたコンテンツを再生する機能を有するバッテリ駆動可能な携帯型電子機器において、
前記コンテンツを画像データと音楽データとに分離する分離手段と、
前記分離手段により分離された前記画像データを受信し、この画像データをデコードするビデオデコーダと、
前記分離手段により分離された前記音声データを受信し、この音声データをデコードするオーディオデコーダと、
前記コンテンツ中の画像データを間引き再生する省電力モードを設定する設定手段と、
前記設定手段により前記省電力モードが設定されている場合、前記ビデオデコーダが受信した前記画像データのデコードを間引きさせる省電力制御手段と、
を具備することを特徴とする携帯型電子機器。
【請求項7】
画像データと音声データとが多重化されて符号化されたコンテンツを再生する機能を有するバッテリ駆動可能な携帯型電子機器の省電力制御方法であって、
前記コンテンツを音声データのみ再生する省電力モードが設定されている場合、デコード対象の画像データのうち、メニュー表示用以外の画像データのデコードを停止させることを特徴とする携帯型電子機器の省電力制御方法。
【請求項8】
前記デコードを停止した際、前記画像データを表示する表示装置を非表示にすることを特徴とする請求項7記載の携帯型電子機器の省電力制御方法。
【請求項9】
前記表示装置は、液晶ディスプレイであり、
前記液晶ディスプレイの輝度を零にして非表示とすることを特徴とする請求項8記載の携帯型電子機器の省電力制御方法。
【請求項10】
前記表示装置は、開閉自在に本体部に取り付けられる蓋部の内側面に設けられ、
前記コンテンツ再生中に前記蓋部が閉じられた場合、前記省電力モードが設定されているか否かに関わらず、前記デコードを停止させ、前記表示装置を非表示とすることを特徴とする請求項8記載の携帯型電子機器の省電力制御方法。
【請求項11】
前記コンテンツ再生中に前記蓋部が開けられた際、前記省電力モードが設定されていない場合、前記デコードを再開させ、前記表示装置を表示に復帰させることを特徴とする請求項10記載の携帯型電子機器の省電力制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−149008(P2007−149008A)
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−345908(P2005−345908)
【出願日】平成17年11月30日(2005.11.30)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】