説明

洗浄方法

【課題】被洗浄物の洗浄を効率的に行い、洗浄装置の小型化、構成の簡素化を図る。
【解決手段】被洗浄物20を収納する篭18と、前記被洗浄物を収納した篭を収容する貯水ユニット14と、前記篭を収容した貯水ユニットを搬送する搬送手段2と、前記貯水ユニットの搬送方向に沿って複数配置した洗浄水を噴射するノズル10、11と、を備え、前記複数配置したノズルから搬送する貯水ユニットの上方側より被洗浄物に洗浄水を順次噴射するとともに、前記噴射した洗浄水を被洗浄物の略全体が浸漬するように貯水ユニット内に貯水しながら貯水ユニット外に排水して、前記被洗浄物の洗浄を貯水ユニットの搬送方向に沿って順次行うことを特徴とする洗浄方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被洗浄物の洗浄方法であり、特に学校、病院等の給食のように被洗浄物として食器類等を比較的大量に使用する状況における洗浄方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、被洗浄物である食器を例とした洗浄装置に関しては、タンク内の貯水した洗浄水中に複数の食器を収納した収納具ごと全体を浸漬させて洗浄するもの、および収納具内に収納した複数の食器にノズルから洗浄水を吹き付けて洗浄を行うものがある。これらの代表例として下記のものが知られている。
【0003】
特許文献1に記載されているように、上段に導入部、残飯除去部、第1移送部、噴射洗浄部、第2移送部、乾燥部および導出部が順次設けられ、第1移送部の下段に第1浸漬槽が、第2移送部の下段に第2浸漬槽が設けられ、残飯除去部および噴射洗浄部に食器に高圧水を噴射するノズルが設けられている。第1移送部および第2移送部に食器を上下動させるリフト機構が設けられている。また、第1浸漬槽および第2浸漬槽は篭に収納された食器がすべて浸漬される大きさであり、その第1浸漬槽に浸漬した篭に振動を与える加振装置が設けられ、また少なくとも第2浸漬槽に供給される液体を加熱する加熱装置が設けられているものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−56735号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記特許文献1に記載されたものは、食器を収納した篭(収納具)の多数を浸漬槽に浸漬するため、浸漬槽自体が大きくなり、ここに大量の洗浄水を貯水しておく必要がある。さらに、貯水した洗浄水に汚れ成分が出て、これを除去するか、または清浄な洗浄水と入れ替えることが必要となる。また、浸漬槽自体、食器を収納した篭を上下動させるリフト機構、浸漬槽から出してノズルからの洗浄水による噴射洗浄部等の構成要素が多くなり、洗浄装置全体が大きく、また複雑となる。さらに、篭を浸漬槽に所定時間にわたって浸漬させておく必要があり、全体の洗浄に要する時間が長くなる課題を有している。
【0006】
また、浸漬槽に浸漬した後、篭を浸漬槽から取り出して篭に収納した食器にノズルから洗浄水を噴射して仕上げ洗浄を行う。このとき洗浄水が食器に当たって飛び散り、
また、ノズルから噴射した洗浄水が食器の全面にわたって流動しにくく、ノズルから噴射した洗浄水の全量が食器の洗浄に有効に利用されない課題がある。
【0007】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、被洗浄物の洗浄を効率的に行うとともに、洗浄装置の小型化、構成の簡素化を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記従来の課題を解決するために本発明の洗浄方法は、被洗浄物を収納する篭と、前記被洗浄物を収納した篭を収容する貯水ユニットと、前記篭を収容した貯水ユニットを搬送する搬送手段と、前記貯水ユニットの搬送方向に沿って複数配置した洗浄水を噴射するノズルと、を備え、前記複数配置したノズルから搬送する貯水ユニットの上方側より被洗浄物に洗浄水を順次噴射するとともに、前記噴射した洗浄水を被洗浄物の略全体が浸漬するように貯水ユニット内に貯水しながら貯水ユニット外に排水して、前記被洗浄物の洗浄を貯水ユニットの搬送方向に沿って順次行うものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の洗浄方法によれば、被洗浄物の洗浄を効率的に行うとともに、洗浄装置の小型化、構成の簡素化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施の形態1の洗浄方法を実施する洗浄装置の基本構成を示す正面構成図。
【図2】図1のA−A線における側断面図。
【図3】(a)、(b)は洗浄水を噴射するノズルの形状を示す図。
【図4】貯水ユニットの概観斜視図。
【図5】被洗浄物(皿)を収納した篭の概観斜視図。
