説明

毛髪処理剤から皮膚を保護するためのペプチドの使用

本発明は、毛髪処理剤から皮膚を保護するための、特に染料または染色剤から頭皮を保護するための、短鎖ペプチドの使用に関するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、毛髪処理剤からの皮膚の保護のための、特に、毛髪の染色のための使用が広く見いだされている染料または染色剤からの頭皮の保護のための、短鎖ペプチドの使用に関するものである。
【背景技術】
【0002】
毛髪を化粧剤で処理する際には、丁寧に作業をしても、しかるべく製品との皮膚の接触が必ずしも回避されるわけではない。そのような皮膚接触は、毛髪染色剤の使用において、完全に不利益である。特に、直接毛髪の付け根と境を接する目に見える皮膚部分に作用するこれらの皮膚染色は邪魔であり、除去されるか、事前に阻止されなければならない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
これらの不利益を阻止するために、毛髪処理剤から皮膚を保護するものとして公知の、種々のエマルジョンが用いられる。しかし、これによれば所望の作用は、特に毛髪染色剤の使用に関して、不十分である。
例えばワセリン等の他の剤は、毛髪処理剤によっては使用を回避せざるを得ず、また他に、その水不溶性に基づき非常に重く、場合によっては、皮膚を刺激する可溶化剤を用いて、皮膚および毛髪の付根から除去する不利益を有する。
【0004】
それゆえ、本願発明は、化粧剤、特に毛髪処理剤の皮膚接触を妨げるための使用のための、従来の調合物の不利益を示さない調合物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
今回、毛髪の化粧的処理のための剤との望ましくない接触の前に皮膚を保護するための、特に、毛髪の染色または調色に際して、皮膚の望ましくない染色の前に皮膚を保護するための短鎖ペプチドを含有する調合物の使用により、前記課題が特に優れた態様で解決されることが思いがけず見いだされた。
【0006】
毛髪の化粧的処理のための剤であって、毛髪を染色、調色、変形、硬化、コンディショニング、柔軟化、修復またはスタイリングすることができる剤を包含する剤との望ましくない接触の前に皮膚を保護することが可能である。専門家には、これらの効果も、これらの効果を生じる毛髪処理剤も公知である。
従って、本発明は、毛髪処理剤からの皮膚の保護のための短鎖ペプチドを含有する調合物の使用に関するものである。
特に、本発明は、毛髪を染色、調色、変形、硬化、コンディショニング、柔軟化、修復またはスタイリングすることができる剤を包含する毛髪処理剤からの皮膚の保護のための、短鎖ペプチドを含有する調合物の使用に関するものである。
【0007】
特に好ましくは、本発明は、毛髪を染色または調色することができる毛髪処理剤から皮膚を保護し、これにより、皮膚、特に頭皮の望ましくない染色を阻止または減らすことができる短鎖ペプチドを含有する調合物の使用に関するものである。
本発明によるペプチドの使用により、毛髪処理剤との皮膚接触が回避されるかまたは少なくとも減少し、皮膚の望ましくない現象を回避または軽減することができる。これらの望ましくない現象には、特に、染色、敏感な反応性、皮膚炎、アレルギー性または炎症性の経過、苔癬または乾癬形成が包含され得る。
特に、毛髪の染色に際しては、理髪師にとっても個人的な使用者にとっても特に問題の、当該頭皮の望ましくない染色が生じる。
それゆえ、毛髪の染色または調色の際に、皮膚の望ましくない染色から皮膚を保護するための、本発明による使用は特に好ましい。
【0008】
本発明による使用のための短鎖ペプチドは、2〜30アミノ酸、好ましくは6〜15アミノ酸、特に6〜12アミノ酸の鎖長を示す。
本発明に関し、かかるペプチドは、そのモノマーがアミノ酸またはアミノ酸誘導体またはその混合物で構成され、これらが通例の酸アミド結合により互いに結合されて成るものであると理解される。これらは合成(工業的全合成により製造されるもの)、半合成(部分的合成と天然源によるもの)又は天然起源であり得、遺伝子技法もしくは微生物学的製造方法(例えば公知のDNA-組換え法による)もまた含まれる。
【0009】
ペプチドとしては、アミノ酸がヘテロ原子またはヘテロ原子団を含み得るものを使用することもできる。例えば、好ましいアミノ酸誘導体として、少なくとも3つの炭素原子を有するα-アミノカルボン酸を挙げることができ、ここで、前記ヘテロ原子またはヘテロ原子団、例えば遊離アミノ-、ヒドロキシ-、スルファニル-またはカルボキシル基は好ましくは、末端固定の炭素原子に結合され得る。
本発明は、それゆえ、遊離アミノ-、ヒト゛ロキシ-またはスルファニル基を含むアミノ酸誘導体を含むペプチドも包含する。
【0010】
