説明

樹脂成形材料及びそれを用いた樹脂成形品

【課題】樹脂成形品の表面に大理石調の質感を表出する新規な樹脂成形材料を提供する。
【解決手段】樹脂成形材料は、熱硬化性樹脂に添加物が添加配合されたものである。添加物は、低収縮樹脂材と、充填材と、着色剤と、長さ300〜500μm、幅11〜17μm及び厚み5〜13μmの横断面略矩形状の着色繊維材10と、ガラス繊維と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱硬化性樹脂に添加物が添加配合された樹脂成形材料及びそれを用いた樹脂成形品に関する。
【背景技術】
【0002】
シートモールディングコンパウンド(SMC)やバルクモールディングコンパウンド(BMC)といった樹脂材料をプレス加工することにより、表面に大理石調などの質感の柄模様を表出させた洗面台や浴槽等の樹脂成形品を成形する技術が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、透明もしくは半透明の樹脂内に着色した直径10〜50μm、長さ0.1〜2.0mmのセルロース繊維体を0.05〜10重量%混入してなるゲルコート層と、着色および強化した層からなる模様付合成樹脂成形体が開示されている。そして、同文献には、これによれば、有色模様を形成したゲルコート層は着色繊維体により分散して模様を形成するので、少量の混入量により、着色、模様付け効果が大きく、また、少量により着色、模様付けを行うことができるので、表面ゲルコート層の耐熱性や強度を減ずることもない、と記載されている。
【特許文献1】特許第2564417号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本出願の目的は、樹脂成形品の表面に大理石調の質感を表出する新規な樹脂成形材料及びそれを用いた樹脂成形品を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、熱硬化性樹脂に添加物として所定寸法の横断面略矩形状の着色繊維材を添加配合したものを成形用の樹脂成形材料とすることにより、それを用いて成形した樹脂成形品の表面に大理石調の質感を表出しうることを見出し、本発明に想到したものである。
【0006】
上記目的を達成する本発明は、熱硬化性樹脂に添加物が添加配合された樹脂成形材料であって、
上記添加物は、低収縮樹脂材と、充填材と、着色剤と、長さ300〜500μm、幅11〜17μm及び厚み5〜13μmの横断面略矩形状の着色繊維材と、ガラス繊維と、を含む。
【0007】
上記構成の本発明の樹脂成形材料によれば、これを加熱及び加圧して成形した樹脂成形品において、表面に着色繊維材による流れ模様が表れ、それによって雲状の大理石調の質感が表出される。
【0008】
ここで、着色繊維材は、横断面略矩形の棒状に形成されており、その長さ方向の寸法が長さで、横断面である略矩形の長尺辺の寸法が幅で、短尺辺の寸法が厚みである。着色繊維材の長さが300μm以上500μm以下であることを要するのは、300μmよりも短いと、樹脂成形品の表面に表出される着色繊維材による流れ模様が不鮮明となり、一方、500μmよりも長いと、樹脂成形品の表面に繊維自体が明瞭に表出されて意匠性が低くなるからである。また、着色繊維材の幅が11μm以上17μm以下であることを要するのは、11μmよりも狭いと、樹脂成形品の表面に表出される着色繊維材による流れ模様が不鮮明となり、一方、17μmよりも広いと、樹脂成形品の表面に繊維自体が明瞭に表出されて意匠性が低くなるからである。さらに、着色繊維材の厚みが5μm以上13μm以下であることを要するのは、5μmよりも薄いと、樹脂成形品の表面に表出される着色繊維材による流れ模様が不鮮明となり、一方、13μmよりも厚いと、樹脂成形品の表面に繊維自体が明瞭に表出されて意匠性が低くなるからである。着色繊維材の長さ、幅及び厚みは、いずれも数平均値である。例えば、100本の着色繊維材の着色繊維材のそれぞれの長さ、幅及び厚みを電子顕微鏡で観察しながら計測した後、長さ、幅及び厚みのそれぞれを数平均する。