【図6】篭を収容した貯水ユニットの断面構成図。
【図7】洗浄時の状態を示す図。
【図8】洗浄時の状態を示す図。
【図9】洗浄時の状態を示す図。
【図10】洗浄時の状態を示す図。
【図11】洗浄時の状態を示す図。
【図12】洗浄時の状態を示す図。
【図13】本発明の実施の形態2の洗浄方法を実施する洗浄装置の基本構成を示す正面構成図。
【図14】図13のA−A線における側断面図。
【図15】本発明の実施の形態3の洗浄方法を実施する洗浄装置の基本構成を示す正面構成図。
【図16】図15のA−A線における側断面図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
第1の発明は、被洗浄物を収納する篭と、前記被洗浄物を収納した篭を収容する貯水ユニットと、前記篭を収容した貯水ユニットを搬送する搬送手段と、前記貯水ユニットの搬送方向に沿って複数配置した洗浄水を噴射するノズルと、を備え、前記複数配置したノズルから搬送する貯水ユニットの上方側より被洗浄物に洗浄水を順次噴射するとともに、前記噴射した洗浄水を被洗浄物の略全体が浸漬するように貯水ユニット内に貯水しながら貯水ユニット外に排水して、前記被洗浄物の洗浄を貯水ユニットの搬送方向に沿って順次行うことを特徴とする洗浄方法としたものである。
【0012】
本発明の洗浄方法においては、被洗浄物を収納する篭を収容した貯水ユニットに被洗浄物の略全体が浸漬するように貯水することによる貯水ユニット14内での浸漬作用と、移動する貯水ユニット内に洗浄水を噴射して貯水しながら排水することによる清浄な洗浄水への置換作用、および貯水ユニット内全体に貯水した洗浄水が被洗浄物に接触する激しい流動化作用と、被洗浄物の貯水中での揺動化作用と、貯水ユニットの上方側より洗浄水を順次噴射することによる洗浄水自体の被洗浄物への直接的な当接作用を複合して生じさせることができる。
【0013】
さらに、前記複合作用は、貯水ユニットの移動によるノズルからの洗浄水の噴射位置の変化によって絶えず生じさせることができる。また、貯水ユニットの搬送方向に沿って複数配置した洗浄水を噴射するノズルの位置において複数回にわたって生じさせることができる。これによって、被洗浄物の汚れを確実に除去し、洗浄を効率的に行うことができる。
【0014】
さらに、従来のように別途に固定した浸漬洗浄槽を設け、被洗浄物を収納した篭を順次洗浄水に浸漬させる場合は、浸漬洗浄槽内の洗浄水中に汚れ成分が増加し、洗浄作用が低下していくことになる。このため浸漬洗浄槽内の洗浄水の定期的な入れ替えが必要となる。これに対して本発明の洗浄方法においては、貯水ユニットの上方側より清浄な洗浄水を噴射し、貯水ユニット内に貯水しながら汚れ成分とともに連続的に貯水ユニット外に排水することによって、貯水ユニット内には常に清浄な洗浄水が貯水されることになる。これによって、被洗浄物の汚れを確実に除去し、洗浄を効率的に行うことができる。
【0015】
また、貯水ユニットに被洗浄物の略全体が浸漬するように貯水することによって、貯水ユニット内で被洗浄物に付着した汚れ成分に水分を与え、汚れ成分の被洗浄物からの剥離を促進する浸漬作用を有する。これによって、別途に浸漬洗浄槽を設けて所定時間(例えば10〜20分)被洗浄物を収納した篭を浸漬させておく工程が不要となる。したがってこの点からも被洗浄物の洗浄を効率的に行うことができる。
【0016】
前記したように、別途に固定した浸漬洗浄槽を設ける必要がないこと、被洗浄物を収納した篭を浸漬洗浄槽に出し入れする機構が不要であること、被洗浄物を収納した篭を収容した貯水ユニットを水平方向に搬送するのみでよいこと等により、洗浄装置全体の小型化、構成の簡素化を図ることができる。
【0017】
第2の発明は、第1の発明において、被洗浄物を収納した篭を貯水ユニット内に収容自在としたことを特徴とする洗浄方法としたものである。
【0018】
これによって、洗浄装置において洗浄する前に、被洗浄物を収納した篭を貯水ユニットに収容して被洗浄物の洗浄を行い、洗浄後、貯水ユニットから被洗浄物を収納した篭を取り出すことができる。また、被洗浄物を収納する篭は、汎用のものをそのまま使用することができる。さらに、貯水ユニットは洗浄装置において必要とする数だけ備えればよく多くを必要としない。
【0019】
第3の発明は、第1または第2の発明において、ノズルから噴射した洗浄水を貯水ユニット内に貯水しながら貯水ユニットの下方から排水することを特徴とする洗浄方法としたものである。
【0020】
これによって、ノズルから噴射した洗浄水および貯水ユニット内に貯水した洗浄水が被洗浄物の上部から下部に確実に沿って流動し、篭に収納した被洗浄物の汚れをより効率的に除去することができる。
【0021】
また、洗浄後にノズルから噴射した洗浄水および貯水ユニット内に貯水した洗浄水を貯水ユニット外に速やかに排水することができる。したがって洗浄後の工程である被洗浄物の殺菌、乾燥を効率的に行うことができるとともに、貯水ユニットおよび篭の排水作業等の取り扱いの煩雑さを解消することができる。
