説明

携帯通信端末用の非接触型入力装置、携帯通信端末及びメール作成システム

【課題】 ユーザが携帯通信端末を利用してハンズフリーで電子メールを作成する際の操作性を向上させた非接触型入力装置を提供する。
【解決手段】 携帯通信端末10との間で通信を行う端末用I/F1aと、携帯通信端末10から操作キー情報を取得する端末情報取得部2と、キー配置情報を記憶するキー配置情報記憶部3aと、操作キー情報に基づいてキー配置情報を参照し、当該操作キー情報に対応するキー配置を抽出するキー配置抽出部3と、キー配置をハンズフリー操作画面22a上に表示するディスプレイ制御部3と、被写体を撮影して動画像を生成する撮像装置23と、動画像を解析して被写体の目の動きを検出し、この検出結果に基づいてハンズフリー操作画面22a内の注視位置を判別する注視位置判別部5と、注視位置判別部5による判別結果及びキー配置に基づいて注視位置に対応する操作キーを判別して操作入力情報を生成する操作入力部6により構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯通信端末用の非接触型入力装置、携帯通信端末及びメール作成システムに係り、さらに詳しくは、携帯通信端末におけるメール作成などの操作をハンズフリーで行うことができる非接触型入力装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車内で運転しながら電子メールを作成する際にメール作成を支援するためのメール作成装置として、車載用のハンズフリーメール作成装置が従来から知られている(例えば、特許文献1)。この特許文献1に記載のハンズフリーメール作成装置は、自動車を運転中のユーザが手で操作しなくてもメール作成が行えるようにするための端末装置であり、音声を認識してメール作成が行われる。
【0003】
具体的には、音声で指定されたコマンドに基づいて端末装置の制御が行われ、メッセージとして入力された音声データを添付データとする電子メールが作成される。この様にして作成された電子メールは、携帯電話機をモデムとして使用して端末装置から送信される。つまり、このハンズフリーメール作成装置では、音声で端末装置が操作され、送信しようとするメッセージは音声データとして送信される。この様な電子メールを受信した通信端末では、電子メールに添付されている音声データを再生することにより、メッセージがユーザに伝えられる。
【特許文献1】特開2005−222410号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した様な従来のメール作成装置では、携帯電話機はモデムとしてのみ使用されることから、メール作成用のアプリケーションプログラム及び作成されたメールデータが端末装置上に存在すると考えられる。このため、メール作成時の操作手順が普段使用している携帯電話機と大きく異なる場合が生じてしまい、操作性が良くないという問題があった。また、メール作成装置を用いて作成されたメールデータは端末装置上にのみ存在し、携帯電話機には存在しないので、メール作成装置を用いて作成されたメールデータと、携帯電話機を用いて作成されたメールデータとが分散して保持されることとなる。このため、メールデータの管理が煩雑化するという問題があった。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、携帯通信端末におけるメール作成などの操作をハンズフリーで行うことができる非接触型入力装置、携帯通信端末及びメール作成システムを提供することを目的としている。特に、ユーザが携帯通信端末を利用してハンズフリーで電子メールを作成する際の操作性を向上させた非接触型入力装置を提供することを目的としている。また、作成されたメールデータを管理する際の利便性を向上させた携帯通信端末用の非接触型入力装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の本発明による携帯通信端末用の非接触型入力装置は、2以上の操作キーを有する携帯通信端末との間で通信を行う通信手段と、上記通信手段を介して上記携帯通信端末から上記各操作キーのキー配置を特定するための操作キー情報を取得する端末情報取得手段と、異なる2以上のキー配置をそれぞれ操作キー情報に対応づけて保持するキー配置情報を記憶するキー配置情報記憶手段と、上記端末情報取得手段により取得された操作キー情報に基づいて上記キー配置情報を参照し、当該操作キー情報に対応するキー配置を抽出するキー配置抽出手段と、ハンズフリー操作画面を有し、上記キー配置抽出手段により抽出されたキー配置を上記ハンズフリー操作画面上に表示する表示手段と、被写体を撮影して動画像を生成する撮像手段と、上記動画像を解析して被写体の目の動きを検出し、この検出結果に基づいて上記ハンズフリー操作画面内における注視位置を判別する注視位置判別手段と、上記注視位置判別手段による判別結果及び上記キー配置抽出手段により抽出されたキー配置に基づいて上記注視位置に対応する操作キーを判別し、操作キーに対応する操作入力情報を生成し、上記通信手段を介して上記携帯通信端末へ送出する操作入力手段とを備えて構成される。
【0007】
この非接触型入力装置では、異なる複数のキー配置をそれぞれ操作キー情報に対応づけて保持するキー配置情報が記憶され、携帯通信端末から取得した操作キー情報に基づいてキー配置情報からキー配置が抽出される。抽出されたキー配置は、ハンズフリー操作画面上に表示され、目の動きの検出結果に基づいてハンズフリー操作画面内の注視位置が判別される。そして、この判別結果と、キー配置に基づいて注視位置に対応する操作キーが判別され、操作キーに対応する操作入力情報が生成される。
【0008】
この様な構成によれば、目の動きを検知してハンズフリー操作画面内の注視位置が判別され、注視位置に対応する操作キーの操作入力情報が生成されるので、ユーザは、ハンズフリー操作画面上のキー配置を注視することにより、所望の操作キーを操作することができる。従って、携帯通信端末におけるメール作成などの操作をハンズフリーで行うことができるので、操作性を向上させることができる。また、この様にして作成されたメールデータなどのデータは携帯通信端末上に存在するので、データ管理の際の利便性を向上させることができる。
【0009】
第2の本発明による携帯通信端末用の非接触型入力装置は、上記構成に加え、上記注視位置判別手段が、上記動画像に基づいて眼球の回転による視線移動を検出する視線移動検出手段と、上記動画像に基づいて瞬きを検出する瞬き検出手段とを有し、視線移動の検出結果に基づいて注視位置を判別し、上記操作入力手段が、上記瞬き検出手段による検出結果に基づいて、ユーザが瞬きした際の注視位置に対応する操作キーを操作したものとして操作入力情報を生成するように構成される。
【0010】
第3の本発明による携帯通信端末用の非接触型入力装置は、上記構成に加え、上記携帯通信端末が端末画面を有し、上記端末情報取得手段が、上記通信手段を介して上記携帯通信端末から上記端末画面の表示情報に基づいて生成された入力装置用表示情報を取得し、上記表示手段が、上記ハンズフリー操作画面上のキー配置表示領域内に上記キー配置を表示するとともに、端末画面表示領域内に上記入力装置用表示情報を表示し、上記注視位置判別手段が、上記キー配置表示領域内における注視位置を判別するように構成される。
【0011】
