説明

攪拌排出装置及びそれを用いた法面緑化用基盤材の吹付設備

【課題】バーク堆肥、木質破砕チップ等からな基盤材を効率よく攪拌して順次排出可能な攪拌排出装置及びそれを用いた法面緑化用基盤材の吹付設備を提供する。
【解決手段】法面緑化用の基盤材を攪拌する攪拌手段31を有する攪拌排出装置11であって、攪拌手段31は、攪拌用ホッパー34内に回転自在に支持した攪拌用回転軸41と、攪拌用回転軸41に基端部が固定されて攪拌用回転軸41から片持ち状に略半径方向へ延び、攪拌用回転軸41の周方向及び長さ方向に相互に間隔をあけて設けた複数の攪拌羽根42と、攪拌用回転軸41を回転駆動する攪拌駆動手段とを備え、攪拌羽根42として、攪拌用回転軸41の正転方向に向けて湾曲し且つ先端部を攪拌用回転軸41の軸方向に湾曲させた略円弧状の複数の攪拌爪47からなり、回転中心側の攪拌爪47の途中部に外側の攪拌爪47の基端部を連結したものを用いた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、法面緑化用の基盤材を攪拌する攪拌排出装置及びそれを用いた法面緑化用基盤材の吹付設備に関する。
【背景技術】
【0002】
法面緑化用基盤材の吹付設備として、バーク堆肥、木質破砕チップ等からなる基盤材を攪拌する攪拌排出装置と、人手により操作可能な基盤材の吹付用ホースと、コンベアにて搬送される基盤材を加圧エアとともに吹付用ホース内へ圧送する加圧エア供給手段とを有し、法面に対して基盤材を吹き付けるための吹付装置と、攪拌排出装置から吹付装置へ攪拌した基盤材を順次搬送するコンベアとを備え、吹付用ホースから加圧エアとともに吐出される基盤材を、人手により吹付用ホースを操作して法面に吹付施工するように構成したものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、この特許文献1には、攪拌排出装置として、基盤材を収容する攪拌用ホッパーと、攪拌用回転軸に対して片持ち状に固定した棒状の複数の攪拌羽根を有し、攪拌用ホッパーに投入した基盤材を攪拌する攪拌手段と、攪拌用ホッパー下端の左右方向の略中央部に形成した排出口へ向けて、攪拌した基盤材を順次送り出すスクリューコンベアを備えた送出手段とを備えたものが記載されている。
【0004】
一方、堆肥等の攪拌排出装置として、タンクの上部に左右1対の攪拌用回転軸を設け、この攪拌用回転軸に一定間隔おきに耕耘爪の如き形状の攪拌爪を設け、タンクの底部における左右方向の略中央部に攪拌用回転軸を設けて、この攪拌用回転軸に堆肥等を排出口へ送り出す搬送翼を設けたものも提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
【0005】
【特許文献1】登録実用新案第3115224号公報
【特許文献2】特開2004−315260号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記特許文献1記載の吹付設備の攪拌排出装置では、攪拌羽根として棒状の部材を用いているが、このような棒状の攪拌羽根でバーク堆肥、木質破砕チップ等からなる基盤材を攪拌すると、攪拌抵抗が大きくなりすぎて、モータが焼けたり、攪拌羽根が変形したりするなどの不具合が発生した。また、攪拌抵抗を小さくするため、ナイフエッジの攪拌羽根を用いた試験も行ったが、このように構成すると、攪拌能力が低下して、基盤材を効率よく攪拌できないという問題が発生した。
【0007】
また、棒状の攪拌羽根では、木質破砕チップのように比較的流動性の低い基盤材を攪拌した際に、基盤材を十分にほぐすことができず、基盤材の上部にブリッジが形成されるという問題が発生し、またスクリューコンベアと攪拌羽根の移動軌跡間において基盤材が板状に詰まり、攪拌した基盤材を円滑に排出できないという問題が発生した。一方、バーク堆肥のように比較的流動性の高い基盤材の場合には、攪拌羽根により基盤材を十分に攪拌できるが、スクリューコンベアにより攪拌した基盤材を排出口まで送り出すときに、スクリューコンベアに対して基盤材が上側から順次供給されてしまう関係上、排出口付近においてスクリューコンベア内に基盤材が充填され過ぎて、基盤材の充填圧により、スクリューコンベアが変形したり破損したりするという不具合が発生した。
【0008】
本発明の目的は、バーク堆肥、木質破砕チップ等からなる基盤材を効率よく攪拌して順次排出可能な攪拌排出装置及びそれを用いた法面緑化用基盤材の吹付設備を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、バーク堆肥や木質破砕チップ等からなる基盤材を効率よく攪拌可能な攪拌羽根の形態について鋭意検討し、種々の試験を行った結果、耕耘爪を利用するとことで効率的に攪拌できるとの発想を得て本発明を完成するに至った。