【0022】
第4の発明は、第1〜第3のいずれかの発明において、ノズルから噴射した洗浄水を貯水ユニット内に貯水しながら貯水ユニットの下方および貯水ユニットの上部から溢水として排水することを特徴とする洗浄方法としたものである。
【0023】
これによって、収納具内で多方向に洗浄水を流動化させて被洗浄物の洗浄を効率的に行うことができる。また、比較的重い成分の汚れを貯水の下部側から、また軽い成分の汚れを溢水とともに速やかに貯水ユニット外に排出し、貯水する洗浄水を常に清浄に保つことができ、被洗浄物の洗浄を効率的に行うことができる。
【0024】
第5の発明は、第1〜第4のいずれかの発明において、ノズルから噴射した洗浄水を被洗浄物の略全体が浸漬するように貯水ユニット内に貯水しながら貯水ユニット外に排水する洗浄工程と、ノズルから噴射した洗浄水を貯水ユニット内に貯水する水位を下げて前記貯水水位の上に被洗浄物を露出させた洗浄工程を貯水ユニットの搬送方向に備えたことを特徴とする洗浄方法としたものである。
【0025】
これによって、貯水水位の上に露出する被洗浄物部分への噴射した洗浄水自体の直接的な当接作用を強め、汚れ成分の被洗浄物からの剥離を促進して、洗浄装置全体としての洗浄をより効率的に行うことができる。
【0026】
第6の発明は、第1〜第5のいずれかの発明において、ノズルから噴射した洗浄水により、接触した互いに隣り合う被洗浄物を順次離間させるとともに、ノズルから噴射した洗浄水を、前記離間した間隔内を被洗浄物の表面と裏面に沿って流動させて洗浄を行うことを特徴とする洗浄方法としたものである。
【0027】
これによって、ノズルから噴射した洗浄水を被洗浄物の離間した間隔内を確実に流動させて被洗浄物の表面と裏面の洗浄を行うことができる。
【0028】
第7の発明は、第1〜第5のいずれかの発明において、互いに隣り合う被洗浄物を予め離間させて篭に収納し、ノズルから噴射した洗浄水を、各々離間した間隔内を被洗浄物の表面と裏面に沿って流動させて洗浄を行うことを特徴とする洗浄方法としたものである。
【0029】
これによって、ノズルから噴射した洗浄水を被洗浄物の予め離間した間隔内を確実に流動させて被洗浄物の表面と裏面の洗浄を行うことができる。
【0030】
第8の発明は、第1〜第7のいずれかの発明において、被洗浄物が食器類であることを特徴とする洗浄方法としたものである。
【0031】
これによって、皿、お椀、トレイ、スプーン、フォーク、お玉等の食器類の洗浄を確実に、効率的に行うことができる。
【0032】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
先ず、本発明の実施の形態1を、食器(皿)を被洗浄物の例として図1〜図12を参照しながら説明する。
【0033】
図1に示すように、洗浄装置1は、搬送手段であるレール状のコンベア2と、コンベア2の下方に位置する仕切部材3により上下方向に区分され、下方部は下部外郭体4によって機器スペース5を構成している。上方部は上部外郭体6によって洗浄スペース7を構成している。また洗浄水を貯留するタンク8からポンプ9によって洗浄水を噴射するノズル10、11を備えている。ノズル10、11は配管12、13により接続されている。
【0034】
また、被洗浄物である複数の皿20を収納した篭18を収容した貯水ユニット14がコンベア2に位置し、図1中の実線矢印方向に皿20の表面側を先頭にして所定の速度で移動するものである。

【0035】
図2に示すように、ノズル10、11は、鉛直中心を挟んで互いに所定角度(θ2)を有して配置し、上部側より貯水ユニット14に向けて洗浄水を噴射する。また、ノズル10、11は、図1に示すように鉛直面に対して所定角度(θ1)を有して配置しているものである。なおノズル10、11の所定角度(θ1)は鉛直面に対して例えば略10度に設定しているものである。
【0036】
洗浄スペース7には、コンベア2の移動方向に沿って篭18を収容した貯水ユニット14がコンベア2上に位置し、また、洗浄スペース7は、貯水ユニット14の入口側から荒洗浄ゾーン7a、中間洗浄ゾーン7b、7c、仕上げ洗浄ゾーン7dの洗浄工程に区分されている。各々の洗浄ゾーンに、洗浄水を貯留するタンク8、ポンプ9、ノズル10、11を一つのユニットとして少なくとも一つ備えているものである。なお洗浄ゾーンの区分およびその数、各々の洗浄ゾーンにおけるタンク8、ポンプ9、ノズル10、11の各々の配置数は一例であって、これに限定されるものではない。
【0037】
図3(a)、(b)に示す洗浄水を噴射するノズル10、11の形状は、開口断面が矩形状となっており、短辺(t1)が貯水ユニット14の移動方向に沿い、長辺(t2)が貯水ユニット14の移動方向と略直交する方向に配置されている。
【0038】
