説明

操作装置

【課題】ダイヤルの操作に要する力を小さくできて、ダイヤル径を大きくすることなく操作性を良くでき、意匠性を良くすることもできる操作装置を提供する。
【解決手段】ダイヤル7を回転操作すると、内歯歯車11から第1のギヤ22の径大歯部23へと回転が伝達され、さらに径小歯部25から第2のギヤ26の内歯歯車27へと回転が伝達されることで、回転体であるプーリ29が回転される。このとき、回転操作により回転されるダイヤル7の回転量は、プーリ29の回転量よりも大きくしている。また、第1のギヤ22が回転されることにより、径小歯部24から指示部材12の内歯歯車17へと回転が伝達され、指示部材12が回転される。このとき、指示部材12の回転量は、ダイヤル7の回転量と異なり、指示部材12は、プーリ29の回転による操作対象の操作状態を指示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ダイヤル式で且つ機械式の操作装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、例えば自動車などの車両においては、空調装置の吹出しモードの切替えなどをするのに、ダイヤル式で且つ機械式の操作装置を備えたものが供されている。その操作装置は、ダイヤルを回転操作することで、上記空調装置の吹出しモードの切替えなどをするダンパに連なるケーブルを、プーリを介して動かすようになっている。従って、ダイヤルの回転はプーリに伝達されるようになっており、ダイヤルの回転量とプーリの回転量とは同じ(1:1)に設定されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−96580号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記構成の場合、ダイヤルを回転操作するには、ダンパを動かす力やケーブルとプーリとの間の摩擦に消耗される以上の力などが必要であり、ダイヤルの操作に要する力が比較的大きくなる。そこで、ダイヤル径を大きくしてダイヤルを回し易くすることが一般的であるが、この場合、ダイヤル径が大きくなることで、見栄えが良くないという問題点を有する。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ダイヤルの操作に要する力を小さくでき、これにより、ダイヤル径を大きくすることなく操作性を良くでき、意匠性を良くすることもできる操作装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の操作装置は、回転可能に設けられたダイヤルと、操作対象を操作するための回転体と、前記ダイヤルとは別に回転可能に設けられ、前記操作対象の操作状態を指示する指示部材と、前記回転体及び前記指示部材に前記ダイヤルからの回転を伝達する回転伝達手段とを具備し、前記回転伝達手段を、前記回転体の回転量より前記ダイヤルの回転量が多く、前記指示部材の回転量が前記ダイヤルの回転量と異なるように、前記ダイヤルの回転を前記回転体及び前記指示部材に伝達する構成としたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
上記手段によれば、ダイヤルを回転操作すると、ダイヤルの回転が回転伝達手段を介して、回転体及び指示部材に伝達される。このとき、ダイヤルの回転量が回転体の回転量よりも多く、つまり、操作状態を変更するときに要求されるダイヤルの回転角が、この操作に対応する回転体の回転角よりも大きくなるので、従来の操作に比べると、ダイヤルの操作に要する力を小さくすることができる。また、指示部材は、操作対象の操作状態を指示しながら、回転体の回転に応じてダイヤルとは異なる回転速度で回転する。
これにより、ダイヤル径を大きくすることなく操作性を良くでき、意匠性を良くすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す断面図
【図2】正面図
【図3】斜視図
【図4】本発明の第2の実施形態を示す断面図
【図5】正面図
【図6】斜視図
【図7】本発明の第3の実施形態を示す断面図
【図8】正面図
【図9】斜視図
【図10】本発明の第4の実施形態を示す断面図
【図11】正面図
【図12】斜視図
【発明を実施するための形態】
【0009】
