説明

映像投影施設

【課題】アミューズメント性を向上させることができる映像投影施設を提供すること。
【解決手段】映像投影施設は、右眼用映像と左眼用映像とを重ね合わせた複数の合成映像を円周方向に並べて円筒状のスクリーン20に投影することにより、円周方向に連続する一連の立体映像を利用者に視認させる立体映像投影設備10a〜10dと、乗車領域16aから立体映像投影設備10a〜10d内を経由して降車領域16bまで連続する通路部13と、通路部13を走行し、利用者が乗車する車両12a〜12fと、車両12a〜12fの走行位置に応じて、合成映像の投影タイミングを制御する制御装置14とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像投影施設に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、利用者の両眼の視差を利用することで利用者に立体映像を視認させる立体映像投影装置が知られている。この種の立体映像投影装置は、視差映像である右眼用映像と左眼用映像とを重ね合わせてスクリーンに投影することによって、利用者に立体映像を視認させる。
【0003】
ところで、立体視用メガネを用いた従来の立体映像投影装置では、立体映像を形成する視差映像自体が小さかったりするために、その立体映像による擬似的な空間中への没入感が乏しかった。すなわち、立体映像として表現された仮想空間に自分が存在しているという感覚を抱くことができず、結局は一般的な2次元映像を見ている状態と変わりがなかった。
【0004】
そこで、没入感の高い映像を提供すべく、新たな立体映像投影装置が提供されている(特許文献1参照)。かかる立体映像投影装置では、スクリーンを、内周面をスクリーン面とした円筒体とし、また、複数の映像投影手段を、スクリーン面にそれぞれ対向させて配置する。そして、映像投影手段のそれぞれが投影する視差映像をスクリーン面の周方向に沿って並べることにより周方向に一連とした映像を形成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−287120号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1に記載の立体映像投影装置では、利用者は、内部に配置された座席に座って立体映像を視認することになるため、立体映像投影装置内という限られた空間での映像を視認することになり、アミューズメント性向上の観点から課題があった。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、アミューズメント性を向上させることができる映像投影施設を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、右眼用映像と左眼用映像とを重ね合わせた複数の合成映像を円周方向に並べて円筒状のスクリーンに投影することにより、円周方向に連続する一連の立体映像を利用者に視認させる立体映像投影設備と、第1の場所から前記立体映像投影設備内を経由して第2の場所まで連続する通路部と、前記通路部を走行し、前記利用者が乗車する車両と、前記車両の走行位置に応じて、前記合成映像の投影タイミングを制御する制御装置とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明にかかる映像投影施設は、アミューズメント性を向上させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、本発明の一実施形態にかかる映像投影施設の全体構成を示す図。
【図2】図2は、図1に示す映像投影施設の制御構成を示すブロック図。
【図3】図3は、利用者テーブルの一例を示す図。
【図4】図4は、車両テーブルの一例を示す図。
【図5】図5は、車両レベルテーブルの一例を示す図。
【図6】図6は、制御装置の制御手順を示すフローチャート。
【図7】図7は、立体映像投影設備の制御構成を示すブロック図。
【図8】図8は、立体映像投影設備の映像投影手段の配置を示す図。
【図9】図9は、立体映像投影設備の映像投影手段の配置を示す図。
【図10】図10は、管理装置の処理手順を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本発明にかかる映像投影施設の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0012】
まず、本発明の一実施形態にかかる映像投影施設の全体構成について、図1を参照して具体的に説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかる映像投影施設の全体構成を示す図である。
【0013】
図1に示すように、本実施形態にかかる映像投影施設1は、立体映像投影設備10a〜10d(以下、立体映像投影設備10と総称する)と、補助映像表示設備11a,11b(以下、補助映像表示設備11と総称する)とを備える。また、映像投影施設1は、この映像投影施設1の利用者(以下、利用者Uと記載する)が乗車する車両12a〜12f(以下、車両12と総称する)を備える。かかる車両12は、映像投影施設1に形成された通路部13上を走行する。さらに、映像投影施設1は、立体映像投影設備10、補助映像表示設備11および車両12を制御する制御装置14を備える。以下においては、立体映像投影設備10および補助映像表示設備11を総称して映像設備と記載する。なお、制御装置14は、図示しない操作部を備え、かかる操作部への操作などに応じて、車両12の走行などを制御する。
