説明

放送番組記録再生装置

【課題】本発明は、利便性の高い再生が可能な放送番組を簡単に検索することができる、放送番組記録再生装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係る放送番組記録再生装置1は、メタデータ生成部108、管理情報生成部109、および表示部112を備えている。ここで、メタデータ生成部108は、放送番組の記録動作または再生動作を通じて、当該放送番組に関する装置内部生成メタデータを生成する。また、管理情報生成部109は、装置内部生成メタデータと放送番組とを関連付けた管理情報を生成する。さらに、表示部112は、管理情報を用いて、装置内部生成メタデータとの関連において、記録済み放送番組の一覧300,400,500,600を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ブルーレイ・ディスク(BD)やDVD(Digital Versatile Disk)などのデジタル・ディスク・レコーダやハードディスク(HDD)レコーダーなど、放送番組を記録し、記録した番組と番組情報を管理し、再生する放送番組記録再生装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の放送番組記録再生装置に係る技術として、たとえば特許文献1が存在する。当該放送番組記録再生装置では、放送信号に重畳されたEPG(電子番組表、Electrical Program Guide)データから取得する番組情報と、記録時の録画日時、チャンネル、録画モードなどの録画情報とを、放送番組名と関連付けて管理している。また、記録媒体に記録されている放送番組を再生する場合には、当該放送番組記録再生装置は、番組名を表示した記録済み放送番組一覧表を表示部に表示させ、使用者に所望の記録済み放送番組を選択させる。これにより、放送番組記録再生装置は、当該所望の記録済み放送番組を再生することができる。また、記録済み放送番組の再生中に、番組名や番組情報をテキスト(文字)表示にて表示部に表示させる機能を、当該放送番組記録再生装置は有していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−150754号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
デジタル・ディスク・レコーダでは、使用する記録媒体の大容量化と録画の手軽さとから、1つのメディアに複数の番組を録画する機会が多くなっている。特に、記録媒体にHDDを用いた放送番組記録再生装置では、数百番組を保存できることも可能になっている。
【0005】
このように多数の番組が記録媒体に保存されている状態において、1つの番組を選択するに際して、記録済み放送番組一覧を表示して、番組名と番組情報、録画情報を羅列させたとする。当該場合には、使用者が所望の記録済み放送番組を見つけるまでに、長時間を要してしまうという問題点があった。
【0006】
そこで、表示される放送番組数を少なくして、所望の記録済み放送番組を検索しやすくするために、EPGデータから取得した番組情報に含まれる情報を利用する方法が採用される。例えば、番組ジャンル情報を使用し、番組ジャンル情報毎に一覧表を用意する。これにより、1つの一覧表に表示される放送番組数を少なく抑えることもできる。
【0007】
ところが、放送局から送信されてくる番組情報は、番組名称、番組内容説明や番組ジャンル情報などの一次的な内容に限定されている。つまり、記録済み放送番組の一覧表示に際して、たとえば録画する段階等で放送番組記録再生装置内部において二次的に生成された情報(以降、当該情報を装置内部生成メタデータと称する)を反映することができない。
【0008】
当該装置内部生成メタデータが利便性の高い再生の際に使用されるものである場合には、装置内部生成メタデータを使用した利便性の高い再生が可能な放送番組と、当該再生ができない放送番組とが混在して、一覧表に表示されてしまうという欠点がある。よって、使用者が番組一覧表の中で、放送番組毎に装置内部生成メタデータの有無を確認する必要があった。つまり、利便性の高い再生が可能な放送番組を選択するまでに、手間隙がかかり結果として長時間要するという問題があった。
【0009】
また、DVDなどの光ディスクやHDD等の磁気ディスクなど、複数の記録媒体を扱うことができる放送番組記録再生装置では、使用者が選択したい所望の放送番組がどの記録媒体に記録されているかを、使用者があらかじめ認識しておく必要がある。さらに、放送番組記録再生装置が現在どの記録媒体に記録された放送番組を選択できる状態にあるかを、使用者が認識しておく必要がある。したがって、放送番組の検索操作がより一層煩雑なものになっていた。
【0010】
そこで、本発明は、利便性の高い再生が可能な放送番組を簡単に検索することができる、放送番組記録再生装置を提供することを目的とする。さらに、利便性の高い再生が可能な放送番組を検索する際に、使用者の手間を削減することができる放送番組記録再生装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の放送番組記録再生装置は、放送番組に関する装置内部生成メタデータを生成するメタデータ生成部と、前記装置内部生成メタデータと前記放送番組とを関連付けた管理情報を生成する管理情報生成部と、前記放送番組を前記管理情報とともに記録する記録部と、前記管理情報を用いて、前記装置内部生成メタデータとの関連において、前記記憶部に記憶された記録済み放送番組の一覧を、表示する表示部と、前記記録済み放送番組から、任意の装置内部生成メタデータと関連付けられた番組を選択する番組選択部とを、備えている。
【発明の効果】
【0012】
