説明

毛髪化粧料の使用方法、及び毛髪化粧料

【課題】毛髪を即時に立ち上がらせつつ、ボリューム感を付与できる毛髪化粧料の使用方法を提供すること。
【解決手段】(i)毛髪化粧料を頭皮上に塗布する工程と、(ii)前記毛髪化粧料を、頭皮上でジグザグ状に押し広げながら毛髪と接触させる工程と、を含む毛髪化粧料の使用方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、毛髪化粧料の使用方法、及び毛髪化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
ヘアシャンプー、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント、ヘアクリーム、ヘアパックなどの毛髪化粧料は、毛髪に柔軟性、しっとり感、滑らかさ等を付与するものとして広く使用されている(例えば、特許文献1、2)。一方、近年ではボリューム感のある毛髪が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平3−41015号公報
【特許文献2】特開2003−327513号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の毛髪化粧料の使用方法では、毛髪に柔軟性、しっとり感、滑らかさ等を付与するために、単に毛髪に毛髪化粧料を塗布して使用する場合が多く、毛髪を即時に立ち上がらせる効果やボリューム感を付与するための毛髪化粧料の使用方法を提供するという技術的意義を有するものはなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、毛髪化粧料を、頭皮上でジグザグ状に押し広げながら毛髪と接触させて使用することで、毛髪を即時に立ち上がらせつつ、ボリューム感を付与できることを見出した。
【0006】
すなわち、本発明によれば、(i)毛髪化粧料を頭皮上に塗布する工程と、(ii)前記毛髪化粧料を、頭皮上でジグザグ状に押し広げながら毛髪と接触させる工程と、を含むことを特徴とする毛髪化粧料の使用方法を提供するものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、毛髪を即時に立ち上がらせつつ、ボリューム感を付与できる毛髪化粧料の使用方法が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の毛髪化粧料の使用方法の手順を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0010】
(毛髪化粧料の使用方法)
図1を参照にしつつ、本発明の毛髪化粧料の使用方法について説明する。
まず、図1(i)に示すように、毛髪化粧料を頭皮又は毛髪上に塗布する工程(i)を含む。ここで、塗布の方法は特に限定されず、例えば、毛髪化粧料容器から直接頭皮上に塗布してもよく、毛髪化粧料をいったん手にとってから塗布してもよい。また、塗布とは、頭皮全体に均一である場合に限られず、一部または不連続であったり、不均一であってもよい。
【0011】
次に、図1(ii)に示すように、毛髪化粧料を、頭皮上でジグザグ状に押し広げながら毛髪と接触させる工程(ii)を含む。すなわち、頭皮上の毛髪化粧料を滑らせながらジグザグ状に動かして、毛髪と毛髪化粧料とをなじませる。これにより、頭皮及び毛髪の根元付近で毛髪化粧料と接触でき、毛髪を即時に立ち上がらせつつ、ボリューム感を付与できる。
【0012】
なお、毛髪化粧料が水に分散し、頭皮や毛髪になじみやすくなる観点から、工程(i)の前に、頭皮及び毛髪が水に濡れている状態であることが好ましい。特に、洗髪した後、さらには、シャンプーした後に、毛髪化粧料を頭皮又は毛髪上に塗布することが好ましい。
【0013】
なお、ジグザク状とは、上下方向、左右方向に往復しながら、稲妻形状、Z字形状を描くような状態であればよく、不連続、不均一であってもよい。
【0014】
ここで、指または器具を用い、指または器具を頭皮に沿ってジグザグ状に滑らせてもよい。これにより、より頭皮全体にわたって均一に毛髪化粧料を塗布でき、ボリューム感を得ることができる。さらに、毛髪を即時に立ち上がらせる観点から、毛髪化粧料を、前頭部の生え際から後頭部に向かいながらジグザク状に押し広げることがより好ましい。
【0015】
工程(ii)は、同じ場所または場所を変えながら、繰り返し行ってもよい。頭皮全体に毛髪化粧料を広げる観点から、ジグザグ状の往復動作を、場所を変えながら3〜60回行なうのが好ましい。特に5〜30回行なうのが好ましい。さらにこの動作を1〜10回繰り返すとさらに好ましい。また、日常生活において、本発明の毛髪化粧料の使用方法を繰り返すことにより、毛髪のボリューム感をより向上させることができる。また、工程(ii)にかかる時間は、毛髪を即時に立ち上がらせる観点から10秒以上、10分以下が好ましい。特に20秒以上、5分以下が好ましく、さらに、30秒以上、3分以下が好ましい。
【0016】
器具としては、例えば、ヘアブラシ、突起部を有するマッサージ器具などが挙げられる。
【0017】
ここで、従来の技術水準について説明する。従来は、毛髪化粧料を使用する場合、単に頭皮に塗布して、毛髪になじませて、毛髪に柔軟性、しっとり感、滑らかさ等を付与していた。また、こうした毛髪化粧料の特質から、毛髪全体がしなやかにまとまってしまい、頭部全体を覆う毛髪の形状としては、ボリューム感やふんわりとした感じの少ない仕上がりになってしまう傾向があった。
