説明

映像コンテンツ生成装置、映像コンテンツ生成方法、デジタル放送受信装置

【課題】アーカイブデータと可搬メディア間での管理装置を提供することが課題となっていた。また、共有部内から他の共有部内にコンテンツが複製される際に、コンテンツの不正利用を防止できるコンテンツ利用システムを提供することが課題となっていた。
【解決手段】実施形態の映像コンテンツ生成装置は、第1の鍵IDが付与された第1の映像コンテンツから第2の映像コンテンツを生成し、第2の映像コンテンツの記録先として第1または第2の映像記録部が指定される。第1の映像記録部が指定された場合は、第2の映像コンテンツに第1の鍵IDを付与し、第1の映像コンテンツと共に第1の映像記録部に記録する。また、第2の映像記録部が指定された場合は、第2の映像コンテンツに第2の鍵IDを付与し、第2の映像記録部に記録し、第1の鍵IDが付与された第1の映像コンテンツを第1の映像記録部に記録する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、記録された第1の映像コンテンツから第2の映像コンテンツを生成する映像コンテンツ生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、放送受信装置で受信した放送番組等の映像コンテンツを、蓄積ストレージ等の記録装置に録画することが行われている。
また、一度録画された録画コンテンツ(第1の映像コンテンツ)を加工した派生コンテンツ(第2の映像コンテンツ)を生成し、再記録することが行われている。
派生コンテンツ(第2の映像コンテンツ)の一例として、録画コンテンツに超解像処理を施して高画質化した映像コンテンツや、2D映像の録画コンテンツを3D化したストリーム等を生成するものがある。これら録画コンテンツから生成された派生コンテンツを、映像記録装置に記録することが可能である。
【0003】
しかし、録画コンテンツ(第1の映像コンテンツ)から新たに生成される第2の映像コンテンツ(派生コンテンツ)は、コンテンツのコピープロテクションに係るコピー制御情報等が、適切に管理される必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003-256253号公報
【特許文献2】特開2008-186330号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
アーカイブデータと可搬メディア間での管理装置を提供することが課題となっていた。また、共有部内から他の共有部内にコンテンツが複製される際に、コンテンツの不正利用を防止できるコンテンツ利用システムを提供することが課題となっていた。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の映像コンテンツ生成装置は、コンテンツのコピープロテクションに係る第1の鍵IDが付与された第1の映像コンテンツから第2の映像コンテンツを生成し、第1の映像記録部または第2の映像記録部に記録する。
【0007】
実施形態の映像コンテンツ生成装置は、前記第1の映像コンテンツから前記第2の映像コンテンツを生成する第2の映像コンテンツ生成手段と、前記生成された第2の映像コンテンツを記録するための記録先として少なくとも前記第1の映像記録部または前記第2の映像記録部のどちらかが指定される映像記録部指定手段を備える。
【0008】
そして、前記第1の映像記録部が指定された場合は、前記第2の映像コンテンツに前記第1の鍵IDを付与し、前記第1の映像コンテンツと共に前記第1の映像記録部に記録する。
【0009】
また、前記第2の映像記録部が指定された場合は、前記第2の映像コンテンツに前記コピープロテクションに係る第1の鍵IDとは異なる第2の鍵IDを付与し、前記第2の映像記録部に記録し、前記第1の鍵IDが付与された前記第1の映像コンテンツを前記第1の映像記録部に記録するように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】実施形態に係わる映像コンテンツ生成装置を示すブロック図。
【図2】第2の映像コンテンツに第1の鍵IDを付与し、第1の映像コンテンツと共に第1の映像記録部に記録する、実施形態に係わる映像コンテンツ生成装置を示す図。
【図3】第2の映像コンテンツにコピープロテクションに係る第1の鍵IDとは異なる第2の鍵IDを付与し、第2の映像記録部に記録し、第1の鍵IDが付与された第1の映像コンテンツを第1の映像記録部に記録する、実施形態に係わる映像コンテンツ生成装置を示す図。
