説明

治療的処置のためのリン酸化ピロン類似体

ピロン類似体またはその誘導体を投与することによって、代謝障害または他の疾患を処置および予防する方法を記載する。また、ピロン類似体またはその誘導体を、例えば脂質低下剤またはグルコース低下剤などの1つまたは複数のさらなる薬剤と組み合わせて投与することによって、代謝障害および他の疾患を処置および予防する方法を記載する。脂質輸送体の活性をモジュレートして、生理的区画から外部環境への脂質の流出を増大する方法を記載する。本明細書に開示の方法を使用して、ピロン類似体またはその誘導体の投与後の代謝障害の処置または予防を評価することができる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホスホン酸化ピロン類似体、または薬学的もしくは獣医学的に許容されるその塩、グリコシド、エステルもしくはプロドラッグを含む、組成物。
【請求項2】
前記ホスホン酸化ピロン類似体がホスホン酸化フラボノイドである、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記ホスホン酸化フラボノイドが、ケルセチン、イソケルセチン、フラボン、クリシン、アピゲニン、ロイホリン、ジオスミン、ガランギン、フィセチン、モリン、ルチン、ケンフェロール、ミリセチン、タキシホリン、ナリンゲニン、ヘスペレチン、カルコン、フロレチン、フロリジン、ゲニステイン、5,7−ジデオキシケルセチン、ビオカニンA、カテキンおよびエピカテキンからなる群から選択されるフラボノイドのホスホン酸化形態である、請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
前記ホスホン酸化フラボノイドが、ケルセチンおよびフィセチンからなる群から選択されるフラボノイドのホスホン酸化形態である、請求項2に記載の組成物。
【請求項5】
前記ホスホン酸化ピロン類似体が、次式XXXXIII−iの化合物
【化71】

[式中、各R40は、独立に、−H、−OHまたは−O−(C〜C10アルキル)−P(O)(OR42であり、
41は、−Hまたは−(C〜C10アルキル)−P(O)(OR42であり、
各R42は、独立に、−Hまたは−(C〜C10アルキル)であり、
少なくとも1つのR40は、−O−(C〜C10アルキル)−P(O)(OR42であり、またはR41は、−(C〜C10アルキル)−P(O)(OR42である]
または薬学的に許容されるその塩である、請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
式XXXXIII−iの前記化合物が、以下の化合物のうちの1つである、請求項5に記載の組成物。
【表22−1】

【表22−2】

【請求項7】
式XXXXIII−iの前記化合物が、ケルセチン−3’−O−メチルホスホネート、フィセチン−3’−O−メチルホスホネート、ケルセチン−3−O−メチルホスホネートまたはフィセチン−3−O−メチルホスホネートである、請求項6に記載の組成物。
【請求項8】
前記ホスホン酸化ピロン類似体が、約85%を超える純度を有する、請求項1から7のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項9】
(a)ケルセチン−4’−O−メチルホスホネートおよびケルセチン−3’−O−メチルホスホネートの混合物、または(b)フィセチン−4’−O−メチルホスホネートおよびフィセチン−3’−O−メチルホスホネートの混合物を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項10】
前記混合物が、約75%〜約100%のケルセチン−3’−O−メチルホスホネートまたはフィセチン−3’−O−メチルホスホネートを有し、約25%〜約0%のケルセチン−4’−O−メチルホスホネートまたはフィセチン−4’−O−メチルホスホネートを有する、請求項9に記載の組成物。
【請求項11】
薬学的に許容される添加剤をさらに含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項12】
処置を必要としている動物に、ホスホン酸化ピロン類似体、または薬学的もしくは獣医学的に許容されるその塩、グリコシド、エステルもしくはプロドラッグ、および薬学的に許容される添加剤を含む組成物を投与するステップを含む、動物を処置する方法。
