説明

文字入力装置、文字入力制御方法および文字入力プログラム

【課題】タッチパネル上での操作によっていかなる文字が入力されたかを利用者が認識することができるようにすること。
【解決手段】携帯電話端末(文字入力装置)1は、接触動作を検出するタッチパネル2と、それぞれが文字と対応づけられた複数のボタンをタッチパネル2上に表示させる制御部10と、タッチパネル2を振動させる振動部4とを備える。制御部10は、複数のボタンが表示されているタッチパネル2上の第1の位置で接触が開始されてからタッチパネル2に対する接触が継続した状態で所定の接触動作が検出された場合に、当該所定の接触動作が検出された位置に表示されているボタンに対応する文字を入力として受け付けるとともに、振動部4によるタッチパネル2に対する振動の動作を変化させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、文字入力装置、文字入力制御方法および文字入力プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、直感的な操作を可能にするとともに、キーボードのように物理的に大きな面積を必要とするデバイスを具備しない小型の文字入力装置を実現するために、タッチパネルが広く利用されるようになっている。タッチパネルを用いて文字を入力するための技術として、タッチパネル上に表示された仮想的なキーボード(以下、「仮想キーボード」という)を用いて文字を入力する技術(例えば、特許文献1)が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−108233号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
仮想キーボードを用いて文字を入力する従来技術には、物理的なキーボードを用いて文字を入力する場合のような押下感を得られないため、利用者が、いかなる文字が入力されたかを認識し難いという問題があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、タッチパネル上での操作によっていかなる文字が入力されたかを利用者が認識することができる文字入力装置、文字入力制御方法および文字入力プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、文字入力装置であって、接触動作を検出するタッチパネルと、それぞれが文字と対応づけられた複数のボタンを前記タッチパネル上に表示させる制御部と、前記タッチパネルを振動させる振動部とを備え、前記制御部は、前記複数のボタンが表示されている前記タッチパネル上の第1の位置で接触が開始されてから前記タッチパネルに対する接触が継続した状態で所定の接触動作が検出された場合に、当該所定の接触動作が検出された位置に表示されているボタンに対応する文字を入力として受け付けるとともに、前記振動部による前記タッチパネルに対する振動の動作を変化させる。
【0007】
ここで、前記制御部は、前記第1の位置で接触が開始されてから、前記所定の接触動作が検出されて、前記タッチパネル上の第2の位置で接触が終了するまで、前記振動部に前記タッチパネルを振動させ続けることが好ましい。
【0008】
また、前記制御部は、前記所定の接触動作が検出されてから、当該所定の接触動作が検出された位置に表示されているボタンの外に出るまでの間に、前記振動部による前記タッチパネルに対する振動の強度を変化させることが好ましい。
【0009】
また、前記制御部は、前記所定の接触動作が検出された位置に表示されているボタンの外に出て当該ボタンとは異なる他のボタンに入る際に、前記振動部による前記タッチパネルに対する振動の強度を変化させることが好ましい。
【0010】
また、前記制御部は、前記タッチパネルによって検出される接触の移動速度が所定の速度よりも遅い場合は、前記所定の接触動作が検出されてから、前記所定の接触動作が検出された位置に表示されているボタンの外に出るまでの第1のタイミングで前記振動部による前記タッチパネルに対する振動の強度を変化させ、前記接触の移動速度が前記所定の速度よりも速い場合は、前記所定の接触動作が検出された位置に表示されているボタンの外に出て当該ボタンとは異なる他のボタンに入る第2のタイミングで前記振動部による前記タッチパネルに対する振動の強度を変化させることが好ましい。
【0011】
また、前記制御部は、前記第1のタイミングでは、前記振動部による前記タッチパネルに対する振動の強度を強める方向または弱める方向のいずれか一方の方向で変化させ、前記第2のタイミングでは、前記振動部による前記タッチパネルに対する振動の強度を前記第1のタイミングと異なる方向で変化させることが好ましい。
【0012】
また、前記制御部は、前記第1の位置で接触が開始されてから前記第2の位置で接触が終了するまでは、前記所定の接触動作が検出されてから、当該所定の接触動作の検出された位置に表示されているボタンの外に出るまでの間のみ、前記振動部に前記タッチパネルを振動させることが好ましい。
【0013】
また、前記制御部は、前記所定の接触動作が検出された位置に表示されているボタンの色または明るさの少なくとも一方を変化させることが好ましい。
