景品交換装置
【課題】遊技媒体と交換可能な景品に関する情報をコンパクトに視認性良く表示し、遊技者が景品を容易に選択でき、景品交換時における効率を高める。
【解決手段】遊技者が獲得した遊技媒体数に応じて景品交換に関する情報を表示する表示手段を備える景品交換装置であって、表示手段は、遊技者が視認可能な遊技者用表示部を有し、遊技者用表示部は、交換可能な遊技媒体数毎に分類された一又は二以上の景品が属する景品種別情報、又は当該景品種別情報に属する景品に関する景品個別情報を、交換可能な遊技媒体数に対応させて表示する景品種別情報表示領域R1を備える構成としてある。
【解決手段】遊技者が獲得した遊技媒体数に応じて景品交換に関する情報を表示する表示手段を備える景品交換装置であって、表示手段は、遊技者が視認可能な遊技者用表示部を有し、遊技者用表示部は、交換可能な遊技媒体数毎に分類された一又は二以上の景品が属する景品種別情報、又は当該景品種別情報に属する景品に関する景品個別情報を、交換可能な遊技媒体数に対応させて表示する景品種別情報表示領域R1を備える構成としてある。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、景品交換装置に関し、特に、遊技者が獲得した遊技媒体に応じて景品交換に関する情報の表示を行う景品交換装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、パチンコ機やスロットマシン等の遊技機が設置された遊技場においては、遊技によって獲得した遊技媒体の個数に応じて景品と交換可能な景品交換システムが導入されている。
この景品交換システムでは、例えば、景品交換装置、遊技媒体計数装置等を備えており、遊技媒体計数装置によって計数した遊技媒体の個数が記録されたレシートや磁気カード等の記録媒体を、遊技者は景品交換装置が設置される景品交換カウンターで提示することで、従業員によって所定の読み取り装置から、遊技媒体数が読み取られる。そして、景品交換を行う場合には、遊技者に換金可能な景品である特殊景品又は換金不可能な景品である一般景品を複数の景品の中から選択させる。その結果、獲得した遊技媒体数に応じた景品の種類や数を従業員が確認して、正常な場合に、遊技媒体と景品との景品交換が行われている。
【0003】
このような景品交換における利便性を向上する技術として、獲得有価価値(遊技媒体)を、現金と交換が可能な第一の景品(特殊景品)に交換する際に、残余の獲得有価価値が生じた場合、この残余の獲得有価価値で交換が可能な第二の景品(一般景品)を選択して、第二の景品を第一の景品に続けて景品払出装置から排出して遊技者に提供する景品払出装置が提案されている(特許文献1)。
このような景品払出装置によれば、遊技者が獲得した遊技媒体を、特殊景品と交換する際の遊技場側の負担を軽減し、遊技者に対して迅速にサービスを提供することが可能になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−18084号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、一般的な景品交換では、各景品(一般景品)に対して交換可能な遊技媒体数が表示されている場合が多い。また、遊技場のサービスとして、例えば、一般景品との交換が予測される遊技者(低い貸出レートで遊技する遊技者など)のために一般景品を多く用意した場合には、選択可能な一般景品が数多くあるため、遊技媒体数から景品を選択する場合には、どの景品と交換可能であるかが分かりにくいという問題があった。
また、選択可能な一般景品の数が多くなることで、表示画面上に選択ボタンが配置しきれないとともに、表示画面が複雑になり、遊技者の選択操作に時間がかかってしまっていた。
そして、このような問題は、遊技者によって一般景品を選択する特許文献1の景品払出装置でも、同様に発生しうる問題である。
【0006】
本発明は、上記のような従来の技術が有する問題を解決するために提案されたものであり、交換可能な遊技媒体数毎に分類された一又は二以上の景品が属する景品種別情報、又は当該景品種別情報に属する景品に関する景品個別情報を、交換可能な遊技媒体数に対応させて表示することで、遊技者に景品に関する情報を視認性良く表示することができる景品交換装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の景品交換装置は、遊技者が獲得した遊技媒体数に応じて景品交換に関する情報を表示する表示手段を備える景品交換装置であって、表示手段は、遊技者が視認可能な遊技者用表示部を有し、遊技者用表示部は、交換可能な遊技媒体数毎に分類された一又は二以上の景品が属する景品種別情報、又は当該景品種別情報に属する景品に関する景品個別情報を、交換可能な遊技媒体数に対応させて表示する第一の表示領域を備える構成としてある。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、景品交換時に、交換可能な遊技媒体数毎に分類された景品が属する景品種別情報を表示し、この景品種別情報の選択に応じて、景品種別情報に属する景品の情報が表示されることによって、遊技者は交換可能な景品を容易に認識し、選択することができるため、景品交換時の効率を高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施形態に係る景品交換装置を含むシステム構成図である。
【図2】本発明の実施形態に係る景品交換装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態に係る景品交換装置の概略側面図である。
【図4】本発明の実施形態に係る景品種別と景品との関連を示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係る貸出レート別景品交換情報の一例を示す図である。
【図6】本発明の実施形態に係る計数装置から発行されたレシートを示す図である。
【図7】本発明の実施形態に係る景品選択画面の構成を示す図である。
【図8】本発明の実施形態に係る景品選択画面の基本的な表示態様を示す図である。
【図9】本発明の実施形態に係る景品選択画面の貸出レートの変更に応じた表示例を示す図である。
【図10】本発明の実施形態に係る景品選択画面の貸出レートが低レートの場合の表示例を示す図である。
【図11】本発明の実施形態に係る景品選択画面の遊技機に関連する景品の表示例を示す図である。
【図12】本発明の実施形態に係る在庫状況表示画面の一例を示した図である。
【図13】本発明の実施形態に係る景品選択画面の営業時間帯に応じた制限による表示例を示す図である。
【図14】本発明の実施形態に係る景品交換時の営業時間帯に応じた景品交換処理を示すフローチャートである。
【図15】本発明の実施形態に係る景品交換時の貸出レートに応じた景品交換処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係る景品交換装置の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。
まず、図1を参照して、本発明の景品交換装置を備える遊技場全体のシステム構成について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る景品交換装置を含むシステム構成図である。
図1に示すように、遊技場には、遊技機10と、遊技媒体貸出機20と、これらに接続される台コンピュータ30と、島コンピュータ40と、遊技場管理装置50と、計数装置60と、景品交換装置70とで構成され、これらの各装置が所定のネットワーク(例えば、ローカル・エリア・ネットワーク)を介して接続されている。
【0011】
遊技機10は、パチンコ機,スロットマシン,アレンジボール機,雀球機等、遊技球やメダル等の遊技媒体を使用して遊技を行う各種の遊技機が含まれる。また、各遊技機10からは、遊技媒体の投入数を示すアウト信号、遊技媒体の払出数を示すセーフ信号、一ゲーム毎に出力されるスタート信号、大当り時に出力される大当り信号等の各種遊技信号が出力される。
【0012】
遊技媒体貸出機20は、遊技媒体を貸し出す装置であり、遊技機10に一対一に対応して設けられている。遊技媒体貸出機20は、現金やカードが投入されることによって、投入金額に応じた遊技媒体の貸出数を示す貸出信号を出力するとともに、対応する遊技機10へ貸出数分の遊技媒体を貸し出すように構成されている。このような遊技媒体貸出機20の前面には、図示しない、現金投入口,カード挿入口,台間表示器等が備えられている。
【0013】
台コンピュータ30は、遊技機10と遊技媒体貸出機20とに接続されており、遊技機10と遊技媒体貸出機20とから出力された各種信号を受信し、通信回線を介して島コンピュータ40へ信号を送信する。なお、通信回線は、周知の通信回線を用いることができる。
島コンピュータ40は、各台コンピュータ30から送信されてきた各種信号を受信し、適宜蓄積または集計して遊技場管理装置50へ送信する。
【0014】
遊技場管理装置50は、プログラム制御により動作するコンピュータであって、この遊技場管理装置50により、遊技場に備えられる全遊技機10に関する遊技情報が記憶・管理・分析されるようになっており、遊技情報の他に、会員情報や遊技場において必要な営業管理情報等も管理する。
そして、遊技場管理装置50は、具体的には、各島コンピュータ40から通信回線を介して送信される各種遊技信号(アウト信号、セーフ信号、スタート信号、大当り信号等)に基づき算出される各種遊技情報(アウト玉数、セーフ玉数、スタート回数、大当り回数、大当り出玉数等)を遊技機10毎に集計する。
【0015】
計数装置60は、遊技機10において遊技者が獲得した遊技媒体を計数するための装置であり、遊技場内の所定の箇所(例えば、遊技島端)に設置されている。また、計数装置60は、遊技で獲得した遊技媒体を計数する計数部60aと、この計数部60aと接続され、計数結果をレシートに記録して発行するレシート発行部60bとを備えて構成されている。
計数部60aに遊技媒体が投入されると、その個数が自動的に計数されるとともに、計数結果を記録したレシートがレシート発行部60bから発行される。これにより、遊技者は、発行されたレシートを遊技場内の景品交換カウンターに提示することで、獲得した遊技媒体数に応じた所定の景品と交換することができる。
