説明

暗号化アルゴリズムを使用する通信プロトコルshare(仮称)の解明

【課題】インターネットを介したファイル共有システムの提供に暗号化アルゴリズムを使用するソフトウェアの暗号化解読処理方法の提供。
【解決手段】ソフトウェアshare(仮称)が組み込まれたあるコンピュータがクライアントとして、別のコンピュータが携えているサーバ機能を利用するため接続に行き接続後、接続の要求を受け入れたサーバ機能を提供するコンピュータからクライアントとしてのコンピュータに対し初回時暗号化アルゴリズムを使用する通信プロトコルshareによる通信手段にて送られてくるサーバ機能を提供する接続先の情報全158バイトの通信データ先頭10バイトが固定値をとり、コンピュータがインターネットを介してやり取りする全通信データに対し解読方法を施し、暗号化アルゴリズムを使用する通信プロトコルshareによる通信データを判別し、暗号化アルゴリズムを使用する通信プロトコルshareによる通信を遮断する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネットを介したファイル共有システムの提供に暗号化アルゴリズムを使用するソフトウェアshare(仮称)の暗号化解読処理及び暗号化アルゴリズムを使用する通信プロトコルshare(仮称)による通信の遮断、並びにそれらの処理方法を組み込んだ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
インターネットの普及以来、それに付随する問題は数々あがっている。内容的に非道徳的なWebサイトの公開、著作権侵害に当たるデータの開示等インターネットを通じて行われることが頻繁である。
【0003】
また、個人情報の保護をはじめとし、様々な情報の取り扱いが重要視される傾向にある。
【0004】
インターネットを介したファイル共有システムの提供に暗号化アルゴリズムを使用するソフトウェアshare(仮称)は、通信が暗号化されているため利用者の匿名性は高く、インターネットを介してファイルの交換が行われる。
【非特許文献1】Ronald L. Rivest著「The RC6 Block Cipher」1998年
【0005】
暴露ウイルスと称されるコンピュータウイルスに感染すると、コンピュータに保存されているファイルが無作為に、その通信プロトコルをshare(仮称)としてインターネット上に流出してしまうため、個人情報、機密情報の流出へと発展する。
【非特許文献2】「Winnyファイル共有のトリセツ」株式会社アスペクト 2006年
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
発明が解決しようとする問題点は、インターネットを介し様々な情報流出への危険性が高いソフトウェアshare(仮称)を用いた通信が暗号化されているため、通信プロトコルshare(仮称)による通信が遮断できない点である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、請求項1の記載においては、インターネットを介したファイル共有システムの提供に暗号化アルゴリズムを使用するソフトウェアshare(仮称)の暗号化解読のため、そのソフトウェアを使用したインターネットを介したファイル共有システムが、1つのコンピュータにおいてクライアントとサーバの両機能を備え、不特定多数の個人間で直接情報のやり取りを行なうインターネットの利用形態をとるP2Pソフトウェアであることに着眼し、ソフトウェアshare(仮称)が組み込まれたあるコンピュータがそのクライアント機能を発揮して、ソフトウェアshare(仮称)が組み込まれた別のコンピュータが携えているサーバ機能を利用するため、別のコンピュータに接続に行き、その接続後、接続の要求を受け入れたサーバ機能を提供するコンピュータからクライアント機能を発揮しようとしているコンピュータ対し、暗号化アルゴリズムを使用する通信プロトコルshare(仮称)による通信手段にて、サーバ機能を提供する接続先の情報が最初の通信データ158バイトで送られてくると解明したことを特徴とする。
【0008】
また、請求項1の記載において、ソフトウェアshare(仮称)が組み込まれたあるコンピュータがそのクライアント機能を発揮して、ソフトウェアshare(仮称)が組み込まれた別のコンピュータが携えているサーバ機能を利用するため、別のコンピュータに接続に行き、その接続後、接続の要求を受け入れたサーバ機能を提供するコンピュータからクライアント機能を発揮しようとしているコンピュータ対し、暗号化アルゴリズムを使用する通信プロトコルshare(仮称)による通信手段にて、サーバ機能を提供する接続先の情報である最初の通信データが、一度に158バイトである場合と、接続後の初回時に通信がデータを分割して、4バイト、2バイト、132バイト、20バイトの順の断片で行われ、全体として接続後初回時データが158バイトとなると解明したことを特徴とする。