これに対して、本発明者は、頭皮に毛髪化粧料を塗布した後、毛髪化粧料を頭皮上でジグザグ状に押し広げながら毛髪と接触させることにより、毛髪自身のぱさつきやほつれが起こりにくくまとまりの良い状態を実現しながらも、毛穴から伸び上がる毛髪を即時に立ち上がらせつつ、ボリューム感のある毛髪スタイルにできることを見出した。これは、ジグザグ状に押し広げられることで、頭皮が動き、毛髪の根元付近まで毛髪化粧料をよりなじませることができるため、毛髪を即時に立ち上がらせつつ、ボリューム感が得られると考えられる。
【0018】
(毛髪化粧料)
本発明で使用される毛髪化粧料としては、例えば、以下のものが挙げられる。
【0019】
(A)界面活性剤
アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤及びカチオン性界面活性剤からなる群より選ばれる1種又は2種以上の界面活性剤であり、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤が好ましく、特にカチオン性界面活性剤が好ましい。
【0020】
カチオン性界面活性剤としては、(a1)下記式(1)で表される第4級アンモニウム又はその塩、あるいは(a2)第3級アミン化合物又はその塩が好ましい。その中でも、第3級アミン化合物又はその塩が好ましく、特にエーテルアミン化合物又はその塩が好ましい。
【0021】
(a1)第4級アンモニウム又はその塩
成分(A)のカチオン性界面活性剤の第4級アンモニウム塩は下記式(1)で表される。
【0022】
(1)
〔式(1)中、R、R、R又はRのうち少なくとも一つは、エーテル結合を有していてもよい炭素数16〜25、直鎖又は分岐鎖の、アルキル基又はアルケニル基を示し、残りのうち少なくとも二つ以上は、同一又は異なる、炭素数1〜6のアルキル基、又は−(AO)mHを示す(Aは同一又は異なる、炭素数2〜4のアルキレン基、mは1〜6の整数を示し、その配列は任意である)、Xはハロゲン化物イオン又は炭素数1〜2のアルキル硫酸イオンを示す。〕
【0023】
式(1)で表される第4級アンモニウム塩としては、第4級アンモニウムを有機酸及び/又は無機酸によって塩としたものを用いてもよいし、本発明の毛髪化粧料に酸を配合して、pH調整と共に組成物中で塩を形成させたものでもよい。
【0024】
有機酸としては、例えば、アルキルリン酸、アルキルスルホン酸、アルキル硫酸等の短鎖アルキル基を有する酸;L−グルタミン酸、L−アスパラギン酸等の酸性アミノ酸;ピログルタミン酸;安息香酸、p−トルエンスルホン酸等の芳香族酸;グリコール酸、乳酸、グリセリン酸、グルコン酸、パントテン酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸等のヒドロキシ酸等が挙げられ、無機酸としては、リン酸、塩酸、酢酸、コハク酸等が挙げられる。これらの中でも毛髪に対する保湿及び柔軟化効果をもたらす点から、有機酸が好ましく、特に、酸性アミノ酸、ピログルタミン酸、ヒドロキシ酸が好ましく、さらに好ましくはヒドロキシ酸である。
【0025】
成分(a1)の具体的な例としては、以下の(a1−i)〜(a1−iii)が挙げられる。
【0026】
(a1−i)アルキルトリメチルアンモニウム塩
例えば下記一般式(2)で表される化合物が挙げられる。
−N(CH (2)
〔式中、Rは炭素数16〜22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示し、Xはハロゲン(塩素又は臭素)化物イオン又は炭素数1〜2のアルキル硫酸イオンを示す。〕
【0027】
(a1−ii)アルコキシトリメチルアンモニウム塩
例えば下記一般式(3)で表される化合物が挙げられる。
−O−R−N(CH (3)
〔式中、Rは炭素数16〜22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示し、Rはエチレン基又はプロピレン基を示し、Xはハロゲン(塩素又は臭素)化物イオン又は炭素数1〜2のアルキル硫酸イオンを示す。〕
【0028】
(a1−iii)ジアルキルジメチルアンモニウム塩
例えば下記一般式(4)で表される化合物が挙げられる。
−N(CH (4)
〔式中、Rは炭素数16〜22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示し、Xは上記と同じである。〕
【0029】
上記(a1−i)〜(a1−iii)以外のカチオン界面活性剤としてとしては、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム(アルカノイルアミノプロピルジメチルエチルアンモニウムのエチル硫酸塩、アルカノイル基はラノリン由来)、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノエチルトリエチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルトリエチルアンモニウム、メチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノエチルトリメチルアンモニウム、メチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、エチル硫酸イソアルカン酸(C14〜C20)アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、エチル硫酸イソアルカン酸(C18〜C22)アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、エチル硫酸イソステアリン酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、エチル硫酸イソノナン酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、アルキルトリメチルアンモニウムサッカリン等が挙げられる。
