説明

救援端子構造

【課題】バッテリ上がり時のブースタケーブルのクランプ部をバスバーの救援端子部にしっかりと接続させる。
【解決手段】絶縁樹脂製のブロック本体1に端子支持板2を一体に設け、端子支持板の一方の面に複数の細長のリブ3を突出形成し、ブロック本体にバスバー4を配置し、バスバーに形成された救援端子部5を端子支持板の他方の面に沿って配置し、ブースタケーブル6のクランプ部7で救援端子部とリブとを同時に把持可能とした。複数のリブ3を並列に配置した。リブ3をクランプ部7で把持した際に圧縮変形する幅寸法に形成した。端子支持板2の他方の面に沿ってブロック本体1に救援端子部5を挿通する孔部30を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のバッテリ上がり時に電気接続箱等の救援端子にブースタケーブルを接続して給電を行う救援端子構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図6は、従来の救援端子構造の一形態を示すものである(特許文献1参照)。
【0003】
この構造は、絶縁樹脂製の板状のブロック本体51にバスバー52を配置すると共に、バスバー52の救援端子53を立ち上げて配置し、バスバー52の孔部54にブロック本体51側のボルト55を挿通させ、ボルト55にバッテリからの正極の端子付き電線(図示せず)をナットで締付接続し、バッテリ上がり時に給電用のブースタケーブル6(図7)を救援端子53に挟持接続させるようにしたものである。
【0004】
特許文献2には、ブロック本体(51)に絶縁樹脂製のカバー(図示せず)を係止させ、カバーに救援端子(53)を突出させる開口を設け、開口を小さなサブカバー(図示せず)で覆った構成が記載されている。ブロック本体(51)とカバーで接続箱本体が構成され、接続箱本体とバスバー(52)と救援端子(53)とボルト(55)とで電気接続箱が構成される。
【0005】
救援端子53の形状は、図6のように横断面コの字状のものや、略矩形柱状のものが記載されている。電気接続箱は例えばハイブリッド式の電気自動車の前側のボンネット内に搭載され、バッテリ(図示せず)が後側のトランク内に搭載される。バッテリはカバー等で覆われており、バッテリ上がり時にバッテリにブースタケーブル6を接続することができないので、ボンネットを開けて電気接続箱の正極の救援端子53にブースタケーブル6の一端を接続する。ブースタケーブル6の他端は給電側の車両のバッテリの正極ポスト(図示せず)に接続される。
【0006】
図7の如く、ブースタケーブル6は、ばねの力で閉じる導電金属製のクランプ部(わに口)7を電線9の先端に接続して成るものである。クランプ部7は一対のチャック片8に救援端子53を把持するエッジ状の先端部8aと左右の鋸歯状の歯部8bとを形成して成り、一対のチャック片8はヒンジ8cを支点に捩りコイルばね(図示せず)の力で閉じ方向に付勢されている。
【特許文献1】特開2004−134215号公報(図1〜図4)
【特許文献2】特開2004−134278号公報(図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記従来の救援端子構造にあっては、バッテリ上がり時に運転者等がブースタケーブル6を救援端子53に慌てて接続したり、接続後にブースタケーブル6に不意な引張力が作用した場合等に、クランプ部7が滑って救援端子53から外れ兼ねないという懸念があった。
【0008】
本発明は、上記した点に鑑み、ブースタケーブルのクランプ部をバスバーの救援端子部にしっかりと接続させることのできる救援端子構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る救援端子構造は、絶縁樹脂製のブロック本体に端子支持板を一体に設け、該端子支持板の一方の面に複数の細長のリブを突出形成し、該ブロック本体にバスバーを配置し、該バスバーに形成された救援端子部を該端子支持板の他方の面に沿って配置し、ブースタケーブルのクランプ部で該救援端子部と該リブとを同時に把持可能としたことを特徴とする。
【0010】