【0014】
各立体映像投影設備10は、右眼用映像と左眼用映像とを重ね合わせた複数の合成映像を円周方向に並べて円筒状のスクリーン20に投影することにより、円周方向に連続する一連の立体映像を、立体視用メガネを介して利用者Uに視認させる。かかる立体映像投影設備10は、制御装置14からの要求に応じて生成した映像データに基づいて、スクリーン20に動的な合成映像を投影する。これにより、利用者Uは、動的な立体映像を視認させることができる。
【0015】
ここで、右眼用映像と左眼用映像とは異なる偏光方向の光で形成した視差映像である。利用者Uは、左右で偏光方向が異なる偏光フィルタを配置した立体視用メガネを介して視差映像を見ることにより、スクリーン20の周方向に連続する一連の立体映像を視認することができる。すなわち、立体映像投影設備10では、偏光方式により利用者Uに水平方向に360度に連なった立体映像を視認させるようにしている。なお、偏光方式に代えて、アクティブシャッタ方式を採用してもよい。アクティブシャッタ方式は、例えば、映像投影手段により右眼用映像と左眼用映像とを一定周期で交互にスクリーンに投影し、当該一定周期に同期して右眼用液晶と左眼用液晶における透過と不透過を交互に行う立体視用メガネを用いる方式である。
【0016】
各補助映像表示設備11は、通路部13を覆うようにトンネル状に形成され、内周側に映像を表示する。例えば、補助映像表示設備11の内周側に、LCDなどの表示装置が複数配置されており、これらの表示装置に映像が表示される。なお、かかる表示装置に表示される映像は、右眼用映像と左眼用映像とを含む視差映像としてもよい。かかる補助映像表示設備11では、制御装置14からの要求に応じて生成した映像データに基づいて、表示装置に動的な映像が表示される。補助映像表示設備11aは、利用者Uが車両12に乗車する乗車領域16aと立体映像投影設備10aとの間に配置され、補助映像表示設備11aの終端部分が立体映像投影設備10aに連結される。また、補助映像表示設備11bは、立体映像投影設備10aと立体映像投影設備10cとの間に配置され、始端部分が立体映像投影設備10aに連結され、終端部分が立体映像投影設備10cに連結される。
【0017】
車両12は、複数の利用者Uが乗車することができるように構成されており、映像投影施設1の管理者の操作によって、通路部13上を走行する。また、車両12には、赤外線光線銃が設けられており、利用者Uは、かかる赤外線光線銃を操作することによって、後述するように、シューティングゲームを楽しむことができる。
【0018】
通路部13は、乗車領域16aから立体映像投影設備10a〜10d内および補助映像表示設備11a,11b内を経由して、利用者Uが車両12から降車する降車領域16bまで連続する。なお、乗車領域16aが第1の場所に対応し、降車領域16bが第2の場所に対応する。
【0019】
車両12に乗車した利用者Uは、通路部13に沿って移動し、補助映像表示設備11a、立体映像投影設備10a、補助映像表示設備11b、立体映像投影設備10c,10b、立体映像投影設備10dの順に、それぞれが提示する映像を順次視認する。したがって、利用者Uは、車両12によって移動しながら、補助映像表示設備11内において利用者Uの側方に表示される動的な映像と、立体映像投影設備10内において水平方向に360度に連なって投影される動的な映像とを交互に視認する。そのため、映像が異なる複数の空間を連続して体感することができ、これにより、アミューズメント性をより向上させることができる。
【0020】
また、立体映像投影設備10cは、立体映像投影設備10b内に配置される。これにより、水平方向に360度に連なって投影される映像を連続して視認することができる。しかも、立体映像投影設備10bのスクリーン20は、立体映像投影設備10cのスクリーン20よりもその直径が2倍以上あるため、限られた空間から突然広大な空間の中に入り込んだかのような感覚を利用者Uに与えることが可能となる。そのため、映像空間への没入感をより高めることが可能となる。また、車両12が立体映像投影設備10bから出た後、間隔を空けて立体映像投影設備10dへ入ることになるため、利用者Uの期待感を高めることができ、これにより、さらにアミューズメント性を高めることができる。また、各立体映像投影設備10a,10c,10d内では、通路部13がスクリーン20に沿って円弧状に配置されるため、利用者Uは、スクリーン20に近づいた状態で移動することができる。これにより、映像空間への没入感をより高めることが可能となる。
【0021】
一方、立体映像投影設備10bでは、その中心付近とスクリーン20付近との間で通路部13が蛇行状に形成されるため、利用者Uは、スクリーン20に投影される映像を様々な角度から視認することができる。これにより、映像空間への没入感をより高めることが可能となる。さらに、制御装置14は、各車両12の走行位置に応じて、立体映像投影設備10a〜10dにおける映像の投影タイミングおよび補助映像表示設備11a,11bにおける映像の表示タイミングを制御する。例えば、立体映像投影設備10a〜10dにおいて、それぞれ映像データDa〜Ddに基づいて動的な映像を投影し、補助映像表示設備11a,11bにおいて、それぞれ映像データDe、Dfに基づいて動的な映像を表示する場合を考える。この場合、制御装置14は、各車両12に乗車した利用者Uが、各映像データDa〜Dfの前半部分に基づく映像から視認できるように、立体映像投影設備10a〜10dにおける映像の投影タイミングおよび補助映像表示設備11a,11bにおける映像の表示タイミングを制御する。これにより、乗車する車両12が異なった場合でも、各利用者Uは同様の映像を視認することが可能となる。