その中でも、使用時に良好な柔軟性及び滑り性、ならびに仕上がりの髪の自然な質感を付与する効果の観点から、(a1−i)アルキルトリメチルアンモニウム(またはその塩)が好ましく、中でも、炭素数16〜22のアルキル基を有するトリメチルアンモニウム(またはその塩)が好ましく、特に炭素数16〜18のアルキル基を有するトリメチルアンモニウム(またはその塩)が好ましく、さらにセチルトリメチルアンモニウム塩が好ましい。
【0030】
(a2)第3級アミン化合物又はその塩としては、以下の(a2−i)〜(a2−ii)が挙げられる。
【0031】
成分(a2−i)は、下記式(5)で表される。
【0032】
21−(O−R24−NR2223 (5)
〔式(5)中、R21は炭素数6〜24、直鎖又は分岐鎖の、アルキル基又はアルケニル基を示し、R22及びR23は同一又は異なる、炭素数1〜6のアルキル基、又は−(AO)mHを示し(Aは同一又は異なる、炭素数2〜4のアルキレン基、mは1〜6の整数を示し、その配列は任意である)、R24はヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数1〜3の直鎖アルキル基(eは1〜5の整数を示す)。〕
【0033】
21は、さらに、炭素数12〜24、特に炭素数14〜22の、直鎖又は分岐鎖の、アルキル基又はアルケニル基が好ましく、特にアルキル基が好ましい。さらに、R22及びR23の少なくとも一方が、炭素数1〜6のアルキル基、中でもメチル基又はエチル基が好ましく、特に双方が同じであることが好ましい。
【0034】
一般式(5)で表されるカチオン性界面活性剤としては、エーテルアミン塩を有機酸及び/又は無機塩によって塩としたものを用いてもよいし、本発明の毛髪化粧料に酸を配合して、pH調整と共に組成物中で塩を形成させてもよい。
【0035】
有機酸としては、例えば、アルキルリン酸、アルキルスルホン酸、アルキル硫酸等の短鎖アルキル基を有する酸;L−グルタミン酸、L−アスパラギン酸等の酸性アミノ酸;ピログルタミン酸;安息香酸、p−トルエンスルホン酸等の芳香族酸;グリコール酸、乳酸、グリセリン酸、グルコン酸、パントテン酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸等のヒドロキシ酸等が挙げられ、無機酸としては、リン酸、塩酸、酢酸、コハク酸等が挙げられる。中でも毛髪に対する保湿及び柔軟化効果をもたらす点から、有機酸が好ましく、特に、酸性アミノ酸、ピログルタミン酸、ヒドロキシ酸が好ましく、さらに好ましくはヒドロキシ酸である。
【0036】
成分(a2−i)のカチオン性界面活性剤のより具体的な例としては、例えば、以下の(a2−i−1)〜(a2−i−2)の第3級アミン化合物(またはその塩)等の少なくともいずれか1つが挙げられる。
【0037】
(a2−i−1)ヒドロキシエーテルアルキルアミン(またはその塩)
例えば下記一般式(6)で表される化合物及びその塩が挙げられる。
【0038】
【化1】

【0039】
〔式中、R25は炭素数6〜24の、直鎖又は分岐鎖の、アルキル基又はアルケニル基を示し、R26及びR27は同一又は異なる、炭素数1〜6のアルキル基、又は−(AO)fH(Aは炭素数2〜4のアルキレン基、fは同一又は異なる、1〜6の数を示し、その配列は任意である)、eは1〜5の数を示す。〕
【0040】
具体的には、ヘキサデシルオキシ(2−ヒドロキシプロピル)ジメチルアミンおよびその塩、オクタデシルオキシ(2−ヒドロキシプロピル)ジメチルアミンおよびその塩が挙げられる。
【0041】
(a2−i−2)エーテルアミン(またはその塩)
例えば下記一般式(7)で表される化合物またはその塩が挙げられる。
【0042】
【化2】

【0043】
〔式中、R28は、炭素数6〜24の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、R29及びR30は、同一又は相異なって炭素数1〜6のアルキル基又は−(AO)gH(Aは炭素数2〜4のアルキレン基を示し、gは1〜6の数を示し、g個のAは同一でも異なってもよく、その配列は任意である)を示す。〕
【0044】
具体的には、N,N−ジメチル−3−ヘキサデシルオキシプロピルアミンおよびその塩、N,N−ジメチル−3−オクタデシルオキシプロピルアミンおよびその塩が挙げられる。
【0045】
(a2−ii)アミドアミン(またはその塩)
例えば下記一般式(8)で表される化合物またはその塩が挙げられる。
【0046】
【化3】

【0047】
〔式中、R31は炭素数11〜23の脂肪族炭化水素基を示し、R32は同一又は異なって、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、nは2〜4の数を示す。〕
【0048】
具体的には、N−(3−(ジメチルアミノ)プロピル)ドコサナミドおよびその塩、N−(3−ジメチルアミノ)プロピル)ステアラミドおよびその塩が挙げられる。
【0049】
中でも特に、(a2−i−2)エーテルアミン(またはその塩)が好ましく、特に、エーテルアミンの好ましい具体例としては、N,N−ジメチル−3−ヘキサデシルオキシプロピルアミン、N,N−ジメチル−3−オクタデシルオキシプロピルアミンが好ましい。
