説明

油中水型乳化化粧料

【課題】 揮発性炭化水素油分を添加した場合であっても、乳化安定性が確保でき、かつ油っぽくないといった優れた使用性を有し、なおかつ肌なじみの良好な油中水型乳化化粧料を提供する。
【解決手段】 (A)20〜30質量%の油分、(B)HLB=5〜10の脂肪酸エステル、(C)HLB=1〜4の非イオン性界面活性剤、(D)有機変性粘土鉱物、及び(E)水を含有し、前記(A)油分の10質量%以上を揮発性炭化水素油が占め、シリコーン油を含まないことを特徴とする、油中水型乳化化粧料。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、安定性に優れ、なおかつ油っぽくなく肌なじみの良い油中水型乳化化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
油中水型化粧料は、日焼け止め化粧料等の耐水性が要求される用途の皮膚化粧料として従来から使用されている。しかしながら、油中水型乳化物は必然的に比較的多量の油分を含有していることから、皮膚に塗布した際に油っぽさを感じるといった使用性の問題を有している。
【0003】
油中水型乳化物の油っぽさを改善するために揮発性油分を配合することが行われているが、揮発性油分として揮発性シリコーン油を主体とした乳化物では、上滑り感や軋み感が強くなり、塗布後は適度なしっとり感が損なわれる場合があった。一方、非揮発性シリコーン油を含む油中水型乳化物に揮発性炭化水素油分を配合すると上滑り感や軋み感は改善されるが、乳化物の経時安定性が低下するという問題があった。
【0004】
特許文献1には、非揮発性シリコーン化合物と該シリコーンと非融和性の非揮発性炭化水素油分とを含有する耐移り性化粧品組成物が記載されている。この化粧料は、非揮発性炭化水素油分が可溶であり、非揮発性シリコーン化合物が可溶真分散可能な揮発性炭化水素油分(溶媒)を含有しており、前記非揮発性炭化水素油分の溶解パラメータを特定することにより耐移り性を向上させたものである。
【0005】
特許文献2には、繊維、シリコーン界面活性剤、及びクレーを配合した油中水型乳化組成物が記載されており、高温(例えば45℃)においても良好な安定性を有するとされている。
また、特許文献3には、特殊な表面疎水化処理を施した酸化亜鉛粉末、揮発性シリコーン、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、及び水を含有する油中水型乳化日焼け止め化粧料が記載されている。この油中水型乳化化粧料は、有機変性粘土鉱物を更に含有してもよく、非揮発性シリコーン等の油分を増加させることなく、前記粉末を安定に配合した乳化物が得られたとされている。
【0006】
しかしながら、特許文献1〜3を含む従来技術においては、油中水型乳化物に揮発性炭化水素油分を配合した際に乳化物の安定性が損なわれるという課題は何ら認識されておらず、従って、かかる課題を解決する方策について開示も示唆もされていない。さらに、シリコーン油分を配合した場合には肌なじみが悪くなるという問題も生じていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2001−199846号公報
【特許文献2】特開2001−131421号公報
【特許文献3】特開2005−232068号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
よって本発明における課題は、揮発性炭化水素油分を添加した場合であっても、乳化安定性が確保でき、かつ油っぽくないといった優れた使用性を有し、なおかつ肌なじみの良好な油中水型化粧料を提供することである。
