説明

放送テレビジョン信号によって増補されるグローバル・ポジショニング信号を使用する位置決定

【課題】グローバル・ポジショニング衛星からの信号を受信しにくい場所でも、ユーザ端末の位置を決定できるようにする。
【解決手段】ユーザ端末でテレビジョン信号送信器から放送テレビジョン信号を受信し、放送テレビジョン信号の既知の成分に基づいてユーザ端末とテレビジョン信号送信器との間の第1擬似距離を決定する。また、ユーザ端末でグローバル・ポジショニング衛星からグローバル・ポジショニング信号を受信し、グローバル・ポジショニング信号に基づいてユーザ端末とグローバル・ポジショニング衛星との間の第2擬似距離を決定する。第1および第2の擬似距離、テレビジョン信号送信器の位置、ならびにグローバル・ポジショニング衛星の位置に基づいてユーザ端末の位置を決定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、全般的には位置決定に関し、具体的には、放送テレビジョン信号によって増補される、グローバル・ポジショニング信号(global positioning signal)を使用する位置決定に関する。
【背景技術】
【0002】
昔から、ラジオ信号を使用する2次元緯度/経度位置決定システム(position location system)の方法があった。Loran CおよびOmegaなどの地上システムと、Transitとして知られる衛星ベースのシステムが、広く使用されてきた。高まる人気を享受しているもう1つの衛星ベースのシステムが、全地球測位システム(GPS)である。
【0003】
最初に1974に考案されたGPSは、位置決定、ナビゲーション、測量、および時間伝送に広く使用されている。GPSシステムは、副同期した12時間軌道内の24個の軌道上の衛星のコンステレーションに基づく。各衛星は、正確なクロックを担持し、擬似雑音信号を送信し、この擬似雑音信号を正確に追跡して、擬似距離(pseudo−range)を決定することができる。4つ以上の衛星を追跡することによって、全世界で3次元の正確な位置をリアル・タイムで決定することができる。より多くの詳細が、B.W.ParkinsonおよびJ.J.Spilker,Jr.、「Global Positioning System−Theory and Applications」、Volumes IおよびII、AIAA、米国ワシントン州、1996年に記載されている。
【0004】
GPSは、ナビゲーションおよび位置決定の技術に変革を起こした。しかし、いくつかの状況で、GPSは、より有効でない。GPS信号は、比較的低い出力レベル(100ワット未満)で送信され、長距離にわたるので、受信信号強度は、比較的弱い(全方向性アンテナによって受信された時に−160dBw程度)。したがって、信号は、妨害物が存在する場合または建物の内部では、辛うじて有用であり、あるいは全く有用ではない。
【0005】
従来のアナログの全米テレビジョン基準委員会(NTSC)テレビジョン信号を使用して位置を決定する、提案されたシステムがあった。この提案は、「Location Determination System And Method Using Television Broadcast Signals」という名称の米国特許すなわち、1996年4月23日発行の米国特許第5510801号に見られる。しかし、現在のアナログTV信号は、TVセット掃引回路の比較的粗い同期化を意図された水平同期パルスおよび垂直同期パルスを含む。さらに、2006年に、連邦通信委員会(FCC)は、NTSC送信器を止め、その貴重なスペクトルを再割り当てし、その結果、より貴重と思われる他の目的のためにオークションにかけられるようにすることを検討する。
【発明の概要】
【0006】
一般に、一態様で、本発明は、ユーザ端末の位置を決定する方法、装置、およびコンピュータ可読媒体を特徴とする。本発明は、ユーザ端末でテレビジョン信号送信器から放送テレビジョン信号を受信することと、放送テレビジョン信号の既知の成分に基づいてユーザ端末とテレビジョン信号送信器との間の第1擬似距離を決定することと、ユーザ端末でグローバル・ポジショニング衛星(global positioning satellite)からグローバル・ポジショニング信号を受信することと、グローバル・ポジショニング信号に基づいてユーザ端末とグローバル・ポジショニング衛星との間の第2擬似距離を決定することと、第1および第2の擬似距離、テレビジョン信号送信器の位置、ならびにグローバル・ポジショニング衛星の位置に基づいてユーザ端末の位置を決定することとを含む。
【0007】
特定の実施態様は、次の特徴のうちの1つまたは複数を含むことができる。ユーザ端末の位置を決定することは、放送テレビジョン信号の送信器クロックと既知の時刻基準との間の差に基づいて第1擬似距離を調整することと、グローバル・ポジショニング衛星とユーザ端末との間の相対半径方向速度に基づいて第2擬似距離を調整することと、調整された第1および第2の擬似距離、テレビジョン信号送信器の位置、ならびにグローバル・ポジショニング衛星の位置に基づいてユーザ端末の位置を決定することとを含む。放送テレビジョン信号は、American Television Standards Committee(ATSC)ディジタル・テレビジョン信号であり、放送テレビジョン信号内の既知の成分は、ATSCフレーム内の既知のディジタル・シーケンスである。既知のディジタル・シーケンスは、同期化コードである。同期化コードは、ATSCデータ・フレーム内のField Synchronization Segmentである。同期化コードは、ATSCデータ・フレーム内のData Segment内のSynchronization Segmentである。放送テレビジョン信号は、欧州電気通信標準化機構(ETSI)Digital Video Broadcasting−Terrestrial(DVB−T)信号である。放送テレビジョン信号内の既知の成分は、scattered pilot carrierである。放送テレビジョン信号は、日本のIntegrated Services Digital Broadcasting−Terrestrial(ISDB−T)信号である。放送テレビジョン信号は、アナログ・テレビジョン信号である。放送テレビジョン信号内の既知の成分は、水平同期パルスと、水平帰線消去パルスと、水平帰線消去パルスおよび水平同期パルスと、ゴースト・キャンセル用基準信号と、垂直消去期間試験信号とからなる群から選択される。
【0008】
一般に、一態様で、本発明は、ユーザ端末の位置を決定する方法、装置、およびコンピュータ可読媒体を特徴とする。本発明は、ユーザ端末でテレビジョン信号送信器から放送テレビジョン信号を受信することと、放送テレビジョン信号の既知の成分に基づいてユーザ端末とテレビジョン信号送信器との間の第1擬似距離を決定することと、ユーザ端末でグローバル・ポジショニング衛星からグローバル・ポジショニング信号を受信することと、グローバル・ポジショニング信号に基づいてユーザ端末とグローバル・ポジショニング衛星との間の第2擬似距離を決定することと、第1および第2の擬似距離、テレビジョン信号送信器の位置、ならびにグローバル・ポジショニング衛星の位置に基づいてユーザ端末の位置を決定するように構成された位置特定サーバに第1および第2の擬似距離を送信することとを含む。
【0009】
特定の実施態様は、次の特徴のうちの1つまたは複数を含むことができる。放送テレビジョン信号は、American Television Standards Committee(ATSC)ディジタル・テレビジョン信号であり、放送テレビジョン信号内の既知の成分は、ATSCフレーム内の既知のディジタル・シーケンスである。既知のディジタル・シーケンスは、同期化コードである。同期化コードは、ATSCデータ・フレーム内のField Synchronization Segmentである。同期化コードは、ATSCデータ・フレーム内のData Segment内のSynchronization Segmentである。放送テレビジョン信号は、欧州電気通信標準化機構(ETSI)Digital Video Broadcasting−Terrestrial(DVB−T)信号である。放送テレビジョン信号内の既知の成分は、scattered pilot carrierである。放送テレビジョン信号は、日本のIntegrated Services Digital Broadcasting−Terrestrial(ISDB−T)信号である。放送テレビジョン信号は、アナログ・テレビジョン信号である。放送テレビジョン信号内の既知の成分は、水平同期パルスと、水平帰線消去パルスと、水平帰線消去パルスおよび水平同期パルスと、ゴースト・キャンセル用基準信号と、垂直消去期間試験信号とからなる群から選択される。
【0010】
一般に、一態様で、本発明は、ユーザ端末の位置を決定する方法、装置、およびコンピュータ可読媒体を特徴とする。本発明は、ユーザ端末から第1擬似距離を受信することであって、第1擬似距離は、テレビジョン信号送信器によって送信された放送テレビジョン信号の既知の成分に基づいてユーザ端末とテレビジョン信号送信器との間で決定される、受信することと、ユーザ端末から第2擬似距離を受信することであって、第2擬似距離は、グローバル・ポジショニング信号によって送信されたグローバル・ポジショニング信号に基づいてユーザ端末とグローバル・ポジショニング衛星との間で決定される、受信することと、第1および第2の擬似距離、テレビジョン信号送信器の位置、ならびにグローバル・ポジショニング衛星の位置に基づいてユーザ端末の位置を決定することとを含む。
【0011】
特定の実施態様は、次の特徴のうちの1つまたは複数を含むことができる。ユーザ端末の位置を決定することは、放送テレビジョン信号の送信器クロックと既知の時刻基準との間の差に基づいて第1擬似距離を調整することと、グローバル・ポジショニング衛星とユーザ端末との間の相対半径方向速度に基づいて第2擬似距離を調整することと、調整された第1および第2の擬似距離、テレビジョン信号送信器の位置、ならびにグローバル・ポジショニング衛星の位置に基づいてユーザ端末の位置を決定することとを含む。放送テレビジョン信号は、American Television Standards Committee(ATSC)ディジタル・テレビジョン信号であり、放送テレビジョン信号内の既知の成分は、ATSCフレーム内の既知のディジタル・シーケンスである。既知のディジタル・シーケンスは、同期化コードである。同期化コードは、ATSCデータ・フレーム内のField Synchronization Segmentである。同期化コードは、ATSCデータ・フレーム内のData Segment内のSynchronization Segmentである。放送テレビジョン信号は、欧州電気通信標準化機構(ETSI)Digital Video Broadcasting−Terrestrial(DVB−T)信号である。放送テレビジョン信号内の既知の成分は、scattered pilot carrierである。放送テレビジョン信号は、日本のIntegrated Services Digital Broadcasting−Terrestrial(ISDB−T)信号である。放送テレビジョン信号は、アナログ・テレビジョン信号である。放送テレビジョン信号内の既知の成分は、水平同期パルスと、水平帰線消去パルスと、水平帰線消去パルスおよび水平同期パルスと、ゴースト・キャンセル用基準信号と、垂直消去期間試験信号とからなる群から選択される。