本発明の請求項1に記載の放送番組記録再生装置は、放送番組に関する装置内部生成メタデータを生成するメタデータ生成部と、前記装置内部生成メタデータと前記放送番組とを関連付けた管理情報を生成する管理情報生成部と、前記放送番組を前記管理情報とともに記録する記録部と、前記管理情報を用いて、前記装置内部生成メタデータとの関連において、前記記憶部に記憶された記録済み放送番組の一覧を、表示する表示部と、前記記録済み放送番組から、任意の装置内部生成メタデータと関連付けられた番組を選択する番組選択部とを、備えている。
【0013】
したがって、利便性の高い再生が可能な記録済み放送番組を簡単に検索することができる、放送番組記録再生装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明に係る放送番組記録再生装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る放送番組記録再生装置を遠隔から操作する際に用いられる、リモートコントローラの構成を示す図である。
【図3】装置内部生成メタデータの種類・有無に関するメタデータ情報を有する、記録済み放送番組の一覧を示す図である。
【図4】本編再生用メタデータが関連付けられている記録済み放送番組の一覧を示す図である。
【図5】スポーツハイライト再生用メタデータが関連付けられている記録済み放送番組の一覧を示す図である。
【図6】音楽シーン再生用メタデータが関連付けられている記録済み放送番組の一覧を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、この発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
【0016】
<実施の形態>
図1には、本実施の形態に係る放送番組記録再生装置1の構成を示すブロック図を図示する。
【0017】
<構成>
図1に示すように、放送番組記録再生装置1は、アンテナ100、チューナー101、パーシャルストリーム生成部102、ストリーム制御部103、記録部104、ストリームパーサー105、AVデコーダ106、番組データ検出部107、メタデータ生成部108、管理情報生成部109、グラフィックス生成部110、映像音声出力部111、表示部112、スピーカ113、および番組選択部114を、備えている。
【0018】
アンテナ100は、デジタル放送などの放送波を受信する。チューナー101は、アンテナ100で受信した放送波から、任意の放送データストリームを抽出する。パーシャルストリーム生成部102は、チューナー101で抽出された放送データストリームから、必要な番組データのみを含んだパーシャルストリームを抽出する。記録部104は、ハードディスクドライブ(HDD)等の、放送番組記録再生装置1内に固定内蔵される大容量記録媒体である。当該記録部104には、放送番組(より具体的には、上記パーシャルストリーム)が記録される。
【0019】
なお、当該放送番組記録生成装置1には、図示は省略しているが、ブルーレイ・ディスク(BD)やDVD(Digital Versatile Disk)などのデジタルディスクの取り入れ・取り出し可能なディスク取入出部も備えている。
【0020】
ストリーム制御部103は、上記記録部104へのパーシャルストリームの記録、および上記記録部104からのパーシャルストリームの読み出しを行う。ストリームパーサー105は、パーシャルストリームから映像データ、音声データ、および番組情報を含むテーブルデータ等を分離する。AVデコーダ106は、ストリームパーサー105で分離した映像データおよび音声データデータから、映像音声信号にデコード(復号)する。番組データ検出部107は、ストリームパーサー105で分離したテーブルデータに含まれている、番組名等の番組情報を抽出する。
【0021】
メタデータ生成部108は、放送番組の記録動作または再生動作を通じて、当該放送番組に関する装置内部生成メタデータを生成する。たとえば、メタデータ生成部108は、放送番組の記録動作の際に、放送番組に含まれる音声データおよび/または映像データの変化を示す特徴情報を用いて、装置内部生成メタデータを作成する。具体的に、メタデータ生成部108は、AVデコーダ106が映像音声信号にデコードする際に生成される映像音声の特徴情報と、番組データ検出部107で検出された番組情報とを関連付けてメタデータを生成する。
【0022】
上記の通り、装置内部生成メタデータとは、EPGなどのように放送番組と共に送信される一次的な情報でなく、記録動作や再生動作において放送番組記録再生装置1内部において二次的に生成される情報である。録音動作時に生成される装置内部生成メタデータとして、たとえば、本編再生用メタデータ、スポーツハイライト再生用メタデータ、または音楽シーン再生用メタデータなどがある。
【0023】
たとえば、コマーシャルと放送番組本編とでは映像音声データの特徴が異なる。当該異なりを利用して、上記特徴情報を用いて、コマーシャル部分と本編部分とを分離する。そして、コマーシャル部分の時間情報または本編部分の時間情報を含むデータを、上記本編再生用メタデータとして作成する。なお、放送番組記録再生装置1において後述する本編再生動作を行う場合には、当該本編再生用メタデータ(上記時間情報)を用いて、選択された放送番組において本編部分のみを再生する。
【0024】
スポーツハイライト再生用メタデータや音楽シーン再生用メタデータなども、上記特徴情報を利用して作成される。具体的に、放送番組記録再生装置1は、スポーツハイライトシーン(または音楽シーン)と他のシーンとの間における映像データや音声データの変化を利用して、スポーツハイライトシーン(または音楽シーン)と他のシーンとを区別する。そして、放送番組記録再生装置1は、スポーツハイライトシーンの時間情報(または音楽シーンの時間情報)、または他のシーンの時間情報を抽出し、当該時間情報を含むスポーツハイライト再生用メタデータや音楽シーン再生用メタデータを作成する。
【0025】
管理情報生成部109は、記録部104に格納されている放送番組の再生の際に必要となる管理情報(たとえば、記録部104における放送番組の格納アドレスなどの情報)を生成する。さらに、管理情報生成部109は、放送番組と当該放送番組関して装置1内部で生成された装置内部生成メタデータとを関連付けた情報を含むように、管理情報を生成する。