上記構成により、端子支持板の板厚方向の一方に複数のリブが位置し、他方に救援端子部が位置し、緊急給電用のブースタケーブルのクランプ部が救援端子部とリブとを同時に把持し、クランプ部のエッジ状の先端部や鋸歯状の歯部が細長のリブに食い込んで大きな摩擦力でしっかりと保持される。これにより、たとえブースタケーブルに引張力等が作用した場合でも、救援端子部からのクランプ部の外れが防止される。バスバーはバッテリに接続されていることは言うまでもない。
【0011】
請求項2に係る救援端子構造は、請求項1記載の救援端子構造において、前記複数のリブが並列に配置されたことを特徴とする。
【0012】
上記構成により、リブの長手方向にブースタケーブルのクランプ部を差し込む(装着する)場合に、複数のリブ(全部とは限らない)がブースタケーブルのクランプ部の特にエッジ状の先端部で同時に把持され、エッジ状の先端部が各リブに食い込んで固定される。エッジ状の先端部はリブの長手直交方向(幅方向)に交差して位置する。接続後にブースタケーブルに引張力が作用しても、クランプ部の先端部が各リブに引張力以上の大きな摩擦力で接しているので、クランプがずれたり外れたりすることがない。
【0013】
請求項3に係る救援端子構造は、請求項1又は2記載の救援端子構造において、前記リブが前記クランプ部で把持された際に圧縮変形する幅寸法に形成されたことを特徴とする。
【0014】
上記構成により、ブースタケーブルのクランプ部が各リブに確実に食い込んで大きな摩擦力を発揮し、クランプ部の位置ずれや外れが確実に防止される。
【0015】
請求項4に係る救援端子構造は、請求1〜3の何れかに記載の救援端子構造において、前記端子支持板の他方の面に沿って前記ブロック本体に前記救援端子部を挿通する孔部が設けられたことを特徴とする。
【0016】
上記構成により、バスバーをブロック本体内に収容すると同時に、救援端子部がブロック本体の孔部から外部に突出して端子支持板の他方の面に摺接しつつスムーズに配置される。孔部は板状の救援端子部よりも若干大きなスリット状のものである。孔部で救援端子部が位置決め支持される。
【0017】
請求項5に係る救援端子構造は、請求項1〜4の何れかに記載の救援端子構造において、前記ブロック本体が絶縁樹脂製のフレーム内に収容され、前記端子支持板と前記救援端子部とが該フレームの開口部から突出し、該フレームに該端子支持板と該救援端子部とを覆うサブカバーが装着されることを特徴とする。
【0018】
上記構成により、例えばブロック本体とバスバーとフレームと、ブロック本体に装着されるヒューズ等とで電気接続箱ないしその主要部が構成される。フレームにはカバーが被着され、カバーの内側にサブカバーが位置することが好ましい。フレームにはブロック本体以外に他のブロックやユニット部品等が収容されることが好ましい。端子支持板と救援端子部とが板厚方向に重合した状態でフレームの開口部に挿入支持されてフレーム上に突出する。フレームのサブカバーで救援端子部が絶縁保護される。救援端子部へのブースタケーブルの接続はサブカバーを開けて行う。
【発明の効果】
【0019】
請求項1記載の発明によれば、ブースタケーブルのクランプ部がリブに食い込んで救援端子部に位置ずれなくしっかりと接触するから、作業者が慌ててクランプ部を救援端子部に接続したり、接続後にブースタケーブルに引張力等が作用した場合でも、クランプ部が救援端子部から外れたり位置ずれしたりすることがなく、給電が安全且つ確実に行われる。
【0020】
請求項2記載の発明によれば、例えば上向きの救援端子部に上方からブースタケーブルのクランプ部をリブに沿って装着する場合に、クランプ部のエッジ状の先端部が各リブに食い込むことで、クランプ部の位置ずれや外れが防止され、給電が安全且つ確実に行われる。
【0021】
請求項3記載の発明によれば、クランプ部が各リブに確実に食い込むことで、請求項1,2記載の発明の効果が促進される。
【0022】
請求項4記載の発明によれば、バスバーをブロック本体に組み付けると同時に、救援端子部を孔部から端子支持板に沿って外部に突出させることで、救援端子部の配置作業がスムーズ且つ容易に行われる。
【0023】