【0050】
アニオン性界面活性剤としては、硫酸系、スルホン酸系、カルボン酸系、リン酸系及びアミノ酸系のものが好ましく、例えばアルキル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸塩、スルホコハク酸アルキルエステル塩、ポリオキシアルキレンスルホコハク酸アルキルエステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルカンスルホン酸塩、アシルイセチオネート、アシルメチルタウレート、高級脂肪酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル酢酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸塩、アシルグルタミン酸塩、アラニン誘導体、グリシン誘導体、アルギニン誘導体等が挙げられる。これらのうち、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルケニルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩、アシルイセチオネート、アシルメチルタウレート、高級脂肪酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル酢酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸塩、アシルグルタミン酸塩、アルキルアラニン誘導体が好ましく、特に一般式(9)又は(10)で表されるものが好ましい。
【0051】
33O(CHCHO)SOM (9)
34OSOM (10)
【0052】
〔式中、R33は例えば炭素数10〜18のアルキル基又はアルケニル基を示し、R34は炭素数10〜18のアルキル基を示し、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アルカノールアミン又は塩基性アミノ酸を示し、pはエチレンオキサイド平均付加モル数で1〜5の数を示す。〕
【0053】
ノニオン界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレンソルビット脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレングリセリン脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル類、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシアルキレン(硬化)ヒマシ油類、ショ糖脂肪酸エステル類、ポリグリセリンアルキルエーテル類、ポリグリセリン脂肪酸エステル類、脂肪酸アルカノールアミド、アルキルグルコシド類等が挙げられる。このうち、アルキルグリコシド類、ポリオキシアルキレンC8−C20脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、脂肪酸アルカノールアミドが好ましい。アルキルグリコシド類としては、アルキル基の炭素数8〜14で、糖(グルコース)の縮合度1〜2のものが好ましい。脂肪酸アルカノールアミドとしては、炭素数8〜18、特に炭素数10〜16のアシル基を有するものが好ましく、またモノアルカノールアミド、ジアルカノールアミドのいずれでもよいが炭素数2〜3のヒドロキシアルキル基を有するものが好ましい。脂肪酸アルカノールアミドの具体例としては、オレイン酸ジエタノールアミド、パーム核油脂肪酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ラウリン酸モノイソプロパノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、パーム核油脂肪酸メチルエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸メチルエタノールアミド等が挙げられる。
【0054】
両性界面活性剤としては、ベタイン系界面活性剤等が挙げられる。このうち、イミダゾリン系ベタイン、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、脂肪酸アミドプロピルベタイン、アルキルヒドロキシスルホベタイン等のベタイン系界面活性剤がより好ましく、アルキルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリウムベタイン、脂肪酸アミドプロピルベタイン及びアルキルヒドロキシスルホベタインが特に好ましい。脂肪酸アミドプロピルベイタン及びアルキルヒドロキシスルホベタインは、炭素数8〜18、特に炭素数10〜16のアルキル基を有するものが好ましく、特にラウリン酸アミドプロピルベタイン、パーム核油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン等が好ましい。
【0055】
界面活性剤は、2種以上併用することもでき、その含有量は、安定性および感触の点から毛髪化粧料中の0.1〜30質量%が好ましく、更には0.5〜20質量%、特に1〜5質量%が好ましい。
【0056】
(B)油剤