【0012】
1つまたは複数の実施態様の詳細を、添付図面および下の説明で示す。他の特徴は、この説明および図面から、ならびに特許請求の範囲から明白になる。
【0013】
本明細書で使用される各符号の先頭の桁(1つまたは複数)は、その符号が初めて現れる図面の番号を示す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】

放送テレビジョン信号を使用して、ユーザ端末の位置を決定することができる。American Television Standards Committee(ATSC)ディジタル・テレビジョン(DTV)信号を使用してユーザ端末の位置を決定する技法が、その開示全体が参照によって本明細書に組み込まれている、本願の所有者が所有する、同時係属の、James J.SpilkerおよびMatthew Rabinowitzによる、2001年6月21日に出願した米国非仮特許出願第09/887158号、「Position Location using Broadcast Digital Television Signals」に開示されている。欧州電気通信標準化機構(ETSI)Digital Video Broadcasting−Terrestrial(DVB−T)信号を使用してユーザ端末の位置を決定する技法が、その開示全体が参照によって本明細書に組み込まれている、本願の所有者が所有する、同時係属の、James J.Spilkerによる、2001年11月9日に出願した米国仮特許出願第60/337834号、「Wireless Position Location Using the Japanese ISDB−T Digital TV Signals」に開示されている。日本のIntegrated Services Digital Broadcasting−Terrestrial(ISDB−T)信号を使用してユーザ端末の位置を決定する技法が、その開示全体が参照によって本明細書に組み込まれている、本願の所有者が所有する、同時係属の、James J.SpilkerおよびMatthew Rabinowitzによる、2001年8月17日に出願した米国非仮特許出願第09/932010号、「Position Location using Terrestrial Digital Video Broadcast Television Signals」に開示されている。NTSC(全米テレビジョン基準委員会)アナログ・テレビジョン(TV)信号を使用してユーザ端末の位置を決定する技法が、その開示全体が参照によって本明細書に組み込まれている、本願の所有者が所有する、同時係属の、James J.SpilkerおよびMatthew Rabinowitzによる、2002年1月22日に出願した米国非仮特許出願第10/054302号、「Position Location using Broadcast Analog Television Signals」と、James J.SpilkerおよびMatthew Rabinowitzによる、(TBS)に出願した米国特許出願第(TBS、代理人整理番号RSM008001)号とに開示されている。
【0015】
これらのテレビジョン信号のそれぞれが、テレビジョン信号の送信器までの擬似距離を入手するのに使用できる成分を含む。複数のそのような擬似距離が既知であり、送信器の位置が既知である時に、ユーザ端末の位置を正確に決定することができる。ATSCディジタル・テレビジョン信号内の適切な成分は、ATSCデータ・フレーム内のField Synchronization SegmentおよびATSCデータ・フレーム内のData Segment内のSynchronization Segmentなどの同期化コードを含む。ETSI DVB−Tディジタル・テレビジョン信号およびISDB−Tディジタル・テレビジョン信号内の適切な成分は、scattered pilot carrierを含む。NTSCアナログ・テレビジョン信号内の適切な成分は、水平同期パルス、水平帰線消去パルス、ひとまとめにされた水平帰線消去パルスおよび水平同期パルス、ゴースト・キャンセル用基準信号、ならびに垂直消去期間試験信号を含む。
【0016】
ほとんどの都市区域には、ユーザ端末がユーザ端末の位置を決定するために3つ以上の異なる角度から擬似距離を測定することを可能にするのに十分な個数の、異なる位置からのTV信号放送がある。しかし、いくつかの区域で、丘、建物、他の障害物、またはユーザの体さえもが、TV信号のうちの1つを阻止する場合がある。その代わりに、ユーザ端末が、単純に、必要な個数のTV送信器から遠すぎる田舎の区域に置かれる場合がある。その場合に、残りの擬似距離を、標準全地球測位システム(GPS)受信器を使用して供給することができる。放送テレビジョン信号を使用する位置決定をGPS信号を用いて増補する技法が、その開示全体が参照によって本明細書に組み込まれている、James J.Spilkerによる、2002年3月4日に出願した米国仮特許出願第(TBS、代理人整理番号6743PRO)号、「DTV Position Location Augmented by GPS」に開示されている。これらの技法を使用するユーザ端末は、3つ以上の放送テレビジョン信号、3つ以上のGPS信号、またはその任意の組合せを使用して、その位置を決定することができる。
【0017】
図1を参照すると、例の実施態様100は、エア・リンクを介して基地局104と通信するユーザ端末102を含む。いくつかの実施態様で、ユーザ端末102は、無線電話機であり、基地局104は、無線電話基地局である。いくつかの実施態様で、基地局104は、モバイルMAN(メトロポリタン・エリア・ネットワーク)またはWAN(広域ネットワーク)の一部である。
【0018】
図1は、本発明のさまざまな態様を示すのに使用されるが、本発明は、この実施態様に限定されない。たとえば、句「ユーザ端末」は、本明細書で説明する位置決定技法を実施できるすべての物体を指すことが意図されている。ユーザ端末の例は、PDA、携帯電話機、自動車および他の車両、ならびに本明細書で説明する位置決定技法を実施するチップまたはソフトウェアを含むことができるすべての物体を含む。さらに、用語「ユーザ端末」は、「端末」である物体または「ユーザ」によって操作される物体に限定されることを意図されたものではない。
【0019】
位置特定サーバによって実行される位置決定
図2に、実施態様100の動作を示す。ユーザ端末102は、1つまたは複数のTV送信器106Aおよび106Bから106Nから放送信号を受信する(ステップ202)。図1を参照すると、TV送信器106Aは、ETSI送信器であり、TV送信器106Bは、NTSC送信器であり、TV送信器106Nは、ATSC送信器であるが、日本で使用されるISDB信号の送信器を含めて、他の組合せが企図されている。
【0020】
さまざまな方法を使用して、位置決定に使用されるTVチャネルを選択することができる。一実施態様では、位置特定サーバ110が、監視すべき最良のTVチャネルについてユーザ端末102に知らせる。いくつかの実施態様では、ユーザ端末102が、基地局104によって位置特定サーバ110とメッセージを交換する。いくつかの実施態様では、ユーザ端末102が、基地局104のアイデンティティと、基地局およびTVチャネルを相関させる格納されたテーブルとに基づいて、監視すべきTVチャネルを選択する。いくつかの実施態様では、ユーザ端末102が、最も近い都市の名前など、ユーザ端末の位置の一般的表示を与えるユーザからの位置入力を受け入れることができ、この情報を使用して、処理のためにTVチャネルを選択する。いくつかの実施態様では、ユーザ端末102が、使用可能なTVチャネルをスキャンして、使用可能なTVチャネルの出力レベルに基づいて、位置の指紋を組み立てる。ユーザ端末102は、この指紋を、既知の指紋を既知の位置と突き合わせる格納されたテーブルと比較して、処理のためにTVチャネルを選択する。
【0021】
ユーザ端末102は、ユーザ端末と各TV送信器106との間の擬似距離を決定する(ステップ204)。各擬似距離は、TV放送信号の成分の送信器108からの送信の時刻と、その成分のユーザ端末102での受信の時刻との間の時間差(または同等の距離)ならびにユーザ端末でのクロック・オフセットを表す。
【0022】
ユーザ端末102は、擬似距離を位置特定サーバ110に送信する。いくつかの実施態様で、位置特定サーバ110は、本明細書で説明する動作を実行するように設計されたソフトウェアを実行する汎用コンピュータとして実施される。もう1つの実施態様では、位置特定サーバは、ASIC(特定用途向け集積回路)またはある他の種類のデバイスとして実施される。いくつかの実施態様で、位置特定サーバ110は、基地局104内または基地局104の近くで実施される。
【0023】
TV信号は、複数の監視ユニット108Aから108Nによっても受信される。各監視ユニット108は、トランシーバおよびプロセッサを含む小さいユニットとして実施することができ、電柱、TV送信器106、または基地局104などの便利な位置に取り付けることができる。いくつかの実施形態で、監視ユニット108は、衛星上で実施される。
【0024】
各監視ユニット108は、それがTV信号をそこから受信するTV送信器106のそれぞれについて、そのTV送信器のローカル・クロックと基準クロックとの間の時間オフセットを測定する。いくつかの実施形態で、基準クロックは、GPS信号から導出される。基準クロックの使用は、複数の監視ユニット108が使用される時の各TV送信器106の時間オフセットの決定を可能にする。というのは、各監視ユニット108が、基準クロックに関する時間オフセットを決定できるからである。したがって、監視ユニット108のローカル・クロックのオフセットは、これらの決定に影響しない。監視ユニット108は、その開示全体が参照によって本明細書に組み込まれている、米国特許出願第09/887158号、米国特許出願第09/932010号、および米国特許出願第10/054302号で詳細に説明されている。