図4に示す貯水ユニット14は、縦壁15a、15b、15c、15dで筒状の四角形状に構成し、この下方部には底板16a、16bを固定している。底板16a、16b間には開口17を構成し、この開口17側がより低くなるように底板16a、16bを傾斜させているものである。縦壁15a、15b、15c、15dで筒状とした貯水ユニット14の上部は、開口状態としている。貯水ユニット14内に篭18の収容部15を構成する。なお、貯水ユニット14はステンレス材等の金属または樹脂により構成する。
【0039】
図5に示す被洗浄物である複数の皿20を収納した篭18は、例えばステンレス材等からなる線材を用いて筒状の四角形状に構成し、この下方部には複数の皿20の下方の周端部を重ね方向に沿って支持する支持体19a、19bを有している。皿20は筒状とした篭18の上部の開口から出し入れを行う。なお、支持体19a、19bの数は一例であって、さらに多数の支持体を有してもよい。なお、篭18の構成面の全ては洗浄水が抵抗なく流動可能に構成してある。
【0040】
複数の皿20をその表面を上にして積み重ねたときの先頭に位置する皿20の表面側と最後尾に位置する皿20の裏面側の全皿20間の距離に対して、複数の皿20を篭18内に収納するときは、前記全皿20間の距離に対して例えば10〜20ミリメートルの距離を与えて収納する。
【0041】
これによって、前記10〜20ミリメートルの距離内において支持体19a、19bを複数の皿20が滑って移動自在として収納する。また、複数の皿20は同方向に所定角度傾斜した姿勢となる。
【0042】
図6に篭18を収容したときの貯水ユニット14の断面構成図を示す。篭18の外側寸法は、貯水ユニット14の内側寸法よりも小さく構成されており、篭18を貯水ユニット14の上部より貯水ユニット14内に収容自在としている。また、底板16a、16bの上に篭18の底面が載る構成となっている。なお、篭18を貯水ユニット14収容したとき、貯水ユニット14に有する開口17の長手方向が複数の皿20の重ね方向に沿う方向となっているものである。
【0043】
また、篭18を貯水ユニット14に収容したとき、複数の皿20の上端部よりも貯水ユニット14の縦壁15a、15b、15c、15dの上端部を高い位置になるように構成している。なお、縦壁15a、15b、15c、15dの上部に例えばスリット孔(図示なし)を形成し、このスリット孔の下端が複数の皿20の上端部よりも高い位置になるように構成してもよい。
【0044】
なお、貯水ユニット14はステンレス材等の金属または樹脂により構成するようにしたが、貯水ユニット14の全体を、弾力性を有する樹脂またはゴム材等で構成し、篭18の外面に装着するようにしてもよい。この場合には、貯水ユニット14がよりコンパクトになり、また、篭18の外面を保護し篭18同士または他の物体との接触による衝撃を和らげることができて好ましい。
【0045】
次に、洗浄装置1における皿20の洗浄時の状態を図7〜図12を用いて説明する。図7、図8に示す洗浄時の状態は、コンベア2による貯水ユニット14の搬送方向に篭18に収納した複数の皿20の重ね方向を沿わせ、皿20の表面側を先頭にして入口側から荒洗浄ゾーン7a、中間洗浄ゾーン7b、7c、仕上げ洗浄ゾーン7dの洗浄工程を搬送して順次洗浄を行うものである。
【0046】
なお、図中のWはノズル10、11から噴射した洗浄水を示し、Waは貯水ユニット14の開口17から下方に排水される洗浄水、また、Wbは貯水ユニット14の上端部から溢水として排水される洗浄水を示す。実線矢印は洗浄水の流れを示す。
【0047】
ノズル10、11の短辺(t1)が収納具14の移動方向(皿の重ね方向)に沿うように配置されていることから、幅のより狭い洗浄水を皿20の重ね方向に順次噴射する。
【0048】
貯水ユニット14内に噴射した洗浄水(W)は、貯水ユニット14内に貯水され、この貯水した洗浄水は、貯水ユニット14の開口17から下方に排水される洗浄水(Wa)と、貯水ユニット14の上端部から溢水として排水される洗浄水(Wb)として実線矢印のように流動する。
【0049】
ノズル10、11から貯水ユニット14内に噴射する洗浄水の量は、貯水ユニット14の開口17から下方に流出して排水される洗浄水(Wa)の量よりも多く設定されており、これによって、常に貯水ユニット14の上端部までの水位で洗浄水を貯水する。貯水した洗浄水の一部は溢水(Wb)として流出し排水される。
【0050】
ノズル10、11から高圧力のポンプ9により高速で噴射した洗浄水(W)は、貯水した洗浄水の水面を抜けて皿20の上方の周端部に達し、さらに、互いに隣り合う皿20の周端部間に入り、この洗浄水(W)の動圧および静圧が皿20の裏面側および表面側に作用して互いに隣り合う皿20を押し広げ離間させる。このとき複数の皿20は傾斜姿勢から鉛直方向の姿勢に変化するものである。
【0051】