【0022】
また、制御装置14は、一の立体映像投影設備10内に設けられた光検出部による検出結果に基づいて、他の立体映像投影設備10によって投影する右眼用映像および左眼用映像を変更することもできる。この場合、光検出器は、利用者Uによる操作に基づいて赤外線光線銃から発せられた光の位置を検出することができ、これにより、シューティングゲームを可能とした映像投影施設1を提供することができる。
【0023】
以下、本実施形態にかかる映像投影施設1についてさらに具体的に説明する。以下においては、映像投影施設1の構成および動作、立体映像投影設備10の構成および動作の順に説明する。
【0024】
[映像投影施設1の構成および動作]
まず、図2を参照して、映像投影施設1の制御構成を説明する。図2は、映像投影施設1の制御構成を示すブロック図である。
【0025】
図2に示すように、車両12は、通信部51と、検出部52と、走行制御部53とを備える。通信部51は、制御装置14の後述する第2通信部42と無線による通信を行う通信部であり、例えば、IEEE802.11に適合する無線LANインタフェースなどによって構成される。
【0026】
検出部52は、利用者IDが記憶された会員カードから利用者IDを検出する利用者ID検出機能、自車両の位置を検出する位置検出機能などを有する。検出部52によって検出された情報は、通信部51を介して制御装置14へ送信される。
【0027】
走行制御部53は、通信部51を介して制御装置14から走行開始要求や速度変更要求を受けた場合、かかる要求に含まれる速度の情報に基づいて、要求に応じた速度で自車両の走行を行う。また、走行制御部53は、検出部52からの情報に基づいて、降車領域16bに近づいた場合に、自車両の走行速度を下げていき、降車領域16bに到達した場合に、自車両を停車させる。
【0028】
次に、制御装置14について説明する。制御装置14は、立体映像投影設備10a〜10d、補助映像表示設備11a,11b、および車両12a〜12fを制御する。かかる制御装置14は、図2に示すように、第1通信部41と、第2通信部42と、記憶部43と、制御部44と、操作部45とを備え、これらはバス46によって接続される。
【0029】
第1通信部41は、有線通信インタフェースであり、例えば、有線LAN(Local Area Network)インタフェースなどによって構成される。かかる第1通信部41は、各立体映像投影設備10および各補助映像表示設備11に通信可能に接続される。なお、第1通信部41は、有線LANインタフェースに限定されるものではなく、独自プロトコルの有線通信インタフェースであってもよい。
【0030】
第2通信部42は、無線通信インタフェースであり、例えば、IEEE802.11に適合する無線LANインタフェースなどによって構成される。かかる第2通信部42は、車両12に通信可能に接続される。なお、第2通信部42は、無線LANインタフェースに限定されるものではなく、独自のプロトコルを有する無線通信インタフェースであってもよい。
【0031】
なお、ここでは、制御装置14は、無線通信と有線通信の両方を用いて、映像投影施設1を制御することとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、無線通信のみを用いて立体映像投影設備10、補助映像表示設備11および車両12を制御するようにしてもよい。
【0032】
記憶部43は、映像投影施設1全体を制御する制御プログラムなどを含む制御情報45aの他、利用者テーブル45b、車両テーブル45cおよび車両レベルテーブル45dなどの情報を記憶する。
【0033】
まず、利用者テーブル45bについて説明する。図3は、利用者テーブル45bの一例を示す図である。利用者テーブル45bは、車両12に乗車した利用者Uに関する情報を管理するためのテーブルであり、図3に示すように、利用者U毎に、利用者IDの情報、車両12への乗車回数の情報および乗車日の情報が含まれる。
【0034】
図3に示す利用者テーブル45bの例では、利用者IDが「10000」である利用者Uは、車両12の乗車回数が「29回」であり、乗車日が「2012年3月2日」、「2012年3月1日」、・・・であることを示している。なお、利用者IDは、利用者U毎に割り当てられる固有のIDである。また、図3に示す例では、利用者テーブル45bに利用者Uの乗車日を含むこととしているが、利用者Uの乗車日に加えて乗車時刻を利用者テーブル45bに含むようにしてもよい。
【0035】
利用者IDは、利用者IDが記憶された会員カードから車両12の検出部52が検出することができる。例えば、利用者IDの情報を含むQRコード(登録商標)を会員カードに表示しておき、かかるQRコードを車両12の検出部52によって検出することができる。また、例えば、利用者IDの情報を含むICタグを内蔵し、車両12の検出部52によって検出することができる。
