説明

検査枠作成方法及び検査枠作成システム

【課題】 複雑な検査領域の形状であっても容易に検査領域を設定することができる検査枠作成方法及び検査枠作成システムを提供することを目的とする
【解決手段】 被検査対象物を打ち抜く木枠の打ち抜き面のDXFデータ3を画像データに変換し、変換された木枠画像データと、良否判定の基準となるマスタ画像データ2とを表示部10に表示し、前記表示部10に表示されたマスタ画像に対応させて、前記木枠画像のサイズ及び位置を変更して、被検査対象物を打ち抜く状態を想定した打ち抜き想定画像を作成し、前記打ち抜き想定画像に基づいて、検査領域と検査不要領域とを区分した検査枠データを作成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、木枠によって打ち抜かれる印刷物の良否検査に関するものであり、特に複雑な形状の打ち抜きを行うときの検査領域と検査不要領域とを区分けする検査枠を作成する検査枠作成方法及び検査枠作成システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在、印刷物の検査方法としては、印刷物として使用する領域と使用しない領域とに区分けし、使用する領域のみをマスタ画像と比較して印刷の良否を判定している。
例えば、印刷製品が本のときには、特殊な形状のものを除き本の縦幅及び横幅がほぼ決まっているため、本のサイズに応じて印刷する用紙幅が決定されている。そこで、印刷物の各紙幅に対して予め矩形の検査領域をそれぞれ設定しておき、この各紙幅の中から検査対象の紙幅を選択することで該紙幅に対応した検査領域を設定している(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
一方、印刷製品が図4に示すような箱などの包装箱構成体の場合には、前述した本のときのように検査領域が単純な矩形ではなく、直線や曲線等が組み合わさった複雑な形状であった。しかしながら、前記包装箱構成体は、図2に示すように文字13や図柄14等を枚葉紙に多面付けされて印刷し、印刷の良否を検査した後に木枠を用いて必要な部分を打ち抜いているが、被検査対象の印刷物は、図4に示すような切取線16や折り線17等が表示されていないため、打ち抜きによって製品として使用する領域と不使用領域とを区分けすることが困難であった。また、製品として使用する領域と不使用領域とを分かるようにするために、図4に示したような切取線16や折り線17等も同時に印刷することも可能であるが、木枠による打ち抜き位置がずれることが少なからずあり、切取線等の不要な線が打ち抜き後の製品に残るため、より多くの不良品を発生させることとなる。そこで、図2に示すように切取線等を印刷せずに、作業者が検査装置を操作し、表示部に表示された図2で示した画像に基づいて直線や曲線を組み合わせて検査領域を設定し、設定された検査領域のみを検査していた。
【特許文献1】特開平9−99546号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述の特許文献1記載の発明は、印刷製品が本であり、紙片の端のみが切断されるという特殊な条件のため、紙幅と検査領域とを対応させることができたが、例えば箱等のように検査領域が単なる矩形ではないときや、多面付けして印刷するときには検査領域の形状が複雑となり、紙幅に対応させて検査領域を設定することは不可能であった。
また、組み立て後に箱体となる印刷物は、図2に示すように、文字や図柄を枚葉紙等に印刷し、印刷物を検査した後に、必要な部分を木枠で切り取っている。しかし、印刷物には図4に示すような切取線16や折り線17が印刷されていないので、切取線を想定しながら検査枠を作成しなければならなかった。さらに、検査者が検査装置に備えられている操作パネルを操作し、直線や曲線等の数種類の図形を組み合わせて検査枠を作成しており繁雑な作業を行う必要性があった。また、上述したように、検査領域を手作業で設定するので、検査領域を小さく設定するときには、不良印刷も良印刷と判定していた。
【0005】