これによって、互いに隣り合う皿20が貯水した洗浄水中で離間する。この離間した間隔内をノズル10、11から噴射した洗浄水(W)が貯水した洗浄水を押し退けながら流動する。貯水ユニット14とともに篭18に収納した皿20が重ね方向に移動することによって、先頭に位置する皿20の表面側から順次互いに隣り合う皿20同士が離間する。
【0052】
前記した離間した間隔内をノズル10、11から噴射した洗浄水(W)が貯水した洗浄水を押し退けながら流動することによって、皿20の裏面側および表面側の汚れを確実に除去するものである。
【0053】
さらに、ノズル10、11から噴射した洗浄水を貯水ユニット14内に貯水しながら貯水ユニット14の開口17から下方に排水(Wa)することよって、ノズル10、11から噴射した洗浄水(W)および貯水ユニット14内に貯水した洗浄水が皿20の上部から下部に沿って流動する。
【0054】
また、開口17を皿20の中央下部に形成したことによって、ノズル10、11から噴射した洗浄水(W)および貯水ユニット14内に貯水した洗浄水が皿20の上部から下部に確実に沿って流動する。これによって、篭18に収納した複数の皿20の汚れをより効率的に除去するものである。
【0055】
また、洗浄装置1での洗浄後にノズル10、11から噴射した洗浄水(W)および貯水ユニット14内に貯水した洗浄水を開口17から貯水ユニット14外に速やかに排水することができる。したがって洗浄後の工程である皿20の殺菌、乾燥を効率的に行うことができるとともに、貯水ユニット14および篭18の排水等の取り扱いの煩雑さを解消することができる。さらに、開口17を形成する底板16a、16bを開口17側が低くなるように傾斜させたことによって、より速やかに排水することができる。
【0056】
さらに、ノズル10、11から噴射した洗浄水を貯水ユニット14内に貯水しながら貯水ユニット14の下方および貯水ユニット14の上部から溢水として排水する。これによって、貯水ユニット14内で多方向に洗浄水を流動化させて皿20洗浄を効率的に行うことができる。また、比較的比重の大きい成分の汚れを貯水の下部側から、また、比重の小さい成分の汚れを溢水とともに速やかに貯水ユニット14外に排出し、貯水する洗浄水を常に清浄に保つことができる
【0057】
また、篭18自体も貯水ユニット14内に収容していることによって、ノズル10、11から噴射した洗浄水および貯水ユニット14内に貯水した洗浄水の流動によって洗浄することができ、篭18に付着した汚れを効率的に除去することができる。
【0058】
さらに、従来は、篭を浸漬槽から取り出して篭に収納した食器(皿)にノズルから洗浄水を噴射して仕上げ洗浄を行うが、洗浄水が食器に当たって飛び散る。また、ノズルから噴射した洗浄水が食器の全面にわたって流動しにくく、ノズルから噴射した洗浄水の全量が食器の洗浄に有効に利用されない課題があった。
【0059】
これに対して本発明の洗浄方法においては、ノズル10、11から噴射した洗浄水は貯水ユニット14内に確実に捕捉され、かつ前記したように、ノズル10、11から噴射した洗浄水(W)および貯水ユニット14内に貯水した洗浄水が皿20の上部から下部に沿って確実に流動する。これによって、ノズル10、11から噴射した洗浄水は、篭18および篭18に収納した複数の皿20の洗浄に無駄なく有効に作用させて汚れをより効率的に除去することができる。
【0060】
前記したように、別途に固定した浸漬洗浄槽を設ける必要がないこと、被洗浄物を収納した篭を浸漬洗浄槽に出し入れする機構が不要であること、被洗浄物を収納した篭を収容した貯水ユニット14を水平方向に搬送するのみでよいこと等により、洗浄装置全体の小型化、構成の簡素化を図ることができる。
【0061】
さらに、従来は固定した浸漬洗浄槽に被洗浄物を収納した篭を順次浸漬させることにより、浸漬洗浄槽内の洗浄水中に汚れ成分が増加し、浸漬洗浄作用が低下していくことになる。このため浸漬洗浄槽内の洗浄水の定期的な入れ替えが必要となる。
【0062】
これに対して本発明の洗浄方法においては、貯水ユニット14の上方側より清浄な洗浄水を噴射し、貯水ユニット14内に貯水しながら汚れ成分とともに連続的に貯水ユニット14外に排水することによって、貯水ユニット14内には常に清浄な洗浄水が貯水されることになる。これによって、皿20の汚れを確実に除去し、洗浄を効率的に行うことができる。
【0063】
また、貯水ユニット14に皿20の略全体が浸漬するように貯水することによる貯水ユニット14内での浸漬作用によって、別途に浸漬洗浄槽を設けて所定時間(例えば10〜20分)皿20を収納した篭18を浸漬させておく工程が不要となる。したがって、この点からも皿20の洗浄を効率的に行うことができる。
【0064】
さらに、皿20を収納した篭18を貯水ユニット14内に収容自在としたことによって、洗浄装置1において洗浄する前に被洗浄物である皿20を収納した篭18を貯水ユニット14に収容して洗浄を行い、洗浄後、貯水ユニット14から被洗浄物を収納した篭18を取り出すことができ、被洗浄物を収納する篭18は、汎用のものをそのまま使用することができる。