第4の本発明による携帯通信端末用の非接触型入力装置は、上記構成に加え、ユーザの声を集音して音声データを生成する音声入力手段と、上記音声データを解析して文字列からなるメッセージデータを生成し、上記通信手段を介して上記携帯通信端末へメール本文として送出する音声解析手段とを備えて構成される。この様な構成によれば、ユーザの声を解析して得られるメッセージデータが通信手段を介して携帯通信端末へメール本文として送出されるので、目の動きを利用して文字入力を行えるだけでなく、音声によってもメール本文を入力することができる。
【0012】
第5の本発明による携帯通信端末は、端末画面と、上記端末画面の表示情報に基づいて、非接触型入力装置上で画面表示するための入力装置用表示情報を生成する表示情報生成手段と、上記非接触型入力装置との間で通信を行う通信手段と、上記非接触型入力装置からの取得要求に基づいて、上記入力装置用表示情報及び操作キー情報を上記非接触型入力装置へ送出する端末情報送出手段とを備え、上記表示情報生成手段が、上記非接触型入力装置から受信した操作入力情報に基づいて上記入力装置用表示情報を更新し、上記端末情報送出手段が、上記通信手段を介して更新後の入力装置用表示情報を上記非接触型入力装置へ送出するように構成される。この携帯通信端末では、非接触型入力装置からの取得要求に基づいて入力装置用表示情報及び操作キー情報が送出され、しかも、非接触型入力装置からの操作入力情報に基づいて入力装置用表示情報が更新され、更新後の表示情報が非接触型入力装置へ送出される。この様な構成によれば、非接触型入力装置からの操作入力情報に基づいてメール作成などの操作入力が行われるので、非接触型入力装置を使用して携帯通信端末をハンズフリーで操作することができる。
【0013】
第6の本発明による携帯通信端末は、上記構成に加え、上記非接触型入力装置から受信した操作入力情報に基づいて、電子メールを生成するメール生成手段と、上記非接触型入力装置から受信した音声データを解析し、文字列からなるメッセージデータを生成する音声解析手段とを備え、上記メール生成手段が、上記メッセージデータをメール本文として電子メールを生成するように構成される。この様な構成によれば、非接触型入力装置からの音声データを解析してメッセージデータが生成され、メール本文として電子メールが生成されるので、非接触型入力装置により目の動きを利用して文字入力を行えるだけでなく、音声によってもメール本文を入力することができる。
【0014】
第7の本発明によるメール作成システムは、端末画面及び2以上の操作キーを有する携帯通信端末と、ハンズフリー操作画面を有するディスプレイ装置と、被写体を撮影して動画像を生成する撮像装置と、本体ユニットとからなるメール作成システムであって、上記本体ユニットが、上記携帯通信端末との間で通信を行う本体通信手段と、上記本体通信手段を介して上記携帯通信端末から上記各操作キーのキー配置を特定するための操作キー情報、及び、上記端末画面の表示情報に基づいて生成された入力装置用表示情報を取得する端末情報取得手段と、異なる2以上のキー配置をそれぞれ操作キー情報に対応づけて保持するキー配置情報を記憶するキー配置情報記憶手段と、上記端末情報取得手段により取得された操作キー情報に基づいて上記キー配置情報を参照し、当該操作キー情報に対応するキー配置を抽出するキー配置抽出手段と、上記ディスプレイ装置を制御し、上記キー配置抽出手段により抽出されたキー配置を上記ハンズフリー操作画面上のキー配置表示領域内に表示するとともに、端末画面表示領域内に上記入力装置用表示情報を表示するディスプレイ制御手段と、上記動画像を解析して被写体の目の動きを検出し、この検出結果に基づいて上記キー配置表示領域内における注視位置を判別する注視位置判別手段と、上記注視位置判別手段による判別結果及び上記キー配置抽出手段により抽出されたキー配置に基づいて上記注視位置に対応する操作キーを判別し、操作キーに対応する操作入力情報を生成し、上記本体通信手段を介して上記携帯通信端末へ送出する操作入力手段とを備え、上記携帯通信端末が、上記端末画面の表示情報に基づいて、入力装置用表示情報を生成する表示情報生成手段と、上記本体ユニットとの間で通信を行う端末通信手段と、上記本体ユニットからの取得要求に基づいて、上記入力装置用表示情報及び操作キー情報を上記本体ユニットへ送出する端末情報送出手段と、上記本体ユニットから受信した上記操作入力情報に基づいて、電子メールを生成するメール生成手段とを備え、上記表示情報生成手段が、上記本体ユニットから受信した上記操作入力情報に基づいて上記入力装置用表示情報を更新し、上記端末情報送出手段が、上記端末通信手段を介して更新後の入力装置用表示情報を上記本体ユニットへ送出するように構成される。
【発明の効果】
【0015】
本発明による携帯通信端末用の非接触型入力装置、携帯通信端末及びメール作成システムによれば、目の動きを検知してハンズフリー操作画面内の注視位置が判別され、注視位置に対応する操作キーの操作入力情報が生成されるので、ユーザは、ハンズフリー操作画面上のキー配置を注視することにより、所望の操作キーを操作することができる。従って、携帯通信端末におけるメール作成などの操作をハンズフリーで行うことができるので、操作性を向上させることができる。また、この様にして作成されたメールデータなどのデータは携帯通信端末上に存在するので、データ管理の際の利便性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1による非接触型入力装置を含むシステムの一構成例を示したシステム図であり、携帯通信端末10をハンズフリーで操作するための非接触型入力装置を含むシステムの一例としてメール作成システム100が示されている。このメール作成システム100は、携帯通信端末10と、携帯通信端末10に接続された非接触型入力装置とからなり、携帯通信端末10におけるメール作成などの操作をハンズフリーで行えるシステムとなっている。
【0017】
携帯通信端末10は、携帯電話機やPHS(Personal Handyphone System)などの携帯可能な通信装置であり、薄型の矩形形状の筐体には、端末画面を有するLCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)11などが設けられている。端末画面は、メールデータなどが表示される表示画面である。この様な携帯通信端末10には、ユーザが普段使用しているものを用いることができる。
【0018】
上記非接触型入力装置は、本体ユニット20、通信ケーブル21、ディスプレイ装置22、撮像装置23及びマイクロホン24からなる。本体ユニット20は、携帯通信端末10、ディスプレイ装置22、撮像装置23及びマイクロホン24を制御するための制御ユニットである。
【0019】
通信ケーブル21は、データ信号を伝送するための伝送線であり、通信ケーブル21を介して携帯通信端末10及び本体ユニット20間でデータ信号が送受信される。この通信ケーブル21は、例えば、シリアル通信ケーブルであり、通信データがシリアル伝送される。携帯通信端末10には、通常、ヘッドホン、ディスプレイ装置、パーソナルコンピュータなどの外部機器と接続するためのコネクタが設けられており、コネクタを介して音声信号やビデオ信号が出力され、或いは、通信データが送受信される。通信ケーブル21は、この様なコネクタに対して着脱可能に接続される。
【0020】