【請求項13】
治療剤、または薬学的もしくは獣医学的に許容されるその塩、グリコシド、エステルもしくはプロドラッグをさらに含む、請求項1から11のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項14】
前記治療剤が、免疫抑制剤、抗ウイルス剤、抗生物質、抗悪性腫瘍薬、アンフェタミン、降圧薬、血管拡張剤、バルビツレート、膜安定化剤、心臓安定剤、グルココルチコイド、抗脂血症薬、抗血糖症薬、カンナビノイド、抗うつ剤、抗神経弛緩薬、抗感染薬、免疫モジュレーターおよび化学療法剤からなる群から選択される、請求項13に記載の組成物。
【請求項15】
前記治療剤が免疫抑制剤である、請求項13に記載の組成物。
【請求項16】
前記治療剤がカルシニューリン阻害剤である、請求項13に記載の組成物。
【請求項17】
前記免疫抑制剤が、シロリムス、シクロスポリン、タクロリムス、ミコフェノレートおよびプレドニゾンからなる群から選択される、請求項16に記載の組成物。
【請求項18】
前記免疫抑制剤がタクロリムスである、請求項13に記載の組成物。
【請求項19】
前記免疫抑制剤がシクロスポリンである、請求項13に記載の組成物。
【請求項20】
前記治療剤が、動物の脂質、トリグリセリドまたはグルコースのレベルに対して生物学的効果を有する薬剤である、請求項13に記載の組成物。
【請求項21】
動物の脂質、トリグリセリドまたはグルコースのレベルに対して生物学的効果を有する前記薬剤が、脂質低下化合物またはグルコース低下化合物である、請求項20に記載の組成物。
【請求項22】
前記脂質低下化合物が、コレステロール低下化合物またはトリグリセリド低下化合物である、請求項21に記載の組成物。
【請求項23】
前記コレステロール低下化合物が、クロフィブレート、ゲムフィブロジルおよびフェノフィブレート、ニコチン酸、メビノリン、メバスタチン、プラバスタチン、シンバスタチン、フルバスタチン、ロバスタチン、コレスチラミン、コレスチポールまたはプロブコールである、請求項22に記載の組成物。
【請求項24】
前記トリグリセリド低下化合物が、アスコルビン酸、アスパラギナーゼ、クロフィブレート、コレスチポール、フェノフィブレート メバスタチン、プラバスタチン、シンバスタチン、フルバスタチンまたはω−3脂肪酸である、請求項22に記載の組成物。
【請求項25】
前記グルコース低下化合物が、グリピジド、エキセナチド、インクレチン、シタグリプチン、ピオグリタゾン、グリメピリド、ロシグリタゾン、メトホルミン、エキサンチド、ビルダグリプチン、スルホニル尿素、グルコシダーゼ阻害剤、ビグアニド、レパグリニド、アカルボース、トログリタゾンまたはナテグリニドである、請求項21に記載の組成物。
【請求項26】
薬学的に許容される添加剤をさらに含む、請求項13から25のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項27】
(a)治療剤、または薬学的もしくは獣医学的に許容されるその塩、グリコシド、エステルもしくはプロドラッグ、および(b)ホスホン酸化ピロン類似体、または薬学的もしくは獣医学的に許容されるその塩、グリコシド、エステルもしくはプロドラッグを含む、キット。
【請求項28】
前記ホスホン酸化ピロン類似体がホスホン酸化フラボノイドである、請求項27に記載のキット。
【請求項29】
前記ホスホン酸化フラボノイドが、ケルセチン、イソケルセチン、フラボン、クリシン、アピゲニン、ロイホリン、ジオスミン、ガランギン、フィセチン、モリン、ルチン、ケンフェロール、ミリセチン、タキシホリン、ナリンゲニン、ヘスペレチン、カルコン、フロレチン、フロリジン、ゲニステイン、5,7−ジデオキシケルセチン、ビオカニンA、カテキンおよびエピカテキンからなる群から選択されるフラボノイドのホスホン酸化形態である、請求項28に記載のキット。
【請求項30】
前記ホスホン酸化フラボノイドが、ケルセチンおよびフィセチンからなる群から選択されるフラボノイドのホスホン酸化形態である、請求項28に記載のキット。
【請求項31】
前記ホスホン酸化ピロン類似体が、次式XXXXIII−iの化合物
【化72】