【0025】
もう1つの実施態様では、外部時刻基準は不要である。この実施態様によれば、単一の監視ユニット108が、ユーザ端末102が受信するのと同一のTV送信器のすべてからTV信号を受信する。実際には、この単一の監視ユニットのローカル・クロックが、時刻基準として機能する。
【0026】
いくつかの実施態様で、各時間オフセットが、固定オフセットとしてモデル化される。もう1つの実施態様では、各時間オフセットが、a、b、c、およびTによって記述できる
Offset=a+b(t−T)+c(t−T) (1)
の形の2次多項式あてはめとしてモデル化される。どの実施態様でも、各測定された時間オフセットは、インターネット、保護されたモデム接続、または類似物を使用して、位置特定サーバに周期的に送信される。いくつかの実施態様で、各監視ユニット108の位置が、GPS受信器を使用して決定される。
【0027】
位置特定サーバ110は、各TV送信器106の位相中心(すなわち、位置)を記述する情報をデータベース112から受信する。いくつかの実施態様で、各TV送信器106の位相中心は、位相中心を直接に測定するために、異なる位置の監視ユニット108を使用することによって測定される。もう1つの実施態様では、各TV送信器106の位相中心は、アンテナ位相中心を測量することによって測定される。
【0028】
いくつかの実施態様で、位置特定サーバ110は、気象サーバ114から、ユーザ端末102の付近の気温、気圧、および湿度を記述する気象情報を受信する。気象情報は、インターネットおよびNOAAなどの他のソースから入手可能である。位置特定サーバ110は、B.ParkinsonおよびJ. Spilker,Jr.著、「Global Positioning System−Theory and Applications」、AIAA、米国ワシントン州、1996年、Vol.1、Chapter 17のJ.Spilker,Jr.によるTropospheric Effects on GPSで開示された技法などの技法を使用して、気象情報から対流圏伝搬速度を決定する。
【0029】
位置特定サーバ110は、ユーザ端末102の全般的な地理的位置を識別する情報を基地局104から受信することもできる。たとえば、この情報は、セル電話機が置かれているセルまたはセル・セクタを識別することができる。この情報は、曖昧さの解決に使用される。
【0030】
ユーザ端末102は、1つまたは複数のGPS衛星120からGPS信号を受信する(ステップ206)。ユーザ端末102は、下で説明するように、GPS衛星120のドップラ・シフトおよび擬似雑音番号(pseudo−noise number)を記述する暦データをも受信する。ユーザ端末102は、ドップラ・シフトによって表される相対半径方向速度を使用して、そのユーザ端末と各GPS衛星120との間の擬似距離を決定する(ステップ208)。各擬似距離は、GPS信号の成分のGPS衛星120からの送信の時刻と、その成分のユーザ端末102での受信の時刻との間の時間差(または同等の距離)ならびにGPS衛星でのクロック・オフセットを表す。ユーザ端末102は、この擬似距離を位置特定サーバ110に送信する。
【0031】
位置特定サーバ110は、擬似距離、TV送信器106のそれぞれの位置、およびGPS衛星120の位置に基づいて、ユーザ端末の位置を決定する(ステップ210)。図3に、3つの送信器302を使用する位置決定のジオメトリを示す。送信器302は、すべてTV送信器、すべてGPS送信器、またはその任意の組合せとすることができる。送信器302Aは、位置(x1,y1,z1)に配置される。ユーザ端末102と送信器302Aとの間の距離は、r1である。送信器302Bは、位置(x2,y2,z2)に配置される。ユーザ端末102と送信器302Bとの間の距離は、r2である。送信器302Nは、位置(x3,y3,z3)に配置される。ユーザ端末102と送信器302Nとの間の距離は、r3である。
【0032】
位置特定サーバ110は、対流圏伝搬速度および対応する送信器302の時間オフセットに従って、各擬似距離の値を調整することができる。位置特定サーバ110は、データベース112からの位相中心情報を使用して、各送信器302の位置を決定する。
【0033】
ユーザ端末102は、3回以上の擬似距離測定を行って、3つの未知数すなわち、ユーザ端末102の位置(x,y)およびクロック・オフセットTを解く。ユーザ端末の高度が、必要な度合の精度以内でわかっており、ユーザ端末の緯度および経度だけが、正確に決定される必要があると仮定する。もちろん、4つ以上の送信器が使用可能であり、これらの送信器のジオメトリが十分であると仮定すれば、3次元でのユーザ端末の位置すなわち(x,y,z)を解くことが可能である。当業者には、3次元位置解決のために本明細書で説明される技法をどのように調整すべきかは明白であろう。
【0034】
3つの擬似距離測定値pr1、pr2、およびpr3は、
pr1=r1+T (2)
pr2=r2+T (3)
pr3=r3+T (4)
によって与えられる。
【0035】
3つの距離は、
r1=|X−X1| (5)
r2=|X−X2| (6)
r3=|X−X3| (7)
として表すことができ、
ここで、Xは、ユーザ端末の3次元ベクトル位置(x,y,z)を表し、X1は、送信器302Aの3次元ベクトル位置(x1,y1,z1)を表し、X2は、送信器302Bの3次元ベクトル位置(x2,y2,z2)を表し、X3は、送信器302Nの3次元ベクトル位置(x3,y3,z3)を表す。これらの関係は、3つの未知数x、y、およびTについて解くべき3つの方程式をもたらす。緯度および経度だけが必要である場合に、位置特定サーバ110が、zについてある推定値を仮定し、他の未知の座標に関して行うようにはそれに関して解かないことに留意されたい。一実施態様で、地形図を使用して、zの初期推定値を、xおよびyの計算された値に基づいて繰り返して洗練することができる。もう1つの実施態様では、位置特定サーバ110が、zについて能動的に解く。位置特定サーバ110は、従来の周知の方法に従って、これらの方程式を解く。E911応用例では、ユーザ端末102の位置が、正しい機関への配布のためにE911位置特定サーバ116に送信される。もう1つの応用例では、位置が、ユーザ端末102に送信される。
【0036】
いくつかの実施態様で、ユーザ端末102は、擬似距離を計算するのではなく、擬似距離を計算するのに十分な信号の測定値をとり、これらの測定値を位置特定サーバ110に送信する。次に、位置特定サーバ110は、これらの測定値に基づいて擬似距離を計算し、上で説明したように、これらの擬似距離に基づいて位置を計算する。
【0037】
ユーザ端末によって実行される位置決定
いくつかの実施形態で、ユーザ端末102の位置は、ユーザ端末102によって計算される。この実施態様では、必要な情報のすべてが、ユーザ端末102に送信される。この情報は、位置特定サーバ110、基地局104、1つまたは複数のTV送信器106、GPS衛星120、またはこれらの任意の組合せによってユーザ端末に送信することができる。次に、ユーザ端末102は、擬似距離を測定し、上で説明した連立方程式を解く。この実施態様を、これから説明する。
【0038】
ユーザ端末102は、各TV送信器106のローカル・クロックと基準クロックとの間の時間オフセットを受信する。ユーザ端末102は、各TV送信器106の位相中心を記述する情報をもデータベース112から受信する。
【0039】
ユーザ端末102は、位置特定サーバ110によって計算された対流圏伝搬速度を受信する。いくつかの実施態様で、ユーザ端末102は、ユーザ端末102の付近の気温、気圧、および湿度を記述する気象情報を気象サーバ114から受信し、従来の技法を使用して、この気象情報から対流圏伝搬速度を決定する。
【0040】
ユーザ端末102は、ユーザ端末102のおおまかな位置を識別する情報を基地局104から受信することもできる。たとえば、この情報は、セル電話機が置かれているセルまたはセル・セクタを識別することができる。この情報は、曖昧さの解決に使用される。
【0041】
ユーザ端末102は、1つまたは複数のTV送信器106からTV信号を受信し、ユーザ端末102と各TV送信器106との間の擬似距離を決定する。ユーザ端末102は、1つまたは複数のGPS衛星120からGPS信号を受信し、下で説明するように、GPS衛星のドップラ・シフトおよび擬似雑音番号を記述する暦を受信し、ドップラ・シフトによって表される相対半径方向速度を使用して、ユーザ端末102とGPS衛星120との間の擬似距離を決定する。次に、ユーザ端末102は、擬似距離、TV送信器106の位置、およびGPS衛星120の位置に基づいて、その位置を決定する。
【0042】
これらの実施態様のいずれにおいても、ユーザ端末102の位置を、TV送信器と、そのTV送信器に関する以前の位置決定中に計算されたオフセットTとを使用して決定することができる。Tの値は、従来の方法に従って格納するか維持することができる。
【0043】
いくつかの実施態様で、基地局104は、ユーザ端末102のクロック・オフセットを決定する。この実施態様では、2つの送信器だけが、位置決定に必要である。基地局104は、クロック・オフセットTを位置特定サーバ110に送信し、この位置特定サーバ110は、送信器のそれぞれについて計算された擬似距離から、ユーザ端末102の位置を決定する。
【0044】
受信器アーキテクチャ
TV信号とGPS信号との両方の信号処理を、受信されたディジタル信号の短いサンプルの相関を使用して、または遅延ロック・ループもしくは時間ゲーティングされた遅延ロック・ループを使用することによってのいずれかで実行することができる。そのような遅延ロック・ループ技法は、その開示全体が参照によって本明細書に組み込まれている、本願の所有者が所有する、同時係属の、James J.SpilkerおよびMatthew Rabinowitzによる、2002年1月22日に出願した米国非仮特許出願第10/054262号、「Time−Gated Delay Lock Loop Tracking Of Digital Television Signals」で開示されている。
【0045】
図4に、いくつかの実施態様による一体化されたTV/GPS受信器の時間切替シーケンスを示す。受信器時間は、この例では3つのTV信号(TVa、TVb、およびTVc)を調べるためにTVチャネル周波数を変更し、その後、1つまたは複数のGPS信号を調べるためにGPS帯域に切り替えて、さまざまな信号ソースにわたってシーケンシングする。もちろん、GPS帯域に同調された時には、受信器は、GPS衛星のいずれかと複数のGPS衛星とを同時に相関させることができる。