【0009】
本発明の樹脂成形材料は、上記着色剤が、樹脂成形品をJIS Z8721−1993で規定される明度が5以上の色に着色するものであってもよい。
【0010】
上記の構成によれば、樹脂成形品が白色系の色に着色されるので、その表面に表出される着色繊維材による流れ模様による大理石調の質感がより一層鮮明となる。
【0011】
本発明の樹脂成形材料は、上記着色繊維材が、変色防止処理された着色レーヨン繊維であるものであってもよい。
【0012】
上記構成のように、着色繊維材が変色防止処理された着色レーヨン繊維であると、結果として耐候性に優れた樹脂成形品を得ることができる。
【発明の効果】
【0013】
以上の通り、本発明によれば、これを用いた樹脂成形品の表面に、着色繊維材による流れ模様による雲状の大理石調の質感を表出させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0015】
本発明の実施形態に係る樹脂成形材料は、プレス成形用途に用いられるものである。
【0016】
この樹脂成形材料は、ベースとなる熱硬化性樹脂に添加物が添加配合されたものである。
【0017】
熱硬化性樹脂は、加圧下で加熱することにより固化して樹脂成形品の外形を形成するものであり、一旦、固化すると最初の性質を損うことなく再溶融、或いは、再成形できない性質を有する。熱硬化性樹脂としては、例えば、ビニルエステル樹脂や不飽和ポリエステル樹脂を挙げることができる。不飽和ポリエステル樹脂の場合、樹脂成形品の表面に巣が生じないようにすると共に、表面の平滑性を得るために、全体に対するその含有量を10.0〜45.0質量%とするのがよい。
【0018】
添加物は、樹脂成形品の品質や成形性の改善を図るものであり、低収縮樹脂材と、硬化剤と、内部離型剤と、重合禁止剤と、充填材と、着色繊維材と、着色剤と、増粘剤と、ガラス繊維とを含む。
【0019】
低収縮樹脂材は、熱硬化性樹脂に分散することで、熱硬化性樹脂が高温下で硬化して樹脂成形品が成形された後、それが冷却される過程で収縮するのを抑制する。低収縮樹脂材としては、例えば、ポリスチレン樹脂をスチレンに溶解させたもの等を挙げることができる。低収縮樹脂材は、樹脂成形品の表面に巣が生じないようにすると共に、表面の平滑性を得るために、全体に対するその含有量を1.0〜25.0質量%とするのがよい。
【0020】
硬化剤は、熱硬化性樹脂の硬化反応の開始を開始させる。硬化剤としては、例えば、パーカーボネート系のものやアルキルパーエステル系のものを挙げることができる。
【0021】
内部離型剤は、樹脂成形品の金型からの脱型を容易にする。内部離型剤としては、例えば、ステアリン酸亜鉛等を挙げることができる。
【0022】
重合禁止剤は、樹脂成形材料が金型にセットされて所定の温度になるまで熱硬化性樹脂が硬化反応を起こさないように反応制御する。重合禁止剤としては、例えば、クペンアルミ塩等を挙げることができる。
【0023】
充填材は、増量材となるものである。充填材としては、例えば、水酸化アルミニウムや炭酸カルシウム等を挙げることができる。充填材は、樹脂成形品の表面の平滑性を得ると共に、樹脂成形材料として硬くなり過ぎないようにするために、全体に対するその含有量を20.0〜70.0質量%とするのがよい。
【0024】
着色繊維材10は、例えば図1に示すように、各面に長さ方向に延びる複数の突条が並行に設けられた横断面略矩形状の短繊維であり、それが成形時に流動することで樹脂成形品の表面に流れ模様を表し、それによって樹脂成形品に雲状の大理石調の質感を表出する加飾材である。着色繊維材10は、数平均の長さが300〜500μmで、幅が11〜17μm及び厚みが5〜13μmである。着色繊維材10の長さが300μmよりも短い、或いは、幅が11μmよりも狭い、或いは、厚みが5μmよりも薄いと、樹脂成形品の表面に表出される着色繊維材10による流れ模様が不鮮明となってしまう。着色繊維材10の長さが500μmよりも長い、或いは、幅が17μmよりも広い、或いは、厚みが13μmよりも厚いと、樹脂成形品の表面に繊維自体が明瞭に表出されて意匠性が低くなってしまう。