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態について、図1〜図3を参照して説明する。
まず、図1は、車両用、特には自動車用の、空調操作に供するダイヤル式操作装置を組み立てた状態で示している。ボディ1は、円筒状の外筒部2と、これに一体に形成された内筒部3とを有している。外筒部2には、前縁部に環状の係合部4が設けられている。内筒部3は、奥壁部5を有し、この奥壁部5には、孔6が設けられている。
【0010】
外筒部2の内側には、ダイヤル7が回転可能に設けられている。図3にも示すように、ダイヤル7は、円筒状の摘み部8と、それより径大な環状部9とからなり、それらの間に段部10を有している。段部10を、前記係合部4に係合させることで、ダイヤル7の抜け止めをしている。環状部9の内周面には、内歯歯車11が設けられている。
【0011】
ダイヤル7の内側には、内筒部3の外周に位置して、円筒状の指示部材12が回転可能に設けられている。指示部材12の前縁部13は、内側に突出していて、図2に示すように、その1箇所に指針部14が設けられている。指示部材12は後部に、段部15と、前部より径大な環状部16とを有し、段部15をダイヤル7の段部10の裏面に係合させることで、指示部材12の抜け止めをしている。環状部16の内周面には内歯歯車17が設けられている。
【0012】
ボディ1の内筒部3の前端部には、該部の開放面を閉塞するように表示部材18が取り付けられている。この表示部材18は、薄板状にて、図2に示すように、円形であり、前記自動車の空調操作用、特にはこの場合、車室内に対する空気の吹出しモードを、操作状態として選択させるためのもので、透光性を有する複数のマークによる表示部19を、外周部に環状に配置して有している。
【0013】
ボディ1の内筒部3の奥壁部5の後面には、配線基板20が設けられている。この配線基板20には、ランプ21を実装しており、ランプ21は上記奥壁部5の孔6からボディ1の内筒部3内に突入されていて、前記表示部19を奥方から照明するようになっている。
【0014】
ダイヤル7とボディ1の内筒部3との間には、第1のギヤ22が回転可能に設けられている。この第1のギヤ22は、径大歯部23及び径小歯部24,25を有し、図示を省略するが、内筒部3に支持されている。この第1のギヤ22は径大歯部23でダイヤル7の内歯歯車11と噛合し、それより前方の径小歯部24で指示部材12の内歯歯車17と噛合し、後方の径小歯部25で第2のギヤ26と噛合している。
【0015】
上記第2のギヤ26は、前記ランプ21よりも後方に設けられており、内周面に内歯歯車27を有し、この内歯歯車27に上記第1のギヤ22の径小歯部25が噛合している。また、この第2のギヤ26の内側の中央には、円筒状のリブ28が設けられており、このリブ28の内側に、回転体であるプーリ29に径大軸部30を介して一体に形成された径小軸部31が挿入されて結合されている。プーリ29はまた、ボディ1に結合されたブラケット32によって、回転可能に支持されている。詳細には、ブラケット32が、中央部に円筒部33を有し、この円筒部33に前記径大軸部30が挿入されていて、円筒部33がプーリ29を支持している。
【0016】
プーリ29には、ケーブル34が巻装されている。ケーブル34は、空調装置の吹出しモードの切替えをする操作対象としてのダンパ(図示しない)に連なって、このダンパを動かすものである。
【0017】
以上において、ダイヤル7の内歯歯車11、第1のギヤ22の径大歯部23及び径小歯部24,25、第2のギヤ26の内歯歯車27、指示部材12の内歯歯車17がダイヤル7からの回転を伝達する回転伝達手段としての役割を果たし、この回転伝達手段は、プーリ29の回転量よりダイヤル7の回転量が多く、指示部材12の回転量がダイヤル7の回転量と異なるように、特には指示部材12の回転量がダイヤル7の回転量より少なく、さらには指示部材12の回転量がプーリ29の回転量と同じになるように、ギヤ比を設定している。
【0018】
次に、上記構成の作用について説明する。
まず、ダイヤル7の摘み部8を摘んでダイヤル7を回転操作すると、ダイヤル7の内歯歯車11から第1のギヤ22の径大歯部23へと回転が伝達され、さらに第1のギヤ22の径小歯部25から第2のギヤ26の内歯歯車27へと回転が伝達されることで、径小軸部31及び径大軸部30を介して、回転体であるプーリ29が回転される。このとき、回転操作により回転されるダイヤル7の回転量、すなわち回転角は、プーリ29の回転角(回転量)よりも大きくしている。プーリ29が回転されると、ケーブル34を介してダンパが動かされ、空調装置の吹出しモードの切替えが行われる。
