説明

新規なイミダゾロン誘導体、医薬としてのそれの製造、医薬組成物、およびタンパク質キナーゼ阻害薬、特にCDC7阻害薬としてのそれの使用

本発明は、式(I)の製造物[式中、X−YはNH−C(S)、N=C−NR7R8、N=C−SR、N=C−RまたはN=C−ORであり;RおよびR1はHまたは置換されていても良いシクロアルキル、アルキル、複素環アルキル、アリールまたはヘテロアリールであり;R2はH、Halまたはアルキルであり;R3はH、Hal、OH、アルキルまたはアルコキシであり;R4はH、Hal、CNまたはアルキルであり;R5は必須としてH、Hal、OH、NR7R8、シクロアルキル、アルキル、アルコキシ、複素環アルキル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらは置換されていても良く;R6はH、Hal、OH、NH、NHアルク、N(アルク)、アルキルまたはアルコキシであり;R7およびR8は、一方がHまたは置換されていても良いアルクであり、他方がHまたは置換されていても良いシクロアルキル、アルキル、複素環アルキル、ヘテロアリールもしくはアリールであるものであり;あるいはR7およびR8はNと一体となって、O、SもしくはNを含んでいても良い置換されていても良い環状基を形成ている。]に関するものである。本発明はまた、医薬として、そして実質的にはタンパク質キナーゼ阻害薬、特にはCDC7阻害薬として使用される前記製造物の異性体および塩に関するものでもある。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式(I)の製造物。
【化9】

[式中、
X−Yは、NH−C(S)、N=C−NR7R8、N=C−SR、N=C−RまたはN=C−ORを表し;
R1は、水素原子、シクロアルキル基またはアルキル、複素環アルキル、アリールまたはヘテロアリール基を表し、これらの基はいずれも置換されていても良く;
RはR1と同一であっても異なっていても良く、R1の要素から選択され;
R2は、水素原子、ハロゲン原子またはアルキル基を表し;
R3は、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基またはアルキルもしくはアルコキシ基を表し;
R4は、水素原子、ハロゲン原子またはシアノ、CFもしくはアルキル基を表し;
R5は、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル、シアノ、NR7R8、CONR7R8、NR11COR12基、またはシクロアルキル、アルキル、アルコキシ、複素環アルキル、アリールもしくはヘテロアリール基を表し、これら最後に言及した基はいずれも置換されていても良く;
R6は、水素原子、ハロゲン原子またはNR7R8、アルキルもしくはアルコキシ基を表し;
R7およびR8は次の通りであり、
R7およびR8は同一であっても異なっていても良く、R7およびR8のうちの一方は水素原子または置換されていても良いアルキル基を表し;R7およびR8のうちの他方は水素原子またはシクロアルキル、アルキル、複素環アルキル、ヘテロアリールまたはアリール基を表し、これらの基はいずれも置換されていても良く;
あるいは、R7およびR8は、これらが結合している窒素原子と一体となって、O、SもしくはNから選択される1以上の他のヘテロ原子を有していても良い3から7環員から形成された環状基を形成しており、NはR11で置換されていても良く、前記環状基自体は置換されていても良く;
前記アルキル、アルコキシ、シクロアルキル、複素環アルキル、ヘテロアリールおよびアリール基の全てはならびに置換されていても良いと示されているR7およびR8がこれらが結合している窒素原子とともに形成していることができる前記環状基は、ハロゲン原子ならびにヒドロキシル、シアノ、ニトロ、CF、NR9R10、NHCOR11、NHCOR11、NHCONR9R10、NHSOR13、COOH、COOアルク、CONR9R10、SONR9R10、アルコキシ、アルキルチオ、ハロアルコキシ、ハロアルキルチオ、アルキル、フルオロアルキル、ヒドロキシアルキル、シクロアルキル、複素環アルキル、ヘテロアリールおよびフェニル基から選択される同一でも異なっていても良い1以上の基で置換されていても良く、これら前述のヘテロアリール、アリールおよびフェニル基自体はハロゲン原子ならびにヒドロキシル、NH、NH(アルク)、N(アルク)、アルキル、ヒドロキシアルキルおよびアルコキシ基から選択される同一でも異なっていても良い1以上の基で置換されていても良く;
R9およびR10は下記の通りであり、
R9およびR10は同一であっても異なっていても良く、R9およびR10のうちの一方は水素原子またはハロゲン原子ならびにヒドロキシルおよびアルコキシ基から選択される同一でも異なっていても良い1以上の基で置換されていても良いアルキル基を表し;