【0025】
着色繊維材10は、有機繊維や無機繊維の短繊維を着色したものである。着色繊維材10として用いられる有機繊維としては、例えば、綿や絹や麻等の天然繊維、セルロースを再生して得られるレーヨン繊維等の再生繊維、ナイロン繊維やポリエステル繊維等の化学繊維などを挙げることができる。着色繊維材10として用いられる無機繊維としては、例えば、金属繊維、ガラス繊維などを挙げることができる。着色繊維材10は、ヤーン状態の繊維を染色した後、長さ方向に所定ピッチでカットすることで製造することができる。また、ヤーン状態の繊維を長さ方向に所定ピッチでカットした短繊維を染色するようにしてもよい。この着色繊維材10として紫外線変色防止処理された着色レーヨン繊維を用いると、結果として耐候性に優れた樹脂成形品を得ることができる。
【0026】
着色剤は、樹脂成形品を着色する。着色剤は、酸化チタンによる白色をベースとし、それに着色すべき色に応じた物質が組み合わされて構成される。樹脂成形品が白色系の色に着色されると、その表面に表出される着色繊維材10の流れ模様による大理石調の質感がより一層鮮明となるので、着色剤は、樹脂成形品をJIS Z8721−1993で規定される明度が5以上の色に着色するものであるのが好ましい。着色剤は、樹脂のベース色及びガラス繊維が見えて樹脂成形品に大理石調の質感が得られにくくなるのを防ぐと共に、樹脂成形材料の粘度が低くなって成形が困難とならないようにするために、全体に対するその含有量を0.1〜10.0質量%とするのがよい。
【0027】
増粘剤は、樹脂成形材料が成形用材料として要求される粘度を呈するように増粘する。増粘剤としては、例えば、酸化マグネシウム等を挙げることができる。
【0028】
ガラス繊維は、樹脂成形品を補強する。ガラス繊維は、カット性及び成形性を良好にするために、その長さが6.35〜25.4mmであるのがよい(このガラス繊維の長さも数平均値である。)。ガラス繊維は、樹脂成形品の十分な強度を得ると共に、樹脂成形品の表面にガラス繊維が表出するのを防ぐために、全体に対するその含有量を0.1〜35.0質量%とするのがよい。
【0029】
添加物として、その他に必要に応じてシランカップリング剤や分離防止剤を含めてもよい。これらは、樹脂成形品が偏平で肉厚がほぼ均一である場合には添加配合する必要はないが、樹脂成形品が肉厚の異なる部分を有したりリブを有する場合には添加配合する必要がある。
【0030】
以上の樹脂成形材料は、SMCやBMCとされて樹脂成形品の成形加工に供される。
【0031】
前者の場合、熱可塑性樹脂及びガラス繊維を除く添加物を混練したコンパウンドを樹脂シート表面に積層したものを一対作製し、その一方のコンパウンド表面にガラス繊維を散布した後、その上に他方をコンパウンド表面同士が向き合うように貼り合わせることによりシート状のSMCが得られ、それがプレス成形に供される。例えば、SMCを、各々、所定の温度に調温された上金型及び下金型間に設け、それをプレス成形することにより、熱硬化性樹脂が架橋反応を起こして硬化し、それによって上下金型によって規定される形状に保形された洗面台や浴槽等の樹脂成形品が成形される。そして、その樹脂成形品には、表面に大理石調の質感が表出される。なお、熱可塑性樹脂及び全ての添加物を混練したものをシート状に成形してもSMCを得ることができる。
【0032】
後者の場合、熱硬化性樹脂及び添加物を混練装置に投入して混練することにより塊状のBMCが得られ、それがプレス成形、トランスファー成形、射出成形に供される。
【0033】
以上のような樹脂成形材料によれば、これを加熱及び加圧して成形した樹脂成形品において、表面に着色繊維材10による流れ模様が表れ、それによって雲状の大理石調の質感が表出させることができる。
【実施例】
【0034】
(試験評価サンプル)
以下の例1〜7のSMCを準備した。なお、それぞれの構成は表1にも示す。