総じて好ましいものとしては、好ましくは2マー〜30マーの、特に3マー〜15マーの、総じて好ましくは6マー〜12マーの短鎖ペプチドが好ましい。例えば、次のアミノ酸配列(公知の一文字コードに従うアミノ酸表記)を有するペプチドを考慮できる。: AAVIQL、ADESKHVWSQT、AFTQGLK、AGTFSTPRKKFKK、AGTVLIEDNNFTNE、 ATCESRWT、ATPSILQTPKTT、AVLTEEDSD、DDEENQSLTTKKES、DDENDSYTDHENI、DDTDEIEND、DEENSQT、DEGESTQSVKTPRKK、DELHSA、DENTSENQSE、DENVEDDE、DNEVADN、DYTQMPISWKRK、EDEETEQSLPKKEED、EDHWNDPRSAV、EDNRTPSTAI、EDNTQVIPRKSLTWS、EDSYTQSLPKKTS、EDTSTENKNTNDEE、EKHSYTNLSPR、EKSTANPSQD、ELGQNS、ENDTHMENS、ENSADNDEL、ESEDDMVNTDEE、GAYNYE、GNTRKVEVR、IFTAYQSPRKSTI、ISLTQPKRFW、IVRKSATNSLPKKV、KKETQFKRSTKQSLS、KKFSQLLK、KKRKKKTMIKSK、KKRSLIKKSRPKS、KKRSTSTQLVKRRT、KKRTRLK、KKTRSTLQRKIRK、KRAKRR、KRQSIHSA、KRSKRTKSPKIS、KRWTGCALRKR、LENQEI、LITASFTQSLPRKSG、MAFMTQSVHVT、MAVENDES、MEDMEHSENTEIT、MFSTQTLKR、MGHVQSL、MGTWTQISLPRK、MITQLIPRMS、MLSQTI、MQTISPTARE、MQTSSYIALTMSM、MSTAVLA、NDEHDEHKRVKT、NDSQLDKT、NEDDEFSSSPRKKTS、NEIDEG、NEMVLTQSHNEDE、NEYILDQTLED、NKASIEEDNDPNIRS、NMCTQNLLRKTMSE、NNDECWSAT、NNSPSEETEA、NVRKKLK、RAKRITKFTQSIPKK、RGKKLHRTV、RIKRRSYSTS、 RISKKRTYST、RKKSKAVKKI、RKSRKLIYHKMKK、RKVSQLT、RRQSLLTKKAR、RSTIRTHQLKKR、RVHYKK、SAKISKKRSSKPSAV、SATLAHI、SMMSTLYSWSEDMT、SSVTQSLGVIHFYS、STASDHSS、STAVRRSL、SVGLITQSSLPKKSV、TGTSLQHYQSSL、TIAVYTPRKS、TKKRKITQSPEERK、TTQSIKTI、TWSAVHSPQST、VASTSTQSLPTSWS、VGTQSI、VKKRSRSKKKL、VQSAWCTSAD、VSIEDNTEA、VSMENQSA、VSQLSTSQLLTS、VTSLRRA。
【0011】
本発明の目的のために好ましいペプチドの獲得および選択は、公知の方法により可能であり、専門家に公知である。そのような方法は、インビボ又はインビトロで行うことができ、および、簡単な比較試験に基づき得る。例えば、ブタの皮膚由来の調製物がこのために適しており、その表面を本発明によるペプチドを含む組成物および対照としてのペプチド不含組成物で処理する。これらの皮膚調製物を次いで、選択された化粧剤、例えば毛髪染色剤と接触させ、これを、適当な作用時間後洗浄する。この後、皮膚調製物に残留する化粧剤、例えば染料の量を、定量することができる。
【0012】
好ましくは、水溶液中、pH4.0〜pH8.5、好ましくはpH5.0〜6.0のpH値で、皮膚表面上に特異的な結合を生じるペプチドが包含される。
本発明に適したペプチドは、公知の方法により製造することができ、または市場入手、例えば、ORPEGEN Pharma, Heidelbergより入手可能である。
ところで、所望の鎖長のペプチドは、通常の方法により、例えば、一般的に公知のメリフィールド法により合成できる。
さらに、ファージ-ペプチド-バンク(例えば、Devlin JJ等、サイエンス(Science) 249, 404-406, 1990により「ファージ-ディスプレイ」としても公知である)のスクリーニングおよび、WO98/33901による「コスミックス-プレキシング(Cosmix-Plexing)」の方法によるその可能な更なる最適化により確認され得る。
【0013】
ペプチドの合成のために適したアミノ酸の選択のためには、原則、全公知のアミノ酸、特にアラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン、グルタミン酸、グリシン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、トレオニン、トリプトファン、チロシン、バリンを考慮できる。