【0014】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、接触動作を検出するタッチパネルと、前記タッチパネルを振動させる振動部とを備える文字入力装置によって実行される文字入力制御方法であって、それぞれが文字と対応づけられた複数のボタンを前記タッチパネル上に表示させるステップと、前記複数のボタンが表示されている前記タッチパネル上の第1の位置での接触の開始を検出するステップと、前記第1の位置で接触が開始されてから当該接触が継続した状態で所定の接触動作が検出された場合に、当該所定の接触動作が検出された位置に表示されているボタンに対応する文字を入力として受け付けるステップと、前記所定の接触動作が検出された場合に前記振動部による前記タッチパネルに対する振動の動作を変化させるステップとを含む。
【0015】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、文字入力プログラムであって、接触動作を検出するタッチパネルと、前記タッチパネルを振動させる振動部とを備える文字入力装置それぞれが文字と対応づけられた複数のボタンを前記タッチパネル上に表示させるステップと、前記複数のボタンが表示されている前記タッチパネル上の第1の位置での接触の開始を検出するステップと、前記第1の位置で接触が開始されてから当該接触が継続した状態で所定の接触動作が検出された場合に、当該所定の接触動作が検出された位置に表示されているボタンに対応する文字を入力として受け付けるステップと、前記所定の接触動作が検出された場合に前記振動部による前記タッチパネルに対する振動の動作を変化させるステップとを実行させる。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係る文字入力装置、文字入力制御方法および文字入力プログラムは、タッチパネル上での操作によっていかなる文字が入力されたかを利用者が認識することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】図1は、携帯電話端末の外観を示す正面図である。
【図2】図2は、タッチパネル上に表示される仮想キーボードを示す図である。
【図3】図3は、ボタン領域内を指が通過した例を示す図である。
【図4】図4は、ボタン領域内で指の移動方向が変化した例を示す図である。
【図5】図5は、ボタン領域内で指が回転する軌跡を描いた例を示す図である。
【図6】図6は、候補を選択する場合の操作例を示す図である。
【図7】図7は、連続方式での文字時におけるタッチパネルの振動の制御の一例を示す図である。
【図8】図8は、指が高速で移動している場合のタッチパネルの振動の制御の一例を示す図である。
【図9】図9は、携帯電話端末の機能の概略構成を示すブロック図である。
【図10】図10は、仮想キーボードデータの一例を示す図である。
【図11】図11は、携帯電話端末による文字入力処理の処理手順を示すフロー図である。
【図12】図12は、連続方式での文字時におけるタッチパネルの振動の制御の他の例を示す図である。
【図13】図13は、指の移動速度に関する閾値の決定の仕方の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明により本発明が限定されるものではない。また、以下の説明における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。以下においては、文字入力装置として携帯電話端末を例として説明するが、本発明の適用対象は携帯電話端末に限定されるものではなく、タッチパネルを備える各種装置、例えば、PHS(Personal Handyphone System)、PDA、ポータブルナビゲーション装置、パーソナルコンピュータ、ゲーム機等に対しても本発明は適用できる。
【0019】
(実施形態)
図1は、本発明に係る文字入力装置の一実施形態である携帯電話端末1の外観を示す正面図である。携帯電話端末1は、タッチパネル2と、ボタン3A、ボタン3Bおよびボタン3Cからなる入力部3とを備える。タッチパネル2は、文字、図形、画像等を表示するとともに、指、スタイラス、ペン等(以下、単に「指」という)を用いてタッチパネル2に対して行われる各種動作を検出する。入力部3は、いずれかのボタンが押下された場合に、押下されたボタンに対応する機能を起動させる。
【0020】
携帯電話端末1は、利用者から文字の入力を受け付ける場合に、図2に示すように、タッチパネル2上に入力文字列候補表示領域14とテキスト表示領域15とを設けるとともに、仮想キーボード16を表示させる。入力文字列候補表示領域14は、仮想キーボード16を用いて入力された文字を含む単語等が、利用者が入力しようとしている文字列の候補として表示される領域である。テキスト表示領域15は、入力された文字からなるテキストが表示される領域である。
【0021】
仮想キーボード16は、物理的なキーボードのキーを模した複数の仮想的なボタンを含む。例えば、利用者が仮想キーボード16内の「Q」のボタンに指を置いて(接触して)離す動作をすると、その動作がタッチパネル2によって検出され、携帯電話端末1は、「Q」という文字を入力として受け付ける。なお、図2では、仮想キーボード16上に各アルファベットに対応するボタンがQWERY配列で配置されているが、ボタンの配置は任意でよい。また、仮想キーボード16上に、0から9の各数字に対応するボタンがテンキー配列で表示されていてもよい。
【0022】