【0046】
図5に、いくつかの実施態様による、位置決定のためにテレビジョン信号とGPS信号との両方を処理できる受信器500を示す。TVアンテナ502が、TV信号を受信する。他の実施態様では、同一のアンテナを、GPS信号とTV信号との両方に使用することができる。このアンテナを、異なる周波数で共振するために同調回路に結合することができる。その代わりに、このアンテナが、GPS帯域の信号を出力するフィードと、TV帯域の信号を出力するフィードという2つのフィードを有することができ、スイッチが、どのフィードが受信器フロント・エンド内のLNAに出力するかを決定する。低雑音増幅器およびRFフィルタ504が、受信されたTV信号を増幅し、フィルタリングする。RFフィルタは、少なくとも450MHzから700MHzまでの範囲にわたって、またはどれであれTV信号の組が選択される帯域にわたって同調可能である。低雑音増幅器は、自動利得制御機能を含む。ミキサ506が、結果の信号を周波数シンセサイザ508の出力と組み合わせて、信号をIF周波数にアップコンバートし、このIF周波数では、狭帯域幅SAWフィルタ510を使用することができる。スイッチ512が、TV信号をSAWフィルタ510に渡す。GPSを利用するために、IF周波数は、1575.42MHzのGPS L1周波数である。他の実施態様は、ほどなく新しい民生用信号(civil signal)を有することになる1227.6MHzのL2周波数、または1.1GHz領域の新しいL5信号を使用する。他の実施態様では、異なるIF周波数を使用することができ、GPS信号ならびにTV信号は、当初に、帯域通過フィルタリングの前にアップコンバートまたはダウンコンバートされる。
【0047】
ミキサ514は、フィルタリングされた信号を、局所発振器516の出力と組み合わせて、フィルタリングされた信号を便利なIF周波数またはベースバンド周波数にダウンコンバートする。いくつかの実施態様で、IF周波数は、44MHzすなわち標準TV IF周波数である。次に、フィルタ/ADC 518が、この信号をフィルタリングし、ディジタル化する。次に、この信号を、たとえば10ビットADCを使用して27Mspsで、IFサンプリングすることができる。ディジタル化された信号は、処理のためにプロセッサ524に供給される。コントローラ526が、フィルタ/増幅器504、周波数シンセサイザ508、およびスイッチ512を制御する。
【0048】
パッチ・アンテナなどのGPSアンテナ520が、GPS信号を受信する。低雑音増幅器およびRFフィルタ522が、受信されたGPS信号を増幅し、フィルタリングする。スイッチ512が、このGPS信号をSAWフィルタ510に渡す。ミキサ514が、フィルタリングされた信号を局所発振器516の出力と組み合わせて、フィルタリングされた信号を便利なIF周波数またはベースバンド周波数にダウンコンバートする。次に、フィルタ/ADC 518が、この信号をフィルタリングし、ディジタル化する。次に、この信号を、たとえば10ビットADCを使用して27Mspsで、IFサンプリングすることができる。ディジタル化された信号は、処理のためにプロセッサ524に供給される。
【0049】
いくつかの実施態様では、RFセクション全体が、SAWまたは類似する非常に選択的な帯域通過フィルタを除いて単一の集積回路として製造され、プロセッサ524が、別々の集積回路として製造される。
【0050】
ハイブリッドTV/GPS送受話器内で助けるGPS受信器
GPS衛星120は、その軌道内ですばやく移動するので、その信号は、GPS衛星と静止しているかゆっくり移動しているユーザ端末102との間の大きい相対半径方向速度によって引き起こされる大きいドップラ・シフトの対象になる。これらのドップラ・シフトは、±5.5kHzを超える範囲におよぶ可能性がある。さらに、各GPS衛星120は、異なる擬似雑音(PN)コードを有する。したがって、GPS信号を用いて正確な擬似距離測定値を得るためには、GPS衛星120のドップラ・シフトおよびPNコードを決定することが必要である。
【0051】
GPS衛星120は、近似衛星軌道および速度ならびに32個までのGPS衛星のクロック・オフセットおよび他の係数を与える暦を送信する。32個の衛星の情報の暦全体は、1KBの情報だけを含む。この情報と、非常に粗い位置情報およびユーザ端末クロック時刻の知識とを用いて、ユーザ端末102は、視野内のGPS衛星120のドップラ情報およびそれに対応するPNコードを、GPSの非コヒーレント遅延ロック・トラッキング・ループによる初期獲得に必要な精度よりはるかに高い精度で非常に簡単に推定することができる。
【0052】
実際には、より高い周波数不確定性が、5ppmの安定性のみを有する可能性がある送受話器局所発振器によって引き起こされる。この周波数不確定性自体は、訂正されない限り、約±7.9kHzの周波数誤差に寄与する。ユーザ端末クロックに対する訂正は、TVパイロット搬送波を追跡することによって、またはセル電話信号を使用する訂正によってのいずれかで得ることができる。
【0053】
いくつかの実施態様で、位置特定サーバ110は、セル電話データ・リンクを介してGPS暦データをユーザ端末に周期的にダウンロードする。
【0054】
いくつかの実施態様で、ユーザ端末102は、GPS衛星暦データからGPS衛星ドップラを計算する。その近似位置(100km以内程度)に基づいて、ユーザ端末102は、どのGPS衛星120が任意の所与の時に可視であるかを決定することができる。監視局108は、すべてのGPS衛星の暦データを収集し、これらをユーザ端末102に転送する。次に、ユーザ端末102は、衛星可視性およびドップラを決定する。GPSシステムは、およそ1週間に1回、暦データを更新する。GPS衛星ドップラは、−5500Hzから+5500Hzまでの範囲にわたる(1.575420GHzで)。通常のGPS受信器は、ドップラが500Hz以内であることだけを必要とする。よいユーザ端末位置推定値および時刻推定値を与えられて、ユーザ端末102は、1週間前の暦データを用いてドップラを1Hz以内で計算することができる。したがって、監視局108が、必ず最新の暦データを有すると仮定すると、監視局108は、1週間に1回だけ、新しい暦データをユーザ端末102にアップロードする必要がある。
【0055】
公式のGPSコンステレーションは、24個の衛星からなるが、実際には、28個までの衛星が存在する可能性がある。各GPS衛星120は、衛星PN(擬似雑音)番号と呼ばれる衛星IDを有し、この衛星PN番号は、1から32までの範囲にわたる。データの1組のビット数は、
衛星ID=6ビット(PRN 1〜32を考慮に入れるために)
暦=182ビット
合計=188ビット
である。
【0056】
28個の衛星の暦データの組全体は、1週間あたり28×188−5264ビットを必要とする。
【0057】
GPS標準規格は、既に、ユーザ端末102にこのタイプの情報を移動する手段を提供している。GPS「支援データ」は、2つの形すなわち、制御チャネル内のショート・メッセージ・セル・ブロードキャスト(SMCB)メッセージおよびラジオ・リソース・ロケーション・プロトコル(RRLP)メッセージで配信することができる。SMCBは、暦データ、天体暦データ、電離層データ、およびDGPS訂正データに使用することができる。これらのメッセージの内容は、GSM spec 04.35、section 4.2に記載されている。これらのメッセージは、このプロトコルがある形のSMSに基づくので、一部のユーザ端末ではバッテリ・パック・アクセサリから使用可能とすることができる。
【0058】
RRLPメッセージは、SMCBメッセージが搬送できるすべてのものを搬送することができるが、コード・オフセットおよびドップラ・データを含む「獲得支援」情報をも搬送することができる。これらのメッセージは、GSM spec 04.31、annex A.4.2.4に記載されている。これらのメッセージは、一般に、バッテリ・パック・アクセサリから使用可能ではない。
【0059】
他の実施態様で、監視局108は、衛星ドップラをユーザ端末102にアップロードする。このオプションでは、監視局108は、暦データを保持し、GPS衛星可視性およびドップラ推定値を計算する。いくつかの実施態様で、監視局108は、それ自体の位置(監視局もユーザ端末もその時点では知らないユーザ端末位置ではなく)を、この推定で使用する。ドップラの1ヘルツ分解能が適当である(ユーザ端末内の局所発振器に起因する不確定性を考慮して)。さらに、ドップラ・セットの最大個数は、コンステレーション内の衛星の個数ではなく、可視の衛星の個数である。すべての連絡に必要なビット数は、
衛星ID=6ビット(PRN 1〜32を考慮に入れるために)
ドップラ=14ビット(1Hz分解能で±5500Hzを考慮に入れるために)
合計=20ビット
である。
【0060】
最大12個の可視の衛星を仮定すると、連絡あたり12×20=240ビットである。
【0061】
代替実施形態
本発明を、ディジタル電子回路網内で、コンピュータ・ハードウェア、コンピュータ・ファームウェア、コンピュータ・ソフトウェア内で、あるいはこれらの組合せで実施することができる。本発明の装置を、プログラマブル・プロセッサによる実行のために機械可読記憶装置内で有形に実施されるコンピュータ・プログラム製品で実施することができ、本発明の方法ステップを、入力データを操作し、出力を生成することによって本発明の機能を実行するために命令のプログラムを実行するプログラマブル・プロセッサによって実行することができる。本発明を、データ記憶システムからデータおよび命令を受け取り、データ記憶システムにデータおよび命令を送るために結合された少なくとも1つのプログラマブル・プロセッサと、少なくとも1つの入力デバイスと、少なくとも1つの出力デバイスとを含むプログラマブル・システムで実行可能な1つまたは複数のコンピュータ・プログラム内で有利に実施することができる。各コンピュータ・プログラムは、高水準手続き指向プログラミング言語または高水準オブジェクト指向プログラミング言語で、あるいは望まれる場合にはアセンブリ言語または機械語で実施することができ、どの場合でも、言語は、コンパイルされる言語または解釈される言語とすることができる。適切なプロセッサは、たとえば、汎用マイクロプロセッサと特殊目的マイクロプロセッサとの両方を含む。一般に、プロセッサは、読取専用メモリおよび/またはランダム・アクセスメモリから命令およびデータを受け取る。一般に、コンピュータは、データ・ファイルを格納するための1つまたは複数の大容量記憶装置を含み、そのような装置は、内蔵ハード・ディスクおよび取り外し可能ディスクなどの磁気ディスク、光磁気ディスク、ならびに光ディスクを含む。コンピュータ・プログラム命令およびデータを有形に実施するのに適する記憶装置は、たとえばEPROM、EEPROM、およびフラッシュ・メモリ・デバイスなどの半導体メモリ・デバイス、内蔵ハード・ディスクおよび取り外し可能ディスクなどの磁気ディスク、光磁気ディスク、ならびにCD−ROMディスクを含む、すべての形の不揮発性メモリを含む。前述のいずれをも、ASIC(特定用途向け集積回路)によって増補するか、ASIC内に組み込むことができる。