ディスプレイ装置22は、ハンズフリー操作画面22aを有する表示装置であり、本体ユニット20からの画像信号に基づいて画面表示が行われる。ハンズフリー操作画面22aは、目の動きを利用して携帯通信端末10をハンズフリーで操作する際に使用される表示画面であり、携帯通信端末10と同じ画面が表示されるとともに、携帯通信端末10のキー配置が表示される。
【0021】
ハンズフリー操作画面22aは、例えば、横長の矩形形状からなる。このハンズフリー操作画面22aは、携帯通信端末10を操作する際のユーザ及び携帯通信端末10間の距離に比べてユーザ及びディスプレイ装置22間の距離が長い場合であっても画面表示が見やすいように、その画面サイズが端末画面11よりも大きくなっている。
【0022】
メール作成システム100の非接触型入力装置を自動車内に設置する場合、ディスプレイ装置22は、例えば、ダッシュボード上に画面を立てた状態で設置される。この場合、運転中のユーザの視界を遮らないようにするという観点から、フロントガラスなどの透明な板状部材上に情報を映し出すヘッドアップディスプレイがディスプレイ装置22として好適である。
【0023】
撮像装置23は、被写体を撮影して動画像を生成し、本体ユニット20へ出力するカメラであり、ディスプレイ装置22周辺に配置される。この例では、撮像装置23がディスプレイ装置22筐体の上側の面に取り付けられている。
【0024】
マイクロホン24は、ユーザの声を集音して音声信号を生成し、本体ユニット20へ出力する集音装置であり、例えば、ユーザ周辺に配置される。
【0025】
図2は、図1のメール作成システム100における本体ユニット20の構成例を示したブロック図である。この本体ユニット20は、端末用I/F1a、ディスプレイ用I/F1b、カメラ用I/F1c、マイクロホン用I/F1d、端末情報取得部2、キー配置抽出部3、ディスプレイ制御部4、注視位置判別部5、操作入力部6及び音声データ生成部7により構成される。
【0026】
端末用I/F(インターフェース)1aは、携帯通信端末10との間でデータ信号を送受信するための通信手段であり、通信ケーブル21を介して携帯通信端末10が接続される。
【0027】
端末情報取得部2は、必要に応じて取得要求を送出し、端末用I/F1aを介して携帯通信端末10から入力装置用表示情報及び操作キー情報を端末情報として取得する動作を行っている。端末情報取得部2により取得される入力装置用表示情報は、端末画面の表示情報に対応する本体ユニット用の表示情報であり、携帯通信端末10において生成される。
【0028】
この入力装置用表示情報は、例えば、本体ユニット20に接続された携帯通信端末10と同じ画面表示をディスプレイ装置22上で行うために必要な画像データからなる。具体的には、携帯通信端末10における画面表示用の色成分RGBからなる画像データが入力装置用表示情報として取得される。
【0029】
操作キー情報は、本体ユニット20に接続された携帯通信端末10のキー配置をディスプレイ装置22のハンズフリー操作画面22a上に表示するために必要な情報である。例えば、携帯通信端末10のユーザが加入している通信事業者、携帯通信端末10の製造メーカー、或いは、携帯通信端末の機種を識別可能な情報が操作キー情報として取得される。具体的には、通信事業者名、製造メーカー名及び機種名が操作キー情報として取得される。
【0030】
一般に、携帯通信端末のどの位置にどういう機能を持つ操作キーを配置するかということは、通信事業者により基本ルールが定められており、製造メーカー間におけるキー配置の差異は少ない。特に、通常使用される操作キーの配置及び操作キーに対する機能割り当ては通信事業者ごとに厳密に規格化されており、同一の通信事業者に属している通信端末間では、製造メーカーや機種が異なることによるデザインの差異が存在するだけである。従って、少なくとも通信事業者の識別情報を操作キー情報として取得することにより、操作キーの配置や機能割り当てを判別することができ、携帯通信端末10のキー配置をハンズフリー操作画面22a上に表示させることができる。
【0031】
端末情報取得部2では、携帯通信端末10及び本体ユニット20が互いに接続されたことを電気的に検出して取得要求を携帯通信端末10へ自動的に送出する動作が行われるものとする。
【0032】
キー配置情報記憶部3aは、異なる複数のキー配置をそれぞれ操作キー情報に対応づけて保持するキー配置情報を記憶するメモリである。キー配置抽出部3は、端末情報取得部2により取得された操作キー情報に基づいて上記キー配置情報を参照し、当該操作キー情報に対応するキー配置を抽出する動作を行っている。
【0033】
例えば、通信事業者名、製造メーカー名及び機種名を操作キーに対する機能割り当ての割当種別情報に対応づけるキー種別情報と、操作キーの位置情報を割当種別情報ごとの機能割り当てに対応付けるキーレイアウト情報とがキー配置情報として予め用意される。端末情報取得部2により操作キー情報が取得されると、当該操作キー情報に基づいてキー種別情報を参照し、機能割り当ての割当種別が判別される。そして、この判別結果に基づいてキーレイアウト情報を参照し、操作キーの位置及び機能割り当てを判別してキー配置が抽出される。
【0034】
ディスプレイ用I/F1bは、ディスプレイ装置22との間でデータ信号を送受信するための通信手段である。ディスプレイ制御部4は、ディスプレイ用I/F1bを介してディスプレイ装置22を制御する動作を行っている。具体的には、キー配置抽出部3により抽出されたキー配置をハンズフリー操作画面22a上のキー配置表示領域内に表示するとともに、端末情報取得部2により取得された入力装置用表示情報を端末画面表示領域内に表示する動作が行われる。
【0035】
カメラ用I/F1cは、撮像装置23との間でデータ信号を送受信するための通信手段である。注視位置判別部5は、カメラ用I/F1cを介して撮像装置23から得られた動画像を解析して被写体の目の動きを検出し、この検出結果に基づいてハンズフリー操作画面22a内における注視位置を判別する動作を行っている。
【0036】
この注視位置判別部5は、動画像に基づいて眼球の回転による視線移動を検出する視線移動検出部5aと、動画像に基づいて瞼(まぶた)の動きによる瞬きを検出する瞬き検出部5bと、視線移動の検出結果に基づいて注視位置を判別する位置検出部5cからなる。
【0037】
視線移動検出部5a及び瞬き検出部5bでは、例えば、フレームごとの静止画像に対する輪郭抽出に基づいてユーザの顔が判別され、フレーム間の動き解析に基づいて眼球の回転による視線移動及び瞬きが検出される。位置検出部5cでは、ハンズフリー操作画面22a上のキー配置表示領域内における注視位置が判別される。
【0038】
操作入力部6は、注視位置判別部5による判別結果及びキー配置抽出部3により抽出されたキー配置に基づいて注視位置に対応する操作キーを判別し、操作キーに対応する操作入力情報を生成する動作を行っている。具体的には、瞬き検出部5bによる検出結果に基づいて、ユーザが瞬きした際の注視位置に対応する操作キーを操作したものとして操作入力情報が生成される。生成された操作入力情報は、端末用I/F1aを介して携帯通信端末10へ送出される。
【0039】
マイクロホン用I/F1dは、マイクロホン24からの音声信号を受信するための受信手段である。音声データ生成部7は、ユーザの声を集音して得られた音声信号をデジタル化して音声データを生成し、端末用I/F1aを介して携帯通信端末10へ送出する動作を行っている。この音声データは、例えば、電子メールの添付データ用として生成される。