携帯電話端末1は、さらに、仮想キーボード16上での連続方式による文字の入力を受け付ける。連続方式とは、利用者が指をタッチパネル2に接触させたまま仮想キーボード16上を移動させることによって複数の文字を連続して入力することを可能にする方式である。連続方式では、利用者は、例えば、指をタッチパネル2に接触させたままで、「W」のボタン、「E」のボタン、「T」のボタンの順に滑るように移動させることで「WET」という文字列を入力することができる。
【0023】
このように、連続方式では、ボタン毎に指を上げ下げする動作を行わずに、タッチパネル2上で指を滑るように移動させるだけで複数の文字を入力することができるため、非常に高速に文字を入力することができる。
【0024】
ただし、連続方式では、利用者が指を移動させた軌跡上にある各ボタンについて、利用者がそのボタンに対応する文字を入力するために意図的に触れたのか、あるいは、利用者が他のボタン上へ指を移動させるために単にその上を通過させたに過ぎないのかを判定する必要がある。例えば、仮想キーボード16の配列がQWERTY配列であり、利用者が上記の「WET」という単語を入力したいものとする。この場合、利用者の指は「E」のボタンから「T」のボタンへ移動する際に、それらのボタンの間にある「R」のボタン上を通過することになる。このため、「R」のボタンについては意図的に触れたわけではないと判定できなかった場合には、利用者の意図に反して「WERT」という文字列が入力として受け付けられてしまう。
【0025】
そこで、携帯電話端末1は、利用者が指を移動させた軌跡上にあるボタンのうち、特定の動作(所定の接触動作)がタッチパネル2によって検出された位置に表示されているボタンを、利用者が文字を入力するために意図的に触れたものであると判定する。具体的には、携帯電話端末1は、指の接触を開始する動作がタッチパネル2によって検出された場合、接触の開始が検出された位置にボタンがあれば、そのボタンは意図的に触れられたと判定する。また、携帯電話端末1は、指の移動が終了しタッチパネル2から離れる動作がタッチパネル2によって検出された場合、接触の終了が検出された位置にボタンがあれば、そのボタンは意図的に触れられたと判定する。
【0026】
また、携帯電話端末1は、指がタッチパネル2に触れたまま移動方向を変更する動作がタッチパネル2によって検出された場合、移動方向の変更が検出された位置にボタンがあれば、そのボタンは意図的に触れられたと判定する。具体的には、携帯電話端末1は、指の移動方向を監視して、所定時間内に移動方向が所定角度以上に変化し、かつ、移動方向が変化した位置がボタン内であれば、利用者が意図的にそのボタンに触れたと判定する。
【0027】
これは、他のボタンへの移動中において、単に通過するに過ぎない場合、指はボタン上を一定方向へ移動し、図3に示すように進入時の移動方向(ベクトル)を示すV1と脱出時の移動方向を示すV2の角度差は小さくなると考えられるためである。また、図4に示すようにボタン内で進行方向が大きく変化し、進入時の移動方向を示すV3と脱出時の移動方向を示すV4の角度差が大きい場合、利用者が意図的にそのボタンに触れた後に他のボタンに触れるために移動方向を変更した可能性が高いためである。つまり、このボタンが目的ボタンの一つであったと判定できる。
【0028】
また、携帯電話端末1は、図5に示すように、指がタッチパネル2に触れたままあるボタン領域内で回転する軌跡を描いて移動する動作がタッチパネル2によって検出された場合に、利用者が意図的にそのボタンに触れたと判定する。単に通過するに過ぎない場合に指がこのような軌跡を描いて移動することはないと考えられるためである。なお、回転する軌跡に限らずに、山型や波状等の特徴的な形状の軌跡が指によってボタン領域内で描かれた場合に、利用者が意図的にそのボタンに触れたと判定することとしてもよい。
【0029】
このようにボタン領域内で特徴的な形状の軌跡を描く指の移動が検出された場合にそのボタンが意図的に触れられたと判定することにより、利用者は同じ文字を容易に連続して入力することが可能になる。例えば、「W」という文字を3回連続して入力したい場合、利用者は「W」のボタン領域内で円を3回描くように指を移動させればよい。ここで、例えば、ボタン領域内での指の移動ベクトルの角度の総計が360度を超える度に1回転とカウントすることにより、回転数をカウントすることができる。
【0030】
また、携帯電話端末1は、指がタッチパネル2に触れたままあるボタン領域内に所定以上の期間留まった場合に、利用者が意図的にそのボタンに触れたと判定する。ここでいう所定以上の期間は、単に指がボタン領域を通過する場合に要する時間よりも十分に長い時間であり、例えば、0.5秒程度の期間でよい。
【0031】
このように利用者が意図する位置を特定の動作の検出によって特定する技術は、図6に示すように、候補を選択する場合にも利用される。なお、以下に示す例は、ローマ字入力によって日本語が入力される場合の例である。
【0032】
図6は、候補を選択する場合の操作例を示す図である。ステップS11では、「E」のボタン領域内に指が置かれた後、指がタッチパネル2に触れたまま、「R」、「E」、「H」、「J」、「K」の順にボタン領域を通過し、「U」のボタン領域に所定以上の期間留まっている。この場合、携帯電話端末1は、指が置かれた「E」のボタンと、領域内で指の進行方向が所定角度以上に変化した「R」、「E」および「K」のボタンと、滞在期間が所定以上である「U」のボタンとが意図的に触れられたと判定する。