【0019】
また、第1のギヤ22が回転されることにより、第1のギヤ22の径小歯部24から指示部材12の内歯歯車17へと回転が伝達され、指示部材12が回転される。このとき、回転操作により回転されるダイヤル7の回転量、すなわち回転角と、指示部材12の回転角(回転量)が異なり、特には指示部材12の回転角がダイヤル7の回転角より小さく、さらにはプーリ29の回転角と同じにしているので、指示部材12は、ダイヤル7の回転を指示せず、プーリ29の回転、ひいては吹出しモードの切替えをするダンパの作動に合致する表示部19の一つ一つを指針部14で選択指示する。
【0020】
なお、指針部14は、ダイヤル7の回転に伴い、表示部19の配列範囲である例えば270°(図2参照)の角度範囲を周回移動するようになっていて、また、表示部19は、ランプ21により照明されていて、指針部14と合わせることで、吹出しモードが明瞭に確認できる。
【0021】
このように本実施形態によれば、操作状態を変更するときに要求されるダイヤル7の回転量を、その操作に対応するプーリ29の回転量よりも多くしたので、従来の操作に比べると、ダイヤル7の操作に要する力を小さくすることができる。
すなわち、要求されるプーリ29の回転量が従来と同じであるとすれば、本実施形態では従来の操作に比較して多くの回転量でダイヤル7を回転させることになり、これは操作者の操作力を小さくすることにつながる。また、ダイヤル径を小さくしても操作力を小さくしたままにすることが可能なので、ダイヤル径を小さくすることができる。
【0022】
これにより、ダイヤル径を大きくすることなく操作性を良くでき、また、ダイヤル径を小さくできるので意匠性を良くすることもできる。
そして、ダイヤル7の回転量をプーリ29の回転量より多くしても、指示部材12の回転量はダイヤル7の回転量とは異なるので、指示部材12は、ダイヤル7の回転をそのまま指示することなく、プーリ29の回転に応じて操作状態の適切な指示をすることができる。特に指示部材12の回転量はダイヤル7の回転量より少なく、さらにはプーリ29の回転量と同じであるので、指示部材12は、プーリ29の回転に応じて操作状態のより適切な指示をすることができる。
【0023】
以下、本発明の第2、第3、第4の実施形態について、図4〜図12を参照して説明する。なお、図4〜図12には上記第1の実施形態と同一部分には同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてだけ説明する。
【0024】
[第2の実施形態]
図4〜図6に示す第2の実施形態においては、ダイヤル7とボディ1の内筒部3との間に、第1のギヤ35が、前述した第1のギヤ22に代わって設けられている。この第1のギヤ35は、径大歯部23及び径小歯部25のみを有し、図示を省略するが、内筒部3に回転可能に支持されている。
【0025】
また、ダイヤル7の内側には、前述した指示部材12に代わって指示部材36が設けられている。指示部材36は、無色透明な合成樹脂及び有色不透明な合成樹脂を一体に成形することにより構成されたものであり、円板状の端板部37と、この端板部37の中心部から後方に延びる軸部38とからなり、この軸部38の先端部が第2のギヤ26のリブ28に挿入されて結合されている。指示部材36の端板部37は、表示部材18の前方に、回転可能に配設されている。なお、表示部材18の中心部には、孔39が設けられ、軸部38が挿通されている。
【0026】
図5、図6に示すように、端板部37の内部の中央には、前記有色不透明な合成樹脂によって指針部40が設けられている。また、前面から見ると、端板部37の前記無色透明な合成樹脂の部分が透けて、後側に位置する表示部材18の表示部19が見えるようになっている。
【0027】
以上の構成で、ダイヤル7を回転操作すると、前述のように、ダイヤル7の内歯歯車11から第1のギヤ35の径大歯部23へと回転が伝達され、さらに第1のギヤ35の径小歯部25から第2のギヤ26の内歯歯車27へと回転が伝達されることで、プーリ29が回転されると共に、軸部38を介して指示部材36が回転される。このとき、指示部材36の端板部37は、表示部材18の前側を回転し、この端板部37の指針部40により、表示部材18の表示部19が指示される。