【0026】
グラフィックス生成部110は、AVデコーダ106でデコードした映像音声信号に、グラフィックスを重畳する。映像音声出力部111は、表示部112に映像やテキストなどの画像を表示させ、またスピーカ113から音声を出力させる。
【0027】
<動作>
次に、本実施の形態に係る放送番組記録再生装置1の動作について説明する。
【0028】
衛星放送や地上波デジタル放送では、アンテナ100を介してデジタル化された放送波をチューナー101が受信する。当該チューナー101は、任意の放送データストリームを抽出する。さらに、パーシャルストリーム生成部102は、チューナー101で抽出した放送データストリームから、選局された放送番組に関連するデータであるパーシャルストリームだけを抽出する。そして、パーシャルストリーム生成部102は、当該抽出したパーシャルストリームをストリーム制御部103に出力する。
【0029】
ここで、現在放送されている放送番組を視聴する場合には、ストリーム制御部103により、パーシャルストリームがストリームパーサー105に出力される。そして、ストリームパーサー105は、パーシャルストリームを映像データ・音声データ・テーブルデータに分離し、AVデコーダ106に映像データおよび音声データを、番組データ検出部107にテーブルデータを振り分ける。
【0030】
AVデコーダ106では、映像データと音声データとがデコードされ、放送番組の映像音声信号が復元される。また、番組データ検出部107では、テーブルデータから番組名などの一次的な番組情報を検出する。なお、当該検出された番組情報は、グラフィックス生成部110などでテキスト(文字)情報等に変換され、映像音声信号に重畳される。グラフィックスが重畳された映像音声信号は、最終的に映像音声出力部111により、表示部112やスピーカ113において出力される。
【0031】
他方、現在放送されている放送番組を記録部104に記録(録画)する場合には、上記に加えて、ストリーム制御部103により、パーシャルストリームが記録部104に記録される。また同時に、管理情報生成部109により管理情報が生成され、当該管理情報が記録される放送番組と関連付けて記録部104に記録される。
【0032】
ここで、管理情報には、録画した放送番組を再生する際に必要となる情報で、録画された放送番組と当該放送番組が格納されている記録部104のアドレス情報とが関連付けられた情報が、含まれている。
【0033】
放送番組記録時にはさらに、AVデコーダ106が映像音声信号にデコードする際に生成される映像音声の特徴情報を用いて、メタデータ生成部108は、少なくとも1種類以上の装置内部生成メタデータを生成する。
【0034】
ここで、当該装置内部生成メタデータは、番組データ検出部107で検出された番組情報と関連付けられ、管理情報生成部109により、管理情報の一部として合成される。当該合成後の管理情報は、上記の通り記録部104に格納され、録画した放送番組を再生する際に使用される。
【0035】
以上から分かるように、管理情報は、所定の記録済み放送番組が格納されている記録部104のアドレス情報、当該所定の記録済み放送番組の放送名などの一次的な情報、および当該所定の記録済み放送番組記録動作の際に生成された各種の装置内部生成メタデータが、当該所定の記録済み放送番組と関係付けられた情報である。
【0036】
他方、記録部104に記録された所定の放送番組を再生する場合には、ストリーム制御部103は、管理情報を用いて、記録部104から所定の放送番組のパーシャルストリームを読み出し、ストリームパーサー105に出力する。ストリームパーサー105は、パーシャルストリームを映像データ・音声データ・テーブルデータに分離し、AVデコーダ106に映像データおよび音声データを、番組データ検出部107にテーブルデータを振り分ける。
【0037】
AVデコーダ106では、映像データと音声データとがデコードされ、放送番組の映像音声信号が復元される。また、番組データ検出部107では、テーブルデータから番組名などの一次的な番組情報を検出する。なお、当該検出された番組情報は、グラフィックス生成部110などでテキスト(文字)情報等に変換され、映像音声信号に重畳される。グラフィックスが重畳された映像音声信号は、最終的に映像音声出力部111により、表示部112やスピーカ113において出力される。
【0038】
ところで、本実施の形態に係る放送番組記録再生装置1において録画された放送番組を再生する場合には、通常の再生動作に加えて、利便性の高い特殊再生を実行することができる。
【0039】
特殊再生とは、早送り再生や早戻し再生だけでなく、装置内部生成メタデータを使用した利便性の高い再生手法を意味している。本実施の形態における特殊再生とは、放送番組中における使用者が必要としている部分(シーン)の間欠再生であり、放送番組の再生に必要な時間を節約できるようにしたものである。本明細書内においては、当該特殊再生として、たとえば「本編再生」、「スポーツハイライト再生」および「音楽シーン再生」などがある。
【0040】
「本編再生」は、本編再生用メタデータを用いた特殊再生であり、放送番組本編(コマーシャル部分以外の部分)のみを間欠再生する機能である。「スポーツハイライト再生」は、スポーツハイライト再生用メタデータを用いた特殊再生であり、スポーツ番組における競技中に盛り上がったシーンのみを間欠再生する機能である。「音楽シーン再生」は、音楽シーン再生用メタデータを用いた特殊再生であり、音楽番組における音楽シーン部分のみを間欠再生する機能である。
【0041】
<一覧表示>
本実施の形態に係る放送番組記録再生装置1では、表示部112は、管理情報を用いて、装置内部生成メタデータとの関連において、記憶部104に記憶された記録済み放送番組の一覧を、表示することができる。つまり、表示部112は、装置内部生成メタデータと関連付けられている記録済み放送番組のみから成る一覧を、外部から視認できるように表示することができる。以下、当該一覧表示のための構成および動作について説明する。