また、図示しないが、計数装置60には、磁気カード(会員カードなど)を挿入可能なカード挿入部が設けられており、計数時に、このカード挿入部に会員カードが挿入されている場合は、会員カード内部に記録された情報を読み取るとともに、読み取った会員IDに基づき、計数結果となる遊技媒体数を遊技場管理装置50に送信することで獲得した遊技媒体を貯玉することができる。
【0016】
景品交換装置70は、遊技場の景品交換カウンターなどに設置され、獲得した遊技媒体と景品との景品交換処理を行う情報処理装置である。具体的には、景品交換装置70は、計数装置60によって発行されたレシートに記録された遊技媒体数を含む情報を、後述するバーコード読取手段73で読み取り、この読み取った遊技媒体数に応じて交換可能な景品数の算出や、景品との交換処理を行う。
また、景品交換の際に、会員カードやビジターカード等の磁気カード又はICカードを用いる場合には、後述するカード読取手段76でカード内部に記録された会員IDを含む情報を読み取り、この読み取った会員IDに基づいて、遊技者が獲得した遊技媒体数を参照し、遊技媒体数に応じて交換可能な景品数の算出や、景品との交換処理を行う。
【0017】
また、景品交換装置70は、後述する表示手段72を備え、この表示手段72は、従業員側表示部72a及び遊技者側表示部72bを備える。従業員側表示部72a及び遊技者側表示部72bでは、景品交換装置70における景品交換に関する情報を様々な態様で表示する。
なお、景品交換装置70における具体的な構成、表示手段72における具体的な表示態様ついては後述する。
【0018】
次に、本実施形態における景品交換装置の詳細な構成について、図2〜図6を参照して説明する。図2は、本実施形態に係る景品交換装置の構成を示すブロック図であり、図3は、本実施形態に係る景品交換装置の概略側面図である。
図2に示すように、本実施形態における景品交換装置70は、記憶手段71と、表示手段72と、バーコード読取手段73と、制御手段74と、通信手段75と、カード読取手段76と、入力手段77と、制限手段78とを備えている。
【0019】
記憶手段71は、例えば、ROM,RAM,ハードディスク等で構成され、景品交換装置70が備える各種機能に関するプログラムや景品交換に関する所定の情報等を記憶する。例えば、景品種別情報,景品個別情報,貸出レート別景品交換情報,在庫情報等を記憶する。
景品種別情報は、交換可能な遊技媒体数毎に分類された一又は二以上の景品が属する情報であって、景品種別と、これを一意に特定できる景品種別コード等で構成されている。
本実施形態における景品種別とは、景品の一般名称を一般化したものであり、各景品が属するカテゴリを示している。そして、各景品種別には、交換可能な遊技媒体数が同数であって、同じ種類の景品が属している。
具体的には、景品種別情報は、飴玉,チョコ,スナック菓子A,ドリンクA,スナック菓子B,タバコ,ドリンクB等の景品種別で構成される。このように、例えば、ドリンクを、一般的なドリンクを示すドリンクAと、例えば一般的なドリンクより高額なドリンクを示すドリンクBとの2種類の種別に分類して設定している。これは、飲料を示すドリンクという種類においては同じ分類であっても、交換可能な遊技媒体数が同数ではないことから、ドリンクAとドリンクBとを区別して分類している。
【0020】
景品個別情報は、各景品に関する情報であって、景品と、これを一意に特定することができる景品コードと、景品種別コード等で構成されている。
ここで、景品種別と景品との関連について説明する。
図4に示すように、例えば、交換可能な遊技媒体数が同数であって、飲料という種類においては同じである、水,オレンジジュース,お茶,コーヒー等の景品は、景品種別のドリンクAに属していることがわかる。また、飲料(ドリンク)という種類で同じである栄養ドリンク,健康ドリンク等の景品は、景品種別のドリンクBに属していることがわかる。
このように、景品種別と景品とを関連付けて記憶することで、各景品が、どの景品種別に分類されているかを管理する。
【0021】
貸出レート別景品交換情報は、上述した景品種別情報に属する景品と交換可能な遊技媒体数を、一遊技媒体あたりの貸出料金を示す貸出レート毎に関連付けされた情報である。具体的には、図5に示すように、景品種別,貸出レート別交換玉数,貸出レート別交換メダル数等からなっており、例えば、景品種別が「ドリンクA」では、ドリンクAに属する景品と交換可能な遊技媒体数は、貸出レートが1円/球の場合は「100」、貸出レートが4円/球の場合は「25」、貸出レートが10円/メダルの場合は「10」、貸出レートが20円/メダルの場合は「5」と記憶されている。
このように、景品種別毎に、貸出レート別の交換可能な遊技媒体数を記憶することで、貸出レートの変更に応じて、景品と交換可能な遊技媒体数を容易に表示することができる。
また、この貸出レート別の交換可能な遊技媒体数は、営業前や営業後等に遊技場の従業員によって入力され、設定される。この入力は、キーボードやマウスを用いて行われ、貸出レート別景品交換情報に記憶される。例えば、タバコ等の販売価格の値上がりによる交換可能な遊技媒体数の設定変更や、在庫の多い景品の交換可能な遊技媒体数を遊技者に有利なように設定変更を行うことができる。
在庫情報は、各景品の在庫に関する状況を示す情報であって、具体的には、景品コード,景品名,仕入数,出庫数,店舗在庫数,陳列在庫数,景品保管場所等からなっている。この在庫情報は、所定期間毎に送信され、例えば、遊技場の営業開始前に送信されるようになっている。
なお、上述したこれら情報の構成は、上記に限定されることはなく適宜変更可能である。
【0022】
表示手段72は、遊技者が獲得した遊技媒体数に応じた景品交換に関する情報を画面に表示する。
また、表示手段72は、図3に示すように、従業員側表示部72a、遊技者側表示部72bを備えており、この従業員側表示部72a及び遊技者側表示部72bは、それぞれが従業員側、遊技者側を向くように背中合わせ状に配置されている。また、本実施形態の従業員側表示部72a及び遊技者側表示部72bは、タッチパネル式の液晶表示パネルで構成されており、表示中の情報を触れることにより、各項目の詳細が表示される。
例えば、遊技者側表示部72bでは、景品選択画面(図7参照)などが表示され、従業員側表示部72aでは、在庫状況表示画面(図12参照)、景品補充画面(図示しない)等が表示される。
なお、これら表示画面の構成及び表示態様については後述する。
【0023】
バーコード読取手段73は、例えば、バーコードリーダなどが適用可能であり、計数装置60が発行したレシートから遊技媒体数などのデータを読み取る。
図6に示すように、レシートには、例えば、計数結果を示す遊技媒体数,貸出レート,発行計数装置番号,発行日付,有効期限等が文字列やバーコードとして記録されており、バーコード読取手段73は、このバーコードを読み取る。そして、読み取ったバーコードを数値化し、バーコードデータとして制御手段74へ送信する。
【0024】
制御手段74は、CPUなどで構成されており、記憶手段71に記憶されているプログラムを読み込んで実行することにより、景品交換装置70が備える各種機能を実行・制御する。
具体的には、制御手段74は、バーコード読取手段73が読み取った計数結果を示す遊技媒体数及び貸出レートや、後述するカード読取手段76が読み取った会員IDに対応した遊技に関する情報を受信して、遊技者が獲得した遊技媒体数(計数値、貯玉数)を取得する。そして、この取得した遊技媒体数に応じた景品に関する情報を表示手段72へ表示させる。
また、制御手段74は、演算機能を有し、獲得した遊技媒体数の全部又は一部を各景品と交換する際に演算を行う。具体的には、景品が選択された際に出力される信号を受信すると、この景品と交換可能な遊技媒体数を遊技者の獲得した遊技媒体数から減算する。
【0025】
通信手段75は、遊技場管理装置50と通信回線を介して所定のデータの送受信を行う。例えば、遊技場管理装置50から景品交換に係る情報(交換可能な遊技媒体数,貯玉数等)を受信し、制御手段74へ送信する。
カード読取手段76は、例えば、カードリーダライタなどが適用可能であり、景品交換時に、遊技者の会員カードを受け付け、会員カードに記録されている会員IDを読み取るとともに、これら読み込んだ情報を制御手段74へ送信する。これによって、制御手段74は、遊技場管理装置50に記憶されている会員情報及び遊技履歴情報から、会員IDに対応した遊技に関する情報を抽出することができる。
入力手段77は、本発明における選択手段の一例であって、所定の情報の入力や画面表示操作等に用いられるものであり、例えば、キーボード,マウス,タッチペン等で構成することができ、景品交換装置70が備える各種機能の選択操作や、景品交換に関する種々の情報を入力することができる。
【0026】
制限手段78は、所定の条件に基づき表示手段72が行う表示内容を制限する。例えば、貸出レート又は遊技場の営業時間帯に応じて、従業員側表示部72a又は遊技者側表示部72bにおける景品種別情報の表示内容を制限する。
具体的には、制限手段78は、営業時間帯が遊技場の営業終了時刻から所定時間前の時間帯の場合、遊技者側表示部72bに表示される選択可能な景品種別情報の数量を限定して表示する。すなわち、閉店時間前の景品交換においては、遊技者が選択可能な景品種別情報の表示内容を制限する。
また、制限手段78は、貸出レートが、現金と交換可能な特殊景品との交換が予想される所定の値の場合、遊技者用表示部72bに景品種別情報の表示を行わないように制限をする。これは、貸出レートの値が高い(以下、高レート)遊技機10において遊技する遊技者は、獲得した遊技媒体を特殊景品と景品交換を行うことが多く、一般景品を積極的に選択しないためである。すなわち、遊技者により遊技媒体が貸し出された際の貸出レートの高低に応じて、遊技者用表示部72bにおいて選択可能な景品種別情報の表示内容を制限する。
なお、制限手段78の具体的な動作については後述する。
【0027】
次に、本実施形態における景品交換装置(表示手段72)において表示される表示画面の例について説明する。
まず、景品選択画面の構成及び基本的な表示態様について、図7及び図8を参照して説明する。図7は、本実施形態の景品選択画面の構成を示した図であり、図8は、本実施形態の景品選択画面の基本的な表示態様を示した図である。
【0028】