【0028】
従って、この場合、ダイヤル7の内歯歯車11、第1のギヤ35の径大歯部23及び径小歯部25、第2のギヤ26の内歯歯車27、指示部材36の軸部38がダイヤル7からの回転を伝達する回転伝達手段としての役割を果たし、この回転伝達手段においても、指示部材36の回転量がダイヤル7の回転量と異なるように、特には指示部材36の回転量がダイヤル7の回転量より少なく、さらには指示部材36の回転量がプーリ29の回転量と同じになるように、ギヤ比を設定している(ダイヤル7の回転量はプーリ29の回転量より多い)。
このような構成とした第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0029】
[第3の実施形態]
図7〜図9に示す第3の実施形態においては、前述のダイヤル7よりダイヤル径の小さいダイヤル41が設けられている。このダイヤル41の後面に円筒状の連結部42が設けられ、この連結部42には、後方に延びる軸43が連結されている。軸43の後部には、径大部44が設けられ、この径大部44の外周面に外歯歯車45が設けられ、径大部44の前面に係合部46が設けられている。前記外歯歯車45は、第1のギヤ22の径大歯部23と噛合している。軸43は、係合部46をボディ1に係合させることで、回転可能に支持されている。
【0030】
ダイヤル41の後部の外周には、環状の指示部材47が回転可能に設けられている。この指示部材47の前縁部48の1箇所には、図8及び図9に示す指針部49が設けられ、外周部に図7に示す係合部50が、後部に同じく図7に示す筒部51が設けられている。指示部材47の係合部50を、ボディ1の前面側の突出部52と係合させることで、指示部材47の前方への抜け止めがなされている。筒部51の外周には、外歯歯車53が設けられ、第1のギヤ22の径小部24と噛合している。
【0031】
前記指示部材47の外周には、ボディ1に取り付けられた状態で、前述した表示部19を有する環状円板形の表示部材54が配設されている。表示部19は、図示しないランプにより照明される。
【0032】
軸43の後方には、第2のギヤ55が、前述した第2のギヤ26に代わって設けられ、この第2のギヤ55は、外歯歯車56を有している。この外歯歯車56は、第1のギヤ22の径小歯部25と噛合している。
【0033】
以上の構成で、ダイヤル41を回転操作すると、軸43がダイヤル41と一体に回転されて、外歯歯車45から第1のギヤ22の径大歯部23へと回転が伝達され、さらに第1のギヤ22の径小歯部25から第2のギヤ55の外歯歯車56へと回転が伝達されることで、径小軸部31及び径大軸部30を介して、プーリ29が回転される。また、第1のギヤ22の径小歯部24から指示部材47の外歯歯車53へと回転が伝達されることで、指示部材47が回転される。このとき、指示部材47の指針部49は、表示部材54の内周を回転し、表示部19を指示する。
【0034】
従って、この場合、軸43、径大部44の外歯歯車45、第1のギヤ22の径大歯部23及び径小歯部24,25、第2のギヤ55の外歯歯車56、指示部材47の外歯歯車53がダイヤル41からの回転を伝達する回転伝達手段としての役割を果たし、この回転伝達手段においても、プーリ29の回転量よりダイヤル41の回転量が多く、指示部材47の回転量がダイヤル41の回転量と異なるように、特には指示部材47の回転量がダイヤル41の回転量より少なく、さらには指示部材47の回転量がプーリ29の回転量と同じになるように、ギヤ比を設定している。
このような構成とした第3の実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができ、特には、ダイヤル径をより小さくすることができる。
【0035】
[第4の実施形態]
図10〜図12に示す第4の実施形態においては、ダイヤル7に代わって、ダイヤル57が設けられている。ダイヤル57は、円筒状で、後部の外周に突起部58と外歯歯車59とを有しており、突起部58を第3の実施形態の指示部材47に形成した段部60に係合させることで前方への抜け止めがなされ、外歯歯車59を第1のギヤ22の径大歯部23と噛合させている。
【0036】