本発明者等は、前記の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、所定範囲のHLBを持つ脂肪酸エステル及び非イオン性界面活性剤と有機変性粘土鉱物とを組み合わせて配合することによって、油分の10質量%あるいは20質量%以上を揮発性炭化水素油が占める場合であっても安定で使用性に優れ、肌なじみの良い化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【課題を解決するための手段】
【0009】
即ち本発明は、
(A)20〜30質量%の油分、
(B)HLB=5〜10の脂肪酸エステル、
(C)HLB=1〜4の非イオン性界面活性剤、
(D)有機変性粘土鉱物、及び
(E)水を含有し、
前記(A)油分の10質量%以上を揮発性炭化水素油が占め、シリコーン油を含まないことを特徴とする、油中水型乳化化粧料を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る皮膚化粧料は、揮発性炭化水素油分を含有しているため、油っぽさがなく、上滑り感や軋み感もなく、使用性に優れるとともに肌なじみが良好で、塗布後は皮膚にしっとりした感触を与えることができる。さらに、乳化物の経時安定性にも優れている。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の乳化化粧料は、油分(成分A)を必須成分として含有する。本発明で用いられる油分は、従来から化粧料等に使用されている液状油分であれば特に限定されず、天然又は合成の炭化水素油、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル油などから適宜選択して用いられる。但し、肌なじみを良くするという観点から、本発明の乳化化粧料はシリコーン油を含まない。
【0012】
本発明の化粧料における油分の配合量は20〜30質量%である。また、本発明は、油分の10質量%以上、より好ましくは油分の20質量%以上を揮発性炭化水素油分が占めることを特徴としている。揮発性油分を前記所定量以上配合することにより、本発明の化粧料は肌なじみが良好なものとなる。
【0013】
本発明の化粧料に配合される揮発性炭化水素油分は、従来から化粧料等に使用されている常温での揮発性を有する炭化水素油であれば特に限定されないが、例えば、イソドデカン、イソヘキサデカン、水添ポリイソブテン等を挙げることができる。
【0014】
本発明の乳化化粧料は、HLB=5〜10の脂肪酸エステル(成分B)を含有している。本発明で用いられる脂肪酸エステル(HLB=5〜10)は、化粧料等に通常使用されているものから適宜選択される1種又は2種以上でよい。
具体例としては、以下のものを挙げることができる。
モノステアリン酸ヘキサグリセリル(HLB9.0)、モノオレイン酸ヘキサグリセリル(HLB9.0)、ジステアリン酸デカグリセリル(HLB9.5)、ジイソステアリン酸デカグリセリル(HLB10.0)等のポリグリセリン脂肪酸エステル類。モノステアリン酸ポリオキシエチレン(以下、POEと略す)(5)グリセリル(HLB9.5)、モノオレイン酸POE(5)グリセリル(HLB9.5)等のポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル類。モノステアリン酸POE(6)ソルビタン(HLB9.5)、モノオレイン酸POE(6)ソルビタン(HLB10.0)等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類。