[式中、各R40は、独立に、−H、−OHまたは−O−(C〜C10アルキル)−P(O)(OR42であり、
41は、−Hまたは−(C〜C10アルキル)−P(O)(OR42であり、
各R42は、独立に、−Hまたは−(C〜C10アルキル)であり、
少なくとも1つのR40は、−O−(C〜C10アルキル)−P(O)(OR42であり、またはR41は、−(C〜C10アルキル)−P(O)(OR42である]
または薬学的に許容されるその塩である、請求項27に記載のキット。
【請求項32】
式XXXXIII−iの前記化合物が、以下の化合物のうちの1つである、請求項31に記載のキット。
【表23−1】

【表23−2】

【請求項33】
式XXXXIII−iの前記化合物が、ケルセチン−3’−O−メチルホスホネート、フィセチン−3’−O−メチルホスホネート、ケルセチン−3−O−メチルホスホネートまたはフィセチン−3−O−メチルホスホネートである、請求項32に記載のキット。
【請求項34】
前記ホスホン酸化ピロン類似体が、約85%を超える純度を有する、請求項27から33のいずれか一項に記載のキット。
【請求項35】
薬学的に許容される添加剤をさらに含む、請求項27から34のいずれか一項に記載のキット。
【請求項36】
前記治療剤が、免疫抑制剤、抗ウイルス剤、抗生物質、抗悪性腫瘍薬、アンフェタミン、降圧薬、血管拡張剤、バルビツレート、膜安定化剤、心臓安定剤、グルココルチコイド、抗脂血症薬、抗血糖症薬、カンナビノイド、抗うつ剤、抗神経弛緩薬、抗感染薬、免疫モジュレーターおよび化学療法剤からなる群から選択される、請求項27から35のいずれか一項に記載のキット。
【請求項37】
前記治療剤が免疫抑制剤である、請求項27から35のいずれか一項に記載のキット。
【請求項38】
前記治療剤がカルシニューリン阻害剤である、請求項27から35のいずれか一項に記載のキット。
【請求項39】
前記免疫抑制剤が、シロリムス、シクロスポリン、タクロリムス、ミコフェノレートおよびプレドニゾンからなる群から選択される、請求項37に記載のキット。
【請求項40】
前記免疫抑制剤がタクロリムスである、請求項37に記載のキット。
【請求項41】
前記免疫抑制剤がシクロスポリンである、請求項37に記載のキット。
【請求項42】
前記治療剤が、動物の脂質、トリグリセリドまたはグルコースのレベルに対して生物学的効果を有する薬剤である、請求項27から35のいずれか一項に記載のキット。
【請求項43】
動物の脂質、トリグリセリドまたはグルコースのレベルに対して生物学的効果を有する前記薬剤が、脂質低下化合物またはグルコース低下化合物である、請求項42に記載のキット。
【請求項44】
前記脂質低下化合物が、コレステロール低下化合物またはトリグリセリド低下化合物である、請求項43に記載のキット。
【請求項45】
前記コレステロール低下化合物が、クロフィブレート、ゲムフィブロジルおよびフェノフィブレート、ニコチン酸、メビノリン、メバスタチン、プラバスタチン、シンバスタチン、フルバスタチン、ロバスタチン、コレスチラミン、コレスチポールまたはプロブコールである、請求項44に記載のキット。
【請求項46】
前記トリグリセリド低下化合物が、アスコルビン酸、アスパラギナーゼ、クロフィブレート、コレスチポール、フェノフィブレート メバスタチン、プラバスタチン、シンバスタチン、フルバスタチンまたはω−3脂肪酸である、請求項44に記載のキット。
【請求項47】
前記グルコース低下化合物が、グリピジド、エキセナチド、インクレチン、シタグリプチン、ピオグリタゾン、グリメピリド、ロシグリタゾン、メトホルミン、エキサンチド、ビルダグリプチン、スルホニル尿素、グルコシダーゼ阻害剤、ビグアニド、レパグリニド、アカルボース、トログリタゾンまたはナテグリニドである、請求項43に記載のキット。
【請求項48】
前記治療剤が、タクロリムスまたはシクロスポリンである、請求項33に記載のキット。
【請求項49】
処置を必要としている動物に、(a)治療剤、または薬学的もしくは獣医学的に許容されるその塩、グリコシド、エステルもしくはプロドラッグ、および(b)ホスホン酸化ピロン類似体、または薬学的もしくは獣医学的に許容されるその塩、グリコシド、エステルもしくはプロドラッグを投与するステップを含む、動物を処置する方法。
【請求項50】
前記ホスホン酸化ピロン類似体がホスホン酸化フラボノイドである、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
前記ホスホン酸化フラボノイドが、ケルセチン、イソケルセチン、フラボン、クリシン、アピゲニン、ロイホリン、ジオスミン、ガランギン、フィセチン、モリン、ルチン、ケンフェロール、ミリセチン、タキシホリン、ナリンゲニン、ヘスペレチン、カルコン、フロレチン、フロリジン、ゲニステイン、5,7−ジデオキシケルセチン、ビオカニンA、カテキンおよびエピカテキンからなる群から選択されるフラボノイドのホスホン酸化形態である、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記ホスホン酸化フラボノイドが、ケルセチンおよびフィセチンからなる群から選択されるフラボノイドのホスホン酸化形態である、請求項50に記載の方法。
【請求項53】
前記ホスホン酸化ピロン類似体が、次式XXXXIII−iの化合物
【化73】

[式中、各R40は、独立に、−H、−OHまたは−O−(C〜C10アルキル)−P(O)(OR42であり、
41は、−Hまたは−(C〜C10アルキル)−P(O)(OR42であり、
各R42は、独立に、−Hまたは−(C〜C10アルキル)であり、
少なくとも1つのR40は、−O−(C〜C10アルキル)−P(O)(OR42であり、またはR41は、−(C〜C10アルキル)−P(O)(OR42である]
または薬学的に許容されるその塩である、請求項49に記載の方法。
【請求項54】
式XXXXIII−iの前記化合物が、以下の化合物のうちの1つである、請求項53に記載の方法。
【表24−1】

