撮像装置及びその制御方法、コンピュータプログラム及び記憶媒体
【課題】 撮像装置において、縦横の方向にそれぞれ対応する専用のレリーズボタンを設けずに、他のボタンを代用して撮影位置に対応した撮影を可能とする。
【解決手段】 被写体を撮像し、画像データを生成する撮像手段と、ユーザの操作に応じて前記撮像手段による撮像の指示を受け付ける撮像指示受付手段とを少なくとも備える撮像装置であって、前記撮像装置の姿勢を検出する姿勢検出手段と、前記ユーザからの操作を受け付ける操作受付手段と、前記撮像指示受付手段において受け付けた前記指示に応じて、前記撮像手段を制御して撮像を行う制御手段とを備え、前記制御手段は、前記姿勢検出手段において前記撮像装置が第1の姿勢であると検出され、かつ、前記操作受付手段において前記ユーザからの操作を受け付けた場合に、該操作に応じて前記撮像手段を制御して撮像を行う。
【解決手段】 被写体を撮像し、画像データを生成する撮像手段と、ユーザの操作に応じて前記撮像手段による撮像の指示を受け付ける撮像指示受付手段とを少なくとも備える撮像装置であって、前記撮像装置の姿勢を検出する姿勢検出手段と、前記ユーザからの操作を受け付ける操作受付手段と、前記撮像指示受付手段において受け付けた前記指示に応じて、前記撮像手段を制御して撮像を行う制御手段とを備え、前記制御手段は、前記姿勢検出手段において前記撮像装置が第1の姿勢であると検出され、かつ、前記操作受付手段において前記ユーザからの操作を受け付けた場合に、該操作に応じて前記撮像手段を制御して撮像を行う。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置及びその制御方法、コンピュータプログラム及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話は近年、単に通話機能を有するだけでなく、動画や静止画などの撮影機能を有するものが一般的となっている。このような携帯電話における撮影機能の拡大に伴い、縦位置にて撮影することが一般的になってきた。
【0003】
この縦位置での撮影スタイルは、単に携帯電話に限られず、デジタルカメラのような撮影に特化した装置にも適用されるようになっている。そこで、ディジタルカメラにも縦位置時に使用するための好適な配置されたレリーズボタンを設けることが望まれている。
【0004】
そこで、横位置撮影用レリーズボタンと縦位置撮影用レリーズボタンをそれぞれ設けることで、撮影者がいずれの撮影位置で構えてもレリーズ操作を容易にする提案がなされている(特許文献1を参照。)
また、横位置撮影用レリーズボタンと縦位置撮影用レリーズボタンをそれぞれ備え、かつ、レリーズボタンにあわせた画像処理・画像タグ・電子透かしを付加する提案がなされている(特許文献2を参照。)。
【特許文献1】特開2000−10168号公報
【特許文献2】特開2003−274347号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、縦位置と横位置の撮影位置にそれぞれ対応するレリーズボタンを専用に設けることは、操作部材の数が限られているコンパクトデジタルカメラでは困難である。
【0006】
そこで、本発明は、操作部材の数が限られた撮像装置であっても、縦横の方向にそれぞれ対応する専用のレリーズボタンを設けずに、他のボタンを代用して撮影位置に対応した撮影を可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するための本発明は、被写体を撮像し、画像データを生成する撮像手段と、ユーザの操作に応じて前記撮像手段による撮像の指示を受け付ける撮像指示受付手段とを少なくとも備える撮像装置であって、前記撮像装置の姿勢を検出する姿勢検出手段と、前記ユーザからの操作を受け付ける操作受付手段と、前記撮像指示受付手段において受け付けた前記指示に応じて、前記撮像手段を制御して撮像を行う制御手段とを備え、前記制御手段は、前記姿勢検出手段において前記撮像装置が第1の姿勢であると検出され、かつ、前記操作受付手段において前記ユーザからの操作を受け付けた場合に、該操作に応じて前記撮像手段を制御して撮像を行う。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、操作部材の数が限られた撮像装置であっても、縦横の方向にそれぞれ対応する専用のレリーズボタンを設けずに、他のボタンを代用して撮影位置に対応した撮影が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
添付する図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0010】
<撮像装置100の構成説明>
図1は、本発明の実施形態に対応する画像処理装置としての撮像装置の構成の一例を示す図である。図1において、100は撮像装置本体を示す。10は撮影レンズ、12は絞り機能を備えるシャッター、14は光学像を電気信号に変換する撮像素子、16は撮像素子14のアナログ信号出力をデジタル信号に変換するA/D変換器である。
【0011】
18は撮像素子14、A/D変換器16及びD/A変換器26にクロック信号や制御信号を供給するタイミング発生部であり、メモリ制御部22及びシステム制御部50により制御される。20は画像処理部であり、A/D変換器16からのデータ或いはメモリ制御部22からのデータに対して所定の画素補間処理や色変換処理を行う。
【0012】
また、画像処理部20においては、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行う。この演算結果に基づいてシステム制御部50は、露光制御部40、測距制御部42に対して制御を行い、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理を行っている。
【0013】
さらに、画像処理部20においては、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理も行っている。
【0014】
22はメモリ制御部であり、A/D変換器16、タイミング発生部18、画像処理部20、画像表示メモリ24、D/A変換器26、メモリ30及び圧縮・伸長部32を制御する。A/D変換器16からのデータは画像処理部20及びメモリ制御部22を介して、或いは、メモリ制御部22のみを介して、画像表示メモリ24又はメモリ30に書き込まれる。
【0015】
24は画像表示メモリ、26はD/A変換器、28はTFT LCD等から成る画像表示部であり、画像表示メモリ24に書き込まれた表示用の画像データはD/A変換器26を介して画像表示部28により表示される。
【0016】
画像表示部28を用いて撮像した画像データを逐次表示すれば、電子ファインダー機能を実現することが可能である。また、画像表示部28は、システム制御部50の指示により任意に表示をON/OFFすることが可能であり、表示をOFFにした場合には撮像装置100の電力消費を大幅に低減することができる。
【0017】
30は撮影した静止画像や動画像を格納するためのメモリであり、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像を格納するのに十分な記憶量を備えている。これにより、複数枚の静止画像を連続して撮影する連写撮影やパノラマ撮影の場合にも、高速かつ大量の画像書き込みをメモリ30に対して行うことが可能となる。また、メモリ30はシステム制御部50の作業領域としても使用することが可能である。
【0018】
32は適応離散コサイン変換(ADCT)、ウェーブレット変換等により画像データを圧縮伸長する圧縮・伸長部であり、メモリ30に格納された画像を読み込んで圧縮処理或いは伸長処理を行う。なお、処理を終えたデータをメモリ30に書き込まれる。
【0019】
34は暗号/復号部であり、撮影してメモリ30の所定領域に記憶した画像データに対して必要に応じて暗号化処理を行う。また、メモリ30の所定領域に記憶されている暗号化済みの画像データを再生表示する際に復号化処理を行う。
【0020】
40は絞り機能を備えるシャッター12を制御する露光制御部であり、フラッシュ48と連携することによりフラッシュ調光機能も有するものである。42は撮影レンズ10のフォーカシングを制御する測距制御部、44は撮影レンズ10のズーミングを制御するズーム制御部、46はバリアである保護部102の動作を制御するバリア制御部である。
【0021】
48はフラッシュであり、AF補助光の投光機能、フラッシュ調光機能も有する。露光制御部40、測距制御部42はTTL方式を用いて制御されており、撮像した画像データを画像処理部20によって演算した演算結果に基づき、システム制御部50が露光制御部40、測距制御部42に対して制御を行う。50は撮像装置100全体を制御するシステム制御部である。52はシステム制御部50の動作用の定数、変数、プログラム(図2、図3、図4、図8、図9、及び、図13乃至図16のフローチャートに対応するものを含む。)等を記憶するメモリである。
【0022】
54はシステム制御部50でのプログラムの実行に応じて、文字、画像、音声等を用いて動作状態やメッセージ等を画像表示する液晶表示装置、スピーカー等の表示部である。この表示部54は、撮像装置100の操作部近辺の視認し易い位置に単数或いは複数個所設置され、例えばLCDやLED、発音素子等の組み合わせにより構成されている。また、表示部54は、その一部の機能が光学ファインダー104内に設置されている。
【0023】
表示部54の表示内容のうち、LCD等に表示するものとしては、例えば、シングルショット/連写撮影表示、セルフタイマー表示、圧縮率表示、記録画素数表示、記録枚数表示、残撮影可能枚数表示、シャッタースピード表示、絞り値表示がある。また、露出補正表示、フラッシュ表示、赤目緩和表示、マクロ撮影表示、ブザー設定表示、時計用電池残量表示、電池残量表示、エラー表示、複数桁の数字による情報表示がある。更には、記録媒体200及び210の着脱状態表示、通信I/F動作表示、日付け・時刻表示、外部コンピュータとの接続状態を示す表示、等がある。
【0024】
また、表示部54の表示内容のうち、光学ファインダー104内に表示するものとしては、以下のものがある。例えば、合焦表示、撮影準備完了表示、手振れ警告表示、フラッシュ充電表示、フラッシュ充電完了表示、シャッタースピード表示、絞り値表示、露出補正表示、記録媒体書き込み動作表示、等がある。
【0025】
さらに、表示部54の表示内容のうち、LED等に表示するものとしては以下のものがある。例えば、合焦表示、撮影準備完了表示、手振れ警告表示、手振れ警告表示、フラッシュ充電表示、フラッシュ充電完了表示、記録媒体書き込み動作表示、マクロ撮影設定通知表示、二次電池充電状態表示、等がある。
【0026】
そして、表示部54の表示内容のうち、ランプ等に表示するものとしては、例えば、セルフタイマー通知ランプ、等がある。このセルフタイマー通知ランプは、AF補助光と共用して用いても良い。
【0027】
56は電気的に消去・記録可能な不揮発性メモリであり、例えばEEPROM、フラッシュメモリ等が用いられる。
【0028】
次に、60、62、64、70及び72は、システム制御部50の各種の動作指示を入力するための操作部である。スイッチやダイアル、タッチパネル、視線検知によるポインティング、音声認識装置等の単数或いは複数の組み合わせで構成される。ここで、これらの操作部の具体的な説明を行う。
【0029】
まず、60は電源スイッチ(メインスイッチ)で、画像処理装置100の電源オン、電源オフの各モードを切り替え設定することができる。また、画像処理装置100に接続された各種付属装置の電源オン、電源オフの設定も合わせて切り替え設定することができる。
【0030】
62はレリーズボタンとしてのシャッタースイッチSW1で、不図示のシャッタースイッチの操作途中(半押し状態)でONとなる。これにより、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理等の動作開始指示を受け付ける。
【0031】
64はレリーズボタンとしてのシャッタースイッチSW2で、不図示のシャッタースイッチの操作完了(半押し状態を超えて押し切った状態)でONとなる。これにより、以下の一連の処理の動作開始指示を受け付ける。該処理には、撮像素子12から読み出した信号をA/D変換器16、メモリ制御部22を介してメモリ30に画像データを書き込む露光処理が含まれる。また、画像処理部20やメモリ制御部22での演算を用いた現像処理が含まれる。更には、メモリ30から画像データを読み出し、圧縮・伸長部32で圧縮を行い、記録媒体200に画像データを書き込む記録処理が含まれる。
【0032】
70は各種ボタンやタッチパネル等からなる操作部である。操作部70には、メニューボタン、Func/Setボタン、マクロボタン、マルチ画面再生改ページボタン、フラッシュ設定ボタンが含まれる。単写/連写/セルフタイマー切り替えボタン、メニュー移動+(プラス)ボタン、メニュー移動−(マイナス)ボタン、再生画像移動+(プラス)ボタンも含まれる。再生画像−(マイナス)ボタン、撮影画質選択ボタン、露出補正ボタン、日付/時間設定ボタン、画像表示ON/OFFボタン、圧縮モードスイッチも含まれる。撮影直後に撮影した画像データを画像表示部28を用いて自動再生表示するクイックレビュー機能を設定するクイックレビュースイッチも含まれる。
【0033】
本実施形態において、Func/Setボタンは、撮影モードにおいてユーザが撮像装置100を縦位置に構えた場合に、シャッタースイッチ62及び64として機能しえる。一方、撮像装置100が横位置に構えられた場合には、撮影、再生又は通信を実行する際に各種機能の選択及び切り替えを設定する選択/切り替えスイッチとして機能する。また、撮影、再生又は通信を実行する際に各種機能の決定及び実行を設定する決定/実行スイッチとしても機能する。より具体的に、撮影モードにおいて、記録画素数、圧縮率、ISO感度、露出補正、撮影モード等の設定項目を切り替えるために表示されるFuncメニューの表示及び非表示を行うためのボタンとして機能する。また、それ以外のパラメータ設定のメニューを画像表示部28表示している場合に、設定ボタンとしても機能する。更には、再生モードにおいて、所定の機能の実行及び決定の指示を受け付けるためのボタンとしても機能する。
【0034】
なお、撮影モード時に撮像装置100本体が横位置の状態でFunc/Setボタンが操作された場合に画像表示部28に表示される画面は、例えば図7に示すようになる。図7において、700は、画像表示部28における表示画面全体を示す。画面700において、701には、記録画素数、圧縮率、ISO感度、露出補正、撮影モード等の設定項目を示すアイコン群が表示される。702は、選択された設定項目に関する設定内容を示すアイコン群が示される。703には、撮像素子14により撮像された画像データが逐次表示され、画像表示部28が電子ファインダとして機能している。また図7の場合、701では、設定項目として撮影モードが選択され、702では、撮影モードに関する設定内容のうち、オートモードが選択されている様子が示されている。
【0035】
本実施形態では、上記のようにFunc/Setボタンを縦位置時のレリーズボタンとして代用する場合を記載しているが、本発明の実施形態はこれに限定されるものではない。即ち、横位置における通常の動作の際にレリーズボタンとして機能しない操作部を、縦位置時においてのみレリーズボタンとして利用できればよい。また、該操作部は、縦位置時にユーザが操作しやすい大きさで、操作しやすい位置に配置されていることが望ましい。
【0036】
また、圧縮モードスイッチによれば、JPEG(Joint Photographic Expert Gpoup)圧縮の圧縮率を選択することができる。或いは、撮像素子の信号をそのままディジタル化して記録媒体に記録するCCDRAWモードを選択することもできる。
【0037】
JPEG圧縮のモードは、例えばノーマルモードとファインモードが用意されている。よって、ユーザは撮影した画像のデータサイズを重視する場合はノーマルモードを、撮影した画像の画質を重視する場合はファインモードを、それぞれ選択して撮影を行うことができる。
【0038】
JPEG圧縮のモードでは、まず、撮像素子14から読み出されてA/D変換器16、画像処理部20、メモリ制御部22を介して、メモリ30に書き込まれた画像データを読み出す。次に、圧縮・伸長部32において設定された圧縮率に圧縮し、必要に応じて暗号/復号部34により所定の暗号化処理を行った後、記録媒体200に記録を行う。
【0039】
CCDRAWモードでは、画像データは、撮像素子14の色フィルタの画素配列に応じて、ライン毎にそのまま画像データを読み出され、A/D変換器16、メモリ制御部22を介して、メモリ30に書き込まれる。この画像データは、メモリ30から読み出されて必要に応じて暗号/復号部34により所定の暗号化処理を行った後、記録媒体200に記録される。
【0040】
72はモードダイアルスイッチで、自動撮影モード、撮影モード、パノラマ撮影モード、再生モード、マルチ画面再生・消去モード、PC接続モード等の各機能モードを切り替え設定することができる。
【0041】