R9およびR10のうちの他方は水素原子またはシクロアルキル、アルキル、複素環アルキル、ヘテロアリールもしくはアリール基を表し、これらいずれの基もそれ自体がハロゲン原子ならびにヒドロキシル、NH、NH(アルク)、N(アルク)、アルキル、ヒドロキシアルキルおよびアルコキシ基から選択される同一でも異なっていても良い1以上の基で置換されていても良く;
あるいは、R9およびR10は、これらが結合している窒素原子と一体となって、O、SもしくはNから選択される1以上の他のヘテロ原子を有していても良い3から7環員から形成された環状基を形成しており、NはR12で置換されていても良く、前記環状基自体は、ハロゲン原子ならびにヒドロキシル、NH、NH(アルク)、N(アルク)、アルキル、ヒドロキシアルキルおよびアルコキシ基から選択される同一でも異なっていても良い1以上の基で置換されていても良く;
R11およびR12は同一であっても異なっていても良く、水素原子またはハロゲン原子ならびにヒドロキシルおよびアルコキシ基から選択される同一でも異なっていても良い1以上の基で置換されていても良いアルキルもしくはフェニル基を表し、前記フェニル基自体は1以上のアルキル基で置換されていても良く;
R13は、ハロゲン原子ならびにヒドロキシルおよびアルコキシ基から選択される同一でも異なっていても良い1以上の基で置換されていても良いアルキルまたはフェニル基を表し、前記フェニル基自体が1以上のアルキル基で置換されていても良く;
上記のアルキル(アルク)およびアルコキシ基はいずれも、直鎖もしくは分岐であり、最大で12個の炭素原子を含み;
理解すべき点として、下記の条件:
−R2が、水素を表し、
−R3が、水素またはアルキルを表し、
−X−Yが、N=C−NR7R8、N=C−SRまたはN=CRを表し、XがNを表し、Yが=C−NR7R8、=C−SRまたは=CRを表し、Rがアリールまたはヘテロアリールを表し;
−R1が、Hまたはアルクを表し;
−R4、R5およびR6が、これらのうちの二つがHを表し、他方が水素、NHまたはNHアルクを表す、
という条件全てを満足する式(I)の製造物が除外され;
前記式(I)の製造物は、全ての可能である互変異型および異性体型(ラセミ体、エナンチオマーおよびジアステレオマー)ならびに式(I)の前記製造物の有機および無機酸または有機および無機塩基との付加の塩の形態である。]
【請求項2】
R1が、水素原子またはアルキル基を表し、これらの基がいずれも請求項1または他の請求項のうちのいずれか1項に記載のように置換されていても良く;
R5が、ハロゲン原子、ヒドロキシル、シアノ、NR7R8、CF基またはシクロアルキル、アルキル、アルコキシ、複素環アルキル、アリールまたはヘテロアリール基を表し、これら最後に言及した基がいずれも請求項1または他の請求項のうちのいずれか1項に記載のように置換されていても良く;
他の置換基R2、R3、R4、R6およびX−Yが請求項1または他の請求項のうちのいずれか1項で定義の要素を有し、
前記式(I)の製造物は全ての可能な互変異型および異性体型(ラセミ体、エナンチオマーおよびジアステレオマー)ならびに前記式(I)の製造物の有機および無機酸または有機および無機塩基との付加の塩の形態である請求項1に記載の式(I)の製造物。
【請求項3】
R2が、水素原子を表し;
R5が、ハロゲン原子、ヒドロキシル、シアノ、NR7R8、CF基またはシクロアルキル、アルキル、アルコキシ、複素環アルキル、アリールもしくはヘテロアリール基を表し、これら最後に言及した基はいずれも請求項1または他の請求項のうちのいずれか1項に記載のように置換されていても良く;
他の置換基R1、R3、R4、R6およびX−Yが請求項1または他の請求項のうちのいずれか1項で定義の要素を有し、
前記式(I)の製造物は全ての可能な互変異型および異性体型(ラセミ体、エナンチオマーおよびジアステレオマー)ならびに前記式(I)の製造物の有機および無機酸または有機および無機塩基との付加の塩の形態である請求項1に記載の式(I)の製造物。
【請求項4】
R3が、水素原子を表し;
R5が、ハロゲン原子、ヒドロキシル、シアノ、CONR7R8基またはシクロアルキル、アルキル、アルコキシ、複素環アルキル、アリールもしくはヘテロアリール基を表し、これら最後に言及した基はいずれも請求項1または他の請求項のうちのいずれか1項に記載のように置換されていても良く;
他の基R2、R3、R4、R6およびX−Yが請求項1または他の請求項のうちのいずれか1項で定義の要素を有し、
前記式(I)の製造物は全ての可能な互変異型および異性体型(ラセミ体、エナンチオマーおよびジアステレオマー)ならびに前記式(I)の製造物の有機および無機酸または有機および無機塩基との付加の塩の形態である請求項1に記載の式(I)の製造物。