景品選択画面は、交換したい景品を選択するための画面であって、図7に示すように、交換可能な遊技媒体数毎に分類された一又は二以上の景品が属する景品種別情報を、この交換可能な遊技媒体数に対応させて表示する景品種別情報表示領域R1(第一の表示領域)と、景品種別情報に属する景品に関する景品個別情報を表示する景品個別情報表示領域R2(第二の表示領域)とを含んで構成されている。また、景品選択画面には、景品個別情報表示領域R2で選択された景品に関する景品個別情報を一覧で表示する選択済景品表示領域R3を含んでいる。
なお、画面上の各情報をタッチすることで、タッチした情報の色が反転するなどして、選択した情報が一目で視認可能に表示される。
また、画面上方には、貸出レートaと、遊技媒体の種類を示す遊技媒体種類bと、遊技者が獲得した遊技媒体数のうち交換可能な余り遊技媒体数cとが表示され、選択を取り消す取消ボタンB1、景品の選択を確定する決定ボタンB2が備えられている。交換可能な余り遊技媒体数cは、景品が選択されると、制御手段74によって景品に応じた交換媒体数分が減算されて、表示が更新される。
【0029】
具体的には、景品種別情報表示領域R1には、景品と交換可能な遊技媒体数に応じた景品種別情報が対応付けて表示され、この景品種別情報表示領域R1の景品種別情報が選択されると、景品個別情報表示領域R2には、この選択された景品種別情報に属する景品に関する景品個別情報が表示される。
例えば、図8に示すように、景品種別情報表示領域R1における景品種別情報の「ドリンクA」が選択されると、この選択されたドリンクAに属する景品に関する景品個別情報の「水」,「オレンジジュース」,「お茶」,「コーヒー」等が景品個別情報表示領域R2に表示される。
なお、景品種別情報表示領域R1に景品個別情報を表示してもよく、この場合には、景品個別情報表示領域R2には、景品個別情報を表示しないようにしてもよい。
【0030】
また、景品個別情報表示領域R2では、景品個別情報を所定の方向に移動させてテロップ形式で表示される。
これは、景品種別情報表示領域R1において選択された景品種別情報に属する景品が複数存在し、この景品に関する景品個別情報が景品個別情報表示領域R2に収まらない場合は、景品個別情報を矢印方向に移動させてテロップ形式で表示する。そして、景品個別情報表示領域R2における景品個別情報が入力手段77(タッチペンなど)によって選択されると、この選択された景品が選択済景品表示領域R3に表示される。
このように、景品と交換可能な遊技媒体数毎に景品種別情報又は景品個別情報を表示し、景品種別情報が表示され、選択された場合には、選択された景品種別情報に係る景品個別情報を表示する。その結果、景品に関する情報が視認性良くコンパクトに表示され、遊技者は容易に景品を選択することができる。
【0031】
また、景品と交換可能な遊技媒体数の表示は、図7に示すように、特定の遊技媒体数に統一して表示することなく、例えば、特定の遊技媒体数以下で景品と交換可能な遊技媒体数を表示しても良い。この場合には、景品種別情報又は景品個別情報の近傍に交換可能な遊技媒体数を表示するようにしてもよい。
具体的には、特定の遊技媒体数が「100玉」の場合には、景品と交換可能な遊技媒体数が100玉以下の景品種別情報が、飴玉90玉,チョコ80玉,スナック菓子A100玉等のように表示され、特定の遊技媒体数が「160玉」の場合には、交換可能な遊技媒体数が100玉から160玉以下の景品に関する景品個別情報が、水110玉,オレンジジュース150玉,お茶120玉等のように表示される。
【0032】
次に、景品選択画面の貸出レートに応じた表示態様について、図9及び図10を参照して具体的に説明する。図9は、本実施形態における景品選択画面の貸出レートの変更に応じた表示例を示す図であり、図10は、本実施形態における景品選択画面の貸出レートが低レートの場合の表示例を示す図である。
【0033】
上述したように景品選択画面では、交換可能な遊技媒体数に応じて景品種別情報が表示される。そして、この交換可能な遊技媒体数は、貸出レートに応じて表示が変化する。
具体的には、景品交換時に、貸出レートが記録されたレシートをバーコード読取手段73によって読み込み、この貸出レートに対応した交換可能な遊技媒体数を記憶手段71の貸出レート別景品交換情報から抽出することにより、交換可能な遊技媒体数の表示がされる。
例えば、「ドリンクA」に属する景品と交換可能な遊技媒体数は、遊技者により遊技媒体が貸し出された際の貸出レートが1円の場合では「160玉」と表示され(図7参照)、遊技者により遊技媒体が貸し出された際の貸出レートが4円の場合では「40玉」と表示がされる(図9参照)。
これによって、遊技者は、異なる貸出レートにおいて、景品と交換可能な遊技媒体数を認識することができ、効率良く景品を選択することができる。
【0034】
また、図10に示すように、景品選択画面では、例えば、貸出レートが1円(以下、低レート)の場合、交換可能な遊技媒体数の範囲内で高額の景品種別情報から降順に景品種別情報表示領域R1に表示する。これは、低レートの遊技機10で遊技する遊技者は、一般景品の景品交換を行う遊技者が多く、また、獲得した遊技媒体の全てを一般景品と交換する場合が多い。そのため、画面上方から高額の景品種別情報を表示し、下方に沿って金額の降順に景品種別情報を表示することによって、遊技者は獲得した遊技媒体数の範囲で交換可能な景品を効率良く選択することができる。
さらに、貸出レートが低レートの場合のみ、選択可能な景品を設けてもよい。これによって、一般景品の景品交換を多く行う遊技者に対して、サービスを提供することができる。
【0035】
次に、本実施形態における景品交換装置(表示手段72)で表示される、その他の表示態様について、図11及び図12を参照して具体的に説明する。図11は、本実施形態における景品選択画面の遊技機に関連する景品の表示例を示す図であり、図12は、本実施形態における在庫状況表示画面の一例を示す図である。
【0036】
図11に示すように、遊技者用表示部72bの景品選択画面では、遊技者が遊技した遊技機10に関連する景品種別情報又は景品個別情報が、景品個別情報表示領域R2に表示される。
具体的には、会員である遊技者が遊技中に会員カードを遊技媒体貸出機20のカード挿入口に挿入すると、遊技場管理装置50において会員IDと遊技機10とが紐付けして記憶される。そして、遊技者が景品交換を行う際に、この会員カードをカード読取手段76に受け付けることにより、カード読取手段76が会員IDを読み込み、制御手段74がこの会員IDに基づいて遊技場管理装置50に記憶されている遊技履歴情報から遊技者が遊技した遊技機10を抽出する。そして、抽出した遊技機10に関連するキャラクターグッズやノベルティグッズ等の景品を景品個別情報表示領域R2に表示する。
なお、遊技者が遊技した遊技機10の判別方法は、上述の方法に限らず、例えば、遊技履歴情報から会員カードの抜き差しに基づいて離席のタイミングを算出することで判別してもよい。
また、遊技機10に関連する景品種別情報又は景品個別情報の表示は、上述したテロップ形式による表示に限らず、通常の停止した表示やドロップダウン形式等で選択可能に表示してもよい。
このように、遊技者が遊技した遊技機10から遊技者の趣向を判断し、この趣向に応じた景品を表示し、選択可能とすることで、遊技者へ一般景品の選択を促し、景品交換の効率を高めることができる。
【0037】
また、従業員用表示部72aでは、上述した在庫情報に基づき、図12に示すように、景品の保管場所を含む在庫状況表示画面が表示される。
具体的には、在庫状況表示画面では、各景品が実際に陳列されて保管されている場所を示す景品保管場所,この景品保管場所における景品の在庫数を示す陳列在庫数等が、従業員側表示部72aに表示される。そして、図12に示すように、景品である「オレンジジュース」が「冷蔵庫3段目」に「残り3個」保管されていることが一目で認識できる。
この在庫状況表示画面は、従業員側表示部72aの景品交換時の通常画面として表示されるものであり、遊技者側表示部72bに表示される景品交換画面から選択された景品個別情報に対応して表示される。例えば、遊技者側表示部72bの景品交換画面から景品個別情報の「オレンジジュース」が選択されると、在庫状況表示画面には、選択された景品の「オレンジジュース」が表示され、景品保管場所,陳列在庫数が表示される。
これによって、選択される頻度の低い景品が選択された場合でも、その景品の保管場所を容易に認識することができるため、景品を素早く取り出し、遊技者へ提供することができる。また、遊技者が複数の景品を選択している場合、遊技場の従業員は、先に選択された景品から集めることができ、景品交換時間の短縮することができる。
さらに、陳列在庫数が所定値以下になった場合には、画面上において警告表示(例えば、斜線表示,点灯表示,反転表示等)がされるため、遊技場の従業員は、どの景品を、どの場所へ補充が必要かを一目で把握することができる。その結果、景品交換時における遊技場の従業員の作業効率を高めることができる。
【0038】
さらに、表示手段72は、所定の呼出操作に応じて、景品の補充に関する操作が可能な図示しない景品補充画面を表示する。
景品補充画面は、従業員が景品を補充した際に、景品の在庫管理のために操作する画面であって、例えば、景品個別情報が一覧で表示可能な領域と、補充した景品の個数を入力可能なテンキーとを含んで構成されている。
そして、例えば、陳列在庫数が所定値以下になったことにより、従業員によって景品補充画面から補充した景品の個数が入力される。その結果、在庫情報の陳列在庫数に反映されることになる。
これによって、遊技場の従業員は、容易に景品の補充に関する操作を行うことができ、確実に景品保管場所における景品の在庫管理を行うことができる。
【0039】
次に、本実施形態における景品交換装置の景品交換時の動作について、図13〜図15を参照して説明する。
まず、景品交換時の遊技場の営業時間帯に応じた景品交換処理について図14を参照して説明する。図14は、景品交換時の営業時間帯に応じた景品交換処理を示すフローチャートである。
【0040】
遊技者によって、計数装置60で発行されたレシートが景品カウンターへ提示されると、景品交換装置70のバーコード読取手段73は、レシートに記載されているバーコードを読み取る(ステップS10)。この読み取られたバーコードは、数値化されて制御手段74へ送出される。
そして、制御手段74は、バーコード読取手段73によって読み取った情報(発行計数装置番号,発行日付,有効期限等)から、正規のレシートであるか否かを認証する周知の認証処理を行う(ステップS11)。認証の結果、すでに決済されたレシートや不正などのレシートである場合には、エラーとして処理を終了する。