75は縦位置検知センサで、撮像装置100の姿勢、具体的には縦位置、横位置であるかを検知することができる。この縦位置検知センサ75は、4方向における傾きを検出する公知の感震・傾斜センサを用いることができる。
【0042】
80は電源制御部で、電池検出部、DC-DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ部等により構成される。電源制御部80は、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行い、検出結果及びシステム制御部50の指示に基づいてDC-DCコンバータを制御しする。これにより、必要な電圧が必要な期間において、記録媒体を含む各部へ供給される。
【0043】
82及び84はコネクタである。86はアルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Li-ion電池等の二次電池、ACアダプター等からなる電源部である。90はメモリカードやハードディスク等の記録媒体とのインタフェースである。92はメモリカードやハードディスク等の記録媒体と接続を行うコネクタである。
【0044】
102は、撮像装置100のレンズ10を含む撮像部を覆う事により、撮像部の汚れや破損を防止するバリアである保護部である。104は光学ファインダであり、画像表示部28による電子ファインダ機能を使用せず、この光学ファインダ104のみを用いて撮影を行うことが可能である。また、光学ファインダ104内には、表示部54の一部の機能、例えば、合焦表示、手振れ警告表示、フラッシュ充電表示、シャッタースピード表示、絞り値表示、露出補正表示などが設置されている。
【0045】
110は通信部で、所定の通信方式に基づく携帯電話通信機能を有する。該通信方式には、例えば、TDMA(Time Division Multiple Access)方式やCDMA(Code Division Multiple Access)方式が含まれる。また、W-CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)方式、PHS(Personal Handyphone System)方式等も含まれる。
【0046】
112はアンテナ(或いはコネクタ)で、通信部110により撮像装置100を、パケット網、ネットワークを介して外部の情報管理装置(画像ゲートウェイ)等と接続する。更には、ネットワーク(インターネットやLAN)を介して他の機器と接続する際のアンテナとしても機能し得る。また、有線通信の場合はコネクタとして機能する。
【0047】
114は通信部で、Bluetoothなどの無線通信機能を有する。通信部114はまた、以下のような各種通信機能を有する構成としても良い。該通信機能には、例えば、RS232CやUSB(Universal Serial Bus)やIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers) 1394が含まれる。また、P1284、SCSI(Small Computer System Interface)、モデム、LAN(Local Area Network)等の有線通信が含まれる。更には、IrDA(Infrared Data Association)などの赤外線通信、光通信等も含まれる。
【0048】
116はアンテナ(或いはコネクタ)で、通信部114により撮像装置100を印刷装置(プリントサービス)等の他の機器と接続する際のアンテナとして機能する。また、有線通信の場合は、コネクタとして機能する。
【0049】
200はメモリカードやハードディスク等の記録媒体である。記録媒体200は、少なくとも、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される記録部202、撮像装置100とのインタフェース204、撮像装置100と接続を行うコネクタ206を備えている。
【0050】
なお、記録媒体200は本実施形態では撮像装置100に内蔵される構成として説明している。
【0051】
図6は、撮像装置100をデジタルカメラとして実施した場合の、外観の一例を示す図である。図6において、600は撮像装置100の筐体を示している。601は、画像表示部28に対応する液晶表示部である。602はレリーズボタンであり、シャッタースイッチSW1(62)及びSW2(64)として機能する。603は、操作部70の一部に対応する十字キーを示す。604は、操作部70の他の一部に対応するメニューボタンである。605は、操作部70の更に他の一部に対応するFunc/Setボタンを示す。
【0052】
<撮像装置100の動作説明>
次に、本発明の第1の実施形態に対応する撮像装置100の動作を説明する。
【0053】
図2は本実施形態に対応する撮像装置100のメインルーチンの一例に対応するフローチャートである。図2において、ステップS201では、例えば電池交換等の電源投入により、システム制御部50はフラグや制御変数等を初期化すると共に、撮像装置100各部の初期化処理を行う。
【0054】
次に、ステップS202においてシステム制御部50は、電源スイッチ60の設定位置を判定する。もし、電源スイッチ60が電源OFFに設定されていたならば(ステップS202において「OFF」)、ステップS203に移行して終了処理を行う。この終了処理では、各表示部の表示を終了状態に変更し、フラグや制御変数等を含む必要なパラメータや設定値、設定モードを不揮発性メモリ56に記録する。また、電源制御部80により画像表示部28を含む画像処理装置100各部の不要な電源を遮断する等の所定の処理を行う。その後、ステップS202に戻る。
【0055】
電源スイッチ60が電源ONに設定されていたならば(ステップS202において「ON」)、ステップS204に移行する。ステップS204においてシステム制御部50は、電源制御部80により電池等により構成される電源86の残容量や動作情況が撮像装置100の動作に問題があるか否かを判定する。もし、電源86の残容量が不足するといった問題があると判定された場合は(ステップS204において「NO」)、ステップS205に移行する。ステップS205では、表示部54や画像表示部28を用いて画像や音声により所定の警告表示を行った後、ステップS202に戻る。一方、電源86の残容量が十分にあり、問題が無いと判定された場合には(ステップS204において「YES」)、ステップS206に進む。
【0056】
ステップS206においてシステム制御部50は、表示部54を用いて画像や音声により撮像装置100の各種設定状態の表示を行う。なお、画像表示部28の画像表示がONであったならば、画像表示部28も用いて画像や音声により撮像装置100の各種設定状態の表示を行う。なお、本ステップにおける設定表示は、初期設定直後を除き、ユーザからメニューボタン等の操作を受け付けた場合にのみ行われても良い。
【0057】
このときの表示画面の一例を図5に示す。図5において、500は画像表示部28に表示される設定画面である。501は、設定画面500に表示される設定項目のうち、縦位置レリーズ設定に関する項目を示している。ここで、縦位置レリーズ設定とは、撮像装置100が縦位置に構えられた際に、シャッタースイッチSW1(62)、SW2(64)以外の、予め定められた他のボタンをシャッタースイッチとして代用可能とする設定である。本実施形態では、当該他のボタンとして、Func/Setボタンを使用するが、これに限られるものではなく、撮像装置100を縦位置に構えた際にユーザが利用しやすいボタンで代用すればよい。縦位置レリーズ設定は、デフォルトにおいて「入」(502)となっており、縦位置においてもシャッタースイッチSW1(62)、SW2(64)のみを使用する場合には「切」(503)にすることができる。
【0058】
このようにして縦位置撮影時にレリーズを行いやすいボタンを設定に応じてレリーズキーとして扱う設定が可能となる。これにより、縦位置検知センサ75と組み合わせて活用することで操作部材の少ない撮像装置100であっても、縦位置撮影をより簡便に行なうことが可能となる。
【0059】
次に、ステップS207においてシステム制御部50は、モードダイアル72の設定位置に基づいて、モードダイアル72が撮影モードに設定されているか否かを判定する。もし、撮影モードに設定されていないと判定された場合には(ステップS207において「NO」)、ステップS209に進む。
【0060】
一方、モードダイアル72が撮影モードに設定されていると判定された場合には(ステップS207において「YES」)、ステップS208に移行する。ステップS208においてシステム制御部50は、撮影モード処理を実行し、処理を終えたならばステップS202に戻る。撮影モード処理の詳細は、図3を参照して後述する。
【0061】
ステップS209においてシステム制御部50は、モードダイアル72の設定位置に基づいて、モードダイアル72が再生モードに設定されているか否かを判定する。もし、再生モードに設定されていないと判定された場合には(ステップS209において「YES」)、ステップS211に進む。一方、モードダイアル72が再生モードに設定されていると判定された場合には(ステップS209においてYES)、ステップS210に移行する。ステップS210では、撮影した画像データの概略画像データを表示する再生モード処理を実行し、処理を終えたならばステップS202に戻る。
【0062】
ステップS211では、プリンタ接続モードであるか否かを判定する。もし、プリンタ接続モードであると判定され場合には(ステップS211において「YES」)、ステップS212に移行する。ステップS212では、プリンタ接続モード処理を実行する。このプリンタ接続モード処理では、例えば、接続されたプリンタを利用して画像データのプリント処理を実行することができる。一方、プリンタ接続モードでないと判定された場合には(ステップS211において「NO」)、ステップS202に戻る。
【0063】
次に、図3を参照して図2のステップS208における撮影モード処理の詳細な一例について説明する。
【0064】
図3において、ステップS301では、縦位置検知センサ75の出力に基づいてシステム制御部50が、ユーザが撮像装置100を構えた位置を判定する。もし、縦位置と判定された場合には(ステップS301で「縦」)、ステップS302に移行する。一方、横位置と判定された場合には(ステップS301で「横」)、ステップS303に移行する。
【0065】
ステップS302では、縦位置時の撮影設定に応じた表示が表示部28になされる。ステップS302における処理の詳細は、図4に示すようになる。
【0066】
図4においてステップS401では、縦位置レリーズの設定が「入」となっているか否かを判定する。もし、設定が「入」の場合には、ステップS402に移行する。一方、設定が「切」の場合には、本処理を終了する。ステップS402では、縦位置の方向に合わせて表示部28に縦位置撮影がFunc/Setボタンで可能である旨を表示する。
【0067】
このときの表示部28における表示例を、図6を利用して図10a及び図10bに示す。図10aは、レリーズボタン602が下側に位置する場合の表示例を示す。また、図10bは、レリーズボタン602が上側に位置する場合の表示例を示す。
【0068】
なお、本実施形態において縦位置、横位置は以下のように定義される。ここで、画像表示部28は、M画素×N画素(N>M)の表示領域で構成されるとする。その場合に、ユーザが表示部28を見たときにM画素が配列される方向が縦方向となり、N画素が配列される方向が横方向(即ち、横長)となる場合を「横位置」という。一方、ユーザが表示部28を見たときにM画素が配列される方向が横方向となり、N画素が配列される方向が縦方向(即ち、縦長)となる場合を「縦位置」という。従って、横位置で撮影を行った場合には、ユーザにとって横長の画像データが生成されることとなり、縦位置で撮影を行った場合には、ユーザにとって縦長の画像データが生成されることとなる。
【0069】
ここで、表示部28にはFunc/Setボタン605がシャッタースイッチとして機能する旨の表示1001が表示されるので、ユーザはFunc/Setボタン605を利用して縦位置撮影を行うことができる。
【0070】
図3に戻り、ステップS303においてシステム制御部50は、シャッタースイッチSW1(62)が押されたか否かを判定する。もし、シャッタースイッチSW1(62)が押されていないと判定された場合には(ステップS303において「OFF」)、撮影モード処理を終了する。一方、シャッタースイッチSW1(62)が押されたと判定された場合は(ステップS303において「ON」)、ステップS304に移行する。
【0071】
ここで、ステップS303における判定処理の詳細は、例えば図8に示すようになる。図8は、シャッタースイッチSW1(62)の操作の有無を判定する処理の一例に対応するフローチャートである。
【0072】
ステップS801においてシステム制御部50は、縦位置検知センサ75からの出力に基づいてユーザが撮像装置100を構えた位置が横位置であるか否かを判定する。もし、横位置であると判定された場合は(ステップS801において「YES」)、ステップS802に移行して、システム制御部50はシャッタースイッチSW1(62)が操作されたか否かを判定する。もし、シャッタースイッチSW1(62)が操作されたと判定された場合には(ステップS802において「YES」)、シャッタースイッチSW1(62)の操作の有無に関する判定結果は「ON」となる。一方、シャッタースイッチSW1(62)が操作されていないと判定された場合には(ステップS802において「NO」)、シャッタースイッチSW1(62)の操作の有無に関する判定結果は「OFF」となる。
【0073】
ステップS801において横位置ではない、即ち縦位置と判定された場合には(ステップS801において「NO」)、ステップS803に移行する。ステップS803では、縦位置レリーズの設定が「入」となっているか否かを判定する。もし、設定が「入」の場合には(ステップS803において「入」、ステップS804に移行する。一方、設定が「切」の場合には(ステップS803において「切」)、ステップS802に移行する。
【0074】
ステップS804においてシステム制御部50は、シャッタースイッチSW1(62)が操作されたか否かを判定する。もし、シャッタースイッチSW1(62)が操作されたと判定された場合には(ステップS804において「YES」)、シャッタースイッチSW1(62)の操作の有無に関する判定結果は「ON」となる。一方、シャッタースイッチSW1(62)が操作されていないと判定された場合には(ステップS804において「NO」)、ステップS805に移行する。ステップS805では、Func/Setボタンが操作されたか否かを判定する。もし、Func/Setボタンが操作されたと判定された場合には(ステップS805において「YES」)、シャッタースイッチSW1(62)の操作の有無に関する判定結果は「ON」となる。一方、Func/Setボタンが操作されていないと判定された場合には(ステップS805において「NO」)、シャッタースイッチSW1(62)の操作の有無に関する判定結果は「OFF」となる。
【0075】
このように、縦位置レリーズが「入」の場合であっても、シャッタースイッチSW1(62)が押された場合には、シャッタースイッチSW1(62)に対する操作が優先される。このようにして、常に撮影動作を行なう操作部材に対する操作を優先的に検知・採用することが可能となる。
【0076】
図3に戻って、シャッタースイッチSW1(62)に対する操作が検知された場合には、ステップS304及びS305において撮影準備処理を行う。具体的には、ステップS304においてシステム制御部50は、測距処理を行ない、撮影レンズ10の焦点を被写体に合わせる。また、測光処理を行って絞り値及びシャッター時間を決定する。この測光処理においては、必要であればフラッシュの設定も行う。ステップS304において測距処理、測光処理、フラッシュの設定が完了すると、ステップS305において撮影準備完了表示を行なう。
【0077】
撮影準備完了表示の際に手ぶれ警告を行なう場合には、シャッター速度を表示することでユーザに手ぶれの危険度合いを伝えることができる。また、手ぶれ警告のアイコン点滅周期と撮影準備完了LEDの点滅周期点滅とをあわせることで、手ぶれ警告を明確に伝える表示を行なうことができる。
【0078】
次に、ステップS306ではシャッタースイッチSW2(64)が操作されたか否かを判定する。もし、シャッタースイッチSW2(64)が操作されていないと判定された場合には(ステップS306において「OFF」)、ステップS316に移行して、シャッタースイッチSW1(62)が解除されたか否かを判定する。もし、シャッタースイッチSW1(62)が解除されていないと判定された場合には(ステップS316において「ON」)、ステップS306に戻る。一方、シャッタースイッチSW1(62)が解除されたと判定された場合には(ステップS316においてOFF)、本処理を終了する。シャッタースイッチSW2(64)が操作されたと判定された場合には(ステップS306にいて「ON」)、ステップS307に移行する。
【0079】