【0033】
そして、携帯電話端末1は、これらのボタンに対応する文字を連結した「EREKU」をローマ字変換して得られる「えれく」をテキスト表示領域15に表示する。この表示は、どのボタンが意図的に触れられたと判定したかを利用者に示すために行われ、「えれく」には、この文字列が未確定な文字列であることを表す下線が付される。このとき、テキスト表示領域15では、新たに文字が追加される位置を示すカーソル(図中では黒塗りの三角形として表示)が、「えれく」の直前に表示される。また、改行位置を示す改行記号が、「えれく」の直後に表示される。
【0034】
また、携帯電話端末1は、「えれく」を予測変換して得られた「エレクトリカル」および「エレクトロニクス」という2つの文字列を入力文字列の候補として、入力文字列候補表示領域14に表示する。予測変換とは、入力済みの文字との結びつきの強さや使用頻度等に基づいて、入力途中の文字から、利用者が入力しようとしている文字列を予測する技術である。
【0035】
続いて、ステップS12では、指がタッチパネル2に触れたまま、入力文字列候補表示領域14内の「エレクトロニクス」の表示領域に入った後、進行方向を変更して表示領域の外部へ移動している。この場合、携帯電話端末1は、「エレクトロニクス」の表示領域において指の進行方向が所定角度以上に変化したため、「エレクトロニクス」が選択されたと判定する。
【0036】
そして、ステップS13において、携帯電話端末1は、未確定な文字列であった「えれく」を消去して、選択された「エレクトロニクス」をカーソルの直後に表示させる。そして、携帯電話端末1は、新たに入力される文字が「エレクトロニクス」の後に追加されることを示すために、カーソルを「エレクトロニクス」の直後に移動させる。
【0037】
このように、入力文字列候補表示領域14に表示されている入力文字列の候補のいずれが選択されたかを特定の動作が検出された位置に基づいて判定することにより、利用者は、指をタッチパネル2に触れさせたままで、入力文字列をスムーズに選択することができる。
【0038】
携帯電話端末1は、連続方式での文字の入力中に所定の接触動作が検出されるたびに、所定の接触動作を検出したことを、タッチパネル2の振動の動作を変化させることによって利用者に通知する。このようなフィードバックを行うことにより、利用者は、いかなる文字が入力されているかを確認しながら操作を行うことができる。ここで、振動の動作を変化させることの一例として、振動の強度を変化させることが挙げられる。振動の強度を変化させるということは、振動の周波数を変化させることであってもよいし、振動の振幅を変化させることであってもよいし、振動の周波数と振幅の両方を変化させることであってもよい。なお、振動の動作を変化させることには、例えば、振動していない状態から振動している状態へ変化させることや、振動している状態から振動していない状態へ変化させることも含まれる。
【0039】
ここで、タッチパネル2の振動の強度を変化させる際に、利用者にボタンの操作感を提供することとしてもよい。タッチパネル2の振動の強度を強めると指とタッチパネル2の間の摩擦が減少し、タッチパネル2の振動の強度を弱めると指とタッチパネル2の間の摩擦が増大する現象が知られている。この現象を利用することにより、物理的なボタンを押下しているような操作感を利用者に提供することができる。この場合、タッチパネル2の振動の強度を弱めることを可能にするために、連続方式での文字の入力中は一定以上の強度でタッチパネル2を振動させ続けることが好ましい。
【0040】
図7は、連続方式での文字時におけるタッチパネル2の振動の制御の一例を示す図である。図7に示す例は、「W」、「E」、「T」という3つの文字を連続方式で入力する場合の制御の例を示している。まず、利用者が指を「W」のボタン領域に接触させると、携帯電話端末1は、所定の接触動作を検出して「W」の入力を受け付けるとともに、タッチパネル2を強度Nで振動させ始める。
【0041】
続いて、利用者が指をタッチパネル2に接触させたままで移動させ、「E」のボタン領域内で移動方向を所定角度以上に変化させると、携帯電話端末1は、所定の接触動作を検出して「E」の入力を受け付けるとともに、タッチパネル2の振動の強度をN+Kに変更する。利用者が指をさらに移動させ、「R」のボタン領域を単に通過させた場合、所定の接触動作は検出されず、タッチパネル2の振動の強度はそのまま保たれる。そして、利用者が指をさらに移動させ、「T」のボタン領域内で移動方向を所定角度以上に変化させると、携帯電話端末1は、所定の接触動作を検出して「T」の入力を受け付けるとともに、タッチパネル2の振動の強度をN+2Kに変更する。
【0042】
このように、利用者が指をタッチパネル2に接触させたままの状態で所定の接触動作が検出されるとタッチパネル2の振動の強度を変化させ、次に所定の接触動作が検出されるまでの間のタッチパネル2の振動の強度を一定に保つことにより、利用者は、連続入力による文字の入力を行いながら、文字の入力が受け付けられたことを確認することができる。また、このような制御により、振動に伴う消費電力を省くことができる。すなわち、次の所定の接触動作が検出されるまでタッチパネル2の振動の強度を一定に保つことで振動の強度を度々変更する必要がないので消費電力が省かれる。また、図7においては、所定の接触動作を検出するたびにタッチパネル2の振動の強度をKずつ変化させることとしたが、Kは正の値であってもよいし、負の値であってもよい。すなわち、所定の接触動作を検出するたびにタッチパネル2の振動の強度を強めてもよいし、弱めてもよい。