【0042】
図2は、本実施の形態に係る放送番組記録再生装置1に対する遠隔操作を行うことができる、リモートコントローラ200の構成を示す図である。
【0043】
図2に示すように、リモートコントローラ200には、録画リスト表示ボタン201、本編再生ボタン202、スポーツハイライト再生ボタン203、音楽シーン再生ボタン204、上下左右ボタン205、複数の再生操作ボタン206、決定ボタン207および複数の操作ボタン208が、配設されている。
【0044】
次に、一覧表示の動作について説明する。
【0045】
上記のように、管理情報には、各記録済み放送番組毎に、タイトル情報、記録日時情報、記録位置アドレスおよび装置内部生成メタデータが、各記録済み放送番組と関連付けられて管理されている。所定の操作が施されると、放送番組記録再生装置1は、当該管理情報を用いて、装置内部生成メタデータと関連付けられている記録済み放送番組から成る一覧を表示する。
【0046】
本実施の形態では、具体的に、各記録済み放送番組がどの種類の装置内部生成メタデータと関連付けられているかを表すメタデータ情報を含む記録済み放送番組の一覧、または、所定の種類の装置内部生成メタデータと関連付けられている各記録済み放送番組のみをまとめた一覧を、番組選択部114により選択し、当該選択したものを表示部112は表示する。
【0047】
<装置内部生成メタデータの種類・有無に関する、放送番組の一覧表示>
たとえば、リモートコントローラ200の録画リスト表示ボタン201が押下される。すると、表示部112には、記録済み放送番組の一覧300が表示される。さらに、当該一覧300には、各記録済み放送番組がどの種類の装置内部生成メタデータと関連付けられているかを表すメタデータ情報が含まれている。換言すれば、当該メタデータ情報は、各記録済み放送番組に関連付けられている装置内部生成メタデータの種類と有無とを示す情報である。
【0048】
図3は、録画リスト表示ボタン201が押下されたときに表示部112に表示される、一覧300を例示する図である。当該一覧300は、グラフィックス生成部110により生成され、映像音声信号に重畳されて、映像音声出力部111を介して表示部112に対して出力される。
【0049】
図3では、記録部104に記憶されている記録済み放送番組のタイトル名の一覧が表示される。また、一覧300には、各記録済み放送番組が記録された日が併せて表示される。図3に示すように、当該一覧300には、現在選択中の記録済み放送番組を示すカーソル301が表示される。なお、現在選択中の記録済み放送番組に関する放送情報(チャンネル情報、記録時間情報など)が、一覧300の上部に表示される。
【0050】
また、一覧300には、本編再生メタデータ表示302、スポーツハイライト再生メタデータ表示303および音楽シーン再生メタデータ表示304が表示される。さらに、当該一覧300には、記録済み放送番組のタイトル名と記録日との間に、各表示302〜304に対応して、複数のチェックボックスが表示される。当該チェックボックスにおける「レ」印の表示・非表示により、一覧300に表示される各記録済み放送番組において、どの種類の装置内部生成メタデータが関係付けられており、どの種類の装置内部生成メタデータが関係付けられていないかを、使用者は表示部112を通じて視認することができる。
【0051】
上記一覧300の例では、本編再生メタデータ表示302、スポーツハイライト再生メタデータ表示303、音楽シーン再生メタデータ表示304および複数のチェックボックスが、上記「メタデータ情報」であると把握できる。上記の通り、一覧300において当該メタデータ情報を含めて表示されることにより、各記録済み放送番組と関連付けられている各種装置内部生成メタデータの有無を、使用者が確認することができる。
【0052】
たとえば、二つの記録済み放送番組(「プロ野球 大阪×東京」、「カウントダウンポップス」)を例に、説明する。管理情報には、記録済み放送番組「プロ野球 大阪×東京」に関連付けて「本編再生用メタデータ」および「スポーツハイライト再生用メタデータ」が関連付けて管理されている。また、管理情報には、記録済み放送番組「カウントダウンポップス」に関連付けて「音楽シーン再生用メタデータ」が関連付けて管理されている。
【0053】
したがって、録画リスト表示ボタン201が押下されると、当該管理情報を用いることにより、表示部112には、次に示す一覧300が表示される。つまり、記録済み放送番組「プロ野球 大阪×東京」の欄において、本編再生メタデータ表示302およびスポーツハイライト再生メタデータ表示303に対応する箇所に「レ」印が表示され、また記録済み放送番組「カウントダウンポップス」の欄において、音楽シーン再生メタデータ表示304に対応する箇所に「レ」印が表示された、一覧300が表示部112において表示される。
【0054】
当該表示により、記録済み放送番組「プロ野球 大阪×東京」は、本編再生用のメタデータおよびスポーツハイライト再生用のメタデータを有すること、および、音楽シーン再生用のメタデータを有さないことが、視認できる。さらに、記録済み放送番組「カウントダウンポップス」は、本編再生用のメタデータおよびスポーツハイライト再生用のメタデータを有さないこと、および音楽シーン再生用のメタデータを有することが、視認できる。
【0055】
さて、リモートコントローラ200の上下左右ボタン205を操作することにより、一覧300におけるカーソル301を移動させ、使用者は、任意の記録済み放送番組を選択し、決定ボタン207を押下したとする。すると、図3に示すように、プルダウンメニュー305が表示部112に表示される。
【0056】