本願発明は係る問題に鑑み、複雑な検査領域の形状であっても容易に検査領域を設定することができる検査枠作成方法及び検査枠作成システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願発明に係る検査枠作成方法は、被検査対象物を打ち抜く木枠の打ち抜き面のDXFデータを画像データに変換し、変換された木枠画像データと、良否判定の基準となるマスタ画像データとを表示部に表示し、前記表示部に表示されたマスタ画像に対応させて、前記木枠画像のサイズ及び位置を変更して、被検査対象物を打ち抜く状態を想定した打ち抜き想定画像を作成し、前記打ち抜き想定画像に基づいて、検査領域と検査不要領域とを区分した検査枠データを作成することを特徴とする。
また、本願発明に係る検査枠作成システムは、被検査対象物を打ち抜く木枠の打ち抜き面のDXFデータを木枠画像データに変換するDXFデータ変換手段と、前記DXFデータ変換手段によって変換された木枠画像データと、良否判定の基準となるマスタ画像データとを表示部に表示する表示手段と、ユーザが操作部を操作することで、前記表示部に表示された木枠画像の位置及びサイズを変更し、変更された木枠画像と、マスタ画像とを重ね合わせて被検査対象物を打ち抜く状態を想定した打ち抜き想定画像を作成する打ち抜き想定画像作成手段と、前記打ち抜き想定画像作成手段によって作成された打ち抜き想定画像に基づいて、検査領域と検査不要領域とに区分された検査枠データを作成する検査枠データ作成手段とを備えることを特徴とするものである。
従って、被検査対象物を打ち抜く木枠の打ち抜き面のDXFデータに基づいて検査枠を作成するので、作業者が直線や曲線等を組み合わせて検査枠を作成するというような繁雑な作業をしなくてもよい。又、マスタ画像と木枠画像とを重ね合わせて、被検査対象物を打ち抜いた状態の画像を表示して検査枠を作成しているので、検査枠を間違って設定することがない。
【0007】
前記打ち抜き想定画像を作成したときの前記木枠画像を変更したサイズ及び変更した位置のデータと、前記打ち抜き想定データとを記録してもよい。
【0008】
前記検査領域を、複数の検査レベルに区分してなる請求項1又は2記載の検査枠作成方法。
【発明の効果】
【0009】
本願発明に係る検査枠作成方法及び検査枠作成システムによれば、木枠の打ち抜き面のDXFデータを画像データに変換し、この木枠画像と、マスタ画像とを重ね合わせて被検査対象物を打ち抜くときを想定して検査枠データを作成しているので、検査枠を間違って作成することがなくなる。
また、木枠の打ち抜き面のDXFデータを画像データに変換し、この木枠画像に基づいて検査領域と検査不要領域とを設定しているので、直線や曲線等を組み合わせて検査枠を作成する必要が無く、繁雑な作業を行わなくて済み、繁雑な作業をしなくてもよく、作業の効率化を図ることができる。
また、殆どのCADで出力可能な汎用性の高いDXFデータに基づいて木枠画像データを作成しているので、CADプログラムの種類に関係なく木枠画像データを作成することができる。
【0010】
また、打ち抜き想定画像を作成したときの木枠画像データの変更サイズ及び位置のデータを記録しているので、マスタ画像が異なるが同じ木枠を使用するときには、木枠画像を記録したサイズや位置に変更させることによって、打ち抜き想定画像を作成することが可能となる。また、打ち抜き想定画像を記録しているので、
【0011】
また、検査領域を複数の検査レベルに区分するので、貼着片、差込片、折込片等の箱体に組み立てたときに直接視認しない領域の検査レベルを低く設定したり、商品の写真や名称等の重要度の高い印刷部分の検査レベルを高く設定することができるので、印刷内容や組み立てた後の状態を考慮した検査を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本願発明に係る検査枠作成方法及び検査枠作成システムの実施例を、図面に基づいて説明する。
図1は検査枠作成システムのブロック図である。図2は、枚葉紙に文字13,…,13や図柄14,…,14を印刷した被検査対象物12を説明した図であり、4つの包装箱構成体を多面付けして印刷した状態を示している。図3は、図2で示した被検査対象物12を打ち抜く木枠の打ち抜き面を説明した図であり、実線は切断線(切取用刃)16を示し、一点鎖線は折り線(折り用刃)17を示している。図4は、包装箱構成体が印刷された枚葉紙を、木枠で打ち抜く状態を想定した図である。図5は、図1で示した被検査対象物の検査枠を説明した図である。