【請求項5】
X−Yが、NH−C(S)、N=C−NR7R8またはN=C−Rを表し;
R1が、水素原子、シクロアルキル基またはアルキル、複素環アルキル、アリールもしくはヘテロアリール基を表し、これらの基はいずれも請求項1または他の請求項のうちのいずれか1項に記載のように置換されていても良く;
Rが、R1と同一であっても異なっていても良く、アリールおよびヘテロアリールを除く請求項1または他の請求項のうちのいずれか1項に記載のように請求項1で定義のR1の要素から選択され;
他の置換基R2、R3、R4、R5およびR6が請求項1または他の請求項のうちのいずれか1項で定義の要素を有し、
前記式(I)の製造物は全ての可能な互変異型および異性体型(ラセミ体、エナンチオマーおよびジアステレオマー)ならびに前記式(I)の製造物の有機および無機酸または有機および無機塩基との付加の塩の形態である請求項1に記載の式(I)の製造物。
【請求項6】
X−Yが、NH−C(S)、N=C−NR7R8、N=C−SR、N=C−RまたはN=C−ORを表し;
R1が、水素原子、シクロアルキル基またはアルキル、複素環アルキル、フェニルもしくはヘテロアリール基を表し、これら前述の基が置換されていても良く;
RがR1と同一であっても異なっていても良く、R1の要素から選択され;
R2が、水素原子、ハロゲン原子またはアルキル基を表し;
R3が、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基またはアルキルもしくはアルコキシ基を表し;
R4が、水素原子、ハロゲン原子またはシアノ、CFもしくはアルキル基を表し;
R5が、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル、シアノ、NR7R8、CONR7R8、NR11COR12基またはシクロアルキル、アルキル、アルコキシ、複素環アルキル、フェニルもしくはヘテロアリール基を表し、これら最後に言及した基はいずれも置換されていても良く;
R6が、水素原子、ハロゲン原子またはNR7R8、アルキルもしくはアルコキシ基を表し;
R7およびR8が下記の通りであり、
R7およびR8が同一であっても異なっていても良く、R7およびR8のうちの一方が水素原子またはハロゲン原子ならびにヒドロキシルおよびアルコキシ基から選択される同一でも異なっていても良い1以上の基で置換されていても良いアルキル基を表し;
R7およびR8のうちの他方が、水素原子またはシクロアルキル、アルキル、複素環アルキル、ヘテロアリールもしくはフェニル基を表し、これらの基はいずれも置換されていても良く;
あるいは、R7およびR8が、これらが結合している窒素原子と一体となって、O、SもしくはNから選択される1以上の他のヘテロ原子を有していても良い3から7環員から形成された環状基を形成しており、NがR11で置換されていても良く、前記環状基自体が置換されていても良く;
前記全てのアルキル、アルコキシ、シクロアルキル、複素環アルキル、ヘテロアリールおよびアリール基ならびに置換されていても良いと示されたR7およびR8がこれらが結合している窒素原子とともに形成していることができる環状基が、ハロゲン原子ならびにヒドロキシル、シアノ、ニトロ、CF、NR9R10、NHCOR11、NHSOR13、COOH、COOアルク、CONR9R10、SONR9R10、アルコキシ、ハロアルコキシ、アルキル、フルオロアルキル、ヒドロキシアルキル、シクロアルキル、複素環アルキル、ヘテロアリールおよびフェニル基から選択される同一でも異なっていても良い1以上の基で置換されていても良く、これら前述のヘテロアリールおよびフェニル基自体はハロゲン原子ならびにヒドロキシル、NH、NH(アルク)、N(アルク)、アルキル、ヒドロキシアルキルおよびアルコキシ基から選択される同一でも異なっていても良い1以上の基で置換されていても良く;
R9およびR10が下記の通りであり、
R9および10が同一であっても異なっていても良く、R9およびR10のうちの一方が水素原子またはアルキル基を表し、R9およびR10のうちの他方が水素原子を表しまたは自体がハロゲン原子ならびにヒドロキシル、NH、NH(アルク)、N(アルク)、アルキル、ヒドロキシアルキルおよびアルコキシ基から選択される同一でも異なっていても良い1以上の基で置換されていても良いアルキル、フェニルまたはフェニルアルキル基を表し;
あるいは、R9およびR10が、これらが結合している窒素原子と一体となって、アルキルまたはフェニル基(これら自体はハロゲン原子ならびにアルキル、ヒドロキシル、NH、NH(アルク)、N(アルク)、アルキル、ヒドロキシアルキルおよびアルコキシ基から選択される同一でも異なっていても良い1以上の基で置換されていても良い。)で置換されていても良いピロリジニル、モルホリン、ピペリジル、アゼピニルまたはピペラジニル基を形成しており;