【0010】
本発明に係る攪拌排出装置は、法面緑化用の基盤材を収容する攪拌用ホッパーと、攪拌用ホッパーに投入した基盤材を攪拌する攪拌手段と、攪拌した基盤材を攪拌用ホッパー下端の排出口へ向けて順次送り出す送出手段とを有する攪拌排出装置であって、前記攪拌手段は、前記攪拌用ホッパー内に回転自在に支持した攪拌用回転軸と、前記攪拌用回転軸に基端部が固定されて攪拌用回転軸から片持ち状に略半径方向へ延び、攪拌用回転軸の周方向及び長さ方向に相互に間隔をあけて設けた複数の攪拌羽根と、前記攪拌用回転軸を回転駆動する攪拌駆動手段とを備え、前記攪拌羽根として、攪拌用回転軸の正転方向に向けて湾曲し且つ先端部を攪拌用回転軸の軸方向に湾曲させた略円弧状の複数の攪拌爪からなり、回転中心側の攪拌爪の途中部に外側の攪拌爪の基端部を連結したものを用いたものである。
【0011】
攪拌排出装置では、攪拌駆動手段により攪拌用回転軸とともに攪拌羽根を回転させることで、攪拌用ホッパーに投入した基盤材が攪拌され、攪拌された基盤材は送出手段により排出口側へ送り出されて、排出口から外部へ順次排出されることになる。また、攪拌羽根として、攪拌用回転軸の正転方向に向けて湾曲し且つ先端部を攪拌用回転軸の軸方向に湾曲させた略円弧状の複数の攪拌爪からなり、回転中心側の攪拌爪の途中部に外側の攪拌爪の基端部を連結したもの、即ち耕耘爪の如き形状の複数の攪拌爪を連設したものを用いているので、攪拌時における攪拌羽根の変形を効果的に防止できるとともに、攪拌羽根が上側へ回転するときに、攪拌爪の先端部、即ち攪拌用回転軸の軸方向に湾曲した部分により、基盤材が上側へ押し上げられて、その付近の基盤材がほぐされるので、木質破砕チップのように比較的流動性の低い基盤材を投入した場合でも、基盤材上部にブリッジが形成されることを効果的に防止できる。
【0012】
ここで、前記攪拌爪として、耕耘爪を用いること、前記攪拌羽根の最外周側の攪拌爪における外端近傍部に攪拌用回転軸の逆転方向へ向けて湾曲する押込爪を設けること、前記攪拌羽根として、先端部を攪拌用回転軸の一端側に湾曲させた攪拌爪と、先端部を攪拌用回転軸の他端側に湾曲させた攪拌爪とを連設したものを用いること、前記送出手段として、送出用回転軸と、送出用回転軸に固定した複数の送出羽根と、送出羽根を送出用回転軸とともに回転駆動する送り駆動手段とを備えたものを用いること、前記攪拌用ホッパーの一端部に排出口を設け、前記送出手段により基盤材を一方向へ送り出して、排出口から攪拌用ホッパー外へ排出すること、などが好ましい実施の形態である。
【0013】
本発明に係る法面緑化用基盤材の吹付設備は、請求項1〜6のいずれか1項記載の攪拌排出装置と、前記攪拌排出装置の排出口から排出される基盤材を搬送するコンベアと、前記コンベアにて搬送される基盤材に対して一定量の添加物を順次供給する添加物供給手段と、前記法面に対して基盤材を吹き付けるための吹付装置であって、人手により操作可能な基盤材の吹付用ホースと、コンベアにて搬送される基盤材を加圧エアとともに吹付用ホース内へ圧送する加圧エア供給手段とを有する吹付装置とを備えたものである。
【0014】
この吹付設備では、前記攪拌排出装置により基盤材を攪拌して排出口から順次排出し、攪拌排出装置から排出した基盤材をコンベアにて搬送しながら、その搬送途中において添加物供給手段により、接合材や肥料や種子などの添加物を一定量だけ順次供給し、添加物を添加した基盤材を吹付装置に供給して、吹付装置の加圧エア供給手段により加圧エアとともに吹付用ホース内へ圧送することで、人手により吹付用ホースを操作しながら、吹付用ホースの先端から基盤材を吹き出させて、法面に対して基盤材を吹き付けることができる。このように、この吹付設備では、前記攪拌排出装置を用いているので、基盤材を効率良く攪拌してコンベア上に順次排出することができる。また、コンベアによる基盤材の搬送途中において、基盤材に対して一定量の添加物を順次供給するので、添加物の入れ忘れを防止できるとともに、基盤材に対して一様に添加物を分散させて、見栄えの良い植生を生育させることが可能となる。
【0015】