【図4】生成された第2の映像コンテンツの記録先として第1の映像記録部または前記第2の映像記録部が指定される、また、第1の映像コンテンツに許可されたコピー可能回数を第1の映像コンテンツと第2の映像コンテンツへ振り分け指定可能にする、映像コンテンツ生成装置を示す図。
【図5】実施形態に係わる映像コンテンツ生成装置の動作を示すフォローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照し、この発明の実施形態を説明する。
図1は、実施形態に係わる映像コンテンツ生成装置を示すブロック図である。
符号1は映像表示装置(デジタル放送受信装置)、符号2はアンテナ、符号3はチューナ、符号4は信号処理部、符号5は映像処理部、符号6は音声処理部、符号7は表示装置、符号8は画面、符号9はスピーカである。
【0012】
符号10はバス、符号11は制御部、符号12はMPU、符号13はRAM、符号14はROM、符号15はフラッシュメモリ、符号16aは記憶部、符号16bは設定値保持部である。
【0013】
符号17は内部記録装置である。例えば、内蔵HDD(ハードディスク装置)や内蔵SSD(Solid State Disk: 半導体記憶素子であるフラッシュメモリを使用した記憶装置)等で構成される。
【0014】
符号18は外部インターフェース、符号19は外部インターフェース18を介して外部に接続される外部記憶装置である。この外部記憶装置18も上記HDDやSSD等で構成される。
【0015】
符号20は操作受信部、符号21は操作機器、符号21は送受信部、符号22は送受信部、符号23は消費電力比較部、符号24はGUI制御部、符号25は放送局、符号26はネットワーク、符号27はサーバである。
【0016】
図2は、第2の映像コンテンツに第1の鍵IDを付与し、第1の映像コンテンツと共に第1の映像記録部に記録する、実施形態に係わる映像コンテンツ生成装置1を示す図である。
【0017】
この実施形態は、コンテンツのコピープロテクションに係る第1の鍵IDが付与された第1の映像コンテンツから第2の映像コンテンツを生成し、第1の映像記録部または第2の映像記録部に記録する映像コンテンツ生成装置1を説明するものである。
【0018】
すなわち、映像コンテンツ生成装置1は、例えばHDDやSSD等を構成する第1の映像記録部(ここでは内部記録装置17)を備えている。そして、第1の映像記録部(蓄積ストレージ1)を用い、放送波の受信と録画、派生コンテンツの作成と保存を制御する。
【0019】
具体的には、第1の映像コンテンツから第2の映像コンテンツを生成する第2の映像コンテンツ生成手段を備えている。
また、後述するように、生成された第2の映像コンテンツを記録するための記録先として少なくとも第1の映像記録部または第2の映像記録部(蓄積ストレージ2)のどちらかが指定される映像記録部指定手段を備えている。
【0020】
第2の映像記録部は、ここでは、外部記録装置11である。ただし、説明の都合上、第2の映像記録部を外部記録装置11としたが、必ずしも外部に設けられる必要はなく、上記第1の映像記録部と同様に、映像コンテンツ生成装置1内部に設けられても良い。
【0021】
そして、図示するように、第2の映像コンテンツの記録先として第1の映像記録部が指定された場合は、第2の映像コンテンツにコピープロテクションに係る第1の鍵IDを付与し、第1の映像コンテンツと共に第1の映像記録部(蓄積ストレージ1)に記録する。
【0022】
図3は、第2の映像コンテンツにコピープロテクションに係る第1の鍵IDとは異なる第2の鍵IDを付与し、第2の映像記録部に記録し、第1の鍵IDが付与された第1の映像コンテンツを第1の映像記録部に記録する、実施形態に係わる映像コンテンツ生成装置を示す図である。
【0023】
映像コンテンツ生成装置1は、第2の映像コンテンツの記録先として第2の映像記録部が指定された場合は、第2の映像コンテンツにコピープロテクションに係る第1の鍵IDとは異なる第2の鍵IDを付与し、第2の映像記録部(蓄積ストレージ2)に記録する。また、第1の鍵IDが付与された第1の映像コンテンツを第1の映像記録部(蓄積ストレージ1)に記録する。
【0024】
すなわち、第1の映像コンテンツには第1の鍵IDを付与し、第1の映像記録部(蓄積ストレージ1)に記録する。また、第2の映像コンテンツには第1の鍵IDとは異なる第2の鍵IDを付与し、第2の映像記録部に記録する。そして、第1の映像記録部17と第2の映像記録部19のそれぞれで、独立してコピー制御情報を管理可能である。