油性成分としては、頭皮や毛髪への塗布時やその後のすすぎ時において、毛髪を滑らかにすることができる、毛髪を即時に立ち上がらせる観点から、脂肪族アルコール、シリコーン、エステル油、炭化水素類、グリセリド類、植物油、動物油、ラノリン誘導体、及び高級脂肪酸エステル類等が挙げられ、上記の観点から、脂肪族アルコール、エステル油及び/又はシリコーンが好ましく、脂肪族アルコール及び/又はシリコーンがより好ましく、脂肪族アルコールが更に好ましい。
【0057】
脂肪族アルコールとしては、例えば、直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有する脂肪族アルコール類、好ましくは炭素数12〜26の脂肪族アルコールが挙げられる。さらに、頭皮や毛髪への塗布時やその後のすすぎ時、乾燥後の毛髪に対する滑らか性付与、毛髪を即時に立ち上がらせる観点から、直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有する脂肪族アルコールが好ましく、中でも、炭素数16〜22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有する脂肪族アルコールが好ましい。特に炭素数16〜18の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有する脂肪族アルコールがより好ましい。具体的には、セチルアルコール、ステアリルアルコールが好ましい。さらには、セチルアルコールが好ましい。
【0058】
エステル油としては、総炭素数8〜40のエステル油、好ましくは総炭素数8〜20の脂肪酸と炭素数1〜20のアルコールとのエステル等が挙げられ、特にパルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピルが好ましい。
【0059】
シリコーンとしては、特開平6−48916号公報に記載されている(a)ジメチルポリシロキサン、(b)メチルフェニルポリシロキサン、(c)アミノ変性シリコーン(水性乳濁液としては、SM8704C(東レ・ダウコーニング・シリコーン製)、DC939(東レ・ダウコーニング・シリコーン製)等が挙げられる)、(d)脂肪酸変性ポリシロキサン、(e)アルコール変性シリコーン、(f)脂肪族アルコール変性ポリシロキサン、(g)ポリエーテル変性シリコーン、(h)エポキシ変性シリコーン、(i)フッ素変性シリコーン、(j)環状シリコーン、(k)アルキル変性シリコーン、(l)オキサゾリン変性シリコーン等が挙げられる。
【0060】
油性成分は、2種以上を併用することもでき、またその含有量は、湿潤した毛髪に対する指通りや滑らかさの付与、乾燥後の毛髪のしっとり感及び乳化安定性の点から、毛髪化粧料中の0.1〜15重量%が好ましく、1〜10重量%がより好ましい。
【0061】
(C)カチオン性ポリマー
毛髪の滑り性を付与し、毛髪を即時に立ち上がらせ、毛髪がぱさつかず、毛先にまとまりが得られる観点から、カリオン性ポリマーを含有することが好ましい。
カチオン性ポリマーとしては、カチオン化セルロース誘導体、カチオン性澱粉、カチオン化グアーガム誘導体などが挙げられる。この中でも、特に、一般式(I)又は(II)で表されるノニオン性基含有ビニル単量体の少なくとも1種と、一般式(III)又は(IV)で表されるカチオン性基含有ビニル単量体の少なくとも1種と、ビニル基、アクリロイル基、メタクリロイル基及びアリル基から選ばれる少なくとも2個の基を分子中に有する架橋性ビニル単量体の少なくとも1種とを必須構成単量体とし、ラジカル重合することにより得られるカチオン性基含有共重合体が好ましい。
【0062】
【化4】

【0063】
〔式中、R11は水素原子又はメチル基を示し、R12及びR13は同一又は異なって、水素原子又は炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基又はアルケニル基を示す。〕
【0064】
【化5】

【0065】
〔式中、R11は水素原子又はメチル基を示し、A及びAは同一又は異なって、式−(CH−(mは2〜6の整数を示す)で表される基を示し、Bは−O−又は−CH−基を示す。〕
【0066】
【化6】

【0067】
〔式中、R11は水素原子又はメチル基を示し、R14及びR15は同一又は異なって、炭素数1〜4のアルキル基又はアルケニル基を示し、R16は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、Yは−O−、−NH−、−CH−又は−O−CHCH(OH)−基を示し、Zは炭素数1〜4(ただしYが−CH−のときは炭素数0〜3)の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基を示し、Xは酸の共役塩基、ハロゲン原子又は炭素数1〜4のアルキルサルフェート基を示す。〕
【0068】
【化7】

【0069】
〔式中、R17及びR18は同一又は異なって、水素原子又はメチル基を示し、R19及びR20は同一又は異なって、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、Xは酸の共役塩基、ハロゲン原子又は炭素数1〜4のアルキルサルフェート基を示す。〕
【0070】
さらに、カチオン性基含有共重合体の好ましい一態様として、毛髪を即時に立ち上がらせる観点から下記式(V)で表されるN,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸ジエチル硫酸塩−N,N−ジメチルアクリルアミド−ジメタクリル酸ポリエチレングリコール共重合体が挙げられる。
【0071】
【化8】

【0072】
〔式中、モル比でx/y=1/9〜5/5、(x+y+z)/z=1/0.1〜1/0.002である。〕