一方、認証の結果、正規のレシートであると認証された場合には、レシートを読み取った際の遊技場の営業時間帯と、予め設定した時間帯とで比較判定を行う(ステップS12)。例えば、予め設定した時間帯を、遊技場の営業終了時刻から所定時間前の「21時」と設定することで、レシートを読み取った営業時間帯が「21時」以降か否かを判定する。
【0041】
判定の結果、レシートを読み取った営業時間帯が21時以降ではない場合は(ステップS12:NO)、上述した景品交換画面(図7参照)を遊技者側表示部72bに表示する(ステップS13)。このとき、従業員側表示部72aには、上述した在庫状況表示画面(図12参照)が表示される。
一方、ステップS12の判定の結果、レシートを読み取った営業時間帯が21時以降である場合は(ステップS12:YES)、制限手段78は、遊技者側表示部72bに景品交換画面の表示を行い、一部の表示内容を制限する(ステップS14)。
具体的には、図13に示すように、遊技者側表示部72bにおける景品種別情報表示領域R1に表示される選択可能な景品種別情報の数量を限定して表示する。
これは、遊技場の閉店時間が近づくと景品交換を行う遊技者で景品交換カウンターが混雑するため、閉店間際の時間帯においては、景品交換に係る景品の選択を制限することで、各遊技者の景品交換の時間を短くさせるためである。そのため、制限手段78によって、営業時間帯に応じて、選択可能な景品種別情報の数量を限定して表示し、遊技者に景品の選択の余地を狭めることで選択操作を制限する。その結果、選択可能な景品が限られるため、景品交換を迅速に行うことができる。
【0042】
なお、ステップS14において、遊技者側表示部72bの景品交換画面の選択操作をできないように制限し、従業員側表示部72aに、景品交換画面の表示を行うことで、従業員のみで操作を行うようにしてもよい。このように、景品交換に係る操作を従業員のみで操作可能とし、遊技者からの景品交換に係る選択操作を制限することで、景品交換の作業を従業員のみの操作によって効率よく行うことができる。
【0043】
そして、遊技者から景品交換画面において、いずれかの景品が選択されて、景品選択が終了となる決定ボタンB2が選択されるまで、繰り返し景品の選択が行われる(ステップS15)。
また、決定ボタンB2が選択されて景品選択が終了した場合(ステップS15:YES)、選択された景品が遊技者へ提供される(ステップS16)。
【0044】
次に、景品交換時の景品交換時の貸出レートに応じた景品交換処理について図15を参照して説明する。図15は、景品交換時の貸出レートに応じた景品交換処理を示すフローチャートである。
遊技者によって、計数装置60で発行されたレシートが景品カウンターへ提示されると、上述したステップS10〜ステップS11(レシート読み取り〜認証処理)が行われる。
そして、ステップS11における認証の結果、正規のレシートであると認証された場合には、レシートを読み取った際の貸出レートの比較判定を行う(ステップS20)。このとき、レシートから読み取った貸出レートが、例えば、低レートであるか否かを判定する。そして、低レートであるかを判定する値を、例えば、1円/玉と設定して、貸出レートの比較判定を行う。
判定の結果、貸出レートが1円である場合は(ステップS20:YES)、制限手段78は、上述した景品交換画面(図7参照)を遊技者側表示部72bに表示し、上述した図10に示す表示態様などで表示される(ステップS22)。このとき、従業員側表示部72aには、上述した在庫状況表示画面(図12参照)が表示される。
【0045】
一方、ステップS20の判定の結果、貸出レートが1円ではない場合は(ステップS20:NO)、制限手段78は、遊技者に景品種別情報の表示を行わないように制限をする(ステップS21)。
具体的には、貸出レートが4円などの高レートの遊技機10において遊技する遊技者は、獲得した遊技媒体を特殊景品と景品交換を行う遊技者が多いため、一般景品と交換したい旨の要求がなければ、一般景品の表示を遊技者側表示部72bに行わないためである。
このように、貸出レートが高レートの場合、制限手段78によって、遊技者用表示部72bに景品種別情報の表示を行わないように制限がされる。その結果、遊技者に一般景品の選択が制限されるため、景品交換における作業の効率を高めることができる。
そして、ステップS21又はステップS22に続いて、上述したステップS15〜ステップS16(景品選択〜景品引き渡し)が行われる。
【0046】
以上説明したように、本実施形態の景品交換装置によれば、景品交換時において、交換可能な遊技媒体数毎に分類された一又は二以上の景品が属する景品種別情報を表示し、この景品種別情報が選択されると、景品種別情報に属する景品に関する景品個別情報をテロップ形式で表示する。
また、景品交換に関する情報を貸出レート又は遊技場の所定の営業時間帯等に応じて、様々な態様で画面表示する。
これによって、各景品に関する情報が視認性良く表示されるため、遊技者は交換可能な景品を容易に認識することができる。その結果、遊技者は、景品交換時の景品の選択を効率良く行うことができる。
【0047】
以上、本発明の景品交換装置の好ましい実施形態について説明したが、本発明に係る景品交換装置は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した実施形態では、景品交換装置70(表示手段72)における景品選択画面の表示態様を説明したが、上述した実施形態に限るものではなく、例えば、人気景品やお薦め景品等を表示してもよく、この表示された情報によって、遊技者の選択を促し、一般景品の交換率を高めるような表示を行ってもよい。
また、遊技者が獲得した遊技媒体数を一般景品と交換するように説明したが、遊技媒体数の一部を一般景品と交換し、それ以外を特殊景品と交換するようにしてもよい。
また、貸出レートを、1円/玉と4円/玉の2つを用いて説明したが、これに限らず、例えば、遊技島毎に異なる貸出レートを設ける遊技場のように、貸出レートを3つ以上設けてもよい。具体的には、1円/玉を一般景品との交換が予想される貸出レートとし、2円/玉を一般景品又は現金と交換可能な特殊景品との交換が予想される貸出レートとし、4円/玉を特殊景品との交換が予想される貸出レートとして設けることで、貸出レートの比較判定における基準値を2円/玉や4円/玉として判定を行ってもよい。
また、貸出レートに応じて景品の表示内容を制限するように説明したが、貸出レートに限らず、遊技媒体を景品や現金に交換する際の「交換レート」であってもよい。例えば、交換レートが等価交換に近い場合には、遊技者に一般景品の表示を行わないように制限し、交換レートが等価交換に近くない場合には、遊技者に一般景品の交換を促す表示をしてもよい。具体的には、貸出レートが4円/玉で、交換レートが3.4円/玉の場合では、等価交換に近いため特殊景品の交換を促し、貸出レートが4円/玉で、交換レートが2.5円/玉の場合では、等価交換に近くないため一般景品の交換を促す。その結果、例えば、遊技島毎に異なる交換レートを設けている遊技場においても、交換レートに応じて景品の選択範囲を制限することができる。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明は、遊技者が獲得した遊技媒体数に応じて景品と交換を行う景品交換装置に有用であり、特に、景品交換時における遊技者及び遊技場の従業員の作業効率を高めることを望む装置に利用可能である。
【符号の説明】
【0049】
10 遊技機
50 遊技場管理装置
70 景品交換装置
72 表示手段
72a 従業員側表示部
72b 遊技者側表示部
78 制限手段
【技術分野】
【0001】
本発明は、景品交換装置に関し、特に、遊技者が獲得した遊技媒体に応じて景品交換に関する情報の表示を行う景品交換装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、パチンコ機やスロットマシン等の遊技機が設置された遊技場においては、遊技によって獲得した遊技媒体の個数に応じて景品と交換可能な景品交換システムが導入されている。
この景品交換システムでは、例えば、景品交換装置、遊技媒体計数装置等を備えており、遊技媒体計数装置によって計数した遊技媒体の個数が記録されたレシートや磁気カード等の記録媒体を、遊技者は景品交換装置が設置される景品交換カウンターで提示することで、従業員によって所定の読み取り装置から、遊技媒体数が読み取られる。そして、景品交換を行う場合には、遊技者に換金可能な景品である特殊景品又は換金不可能な景品である一般景品を複数の景品の中から選択させる。その結果、獲得した遊技媒体数に応じた景品の種類や数を従業員が確認して、正常な場合に、遊技媒体と景品との景品交換が行われている。
【0003】
このような景品交換における利便性を向上する技術として、獲得有価価値(遊技媒体)を、現金と交換が可能な第一の景品(特殊景品)に交換する際に、残余の獲得有価価値が生じた場合、この残余の獲得有価価値で交換が可能な第二の景品(一般景品)を選択して、第二の景品を第一の景品に続けて景品払出装置から排出して遊技者に提供する景品払出装置が提案されている(特許文献1)。
このような景品払出装置によれば、遊技者が獲得した遊技媒体を、特殊景品と交換する際の遊技場側の負担を軽減し、遊技者に対して迅速にサービスを提供することが可能になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−18084号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、一般的な景品交換では、各景品(一般景品)に対して交換可能な遊技媒体数が表示されている場合が多い。また、遊技場のサービスとして、例えば、一般景品との交換が予測される遊技者(低い貸出レートで遊技する遊技者など)のために一般景品を多く用意した場合には、選択可能な一般景品が数多くあるため、遊技媒体数から景品を選択する場合には、どの景品と交換可能であるかが分かりにくいという問題があった。
また、選択可能な一般景品の数が多くなることで、表示画面上に選択ボタンが配置しきれないとともに、表示画面が複雑になり、遊技者の選択操作に時間がかかってしまっていた。
そして、このような問題は、遊技者によって一般景品を選択する特許文献1の景品払出装置でも、同様に発生しうる問題である。