ここで、ステップS306におけるシャッタースイッチSW2(64)の操作の有無の判定は、図8のシャッタースイッチSW1(62)の場合と同様に行うことができる。また、ステップS316における判定も図8と同様に行うことができる。なお、ステップS303においてFunc/Setボタンの操作に基づいてシャッタースイッチSW1(62)が「ON」になったと検知された場合、ステップS306ではFunc/Setボタンの操作状態が継続されているか否かが判定される。図8のステップS805においても同様である。また、ステップS306においてFunc/Setボタンの操作が解除されていた場合には、シャッタースイッチSW2(64)が解除されたと判定され(ステップS306において「OFF」)、ステップS316に移行する。この時点で既にFunc/Setボタンが解除されているので、ステップS316でもシャッタースイッチSW1(62)は解除されたと判定される(ステップS316において「OFF」)。
【0080】
次に、ステップS307においてシステム制御部50は撮影処理を行う。具体的には、まず、撮像素子12、A/D変換器16、画像処理部20、メモリ制御部22を介して、又は、A/D変換器から直接メモリ制御部22を介して、メモリ30に格納した画像データを書き込む露光処理を行う。また、メモリ制御部22そして必要に応じて画像処理部20を用いて、メモリ30に書き込まれた画像データを読み出して各種処理を行ってもよい。
【0081】
次に、ステップS309においてシステム制御部50は、現像処理を行う。具体的には、メモリ30に書き込まれた撮影画像データを読み出し、メモリ制御部22と、(必要に応じて)画像処理部20とを用いて所定の画素補間処理や色変換処理等を行う。現像処理後の画像データはメモリ30の所定領域に格納される。
【0082】
次に、ステップS309においてシステム制御部50は、圧縮処理を行う。具体的には、メモリ30の所定領域に格納された画像データを読み出し、圧縮・伸長部32を用いて、設定したモードに応じた画像圧縮を行う。圧縮処理後の画像データはメモリ30の所定領域に格納される。
【0083】
次に、ステップS310においてシステム制御部50は、暗号化処理を行う。具体的には、メモリ30の所定領域に格納された圧縮処理後の画像データを読み出し、暗号/復号部34を用いて所定の暗号化処理を行う。暗号化された画像データはメモリ30の所定領域に格納される。
【0084】
次に、ステップS311では、撮影した画像のレビュー表示を画像表示部28を用いて行なう。ステップS312では、シャッタースイッチSW2(64)が押されているか否かを判定する。この判定は、図8に示したシャッタースイッチSW1(62)に関する処理のフローチャートと同様に行うことができる。なお、ステップS306においてFunc/Setボタンの操作に基づいてシャッタースイッチSW2(64)が「ON」になったと検知された場合、ステップS312ではFunc/Setボタンの操作状態が継続されているか否かが判定される。図8のステップS805においても同様である。
【0085】
もし、シャッタースイッチSW2(64)が押されていると判定された場合には(ステップS312において「ON」)、ステップS311に戻り、レビュー表示を継続する。一方、シャッタースイッチSW2(64)の操作が解除されると(ステップS312において「OFF」)、ステップS313に移行してレビュー表示を終了する。ステップS314では、シャッタースイッチとしてFunc/Setボタンが利用されていたか否かを判定し、Func/Setボタンが利用されていた場合には(ステップS314において「YES」)、そのまま本処理を終了する。一方、Func/Setボタンが利用されていなかった場合には(ステップS314において「NO」)、ステップS315に移行する。ステップS315においてシステム制御部50は、シャッタースイッチSW1(62)が解除されたか否かを判定する。もし、シャッタースイッチSW1(62)が解除されたと判定された場合には(ステップS315において「OFF」)、本処理を終了する。一方、シャッタースイッチSW1(62)が解除されていないと判定された場合には(ステップS315において「ON」)、ステップS305に戻る。
【0086】
なお、Func/Setボタンをレリーズボタンとして代用する場合、スティッチモードや動画モード等において、レリーズボタンとしての代用を禁止してもよい。これによれば、縦位置撮影に不向きな撮影モードにおける誤操作を防止することが可能となる。
【0087】
以上のように、本実施形態においては縦位置撮影時にレリーズを行いやすいボタンを設定に応じてレリーズボタンとして代用する設定を可能とする。また、代用するように設定されたボタンを縦位置検知センサと組み合わせて活用することで、操作部材の少ないコンパクトデジタルカメラにおいても縦位置撮影をより簡便に行なうことが可能となる。
【0088】
[第2の実施形態]
次に本発明の第2の実施形態について説明する。ここで、第1の実施形態の撮影モード処理において、シャッタースイッチSW1(62)の代わりに、Func/Setボタンを使用していた場合を考える。この場合に、ステップS304及びステップS305における撮影準備処理においてはFunc/Setボタンの押下状態が継続されていなければならない。その結果として、ステップS306の判定段階でもFunc/Setボタンの押下状態が継続しており、ステップS307における撮影が実行されてしまう。従って、撮影準備完了時において非合焦が確認されても撮影が実行されてしまうことになる。
【0089】
そこで、本実施形態では、撮影準備完了表示の後に、ユーザに所定期間を与えることで、Func/Setボタンの操作を解除し撮影をキャンセル可能とする。
【0090】
図9は、図3のステップS303からステップS307及びステップS316に対応する、本実施形態における処理の流れを一例として示すフローチャートである。
【0091】
ステップS901においてシステム制御部50は、Func/Setボタンが操作されたか否かを判定する。もし、Func/Setボタンの操作を受け付けたと判定された場合には(ステップS901において「YES」)、ステップS902に移行して、システム制御部50はシャッタースイッチSW1(62)が「ON」になったことを検知する。次に、ステップS304及びステップS305において測距・測光処理及び撮影準備完了表示を行う。この処理の内容は、図3の同ステップにおいて説明したとおりである。
【0092】
撮影準備処理が終了すると、ステップS903に移行して、撮影準備完了後、Func/Setボタンが操作(押下)された状態が所定時間経過して継続しているか否かを判定する。もし、所定時間経過前に(ステップS903において「NO」)、Func/Setボタンの操作が解除された場合には(ステップS904において「YES」)、ステップS905に移行する。ステップS905においてシステム制御部50は、シャッタースイッチSW1(62)が「OFF」されたことを検知する。
【0093】
一方、Func/Setボタンの操作が解除されず(ステップS904において「NO」)、所定時間が経過した場合には(ステップS903において「YES」)、ステップS906に移行する。ステップS906においてシステム制御部50は、シャッタースイッチSW2(64)が「ON」になったことを検知する。これに応じて、ステップS307において撮影処理が行われる。この詳細は、図3において説明したとおりである。
【0094】
以上のように、本実施形態では、撮影準備完了後に所定の待機時間を設けることで、レリーズボタンを代用する場合であっても、1つのボタンで擬似的にシャッターボタンSW1(62)/SW2(64)を利用した場合と同様の動作が可能となる。よって、1つの代用ボタンで撮影準備完了時に、非合焦が確認された場合にも撮影をキャンセルすることが可能である。
【0095】
[第3の実施形態]
次に本発明の第3の実施形態について説明する。上述の実施形態では、撮影モード処理において、シャッタースイッチ62及び64の代わりに、Func/Setボタンを使用することができた。これに対し、本実施形態では、シャッタースイッチ62及び64の代わりに、操作部70に含まれるプリントボタンを使用する場合について説明する。
【0096】
操作部70には、再生モードにおいてプリント及び画像送信を実行するスイッチとして機能するプリントボタンを含むことができる。このプリントボタンは、表示部54の表示内容のうち、LED等と組み合わせて使用することができる。例えば、プリント及び画像送信が可能な場合に、表示部54のLEDが点灯し、プリントボタンを操作してプリント或いは画像送信を行うことができる。また、操作用表示部であるLEDは、プリントの実行中及び画像送信中にも点灯する。なお、LEDは、シャッタースイッチ62及び64の代わりにFunc/Setボタンを使用する場合であっても、表示させてもよい。
【0097】
本実施形態では、撮影モードにおいて、ユーザが撮像装置100を縦位置に構えた場合に、このプリントボタンがシャッタースイッチ62及び64として機能し得る点に特徴を有する。また、縦位置において撮影可能な場合、表示部54のLEDが点灯し、撮影可能な状態をユーザーに通知することができる。また、動画記録中は、LEDが点滅して動画記録中であることをユーザーに通知することもできる。
【0098】
図11は、本実施形態に対応する撮像装置100をデジタルカメラとして実施した場合の、外観の一例を示す図である。基本的な構成は図6に示したものと同様であるが、本実施形態では、プリントボタン1101を更に有している点で異なる。
【0099】
また、図12a及び図12bは、本発明の実施形態に対応する、縦位置時の画像表示部28の表示の一例を示す図である。ここで図12aは、レリーズボタンとしてのプリントボタン1101が下側に位置する場合の表示例を示す。また、図12bは、レリーズボタンとしてのプリントボタン1101が上側に位置する場合の表示例を示す。
【0100】
このとき、表示部28にはプリントボタン1101がレリーズボタンとして機能する旨の表示1201が表示されるので、ユーザはプリントボタン1201を利用して縦位置撮影を行うことができる。なお、プリントボタンをシャッタースイッチ62として利用する場合、図3のステップS303において、プリントボタンの操作を検知した場合(ステップS303において「ON」)、表示部54におけるLEDが消灯する。
【0101】
その他は、Func/Setボタンの代わりにプリントボタンをシャッタースイッチ62及び64として利用可能である点を除けば、他の処理については第1及び第2のの実施形態と同様であるので、説明を省略する。
【0102】
以上のように、本実施形態においては縦位置撮影時にプリントボタンをレリーズボタンとして代用する設定を可能とする。これにより、操作部材の少ないコンパクトデジタルカメラにおいても縦位置撮影をより簡便に行なうことが可能となる。
【0103】
[第4の実施形態]
次に本発明の第4の実施形態について説明する。本実施形態では、撮影モード処理において動画記録処理を行う場合について説明する。
【0104】
まず、図13及び図14を参照して動画記録時の処理の一例について説明する。図13は、シャッターボタンSW1(62)及びSW2(64)を使用した場合の動画記録処理の一例を示すフローチャートである。図14は、シャッターボタンSW1(62)及びSW2(64)の代わりに、操作部70に含まれるプリントボタンを使用した場合の動画記録処理の一例を示すフローチャートである。なお、プリントボタンの代わりに、Func/Setボタンを利用しても良い。
【0105】
図13において、動画記録開始を行う以前に実行される撮影のための準備処理までの処理は、図3のステップS301からステップS305に対応する。従って、対応する参照番号を付している。
【0106】
本実施形態において、ステップS306において、システム制御部50によりシャッタースイッチSW2(64)の操作がされたか否かが判定される。シャッタースイッチSW2(64)が操作されたと判定された場合には(ステップS306にいて「ON」)、ステップS1307に移行する。シャッタースイッチSW2(64)が操作されていないと判定された場合の処理は、第1の実施形態において説明した処理と同様である。
【0107】
ステップS1307では、システム制御部50の制御に基づき動画記録を開始する。動画記録は、例えば、MPEG2やMPEG4といった動き予測符号化方式の動画像圧縮アルゴリズムを利用して行う。このような動画記録処理は公知の処理であるので、より詳細な説明は簡単のために省略する。なお、このとき、同時に動画記録開始時の撮像装置100の姿勢を検出し、メモリ52に一時記憶する。
【0108】
次にステップS1308では、システム制御部50は、動画記録中にシャッタースイッチSW2(64)が操作されたか否かを判定する。もし、シャッタースイッチSW2(64)が操作された場合には(ステップS1308において「ON」)、ステップS1309に移行する。一方、シャッタースイッチSW2(64)が操作されていない場合には(ステップS1308において「OFF」)、動画記録を継続する。
【0109】
ステップS1309では、システム制御部50制御に基づき動画記録を停止し、ステップS1310に移行して動画ファイルを作成する。動画ファイルの作成が完了すると、続くステップS1311において、システム制御部の制御に基づき、撮影に関連する属性情報を含むサムネイルファイルの作成処理を行う。サムネイルファイルの作成処理については、図15を参照して後述する。
【0110】
次に、図14において、動画記録開始を行う以前に実行される撮影のための準備処理までの処理は、基本的には、図3のステップS301からステップS305に対応する。従って、対応する参照番号を付している。但し、ステップS303における処理は、シャッタースイッチSW1(62)ではなく、プリントボタンを利用するために、ステップS1403と置き換えている。ステップS1403では、プリントボタンが操作されたか否かを判定している。
【0111】
また、ステップS1407以降ステップS1411までの処理は、図13におけるステップS1307以降ステップS1311までの処理と同等である。但し、ステップS1408における処理では、やはりシャッタースイッチSW2(64)の代わりにプリントボタンを利用する点で異なる。ステップS1408では、システム制御部50はプリントボタンが操作されたか否かを判定している。なお、プリントボタンの場合、シャッタースイッチのようにSW1とSW2とを同一ボタンで切り換えて操作できないために、ステップS316に対応する処理は実行されない。
【0112】
次に、ステップS1311及びステップS1411におけるサムネイルファイルの作成処理について、図15を参照して説明する。図15は、本実施形態に対応するサムネイル作成処理の一例を示すフローチャートである。
【0113】
ステップS1501では、システム制御部50の制御に基づき、記録開始時における撮像装置100の姿勢の情報を記録する。即ち、記録開始時において縦位置、横位置のいずれかであるかの情報を取得して、サムネイルファイル内に記録する。次に、ステップS1502では、システム制御部50の制御に基づき、画像回転情報をサムネイルファイル内に記録する。この画像回転情報は、画像の回転の有無を表すフラグ情報であり、撮像装置100の姿勢の横位置を基本とした場合に、縦位置で撮影が行われている場合は、回転ありとしてフラグが”ON”となる。一方、横位置のままで撮影が行われている場合にはフラグが”OFF”となる。
【0114】
次に、ステップS1403では、システム制御部50の制御に基づき、サムネイルファイル作成以前に作成された動画ファイルの先頭フレームの縮小処理を行ってサムネール画像を生成し、サムネイルファイル内に記録する。更に、ステップS1404では、システム制御部50の制御に基づき、撮影情報として、撮影時刻などの動画記録開始時間、動画ファイルのデータサイズ等がサムネイルファイル内に記録される。
【0115】
以上のようにして、動画ファイルのサムネイル画像の他、撮影に関する属性情報がサムネイルファイル内に格納される。なお、サムネイルファイルに含められる属性情報には、上記の情報以外の撮影に関する情報が含まれていても良い。また、上記に挙げた情報の一部が属性情報として格納されても良い。
【0116】
なお、上記の実施形態では、撮影に関する属性情報をサムネイルファイル内に含めることとしたが、これに限らず、動画ファイル内に属性情報を記録してもよいし、サムネイルファイル以外の他の、動画ファイルに付帯するファイルに記録しても良い。
【0117】
次に、図16を参照して、プリントボタンを利用して縦位置撮影が可能な場合の、システム制御部50による表示部54のLEDの表示制御の一例を説明する。図16は、システム制御部50によるLEDの表示制御の一例を示すフローチャートである。
【0118】
まず、ステップS1601において、縦位置検知センサ75に基づき、システム制御部50が撮像装置100の姿勢を検出する。もし、縦位置である場合には(ステップS1601において「縦」)、ステップS1602に移行する。一方、横位置である場合には(ステップS1601において「横」)、ステップS1607に移行する。
【0119】