【0035】
<例1>
不飽和ポリエステル樹脂(ジャパンコンポジット社製 商品名:N−21B)、低収縮樹脂(ジャパンコンポジット社製 商品名:AT−111)、充填材である水酸化アルミニウム(日本軽金属社製 商品名:BK−153)、充填材である炭酸カルシウム(日東粉化工業社製 商品名:Sライト#1200)、加飾材である着色レーヨン繊維A(長さ550μm、幅52μm及び厚み25μm)、及び、その他硬化剤等を混練したコンパウンドを樹脂シート表面に積層したものを一対作製し、その一方のコンパウンド表面に長さ12.7mmのガラス繊維を散布した後、その上に他方をコンパウンド表面同士が向き合うように貼り合わせたシート状のSMCであって、不飽和ポリエステル樹脂の含有量を22.24質量%、低収縮樹脂の含有量を5.56質量%、充填材である水酸化アルミニウムの含有量を22.24質量%、充填材である炭酸カルシウムの含有量を22.24質量%、加飾材である着色繊維材Aの含有量を0.42質量%、ガラス繊維の含有量を23.07%としたものを例1とした。なお、ガラス繊維の散布は、ガラスロービンから引き出されたガラス長繊維をガラスチョッパーで切断しながら行ったが、このときガラス長繊維の開繊は行わなかった。また、着色繊維材Aの長さ、幅及び厚みのそれぞれの寸法はいずれも数平均値である。
【0036】
<例2>
加飾材として着色レーヨン繊維B(長さ550μm、幅20μm及び厚み2.8μm)を用い、不飽和ポリエステル樹脂の含有量を22.27質量%、低収縮樹脂の含有量を5.57質量%、充填材である水酸化アルミニウムの含有量を22.27質量%、充填材である炭酸カルシウムの含有量を22.27質量%、加飾材である着色繊維材Bの含有量を0.28質量%、ガラス繊維の含有量を23.10%としたことを除いて例1と同一構成のSMCを例2とした。
【0037】
<例3>
加飾材として紫外線変色防止処理された着色レーヨン繊維C(長さ400μm、幅20μm及び厚み5.0μm)を用い、不飽和ポリエステル樹脂の含有量を22.27質量%、低収縮樹脂の含有量を5.57質量%、充填材である水酸化アルミニウムの含有量を22.27質量%、充填材である炭酸カルシウムの含有量を22.27質量%、加飾材である着色繊維材Cの含有量を0.28質量%、ガラス繊維の含有量を23.10%としたことを除いて例1と同一構成のSMCを例3とした。
【0038】
<例4>
加飾材として紫外線変色防止処理された着色レーヨン繊維D(長さ450μm、幅12.5μm及び厚み11μm)を用い、不飽和ポリエステル樹脂の含有量を22.32質量%、低収縮樹脂の含有量を5.58質量%、充填材である水酸化アルミニウムの含有量を22.32質量%、充填材である炭酸カルシウムの含有量を22.32質量%、加飾材である着色繊維材Dの含有量を0.07質量%、ガラス繊維の含有量を23.15%としたことを除いて例1と同一構成のSMCを例4とした。
【0039】
<例5>
加飾材として紫外線変色防止処理された着色レーヨン繊維E(長さ365μm、幅16μm及び厚み6.8μm)を用い、不飽和ポリエステル樹脂の含有量を22.27質量%、低収縮樹脂の含有量を5.57質量%、充填材である水酸化アルミニウムの含有量を22.27質量%、充填材である炭酸カルシウムの含有量を22.27質量%、加飾材である着色繊維材Eの含有量を0.28質量%、ガラス繊維の含有量を23.10%としたことを除いて例1と同一構成のSMCを例5とした。
【0040】
<例6>
加飾材として紫外線変色防止処理された着色レーヨン繊維F(長さ365μm、幅9μm及び厚み6.8μm)を用い、不飽和ポリエステル樹脂の含有量を22.30質量%、低収縮樹脂の含有量を5.57質量%、充填材である水酸化アルミニウムの含有量を22.30質量%、充填材である炭酸カルシウムの含有量を22.30質量%、加飾材である着色繊維材Eの含有量を0.14質量%、ガラス繊維の含有量を23.14%としたことを除いて例1と同一構成のSMCを例6とした。
【0041】
<例7>