【0036】
次に、車両テーブル45cについて説明する。図4は、車両テーブル45cの一例を示す図である。図4に示すように、車両テーブル45cは、車両IDの情報、車両レベルの情報、シューティング結果の情報および車両位置の情報を含む。
【0037】
図4に示す例では、図1に示す車両12cを車両IDが「1」の車両とし、図1に示す車両12dを車両IDが「2」の車両とし、図1に示す車両12eを車両IDが「3」の車両としている。そして、車両12cの車両レベルが「3」であり、シューティング結果が「11/402」であり、車両位置が「10c(立体映像投影設備10cの位置)」であることを示す。なお、シューティング結果とは、赤外線光線銃によってスクリーン20に光が照射された回数(以下、照射回数と記載する)と、赤外線光線銃による照射位置がスクリーン20に表示されるオブジェクトの位置である回数(以下、命中回数と記載する)とを含む情報である。例えば、車両12cのシューティング結果は、赤外線光線銃によって照射された回数が402回であり、そのうちの11回がオブジェクトに命中したことを意味する。同様に、図4に示す例では、車両12dの車両レベルが「2」であり、シューティング結果が「29/176」であり、車両位置が「10b(立体映像投影設備10bの位置)」であることを示す。また、車両12eの車両レベルが「1」であり、シューティング結果が「47/130」であり、車両位置が「10d(立体映像投影設備10dの位置)」であることを示す。
【0038】
ここで、車両レベルは、車両12に乗車している利用者IDの乗車回数や乗車頻度に基づいて制御部44によって決定されるものである。例えば、車両12に乗車した利用者Uの平均乗車回数が10回以上である場合に車両レベルを「1」とし、平均乗車回数が5回以上10回未満である場合に車両レベルを「2」とし、平均乗車回数が5回未満である場合に車両レベルを「3」とすることができる。また、例えば、車両12に乗車した利用者Uの平均乗車頻度が5(回/年)以上である場合に車両レベルを「1」とし、平均乗車頻度が3(回/年)以上5(回/年)未満である場合に車両レベルを「2」とし、平均乗車頻度が3(回/年)未満である場合に車両レベルを「3」とすることができる。なお、平均乗車回数と平均乗車頻度を乗算したり、平均乗車回数と平均乗車頻度とをそれぞれ重み付けをして加算したりすることで、車両12の車両レベルを判定するようにしてもよい。
【0039】
次に、車両レベルテーブル45dについて説明する。図5は、車両レベルテーブル45dの一例を示す図である。図5に示すように、車両レベルテーブル45dは、車両レベルの情報に対して、映像パターンの情報および車両速度の情報が関連づけられた情報である。
【0040】
映像パターンの情報は、立体映像投影設備10および補助映像表示設備11で利用者Uに提示する映像の種別を示す情報である。また、車両速度の情報は、車両12の走行速度の基準値(以下、速度基準値と記載する)を示す情報である。図5に示す例では、車両レベルが「1」に対しては、映像パターンRaと車両速度Vaが対応付けられ、車両レベルが「2」に対しては、映像パターンRbと車両速度Vbが対応付けられ、車両レベルが「3」に対しては、映像パターンRcと車両速度Vcが対応付けられている。
【0041】
図2に戻り説明を続ける。制御部44は、記憶部43に記憶された制御情報45aに基づいて、映像投影施設1全体を制御する。また、制御部44は、利用者テーブル45bや車両テーブル45cを更新し、また、利用者テーブル45b、車両テーブル45cおよび車両レベルテーブル45dなどに基づいて、各車両12の利用者Uに対して提供する映像や車両12の速度を制御する。
【0042】
操作部45は、映像投影施設1の管理者が操作できるように、例えば、乗車領域16a付近に配置される。映像投影施設1の管理者は、乗車領域16aにおいて、操作部45を操作することによって車両12の走行を開始するなどの制御を行う。
【0043】
ここで、図6を参照して制御装置14の処理手順を具体的に説明する。図6は、制御装置14の処理手順を示すフローチャートである。
【0044】
図6に示すように、制御装置14の制御部44は、車両12の走行開始の要求があるか否かを判定する(ステップS10)。例えば、映像投影施設1の管理者によって操作部45への所定の操作があった場合に、車両12の走行開始の要求があったと判定する。車両12の走行開始の要求があると判定した場合(ステップS10:Yes)、制御部44は、車両12に関する情報を生成する(ステップS11)。具体的には、制御部44は、走行開始の要求対象となる車両12について、車両IDおよび車両レベルを判定し、かかる車両IDおよび車両レベルを、車両位置の情報(乗車領域16aの位置にあることを示す情報)と共に、車両テーブル45cに登録する。なお、車両12が乗車領域16aにある場合に、車両12は、通信部51を介して、位置情報を車両IDおよび乗車した利用者Uの利用者IDと共に周期的に送信しており、制御部44は、位置情報と共に送信される車両IDを、走行開始の要求対象となる車両12の車両IDとして判定する。また、制御部44は、車両12から送信される利用者IDの利用者Uの乗車履歴に基づいて車両レベルを判定する。
【0045】