次に、ステップS1602では、システム制御部50はメモリ52に格納されているメニュー設定の内容を確認し、縦位置撮影が可能か否かを判定する。もし、縦位置撮影が可能と判定された場合には(ステップS1602において「YES」)、ステップS1603に移行する。一方、縦位置撮影設定がなされていない場合には(ステップS1602において「NO」)、ステップS1607に移行する。
【0120】
更に、ステップS1603では、システム制御部50は撮影可能状態であるか否かを判定する。ここで撮影可能状態とは、他の処理、例えばAF/AE等の撮影準備処理、WB色取り込み処理、現像処理等の撮影処理中の状態を言う。もし、撮影可能状態であれば(ステップS1603において「YSE」)、ステップS1604に移行する。一方、撮影可能状態でない場合には(ステップS1603において「NO」)、ステップS1607に移行する。
【0121】
ステップS1604では、システム制御部50は動画記録が行われているか否かを判定する。もし、動画記録が実行されていれば(ステップS1604において「YES」)、ステップS1605に移行する。一方、動画記録が実行されていなければ(ステップS1604において「NO」)、ステップS1606に移行する。
【0122】
ステップS1605では、システム制御部50により表示部54におけるLEDが点滅するように表示制御される。なお、本実施形態において点滅とは、LEDの点灯状態と消灯状態とが交互に繰り返される表示状態を言う。
【0123】
ステップS1606では、システム制御部50により表示部54におけるLEDが点灯するように表示制御される。また、ステップS1607では、システム制御部50により表示部54におけるLEDが消灯するように表示制御される。
【0124】
以上のように、撮影可能状態であり、かつ、動画記録中でない場合には、LEDが点灯し、縦位置におけるプリントボタンを利用した動画撮影指示が可能であることがユーザに対して通知される。また、撮影可能状態であり、かつ、動画記録中である場合には、LEDが点滅し、縦位置におけるプリントボタンを利用した動画記録が実行中であるがユーザに対して通知される。それ以外の場合には、LEDは消灯しているため、プリントボタンを利用した動画撮影が実行できない、或いは実行されていないことをユーザに対して通知することができる。
【0125】
このように、本実施形態によれば、撮像装置100の縦位置における動画撮影が可能となると共に、動画撮影の可否及び動画撮影が実行中か否かをユーザに対し通知して、操作性を向上させることができる。
【0126】
[その他の実施形態]
以上の本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0127】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0128】
【図1】本発明の実施形態に対応する撮像装置100の構成の一例を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に対応するメインルーチンの一例に対応するフローチャートである。
【図3】本発明の第1の実施形態に対応する撮影モード処理の一例に対応するフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態に対応する、縦位置時の表示処理の一例に対応するフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態に対応する設定画面の一例を示す図である。
【図6】本発明の実施形態に対応する、撮像装置100をデジタルカメラとして実施した場合を説明するための図である。
【図7】本発明の実施形態に対応する、撮影モード時に撮像装置100本体が横位置の状態でFunc/Setボタンが操作された場合に画像表示部28に表示される画面の一例を示す図である。
【図8】本発明の実施形態に対応するシャッタースイッチSW1(62)の操作の有無を判定する処理の一例に対応するフローチャートである。
【図9】本発明の第2の実施形態に対応する処理のフローチャートである。
【図10a】本発明の実施形態に対応する、縦位置時の画像表示部28の表示の一例を示す図である。
【図10b】本発明の実施形態に対応する、縦位置時の画像表示部28の表示の他の一例を示す図である。
【図11】本発明の第3の実施形態に対応する、撮像装置100をデジタルカメラとして実施した場合を説明するための図である。
【図12a】本発明の第3の実施形態に対応する、縦位置時の画像表示部28の表示の一例を示す図である。
【図12b】本発明の第3の実施形態に対応する、縦位置時の画像表示部28の表示の他の一例を示す図である。
【図13】本発明の第4の実施形態に対応する、縦位置時の動画記録処理の一例を示すフローチャートである。
【図14】本発明の第4の実施形態に対応する、縦位置時の動画記録処理の他の一例を示すフローチャートである。
【図15】本発明の第4の実施形態に対応する、縦位置時の動画記録処理時のサムネイルファイル作成処理の一例を示すフローチャートである。
【図16】本発明の第4の実施形態に対応する、システム制御部50によるLEDの表示制御の一例を示すフローチャートである。
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置及びその制御方法、コンピュータプログラム及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話は近年、単に通話機能を有するだけでなく、動画や静止画などの撮影機能を有するものが一般的となっている。このような携帯電話における撮影機能の拡大に伴い、縦位置にて撮影することが一般的になってきた。
【0003】
この縦位置での撮影スタイルは、単に携帯電話に限られず、デジタルカメラのような撮影に特化した装置にも適用されるようになっている。そこで、ディジタルカメラにも縦位置時に使用するための好適な配置されたレリーズボタンを設けることが望まれている。
【0004】
そこで、横位置撮影用レリーズボタンと縦位置撮影用レリーズボタンをそれぞれ設けることで、撮影者がいずれの撮影位置で構えてもレリーズ操作を容易にする提案がなされている(特許文献1を参照。)
また、横位置撮影用レリーズボタンと縦位置撮影用レリーズボタンをそれぞれ備え、かつ、レリーズボタンにあわせた画像処理・画像タグ・電子透かしを付加する提案がなされている(特許文献2を参照。)。
【特許文献1】特開2000−10168号公報
【特許文献2】特開2003−274347号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、縦位置と横位置の撮影位置にそれぞれ対応するレリーズボタンを専用に設けることは、操作部材の数が限られているコンパクトデジタルカメラでは困難である。
【0006】
そこで、本発明は、操作部材の数が限られた撮像装置であっても、縦横の方向にそれぞれ対応する専用のレリーズボタンを設けずに、他のボタンを代用して撮影位置に対応した撮影を可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するための本発明は、被写体を撮像し、画像データを生成する撮像手段と、ユーザの操作に応じて前記撮像手段による撮像の指示を受け付ける撮像指示受付手段とを少なくとも備える撮像装置であって、前記撮像装置の姿勢を検出する姿勢検出手段と、前記ユーザからの操作を受け付ける操作受付手段と、前記撮像指示受付手段において受け付けた前記指示に応じて、前記撮像手段を制御して撮像を行う制御手段とを備え、前記制御手段は、前記姿勢検出手段において前記撮像装置が第1の姿勢であると検出され、かつ、前記操作受付手段において前記ユーザからの操作を受け付けた場合に、該操作に応じて前記撮像手段を制御して撮像を行う。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、操作部材の数が限られた撮像装置であっても、縦横の方向にそれぞれ対応する専用のレリーズボタンを設けずに、他のボタンを代用して撮影位置に対応した撮影が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
添付する図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0010】
<撮像装置100の構成説明>
図1は、本発明の実施形態に対応する画像処理装置としての撮像装置の構成の一例を示す図である。図1において、100は撮像装置本体を示す。10は撮影レンズ、12は絞り機能を備えるシャッター、14は光学像を電気信号に変換する撮像素子、16は撮像素子14のアナログ信号出力をデジタル信号に変換するA/D変換器である。
【0011】
18は撮像素子14、A/D変換器16及びD/A変換器26にクロック信号や制御信号を供給するタイミング発生部であり、メモリ制御部22及びシステム制御部50により制御される。20は画像処理部であり、A/D変換器16からのデータ或いはメモリ制御部22からのデータに対して所定の画素補間処理や色変換処理を行う。
【0012】
また、画像処理部20においては、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行う。この演算結果に基づいてシステム制御部50は、露光制御部40、測距制御部42に対して制御を行い、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理を行っている。
【0013】
さらに、画像処理部20においては、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理も行っている。
【0014】
22はメモリ制御部であり、A/D変換器16、タイミング発生部18、画像処理部20、画像表示メモリ24、D/A変換器26、メモリ30及び圧縮・伸長部32を制御する。A/D変換器16からのデータは画像処理部20及びメモリ制御部22を介して、或いは、メモリ制御部22のみを介して、画像表示メモリ24又はメモリ30に書き込まれる。
【0015】
24は画像表示メモリ、26はD/A変換器、28はTFT LCD等から成る画像表示部であり、画像表示メモリ24に書き込まれた表示用の画像データはD/A変換器26を介して画像表示部28により表示される。
【0016】
画像表示部28を用いて撮像した画像データを逐次表示すれば、電子ファインダー機能を実現することが可能である。また、画像表示部28は、システム制御部50の指示により任意に表示をON/OFFすることが可能であり、表示をOFFにした場合には撮像装置100の電力消費を大幅に低減することができる。
【0017】
30は撮影した静止画像や動画像を格納するためのメモリであり、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像を格納するのに十分な記憶量を備えている。これにより、複数枚の静止画像を連続して撮影する連写撮影やパノラマ撮影の場合にも、高速かつ大量の画像書き込みをメモリ30に対して行うことが可能となる。また、メモリ30はシステム制御部50の作業領域としても使用することが可能である。
【0018】
32は適応離散コサイン変換(ADCT)、ウェーブレット変換等により画像データを圧縮伸長する圧縮・伸長部であり、メモリ30に格納された画像を読み込んで圧縮処理或いは伸長処理を行う。なお、処理を終えたデータをメモリ30に書き込まれる。
【0019】
34は暗号/復号部であり、撮影してメモリ30の所定領域に記憶した画像データに対して必要に応じて暗号化処理を行う。また、メモリ30の所定領域に記憶されている暗号化済みの画像データを再生表示する際に復号化処理を行う。
【0020】
40は絞り機能を備えるシャッター12を制御する露光制御部であり、フラッシュ48と連携することによりフラッシュ調光機能も有するものである。42は撮影レンズ10のフォーカシングを制御する測距制御部、44は撮影レンズ10のズーミングを制御するズーム制御部、46はバリアである保護部102の動作を制御するバリア制御部である。
【0021】
48はフラッシュであり、AF補助光の投光機能、フラッシュ調光機能も有する。露光制御部40、測距制御部42はTTL方式を用いて制御されており、撮像した画像データを画像処理部20によって演算した演算結果に基づき、システム制御部50が露光制御部40、測距制御部42に対して制御を行う。50は撮像装置100全体を制御するシステム制御部である。52はシステム制御部50の動作用の定数、変数、プログラム(図2、図3、図4、図8、図9、及び、図13乃至図16のフローチャートに対応するものを含む。)等を記憶するメモリである。
【0022】
54はシステム制御部50でのプログラムの実行に応じて、文字、画像、音声等を用いて動作状態やメッセージ等を画像表示する液晶表示装置、スピーカー等の表示部である。この表示部54は、撮像装置100の操作部近辺の視認し易い位置に単数或いは複数個所設置され、例えばLCDやLED、発音素子等の組み合わせにより構成されている。また、表示部54は、その一部の機能が光学ファインダー104内に設置されている。
【0023】
表示部54の表示内容のうち、LCD等に表示するものとしては、例えば、シングルショット/連写撮影表示、セルフタイマー表示、圧縮率表示、記録画素数表示、記録枚数表示、残撮影可能枚数表示、シャッタースピード表示、絞り値表示がある。また、露出補正表示、フラッシュ表示、赤目緩和表示、マクロ撮影表示、ブザー設定表示、時計用電池残量表示、電池残量表示、エラー表示、複数桁の数字による情報表示がある。更には、記録媒体200及び210の着脱状態表示、通信I/F動作表示、日付け・時刻表示、外部コンピュータとの接続状態を示す表示、等がある。
【0024】
また、表示部54の表示内容のうち、光学ファインダー104内に表示するものとしては、以下のものがある。例えば、合焦表示、撮影準備完了表示、手振れ警告表示、フラッシュ充電表示、フラッシュ充電完了表示、シャッタースピード表示、絞り値表示、露出補正表示、記録媒体書き込み動作表示、等がある。
【0025】
さらに、表示部54の表示内容のうち、LED等に表示するものとしては以下のものがある。例えば、合焦表示、撮影準備完了表示、手振れ警告表示、手振れ警告表示、フラッシュ充電表示、フラッシュ充電完了表示、記録媒体書き込み動作表示、マクロ撮影設定通知表示、二次電池充電状態表示、等がある。
【0026】
そして、表示部54の表示内容のうち、ランプ等に表示するものとしては、例えば、セルフタイマー通知ランプ、等がある。このセルフタイマー通知ランプは、AF補助光と共用して用いても良い。
【0027】
56は電気的に消去・記録可能な不揮発性メモリであり、例えばEEPROM、フラッシュメモリ等が用いられる。
【0028】
次に、60、62、64、70及び72は、システム制御部50の各種の動作指示を入力するための操作部である。スイッチやダイアル、タッチパネル、視線検知によるポインティング、音声認識装置等の単数或いは複数の組み合わせで構成される。ここで、これらの操作部の具体的な説明を行う。
【0029】
まず、60は電源スイッチ(メインスイッチ)で、画像処理装置100の電源オン、電源オフの各モードを切り替え設定することができる。また、画像処理装置100に接続された各種付属装置の電源オン、電源オフの設定も合わせて切り替え設定することができる。
【0030】
62はレリーズボタンとしてのシャッタースイッチSW1で、不図示のシャッタースイッチの操作途中(半押し状態)でONとなる。これにより、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理等の動作開始指示を受け付ける。
【0031】
64はレリーズボタンとしてのシャッタースイッチSW2で、不図示のシャッタースイッチの操作完了(半押し状態を超えて押し切った状態)でONとなる。これにより、以下の一連の処理の動作開始指示を受け付ける。該処理には、撮像素子12から読み出した信号をA/D変換器16、メモリ制御部22を介してメモリ30に画像データを書き込む露光処理が含まれる。また、画像処理部20やメモリ制御部22での演算を用いた現像処理が含まれる。更には、メモリ30から画像データを読み出し、圧縮・伸長部32で圧縮を行い、記録媒体200に画像データを書き込む記録処理が含まれる。
【0032】
70は各種ボタンやタッチパネル等からなる操作部である。操作部70には、メニューボタン、Func/Setボタン、マクロボタン、マルチ画面再生改ページボタン、フラッシュ設定ボタンが含まれる。単写/連写/セルフタイマー切り替えボタン、メニュー移動+(プラス)ボタン、メニュー移動−(マイナス)ボタン、再生画像移動+(プラス)ボタンも含まれる。再生画像−(マイナス)ボタン、撮影画質選択ボタン、露出補正ボタン、日付/時間設定ボタン、画像表示ON/OFFボタン、圧縮モードスイッチも含まれる。撮影直後に撮影した画像データを画像表示部28を用いて自動再生表示するクイックレビュー機能を設定するクイックレビュースイッチも含まれる。
【0033】