【0006】
本発明は、上記のような従来の技術が有する問題を解決するために提案されたものであり、交換可能な遊技媒体数毎に分類された一又は二以上の景品が属する景品種別情報、又は当該景品種別情報に属する景品に関する景品個別情報を、交換可能な遊技媒体数に対応させて表示することで、遊技者に景品に関する情報を視認性良く表示することができる景品交換装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の景品交換装置は、遊技者が獲得した遊技媒体数に応じて景品交換に関する情報を表示する表示手段を備える景品交換装置であって、表示手段は、遊技者が視認可能な遊技者用表示部を有し、遊技者用表示部は、交換可能な遊技媒体数毎に分類された一又は二以上の景品が属する景品種別情報、又は当該景品種別情報に属する景品に関する景品個別情報を、交換可能な遊技媒体数に対応させて表示する第一の表示領域を備える構成としてある。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、景品交換時に、交換可能な遊技媒体数毎に分類された景品が属する景品種別情報を表示し、この景品種別情報の選択に応じて、景品種別情報に属する景品の情報が表示されることによって、遊技者は交換可能な景品を容易に認識し、選択することができるため、景品交換時の効率を高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施形態に係る景品交換装置を含むシステム構成図である。
【図2】本発明の実施形態に係る景品交換装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態に係る景品交換装置の概略側面図である。
【図4】本発明の実施形態に係る景品種別と景品との関連を示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係る貸出レート別景品交換情報の一例を示す図である。
【図6】本発明の実施形態に係る計数装置から発行されたレシートを示す図である。
【図7】本発明の実施形態に係る景品選択画面の構成を示す図である。
【図8】本発明の実施形態に係る景品選択画面の基本的な表示態様を示す図である。
【図9】本発明の実施形態に係る景品選択画面の貸出レートの変更に応じた表示例を示す図である。
【図10】本発明の実施形態に係る景品選択画面の貸出レートが低レートの場合の表示例を示す図である。
【図11】本発明の実施形態に係る景品選択画面の遊技機に関連する景品の表示例を示す図である。
【図12】本発明の実施形態に係る在庫状況表示画面の一例を示した図である。
【図13】本発明の実施形態に係る景品選択画面の営業時間帯に応じた制限による表示例を示す図である。
【図14】本発明の実施形態に係る景品交換時の営業時間帯に応じた景品交換処理を示すフローチャートである。
【図15】本発明の実施形態に係る景品交換時の貸出レートに応じた景品交換処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係る景品交換装置の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。
まず、図1を参照して、本発明の景品交換装置を備える遊技場全体のシステム構成について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る景品交換装置を含むシステム構成図である。
図1に示すように、遊技場には、遊技機10と、遊技媒体貸出機20と、これらに接続される台コンピュータ30と、島コンピュータ40と、遊技場管理装置50と、計数装置60と、景品交換装置70とで構成され、これらの各装置が所定のネットワーク(例えば、ローカル・エリア・ネットワーク)を介して接続されている。
【0011】
遊技機10は、パチンコ機,スロットマシン,アレンジボール機,雀球機等、遊技球やメダル等の遊技媒体を使用して遊技を行う各種の遊技機が含まれる。また、各遊技機10からは、遊技媒体の投入数を示すアウト信号、遊技媒体の払出数を示すセーフ信号、一ゲーム毎に出力されるスタート信号、大当り時に出力される大当り信号等の各種遊技信号が出力される。
【0012】
遊技媒体貸出機20は、遊技媒体を貸し出す装置であり、遊技機10に一対一に対応して設けられている。遊技媒体貸出機20は、現金やカードが投入されることによって、投入金額に応じた遊技媒体の貸出数を示す貸出信号を出力するとともに、対応する遊技機10へ貸出数分の遊技媒体を貸し出すように構成されている。このような遊技媒体貸出機20の前面には、図示しない、現金投入口,カード挿入口,台間表示器等が備えられている。
【0013】
台コンピュータ30は、遊技機10と遊技媒体貸出機20とに接続されており、遊技機10と遊技媒体貸出機20とから出力された各種信号を受信し、通信回線を介して島コンピュータ40へ信号を送信する。なお、通信回線は、周知の通信回線を用いることができる。
島コンピュータ40は、各台コンピュータ30から送信されてきた各種信号を受信し、適宜蓄積または集計して遊技場管理装置50へ送信する。
【0014】
遊技場管理装置50は、プログラム制御により動作するコンピュータであって、この遊技場管理装置50により、遊技場に備えられる全遊技機10に関する遊技情報が記憶・管理・分析されるようになっており、遊技情報の他に、会員情報や遊技場において必要な営業管理情報等も管理する。
そして、遊技場管理装置50は、具体的には、各島コンピュータ40から通信回線を介して送信される各種遊技信号(アウト信号、セーフ信号、スタート信号、大当り信号等)に基づき算出される各種遊技情報(アウト玉数、セーフ玉数、スタート回数、大当り回数、大当り出玉数等)を遊技機10毎に集計する。
【0015】
計数装置60は、遊技機10において遊技者が獲得した遊技媒体を計数するための装置であり、遊技場内の所定の箇所(例えば、遊技島端)に設置されている。また、計数装置60は、遊技で獲得した遊技媒体を計数する計数部60aと、この計数部60aと接続され、計数結果をレシートに記録して発行するレシート発行部60bとを備えて構成されている。
計数部60aに遊技媒体が投入されると、その個数が自動的に計数されるとともに、計数結果を記録したレシートがレシート発行部60bから発行される。これにより、遊技者は、発行されたレシートを遊技場内の景品交換カウンターに提示することで、獲得した遊技媒体数に応じた所定の景品と交換することができる。
また、図示しないが、計数装置60には、磁気カード(会員カードなど)を挿入可能なカード挿入部が設けられており、計数時に、このカード挿入部に会員カードが挿入されている場合は、会員カード内部に記録された情報を読み取るとともに、読み取った会員IDに基づき、計数結果となる遊技媒体数を遊技場管理装置50に送信することで獲得した遊技媒体を貯玉することができる。
【0016】
景品交換装置70は、遊技場の景品交換カウンターなどに設置され、獲得した遊技媒体と景品との景品交換処理を行う情報処理装置である。具体的には、景品交換装置70は、計数装置60によって発行されたレシートに記録された遊技媒体数を含む情報を、後述するバーコード読取手段73で読み取り、この読み取った遊技媒体数に応じて交換可能な景品数の算出や、景品との交換処理を行う。
また、景品交換の際に、会員カードやビジターカード等の磁気カード又はICカードを用いる場合には、後述するカード読取手段76でカード内部に記録された会員IDを含む情報を読み取り、この読み取った会員IDに基づいて、遊技者が獲得した遊技媒体数を参照し、遊技媒体数に応じて交換可能な景品数の算出や、景品との交換処理を行う。
【0017】
また、景品交換装置70は、後述する表示手段72を備え、この表示手段72は、従業員側表示部72a及び遊技者側表示部72bを備える。従業員側表示部72a及び遊技者側表示部72bでは、景品交換装置70における景品交換に関する情報を様々な態様で表示する。
なお、景品交換装置70における具体的な構成、表示手段72における具体的な表示態様ついては後述する。
【0018】
次に、本実施形態における景品交換装置の詳細な構成について、図2〜図6を参照して説明する。図2は、本実施形態に係る景品交換装置の構成を示すブロック図であり、図3は、本実施形態に係る景品交換装置の概略側面図である。
図2に示すように、本実施形態における景品交換装置70は、記憶手段71と、表示手段72と、バーコード読取手段73と、制御手段74と、通信手段75と、カード読取手段76と、入力手段77と、制限手段78とを備えている。
【0019】
記憶手段71は、例えば、ROM,RAM,ハードディスク等で構成され、景品交換装置70が備える各種機能に関するプログラムや景品交換に関する所定の情報等を記憶する。例えば、景品種別情報,景品個別情報,貸出レート別景品交換情報,在庫情報等を記憶する。
景品種別情報は、交換可能な遊技媒体数毎に分類された一又は二以上の景品が属する情報であって、景品種別と、これを一意に特定できる景品種別コード等で構成されている。
本実施形態における景品種別とは、景品の一般名称を一般化したものであり、各景品が属するカテゴリを示している。そして、各景品種別には、交換可能な遊技媒体数が同数であって、同じ種類の景品が属している。
具体的には、景品種別情報は、飴玉,チョコ,スナック菓子A,ドリンクA,スナック菓子B,タバコ,ドリンクB等の景品種別で構成される。このように、例えば、ドリンクを、一般的なドリンクを示すドリンクAと、例えば一般的なドリンクより高額なドリンクを示すドリンクBとの2種類の種別に分類して設定している。これは、飲料を示すドリンクという種類においては同じ分類であっても、交換可能な遊技媒体数が同数ではないことから、ドリンクAとドリンクBとを区別して分類している。
【0020】
景品個別情報は、各景品に関する情報であって、景品と、これを一意に特定することができる景品コードと、景品種別コード等で構成されている。
ここで、景品種別と景品との関連について説明する。
図4に示すように、例えば、交換可能な遊技媒体数が同数であって、飲料という種類においては同じである、水,オレンジジュース,お茶,コーヒー等の景品は、景品種別のドリンクAに属していることがわかる。また、飲料(ドリンク)という種類で同じである栄養ドリンク,健康ドリンク等の景品は、景品種別のドリンクBに属していることがわかる。