【0013】
本願発明に係る検査枠作成方法及び検査枠作成システムは、図2に示すように印刷され、且つ木枠によって打ち抜かれる被検査対象物12に対して、図5に示すような検査領域と検査不要領域とを区分けする検査枠を作成するものである。
【0014】
本願発明に係る検査枠作成システム1は、図1に示すように、DXFデータ変換手段5と、記録手段6と、打ち抜き想定画像作成手段7と、検査枠データ作成手段8と、表示手段9とによって構成されている。そして、検査枠作成システム1を操作する操作部4と、表示部10と、検査装置11とが接続されている。前記DXFデータ変換手段5、記録手段6、打ち抜き想定画像作成手段7、検査枠データ作成手段8、表示手段9とは、一台のコンピュータに備えさせてもよいが、複数台のコンピュータが連携して前記検査枠作成システム1を構成するようにしてもよい。
【0015】
前記DXFデータ変換手段5は、DXFデータ3を図3に示すような画像データに変換する手段である。前記画像データの形式としては、Bitmap形式やTIFF形式やJPEG形式やGIF形式等の画像データであるが、その他のラスタ画像データやベクトル画像データであってもよい。前記DXFデータ3は、被検査対象物である印刷物を打ち抜く木枠の打ち抜き面の形状を示したCADのデータである。つまり、前記DXFデータ変換手段によって、打ち抜き面の刃等の位置や形状が分かるようになる。また、DXF形式のデータは殆どのCADプログラムで使用することが可能なデータ形式であるので汎用性も高く、CADプログラムの種類に関係なく画像データに変換することができる。後述するようにマスタ画像と木枠画像とを重ね合わせ、該2つの画像を同時に認識できるようにするため、前記木枠画像データの背景色が透明になるように、DXFデータから画像データに変換することが好ましい。なお、前記マスタ画像データ2の背景色を透明にしてもよい。
【0016】
前記打ち抜き想定画像作成手段7は、操作者が操作部4を操作して表示部10に表示された前記木枠画像の位置(上下左右方向の位置、回転方向の位置)、拡大及び縮小等のサイズを変更し、変更された木枠画像と、図2で示した被検査対象物12のマスタ画像とを重ね合わせて被検査対象物を打ち抜く状態を想定した打ち抜き想定画像を作成し、表示部10に図4に示す打ち抜き想定画像を表示させる手段である。
【0017】
前記検査枠データ作成手段8は、前記打ち抜き想定画像作成手段7によって作成された打ち抜き想定画像に基づいて表示部10に表示された打ち抜き想定画像を、操作者が操作部4を操作することによって、検査領域と検査不要領域とを区分けした検査枠データを作成を作成する手段である。また、作成された検査枠データを検査装置11に送信する手段でもある。
又検査枠データ作成手段8は、検査領域を複数の検査レベルを設定してもよい。例えば、図5に示すように、箱体に組み立てたときに外部から視認できる領域20の検査レベルを強く設定し、箱体に組み立てたときに外部から視認できない領域21,22,23の検査レベルを弱く設定する。このように検査領域を複数の領域に区分けし、該領域毎に検査レベルを設定することができるので、商品名、商品の写真、会社名等が印刷された領域の検査精度を高くし、貼着片23や差込片21や折込片22の検査精度を低くすることができる。
【0018】
前記記録手段6は、前記打ち抜き想定画像作成手段7によって変更された木枠画像の位置データ、変更されたサイズデータ、変更された木枠画像データ、及び前記打ち抜き想定データ等を記録する手段である。
【0019】
前記表示手段9は、前記表示部10にマスタ画像、木枠画像、打ち抜き想定画像等の各種画像を表示する手段である。
【0020】
次に、図6に示した検査枠作成方法のフロー図に基づいて印刷物の検査枠作成方法について説明する。
【0021】