本発明によるペプチドを使用して前記接触が回避または低下されるべき毛髪処理剤の中では、染色ないし着色、コンディショニング、変形、硬化、柔軟化、スタイリング、修復および/または復元毛髪処理剤が重要である。
【0014】
かかる毛髪処理剤として、例えば、カチオン性ポリマー、カチオン性界面活性剤、アミドアミン、ベタインエステル、エステルクアッツ、シリコンポリオール、合成ポリマー、例えばアクリル-ポリマー、染料ないし着色毛髪処理剤に包含される酸化性、非酸化性、直接染色性、天然、合成および半合成染料を挙げることができ、直接染色剤に関し、ニトロ染料、アゾ染料、キノン染料、トリフェニルメタン染料、酸及び塩基性染料が挙げられる。
毛髪処理剤なる概念にはさらに、いわゆる反応性染料、トリアジニル-、スルファトエチルスルホニル-、又はビニルスルホニル基を含むもの、例えば、リアクティブ・ブルー2、リアクティブ・ブルー19、リアクティブ・レッド2、リアクティブ・オレンジ16、リアクティブ・ブラック5、及びリアクティブ・イエロー2が包含される。
【0015】
しかしまた、皮膚は染料前駆体からも、本発明により保護されることが求められる。染料前駆体は、例えば、遊離アミノ-又はヒドロキシ基との結合を有してニトロ染料に変更され得るハロゲンニトロベンゾール-誘導体である。例として、ここでは、4-フルオロ-3-ニトロアニリン、5-フルオロ-2-ニトロアニリン、1-クロロ-2,4-ジニトロベンゾール及び1-フルオロ-2,4-ジニトロベンゾールを挙げることができる。
【0016】
青色ニトロ染料としては、例えば、以下のものを挙げることができる。:
1,4-ビス[(2'-ヒドロキシエチル)アミノ]-2-ニトロベンゾール
1-(2'-ヒドロキシエチル)アミノ-2-ニトロ-4-ビス-(2"-ヒドロキシエチル)アミノ-ベンゾール(HC ブルー No. 2)、
1-アミノ-3-メチル-4-(2'-ヒドロキシエチル)アミノ-6-ニトロ-ベンゾール(HC バイオレット No. 1)、
4, N-エチル,N-(2"-ヒドロキシエチル)アミノ-1-(2"-ヒドロキシエチル)アミノ-2-ニトロベンゾール-ヒドロクロリド(HC ブルー No.12)、
4-ビス-(2'-ヒドロキシエチル)アミノ-1-(2"-メトキシエチル)アミノ-2-ニトロベンゾール(HC ブルー No. 11)、
1-(2',3'-ジヒドロキシプロピル)アミノ-2-ニトロ-4-[N-メチル-(2"-ヒドロキシエチル)-アミノ]-ベンゾール-ヒドロクロリド(HC ブルー No.10)、
1-[(2',3'-ジヒドロキシプロピル)アミノ]-2-ニトロ-4-[N-エチル-2"-(ヒドロキシエチル)-アミノ]-ベンゾール-ヒドロクロリド (HC ブルー No. 9)、
1-(3'-ヒドロキシプロピルアミノ)-2-ニトロ-4-ビス-(2"-ヒドロキシエチルアミノ)-ベンゾール(HC バイオレット No.2)、
4,N-メチル,N-(2',3'-ジヒドロキシプロピル)アミノ-1-メチルアミノ-2-ニトロ-ベンゾール-ヒドロクロリド(HC ブルー No.6)、
4'アミノ-2'-ニトロ-2"-カルボキシ-4"-ジメチルアミノ-ジフェニルアミン(HC ブルー No. 13)。
【0017】
赤色ニトロ染料としては、例えば、以下のものを挙げることができる。:
1-アミノ-4-(2'-ヒドロキシエチル)-アミノ-2-ニトロベンゾール (HC レッド No. 7)、
1-ヒドロキシ-2-アミノ-4,6-ジニトロ-ベンゾール、
4-アミノ-2-ニトロ-ジフェニルアミン(HC レッド No. 1)、
1-アミノ-2-ニトロ-4-ビス-(2'-ヒドロキシエチル)アミノ-ベンゾール-ヒドロクロリド(HC レッド No. 13)、
1-アミノ-2-ニトロ-4-(2'-ヒドロキシエチル)アミノ-5-クロロベンゾール、
1-(2'-ヒドロキシエチル)アミノ-2-ニトロ-4-アミノ-ベンゾール(HC レッド No. 3)、
1-ヒドロキシ-3-ニトロ-4-アミノ-ベンゾール、
1-ヒドロキシ-3-ニトロ-4-(2'-ヒドロキシエチルアミノ)ベンゾール
1-(2'-アミノエチル)アミノ-2-ニトロ-4-(2'-ヒドロキシエトキシ)-ベンゾール (HC オレンジ No. 2)、
3-ニトロ-4-(2'-ヒドロキシエチル)アミノ-フェニルグリセリンエーテル(HC オレンジ No. 3)、
【0018】
1-アミノ-5-クロロ-4-(2',3'-ジヒドロキシプロピル)アミノ-2-ニトロベンゾール(HC レッド No. 10)、
1,4-ビス-[(2',3'-ジヒドロキシプロピル)アミノ]-5-クロロ-2-ニトロベンゾール(HC レッド No. 11)、
1-ヒドロキシ-2- (2'ヒドロキシエチル)アミノ-4, 6-ジニトロベンゾール、
3-ニトロ-4-エチルアミノ-安息香酸、
4-アミノ-2-ニトロ-ジフェニルアミノ-2-カルボン酸、