【0025】
図4は、生成された第2の映像コンテンツの記録先として第1の映像記録部または第2の映像記録部が指定される映像コンテンツ生成装置を示す図である。
また、第1の映像コンテンツに許可されたコピー可能回数を第1の映像コンテンツと第2の映像コンテンツへ振り分け指定可能にする映像コンテンツ生成装置を示す図である。
【0026】
この表示は、例えば映像コンテンツ生成装置1に構成される画面8に表示される。
ユーザは、この表示を閲覧しながら、図示しないリモートコントローラーやカーソル等を用いて、記録装置の指定を行う。
図4上欄に示す1は、ユーザに対して派生コンテンツ(第2の映像コンテンツ)の記録先の指定を促す表示である。内部記録装置(第1の映像記録部)または外部記録装置(第2の映像記録部)のどちらかが、ユーザによって指定され、この情報は映像コンテンツ生成装置1内部に記録される。ここでは、外部記録装置(第2の映像記録部)が指定されている。
【0027】
図4下欄に示す2は、ユーザに対してコピー回数振り分けの指定を促す表示である。第1のコンテンツに許可されていたコピー回数(ここでは10回)を、例えば第1のコンテンツのコピー許可5回、第2のコンテンツのコピー許可5回に振り分け指定されている。ここでも、ユーザは、この表示を閲覧しながら、図示しないリモートコントローラーやカーソル等を用いて、上記振り分けの指定を行う。
【0028】
図5は、実施形態に係わる映像コンテンツ生成装置1の動作を示すフォローチャートである。
符号100は、ここでの開始ステップである。続いて符合101を付したステップへ進む。
符号101は、映像コンテンツ生成装置1が派生コンテンツ(第2のコンテンツ)の作成指示を受けるステップである。続いて符合102を付したステップへ進む。
符号102は、映像コンテンツ生成装置1が、派生コンテンツ(第2のコンテンツ)の保存先を指定されるステップである。派生コンテンツ(第2のコンテンツ)の保存先指定は、例えば上記のように行われる。続いて符合103を付したステップへ進む。
【0029】
符合103は、第2のコンテンツの保存先指定が第1の映像記録部であるか、第2の映像記録部であるかを判別するステップである。
第2のコンテンツの保存先として第1の映像記録部が指定されたと判別された場合は、符号104を付したステップに進む(Yes)。第2のコンテンツの保存先として第2の映像記録部が指定されたと判別された場合は、符号106を付したステップに進む(No)。
【0030】
符号104は、第2の映像コンテンツ(派生コンテンツ)に、第1の映像コンテンツに付与されていたと同じ、第1の鍵IDを設定するステップである。続いて、符合105を付したステップへ進む。
【0031】
符号105は第2の映像コンテンツ(派生コンテンツ)の情報をメタ情報(メタデータ)に追加するステップである。メタ情報とは、情報に付加されるそれ自身に関する情報であり、ここでは、第2の映像コンテンツ(派生コンテンツ)に付与される第1の鍵IDまたは第2の鍵IDである。続いて、符合110を付したステップへ進む。
【0032】
符号110は第2の映像コンテンツ(派生コンテンツ)を作成するステップである。ここでは、上記設定された第1の鍵IDを第2の映像コンテンツに付与し、第1の映像コンテンツと共に第1の映像記録部に記録する。続いて、符合111を付したステップへ進む。
【0033】
第2のコンテンツの保存先として第1の映像記録部が指定されたと判別されない場合(ここでは、第2の映像記録部が指定された場合)は、符号106を付したステップに進む(No)。
【0034】
符号106は、派生コンテンツに新規に管理IDを発行するステップである。すなわち、コピープロテクションに係る第1の鍵IDとは異なる第2の鍵IDを発行するステップである。続いて、符合107を付したステップへ進む。
【0035】
符号107は、コピー回数制限が存在するかを判別するステップである。コピー回数制限が存在すると判別された場合は符号108を付したステップへ進む(Yes)。コピー回数制限が存在すると判別されない場合は符号109を付したステップへ進む(No)。
【0036】
符号108は、各コンテンツにコピー回数を振り分けるステップである。ここでは、映像記録部の指定に応じ、第1の映像コンテンツに予め許可されていたコピー可能回数を、第1の映像コンテンツと第2の映像コンテンツへ振り分け指定するステップである。続いて、符合109を付したステップへ進む。
【0037】
符号109は、コンテンツのメタ情報を保存先に作成するステップである。続いて、符合110を付したステップへ進む。
