説明

携帯電話のソフトウエアの予約更新方法およびソフトウエアの予約更新機能を有する携帯電話

【課題】携帯電話のソフトウエアの予約更新において、予約日時に携帯電話が使用中でありソフトウエアの更新が不可能な場合、ソフトウエア更新の再実行の必要性を利用者が認識出来ずに重要なソフトウエアの更新が行われていない状態が続くことを防止する。
【解決手段】予約日時となり、サーバから携帯電話に更新開始の通知がなされた時、携帯電話の画面に更新開始の通知を受信したことを示すピクトを表示する。この表示により、利用者は更新の予約日時となったことを認識し、携帯電話の使用を中止して更新処理を実行する。また、タイムアウトにより更新要求が無効となった場合であっても、タイムアウト後も前記ピクトを表示し続けることにより、利用者にソフトウェア更新の再実行が必要なことの告知を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は携帯電話のソフトウエアの更新に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年携帯電話により提供される機能は、従来の音声通話に加え、メールの送受信、インターネットへの接続、コンテンツの購入等多種多様の機能が提供されている。この結果として、携帯電話を制御し各種の機能を提供するソフトウエアは大きく且つ複雑となり、プロクラムの修正あるいは新らたな機能の追加を行う必要が増している。この要求に対応するため、通信ネットワークにソフトウエアの更新サーバを設け、ネットワークを利用して携帯電話に更新用のソフトウエアを配信することが行われている。
【0003】
ソフトウエアの更新は、利用者が携帯電話から更新サーバに更新すべきソフトウエアが存在するか否かを確認することにより開始される。更新すべきソフトウエアが存在した場合、利用者は直ちにソフトウエアの更新を行うか、あるいは後刻日時を定めて更新を行う予約更新とするかを選択する。予約更新を選択した場合、利用者は更新を行う日時を更新サーバに登録し、更新サーバとの通信を終了する。予約日時になると、更新サーバは予約した携帯電話との通信を開始する。携帯電話では、更新サーバからの通信要求により受信準備を整え、更新サーバとのセッションを確立する。その後、更新サーバから携帯電話へ更新ソフトウエアをダウンロードし、携帯電話では受信した更新ソフトウエアにより自己のソフトウエアを更新する。
ネットワーク機器およびプログラム自動更新に関する文献には以下のものがある。
【特許文献1】特開2004−62555号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ソフトウエアの更新実行中は携帯電話を利用することができない。しかし、予約更新の機能を利用することにより、ソフトウエアの更新日時を任意に設定し、携帯電話が利用不可能となることによる不利益を避けることが可能となる。予約日時となりサーバからソフトウエア更新の通信が開始された時、携帯電話が他の処理を行っていない時、即ち待ち受け状態の時は、直ちに両者間の接続が確立され、更新ソフトウエアのダウンロードおよびインストールが開始される。しかし、携帯電話が通話中あるいはアプリケーションの実行中等、他の処理を行っている時は、ソフトウエアの更新処理を行うことはできない。
【0005】
使用中等の利用により、携帯電話が更新サーバからのソフトウエア更新開始の通知に直ちに応答しなかった場合、更新サーバは携帯電話からの応答を待つ。しかし、更新サーバが携帯電話の応答を長時間待つことはシステムに大きな負担となる。従って、予約更新では、サーバからの更新開始の通知に対して、携帯電話が所定時間内に応答しなかった場合、更新処理を中止する構成となっている。
更新処理が中止された場合、更新サーバに登録されている予約更新の登録は無効となり、利用者は更新処理をやり直す必要がある。しかし、通話等、携帯電話を他の目的に利用している利用者が、更新サーバからソフトウエア更新の開始通知がなされたこと、タイムアウトによりソフトウエア更新処理が中止されたことを知ることは非常に困難である。この結果、ソフトウエアの更新が行われなかったことが認識されず、重要なソフトウエアの更新が行われていない状態が続くことになる。
また、ソフトウエアの更新処理は携帯電話の制御プログラムを書き換える処理であり、書き換えに失敗すると、携帯電話が起動不能となる等、重大な影響を与える。従って、ソフトウエアの更新処理中は携帯電話の電源を切る等、プログラムの書き換えに影響を与える操作を行わないように利用者に注意を喚起する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、ソフトウエアの更新日時を利用者が任意の日時に予約可能な携帯電話において、予約日時となり更新サーバからソフトウエアの更新処理を開始する通知がなされた時、携帯電話の表示画面に上記通知を受信したことを示す表示(ピクト)を表示するものである。
また、本発明は、ソフトウエアの更新中、携帯電話の表示画面にソフトウエアの更新中であることを示す表示(ピクト)を表示することにより、利用者に不用意な操作を行わないように注意を喚起するものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、予約日時となり、サーバから携帯電話に更新開始の通知がなされた時、携帯電話の画面に更新開始の通知を受信したことを示すピクトを表示するものである。この表示により、利用者は更新の予約日時となったことを認識し、携帯電話の使用を中止して、更新処理を実行することが可能となる。また、利用者が携帯電話の使用を中止せず、タイムアウトによりサーバがソフトウエアの更新処理を中止した場合であっても、ピクト表示により、ソフトウエアの更新が失敗したこと、および、更新を再度行う必要があることが利用者に知らされる。