【0040】
図3は、図1のメール作成システム100における携帯通信端末10の外観の一例を示した平面図である。この携帯通信端末10には、LCD11の他に、操作キー12、セルラー通信用のアンテナ13、受話用のレシーバ14及び送話用のマイクロホン15が設けられている。
【0041】
LCD11は、縦長の矩形形状からなる端末画面を有する表示装置であり、メール作成画面などが表示される。
【0042】
操作キー12は、例えば、押下型のスイッチからなり、指で押下することにより所定の操作入力が行われる。この様な操作キー12として、具体的には、方向キー16aと、CSKキー16bと、LSKキー、RSKキー、オフフックキー及びオンフックキーなどの機能キー17と、文字種別の変更キー18a及び18cと、クリアキー18bと、テンキー18dと、ビューキー18eが設けられている。
【0043】
方向キー16aは、上下左右の押下位置に応じて異なる操作入力が可能な多機能キーであり、環状形状からなる。この方向キー16aを操作することにより、画面表示をスクロールし、或いは、カーソルを移動させ、或いは、フォーカシング対象を変更することができる。
【0044】
CSKキー16bは、方向キー16aの中央に配置される決定キーである。LSKキーは、方向キー16aの左側に配置される機能キーであり、メール作成画面を表示する機能などが割り当てられる。RSKキーは、方向キー16aの右側に配置される機能キーであり、ウェブサイトに接続するブラウザ機能などが割り当てられる。ビュー(View)キー18eは、所定の機能が割り当てられる操作キーであり、例えば、通話中の操作により、電話帳データやメールデータを閲覧する機能が割り当てられる。
【0045】
レシーバ14は、受信した音声信号を再生するための音声出力装置であり、LCD11に対して操作キー12とは反対側に配置されている。マイクロホン15は、ユーザの声を集音して音声信号を生成する音声入力装置であり、操作キー12に対してLCD11とは反対側の端部に配置されている。
【0046】
図4は、図1のメール作成システム100における携帯通信端末10の概略構成の一例を示したブロック図である。この携帯通信端末10は、LCD11、操作キー12、アンテナ13、レシーバ14及びマイクロホン15の他に、セルラー通信部31、主制御部32、スピーカ33及び外部機器用I/F34により構成され、主制御部32により各部が制御される。
【0047】
セルラー通信部31は、アンテナ13を介して基地局との間で無線通信を行う移動体通信手段である。このセルラー通信部31を介して他の通信端末との間で通話や電子メールの送受信が行われる。スピーカ33は、着信音などを再生するための音声出力装置である。
【0048】
外部機器用I/F34は、ヘッドホン、ディスプレイ装置、パーソナルコンピュータなどの外部機器と通信するための通信手段である。本体ユニット20の通信ケーブル21は、この外部機器用I/F34に接続される。
【0049】
図5は、図4の携帯通信端末10の要部における構成例を示したブロック図であり、主制御部32内の機能構成の一例が示されている。この主制御部32は、操作キー情報記憶部41、端末情報送出部42、入力装置用表示情報記憶部43、表示情報生成部44、メール生成部45及びメールデータ記憶部46により構成される。
【0050】
操作キー情報記憶部41は、操作キー情報を保持するための不揮発性メモリであり、携帯通信端末10のユーザが加入する通信事業者名、携帯通信端末10の製造メーカー名及び機種名が操作キー情報として保持されている。
【0051】
表示情報生成部44は、端末画面の表示情報に基づいて、ディスプレイ装置22上で画面表示するための入力装置用表示情報を生成する動作を行っている。入力装置用表示情報記憶部43は、表示情報生成部44により生成された入力装置用表示情報を書き換え可能に保持するためのメモリである。例えば、メール作成時の画面表示用の画像データが入力装置用表示情報として保持される。
【0052】
端末情報送出部42は、操作キー情報を本体ユニット20へ送出する操作キー情報送出部42aと、入力装置用表示情報を本体ユニット20へ送出する表示情報送出部42bからなる。
【0053】
操作キー情報送出部42aでは、本体ユニット20からの取得要求に基づいて操作キー情報記憶部41から操作キー情報を読み出し、外部機器用I/F34を介して本体ユニット20へ送信する動作が行われる。表示情報送出部42bでは、本体ユニット20からの取得要求に基づいて入力装置用表示情報記憶部43から表示情報を読み出し、外部機器用I/F34を介して本体ユニット20へ送信する動作が行われる。
【0054】
表示情報生成部44では、本体ユニット20から外部機器用I/F34を介して受信した操作入力情報に基づいて入力装置用表示情報記憶部43内の表示情報を更新する処理が行われ、そして、表示情報送出部42bでは、外部機器用I/F34を介して更新後の入力装置用表示情報を本体ユニット20へ送信する動作が行われる。
【0055】
メール生成部45は、本体ユニット20から外部機器用I/F34を介して受信した操作入力情報に基づいて、電子メールを生成する動作を行っている。メール生成部45により生成された電子メールは、メールデータ記憶部46内に格納される。本体ユニット20により添付データ用として生成された音声データを受信した場合には、当該音声データを添付データとする電子メールが作成される。
【0056】
電子メールに添付させる音声データとしては、例えば、マイクロホン24により入力された音声データをメール生成部45内において、AMR(Advanced Multi Rate codec)やAAC(Advanced Audio Coding)などのファイルとしてエンコードすることにより、音声圧縮データに変換したものが考えられる。
【0057】
図6は、図1のメール作成システム100における動作の一例を示した図であり、ディスプレイ装置22のハンズフリー操作画面22aにおける画面表示の一例が示されている。このハンズフリー操作画面22a内には、端末画面の表示領域51と、キー配置の表示領域52が設けられている。この例では、表示領域51が左側に配置され、表示領域52が右側に配置されている。
【0058】
表示領域51は、携帯通信端末10から取得した入力装置用表示情報に基づいて画面表示が行われる表示領域である。この表示領域51には、本体ユニット20に接続されている携帯通信端末10の端末画面と同じ画面表示が行われる。
【0059】
表示領域52は、携帯通信端末10から取得した操作キー情報に基づいてキー配置の表示が行われる表示領域である。この表示領域52には、本体ユニット20に接続されている携帯通信端末10上の操作キーと同じ位置関係で機能割り当てがキー配置として表示される。
【0060】
この様なキー配置として、具体的には、上段中央に方向キーが配置され、この方向キーの左側にLSKキー及びオフフックキーが配置されている。方向キーの右側には、RSKキー及びオンフックキーが配置されている。方向キーの中央には、CSKキーが配置されている。
【0061】
また、方向キーの下側には、文字種類の変更キー、クリアキー、テンキー及びビューキーが配置されている。この例では、LSKキーにメール機能が割り当てられ、RSKキーにブラウザ機能が割り当てられている。
【0062】