【0043】
ところで、利用者が指を移動させる速度が高速な場合、制御が間に合わずに、タッチパネル2の振動の強度が変更される前に、所定の接触動作が検出されたボタン領域から指が出てしまうおそれがある。そこで、携帯電話端末1は、利用者が指を移動させる速度が所定の閾値以上である場合、タッチパネル2の振動の強度を変更するタイミングを切り替える。
【0044】
図8は、指が高速で移動している場合のタッチパネル2の振動の制御の一例を示す図である。図8に示す例は、図7に示した例と同様に、「W」、「E」、「T」という3つの文字を連続方式で入力する場合の制御の例を示している。まず、利用者が指を「W」のボタン領域に接触させると、携帯電話端末1は、所定の接触動作を検出して「W」の入力を受け付けるとともに、タッチパネル2を強度Nで振動させ始める。
【0045】
続いて、利用者が指をタッチパネル2に接触させたままで移動させ、「E」のボタン領域内で移動方向を所定角度以上に変化させると、携帯電話端末1は、所定の接触動作を検出して「E」の入力を受け付ける。このとき、携帯電話端末1は、所定の接触動作を検出した際の指の移動速度が閾値以上であると、指が「E」のボタン領域を出て、次の「R」のボタン領域に入るタイミングで、タッチパネル2の振動の強度をN−Kに変更する。利用者が指をさらに移動させ、「R」のボタン領域を単に通過させた場合、所定の接触動作は検出されず、タッチパネル2の振動の強度はそのまま保たれる。
【0046】
そして、利用者が指をさらに移動させ、「T」のボタン領域内で移動方向を所定角度以上に変化させると、携帯電話端末1は、所定の接触動作を検出して「T」の入力を受け付ける。このとき、携帯電話端末1は、所定の接触動作を検出した際の指の移動速度が閾値以上であると、指が「T」のボタン領域を出て、次のボタン領域に入るタイミングで、タッチパネル2の振動の強度をN−2Kに変更する。なお、図8の例に限られず、所定の接触動作が検出された場合に、所定の接触動作が検出された位置に表示されているボタンとは異なるボタンに入る際にのみタッチパネル2の振動の強度をN−Kに変更し、その後はタッチパネル2の振動の強度をNに戻してもよい。
【0047】
このように、所定の接触動作を検出した際の指の移動速度が閾値以上である場合には、指が次のボタンに入るタイミングでタッチパネル2の振動の強度を変化させ、次に所定の接触動作が検出された位置に表示されているボタンの外に出るまでの間のタッチパネル2の振動の強度を一定に保つことにより、所定の接触動作を検出した領域内での通知が間に合わない場合でも、利用者が次に所定の接触動作を行う前に通知を実行することができる。また、このような制御により、振動に伴う消費電力を省くことができる。すなわち、次の所定の接触動作が検出されるまでタッチパネル2の振動の強度を一定に保つことで振動の強度を度々変更する必要がないので消費電力が省かれる。
【0048】
また、図8に示した例では、所定の接触動作を検出した際の指の移動速度が閾値以上である場合には、Kの符号を反転させている。このように、タッチパネル2の振動の強度を変化させる方向を切り替えることにより、指の移動速度が遅い場合とは異なるタイミングで通知が行われていることを利用者に認識させることができる。なお、図7および図8においては、タッチパネル2の振動の強度をKずつ変化させることとしたが、Kは正の値であってもよいし、負の値であってもよい。すなわち、移動速度が閾値未満であれば、所定の接触動作が検出されるたびにタッチパネル2の振動の強度を強め、移動速度が閾値以上であれば、所定の接触動作が検出されるたびにタッチパネル2の振動の強度を弱めることとしてもよい。また、逆に、移動速度が閾値未満であれば、所定の接触動作が検出されるたびにタッチパネル2の振動の強度を弱め、移動速度が閾値以上であれば、所定の接触動作が検出されるたびにタッチパネル2の振動の強度を強めることとしてもよい。
【0049】
タッチパネル2の振動の強度を変化させることで利用者にボタンの操作感を提供する場合、このように、指の移動速度に応じて、振動の強度を変化させるタイミングおよび方向を切り替えることにより、利用者に自然な操作感を提供することができる。例えば、移動速度が閾値よりも遅い場合には、所定の接触動作が行われたボタン領域内で振動の強度を強めることにより、ボタンを押下した感覚を提供することができる。また、移動速度が閾値以上の場合には、次のボタン領域に入るタイミングで振動の強度を弱めることにより、直前のボタンを押下していた感覚を提供することができる。
【0050】
なお、図7では指の移動速度が閾値よりも遅い場合の例を示し、図8では指の移動速度が閾値以上の場合の例を示したが、連続方式での入力中に指の移動速度が変化した場合には、振動の強度を変化させるタイミングおよび方向を随時切り替えることが好ましい。
【0051】
また、指の移動速度に関する閾値は、例えば、以下の式(1)によって決定することができる。
【0052】
【数1】

【0053】