符号110は第2の映像コンテンツ(派生コンテンツ)を作成するステップである。ここでは、第2の映像コンテンツにコピープロテクションに係る第1の鍵IDとは異なる第2の鍵IDを付与し、第2の映像記録部に記録するステップである。続いて、符合111を付したステップへ進む。
【0038】
符号111は終了ステップであり、ここでの処理は終了する。
また、この実施の形態は、第2の映像コンテンツにコピープロテクションに係る第1の鍵IDとは異なる第2の鍵IDを付与することにより、第1の映像コンテンツとは独立して第2の映像コンテンツを無効化可能に構成することが可能である。
【0039】
すなわち、この実施の形態は、コンテンツのコピープロテクションに係る第1の鍵IDが付与された第1の映像コンテンツから第2の映像コンテンツを生成し、第1の映像記録部または第2の映像記録部に記録する映像コンテンツ生成装置に係る。
【0040】
この映像コンテンツ生成装置は、第1の映像コンテンツから第2の映像コンテンツを生成する第2の映像コンテンツ生成手段を備えている。
また、生成された第2の映像コンテンツを記録するための記録先として少なくとも第1の映像記録部または第2の映像記録部のどちらかが指定される映像記録部指定手段を備えている。
【0041】
そして、第1の映像記録部が指定された場合は、第2の映像コンテンツに第1の鍵IDを付与し、第1の映像コンテンツと共に第1の映像記録部に記録する。
第2の映像記録部が指定された場合は、第2の映像コンテンツにコピープロテクションに係る第1の鍵IDとは異なる第2の鍵IDを付与し、第2の映像記録部に記録する。また、第1の鍵IDが付与された第1の映像コンテンツを第1の映像記録部に記録する。
【0042】
また、この映像コンテンツ生成装置は、第1の映像コンテンツには予め所定数のコピー可能回数が許可されており、映像記録部の指定に応じ、第1の映像コンテンツに許可されたコピー可能回数を第1の映像コンテンツと第2の映像コンテンツへ振り分け指定可能にするコピー回数振り分け手段を備えている。
【0043】
また、この映像コンテンツ生成装置は、コピー可能回数の振り分け指定に応じて、第1の映像コンテンツと第2の映像コンテンツに許可されるコピー回数を付与するコピー回数付与手段を備えている。
【0044】
また、この映像コンテンツ生成装置は、第2の映像コンテンツにコピープロテクションに係る第1の鍵IDとは異なる第2の鍵IDを付与することにより、第1の映像コンテンツとは独立して第2の映像コンテンツを無効化可能に構成されている。
【0045】
上記のように構成することによって、この実施の形態においては、派生コンテンツ(第2の映像コンテンツ)の保存先に、第1の映像コンテンツと同一のストレージ(第1の映像記憶部)を指定するか、第1の映像コンテンツとは別のストレージ(第2の映像記憶部)を指定するかによって、コピープロテクションに係る鍵IDの管理方法が自動的に切り換わる。
【0046】
これによって、録画コンテンツ(第1の映像コンテンツ)と派生コンテンツ(第2の映像コンテンツ)のそれぞれに最適なコンテンツの管理が可能となり、ユーザの利便性を向上させることが可能となる。
【0047】
(派生コンテンツをオリジナルコンテンツと同一のストレージに保存する場合)
例えば、派生コンテンツ(第2の映像コンテンツ)をオリジナルコンテンツ(第1の映像コンテンツ)と同一のストレージに保存する場合、派生コンテンツはオリジナルコンテンツと管理ID(例えばコピープロテクションに係る鍵ID等)やメタ情報を共有する。
【0048】
この際、派生コンテンツ(第2の映像コンテンツ)作成後に追加・変更となったメタ情報、例えばコンテンツのチャプタ編集情報等を、オリジナルコンテンツと派生コンテンツで共有することが可能となる。
【0049】
また、上記のようにオリジナルコンテンツと派生コンテンツでコピー回数を共有することで、派生コンテンツ(第2の映像コンテンツ)作成時にそれぞれに振り分けるコピー回数を、必ずしも指定する必要がなく、ユーザは合計のコピー回数だけを意識すれば良いことになり、ユーザの利便性が向上する。
【0050】
また、例えば、派生コンテンツ(第2の映像コンテンツ)が不要になった際に、オリジナルコンテンツのコピー回数やメタ情報を損なうことなく、元の状態(派生コンテンツを作成する前の状態)に戻すことが可能となり、ユーザの利便性が向上する。
【0051】
(派生コンテンツをオリジナルコンテンツとは別のストレージに保存する場合)