図7は、図2のキー配置情報記憶部3aにより保持されるキーレイアウト情報の一例を示した図であり、操作キー12に対する機能割り当ての割当種別が異なっても各操作キー12の位置関係が変わらない場合が示されている。このキーレイアウト情報は、キー番号、機能割り当て、X座標及びY座標からなる。キー番号は、本体ユニット20において操作キー12に関する情報を管理するための識別情報であり、操作キー12ごとの通し番号が割り当てられる。
【0063】
機能割り当ては、操作キーに割り当てられている機能を示す情報であり、割当種別ごとに保持されている。この例では、「キー種別1」から「キー種別N」までの各割当種別について、機能割り当てが保持されている。
【0064】
X,Y座標は、操作キー12の相対的な位置関係を特定するための2次元の位置情報である。
【0065】
具体的には、例えば、キー番号「01」の操作キーには、キー種別1として、メール機能が割り当てられ、キー種別2として、所定のアプリケーションを起動させる機能が割り当てられている。この操作キーのX座標は、X01となっており、Y座標は、Y01となっている。また、キー番号「02」の操作キーには、キー種別1として、ブラウザ機能が割り当てられ、キー種別2として、電話帳データの閲覧機能が割り当てられている。この操作キーのX座標は、X02となっており、Y座標は、Y02となっている。
【0066】
また、キー番号「03」の操作キーには、キー種別1として、オフフック機能が割り当てられ、キー種別2として、メール機能が割り当てられている。この操作キーのX座標は、X03となっており、Y座標は、Y03となっている。また、キー番号「04」の操作キーには、キー種別1として、オンフック機能が割り当てられ、キー種別2として、ブラウザ機能が割り当てられている。この操作キーのX座標は、X04となっており、Y座標は、Y04となっている。
【0067】
また、キー番号「25」の操作キーには、キー種別1として、ビュー機能が割り当てられ、キー種別2は、無効となっている。この操作キーのX座標は、X25となっており、Y座標は、Y25となっている。
【0068】
操作入力部6では、注視位置の判別結果に基づく操作入力情報として、例えば、上述したキー番号が携帯通信端末10に通知される。すなわち、視線移動によりハンズフリー操作画面22a上で選択された操作キーに対応するキー番号が通知される。携帯通信端末10では、本体ユニット20から通知されたキー番号に基づいて、操作キーを手で直接操作した場合と同じキーイベントが実行される。従って、ユーザは、ハンズフリー操作画面22a上のキー配置を見ながら視線を移動させることにより、手で直接触れることなく携帯通信端末10を操作することができる。
【0069】
ここでは、操作キー12に対する機能割り当ての割当種別が異なっても各操作キー12の位置関係が変わらない場合の例について説明したが、割当種別が異なると、各操作キー12の位置関係が変わるような場合には、割当種別ごとにキーレイアウト情報を保持させても良い。また、携帯通信端末10の製造メーカーや機種が異なると、操作キー12に対する機能割り当てや位置関係が変わるような場合には、通信事業者、製造メーカー及び機種ごとに機能割り当て情報及び位置情報を保持させても良い。
【0070】
図8は、図1のメール作成システム100における動作の一例を示した図であり、ディスプレイ装置22のハンズフリー操作画面22aにおける画面表示の他の一例が示されている。図6のハンズフリー操作画面22aには、キー種別1に対応するキー配置が表示領域52内に表示されているのに対して、図8のハンズフリー操作画面22aには、キー種別2に対応するキー配置が表示されている。
【0071】
すなわち、このハンズフリー操作画面22aの表示領域52には、上段中央に方向キーが配置され、この方向キーの左側にLSKキー及びメールキーが配置されている。方向キーの右側には、RSKキー及びブラウザキーが配置されている。方向キーの中央には、CSKキーが配置されている。
【0072】
また、方向キーの下側には、オフフックキー、クリアキー、オンフックキー及びテンキーが配置されている。この例では、LSKキーに所定のアプリケーションを起動させる機能が割り当てられ、RSKキーに電話帳データの閲覧機能が割り当てられている。
【0073】
この様に、メール作成システム100では、携帯通信端末10から取得した操作キー情報に基づいて機能割り当ての割当種別が判別され、本体ユニット20に接続されている携帯通信端末10のキー配置がディスプレイ装置22に適切に表示される。
【0074】
図9(a)及び(b)は、図1のメール作成システム100における動作の一例を示した図であり、図9(a)には、撮像装置23による撮影画像53が示され、図9(b)には、眼球A3の回転に対応する注視位置B1及びB2の移動が示されている。
【0075】
撮像装置23により撮影された動画像は、注視位置判別部5により解析され、目A2の動きを検出してハンズフリー操作画面22a内の注視位置が判別される。動画像から目A2の動きを検出する際には、例えば、輪郭抽出により撮影画像からユーザの顔A1の輪郭を抽出して、眼球A3の回転による視線移動及び瞼A4の動きによる瞬きが判別される。
【0076】
ユーザは、ハンズフリー操作画面22a上のキー配置を見ながら表示領域52内に表示されている所望の操作キーに視線を移動させ、瞬き(瞼A4を閉じること)をすることにより、当該操作キーを操作することができる。例えば、クリアキー上の注視位置B1からLSKキー上の注視位置B2まで視線を移動させ、瞬きすることにより、その様な目A2の動きが動画像に基づいて検知され、注視位置B2に対応する操作キー、すなわち、LSKキーを操作したものと判断される。
【0077】
操作入力部6では、この様に、瞬きした際の注視位置に対応する操作キーが操作されたものとして操作入力情報が生成される。つまり、瞬きは、マウスのクリック操作と同じ働きをするようになっている。
【0078】
ここで、ユーザと、撮像装置23との相対的位置関係が異なれば、ハンズフリー操作画面22aに対する視線方向が変化すると考えられることから、上述した様な視線移動による操作入力に先立って、目A2の動きから注視位置を判別するための位置合わせが行われるものとする。この位置合わせは、例えば、ハンズフリー操作画面22a上に所定のオブジェクトを表示し、ユーザがオブジェクトに視線を合わせているときの目A2の位置を基準として行われる。
【0079】
図10(a)及び(b)は、図1のメール作成システム100における動作の一例を示した図であり、ハンズフリー操作画面22aの表示領域51内に表示される端末画面の一例が示されている。図10(a)には、メール作成画面61が示され、図10(b)には、宛先選択画面71が示されている。
【0080】
メール作成画面61は、メールキーを操作した場合に携帯通信端末10上で表示されるのと同じ画面表示である。このメール作成画面61には、宛先を表示する宛先表示欄62、件名を表示する件名表示欄63、メール本文を表示する本文表示欄64及びガイドキー65a〜65cが配置されている。
【0081】
宛先表示欄62には、電子メールの送信先のメールアドレスが表示される。ガイドキー65a〜65cは、それぞれLSKキー、CSKキー及びRSKキーに対応する。
【0082】