次に、制御部44は、走行開始の要求があった車両12の走行を開始させる(ステップS12)。具体的には、制御部44は、第2通信部42を介して走行を開始させる車両12へ走行開始要求信号を送信する。走行開始要求信号には、ステップS11において判定した車両レベルに応じた車両12の速度の情報が含まれる。例えば、車両テーブル45cが図4に示す状態である場合、車両IDが「1」である車両12の車両レベルは「3」である。したがって、この場合、制御部44は、記憶部43に記憶している車両レベルテーブル45d(図5参照)に基づいて、車両レベル「3」に対応する車両速度が車両速度Vcであると判定し、速度Vcの情報を走行開始要求信号に含めて、走行を開始させる車両12へ送信する。
【0046】
ステップS10において車両12の走行開始の要求がないと判定した場合(ステップS10:No)、または、ステップS12の処理が終了した場合、制御部44は、車両12の位置が所定位置になったか否かを判定する(ステップS13)。かかる判定は、各車両12から送信される位置情報に基づいて行う。すなわち、制御部44は、各車両12から送信される位置情報が予め設定した位置であるか否かを判定する。ここで、予め設定した位置は、各映像設備10,11からそれぞれ通路部13に沿って所定距離離れた位置である。例えば、補助映像表示設備11aから所定距離離れた位置Pa(図1参照)や立体映像投影設備10aから所定距離離れた位置Pb(図1参照)を前記予め設定した距離とする。
【0047】
ステップS13において、車両12の位置が所定位置になったと判定すると(ステップS13:Yes)、制御部44は、所定位置となったと判定した車両12に関する情報を記憶部43から読み出す(ステップS14)。具体的には、制御部44は、所定位置となったと判定した車両12の車両IDに基づいて、記憶部43に記憶した車両テーブル45cから車両レベルを読み出す。さらに、制御部44は、読み出した車両レベルに対応する映像パターンを、記憶部43に記憶した車両レベルテーブル45dから読み出す。
【0048】
次に、制御部44は、所定位置になったと判定した車両12の位置に応じた映像設備10,11へ第1通信部41を介して表示要求信号を送信する(ステップS15)。かかる表示要求信号には、ステップS14で読み出された映像パターンの情報も含まれる。例えば、所定位置になったと判定した車両12の位置が位置Pb(図1参照)であり、また、その車両12の車両レベルが「2」であるとする。この場合、車両レベルテーブル45dが図5に示す状態であれば、制御部44は、立体映像投影設備10aに対して、映像パターンRbの映像を表示する要求である表示要求信号を第1通信部41から送信する。これにより、立体映像投影設備10aは、映像パターンRbの映像の投影を開始する。
【0049】
ここで、各映像パターンRa〜Rcは、例えば、ストーリー性のある映像パターンであり、これにより、各利用者Uは、ストーリー性のある映像を視認することができる。すなわち、本実施形態に係る映像投影施設1では、補助映像表示設備11a、立体映像投影設備10a、補助映像表示設備11b、立体映像投影設備10c,10b,10dの順にそれぞれ異なる映像でありつつも全体としてストーリー性のある映像を利用者Uへ提供することができる。
【0050】
ステップS13において車両12の位置が所定位置にないと判定した場合(ステップS13:No)、又は、ステップS15の処理が終了した場合、制御部44は、いずれかの映像設備10,11から第1通信部41を介してシューティング結果の情報を取得したか否かを判定する(ステップS16)。いずれかの映像設備10,11からシューティング結果の情報を取得したと判定した場合(ステップS16:Yes)、制御部44は、かかるシューティング結果を車両12の車両IDに対応付けて記憶する(ステップS17)。
【0051】
ここで、映像設備10,11から取得するシューティング結果は、車両12毎のシューティング結果であり、照射回数および命中回数の情報を含む。また、制御部44は、車両12から送信される位置情報に基づいて、各車両12の位置を把握しており、受信したシューティング結果がどの車両IDの車両12から送信されたものであるかを判定する。そして、制御部44は、判定した車両IDと取得したシューティング結果に基づいて車両テーブル45cを更新する。例えば、車両テーブル45cが図4に示す状態であり、立体映像投影設備10cから、車両IDが「1」、照射回数が「102」、命中回数が「12」であるシューティング結果を制御部44が取得したとする。この場合、制御部44は、車両テーブル45cのシューティング結果を「23/504」とする更新を行う。
【0052】
次に、制御部44は、ステップS17においてシューティング結果を更新した車両IDの車両12の速度を、更新したシューティング結果に応じた車両速度に設定する(ステップS18)。ここでは、制御部44は、命中回数を照射回数で除した値、すなわち、命中率に応じた速度となるように、車両12の速度を設定する。具体的には、制御部44は、命中率を係数として速度基準値(車両レベルに応じた速度)に乗算し、かかる乗算結果の値が大きいほど走行速度が増すように、車両12の走行速度を設定する。そして、制御部44は、設定した走行速度になるように、この変更した車両速度の情報を含む速度変更要求を、対応する車両12へ第2通信部42を介して送信する。
【0053】