ここで、前記法面緑化用基盤材の吹付設備において、前記添加物供給手段として、接合材を供給する接合材供給手段と、肥料を供給する肥料供給手段と、種子を供給する種子供給手段のうちの少なくとも1つを設けること、前記添加物供給手段として、基盤材に供給する添加物を収容する供給用ホッパーと、供給用ホッパーの下端開口部を下側から閉塞するように設けられ、添加物を一定量収容可能な複数の凹部を外周部に形成した回転ドラムと、回転ドラムを回転駆動する供給用駆動手段とを有するものを用いること、などが好ましい実施の形態である。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係る攪拌排出装置によれば、攪拌羽根として、攪拌用回転軸の正転方向に向けて湾曲し且つ先端部を攪拌用回転軸の軸方向に湾曲させた略円弧状の複数の攪拌爪からなり、回転中心側の攪拌爪の途中部に外側の攪拌爪の基端部を連結したもの、即ち耕耘爪の如き形状の複数の攪拌爪を連設したものを用いているので、攪拌時における攪拌羽根の変形を効果的に防止できるとともに、攪拌羽根が上側へ回転するときに、攪拌爪の先端部、即ち攪拌用回転軸の軸方向に湾曲した部分により、基盤材が上側へ押し上げられて、その付近の基盤材がほぐされるので、木質破砕チップのように流動性の低い基盤材を投入した場合でも、基盤材上部にブリッジが形成されることを効果的に防止できる。
【0017】
ここで、前記攪拌爪として、耕耘爪を用いると、攪拌羽根の強度剛性を十分に確保でき、しかも既存の耕耘爪を溶接等により複数連設させるだけで攪拌羽根を構成できるので、攪拌羽根の製作コストが安くなる。
【0018】
前記攪拌羽根の最外周側の攪拌爪における外端近傍部に攪拌用回転軸の逆転方向へ向けて湾曲する押込爪を設けると、攪拌した基盤材を押込爪により送出手段側へ順次押し込むことができる。このような押込爪は、バーク堆肥のように比較的流動性の高い基盤材を攪拌する際には設ける必要はないが、木質破砕チップのように流動性の低い基盤材を攪拌する場合には、攪拌羽根と送出手段間において基盤材が詰まることを防止して、送出手段側へ基盤材を円滑に供給できるので設けることが好ましい。
【0019】
前記攪拌羽根として、先端部を攪拌用回転軸の一端側に湾曲させた攪拌爪と、先端部を攪拌用回転軸の他端側に湾曲させた攪拌爪とを連設したものを用いると、攪拌爪の先端部でほぐされる基盤材の体積を増やして、木質破砕チップのように流動性の低い基盤材を投入した場合でも、攪拌途中で基盤材上部にブリッジが形成されることを一層効果的に防止できる。
【0020】
前記送出手段として、送出用回転軸と、送出用回転軸に固定した複数の送出羽根と、送出羽根を送出用回転軸とともに回転駆動する送り駆動手段とを備えたものを用いると、送出羽根間を通って基盤材が移動できることから、排出口付近における基盤材の充填圧が高くなり過ぎることを防止して、送出羽根の破損を防止できる。
【0021】
前記攪拌用ホッパーの一端部に排出口を設け、前記送出手段により基盤材を一方向へ送り出して、排出口から攪拌用ホッパー外へ排出することも好ましい実施の形態である。このように構成すると、基盤材の送り出し方向或いはそれと直交する方向に、基盤材搬出用のコンベアを設置することが可能となり、作業現場の状況に柔軟に対応して吹付設備を設置できるので好ましい。即ち、本発明に係る攪拌排出装置は、例えば法面に基盤材を吹き付ける吹付設備で使用され、攪拌排出装置は法面付近の道路上に設置されて使用され、基盤材はタイヤショベル等により攪拌用ホッパー内に投入され、また排出口から順次排出される基盤材は、コンベアを用いて吹付装置に投入する関係上、作業現場の状況に応じて、攪拌排出装置に対するコンベアの向きを変更する必要があるが、本発明ではこのような要求に柔軟に対応できる。
【0022】
本発明に係る法面緑化用基盤材の吹付設備によれば、前記攪拌排出装置を用いているので、基盤材を効率良く攪拌してコンベア上に順次排出することができる。また、コンベアによる基盤材の搬送途中において、基盤材に対して一定量の添加物を順次供給するので、添加物の入れ忘れを防止できるとともに、基盤材に対して一様に添加物を分散させて、見栄えの良い植生を生育させることが可能となる。
【0023】
ここで、前記法面緑化用基盤材の吹付設備において、前記添加物供給手段として、接合材を供給する接合材供給手段と、肥料を供給する肥料供給手段と、種子を供給する種子供給手段のうちの少なくとも1つを設けると、接合材や肥料や種子の定量供給を自動化させることができる。尚、接合材及び肥料は添加することが好ましいが、種子に関しては周辺に自生する植物の種子が飛来して生育するので、必ずしも添加する必要はない。
【0024】