【0009】
並びに、請求項1の記載において、インターネットを介したファイル共有システムの提供に暗号化アルゴリズムを使用するソフトウェアshare(仮称)の暗号化解読のため、ソフトウェアshare(仮称)が組み込まれたあるコンピュータがそのクライアント機能を発揮して、ソフトウェアshare(仮称)が組み込まれた別のコンピュータが携えているサーバ機能を利用するため接続に行き、その接続後、接続の要求を受け入れたサーバ機能を提供するコンピュータからクライアント機能を発揮しようとしているコンピュータ対し、暗号化アルゴリズムを使用する通信プロトコルshare(仮称)による通信手段で、サーバ機能を提供する接続先の情報である最初の通信データを受信したポート番号の値に対して、ハッシュ関数SHA-1を使用し、ハッシュ値となる固定長の疑似乱数を生成する。このハッシュ値に対し秘密鍵暗号方式RC6の初期化を行い、その初期化作業を施されたハッシュ値20バイトを暗号鍵として生成し、あるコンピュータが別のコンピュータに接続後、接続先の情報である初回時通信データ158バイト全てを復号して解読することを特徴とする。
【0010】
請求項2の記載においては、前述のインターネットを介したファイル共有システムの提供に暗号化アルゴリズムを使用するソフトウェアshare(仮称)の暗号化解読方法の結果により、ソフトウェアshare(仮称)が組み込まれたあるコンピュータがそのクライアント機能を発揮して、ソフトウェアshare(仮称)が組み込まれた別のコンピュータが携えているサーバ機能を利用するため接続に行き、その接続後、接続の要求を受け入れたサーバ機能を提供するコンピュータからクライアント機能を発揮しようとしているコンピュータ対し、初回時暗号化アルゴリズムを使用する通信プロトコルshare(仮称)による通信手段にて送られてくるサーバ機能を提供する接続先の情報全158バイトの通信データ先頭10バイトが固定値をとり、その固定値がソフトウェアshare(仮称)が組み込まれたあるコンピュータがそのクライアント機能を発揮して、ソフトウェアshare(仮称)が組み込まれた別のコンピュータが携えているサーバ機能を利用するため接続に行き、その接続後、暗号化アルゴリズムを使用する通信プロトコルshare(仮称)による通信手段で行われるサーバ機能を提供する接続先の情報である初回時通信データに限り、共通の値をとると解明したことを特徴とする。
【0011】
また、請求項2の記載において、ソフトウェアshare(仮称)が組み込まれたあるコンピュータがそのクライアント機能を発揮して、ソフトウェアshare(仮称)が組み込まれた別のコンピュータが携えているサーバ機能を利用するため接続に行き、その接続後、接続の要求を受け入れたサーバ機能を提供するコンピュータからクライアント機能を発揮しようとしているコンピュータ対し、初回時暗号化アルゴリズムを使用する通信プロトコルshare(仮称)による通信手段にて送られてくるサーバ機能を提供する接続先の情報全158バイトの通信データ先頭10バイトが固定値をとるため、通信データの先頭10バイトに対してのみ解読を行い、通信データが暗号化アルゴリズムを使用する通信プロトコルshare(仮称)による通信手段かどうかの判断は、その結果得られた値と暗号化アルゴリズムを使用する通信プロトコルshare(仮称)が持つ先頭10バイトの共通固定値とを比較して値が一致した場合は、通信データが暗号化アルゴリズムを使用する通信プロトコルshare(仮称)による通信が始まると判断し、暗号化アルゴリズムを使用する通信プロトコルshare(仮称)による通信の遮断が可能であることを特徴とする。
【0012】
請求項3の記載においては、ソフトウェアshare(仮称)が組み込まれたあるコンピュータがそのクライアント機能を発揮して、ソフトウェアshare(仮称)が組み込まれた別のコンピュータが携えているサーバ機能を利用するため接続に行き、その接続後、暗号化アルゴリズムを使用する通信プロトコルshare(仮称)による通信手段で、サーバ機能を提供する接続先の情報である最初の通信データを受信したポート番号の値に対して、ハッシュ関数SHA-1を使用し、ハッシュ値となる固定長の疑似乱数を生成する。