【0073】
市販品としては、例えば、ソフケアKG−301W(花王株式会社製)やソフケアKG−101E(花王株式会社製)が挙げられる。
【0074】
カチオン性ポリマーは、2種以上を併用することもでき、またその含有量は、ボリューム感を与える観点から、毛髪化粧料中の0.01〜10重量%が好ましく、0.1〜5重量%がより好ましく、更には0.2〜3重量%が好ましい。
【0075】
(その他)
有機カルボン酸をさらに含んでもよい。これにより、頭皮や毛髪への塗布時やその後のすすぎ時において、毛髪を滑らかにすることができる。有機カルボン酸としては、炭素数2〜8が好ましく、例えば、α−ヒドロキシ酸、グリコール酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、レブリン酸、酢酸、マレイン酸、フマル酸等が挙げられる。なかでもグリコール酸、リンゴ酸、乳酸が好ましく、特にリンゴ酸、乳酸が好ましい。また、これらの塩としては、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニア、有機アミン化合物等との塩が挙げられる。有機酸又はその塩は2種以上を併用することもできる。また、有機カルボン酸は、塩であってもよい。
【0076】
好ましい毛髪化粧料に含有する成分の組み合わせとして、コンディショナーとしては、界面活性剤としてカチオン界面活性剤、油剤としては脂肪族アルコール、カチオンポリマーとしては、カチオン化グアーガム誘導体又は式(V)で表されるN,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸ジエチル硫酸塩−N,N−ジメチルアクリルアミド−ジメタクリル酸ポリエチレングリコール共重合体が挙げられる。シャンプーとしては、一般式(9)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、油剤としては脂肪族アルコール、カチオンポリマーが挙げられる。
なかでも、第3級アミン化合物、脂肪族アルコール、式(V)で表されるN,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸ジエチル硫酸塩−N,N−ジメチルアクリルアミド−ジメタクリル酸ポリエチレングリコール共重合体の組み合わせが好ましい。
【0077】
毛髪化粧料には、上記成分以外の、高級脂肪酸エステル類、高級脂肪酸類、グリセリン、保湿剤、多糖類、ポリペプタイド、パール化剤、溶剤、液晶形成基剤、芳香族スルホン酸類、色素、香料、噴射剤、キレート剤、pH調整剤、防腐剤、抗フケ剤等を、適宜配合することができる。抗フケ剤としては、ジンクピリチオン、ピロクトンオラミンなどが挙げられる。
【0078】
毛髪化粧料は、常法に従って、水溶液、エタノール溶液、エマルション、サスペンション、ゲル、液晶、エアゾールフォーム、スプレー等の所望の剤型にすることができ、毛髪洗浄剤組成物としては、ヘアシャンプー等の製品とすることができ、毛髪洗浄剤組成物以外の毛髪化粧料としては、へアリンス、へアコンディショナー、へアトリートメント、へアパック、へアクリーム、コンディショニングムース、へアムース、へアスプレー、リーブオントリートメント、トニック等の製品とすることができる。特にヘアシャンプー、へアリンス、へアコンディショナー、へアトリートメントが好ましい。
【0079】
本発明の毛髪化粧料を20倍希釈後のpHは、1〜5が好ましい。これにより、頭皮や毛髪への塗布時やその後のすすぎ時において、毛髪を滑らかにすることができる。特にpHは、3〜4がより好ましい。
【0080】
本発明の毛髪化粧料の使用方法は、当該毛髪化粧料の容器、包装、説明書、及び広告の少なくともいずれかに表示され、特にヘアシャンプー、へアリンス、へアコンディショナー、へアトリートメントの製品(容器、包装等)に表示される。
【0081】
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【実施例】
【0082】
以下、実施例を挙げ、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお、実施例及び比較例における「%」は、特記しない限り「質量%」を意味する。また各処方は全量を100質量%とする。
【0083】
下記に示す組成A〜Cの毛髪化粧料(コンディショナーA、コンディショナーB、シャンプーC)を、常法により調製した。この毛髪化粧料を用いて、実施例及び比較例による試験を行い、以下の評価方法により評価した。その結果を表1に示す。ただし、いずれの実施例及び比較例も、それぞれ48時間以上の間隔を空けて試験を行った。
【0084】
実施例及び比較例では、下記の処方の標準シャンプーを使用した。
(標準シャンプー)
25%ポリオキシエチレン(2.5)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム塩 62.0%
ラウリン酸ジエタノールアミド 2.3%
エデト酸二ナトリウム 0.15%
安息香酸ナトリウム 0.5%
塩化ナトリウム 0.8%
75%リン酸 適量
香料、メチルパラベン 適量
精製水 残量
pH7.0
【0085】
(実施例1)
健常な男女による試験ボランティア5名に対して、標準シャンプーで洗髪、すすいだ後、コンディショナーAを頭髪と頭皮に適量塗布した。その後速やかに、指を頭皮に沿ってジグザグ状に滑らせて、コンディショナーAを、前頭部の生え際から後頭部に向かうように、1分間頭皮上でジグザグ状に押し広げながら毛髪と接触させた。すぐに、コンディショナーAをすすぎ落とし、タオルドライののちドライヤーにて乾燥させた。