【0062】
都市室内区域で極端に低レベルのGPS信号を追跡することを試みなければならない、非常に増補されたGPS受信器を利用するシステムとは対照的に、本発明のいくつかの実施態様は、都市区域で位置を決定するのにさまざまなTV信号を使用し、TV信号がほぼ完全に阻止される、より離れた区域または丘陵区域もしくは山岳区域でのみGPS信号を利用する。これらの区域では、GPSは、一般に、建物による激しい減衰をこうむらず、非常に有用な機能のために働く。したがって、比較的単純で低コストのGPS受信器で十分である。
【0063】
本発明の複数の実施形態を説明した。それでも、さまざまな変更を、本発明の趣旨および範囲から逸脱せずに行えることを理解されたい。
【0064】
たとえば、さまざまな信号および信号処理技法を、本明細書でアナログの形で述べたが、ディジタル実施態様が、この説明を読んだ後に当業者に明白になるであろう。
【0065】
いくつかの実施態様で、位置特定サーバ110は、TV送信器から入手可能な擬似距離など、システム・レベルで入手可能な冗長信号を使用し、各TVチャネルおよび擬似距離を検証するためおよび誤りのあるTVチャネルを識別するために追加の検査を行う。そのような技法の1つが、従来の受信器自律型完全性監視(receiver autonomous integrity monitoring、RAIM)である。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】エア・リンクを介して基地局と通信するユーザ端末を含む、本発明の実施態様を示す図である。
【図2】本発明の実施態様の動作を示す図である。
【図3】3つのDTV送信器を使用する位置決定のジオメトリを示す図である。
【図4】いくつかの実施態様による一体化されたTV/GPS受信器の時間切替シーケンスを示す図である。
【図5】いくつかの実施態様による、位置決定のためにテレビジョン信号とGPS信号との両方を処理できる受信器を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末の位置を決定する方法であって、
前記ユーザ端末でテレビジョン信号送信器から放送テレビジョン信号を受信することと、
前記放送テレビジョン信号の既知の成分に基づいて前記ユーザ端末と前記テレビジョン信号送信器との間の第1擬似距離を決定することと、
前記ユーザ端末でグローバル・ポジショニング衛星からグローバル・ポジショニング信号を受信することと、
前記グローバル・ポジショニング信号に基づいて前記ユーザ端末と前記グローバル・ポジショニング衛星との間の第2擬似距離を決定することと、
前記第1および第2の擬似距離、前記テレビジョン信号送信器の位置、ならびに前記グローバル・ポジショニング衛星の位置に基づいて前記ユーザ端末の位置を決定することと
を含む方法。
【請求項2】
前記ユーザ端末の位置を決定することは、
前記放送テレビジョン信号の送信器クロックと既知の時刻基準との間の差に基づいて前記第1擬似距離を調整することと、
前記グローバル・ポジショニング衛星と前記ユーザ端末との間の相対半径方向速度に基づいて前記第2擬似距離を調整することと、
前記調整された第1および第2の擬似距離、前記テレビジョン信号送信器の位置、ならびに前記グローバル・ポジショニング衛星の位置に基づいて前記ユーザ端末の前記位置を決定することと
を含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記放送テレビジョン信号は、American Television Standards Committee(ATSC)ディジタル・テレビジョン信号であり、前記放送テレビジョン信号内の前記既知の成分は、ATSCフレーム内の既知のディジタル・シーケンスである請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記既知のディジタル・シーケンスは、同期化コードである請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記同期化コードは、ATSCデータ・フレーム内のField Synchronization Segmentである請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記同期化コードは、ATSCデータ・フレーム内のData Segment内のSynchronization Segmentである請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記放送テレビジョン信号は、欧州電気通信標準化機構(ETSI)Digital Video Broadcasting−Terrestrial(DVB−T)信号である請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記放送テレビジョン信号内の前記既知の成分は、scattered pilot carrierである請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記放送テレビジョン信号は、日本のIntegrated Services Digital Broadcasting−Terrestrial(ISDB−T)信号である請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記放送テレビジョン信号は、アナログ・テレビジョン信号である請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記放送テレビジョン信号内の前記既知の成分は、
水平同期パルスと、
水平帰線消去パルスと、
水平帰線消去パルスおよび水平同期パルスと、
ゴースト・キャンセル用基準信号と、
垂直消去期間試験信号と
からなる群から選択される請求項10に記載の方法。
【請求項12】
ユーザ端末の位置を決定する方法であって、
前記ユーザ端末でテレビジョン信号送信器から放送テレビジョン信号を受信することと、
前記放送テレビジョン信号の既知の成分に基づいて前記ユーザ端末と前記テレビジョン信号送信器との間の第1擬似距離を決定することと、
前記ユーザ端末でグローバル・ポジショニング衛星からグローバル・ポジショニング信号を受信することと、
前記グローバル・ポジショニング信号に基づいて前記ユーザ端末と前記グローバル・ポジショニング衛星との間の第2擬似距離を決定することと、
前記第1および第2の擬似距離、前記テレビジョン信号送信器の位置、ならびに前記グローバル・ポジショニング衛星の位置に基づいて前記ユーザ端末の位置を決定するように構成された位置特定サーバに前記第1および第2の擬似距離を送信することと
を含む方法。
【請求項13】
前記放送テレビジョン信号は、American Television Standards Committee(ATSC)ディジタル・テレビジョン信号であり、前記放送テレビジョン信号内の前記既知の成分は、ATSCフレーム内の既知のディジタル・シーケンスである請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記既知のディジタル・シーケンスは、同期化コードである請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記同期化コードは、ATSCデータ・フレーム内のField Synchronization Segmentである請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記同期化コードは、ATSCデータ・フレーム内のData Segment内のSynchronization Segmentである請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記放送テレビジョン信号は、欧州電気通信標準化機構(ETSI)Digital Video Broadcasting−Terrestrial(DVB−T)信号である請求項12に記載の方法。
【請求項18】
前記放送テレビジョン信号内の前記既知の成分は、scattered pilot carrierである請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記放送テレビジョン信号は、日本のIntegrated Services Digital Broadcasting−Terrestrial(ISDB−T)信号である請求項12に記載の方法。
【請求項20】
前記放送テレビジョン信号は、アナログ・テレビジョン信号である請求項12に記載の方法。
【請求項21】
前記放送テレビジョン信号内の前記既知の成分は、
水平同期パルスと、
水平帰線消去パルスと、
水平帰線消去パルスおよび水平同期パルスと、
ゴースト・キャンセル用基準信号と、
垂直消去期間試験信号と
からなる群から選択される請求項20に記載の方法。
【請求項22】
ユーザ端末の位置を決定する方法であって、
前記ユーザ端末から第1擬似距離を受信することであって、前記第1擬似距離は、テレビジョン信号送信器によって送信された放送テレビジョン信号の既知の成分に基づいて前記ユーザ端末と前記テレビジョン信号送信器との間で決定される、受信することと、
前記ユーザ端末から第2擬似距離を受信することであって、前記第2擬似距離は、グローバル・ポジショニング信号によって送信された前記グローバル・ポジショニング信号に基づいて前記ユーザ端末とグローバル・ポジショニング衛星との間で決定される、受信することと、
前記第1および第2の擬似距離、前記テレビジョン信号送信器の位置、ならびに前記グローバル・ポジショニング衛星の位置に基づいて前記ユーザ端末の位置を決定することと
を含む方法。
【請求項23】
前記ユーザ端末の位置を決定することは、
前記放送テレビジョン信号の送信器クロックと既知の時刻基準との間の差に基づいて前記第1擬似距離を調整することと、
前記グローバル・ポジショニング衛星と前記ユーザ端末との間の相対半径方向速度に基づいて前記第2擬似距離を調整することと、