本実施形態において、Func/Setボタンは、撮影モードにおいてユーザが撮像装置100を縦位置に構えた場合に、シャッタースイッチ62及び64として機能しえる。一方、撮像装置100が横位置に構えられた場合には、撮影、再生又は通信を実行する際に各種機能の選択及び切り替えを設定する選択/切り替えスイッチとして機能する。また、撮影、再生又は通信を実行する際に各種機能の決定及び実行を設定する決定/実行スイッチとしても機能する。より具体的に、撮影モードにおいて、記録画素数、圧縮率、ISO感度、露出補正、撮影モード等の設定項目を切り替えるために表示されるFuncメニューの表示及び非表示を行うためのボタンとして機能する。また、それ以外のパラメータ設定のメニューを画像表示部28表示している場合に、設定ボタンとしても機能する。更には、再生モードにおいて、所定の機能の実行及び決定の指示を受け付けるためのボタンとしても機能する。
【0034】
なお、撮影モード時に撮像装置100本体が横位置の状態でFunc/Setボタンが操作された場合に画像表示部28に表示される画面は、例えば図7に示すようになる。図7において、700は、画像表示部28における表示画面全体を示す。画面700において、701には、記録画素数、圧縮率、ISO感度、露出補正、撮影モード等の設定項目を示すアイコン群が表示される。702は、選択された設定項目に関する設定内容を示すアイコン群が示される。703には、撮像素子14により撮像された画像データが逐次表示され、画像表示部28が電子ファインダとして機能している。また図7の場合、701では、設定項目として撮影モードが選択され、702では、撮影モードに関する設定内容のうち、オートモードが選択されている様子が示されている。
【0035】
本実施形態では、上記のようにFunc/Setボタンを縦位置時のレリーズボタンとして代用する場合を記載しているが、本発明の実施形態はこれに限定されるものではない。即ち、横位置における通常の動作の際にレリーズボタンとして機能しない操作部を、縦位置時においてのみレリーズボタンとして利用できればよい。また、該操作部は、縦位置時にユーザが操作しやすい大きさで、操作しやすい位置に配置されていることが望ましい。
【0036】
また、圧縮モードスイッチによれば、JPEG(Joint Photographic Expert Gpoup)圧縮の圧縮率を選択することができる。或いは、撮像素子の信号をそのままディジタル化して記録媒体に記録するCCDRAWモードを選択することもできる。
【0037】
JPEG圧縮のモードは、例えばノーマルモードとファインモードが用意されている。よって、ユーザは撮影した画像のデータサイズを重視する場合はノーマルモードを、撮影した画像の画質を重視する場合はファインモードを、それぞれ選択して撮影を行うことができる。
【0038】
JPEG圧縮のモードでは、まず、撮像素子14から読み出されてA/D変換器16、画像処理部20、メモリ制御部22を介して、メモリ30に書き込まれた画像データを読み出す。次に、圧縮・伸長部32において設定された圧縮率に圧縮し、必要に応じて暗号/復号部34により所定の暗号化処理を行った後、記録媒体200に記録を行う。
【0039】
CCDRAWモードでは、画像データは、撮像素子14の色フィルタの画素配列に応じて、ライン毎にそのまま画像データを読み出され、A/D変換器16、メモリ制御部22を介して、メモリ30に書き込まれる。この画像データは、メモリ30から読み出されて必要に応じて暗号/復号部34により所定の暗号化処理を行った後、記録媒体200に記録される。
【0040】
72はモードダイアルスイッチで、自動撮影モード、撮影モード、パノラマ撮影モード、再生モード、マルチ画面再生・消去モード、PC接続モード等の各機能モードを切り替え設定することができる。
【0041】
75は縦位置検知センサで、撮像装置100の姿勢、具体的には縦位置、横位置であるかを検知することができる。この縦位置検知センサ75は、4方向における傾きを検出する公知の感震・傾斜センサを用いることができる。
【0042】
80は電源制御部で、電池検出部、DC-DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ部等により構成される。電源制御部80は、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行い、検出結果及びシステム制御部50の指示に基づいてDC-DCコンバータを制御しする。これにより、必要な電圧が必要な期間において、記録媒体を含む各部へ供給される。
【0043】
82及び84はコネクタである。86はアルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Li-ion電池等の二次電池、ACアダプター等からなる電源部である。90はメモリカードやハードディスク等の記録媒体とのインタフェースである。92はメモリカードやハードディスク等の記録媒体と接続を行うコネクタである。
【0044】
102は、撮像装置100のレンズ10を含む撮像部を覆う事により、撮像部の汚れや破損を防止するバリアである保護部である。104は光学ファインダであり、画像表示部28による電子ファインダ機能を使用せず、この光学ファインダ104のみを用いて撮影を行うことが可能である。また、光学ファインダ104内には、表示部54の一部の機能、例えば、合焦表示、手振れ警告表示、フラッシュ充電表示、シャッタースピード表示、絞り値表示、露出補正表示などが設置されている。
【0045】
110は通信部で、所定の通信方式に基づく携帯電話通信機能を有する。該通信方式には、例えば、TDMA(Time Division Multiple Access)方式やCDMA(Code Division Multiple Access)方式が含まれる。また、W-CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)方式、PHS(Personal Handyphone System)方式等も含まれる。
【0046】
112はアンテナ(或いはコネクタ)で、通信部110により撮像装置100を、パケット網、ネットワークを介して外部の情報管理装置(画像ゲートウェイ)等と接続する。更には、ネットワーク(インターネットやLAN)を介して他の機器と接続する際のアンテナとしても機能し得る。また、有線通信の場合はコネクタとして機能する。
【0047】
114は通信部で、Bluetoothなどの無線通信機能を有する。通信部114はまた、以下のような各種通信機能を有する構成としても良い。該通信機能には、例えば、RS232CやUSB(Universal Serial Bus)やIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers) 1394が含まれる。また、P1284、SCSI(Small Computer System Interface)、モデム、LAN(Local Area Network)等の有線通信が含まれる。更には、IrDA(Infrared Data Association)などの赤外線通信、光通信等も含まれる。
【0048】
116はアンテナ(或いはコネクタ)で、通信部114により撮像装置100を印刷装置(プリントサービス)等の他の機器と接続する際のアンテナとして機能する。また、有線通信の場合は、コネクタとして機能する。
【0049】
200はメモリカードやハードディスク等の記録媒体である。記録媒体200は、少なくとも、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される記録部202、撮像装置100とのインタフェース204、撮像装置100と接続を行うコネクタ206を備えている。
【0050】
なお、記録媒体200は本実施形態では撮像装置100に内蔵される構成として説明している。
【0051】
図6は、撮像装置100をデジタルカメラとして実施した場合の、外観の一例を示す図である。図6において、600は撮像装置100の筐体を示している。601は、画像表示部28に対応する液晶表示部である。602はレリーズボタンであり、シャッタースイッチSW1(62)及びSW2(64)として機能する。603は、操作部70の一部に対応する十字キーを示す。604は、操作部70の他の一部に対応するメニューボタンである。605は、操作部70の更に他の一部に対応するFunc/Setボタンを示す。
【0052】
<撮像装置100の動作説明>
次に、本発明の第1の実施形態に対応する撮像装置100の動作を説明する。
【0053】
図2は本実施形態に対応する撮像装置100のメインルーチンの一例に対応するフローチャートである。図2において、ステップS201では、例えば電池交換等の電源投入により、システム制御部50はフラグや制御変数等を初期化すると共に、撮像装置100各部の初期化処理を行う。
【0054】
次に、ステップS202においてシステム制御部50は、電源スイッチ60の設定位置を判定する。もし、電源スイッチ60が電源OFFに設定されていたならば(ステップS202において「OFF」)、ステップS203に移行して終了処理を行う。この終了処理では、各表示部の表示を終了状態に変更し、フラグや制御変数等を含む必要なパラメータや設定値、設定モードを不揮発性メモリ56に記録する。また、電源制御部80により画像表示部28を含む画像処理装置100各部の不要な電源を遮断する等の所定の処理を行う。その後、ステップS202に戻る。
【0055】
電源スイッチ60が電源ONに設定されていたならば(ステップS202において「ON」)、ステップS204に移行する。ステップS204においてシステム制御部50は、電源制御部80により電池等により構成される電源86の残容量や動作情況が撮像装置100の動作に問題があるか否かを判定する。もし、電源86の残容量が不足するといった問題があると判定された場合は(ステップS204において「NO」)、ステップS205に移行する。ステップS205では、表示部54や画像表示部28を用いて画像や音声により所定の警告表示を行った後、ステップS202に戻る。一方、電源86の残容量が十分にあり、問題が無いと判定された場合には(ステップS204において「YES」)、ステップS206に進む。
【0056】
ステップS206においてシステム制御部50は、表示部54を用いて画像や音声により撮像装置100の各種設定状態の表示を行う。なお、画像表示部28の画像表示がONであったならば、画像表示部28も用いて画像や音声により撮像装置100の各種設定状態の表示を行う。なお、本ステップにおける設定表示は、初期設定直後を除き、ユーザからメニューボタン等の操作を受け付けた場合にのみ行われても良い。
【0057】
このときの表示画面の一例を図5に示す。図5において、500は画像表示部28に表示される設定画面である。501は、設定画面500に表示される設定項目のうち、縦位置レリーズ設定に関する項目を示している。ここで、縦位置レリーズ設定とは、撮像装置100が縦位置に構えられた際に、シャッタースイッチSW1(62)、SW2(64)以外の、予め定められた他のボタンをシャッタースイッチとして代用可能とする設定である。本実施形態では、当該他のボタンとして、Func/Setボタンを使用するが、これに限られるものではなく、撮像装置100を縦位置に構えた際にユーザが利用しやすいボタンで代用すればよい。縦位置レリーズ設定は、デフォルトにおいて「入」(502)となっており、縦位置においてもシャッタースイッチSW1(62)、SW2(64)のみを使用する場合には「切」(503)にすることができる。
【0058】
このようにして縦位置撮影時にレリーズを行いやすいボタンを設定に応じてレリーズキーとして扱う設定が可能となる。これにより、縦位置検知センサ75と組み合わせて活用することで操作部材の少ない撮像装置100であっても、縦位置撮影をより簡便に行なうことが可能となる。
【0059】
次に、ステップS207においてシステム制御部50は、モードダイアル72の設定位置に基づいて、モードダイアル72が撮影モードに設定されているか否かを判定する。もし、撮影モードに設定されていないと判定された場合には(ステップS207において「NO」)、ステップS209に進む。
【0060】
一方、モードダイアル72が撮影モードに設定されていると判定された場合には(ステップS207において「YES」)、ステップS208に移行する。ステップS208においてシステム制御部50は、撮影モード処理を実行し、処理を終えたならばステップS202に戻る。撮影モード処理の詳細は、図3を参照して後述する。
【0061】
ステップS209においてシステム制御部50は、モードダイアル72の設定位置に基づいて、モードダイアル72が再生モードに設定されているか否かを判定する。もし、再生モードに設定されていないと判定された場合には(ステップS209において「YES」)、ステップS211に進む。一方、モードダイアル72が再生モードに設定されていると判定された場合には(ステップS209においてYES)、ステップS210に移行する。ステップS210では、撮影した画像データの概略画像データを表示する再生モード処理を実行し、処理を終えたならばステップS202に戻る。
【0062】
ステップS211では、プリンタ接続モードであるか否かを判定する。もし、プリンタ接続モードであると判定され場合には(ステップS211において「YES」)、ステップS212に移行する。ステップS212では、プリンタ接続モード処理を実行する。このプリンタ接続モード処理では、例えば、接続されたプリンタを利用して画像データのプリント処理を実行することができる。一方、プリンタ接続モードでないと判定された場合には(ステップS211において「NO」)、ステップS202に戻る。
【0063】
次に、図3を参照して図2のステップS208における撮影モード処理の詳細な一例について説明する。
【0064】
図3において、ステップS301では、縦位置検知センサ75の出力に基づいてシステム制御部50が、ユーザが撮像装置100を構えた位置を判定する。もし、縦位置と判定された場合には(ステップS301で「縦」)、ステップS302に移行する。一方、横位置と判定された場合には(ステップS301で「横」)、ステップS303に移行する。
【0065】
ステップS302では、縦位置時の撮影設定に応じた表示が表示部28になされる。ステップS302における処理の詳細は、図4に示すようになる。
【0066】
図4においてステップS401では、縦位置レリーズの設定が「入」となっているか否かを判定する。もし、設定が「入」の場合には、ステップS402に移行する。一方、設定が「切」の場合には、本処理を終了する。ステップS402では、縦位置の方向に合わせて表示部28に縦位置撮影がFunc/Setボタンで可能である旨を表示する。
【0067】
このときの表示部28における表示例を、図6を利用して図10a及び図10bに示す。図10aは、レリーズボタン602が下側に位置する場合の表示例を示す。また、図10bは、レリーズボタン602が上側に位置する場合の表示例を示す。
【0068】
なお、本実施形態において縦位置、横位置は以下のように定義される。ここで、画像表示部28は、M画素×N画素(N>M)の表示領域で構成されるとする。その場合に、ユーザが表示部28を見たときにM画素が配列される方向が縦方向となり、N画素が配列される方向が横方向(即ち、横長)となる場合を「横位置」という。一方、ユーザが表示部28を見たときにM画素が配列される方向が横方向となり、N画素が配列される方向が縦方向(即ち、縦長)となる場合を「縦位置」という。従って、横位置で撮影を行った場合には、ユーザにとって横長の画像データが生成されることとなり、縦位置で撮影を行った場合には、ユーザにとって縦長の画像データが生成されることとなる。
【0069】
ここで、表示部28にはFunc/Setボタン605がシャッタースイッチとして機能する旨の表示1001が表示されるので、ユーザはFunc/Setボタン605を利用して縦位置撮影を行うことができる。
【0070】
図3に戻り、ステップS303においてシステム制御部50は、シャッタースイッチSW1(62)が押されたか否かを判定する。もし、シャッタースイッチSW1(62)が押されていないと判定された場合には(ステップS303において「OFF」)、撮影モード処理を終了する。一方、シャッタースイッチSW1(62)が押されたと判定された場合は(ステップS303において「ON」)、ステップS304に移行する。
【0071】
ここで、ステップS303における判定処理の詳細は、例えば図8に示すようになる。図8は、シャッタースイッチSW1(62)の操作の有無を判定する処理の一例に対応するフローチャートである。
【0072】
ステップS801においてシステム制御部50は、縦位置検知センサ75からの出力に基づいてユーザが撮像装置100を構えた位置が横位置であるか否かを判定する。もし、横位置であると判定された場合は(ステップS801において「YES」)、ステップS802に移行して、システム制御部50はシャッタースイッチSW1(62)が操作されたか否かを判定する。もし、シャッタースイッチSW1(62)が操作されたと判定された場合には(ステップS802において「YES」)、シャッタースイッチSW1(62)の操作の有無に関する判定結果は「ON」となる。一方、シャッタースイッチSW1(62)が操作されていないと判定された場合には(ステップS802において「NO」)、シャッタースイッチSW1(62)の操作の有無に関する判定結果は「OFF」となる。
