説明

歩行ロボットの衝突検出装置および歩行ロボットの衝突検出方法

【課題】複雑な計算処理を要することなく、歩行ロボットの障害物との衝突を検出することができる加速度センサを用いた歩行ロボットの衝突検出装置および歩行ロボットの衝突検出方法を提供する。
【解決手段】遊脚判定部5は、現在時点が、歩行ロボットの脚の遊脚時か否かを判定する。衝突判定部6は、現在時点が遊脚時と判定された場合において、歩行ロボットの脚に取り付けた加速度センサ4a,4bの出力信号に基づいて、歩行ロボットと障害物の衝突を判定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、歩行ロボットの衝突検出装置および歩行ロボットの衝突検出方法に関し、特に、加速度センサを用いて歩行ロボットの衝突を検出する衝突検出装置および衝突検出方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、歩行ロボットが、家庭などの様々な場所で利用されるようになるにつれて、歩行ロボットと障害物との衝突の検出を安価かつ高精度に行なえることが求められている。
【0003】
歩行ロボットが障害物に衝突したことを検知する方式として、従来から、指令トルク値とモータの電流値とを用いた方式が用いられている(たとえば、特許文献1を参照)。この方式では、歩行ロボットの脚の各関節軸の関節角度からモータの指令トルクを計算し、これによるモータの電流制限値を計算して、計算した電流制限値と、実際のモータの電流の計測値とを比較することにより、歩行ロボットの衝突の有無を検出する。この方式は複雑な計算処理が必要であり、衝突の有無の検出に長時間を要するため、歩行ロボットを衝突後直ちに停止させることができないという問題がある。
【0004】
そのため、歩行ロボットに加速度センサを搭載する方法が提案されている(たとえば、特許文献2を参照)。
【特許文献1】特開2006−263916号公報
【特許文献2】特開2004−17181号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献2による加速度センサを用いた衝突検出方法では、歩行ロボットが障害物に衝突した場合だけでなく、歩行ロボットの脚が床面に着地した場合にも、加速度センサから出力される加速度の値は大きくなる。床面への着地を除いて障害物との衝突のみを検出するためには、加速度センサから出力される加速度の周波数成分の分析など複雑な計算処理が必要となる。
【0006】
それゆえに、本発明の目的は、複雑な計算処理を要することなく、歩行ロボットの障害物との衝突を検出することができる加速度センサを用いた歩行ロボットの衝突検出装置および歩行ロボットの衝突検出方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は、歩行ロボットの衝突検出装置であって、歩行ロボットの脚に取り付けた加速度センサと、現在時点が、歩行ロボットの脚の遊脚時か否かを判定する遊脚判定部と、現在時点が遊脚時と判定された場合において、加速度センサの出力信号に基づいて、歩行ロボットと障害物の衝突を判定する衝突判定部とを備える。
【0008】
好ましくは、歩行ロボットの衝突検出装置は、さらに、歩行ロボットの足の裏に取り付けたタッチまたは圧力センサを備え、遊脚判定部は、タッチまたは圧力センサの出力信号に基づいて、遊脚時か否かを判定する。
【0009】
好ましくは、加速度センサは、歩行ロボットの進行方向の加速度を検出する。
また、本発明は、脚に加速度センサが取り付けられた歩行ロボットの衝突検出方法であって、現在時点が、歩行ロボットの脚の遊脚時か否かを判定するステップと、現在時点が遊脚時と判定された場合において、加速度センサの出力信号に基づいて、歩行ロボットと障害物の衝突を判定するステップとを備える。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、複雑な計算処理を要することなく、歩行ロボットの障害物との衝突を検出することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明に係る実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
(構成)
図1は、本発明の第1の実施形態の歩行ロボットの歩行制御装置の構成を表わす機能ブロック図である。
【0012】
歩行ロボットの歩行制御装置1は、衝突検出装置3と、歩行パターン制御装置2とからなる。
【0013】
衝突検出装置3は、第1の加速度センサ4aと、第2の加速度センサ4bと、遊脚判定部5と、衝突判定部6とを含む。
【0014】