メール作成画面61では、宛先表示欄62、件名表示欄63又は本文表示欄64のいずれかにフォーカシングされており、視線移動によりフォーカシング対象を変更することができる。例えば、方向キーを選択して瞬きすることによりフォーカシング対象を変更し、宛先表示欄62を選択させる。そして、CSKキーを選択して瞬きすることにより、端末画面を宛先選択画面71に遷移させることができる。
【0083】
また、ガイドキー65aには、例えば、メニュー選択画面への切替機能が割り当てられており、LSKキーを選択して瞬きすることにより、メニュー選択画面を表示させることができる。また、ガイドキー65cには、例えば、メール送信機能が割り当てられており、RSKキーを選択して瞬きすることにより、メール作成画面61で表示中の電子メールを送信することができる。
【0084】
宛先選択画面71は、宛先の入力方法を選択させる画面表示であり、この例では、アドレス帳検索ボタン72と、送受信履歴ボタン73と、アドレス直接入力ボタン74が配置されている。
【0085】
アドレス帳検索ボタン72は、電話帳データとして予め登録されているメールアドレスの中から所望のメールアドレスを選択することにより、送信先とするメールアドレスを指定するためのアイコンである。
【0086】
送受信履歴ボタン73は、送信履歴及び受信履歴として保持されているメールアドレスの中から所望のメールアドレスを選択することにより、送信先とするメールアドレスを指定するためのアイコンである。アドレス直接入力ボタン74は、送信先とするメールアドレスを文字入力することにより指定するためのアイコンである。
【0087】
図11(a)及び(b)は、図1のメール作成システム100における動作の一例を示した図であり、図11(a)には、アドレスリスト画面81が示され、図11(b)には、アドレス入力画面83が示されている。アドレスリスト画面81は、宛先選択画面71上のアドレス帳検索ボタン72又は送受信履歴ボタン73のいずれかにフォーカシング対象を変更し、CSKキーを視線入力により操作した場合の画面表示である。
【0088】
このアドレスリスト画面81では、電話帳データ又は送受信履歴として保持されているメールアドレス82が一覧表示されている。これらのメールアドレス82の中から所望のメールアドレスにフォーカシング対象を変更し、CSKキーに視線を合わせて瞬きすることにより、当該メールアドレスを送信先として指定することができる。この様にしてメールアドレスを確定した後は、元のメール作成画面61に復帰する。
【0089】
アドレス入力画面83は、宛先選択画面71上のアドレス直接入力ボタン74にフォーカシング対象を変更し、CSKキーを視線入力により操作した場合の画面表示である。
【0090】
このアドレス入力画面83には、文字種別の表示欄84a、文字数表示欄84b及び入力文字の表示領域85が配置されている。
【0091】
文字種別の表示欄84aには、入力中の文字の種別、例えば、漢字、カタカナ、数字が表示される。文字数表示欄84bには、入力済みの文字数や入力可能な全文字数が表示される。表示領域85内には、入力された文字が表示される。
【0092】
ユーザは、視線移動によってハンズフリー操作画面22a上の操作キーを操作することにより、所望の文字を入力することができる。メールアドレスの入力後は、元のメール作成画面61に復帰する。
【0093】
なお、メール作成画面61において、件名表示欄63を選択して件名を入力する場合、及び、本文表示欄64を選択してメール本文を入力する場合にも、アドレス直接入力ボタン74を選択してアドレス入力画面83上でメールアドレスを入力する場合と同様にして文字入力させることができる。
【0094】
図12(a)及び(b)は、図1のメール作成システム100における動作の一例を示した図であり、図12(a)には、メニュー選択画面91が示され、図12(b)には、添付データ選択画面93が示されている。メニュー選択画面91は、メール作成画面61上のガイドキー65aに対応するLSKキーに視線を移動させて瞬きすることにより、当該操作キーを操作した場合の画面表示である。
【0095】
このメニュー選択画面91には、電子メールの作成、閲覧、送受信に関して選択可能なメール機能92が一覧表示されている。これらのメール機能92の中から所望のメール機能にフォーカシング対象を変更し、CSKキーに視線を移動させて瞬きすることにより、当該メール機能を実行させることができる。
【0096】
添付データ選択画面93は、メニュー選択画面91上のメール機能92の中から電子メールに添付データを添付する機能を選択した場合の画面表示である。
【0097】
この添付データ選択画面93には、添付データとして選択可能なデータの識別情報94が一覧表示されている。これらの識別情報94の中から所望の識別情報にフォーカシング対象を変更し、CSKキーに視線を移動させて瞬きすることにより、当該識別情報に対応付けられているデータが添付データとして指定される。
【0098】
図13のステップS101〜S111は、図1のメール作成システム100における非接触型入力装置の動作の一例を示したフローチャートである。まず、端末情報取得部2は、携帯通信端末10が接続されたことを検出すると、端末情報の取得要求を携帯通信端末10へ送信する(ステップS101)。端末情報取得部2は、携帯通信端末10からの端末情報が正常に受信されるまで、取得要求の送信を繰り返す(ステップS102)。
【0099】
次に、キー配置抽出部3は、端末情報が受信されると、当該端末情報に基づいて機能割り当ての割当種別、すなわち、キー種別を判定する(ステップS103)。このとき、端末情報を提供した携帯通信端末10に対応するキー種別情報及びキーレイアウト情報が登録データとして登録されていなければ、キー種別の判定は困難であると判断して、この処理を終了する(ステップS104)。
【0100】
一方、携帯通信端末10に対応するキー種別情報及びキーレイアウト情報が登録されており、キー種別が正常に判定されれば、その判定結果に基づいてキーレイアウトが特定され、キー配置がディスプレイ装置22上に表示される(ステップS105)。
【0101】
次に、注視位置判別部5は、撮像装置23から得られる動画像を解析して目の動きを検出し、ハンズフリー操作画面22a上の注視位置を判別する(ステップS106,S107)。ステップS106及びS107の処理手順は、瞬きによるクリック操作が行われるまで繰り返され、瞬きによるクリック操作が行われると、当該瞬き時の注視位置を判別して操作入力情報が生成され、携帯通信端末10へ送信される(ステップS108,S109)。
【0102】
ディスプレイ装置22上の画面表示は、携帯通信端末10が操作入力情報に基づいて入力装置用表示情報を更新することにより、自動的に更新される(ステップS110)。ステップS106からステップS110までの処理手順は、操作が終了されるまで繰り返される(ステップS111)。
【0103】
本実施の形態によれば、目の動きを検知してハンズフリー操作画面22a内の注視位置が判別され、注視位置に対応する操作キーの操作入力情報が生成されるので、ユーザは、ハンズフリー操作画面22a上のキー配置を注視することにより、所望の操作キーを操作することができる。従って、携帯通信端末10におけるメール作成などの操作をハンズフリーで行うことができるので、操作性を向上させることができる。また、この様にして作成されたメールデータなどのデータは携帯通信端末10上に存在するので、データ管理の際の利便性を向上させることができる。
【0104】
実施の形態2.
