説明

毛髪化粧料

【課題】洗髪時におけるヘアコンディショナーやヘアリンス等の塗布の際の毛髪感触に着目し、当該感触を向上させるための手段を提供する。
【解決手段】下記成分(1)〜(5)を含有する毛髪化粧料を提供することにより、上記の課題を解決し得ることを見出した。(1)下記式(I)にて表される第四級アミン化合物を、化粧料の0.01〜10質量%


[式中、Rは炭素数6〜35の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、R、R及びRは同一又は異なって、水素原子、炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、Xはハロゲンイオン又は有機アニオンである。](2)高級アルコール及び/又は高級脂肪酸を、化粧料の0.1〜20質量%(3)サリチル酸類塩(4)有機酸(5)水

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、毛髪化粧料に関する発明である。
【背景技術】
【0002】
毛髪をシャンプー等で洗髪した後は、一般に、艶や指通りが悪くなるため、ヘアコンディショナー等の毛髪処理剤が用いられている。
【0003】
このような毛髪処理剤には、通常、第四級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤が配合されている。第四級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤は、毛髪に対して柔軟性や帯電防止性を付与する効果が高いため、処理剤をはじめ、各種の毛髪化粧料に配合されている。
【0004】
また、毛髪のコンディショニング効果、特に、乾燥後に良好な毛髪のすべり性としっとり感を付与するために、第四級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤に代えて、ヒドロキシエーテルアミン化合物を配合する毛髪化粧料(特許文献1、2)や、アミドアミンを配合する毛髪化粧料(特許文献3)が提供されている。
【0005】
さらに、アルコキシプロピルジメチルアミンを配合した毛髪化粧料(特許文献4、5)等が開示されている。また、高粘度のジメチルポリシロキサンを配合することによって、使用感触を改善する毛髪化粧料も開示されている(特許文献6)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−323495号公報
【特許文献2】特開2007−161605号公報
【特許文献3】特開平9−71516号公報
【特許文献4】特開2004−67534号公報
【特許文献5】特開2004−2261号公報
【特許文献6】特開平4−305516号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、特に、洗髪時におけるヘアコンディショナーやヘアリンス等の塗布の際の毛髪感触に着目し、当該感触(以下、塗布時感触ともいう)を向上させるための手段を提供することを課題とする発明である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、上記の課題の解決に向けて検討を行ったところ、驚くべきことに、下記の構成の毛髪化粧料を提供することにより解決し得ることを見出した。
【0009】
すなわち、本発明は、下記成分(1)〜(5)を含有する毛髪化粧料(以下、本発明の毛髪化粧料ともいう)を提供する発明である。
(1)下記式(I)にて表される第四級アミン化合物を、化粧料の0.01〜10質量%
【0010】
【化1】