ジイソステアリン酸PEG−8(HLB6.0)、ジイソステアリン酸PEG−12(HLB8.0)、イソステアリン酸PEG−8(HLB10.0)、ジオレイン酸PEG−8(HLB6.0)等のポリエチレングリコール脂肪酸エステル類。トリイソステアリン酸PEG−10グリセリル(HLB5.0)、イソステアリン酸PEG−8グリセリル(HLB10.0)、イソステアリン酸PEG−10グリセリル(HLB10.0)等のイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル類。
【0015】
本発明の化粧料におけるHLB=5〜10の脂肪酸エステル(成分B)の配合量は、0.01〜2質量%、好ましくは0.01〜1質量%である。配合量が0.1質量%未満であると製剤の経時安定性が悪化し、2質量%を越えて配合すると乳化性が悪くなり製剤が油中水型乳化物が得られなくなる。
【0016】
本発明の乳化化粧料は、HLB=1〜4の非イオン性界面活性剤(成分C)を含有する。本発明で用いられる非イオン性界面活性剤(HLB=1〜4)は、化粧料等に通常使用されているものから適宜選択される1種又は2種以上でよい。
例えば、炭化水素系の界面活性剤として、ジイソステアリン酸グリセリル(HLB3.0)、トリイソステアリン酸PEG−4ソルビタン(HLB3.0)、POE(2)ステアリルエーテル(HLB4.0)、自己乳化型モノステアリン酸プロピレングリコール(HLB4.0)、ミリスチン酸グリセリル(HLB3.5)、モノステアリン酸グリセリル(HLB4.0)、自己乳化型モノステアリン酸グリセリル(HLB4.0)、モノイソステアリン酸グリセリル(HLB4.0)、モノオレイン酸グリセリル(HLB2.5)、トリステアリン酸ヘキサグリセリル(HLB2.5)、ペンタステアリン酸デカグリセリル(HLB3.5)、ペンタイソステアリン酸デカグリセリル(HLB3.5)、ペンタオレイン酸デカグリセリル(HLB3.5)、モノステアリンソルビタン(HLB4.7)、トリステアリン酸ソルビタン(HLB2.1)、ヘキサステアリン酸POE(6)ソルビット(HLB3.0)、POE(3)ヒマシ油(HLB3.0)、モノステアリン酸PEG(2)(HLB4.0)、モノステアリン酸エチレングリコール(HLB3.5)等が挙げられる。
【0017】
シリコーン系の界面活性剤としては、PEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン(HLB3.8)、ラウリルPEG−9ポリジメチルシロキシジメチコン(HLB2.8)等が挙げられる。例えば、前記特許文献3においてポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンとして記載されているようなポリオキシエチレン・ポリジメチルシロキシエチル・ジメチコン共重合体(表示名称:PEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン)は、シリコーンKF−6028(信越化学社製)として市販されており、これら市販品を使用してもよい。
【0018】
本発明の化粧料におけるHLB=1〜4の非イオン性界面活性剤の配合量は、0.1〜5質量%、好ましくは0.1〜3質量%である。配合量が0.1質量%未満であると優れた乳化安定性が得られにくく、5質量%を越えて配合すると脂溶性が低下する場合がある。
【0019】
本発明の乳化化粧料に配合される有機変性粘土鉱物(成分D)は、乳化助剤として用いられものであり、三層構造を有するコロイド性含水ケイ酸アルミニウムの一種で、一般に下記式:
【化1】