【0065】
以上のように、本発明の洗浄方法は、被洗浄物である皿20を収納する篭18を収容した貯水ユニット14に皿20の略全体が浸漬するように貯水することによる貯水ユニット14内での浸漬作用と、移動する貯水ユニット14内に洗浄水を噴射して貯水しながら排水することによる清浄な洗浄水への置換作用、および貯水ユニット14内全体に貯水した洗浄水が皿20に接触する激しい流動化作用と、皿20の貯水中での揺動化作用と、貯水ユニット14の上方側より洗浄水を順次噴射することによる洗浄水自体の皿20への直接的な当接作用を複合して生じさせることができる。
【0066】
さらに、前記複合作用は、貯水ユニット14の移動によるノズル10、11からの洗浄水の噴射位置の変化によって絶えず生じさせることができる。また、貯水ユニット14の搬送方向に沿って複数配置した洗浄水を噴射するノズル10、11の位置において複数回にわたって生じさせることができる。これによって、被洗浄物の汚れを確実に除去し、洗浄を効率的に行うことができる。
【0067】
次に、図9に示した洗浄時の状態を説明する。図9はノズル10、11から噴射した洗浄水を貯水ユニット14内に貯水する際、その水位を下げて前記貯水した水位の上に被洗浄物である皿20を露出させた洗浄時の状態である。この状態においては、皿20の直径の略半分の位置を貯水する水位とした例を示す。
【0068】
貯水する水位を下げ、かつこの水位を保つ手段は、ノズル10、11からの洗浄水の噴射量を、貯水の下部側から貯水ユニット14外に排水する量とバランスさせることで簡単に調整することができる。この調整は、例えばノズル10、11の開口断面を小さくし、噴射速度を維持して噴射量を減らす設定によって行うことができる。
【0069】
なお、図9に示した洗浄時の状態の洗浄工程を、前記したノズル10、11から噴射した洗浄水を皿20の略全体が浸漬するように貯水ユニット14内に貯水しながら貯水ユニット14外に排水する洗浄工程に加えて、洗浄装置1を構成するものである。
【0070】
ノズル10、11から貯水ユニット14内に噴射する洗浄水は、貯水ユニット14の開口17から下方に流出して排水される。ノズル10、11から高圧力のポンプ9により高速で噴射した洗浄水(W)は、水位上に露出した皿20の上方の互いに隣り合う皿20の周端部間に入り、この洗浄水(W)の動圧および静圧が皿20の裏面側および表面側に作用して互いに隣り合う皿20を押し広げて離間させる。このとき篭18に収納した皿20は傾斜した姿勢から鉛直方向の姿勢に変化する。
【0071】
さらに、貯水した洗浄水の水面を抜けて互いに隣り合う皿20の離間した間隔に入り、この間隔内の貯水した洗浄水を下方に押し退けて流動する。また、貯水ユニット14とともに篭18に収納した皿20が重ね方向に移動することによって、先頭に位置する皿20の表面側から順次互いに隣り合う皿20同士が離間する。
【0072】
前記した離間した間隔内をノズル10、11から噴射した洗浄水が貯水した洗浄水を押し退けながら流動すること、および貯水水位の上に露出する皿20部分への噴射した洗浄水自体の直接的な当接作用により、汚れ成分の皿20からの剥離を促進して、洗浄装置全体としての洗浄をより効率的に行うことができる。
【0073】
次に、図10に示した洗浄時の状態を説明する。図10はノズル10、11から噴射した洗浄水を貯水ユニット14内に貯水させないで、噴射した洗浄水自体を露出する皿20部分へ直接当接させて洗浄を行うものである。
【0074】
ノズル10、11から噴射した洗浄水を貯水ユニット14内に貯水させない手段は、ノズル10、11からの洗浄水の噴射量を、貯水の下部側から貯水ユニット14外に排水する量とバランスさせることで簡単に調整することができる。この調整は、例えばノズル10、11の開口断面を小さくし、噴射速度を維持して噴射量を減らす設定によって行うことができる。
【0075】
なお、図10に示した洗浄時の状態の洗浄工程を、前記したノズル10、11から噴射した洗浄水を皿20の略全体が浸漬するように貯水ユニット14内に貯水しながら貯水ユニット14外に排水する洗浄工程に加えて、洗浄装置1を構成するものである。
【0076】
ノズル10、11から貯水ユニット14内に噴射する洗浄水は、貯水ユニット14の開口17から下方に流出して排水される。ノズル10、11から高圧力のポンプ9により高速で噴射した洗浄水(W)は、水位上に露出した皿20の上方の互いに隣り合う皿20の周端部間に入り、この洗浄水(W)の動圧および静圧が皿20の裏面側および表面側に作用して皿20同士を押し広げて離間させる。このとき篭18に収納した皿20は傾斜した姿勢から鉛直方向の姿勢に変化する。
【0077】