実施の形態1では、ハンズフリー操作画面22a上の操作キーを視線移動によって操作することによりメール本文などの文字入力が行われる場合の例について説明した。これに対し、本実施の形態では、音声データを解析することによりメール本文などの文字入力を行う場合について説明する。
【0105】
図14は、本発明の実施の形態2による非接触型入力装置における本体ユニット120の構成例を示したブロック図である。この本体ユニット120は、図2の本体ユニット20と比較すれば、音声解析部121を備えている点で異なる。音声解析部121は、音声データ生成部7からの音声データを解析して文字列からなるメッセージデータを生成し、端末用I/F1aを介して携帯通信端末10へメール本文として送出する動作を行っている。
【0106】
例えば、音声データを周波数分析することにより、ユーザが発話した文字列が認識され、メッセージデータが作成される。つまり、ユーザは、メール本文などを入力する際に、入力しようとする文字列を発話することにより、音声で当該文字列を入力することができる。
【0107】
この様な構成によれば、ユーザの声を解析して得られたメッセージデータが端末用I/F1aを介して携帯通信端末10へメール本文として送出されるので、目の動きを利用して文字入力を行えるだけでなく、音声によってもメール本文を入力することができる。
【0108】
実施の形態3.
実施の形態2では、本体ユニット120において音声データを解析してメール本文が作成される場合の例について説明した。これに対し、本実施の形態では、携帯通信端末10において音声データが解析される場合について説明する。
【0109】
図15は、本発明の実施の形態3による携帯通信端末の要部における構成例を示したブロック図であり、主制御部132内の機能構成の一例が示されている。この主制御部132は、図5の主制御部32と比較すれば、音声解析部133を備えている点で異なる。音声解析部133は、本体ユニット20からの音声データを解析し、文字列からなるメッセージデータを生成する動作を行っている。
【0110】
例えば、音声データを周波数分析することにより、ユーザが発話した文字列が認識され、メッセージデータが作成される。つまり、ユーザは、メール本文などを入力する際に、入力しようとする文字列を発話することにより、音声で当該文字列を入力することができる。
【0111】
メール生成部45では、音声解析部133からのメッセージデータをメール本文として電子メールを生成する処理が行われる。
【0112】
この様な構成によれば、本体ユニット20からの音声データを解析してメッセージデータが生成され、メール本文として電子メールが生成されるので、本体ユニット20により目の動きを利用して文字入力を行えるだけでなく、音声によってもメール本文を入力することができる。
【0113】
ここで、マイクロホン24により入力された音声データをメッセージデータに変換してメール本文に挿入するか、或いは、実施の形態1で説明したように、音声圧縮データに変換して電子メールの添付データとするのかは、ユーザが任意に選択できるものとする。
【0114】
図16は、ハンズフリー操作画面22a上での視線移動による入力及び音声入力の適性を操作対象ごとに示した図である。ハンズフリー操作画面22a上における視線移動による入力は、瞬きによるクリック操作を伴うことから、フォーカシング対象の変更などの単純な操作入力に適している。これに対し、操作回数の多い文字入力には、視線移動による入力よりも音声入力が適している。
【0115】
例えば、メール作成時の宛先入力では、入力方法が電話帳データや送受信履歴として保持されているメールアドレスの一覧からの選択である場合、視線移動による入力が好ましい。
【0116】
一方、入力方法がメールアドレスの直接入力である場合には、音声入力が好ましい。また、件名やメール本文を入力する場合にも、音声入力が好ましい。
【0117】
また、電子メールに添付する添付データを選択する場合や、メニュー選択画面上でメール機能を選択する場合には、視線移動による入力が好ましい。
【0118】
なお、実施の形態1〜3では、本体ユニット20に接続されている携帯通信端末10と同じ画面表示がディスプレイ装置22上で行われる場合の例について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、入力装置用表示情報の一部が、端末画面の表示情報と異なっていても良い。具体的には、携帯通信端末10の端末画面としてディスプレイ装置22のハンズフリー操作画面22a上に表示される画面表示が、携帯通信端末10上の実際の画面表示と比較して、アイコンの形状や配置などが一部異なっていても良い。
【0119】
また、実施の形態1〜3では、キー配置表示領域内における注視位置を判別して操作入力情報が生成される場合の例について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、端末画面表示領域内における注視位置も判別できるようにしても良い。端末画面表示領域内の注視位置を判別して操作入力情報を生成することにより、端末画面上のカーソルを視線移動により移動させ、或いは、カーソルの位置を瞬きにより指定することができる。
【0120】
また、実施の形態1〜3では、端末情報が通信ケーブル21を介して伝送される場合の例について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、携帯通信端末10及び本体ユニット20間で取得要求や端末情報を無線伝送するようなものであっても良い。この場合、電波を利用した近距離通信や、赤外線を利用した通信が考えられる。
【0121】
また、実施の形態1〜3では、撮像装置23がディスプレイ装置22上に取り付けられる場合の例について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、撮像装置23をユーザの頭などに取り付け、撮像装置23とユーザの顔との相対的位置関係が固定されるようにしても良い。この様にすれば、撮影画像における被写体の位置が固定されるので、ユーザの顔を抽出する際の処理を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0122】
【図1】本発明の実施の形態1による非接触型入力装置を含むシステムの一構成例を示したシステム図であり、メール作成システム100が示されている。
【図2】図1のメール作成システム100における本体ユニット20の構成例を示したブロック図である。
【図3】図1のメール作成システム100における携帯通信端末10の外観の一例を示した平面図である。
【図4】図1のメール作成システム100における携帯通信端末10の概略構成の一例を示したブロック図である。
【図5】図4の携帯通信端末10の要部における構成例を示したブロック図であり、主制御部32内の機能構成の一例が示されている。
【図6】図1のメール作成システム100における動作の一例を示した図であり、ハンズフリー操作画面22aにおける画面表示の一例が示されている。
【図7】図2のキー配置情報記憶部3aにより保持されるキーレイアウト情報の一例を示した図である。
【図8】図1のメール作成システム100における動作の一例を示した図であり、ハンズフリー操作画面22aにおける画面表示の他の一例が示されている。
【図9】図1のメール作成システム100における動作の一例を示した図である。
【図10】図1のメール作成システム100における動作の一例を示した図であり、端末画面の表示領域51内に表示される端末画面の一例が示されている。
【図11】図1のメール作成システム100における動作の一例を示した図であり、アドレスリスト画面81及びアドレス入力画面83が示されている。
【図12】図1のメール作成システム100における動作の一例を示した図であり、メニュー選択画面91及び添付データ選択画面93が示されている。
【図13】図1のメール作成システム100における非接触型入力装置の動作の一例を示したフローチャートである。