このハッシュ値に対し秘密鍵暗号方式RC6の初期化を行い、その初期化作業を施されたハッシュ値20バイトを暗号鍵として生成し、ソフトウェアshare(仮称)が組み込まれたあるコンピュータがそのクライアント機能を発揮して、ソフトウェアshare(仮称)が組み込まれた別のコンピュータが携えているサーバ機能を利用するため接続に行き、その接続後、接続の要求を受け入れたサーバ機能を提供するコンピュータからクライアント機能を発揮しようとしているコンピュータ対し、初回時暗号化アルゴリズムを使用する通信プロトコルshare(仮称)による通信手段にて送られてくるサーバ機能を提供する接続先の情報全158バイトの通信データ先頭10バイトが固定値をとるため、サーバ機能を提供するコンピュータに接続後、暗号化アルゴリズムを使用する通信プロトコルshare(仮称)による初回時通信データ先頭10バイトのみを復号して解読することを特徴とするプログラムを組み込んだshare(仮称)暗号解読処理装置。
【0013】
請求項4の記載においては、ソフトウェアshare(仮称)が組み込まれたあるコンピュータがそのクライアント機能を発揮して、ソフトウェアshare(仮称)が組み込まれた別のコンピュータが携えているサーバ機能を利用するため接続に行き、その接続後、接続の要求を受け入れたサーバ機能を提供するコンピュータからクライアント機能を発揮しようとしているコンピュータ対し、初回時暗号化アルゴリズムを使用する通信プロトコルshare(仮称)による通信手段にて送られてくるサーバ機能を提供する接続先の情報全158バイトの通信データ先頭10バイトが固定値をとるため、通信データの先頭10バイトに対してのみ、本発明方法による解読を行い、通信データが暗号化アルゴリズムを使用する通信プロトコルshare(仮称)による通信手段かどうかの判断は、その結果得られた値と通信プロトコルshare(仮称)が持つソフトウェアshare(仮称)が組み込まれたあるコンピュータがそのクライアント機能を発揮して、ソフトウェアshare(仮称)が組み込まれた別のコンピュータが携えているサーバ機能を利用するため接続に行き、その接続後、接続の要求を受け入れたサーバ機能を提供するコンピュータからクライアント機能を発揮しようとしているコンピュータ対し、初回時暗号化アルゴリズムを使用する通信プロトコルshare(仮称)による通信手段にて送られてくるサーバ機能を提供する接続先の情報全158バイトの通信データ先頭10バイトの共通固定値とを比較して値が一致した場合は、通信データが暗号化アルゴリズムを使用する通信プロトコルshare(仮称)による通信手段が始まると判断し、暗号化アルゴリズムを使用する通信プロトコルshare(仮称)による通信の遮断が可能であることを特徴とするプログラムを組み込んだ通信解析遮断装置。
【発明の効果】
【0014】
本発明の暗号化アルゴリズムを使用する通信プロトコルshare(仮称)の解明は、ソフトウェアshare(仮称)が組み込まれたあるコンピュータがそのクライアント機能を発揮して、ソフトウェアshare(仮称)が組み込まれた別のコンピュータが携えているサーバ機能を利用するため接続に行き、その接続後、全通信から通信プロトコルがshare(仮称)である場合は、その通信が持つ先頭10バイトの共通固定値と比較することで、数々の通信から、通信プロトコルをshare(仮称)であると判断し、暗号化アルゴリズムを使用する通信プロトコルshare(仮称)による通信を遮断できるという利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明の暗号化アルゴリズムを使用する通信プロトコルshare(仮称)の解読は、通信プロトコルshare(仮称)による通信が前提となるため、インターネットを介したファイル共有システムの提供に暗号化アルゴリズムを使用するソフトウェアshare(仮称)が組み込まれたコンピュータとそのコンピュータがインターネットへ接続していることを必要とする。
【0016】
以下、本明細書および図面中において、暗号化アルゴリズムを使用する通信プロトコルshare(仮称)の解読処理を本発明の解読方法により、通信データの先頭10バイトに対し行い、その結果得られた値と本発明の解読方法によるソフトウェアshare(仮称)が組み込まれたあるコンピュータがそのクライアント機能を発揮して、ソフトウェアshare(仮称)が組み込まれた別のコンピュータが携えているサーバ機能を利用するため接続に行き、その接続後、接続の要求を受け入れたサーバ機能を提供するコンピュータからクライアント機能を発揮しようとしているコンピュータ対し、初回時暗号化アルゴリズムを使用する通信プロトコルshare(仮称)による通信手段にて送られてくるサーバ機能を提供する接続先の情報全158バイトの通信データ先頭10バイトの共通固定値とを比較して、値が一致した場合は、通信データが暗号化アルゴリズムを使用する通信プロトコルshare(仮称)による通信手段で通信が始まると判断し、その通信のみの遮断が可能であることを特徴とするプログラムが組み込まれた通信解析遮断装置を、必要に応じ「通信解析遮断装置」と、インターネットを介したファイル共有システムの提供に暗号化アルゴリズムを使用するソフトウェアshare(仮称)が組み込まれたコンピュータを「share(仮称)が組み込まれたコンピュータ」として示している。