1時間経過したところで、「毛髪の立ち上がり角度」、「毛髪を立たせる効果」、「ボリューム感評価」及び「毛先のまとまり具合」の4項目について評価した。
なお、標準シャンプーを用いた洗髪とすすぎ、ならびにコンディショナーAの塗布とジグザグ動作による塗り広げは、試験ボランティア自身が行なった。その後のコンディショナーAのすすぎとタオルおよびドライヤーによる毛髪の乾燥は、習熟した専門施術者が一定の要領で行なった。
【0086】
(実施例2)
コンディショナーAの代わりにコンディショナーBを用い、指の代わりに頭皮用マッサージブラシを用いた以外は、実施例1と同様にした。
【0087】
(実施例3)
指の代わりに頭皮用マッサージブラシを用いた以外は、実施例1と同様にした。
【0088】
(実施例4)
健常な男女による試験ボランティア5名に対して、シャンプーCを用い、通常行うような指による洗髪の後、頭皮用マッサージブラシを、頭皮に沿ってジグザグ状に滑らせて、シャンプーCを、前頭部の生え際から後頭部に向かうように、1分間頭皮上でジグザグ状に押し広げながら毛髪と接触させた。
その後のシャンプーCのすすぎとタオルおよびドライヤーによる毛髪の乾燥は、習熟した専門施術者が一定の要領で行なった。
【0089】
(比較例1)
健常な男女による試験ボランティア5名に対して、標準シャンプーで洗髪、すすいだ後、コンディショナーAを頭髪と頭皮に適量塗布した。その後速やかに、左右両方の手について、親指を除く4指によって額の生え際から後頭部へ線を引くよう1分間直線的になでるようにのばした。すぐに、コンディショナーAをすすぎ落とし、タオルドライののちドライヤーにて乾燥させた。
1時間経過したところで、「毛髪の立ち上がり角度」、「毛髪を立たせる効果」、「ボリューム感評価」及び「毛先のまとまり具合」の4項目について評価した。
なお、標準シャンプーを用いた洗髪とすすぎ、ならびにコンディショナーAの塗布とジグザグ動作による塗り広げは、試験ボランティア自身が行なった。その後のコンディショナーAのすすぎとタオルおよびドライヤーによる毛髪の乾燥は、習熟した専門施術者が一定の要領で行なった。
【0090】
(評価方法)
(1)毛髪の立ち上がり角度(°)の評価
頭頂部の中心から右方へ2センチメートルずらした領域の毛髪10本分の頭皮表面からの立ち上がり角度を計測した。それぞれの毛髪について、正面から写真撮影を行い、正面から見た時の頭皮表面と毛髪のなす角度を分度器で計測し、5名分の計測値を平均した。
【0091】
(2)毛髪を立たせる効果
試験を開始する直前に、眉付近から頭頂部までを範囲とした正面写真を撮影しておき、試験1時間後に、同様にして正面写真を撮影して、両者を比較した。毛髪の立ち上がり感について、以下の5段階の視覚評価を行い、5名分のスコア得点を積算した。
−2;毛髪の立ち上がり感が明確に減少した
−1;毛髪の立ち上がり感がわずかに減少した
0;変化を認めず
1;毛髪の立ち上がり感がわずかに増加した
2;毛髪の立ち上がり感が明確に増加した
【0092】
(3)ボリューム感をアップさせる効果
試験を開始する直前に、眉付近から頭頂部までを範囲とした正面写真を撮影しておき、試験1時間後に、同様にして正面写真を撮影して、両者を比較した。毛髪全体のボリューム感を視覚的に評価した。以下記載した記述に従ってスコア得点を求め、5名分を積算した。
−2;ボリューム感が明確に減少した
−1;ボリューム感がわずかに減少した
0;変化を認めず
1;ボリューム感がわずかに増加した
2;ボリューム感が明確に増加した
【0093】
(4)毛先のまとまり感を向上させる効果
試験1時間後の左右の側頭部根元から直径約1センチメートルとなる程度の毛束をつかみとり、その毛束の毛先のまとまり具合を評価した。以下記載した記述に従ってスコア得点を求め、5名分を積算した。
1;まとまりが無く、大きく広がっている
2;まとまりが無く、広がりが少し観られる
3;広がりは無いがまっすぐに伸びきったような毛束
4;毛先のまとまりがややある
5;毛先がきれいにまとまっている
【0094】
(毛髪化粧料)
ヘアコンディショナーA <組成A>
N−(3−ジメチルアミノ)プロピル)ステアラミド 0.5%
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1.0%
ステアリルアルコール 3.0%
ベンジルアルコール 0.3%
ミリスチン酸 0.2%
ミリスチン酸イソトリデシル 0.5%
N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸ジエチル硫酸塩・N,N−ジメチルアクリルアミド・ジメタクリル酸ポリエチレングリコール共重合体*1 0.26%
アミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体エマルション*2 0.5%
ジメチルポリシロキサン*3 3.0%
プロピレングリコール 1.0%
リンゴ酸 0.1%
18−メチルエイコサン酸*4 0.5%
両親媒性アミド脂質B*5 0.1%
メチルパラベン 0.3%
香料 適量
pH調整剤(水酸化ナトリウム) 適量
精製水 残量
pH4.5
【0095】
*1 ソフケア KG−101W−E(花王株式会社,2.4%)
*2 東レ・ダウコーニング株式会社製 SM8704C
*3 東レ・ダウコーニング株式会社製 SH200C
*4 クローダジャパン株式会社製 クロダシッド18MEA
*5 下記一般式(11)で表される両親媒性アミド脂質B
【0096】
【化9】