前記添加物供給手段として、基盤材に供給する添加物を収容する供給用ホッパーと、供給用ホッパーの下端開口部を下側から閉塞するように設けられ、添加物を一定量収容可能な複数の凹部を外周部に形成した回転ドラムと、回転ドラムを回転駆動する供給用駆動手段とを有するものを用いると、簡単な構成の添加物供給手段で一定量の添加物を基盤材に対して一様に分散供給することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1、図2に示すように、法面緑化用基盤材の吹付設備10は、基盤材Bの攪拌排出装置11と、攪拌排出装置11の排出口32から排出される基盤材Bを順次搬送する2台のコンベア12、13と、コンベア12にて搬送される基盤材Bに対して添加物として一定量の肥料、種子、接合材を順次供給する肥料供給装置14、種子供給装置15、接合材供給装置16と、法面に対して基盤材Bを吹き付けるための吹付装置17であって、人手により操作可能な基盤材Bの吹付用ホース71と、コンベア12、13にて搬送される基盤材Bを加圧エアとともに吹付用ホース71内へ圧送する加圧エア供給手段72とを有する吹付装置17と、3台の供給装置14、15、16への給電用の発電機18と、攪拌排出装置11とコンベア12、13と吹付装置17への給電用の発電機19とを備えている。尚、1台のコンベアにより、攪拌排出装置11から排出される基盤材Bを吹付装置17へ供給することも可能である。また、1台の発電機により、3台の供給装置14、15、16と攪拌排出装置11と2台のコンベア12、13と吹付装置17へ給電することもできる。また、肥料供給装置14、種子供給装置15、接合材供給装置16が添加物供給手段に相当する。
【0026】
コンベア12、13は、周知の構成のベルトコンベアで構成され、攪拌排出装置11と連動して駆動されるように構成されている。コンベア12、13のモータ20、21が攪拌排出装置11のモータ45、54のブレーカ22に接続されて、攪拌排出装置11と連動して駆動するように構成されている。但し、攪拌排出装置11のモータ45、54は、吹付装置17の制御盤23に接続されてタイマー制御されるので、コンベア12、13のモータ20、21を攪拌排出装置11のモータ45、54とともに、吹付装置17の制御盤23に接続してタイマー制御することもできる。また、3台の供給装置14、15、16を制御するための制御盤24が設けられ、吹付装置17に設けたスイッチ25を操作することで、3台の供給装置14、15、16を制御盤24によりタイマー制御するように構成されている。但し、攪拌排出装置11と2台のコンベア12、13と3台の供給装置14、15、16と吹付装置17の制御系は、後述するような所望のタイミングで、基盤材Bの攪拌と、基盤材Bに対する肥料、種子、接合材の供給と、吹付用ホース71からの基盤材Bの吐出がなされるように構成されていれば、任意の構成を採用することが可能である。
【0027】
攪拌排出装置11は、図1〜図5に示すように、法面緑化用の基盤材Bを収容する攪拌用ホッパー30と、攪拌用ホッパー30に投入した基盤材Bを攪拌する攪拌手段31と、攪拌した基盤材Bを攪拌用ホッパー30下端の排出口32へ向けて順次送り出す送出手段33とを備えている。但し、この攪拌排出装置11は、法面の施工時に、セメントと砂とを攪拌する攪拌装置としても兼用できる。
【0028】
攪拌用ホッパー30は、基盤材Bを収容するホッパー本体34と、ホッパー本体34を支持する支持フレーム35とから構成され、ホッパー本体34は、例えばタイヤショベルにて基盤材Bを投入可能な高さに支持されている。ホッパー本体34は、前後の側壁部34aと左右の側壁部34bとから平面視略長方形の箱状に形成され、その上面は基盤材Bを投入できるように開口されている。左右の側壁部34bは正面視略V字状に形成され、側壁部34bの下端部には前後方向に細長い断面略U字状の送出路形成壁34cが左右の側壁部34bの下端に連なってその全長にわたって形成されている。送出路形成壁34cの内側には送出通路36と排出通路37が形成され、排出通路37の下面には排出口32が形成され、排出通路37の上側には傾斜案内板38が設けられている。左右の側壁部34bの途中部における後部には点検窓39が設けられ、傾斜壁には点検窓39を開閉する開閉扉40が取り付けられ、開閉扉40を開いてホッパー本体34内を点検できるように構成されている。
【0029】
攪拌手段31について説明すると、攪拌用ホッパー30の略中央部には前後方向に延びる攪拌用回転軸41が回転自在に架設支持され、攪拌用回転軸41には基端部が固定されて攪拌用回転軸41から片持ち状に略半径方向外方側へ延びる複数の攪拌羽根42が攪拌用回転軸41の長さ方向に一定のピッチで且つ攪拌用回転軸41の周方向に順次位相をずらして設けられている。攪拌用回転軸41は、スプロケット43とチェーン44とモータ45とからなる攪拌駆動手段46により、図3に矢印Aで示す方向へ回転するように構成されている。
【0030】