【実施例1】
【0017】
図1は、本解明の暗号化アルゴリズムを使用する通信プロトコルshare(仮称)による初回時通信データの形態である。このデータが、接続要求を受け入れたサーバ機能を提供する接続先の情報であり、初回時に全158バイトのデータが通信される場合は、その先頭10バイトに対し、初回時に通信がデータを分割して断片で行われる場合は132バイトまでの先頭の10バイトの通信で暗号解読を行う。
【0018】
図2は、インターネットを介したファイル共有システムの提供に暗号化アルゴリズムを使用するソフトウェアshare(仮称)が組み込まれたコンピュータがインターネットを介してファイルの交換を行おうとしているデータ通信の構成図である。
【0019】
図2の1では、Aがソフトウェアshare(仮称)のクライアント機能を発揮し、インターネットを介して他のコンピュータBに接続し、Bが提供しているファイルをAがその通信プロトコルを暗号化アルゴリズムを使用する通信プロトコルshare(仮称)にて取り込もうとしているデータ通信の構成図である。
【0020】
図2の通信経路(1)は、インターンネットを介し、その通信プロトコルをshare(仮称)にてBからAに行われる予定のデータ通信を示している。
【0021】
図2の通信経路(1)に本発明の通信解析遮断装置を設置すると、ソフトウェアshare(仮称)の機能を使用し、AがBに接続してBからAに暗号化アルゴリズムを使用する通信プロトコルshare(仮称)の通信手段にてBが保持するファイルが取り込まれる前に本発明の通信解析遮断装置にて通信データが受信される。BがAの接続要求を受け、接続後、Bの情報である最初の通信データを受信したポート番号に対してハッシュ値を取り、秘密鍵暗号方式RC6の初期化を行い、その初期化作業を施されたハッシュ値20バイトを暗号鍵として生成し、その初回通信時の10バイトを解読する。
【0022】
その解読結果が、本発明通信解析遮断装置に組み込まれている本発明の解読方法によるソフトウェアshare(仮称)が組み込まれたあるコンピュータがそのクライアント機能を発揮して、ソフトウェアshare(仮称)が組み込まれた別のコンピュータが携えているサーバ機能を利用するため接続に行き、その接続後、接続の要求を受け入れたサーバ機能を提供するコンピュータからクライアント機能を発揮しようとしているコンピュータ対し、初回時暗号化アルゴリズムを使用する通信プロトコルshare(仮称)による通信手段にて送られてくるサーバ機能を提供する接続先の情報全158バイトの通信データ先頭10バイトの共通固定値と一致した場合には、通信予定データが、その通信プロトコルをshare(仮称)であると判断して、遮断できる。
【0023】
本発明の主体は暗号化アルゴリズムを使用するソフトウェアshare(仮称)のサーバ機能面が発信する、接続後初回時通信のデータ解明にあるので、秘密鍵暗号方式の説明は省略する。
【0024】
図2の2では、逆にAがソフトウェアshare(仮称)のサーバ機能を発揮し、インターネットを介して他のコンピュータBからの接続を受け、Aが提供しているファイルをBがその通信プロトコルを暗号化アルゴリズムを使用する通信プロトコルshare(仮称)にて取り込もうとしているデータ通信の構成図である。
【0025】
図2の通信経路(2)は、インターンネットを介し、その通信プロトコルをshare(仮称)にてAからBに行われる予定のデータ通信を示している。
【0026】
図2の通信経路(2)に本発明の通信解析遮断装置を設置すると、ソフトウェアshare(仮称)の機能を使用して、AがBの接続を受け、初回時にAからBに暗号化アルゴリズムを使用する通信プロトコルshare(仮称)の通信手段にてAに関する情報データが発信される。しかるに、Bに取り込まれる前に本発明の通信解析遮断装置にて通信データが受信され、その接続後最初の通信を受信したポート番号に対してハッシュ値を取り、秘密鍵暗号方式RC6の初期化を行い、その初期化作業を施されたハッシュ値20バイトを暗号鍵として生成し、その初回通信時の10バイトを解読する。
【0027】