2-クロロ-6-エチルアミノ-4-ニトロフェノール、
2-アミノ-6-クロロ-4-ニトロフェノール、
1-ヒドロキシ-3-ニトロ-4-(3'-ヒドロキシプロピルアミノ)-ベンゾール、
2,5-ジアミノ-6-ニトロピリジン、
1,2,3,4-テトラヒドロ-6-ニトロキノキサリン、
7-アミノ-3,4-ジヒドロ-6-ニトロ-2H-1,4-ベンゾキサジン(HC レッド 14)。
【0019】
黄色のニトロ染料としては、例えば、以下のものを挙げることができる。:
1-アミノ-2-(2'-ヒドロキシエチル)アミノ-5-ニトロベンゾール(HC イエロー No.5)、
1-(2'-ヒドロキシエトキシ)-2-(2"-ヒドロキシエチル)アミノ-5-ニトロベンゾール(HC イエロー No.4)、
1-(2'-ヒドロキシエチル)アミノ-2-ニトロベンゾール(HC イエロー No.2)、
1-メトキシ-2-(2'-ヒドロキシエチル)アミノ-5-ニトロベンゾール、
1-ヒドロキシ-2-アミノ-3-ニトロベンゾール、
1-アミノ-2-メチル-6-ニトロベンゾール、
1-(2'ヒドロキシエチル)-オキシ-3-メチルアミノ-4-ニトロベンゾール、
1-メチルアミノ-2-ニトロ-5- (2',3'-ジヒドロキシプロピル)-オキシベンゾール、
1-(2'-ヒドロキシエチル)アミノ-2-ヒドロキシ-4-ニトロ-ベンゾール(HC イエロー No. 11)、
【0020】
1-メトキシ-3-(2'-アミノエチル)-アミノ-4-ニトロベンゾール-ヒドロクロリド(HC イエロー No. 9)、
1-(2'-ウレイドエチル)アミノ-4-ニトロ-ベンゾール、
4-(2',3'-ジヒドロキシプロピル)アミノ-3-ニトロ-トリフルオロメチル-ベンゾール(HC イエロー No. 6)、
2,4-ビス-[N-(2'-ヒドロキシエチル)アミノ]-5-クロロ-ニトロベンゾール(HC イエロー No.10)、
4-(2'-ヒドロキシエチル)アミノ-3-ニトロ-メチルベンゾール、
4-(2'-ヒドロキシエチル)アミノ-3-ニトロ-クロロベンゾール(HC イエローNo.12)、
4-(2'-ヒドロキシエチル)アミノ-3-ニトロ-トリフルオロメチル-ベンゾール(HC イエロー No. 13)、
4-(2'-ヒドロキシエチル)アミノ-3-ニトロ-ベンゾニトリル(HC イエロー No. 14)、
4-(2'-ヒドロキシエチル)アミノ-3-ニトロ-ベンズアミド(HC イエロー No. 15)。
【0021】
アゾ染料としては、例えば、以下のものを挙げることができる。:
1-(4'-ニトロフェニルアゾ)-2-メチル-4-ビス-(2'-ヒドロキシエチル)アミノ-ベンゾール、
1-(3'-ニトロ-4-アミノ)-フェニルアゾ-2-ヒドロキシ-7-トリメチル-アンモニウムクロリド-ナフタリン、
1-(2'ヒドロキシ-4'スルホ-6'ニトロ)-ナフチルアゾ-2-ヒドロキシナフタリン Cl 15700、
1-(4'-アミノフェニルアゾ)-2-メチル-4-ビス-[(2'-ヒドロキシエチル)-アミノ]-ベンゾール、
5-(4'-ジメチルアミノフェニルアゾ)-1,4-ジメチル-トリアゾニウムクロリド、
1-(2'-メトキシフェニルアゾ)-2-ヒドロキシ-7-トリメチルアンモニウム-ナフタリンクロリド、
1-(4'-アミノフェニルアゾ)-2-ヒドロキシ-7-トリメチルアンモニウム-ナフタリン、
4-(3'-トリメチルアンモニウムフェニルアゾ)-N-フェニル-3-メチル-ピラゾロン(5)、
4-ヒドロキシ-3-[(4'-スルホ-1'-ナフチル)アゾ]-1-ナフタリンスルホン酸、
1-(4'-スルホフェニルアゾ)-2-ヒドロキシナフタリン、
1-(4'-スルホンフェニルアゾ)-2-ヒドロキシ-6-スルホ-ナフタリンCI 15985、
4-アミノ-[4'-ビス-(2''-ヒドロキシエチル)アミノ]-アゾベンゾール、
4-アミノ-[4'-ビス-(2''-ヒドロキシエチル)アミノ]-2'-メチル-アゾベンゾール、
3-(2',6'-ジアミノピリジル-3'-アゾ)-ピリジン、
7-フェニルアゾ-1-アミノ-3,6-ジスルホ-8-ヒドロキシ-ナフタリン、
5-アセチルアミノ-4-ヒドロキシ-3-[(2'-メチルフェニル)アゾ]-2,7-ナフタリン-ジスルホン酸、
2-(2',4'-ジメチルフェニルアゾ)-6-(4''-スルホフェニルアゾ)-1,3-ジヒドロキシベンゾール。
【0022】
キノン染料としては、例えば以下のものを挙げることが出来る。:
1,4-ビス-(2',3'-ジヒドロキシプロピル)アミノ-アントラキノン、
1-メチルアミノ-4-(2'-ヒドロキシエチル)アミノ-アントラキノン、
2-(2'-アミノエチル)アミノ-アントラキノン、
2-ブロム-4,8-ジアミノ-6-(3'-トリメチルアンモニウム)-フェニルアミノ-1,5-ナフトキノン、