(但し、X=Al、Fe(III)、Mn(III)、Cr(III);Y=Mg、Fe(II)、Ni、Zn、Li;Z=K、Na、Ca)で表される粘土鉱物を第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤で変性したものを用いるのが好ましい。
【0020】
具体的にはモンモリロナイト、サポナイト、ヘクトライト等の天然または合成(この場合、式中の(OH)基がフッ素で置換されたもの)のモンモリロナイト群(市販品ではビーガム、クニピア、ラポナイト等がある)及びナトリウムシリシックマイカやナトリウムまたはリチウムテニオライトの名で知られる合成雲母(市販品ではダイモナイト:トピー工業(株)等がある)等の粘土鉱物を第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤で処理して得られる。
【0021】
ここで用いられる第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤は、下記一般式で表されるものである。
【化2】

(式中、Rは炭素数10〜22のアルキル基またはベンジル基、Rはメチル基または炭素数10〜22のアルキル基、R及びRは炭素数1〜3のアルキル基またはヒドロキシアルキル基、Xはハロゲン原子またはメチルサルフェート残基を表す。)
【0022】
かかる第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤としては、例えばドデシルトリメチルアンモニウムクロリド、ミリスチルトリメチルアンモニウムクロリド、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド、アラキルトリメチルアンモニウムクロリド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド、ミリスチルジメチルエチルアンモニウムクロリド、セチルジメチルエチルアンモニウムクロリド、ステアリルジメチルエチルアンモニウムクロリド、アラキルジメチルエチルアンモニウムクロリド、ベヘニルジメチルエチルアンモニウムクロリド、ミリスチルジエチルメチルアンモニウムクロリド、セチルジエチルメチルアンモニウムクロリド、ステアリルジエチルメチルアンモニウムクロリド、アラキルジエチルメチルアンモニウムクロリド、ベヘニルジエチルメチルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルミリスチルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルセチルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルステアリルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルベヘニルアンモニウムクロリド、ベンジルメチルエチルセチルアンモニウムクロリド、ベンジルメチルエチルステアリルアンモニウムクロリド、ジベヘニルジヒドロキシエチルアンモニウムクロリド、および相当するブロミド等、更にはジパルミチルプロピルエチルアンモニウムメチルサルフェート等が挙げられる。本発明の実施にあたっては、これらのうち一種または二種以上が任意に選択される。
【0023】
有機変性粘土鉱物の代表的なものとしては、ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト、ベンジルジメチルステアリルアンモニウムヘクトライト、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム処理ケイ酸アルミニウムマグネシウム等が挙げられる。市販品としては、ベントン27(ベンジルジメチルステアリルアンモニウムヘクトライト:エレメンティス スペシャリティース社製)、およびベントン38(ジステアリルジメチルアンモニウムクロライド処理ヘクトライト:エレメンティス スペシャリティース社製)が挙げられる。
【0024】
本発明の化粧料における有機変性粘土鉱物(成分D)の配合量は、1〜20質量%、好ましくは1〜10質量%である。配合量が1質量%未満であると優れた乳化安定性及び良好な粘度が得られにくく、20質量%を越えて配合すると使用感が粉っぽくなる傾向がある。
【0025】
本発明の乳化化粧料は、上記成分A〜D及び水(成分E)を必須成分として含有するが、それらに加えて、皮膚化粧料に通常配合されうる他の成分を、本発明の効果を阻害しない範囲で配合することができる。具体的には、粉末、油溶性紫外線吸収剤、水溶性紫外線吸収剤、金属イオン封鎖剤、中和剤、pH調整剤、酸化防止剤、抗菌剤、各種薬剤、各種抽出液などが挙げられる。
【0026】
本発明の皮膚化粧料は、揮発性炭化水素を配合することにより油っぽさをなくし、肌なじみが良好でしっとりした感触を与えることができる。さらに、所定のHLBを持つ界面活性剤(成分B及びC)を組み合わせて配合することによって乳化安定性に優れている。従って、従来から油中水型乳化物が用いられている用途の皮膚化粧料として好適に使用できる。
【実施例】
【0027】
以下に具体例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。また、以下の実施例等における配合量は特に断らない限り質量%を示す。
本発明の油中水型乳化組成物(実施例)及び比較例の組成物を調製し、以下の各項目ついて評価した。
【0028】
1.乳化粒子安定性
乳化物を凍結させ、目視観察により評価した。
○:乳化粒子が均一に分散されていた。
×:粒子合一が見られた。
2.外観安定性
調製した乳化物を、室温で4週間放置した後の外観で評価した。
○:分離が観察された。
×:分離が見られず安定していた。
3.肌なじみ
調製した各試料を女性専門家パネル(N=7)に使用してもらい、肌なじみを評価した。
○:6名以上が肌なじみがよいと評価した。
△:4名〜5名が肌なじみがよいと評価した。
×:肌なじみがよいと評価したのが3名以下。
【0029】
下記表1〜4に掲げた組成の各試料を調製し、上記各項目について評価した。評価結果を各表に併せて示す。
【表1】

【0030】
比較例1のシリコーン油分(ジメチコン)を揮発性炭化水素油(イソヘキサデカン及びイソドデカン)に置換した実施例1は、比較例1で生じていた肌なじみの悪さが解消され,良好な肌なじみが得られるようになった。
【0031】
【表2】