この結果、重要なソフトウエアの更新が行われていない状態が続くことを防止し得る。
また、本発明の他の形態では、ソフトウエアの更新中であることを示すピクトを表示することにより、利用者が不用意な操作を行なわないように注意を喚起するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図1は、携帯電話のソフトウエア(ファームウエア)を更新するシステムの概要図である。更新サーバはデバイスマネイジメントサーバ(DMサーバ11)とダウンロードサーバ(DLサーバ12)からなる。DMサーバ(11)は携帯電話(10)からの更新要求により、携帯電話(10)内の更新機能(DMクライアント)と接続を採り、両者間で制御および更新プログラム等の授受を行う。また、更新の予約がなされている場合は、予約日時に携帯電話(10)に更新の開始を通知することにより、携帯電話(10)のDMクライアントを起動させ、両者間で制御および更新プログラム等の授受を行う。
DMサーバ(11)には、携帯電話システムで利用される電話機の機種毎に利用可能なソフトウエアの情報を記憶する機種テーブルが設けられている。図1(b)は機種テーブルの例であり、携帯電話の機種1が利用可能な最新プログラムはソフトウエアAのバージョン2.5であり、機種2はソフトウエアBのバージョン1.8である等の情報が記録されている。
DLサーバ(12)は更新ソフトウエアを保持しており、DMサーバ(11)の指示により、要求されたソフトウエアをDMサーバ(11)を介して、あるいは直接、携帯電話(10)にダウンロードする。特定の機種のソフトウエアが更新されると機種テーブルの対応箇所が修正されると供にDLサーバ(12)に記憶される。
【0009】
DMサーバ(11)と携帯電話(10)の間の接続形式には、図2(a)に示される、OMA-DM(Open Mobile Alliance Device Management)により行う形式と、図2(b)に示される、OMA-DLにより行う形式がある。
OMA-DMによる場合の開始通知は、DMサーバ(11)、プッシュ プロキシ サーバ(14)、ショート メッセージ サービス センタ(13)、携帯電話(10)の経路でなされ、ソフトウエアダウンロードは、DMサーバ(11)、WAPプロキシ(17)、GPRS ゲートウェイ ノード(16)、:GPRS サービス ノード(15)、携帯電話(10)の経路でなされる。
OMA-DLによる場合の開始通知は、DMサーバ(11)、プッシュ プロキシ サーバ(14)、ショート メッセージ サービス センタ(13)、携帯電話(10)の経路でなされ、ソフトウエアダウンロードは、DLサーバ(12)、WAPプロキシ(17)、GPRS ゲートウェイ ノード(16)、:GPRS サービス ノード(15)、携帯電話(10)の経路でなされる。
【0010】
図2(a)に示される形式の概要は以下の通りである。
(1)ソフトウエアの更新は、利用者が携帯電話のメニュー画面からソフトウエアの更新を選択し、DMサーバに更新要求を出すことにより開始される場合と、利用者が予約した更新日時となり、DMサーバが携帯電話に更新開始の通知を出すことにより開始される場合がある。
(2)携帯電話は自己の機種とインストールされているソフトウエアの情報をDMサーバに送信する。DMサーバは、図1(b)に例示される機種テーブルを参照して、当該機種に対する適切な更新ソフトウエアを決定する。この段階で利用者に暗証番号の入力を要求し利用者の正当性を検証する。
(3)決定された更新ソフトウエアをDLサーバから取得して携帯電話に送信する。
(4)ソフトウエアのダウンロードが終了すると、DMサーバはソフトウエアのインストールの実行を指示する。この指示により、携帯電話はダウンロードした更新ソフトウエアのインストールを行い、自己のソフトウエアを更新する。
(5)ソフトウエアの更新が完了すると、携帯電話はDMサーバへ結果を通知する。
【0011】
図2(b)に示される形式の概要は以下の通りである。
(1)ソフトウエアの更新は、利用者が携帯電話のメニュー画面からソフトウエアの更新を選択し、DMサーバに更新要求を出すことにより開始される場合と、利用者が予約した更新日時となり、DMサーバが携帯電話に更新開始の通知を出すことにより開始される場合がある。
(2)携帯電話は自己の機種とインストールされているソフトウエアの情報をDMサーバに送信する。DMサーバは、図1(b)に例示される機種テーブルを参照して、当該機種に対する適切な更新ソフトウエアを決定する。この段階で利用者に暗証番号の入力を要求し利用者の正当性を検証する。
(3)DMサーバは、前記決定された更新ソフトウエアの情報と更新ソフトウエアを記憶するDLサーバのアドレス情報を携帯電話に送信する。
(4)DMサーバは携帯電話に更新ソフトウエアのダウンロードを指示する。
(5)携帯電話はDMサーバから送信されたDLサーバのアドレスに基づいてDLサーバに更新ソフトウエアに関するダウンロード情報を要求する。
(6)DLサーバは携帯電話にダウンロード情報を送信する。
(7)携帯電話は送信されたダウンロード情報に基づいて、DLサーバに更新ソフトウエアのダウンロードを要求する。
(8)携帯電話はDLサーバから更新ソフトウエアをダウンロードする。
(9)携帯電話はDLサーバにダウンロードの結果情報を送信する。
(10)携帯電話はダウンロードされた更新ソフトウエアをインストールし、その結果をDMサーバに報告する。
【0012】