攪拌羽根42の攪拌用回転軸41の長さ方向に対する配設ピッチは、任意に設定可能であるが、広すぎると基盤材Bを十分に攪拌できず、狭すぎると攪拌抵抗が大きくなり過ぎるので、100mm〜300mmに設定することが好ましい。隣接する攪拌羽根42の攪拌用回転軸41の周方向に対する位相は、攪拌能力を十分に確保するため、30°〜60°に設定することが好ましい。本実施の形態では、攪拌用回転軸41の軸方向に200mmピッチで、45°の位相をずらして、8枚の攪拌羽根42を固定した。但し、攪拌羽根42の枚数、ピッチ、位相は、攪拌排出装置11の処理能力などに応じて任意に設定することができる。また、攪拌用回転軸41の軸方向に1枚ずつ攪拌羽根42を設けたが、軸方向の同じ位置に複数枚の攪拌羽根42を設けることも可能である。
【0031】
各攪拌羽根42は、複数の攪拌爪47から構成され、回転中心側の攪拌爪47の途中部に外側の攪拌爪47の基端部を溶接固定して連設したもので、本実施の形態では、後端部の攪拌羽根42については傾斜案内板38との干渉を防止するため2枚の攪拌爪47を連設し、それ以外の攪拌羽根42については3枚の攪拌羽根42を連設して構成されている。攪拌爪47の連設個数は、攪拌用ホッパー30のサイズに応じて任意に設定することができる。また、攪拌爪47のサイズは任意に設定可能であるが、例えば厚さ5〜10mm、幅40〜60mm、長さ200〜250mm程度のものが好適に利用できる。
【0032】
各攪拌爪47は、攪拌用回転軸41の正転方向に向けて湾曲する略円弧状に形成されており、基盤材Bへの挿入時に攪拌爪47に対して無理な力が作用しないように構成され、円弧の外周側は先鋭に形成されて攪拌抵抗が過剰に大きくならないように構成されている。各攪拌爪47の先端部には攪拌用回転軸41の軸方向に湾曲する湾曲部47aが形成され、この湾曲部47aにより攪拌羽根42の軌道軌跡を大きく設定して、効率良く基盤材Bを攪拌でき、しかも攪拌羽根42が上側へ移動するときに、湾曲部47aにより基盤材Bが上側へ押し上げられてほぐされるように構成されている。本実施の形態では、既存の耕耘爪を攪拌爪47として用い、これを溶接固定して攪拌羽根42を構成した。尚、攪拌用回転軸41の正転方向に向けて湾曲するとは、攪拌爪47がその先端側へ行くにしたがって攪拌用回転軸41の正転側へ位相がずれるように湾曲していることを意味する。
【0033】
各攪拌羽根42には、湾曲部47aを攪拌用回転軸41の一端側に湾曲させた攪拌爪47と、湾曲部47aを攪拌用回転軸41の他端側に湾曲させた攪拌爪47とが交互に連設され、これによって攪拌羽根42の軌道軌跡を大きく設定して、効率良く基盤材Bを攪拌できるように構成されている。3枚以上の攪拌羽根42を連設させる場合には、湾曲部47aを一端側に湾曲させた攪拌爪47と、他端側に湾曲させた攪拌爪47とを任意に組み合わせて連設し、攪拌羽根42を構成することも可能である。また、バーク堆肥のように比較的流動性の高い基盤材Bを攪拌するときには、湾曲部47aを同方向に湾曲させた複数の攪拌爪47を連設してなる攪拌羽根42を採用することもできる。尚、図2、図5に示す攪拌羽根42においては、回転中心側の攪拌爪47における湾曲部47aの内面側に、外周側の攪拌爪47の基部を固定したが、湾曲部47の外面側に外周側の攪拌爪47の基部を固定することもできる。この場合には、攪拌羽根42の移動軌跡を回転軸方向に幅広に構成できるので好ましい。
【0034】
各攪拌羽根42の最外周の攪拌爪47における外端近傍部には、攪拌用回転軸41の逆転方向へ向けて湾曲する押込爪49が設けられている。この押込爪49は、攪拌爪47における湾曲部47aを切断して、最外周の攪拌爪47の湾曲部47aとは反対側へ湾曲するように、最外周の攪拌爪47に溶接により固定して設けたものである。このような押込爪49を設けると、木質破砕チップ等のように比較的流動性の低い基盤材Bを攪拌するとき、攪拌した基盤材Bを送出通路36へ押し込むことができるので、攪拌羽根42と送出羽根51間において、基盤材Bが板状に詰まってしまうことを防止して、基盤材Bを円滑に排出できるので好ましい。但し、図6に示す攪拌羽根42Aのように、押込爪49を省略したものを用いることも可能である。このように構成すると、基盤材Bとして比較的流動性の高いバーク堆肥等を効率的に攪拌することができる。
【0035】
送出手段33について説明すると、送出通路36の略中央部には送出用回転軸50が回転自在に支持され、送出用回転軸50の外周部には排出通路37側へ基盤材Bを送り出すための複数の送出羽根51が片持ち状に固定されている。具体的には、送出用回転軸50の軸方向に例えば50mmピッチで且つ周方向に120°位相をずらした3枚1組の送出羽根51を送出用回転軸50に片持ち状に複数組固定し、隣接する3枚1組の送出羽根51の位相を30°ずらして設けることができる。このような構成の送出羽根51により基盤材Bを送り出すので、スクリューコンベアにより送り出す場合と比較して、送出通路36内に供給された基盤材Bを送出羽根51により切り分けて、基盤材Bをほぐすことができるとともに、周方向に隣接する送出羽根51間の隙間を通って送出通路36の長さ方向へ基盤材Bが移動できるので、排出口32側へ行くにしたがって基盤材Bが過剰に詰まってしまうという不具合を防止できる。但し、送出羽根51の配列は、基盤材Bを排出口32側へ送り出せるように構成されていれば、任意の配列に構成することができる。