【0032】
【表3】

【0033】
【表4】

【0034】
HLB=5〜10の脂肪酸エステル(成分B)又はHLB=1〜4の非イオン性界面活性剤(成分C)のいずれかを欠く比較例2及び3では安定な乳化物が得られず、使用性を評価することができなかった。これに対して、成分B又は成分Cを様々に置換してHLB値を所定範囲内で変化させた場合(実施例2〜9)、あるいはそれらの配合量を変化させた場合(実施例10〜15)でも、安定な油注水型乳化物が調製でき、肌なじみの良好な化粧料が得られることがわかった。
【0035】
(処方例1)
スキンクリーム
配合成分 配合量(質量%)
(1)イソドデカン 5
(2)イソヘキサデカン 4
(3)ミネラルオイル 5
(4)エチルヘキサン酸セチル 10
(5)ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト 2
(6)ジイソステアリン酸PEG−8 (HLB=6) 0.5
(7)ジイソステアリン酸ジグリセリル (HLB=3) 1.3
(8)グリセリン 13
(9)1,3−ブチレングリコール 2
(10)フェノキシエタノール 0.5
(11)水 残余
【0036】
製造方法: (1)〜(7)を室温にて均一に混合溶解した(油相)。一方、(8)〜(11)を室温にて均一に混合溶解した(水相)。油相を水相に添加、ホモミキサーで乳化し、目的のスキンクリームを得た。
【0037】
(処方例2)
スキンケアクリーム
配合成分 配合量(質量%)
(1)イソドデカン 5
(2)イソヘキサデカン 10
(3)ワセリン 2.5
(4)ミネラルオイル 5
(5)ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト 2
(6)ジオレイン酸PEG−8 (HLB=6) 0.5
(7)PEG9−ポリジメチルシロキシエチルジメチコン 1.3
(HLB=3.8)
(8)グリセリン 13
(9)1,3−ブチレングリコール 2
(10)トラネキサム酸 2
(11)ビタミンE アセテート 0.5
(12)4メトキシサリチル酸カリウム 1
(13)フェノキシエタノール 0.5
(14)水 残余
【0038】
製造方法:(1)〜(7)を50℃に加熱して均一に混合溶解した(油相)。一方、 (8)〜(14)を室温にて均一に混合溶解した(水相)。油相を水相に添加、ホモミキサーで乳化し、目的のスキンケアクリームを得た。
【0039】
(処方例3)
サンケアクリーム
配合成分 配合量(質量%)
(1)イソドデカン 8
(2)イソヘキサデカン 9
(3)オクチルメトキシシンナメート 6
(4)オクトクリレン 5
(5)ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト 2
(6)ジイソステアリン酸PEG−8 (HLB=6) 0.5
(7)トリイソステアリン酸PEG4−ソルビタン 1.3
(HLB=3)
(8)グリセリン 13
(9)1,3−ブチレングリコール 2
(10)フェノキシエタノール 0.5
(11)水 残余
【0040】
製造方法:製造方法: (1)〜(7)を室温にて均一に混合溶解した(油相)。一方、 (8)〜(11)と室温にて均一に混合溶解した(水相)。油相を水相に添加、ホモミキサーで乳化し、目的のサンケアクリームを得た。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)20〜30質量%の油分、
(B)HLB=5〜10の脂肪酸エステル、
(C)HLB=1〜4の非イオン性界面活性剤、
(D)有機変性粘土鉱物、及び
(E)水を含有し、前記(A)油分の10質量%以上を揮発性炭化水素油が占め、シリコーン油を含まないことを特徴とする、油中水型乳化化粧料。
【請求項2】
前記(A)油分の20質量%以上を揮発性炭化水素が占めることを特徴とする、請求項1に記載の化粧料。
【請求項3】
前記揮発性炭化水素油分が、イソドデカン、イソヘキサデカン、及び水添ポリイソブテンから選択される1種又は2種以上の混合物であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の化粧料。
【請求項4】
前記(B)HLB=5〜10の脂肪酸エステルの配合量が、0.01〜2質量%であることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の化粧料。
【請求項5】
前記(C)HLB=1〜4の非イオン性界面活性剤の配合量が、0.1〜5質量%であることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の化粧料。
【請求項6】
前記(D)有機変性粘土鉱物の配合量が、1〜20質量%であることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の化粧料。

【公開番号】特開2012−102078(P2012−102078A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−219463(P2011−219463)
【出願日】平成23年10月3日(2011.10.3)
【出願人】(000001959)株式会社 資生堂 (1,748)
【Fターム(参考)】