説明

液体吐出装置及び液体吐出装置の気泡除去方法

【課題】液体吐出部に混入した気泡を壁面より剥がしやすくして液滴と共に排出しやすくすることで液滴の吐出不良を改善した液体吐出装置を提供する。
【解決手段】圧力室5aを形成する隔壁は、ノズル孔5iが形成されたインク吐出壁5j及びノズル孔5iに連通するようにインク吐出壁5jと対向配置され、圧力発生手段によって可動する一対の可動壁5bを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばインクジェット記録装置などの液体吐出装置及び液体吐出装置の気泡除去方法に関する。
【背景技術】
【0002】
インクジェット記録装置は、インクカートリッジから吐出ヘッドのノズル開口に至るまでのインク流路にインクが充填される。インクは例えば吐出ヘッドのインク吐出面を覆うキャップに覆われた状態で吸引動作を行いながら負圧を発生させて充填するか、或いはインクカートリッジ側のインク流路に設けられたポンプにより正圧を発生させて吐出ヘッドのノズル内に充填することが行われている。
【0003】
上記吐出ヘッドにインク充填動作を行う際や、記録動作においてジャムが発生して吐出ヘッドが急停止した場合など様々な要因でインク流路内に気泡が混入する場合がある。
この気泡が吐出ヘッドのインクが充填される圧力室に侵入すると、ノズルからインクが吐出されないノズル抜け(吐出不良)が発生する。
【0004】
上記吐出ヘッド内に侵入した気泡を除去する方法としては、インク充填時に用いたインク吐出面からの第1吸引動作に続いて、インク滴を空吐出させるフラッシング動作を行って更にインク吐出面からの第2吸引動作を行ってインクを吸引排出させる動作を繰り返すことで気泡を排出させる方法が提案されている。気泡が抜けない場合には、フラッシング動作と第2吸引動作を繰り返す必要があることも言及されている。(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−105629号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した吐出ヘッドのインク吐出面からの吸引動作と、フラッシング動作を交互に行ったとしても、ノズル内の気泡が除去できない場合が多い。特に沈降性のインクを用いた場合には、固形分が沈殿しやすく気泡が抜けにくくなる。例えば、図6に示す圧力室51のノズル孔52に連通する細かく仕切られた隔壁(圧電素子)53面に付着した気泡54は、吸引動作だけではがれ難いし、フラッシング動作は、主にノズル孔52の増粘インクを排除するために行われており、圧力室51に混入した気泡54を除去するための有効な手段が見つかっていないのが実情である。
【0007】
本発明の目的は、上記課題を解決し、圧力室に充填された液体に混入した気泡を壁面より剥がしやすくして液滴と共に排出しやすくすることで液滴の吐出不良を改善した液体吐出装置及び簡易な方法で液体吐出ヘッドから気泡が除去できる液体吐出装置の気泡除去方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明に係る液体吐出装置は、以下の構成を備える。即ち、液体を吐出する液体吐出部と、前記液体吐出部に液体を供給する液体供給部を備えた液体吐出装置であって、前記液体吐出部は、前記液体が充填される圧力室と、前記圧力室を仕切る隔壁を可動させて当該圧力室の容積変化によって吐出圧を発生させる圧力発生手段と、前記圧力室内の液体を前記液体供給部側より加圧する加圧手段又は前記圧力室内の液体を前記液体吐出部側より吸引する吸引手段と、を備え、前記圧力室を形成する隔壁は、ノズル孔が形成された液体吐出壁及び前記ノズル孔の両側に連なるように前記液体吐出壁と対向配置され、前記圧力発生手段によって可動する一対の可動壁を備えていることを特徴とする。
上記構成によれば、圧力室内に設けられた一対の可動壁はノズル孔の両側に連なるように液体吐出壁と対向配置されており、該一対の可動壁を圧力発生手段により可動させることにより、圧力室内の容積変化によって発生する吐出圧により隔壁に付着した気泡を剥がすことができ、圧力室内に満たされた液体に液体供給部側から加圧するか圧力室内の液体を液体吐出部側より吸引することで、ノズル孔から液滴とともに気泡を排出することができる。
【0009】
また、本発明においては、前記一対の可動壁はシェアモード型圧電素子であり、各圧電素子に通電するとせん断変形して前記可動壁間の液体に吐出圧が発生するのが望ましい。
これによれば、一対の可動壁にシェアモード型圧電素子を用いることで、一対の可動壁全体を振動させてノズル孔の両側に連なる可動壁間の容積変化を起こさせることで気泡をはがれやすくすることができる。
【0010】
更に本発明においては、前記シェアモード型圧電素子は、圧電素子が直列に連結されており、通電により対向する連結部どうしが互いに接近する方向にせん断変形して前記一対の圧電素子間の液体に吐出圧を発生させるのが好ましい。
これによれば、可動壁に付着した気泡を剥がしてノズル孔の両側に連なる一対の圧電素子の中央部に集めることができ、また液体供給部側からの加圧動作若しくは液体吐出部側の吸引動作と相まって液滴と共に気泡を吐出することができる。よって、圧力室内の気泡を容易に除去することができる。