図3−1および図3−2は、利用者が携帯電話のメニュー画面からソフトウエアの更新を選択することにより、更新サーバから更新ソフトウエアをダウンロードして携帯電話のソフトウエア(ファームウエア)を更新する処理を示すものである。図3−1は、制御データの授受およびプロクラムのダウンロードの両者をDMサーバとDMクライアント間でOMA-DMを用いて行う、図2(a)に示される形式の処理を示している。また、図3−2は、制御データの授受をDMサーバとDMクライアント間でOMA-DMを用いて行い、プロクラムのダウンロードをDLサーバとDLクライアント間でOMA-DLを用いて行う、図2(b)に示される形式の処理を示している。
図4−1ないし図4−5は図3−1および図3−2に示される処理において、携帯電話に表示される表示画面に基づいて処理のフローの詳細を示すものである。以下、図4−1ないし図4−5を参照しつつ、図3−1の処理を説明する。
【0013】
図3−1(1):図4−1の画面[A-N-01]は携帯電話のメニュー画面の一例である。利用者がカーソルを「ソフトウエア更新」に移動させ「選択」キーを操作することにより、ソフトウエアの更新処理が開始される。
更新処理が開始されるとバッテリの残量が検査される。ソフトウエアの更新中、特にソフトウエアの書き換え中にバッテリ切れとなり、書き換えが正常に終了しなかった場合、起動不能等、携帯電話に致命的な障害が発生する。従って、ソフトウエア更新の処理を開始する前に、バッテリの残量を検査する。バッテリの残量が少なく、ソフトウエアの更新作業を完了し得ない可能性があると判断されると画面[A-N-03]に進み、警告画面を提示した後、図4−5画面[D-N-01]の待ち受け状態になる。
バッテリの残量が充分と判断されると、画面[A-N-02]によりソフトウエア更新時の注意が与えられる。利用者が「いいえ」を選択してソフトウエアの更新を中止すると、画面[A-N-04]を介して図4−5画面[D-N-01]の待ち受け状態になる。利用者が「はい」を選択すると、携帯電話の制御プログラムはソフトウエアの更新処理を担当するDMクライアントを起動し、制御を移行する。
DMサーバは携帯電話がローミング中か否かを検査する。ローミング中はソフトウエアの更新を行うことができないため、画面[A-D-04]を提示して更新処理を終了する。
【0014】
図3−1(2):携帯電話がローミング中でない場合、DMサーバは携帯電話のDMクライアントとの間でソフトウエアの更新処理を開始する。DMサーバは利用者に規約を提示し応答を求めるガイダンスを表示することを指示するコマンドを送信する。
図3−1(3):DMクライアントは上記コマンドに従って画面[A-D-01]を表示し、利用者の応答をDMサーバに送信する。利用者が契約を承諾しなかった場合(「いいえ」を選択)、画面[A-D-09]を表示する。
図3−1(4):利用者が契約を承諾した場合(「はい」を選択)、画面[A-D-02]を表示して暗証番号を要求する。利用者が「中止」を選択した時、画面[A-D-10]を表示する。
図3−1(5):利用者が暗証番号(PIN)を入力し「決定」のキー操作を行うと、入力された暗証番号はDMサーバに送信され、携帯電話に対応して記憶されている暗証番号と比較される。暗証番号に誤りがあると、画面[A-D-07]または[A-D-08]、[A-D-12]を表示する。
【0015】
図3−1(6):暗証番号が正当と判断されると、DMサーバは携帯電話の機種とソフトウエアのバージョン等の情報をDMクライアントに要求する。
図3−1(7):DMクライアントは携帯電話の機種と現在のソフトウエアのバージョンに関する情報等をDMサーバに送信する。DMサーバは、図1(b)に例示される機種テーブルを参照し、当該携帯電話に利用可能な更新ソフトウエアが存在するか否かを検出する。携帯電話が使用しているソフトウエアが最新のものであり、利用可能な更新ソフトウエアが存在しない場合、図4−3画面[A-D-05]を表示し更新処理を終了する。
また、DMサーバは、当該電話機にソフトウエアの更新の予約がなされているか否かを検査する。既に予約がなされている場合、利用者に画面[A-D-06]を表示し、ソフトウエアの更新処理を続けるか否かの回答を求める。利用者がソフトウエアの更新処理を続けないとした場合は、画面[A-D-11]を表示する。
【0016】
図3−1(8):機種テーブルを検索することにより、当該電話機に更新すべきソフトウエアが存在すると判断されると、DMサーバは携帯電話に画面[A-D-03]を表示し、利用者にソフトウエアの更新方法の指定を求める。ここに示される例の選択肢は「1.今すぐ更新」「2.予約更新」「3.予約キャンセル」の三つである。
「1.今すぐ更新」はソフトウエアの更新を続けて行うものであり、「2.予約更新」は利用者がソフトウエアの更新を行う日時を指定し予約するものである。予約された日時となると、DMサーバは予約した携帯電話に接続し、ソフトウエアの更新を行う。図5および図6に予約更新のフローが示されている。「3.予約キャンセル」は予約更新により設定された予約日時を変更するものである。図7および図8に予約キャンセルのフローが示されている。画面[A-D-03]で中止を選択すると、画面[A-D-13]を表示する。
【0017】
図3−1(9):画面[A-D-03]で「1.今すぐ更新」を選択すると、ソフトウエアの更新処理が開始される。更新サーバは更新サーバあるいは通信システムの使用状況を検査する。これらが輻輳状態にあり、直ちに更新処理を開始することは不可能と判断されると画面[C-D-01]を表示する。更新処理は可能と判断すると、DMサーバは更新ソフトウエアのダウンロードを開始する。
以下は、図2(a)に示される、DMサーバからDMクライアントに更新ソフトウエアをダウンロードする処理の例である。
図3−1(10):DMサーバは、携帯電話の機種と使用中のプロクラムのバージョン情報に基づいて機種テーブルから選定した更新ソフトウエアをDLサーバから取得し、DMクライアントにダウンロードする。その際、携帯電話では図4−4画面[C-N-01]が表示される。