【0011】
[式中、Rは炭素数6〜35の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、R、R及びRは同一又は異なって、水素原子、炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、Xはハロゲンイオン又は有機アニオンである。]
(2)高級アルコール及び/又は高級脂肪酸を、化粧料の0.1〜20質量%
(3)サリチル酸類塩
(4)有機酸
(5)水
【0012】
本発明の毛髪化粧料には、
(6)平均粒子径が0.2〜20μmの高重合オルガノポリシロキサンの水性エマルションを配合することにより、乾燥後の毛髪感触をさらに向上させることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明により、洗髪時におけるコンディショナーやヘアリンスの塗布の際の毛髪感触に優れる毛髪化粧料が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0014】
<必須配合成分>
本発明の毛髪化粧料の必須の配合成分は、上記の(1)〜(4)に示す通りである。
【0015】
(1)第四級アミン化合物(I)
炭素原子数6〜35の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基であるRは、例えば、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、イコシル基、ヘンイコシル基、ドコシル基、トリコシル基、テトラコシル基、ペンタコシル基、ヘキサコシル基、ヘプタコシル基、オクタコシル基、ノナコシル基、トリアコンチル基、ヘントリアコンチル基、ドトリアコンチル基、トリトリアコンチル基、テトラトリアコンチル基、ペンタトリアコンチル基、ミリストレイル基、パルミトレイル基、オレイル基、リノイル基、リノレイル基、リシノレイル基、イソステアリル基等が挙げられる。R、R及びRは、上述のように、同一又は異なって水素原子又は炭素原子数1〜6の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基である。また、Xは、塩素、ヨウ素、臭素等のハロゲンイオン、又は、メトサルフェート、エトサルフェート、メトフォスフェート、エトフォスフェート等の有機アニオンが挙げられる。
【0016】
本発明において特に好適な第四級アミン化合物(I)は、Rの炭素原子数が22で、R及びRが、共にメチル基であリ、Xが塩素である、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロライド、又は、Rの炭素原子数が16で、R、R及びRが、共にメチル基であリ、Xが塩素である、セチルトリメチルアンモニウムクロライド、が挙げられる。
【0017】
本発明の毛髪化粧料における第四級アミン化合物(I)の配合量は、化粧料の0.01〜10質量%であり、好適には0.1〜5.0質量%である。当該配合量が0.01質量%未満であると、本願発明の塗布時感触の向上が実質的に期待できず、第四級アミン化合物(I)の配合による毛髪に対するコンディショニング効果が認められなくなる傾向があり、10質量%を超えると大量配合に見合った塗布時感触の向上効果が実質的に認められなくなる。
【0018】
(2)高級アルコールと高級脂肪酸
本発明の毛髪化粧料に配合可能な高級アルコールと高級脂肪酸は、化粧料等の外用組成物一般において用いられているものを、それぞれ1種又は2種以上を選択して用いることができる。高級アルコールと高級脂肪酸を組み合わせて配合することも可能である。
【0019】
高級アルコールとしては、例えば、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、オレイルアルコール、ホホバアルコール、キミルアルコール、バチルアルコール等が挙げられる。また、高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、リノール酸、ウンデシレン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ラノリン脂肪酸、イソステアリン酸等が挙げられる。これらの中で、高級アルコールとしてはステアリルアルコールが、高級脂肪酸としてはステアリン酸が、好適なものとして挙げられる。