【0036】
送出用回転軸50を回転駆動するため、送出用回転軸50の前端部はホッパー本体34を貫通して外部に突出され、送出用回転軸50の前端部には大小2つのスプロケット52、53が固定され、攪拌用ホッパー30の前部にはモータ54が設けられ、モータ54の回転軸には大小2つのスプロケット55、56が固定されている。そして、送出用回転軸50側の大径のスプロケット52とモータ54側の小径のスプロケット56とにチェーン57を張設したときと、送出用回転軸50側の小径のスプロケット53とモータ54側の大径のスプロケット55とにチェーン57を張設したときとで、送出用回転軸50の回転速度を切り替え可能に構成されている。つまり、基盤材Bとして、バーク堆肥のように比較的流動性の高い基盤材Bを送り出す場合には、送出用回転軸50の回転速度を遅くし、木質破砕チップのように比較的流動性の低い基盤材Bを送り出す場合には、送出用回転軸50の回転速度を早くして、送り出し速度を調整できるように構成されている。但し、本実施の形態では、チェーン57を架け替えることで送出用回転軸50の回転速度を調整したが、インバータ制御などにより、モータ54の回転速度を制御して、送出用回転軸50の回転速度を調整するように構成することもできる。
【0037】
肥料供給装置14と種子供給装置15と接合材供給装置16について説明するが、供給装置14〜16は、基本的には同じ構成なので、肥料供給装置14について、図7〜図9を参照しながら説明する。
【0038】
肥料供給装置14について説明すると、コンベア12の途中部の上方には肥料を収容する供給用ホッパー60が設けられ、供給用ホッパー60の下側には供給用ホッパー60の下端開口部を下側から閉塞するように回転ドラム61が設けられている。回転ドラム61の外周部には肥料を一定量収容可能な複数の凹部62が周方向及び長さ方向に間隔をあけて形成され、回転ドラム61内にはそれを回転駆動する供給用駆動手段としてのモータ63が一体的に組み込まれている。回転ドラム61の回転方向後側における供給用ホッパー60の下端部には例えばウレタンゴムなどからなる規制ゴム板64がその全長にわたって設けられ、この規制ゴム板64の下端部は回転ドラム61に近接配置されており、供給用ホッパー60と回転ドラム61間の隙間から肥料が脱落しないように構成されている。また、回転ドラム61の回転方向前側における供給用ホッパー60の下端部にはブラシ65がその全長にわたって設けられ、ブラシ65の先端端部は回転ドラム61の外周部に摺接され、回転ドラム61と供給用ホッパー60の下端部間における肥料の噛み込みを防止できるように構成されている。
【0039】
この肥料供給装置14では、回転ドラム61が1回転する毎に、一定量の肥料が供給用ホッパー60からその下側へ排出されるように構成され、回転ドラム61を一定時間回転させることで、1ショット分の基盤材Bに対して設定量の肥料が順次供給されるように構成されている。但し、ロータリエンコーダなどにより、回転ドラム61の回転回数を実測して、設定量の肥料を供給するように構成することもできる。尚、種子供給装置15と接合材供給装置16では、1ショット分の基盤材Bに対する種子と接合材の供給量に応じて凹部62のサイズをそれぞれ設定して、設定量の種子と接合材が供給されるように構成されている。また、肥料供給装置14及び接合材供給装置16は、植物の生育を促進する上で設けることが好ましいが、種子供給装置15は、現場周辺に自生する植物の種子が飛来して根付くので、必ずしも設ける必要はなく、省略することも可能である。
【0040】
吹付装置17は、図1に示すように、肥料と種と接合材とを添加した基盤材Bを収容する吹付用ホッパー70と、吹付用ホッパー70内において種と接合材と肥料を基盤材Bと一様に混合するための図示外の攪拌手段と、人手により操作可能な基盤材Bの吹付用ホース71と、コンベア12、13にて搬送される基盤材Bを加圧エアとともに吹付用ホース71内へ送り込む加圧エア供給手段72とを有し、基盤材Bを吹き付ける法面の施工部位まで吹付用ホース71の端部を人手により移動させ、攪拌手段31にて混合した1ショット分の基盤材Bをタンク73に投入し、これを加圧エア供給手段72で吹付用ホース71内へ順次圧送して、吹付用ホース71の端部から施工部位に対して1ショット分の基盤材Bを吹き付け可能となした周知の構成のものである。