このように、景品種別と景品とを関連付けて記憶することで、各景品が、どの景品種別に分類されているかを管理する。
【0021】
貸出レート別景品交換情報は、上述した景品種別情報に属する景品と交換可能な遊技媒体数を、一遊技媒体あたりの貸出料金を示す貸出レート毎に関連付けされた情報である。具体的には、図5に示すように、景品種別,貸出レート別交換玉数,貸出レート別交換メダル数等からなっており、例えば、景品種別が「ドリンクA」では、ドリンクAに属する景品と交換可能な遊技媒体数は、貸出レートが1円/球の場合は「100」、貸出レートが4円/球の場合は「25」、貸出レートが10円/メダルの場合は「10」、貸出レートが20円/メダルの場合は「5」と記憶されている。
このように、景品種別毎に、貸出レート別の交換可能な遊技媒体数を記憶することで、貸出レートの変更に応じて、景品と交換可能な遊技媒体数を容易に表示することができる。
また、この貸出レート別の交換可能な遊技媒体数は、営業前や営業後等に遊技場の従業員によって入力され、設定される。この入力は、キーボードやマウスを用いて行われ、貸出レート別景品交換情報に記憶される。例えば、タバコ等の販売価格の値上がりによる交換可能な遊技媒体数の設定変更や、在庫の多い景品の交換可能な遊技媒体数を遊技者に有利なように設定変更を行うことができる。
在庫情報は、各景品の在庫に関する状況を示す情報であって、具体的には、景品コード,景品名,仕入数,出庫数,店舗在庫数,陳列在庫数,景品保管場所等からなっている。この在庫情報は、所定期間毎に送信され、例えば、遊技場の営業開始前に送信されるようになっている。
なお、上述したこれら情報の構成は、上記に限定されることはなく適宜変更可能である。
【0022】
表示手段72は、遊技者が獲得した遊技媒体数に応じた景品交換に関する情報を画面に表示する。
また、表示手段72は、図3に示すように、従業員側表示部72a、遊技者側表示部72bを備えており、この従業員側表示部72a及び遊技者側表示部72bは、それぞれが従業員側、遊技者側を向くように背中合わせ状に配置されている。また、本実施形態の従業員側表示部72a及び遊技者側表示部72bは、タッチパネル式の液晶表示パネルで構成されており、表示中の情報を触れることにより、各項目の詳細が表示される。
例えば、遊技者側表示部72bでは、景品選択画面(図7参照)などが表示され、従業員側表示部72aでは、在庫状況表示画面(図12参照)、景品補充画面(図示しない)等が表示される。
なお、これら表示画面の構成及び表示態様については後述する。
【0023】
バーコード読取手段73は、例えば、バーコードリーダなどが適用可能であり、計数装置60が発行したレシートから遊技媒体数などのデータを読み取る。
図6に示すように、レシートには、例えば、計数結果を示す遊技媒体数,貸出レート,発行計数装置番号,発行日付,有効期限等が文字列やバーコードとして記録されており、バーコード読取手段73は、このバーコードを読み取る。そして、読み取ったバーコードを数値化し、バーコードデータとして制御手段74へ送信する。
【0024】
制御手段74は、CPUなどで構成されており、記憶手段71に記憶されているプログラムを読み込んで実行することにより、景品交換装置70が備える各種機能を実行・制御する。
具体的には、制御手段74は、バーコード読取手段73が読み取った計数結果を示す遊技媒体数及び貸出レートや、後述するカード読取手段76が読み取った会員IDに対応した遊技に関する情報を受信して、遊技者が獲得した遊技媒体数(計数値、貯玉数)を取得する。そして、この取得した遊技媒体数に応じた景品に関する情報を表示手段72へ表示させる。
また、制御手段74は、演算機能を有し、獲得した遊技媒体数の全部又は一部を各景品と交換する際に演算を行う。具体的には、景品が選択された際に出力される信号を受信すると、この景品と交換可能な遊技媒体数を遊技者の獲得した遊技媒体数から減算する。
【0025】
通信手段75は、遊技場管理装置50と通信回線を介して所定のデータの送受信を行う。例えば、遊技場管理装置50から景品交換に係る情報(交換可能な遊技媒体数,貯玉数等)を受信し、制御手段74へ送信する。
カード読取手段76は、例えば、カードリーダライタなどが適用可能であり、景品交換時に、遊技者の会員カードを受け付け、会員カードに記録されている会員IDを読み取るとともに、これら読み込んだ情報を制御手段74へ送信する。これによって、制御手段74は、遊技場管理装置50に記憶されている会員情報及び遊技履歴情報から、会員IDに対応した遊技に関する情報を抽出することができる。
入力手段77は、本発明における選択手段の一例であって、所定の情報の入力や画面表示操作等に用いられるものであり、例えば、キーボード,マウス,タッチペン等で構成することができ、景品交換装置70が備える各種機能の選択操作や、景品交換に関する種々の情報を入力することができる。
【0026】
制限手段78は、所定の条件に基づき表示手段72が行う表示内容を制限する。例えば、貸出レート又は遊技場の営業時間帯に応じて、従業員側表示部72a又は遊技者側表示部72bにおける景品種別情報の表示内容を制限する。
具体的には、制限手段78は、営業時間帯が遊技場の営業終了時刻から所定時間前の時間帯の場合、遊技者側表示部72bに表示される選択可能な景品種別情報の数量を限定して表示する。すなわち、閉店時間前の景品交換においては、遊技者が選択可能な景品種別情報の表示内容を制限する。
また、制限手段78は、貸出レートが、現金と交換可能な特殊景品との交換が予想される所定の値の場合、遊技者用表示部72bに景品種別情報の表示を行わないように制限をする。これは、貸出レートの値が高い(以下、高レート)遊技機10において遊技する遊技者は、獲得した遊技媒体を特殊景品と景品交換を行うことが多く、一般景品を積極的に選択しないためである。すなわち、遊技者により遊技媒体が貸し出された際の貸出レートの高低に応じて、遊技者用表示部72bにおいて選択可能な景品種別情報の表示内容を制限する。
なお、制限手段78の具体的な動作については後述する。
【0027】
次に、本実施形態における景品交換装置(表示手段72)において表示される表示画面の例について説明する。
まず、景品選択画面の構成及び基本的な表示態様について、図7及び図8を参照して説明する。図7は、本実施形態の景品選択画面の構成を示した図であり、図8は、本実施形態の景品選択画面の基本的な表示態様を示した図である。
【0028】
景品選択画面は、交換したい景品を選択するための画面であって、図7に示すように、交換可能な遊技媒体数毎に分類された一又は二以上の景品が属する景品種別情報を、この交換可能な遊技媒体数に対応させて表示する景品種別情報表示領域R1(第一の表示領域)と、景品種別情報に属する景品に関する景品個別情報を表示する景品個別情報表示領域R2(第二の表示領域)とを含んで構成されている。また、景品選択画面には、景品個別情報表示領域R2で選択された景品に関する景品個別情報を一覧で表示する選択済景品表示領域R3を含んでいる。
なお、画面上の各情報をタッチすることで、タッチした情報の色が反転するなどして、選択した情報が一目で視認可能に表示される。
また、画面上方には、貸出レートaと、遊技媒体の種類を示す遊技媒体種類bと、遊技者が獲得した遊技媒体数のうち交換可能な余り遊技媒体数cとが表示され、選択を取り消す取消ボタンB1、景品の選択を確定する決定ボタンB2が備えられている。交換可能な余り遊技媒体数cは、景品が選択されると、制御手段74によって景品に応じた交換媒体数分が減算されて、表示が更新される。
【0029】
具体的には、景品種別情報表示領域R1には、景品と交換可能な遊技媒体数に応じた景品種別情報が対応付けて表示され、この景品種別情報表示領域R1の景品種別情報が選択されると、景品個別情報表示領域R2には、この選択された景品種別情報に属する景品に関する景品個別情報が表示される。
例えば、図8に示すように、景品種別情報表示領域R1における景品種別情報の「ドリンクA」が選択されると、この選択されたドリンクAに属する景品に関する景品個別情報の「水」,「オレンジジュース」,「お茶」,「コーヒー」等が景品個別情報表示領域R2に表示される。
なお、景品種別情報表示領域R1に景品個別情報を表示してもよく、この場合には、景品個別情報表示領域R2には、景品個別情報を表示しないようにしてもよい。
【0030】
また、景品個別情報表示領域R2では、景品個別情報を所定の方向に移動させてテロップ形式で表示される。
これは、景品種別情報表示領域R1において選択された景品種別情報に属する景品が複数存在し、この景品に関する景品個別情報が景品個別情報表示領域R2に収まらない場合は、景品個別情報を矢印方向に移動させてテロップ形式で表示する。そして、景品個別情報表示領域R2における景品個別情報が入力手段77(タッチペンなど)によって選択されると、この選択された景品が選択済景品表示領域R3に表示される。
このように、景品と交換可能な遊技媒体数毎に景品種別情報又は景品個別情報を表示し、景品種別情報が表示され、選択された場合には、選択された景品種別情報に係る景品個別情報を表示する。その結果、景品に関する情報が視認性良くコンパクトに表示され、遊技者は容易に景品を選択することができる。
【0031】
また、景品と交換可能な遊技媒体数の表示は、図7に示すように、特定の遊技媒体数に統一して表示することなく、例えば、特定の遊技媒体数以下で景品と交換可能な遊技媒体数を表示しても良い。この場合には、景品種別情報又は景品個別情報の近傍に交換可能な遊技媒体数を表示するようにしてもよい。
具体的には、特定の遊技媒体数が「100玉」の場合には、景品と交換可能な遊技媒体数が100玉以下の景品種別情報が、飴玉90玉,チョコ80玉,スナック菓子A100玉等のように表示され、特定の遊技媒体数が「160玉」の場合には、交換可能な遊技媒体数が100玉から160玉以下の景品に関する景品個別情報が、水110玉,オレンジジュース150玉,お茶120玉等のように表示される。
【0032】
次に、景品選択画面の貸出レートに応じた表示態様について、図9及び図10を参照して具体的に説明する。図9は、本実施形態における景品選択画面の貸出レートの変更に応じた表示例を示す図であり、図10は、本実施形態における景品選択画面の貸出レートが低レートの場合の表示例を示す図である。
【0033】