【0020】
高級脂肪酸及び/又は高級アルコールの、本発明の毛髪化粧料における配合量としては、化粧料の0.1〜20質量%、好適には1〜10質量%である。当該配合量が0.1質量%未満では本願発明の塗布時感触の向上が実質的に期待できず、高級脂肪酸及び/又は高級アルコールの配合による毛髪に対するコンディショニング効果が認められなくなる傾向があり、20質量%を超えると大量配合に見合った塗布時感触の向上効果が実質的に認められなくなる。
【0021】
(3)サリチル酸類塩
本発明の毛髪化粧料に配合可能な、サリチル酸類塩としては、サリチル酸の塩の他、3−メチルサリチル酸、4−メチルサリチル酸、5−メチルサリチル酸等の誘導体の塩でもよく、必要に応じて1種又は2種以上用いることができる。
【0022】
本発明の毛髪化粧料におけるサリチル酸類塩の配合量は特に限定されないが、好適には上述した第四級アミン化合物(I)に対して0.1モル以上、好適には0.5モル以上である。当該配合量が0.1モル未満であると、塗布時感触が製剤の粘度低下により損なわれる傾向が強くなる。当該配合量の上限は特に限定されるものではないが、1モルを超えると配合量の増加に見合った塗布時感触の向上効果が認められ難くなり、サリチル酸類の過剰な存在による臭いや刺激等が認められる傾向にある。
【0023】
なお、ここにいう塩とは、製薬学上許容される全ての塩を意味するものであり、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、トリエタノールアミン塩等が挙げられる。
【0024】
(4)有機酸
有機酸としては、例えば、乳酸、グリコール酸、ピロリドンカルボン酸、酢酸、酪酸、グルタミン酸、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸等が挙げられる。有機酸の本発明の毛髪化粧料への配合量は、組成物のpHを有機酸のpKa付近となるように配合することが好適である。
【0025】
(5)水
水は、イオン交換水、精製水、水道水、自然水等を用いることが可能であり、本発明の毛髪化粧料の剤形と形態に応じて自由に配合することができる。具体的には、上記の必須成分の配合量(質量%)と、毛髪化粧料の剤形と形態を考慮した、下記の他の成分の配合量(質量%)の残分として配合することが典型的である。
【0026】
<選択的配合成分>
(1)高重合オルガノポリシロキサンの水性エマルション
本発明の毛髪化粧料には、異なる粒子径の高重合オルガノポリシロキサンの水性エマルションを配合することにより、塗布時のみならず、毛髪化粧料を施して乾燥後の毛髪感触を、さらに良好にすることが可能である。
【0027】
本発明の毛髪化粧料に配合可能な高重合オルガノポリシロキサンの水性エマルションは、下記式(II)として示される高重合オルガノポリシロキサンを水性溶媒中に分散したシリコーンエマルションとして提供される。
【0028】
[RSiO] (II)
[式(II)中、Rはメチル基又はアリール基、Rはメチル基又は水酸基である。xは、当該オルガノポリシロキサンが25℃で500万mPa・s以上の粘度を示す範囲のシロキサン重合度を表す正の整数である。]
【0029】
当該水性エマルションにおける高重合オルガノポリシロキサンの平均粒子径は、0.2〜20μmの範囲とすることが好適である。さらに、かかる平均粒子径の高重合オルガノポリシロキサンの水性エマルションは、平均粒子径の分布が異なるエマルション同士を組み合わせて配合することにより、乾燥後の毛髪感触をいっそう向上させることが可能である。具体的には、(a)平均粒子径が0.2〜1.0μmの高重合オルガノポリシロキサンの水性エマルションと、(b)平均粒子径が5〜20μmの高重合オルガノポリシロキサンの水性エマルションを組み合わせて配合することが好適である。
【0030】
本発明の毛髪化粧料における、上記の高重合オルガノポリシロキサンの水性エマルションの配合量は、シリコーン純分として、化粧料の0.01〜10質量%が好適であり、特に好適には0.1〜5質量%である。シリコーン純分の配合量が、化粧料の0.01質量%未満であると、所望する乾燥後の毛髪感触の実質的な向上は期待できず、10質量%を超えると、かえってべたつき等の使用感触の悪化が認められる傾向がある。また、上記の水性エマルション(a)と(b)の配合比は、シリコーン純分の質量比として、(a):(b)=10:1〜1:10が好適であり、さらに好適には同じく3:1〜1:3である。