加飾材として紫外線変色防止処理された着色レーヨン繊維G(長さ365μm、幅16μm及び厚み2.3μm)を用い、不飽和ポリエステル樹脂の含有量を22.24質量%、低収縮樹脂の含有量を5.56質量%、充填材である水酸化アルミニウムの含有量を22.24質量%、充填材である炭酸カルシウムの含有量を22.24質量%、加飾材である着色繊維材Eの含有量を0.42質量%、ガラス繊維の含有量を23.07%としたことを除いて例1と同一構成のSMCを例7とした。
【0042】
【表1】

【0043】
(試験評価方法)
例1〜7のそれぞれのSMCについて、145℃に調温した上型と135℃に調温した下型との間に設け、プレス成形にて樹脂成形品を成形し、その表面の観察を行った。
【0044】
(試験評価結果)
評価結果を表1に示す。
【0045】
表1によれば、樹脂成形品の表面に表出される模様が樹脂成形材料に含まれる着色繊維材の寸法によって影響を受けるということが分かる。
【0046】
着色繊維材の長さが550μmである例1及び2では、着色繊維材自体がゴミや汚れのように見えた。また、着色繊維材の幅が20μmである例3でも、着色繊維材自体がゴミや汚れのように見えた。一方、着色繊維材の長さが500μm以下で且つ幅が20μmより狭い例4〜7では、着色繊維材自体がゴミや汚れのように見えることはなかった。
【0047】
着色繊維材の幅が9μmである例6では、着色繊維材による流れ模様が不鮮明であった。また、着色繊維材の幅が2.8μmである例2でも、着色繊維材の厚みが2.3μmである例7でも、着色繊維材による流れ模様が不鮮明であった。一方、着色繊維材の幅が9μmよりも広く且つ厚みが2.8μmより厚い例1、3〜7では、着色繊維材による流れ模様が不鮮明であった。
【0048】
以上の結果より、着色繊維材が、長さ300〜500μm、幅11〜17μm及び厚み5〜13μmのものであれば、樹脂成形品の表面に、着色繊維材による流れ模様による雲状の大理石調の質感を表出させることができると推測される。
【産業上の利用可能性】
【0049】
以上説明したように、本発明は、熱硬化性樹脂に添加物が添加配合された樹脂成形材料及びそれを用いた樹脂成形品に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】着色繊維材の斜視図である。
【符号の説明】
【0051】
10 着色繊維材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱硬化性樹脂に添加物が添加配合された樹脂成形材料であって、
上記添加物は、低収縮樹脂材と、充填材と、着色剤と、長さ300〜500μm、幅11〜17μm及び厚み5〜13μmの横断面略矩形状の着色繊維材と、ガラス繊維と、を含む樹脂成形材料。
【請求項2】
請求項1に記載された樹脂成形材料において、
上記着色剤は、樹脂成形品をJIS Z8721−1993で規定される明度が5以上の色に着色するものである樹脂成形材料。
【請求項3】
請求項1又は2に記載された樹脂成形材料において、
上記着色繊維材は、変色防止処理された着色レーヨン繊維である樹脂成形材料。
【請求項4】
熱硬化性樹脂に添加物が添加配合された樹脂成形材料を加熱及び加圧して成形した樹脂成形品であって、
上記添加物は、低収縮樹脂材と、充填材と、着色剤と、長さ300〜500μm、幅11〜17μm及び厚み5〜13μmの横断面略矩形状の着色繊維材と、ガラス繊維と、を含む樹脂成形品。

【図1】
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【公開番号】特開2006−152055(P2006−152055A)
【公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−341978(P2004−341978)
【出願日】平成16年11月26日(2004.11.26)
【出願人】(300084421)ジー・ピー・ダイキョー株式会社 (50)
【Fターム(参考)】