まず、予め作成したデータに基づいて図2に示すような良否判定の基準となるマスタ製品を印刷する。このマスタ製品は、4つの包装箱構成体が多面付けされており、1つの包装箱構成体には、文字13や図柄14が印刷されている。なお、図2では文字13や図柄14を簡素化して示している。そして、前記マスタ製品を撮像部(図示しない)で撮影し、撮影した画像をマスタ画像データ2(図1参照)とする。マスタ画像データ2は、検査枠作成装置が備えている記録手段6や他の記録手段や記録媒体に記録する。
【0022】
作業者は、印刷物の良否判定を行う被検査対象物12に対応したマスタ画像データ2を検査枠作成システム1に読み込ませ、該マスタ画像データ2を表示部10に表示させる(S1)。
【0023】
そして、前記被検査対象物12を打ち抜く木枠のDXFデータ3を、検査枠作成システム1に読み込ませる(S2)。
読み込まれたDXFデータ3は、前記DXFデータ変換手段5によって図3に示す木枠画像データに変換される(S3)。なお、変換された木枠画像データは、背景色が透明な画像のデータである。
【0024】
前記マスタ画像データ2と前記木枠画像データとに基づいて、前記表示手段9は、前記図2及び図3で示したマスタ画像と木枠画像とを重ね合わせて表示する(S4)。このとき、前記マスタ画像と前記木枠画像とを異なったレイヤに備えさせ、木枠画像のレイヤをマスタ画像のレイヤより上方になるようにして表示する。このように表示することで、マスタ画像に対して木枠画像の位置ずれやサイズの違い等が認識し易くなっている。
【0025】
つぎに、操作者は表示部10に表示されているマスタ画像と木枠画像を見ながら、操作部4を操作し、図4に示すような被検査対象物を打ち抜く状態になるように前記木枠画像の位置及びサイズを変更させる(S5)。なお、前記木枠画像を変更するだけでなく、マスタ画像の位置やサイズも変更してもよい。
そして、表示部10に図4に示すように、文字13、図柄14等に対して、切取線16、折り線17等の位置及びサイズが一致するように操作し、被検査対象物12を打ち抜いた状態の打ち抜き想定画像を作成し、前記表示部10に該打ち抜き想定画像を表示する(S6)。
【0026】
打ち抜き想定画像が作成されると、該打ち抜き想定画像を作成するために前記木枠画像を変更したサイズ(拡大率、縮小率)のデータ、変更した位置のデータ(X軸、Y軸の移動量)、打ち抜き想定画像データを前記記録手段6に記録する(S7)。記録する方法としては、前記DXFデータ3及びマスタ画像データ2のいずれか一方又は双方に、該変更したサイズのデータ、該変更した位置のデータ、該打ち抜き想定画像データを紐づけして記録させることにより、マスタ画像データ2に基づいて、打ち抜き想定画像データを選択することや、DXFデータ3から木枠画像に対する変更する位置やサイズのデータを選択することが可能となる。
表示部10に打ち抜き想定画像が表示されると、操作部を操作して折り線17を削除する(S8)。
【0027】
そして、前記切取線16に基づいて、検査領域と検査不要領域とを区分けした検査枠を作成する(S9)。例えば、図4の切取線16で囲まれた領域を検査領域とし、それ以外の領域を検査不要領域として指定する。このように、前記切取線16の位置やサイズの変更を全く行わず該切取線16を検査枠として設定してもよいが、切取線16で囲まれている領域から囲まれていない領域(被検査対象物12の端側の領域)に所定の大きさ(例えば、5mm程度の領域)だけ広げた領域を検査領域とし、該広げた検査領域と検査不要領域との境界を検査枠として設定することもできる。このように所定の大きさだけ検査枠を広くすることにより、本来は打ち抜き後に製品として使用されない箇所に印刷不良が存在したときでも不良品と判定されるが、打ち抜き時の打ち抜き位置がずれたとしても、打ち抜かれた製品の良否判定を行っているので、打ち抜き作業によって発生した誤差に対応した、印刷物の良否判定を行うことができる。
【0028】
検査枠を設定した後、検査領域を複数の検査レベルに区分けする(S10)。例えば、検査レベルは、包装箱構成体に印刷された商品名や会社名等の印刷された部分20については、検査レベルを高く設定し、逆に、包装箱構成体に組み立てたときに貼着される部分23や包装箱構成体の内部に隠れる部分21,22のような部分の検査レベルを低く設定する。