この実施の形態においては、派生コンテンツ(第2の映像コンテンツ)をオリジナルコンテンツ(第1の映像コンテンツ)とは異なるストレージに保存する場合に、派生コンテンツに管理IDとコピー制御情報を新たに発行する。このため、例えば、派生コンテンツまたはオリジナルコンテンツが記録されたストレージの故障等で、一方のコンテンツが失われたとしても、もう一方のコンテンツには影響を与えずにすむという状況にすることが可能である。
【0052】
また、複数のストレージを構成し、それぞれストレージ単位で、著作権保護のための暗号化・鍵管理を行っている場合に、一方のストレージを不正にコピーされたというような状況においても、もう一方のストレージに保存したコンテンツには影響を与えずに、不正コピーされたコンテンツを無効化することが可能となる。
【0053】
また、派生コンテンツ(第2の映像コンテンツ)をオリジナルコンテンツ(第1の映像コンテンツ)とは異なるストレージに保存する際に、オリジナルコンテンツと派生コンテンツに、ユーザの指定どおりにコピー回数を振り分けることで、以降生じるであろう同様の作業を低減することが可能となる。
【0054】
また、派生コンテンツ(第2の映像コンテンツ)の保存先として、オリジナルコンテンツ(第1の映像コンテンツ)とは異なるストレージを選択可能とすることで、例えば、オリジナルコンテンツを蓄積しているストレージの容量が逼迫しているというような場合であっても、派生コンテンツ(第2の映像コンテンツ)の作成処理が実行可能となる。また、ユーザの意図によってストレージの使い分けをすることが可能となる。
【0055】
上記のように、派生コンテンツ(第2の映像コンテンツ)の保存先に、オリジナルコンテンツ(第1の映像コンテンツ)と同一のストレージ(第1の映像記憶部)を指定するか、第1の映像コンテンツとは別のストレージ(第2の映像記憶部)を指定するかによって、コピープロテクションに係る鍵IDの管理方法が自動的に切り換わる。これによって、派生コンテンツおよびオリジナルコンテンツのコンテンツ管理をより向上させることが可能になる。
【0056】
また、オリジナルコンテンツ(第1の映像コンテンツ)から新たに生成される派生コンテンツ(第2の映像コンテンツ)は、コンテンツのコピープロテクションに係るコピー制御情報等が、適切に管理され、コンテンツ管理をより向上させることが可能になる。
【0057】
尚、上記実施形態は、実施段階では、その趣旨を逸脱しない範囲で、構成要素を種々変形して具体化することが可能である。
【符号の説明】
【0058】
1…映像表示装置(デジタル放送受信装置)
2…アンテナ
3…チューナ
4…信号処理部
5…映像処理部
6…音声処理部
7…表示装置
8…画面
9…スピーカ
10…バス
11…制御部
12…MPU
13…RAM
14…ROM
15…フラッシュメモリ
16a…記憶部
16b…設定値保持部
17…内部記録装置
18…外部インターフェース
19…外部記憶装置
20…操作受信部
21…操作機器
21…送受信部
22…送受信部
23…消費電力比較部
24…GUI制御部
25…放送局
26…ネットワーク
27…サーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツのコピープロテクションに係る第1の鍵IDが付与された第1の映像コンテンツから第2の映像コンテンツを生成し、第1の映像記録部または第2の映像記録部に記録する映像コンテンツ生成装置において、
前記第1の映像コンテンツから前記第2の映像コンテンツを生成する第2の映像コンテンツ生成手段と、
前記生成された第2の映像コンテンツを記録するための記録先として少なくとも前記第1の映像記録部または前記第2の映像記録部のどちらかが指定される映像記録部指定手段を備え、
前記第1の映像記録部が指定された場合は、前記第2の映像コンテンツに前記第1の鍵IDを付与し、前記第1の映像コンテンツと共に前記第1の映像記録部に記録し、
前記第2の映像記録部が指定された場合は、前記第2の映像コンテンツに前記コピープロテクションに係る第1の鍵IDとは異なる第2の鍵IDを付与し、前記第2の映像記録部に記録し、前記第1の鍵IDが付与された前記第1の映像コンテンツを前記第1の映像記録部に記録することを特徴とする映像コンテンツ生成装置。
【請求項2】
前記第1の映像コンテンツには予め所定数のコピー可能回数が許可されており、前記映像記録部の指定に応じ、前記第1の映像コンテンツに許可されたコピー可能回数を前記第1の映像コンテンツと前記第2の映像コンテンツへ振り分け指定可能にするコピー回数振り分け手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の映像コンテンツ生成装置。