その解読結果が、本発明通信解析遮断装置に組み込まれている本発明の解読方法によるソフトウェアshare(仮称)が組み込まれたあるコンピュータがそのクライアント機能を発揮して、ソフトウェアshare(仮称)が組み込まれた別のコンピュータが携えているサーバ機能を利用するため接続に行き、その接続後、接続の要求を受け入れたサーバ機能を提供するコンピュータからクライアント機能を発揮しようとしているコンピュータ対し、初回時暗号化アルゴリズムを使用する通信プロトコルshare(仮称)による通信手段にて送られてくるサーバ機能を提供する接続先の情報全158バイトの通信データ先頭10バイトの共通固定値と一致した場合には、通信予定データが、その通信プロトコルをshare(仮称)であると判断して、遮断できる。
【実施例2】
【0028】
図3は、インターネットを介したファイル共有システムの提供に暗号化アルゴリズムを使用するソフトウェアshare(仮称)が組み込まれたコンピュータCがソフトウェアshare(仮称)のクライアント機能を発揮し、インターネットを介して、ソフトウェアshare(仮称)が組み込まれた別のコンピュータEのファイルを取り込もうとしているデータ通信の構成図である。
【0029】
図3のコンピュータD、コンピュータE、コンピュータF、コンピュータGは、構内通信網で接続してデータのやり取りが可能なネットワークシステムを構築している。
【0030】
図3の通信経路(3)は、インターンネットを介し、その通信プロトコルをshare(仮称)にてコンピュータEからコンピュータCに行われる予定のデータ通信を示している。
【0031】
図3の通信経路(3)に本発明の通信解析遮断装置を設置すると、ソフトウェアshare(仮称)の機能を使用し、コンピュータEがコンピュータCの接続を受けコンピュータEからコンピュータCに暗号化アルゴリズムを使用する通信プロトコルshare(仮称)の通信手段にてコンピュータEに関する情報データが発信されるが、インターネットを介する前に本発明の通信解析遮断装置にて通信データが受信され、その接続後最初の通信を受信したポート番号に対してハッシュ値を取り、秘密鍵暗号方式RC6の初期化を行い、その初期化作業を施されたハッシュ値20バイトを暗号鍵として生成し、その初回通信時の10バイトを解読する。
【0032】
その解読結果が、本発明通信解析遮断装置に組み込まれている本発明の解読方法によるソフトウェアshare(仮称)が組み込まれたあるコンピュータがそのクライアント機能を発揮して、ソフトウェアshare(仮称)が組み込まれた別のコンピュータが携えているサーバ機能を利用するため接続に行き、その接続後、接続の要求を受け入れたサーバ機能を提供するコンピュータからクライアント機能を発揮しようとしているコンピュータ対し、初回時暗号化アルゴリズムを使用する通信プロトコルshare(仮称)による通信手段にて送られてくるサーバ機能を提供する接続先の情報全158バイトの通信データ先頭10バイトの共通固定値と一致した場合には、通信予定データが、その通信プロトコルをshare(仮称)であると判断して、遮断できる。
【0033】
また、図3の通信経路(3)に本発明の通信解析遮断装置を設置すると、仮にコンピュータDにもソフトウェアshare(仮称)を組み込んだとしても、コンピュータCの接続を受けコンピュータDからコンピュータCに暗号化アルゴリズムを使用する通信プロトコルshare(仮称)の通信手段にてコンピュータDに関する情報データが発信されるが、同様にインターネットを介する前に本発明の通信解析遮断装置にて通信データが受信され、その接続後最初の通信を受信したポート番号に対してハッシュ値を取り、秘密鍵暗号方式RC6の初期化を行い、その初期化作業を施されたハッシュ値20バイトを暗号鍵として生成し、その初回通信時の10バイトを解読する。
【0034】
その解読結果が、本発明通信解析遮断装置に組み込まれている本発明の解読方法によるソフトウェアshare(仮称)が組み込まれたあるコンピュータがそのクライアント機能を発揮して、ソフトウェアshare(仮称)が組み込まれた別のコンピュータが携えているサーバ機能を利用するため接続に行き、その接続後、接続の要求を受け入れたサーバ機能を提供するコンピュータからクライアント機能を発揮しようとしているコンピュータ対し、初回時暗号化アルゴリズムを使用する通信プロトコルshare(仮称)による通信手段にて送られてくるサーバ機能を提供する接続先の情報全158バイトの通信データ先頭10バイトの共通固定値と一致した場合には、通信予定データが、その通信プロトコルをshare(仮称)であると判断して、同様に遮断できる。
【実施例3】
【0035】
図4は、インターネットを介したファイル共有システムの提供に暗号化アルゴリズムを使用するソフトウェアshare(仮称)が組み込まれたコンピュータCが、図3とは逆にソフトウェアshare(仮称)のサーバ機能を発揮し、インターネットを介して、ソフトウェアshare(仮称)が組み込まれた別のコンピュータEが提供しているファイルを取り込もうとしているデータ通信の構成図である。