R11およびR12が同一であっても異なっていても良く、水素原子またはアルキルまたはフェニル基を表し;
R13が、アルキルまたはフェニル基を表し;
上記の全てのアルキル(アルク)およびアルコキシ基が直鎖もしくは分岐であり、多くとも6個の炭素原子を含み、
前記式(I)の製造物は全ての可能な互変異型および異性体型(ラセミ体、エナンチオマーおよびジアステレオマー)ならびに前記式(I)の製造物の有機および無機酸または有機および無機塩基との付加の塩の形態である請求項1に記載の式(I)の製造物。
【請求項7】
X−Yが、NH−C(S)、N=C−NR7R8、N=C−SR、N=C−RまたはN=C−ORを表し;
R1が、水素原子または置換されていても良いアルキルもしくはフェニル基を表し;
Rが、水素原子;シクロアルキル基、アルキル、複素環アルキル、フェニルまたはヘテロアリール基を表し、これらの基はいずれも置換されていても良く;
R2が、水素原子、ハロゲン原子またはアルキル基を表し;
R3が、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基またはアルキル基を表し;
R4が、水素原子、ハロゲン原子またはアルキル基を表し;
R5が、水素原子;ハロゲン原子;ヒドロキシル、シアノ、NR7R8、アルキル、アルコキシ、複素環アルキル、フェニルまたはヘテロアリール基を表し、これら最後に言及した基ならびにNHフェニルおよびNH(フェニルアルク)におけるフェニル残基は置換されていても良く;
R6が、水素原子、ハロゲン原子またはNH、NHアルク、N(アルク)、アルキルもしくはアルコキシ基を表し;
R7およびR8が下記の通りであり、
R7およびR8が同一であっても異なっていても良く、R7およびR8のうちの一方が水素原子またはアルキル基を表し;
R7およびR8のうちの他方が水素原子または置換されていても良いアルキルもしくはシクロアルキル基を表し;
あるいは、R7およびR8が、これらが結合している窒素原子と一体となって、自体が置換されていても良いアルキルまたはフェニル基で第2の窒素原子上で置換されていても良いアゼチジル、ピペリジル、アゼパニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピペラジニル基およびホモピペラジニルから選択される環状基を形成しており、これらの基は置換されていても良く;
前記全てのアルキル、アルコキシ、複素環アルキル、ヘテロアリールおよびフェニル基はならびにR7およびR8がこれらが結合している窒素原子とともに形成していることができる環状基は、置換されていても良いと示されている場合、ハロゲン原子ならびにヒドロキシル、NH、NH(アルク)、N(アルク)、NHフェニル、NH(フェニルアルク)、アルキル、CF、アルコキシ、OCF、シクロアルキル、複素環アルキル、ヘテロアリールおよびフェニル基から選択される同一でも異なっていても良い1以上の基で置換されていても良く;これら最後に言及したヘテロアリールおよびフェニル基ならびにNHフェニルおよびNH(フェニルアルク)基でのフェニル残基自体は、ハロゲン原子ならびにヒドロキシル、NH、NHアルク、N(アルク)、アルキル、ヒドロキシアルキルおよびアルコキシ基から選択される同一でも異なっていても良い1以上の基で置換されていても良く;
上記の全てのアルキル(アルク)およびアルコキシ基が直鎖もしくは分岐であり、多くとも6個の炭素原子を有し、
前記式(I)の製造物は全ての可能な互変異型および異性体型(ラセミ体、エナンチオマーおよびジアステレオマー)ならびに前記式(I)の製造物の有機および無機酸または有機および無機塩基との付加の塩の形態である他の請求項のうちのいずれか1項に記載の式(I)の製造物。
【請求項8】
X−Yが、NH−C(S)、N=C−NR7R8、N=C−SR、N=C−RまたはN=C−ORを表し;
R1が、水素原子または置換されていても良いアルキルもしくはフェニル基を表し;
RがR1と同一であっても異なっていても良く、R1の要素から選択され;
R2が、水素原子、ハロゲン原子またはアルキル基を表し;
R3が、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基またはアルキル基を表し;
R4が、水素原子、ハロゲン原子またはアルキル基を表し;
R5が、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、NH、NHアルク、N(アルク)、NR7R8、NHフェニル、NH(フェニルアルク)基またはアルキル、複素環アルキル、アルコキシ、フェニルもしくはヘテロアリール基を表し、これら最後に言及した基ならびにNHフェニルおよびNH(フェニルアルク)におけるフェニル残基は置換されていても良く;