【図14】本発明の実施の形態2による非接触型入力装置における本体ユニット120の構成例を示したブロック図である。
【図15】本発明の実施の形態3による携帯通信端末の要部における構成例を示したブロック図であり、主制御部132内の機能構成の一例が示されている。
【図16】ハンズフリー操作画面22a上での視線移動による入力及び音声入力の適性を操作対象ごとに示した図である。
【符号の説明】
【0123】
1a 端末用I/F
1b ディスプレイ用I/F
1c カメラ用I/F
1d マイクロホン用I/F
2 端末情報取得部
3 キー配置抽出部
4 ディスプレイ制御部
5 注視位置判別部
5a 視線移動検出部
5b 瞬き検出部
5c 位置検出部
6 操作入力部
7 音声データ生成部
10 携帯通信端末
11 LCD
12 操作キー
13 アンテナ
14 レシーバ
15 マイクロホン
20 本体ユニット
21 通信ケーブル
22 ディスプレイ装置
22a ハンズフリー操作画面
23 撮像装置
24 マイクロホン
31 セルラー通信部
32 主制御部
33 スピーカ
34 外部機器用I/F
41 操作キー情報記憶部
42 端末情報送出部
42a 操作キー情報送出部
42b 表示情報送出部
43 入力装置用表示情報記憶部
44 表示情報生成部
45 メール生成部
46 メールデータ記憶部
100 メール作成システム
A1 顔
A2 目
A3 眼球
A4 瞼

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2以上の操作キーを有する携帯通信端末との間で通信を行う通信手段と、
上記通信手段を介して上記携帯通信端末から上記各操作キーのキー配置を特定するための操作キー情報を取得する端末情報取得手段と、
異なる2以上のキー配置をそれぞれ操作キー情報に対応づけて保持するキー配置情報を記憶するキー配置情報記憶手段と、
上記端末情報取得手段により取得された操作キー情報に基づいて上記キー配置情報を参照し、当該操作キー情報に対応するキー配置を抽出するキー配置抽出手段と、
ハンズフリー操作画面を有し、上記キー配置抽出手段により抽出されたキー配置を上記ハンズフリー操作画面上に表示する表示手段と、
被写体を撮影して動画像を生成する撮像手段と、
上記動画像を解析して被写体の目の動きを検出し、この検出結果に基づいて上記ハンズフリー操作画面内における注視位置を判別する注視位置判別手段と、
上記注視位置判別手段による判別結果及び上記キー配置抽出手段により抽出されたキー配置に基づいて上記注視位置に対応する操作キーを判別し、操作キーに対応する操作入力情報を生成し、上記通信手段を介して上記携帯通信端末へ送出する操作入力手段とを備えたことを特徴とする携帯通信端末用の非接触型入力装置。
【請求項2】
上記注視位置判別手段が、上記動画像に基づいて眼球の回転による視線移動を検出する視線移動検出手段と、上記動画像に基づいて瞬きを検出する瞬き検出手段とを有し、視線移動の検出結果に基づいて注視位置を判別し、
上記操作入力手段が、上記瞬き検出手段による検出結果に基づいて、ユーザが瞬きした際の注視位置に対応する操作キーを操作したものとして操作入力情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の携帯通信端末用の非接触型入力装置。
【請求項3】
上記携帯通信端末が端末画面を有し、
上記端末情報取得手段が、上記通信手段を介して上記携帯通信端末から上記端末画面の表示情報に基づいて生成された入力装置用表示情報を取得し、
上記表示手段が、上記ハンズフリー操作画面上のキー配置表示領域内に上記キー配置を表示するとともに、端末画面表示領域内に上記入力装置用表示情報を表示し、
上記注視位置判別手段が、上記キー配置表示領域内における注視位置を判別することを特徴とする請求項1に記載の携帯通信端末用の非接触型入力装置。
【請求項4】
ユーザの声を集音して音声データを生成する音声入力手段と、
上記音声データを解析して文字列からなるメッセージデータを生成し、上記通信手段を介して上記携帯通信端末へメール本文として送出する音声解析手段とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の携帯通信端末用の非接触型入力装置。
【請求項5】
端末画面と、
上記端末画面の表示情報に基づいて、非接触型入力装置上で画面表示するための入力装置用表示情報を生成する表示情報生成手段と、
上記非接触型入力装置との間で通信を行う通信手段と、
上記非接触型入力装置からの取得要求に基づいて、上記入力装置用表示情報及び操作キー情報を上記非接触型入力装置へ送出する端末情報送出手段とを備え、
上記表示情報生成手段が、上記非接触型入力装置から受信した操作入力情報に基づいて上記入力装置用表示情報を更新し、
上記端末情報送出手段が、上記通信手段を介して更新後の入力装置用表示情報を上記非接触型入力装置へ送出することを特徴とする携帯通信端末。
【請求項6】
上記非接触型入力装置から受信した操作入力情報に基づいて、電子メールを生成するメール生成手段と、
上記非接触型入力装置から受信した音声データを解析し、文字列からなるメッセージデータを生成する音声解析手段とを備え、
上記メール生成手段が、上記メッセージデータをメール本文として電子メールを生成することを特徴とする請求項5に記載の携帯通信端末。
【請求項7】
端末画面及び2以上の操作キーを有する携帯通信端末と、ハンズフリー操作画面を有するディスプレイ装置と、被写体を撮影して動画像を生成する撮像装置と、本体ユニットとからなるメール作成システムであって、
上記本体ユニットが、上記携帯通信端末との間で通信を行う本体通信手段と、上記本体通信手段を介して上記携帯通信端末から上記各操作キーのキー配置を特定するための操作キー情報、及び、上記端末画面の表示情報に基づいて生成された入力装置用表示情報を取得する端末情報取得手段と、異なる2以上のキー配置をそれぞれ操作キー情報に対応づけて保持するキー配置情報を記憶するキー配置情報記憶手段と、上記端末情報取得手段により取得された操作キー情報に基づいて上記キー配置情報を参照し、当該操作キー情報に対応するキー配置を抽出するキー配置抽出手段と、上記ディスプレイ装置を制御し、上記キー配置抽出手段により抽出されたキー配置を上記ハンズフリー操作画面上のキー配置表示領域内に表示するとともに、端末画面表示領域内に上記入力装置用表示情報を表示するディスプレイ制御手段と、上記動画像を解析して被写体の目の動きを検出し、この検出結果に基づいて上記キー配置表示領域内における注視位置を判別する注視位置判別手段と、上記注視位置判別手段による判別結果及び上記キー配置抽出手段により抽出されたキー配置に基づいて上記注視位置に対応する操作キーを判別し、操作キーに対応する操作入力情報を生成し、上記本体通信手段を介して上記携帯通信端末へ送出する操作入力手段とを備え、
上記携帯通信端末が、上記端末画面の表示情報に基づいて、入力装置用表示情報を生成する表示情報生成手段と、上記本体ユニットとの間で通信を行う端末通信手段と、上記本体ユニットからの取得要求に基づいて、上記入力装置用表示情報及び操作キー情報を上記本体ユニットへ送出する端末情報送出手段と、上記本体ユニットから受信した上記操作入力情報に基づいて、電子メールを生成するメール生成手段とを備え、上記表示情報生成手段が、上記本体ユニットから受信した上記操作入力情報に基づいて上記入力装置用表示情報を更新し、上記端末情報送出手段が、上記端末通信手段を介して更新後の入力装置用表示情報を上記本体ユニットへ送出することを特徴とするメール作成システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2009−15592(P2009−15592A)
【公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−176573(P2007−176573)
【出願日】平成19年7月4日(2007.7.4)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】