1-(2'-スルホ-4'-メチル-フェニル)-アミノ-4-ヒドロキシ-アントラキノン、
1,4-ジアミノ-アントラキノン、
1-アミノ-2-スルホ-4-シクロヘキシルアミノ-アントラキノン、
1-メチルアミノ-4-アミノプロピルアミノ-アントラキノン、
1-アミノプロピルアミノ-アントラキノン、
1,4-ジアミオノ-2-メトキシ-アントラキノン、
1,4-ビス(2-ヒドロキシエチル)アミノ-5,8-ジヒドロキシ-アントラキノン。
【0023】
トリフェニルメタン染料としては、例えば、以下のものを挙げることが出来る。:
4',4'',4'''-トリアミノ-3-メチル-トリフェニルカルボニウムクロリド、
ビス-(4,4-ジメチルアミノフェニル)-4'-エチルアミノ-ナフチル-カルボニウムクロリド、
ビス-(4,4-ジメチルアミノフェン)-4'-フェニルアミノ-ナフチル-カルボニウムクロリド、
ベイシック・ブルー26、Cl44045、
及び4,4-ビス-(N-エチル-3-スルホベンジル)-アミノ-2''-スルホフクソニウム。
【0024】
酸性染料としては、例えば、以下のものを挙げることが出来る。:
1-(4'-スルホンフェニルアゾ)-2-ヒドロキシ-6-スルホ-ナフタリンCl15985、
1-(2'ヒドロキシ-4'スルホ-6'ニトロ)-ナフチルアゾ-2-ヒドロキシナフタリンCl15700、
2,4-ジニトロ-1-ナフトール-7-スルホン酸-ジナトリウム塩(アシッド・イエロー1;Cl10316)、
2-(2'-キノリル)-1H-インデン-1,3(2H)-ジオン-モノジスルホン酸-ジナトリウム塩 (アシッド イエロー 3 ; Cl 47 005) ;
4,5-ジヒドロ-5-オキソ-1-(4'-スルホフェニル)-4-[(4"-スルホ-フェニル)アゾ]-1H-ピラゾール-3-カルボン酸-トリナトリウム塩 (アシッド イエロー 23 ; Cl 19 140) ;
3',6'-ジヒドロキシスピロ[イソベンゾフラン-1(3H),9'(9H)-キサンテン]-3-オン(アシッド イエロー73 ; Cl 45 350 : 1) ;
5-[2',4'-ジニトロフェニル)アミノ]-2-(フェニルアミノ)-ベンゾール-スルホン酸-ナトリウム塩(アシッド オレンジ 3 ; Cl10 385) ;
【0025】
4-[(2',4'-ジヒドロキシフェニル)アゾ]-ベンゾールスルホン酸-ナトリウム塩(アシッド オレンジ 6 ; CI 14 270) ;
4-[2'-ヒドロキシ-1'-ナフチル)アゾ]-ベンゾールスルホン酸-ナトリウム塩(アシッド オレンジ 7 ; Cl 15 510) ;
4-[[3'-[(2",4"-ジメチルフェニル)アゾ]-2',4'-ジヒドロキシフェニル]アゾ]-ベンゾールスルホン酸-ナトリウム塩(アシッド オレンジ 24 ; Cl 20 170) ;
4-ヒドロキシ-3-[(4'-スルホ-1'-ナフチル)アゾ]-1-ナフタリン-スルホン酸-ジナトリウム塩 (アシッド レッド 14 ;Cl 14 720) ;
7-ヒドロキシ-8-[(4'-スルホ-1'-ナフチル)アゾ]-1,3-ナフタリン-ジスルホン酸-トリナトリウム塩(アシッド レッド 18 ; CI 16 255) ;
3-ヒドロキシ-4-[(4'-スルホ-1'-ナフチル)アゾ]-2,7-ナフタリン-ジスルホン酸-トリナトリウム塩(アシッド レッド 27 ; Cl 16 185) ;
5-アミノ-4-ヒドロキシ-3-フェニルアゾ-2,7-ナフタリンジスルホン酸-ジナトリウム塩 (アシッド レッド 33 ; Cl17 200) ;
【0026】
5-(アセチルアミノ)-4-ヒドロキシ-3-[(2'-メチルフェニル)アゾ]-2,7-ナフタリンジスルホン酸-ジナトリウム塩 (アシッド レッド 35 ; Cl 18 065) ;
3',6'-ジヒドロキシ-2',4',5',7'-テトラヨードスピロ-[イソベンゾ-フラン-1(3H),9'(9H)-キサンテン]-3-オン-ジナトリウム塩(アシッド レッド 51 ; Cl 45 430) ;
3,6-ビス-(ジエチルアミノ)-9-(2',4'-ジスルホフェニル)-キサンチリウムヒドロキシド-ナトリウム塩(アシッド レッド 52 ;Cl 45 100);
7-ヒドロキシ-8-[[4'-(フェニルアゾ)フェニル]アゾ]-1,3-ナフタリンジスルホン酸-ジナトリウム塩(アシッド レッド 73 ; Cl 27 290) ;
2',4',5',7'-テトラブロモ-3',6'-ジヒドロキシスピロ[イソベンゾ-フラン-1(3H),9'(9H)-キサンテン]-3-オン-ジナトリウム塩(アシッド レッド 87 ; Cl 45 380) ;
2',4',5',7'-テトラブロモ-4,5,6,7-テトラクロロ-3', 6'-ジヒドロキシ-スピロ[イソベンゾフラン- 1 (3H),9' (9H)-キサンテン]-3-オン-ジナトリウム塩(アシッド レッド 92 ; CI 45 410) ;