ステップS16において、シューティング結果の情報を取得していないと判定した場合(ステップS16:No)、また、ステップS18の処理が終了した場合、制御部44は、いずれかの車両12の走行が終了したか否かを判定する(ステップS19)。制御部44は、車両12の走行が終了したか否かは、車両12から送信される位置情報に基づいて判定する。具体的には、車両12から送信される位置情報が降車領域16bの位置を示す情報である場合に、車両12の走行が終了したと判定する。
【0054】
ステップS19において走行が終了した車両12があると判定した場合(ステップS19:Yes)、制御部44は、ステップS19において走行が終了したと判定した車両12の情報を車両テーブル45cから削除する(ステップS20)。一方、ステップS19において走行が終了した車両12がないと判定した場合(ステップS19:No)、または、ステップS20の処理が終了した場合、制御部44は、映像投影施設1の稼働を停止する要求があったか否かを判定する(ステップS21)。例えば、映像投影施設1の管理者によって操作部45への所定の操作があった場合に、映像投影施設1の稼働を停止する要求があったと判定する。
【0055】
映像投影施設1の稼働を停止する要求があったと判定した場合(ステップS21:Yes)、制御部44は、処理を終了する。一方、映像投影施設1の稼働を停止する要求がないと判定した場合(ステップS21:No)、制御部44は、ステップS10に移行し、上述した処理を繰り返す。
【0056】
このように、制御装置14は、利用者Uの乗車履歴やシューティング結果などに基づいて、車両12の速度や映像設備10,11で表示する映像を制御する。これにより、利用者Uに対してよりアミューズメント性を高めた映像投影施設1を提供することができる。なお、上述では、利用者Uの乗車履歴として、乗車回数や乗車日などに基づいて車両レベルを判定したが、これに限定されるものではない。例えば、乗車した車両12におけるシューティング結果なども考慮して車両レベルを判定してもよい。なお、シューティング結果を考慮する場合、車両12が走行を開始した後に車両レベルを変えることになることから、車両12が走行した後は、映像パターンは走行開始時の車両レベルの映像パターンに固定され、車両レベルによって走行速度のみを変更する。
【0057】
[立体映像投影設備10の構成および動作]
次に、立体映像投影設備10の構成および動作について具体的に説明する。まず、立体映像投影設備10の構成について説明する。図7は、立体映像投影設備10の制御構成を示すブロック図、図8および図9は、立体映像投影設備10の映像投影手段の配置を示す図である。図7に示すように、本実施形態に係る立体映像投影設備10は、映像投影手段61a〜61f(以下、映像投影手段61と総称する)と、光検出器62と、管理装置63とを備える。
【0058】
各映像投影手段61は、それぞれ周方向60度分の画角を有し、360度のスクリーン20の60度分の映像を投影する。各映像投影手段61はそれぞれ、右眼用映像を投影する右眼用投影手段と左眼用映像を投影する左眼用投影手段とを有しており、図8に示すように、スクリーン20の所定領域に右眼用映像と左眼用映像を重ねた視差映像を投影する。右眼用投影手段及び左眼用投影手段として、例えば、液晶型プロジェクタやDMD(Digital Micromirror Device)型プロジェクタなどが用いられる。
【0059】
映像投影手段61a〜61fの撮像方向は、図9に示すように、スクリーン20の周方向にそれぞれ、60度、120度、180度、240度、300度となるように、スクリーン面にそれぞれ対向するように配置される。このように映像投影手段61a〜61fが配置されることで、映像投影手段61a〜61fのそれぞれが投影する視差映像がスクリーン20の方向に隣接して並べられて円筒状のスクリーン20のスクリーン面に一連の映像として投影される。
【0060】
また、各映像投影手段61は、右眼用投影手段と左眼用投影手段の2つの投影手段により視差映像を投影することとしているが、映像投影手段はこれに限られない。例えば、各映像投影手段61として、右眼用と左眼用の二つの液晶表示手段を有し、右眼用映像と左眼用映像とを重ね合わせて視差映像を投影する一つの映像投影手段を採用してもよい。また、各映像投影手段61は、右眼用投影手段と左眼用投影手段とを上下に重ねて配置しているが、右眼用映像と左眼用映像とをスクリーンの同一領域に投影できればよく、例えば、左右に並べて配置してもよい。なお、天井用投影手段を別途設け、立体映像投影設備10の天井75(図8参照)に、天井75を第2スクリーンとして天井用投影手段から映像を投影させるようにしてもよい。
【0061】
光検出器62は、複数の赤外線センサと位置変換部を有しており、これらの赤外線センサが所定の配列でスクリーン20全面に配置される。かかる光検出器62では、利用者Uにより操作されて赤外線光線銃から射出された赤外線をいずれかの赤外線センサで検出する。赤外線センサの検出結果は位置変換部によって位置情報に変換され、管理装置63へ出力される。なお、本実施形態では、赤外線光線銃と赤外線センサとを用いているが、これに限定されるものではなく、赤外線以外の光線を用いるようにしてもよい。
【0062】
映像投影手段61a〜61fは、図7に示すように、管理装置63に通信ケーブルを介して接続されている。管理装置63は、記憶部71と、映像データ出力部72と、通信部73と、制御部74とを有する。