前記調整された第1および第2の擬似距離、前記テレビジョン信号送信器の位置、ならびに前記グローバル・ポジショニング衛星の位置に基づいて前記ユーザ端末の前記位置を決定することと
を含む請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記放送テレビジョン信号は、American Television Standards Committee(ATSC)ディジタル・テレビジョン信号であり、前記放送テレビジョン信号内の前記既知の成分は、ATSCフレーム内の既知のディジタル・シーケンスである、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
前記既知のディジタル・シーケンスは、同期化コードである請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記同期化コードは、ATSCデータ・フレーム内のField Synchronization Segmentである請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記同期化コードは、ATSCデータ・フレーム内のData Segment内のSynchronization Segmentである請求項25に記載の方法。
【請求項28】
前記放送テレビジョン信号は、欧州電気通信標準化機構(ETSI)Digital Video Broadcasting−Terrestrial(DVB−T)信号である請求項22に記載の方法。
【請求項29】
前記放送テレビジョン信号内の前記既知の成分は、scattered pilot carrierである請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記放送テレビジョン信号は、日本のIntegrated Services Digital Broadcasting−Terrestrial(ISDB−T)信号である請求項22に記載の方法。
【請求項31】
前記放送テレビジョン信号は、アナログ・テレビジョン信号である請求項22に記載の方法。
【請求項32】
前記放送テレビジョン信号内の前記既知の成分は、
水平同期パルスと、
水平帰線消去パルスと、
水平帰線消去パルスおよび水平同期パルスと、
ゴースト・キャンセル用基準信号と、
垂直消去期間試験信号と
からなる群から選択される請求項31に記載の方法。
【請求項33】
ユーザ端末の位置を決定する方法を実行するためにコンピュータによって実行可能な命令を実施するコンピュータ可読媒体であって、前記方法は、
前記ユーザ端末でテレビジョン信号送信器から放送テレビジョン信号を受信することと、
前記放送テレビジョン信号の既知の成分に基づいて前記ユーザ端末と前記テレビジョン信号送信器との間の第1擬似距離を決定することと、
前記ユーザ端末でグローバル・ポジショニング衛星からグローバル・ポジショニング信号を受信することと、
前記グローバル・ポジショニング信号に基づいて前記ユーザ端末と前記グローバル・ポジショニング衛星との間の第2擬似距離を決定することと、
前記第1および第2の擬似距離、前記テレビジョン信号送信器の位置、ならびに前記グローバル・ポジショニング衛星の位置に基づいて前記ユーザ端末の位置を決定することと
を含むコンピュータ可読媒体。
【請求項34】
前記ユーザ端末の位置を決定することは、
前記放送テレビジョン信号の送信器クロックと既知の時刻基準との間の差に基づいて前記第1擬似距離を調整することと、
前記グローバル・ポジショニング衛星と前記ユーザ端末との間の相対半径方向速度に基づいて前記第2擬似距離を調整することと、
前記調整された第1および第2の擬似距離、前記テレビジョン信号送信器の位置、ならびに前記グローバル・ポジショニング衛星の位置に基づいて前記ユーザ端末の前記位置を決定することと
を含む請求項33に記載の媒体。
【請求項35】
前記放送テレビジョン信号は、American Television Standards Committee(ATSC)ディジタル・テレビジョン信号であり、前記放送テレビジョン信号内の前記既知の成分は、ATSCフレーム内の既知のディジタル・シーケンスである請求項33に記載の媒体。
【請求項36】
前記既知のディジタル・シーケンスは、同期化コードである請求項35に記載の媒体。
【請求項37】
前記同期化コードは、ATSCデータ・フレーム内のField Synchronization Segmentである請求項36に記載の媒体。
【請求項38】
前記同期化コードは、ATSCデータ・フレーム内のData Segment内のSynchronization Segmentである請求項36に記載の媒体。
【請求項39】
前記放送テレビジョン信号は、欧州電気通信標準化機構(ETSI)Digital Video Broadcasting−Terrestrial(DVB−T)信号である請求項33に記載の媒体。
【請求項40】
前記放送テレビジョン信号内の前記既知の成分は、scattered pilot carrierである請求項39に記載の媒体。
【請求項41】
前記放送テレビジョン信号は、日本のIntegrated Services Digital Broadcasting−Terrestrial(ISDB−T)信号である請求項33に記載の媒体。
【請求項42】
前記放送テレビジョン信号は、アナログ・テレビジョン信号である請求項33に記載の媒体。
【請求項43】
前記放送テレビジョン信号内の前記既知の成分は、
水平同期パルスと、
水平帰線消去パルスと、
水平帰線消去パルスおよび水平同期パルスと、
ゴースト・キャンセル用基準信号と、
垂直消去期間試験信号と
からなる群から選択される請求項42に記載の媒体。
【請求項44】
ユーザ端末の位置を決定する方法を実行するためにコンピュータによって実行可能な命令を実施するコンピュータ可読媒体であって、前記方法は、
前記ユーザ端末でテレビジョン信号送信器から放送テレビジョン信号を受信することと、
前記放送テレビジョン信号の既知の成分に基づいて前記ユーザ端末と前記テレビジョン信号送信器との間の第1擬似距離を決定することと、
前記ユーザ端末でグローバル・ポジショニング衛星からグローバル・ポジショニング信号を受信することと、
前記グローバル・ポジショニング信号に基づいて前記ユーザ端末と前記グローバル・ポジショニング衛星との間の第2擬似距離を決定することと、
前記第1および第2の擬似距離、前記テレビジョン信号送信器の位置、ならびに前記グローバル・ポジショニング衛星の位置に基づいて前記ユーザ端末の位置を決定するように構成された位置特定サーバに前記第1および第2の擬似距離を送信することと
を含むコンピュータ可読媒体。
【請求項45】
前記放送テレビジョン信号は、American Television Standards Committee(ATSC)ディジタル・テレビジョン信号であり、前記放送テレビジョン信号内の前記既知の成分は、ATSCフレーム内の既知のディジタル・シーケンスである請求項44に記載の媒体。
【請求項46】
前記既知のディジタル・シーケンスは、同期化コードである請求項45に記載の媒体。
【請求項47】
前記同期化コードは、ATSCデータ・フレーム内のField Synchronization Segmentである請求項46に記載の媒体。
【請求項48】
前記同期化コードは、ATSCデータ・フレーム内のData Segment内のSynchronization Segmentである請求項46に記載の媒体。
【請求項49】
前記放送テレビジョン信号は、欧州電気通信標準化機構(ETSI)Digital Video Broadcasting−Terrestrial(DVB−T)信号である請求項44に記載の媒体。
【請求項50】
前記放送テレビジョン信号内の前記既知の成分は、scattered pilot carrierである請求項49に記載の媒体。
【請求項51】
前記放送テレビジョン信号は、日本のIntegrated Services Digital Broadcasting−Terrestrial(ISDB−T)信号である請求項44に記載の媒体。
【請求項52】
前記放送テレビジョン信号は、アナログ・テレビジョン信号である請求項44に記載の媒体。
【請求項53】
前記放送テレビジョン信号内の前記既知の成分は、
水平同期パルスと、
水平帰線消去パルスと、
水平帰線消去パルスおよび水平同期パルスと、
ゴースト・キャンセル用基準信号と、
垂直消去期間試験信号と
からなる群から選択される請求項52に記載の媒体。
【請求項54】
ユーザ端末の位置を決定する方法を実行するためにコンピュータによって実行可能な命令を実施するコンピュータ可読媒体であって、前記方法は、
前記ユーザ端末から第1擬似距離を受信することであって、前記第1擬似距離は、テレビジョン信号送信器によって送信された放送テレビジョン信号の既知の成分に基づいて前記ユーザ端末と前記テレビジョン信号送信器との間で決定される、受信することと、
前記ユーザ端末から第2擬似距離を受信することであって、前記第2擬似距離は、グローバル・ポジショニング信号によって送信された前記グローバル・ポジショニング信号に基づいて前記ユーザ端末とグローバル・ポジショニング衛星との間で決定される、受信することと、
前記第1および第2の擬似距離、前記テレビジョン信号送信器の位置、ならびに前記グローバル・ポジショニング衛星の位置に基づいて前記ユーザ端末の位置を決定することと
を含むコンピュータ可読媒体。
【請求項55】
前記ユーザ端末の位置を決定することは、
前記放送テレビジョン信号の送信器クロックと既知の時刻基準との間の差に基づいて前記第1擬似距離を調整することと、
前記グローバル・ポジショニング衛星と前記ユーザ端末との間の相対半径方向速度に基づいて前記第2擬似距離を調整することと、
前記調整された第1および第2の擬似距離、前記テレビジョン信号送信器の位置、ならびに前記グローバル・ポジショニング衛星の位置に基づいて前記ユーザ端末の前記位置を決定することと
を含む請求項54に記載の媒体。
【請求項56】
前記放送テレビジョン信号は、American Television Standards Committee(ATSC)ディジタル・テレビジョン信号であり、前記放送テレビジョン信号内の前記既知の成分は、ATSCフレーム内の既知のディジタル・シーケンスである請求項54に記載の媒体。
【請求項57】
前記既知のディジタル・シーケンスは、同期化コードである請求項56に記載の媒体。
【請求項58】
前記同期化コードは、ATSCデータ・フレーム内のField Synchronization Segmentである請求項57に記載の媒体。