3',6'-ジヒドロキシ-4',5'-ジヨードスピロ[イソベンゾフラン-1(3H),9'(9H)-キサンテン]-3-オン-ジナトリウム塩(アシッド レッド 95 ; Cl 45 425) ;
【0027】
アシッド レッド 195 ; アシッド ブルー 9 (CI 42 090) ;
2,2'-[(9,10-ジヒドロ-9,10-ジオキソ-1,4-アントラセンジイル)-ジイミノ]-ビス-(5-メチルベンゾールスルホン酸)-ジナトリウム塩(アシッド・グリーン25 ; CI 61 570) ;
N-[4-[[4'-(ジメチルアミノ)フェニル]-(2"-ヒドロキシ-3",6"-ジスルホ-1"-ナフチル)-メチレン]-2,5-シクロヘキサジエン-1-イリデン]-N-メチルメタンアミニウムヒドロキシド(アシッド・グリーン50 ; Cl 44 090) ;
N-[4-[[4'-ジエチルアミノ)フェニル]-(2",4"-ジスルホフェニル)-メチレン]-2,5-シクロヘキサジエン-1-イリデン]-N-エチルエタン-アミニウムヒドロキシド-ナトリウム塩(アシッド ブルー 1 ; CI 42 045) ;
N-[4-[[4'-ジエチルアミノ)フェニル]-(5"-ヒドロキシ-2",4"-ジスルホ-フェニル)-メチレン]-2, 5-シクロヘキサジエン-1-イリデン]-N-エチル-エタンアミニウムヒドロキシド-カルシウム塩(アシッド ブルー 3 ; Cl 42 051) ;
【0028】
1-アミノ-4-(シクロヘキシルアミノ)-9,10-ジヒドロ-9,10-ジオキソ-2-アントラセンスルホン酸-ナトリウム塩 (アシッド ブルー 62 ; Cl 62 045) ;
2-(1',3'-ジヒドロ-3'-オキソ-5'-スルホ-2'H-インドール-2'-イリデン)-2,3-ジヒドロ-3-オキソ-1 H-インドール- 5-スルホン酸-ジナトリウム塩(アシッド ブルー 74 ; Cl 73 015) ;
9-(2'-カルボキシフェニル)-3-[(2"-メチルフェニル)アミノ]-6-[(2"'-メチル-4"'-スルホフェニル)アミノ)]-キサンチリウム-ヒドロキシド-ナトリウム塩 (アシッド バイオレット 9 ;Cl 45 190) ;
【0029】
2-[(9',10'-ジヒドロ-4'-ヒドロキシ-9',10'-ジオキソ-1'-アントラセニル)-アミノ]-5-メチルベンゾールスルホン酸-ナトリウム塩(アシッド バイオレット 43 ; CI 60 730);
3,3'-[スルホニル-ビス(2-ニトロ-4,1-フェニレン)イミノ]-ビス-[6-フェニルアミノ)-ベンゾール-ジナトリウムスルホナト] (アシッド・ブラウン 13 ; Cl 10 410) ;
4-アミノ-5-ヒドロキシ-3-[(4'-ニトロフェニル)アゾ]-6-(フェニルアゾ)-2,7-ナフタリンジスルホン酸-ジナトリウム塩(アシッド・ブラック 1 ; Cl 20 470);
3-ヒドロキシ-4-[(2'-ヒドロキシ-1'-ナフチル)アゾ]-7-ニトロ-1-ナフタリンスルホン酸-ナトリウム塩(アシッド・ブラック 52 ; Cl 15 711) ;
3-[(2,4-ジメチル-5-スルホフェニル)アゾ]-4-ヒドロキシ-1-ナフタリン-スルホン酸 (Poncean SX, Cl 14700)。
【0030】
塩基性染料としては、例えば、以下のものを挙げることが出来る。:
ビス-(4,4-ジメチルアミノフェン)-4'-フェニルアミノ-ナフチル-カルボンシウムクロリド、
ベイシック ブルー 26, Cl 44045
N-[4-[[4'-(ジエチルアミノ)フェニル]-[4"-(エチルアミノ)-1"-ナフチル]-メチレン]-2,5-シクロヘキサジエン-1-イリデン]-N-エチル-エタンアンモニウムクロリド (ベイシック ブルー 7 ; Cl 42 595) ;
4-[(4'-アミノフェニル)-(4'-イミノ-2',5'-シクロヘキサジエン-1'-イリデン)-メチル]-2-メチルアミノベンゾール-ヒドロクロリド (ベイシック バイオレット 14 ; Cl 42510) ;
4-(アセチルアミノ)-5-ヒドロキシ-6-[ [7'-スルホ-4'-[(4"-スルホ-フェニル)アゾ]-1'-ナフチル]アゾ]-1,7-ナフタリン-ジスルホン酸-テトラナトリウム塩(ブリリアント ブラック 1 ; Cl 28 440) ;
【0031】
[8-(p-アミノフェニル)アゾ]-7-ヒドロキシ-2-ナフチル]-トリ-メチルアンモニウムクロリド (ベイシック ブラウン 16 ; Cl 12 250) ;
[8-[4'-アミノ-2'-ニトロフェニル)アゾ]-7-ヒドロキシ-2-ナフチル]-トリメチルアンモニウムクロリド(ベイシック ブラウン 17 ; Cl 12 251) ;