【0063】
記憶部71は、各映像投影手段61で投影する右眼用映像と左眼用映像とを生成するための映像情報を映像パターンRa〜Rcのそれぞれに対応して記憶している。各映像情報には、赤外線光線銃のターゲットとなる3次元オブジェクトの形状や動作の情報、背景映像の映像情報などが含まれる。記憶部71には、第1映像パターンの映像情報71a、第2映像パターンの映像情報71b、第3映像パターンの映像情報71cが記憶される。なお、第1映像パターンの映像情報71aが映像パターンRaに対応する映像情報であり、第2映像パターンの映像情報71bが映像パターンRbに対応する映像情報であり、第3映像パターンの映像情報71cが映像パターンRcに対応する映像情報である。
【0064】
映像データ出力部72は、映像投影手段61a〜61fへそれぞれ映像データを出力する映像データ出力端子(図示せず)を複数有している。通信部73は、有線通信インタフェースであり、例えば、有線LAN(Local Area Network)インタフェースなどによって構成される。かかる通信部73は、制御装置14に通信可能に接続される。なお、通信部73は、有線LANインタフェースに限定されるものではなく、独自プロトコルの有線通信インタフェースであってもよい。
【0065】
制御部74は、管理装置63全体を制御する。例えば、制御部74は、制御装置14から表示要求信号を受信した場合、記憶部71に記憶された映像情報のうち、表示要求信号によって指定された映像パターンの映像情報を読み出す。そして、制御部74は、読み出した映像情報に基づいて映像データを生成し、かかる映像データを映像データ出力部72へ入力する。これにより、映像データが映像データ出力部72によって所定形式のデータに変換され、通信ケーブルを介して映像データ出力部72から映像投影手段61a〜61fへそれぞれ出力される。
【0066】
このように、制御部74は、記憶部71に記憶された映像情報を、通信ケーブルを介して映像投影手段61a〜61fへそれぞれ出力することで、映像投影手段61a〜61fから右眼用映像と左眼用映像とを含む視差映像をスクリーン20に投影させる。
【0067】
また、制御部74は、光線銃から発せられた光の位置を検出する光検出器62からの位置情報を取得した場合、かかる位置情報に基づいて、光線銃から発せられた光の位置が、現在投影している3次元オブジェクトの映像の位置に含まれるか否かを判定する。光線銃から発せられた光の位置が、現在投影している3次元オブジェクトの映像の位置に含まれる場合(以下、命中状態と記載する)、制御部74は、記憶部71に記憶された映像情報に基づいて3次元オブジェクトの動作を変更した映像データを映像データ出力部72へ出力する。
【0068】
また、制御部74は、制御装置14から通信部73を介して表示要求信号を受信して映像の投影を開始から次の表示要求信号を受信するまでの間、光検出器62からの位置情報を取得した回数(照射回数)と、命中状態となった回数(命中回数)とを記憶部71に記憶する。そして、次の表示要求信号を受信したときに、照射回数および命中回数の情報を含むシューティング結果の情報を、通信部73を介して制御装置14へ送信する。
【0069】
なお、表示要求信号に基づいて投影する映像が終了するまでに、次の表示要求信号を受信しない場合には、映像が終了するまでの間、照射回数と命中回数を記憶部71に記憶する。そして、映像が終了した時点でシューティング結果の情報を、通信部73を介して制御装置14へ送信するようにすることもできる。
【0070】
ここで、図10を参照して管理装置63の処理手順を具体的に説明する。図10は、管理装置63の処理手順を示すフローチャートである。
【0071】
図10に示すように、管理装置63の制御部74は、制御装置14から通信部73を介して表示要求信号を受信したか否かを判定する(ステップS30)。この処理において、表示要求信号を受信したと判定すると(ステップS30:Yes)、制御部74は、記憶部71に記憶しているシューティング結果を制御装置14へ送信すると共に、かかるシューティング結果を記憶部71から削除する(ステップS31)。
【0072】
次に、制御部74は、ステップS30で受信したと判定した表示要求信号に応じた映像の表示を開始する(ステップS32)。具体的には、制御部74は、表示要求信号によって指定された映像パターンの映像情報を記憶部71から読み出す。例えば、表示要求信号によって指定された映像パターンが映像パターンRaである場合、制御部74は、記憶部71から第1映像パターンの映像情報71aを読み出し、読み出した映像情報71aに基づいて映像データを生成し、かかる映像データを映像データ出力部72へ出力する。
【0073】
ステップS30において、表示要求信号が受信されていないと判定した場合(ステップS30:No)、又は、ステップS32の処理が終了した場合、制御部74は、光検出器62からの位置情報を取得したか否かを判定する(ステップS33)。この処理において、光検出器62からの位置情報を取得したと判定すると(ステップS33:Yes)、制御部74は、取得した位置情報に基づき、光線銃から発せられた光の位置が、現在投影している3次元オブジェクトの映像の位置にあるか否かを判定する(ステップS34)。すなわち、制御部74は、命中状態にあるか否かを判定する。命中状態にあると判定した場合(ステップS34:Yes)、制御部74は、表示する映像を変更する(ステップS35)。具体的には、制御部74は、記憶部71に記憶された映像情報に基づいて3次元オブジェクトの動作を変更した映像データを映像データ出力部72へ出力する。