さらに、貯水ユニット14とともに篭18に収納した皿20が重ね方向に移動することによって、先頭に位置する皿20の表面側から順次互いに隣り合う皿20同士が離間する。前記した離間した間隔内をノズル10、11から噴射した洗浄水(W)が流動することによって、露出する被洗浄物部分への噴射した洗浄水自体の直接的な当接作用を強め、汚れ成分の被洗浄物からの剥離を促進して、洗浄装置全体としての洗浄をより効率的に行うことができる。
【0078】
なお、図9、図10に示した洗浄工程は、洗浄装置1の荒洗浄ゾーン7a、中間洗浄ゾーン7b、7cの洗浄工程で洗浄した後の仕上げ洗浄ゾーン7dに採用することが好ましい。これは、貯水ユニット14内に貯水する洗浄水の量が少ないか、または貯水する洗浄水が無いため、ノズル10、11から噴射した洗浄水(W)により使用した洗剤等を皿20からより速やかに除去することができる。また、貯水ユニット14内の洗浄水の排水が早く、貯水ユニット14をより速やかに洗浄装置1の外に搬出することができる。
【0079】
また、貯水ユニット14内に貯水する水位は、図9、図10に示した洗浄時の状態に限定するものではなく、任意に選択して設定することができる。
【0080】
次に、図11に示した洗浄時の状態を説明する。図7、図8に示した洗浄時の状態においては、ノズル10、11から噴射した洗浄水(W)により互いに隣り合う皿20間を離間させ、かつ傾斜姿勢で収納した皿20を略鉛直方向の姿勢に変化させて洗浄するようにした。これに対して図11に示した洗浄時の状態においては、篭18に収納した皿20を収納したときの傾斜姿勢のままで洗浄を行うものである。
【0081】
なお、ポンプ9の能力の調整とノズル10、11の開口をより大きくして、ノズル10、11から噴射する洗浄水の量を維持して噴射圧力を下げることによって、皿20を傾斜姿勢のままで洗浄を行うように設定することができる。
【0082】
図11に示した洗浄時の状態においては、皿20が傾斜姿勢となっており、皿20の上端部の一部が互いに接触し、下端部にかけて互いが離れて離間している。貯水ユニット14内に貯水した洗浄水は、前記下端部にかけて互いが離れて離間している間隔を流動し、下部の開口17および貯水ユニット14の上端部から排水(Wa、Wb)する。
【0083】
皿20が貯水ユニット14内に貯水した洗浄水中に位置していることから、浮力を受け、また、絶えず変化する洗浄水の流動によって、複数の皿20が細かく揺動する。これによって、皿20の上端部の一部が互いに接触した箇所において、接触と離間を繰り返す。これらによって、図7、図8に示した洗浄時の状態とほぼ同様に複数の皿20の汚れを効率的に除去することができるものである。なお、図9、図10に示した貯水する水位を下げた洗浄を実施してもよい。
【0084】
次に、図12に示した洗浄時の状態を説明する。図12に示した洗浄時の状態は、篭18に設けた複数の支持部材19cによって被洗浄物である皿20を支持し、予め所定距離(例えば10〜20ミリメートル)離間させて篭18に収納し、ノズル10、11から噴射した洗浄水を、互いに隣り合う皿20の離間した間隔内を表面と裏面に沿って流動させて、皿20の洗浄を行うようにしたものである。
【0085】
ノズル10、11から噴射した洗浄水が、予め離間している間隔内を順次流動し、さらに、貯水ユニット14内に貯水した洗浄水が複数の皿20間の離間している間隔内を同時に流動する。これによって、複数の皿20の汚れを効率的に除去することができるものである。なお、図9、図10に示した貯水する水位を下げた洗浄を実施してもよい。
【0086】
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2の洗浄方法を図13、図14を用いて説明する。実施の形態1と異なるところは、図6に示した篭18を収容した貯水ユニット14を、洗浄装置1の洗浄ゾーン7内をコンベア2によりを搬送するとき、皿20の重ね方向を搬送方向と略直交する方向にし、さらに、矩形状のノズル100の長辺が皿20の重ね方向に沿い、短辺が貯水ユニット14の搬送方向に沿うように配置したものである。なおノズル100の長辺は、篭18内に収納した複数の皿20の全体に洗浄水を噴射する寸法となっている。
【0087】
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3の洗浄方法を図15、図16を用いて説明する。実施の形態1と異なるところは、矩形状のノズル200a、200bの長辺が貯水ユニット14の搬送方向に沿い、短辺が皿20の重ね方向に沿うように配置したものである。なおノズル200a、200bの長辺は、篭18内に収納した複数の皿20の全体に洗浄水を噴射する寸法となっている。
【0088】
前記実施の形態2、実施の形態3においても、実施の形態1と同様に、ノズル100から噴射した洗浄水を貯水ユニット14内に貯水しながら貯水ユニット14の下方および貯水ユニット14の上部から溢水として排水する。