7-ヒドロキシ-8-[(2'-メトキシフェニル)アゾ]-N,N,N-トリメチル-2-ナフチルアンモニウムクロリド(ベイシック レッド76 ; Cl 12 245) ;
3-[(4'-アミノ-6'-ブロモ-5',8'-ジヒドロ-1'-ヒドロキシ-8'-イミノ-5'-オキソ-2'-ナフチル)アミノ]-N,N,N-トリメチルアンモニウムクロリド (ベイシック ブルー 99 ; Cl 56 059)、
4-(3'-トリメチルアンモニウムフェニルアゾ)-N-フェニル-3-メチル-ピラゾロン-5(ベイシック イエロー57, Cl 12719)。
【0032】
皮膚に適用するペプチドの量は、対応する毛髪処理剤の量および種類により決定される。使用のための短鎖ペプチドは、水溶液で存在する。すぐに使用できる水溶液は、0.01〜100mg/mlペプチド、特に0.1〜50mg/mlペプチド、特に好ましくは0.25〜40mg/ml、特に1.0〜25mg/mlペプチドを含むことができる。
水溶液は、さらに助剤、特に抗酸化剤(例えば、トコフェロール誘導体)、錯体形成剤(例えば、エチレンジアミンテトラ酢酸EDTA、ジエチレントリアミンペンタ酢酸DTPA、ニトロトリ酢酸NTA、ヒドロキシエチレンジアミントリ酢酸HEDTA)、バッファー(例えば、シトレートバッファー、シトレート-ホスフェートバッファー、ホスフェートバッファー)、保存剤又は抗微生物作用因子(例えば、パラヒドロキシ安息香酸-エステル、ベンジルアルコール、ブチル-、ブロピル-、エチル-、及びメチルパラベン、ナトリウムヒドロキシメチルアミノアセテート、メチルイソチアゾリノン、フェノキシエタノール、クオーターニアム-15)、香料、湿潤剤(例えば、ジメチコンシリコン、ラノリン及びラノリンアルコール、アミノ酸、パンテノール、ソルビトール、グリセリン、プロピレングリコール)、粘度変性剤(例えば、メチルセルロース、キサンタンガム、ヒドロキシエチルセルロース、メチルヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルピロリドン、アクリリック-コポリマー、カーボマー)を含むことができる。
【0033】
短鎖ペプチドの塗布もしくは処方は種々の方法で行うことができ、薄い、粘着性の、クリーム状からペースト状の処方が考慮される。例えば、短鎖ペプチドを含む組成物は、水性、ローション、ゲル、ペーストとして、またはクリームの形態で提供され得る。
皮膚が、毛髪処理剤から保護されるだけでなく、さらに手入れされることも求められる場合、短鎖ペプチドは手入れ剤と組み合わせることができる。その場合、本発明には、毛髪処理剤からの皮膚の保護と同時に、さらに皮膚の手入れのための、短鎖ペプチドを含む調合物の使用も包含される。
これら2つの作用は、少なくとも一つの手入れ作用物質を公知の化学的方法により短鎖ペプチド分子に結合することにより得ることができる。
【0034】
このためには、例えば、以下のものが考慮される。:タンパク質加水分解物(例えば、小麦由来のもの)、アミドアミン、湿潤剤、例えばラクテート(例えばセチルラクテート)、ビタミンまたはプロビタミンないしビタミン前駆体、例えばパンテノールおよびその誘導体、ビオチン、トコフェロール、糖、例えばポリサッカライド、オリゴサッカライド、グルコース、フルクトース又はイヌリン、有機化学性のUV-フィルター、全公知のUVA-、UVB-、及びUVA/UVB-フィルター物質の個々または組合せ、例えば、ジベンゾイルメタンの誘導体(例えば、Givaudan/Routreのパルソール1789、INCl名称:ブチルメトキシジベンゾイルメタン)、ベンジリデンカンファー又はその誘導体、例えばメチルベンジリデンカンファー(例えば、3-ベンジリデンカンファー、3-(4-メチレンベンジリデン)-dl-カンファー)、シナモン酸の誘導体及びエステル、特にメトキシシナモン酸の誘導体及びエステル(例えば、4-メトキシシナモン酸オクチルエステル又は4-メトキシシナモン酸イソペンチルエステル)、安息香酸の誘導体及びエステル、特に4-アミノ安息香酸、ポリヒドロキシ安息香酸(例えば、ポリヒドロキシ安息香酸-メチルエステル又はポリヒドロキシ安息香酸プロピルエステル)、サリチル酸のエステル(例えば、サリチル酸(2-エチルヘキシル)エステル又はサリチル酸(4-イソプロピルベンジル)エステル)、スルホン酸、ベンゾフェノン及びその誘導体、例えばUVB/UVAフィルターとしてのベンゾフェノンのスルホン酸誘導体(例えば、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸)又はベンズイミダゾール(例えば、2-フェニルベンズイミダゾール-5-スルホン酸)ならびにその塩、ジベンゾイルメタン又は適したポリペプチド、特に酸素ラジカル捕捉剤、例えば公知のMn-、Fe-又はZn-スーパーオキシドジスムターゼならびにトコフェロール及びビタミン(例えばアスコルビン酸)を考慮に入れることができる。