図3−1(11):ダウンロードが終了すると、DMクライアントはDMサーバにダウンロードの結果を報告する。
【0018】
図3−1(12):ダウンロードが正常に終了すると、DMサーバはDMクライアントにダウンロードしたソフトウエアのインストールを指示する。DMクライアントは画面[C-N-02]および[C-N-03]を表示し、利用者にソフトウエアの書き換え中で在ることを知らせる。ソフトウエアの書き換えが終了すると画面[C-N-04]を表示し、携帯電話を再起動する。
図3−1(13):再起動した携帯電話は画面[C-N-05]を表示すると共に、更新ソフトウエアが正常に機能しているか否かを検査し、検査結果をDMサーバに報告する。
【0019】
図3−2(10'):DMサーバはDMクライアントにDLサーバのアドレスと更新ソフトウエアに関する情報を送信する。
図3−2(11'):DMクライアントはDMサーバに(10')の応答を返信する。
図3−2(12'):DMサーバはDMクライアントに更新ソフトウエアのダウンロードと、ダウンロードされた更新ソフトウエアのインストールを指示する。
図3−2(13'):DMクライアントはDMサーバに(12')の応答を返す。
図3−2(14'):DLクライアントは、(10')でDMサーバから送信されたDLサーバのアドレスに基づいてDLサーバに更新ソフトウエアをダウンロードするための情報を要求する。
図3−2(15'):DLサーバはDLクライアントに(14')の情報を返す。
図3−2(16'):DLクライアントは(15')で返信された情報に基づいてDLサーバに更新ソフトウエアのダウンロードを要求する。
図3−2(17'):DLサーバはDLクライアントに更新ソフトウエアをダウンロードする。
図3−2(18'):更新ソフトウエアのダウンロードが終了すると、ダウンロードした結果を報告する。
図3−2(19'):DLサーバは(18')の応答を返す。また、携帯電話はソフトウエアをインストールする。
図3−2(20'):DMクライアントはDMサーバに更新処理の終了を報告する。
【0020】
図4−3の画面[A-D-03]が表示された時、利用者が「2.予約更新」を選択すると、図5および図6に示される予約処理が開始される。DMサーバには各携帯電話に対応して更新予約の登録がなされているか否か、および登録がなされている場合には登録日時を記憶する予約テーブルが設けられている。予約処理を行うことにより、予約テーブルの予約処理を行った携帯電話に対応する欄に、予約更新が登録されていることを示す情報と登録日時が記憶される。以下図6を参照しつつ、図5の処理を説明する。
【0021】
図5(1):携帯電話から予約更新の指示を受けたDMサーバは、携帯電話に図6画面[B-D-01]を表示し、利用者が希望する予約日時、即ちソフトウエア更新を希望する日時を求める。日時の指定は利用者が数字キーを用いて直接入力する方法、あるいはDMサーバが幾つかの候補日時を提示し、利用者が選択する方法等がある。画面[B-D-01]はDMサーバが候補日時を提示する形式のものである。
図5(2):利用者が選択した予約希望日時をDMサーバに送信する。DMサーバは指定された日時にソフトウエアの更新処理が可能か否かを判別する。何らかの理由によりソフトウエアの更新処理が行えない時は、画面[B-D-04]を表示し、他の日時の選択、あるいは予約処理の終了を求める。
図5(3):利用者が指定した日時に更新処理が可能な時は、画面[B-D-02]の予約時の注意を提示し利用者の確認を求める。
図5(4):利用者が確認することにより、DMサーバは指定された日時を当該携帯電話のソフトウエア更新の予約日時として予約テーブルに登録する。
図5(5):サーバは携帯電話に画面[B-D-03]を表示し予約の登録が完了したことを通知し、処理を終了する。
【0022】
図4−3の画面[A-D-03]が表示された時、利用者が「3.予約キャンセル」を選択すると、図7および図8に示される予約キャンセルの処理が開始される。
図7(1):携帯電話から予約キャンセルの指示を受けたDMサーバは、携帯電話対応して登録されている更新予約日時を予約テーブルから読み出す。予約テーブルに更新予約日時が登録されていない場合は図8画面[B-D-08]を表示する。登録されている更新予約日時から画面[B-D-06]を作成し携帯電話に送信する。
図7(2):利用者は画面[B-D-06]を確認し、予約キャンセルの確認をDMサーバに送信する。
図7(3):確認を受信したDMサーバは登録されている更新予約日時を消去し、画面[B-D-07]を表示して予約のキャンセルが終了したことを通知し処理を終了する。
【0023】
DMサーバには各携帯電話対応に更新予約の登録がなされているか否か、および登録がなされている場合には登録日時を記憶する予約テーブルが設けられている。DMサーバはこの予約テーブルを監視することにより、登録日時となった携帯電話に対して予約更新を実行する。図9および図10に予約更新の処理が示されている。以下図10を参照しつつ、図9に示される処理を説明する。
【0024】
図9(1):予約テーブルに登録されている更新予約時間となったことが検出されると、DMサーバはショートメッセージ・サービスセンタ(SMSC)を介して当該携帯電話にソフトウエア更新の開始を通知する。これにより、携帯電話ではDMクライアントが起動される。DMクライアントは携帯電話のバッテリ残量を検査し、更新ソフトウエアのダウンロードおよびインストールを行うに充分な残量か否かを判別する。バッテリ残量が充分ではないと判断されると図10画面[C-D-03]を表示して更新処理を終了する。バッテリの残量が充分と判断されると画面[C-D-02]を表示しソフトウエアの更新を続行する。