ここで、Vtが、指の移動速度に関する閾値である。lは、指の進行方向におけるボタン領域の長さである。tは、所定の接触動作が検出されてから、タッチパネル2の振動の強度が変化するまでに要する時間である。式(1)は、図13に示すように、ボタン領域の中央で所定の接触動作が検出され、指がボタン領域から出るまでにlの半分の距離を移動する必要があることを前提としている。
【0054】
次に、携帯電話端末1の機能と制御部との関係を説明する。図9は、図1に示す携帯電話端末1の機能の概略構成を示すブロック図である。図9に示すように携帯電話端末1は、タッチパネル2と、入力部3と、振動部4と、電源部5と、通信部6と、スピーカ7と、マイク8と、記憶部9と、制御部10と、RAM(Random Access Memory)11とを有する。
【0055】
タッチパネル2は、表示部2Bと、表示部2Bに重畳されたタッチセンサ2Aとを有する。タッチセンサ2Aは、指を用いてタッチパネル2に対して行われた各種動作を、動作が行われた場所のタッチパネル2上での位置とともに検出する。タッチセンサ2Aによって検出される動作には、指をタッチパネル2の表面に接触させる動作や、指をタッチパネル2の表面に接触させたまま移動させる動作や、指をタッチパネル2の表面から離す動作が含まれる。なお、タッチセンサ2Aは、感圧式、静電式等のいずれの検出方式を採用していてもよい。表示部2Bは、例えば、液晶ディスプレイ(LCD、Liquid Crystal Display)や、有機EL(Organic Electro−Luminescence)パネルなどで構成され、文字、図形、画像等を表示する。
【0056】
入力部3は、物理的なボタン等を通じて利用者の操作を受け付け、受け付けた操作に対応する信号を制御部10へ送信する。振動部4は、制御部から入力される制御信号に従った強度でタッチパネル2を振動させる。電源部5は、蓄電池または外部電源から得られる電力を、制御部10を含む携帯電話端末1の各機能部へ供給する。通信部6は、基地局によって割り当てられるチャネルを介し、基地局との間でCDMA方式などによる無線信号回線を確立し、基地局との間で電話通信及び情報通信を行う。スピーカ7は、電話通信における相手側の音声や着信音等を出力する。マイク8は、利用者等の音声を電気的な信号へ変換する。
【0057】
記憶部9は、例えば、不揮発性メモリや磁気記憶装置であり、制御部10での処理に利用されるプログラムやデータを保存する。具体的には、記憶部9は、メールの送受信や閲覧のためのメールプログラム9Aや、WEBページの閲覧のためのブラウザプログラム9Bや、上述した連続方式での文字入力処理と特定の動作による位置指定に基づく編集処理とを実行する文字入力プログラム9Cや、文字入力時にタッチパネル2に表示される仮想キーボードに関する定義を含む仮想キーボードデータ9Dや、正当な文字列が登録された辞書データ9Eを記憶する。記憶部9には、携帯電話端末1の基本的な機能を実現するオペレーティングシステムプログラムや、氏名、電話番号、メールアドレス等が登録されたアドレス帳データ等の他のプログラムやデータも記憶される。
【0058】
制御部10は、例えば、CPU(Central Processing Unit)であり、携帯電話端末1の動作を統括的に制御する。具体的には、制御部10は、記憶部9に記憶されているデータを必要に応じて参照しつつ、記憶部9に記憶されているプログラムを実行して、タッチパネル2、通信部6等を制御することによって各種処理を実行する。制御部10は、記憶部9に記憶されているプログラムや、処理を実行することによって取得/生成/加工されたデータを、一時的な記憶領域を提供するRAM11に必要に応じて展開する。なお、制御部10が実行するプログラムや参照するデータは、通信部6による無線通信でサーバ装置からダウンロードすることとしてもよい。
【0059】
ここで、記憶部9が記憶する仮想キーボードデータ9Dの一例を図10に示す。図10の例に示すように、仮想キーボードデータ9Dには、仮想キーボードに含まれるボタン毎に、ボタンに対応する文字、ボタンの位置(例えば、左上座標)、幅、高さ等が登録される。図10に示す例では、あるボタンに対応する文字が「Q」であり、そのボタンの左上座標がX=10、Y=10であり、そのボタンの幅と高さが20と40であること等が登録されている。
【0060】
次に、携帯電話端末1による文字入力処理の処理手順について説明する。図11は、携帯電話端末1による文字入力処理の処理手順を示すフロー図である。図11に示す文字入力処理は、制御部10が記憶部9から文字入力プログラム9Cを読み出して実行することにより実現され、仮想キーボード16がタッチパネル2上に表示されている間、繰り返し実行される。なお、仮想キーボード16は、制御部10が文字入力プログラム9Cまたは他のプログラムを実行することにより、タッチパネル2上に表示される。
【0061】
図11に示すように、制御部10は、まず、ステップS101として、タッチパネル2の検出結果を取得する。そして、制御部10は、ステップS102として、指の接触が検出されたかを判定する。指の接触が検出されていない場合(ステップS102,No)、制御部10は、ステップS101以降を再実行する。
【0062】
指の接触が検出されている場合(ステップS102,Yes)、制御部10は、ステップS103として、振動部4に、強度Nでタッチパネル2(表示部2B)を振動させる。そして、制御部10は、ステップS104として、タッチパネル2の検出結果を取得し、ステップS105として、指の接触が解除されたかを判定する。指の接触が解除された場合(ステップS105,Yes)、制御部10は、文字入力処理を終了させる。