【請求項59】
前記同期化コードは、ATSCデータ・フレーム内のData Segment内のSynchronization Segmentである請求項57に記載の媒体。
【請求項60】
前記放送テレビジョン信号は、欧州電気通信標準化機構(ETSI)Digital Video Broadcasting−Terrestrial(DVB−T)信号である請求項54に記載の媒体。
【請求項61】
前記放送テレビジョン信号内の前記既知の成分は、scattered pilot carrierである請求項60に記載の媒体。
【請求項62】
前記放送テレビジョン信号は、日本のIntegrated Services Digital Broadcasting−Terrestrial(ISDB−T)信号である請求項54に記載の媒体。
【請求項63】
前記放送テレビジョン信号は、アナログ・テレビジョン信号である請求項54に記載の媒体。
【請求項64】
前記放送テレビジョン信号内の前記既知の成分は、
水平同期パルスと、
水平帰線消去パルスと、
水平帰線消去パルスおよび水平同期パルスと、
ゴースト・キャンセル用基準信号と、
垂直消去期間試験信号と
からなる群から選択される請求項63に記載の媒体。
【請求項65】
ユーザ端末の位置を決定する装置であって、
前記ユーザ端末でテレビジョン信号送信器から放送テレビジョン信号を受信する受信器と、
前記放送テレビジョン信号の既知の成分に基づいて前記ユーザ端末と前記テレビジョン信号送信器との間の第1擬似距離を決定するプロセッサと
を含み、前記受信器は、前記ユーザ端末でグローバル・ポジショニング衛星からグローバル・ポジショニング信号を受信し、
前記プロセッサは、前記グローバル・ポジショニング信号に基づいて前記ユーザ端末と前記グローバル・ポジショニング衛星との間の第2擬似距離を決定し、
前記プロセッサは、前記第1および第2の擬似距離、前記テレビジョン信号送信器の位置、ならびに前記グローバル・ポジショニング衛星の位置に基づいて前記ユーザ端末の位置を決定する装置。
【請求項66】
前記プロセッサは、前記放送テレビジョン信号の送信器クロックと既知の時刻基準との間の差に基づいて前記第1擬似距離を調整し、
前記プロセッサは、前記グローバル・ポジショニング衛星と前記ユーザ端末との間の相対半径方向速度に基づいて前記第2擬似距離を調整し、
前記プロセッサは、前記調整された第1および第2の擬似距離、前記テレビジョン信号送信器の位置、ならびに前記グローバル・ポジショニング衛星の位置に基づいて前記ユーザ端末の前記位置を決定する請求項65に記載の装置。
【請求項67】
前記放送テレビジョン信号は、American Television Standards Committee(ATSC)ディジタル・テレビジョン信号であり、前記放送テレビジョン信号内の前記既知の成分は、ATSCフレーム内の既知のディジタル・シーケンスである請求項65に記載の装置。
【請求項68】
前記既知のディジタル・シーケンスは、同期化コードである請求項67に記載の装置。
【請求項69】
前記同期化コードは、ATSCデータ・フレーム内のField Synchronization Segmentである請求項68に記載の装置。
【請求項70】
前記同期化コードは、ATSCデータ・フレーム内のData Segment内のSynchronization Segmentである請求項68に記載の装置。
【請求項71】
前記放送テレビジョン信号は、欧州電気通信標準化機構(ETSI)Digital Video Broadcasting−Terrestrial(DVB−T)信号である請求項65に記載の装置。
【請求項72】
前記放送テレビジョン信号内の前記既知の成分は、scattered pilot carrierである請求項71に記載の装置。
【請求項73】
前記放送テレビジョン信号は、日本のIntegrated Services Digital Broadcasting−Terrestrial(ISDB−T)信号である請求項65に記載の装置。
【請求項74】
前記放送テレビジョン信号は、アナログ・テレビジョン信号である請求項65に記載の装置。
【請求項75】
前記放送テレビジョン信号内の前記既知の成分は、
水平同期パルスと、
水平帰線消去パルスと、
水平帰線消去パルスおよび水平同期パルスと、
ゴースト・キャンセル用基準信号と、
垂直消去期間試験信号と
からなる群から選択される請求項74に記載の装置。
【請求項76】
前記放送テレビジョン信号を受信するアンテナをさらに含み、
前記アンテナは、前記グローバル・ポジショニング信号を受信する請求項65に記載の装置。
【請求項77】
ユーザ端末の位置を決定する装置であって、
前記ユーザ端末でテレビジョン信号送信器から放送テレビジョン信号を受信する受信器であって、前記ユーザ端末でグローバル・ポジショニング衛星からグローバル・ポジショニング信号を受信する受信器と
前記放送テレビジョン信号の既知の成分に基づいて前記ユーザ端末と前記テレビジョン信号送信器との間の第1擬似距離を決定するプロセッサであって、前記グローバル・ポジショニング信号に基づいて前記ユーザ端末と前記グローバル・ポジショニング衛星との間の第2擬似距離を決定するプロセッサと
前記第1および第2の擬似距離、前記テレビジョン信号送信器の位置、ならびに前記グローバル・ポジショニング衛星の位置に基づいて前記ユーザ端末の位置を決定するように構成された位置特定サーバに前記第1および第2の擬似距離を送信する送信器と
を含む装置。
【請求項78】
前記放送テレビジョン信号は、American Television Standards Committee(ATSC)ディジタル・テレビジョン信号であり、前記放送テレビジョン信号内の前記既知の成分は、ATSCフレーム内の既知のディジタル・シーケンスである請求項77に記載の装置。
【請求項79】
前記既知のディジタル・シーケンスは、同期化コードである請求項78に記載の装置。
【請求項80】
前記同期化コードは、ATSCデータ・フレーム内のField Synchronization Segmentである請求項79に記載の装置。
【請求項81】
前記同期化コードは、ATSCデータ・フレーム内のData Segment内のSynchronization Segmentである請求項79に記載の装置。
【請求項82】
前記放送テレビジョン信号は、欧州電気通信標準化機構(ETSI)Digital Video Broadcasting−Terrestrial(DVB−T)信号である請求項77に記載の装置。
【請求項83】
前記放送テレビジョン信号内の前記既知の成分は、scattered pilot carrierである請求項82に記載の装置。
【請求項84】
前記放送テレビジョン信号は、日本のIntegrated Services Digital Broadcasting−Terrestrial(ISDB−T)信号である請求項77に記載の装置。
【請求項85】
前記放送テレビジョン信号は、アナログ・テレビジョン信号である請求項77に記載の装置。
【請求項86】
前記放送テレビジョン信号内の前記既知の成分は、
水平同期パルスと、
水平帰線消去パルスと、
水平帰線消去パルスおよび水平同期パルスと、
ゴースト・キャンセル用基準信号と、
垂直消去期間試験信号と
からなる群から選択される請求項85に記載の装置。
【請求項87】
前記放送テレビジョン信号を受信するアンテナをさらに含み、
前記アンテナは、前記グローバル・ポジショニング信号を受信する請求項77に記載の装置。
【請求項88】
ユーザ端末の位置を決定する装置であって、
前記ユーザ端末から第1擬似距離を受信する受信器であって、前記第1擬似距離は、テレビジョン信号送信器によって送信された放送テレビジョン信号の既知の成分に基づいて前記ユーザ端末と前記テレビジョン信号送信器との間で決定され、前記受信器は、前記ユーザ端末から第2擬似距離を受信し、前記第2擬似距離は、グローバル・ポジショニング信号によって送信された前記グローバル・ポジショニング信号に基づいて前記ユーザ端末とグローバル・ポジショニング衛星との間で決定される受信器と、
前記第1および第2の擬似距離、前記テレビジョン信号送信器の位置、ならびに前記グローバル・ポジショニング衛星の位置に基づいて前記ユーザ端末の位置を決定するプロセッサと
を含む装置。
【請求項89】
前記プロセッサは、前記放送テレビジョン信号の送信器クロックと既知の時刻基準との間の差に基づいて前記第1擬似距離を調整し、
前記プロセッサは、前記グローバル・ポジショニング衛星と前記ユーザ端末との間の相対半径方向速度に基づいて前記第2擬似距離を調整し、
前記プロセッサは、前記調整された第1および第2の擬似距離、前記テレビジョン信号送信器の位置、ならびに前記グローバル・ポジショニング衛星の位置に基づいて前記ユーザ端末の前記位置を決定する
請求項88に記載の装置。
【請求項90】
前記放送テレビジョン信号は、American Television Standards Committee(ATSC)ディジタル・テレビジョン信号であり、前記放送テレビジョン信号内の前記既知の成分は、ATSCフレーム内の既知のディジタル・シーケンスである請求項88に記載の装置。
【請求項91】
前記既知のディジタル・シーケンスは、同期化コードである請求項90に記載の装置。
【請求項92】
前記同期化コードは、ATSCデータ・フレーム内のField Synchronization Segmentである請求項91に記載の装置。
【請求項93】
前記同期化コードは、ATSCデータ・フレーム内のData Segment内のSynchronization Segmentである請求項91に記載の装置。
【請求項94】
前記放送テレビジョン信号は、欧州電気通信標準化機構(ETSI)Digital Video Broadcasting−Terrestrial(DVB−T)信号である請求項88に記載の装置。
【請求項95】
前記放送テレビジョン信号内の前記既知の成分は、scattered pilot carrierである請求項94に記載の装置。
【請求項96】
前記放送テレビジョン信号は、日本のIntegrated Services Digital Broadcasting−Terrestrial(ISDB−T)信号である請求項88に記載の装置。
【請求項97】
前記放送テレビジョン信号は、アナログ・テレビジョン信号である請求項88に記載の装置。
【請求項98】
前記放送テレビジョン信号内の前記既知の成分は、
水平同期パルスと、
水平帰線消去パルスと、
水平帰線消去パルスおよび水平同期パルスと、
ゴースト・キャンセル用基準信号と、
垂直消去期間試験信号と
からなる群から選択される請求項97に記載の装置。