【0031】
(2)その他の成分
その他、本発明の毛髪化粧料には、必要に応じて、上記以外の成分を、本発明の効果を実質上損なわない質的、量的な範囲内で配合することができる。例えば、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、アシルメチルタウリン酸、N−アシルグルタミン酸塩等のアニオン性界面活性剤;アルキルベタイン、アルキルアミドベタイン、イミダゾリニウムベタイン等の両性界面活性剤;脂肪酸アルカノールアミン等の非イオン性界面活性剤等が挙げられる。さらに、炭化水素油、エステル油、揮発性シリコーン油等の上記の高級脂肪酸と高級アルコール、さらには高分子シリコーン油以外の油分;グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール等の保湿剤;カチオン化セルロース等のカチオン性高分子等のコンディショニング剤;トリクロロカルバニリド、イオウ、ジンクピリチオン、イソプロピルメチルフェノール等の抗フケ用薬剤;増粘剤;粘度調整剤;乳濁剤;金属イオン封鎖剤;紫外線吸収剤;酸化防止剤;防腐剤;粉末成分;血行促進剤、局所刺激剤、毛包賦活剤、抗男性ホルモン剤、抗脂漏剤、角質溶解剤、殺菌剤、消炎剤、アミノ酸、ビタミン類、生薬エキス類等の育毛薬剤;pH調整剤;色素;香料;低級アルコール等が挙げられる。
【0032】
(3)本発明の毛髪化粧料
本発明の毛髪化粧料は、選択する剤形と形態に応じた方法に従って製造することが可能であり、典型的には、上記の必須配合成分と必要な選択的成分を、必須配合成分である水、その他の溶剤に溶解させることにより製造され、その製品形態としては、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント、ヘアシャンプー、リンスインシャンプー等が挙げられる。
【実施例】
【0033】
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、これにより本発明の範囲が限定されるものではない。なお、配合量は特に断りのない限り質量%である。
【0034】
<評価方法>
本発明の毛髪化粧料に関し用いた評価手法を以下に示す。
【0035】
(1)塗布時感触に関する実使用試験を、女性パネル6名により行った。具体的には、洗髪直後の濡れた毛髪に、試験品(ヘアリンス)を、適量手にとって塗布し、その際の塗布感触を、(1)製剤の毛髪上での伸び、(2)髪のしなやかさ、(3)毛髪のなめらかさ、(4)毛髪のしっとり感、の4項目について下記基準により評価を行った。
【0036】
◎:良好と回答したパネルが4人以上である。
○:良好と回答したパネルが3人である。
○△:良好と回答したパネルが2人である。
△:良好と回答したパネルが1人である。
×:良好と回答したパネルが0人である。
【0037】
(2)乾燥後の毛髪の感触に関する実使用試験を、上記試験(1)と同じ女性パネル6名により行った。具体的には、試験品の上記試験(1)と同様の毛髪への塗布を行った後(この際に、上記の試験(1)を行うことも可能である)、ぬるま湯ですすいで、タオルドライ後、ドライヤーで乾燥を行い、当該乾燥を終えた直後の毛髪の感触について、女性パネル6名における評価を行った。評価項目は、(1)毛髪のなめらかさ、(2)毛髪のしっとり感、(3)毛髪のさらさら感、(4)毛髪のやわらかさ、の4項目である。評価基準は、下記の通りである。
【0038】
◎:良好と回答したパネルが4人以上である。
○:良好と回答したパネルが3人である。
○△:良好と回答したパネルが2人である。
△:良好と回答したパネルが1人である。
×:良好と回答したパネルが0人である。
【0039】
<試験例>
(1)高重合オルガノポリシロキサンの水性エマルションを配合しない場合
下記表1に示す処方のヘアリンスを、当該処方成分を精製水の中に溶解混合することにより調製した。併せて、上記の試験(1)を行った結果も併せて表1に示す。
【0040】
【表1】