【表24−2】

【表24−3】

【請求項55】
式XXXXIII−iの前記化合物が、ケルセチン−3’−O−メチルホスホネート、フィセチン−3’−O−メチルホスホネート、ケルセチン−3−O−メチルホスホネートまたはフィセチン−3−O−メチルホスホネートである、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記ホスホン酸化ピロン類似体が、約85%を超える純度を有する、請求項49から55のいずれか一項に記載の方法。
【請求項57】
前記治療剤が動物に投与される場合、前記ホスホン酸化ピロン類似体が、前記治療剤の副作用を低減または排除するのに十分な量で存在する、請求項49から56のいずれか一項に記載の方法。
【請求項58】
前記副作用が、嗜眠状態、集中力低下、性機能障害、睡眠障害、習慣性、依存症、情緒変動、呼吸抑制、悪心、嘔吐、食欲低下、倦怠感、活力低下、浮動性めまい、記憶障害、神経機能障害、神経細胞死、視覚障害、精神機能低下、耐性、嗜癖、幻覚、嗜眠、ミオクローヌス性発作、内分泌疾患、およびその組合せからなる群から選択される、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
前記治療剤が、免疫抑制剤、抗ウイルス剤、抗生物質、抗悪性腫瘍薬、アンフェタミン、降圧薬、血管拡張剤、バルビツレート、膜安定化剤、心臓安定剤、グルココルチコイド、抗脂血症薬、抗血糖症薬、カンナビノイド、抗うつ剤、抗神経弛緩薬、抗感染薬、免疫モジュレーターおよび化学療法剤からなる群から選択される、請求項49から58のいずれか一項に記載の方法。
【請求項60】
前記治療剤が免疫抑制剤である、請求項49から58のいずれか一項に記載の方法。
【請求項61】
前記治療剤がカルシニューリン阻害剤である、請求項49から58のいずれか一項に記載の方法。
【請求項62】
前記免疫抑制剤が、シロリムス、シクロスポリン、タクロリムス、ミコフェノレートおよびプレドニゾンからなる群から選択される、請求項60に記載の方法。
【請求項63】
前記免疫抑制剤がタクロリムスである、請求項60に記載の方法。
【請求項64】
前記免疫抑制剤がシクロスポリンである、請求項60に記載の方法。
【請求項65】
前記治療剤の治療効果が、前記ホスホン酸化ピロン類似体なしの治療効果と比較して増大される、請求項49から64のいずれか一項に記載の方法。
【請求項66】
細胞輸送体の活性をモジュレートする有効量のホスホン酸化ピロン類似体を被験体に投与するステップを含む、細胞生存のための細胞の生理的状態を維持する方法。
【請求項67】
前記ホスホン酸化ピロン類似体が、インスリンレベル、グルコースレベル、トリグリセリドレベル、体重、脂肪重量、アディポネクチンレベル、コレステロールレベル、高密度リポタンパク質レベル、中密度リポタンパク質レベル、低密度リポタンパク質レベル、超低密度リポタンパク質レベル、プロスタグランジンレベル、炎症メディエーターレベル、サイトカインレベル、泡沫細胞レベル、アテローム動脈硬化性線条、アテローム性動脈硬化巣、血管狭窄、脂質レベル リン脂質レベル、HbA1Cレベル、またはその組合せをモジュレートする、請求項66に記載の方法。
【請求項68】
前記ホスホン酸化ピロン類似体が、インスリンレベル、グルコースレベル、トリグリセリドレベル、体重、アディポネクチンレベル、コレステロールレベル、高密度リポタンパク質レベル、中密度リポタンパク質レベル、低密度リポタンパク質レベル、超低密度リポタンパク質レベル、プロスタグランジンレベル、炎症メディエーターレベル、サイトカインレベル、泡沫細胞レベル、アテローム動脈硬化性線条、アテローム性動脈硬化巣、血管狭窄、またはその組合せをモジュレートする、請求項66に記載の方法。
【請求項69】
前記ホスホン酸化ピロン類似体が、インスリンレベル、グルコースレベル、トリグリセリドレベル、コレステロールレベルまたは脂質レベルをモジュレートする、請求項66に記載の方法。
【請求項70】
前記ホスホン酸化ピロン類似体が、親油性分子の輸送をモジュレートする、請求項66に記載の方法。
【請求項71】
前記親油性分子が、脂質、ステロール、コレステロール、トリグリセリド、リン脂質またはトコフェロール分子である、請求項70に記載の方法。
【請求項72】
膵島細胞の生存が維持される、請求項66から71のいずれか一項に記載の方法。
【請求項73】
前記膵島細胞が、損傷しているか、または破壊を受けている、請求項72に記載の方法。
【請求項74】
前記膵島細胞が、アポトーシス、壊死、自己貪食、またはその組合せによる破壊を受けている、請求項73に記載の方法。
【請求項75】
前記細胞生存が、膵臓細胞のストレスまたは傷害を処置することによって維持される、請求項66から74のいずれか一項に記載の方法。
【請求項76】
前記細胞輸送体がATP媒介性輸送体である、請求項66から75のいずれか一項に記載の方法。
【請求項77】
前記ATP媒介性輸送体がABC輸送体である、請求項76に記載の方法。
【請求項78】
前記ABC輸送体が、ABCA1、ABCA2、ABCA7、ALDP、ALDR、ABCG1、ABCG4、ABCG5、ABCG6またはABCG8である、請求項77に記載の方法。
【請求項79】
前記ホスホン酸化ピロン類似体がホスホン酸化フラボノイドである、請求項66から78のいずれか一項に記載の方法。
【請求項80】
前記ホスホン酸化フラボノイドが、ケルセチン、イソケルセチン、フラボン、クリシン、アピゲニン、ロイホリン、ジオスミン、ガランギン、フィセチン、モリン、ルチン、ケンフェロール、ミリセチン、タキシホリン、ナリンゲニン、ヘスペレチン、カルコン、フロレチン、フロリジン、ゲニステイン、5,7−ジデオキシケルセチン、ビオカニンA、カテキンおよびエピカテキンからなる群から選択されるフラボノイドのホスホン酸化形態である、請求項79に記載の方法。
【請求項81】
前記ホスホン酸化フラボノイドが、ケルセチンおよびフィセチンからなる群から選択されるフラボノイドのホスホン酸化形態である、請求項79に記載の方法。
【請求項82】
前記ホスホン酸化ピロン類似体が、次式XXXXIII−iの化合物
【化74】

[式中、各R40は、独立に、−H、−OHまたは−O−(C〜C10アルキル)−P(O)(OR42であり、
41は、−Hまたは−(C〜C10アルキル)−P(O)(OR42であり、
各R42は、独立に、−Hまたは−(C〜C10アルキル)であり、
少なくとも1つのR40は、−O−(C〜C10アルキル)−P(O)(OR42であり、またはR41は、−(C〜C10アルキル)−P(O)(OR42である]
または薬学的に許容されるその塩である、請求項66から78のいずれか一項に記載の方法。
【請求項83】
式XXXXIII−iの前記化合物が、以下の化合物のうちの1つである、請求項82に記載の方法。
【表25−1】