【0041】
次に、前記吹付設備10を用いて法面に対して基盤材Bを吹き付けるときの方法の一例について説明する。
【0042】
先ず、攪拌排出装置11の攪拌用ホッパー30に対してタイヤショベルなどにより基盤材Bを投入してから、攪拌羽根42を回転させて、投入した基盤材Bを攪拌しながら送出通路36へ供給するとともに、送出羽根51を回転させて、送出通路36内の基盤材Bを排出口32側へ順次送り出し、攪拌処理した基盤材Bを排出口32からコンベア12上へ順次排出する。本発明では、攪拌羽根42として回転方向に湾曲したものを用いているので、攪拌羽根42に作用する攪拌抵抗を小さくして、攪拌羽根42の変形等を防止できる。また、攪拌羽根42を構成する各攪拌爪47に軸方向へ湾曲する湾曲部47aを形成しているので、湾曲部47aの分だけ攪拌羽根42の移動軌跡が大きくなり、基盤材Bを効率的に攪拌することができる。更に、湾曲部47aにより、攪拌羽根42の上方への回転時に、攪拌羽根42の移動軌跡付近の基盤材Bが上側へ押し上げられてほぐされるので、基盤材Bにブリッジが形成されることを防止できる。更にまた、木質破砕チップのように比較的流動性の低い基盤材Bを攪拌するため、押込爪49を有する攪拌羽根42を用いると、押込爪49の下方への回転時に、攪拌した基盤材Bが押込爪49により送出通路36側へ押し込まれ、送出通路36の上側において基盤材Bが壁状に詰まることが防止されるので、攪拌した基盤材Bを送出通路36に円滑に供給することが可能となる。また、本発明では、送出手段33として、複数の送出羽根51を備えたものを用いているので、周方向に隣接する送出羽根51間の隙間を利用して軸方向に隣接する送出羽根51間へ基盤材Bが移動可能となり、送出通路36の下流部において基盤材Bが過剰に圧縮されることを防止して、送出羽根51の変形や破損を防止できる。また、送出羽根51により基盤材Bが切り刻まれるので、これによっても基盤材Bを一様にほぐすことができる。但し、バーク堆肥のように比較的流動性の高い基盤材Bを攪拌する場合には、押込爪49を有しない攪拌羽根42を用いることが、効率的に基盤材Bを攪拌できるので好ましい。
【0043】
次に、コンベア12、13にて基盤材Bを順次搬送し、コンベア12での搬送途中において供給装置14〜16から一定量の肥料と種と接合材とを順次供給する。肥料と種と接合材との定量供給は、回転ドラム61を一定時間回転させることによって容易に行える。また、このように3つの供給装置14〜16を設けることで、基盤材Bに対して人手により肥料と種と接合材を添加する場合とは異なり、肥料と種と接合材を必要量だけ確実に添加することができる。
【0044】
こうして、肥料と種子と接合材を添加した1ショット分の基盤材Bを吹付装置17の吹付用ホッパー70に投入し、これら4者を一様に攪拌混合した後、吹付装置17のタンク73に投入して、加圧エア供給手段72により吹付用ホース71内へ加圧エアとともに圧送して、吹付用ホース71から順次法面に吹き付けることになる。また、基盤材Bを法面に吹き付けている間に、次の1ショット分の基盤材Bを攪拌排出装置11において攪拌して排出させ、前記と同様に肥料と種子と接合材を搬送途中で添加して、吹付装置17の吹付用ホッパー70へ投入して攪拌するという作業を行って、法面に対して基盤材Bを順次吹き付けることになる。
【0045】
また、1ショット分の基盤材Bが順次供給されるように、1ショット分の基盤材B、例えば160リットルの基盤材Bを攪拌排出装置11から排出するのに要する排出時間を予め測定しておき、制御盤23を操作する毎に、予め設定した排出時間だけ、攪拌排出装置11及びコンベア12、13と3つの供給装置14〜16を駆動して、1ショット分の基盤材Bを吹付装置17の吹付用ホッパー70に順次供給するように構成することが好ましい。
【0046】
尚、本実施の形態では、攪拌排出装置11の側方へコンベア12、13を延設させたが、現場状況に応じて攪拌排出装置11の後方へコンベア12、13が延設されるように吹付設備を配置することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】吹付設備の全体構成の説明図
【図2】攪拌装置の縦断側面図
【図3】攪拌装置の縦断正面図
【図4】攪拌装置の正面図
【図5】攪拌羽根の斜視図
【図6】他の構成の攪拌羽根の斜視図
【図7】肥料供給装置の正面図
【図8】肥料供給装置要部の縦断側面図
【図9】肥料供給装置要部の縦断正面図
【符号の説明】
【0048】
B 基盤材