【0041】
表1の結果より、本発明の毛髪化粧料(実施例)は、塗布時感触に優れることが明らかになった。
【0042】
第四級アミン化合物(1)であるベヘニルトリメチルアンモニウムの配合量が過少な例(比較例1)は、良好な塗布時感触は全く認められず、同配合量が過剰な例(比較例2)も塗布時感触に優れなかった。高級アルコールであるステアリルアルコールが過少な例(比較例3)は、特に塗布時の伸びに劣り、同配合量が過剰な例(比較例4)は、塗布時感触全般にわたって劣っていた。有機酸を抜去した例(比較例5)では、良好な塗布時感触は全く認められなかった。
【0043】
(2)高重合オルガノポリシロキサンの水性エマルションを配合する場合
下記表2に示す処方のヘアリンスを、当該処方成分を精製水の中に溶解混合することにより調製した。併せて、上記の試験(1)及び(2)を行った結果も、併せて表2に示す。
【0044】
【表2】

【0045】
表2の結果より、さらに高重合オルガノポリシロキサンの水性エマルションを本発明の毛髪化粧料に配合することにより、塗布時感触に悪影響を与えずに、乾燥後の毛髪感触を向上させ得ることが明らかになった(実施例13〜19)。
【0046】
また、平均粒子径の異なる水性エマルションを配合すると(実施例13〜17)、さらに乾燥後の毛髪感触が向上することが明らかになった。
【0047】
以下、本発明の毛髪化粧料の処方例を開示する。なお、これらの処方例において、シリコーンエマルションは下記のものを用いた。
【0048】
シリコーンエマルション1:高重合ジメチルポリシロキサン(粘度1000万mPa・s)のO/Wエマルション(シリコーン分60%)
シリコーンエマルション2:高重合ジメチルポリシロキサン(粘度1000万mPa・s)のO/Wエマルション(シリコーン分73%)
【0049】
[処方例1] ヘアコンディショナー
配合成分 配合量(質量%)
(1)塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム 1.5
(2)乳酸 0.6
(3)サリチル酸ナトリウム 0.5
(4)ステアリルアルコール 5.0
(5)ステアリン酸 0.5
(6)モノステアリン酸グリセリン 0.5
(7)ピロリドンカルボン酸 0.4
(8)ヒドロキシエチル尿素 0.4
(9)トウツバキ種子油 0.1
(10)高重合ポリエチレングリコール(Mw400万) 0.1
(11)第4級アンモニウム塩(ポリクオタニウム−61) 0.1
(12)シリコーンエマルション1(平均粒径0.3μm) 2.0
(13)シリコーンエマルション2(平均粒径8.0μm) 1.0
(14)ミネラルオイル 0.3
(15)パルミチン酸オクチル 0.3
(16)ソルビトール 10.0
(17)ジグリセリン 3.0
(18)イソプレングリコール 4.0
(19)POE(10)POP(7)ジメチルエーテル(ランダム共重合体) 0.2
(20)香料 0.6
(21)カチオン化デンプン 0.1
(22)トウガラシチンキ 0.05
(23)メントール 0.1
(24)バニリルブチルエーテル 0.02
(25)カラスムギ抽出液 0.1
(26)フェノキシエタノール 0.4
(27)ベンジルオキシエタノール 0.3
(28)精製水 残余
【0050】
<製造方法>
精製水以外を70℃に温めて、固形分を融解させる。70℃の水を攪拌混合しながら添加する。更に、常温まで冷却する。
【0051】
[処方例2] ヘアコンディショナー
配合成分 配合量(質量%)
(1)塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム 2.5
(2)ステアリルアルコール 6.0
(3)クエン酸 0.5
(4)モノオレイン酸グリセリン 0.4
(5)サリチル酸ナトリウム 1.0
(7)香料 0.4
(8)ジメチコン(1000mPa・s) 0.5
(9)ベンジルアルコール 0.3
(10)アモジメチコン(1000mPa・s) 1.0
(11)シリコーンエマルション1(平均粒径0.3μm) 3.0
(12)シリコーンエマルション2(平均粒径8.0μm) 7.0
(13)グリセリン 5.0
(14)イソプレングリコール 2.0
(15)POE(35)POP(40)ジメチルエーテル(ブロック共重合体) 0.3
(16)カチオン化セルロース 0.5
(17)ビワ抽出液 0.2
(18)メチルパラベン 0.3
(19)精製水 残余
【0052】
<製造方法>
精製水以外を80℃に温めて、固形分を融解させる。80℃の水を攪拌混合しながら添加する。更に、常温まで冷却する。
【0053】
[処方例3] ヘアトリートメント
配合成分 配合量(質量%)
(1)塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1.0
(2)グリコール酸 0.5
(3)ステアリルアルコール 5.0
(4)ステアリン酸 0.3
(5)サリチル酸ナトリウム 0.3
(6)ピロリドンカルボン酸 0.05
(7)香料 0.4
(8)ジメチコン(6mPa・s) 10.0
(9)高重合メチルポリシロキサン(100万mPa・s) 1.0
(10)アモジメチコン(1000mPa・s) 2.0
(11)シリコーンエマルション1(平均粒径0.3μm) 5.0
(12)シリコーンエマルション2(平均粒径8.0μm) 5.0
(13)ソルビトール 15.0
(14)ジグリセリン 2.0
(15)ジプロピレングリコール 10.0
(16)高重合ポリエチレングリコール(Mw200万) 0.2
(17)ヒドロキシエチルセルロース 0.2
(18)メントール 0.1
(19)バラ抽出液 0.4
(20)大豆レシチン 0.2
(21)精製水 残余
【0054】
<製造方法>
精製水以外を70℃に温めて、固形分を融解させる。70℃の水を攪拌混合しながら添加する。更に、常温まで冷却する。



【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記成分(1)〜(5)を含有する毛髪化粧料。
(1)下記式(I)にて表される第四級アミン化合物を、化粧料の0.01〜10質量%
【化1】

[式中、Rは炭素数6〜35の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、R、R及びRは同一又は異なって、水素原子、炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、Xはハロゲンイオン又は有機アニオンである。]
(2)高級アルコール及び/又は高級脂肪酸を、化粧料の0.1〜20質量%
(3)サリチル酸類塩
(4)有機酸
(5)水
【請求項2】
さらに、(6)平均粒子径が0.2〜20μmの高重合オルガノポリシロキサンの水性エマルションを含有する、請求項1に記載の毛髪化粧料。
【請求項3】
平均粒子径が0.2〜20μmの高重合オルガノポリシロキサンの水性エマルションとして、平均粒子径が0.2〜1.0μmの水性エマルションと、同5〜20μmの水性エマルションの双方を含有する、請求項1又は2に記載の毛髪化粧料。

【公開番号】特開2010−241775(P2010−241775A)
【公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−95440(P2009−95440)
【出願日】平成21年4月10日(2009.4.10)
【出願人】(000001959)株式会社資生堂 (1,748)
【Fターム(参考)】