【0097】
ヘアコンディショナーB <組成B>
N,N−ジメチル−3−オクタデシルオキシプロピルアミン 2.50%
ステアリルアルコール 8.0%
ベンジルアルコール 1.0%
ジプロピレングリコール 5.0%
N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸ジエチル硫酸塩・N,N−ジメチルアクリルアミド・ジメタクリル酸ポリエチレングリコール共重合体*6 0.26%
18−メチルエイコサン酸*7 0.10%
ジペンタエリトリット脂肪酸エステル 0.30%
ポリプロピレングリコール*8 0.20%
ジメチルポリシロキサン(ポリジメチルシロキサン)*9 3.0%
ジメチルポリシロキサン(ポリジメチルシロキサン)*10 2.0%
乳酸 1.5%
リンゴ酸 0.2%
アミノ変性シリコーン*11 0.50%
(ビスイソブチルPEG−15/アモジメチコン)コポリマー*12 0.20%
香料 適量
pH調整剤(水酸化カリウム) 適量
精製水 残量
pH3.3
【0098】
*6 ソフケア KG−101W−E(花王株式会社,2.4%)
*7 クローダジャパン株式会社製 クロダシッド18MEA
*8 ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー製 ポリオックスWSR N−60K
*9 東レ・ダウコーニング株式会社製 BY11−040
*10 東レ・ダウコーニング株式会社製 BY11−026
*11 東レ・ダウコーニング株式会社製 SM8904 COSMETIC EMULSION
*12 東レ・ダウコーニング株式会社製 DOW CORNING TORAY SS−3588
【0099】
ヘアシャンプーC <組成C>
ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 12.5%
ポリオキシエチレン(6)ステアリルエーテル 2.5%
乳酸 1.0%
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1%
イソデシルグリセリルエーテル 2.0%
ラウリルヒドロキシスルホベタイン 1.0%
カチオン化グアーガム*13 0.2%
カチオン化タラガム*14 0.2%
ジアリルジメチルアンモニウムクロリド/アクリルアミド共重合体*15 1.2%
ジメチルポリシロキサン*16 2.0%
エチレングリコールジステアリン酸エステル 2.0%
ミリスチルアルコール 0.2%
ラウリン酸 0.1%
ポリオキシエチレン(16)ラウリルエーテル 0.3%
ポリプロピレングリコール(質量平均分子量400) 0.5%
ベンジルアルコール 0.3%
エタノール 3.0%
ツバキ油 0.01%
パンテノール 0.05%
ローヤリゼリー 0.01%
塩化ナトリウム 0.2%
香料 適量
pH調整剤(水酸化カリウム) 適量
精製水 残量
pH3.9
【0100】
*13 ローディア社製 ジャガーC−13
*14 東邦化学社製 カチナールCTR−100
*15 オンデオ ナルコ社製 マーコート550(有効分8.5%)
*16 東レ・ダウコーニング株式会社製 シリコーンCF2450(有効分60%)
【0101】
【表1】

【0102】
実施例の毛髪化粧料を使用した後、指または器具を用い、頭皮に沿ってジグザグ状に滑らせた場合、毛髪を即時に立ち上がらせつつ、ボリューム感を付与でき、毛髪がぱさつかず、毛先にまとまりが得られた。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(i)毛髪化粧料を頭皮上に塗布する工程と、
(ii)前記毛髪化粧料を、頭皮上でジグザグ状に押し広げながら毛髪と接触させる工程と、
を含むことを特徴とする毛髪化粧料の使用方法。
【請求項2】
工程(ii)において、
指または器具を用い、前記指または前記器具を頭皮に沿ってジグザグ状に滑らせることを含む請求項1記載の毛髪化粧料の使用方法。
【請求項3】
工程(ii)において、
前記毛髪化粧料を、前頭部の生え際から後頭部に向かいながらジグザク状に押し広げることを特徴とする請求項1または2に記載の毛髪化粧料の使用方法。
【請求項4】
前記毛髪化粧料は、
(A)アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤及びカチオン性界面活性剤からなる群より選ばれる1種以上の界面活性剤
(B)油剤
を含む請求項1乃至3いずれか一項に記載の毛髪化粧料の使用方法。
【請求項5】
前記毛髪化粧料は、(C)カチオン性ポリマーをさらに含み、
成分(A)は、第4級アンモニウム又はその塩、あるいは第3級アミン化合物又はその塩であって
成分(B)は、脂肪族アルコール、シリコーン、エステル油、炭化水素類、グリセリド類、植物油、動物油、ラノリン誘導体、及び高級脂肪酸エステル類からなる群より選ばれる1種以上である請求項4に記載の毛髪化粧料の使用方法。
【請求項6】
請求項1乃至5いずれか一項に記載の毛髪化粧料の使用方法に用いられるヘアコンディショナー用毛髪化粧料。

【図1】
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【公開番号】特開2012−17298(P2012−17298A)
【公開日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−156197(P2010−156197)
【出願日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】