ここで、任意の記録済み放送番組が選択された後、使用者が、リモートコントローラ200の再生操作ボタン206の「再生ボタン」を押下したとする。もしくは、プルダウンメニュー305から「通常再生」を選択した状態で、決定ボタン207を押下したとする。この場合には、放送番組記録再生装置1において、当該任意の記録済み放送番組の通常再生が開始される。当該「通常再生」では、記録済み放送番組の全編に渡り再生が実行される。
【0057】
上記と異なり、一覧300に表示される各記録済み放送番組に対して、当該記録済み放送番組に関連付けられている各種装置内部生成メタデータを用いた特殊再生を、放送番組記録再生装置1が行うこともできる。上記のように、図3の下段図の様にプルダウンメニュー305が表示部112に表示される。そこで、使用者は、リモートコントローラ200を操作することにより、通常再生の他に、装置内部生成メタデータを使用した特殊再生を選択することができる。
【0058】
なお、図3に示す例では、記録済み放送番組「プロ野球 大阪×東京」には、本編再生用のメタデータおよびスポーツハイライト再生用のメタデータが関連付けられている。したがって、記録済み放送番組「プロ野球 大阪×東京」が選択されることにより表示されるプルダウンメニュー305において、「本編再生」および「スポーツハイライト再生」が選択可能状態として表示される。他方、記録済み放送番組「プロ野球 大阪×東京」には、音楽シーン再生用のメタデータが関連付けられていない。したがって、記録済み放送番組「プロ野球 大阪×東京」が選択されることにより表示されるプルダウンメニュー305において、「音楽シーン再生」は選択不可能状態として表示される。
【0059】
当該プルダウンメニュー305表示状態において、使用者がリモートコントローラ200の上下左右ボタン205を操作することにより、所望の特殊再生項目を選択する。これにより、選択された記録済み放送番組の選択された特殊再生処理が、放送番組記録再生装置1において実施される。たとえば、所定の記録済み放送番組が選択された後、「本編再生」が選択されたとする。この場合には、当該所定の記録済み放送番組に関連付けられている装置内部生成メタデータ(具体的に、本編再生用のメタデータ)を用いて、当該所定の記録済み放送番組の本編(コマーシャル以外の部分)のみを再生する動作が、放送番組記録再生装置1において実施される。
【0060】
<本編再生用メタデータが関連付けられている放送番組の一覧表示>
さて、リモートコントローラ200の録画リスト表示ボタン201が押下される代わりに、リモートコントローラ200の本編再生ボタン202が押下されたとする。
【0061】
すると、表示部112は、一覧300の場合とは異なり、本編再生用メタデータが関連付けられている各記録済み放送番組のみをまとめた一覧400が表示される。つまり、本編再生ボタン202の押圧操作に対応した特定の種類の装置内部生成メタデータ(ここでは、本編再生用メタデータ)と関係付けられている記録済み放送番組のみから成る一覧400が、表示部112に表示される。図4は、本編再生ボタン202が押下されたときに表示部112に表示される、一覧400を例示する図である。
【0062】
図4では、記録部104に記憶されている記録済み放送番組のうち、本編再生用メタデータを有する記録済み放送番組のタイトル名の一覧が表示される。また、一覧400には、各記録済み放送番組が記録された日が併せて表示される。図4に示すように、当該一覧400には、現在選択中の記録済み放送番組を示すカーソル401が表示される。なお、現在選択中の記録済み放送番組に関する放送情報(チャンネル情報、記録時間情報など)が、一覧400の上部に表示される。
【0063】
当該一覧400が表示部112に表示されることにより、当該一覧400に列記される各記録済み放送番組が本編再生用メタデータを有することを、使用者が確認することができる。
【0064】
本編再生ボタン202が押下されると、放送番組記録再生装置1は、番組選択部114により、記録部104に格納されている管理情報を参照し、本編再生用メタデータが関連付けられている記録済み放送番組を抽出する。そして、放送番組記録再生装置1は、抽出した記録済み放送番組のタイトル情報などを列記した一覧400を作成し、当該一覧400を表示部112に表示する。当該一覧400は、グラフィックス生成部110により生成され、映像音声信号に重畳されて、映像音声出力部111を介して表示部112に対して出力される。
【0065】
さて、リモートコントローラ200の上下左右ボタン205を操作することにより、一覧400におけるカーソル401を移動させ、使用者は、任意の記録済み放送番組を選択し、たとえば決定ボタン207(または再生操作ボタン206の「再生ボタン」)を押下したとする。すると、放送番組記録再生装置1は、選択された記録済み放送番組に関連付けられている本編再生用メタデータを用いて、当該選択された記録済み放送番組の本編のみを間欠再生する本編再生(特殊再生)を開始する。
【0066】
<スポーツハイライト再生用メタデータが関連付けられている放送番組の一覧表示>
また、リモートコントローラ200の録画リスト表示ボタン201が押下される代わりに、リモートコントローラ200のスポーツハイライト再生ボタン203が押下されたとする。
【0067】
すると、表示部112は、一覧300の場合とは異なり、スポーツハイライト再生用メタデータが関連付けられている各記録済み放送番組のみをまとめた一覧500が表示される。つまり、スポーツハイライト再生ボタン203の押圧操作に対応した特定の種類の装置内部生成メタデータ(ここでは、スポーツハイライト再生用メタデータ)と関係付けられている記録済み放送番組のみから成る一覧500が、表示部112に表示される。図5は、スポーツハイライト再生ボタン203が押下されたときに表示部112に表示される、一覧500を例示する図である。
【0068】