【0074】
次に、制御部74は、記憶部71に記憶されたシューティング結果に基づいて、映像の再生速度を変更する(ステップS36)。具体的には、制御部74は、記憶部71に記憶されたシューティング結果から、命中率(=命中回数/照射回数)を算出し、かかる命中率に応じた再生速度の映像となる映像データを映像データ出力部72へ出力する。これにより、命中率に応じた再生速度の映像がスクリーン20に投影される。ステップS36の処理が終了した場合、光検出器62から位置情報が取得されないと判定された場合(ステップS33:No)、または、光検出器62の位置がオブジェクト位置でないと判定した場合(ステップS34:No)、制御部74は、通信部73を介して制御装置14から終了指示があったか否かを判定する(ステップS37)。制御装置14から終了指示があったと判定した場合(ステップS37:Yes)、制御部74は、処理を終了する。一方、制御装置14から終了指示がないと判定した場合(ステップS37:No)、制御部74は、ステップS30の処理に戻る。
【0075】
以上のように、本実施形態に係る立体映像投影設備10では、利用者Uの乗車履歴やシューティング結果などに基づいて、スクリーン20等に表示する映像のパターンや再生速度を変更することから、利用者Uが車両12に乗車する毎に、異なる映像環境を与えることが可能となる。したがって、映像投影施設1におけるアミューズメント性を高めることができる。
【0076】
なお、補助映像表示設備11についての具体的な構成は省略するが、かかる補助映像表示設備11も、立体映像投影設備10と同様に、映像パターンRa〜Rcのそれぞれに対応する映像情報を記憶部に記憶しており、表示要求信号によって指定された映像パターンの映像情報を記憶部から読み出して表示手段に表示する。これにより、利用者Uが車両12に乗車する毎に、異なる映像環境を与えることが可能となり、映像投影施設1におけるアミューズメント性を高めることができる。また、上述した映像投影施設1では、立体映像投影設備10a〜10dと、補助映像表示設備11a,11bとを備えることとしたが、立体映像投影設備10の数や補助映像表示設備11の数は上述の実施形態に限定されるものではなく、適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0077】
1 映像投影施設、10,10a〜10d 立体映像投影設備、11,11a,11b 補助映像表示設備、12,12a〜12f 車両、13 通路部、14 制御装置、20 スクリーン、62 光検出器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
右眼用映像と左眼用映像とを重ね合わせた複数の合成映像を円周方向に並べて円筒状のスクリーンに投影することにより、円周方向に連続する一連の立体映像を利用者に視認させる立体映像投影設備と、
第1の場所から前記立体映像投影設備内を経由して第2の場所まで連続する通路部と、
前記通路部を走行し、前記利用者が乗車する車両と、
前記車両の走行位置に応じて、前記合成映像の投影タイミングを制御する制御装置と
を備えたことを特徴とする映像投影施設。
【請求項2】
前記立体映像投影設備として、大きさの異なる第1および第2の立体映像投影設備を備え、
前記第1の立体映像投影設備内に、前記第2の立体映像投影設備が配置されることを特徴とする請求項1に記載の映像投影施設。
【請求項3】
前記立体映像投影設備は、
前記利用者による操作に基づいて光線銃から発せられた光の位置を検出する光検出部を備え、
前記制御装置は、
前記光検出部による光の検出結果に基づいて、前記利用者に視認させる立体映像を変更することを特徴とする請求項2に記載の映像投影施設。
【請求項4】
前記立体映像投影設備毎に前記光検出部を備え、
前記制御装置は、
前記立体映像投影設備に配置された前記光検出部による光の検出結果に基づいて、次の前記立体映像投影設備において投影する利用者に視認させる立体映像を変更し、さらに、車両の走行速度を変更することを特徴とする請求項3に記載の映像投影施設。
【請求項5】
内周側に映像を表示する補助映像表示設備を備えると共に前記車両を複数備え、
前記補助映像表示設備は、
前記通路部を覆うようにトンネル状に形成されると共に、前記立体映像投影設備に連結され、
前記制御装置は、
前記各車両の走行位置に応じて、前記各立体映像投影設備において投影される前記合成映像の投影タイミングおよび前記補助映像表示装置によって表示される映像の表示タイミングを制御することを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の映像投影施設。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−27479(P2013−27479A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−164540(P2011−164540)
【出願日】平成23年7月27日(2011.7.27)
【出願人】(596142672)
【出願人】(511182840)
【Fターム(参考)】