そして、図5に示すように複数の検査レベルに区分けした検査枠データを前記記録手段6に記録し(S11)、検査装置11にも送信する(S12)。
【0029】
このように、木枠の打ち抜き面のDXFデータに基づいて印刷物の良否を判定する検査領域を決定しているので、検査装置のパネルを操作して手作業で検査枠を作成する必要性が無いので、繁雑な作業をする必要性がなく、素早く検査枠を作成することができ、作業効率を高めることができる。
【0030】
また、前記記録手段6に検査枠データを記録しているので、次のロットの検査を行うときには、該記録手段6に記録されているデータに基づいて検索枠を設定することができる。また、マスタ画像のデザインが異なっていても、同じ木枠を用いて打ち抜きを行うときには、木枠の打ち抜き面のDXFデータとステップ7で記録した木枠画像を変更したサイズのデータや、変更した位置のデータに基づいて検査枠を設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】検査枠作成システムのブロック図である。
【図2】文字や図柄を印刷した被検査対象物を説明した図である。
【図3】木枠の打ち抜き面を説明した図である。
【図4】包装箱構成体が印刷された枚葉紙を、木枠で打ち抜く状態を想定した図である。
【図5】被検査対象物の検査枠と検査レベルとを説明した図である。
【図6】検査枠作成方法のフロー図である。
【符号の説明】
【0032】
1 検査枠作成システム
2 マスタ画像データ
3 DXFデータ
4 操作部
5 データ変換手段
6 記録手段
7 打ち抜き想定画像作成手段
8 検査枠データ作成手段
9 表示手段
10 表示部
11 検査装置
12 被検査対象物
13 文字
14 図柄
16 切取線
17 折り線
18 マスタ画像と木枠画像とを重ね合わせた画像
19 検査領域画像
20 外部から視認できる領域
21 差込片
22 折込片
23 貼着片


【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検査対象物を打ち抜く木枠の打ち抜き面のDXFデータを画像データに変換し、
変換された木枠画像データと、良否判定の基準となるマスタ画像データとを表示部に表示し、
前記表示部に表示されたマスタ画像に対応させて、前記木枠画像のサイズ及び位置を変更して、被検査対象物を打ち抜く状態を想定した打ち抜き想定画像を作成し、
前記打ち抜き想定画像に基づいて、検査領域と検査不要領域とを区分した検査枠データを作成することを特徴とする検査枠作成方法。
【請求項2】
前記打ち抜き想定画像を作成したときの前記木枠画像を変更したサイズ及び変更した位置のデータと、前記打ち抜き想定データとを記録してなる請求項1記載の検査枠作成方法。
【請求項3】
前記検査領域を、複数の検査レベルに区分してなる請求項1又は2記載の検査枠作成方法。
【請求項4】
被検査対象物を打ち抜く木枠の打ち抜き面のDXFデータを木枠画像データに変換するDXFデータ変換手段と、
前記DXFデータ変換手段によって変換された木枠画像データと、良否判定の基準となるマスタ画像データとを表示部に表示する表示手段と、
ユーザが操作部を操作することで、前記表示部に表示された木枠画像の位置及びサイズを変更し、変更された木枠画像と、マスタ画像とを重ね合わせて被検査対象物を打ち抜く状態を想定した打ち抜き想定画像を作成する打ち抜き想定画像作成手段と、
前記打ち抜き想定画像作成手段によって作成された打ち抜き想定画像に基づいて、検査領域と検査不要領域とに区分された検査枠データを作成する検査枠データ作成手段とを備えることを特徴とする検査枠作成システム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−74069(P2008−74069A)
【公開日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−259226(P2006−259226)
【出願日】平成18年9月25日(2006.9.25)
【出願人】(000109200)ダックエンジニアリング株式会社 (13)
【Fターム(参考)】