請求項5記載の発明によれば、ブロック本体を収容するフレームの開口部の周縁で救援端子部がブロック本体側のヒューズ等の電気部品やコネクタ等から分離絶縁され、救援端子へのブースタケーブルの接続時におけるブロック本体側のヒューズやコネクタ等へのリーク等の悪影響が回避される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
図1〜図5は、本発明に係る救援端子構造の一実施形態を示すものである。
【0025】
図1の如く、この救援端子構造は、絶縁樹脂製のヒューズブロック本体(ブロック本体ないし接続箱本体)1に、複数の細長の垂直なリブ3を外側面に並列に突出形成した端子支持板2を一体に立ち上げ形成し、端子支持板2のリブ3とは反対側の表面(内側面)に導電金属製のバスバー4(図2)の垂直な板状の救援端子部5を沿わせて配置することで、ブースタケーブル6(図7)のクランプ部(わに口)7を樹脂製の各リブ3に食い込ませつつ救援端子部5に挟持接続させるようにしたものである。
【0026】
リブ3は本例で七本平行に配置され、中央側のリブ3’は、救援端子部5の係止孔(図2)10に係合する係止突起(図示せず)をブロック本体1に樹脂成形する関係で、端子支持板2の幅方向中央の凹状の型抜き孔11の壁部(符号11で代用)に短い突出量で突出形成され、他のリブ3は端子支持板2の外側面から長い突出量L1で突出形成されている。符号3のリブは符号3’のリブを含むものとする。
【0027】
リブ3の突出寸法L1はリブ3の幅寸法(板厚)Wよりも大きく設定され、リブ3が救援端子部5の板厚方向に圧縮され(潰され)やすくなっている。複数のリブ3は端子支持板2における脆弱部を構成する。また、支持板2の中央の凹状の壁部11で支持板2が補強され(各リブ3によっても支持板2が補強され)、クランプ部7(図7)を乱暴に支持板2に突き当てたりした場合でも支持板2の変形や破損が防止される。
【0028】
係止孔10(図2)と係合突起を救援端子部以外の他のバスバー部位に設けた場合は各リブ3,3’を同じ長さで突出形成可能である。リブ3の幅はクランプ部7で挟まれてリブ3が圧縮塑性変形(弾性変形でもよい)する程度に細く設定される。その条件を満たせばリブ3の幅寸法Wや突出長L1や全長L2や数は適宜設定可能である。
【0029】
クランプ部7(図7)は上方からほぼ垂直な状態で救援端子部5とリブ3を同時に挟むが、たとえクランプ部7が垂直よりも端子部幅方向に傾いて救援端子部5とリブ3を挟んだ場合でも、クランプ部7のエッジ状の先端部8a(図7)や鋸歯状の歯部8bが各リブ3に食い込んでクランプ部7の不意な外れや位置ずれを防ぐ。
【0030】
端子支持板2はブロック本体1の端部に形成され、端子支持板2はブロック本体1の内側を向き、リブ3はブロック本体1の外側を向いている。リブ3の上端3aは支持板2の上端に一致し、支持板2の全幅に渡って矩形板状の救援端子部5が支持板2の上端まで上向きに突出されている。
【0031】
リブ3の下端は、支持板2の下端部と一体の水平な厚肉の壁部12に直交し、厚肉の壁部12はブロック本体1の垂直な外壁13に一体に続き、外壁13には、絶縁樹脂製の外側のフレーム14(図5)に係合する係止アーム15と垂直なスライドレール16が設けられている。端子支持板2の内側においてブロック本体1に複数のヒューズ装着部17,18が並列に一体形成されている。
【0032】
図2の如く、バスバー4はブロック本体1内に垂直(縦置き)に配置され、救援端子部5はバスバー4の一端にL字状に折曲して一体に続いている。ブロック本体1のヒューズ装着部17,18の下側にバスバー4のヒューズ接続用の端子19が並列に配置されている。
【0033】
図3の如く、ブロック本体1内の垂直な溝(図示せず)に下方からバスバー4が組み付けられる。図3,図4の如く、本例のバスバー4は、導電金属板を打ち抜き折曲して、水平な底板部20の左右両側に垂直な側板部21,22を立ち上げ形成し、各側板部21,22にヒューズ接続用の挟持端子19やコネクタ接続用のタブ端子23を一体に立ち上げ形成し、一方の側板部21の前端に救援端子部5を折り曲げて一体に立ち上げ形成し、他方の側板部22の後端に電源入力用のタブ端子24を有する板部25を一体に折曲形成して成るものである。
【0034】