歩行パターン制御装置2は、4本の脚それぞれについて、歩行ロボットの前進または後退の歩行パターンを生成して、アクチュエータ(サーボモータ)を制御する。歩行パターンは、脚が床面から離れてから再び床面に着地するまでの1パターンを繰り返したものである。1パターンは、いくつかの軌道から成り立ち、歩行パターン制御装置2は、軌道に沿って脚が動くようにアクチュエータを位置制御する。歩行パターン制御装置2は、右前脚および左前脚のそれぞれについて、脚が床面上の位置から離れるときに、衝突検出装置3内の遊脚判定部5に対して遊脚開始指示を送り、脚が床面上の位置に到着するときに、衝突検出装置3内の遊脚判定部5に対して遊脚終了指示を送る。
【0015】
遊脚判定部5は、右前脚および左前脚のそれぞれについて、現在時点が、歩行パターン制御装置2からの遊脚開始指示を受け取った後であり、かつ遊脚終了指示を受け取る前である場合には、歩行ロボットのその脚の遊脚時と判定する。
【0016】
図2は、歩行ロボットの外観の例を簡略して表わした図である。
図2に示すように、この歩行ロボットは、4本の脚を有する。脚は、膝上脚部と、膝下脚部と、床面と接触する足とからなる。たとえば、左前脚は、膝上脚部41と膝下脚部42と、左前足43とからなる。遊脚とは、足の部分が空中にあることをいう。
【0017】
第1の加速度センサ4aは、左前脚の膝下脚部の外側の側面に取り付けられる。第2の加速度センサ4bは、図示しないが、右前脚の膝下脚部の外側の側面に取り付けられる。第1の加速度センサ4aおよび第2の加速度センサ4bは、歩行ロボットの進行方向の加速度を検出するように調整されている。第1の加速度センサ4aから出力される信号を第1の加速度といい、第2の加速度センサ4bから出力される信号を第2の加速度ということにする。
【0018】
衝突判定部6は、右前脚および左前脚のそれぞれについて、現在時点が遊脚判定部5によって遊脚時と判定された場合において、第1の加速度センサ4aまたは第2の加速度センサ4bから得られる第1の加速度または第2の加速度の値が所定の閾値Aを超えるかどうかを調べ、第1の加速度または第2の加速度の値が所定の閾値Aを超える場合に、歩行ロボットが障害物と衝突したと判定して、歩行パターン制御装置2に引き戻し指示を送る。
【0019】
(動作)
図3は、第1の実施形態の歩行ロボットの歩行制御手順を表わすフローチャートである。
【0020】
図3を参照して、まず、歩行パターン制御装置2は、歩行ロボットの前進の歩行パターンを生成して、アクチュエータ(サーボモータ)を制御する(ステップS101)。
【0021】
次に、遊脚判定部5は、歩行パターン制御装置2からの、左前脚についての遊脚開始指示および遊脚終了指示に従って、現在時点が左前脚の遊脚時であるか否かを判定する(ステップS102)。
【0022】
次に、衝突判定部6は、現在時点が左前脚の遊脚時であると判定された場合に(ステップS103でYES)、第1の加速度センサ4aから出力される第1の加速度の値を取得する(ステップS104)。
【0023】
次に、衝突判定部6は、第1の加速度の値が所定の閾値Aを超える場合に(ステップS105でYES)、歩行ロボットが障害物に衝突したと判定し、歩行パターン制御装置2に引き戻し指示を送る。歩行パターン制御装置2は、引き戻し指示を受けると、歩行ロボットを後退される歩行パターンを生成して、アクチュエータ(サーボモータ)を制御する(ステップS106)。
【0024】
ステップS103でNOの場合に、遊脚判定部5は、歩行パターン制御装置2からの、右前脚についての遊脚開始指示および遊脚終了指示に従って、現在時点が右前脚の遊脚時であるか否かを判定する(ステップS107)。
【0025】
次に、衝突判定部6は、現在時点が右前脚の遊脚時であると判定された場合に(ステップS108でYES)、第2の加速度センサ4bから出力される第2の加速度の値を取得する(ステップS109)。
【0026】
次に、衝突判定部6は、第2の加速度の値が所定の閾値Aを超える場合に(ステップS110でYES)、歩行ロボットが障害物に衝突したと判定し、歩行パターン制御装置2に引き戻し指示を送る。歩行パターン制御装置2は、引き戻し指示を受けると、歩行ロボットを後退される歩行パターンを生成して、アクチュエータ(サーボモータ)を制御する(ステップS111)。
【0027】
(実験結果)
次に、障害物との検出時の加速度センサの出力信号がどのように変化するかを調べた実験結果について説明する。
【0028】
図4は、実験結果を表わす図である。
図4を参照して、左前脚に付けられた第1の加速度センサ4aから出力される信号81が表わされている。第1の加速度センサ4aから出力される信号81のうち、左前脚が遊脚時以外の期間の信号が信号82であり、左前脚が遊脚時の期間の信号が信号83である。
【0029】