【表25−2】

【請求項84】
式XXXXIII−iの前記化合物が、ケルセチン−3’−O−メチルホスホネート、フィセチン−3’−O−メチルホスホネート、ケルセチン−3−O−メチルホスホネートまたはフィセチン−3−O−メチルホスホネートである、請求項82に記載の方法。
【請求項85】
前記ホスホン酸化ピロン類似体が、約85%を超える純度を有する、請求項66から84のいずれか一項に記載の方法。
【請求項86】
細胞表面輸送体の活性をモジュレートする有効量のホスホン酸化ピロン類似体を被験体に投与するステップを含む、疾患を処置する方法。
【請求項87】
前記疾患が代謝性疾患である、請求項86に記載の方法。
【請求項88】
前記疾患が、高脂血症、高トリグリセリド血症または高コレステロール血症に関連する疾患である、請求項86に記載の方法。
【請求項89】
前記疾患が、高脂血症、高トリグリセリド血症または高コレステロール血症であり、前記ピロン類似体が、高脂血症、高トリグリセリド血症もしくは高コレステロール血症、および/または高脂血症、高トリグリセリド血症もしくは高コレステロール血症に関連する1つもしくは複数の症状を低減する、請求項86に記載の方法。
【請求項90】
前記被験体が、糖尿病、高血糖症、創傷治癒不良、神経障害、インスリン抵抗性、高インスリン血症、低インスリン血症、高血圧、高脂血症、高トリグリセリド血症、高コレステロール血症、微小血管性網膜症、血管狭窄、炎症、および水腎症からなる群から選択される状態に罹患している、請求項86から89のいずれか一項に記載の方法。
【請求項91】
前記ホスホン酸化ピロン類似体がホスホン酸化フラボノイドである、請求項86から90のいずれか一項に記載の方法。
【請求項92】
前記ホスホン酸化フラボノイドが、ケルセチン、イソケルセチン、フラボン、クリシン、アピゲニン、ロイホリン、ジオスミン、ガランギン、フィセチン、モリン、ルチン、ケンフェロール、ミリセチン、タキシホリン、ナリンゲニン、ヘスペレチン、カルコン、フロレチン、フロリジン、ゲニステイン、5,7−ジデオキシケルセチン、ビオカニンA、カテキンおよびエピカテキンからなる群から選択されるフラボノイドのホスホン酸化形態である、請求項91に記載の方法。
【請求項93】
前記ホスホン酸化フラボノイドが、ケルセチンおよびフィセチンからなる群から選択されるフラボノイドのホスホン酸化形態である、請求項91に記載の方法。
【請求項94】
前記ホスホン酸化ピロン類似体が、次式XXXXIII−iの化合物
【化75】

[式中、各R40は、独立に、−H、−OHまたは−O−(C〜C10アルキル)−P(O)(OR42であり、
41は、−Hまたは−(C〜C10アルキル)−P(O)(OR42であり、
各R42は、独立に、−Hまたは−(C〜C10アルキル)であり、
少なくとも1つのR40は、−O−(C〜C10アルキル)−P(O)(OR42であり、またはR41は、−(C〜C10アルキル)−P(O)(OR42である]
または薬学的に許容されるその塩である、請求項86から90のいずれか一項に記載の方法。
【請求項95】
式XXXXIII−iの前記化合物が、以下の化合物のうちの1つである、請求項94に記載の方法。
【表26−1】