R6が、水素原子、ハロゲン原子またはNH、NHアルク、N(アルク)、アルキルもしくはアルコキシ基を表し;
R7およびR8が下記の通りであり、
R7およびR8が同一であっても異なっていても良く、R7およびR8のうちの一方が水素原子またはアルキル基を表し;
R7およびR8のうちの他方が、水素原子または置換されていても良いアルキルもしくはシクロアルキル基を表し;
あるいは、R7およびR8が、これらが結合している窒素原子と一体となって、アゼチジル;ピペリジル;モルホリニル;チオモルホリニル;ピロリジニル;イミダゾリジニル;ピペラジニル;およびホモピペラジニルから選択される4から6個の環員を含む環状基を形成しており、これらの基が置換されていても良く;
全てのアルキル、アルコキシ、ヘテロアリールおよびフェニル基ならびに置換されていても良いと示されたR7およびR8がこれらが結合している窒素原子とともに形成していることができる環状基が、ハロゲン原子ならびにヒドロキシル、NH、NH(アルク)、N(アルク)、NHフェニル、NH(フェニルアルク)、アルキル、CF、アルコキシ、OCF、シクロアルキル、複素環アルキル、ヘテロアリールおよびフェニル基から選択される同一でも異なっていても良い1以上の基で置換されていても良く;これら最後に言及したヘテロアリールおよびフェニル基ならびにNHフェニルおよびNH(フェニルアルク)基におけるフェニル残基自体はハロゲン原子ならびにヒドロキシル、NH、NHアルク、N(アルク)、アルキル、ヒドロキシアルキルおよびアルコキシ基から選択される同一でも異なっていても良い1以上の基で置換されていても良く;
上記の全てのアルキル(アルク)およびアルコキシ基が直鎖もしくは分岐であり、多くとも6個の炭素原子を含み、
前記式(I)の製造物は全ての可能な互変異型および異性体型(ラセミ体、エナンチオマーおよびジアステレオマー)ならびに前記式(I)の製造物の有機および無機酸または有機および無機塩基との付加の塩の形態である他の請求項のうちのいずれか1項に記載の式(I)の製造物。
【請求項9】
X−Y、R2、R3、R4およびR6が他の請求項のうちのいずれか1項に記載の意味を有し、
R1が、水素原子または置換されていても良いアルキル基を表し;
R5が、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、CF、NH、NHアルク、N(アルク)または置換されていても良いアルキル、アルコキシもしくはフェニル基を表し;
R1によって表すことができるアルキル基またはR5によって表すことができるアルキル、アルコキシもしくはフェニル基は、ハロゲン原子によりならびにヒドロキシル、NHアルク、N(アルク)、アルコキシ、シクロアルキル、複素環アルキル、ヘテロアリールおよびフェニル基から選択される同一でも異なっていても良い1以上の基により置換されていても良く、これら最後に言及したヘテロアリールおよびフェニル基はハロゲン原子ならびにヒドロキシル、NH、NHアルク、N(アルク)、アルキル、ヒドロキシアルキルおよびアルコキシ基から選択される同一でも異なっていても良い1以上の基で置換されていても良く;
R7およびR8は下記の通りであり、
R7およびR8が同一であっても異なっていても良く、R7およびR8のうちの一方が水素原子またはアルキル基を表し、
R7およびR8のうちの他方が、水素原子を表し、または、ハロゲン原子、ヒドロキシル、NH、NHアルク、N(アルク)、NH(フェニル)、NH(フェニルアルク)、アルコキシ、OCF、シクロアルキル基ならびにピロリジニル、ピペラジニル、ピペリジル、モルホリニルおよびフェニル基から選択される同一でも異なっていても良い1以上の基で置換されていても良いアルキル基を表し、これら最後に言及した全ての環状基ならびにフェニルアルキル基におけるフェニル残基自体がハロゲン原子ならびにヒドロキシル、NH、NHアルク、N(アルク)、アルコキシ、アルキルおよびヒドロキシアルキル基から選択される同一でも異なっていても良い1以上の基で置換されていても良く;
あるいは、R7およびR8が、これらが結合している窒素原子と一体となって、好ましくは、アルキルおよびフェニル基(これら自体はハロゲン原子ならびにヒドロキシル、NH、NHアルク、N(アルク)、アルコキシおよびシクロアルキル基から選択される1以上の基で置換されていても良い。)から選択される同一でも異なっていても良い1以上の基で置換されていても良いピペリジル、モルホリニル基ならびにピロリジニル、ピペラジニルおよびホモピペラジニル基から選択される基を形成しており;
上記の全てのアルキル(アルク)およびアルコキシ基が直鎖もしくは分岐であり、多くとも6個の炭素原子を含み、