図9(2):DMクライアントは画面[C-D-02]を表示し、更新処理の実行を利用者に通知する。利用者が「いいえ」を選択すると更新処理は中止される。利用者が「はい」を選択した、あるいは所定時間内に応答しなかった場合、DMサーバに更新処理の続行を要求する。
図9(3):携帯電話のDMクライアントから更新処理続行の要求が送信されると、DMサーバは携帯電話がローミング中か否かを検査する。ローミング中の時は画面[C-D-04]を表示してソフトウエアの更新を終了する。DMサーバは携帯電話の機種とソフトウエアのバージョン情報をDMクライアントから取得し、当該携帯電話に利用可能な更新ソフトウエアが存在するか否かを検出する。携帯電話が使用しているソフトウエアが最新の場合、画面[C-D-05]を表示し更新処理を終了する。ダウンロードしインストールすべきソフトウエアが決定されると、図4−4の画面[C-N-01]からの処理が実行される。
図9(4):携帯電話は更新ソフトウエアが正常に機能しているか否かを検査し、検査結果をDMサーバに報告する。
【0025】
ソフトウエアの更新中は携帯電話を使用することは出来ない。従って、更新処理を行う時間を就寝中等、携帯電話を利用する可能性が小さい時間帯に予約することが考えられる。このような場合、例えば、図10の画面[C-D-02]等、利用者に入力を要求する状況となっても、利用者がこの要求に応答することは不可能である。従って、利用者の応答を待つ時間を設定するタイマーを設け、利用者からの応答が前記タイマーの設定時間内に無かった場合、利用者から是認の応答があったとみなし、予約更新の処理を続行する構成とする。また、予約日時となり更新処理が開始されると、更新処理が正常に終了したか否かにかかわらず、更新予約の登録情報は消去される。
【0026】
携帯電話は、通話あるいは他のアプリケーションの実行とソフトウエアの更新処理を同時に実行することはできない。図9および図10に示される予約更新は、予約日時となり、更新サーバがソフトウエア更新開始を通知した時、携帯電話は待ち受け状態にあり、上記通知に直ちに応答可能であった時のものである。
更新サーバは、携帯電話に更新開始の通知を送信した後、当該携帯電話からの応答を所定時間待つ。この時間内に携帯電話から応答がなされなかった場合、更新サーバは更新処理を中止し、予約更新の登録情報を無効とする。この場合、利用者は再度、携帯電話からソフトウエアの更新要求をやり直す必要がある。
しかし、従来の携帯電話では、携帯電話の使用中にソフトウエア更新の予約日時となり、更新サーバから更新処理の通知を受信しても、利用者がその事実を知ることができない。利用者が携帯電話の使用を続け、更新サーバでは待ち時間のタイムアウトとなり、重要なソフトウエアの更新が行われないことになる。
【0027】
本発明は、ソフトウエア更新の予約日時となり、携帯電話が更新サーバから更新開始の通知を受信した時、通知の受信を示す表示(更新予約ピクト)を表示することにより、携帯電話を使用中の利用者が、ソフトウエア更新の予約日時となり、更新サーバから更新開始の通知が出されたことを認識可能とするものである。
また、更新サーバから更新開始の通知を受信した時に起動されるタイマーを携帯電話に設け、当該タイマーの設定時間内に利用者が携帯電話の通話もしくは他のアプリケーションの使用を止めた場合は、更新処理の開始を可能とするものである。さらに、タイマーの設定時間がタイムアウトとなり更新処理が中止されても、更新予約ピクトの表示を維持することにより、利用者が更新開始の通知が在ったこと、およびその通知に応答しなかったことを認識可能とするものである。
【実施例1】
【0028】
図11は、更新の予約時間となり、更新サーバから更新の開始を通知された携帯電話の処理を示す図である。図12−1および図12−2は、予約更新の開始が通知された時、携帯電話が通話中あるいは他のアプリケーションの実行中等により、開始の通知に応答できなかった時の時間経緯を示す図である。図12−1は、携帯電話の利用者がタイマー設定時間内に携帯電話の使用を中止して、更新サーバからの更新開始の通知に応答した時の時間経緯を示すものである。図12−2は、携帯電話の利用がタイマー設定時間より長くなり、予約更新が無効となった時の時間経緯を示すものである。
【0029】
更新サーバには各携帯電話対応に予約更新の登録有無を管理する予約テーブルが設けられている。図5および図6に示される処理に従って携帯電話から予約更新の登録がなされると、更新サーバは当該携帯電話に予約登録がなされたことと予約日時を予約テーブルに記録する。更新サーバは常時予約テーブルを検査し、登録された更新日時となった携帯電話を抽出し、予約更新の開始を通知する。この通知を受信した携帯電話は図11のステップ101から処理を開始する。
【0030】
ステップ101:携帯電話が、更新サーバから予約更新の開始通知を受信する。SMS等の受信機能は、通常の音声通話あるいは他のアプリレーションの実行機能から独立した機能である。従って、携帯電話が通話中等、使用中であっても、予約更新の開始通知を受信し関連する処理を行うことが可能である。
ステップ102:予約更新の開始通知を受信し受信部は表示画面に当該通知を受信したことを示す表示(更新予約ピクト)を行う。一例が図12−1(a)に示されている。当ピクトはバッテリの充電状況あるいは電波強度を示すピクトと同様、アプリケーションの表示を害さない形態が望ましい。
ステップ103:予約更新の開始通知を受信すると、受信機能部は携帯電話が待ち受け状態に在るか否か、即ち利用者が携帯電話を通話等に使用されていないかを判別する。待ち受け状態と判断されるとステップ104に進む。