【0036】
図4のコンピュータD、コンピュータE、コンピュータF、コンピュータGは、構内通信網で接続してデータのやり取りが可能なネットワークシステムを構築している。
【0037】
図4の通信経路(4)は、インターンネットを介し、その通信プロトコルをshare(仮称)にてコンピュータCからコンピュータEに行われる予定のデータ通信を示している。
【0038】
図4の通信経路(4)に本発明の通信解析遮断装置を設置すると、ソフトウェアshare(仮称)の機能を使用し、コンピュータCがコンピュータEの接続を受け、コンピュータCからコンピュータEに暗号化アルゴリズムを使用する通信プロトコルshare(仮称)の通信手段にてコンピュータCに関する情報データが発信される。しかるに、コンピュータEに取り込まれる前に本発明の通信解析遮断装置にて通信データが受信され、その接続後最初の通信を受信したポート番号に対してハッシュ値を取り、秘密鍵暗号方式RC6の初期化を行い、その初期化作業を施されたハッシュ値20バイトを暗号鍵として生成し、その初回通信時の10バイトを解読する。
【0039】
その解読結果が、本発明通信解析遮断装置に組み込まれている本発明の解読方法によるソフトウェアshare(仮称)が組み込まれたあるコンピュータがそのクライアント機能を発揮して、ソフトウェアshare(仮称)が組み込まれた別のコンピュータが携えているサーバ機能を利用するため接続に行き、その接続後、接続の要求を受け入れたサーバ機能を提供するコンピュータからクライアント機能を発揮しようとしているコンピュータ対し、初回時暗号化アルゴリズムを使用する通信プロトコルshare(仮称)による通信手段にて送られてくるサーバ機能を提供する接続先の情報全158バイトの通信データ先頭10バイトの共通固定値と一致した場合には、通信予定データが、その通信プロトコルをshare(仮称)であると判断して、遮断できる。
【産業上の利用可能性】
【0040】
暗号化アルゴリズムを使用する通信プロトコルshare(仮称)の解読により、通信プロトコルをshare(仮称)である場合、その通信の遮断ができるため、興味本位で安易にインターネットを介したファイル共有システムの提供に暗号化アルゴリズムを使用するソフトウェアshare(仮称)を組み込み、使用したがための情報流出防止、情報漏洩等が発生した場合は再発防止、被害の最小化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】ソフトウェアshare(仮称)による接続後サーバ機能を携えたコンピュータから発信される初回時通信データの形態である。
【図2】通信解析遮断装置の実施方法を示した説明図である。(実施例1)
【図3】通信解析遮断装置の実施方法を示した説明図である。(実施例2)
【図4】通信解析遮断装置の実施方法を示した説明図である。(実施例3)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターネットを介したファイル共有システムの提供に暗号化アルゴリズムを使用するソフトウェアshare(仮称)の暗号化解読処理方法。
【請求項2】
インターネットを介したファイル共有システムの提供に暗号化アルゴリズムを使用するソフトウェアshare(仮称)の暗号化解読処理方法を利用し、コンピュータ等の電子機器間で通信するための手順となる通信プロトコルをshare(仮称)とする通信を遮断する方法。
【請求項3】
インターネットを介したファイル共有システムの提供に暗号化アルゴリズムを使用するソフトウェアshare(仮称)の暗号化解読処理方法を組み込んだshare(仮称)暗号解読処理装置。
【請求項4】
インターネットを介したファイル共有システムの提供に暗号化アルゴリズムを使用するソフトウェアshare(仮称)の暗号化解読処理方法を利用し、コンピュータ等の電子機器間で通信するための手順となる通信プロトコルをshare(仮称)とする通信を遮断する方法を組み込んだ通信遮断装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−133362(P2007−133362A)
【公開日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【国際特許分類】
【公開請求】
【出願番号】特願2006−168205(P2006−168205)
【出願日】平成18年6月17日(2006.6.17)
【出願人】(500517318)ネットエージェント株式会社 (8)
【Fターム(参考)】