前記式(I)の製造物は全ての可能な互変異型および異性体型(ラセミ体、エナンチオマーおよびジアステレオマー)ならびに前記式(I)の製造物の有機および無機酸または有機および無機塩基との付加の塩の形態である他の請求項のうちのいずれか1項に記載の式(I)の製造物。
【請求項10】
X−Yが、NH−C(S)、N=C−NR7R8またはN=C−Rを表し、
R7、R8およびRが、R7、R8およびRについて他の請求項のうちのいずれか1項で定義の全ての要素から選択され、前記式(I)の製造物の他の置換基R1、R2、R3、R4、R5およびR6が、R1、R2、R3、R4、R5およびR6についてそれぞれ他の請求項のうちのいずれか1項で定義の全ての要素から選択され、
前記式(I)の製造物は全ての可能な互変異型および異性体型(ラセミ体、エナンチオマーおよびジアステレオマー)ならびに前記式(I)の製造物の有機および無機酸または有機および無機塩基との付加の塩の形態である他の請求項のうちのいずれか1項に記載の式(I)の製造物。
【請求項11】
X−Yが、NH−C(S)、N=C−NR7R8またはN=C−Rを表し;
R1が、水素原子を表しまたはハロゲン原子ならびにN(アルク)およびアルコキシ基から選択される同一でも異なっていても良い1以上の基で置換されていても良いアルキル基を表し;
RがR1と同一であっても異なっていても良く、R1の要素から選択され;
R2が、水素原子、ハロゲン原子またはアルキル基を表し;
R3が、水素原子またはアルキル基を表し;
R4が、水素原子またはハロゲン原子を表し、
R5が、水素原子、ハロゲン原子またはヒドロキシル、NH、NHアルク、N(アルク)、アルキル、アルコキシもしくはフェニル基を表し、前記アルキル基はアルコキシ、N(アルク)または複素環アルキル基で置換されていても良く、前記フェニル基がハロゲン原子ならびにヒドロキシル、NH、NHアルク、N(アルク)、アルキルおよびアルコキシ基から選択される同一でも異なっていても良い1以上の基で置換されていても良く;
R6が、水素原子、ハロゲン原子またはアルキル基を表し;
R7およびR8が下記の通りであり、
R7およびR8が同一であっても異なっていても良く、R7およびR8のうちの一方が水素原子またはアルキル基を表し、R7およびR8のうちの他方がシクロアルキル基で置換されていても良いアルキル基を表し;
あるいは、R7およびR8が、これらが結合している窒素原子と一体となって、アルキル基で置換されていても良いピロリジニル、モルホリン、ピペリジルまたはピペラジニル基を形成しており、
前記式(I)の製造物が全ての可能な互変異型および異性体型(ラセミ体、エナンチオマーおよびジアステレオマー)ならびに前記式(I)の製造物の有機および無機酸または有機および無機塩基との付加の塩の形態である他の請求項のうちのいずれか1項に記載の式(I)の製造物。
【請求項12】
X−Yが、NH−C(S)またはN=C−NR7R8を表し;
R1およびR2が同一であっても異なっていても良く、水素原子またはアルキル基を表し;
R3が、水素原子を表し;
R4、R5およびR6が同一であっても異なっていても良く、水素原子またはハロゲン原子を表し;
R7およびR8が請求項1から4のうちのいずれか1項で定義の要素を表し;
上記の全てのアルキル(アルク)基が直鎖もしくは分岐であり、多くとも4個の炭素原子を含み、
前記式(I)の製造物は全ての可能な互変異型および異性体型(ラセミ体、エナンチオマーおよびジアステレオマー)ならびに前記式(I)の製造物の有機および無機酸または有機および無機塩基との付加の塩の形態である前記請求項のうちのいずれか1項に記載の式(I)の製造物。
【請求項13】
下記の名称:
−(5Z)−5−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イルメチレン)−2−チオキソイミダゾリジン−4−オン、
−(5Z)−5−[(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)メチレン]−2−チオキソイミダゾリジン−4−オン、
−(5Z)−2−[(シクロプロピルメチル)アミノ]−5−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イルメチレン)−3,5−ジヒドロ−4H−イミダゾール−4−オン、
−(5Z)−5−[(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)メチレン]−2−[(シクロプロピルメチル)アミノ]−3,5−ジヒドロ−4H−イミダゾール−4−オン、
−(5Z)−5−[(6−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)メチレン]−2−[(シクロプロピルメチル)アミノ]−3,5−ジヒドロ−4H−イミダゾール−4−オン、