ステップ104:携帯電話のバッテリがソフトウエアの更新処理に充分であるか否かを判別する。バッテリの残量が不充分と判断されると、ステップ105に進み、図10の画面[C-D-03]を表示して更新処理を中止する。その際、更新予約ピクトの表示を止める。
ステップ108:ステップ104でバッテリの残量が充分と判断されるとステップ108に進み、図10の画面[C-D-02]を表示し、利用者の確認を求める。利用者が「いいえ」を選択し更新を行わない意志を示した場合はステップ106に進み、更新予約ピクトの表示を止め、更新処理を中止する。ステップ107で利用者が「はい」を選択した、あるいは所定時間応答しなかった時はステップ109に進む。
ステップ109:携帯電話がローミング中か否かを検査する。ローミング中の時はステップ110に進み、図10の画面[C-D-04]を表示し、更新予約ピクトの表示を止めてソフトウエアの更新を終了する。
ステップ111:更新サーバのDMサーバと携帯電話のDMクライアントは、図4−4の画面[C-N-01]を表示し、図3−1あるいは図3−2に示される処理に従ってソフトウエアをダウンロードする。
ステップ112:図4−4の画面[C-N-02]および[C-N-03]を表示し、ダウンロードされた更新ソフトウエアをインストールする。
ステップ113:図4−4の画面[C-N-04]ないし[C-N-06]を表示し、更新の後処理を行う。次に、図4−5の待ち受け場面[D-N-01]を表示して全ての処理を終了する。更新予約ピクトは携帯電話の再起動時等に消去する。
ステップ114:ステップ103で携帯電話は使用中と判断されると、利用者が携帯電話の使用を中止し、ソフトウエア更新が可能となるのを待つ。この時、更新サーバは当該携帯電話からの応答待ちの状態にあり、待ち状態が長くなると更新サーバの負担は増大する。従って、この待ち時間はシステムの利用状況あるいは能力を考慮して、例えば5分に設定しておく。ステップ114では、この設定時間の経過を検出するタイマーを始動する。また、更新サーバにおいても同様のタイマーが設けられており、予約更新の開始を通知するとこのタイマーを始動する。タイマーの設定時間内に携帯電話から応答がなかった時は予約更新を中止し、予約テーブルに記録されている予約更新の登録を消去する。
ステップ115:携帯電話の使用が終了したか否かを判断する。終了したと判断されるとステップ104に進みソフトウエアの更新処理が開始される。依然として使用中の時はステップ116に進む。
ステップ116:タイマーを検査し、前記設定時間が経過したか否かを判断する。未経過の時はステップ115に進む。前記設定時間が経過しタイマーがタイムアウトとなるとステップ117に進む。
ステップ117:前記設定時間が経過後、更新予約ピクトの表示を継続したまま、携帯電話の受付部は処理を中止する。
【0031】
図12−1は、日時T1に更新の予約がなされている携帯電話が、アプリケーション実行中に更新サーバから予約更新開始の通知を受信し、所定時間内にアプリケーションを終了した場合の時間経緯を示す図である。
日時T1に更新サーバは当該携帯電話に予約更新の開始を通知する。更新サーバは通知を行うと供に、携帯電話からの応答を待つ時間、例えば5分を計測するタイマーを始動する。
予約更新開始の通知を受信した携帯電話は、予約更新ピクトを表示し(図11、ステップ102)、携帯電話が使用中か否かを判別する(図11、ステップ103)。携帯電話はアプリケーションの実行中であるため、携帯電話の表示画面には、(a)に示されるように、アプリケーションの画面と供に予約更新ピクトが表示される。アプリケーションを実行中の利用者は、アプリケーション画面に表示された予約更新ピクトにより、ソフトウエア更新の予約日時となり、更新開始の通知がなされたことを認識する。
【0032】
携帯電話は所定時間(本実施例では5分)を計時するタイマーを始動し(図11、ステップ114)、アプリケーションの終了を待つ(図11、ステップ115およびステップ116)。
前記タイマーのタイムアウト以前である日時T2に利用者がアプリケーションの実行を中止すると、携帯電話はステップ115で携帯電話の使用が終了したこと認識し、タイマーを停止してステップ104に進む。ステップ104で携帯電話のソフトウエアの更新処理が開始されると、携帯電話はサーバに予約更新開始の通知に対する応答を更新サーバ返信する。この応答を受信した更新サーバでは応答待ちの時間を計測するタイマーを停止し、携帯電話との接続を開始する。更新サーバと携帯電話の接続が採られ更新ソフトウエアのダウンロードが開始されると、携帯電話には(b)に示される予約更新の開始を知らせる表示がなされる。更新処理が終了すると(c)に示されるように、更新予約ピクトの表示を止め、通常の待ち受け画面となる。なお、図(b)は更新実行中の画面に更新予約ピクトを表示し続ける例であるが、更新サーバと携帯電話の接続が採られた時点で更新予約ピクトの表示を止める構成も可能である。
【0033】
図12−2は、日時T11に更新の予約がなされている携帯電話が、更新サーバから予約更新の開始通知を受信したにもかかわらず、利用者によるアプリケーションの実行が所定時間より長くなり、予約更新が無効となった場合の時間経緯を示す図である。
日時T11で更新サーバでは携帯電話に予約更新の開始を通知すると共に応答待ちのタイマーを設定する。携帯電話ではアプリケーションの画面と供に予約更新ピクトを表示し(図(a))、携帯電話の使用終了を待つタイマーを設定する。
日時T12となると、携帯電話では図11のステップ116でタイマーのタイムアウトが判定され、ステップ117に進む。ステップ117では、更新サーバから予約更新開始の通知を受信したことにより機能を開始した受信部は機能を停止する。しかし、更新予約ピクトは消去されることなく、図(a)のように、アプリケーションの画面に予約更新ピクトが表示され続ける。