【0089】
これによって、貯水ユニット14内で多方向に洗浄水を流動化させて皿20の洗浄を効率的に行うことができる。また、比較的比重の大きい成分の汚れを貯水の下部側から、また、比重の小さい成分の汚れを溢水とともに速やかに貯水ユニット14外に排出し、貯水する洗浄水を常に清浄に保つことができる
【0090】
また、篭18自体も貯水ユニット14内に収容していることによって、ノズル100から噴射した洗浄水および貯水ユニット14内に貯水した洗浄水の流動によって洗浄することができ、篭18に付着した汚れを効率的に除去することができる。
【0091】
なお、実施の形態においては、被洗浄物を食器類である皿として説明したが、お椀、トレイ、スプーン、フオーク、箸等も洗浄することができる。さらに、食器類以外の例えば半導体基板、ガラス基板、球状体等の被洗浄物を洗浄することができるものである。
【0092】
また、一つの貯水ユニット14内に複数の篭18を収容してもよい。さらに、前記複数の篭18には異なる被洗浄物を収納してもよい。この場合は貯水ユニット14を有効的に活用することができる。さらに、貯水ユニット14の数の削減、取り扱いをより簡素することができる。
【産業上の利用可能性】
【0093】
食器類に限らず、例えば巾広い被洗浄物の洗浄用途にも適用できる。
【符号の説明】
【0094】
1 洗浄装置
2 コンベア(搬送手段)
3 仕切部材
4 下部外郭体
5 機器スペース
6 上部外郭体
7 洗浄スペース
7a 荒洗浄ゾーン
7b、7c 中間洗浄ゾーン
7d 仕上げ洗浄ゾーン
8 洗浄水タンク
9 ポンプ
10、11 ノズル
12、13 配管
14 貯水ユニット
15 収容部
15a〜15d 縦壁
16a、16b 底板
17 開口
18 篭
19a、19b 支持体
19c 支持体
20 皿(食器、被洗浄物)
100 ノズル
200a、200b ノズル


【特許請求の範囲】
【請求項1】
被洗浄物を収納する篭と、前記被洗浄物を収納した篭を収容する貯水ユニットと、前記篭を収容した貯水ユニットを搬送する搬送手段と、前記貯水ユニットの搬送方向に沿って複数配置した洗浄水を噴射するノズルと、を備え、前記複数配置したノズルから搬送する貯水ユニットの上方側より被洗浄物に洗浄水を順次噴射するとともに、前記噴射した洗浄水を被洗浄物の略全体が浸漬するように貯水ユニット内に貯水しながら貯水ユニット外に排水して、前記被洗浄物の洗浄を貯水ユニットの搬送方向に沿って順次行うことを特徴とする洗浄方法。
【請求項2】
被洗浄物を収納した篭を貯水ユニット内に収容自在としたことを特徴とする請求項1に記載の洗浄方法。
【請求項3】
ノズルから噴射した洗浄水を貯水ユニット内に貯水しながら貯水ユニットの下方から排水することを特徴とする請求項1または2に記載の洗浄方法。
【請求項4】
ノズルから噴射した洗浄水を貯水ユニット内に貯水しながら貯水ユニットの下方および貯水ユニットの上部から溢水として排水することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の洗浄方法。
【請求項5】
ノズルから噴射した洗浄水を被洗浄物の略全体が浸漬するように貯水ユニット内に貯水しながら貯水ユニット外に排水する洗浄工程と、ノズルから噴射した洗浄水を貯水ユニット内に貯水する水位を下げて前記貯水水位の上に被洗浄物を露出させた洗浄工程を貯水ユニットの搬送方向に備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の洗浄方法。
【請求項6】
ノズルから噴射した洗浄水により、接触した互いに隣り合う被洗浄物を順次離間させるとともに、ノズルから噴射した洗浄水を、前記離間した間隔内を被洗浄物の表面と裏面に沿って流動させて洗浄を行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の洗浄方法。
【請求項7】
互いに隣り合う被洗浄物を予め離間させて篭に収納し、ノズルから噴射した洗浄水を、各々離間した間隔内を被洗浄物の表面と裏面に沿って流動させて洗浄を行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の洗浄方法。
【請求項8】
被洗浄物が食器類であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の洗浄方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2011−206092(P2011−206092A)
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−73966(P2010−73966)
【出願日】平成22年3月29日(2010.3.29)
【出願人】(390007456)株式会社中西製作所 (26)
【Fターム(参考)】