【0035】
前記手入れ作用剤は、使用のための化粧剤の量当たり、0.001〜30.0重量%、特に0.01〜25.0重量%、特に好ましくは0.1〜15重量%、好ましくは0.5〜10.0重量%の総量で含まれ得る。
以下の実施例は、本発明をより詳しく記載するものである。
【実施例】
【0036】
[実施例1]ブタの皮膚調製物の処理
新鮮なブタの皮膚片(中央ヨーロッパ家畜ブタ)を、取り出し作業または手の接触による汚染から清潔にするために、従来のマイルドなシャンプーで徹底的に洗浄した。これらの皮膚サンプルは、約5.0×5.0cmの切片であり、各々ぺトリ皿に載せた。
[実施例2]染料溶液の製造
以下の組成の溶液を作製した。
【0037】
【表1】

【0038】
ナトロゾル 250HHRを、前記水の約3分の1で約55℃の加熱下に攪拌し(マグネットルーラー)、濃縮溶液を得た。エタノール、プランタレン 2000UPおよびニップ ニップを、0.4重量%の染料(ベイシック・バイオレット14)と共に、前記水の第二の3分の1と混合し、次いで煮沸した。熱い染料溶液を、ナトロゾル溶液での攪拌(マグネットルーラー)下に置いた。残りの水で染料容器を後洗浄し、作製された混合物に添加した。ゆっくりと攪拌しつつ(マグネットルーラー)、冷たい水浴中で室温まで冷ました。
pH値は、約30℃にて、ナトロン液またはレモン酸でpH6.0に、攪拌しつつ調整した。このpH値は、pH0.9の範囲で許容され得る。
【0039】
[実施例3]短鎖ペプチドでの皮膚サンプルの処理
5.0mg/mlの、配列LITASFTQSLPRKSGのペプチドの10ml水溶液を作製した。
実施例1で得た皮膚サンプルに、パスツールピペットで各々10mlのかかるペプチド溶液を塗布した。次いで、かかる溶液を、乾燥するまで皮膚サンプル上に維持し、この際、約10分以内の時間、ヘアドライアーを用いて完全に乾燥させた。
30分後、皮膚サンプルを、新しい適切なペトリ皿中で2分間水道水で濯ぎ、次いでヘアドライアーで再度乾燥した。
【0040】
[実施例4]皮膚サンプルの染色
実施例2により作製した染料溶液を、実施例3で処理した皮膚サンプル、および短鎖ペプチドで処理しなかった皮膚サンプル(対照)に塗布した。30分間の作用時間後、皮膚調製物を水道水の下、指で2分間こすることにより洗浄した。次いで、適切なペトリシャーレ中に入れ、ヘアドライアーで乾燥させた。
結果として、ペプチドで処理した皮膚サンプルは、非処理皮膚サンプルと比較して、極めてわずかな染色しか示さなかったことが確認できる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】実施例2に記載の染料溶液で処理した後のブタの皮膚調製物。染色は、実施例4により行った。左の調製物は、染色前に、実施例3によるペプチド溶液で処理し、右の調製物は、かかる前処理をしなかったものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
毛髪処理剤から皮膚を保護するための、短鎖ペプチドを含有する調合物の使用。
【請求項2】
毛髪を染色、調色、変形、硬化、コンディショニング、柔軟化、修復またはスタイリングすることができる剤を含む毛髪処理剤から皮膚を保護することに特徴づけられる、請求項1に記載の使用。
【請求項3】
毛髪を染色または調色することができる剤を含む毛髪処理剤から皮膚を保護することに特徴づけられる、請求項1および2に記載の使用。
【請求項4】
前記短鎖ペプチドが、2〜30アミノ酸、好ましくは6〜15アミノ酸、特に6〜12アミノ酸の鎖長を示すことに特徴づけられる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の使用。
【請求項5】
毛髪処理剤からの皮膚の保護と共に皮膚の手入れのためのものである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の使用。

【図1】
image rotate


【公表番号】特表2007−514657(P2007−514657A)
【公表日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−540257(P2006−540257)
【出願日】平成16年11月11日(2004.11.11)
【国際出願番号】PCT/EP2004/012768
【国際公開番号】WO2005/060929
【国際公開日】平成17年7月7日(2005.7.7)
【出願人】(591011627)ウエラ アクチェンゲゼルシャフト (64)
【氏名又は名称原語表記】WELLA AKTIENGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】