【0063】
指の接触が解除されていない場合、すなわち、指の接触が継続している場合(ステップS105,No)、制御部10は、ステップS106として、所定の接触動作が検出されたかを判定する。所定の接触動作が検出されない場合(ステップS106,No)、制御部10は、ステップS104以降を再実行する。
【0064】
所定の接触動作が検出された場合(ステップS106,Yes)、制御部10は、ステップS107として、所定の接触動作が検出されたときの指の移動速度を算出する。そして、移動速度が閾値よりも遅い場合(ステップS108,Yes)、制御部10は、ステップS109として、タッチパネル2の振動の強度にKを加算する。こうして振動の強度を変更した後、制御部10は、ステップS104以降を再実行する。
【0065】
移動速度が閾値よりも速い場合(ステップS108,No)、制御部10は、ステップS110として、タッチパネル2の検出結果を取得する。そして、制御部10は、ステップS111として、取得した検出結果に基づいて、指の接触が解除されたかを判定する。指の接触が解除された場合(ステップS111,Yes)、制御部10は、文字入力処理を終了させる。
【0066】
指の接触が解除されていない場合(ステップS111,No)、制御部10は、ステップS112として、取得した検出結果に基づいて、指がいずれかのボタン領域に侵入したかを判定する。指がいずれかのボタン領域に侵入していない場合(ステップS112,No)、制御部10は、ステップS110以降を再実行する。指がいずれかのボタン領域に侵入した場合(ステップS112,Yes)、制御部10は、ステップS113として、タッチパネル2の振動の強度からKを減算する。こうして振動の強度を変更した後、制御部10は、ステップS104以降を再実行する。
【0067】
上述してきたように、携帯電話端末1は、所定の接触動作が検出されるたびにタッチパネル2の振動の強度を変化させて利用者にフィードバックを行うこととしたので、タッチパネル2上での操作によっていかなる文字が入力されたかを利用者が認識することができる。
【0068】
なお、上記の実施形態で示した本発明の態様は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で任意に変更することができる。例えば、上記の実施形態で示したタッチパネル2の振動の強度の変更の仕方は一例であり、所定の接触動作が検出されたことを利用者にフィードバックできれば、振動の強度をどのように変更してもよい。例えば、図12に示すように、所定の接触動作が検出された場合に、所定の接触動作が検出されたボタン領域内でのみタッチパネル2を所定の強度で振動させ、指がボタン領域から出た後は振動を停止させてもよい。また、所定の接触動作が検出された場合に、所定の接触動作が検出された位置に表示されているボタン領域内でのみタッチパネル2の振動を停止させ、指が所定の接触動作が検出された位置に表示されているボタン領域から出た後は振動を再開させてもよい。
【0069】
また、上記の実施例では、文字入力のための所定の接触動作が検出された場合にフィードバックを行うこととしたが、図6のステップS12のように、入力文字列の候補を選択するための所定の接触動作が検出された場合にもタッチパネル2の振動によるフィードバックを行ってもよい。
【0070】
また、所定の接触動作が検出された場合に、タッチパネル2を振動させる強度を変更するだけでなく、所定の接触動作が検出されたボタン領域の色または明るさの少なくとも一方を変更してもよい。このように視覚的なフィードバックを加えることにより、利用者は、いかなる文字が入力されたかをより確実に認識することができる。
【0071】
また、所定の接触動作が検出されたときの指の移動速度が閾値以上の場合、指が他のボタン領域に入ったことを検出してから振動の強度を変更するのではなく、指の移動方向と移動速度とに基づいて指が他のボタン領域に入るタイミングを予測し、予測したタイミングで振動の強度が変更されるように制御してもよい。すなわち、指が他のボタン領域に入るタイミングよりも、制御部10が制御信号を出力してから振動部4が振動の強度を変更するのに要する時間分だけ先行して、制御部10が振動部4に振動の強度の変更を指示することとしてもよい。このように制御することにより、利用者にとってより自然なタイミングでフィードバックを提供することができる。
【符号の説明】
【0072】
1 携帯電話端末
2 タッチパネル
2A タッチセンサ
2B 表示部
3 入力部
3A、3B、3C ボタン
4 振動部
5 電源部
6 通信部
7 スピーカ
8 マイク
9 記憶部
9A メールプログラム
9B ブラウザプログラム
9C 文字入力プログラム
9D 仮想キーボードデータ
9E 辞書データ
10 制御部
11 RAM
14 入力文字列候補表示領域
15 テキスト表示領域
16 仮想キーボード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
接触動作を検出するタッチパネルと、
それぞれが文字と対応づけられた複数のボタンを前記タッチパネル上に表示させる制御部と、
前記タッチパネルを振動させる振動部とを備え、