ダイヤル57の内側には、押ボタン61が設けられている。この押ボタン61は、ボディ1の内筒部3に、前後方向に往復移動可能で、且つ回転不能に被嵌されて支持されている。押ボタン61の内部には、後方へ延びる矩形状の押圧伝達部62と矩形筒状の支持部63が一体に形成されている。押圧伝達部62の後方にはタクトスイッチからなるスイッチ64が設けられ、このスイッチ64は操作子65によって押圧伝達部62の後部と連結されている。
【0037】
押ボタン61の前面には、前記支持部63に対応して、矩形状の孔66が設けられており、支持部63内及び孔66に、矩形状の透光体67が挿入されている。
透光体67の後方に位置して、配線基板20にLED68が実装されており、このLED68は、透光体67を後方から照明するようになっている。透光体67に対して配線基板20の前面には、前方に延びる遮光板69が設けられている。この遮光板69は、前記支持部63の突出部63aと当接しており、LED68が点灯していないときに、ランプ21からの光が透光体67に入り込むのを遮るようになっている。
【0038】
図11、図12に示すように、押ボタン61の前面中央には、エアコンを示す「A/C」の抜き文字による透光部70が設けられ、ランプ21により後方から照明されるようになっている。
【0039】
以上の構成で、押ボタン61を押圧操作すると、押圧伝達部62が後方へ移動することで、操作子65を介してスイッチ64がオン動作し、LED68が点灯して、図示しないエアコンが作動される。再び押ボタン61を押圧操作すると、操作子65を介してスイッチ64がオフ動作し、LED68が消灯して、エアコンが非作動状態に戻される。
【0040】
ダイヤル57が回転されると、外歯歯車59から第1のギヤ22の径大歯部23へと回転が伝達され、さらに径小歯部25から第2のギヤ55の外歯歯車56へと回転が伝達されることで、径小軸部31及び径大軸部30を介して、プーリ29が回転される。また、第1のギヤ22が回転されることにより、第1のギヤ22の径小歯部24から指示部材47の外歯歯車53へと回転が伝達され、指示部材47が回転される。
【0041】
従って、この場合、ダイヤル57の外歯歯車59、第1のギヤ22の径大歯部23及び径小歯部24,25、第2のギヤ55の外歯歯車56、指示部材47の外歯歯車53がダイヤル57からの回転を伝達する回転伝達手段としての役割を果たし、この回転伝達手段においても、プーリ29の回転量よりダイヤル57の回転量が多く、指示部材47の回転量がダイヤル57の回転量と異なるように、特には指示部材47の回転量がダイヤル57の回転量より少なく、さらには指示部材47の回転量がプーリ29の回転量と同じになるように、ギヤ比を設定している。
【0042】
このような構成とした第4の実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
この他、本発明は上記し且つ図面に示した実施形態にのみ限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。
【符号の説明】
【0043】
図面中、7,41,57はダイヤル、29はプーリ(回転体)、12,36,47は指示部材、11,17は内歯歯車(回転伝達手段)、22,35は第1のギヤ(回転伝達手段)、26,55は第2のギヤ(回転伝達手段)、38は軸部(回転伝達手段)、43は軸(回転伝達手段)、53,59は外歯歯車(回転伝達手段)を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転可能に設けられたダイヤルと、
操作対象を操作するための回転体と、
前記ダイヤルとは別に回転可能に設けられ、前記操作対象の操作状態を指示する指示部材と、
前記回転体及び前記指示部材に前記ダイヤルからの回転を伝達する回転伝達手段とを具備し、
前記回転伝達手段を、前記回転体の回転量より前記ダイヤルの回転量が多く、前記指示部材の回転量が前記ダイヤルの回転量と異なるように、前記ダイヤルの回転を前記回転体及び前記指示部材に伝達する構成としたことを特徴とする操作装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−105121(P2011−105121A)
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−261844(P2009−261844)
【出願日】平成21年11月17日(2009.11.17)
【出願人】(000003551)株式会社東海理化電機製作所 (3,198)
【Fターム(参考)】