【請求項99】
前記放送テレビジョン信号を受信するアンテナをさらに含み、
前記アンテナは、前記グローバル・ポジショニング信号を受信する請求項88に記載の装置。
【請求項100】
ユーザ端末の位置を決定する装置であって、
前記ユーザ端末でテレビジョン信号送信器から放送テレビジョン信号を受信する受信手段と、
前記放送テレビジョン信号の既知の成分に基づいて前記ユーザ端末と前記テレビジョン信号送信器との間の第1擬似距離を決定する処理手段と
を含み、前記受信手段は、前記ユーザ端末でグローバル・ポジショニング衛星からグローバル・ポジショニング信号を受信し、
前記処理手段は、前記グローバル・ポジショニング信号に基づいて前記ユーザ端末と前記グローバル・ポジショニング衛星との間の第2擬似距離を決定し、
前記処理手段は、前記第1および第2の擬似距離、前記テレビジョン信号送信器の位置、ならびに前記グローバル・ポジショニング衛星の位置に基づいて前記ユーザ端末の位置を決定する装置。
【請求項101】
前記処理手段は、前記放送テレビジョン信号の送信器クロックと既知の時刻基準との間の差に基づいて前記第1擬似距離を調整し、
前記処理手段は、前記グローバル・ポジショニング衛星と前記ユーザ端末との間の相対半径方向速度に基づいて前記第2擬似距離を調整し、
前記処理手段は、前記調整された第1および第2の擬似距離、前記テレビジョン信号送信器の位置、ならびに前記グローバル・ポジショニング衛星の位置に基づいて前記ユーザ端末の前記位置を決定する請求項100に記載の装置。
【請求項102】
前記放送テレビジョン信号は、American Television Standards Committee(ATSC)ディジタル・テレビジョン信号であり、前記放送テレビジョン信号内の前記既知の成分は、ATSCフレーム内の既知のディジタル・シーケンスである請求項100に記載の装置。
【請求項103】
前記既知のディジタル・シーケンスは、同期化コードである請求項102に記載の装置。
【請求項104】
前記同期化コードは、ATSCデータ・フレーム内のField Synchronization Segmentである請求項103に記載の装置。
【請求項105】
前記同期化コードは、ATSCデータ・フレーム内のData Segment内のSynchronization Segmentである請求項103に記載の装置。
【請求項106】
前記放送テレビジョン信号は、欧州電気通信標準化機構(ETSI)Digital Video Broadcasting−Terrestrial(DVB−T)信号である請求項100に記載の装置。
【請求項107】
前記放送テレビジョン信号内の前記既知の成分は、scattered pilot carrierである請求項106に記載の装置。
【請求項108】
前記放送テレビジョン信号は、日本のIntegrated Services Digital Broadcasting−Terrestrial(ISDB−T)信号である請求項100に記載の装置。
【請求項109】
前記放送テレビジョン信号は、アナログ・テレビジョン信号である請求項100に記載の装置。
【請求項110】
前記放送テレビジョン信号内の前記既知の成分は、
水平同期パルスと、
水平帰線消去パルスと、
水平帰線消去パルスおよび水平同期パルスと、
ゴースト・キャンセル用基準信号と、
垂直消去期間試験信号と
からなる群から選択される請求項109に記載の装置。
【請求項111】
前記放送テレビジョン信号を受信するアンテナ手段をさらに含み、
前記アンテナ手段は、前記グローバル・ポジショニング信号を受信する請求項100に記載の装置。
【請求項112】
ユーザ端末の位置を決定する装置であって、
前記ユーザ端末でテレビジョン信号送信器から放送テレビジョン信号を受信する受信手段であって、前記ユーザ端末でグローバル・ポジショニング衛星からグローバル・ポジショニング信号を受信する、受信手段と、
前記放送テレビジョン信号の既知の成分に基づいて前記ユーザ端末と前記テレビジョン信号送信器との間の第1擬似距離を決定する処理手段であって、前記グローバル・ポジショニング信号に基づいて前記ユーザ端末と前記グローバル・ポジショニング衛星との間の第2擬似距離を決定する、処理手段と、
前記第1および第2の擬似距離、前記テレビジョン信号送信器の位置、ならびに前記グローバル・ポジショニング衛星の位置に基づいて前記ユーザ端末の位置を決定するように構成された位置特定サーバに前記第1および第2の擬似距離を送信する送信手段と
を含む装置。
【請求項113】
前記放送テレビジョン信号は、American Television Standards Committee(ATSC)ディジタル・テレビジョン信号であり、前記放送テレビジョン信号内の前記既知の成分は、ATSCフレーム内の既知のディジタル・シーケンスである請求項112に記載の装置。
【請求項114】
前記既知のディジタル・シーケンスは、同期化コードである請求項113に記載の装置。
【請求項115】
前記同期化コードは、ATSCデータ・フレーム内のField Synchronization Segmentである請求項114に記載の装置。
【請求項116】
前記同期化コードは、ATSCデータ・フレーム内のData Segment内のSynchronization Segmentである請求項114に記載の装置。
【請求項117】
前記放送テレビジョン信号は、欧州電気通信標準化機構(ETSI)Digital Video Broadcasting−Terrestrial(DVB−T)信号である請求項112に記載の装置。
【請求項118】
前記放送テレビジョン信号内の前記既知の成分は、scattered pilot carrierである請求項117に記載の装置。
【請求項119】
前記放送テレビジョン信号は、日本のIntegrated Services Digital Broadcasting−Terrestrial(ISDB−T)信号である請求項112に記載の装置。
【請求項120】
前記放送テレビジョン信号は、アナログ・テレビジョン信号である請求項112に記載の装置。
【請求項121】
前記放送テレビジョン信号内の前記既知の成分は、
水平同期パルスと、
水平帰線消去パルスと、
水平帰線消去パルスおよび水平同期パルスと、
ゴースト・キャンセル用基準信号と、
垂直消去期間試験信号と
からなる群から選択される請求項120に記載の装置。
【請求項122】
前記放送テレビジョン信号を受信するアンテナ手段をさらに含み、
前記アンテナ手段は、前記グローバル・ポジショニング信号を受信する請求項112に記載の装置。
【請求項123】
ユーザ端末の位置を決定する装置であって、
前記ユーザ端末から第1擬似距離を受信する受信手段であって、前記第1擬似距離は、テレビジョン信号送信器によって送信された放送テレビジョン信号の既知の成分に基づいて前記ユーザ端末と前記テレビジョン信号送信器との間で決定され、前記受信手段は、前記ユーザ端末から第2擬似距離を受信し、前記第2擬似距離は、グローバル・ポジショニング信号によって送信された前記グローバル・ポジショニング信号に基づいて前記ユーザ端末とグローバル・ポジショニング衛星との間で決定される、受信手段と、
前記第1および第2の擬似距離、前記テレビジョン信号送信器の位置、ならびに前記グローバル・ポジショニング衛星の位置に基づいて前記ユーザ端末の位置を決定する処理手段と
を含む装置。
【請求項124】
前記処理手段は、前記放送テレビジョン信号の送信器クロックと既知の時刻基準との間の差に基づいて前記第1擬似距離を調整し、
前記処理手段は、前記グローバル・ポジショニング衛星と前記ユーザ端末との間の相対半径方向速度に基づいて前記第2擬似距離を調整し、
前記処理手段は、前記調整された第1および第2の擬似距離、前記テレビジョン信号送信器の位置、ならびに前記グローバル・ポジショニング衛星の位置に基づいて前記ユーザ端末の前記位置を決定する請求項123に記載の装置。
【請求項125】
前記放送テレビジョン信号は、American Television Standards Committee(ATSC)ディジタル・テレビジョン信号であり、前記放送テレビジョン信号内の前記既知の成分は、ATSCフレーム内の既知のディジタル・シーケンスである請求項123に記載の装置。
【請求項126】
前記既知のディジタル・シーケンスは、同期化コードである請求項125に記載の装置。
【請求項127】
前記同期化コードは、ATSCデータ・フレーム内のField Synchronization Segmentである請求項126に記載の装置。
【請求項128】
前記同期化コードは、ATSCデータ・フレーム内のData Segment内のSynchronization Segmentである請求項126に記載の装置。
【請求項129】
前記放送テレビジョン信号は、欧州電気通信標準化機構(ETSI)Digital Video Broadcasting−Terrestrial(DVB−T)信号である請求項123に記載の装置。
【請求項130】
前記放送テレビジョン信号内の前記既知の成分は、scattered pilot carrierである請求項129に記載の装置。
【請求項131】
前記放送テレビジョン信号は、日本のIntegrated Services Digital Broadcasting−Terrestrial(ISDB−T)信号である請求項123に記載の装置。
【請求項132】
前記放送テレビジョン信号は、アナログ・テレビジョン信号である請求項123に記載の装置。
【請求項133】
前記放送テレビジョン信号内の前記既知の成分は、
水平同期パルスと、
水平帰線消去パルスと、
水平帰線消去パルスおよび水平同期パルスと、
ゴースト・キャンセル用基準信号と、
垂直消去期間試験信号と
からなる群から選択される請求項132に記載の装置。
【請求項134】
前記放送テレビジョン信号を受信するアンテナ手段をさらに含み、
前記アンテナ手段は、前記グローバル・ポジショニング信号を受信する請求項123に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−36757(P2009−36757A)
【公開日】平成21年2月19日(2009.2.19)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2008−143950(P2008−143950)
【出願日】平成20年5月30日(2008.5.30)
【分割の表示】特願2003−343729(P2003−343729)の分割
【原出願日】平成14年1月31日(2002.1.31)
【出願人】(503274753)ロザム コーポレイション (6)
【Fターム(参考)】