図5では、記録部104に記憶されている記録済み放送番組のうち、スポーツハイライト再生用メタデータを有する記録済み放送番組のタイトル名の一覧が表示される。また、一覧500には、各記録済み放送番組が記録された日が併せて表示される。図5に示すように、当該一覧500には、現在選択中の記録済み放送番組を示すカーソル501が表示される。なお、現在選択中の記録済み放送番組に関する放送情報(チャンネル情報、記録時間情報など)が、一覧500の上部に表示される。
【0069】
当該一覧500が表示部112に表示されることにより、当該一覧500に列記される各記録済み放送番組がスポーツハイライト再生用メタデータを有することを、使用者が確認することができる。
【0070】
スポーツハイライト再生ボタン203が押下されると、放送番組記録再生装置1は、番組選択部114により、記録部104に格納されている管理情報を参照し、スポーツハイライト再生用メタデータが関連付けられている記録済み放送番組を抽出する。そして、放送番組記録再生装置1は、抽出した記録済み放送番組のタイトル情報などを列記した一覧500を作成し、当該一覧500を表示部112に表示する。当該一覧500は、グラフィックス生成部110により生成され、映像音声信号に重畳されて、映像音声出力部111を介して表示部112に対して出力される。
【0071】
さて、リモートコントローラ200の上下左右ボタン205を操作することにより、一覧500におけるカーソル501を移動させ、使用者は、任意の記録済み放送番組を選択し、たとえば決定ボタン207(または再生操作ボタン206の「再生ボタン」)を押下したとする。すると、放送番組記録再生装置1は、選択された記録済み放送番組に関連付けられているスポーツハイライトシーン再生用メタデータを用いて、当該選択された記録済み放送番組の中の競技重要シーンのみを間欠再生するスポーツハイライト再生(特殊再生)を開始する。
【0072】
<音楽シーン再生用メタデータが関連付けられている放送番組の一覧表示>
また、リモートコントローラ200の録画リスト表示ボタン201が押下される代わりに、リモートコントローラ200の音楽シーン再生ボタン204が押下されたとする。
【0073】
すると、表示部112は、一覧300の場合とは異なり、音楽シーン再生用メタデータが関連付けられている各記録済み放送番組のみをまとめた一覧600が表示される。つまり、音楽シーン再生ボタン204の押圧操作に対応した特定の種類の装置内部生成メタデータ(ここでは、音楽シーン再生用メタデータ)と関係付けられている記録済み放送番組のみから成る一覧600が、表示部112に表示される。図6は、音楽シーン再生ボタン204が押下されたときに表示部112に表示される、一覧600を例示する図である。
【0074】
図6では、記録部104に記憶されている記録済み放送番組のうち、音楽シーン再生用メタデータを有する記録済み放送番組のタイトル名の一覧が表示される。また、一覧600には、各記録済み放送番組が記録された日が併せて表示される。図6に示すように、当該一覧600には、現在選択中の記録済み放送番組を示すカーソル601が表示される。なお、現在選択中の記録済み放送番組に関する放送情報(チャンネル情報、記録時間情報など)が、一覧600の上部に表示される。
【0075】
当該一覧600が表示部112に表示されることにより、当該一覧600に列記される各記録済み放送番組が音楽シーン再生用メタデータを有することを、使用者が確認することができる。
【0076】
音楽シーン再生ボタン204が押下されると、放送番組記録再生装置1は、番組選択部114により、記録部104に格納されている管理情報を参照し、音楽シーン再生用メタデータが関連付けられている記録済み放送番組を抽出する。そして、放送番組記録再生装置1は、抽出した記録済み放送番組のタイトル情報などを列記した一覧600を作成し、当該一覧600を表示部112に表示する。当該一覧600は、グラフィックス生成部110により生成され、映像音声信号に重畳されて、映像音声出力部111を介して表示部112に対して出力される。
【0077】
さて、リモートコントローラ200の上下左右ボタン205を操作することにより、一覧600におけるカーソル601を移動させ、使用者は、任意の記録済み放送番組を選択し、たとえば決定ボタン207(または再生操作ボタン206の「再生ボタン」)を押下したとする。すると、放送番組記録再生装置1は、選択された記録済み放送番組に関連付けられている音楽シーン再生用メタデータを用いて、当該選択された記録済み放送番組の中の演奏シーンのみを間欠再生する音楽シーン再生(特殊再生)を開始する。
【0078】
以上のように、本実施の形態に係る放送番組記録再生装置1では、管理情報を用いて、装置内部生成メタデータと関連付けられている記録済み放送番組のみから成る一覧を、当該装置内部生成メタデータとの関連付けが外部から視認できるように、表示部112において表示する。
【0079】
したがって、たとえば利便性の高い再生が可能な放送番組を簡単に検索することができる、放送番組記録再生装置1を提供することができる。
【0080】
また、本実施の形態に係る放送番組記録再生装置1では、表示部112は、各記録済み放送番組に関連付けられている装置内部生成メタデータの種類と有無とを示すメタデータ情報を含む、記録済み放送番組の一覧300を表示する。
【0081】
したがって、使用者は、一覧300に列記される各記録済み放送番組が、どの種類の装置内部生成メタデータを有するのかが、表示部112を通じて一目で認識することができる。つまり、記録済み放送番組毎に装置内部生成メタデータの種類や有無を、別途確認する必要がない。このため、装置内部生成メタデータを使用した利便性の高い再生方法が利用しやすくなり、放送番組記録再生装置1の操作性を向上させることができる。
【0082】
また、本実施の形態に係る放送番組記録再生装置1では、表示部112は、番組選択部114により選択された、所定の種類の装置内部生成メタデータが関連付けられている、各記録済み放送番組のみをまとめた一覧400,500,600を表示する。
【0083】