【請求項3】
前記コピー可能回数の振り分け指定に応じて、前記第1の映像コンテンツと前記第2の映像コンテンツに許可されるコピー回数を付与するコピー回数付与手段を備えることを特徴とする請求項2に記載の映像コンテンツ生成装置。
【請求項4】
前記第2の映像コンテンツに前記コピープロテクションに係る第1の鍵IDとは異なる第2の鍵IDを付与することにより、前記第1の映像コンテンツとは独立して前記第2の映像コンテンツを無効化可能に構成することを特徴とする請求項1に記載の映像コンテンツ生成装置。
【請求項5】
前記第2の映像コンテンツの記録先が選択的に指定されることに応じ、
前記第1の映像コンテンツと前記第2の映像コンテンツのコピープロテクションに係る鍵IDを実質的に同一の第1の鍵IDとする第1の鍵ID管理手段と、
前記第1の映像コンテンツのコピープロテクションに係る鍵IDを第1の鍵ID、前記第2の映像コンテンツのコピープロテクションに係る鍵IDを第2の鍵IDとする第2の鍵ID管理手段を備え、前記第1の映像コンテンツと前記第2の映像コンテンツを管理することを特徴とする請求項1に記載の映像コンテンツ生成装置。
【請求項6】
コンテンツのコピープロテクションに係る第1の鍵IDが付与された第1の映像コンテンツから第2の映像コンテンツを生成し、第1の映像記録部または第2の映像記録部に記録する映像コンテンツ生成方法において、
前記第1の映像コンテンツから前記第2の映像コンテンツを生成するステップと、
前記生成された第2の映像コンテンツを記録するための記録先として少なくとも前記第1の映像記録部または前記第2の映像記録部のどちらかが指定されるステップを備え、
前記第1の映像記録部が指定された場合は、前記第2の映像コンテンツに前記第1の鍵IDを付与し、前記第1の映像コンテンツと共に前記第1の映像記録部に記録し、
前記第2の映像記録部が指定された場合は、前記第2の映像コンテンツに前記コピープロテクションに係る第1の鍵IDとは異なる第2の鍵IDを付与し、前記第2の映像記録部に記録し、前記第1の鍵IDが付与された前記第1の映像コンテンツを前記第1の映像記録部に記録することを特徴とする映像コンテンツ生成方法。
【請求項7】
前記第1の映像コンテンツには予め所定数のコピー可能回数が許可されており、前記映像記録部の指定に応じ、前記第1の映像コンテンツに予め許可されたコピー可能回数の前記第1の映像コンテンツと前記第2の映像コンテンツへの振り分け指定を可能にするステップを備えることを特徴とする請求項6に記載の映像コンテンツ生成方法。
【請求項8】
前記指定された振り分け指定に応じて、前記第1の映像コンテンツと前記第2の映像コンテンツに許可されたコピー回数を変更するステップを備えることを特徴とする請求項7に記載の映像コンテンツ生成方法。
【請求項9】
コンテンツのコピープロテクションに係る第1の鍵IDが付与され記録された第1の映像コンテンツから第2の映像コンテンツを生成し、記録先の指定に基づいて第1の映像記録部または第2の映像記録部に記録するデジタル放送受信装置において、
デジタル放送を受信し第1の映像コンテンツを記録する第1の映像コンテンツ記録手段と、
前記記録された第1の映像コンテンツから前記第2の映像コンテンツを生成する第2の映像コンテンツ生成手段と、
前記生成された第2の映像コンテンツを記録するための記録先として少なくとも前記第1の映像記録部または前記第2の映像記録部のどちらかが指定される映像記録部指定手段を備え、
記録先として前記第1の映像記録部が指定された場合は、前記第2の映像コンテンツに前記第1の鍵IDを付与し、前記第1の映像コンテンツと共に前記第1の映像記録部に記録し、
記録先として前記第2の映像記録部が指定された場合は、前記第2の映像コンテンツに前記コピープロテクションに係る第1の鍵IDとは異なる第2の鍵IDを付与し、前記第2の映像記録部に記録し、前記第1の鍵IDが付与された前記第1の映像コンテンツを前記第1の映像記録部に記録することを特徴とするデジタル放送受信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−223321(P2011−223321A)
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−90591(P2010−90591)
【出願日】平成22年4月9日(2010.4.9)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】