上述したように景品選択画面では、交換可能な遊技媒体数に応じて景品種別情報が表示される。そして、この交換可能な遊技媒体数は、貸出レートに応じて表示が変化する。
具体的には、景品交換時に、貸出レートが記録されたレシートをバーコード読取手段73によって読み込み、この貸出レートに対応した交換可能な遊技媒体数を記憶手段71の貸出レート別景品交換情報から抽出することにより、交換可能な遊技媒体数の表示がされる。
例えば、「ドリンクA」に属する景品と交換可能な遊技媒体数は、遊技者により遊技媒体が貸し出された際の貸出レートが1円の場合では「160玉」と表示され(図7参照)、遊技者により遊技媒体が貸し出された際の貸出レートが4円の場合では「40玉」と表示がされる(図9参照)。
これによって、遊技者は、異なる貸出レートにおいて、景品と交換可能な遊技媒体数を認識することができ、効率良く景品を選択することができる。
【0034】
また、図10に示すように、景品選択画面では、例えば、貸出レートが1円(以下、低レート)の場合、交換可能な遊技媒体数の範囲内で高額の景品種別情報から降順に景品種別情報表示領域R1に表示する。これは、低レートの遊技機10で遊技する遊技者は、一般景品の景品交換を行う遊技者が多く、また、獲得した遊技媒体の全てを一般景品と交換する場合が多い。そのため、画面上方から高額の景品種別情報を表示し、下方に沿って金額の降順に景品種別情報を表示することによって、遊技者は獲得した遊技媒体数の範囲で交換可能な景品を効率良く選択することができる。
さらに、貸出レートが低レートの場合のみ、選択可能な景品を設けてもよい。これによって、一般景品の景品交換を多く行う遊技者に対して、サービスを提供することができる。
【0035】
次に、本実施形態における景品交換装置(表示手段72)で表示される、その他の表示態様について、図11及び図12を参照して具体的に説明する。図11は、本実施形態における景品選択画面の遊技機に関連する景品の表示例を示す図であり、図12は、本実施形態における在庫状況表示画面の一例を示す図である。
【0036】
図11に示すように、遊技者用表示部72bの景品選択画面では、遊技者が遊技した遊技機10に関連する景品種別情報又は景品個別情報が、景品個別情報表示領域R2に表示される。
具体的には、会員である遊技者が遊技中に会員カードを遊技媒体貸出機20のカード挿入口に挿入すると、遊技場管理装置50において会員IDと遊技機10とが紐付けして記憶される。そして、遊技者が景品交換を行う際に、この会員カードをカード読取手段76に受け付けることにより、カード読取手段76が会員IDを読み込み、制御手段74がこの会員IDに基づいて遊技場管理装置50に記憶されている遊技履歴情報から遊技者が遊技した遊技機10を抽出する。そして、抽出した遊技機10に関連するキャラクターグッズやノベルティグッズ等の景品を景品個別情報表示領域R2に表示する。
なお、遊技者が遊技した遊技機10の判別方法は、上述の方法に限らず、例えば、遊技履歴情報から会員カードの抜き差しに基づいて離席のタイミングを算出することで判別してもよい。
また、遊技機10に関連する景品種別情報又は景品個別情報の表示は、上述したテロップ形式による表示に限らず、通常の停止した表示やドロップダウン形式等で選択可能に表示してもよい。
このように、遊技者が遊技した遊技機10から遊技者の趣向を判断し、この趣向に応じた景品を表示し、選択可能とすることで、遊技者へ一般景品の選択を促し、景品交換の効率を高めることができる。
【0037】
また、従業員用表示部72aでは、上述した在庫情報に基づき、図12に示すように、景品の保管場所を含む在庫状況表示画面が表示される。
具体的には、在庫状況表示画面では、各景品が実際に陳列されて保管されている場所を示す景品保管場所,この景品保管場所における景品の在庫数を示す陳列在庫数等が、従業員側表示部72aに表示される。そして、図12に示すように、景品である「オレンジジュース」が「冷蔵庫3段目」に「残り3個」保管されていることが一目で認識できる。
この在庫状況表示画面は、従業員側表示部72aの景品交換時の通常画面として表示されるものであり、遊技者側表示部72bに表示される景品交換画面から選択された景品個別情報に対応して表示される。例えば、遊技者側表示部72bの景品交換画面から景品個別情報の「オレンジジュース」が選択されると、在庫状況表示画面には、選択された景品の「オレンジジュース」が表示され、景品保管場所,陳列在庫数が表示される。
これによって、選択される頻度の低い景品が選択された場合でも、その景品の保管場所を容易に認識することができるため、景品を素早く取り出し、遊技者へ提供することができる。また、遊技者が複数の景品を選択している場合、遊技場の従業員は、先に選択された景品から集めることができ、景品交換時間の短縮することができる。
さらに、陳列在庫数が所定値以下になった場合には、画面上において警告表示(例えば、斜線表示,点灯表示,反転表示等)がされるため、遊技場の従業員は、どの景品を、どの場所へ補充が必要かを一目で把握することができる。その結果、景品交換時における遊技場の従業員の作業効率を高めることができる。
【0038】
さらに、表示手段72は、所定の呼出操作に応じて、景品の補充に関する操作が可能な図示しない景品補充画面を表示する。
景品補充画面は、従業員が景品を補充した際に、景品の在庫管理のために操作する画面であって、例えば、景品個別情報が一覧で表示可能な領域と、補充した景品の個数を入力可能なテンキーとを含んで構成されている。
そして、例えば、陳列在庫数が所定値以下になったことにより、従業員によって景品補充画面から補充した景品の個数が入力される。その結果、在庫情報の陳列在庫数に反映されることになる。
これによって、遊技場の従業員は、容易に景品の補充に関する操作を行うことができ、確実に景品保管場所における景品の在庫管理を行うことができる。
【0039】
次に、本実施形態における景品交換装置の景品交換時の動作について、図13〜図15を参照して説明する。
まず、景品交換時の遊技場の営業時間帯に応じた景品交換処理について図14を参照して説明する。図14は、景品交換時の営業時間帯に応じた景品交換処理を示すフローチャートである。
【0040】
遊技者によって、計数装置60で発行されたレシートが景品カウンターへ提示されると、景品交換装置70のバーコード読取手段73は、レシートに記載されているバーコードを読み取る(ステップS10)。この読み取られたバーコードは、数値化されて制御手段74へ送出される。
そして、制御手段74は、バーコード読取手段73によって読み取った情報(発行計数装置番号,発行日付,有効期限等)から、正規のレシートであるか否かを認証する周知の認証処理を行う(ステップS11)。認証の結果、すでに決済されたレシートや不正などのレシートである場合には、エラーとして処理を終了する。
一方、認証の結果、正規のレシートであると認証された場合には、レシートを読み取った際の遊技場の営業時間帯と、予め設定した時間帯とで比較判定を行う(ステップS12)。例えば、予め設定した時間帯を、遊技場の営業終了時刻から所定時間前の「21時」と設定することで、レシートを読み取った営業時間帯が「21時」以降か否かを判定する。
【0041】
判定の結果、レシートを読み取った営業時間帯が21時以降ではない場合は(ステップS12:NO)、上述した景品交換画面(図7参照)を遊技者側表示部72bに表示する(ステップS13)。このとき、従業員側表示部72aには、上述した在庫状況表示画面(図12参照)が表示される。
一方、ステップS12の判定の結果、レシートを読み取った営業時間帯が21時以降である場合は(ステップS12:YES)、制限手段78は、遊技者側表示部72bに景品交換画面の表示を行い、一部の表示内容を制限する(ステップS14)。
具体的には、図13に示すように、遊技者側表示部72bにおける景品種別情報表示領域R1に表示される選択可能な景品種別情報の数量を限定して表示する。
これは、遊技場の閉店時間が近づくと景品交換を行う遊技者で景品交換カウンターが混雑するため、閉店間際の時間帯においては、景品交換に係る景品の選択を制限することで、各遊技者の景品交換の時間を短くさせるためである。そのため、制限手段78によって、営業時間帯に応じて、選択可能な景品種別情報の数量を限定して表示し、遊技者に景品の選択の余地を狭めることで選択操作を制限する。その結果、選択可能な景品が限られるため、景品交換を迅速に行うことができる。
【0042】
なお、ステップS14において、遊技者側表示部72bの景品交換画面の選択操作をできないように制限し、従業員側表示部72aに、景品交換画面の表示を行うことで、従業員のみで操作を行うようにしてもよい。このように、景品交換に係る操作を従業員のみで操作可能とし、遊技者からの景品交換に係る選択操作を制限することで、景品交換の作業を従業員のみの操作によって効率よく行うことができる。
【0043】
そして、遊技者から景品交換画面において、いずれかの景品が選択されて、景品選択が終了となる決定ボタンB2が選択されるまで、繰り返し景品の選択が行われる(ステップS15)。
また、決定ボタンB2が選択されて景品選択が終了した場合(ステップS15:YES)、選択された景品が遊技者へ提供される(ステップS16)。
【0044】
次に、景品交換時の景品交換時の貸出レートに応じた景品交換処理について図15を参照して説明する。図15は、景品交換時の貸出レートに応じた景品交換処理を示すフローチャートである。
遊技者によって、計数装置60で発行されたレシートが景品カウンターへ提示されると、上述したステップS10〜ステップS11(レシート読み取り〜認証処理)が行われる。
そして、ステップS11における認証の結果、正規のレシートであると認証された場合には、レシートを読み取った際の貸出レートの比較判定を行う(ステップS20)。このとき、レシートから読み取った貸出レートが、例えば、低レートであるか否かを判定する。そして、低レートであるかを判定する値を、例えば、1円/玉と設定して、貸出レートの比較判定を行う。
判定の結果、貸出レートが1円である場合は(ステップS20:YES)、制限手段78は、上述した景品交換画面(図7参照)を遊技者側表示部72bに表示し、上述した図10に示す表示態様などで表示される(ステップS22)。このとき、従業員側表示部72aには、上述した在庫状況表示画面(図12参照)が表示される。
【0045】
一方、ステップS20の判定の結果、貸出レートが1円ではない場合は(ステップS20:NO)、制限手段78は、遊技者に景品種別情報の表示を行わないように制限をする(ステップS21)。