【0073】
ステップS801において横位置ではない、即ち縦位置と判定された場合には(ステップS801において「NO」)、ステップS803に移行する。ステップS803では、縦位置レリーズの設定が「入」となっているか否かを判定する。もし、設定が「入」の場合には(ステップS803において「入」、ステップS804に移行する。一方、設定が「切」の場合には(ステップS803において「切」)、ステップS802に移行する。
【0074】
ステップS804においてシステム制御部50は、シャッタースイッチSW1(62)が操作されたか否かを判定する。もし、シャッタースイッチSW1(62)が操作されたと判定された場合には(ステップS804において「YES」)、シャッタースイッチSW1(62)の操作の有無に関する判定結果は「ON」となる。一方、シャッタースイッチSW1(62)が操作されていないと判定された場合には(ステップS804において「NO」)、ステップS805に移行する。ステップS805では、Func/Setボタンが操作されたか否かを判定する。もし、Func/Setボタンが操作されたと判定された場合には(ステップS805において「YES」)、シャッタースイッチSW1(62)の操作の有無に関する判定結果は「ON」となる。一方、Func/Setボタンが操作されていないと判定された場合には(ステップS805において「NO」)、シャッタースイッチSW1(62)の操作の有無に関する判定結果は「OFF」となる。
【0075】
このように、縦位置レリーズが「入」の場合であっても、シャッタースイッチSW1(62)が押された場合には、シャッタースイッチSW1(62)に対する操作が優先される。このようにして、常に撮影動作を行なう操作部材に対する操作を優先的に検知・採用することが可能となる。
【0076】
図3に戻って、シャッタースイッチSW1(62)に対する操作が検知された場合には、ステップS304及びS305において撮影準備処理を行う。具体的には、ステップS304においてシステム制御部50は、測距処理を行ない、撮影レンズ10の焦点を被写体に合わせる。また、測光処理を行って絞り値及びシャッター時間を決定する。この測光処理においては、必要であればフラッシュの設定も行う。ステップS304において測距処理、測光処理、フラッシュの設定が完了すると、ステップS305において撮影準備完了表示を行なう。
【0077】
撮影準備完了表示の際に手ぶれ警告を行なう場合には、シャッター速度を表示することでユーザに手ぶれの危険度合いを伝えることができる。また、手ぶれ警告のアイコン点滅周期と撮影準備完了LEDの点滅周期点滅とをあわせることで、手ぶれ警告を明確に伝える表示を行なうことができる。
【0078】
次に、ステップS306ではシャッタースイッチSW2(64)が操作されたか否かを判定する。もし、シャッタースイッチSW2(64)が操作されていないと判定された場合には(ステップS306において「OFF」)、ステップS316に移行して、シャッタースイッチSW1(62)が解除されたか否かを判定する。もし、シャッタースイッチSW1(62)が解除されていないと判定された場合には(ステップS316において「ON」)、ステップS306に戻る。一方、シャッタースイッチSW1(62)が解除されたと判定された場合には(ステップS316においてOFF)、本処理を終了する。シャッタースイッチSW2(64)が操作されたと判定された場合には(ステップS306にいて「ON」)、ステップS307に移行する。
【0079】
ここで、ステップS306におけるシャッタースイッチSW2(64)の操作の有無の判定は、図8のシャッタースイッチSW1(62)の場合と同様に行うことができる。また、ステップS316における判定も図8と同様に行うことができる。なお、ステップS303においてFunc/Setボタンの操作に基づいてシャッタースイッチSW1(62)が「ON」になったと検知された場合、ステップS306ではFunc/Setボタンの操作状態が継続されているか否かが判定される。図8のステップS805においても同様である。また、ステップS306においてFunc/Setボタンの操作が解除されていた場合には、シャッタースイッチSW2(64)が解除されたと判定され(ステップS306において「OFF」)、ステップS316に移行する。この時点で既にFunc/Setボタンが解除されているので、ステップS316でもシャッタースイッチSW1(62)は解除されたと判定される(ステップS316において「OFF」)。
【0080】
次に、ステップS307においてシステム制御部50は撮影処理を行う。具体的には、まず、撮像素子12、A/D変換器16、画像処理部20、メモリ制御部22を介して、又は、A/D変換器から直接メモリ制御部22を介して、メモリ30に格納した画像データを書き込む露光処理を行う。また、メモリ制御部22そして必要に応じて画像処理部20を用いて、メモリ30に書き込まれた画像データを読み出して各種処理を行ってもよい。
【0081】
次に、ステップS309においてシステム制御部50は、現像処理を行う。具体的には、メモリ30に書き込まれた撮影画像データを読み出し、メモリ制御部22と、(必要に応じて)画像処理部20とを用いて所定の画素補間処理や色変換処理等を行う。現像処理後の画像データはメモリ30の所定領域に格納される。
【0082】
次に、ステップS309においてシステム制御部50は、圧縮処理を行う。具体的には、メモリ30の所定領域に格納された画像データを読み出し、圧縮・伸長部32を用いて、設定したモードに応じた画像圧縮を行う。圧縮処理後の画像データはメモリ30の所定領域に格納される。
【0083】
次に、ステップS310においてシステム制御部50は、暗号化処理を行う。具体的には、メモリ30の所定領域に格納された圧縮処理後の画像データを読み出し、暗号/復号部34を用いて所定の暗号化処理を行う。暗号化された画像データはメモリ30の所定領域に格納される。
【0084】
次に、ステップS311では、撮影した画像のレビュー表示を画像表示部28を用いて行なう。ステップS312では、シャッタースイッチSW2(64)が押されているか否かを判定する。この判定は、図8に示したシャッタースイッチSW1(62)に関する処理のフローチャートと同様に行うことができる。なお、ステップS306においてFunc/Setボタンの操作に基づいてシャッタースイッチSW2(64)が「ON」になったと検知された場合、ステップS312ではFunc/Setボタンの操作状態が継続されているか否かが判定される。図8のステップS805においても同様である。
【0085】
もし、シャッタースイッチSW2(64)が押されていると判定された場合には(ステップS312において「ON」)、ステップS311に戻り、レビュー表示を継続する。一方、シャッタースイッチSW2(64)の操作が解除されると(ステップS312において「OFF」)、ステップS313に移行してレビュー表示を終了する。ステップS314では、シャッタースイッチとしてFunc/Setボタンが利用されていたか否かを判定し、Func/Setボタンが利用されていた場合には(ステップS314において「YES」)、そのまま本処理を終了する。一方、Func/Setボタンが利用されていなかった場合には(ステップS314において「NO」)、ステップS315に移行する。ステップS315においてシステム制御部50は、シャッタースイッチSW1(62)が解除されたか否かを判定する。もし、シャッタースイッチSW1(62)が解除されたと判定された場合には(ステップS315において「OFF」)、本処理を終了する。一方、シャッタースイッチSW1(62)が解除されていないと判定された場合には(ステップS315において「ON」)、ステップS305に戻る。
【0086】
なお、Func/Setボタンをレリーズボタンとして代用する場合、スティッチモードや動画モード等において、レリーズボタンとしての代用を禁止してもよい。これによれば、縦位置撮影に不向きな撮影モードにおける誤操作を防止することが可能となる。
【0087】
以上のように、本実施形態においては縦位置撮影時にレリーズを行いやすいボタンを設定に応じてレリーズボタンとして代用する設定を可能とする。また、代用するように設定されたボタンを縦位置検知センサと組み合わせて活用することで、操作部材の少ないコンパクトデジタルカメラにおいても縦位置撮影をより簡便に行なうことが可能となる。
【0088】
[第2の実施形態]
次に本発明の第2の実施形態について説明する。ここで、第1の実施形態の撮影モード処理において、シャッタースイッチSW1(62)の代わりに、Func/Setボタンを使用していた場合を考える。この場合に、ステップS304及びステップS305における撮影準備処理においてはFunc/Setボタンの押下状態が継続されていなければならない。その結果として、ステップS306の判定段階でもFunc/Setボタンの押下状態が継続しており、ステップS307における撮影が実行されてしまう。従って、撮影準備完了時において非合焦が確認されても撮影が実行されてしまうことになる。
【0089】
そこで、本実施形態では、撮影準備完了表示の後に、ユーザに所定期間を与えることで、Func/Setボタンの操作を解除し撮影をキャンセル可能とする。
【0090】
図9は、図3のステップS303からステップS307及びステップS316に対応する、本実施形態における処理の流れを一例として示すフローチャートである。
【0091】
ステップS901においてシステム制御部50は、Func/Setボタンが操作されたか否かを判定する。もし、Func/Setボタンの操作を受け付けたと判定された場合には(ステップS901において「YES」)、ステップS902に移行して、システム制御部50はシャッタースイッチSW1(62)が「ON」になったことを検知する。次に、ステップS304及びステップS305において測距・測光処理及び撮影準備完了表示を行う。この処理の内容は、図3の同ステップにおいて説明したとおりである。
【0092】
撮影準備処理が終了すると、ステップS903に移行して、撮影準備完了後、Func/Setボタンが操作(押下)された状態が所定時間経過して継続しているか否かを判定する。もし、所定時間経過前に(ステップS903において「NO」)、Func/Setボタンの操作が解除された場合には(ステップS904において「YES」)、ステップS905に移行する。ステップS905においてシステム制御部50は、シャッタースイッチSW1(62)が「OFF」されたことを検知する。
【0093】
一方、Func/Setボタンの操作が解除されず(ステップS904において「NO」)、所定時間が経過した場合には(ステップS903において「YES」)、ステップS906に移行する。ステップS906においてシステム制御部50は、シャッタースイッチSW2(64)が「ON」になったことを検知する。これに応じて、ステップS307において撮影処理が行われる。この詳細は、図3において説明したとおりである。
【0094】
以上のように、本実施形態では、撮影準備完了後に所定の待機時間を設けることで、レリーズボタンを代用する場合であっても、1つのボタンで擬似的にシャッターボタンSW1(62)/SW2(64)を利用した場合と同様の動作が可能となる。よって、1つの代用ボタンで撮影準備完了時に、非合焦が確認された場合にも撮影をキャンセルすることが可能である。
【0095】
[第3の実施形態]
次に本発明の第3の実施形態について説明する。上述の実施形態では、撮影モード処理において、シャッタースイッチ62及び64の代わりに、Func/Setボタンを使用することができた。これに対し、本実施形態では、シャッタースイッチ62及び64の代わりに、操作部70に含まれるプリントボタンを使用する場合について説明する。
【0096】
操作部70には、再生モードにおいてプリント及び画像送信を実行するスイッチとして機能するプリントボタンを含むことができる。このプリントボタンは、表示部54の表示内容のうち、LED等と組み合わせて使用することができる。例えば、プリント及び画像送信が可能な場合に、表示部54のLEDが点灯し、プリントボタンを操作してプリント或いは画像送信を行うことができる。また、操作用表示部であるLEDは、プリントの実行中及び画像送信中にも点灯する。なお、LEDは、シャッタースイッチ62及び64の代わりにFunc/Setボタンを使用する場合であっても、表示させてもよい。
【0097】
本実施形態では、撮影モードにおいて、ユーザが撮像装置100を縦位置に構えた場合に、このプリントボタンがシャッタースイッチ62及び64として機能し得る点に特徴を有する。また、縦位置において撮影可能な場合、表示部54のLEDが点灯し、撮影可能な状態をユーザーに通知することができる。また、動画記録中は、LEDが点滅して動画記録中であることをユーザーに通知することもできる。
【0098】
図11は、本実施形態に対応する撮像装置100をデジタルカメラとして実施した場合の、外観の一例を示す図である。基本的な構成は図6に示したものと同様であるが、本実施形態では、プリントボタン1101を更に有している点で異なる。
【0099】
また、図12a及び図12bは、本発明の実施形態に対応する、縦位置時の画像表示部28の表示の一例を示す図である。ここで図12aは、レリーズボタンとしてのプリントボタン1101が下側に位置する場合の表示例を示す。また、図12bは、レリーズボタンとしてのプリントボタン1101が上側に位置する場合の表示例を示す。
【0100】
このとき、表示部28にはプリントボタン1101がレリーズボタンとして機能する旨の表示1201が表示されるので、ユーザはプリントボタン1201を利用して縦位置撮影を行うことができる。なお、プリントボタンをシャッタースイッチ62として利用する場合、図3のステップS303において、プリントボタンの操作を検知した場合(ステップS303において「ON」)、表示部54におけるLEDが消灯する。
【0101】
その他は、Func/Setボタンの代わりにプリントボタンをシャッタースイッチ62及び64として利用可能である点を除けば、他の処理については第1及び第2のの実施形態と同様であるので、説明を省略する。
【0102】
以上のように、本実施形態においては縦位置撮影時にプリントボタンをレリーズボタンとして代用する設定を可能とする。これにより、操作部材の少ないコンパクトデジタルカメラにおいても縦位置撮影をより簡便に行なうことが可能となる。
【0103】
[第4の実施形態]
次に本発明の第4の実施形態について説明する。本実施形態では、撮影モード処理において動画記録処理を行う場合について説明する。
【0104】
まず、図13及び図14を参照して動画記録時の処理の一例について説明する。図13は、シャッターボタンSW1(62)及びSW2(64)を使用した場合の動画記録処理の一例を示すフローチャートである。図14は、シャッターボタンSW1(62)及びSW2(64)の代わりに、操作部70に含まれるプリントボタンを使用した場合の動画記録処理の一例を示すフローチャートである。なお、プリントボタンの代わりに、Func/Setボタンを利用しても良い。
【0105】
図13において、動画記録開始を行う以前に実行される撮影のための準備処理までの処理は、図3のステップS301からステップS305に対応する。従って、対応する参照番号を付している。
【0106】
本実施形態において、ステップS306において、システム制御部50によりシャッタースイッチSW2(64)の操作がされたか否かが判定される。シャッタースイッチSW2(64)が操作されたと判定された場合には(ステップS306にいて「ON」)、ステップS1307に移行する。シャッタースイッチSW2(64)が操作されていないと判定された場合の処理は、第1の実施形態において説明した処理と同様である。
【0107】
ステップS1307では、システム制御部50の制御に基づき動画記録を開始する。動画記録は、例えば、MPEG2やMPEG4といった動き予測符号化方式の動画像圧縮アルゴリズムを利用して行う。このような動画記録処理は公知の処理であるので、より詳細な説明は簡単のために省略する。なお、このとき、同時に動画記録開始時の撮像装置100の姿勢を検出し、メモリ52に一時記憶する。
【0108】
次にステップS1308では、システム制御部50は、動画記録中にシャッタースイッチSW2(64)が操作されたか否かを判定する。もし、シャッタースイッチSW2(64)が操作された場合には(ステップS1308において「ON」)、ステップS1309に移行する。一方、シャッタースイッチSW2(64)が操作されていない場合には(ステップS1308において「OFF」)、動画記録を継続する。
【0109】
ステップS1309では、システム制御部50制御に基づき動画記録を停止し、ステップS1310に移行して動画ファイルを作成する。動画ファイルの作成が完了すると、続くステップS1311において、システム制御部の制御に基づき、撮影に関連する属性情報を含むサムネイルファイルの作成処理を行う。サムネイルファイルの作成処理については、図15を参照して後述する。
【0110】