このように、図3の一覧表示で無く、特定の装置内部生成メタデータと関連付けられている記録済み放送番組のみを一覧表示することにより、所望の記録済み放送番組の確認がより容易となる。
【0084】
なお、図3に示した一覧300を経由して所望の記録済み放送番組の特殊再生を行う場合には、さらにプルダウンメニュー305を経由する必要がある。しかしながら、特定の装置内部生成メタデータと関連付けられている記録済み放送番組のみを一覧表示(一覧400,500,600を表示する)することにより、特殊再生動作までの手順をより少なくすることができ、記録済み放送番組毎に各種装置内部生成メタデータの有無を確認する必要もない。
【0085】
また、本実施の形態に係る放送番組記録再生装置1では、メタデータ生成部108は、放送番組の記録動作の際に、当該放送番組に含まれる音声データおよび/または映像データの変化を示す特徴情報を用いて、装置内部生成メタデータを作成する。
【0086】
したがって、当該記録された放送番組の特殊再生を可能とする各種の装置内部生成メタデータを、当該放送番組含まれる特徴情報を用いて、簡単に放送番組記録再生装置1内において生成することができる。
【0087】
また、本実施の形態に係る放送番組記録再生装置1では、装置内部生成メタデータを用いた、記録済み放送番組の特殊再生を行う。
【0088】
したがって、記録済み放送番組の全編を再生する通常再生でなく、使用者の嗜好に合わせた特殊再生を実現することができる。
【0089】
また、本実施の形態に係る放送番組記録再生装置1では、表示部112は、リモートコントローラ(遠隔操作部)200に配設された入力部201〜204に対する操作に応じて、図3〜6の何れかの一覧300,400,500,600を、表示する。
【0090】
したがって、遠隔からの簡易な操作により、目的とする一覧300,400,500,600を表示部112に表示させることができる。
【0091】
ところで、実際の放送番組記録再生装置1は、上記の通り、記録する記録媒体としてHDDなどの固定内蔵記録媒体である記憶部104だけでなく、DVD等のリムーバブルな光ディスクメディアにおいても、放送番組や上記管理情報を記憶することが可能である。当該構成の場合には、使用者は、どの記録媒体に対して放送番組を記録するのか、また、どの記録媒体に記録されている放送番組を再生するのか、記録・再生動作前にあらかじめ選択・決定しておかなければならない。
【0092】
一方で、装置内部生成メタデータと関連付けた記録済み放送番組は、データ保存先が装置に固定的に内蔵された(つまりリムーバブルでない)内蔵記録媒体である記録部104であることが一般的である。これは、装置内部生成メタデータの生成方法や仕様が、各メーカー独自の方式を採用している場合がほとんどであるため、光ディスク等の他社互換が求められる記録媒体では装置内部生成メタデータの保存が難しいことが理由として挙げられる。
【0093】
そこで、一覧300,400,500,600の表示を指示する信号が放送番組記録再生装置1に入力されたとき(換言すれば、各ボタン201〜204の何れかが押圧されたとき)、本実施の形態に係る放送番組記録再生装置1では、リムーバブルな記録媒体でなく、固定内蔵記録媒体である記録部104を自動的に指定する。そして、当該放送番組記録再生装置1は、当該記録部104のみに格納されている情報を基に、一覧300,400,500,600の作成を行う。
【0094】
このように、放送番組記録再生装置1が、一覧表示の際における記録媒体の自動選択機能を備えることにより、たとえば利便性の高い再生が可能な放送番組を検索する際に、使用者による記録媒体選択の手間を削減することができる。
【0095】
また、本実施の形態に係る放送番組記録再生装置1は、所定の操作に応じて、一覧300と一覧400(または、一覧500,600)とを相互切り替え可能に表示部112に表示するように構成しても良い。
【0096】
たとえば、一覧表示のための操作が放送番組記録再生装置1に施されると、表示部112には、一覧300のシート、一覧400のシート、一覧500のシートおよび一覧600のシートが表示される。たとえば、一覧300のシートが表示部112に表示されている状態において、表示部112の下段に小さく、一覧300用のタブ、一覧400用のタブ、一覧500用のタブおよび一覧600用のタブが表示されている。
【0097】
上記何れかのタブを選択することにより、選択されたタブに対応する一覧が表示部112に表示される。たとえば、表示部112に一覧300が表示されている状態において、リモートコントローラ200に配設されている上下左右ボタン205等を押下し、所望のタブを選択する。
【0098】
これにより、当該選択操作に応じて、一覧300から一覧400に遷移、または、当該一覧300から一覧500に遷移、または、当該一覧300から一覧600に遷移させることもできる。なお、表示部112における表示が、一覧300から他の一覧400,500,600に遷移したとき、表示部112には、遷移後の一覧および各一覧への切り換えが可能な一覧用のタブが表示される。
【0099】
当該構成により、たとえば再生操作に際して、所定の一覧から他の一覧への遷移が簡単に行えることができる。したがって、放送番組記録再生装置1の利便性をさらに向上させることができる。
【0100】
なお、上記では、録画時に、放送番組記録再生装置1内部で特殊再生用メタデータを生成する場合について言及した。しかしながら、内部生成メタデータは、特殊再生のためのデータに限らず他の用途・目的で使用されるものであっても良い。
【0101】
また、一旦録画が完了した後に、放送番組記録再生装置1内部で装置内部生成メタデータを生成しても構わない。たとえば、所定の記録済み放送番組再生動作を通じて、放送番組記録再生装置1内部で、当該記録済み放送番組の再生回数に応じた装置内部生成メタデータを生成し、当該所定の記録済み放送番組に再生回数に応じた装置内部生成メタデータを関連付けて管理しても良い。当該再生回数に応じた装置内部生成メタデータを生成・管理することにより、たとえば、放送番組記録再生装置1は、頻繁に(たとえば、所定の回数以上)再生している記録済み放送番組だけを集めた一覧を作成し、当該一覧を表示部112に表示するように構成できる。