−(5Z)−2−[(シクロプロピルメチル)アミノ]−3−メチル−5−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イルメチレン)−3,5−ジヒドロ−4H−イミダゾール−4−オン、
−(5Z)−2−ブチル−5−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イルメチレン)−3,5−ジヒドロ−4H−イミダゾール−4−オン、
−(5Z)−2−アゼパン−1−イル−5−[(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)メチリデン]−3,5−ジヒドロ−4H−イミダゾール−4−オン、
−(5Z)−5−[(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)メチリデン]−2−ピペリジン−1−イル−3,5−ジヒドロ−4H−イミダゾール−4−オン、
−(5Z)−5−[(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)メチリデン]−2−[メチル(2−メチルプロピル)アミノ]−3,5−ジヒドロ−4H−イミダゾール−4−オン、
−(5Z)−5−[(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)メチリデン]−2−[(シクロプロピルメチル)アミノ]−3,5−ジヒドロ−4H−イミダゾール−4−オン、
−(5Z)−2−[(シクロプロピルメチル)アミノ]−5−[(5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)メチリデン]−3,5−ジヒドロ−4H−イミダゾール−4−オン、
−(5Z)−2−[(シクロプロピルメチル)アミノ]−5−[(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)メチリデン]−3,5−ジヒドロ−4H−イミダゾール−4−オン、
−(5Z)−2−アゼパン−1−イル−5−[(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)メチリデン]−3,5−ジヒドロ−4H−イミダゾール−4−オン、
−3−[(Z)−{2−[(シクロプロピルメチル)アミノ]−5−オキソ−1,5−ジヒドロ−4H−イミダゾール−4−イリデン}メチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボニトリル、
−(5Z)−2−[(シクロプロピルメチル)アミノ]−5−[(5−フェニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)メチリデン]−3,5−ジヒドロ−4H−イミダゾール−4−オン、
−(5Z)−2−[(シクロプロピルメチル)アミノ]−5−{[5−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]メチリデン}−3,5−ジヒドロ−4H−イミダゾール−4−オン、
−(5Z)−5−[(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)メチリデン]−2−(メチルスルファニル)−3,5−ジヒドロ−4H−イミダゾール−4−オン
−(5Z)−2−ブチル−5−[(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)メチリデン]−3,5−ジヒドロ−4H−イミダゾール−4−オン、
−(5Z)−2−(3−メチルブチル)−5−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イルメチリデン)−3,5−ジヒドロ−4H−イミダゾール−4−オン、
−(5Z)−2−シクロヘキシル−5−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イルメチリデン)−3,5−ジヒドロ−4H−イミダゾール−4−オン、
−(5Z)−5−[(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)メチリデン]−3−メチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−3,5−ジヒドロ−4H−イミダゾール−4−オン、
−(5Z)−5−[(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)メチリデン]−3−メチル−2−(2−メチルプロピル)−3,5−ジヒドロ−4H−イミダゾール−4−オン、