同様に、右前脚に付けられた第2の加速度センサ4bから出力される信号84が表わされている。第2の加速度センサ4bから出力される信号84のうち、右前脚が遊脚時以外の期間の信号が信号85であり、右前脚が遊脚時の期間の信号が信号86である。
【0030】
図4に示すように、左前脚が障害物に衝突した時点とその近辺の信号81の波形は波形88となる。信号81は、床面との接触の影響によっても波形が変化しており、信号81によって障害物との衝突があったかどうかを判定するのは困難であることがわかる。
【0031】
これに対して、信号83の波形は波形87のようになり、適切な閾値を設定すれば、この信号83を用いて障害物との衝突を検出することができることがわかる。
【0032】
以上のように、第1の実施形態によれば、遊脚時の加速度センサの出力信号を用いることによって、足が床面に着地した場合を混同することなく、歩行ロボットと障害物との衝突の有無を判定することができる。また、第1の実施形態では、歩行パターンに基づいて、遊脚を判定するので、遊脚の判定のために特別な装置を必要としない。
【0033】
[第2の実施形態]
(構成)
図5は、本発明の第2の実施形態の歩行ロボットの歩行制御装置の構成を表わす機能ブロック図である。図5の歩行ロボットの歩行制御装置11において、図1の歩行ロボットの歩行制御装置1と同一の構成については同一の符号を付している。
【0034】
図5の装置が図1の装置と異なる点は、衝突検出装置13である。具体的には、図5の装置が第1の圧力センサ12aおよび第2の圧力センサ12bを含む点と、遊脚判定部15の判定方法が相違する。以下、これらの相違点について説明する。
【0035】
第1の圧力センサ12aは、左前足の裏に取り付けられる。第2の圧力センサ12bは、右前足の裏に取り付けられる。第1の圧力センサ12aから出力される信号を第1の圧力といい、第2の圧力センサ12bから出力される信号を第2の圧力ということにする。
【0036】
遊脚判定部15は、第1の圧力が所定の閾値B未満の場合に、現在時点が左前脚の遊脚時であると判定し、第2の圧力が所定の閾値B未満の場合に、現在時点が右前脚の遊脚時であると判定する。
【0037】
(動作)
図6は、第2の実施形態の歩行ロボットの歩行制御手順を表わすフローチャートである。
【0038】
図6を参照して、まず、歩行パターン制御装置2は、歩行ロボットの前進の歩行パターンを生成して、アクチュエータ(サーボモータ)を制御する(ステップS201)。
【0039】
次に、遊脚判定部15は、第1の圧力センサ12aから出力される第1の圧力を取得する(ステップS202)。
【0040】
遊脚判定部15は、第1の圧力が所定の閾値B未満の場合に(ステップS203でYES)、現在時点が左前脚の遊脚時であると判定し、衝突判定部6は、第1の加速度センサ4aから出力される第1の加速度の値を取得する(ステップS204)。
【0041】
次に、衝突判定部6は、第1の加速度の値が所定の閾値Aを超える場合に(ステップS205でYES)、歩行ロボットが障害物に衝突したと判定し、歩行パターン制御装置2に引き戻し指示を送る。歩行パターン制御装置2は、引き戻し指示を受けると、歩行ロボットを後退される歩行パターンを生成して、アクチュエータ(サーボモータ)を制御する(ステップS206)。
【0042】
ステップS203でNOの場合に、遊脚判定部15は、第2の圧力センサ12bから出力される第2の圧力を取得する(ステップS207)。
【0043】
遊脚判定部15は、第2の圧力が所定の閾値B未満の場合に(ステップS208でYES)、現在時点が右前脚の遊脚時であると判定し、衝突判定部6は、第2の加速度センサ4bから出力される第2の加速度の値を取得する(ステップS209)。
【0044】
次に、衝突判定部6は、第2の加速度の値が所定の閾値Aを超える場合に(ステップS210でYES)、歩行ロボットが障害物に衝突したと判定し、歩行パターン制御装置2に引き戻し指示を送る。歩行パターン制御装置2は、引き戻し指示を受けると、歩行ロボットを後退される歩行パターンを生成して、アクチュエータ(サーボモータ)を制御する(ステップS211)。
【0045】
以上のように、第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、遊脚時の加速度センサの出力信号を用いることによって、足が床面に着地した場合を混同することなく、歩行ロボットと障害物との衝突の有無を判定することができる。また、足裏に取り付けた圧力センサを用いることによって、遊脚の判定を正確に行なうことができる。
【0046】
(変形例)
本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、たとえば以下のような変形例を含む。
【0047】
(1) タッチセンサ