サーバでは応答待ちのタイマーがタイムアウトとなり、当該携帯電話に対するソフトウエアの更新処理を中止し、登録されている予約情報を抹消する。
日時T13となり、利用者がアプリケーションを終了すると、画面は待ち受け画面となる。しかし、ステップ102で表示された予約更新ピクトは、図(b)に示されるように待ち受け画面と共に表示され続けられる。この表示は、利用者が確認入力を行うことにより消去される構成とされている。
【0034】
本実施例は、更新サーバからソフトウエアの更新開始通知を受信して更新予約ピクトを携帯電話の表示画面に表示する構成を有している。利用者が予め設定したソフトウエア更新の予定日時となり、更新サーバからソフトウエアの更新を開始する通知がなれた時、携帯電話が使用中であり、更新サーバからの通知に直ちに応答して更新を開始し得ない場合であっても、上記更新予約ピクトが表示画面に表示されることにより、利用者はソフトウエア更新の予定日時となり、更新サーバから更新の開始通知を受信したことの認識が可能となる。また、本実施例では、タイムアウトによりソフトウエア更新が中止された後も、更新予約ピクトを表示し続ける構成となっている。この構成により、利用者にソフトウエアの更新要求をやり直す必要があることを知らせることが可能となる。
【実施例2】
【0035】
実施例1は、携帯電話がサーバから予約更新の開始通知を受信することにより更新予約ピクトを表示し、更新の予約時間となったことを知らせ、予約更新が確実に行われるようにするものである。しかし、ソフトウエアの更新処理は携帯電話の維持管理に必要な処理であるが、プログラムのダウンロードあるいはインストールは携帯電話自体あるいは携帯電話システムにとって大きな負荷となる作業である。また、更新プログラムのインストールに失敗すると携帯電話に致命的な影響を与えることになる。従って、利用者にソフトウエアの更新作業中であることを伝え、電源断等ソフトウエアの更新作業に大きな影響を与える操作を行わないように注意を喚起する必要がある。実施例2は、ソフトウエア更新作業中に、ソフトウエア更新作業中であることを示す表示(ソフトウエア更新ピクト)を携帯電話に表示し、利用者に更新作業に影響を与える操作を行わないように注意するものである。
【0036】
図13(a)は実施例1の図4−1に対応し([A-N-02]以降は省略)、図13(b)は実施例1の図4−5に対応する、実施例2の概要である。
図13(a)の画面[A-N-01]は、図4−1の[A-N-01]と同じ画面であり、利用者がカーソルを「ソフトウエア更新」に移動させ「選択」キーを操作することにより、ソフトウエア更新の処理が開始される。実施例2では「ソフトウエア更新」が選択されると、「ソフトウエア更新ピクト表示」の処理が行われる。この処理により、画面[A-N-02']、[A-N-03']、[A-N-04']に示されるように携帯電話の画面にはソフトウエア更新ピクトが表示される。なお、図13(a)では省略されているが、実施例1で図示される携帯電話の表示画面に対応する画面にも同様にソフトウエア更新ピクトが表示される。
利用者はこのピクトを視認することにより、現在ソフトウエアの更新処理中であり、電源断等を行わない等の注意が可能となる。図13(b)に示されるように、ソフトウエアの更新処理が終了し、携帯電話の画面を待ち受け画面とする前に、ソフトウエア更新ピクトを消去する処理を行う。この処理により、利用者にソフトウエアの更新処理が終了したことが知らされる。
実施例2のソフトウエア更新ピクトを、実施例1の予約更新ピクトと共用としても、両ピクトを異なるものとしても良い。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明は、予約日時となり、更新サーバから更新の予約を設定した携帯電話に更新開始の通知がなされた時、携帯電話の画面にサーバから更新開始の通知が送信されたことを示すピクトを表示するものである。このピクト表示により、利用者に更新の予約日時となったことを知らせ、携帯電話の使用の中止を促すこととなる。または、更新が行えなかった場合であっても、更新作業を再度行う必要があることの告知が可能となる。この構成により、重要なソフトウエアの更新が行われていない状態が続くことを防止し得る。
また、本発明は、ソフトウエアの更新作業が行われている時、ソフトウエアの更新中であることを示す表示を行う。この構成により、ソフトウエアの更新中に利用者が携帯電話の電源を切る等、携帯電話に大きな障害を与える恐れのある操作を行わないように注意を与えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明が適用されるソフトウエア更新システムの概要図
【図2】更新サーバと携帯電話と間の通信の概要図
【図3−1】ソフトウエア更新の第1の処理図
【図3−2】ソフトウエア更新の第2の処理図
【図4−1】ソフトウエア更新の処理フロー図(1)
【図4−2】ソフトウエア更新の処理フロー図(2)
【図4−3】ソフトウエア更新の処理フロー図(3)
【図4−4】ソフトウエア更新の処理フロー図(4)
【図4−5】ソフトウエア更新の処理フロー図(5)
【図5】ソフトウエア予約更新の登録の処理を示す図
【図6】ソフトウエア予約更新の登録の処理フロー図
【図7】予約キャンセルの処理図
【図8】予約キャンセルの処理フロー図
【図9】予約更新実行の処理図
【図10】予約更新実行の処理フロー図
【図11】携帯電話での予約更新実行の処理フロー図)
【図12−1】携帯電話での予約更新実行の処理図(1)
【図12−2】携帯電話での予約更新実行の処理図(2)
【図13】携帯電話での更新実行の他の処理フロー図

【特許請求の範囲】
【請求項1】
更新サーバに記憶される更新ソフトウエアを予約日時にダウンロードする携帯電話のソフトウエアの予約更新方法であって、