10 吹付設備 11 攪拌排出装置
12 コンベア 13 コンベア
14 肥料供給装置 15 種子供給装置
16 接合材供給装置 17 吹付装置
18 発電機 19 発電機
20 モータ 22 ブレーカ
23 制御盤 24 制御盤
25 スイッチ
30 攪拌用ホッパー 31 攪拌手段
32 排出口 33 送出手段
34 ホッパー本体 34a 側壁部
34b 側壁部 34c 送出路形成壁
35 支持フレーム 36 送出通路
37 排出通路 38 傾斜案内板
39 点検窓 40 開閉扉
41 攪拌用回転軸 42 攪拌羽根
43 スプロケット 44 チェーン
45 モータ 46 攪拌駆動手段
47 攪拌爪 47a 湾曲部
49 押込爪 42A 攪拌羽根
50 送出用回転軸 51 送出羽根
52 スプロケット 53 スプロケット
54 モータ 55 スプロケット
56 スプロケット 57 チェーン
60 供給用ホッパー 61 回転ドラム
62 凹部 63 モータ
64 規制ゴム板 65 ブラシ
70 吹付用ホッパー 71 吹付用ホース
72 加圧エア供給手段 73 タンク


【特許請求の範囲】
【請求項1】
法面緑化用の基盤材を収容する攪拌用ホッパーと、攪拌用ホッパーに投入した基盤材を攪拌する攪拌手段と、攪拌した基盤材を攪拌用ホッパー下端の排出口へ向けて順次送り出す送出手段とを有する攪拌排出装置であって、
前記攪拌手段は、
前記攪拌用ホッパー内に回転自在に支持した攪拌用回転軸と、
前記攪拌用回転軸に基端部が固定されて攪拌用回転軸から片持ち状に略半径方向へ延び、攪拌用回転軸の周方向及び長さ方向に相互に間隔をあけて設けた複数の攪拌羽根と、
前記攪拌用回転軸を回転駆動する攪拌駆動手段とを備え、
前記攪拌羽根として、攪拌用回転軸の正転方向に向けて湾曲し且つ先端部を攪拌用回転軸の軸方向に湾曲させた略円弧状の複数の攪拌爪からなり、回転中心側の攪拌爪の途中部に外側の攪拌爪の基端部を連結したものを用いた、
ことを特徴とする攪拌排出装置。
【請求項2】
前記攪拌爪として、耕耘爪を用いた請求項1記載の攪拌排出装置。
【請求項3】
前記攪拌羽根の最外周側の攪拌爪における外端近傍部に攪拌用回転軸の逆転方向へ向けて湾曲する押込爪を設けた請求項1又は2記載の攪拌排出装置。
【請求項4】
前記攪拌羽根として、先端部を攪拌用回転軸の一端側に湾曲させた攪拌爪と、先端部を攪拌用回転軸の他端側に湾曲させた攪拌爪とを連設したものを用いた請求項1〜3のいずれか1項記載の攪拌排出装置。
【請求項5】
前記送出手段として、送出用回転軸と、送出用回転軸に固定した複数の送出羽根と、送出羽根を送出用回転軸とともに回転駆動する送り駆動手段とを備えたものを用いた請求項1〜4のいずれか1項記載の攪拌排出装置。
【請求項6】
前記攪拌用ホッパーの一端部に排出口を設け、前記送出手段により基盤材を一方向へ送り出して、排出口から攪拌用ホッパー外へ排出する請求項1〜5のいずれか1項記載の攪拌排出装置。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1項記載の攪拌排出装置と、
前記攪拌排出装置の排出口から排出される基盤材を搬送するコンベアと、
前記コンベアにて搬送される基盤材に対して一定量の添加物を順次供給する添加物供給手段と、
前記法面に対して基盤材を吹き付けるための吹付装置であって、人手により操作可能な基盤材の吹付用ホースと、コンベアにて搬送される基盤材を加圧エアとともに吹付用ホース内へ圧送する加圧エア供給手段とを有する吹付装置と、
を備えたことを特徴とする法面緑化用基盤材の吹付設備。
【請求項8】
前記添加物供給手段として、接合材を供給する接合材供給手段と、肥料を供給する肥料供給手段と、種子を供給する種子供給手段のうちの少なくとも1つを設けた請求項7記載の法面緑化用基盤材の吹付設備。
【請求項9】
前記添加物供給手段として、基盤材に供給する添加物を収容する供給用ホッパーと、供給用ホッパーの下端開口部を下側から閉塞するように設けられ、添加物を一定量収容可能な複数の凹部を外周部に形成した回転ドラムと、回転ドラムを回転駆動する供給用駆動手段とを有するものを用いた請求項7又は8記載の法面緑化用基盤材の吹付設備。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−283188(P2007−283188A)
【公開日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−112076(P2006−112076)
【出願日】平成18年4月14日(2006.4.14)
【出願人】(506126565)有限会社ティー・ケー・ケー (1)
【Fターム(参考)】