次に、図14において、動画記録開始を行う以前に実行される撮影のための準備処理までの処理は、基本的には、図3のステップS301からステップS305に対応する。従って、対応する参照番号を付している。但し、ステップS303における処理は、シャッタースイッチSW1(62)ではなく、プリントボタンを利用するために、ステップS1403と置き換えている。ステップS1403では、プリントボタンが操作されたか否かを判定している。
【0111】
また、ステップS1407以降ステップS1411までの処理は、図13におけるステップS1307以降ステップS1311までの処理と同等である。但し、ステップS1408における処理では、やはりシャッタースイッチSW2(64)の代わりにプリントボタンを利用する点で異なる。ステップS1408では、システム制御部50はプリントボタンが操作されたか否かを判定している。なお、プリントボタンの場合、シャッタースイッチのようにSW1とSW2とを同一ボタンで切り換えて操作できないために、ステップS316に対応する処理は実行されない。
【0112】
次に、ステップS1311及びステップS1411におけるサムネイルファイルの作成処理について、図15を参照して説明する。図15は、本実施形態に対応するサムネイル作成処理の一例を示すフローチャートである。
【0113】
ステップS1501では、システム制御部50の制御に基づき、記録開始時における撮像装置100の姿勢の情報を記録する。即ち、記録開始時において縦位置、横位置のいずれかであるかの情報を取得して、サムネイルファイル内に記録する。次に、ステップS1502では、システム制御部50の制御に基づき、画像回転情報をサムネイルファイル内に記録する。この画像回転情報は、画像の回転の有無を表すフラグ情報であり、撮像装置100の姿勢の横位置を基本とした場合に、縦位置で撮影が行われている場合は、回転ありとしてフラグが”ON”となる。一方、横位置のままで撮影が行われている場合にはフラグが”OFF”となる。
【0114】
次に、ステップS1403では、システム制御部50の制御に基づき、サムネイルファイル作成以前に作成された動画ファイルの先頭フレームの縮小処理を行ってサムネール画像を生成し、サムネイルファイル内に記録する。更に、ステップS1404では、システム制御部50の制御に基づき、撮影情報として、撮影時刻などの動画記録開始時間、動画ファイルのデータサイズ等がサムネイルファイル内に記録される。
【0115】
以上のようにして、動画ファイルのサムネイル画像の他、撮影に関する属性情報がサムネイルファイル内に格納される。なお、サムネイルファイルに含められる属性情報には、上記の情報以外の撮影に関する情報が含まれていても良い。また、上記に挙げた情報の一部が属性情報として格納されても良い。
【0116】
なお、上記の実施形態では、撮影に関する属性情報をサムネイルファイル内に含めることとしたが、これに限らず、動画ファイル内に属性情報を記録してもよいし、サムネイルファイル以外の他の、動画ファイルに付帯するファイルに記録しても良い。
【0117】
次に、図16を参照して、プリントボタンを利用して縦位置撮影が可能な場合の、システム制御部50による表示部54のLEDの表示制御の一例を説明する。図16は、システム制御部50によるLEDの表示制御の一例を示すフローチャートである。
【0118】
まず、ステップS1601において、縦位置検知センサ75に基づき、システム制御部50が撮像装置100の姿勢を検出する。もし、縦位置である場合には(ステップS1601において「縦」)、ステップS1602に移行する。一方、横位置である場合には(ステップS1601において「横」)、ステップS1607に移行する。
【0119】
次に、ステップS1602では、システム制御部50はメモリ52に格納されているメニュー設定の内容を確認し、縦位置撮影が可能か否かを判定する。もし、縦位置撮影が可能と判定された場合には(ステップS1602において「YES」)、ステップS1603に移行する。一方、縦位置撮影設定がなされていない場合には(ステップS1602において「NO」)、ステップS1607に移行する。
【0120】
更に、ステップS1603では、システム制御部50は撮影可能状態であるか否かを判定する。ここで撮影可能状態とは、他の処理、例えばAF/AE等の撮影準備処理、WB色取り込み処理、現像処理等の撮影処理中の状態を言う。もし、撮影可能状態であれば(ステップS1603において「YSE」)、ステップS1604に移行する。一方、撮影可能状態でない場合には(ステップS1603において「NO」)、ステップS1607に移行する。
【0121】
ステップS1604では、システム制御部50は動画記録が行われているか否かを判定する。もし、動画記録が実行されていれば(ステップS1604において「YES」)、ステップS1605に移行する。一方、動画記録が実行されていなければ(ステップS1604において「NO」)、ステップS1606に移行する。
【0122】
ステップS1605では、システム制御部50により表示部54におけるLEDが点滅するように表示制御される。なお、本実施形態において点滅とは、LEDの点灯状態と消灯状態とが交互に繰り返される表示状態を言う。
【0123】
ステップS1606では、システム制御部50により表示部54におけるLEDが点灯するように表示制御される。また、ステップS1607では、システム制御部50により表示部54におけるLEDが消灯するように表示制御される。
【0124】
以上のように、撮影可能状態であり、かつ、動画記録中でない場合には、LEDが点灯し、縦位置におけるプリントボタンを利用した動画撮影指示が可能であることがユーザに対して通知される。また、撮影可能状態であり、かつ、動画記録中である場合には、LEDが点滅し、縦位置におけるプリントボタンを利用した動画記録が実行中であるがユーザに対して通知される。それ以外の場合には、LEDは消灯しているため、プリントボタンを利用した動画撮影が実行できない、或いは実行されていないことをユーザに対して通知することができる。
【0125】
このように、本実施形態によれば、撮像装置100の縦位置における動画撮影が可能となると共に、動画撮影の可否及び動画撮影が実行中か否かをユーザに対し通知して、操作性を向上させることができる。
【0126】
[その他の実施形態]
以上の本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0127】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0128】
【図1】本発明の実施形態に対応する撮像装置100の構成の一例を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に対応するメインルーチンの一例に対応するフローチャートである。
【図3】本発明の第1の実施形態に対応する撮影モード処理の一例に対応するフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態に対応する、縦位置時の表示処理の一例に対応するフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態に対応する設定画面の一例を示す図である。
【図6】本発明の実施形態に対応する、撮像装置100をデジタルカメラとして実施した場合を説明するための図である。
【図7】本発明の実施形態に対応する、撮影モード時に撮像装置100本体が横位置の状態でFunc/Setボタンが操作された場合に画像表示部28に表示される画面の一例を示す図である。
【図8】本発明の実施形態に対応するシャッタースイッチSW1(62)の操作の有無を判定する処理の一例に対応するフローチャートである。
【図9】本発明の第2の実施形態に対応する処理のフローチャートである。
【図10a】本発明の実施形態に対応する、縦位置時の画像表示部28の表示の一例を示す図である。
【図10b】本発明の実施形態に対応する、縦位置時の画像表示部28の表示の他の一例を示す図である。
【図11】本発明の第3の実施形態に対応する、撮像装置100をデジタルカメラとして実施した場合を説明するための図である。
【図12a】本発明の第3の実施形態に対応する、縦位置時の画像表示部28の表示の一例を示す図である。
【図12b】本発明の第3の実施形態に対応する、縦位置時の画像表示部28の表示の他の一例を示す図である。
【図13】本発明の第4の実施形態に対応する、縦位置時の動画記録処理の一例を示すフローチャートである。
【図14】本発明の第4の実施形態に対応する、縦位置時の動画記録処理の他の一例を示すフローチャートである。
【図15】本発明の第4の実施形態に対応する、縦位置時の動画記録処理時のサムネイルファイル作成処理の一例を示すフローチャートである。
【図16】本発明の第4の実施形態に対応する、システム制御部50によるLEDの表示制御の一例を示すフローチャートである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体を撮像し、画像データを生成する撮像手段と、ユーザの操作に応じて前記撮像手段による撮像の指示を受け付ける撮像指示受付手段とを少なくとも備える撮像装置であって、
前記撮像装置の姿勢を検出する姿勢検出手段と、
前記ユーザからの操作を受け付ける操作受付手段と、
前記撮像指示受付手段において受け付けた前記指示に応じて、前記撮像手段を制御して撮像を行う制御手段とを備え、
前記制御手段は、
前記姿勢検出手段において前記撮像装置が第1の姿勢であると検出され、かつ、前記操作受付手段において前記ユーザからの操作を受け付けた場合に、該操作に応じて前記撮像手段を制御して撮像を行うことを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記姿勢検出手段において前記撮像装置が第2の姿勢であると検出した場合には、前記操作受付手段において前記ユーザからの操作を受け付けた場合であっても、該操作に応じて前記撮像手段を制御して撮像を行わないことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記姿勢検出手段において前記撮像装置が第1の姿勢であると検出され、かつ、前記操作受付手段において前記ユーザからの操作を受け付けた場合であっても、前記撮像指示受付手段から前記指示を受け付けた場合には、該指示に応じて前記撮像手段による撮像を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記姿勢検出手段において前記撮像装置が第2の姿勢であると検出された場合に、前記操作受付手段は、前記ユーザからの操作を記撮像装置の前記撮像手段による撮像以外の機能に関する指示として受け付けることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の撮像装置。
【請求項5】
前記姿勢検出手段において前記撮像装置が第1の姿勢であると検出され、かつ、前記操作受付手段において前記ユーザからの操作を受け付けた場合に、該操作を前記撮像手段を制御して撮像を行う指示として受け付けるか否かの設定を受け付ける設定受付手段を更に備え、
該指示として受け付ける設定を受け付けた場合に、前記制御手段は、前記姿勢検出手段において前記撮像装置が第1の姿勢であると検出され、かつ、前記操作受付手段において前記ユーザからの操作を受け付けた場合に、前記撮像手段を制御して撮像を行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の撮像装置。
【請求項6】
画像表示を行う表示手段を更に備え、
前記指示として受け付ける設定を受け付けた場合であって、前記姿勢検出手段において前記撮像装置が第1の姿勢であると検出された場合に、前記表示手段には、前記操作受付手段を前記撮像指示受付手段として利用可能である旨が表示されることを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
【請求項7】
前記第1の姿勢は、前記表示手段が前記ユーザから見て横長となるような前記撮像装置の姿勢であり、前記第2の姿勢は、前記表示手段が前記ユーザからみて縦長となるような前記撮像装置の姿勢であることを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
【請求項8】
前記撮像指示受付手段は、前記撮像手段における撮像の準備の指示を受け付ける第1の撮像指示受付手段と、該準備に基づく前記撮像手段による撮像の指示を受け付ける第2の撮像受付指示手段とを備え、
前記制御手段は、前記操作受付手段に対する操作に基づいて前記撮像を行う場合に、前記操作受付手段に対する操作の開始を、前記第1の撮像指示受付手段に対する指示として受け付け、前記操作受付手段に対する操作の継続状態を、前記第2の撮像指示受付手段に対する指示として受け付けることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の撮像装置。
【請求項9】
前記制御手段は、前記操作受付手段に対する操作の開始を、前記第1の撮像指示受付手段に対する指示として受け付けた場合に、該指示に応じて行われた前記撮像の準備完了後、所定時間が経過した後に、前記操作受付手段に対する操作の継続状態を、前記第2の撮像指示受付手段に対する指示として受け付けることを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
【請求項10】
前記撮像手段を制御して前記撮影を行うために前記操作受付手段が利用可能であるかを表示する操作用表示手段を更に備え、
前記制御手段は、
前記姿勢検出手段において前記撮像装置が第1の姿勢であると検出された場合に前記操作用表示手段による第1の表示形態における表示を行わせることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の撮像装置。
【請求項11】
前記制御手段は、
前記姿勢検出手段において前記撮像装置が第1の姿勢であると検出され、かつ、前記操作受付手段において前記ユーザからの操作を受け付けた場合に、前記操作用表示手段による第2の表示形態における表示を行わせることを特徴とする請求項10に記載の撮像装置。
【請求項12】
前記制御手段は、
前記姿勢検出手段において前記撮像装置が第1の姿勢であると検出され、かつ、前記操作受付手段において前記ユーザからの操作を受け付けた場合、または、前記姿勢検出手段において前記撮像装置が第2の姿勢であると検出された場合に、前記操作用表示手段による表示を行わせないことを特徴とする請求項10に記載の撮像装置。
【請求項13】
前記制御手段が前記撮像手段を制御して動画撮影を行う場合に、該動画撮影に関連する属性情報を生成する生成手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の撮像装置。
【請求項14】
前記属性情報には、前記撮像装置の姿勢、画像の回転、撮影時刻及び動画像のデータサイズの少なくともいずれかが含まれることを特徴とする請求項13に記載の撮像装置。
【請求項15】
前記生成手段は、動画像の代表フレームのサムネイル画像を更に生成することを特徴とする請求項13又は14に記載の撮像装置。
【請求項16】
被写体を撮像し、画像データを生成する撮像部と、ユーザの操作に応じて前記撮像部による撮像の指示を受け付ける撮像指示受付部と、前記撮像指示受付部において受け付けた前記指示に応じて、前記撮像部を制御して撮像を行う制御部とを少なくとも備える撮像装置の制御方法であって、
前記撮像装置の姿勢を検出する姿勢検出工程と、
前記ユーザからの操作を操作受付部において受け付ける操作受付工程とを備え、
前記制御部は、前記姿勢検出工程において前記撮像装置が第1の姿勢であると検出され、かつ、前記操作受付工程において前記ユーザからの操作を受け付けた場合に、該操作に応じて前記撮像部を制御して撮像を行うことを特徴とする撮像装置の制御方法。
【請求項17】
前記制御部は、前記姿勢検出工程において前記撮像装置が第2の姿勢であると検出された場合には、前記操作受付工程において前記ユーザからの操作を受け付けた場合であっても、該操作に応じて前記撮像部を制御して撮像を行わないことを特徴とする請求項16に記載の撮像装置の制御方法。
【請求項18】
前記制御部は、前記姿勢検出工程において前記撮像装置が第1の姿勢であると検出され、かつ、前記操作受付工程において前記ユーザからの操作を受け付けた場合であっても、前記撮像指示受付部から前記指示を受け付けた場合には、該指示に応じて前記撮像部による撮像を行うことを特徴とする請求項16又は17に記載の撮像装置の制御方法。
【請求項19】
前記姿勢検出工程において前記撮像装置が第2の姿勢であると検出された場合に、前記操作受付工程では、前記ユーザからの操作を記撮像装置の前記撮像部による撮像以外の機能に関する指示として受け付けることを特徴とする請求項16乃至18のいずれかに記載の撮像装置の制御方法。
【請求項20】
前記撮像装置は、前記姿勢検出工程において前記撮像装置が第1の姿勢であると検出され、かつ、前記操作受付工程において前記ユーザからの操作を受け付けた場合に、該操作を前記撮像部を制御して撮像を行う指示として受け付けるか否かの設定を受け付ける設定受付工程を更に備え、