更新サーバから予約更新開始の通知を受信するステップと、
前記受信するステップに応答して更新予約を示す表示を行うステップと、
携帯電話が使用中か否かを判定する第1の判定ステップと、
第1の判定ステップにより携帯電話が使用中ではないと判定された場合更新ソフトウエアのダウンロードを行い終了時に前記更新予約を示す表示を消去するステップと、
第1の判定ステップにより携帯電話が使用中と判定された場合確認入力を検知するステップと、
前記確認入力検知ステップにより確認入力を検知した時前記更新予約を示す表示を消去するステップからなる
携帯電話のソフトウエアの予約更新方法。
【請求項2】
請求項1記載の予約更新方法であって、
前記第1の判定ステップにより携帯電話が使用中と判定された場合所定時間計時するステップと、
前記所定時間計時内に携帯電話の使用が中止されたか否かを判定する第2の判定ステップと、
第2の判定ステップにより携帯電話の使用が中止されたと判定された場合更新ソフトウエアのダウンロードを行いダウンロードの終了時に前記更新予約を示す表示を消去するステップと、
第2の判定ステップにより前記所定時間計時内に携帯電話の使用が中止されなかったと判定された場合携帯電話の使用が中止されるのを待って待ち受け状態とするステップからなる
携帯電話のソフトウエアの予約更新方法。
【請求項3】
請求項1または2記載の予約更新方法であって、
ソフトウエアの更新処理が開始されたことを検知してソフトウエアの更新作業中であることを示す表示を行うステップと、
ソフトウエアの更新作業の終了を検知してソフトウエアの更新作業中であることを示す表示を消去するステップを有する予約更新方法。
【請求項4】
請求項3に記載の予約更新方法であって、
前記更新予約を示す表示と前記ソフトウエアの更新作業中であることを示す表示は一つの表示で行う予約更新方法。
【請求項5】
更新サーバに記憶される更新ソフトウエアを予約日時にダウンロードする携帯電話であって、
更新サーバから予約更新開始の通知を受信する手段と、
前記受信するステップに応答して更新予約を示す表示を行う手段と、
携帯電話が使用中か否かを判定する第1の判定手段と、
第1の判定手段により携帯電話が使用中ではないと判定された時ソフトウエアのダウンロードを行いダウンロードの終了時に前記更新予約を示す表示を消去する手段と、
第1の判定手段により携帯電話が使用中と判定された時確認入力を検知する手段と、
前記確認入力検知手段が確認入力を検知した時前記更新予約を示す表示を消去する手段からなる
携帯電話。
【請求項6】
請求項5記載の携帯電話であって、
前記第1の判定手段により携帯電話が使用中と判定された場合所定時間計時する手段と、
前記所定時間計時内に携帯電話の使用が中止されたか否かを判定する第2の判定手段と、
第2の判定手段により携帯電話の使用が中止されたと判定された場合更新ソフトウエアのダウンロードを行い終了時に前記更新予約を示す表示を消去する手段と、
第2の判定手段により前記所定時間計時内に携帯電話の使用が中止されなかったと判定された場合携帯電話の使用が中止されるのを待って待ち受け状態とする手段からなる
携帯電話。
【請求項7】
請求項5または6記載の携帯電話であって、
ソフトウエアの更新処理が開始されたことを検知してソフトウエアの更新作業中であることを示す表示を行う手段と、
ソフトウエアの更新作業の終了を検知してソフトウエアの更新作業中であることを示す表示を消去する手段を有する携帯電話。
【請求項8】
請求項7に記載の予約更新方法であって、
前記更新予約を示す表示と前記ソフトウエアの更新作業中であることを示す表示は一つの表示で行う携帯電話。



【図1】
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【図2】
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【図3−1】
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【図3−2】
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【図4−1】
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【図4−2】
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【図4−3】
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【図4−4】
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【図4−5】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12−1】
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【図12−2】
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【図13】
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【公開番号】特開2007−164603(P2007−164603A)
【公開日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−362050(P2005−362050)
【出願日】平成17年12月15日(2005.12.15)
【出願人】(501440684)ソフトバンクモバイル株式会社 (654)
【Fターム(参考)】