−(5Z)−2−(シクロプロピルメチル)−5−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イルメチリデン)−3,5−ジヒドロ−4H−イミダゾール−4−オン、
−(5Z)−2−(1−メチルエチル)−5−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イルメチリデン)−3,5−ジヒドロ−4H−イミダゾール−4−オン、
−(5Z)−2−[ベンジル(メチル)アミノ]−5−[(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)メチリデン]−3,5−ジヒドロ−4H−イミダゾール−4−オン、
−(5Z)−5−[(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)メチリデン]−2−[(2−メトキシエチル)(メチル)アミノ]−3,5−ジヒドロ−4H−イミダゾール−4−オン
を有し、
前記式(I)の製造物は全ての可能な異性体型(ラセミ体、エナンチオマーおよびジアステレオマー)ならびに前記式(I)の製造物の有機および無機酸または有機および無機塩基との付加の塩の形態である、他の請求項のうちのいずれか1項に記載の式(I)の製造物。
【請求項14】
医薬品としての、請求項1から13のうちのいずれか項に記載の式(I)の製造物ならびに前記式(I)の製造物の製薬上許容される無機および有機酸または無機および有機塩基との付加の塩。
【請求項15】
医薬品としての、請求項13に記載の式(I)の製造物ならびに前記式(I)の製造物の製薬上許容される無機および有機酸または無機および有機塩基との付加の塩。
【請求項16】
活性成分として、請求項14および15で定義の式(I)の製造物またはこの製造物の製薬上許容される塩またはこの製造物のプロドラッグの少なくとも一つと製薬上許容される担体とを含む医薬組成物。
【請求項17】
タンパク質キナーゼの活性を阻害するための医薬品の製造における請求項1から13のうちのいずれか1項で定義の式(I)の製造物またはこれら製造物の製薬上許容される塩またはプロドラッグの使用。
【請求項18】
選択される前記タンパク質キナーゼがCdc7である請求項17に記載の使用。
【請求項19】
前記タンパク質キナーゼが細胞培養物でのものである前記請求項のうちのいずれか1項に記載の使用。
【請求項20】
前記タンパク質キナーゼが哺乳動物でのものである前記請求項のうちのいずれか1項に記載の使用。
【請求項21】
下記の群:血管増殖の障害、線維障害、メサンギウム細胞増殖の障害、代謝障害、アレルギー、喘息、血栓症、神経経の疾患、網膜症、乾癬、関節リウマチ、糖尿病、筋肉変性および癌から選択される疾患の治療または予防のための医薬品の製造における請求項1から13のうちのいずれか1項に記載の式(I)の製造物の使用。
【請求項22】
下記の群:メサンギウム細胞増殖の障害、乾癬、関節リウマチ、糖尿病、筋肉変性および癌から選択される疾患の治療または予防のための医薬品の製造における請求項1から13のうちのいずれか1項に記載の式(I)の製造物の使用。
【請求項23】
癌の治療のための医薬品の製造における請求項1から13のうちのいずれか1項に記載の式(I)の製造物の使用。
【請求項24】
固形腫瘍の治療のための請求項23に記載の使用。
【請求項25】
細胞傷害性薬に対して耐性である癌の治療のための請求項23または24に記載の使用。
【請求項26】
乳房、胃、卵巣、結腸、肺、脳、喉頭、リンパ系、膀胱および前立腺などの尿生殖路、骨および膵臓の癌の治療、ならびに骨および膵臓の癌の治療のための請求項23から25のうちのいずれか1項の記載の使用。
【請求項27】
乳房、結腸または肺の癌の治療のための請求項23から25のうちのいずれか1項の記載の使用。
【請求項28】
癌化学療法のための医薬品製造における請求項1から13のうちのいずれか1項に記載の式(I)の製造物の使用。
【請求項29】
単独または併用での癌化学療法のための医薬品の製造における請求項1から13のうちのいずれか1項に記載の式(I)の製造物の使用。
【請求項30】
Cdc7の阻害薬としての請求項1から13のうちのいずれか1項に記載の式(I)の製造物。

【公表番号】特表2010−505922(P2010−505922A)
【公表日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−531874(P2009−531874)
【出願日】平成19年10月10日(2007.10.10)
【国際出願番号】PCT/FR2007/001651
【国際公開番号】WO2008/046982
【国際公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【出願人】(504456798)サノフイ−アベンテイス (433)
【Fターム(参考)】