【表26−2】

【請求項96】
式XXXXIII−iの前記化合物が、ケルセチン−3’−O−メチルホスホネート、フィセチン−3’−O−メチルホスホネート、ケルセチン−3−O−メチルホスホネートまたはフィセチン−3−O−メチルホスホネートである、請求項94に記載の方法。
【請求項97】
前記ホスホン酸化ピロン類似体が、約85%を超える純度を有する、請求項86から96のいずれか一項に記載の方法。
【請求項98】
細胞輸送体の活性をモジュレートする有効量のホスホン酸化ピロン類似体を被験体に投与するステップを含む、親油性分子の輸送をモジュレートする方法。
【請求項99】
前記親油性分子が、脂質、ステロール、コレステロール、トリグリセリド、リン脂質またはトコフェロール分子である、請求項98に記載の方法。
【請求項100】
前記ホスホン酸化ピロン類似体が、前記被験体の脂質、コレステロールまたはトリグリセリドのレベルをモジュレートする、請求項98または99に記載の方法。
【請求項101】
前記ホスホン酸化ピロン類似体が、前記被験体のコレステロール蓄積細胞または脂質蓄積細胞におけるコレステロール輸送体をモジュレートする、請求項98から100のいずれか一項に記載の方法。
【請求項102】
前記コレステロール蓄積細胞または脂質蓄積細胞が、マクロファージ、筋細胞または脂肪細胞である、請求項101に記載の方法。
【請求項103】
前記コレステロール蓄積細胞または脂質蓄積細胞が、マクロファージである、請求項101に記載の方法。
【請求項104】
前記ホスホン酸化ピロン類似体が、前記被験体のコレステロール蓄積細胞のコレステロールの取込みを阻害する、請求項98から103のいずれか一項に記載の方法。
【請求項105】
前記ホスホン酸化ピロン類似体が、前記被験体のコレステロール蓄積細胞からのコレステロールの排出を増大する、請求項98から104のいずれか一項に記載の方法。
【請求項106】
前記コレステロール排出の増大が、循環アポリポタンパク質A−Iの分泌の増大によって媒介される、請求項105に記載の方法。
【請求項107】
前記コレステロール排出の増大が、ABCA1による前記コレステロール蓄積細胞から血中のアポリポタンパク質A−Iへのコレステロールの輸送の増大によって媒介される、請求項106に記載の方法。
【請求項108】
前記コレステロール排出の増大が、前記ホスホン酸化ピロン類似体による前記コレステロール蓄積細胞の膜中のABCA1の安定化によって媒介される、請求項107に記載の方法。
【請求項109】
前記ホスホン酸化ピロン類似体が、前記被験体の脂質蓄積細胞内のトリグリセリド輸送体をモジュレートする、請求項98から108のいずれか一項に記載の方法
【請求項110】
前記ピロン類似体が、前記被験体の脂質蓄積細胞からのリン脂質の排出を増大する、請求項98から109のいずれか一項に記載の方法。
【請求項111】
前記リン脂質の排出の増大が、ABCA1による前記脂質蓄積細胞からのリン脂質の輸送の増大によって媒介される、請求項110に記載の方法。
【請求項112】
前記被験体の血中の高密度リポタンパク質の濃度と低密度リポタンパク質の濃度との比が増大される、請求項98から111のいずれか一項に記載の方法。
【請求項113】
前記被験体の血中グルコースレベルが低下される、請求項98から112のいずれか一項に記載の方法。
【請求項114】
前記被験体がヒトである、請求項98から113のいずれか一項に記載の方法。
【請求項115】
脂質レベルを低下する化合物を前記被験体に投与するステップをさらに含む、請求項98から114のいずれか一項に記載の方法。
【請求項116】
脂質レベルを低下する前記化合物が、クロフィブレート、ゲムフィブロジルおよびフェノフィブレート、ニコチン酸、メビノリン、メバスタチン、プラバスタチン、シンバスタチン、フルバスタチン、ロバスタチン、コレスチラミン、コレスチポール、プロブコール、アスコルビン酸、アスパラギナーゼ、クロフィブレート、コレスチポール、フェノフィブレートまたはω−3脂肪酸である、請求項115に記載の方法。
【請求項117】
前記被験体のグルコースレベルを低下する化合物を前記被験体に投与するステップをさらに含む、請求項98から116のいずれか一項に記載の方法。
【請求項118】
グルコースレベルを低下する前記化合物が、グリピジド、エキセナチド、インクレチン、シタグリプチン、ピオグリタゾン、グリメピリド、ロシグリタゾン、メトホルミン、エキサンチド、ビルダグリプチン、スルホニル尿素、グルコシダーゼ阻害剤、ビグアニド、レパグリニド、アカルボース、トログリタゾンまたはナテグリニドである、請求項117に記載の方法。
【請求項119】
前記細胞輸送体がATP媒介性輸送体である、請求項98から118のいずれか一項に記載の方法。
【請求項120】
前記ATP媒介性輸送体がABC輸送体である、請求項119に記載の方法。
【請求項121】
前記ABC輸送体が、ABCA1、ABCA2、ABCA7、ALDP、ALDR、ABCG1、ABCG4、ABCG5、ABCG6またはABCG8である、請求項120に記載の方法。
【請求項122】
前記ホスホン酸化ピロン類似体がホスホン酸化フラボノイドである、請求項98から121のいずれか一項に記載の方法。
【請求項123】
前記ホスホン酸化フラボノイドが、ケルセチン、イソケルセチン、フラボン、クリシン、アピゲニン、ロイホリン、ジオスミン、ガランギン、フィセチン、モリン、ルチン、ケンフェロール、ミリセチン、タキシホリン、ナリンゲニン、ヘスペレチン、カルコン、フロレチン、フロリジン、ゲニステイン、5,7−ジデオキシケルセチン、ビオカニンA、カテキンおよびエピカテキンからなる群から選択されるフラボノイドのホスホン酸化形態である、請求項122に記載の方法。
【請求項124】
前記ホスホン酸化フラボノイドが、ケルセチンおよびフィセチンからなる群から選択されるフラボノイドのホスホン酸化形態である、請求項122に記載の方法。
【請求項125】
前記ホスホン酸化ピロン類似体が、次式XXXXIII−iの化合物
【化76】

[式中、各R40は、独立に、−H、−OHまたは−O−(C〜C10アルキル)−P(O)(OR42であり、
41は、−Hまたは−(C〜C10アルキル)−P(O)(OR42であり、
各R42は、独立に、−Hまたは−(C〜C10アルキル)であり、
少なくとも1つのR40は、−O−(C〜C10アルキル)−P(O)(OR42であり、またはR41は、−(C〜C10アルキル)−P(O)(OR42である]
または薬学的に許容されるその塩である、請求項98から121のいずれか一項に記載の方法。
【請求項126】
式XXXXIII−iの前記化合物が、以下の化合物のうちの1つである、請求項125に記載の方法。
【表27−1】