前記制御部は、前記複数のボタンが表示されている前記タッチパネル上の第1の位置で接触が開始されてから前記タッチパネルに対する接触が継続した状態で所定の接触動作が検出された場合に、当該所定の接触動作が検出された位置に表示されているボタンに対応する文字を入力として受け付けるとともに、前記振動部による前記タッチパネルに対する振動の動作を変化させることを特徴とする文字入力装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記第1の位置で接触が開始されてから、前記所定の接触動作が検出されて、前記タッチパネル上の第2の位置で接触が終了するまで、前記振動部に前記タッチパネルを振動させ続けることを特徴とする請求項1に記載の文字入力装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記所定の接触動作が検出されてから、当該所定の接触動作が検出された位置に表示されているボタンの外に出るまでの間に、前記振動部による前記タッチパネルに対する振動の強度を変化させることを特徴とする請求項1または2に記載の文字入力装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記所定の接触動作が検出された位置に表示されているボタンの外に出て当該ボタンとは異なる他のボタンに入る際に、前記振動部による前記タッチパネルに対する振動の強度を変化させることを特徴とする請求項1または2に記載の文字入力装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記タッチパネルによって検出される接触の移動速度が所定の速度よりも遅い場合は、前記所定の接触動作が検出されてから、前記所定の接触動作が検出された位置に表示されているボタンの外に出るまでの第1のタイミングで前記振動部による前記タッチパネルに対する振動の強度を変化させ、前記接触の移動速度が前記所定の速度よりも速い場合は、前記所定の接触動作が検出された位置に表示されているボタンの外に出て当該ボタンとは異なる他のボタンに入る第2のタイミングで前記振動部による前記タッチパネルに対する振動の強度を変化させることを特徴とする請求項1または2に記載の文字入力装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記第1のタイミングでは、前記振動部による前記タッチパネルに対する振動の強度を強める方向または弱める方向のいずれか一方の方向で変化させ、前記第2のタイミングでは、前記振動部による前記タッチパネルに対する振動の強度を前記第1のタイミングと異なる方向で変化させることを特徴とする請求項5に記載の文字入力装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記第1の位置で接触が開始されてから前記第2の位置で接触が終了するまでは、前記所定の接触動作が検出されてから、当該所定の接触動作の検出された位置に表示されているボタンの外に出るまでの間のみ、前記振動部に前記タッチパネルを振動させることを特徴とする請求項2に記載の文字入力装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記所定の接触動作が検出された位置に表示されているボタンの色または明るさの少なくとも一方を変化させることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の文字入力装置。
【請求項9】
接触動作を検出するタッチパネルと、
前記タッチパネルを振動させる振動部とを備える文字入力装置によって実行される文字入力制御方法であって、
それぞれが文字と対応づけられた複数のボタンを前記タッチパネル上に表示させるステップと、
前記複数のボタンが表示されている前記タッチパネル上の第1の位置での接触の開始を検出するステップと、
前記第1の位置で接触が開始されてから当該接触が継続した状態で所定の接触動作が検出された場合に、当該所定の接触動作が検出された位置に表示されているボタンに対応する文字を入力として受け付けるステップと、
前記所定の接触動作が検出された場合に前記振動部による前記タッチパネルに対する振動の動作を変化させるステップと
を含むことを特徴とする文字入力制御方法。
【請求項10】
接触動作を検出するタッチパネルと、
前記タッチパネルを振動させる振動部とを備える文字入力装置に、
それぞれが文字と対応づけられた複数のボタンを前記タッチパネル上に表示させるステップと、
前記複数のボタンが表示されている前記タッチパネル上の第1の位置での接触の開始を検出するステップと、
前記第1の位置で接触が開始されてから当該接触が継続した状態で所定の接触動作が検出された場合に、当該所定の接触動作が検出された位置に表示されているボタンに対応する文字を入力として受け付けるステップと、
前記所定の接触動作が検出された場合に前記振動部による前記タッチパネルに対する振動の動作を変化させるステップと
を実行させることを特徴とする文字入力プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−221179(P2012−221179A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−85811(P2011−85811)
【出願日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】