【0102】
また、各放送番組記録再生装置1で生成した装置内部生成メタデータを、通信回線により接続されたサーバー等を介して、複数の放送番組記録再生装置1間で送受信するようにシステム構成しても良い。
【0103】
また、上記一覧300,400,500,600を、放送局から送信される番組情報を用いてさらに細分化しても良い。たとえば、放送局から送信される放送番組のジャンル情報を用いて、一覧300,400,500,600を細分化して表示しても良い。例として、本編再生用メタデータが関連付けられている記録済み放送番組のうち、アニメジャンルの記録済み放送番組のみを抽出し、当該抽出したもののみから成る一覧を表示するようにしても良い。
【0104】
また、装置内部生成メタデータを使用した特殊再生の方式や必要となる装置内部生成メタデータの生成方式については、本発明の範囲外であり、どのような方式を使用しても構わない。
【0105】
さらに、本実施の形態においては、記録部104の一例としてHDDについて言及した。しかしながら、装置内蔵型の記録媒体であれば、半導体メモリ等を採用することもできる。
【符号の説明】
【0106】
1 放送番組記録再生装置、100 アンテナ、101 チューナー、102 パーシャルストリーム生成部、103 ストリーム制御部、104 記録部、105 ストリームパーサー、106 AVデコーダ、107 番組データ検出部、108 メタデータ生成部、109 管理情報生成部、110 グラフィックス生成部、111 映像音声出力部、112 表示部、113 スピーカ、200 リモートコントローラ、201 録画リスト表示ボタン、202 本編再生ボタン、203 スポーツハイライト再生ボタン、204 音楽シーン再生ボタン、205 上下左右ボタン、206 再生操作ボタン、207 決定ボタン、208 操作ボタン、300,400,500,600 一覧、301,401,501,601 カーソル、302 本編再生メタデータ表示、303 スポーツハイライト再生メタデータ表示、304 音楽シーン再生メタデータ表示、305 プルダウンメニュー。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送番組に関する装置内部生成メタデータを生成するメタデータ生成部と、
前記装置内部生成メタデータと前記放送番組とを関連付けた管理情報を生成する管理情報生成部と、
前記放送番組を前記管理情報とともに記録する記録部と、
前記管理情報を用いて、前記装置内部生成メタデータとの関連において、前記記録部に記録された記録済み放送番組の一覧を、表示する表示部と、
前記記録済み放送番組から、任意の装置内部生成メタデータと関連付けられた番組を選択する番組選択部とを、備えている、
ことを特徴とする放送番組記録再生装置。
【請求項2】
前記メタデータ生成部は、
複数種類の前記装置内部生成メタデータを生成し、
前記表示部は、
前記各記録済み放送番組がどの種類の前記装置内部生成メタデータと関連付けられているかを表すメタデータ情報、を含む前記一覧を表示する、
ことを特徴とする請求項1に記載の放送番組記録再生装置。
【請求項3】
前記メタデータ生成部は、
複数種類の前記装置内部生成メタデータを生成し、
前記表示部は、
一の種類の前記装置内部生成メタデータが関連付けられている、前記各記録済み放送番組のみをまとめた前記一覧を表示する、
ことを特徴とする請求項1に記載の放送番組記録再生装置。
【請求項4】
前記メタデータ生成部は、
前記放送番組の前記記録動作の際に、前記放送番組に含まれる音声データおよび/または映像データの変化を示す特徴情報を用いて、前記装置内部生成メタデータを作成する、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の放送番組記録再生装置。
【請求項5】
前記一覧における所定の操作により、前記装置内部生成メタデータを用いた、前記記録済み放送番組の特殊再生を行う、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の放送番組記録再生装置。
【請求項6】
前記記録部は、
前記放送番組記録再生装置に固定的に内蔵された記録部も含み、
前記一覧の表示を指示する信号が前記放送番組記録再生装置に入力されたとき、前記固定的に内蔵された記録部に記録されている情報のみを基に、前記一覧の作成を行う、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の放送番組記録再生装置。
【請求項7】
前記表示部は、
遠隔操作部に配設された入力部に対する操作に応じて、請求項2に記載の前記一覧または請求項3に記載の前記一覧を、表示する、
ことを特徴とする放送番組記録再生装置。
【請求項8】
前記メタデータ生成部は、
複数種類の前記装置内部生成メタデータを生成し、
前記放送番組記録再生装置が入力した信号に応じて、前記表示部は、
前記各記録済み放送番組がどの種類の前記装置内部生成メタデータと関連付けられているかを表すメタデータ情報を含む前記一覧と、一の種類の前記装置内部生成メタデータと関連付けられている前記各記録済み放送番組のみをまとめた前記一覧とを、切り替えて表示することができる、
ことを特徴とする請求項1に記載の放送番組記録再生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−23781(P2011−23781A)
【公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−164420(P2009−164420)
【出願日】平成21年7月13日(2009.7.13)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】