【表27−2】

【表27−3】

【請求項127】
式XXXXIII−iの前記化合物が、ケルセチン−3’−O−メチルホスホネート、フィセチン−3’−O−メチルホスホネート、ケルセチン−3−O−メチルホスホネートまたはフィセチン−3−O−メチルホスホネートである、請求項125に記載の方法。
【請求項128】
前記ホスホン酸化ピロン類似体が、約85%を超える純度を有する、請求項98から127のいずれか一項に記載の方法。
【請求項129】
細胞輸送体の活性をモジュレートする有効量のホスホン酸化ピロン類似体を被験体に投与するステップを含む、前記被験体の脂質、コレステロール、トリグリセリド、インスリンまたはグルコースのレベルをモジュレートする方法。
【請求項130】
前記ホスホン酸化ピロン類似体が、前記被験体の脂質レベルをモジュレートする、請求項129に記載の方法。
【請求項131】
前記ホスホン酸化ピロン類似体が、前記被験体のコレステロールレベルをモジュレートする、請求項129または130に記載の方法。
【請求項132】
前記ホスホン酸化ピロン類似体が、前記被験体のトリグリセリドレベルをモジュレートする、請求項129から131のいずれか一項に記載の方法。
【請求項133】
前記ホスホン酸化ピロン類似体が、前記被験体のインスリンレベルをモジュレートする、請求項129から132のいずれか一項に記載の方法。
【請求項134】
前記ホスホン酸化ピロン類似体が、前記被験体のグルコースレベルをモジュレートする、請求項129から133のいずれか一項に記載の方法。
【請求項135】
前記細胞輸送体がATP媒介性輸送体である、請求項129から134のいずれか一項に記載の方法。
【請求項136】
前記ATP媒介性輸送体がABC輸送体である、請求項135に記載の方法。
【請求項137】
前記ABC輸送体が、ABCA1、ABCA2、ABCA7、ALDP、ALDR、ABCG1、ABCG4、ABCG5、ABCG6またはABCG8である、請求項136に記載の方法。
【請求項138】
前記ホスホン酸化ピロン類似体がホスホン酸化フラボノイドである、請求項129から137のいずれか一項に記載の方法。
【請求項139】
前記ホスホン酸化フラボノイドが、ケルセチン、イソケルセチン、フラボン、クリシン、アピゲニン、ロイホリン、ジオスミン、ガランギン、フィセチン、モリン、ルチン、ケンフェロール、ミリセチン、タキシホリン、ナリンゲニン、ヘスペレチン、カルコン、フロレチン、フロリジン、ゲニステイン、5,7−ジデオキシケルセチン、ビオカニンA、カテキンおよびエピカテキンからなる群から選択されるフラボノイドのホスホン酸化形態である、請求項138に記載の方法。
【請求項140】
前記ホスホン酸化フラボノイドが、ケルセチンおよびフィセチンからなる群から選択されるフラボノイドのホスホン酸化形態である、請求項138に記載の方法。
【請求項141】
前記ホスホン酸化ピロン類似体が、次式XXXXIII−iの化合物
【化77】

[式中、各R40は、独立に、−H、−OHまたは−O−(C〜C10アルキル)−P(O)(OR42であり、
41は、−Hまたは−(C〜C10アルキル)−P(O)(OR42であり、
各R42は、独立に、−Hまたは−(C〜C10アルキル)であり、
少なくとも1つのR40は、−O−(C〜C10アルキル)−P(O)(OR42であり、またはR41は、−(C〜C10アルキル)−P(O)(OR42である]
または薬学的に許容されるその塩である、請求項129から137のいずれか一項に記載の方法。
【請求項142】
式XXXXIII−iの前記化合物が、以下の化合物のうちの1つである、請求項141に記載の方法。
【表28−1】

【表28−2】

【表28−3】

【請求項143】
式XXXXIII−iの前記化合物が、ケルセチン−3’−O−メチルホスホネート、フィセチン−3’−O−メチルホスホネート、ケルセチン−3−O−メチルホスホネートまたはフィセチン−3−O−メチルホスホネートである、請求項141に記載の方法。
【請求項144】
前記ホスホン酸化ピロン類似体が、約85%を超える純度を有する、請求項129から143のいずれか一項に記載の方法。
【請求項145】
i)試料の1つまたは複数の生体分子レベルを対照試料と比較することに基づいて、処置に合った患者を選択するステップと、
ii)前記患者に有効量のホスホン酸化ピロン類似体を投与するステップと、
iii)前記患者の前記1つまたは複数の生体分子レベルをモニターするステップと
を含む、膵島細胞の細胞保護効果を評価する方法。
【請求項146】
前記ホスホン酸化ピロン類似体が、細胞輸送体の活性をモジュレートする、請求項145に記載の方法。
【請求項147】
前記生体分子が、インスリン、ソマトスタチン、アディポネクチン、グルコース、グルカゴン、トリグリセリド、グレリン、VIP、コレステロール、高密度リポタンパク質、中密度リポタンパク質、低密度リポタンパク質、超低密度リポタンパク質、プロスタグランジン、炎症メディエーター、サイトカイン、泡沫細胞、またはその組合せである、請求項145または146に記載の方法。
【請求項148】
前記インスリンレベルが安定であり低下しない、請求項145から147のいずれか一項に記載の方法。
【請求項149】
前記細胞輸送体がATP媒介性輸送体である、請求項145から148のいずれか一項に記載の方法。
【請求項150】
前記ATP媒介性輸送体がABC輸送体である、請求項149に記載の方法。
【請求項151】
前記ABC輸送体が、ABCA1、ABCA2、ABCA7、ALDP、ALDR、ABCG1、ABCG4、ABCG5、ABCG6またはABCG8である、請求項150に記載の方法。
【請求項152】
前記ホスホン酸化ピロン類似体がホスホン酸化フラボノイドである、請求項145から152のいずれか一項に記載の方法。
【請求項153】
前記ホスホン酸化フラボノイドが、ケルセチン、イソケルセチン、フラボン、クリシン、アピゲニン、ロイホリン、ジオスミン、ガランギン、フィセチン、モリン、ルチン、ケンフェロール、ミリセチン、タキシホリン、ナリンゲニン、ヘスペレチン、カルコン、フロレチン、フロリジン、ゲニステイン、5,7−ジデオキシケルセチン、ビオカニンA、カテキンおよびエピカテキンからなる群から選択されるフラボノイドのホスホン酸化形態である、請求項152に記載の方法。
【請求項154】
前記ホスホン酸化フラボノイドが、ケルセチンおよびフィセチンからなる群から選択されるフラボノイドのホスホン酸化形態である、請求項152に記載の方法。
【請求項155】
前記ホスホン酸化ピロン類似体が、次式XXXXIII−iの化合物
【化78】