図3で、ブロック本体1の手前から二列目のヒューズ装着部17’とコネクタハウジング26との下側にバスバー4の他方の側板部22が配置され、三列目のヒューズ装着部17とコネクタハウジング(ヒュージブルリンク装着部)18’との下側にバスバー4の一方の側板部21が配置される。挟持端子19はヒューズ装着部17内に収容され、タブ端子23はコネクタハウジング18‘,26内に収容される。その他のヒューズ接続部等には他の下流側のバスバー(図示せず)が平行に配置される。
【0035】
後端のタブ端子24はブロック本体1の後端のコネクタハウジング27内に収容されて、車両のバッテリ(図示せず)に続く正極のハーネスのコネクタ(図示せず)に接続される。後端の板部25には、オルタネータ等に続くハーネスの端子(図示せず)が開口28内の大電流ヒューズ(図示せず)を介してボルト締めで接続される。
【0036】
ブロック本体1の前端側においてブロック本体1の上壁29から端子支持板2が垂直に立ち上げ形成され、支持板2の後方に隣接して端子部挿通用のスリット状の孔部30が垂直方向に設けられ、孔部30の上方に支持板2の平坦な表面(符号2で代用)が位置し、支持板2の表面は孔部30の内壁面に垂直に一体に続いている。
【0037】
バスバー4を下方からブロック本体1に組み付けると同時に、救援端子部5がスリット状の孔部30を上向きに通って支持板2の表面に沿って接触して位置する。ブロック本体1の上壁29に各ヒューズ装着部17,17’の上部開口が前後方向に並列に配置されている。なお、明細書で前後左右の方向性は説明の便宜上のものである。
【0038】
図5の如く、ブロック本体1は絶縁樹脂製の略矩形枠状のフレーム14の内側に下方から組み付けられる。フレーム14の枠状の壁部31の内側に、ブロック本体1とバスバー4とヒューズ(図示せず)の組立体であるヒューズブロック1’が配置される。
【0039】
フレーム14の端部に、救援端子部5と端子支持板2を上向きに突出させる開口部32と、開口部32を成す水平な壁部33と、水平な壁部33の左右両側に立ち上げられた垂直な一対の壁部34とが一体に設けられ、一方の垂直な壁部34の上部にサブカバー係止用の可撓性の係止枠片35が一体に設けられ、他方の垂直な壁部34の上部にサブカバー開閉用のヒンジ部36が一体に設けられている。
【0040】
開口部32から上向きに突出した救援端子部5と端子支持板2は図示しない絶縁樹脂製のサブカバーで覆われて絶縁保護される。開口部32の周縁の水平な壁部33は救援端子部5をヒューズブロック1’のヒューズ装着部等17,18から隔離して、ヒューズやコネクタ端子(図示せず)に対する絶縁性を高める。
【0041】
バッテリ上がり時に、作業者は、フレーム14の上部開口31aを覆う絶縁樹脂製のカバー(図示せず)を開け、サブカバー(図示せず)を開けて、ブースタケーブル6(図7)のクランプ部7を救援端子部5と支持板2に挟み付ける。
【0042】
すなわち、クランプ部7の一方のチャック片8の先端部8aや歯部8bがばね(図示せず)の力で救援端子部5に接触し、他方のチャック片8の先端部8aや歯部8bがばねの力で支持板2のリブ3に食い込んでしっかりと固定される。リブ3は絶縁樹脂製で且つ細幅であるので、クランプ部7の挟持方向のばね力に負けて圧縮変形し、先端部8aや歯部8bの食い込みを許容する。
【0043】
これにより、たとえ作業者が慌ててクランプ部7を救援端子部5に接続した場合や、接続後にブースタケーブル6に不意な引張力が作用した場合等でも、救援端子部5からのクランプ部7の外れが防止され、バッテリへの給電が確実に且つ安全に行われる。
【0044】
なお、上記実施形態では、ヒューズブロック1’自体を電気接続箱としたが、ヒューズブロック1’とフレーム14とカバー(図示せず)との組立体を電気接続箱と呼称することも可能である。
【0045】
また、上記実施形態においては、電気接続箱に救援端子構造を適用した例を示したが、例えば図6の従来例のように電気接続箱ではなく絶縁樹脂製のブロック本体51にバスバー(4)の救援端子部(5)を立ち上げ形成する場合は、ブロック本体51と一体に複数のリブ(3)を有する端子支持板(2)を立ち上げ形成し、端子支持板(2)に沿って救援端子部(5)を配置することも可能である。