該指示として受け付ける設定を受け付けた場合に、前記制御部は、前記姿勢検出工程において前記撮像装置が第1の姿勢であると検出され、かつ、前記操作受付工程において前記ユーザからの操作を受け付けた場合に、前記撮像部を制御して撮像を行うことを特徴とする請求項16乃至19のいずれかに記載の撮像装置の制御方法。
【請求項21】
前記撮像装置は画像表示を行う表示部を更に備え、
前記指示として受け付ける設定を受け付けた場合であって、前記姿勢検出工程において前記撮像装置が第1の姿勢であると検出された場合に、前記表示部には、前記操作受付部を前記撮像指示受付部として利用可能である旨が表示されることを特徴とする請求項20に記載の撮像装置の制御方法。
【請求項22】
前記第1の姿勢は、前記ユーザから見て前記表示部が横長となるような前記撮像装置の姿勢であり、前記第2の姿勢は、前記ユーザから見て前記表示部が縦長となるような前記撮像装置の姿勢であることを特徴とする請求項21に記載の撮像装置の制御方法。
【請求項23】
前記撮像指示受付部は、前記撮像部における撮像の準備の指示を受け付ける第1の撮像指示受付部と、該準備に基づく前記撮像部による撮像の指示を受け付ける第2の撮像受付指示部とを備え、
前記制御部は、前記操作受付部に対する操作に基づいて前記撮像を行う場合に、前記操作受付部に対する操作の開始を、前記第1の撮像指示受付部に対する指示として受け付け、前記操作受付部に対する操作の継続状態を、前記第2の撮像指示受付部に対する指示として受け付けることを特徴とする請求項16乃至22のいずれかに記載の撮像装置の制御方法。
【請求項24】
前記制御部は、前記操作受付部に対する操作の開始を、前記第1の撮像指示受付部に対する指示として受け付けた場合に、該指示に応じて行われた前記撮像の準備完了後、所定時間が経過した後に、前記操作受付部に対する操作の継続状態を、前記第2の撮像指示受付部に対する指示として受け付けることを特徴とする請求項23に記載の撮像装置の制御方法。
【請求項25】
前記撮像装置は、前記撮像部を制御して前記撮影を行うために前記操作受付部が利用可能であるかを表示する操作用表示部を更に備え、
前記制御部は、前記姿勢検出工程において前記撮像装置が第1の姿勢であると検出された場合に前記操作用表示部による第1の表示形態における表示を行わせることを特徴とする請求項16乃至24のいずれかに記載の撮像装置の制御方法。
【請求項26】
前記制御部は、前記姿勢検出工程において前記撮像装置が第1の姿勢であると検出され、かつ、前記操作受付工程において前記ユーザからの操作を受け付けた場合に、前記操作用表示部による第2の表示形態における表示を行わせることを特徴とする請求項25に記載の撮像装置の制御方法。
【請求項27】
前記制御部は、前記姿勢検出工程において前記撮像装置が第1の姿勢であると検出され、かつ、前記操作受付工程において前記ユーザからの操作を受け付けた場合、または、前記姿勢検出工程において前記撮像装置が第2の姿勢であると検出された場合に、前記操作用表示部による表示を行わせないことを特徴とする請求項25に記載の撮像装置の制御方法。
【請求項28】
前記制御部が前記撮像部を制御して動画撮影を行う場合に、該動画撮影に関連する属性情報を生成する生成工程を更に備えることを特徴とする請求項16乃至27のいずれかに記載の撮像装置の制御方法。
【請求項29】
前記属性情報には、前記撮像装置の姿勢、画像の回転、撮影時刻及び動画像のデータサイズの少なくともいずれかが含まれることを特徴とする請求項28に記載の撮像装置の制御方法。
【請求項30】
前記生成工程では、動画像の代表フレームのサムネイル画像が更に生成されることを特徴とする請求項28又は29に記載の撮像装置の制御方法。
【請求項31】
請求項16乃至30のいずれかに記載の撮像装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
【請求項32】
請求項31に記載のコンピュータプログラムを格納したコンピュータで読み取り可能な記憶媒体。
【請求項1】
被写体を撮像し、画像データを生成する撮像手段と、ユーザの操作に応じて前記撮像手段による撮像の指示を受け付ける撮像指示受付手段とを少なくとも備える撮像装置であって、
前記撮像装置の姿勢を検出する姿勢検出手段と、
前記ユーザからの操作を受け付ける操作受付手段と、
前記撮像指示受付手段において受け付けた前記指示に応じて、前記撮像手段を制御して撮像を行う制御手段とを備え、
前記制御手段は、
前記姿勢検出手段において前記撮像装置が第1の姿勢であると検出され、かつ、前記操作受付手段において前記ユーザからの操作を受け付けた場合に、該操作に応じて前記撮像手段を制御して撮像を行うことを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記姿勢検出手段において前記撮像装置が第2の姿勢であると検出した場合には、前記操作受付手段において前記ユーザからの操作を受け付けた場合であっても、該操作に応じて前記撮像手段を制御して撮像を行わないことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記姿勢検出手段において前記撮像装置が第1の姿勢であると検出され、かつ、前記操作受付手段において前記ユーザからの操作を受け付けた場合であっても、前記撮像指示受付手段から前記指示を受け付けた場合には、該指示に応じて前記撮像手段による撮像を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記姿勢検出手段において前記撮像装置が第2の姿勢であると検出された場合に、前記操作受付手段は、前記ユーザからの操作を記撮像装置の前記撮像手段による撮像以外の機能に関する指示として受け付けることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の撮像装置。
【請求項5】
前記姿勢検出手段において前記撮像装置が第1の姿勢であると検出され、かつ、前記操作受付手段において前記ユーザからの操作を受け付けた場合に、該操作を前記撮像手段を制御して撮像を行う指示として受け付けるか否かの設定を受け付ける設定受付手段を更に備え、
該指示として受け付ける設定を受け付けた場合に、前記制御手段は、前記姿勢検出手段において前記撮像装置が第1の姿勢であると検出され、かつ、前記操作受付手段において前記ユーザからの操作を受け付けた場合に、前記撮像手段を制御して撮像を行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の撮像装置。
【請求項6】
画像表示を行う表示手段を更に備え、
前記指示として受け付ける設定を受け付けた場合であって、前記姿勢検出手段において前記撮像装置が第1の姿勢であると検出された場合に、前記表示手段には、前記操作受付手段を前記撮像指示受付手段として利用可能である旨が表示されることを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
【請求項7】
前記第1の姿勢は、前記表示手段が前記ユーザから見て横長となるような前記撮像装置の姿勢であり、前記第2の姿勢は、前記表示手段が前記ユーザからみて縦長となるような前記撮像装置の姿勢であることを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
【請求項8】
前記撮像指示受付手段は、前記撮像手段における撮像の準備の指示を受け付ける第1の撮像指示受付手段と、該準備に基づく前記撮像手段による撮像の指示を受け付ける第2の撮像受付指示手段とを備え、
前記制御手段は、前記操作受付手段に対する操作に基づいて前記撮像を行う場合に、前記操作受付手段に対する操作の開始を、前記第1の撮像指示受付手段に対する指示として受け付け、前記操作受付手段に対する操作の継続状態を、前記第2の撮像指示受付手段に対する指示として受け付けることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の撮像装置。
【請求項9】
前記制御手段は、前記操作受付手段に対する操作の開始を、前記第1の撮像指示受付手段に対する指示として受け付けた場合に、該指示に応じて行われた前記撮像の準備完了後、所定時間が経過した後に、前記操作受付手段に対する操作の継続状態を、前記第2の撮像指示受付手段に対する指示として受け付けることを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
【請求項10】
前記撮像手段を制御して前記撮影を行うために前記操作受付手段が利用可能であるかを表示する操作用表示手段を更に備え、
前記制御手段は、
前記姿勢検出手段において前記撮像装置が第1の姿勢であると検出された場合に前記操作用表示手段による第1の表示形態における表示を行わせることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の撮像装置。
【請求項11】
前記制御手段は、
前記姿勢検出手段において前記撮像装置が第1の姿勢であると検出され、かつ、前記操作受付手段において前記ユーザからの操作を受け付けた場合に、前記操作用表示手段による第2の表示形態における表示を行わせることを特徴とする請求項10に記載の撮像装置。
【請求項12】
前記制御手段は、
前記姿勢検出手段において前記撮像装置が第1の姿勢であると検出され、かつ、前記操作受付手段において前記ユーザからの操作を受け付けた場合、または、前記姿勢検出手段において前記撮像装置が第2の姿勢であると検出された場合に、前記操作用表示手段による表示を行わせないことを特徴とする請求項10に記載の撮像装置。
【請求項13】
前記制御手段が前記撮像手段を制御して動画撮影を行う場合に、該動画撮影に関連する属性情報を生成する生成手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の撮像装置。
【請求項14】
前記属性情報には、前記撮像装置の姿勢、画像の回転、撮影時刻及び動画像のデータサイズの少なくともいずれかが含まれることを特徴とする請求項13に記載の撮像装置。
【請求項15】
前記生成手段は、動画像の代表フレームのサムネイル画像を更に生成することを特徴とする請求項13又は14に記載の撮像装置。
【請求項16】
被写体を撮像し、画像データを生成する撮像部と、ユーザの操作に応じて前記撮像部による撮像の指示を受け付ける撮像指示受付部と、前記撮像指示受付部において受け付けた前記指示に応じて、前記撮像部を制御して撮像を行う制御部とを少なくとも備える撮像装置の制御方法であって、
前記撮像装置の姿勢を検出する姿勢検出工程と、
前記ユーザからの操作を操作受付部において受け付ける操作受付工程とを備え、
前記制御部は、前記姿勢検出工程において前記撮像装置が第1の姿勢であると検出され、かつ、前記操作受付工程において前記ユーザからの操作を受け付けた場合に、該操作に応じて前記撮像部を制御して撮像を行うことを特徴とする撮像装置の制御方法。
【請求項17】
前記制御部は、前記姿勢検出工程において前記撮像装置が第2の姿勢であると検出された場合には、前記操作受付工程において前記ユーザからの操作を受け付けた場合であっても、該操作に応じて前記撮像部を制御して撮像を行わないことを特徴とする請求項16に記載の撮像装置の制御方法。
【請求項18】
前記制御部は、前記姿勢検出工程において前記撮像装置が第1の姿勢であると検出され、かつ、前記操作受付工程において前記ユーザからの操作を受け付けた場合であっても、前記撮像指示受付部から前記指示を受け付けた場合には、該指示に応じて前記撮像部による撮像を行うことを特徴とする請求項16又は17に記載の撮像装置の制御方法。
【請求項19】
前記姿勢検出工程において前記撮像装置が第2の姿勢であると検出された場合に、前記操作受付工程では、前記ユーザからの操作を記撮像装置の前記撮像部による撮像以外の機能に関する指示として受け付けることを特徴とする請求項16乃至18のいずれかに記載の撮像装置の制御方法。
【請求項20】
前記撮像装置は、前記姿勢検出工程において前記撮像装置が第1の姿勢であると検出され、かつ、前記操作受付工程において前記ユーザからの操作を受け付けた場合に、該操作を前記撮像部を制御して撮像を行う指示として受け付けるか否かの設定を受け付ける設定受付工程を更に備え、
該指示として受け付ける設定を受け付けた場合に、前記制御部は、前記姿勢検出工程において前記撮像装置が第1の姿勢であると検出され、かつ、前記操作受付工程において前記ユーザからの操作を受け付けた場合に、前記撮像部を制御して撮像を行うことを特徴とする請求項16乃至19のいずれかに記載の撮像装置の制御方法。
【請求項21】
前記撮像装置は画像表示を行う表示部を更に備え、
前記指示として受け付ける設定を受け付けた場合であって、前記姿勢検出工程において前記撮像装置が第1の姿勢であると検出された場合に、前記表示部には、前記操作受付部を前記撮像指示受付部として利用可能である旨が表示されることを特徴とする請求項20に記載の撮像装置の制御方法。
【請求項22】
前記第1の姿勢は、前記ユーザから見て前記表示部が横長となるような前記撮像装置の姿勢であり、前記第2の姿勢は、前記ユーザから見て前記表示部が縦長となるような前記撮像装置の姿勢であることを特徴とする請求項21に記載の撮像装置の制御方法。
【請求項23】
前記撮像指示受付部は、前記撮像部における撮像の準備の指示を受け付ける第1の撮像指示受付部と、該準備に基づく前記撮像部による撮像の指示を受け付ける第2の撮像受付指示部とを備え、
前記制御部は、前記操作受付部に対する操作に基づいて前記撮像を行う場合に、前記操作受付部に対する操作の開始を、前記第1の撮像指示受付部に対する指示として受け付け、前記操作受付部に対する操作の継続状態を、前記第2の撮像指示受付部に対する指示として受け付けることを特徴とする請求項16乃至22のいずれかに記載の撮像装置の制御方法。
【請求項24】
前記制御部は、前記操作受付部に対する操作の開始を、前記第1の撮像指示受付部に対する指示として受け付けた場合に、該指示に応じて行われた前記撮像の準備完了後、所定時間が経過した後に、前記操作受付部に対する操作の継続状態を、前記第2の撮像指示受付部に対する指示として受け付けることを特徴とする請求項23に記載の撮像装置の制御方法。
【請求項25】
前記撮像装置は、前記撮像部を制御して前記撮影を行うために前記操作受付部が利用可能であるかを表示する操作用表示部を更に備え、
前記制御部は、前記姿勢検出工程において前記撮像装置が第1の姿勢であると検出された場合に前記操作用表示部による第1の表示形態における表示を行わせることを特徴とする請求項16乃至24のいずれかに記載の撮像装置の制御方法。
【請求項26】
前記制御部は、前記姿勢検出工程において前記撮像装置が第1の姿勢であると検出され、かつ、前記操作受付工程において前記ユーザからの操作を受け付けた場合に、前記操作用表示部による第2の表示形態における表示を行わせることを特徴とする請求項25に記載の撮像装置の制御方法。
【請求項27】
前記制御部は、前記姿勢検出工程において前記撮像装置が第1の姿勢であると検出され、かつ、前記操作受付工程において前記ユーザからの操作を受け付けた場合、または、前記姿勢検出工程において前記撮像装置が第2の姿勢であると検出された場合に、前記操作用表示部による表示を行わせないことを特徴とする請求項25に記載の撮像装置の制御方法。
【請求項28】
前記制御部が前記撮像部を制御して動画撮影を行う場合に、該動画撮影に関連する属性情報を生成する生成工程を更に備えることを特徴とする請求項16乃至27のいずれかに記載の撮像装置の制御方法。
【請求項29】
前記属性情報には、前記撮像装置の姿勢、画像の回転、撮影時刻及び動画像のデータサイズの少なくともいずれかが含まれることを特徴とする請求項28に記載の撮像装置の制御方法。
【請求項30】
前記生成工程では、動画像の代表フレームのサムネイル画像が更に生成されることを特徴とする請求項28又は29に記載の撮像装置の制御方法。
【請求項31】
請求項16乃至30のいずれかに記載の撮像装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
【請求項32】
請求項31に記載のコンピュータプログラムを格納したコンピュータで読み取り可能な記憶媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10a】
【図10b】
【図11】
【図12a】
【図12b】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10a】
【図10b】
【図11】
【図12a】
【図12b】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2007−58208(P2007−58208A)
【公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−207170(P2006−207170)
【出願日】平成18年7月28日(2006.7.28)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年7月28日(2006.7.28)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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