[式中、各R40は、独立に、−H、−OHまたは−O−(C〜C10アルキル)−P(O)(OR42であり、
41は、−Hまたは−(C〜C10アルキル)−P(O)(OR42であり、
各R42は、独立に、−Hまたは−(C〜C10アルキル)であり、
少なくとも1つのR40は、−O−(C〜C10アルキル)−P(O)(OR42であり、またはR41は、−(C〜C10アルキル)−P(O)(OR42である]
または薬学的に許容されるその塩である、請求項145から152のいずれか一項に記載の方法。
【請求項156】
式XXXXIII−iの前記化合物が、以下の化合物のうちの1つである、請求項155に記載の方法。
【表29−1】

【表29−2】

【請求項157】
式XXXXIII−iの前記化合物が、ケルセチン−3’−O−メチルホスホネート、フィセチン−3’−O−メチルホスホネート、ケルセチン−3−O−メチルホスホネートまたはフィセチン−3−O−メチルホスホネートである、請求項155に記載の方法。
【請求項158】
前記ホスホン酸化ピロン類似体が、約85%を超える純度を有する、請求項145から157のいずれか一項に記載の方法。
【請求項159】
有効量の少なくとも1つのホスホン酸化ピロン類似体を被験体に投与するステップを含む、膵臓細胞のストレスまたは傷害を処置する方法であって、前記被験体の1つまたは複数の細胞型におけるストレスまたは傷害の少なくとも1つの効果が改善される方法。
【請求項160】
前記ホスホン酸化ピロン類似体が、細胞輸送体の活性をモジュレートする、請求項159に記載の方法。
【請求項161】
前記細胞輸送体がATP媒介性輸送体である、請求項160に記載の方法。
【請求項162】
前記ATP媒介性輸送体がABC輸送体である、請求項161に記載の方法。
【請求項163】
前記ABC輸送体が、ABCA1、ABCA2、ABCA7、ALDP、ALDR、ABCG1、ABCG4、ABCG5、ABCG6またはABCG8である、請求項162に記載の方法。
【請求項164】
前記ホスホン酸化ピロン類似体がホスホン酸化フラボノイドである、請求項159から163のいずれか一項に記載の方法。
【請求項165】
前記ホスホン酸化フラボノイドが、ケルセチン、イソケルセチン、フラボン、クリシン、アピゲニン、ロイホリン、ジオスミン、ガランギン、フィセチン、モリン、ルチン、ケンフェロール、ミリセチン、タキシホリン、ナリンゲニン、ヘスペレチン、カルコン、フロレチン、フロリジン、ゲニステイン、5,7−ジデオキシケルセチン、ビオカニンA、カテキンおよびエピカテキンからなる群から選択されるフラボノイドのホスホン酸化形態である、請求項164に記載の方法。
【請求項166】
前記ホスホン酸化フラボノイドが、ケルセチンおよびフィセチンからなる群から選択されるフラボノイドのホスホン酸化形態である、請求項164に記載の方法。
【請求項167】
前記ホスホン酸化ピロン類似体が、次式XXXXIII−iの化合物
【化79】

[式中、各R40は、独立に、−H、−OHまたは−O−(C〜C10アルキル)−P(O)(OR42であり、
41は、−Hまたは−(C〜C10アルキル)−P(O)(OR42であり、
各R42は、独立に、−Hまたは−(C〜C10アルキル)であり、
少なくとも1つのR40は、−O−(C〜C10アルキル)−P(O)(OR42であり、またはR41は、−(C〜C10アルキル)−P(O)(OR42である]
または薬学的に許容されるその塩である、請求項159から163のいずれか一項に記載の方法。
【請求項168】
式XXXXIII−iの前記化合物が、以下の化合物のうちの1つである、請求項167に記載の方法。
【表30−1】

【表30−2】

【請求項169】
式XXXXIII−iの前記化合物が、ケルセチン−3’−O−メチルホスホネート、フィセチン−3’−O−メチルホスホネート、ケルセチン−3−O−メチルホスホネートまたはフィセチン−3−O−メチルホスホネートである、請求項167に記載の方法。
【請求項170】
前記ホスホン酸化ピロン類似体が、約85%を超える純度を有する、請求項159から169のいずれか一項に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【公表番号】特表2012−525331(P2012−525331A)
【公表日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−507250(P2012−507250)
【出願日】平成22年4月9日(2010.4.9)
【国際出願番号】PCT/US2010/030613
【国際公開番号】WO2010/129138
【国際公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【出願人】(509180061)リメリック バイオファーマ, インコーポレイテッド (3)
【Fターム(参考)】