本発明の第2の実施形態では、遊脚を判定するために、圧力センサを足裏に取り付けて、足裏に作用する圧力を検出するものとしたが、これに限定するものではない。たとえば、足裏にタッチセンサを取り付けて、足裏が接地したときにONの信号を出力し、接地しないときにはOFFの信号を出力させ、遊脚判定部は、左前足の裏に取り付けたタッチセンサからの信号がONのときに、現在時点が左前脚の遊脚時であると判定し、右前足の裏に取り付けたタッチセンサからの信号がONのときに、現在時点が右前脚の遊脚時であると判定する。
【0048】
(2) 歩行ロボット
本発明の実施形態では、4脚の歩行ロボットを例にして説明したが、これに限定するものではなく、本発明の実施形態の障害物の衝突検出方法は、たとえば2脚の歩行ロボットにも適用できる。
【0049】
(3) 歩行ロボットの衝突時の処理
本発明の実施形態では、歩行ロボットが障害物に衝突したと判定した場合には、歩行ロボットに引き戻し動作をさせたが、これに限定するものではない。たとえば、歩行ロボットを停止させることとしてもよい。
【0050】
(4) 歩行ロボットの形状
図2の歩行ロボットの外観図は、一例であって、歩行ロボットの形状はこれに限定するものではない。歩行ロボットの脚は、膝上脚部と膝下脚部の2つに分離されているものとしたが、分離されていないものであってもよい。また、加速度センサは、膝下腿部の内側または内部に取り付けることとしてもよい。
【0051】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の第1の実施形態の歩行ロボットの歩行制御装置の構成を表わす機能ブロック図である。
【図2】歩行ロボットの外観の例を簡略して表わした図である。
【図3】第1の実施形態の歩行ロボットの歩行制御手順を表わすフローチャートである。
【図4】実験結果を表わす図である。
【図5】本発明の第2の実施形態の歩行ロボットの歩行制御装置の構成を表わす機能ブロック図である。
【図6】第2の実施形態の歩行ロボットの歩行制御手順を表わすフローチャートである。
【符号の説明】
【0053】
1,11 歩行ロボットの歩行制御装置、2 歩行パターン制御装置、3,13 衝突検出装置、4a 第1の加速度センサ、4b 第2の加速度センサ、5 遊脚判定部、6 衝突判定部、12a 第1の圧力センサ、12b 第2の圧力センサ、15 遊脚判定部、41 膝上脚部、42 膝下脚部、43 左前足。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
歩行ロボットの衝突検出装置であって、
前記歩行ロボットの脚に取り付けた加速度センサと、
現在時点が、前記歩行ロボットの脚の遊脚時か否かを判定する遊脚判定部と、
現在時点が前記遊脚時と判定された場合において、前記加速度センサの出力信号に基づいて、前記歩行ロボットと障害物の衝突を判定する衝突判定部とを備えた歩行ロボットの衝突検出装置。
【請求項2】
前記歩行ロボットの衝突検出装置は、さらに、
前記歩行ロボットの足の裏に取り付けたタッチまたは圧力センサを備え、
前記遊脚判定部は、
前記タッチまたは圧力センサの出力信号に基づいて、前記遊脚時か否かを判定する、請求項1記載の歩行ロボットの衝突検出装置。
【請求項3】
前記加速度センサは、前記歩行ロボットの進行方向の加速度を検出する、請求項1記載の歩行ロボットの衝突検出装置。
【請求項4】
脚に加速度センサが取り付けられた歩行ロボットの衝突検出方法であって、
現在時点が、前記歩行ロボットの脚の遊脚時か否かを判定するステップと、
現在時点が前記遊脚時と判定された場合において、前記加速度センサの出力信号に基づいて、前記歩行ロボットと障害物の衝突を判定するステップとを備えた歩行ロボットの衝突検出方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−95906(P2009−95906A)
【公開日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−267968(P2007−267968)
【出願日】平成19年10月15日(2007.10.15)
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)平成18年度独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構、「次世代ロボット共通基盤開発プロジェクト 運動制御用デバイス及びモジュールの開発」に係る委託研究、産業技術力強化法第19条の適用を受ける特許出願
【出願人】(000156938)関西電力株式会社 (1,442)
【出願人】(503092180)学校法人関西学院 (71)
【Fターム(参考)】