【0046】
また、上記実施形態においては、ブースタケーブル6を上方から救援端子部5に縦方向に接続するべく、端子支持板2を垂直に立設し、端子支持板2に各リブ3を垂直(縦)方向に形成したが、例えばブースタケーブル6を側方から救援端子部5に横方向に接続する場合は、端子支持板2に各リブ3を水平(横)方向に形成することも可能である(この場合は、クランプ部7が自重で下方に回動しないように支持する絶縁部位をブロック本体1に設けることが好ましい)。
【0047】
また、上記実施形態においては、各リブ3を並列(平行)に形成したが、例えば、各リブ3をクロス状に交差させて網目状に形成したりすることも可能である。この場合も各リブ3はクランプ部7で挟まれて圧縮変形する(食い込まれる)幅寸法に形成される。圧縮変形の量(深さ)は、クランプ部7が移動しないように引っ掛かって大きな摩擦力を発揮する量であればよい。
【0048】
また、上記実施形態においては、ヒューズブロック1’に救援端子構造を適用したが、ヒューズブロック1’以外にリレーブロックやコネクタブロック等(図示せず)に上記救援端子構造を適用することも可能である。この場合、絶縁樹脂製のヒューズブロック本体1やリレーブロック本体やコネクタブロック本体がブロック本体と総称される。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明に係る救援端子構造の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】救援端子部を有するバスバーの組付形態を示す斜視図である。
【図3】救援端子構造を備えたヒューズブロックの一形態を示す分解斜視図である。
【図4】バスバーの救援端子部を異なる角度から見た斜視図である。
【図5】ヒューズブロックをフレーム内に収容した状態を示す斜視図である。
【図6】従来の救援端子構造を示す斜視図である。
【図7】救援端子に接続するブースタケーブルの一形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0050】
1 ブロック本体
2 端子支持板
3 リブ
4 バスバー
5 救援端子部
6 ブースタケーブル
7 クランプ部
14 フレーム
30 孔部
32 開口部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
絶縁樹脂製のブロック本体に端子支持板を一体に設け、該端子支持板の一方の面に複数の細長のリブを突出形成し、該ブロック本体にバスバーを配置し、該バスバーに形成された救援端子部を該端子支持板の他方の面に沿って配置し、ブースタケーブルのクランプ部で該救援端子部と該リブとを同時に把持可能としたことを特徴とする救援端子構造。
【請求項2】
前記複数のリブが並列に配置されたことを特徴とする請求項1記載の救援端子構造。
【請求項3】
前記リブが前記クランプ部で把持された際に圧縮変形する幅寸法に形成されたことを特徴とする請求項1又は2記載の救援端子構造。
【請求項4】
前記端子支持板の他方の面に沿って前記ブロック本体に前記救援端子部を挿通する孔部が設けられたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の救援端子構造。
【請求項5】
前記ブロック本体が絶縁樹脂製のフレーム内に収容され、前記端子支持板と前記救援端子部とが該フレームの開口部から突出し、該フレームに該端子支持板と該救援端子部とを覆うサブカバーが装着されることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の救援端子構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−252453(P2009−252453A)
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−97416(P2008−97416)
【出願日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【出願人】(000006895)矢崎総業株式会社 (7,019)
【Fターム(参考)】