具体的には、貸出レートが4円などの高レートの遊技機10において遊技する遊技者は、獲得した遊技媒体を特殊景品と景品交換を行う遊技者が多いため、一般景品と交換したい旨の要求がなければ、一般景品の表示を遊技者側表示部72bに行わないためである。
このように、貸出レートが高レートの場合、制限手段78によって、遊技者用表示部72bに景品種別情報の表示を行わないように制限がされる。その結果、遊技者に一般景品の選択が制限されるため、景品交換における作業の効率を高めることができる。
そして、ステップS21又はステップS22に続いて、上述したステップS15〜ステップS16(景品選択〜景品引き渡し)が行われる。
【0046】
以上説明したように、本実施形態の景品交換装置によれば、景品交換時において、交換可能な遊技媒体数毎に分類された一又は二以上の景品が属する景品種別情報を表示し、この景品種別情報が選択されると、景品種別情報に属する景品に関する景品個別情報をテロップ形式で表示する。
また、景品交換に関する情報を貸出レート又は遊技場の所定の営業時間帯等に応じて、様々な態様で画面表示する。
これによって、各景品に関する情報が視認性良く表示されるため、遊技者は交換可能な景品を容易に認識することができる。その結果、遊技者は、景品交換時の景品の選択を効率良く行うことができる。
【0047】
以上、本発明の景品交換装置の好ましい実施形態について説明したが、本発明に係る景品交換装置は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した実施形態では、景品交換装置70(表示手段72)における景品選択画面の表示態様を説明したが、上述した実施形態に限るものではなく、例えば、人気景品やお薦め景品等を表示してもよく、この表示された情報によって、遊技者の選択を促し、一般景品の交換率を高めるような表示を行ってもよい。
また、遊技者が獲得した遊技媒体数を一般景品と交換するように説明したが、遊技媒体数の一部を一般景品と交換し、それ以外を特殊景品と交換するようにしてもよい。
また、貸出レートを、1円/玉と4円/玉の2つを用いて説明したが、これに限らず、例えば、遊技島毎に異なる貸出レートを設ける遊技場のように、貸出レートを3つ以上設けてもよい。具体的には、1円/玉を一般景品との交換が予想される貸出レートとし、2円/玉を一般景品又は現金と交換可能な特殊景品との交換が予想される貸出レートとし、4円/玉を特殊景品との交換が予想される貸出レートとして設けることで、貸出レートの比較判定における基準値を2円/玉や4円/玉として判定を行ってもよい。
また、貸出レートに応じて景品の表示内容を制限するように説明したが、貸出レートに限らず、遊技媒体を景品や現金に交換する際の「交換レート」であってもよい。例えば、交換レートが等価交換に近い場合には、遊技者に一般景品の表示を行わないように制限し、交換レートが等価交換に近くない場合には、遊技者に一般景品の交換を促す表示をしてもよい。具体的には、貸出レートが4円/玉で、交換レートが3.4円/玉の場合では、等価交換に近いため特殊景品の交換を促し、貸出レートが4円/玉で、交換レートが2.5円/玉の場合では、等価交換に近くないため一般景品の交換を促す。その結果、例えば、遊技島毎に異なる交換レートを設けている遊技場においても、交換レートに応じて景品の選択範囲を制限することができる。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明は、遊技者が獲得した遊技媒体数に応じて景品と交換を行う景品交換装置に有用であり、特に、景品交換時における遊技者及び遊技場の従業員の作業効率を高めることを望む装置に利用可能である。
【符号の説明】
【0049】
10 遊技機
50 遊技場管理装置
70 景品交換装置
72 表示手段
72a 従業員側表示部
72b 遊技者側表示部
78 制限手段
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技者が獲得した遊技媒体数に応じて景品交換に関する情報を表示する表示手段を備える景品交換装置であって、
前記表示手段は、遊技者が視認可能な遊技者用表示部を有し、
当該遊技者用表示部は、交換可能な遊技媒体数毎に分類された一又は二以上の景品が属する景品種別情報、又は当該景品種別情報に属する前記景品に関する景品個別情報を、交換可能な遊技媒体数に対応させて表示する第一の表示領域を備えることを特徴とする景品交換装置。
【請求項2】
前記遊技者用表示部は、前記景品個別情報を表示する第二の表示領域を備え、
前記第一の表示領域に前記景品種別情報が表示される場合、当該景品種別情報が所定の選択手段によって選択されると、当該選択された景品種別情報に係る前記景品個別情報を前記第二の表示領域に表示する請求項1記載の景品交換装置。
【請求項3】
前記景品種別情報に属する景品と交換可能な遊技媒体数を、一遊技媒体あたりの貸出料金を示す貸出レート毎に記憶する記憶手段を備え、
前記表示手段は、遊技者により遊技媒体が貸し出された際の前記貸出レートに応じて、前記交換可能な遊技媒体数を前記第一の表示領域に表示する請求項1又は2記載の景品交換装置。
【請求項4】
所定の条件に基づき前記表示手段が行う表示内容を制限する制限手段を備え、
当該制限手段は、前記貸出レート又は遊技場の所定の営業時間帯に応じて、前記第一の表示領域及び/又は前記第二の表示領域における表示内容を制限する請求項3記載の景品交換装置。
【請求項5】
前記制限手段は、前記営業時間帯が遊技場の営業終了時刻から所定時間前の時間帯の場合、前記第一の表示領域に表示される前記景品種別情報の数量を限定して表示する請求項4記載の景品交換装置。
【請求項6】
前記制限手段は、前記貸出レートが、現金と交換可能な特殊景品との交換が予想される所定の値の場合、遊技者に前記景品種別情報の表示を行わないように制限をし、前記貸出レートが、一般景品との交換が予想される所定の値の場合、遊技者に前記景品種別情報の表示を行う請求項4又は5記載の景品交換装置。
【請求項7】
前記表示手段は、遊技者が遊技した遊技機の遊技履歴情報に基づいて、当該遊技機に関連する前記景品種別情報又は前記景品個別情報を表示する請求項1〜6のいずれか一項に記載の景品交換装置。
【請求項8】
前記表示手段は、前記貸出レートが、一般景品との交換が予想される所定の値の場合、交換可能な遊技媒体数の範囲内で高額の前記景品種別情報から順に前記第一の表示領域に表示する請求項3〜7のいずれか一項に記載の景品交換装置。
【請求項9】
前記表示手段は、遊技場の従業員が視認可能な従業員用表示部を有し、
当該従業員用表示部は、前記遊技者用表示部で選択された前記景品個別情報に係る景品の保管場所を表示する請求項1〜8のいずれか一項に記載の景品交換装置。
【請求項1】
遊技者が獲得した遊技媒体数に応じて景品交換に関する情報を表示する表示手段を備える景品交換装置であって、
前記表示手段は、遊技者が視認可能な遊技者用表示部を有し、
当該遊技者用表示部は、交換可能な遊技媒体数毎に分類された一又は二以上の景品が属する景品種別情報、又は当該景品種別情報に属する前記景品に関する景品個別情報を、交換可能な遊技媒体数に対応させて表示する第一の表示領域を備えることを特徴とする景品交換装置。
【請求項2】
前記遊技者用表示部は、前記景品個別情報を表示する第二の表示領域を備え、
前記第一の表示領域に前記景品種別情報が表示される場合、当該景品種別情報が所定の選択手段によって選択されると、当該選択された景品種別情報に係る前記景品個別情報を前記第二の表示領域に表示する請求項1記載の景品交換装置。
【請求項3】
前記景品種別情報に属する景品と交換可能な遊技媒体数を、一遊技媒体あたりの貸出料金を示す貸出レート毎に記憶する記憶手段を備え、
前記表示手段は、遊技者により遊技媒体が貸し出された際の前記貸出レートに応じて、前記交換可能な遊技媒体数を前記第一の表示領域に表示する請求項1又は2記載の景品交換装置。
【請求項4】
所定の条件に基づき前記表示手段が行う表示内容を制限する制限手段を備え、
当該制限手段は、前記貸出レート又は遊技場の所定の営業時間帯に応じて、前記第一の表示領域及び/又は前記第二の表示領域における表示内容を制限する請求項3記載の景品交換装置。
【請求項5】
前記制限手段は、前記営業時間帯が遊技場の営業終了時刻から所定時間前の時間帯の場合、前記第一の表示領域に表示される前記景品種別情報の数量を限定して表示する請求項4記載の景品交換装置。
【請求項6】
前記制限手段は、前記貸出レートが、現金と交換可能な特殊景品との交換が予想される所定の値の場合、遊技者に前記景品種別情報の表示を行わないように制限をし、前記貸出レートが、一般景品との交換が予想される所定の値の場合、遊技者に前記景品種別情報の表示を行う請求項4又は5記載の景品交換装置。
【請求項7】
前記表示手段は、遊技者が遊技した遊技機の遊技履歴情報に基づいて、当該遊技機に関連する前記景品種別情報又は前記景品個別情報を表示する請求項1〜6のいずれか一項に記載の景品交換装置。
【請求項8】
前記表示手段は、前記貸出レートが、一般景品との交換が予想される所定の値の場合、交換可能な遊技媒体数の範囲内で高額の前記景品種別情報から順に前記第一の表示領域に表示する請求項3〜7のいずれか一項に記載の景品交換装置。
【請求項9】
前記表示手段は、遊技場の従業員が視認可能な従業員用表示部を有し、
当該従業員用表示部は、前記遊技者用表示部で選択された前記景品個別情報に係る景品の保管場所を表示する請求項1〜8のいずれか一項に記載の景品交換装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2011−143170(P2011−143170A)
【公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−8258(P2010−8258)
【出願日】平成22年1月18日(2010.1.18)
【出願人】(591142507)株式会社北電子 (348)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年1月18日(2010.1.18)
【出願人】(591142507)株式会社北電子 (348)
【Fターム(参考)】
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