【0011】
液体吐出部に備えた圧力室を形成する隔壁にノズル孔が形成された液体吐出壁及び前記ノズル孔の両側に連なるように前記液体吐出壁に対して垂直に対向配置され、圧力発生手段によって可動する一対の可動壁を備え、前記圧力室内に液体と共に混入した気泡を除去する液体吐出装置の気泡除去方法であって、前記圧力室に満たされた液体に液体供給部側から加圧しながら前記一対の可動壁により仕切られた前記圧力室内に液体を充填する若しくは前記液体供給部側から供給された液体を前記液体吐出部側より吸引しながら前記一対の可動壁により仕切られた前記圧力室内に液体を充填する工程と、前記圧力発生手段により前記一対の可動壁を可動させて前記圧力室内の容積変化を発生させて前記隔壁面に付着した気泡を剥離させて前記ノズル孔より液滴と共に吐出させる工程とを並行することを特徴とする。
これにより、圧力室に満たされた液体に液体供給部側から供給された液体を加圧しながら一対の可動壁により仕切られた圧力室内に液体を充填するか液体供給部側から加圧しながら一対の可動壁により仕切られた圧力室内に液体を充填しつつ、圧力発生手段により一対の可動壁を可動させることで圧力室内の容積変化を発生させて隔壁面に付着した気泡を剥離させてノズル孔より液滴と共に吐出させるので、気泡の剥離動作と液滴の吐出動作を並行することで気泡を容易に除去することができる。
【0012】
また、前記一対の可動壁はシェアモード型圧電素子であり、各圧電素子に通電するとせん断変形して前記一対の可動壁間の液体に吐出圧を発生させることが好ましい。
これにより、一対の可動壁である圧電素子に通電するとせん断変形して可動壁間の液体に吐出圧を発生させることで圧力室の隔壁に付着した気泡がはがれやすくなるため液滴の吐出動作とともに気泡を排出しやすくなる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、圧力室に充填された液体に混入した気泡を壁面より剥がしやすくして液滴と共に排出しやすくすることで液滴の吐出不良を改善した液体吐出装置を提供することができ、簡易な方法で液体吐出ヘッドから気泡が除去できる液体吐出装置の気泡除去方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】インクジェット記録装置の外観斜視図である。
【図2】吐出ヘッドの分解図及び組立図である。
【図3】吐出ヘッドの上端面及び下端面の部分拡大図である。
【図4】シェアモード型圧電素子の動作模式図である。
【図5】吐出ヘッドの気泡除去動作の概念図である。
【図6】従来の課題を示す吐出ヘッドの模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照しながら、本発明に係る液体吐出装置の実施形態について詳細に説明する。尚、以下の説明においては、液体吐出装置の一例としてインクジェット記録装置を例示して説明する。また、主走査方向は、キャリッジが往復動する方向(記録ユニットの移動方向)、副走査方向は主走査方向と直交するステージ部(吸着プレート)の長手方向を指し示すものとする。
【0016】
図1は、インクジェット記録装置の外観を示す斜視図である。同図に示すように、インクジェット記録装置1は、例えばフラットベッド型インクジェットプリンタが用いられる。記録ユニット2には、主走査方向に往復動するキャリッジ3が設けられている。このキャリッジ3には、対向するステージ部4(ベッド)に吸着支持された印刷対象である媒体に紫外線硬化型のインク液滴(以下、「紫外線硬化インク」という)を吐出する吐出ヘッド5(液体吐出部)が搭載されている。記録ユニット2は、キャリッジが往復動する主走査方向(Y軸方向)と直交する主走査方向(X軸方向)に往復移動可能に設けられている。尚、媒体には、普通紙などの紙類のほかに、PVC(ポリ塩化ビニル),PLA(ポリ乳酸),PP(ポリプロピレン),PET(ポリエチレンテレフタレート),PC(ポリカーボネート),PMMA(ポリメタクリル酸メチル)などの樹脂シート、織布、不織布などの布シート、アルミやステンレスなどの金属シート、或いは複合材料からなる合成シートなどの各種材料が含まれるものとする。
【0017】
記録ユニット2には、キャリッジ3に搭載された吐出ヘッド5から吐出直後の紫外線硬化インクに紫外線を照射して一次硬化させる紫外線硬化ランプ6がキャリッジ3の走査方向両側又は走査方向の片側に各々設けられている。紫外線硬化ランプユニットはLED素子を光源として搭載されており、インクジェットヘッドに設けられた各色ヘッドの記録範囲に対応して設けられている。また、記録ユニット2のユニットカバー7にも二次硬化用の紫外線硬化ランプ8が設けられていても良い。
【0018】
ここで、図2乃至図5を参照して吐出ヘッド5の構成について説明する。吐出ヘッド5には、インク液を吐出する液体吐出部を形成する圧力室5aが設けられている。この圧力室5aには図示しない液体供給部(インクタンクなど)からインク液が供給されて充填される。圧力室5aは、例えば図2に示すように3つの隔壁を組み付けることで形成される。一対の可動壁5bとして圧電素子(PZT;圧力発生手段)が所定間隔で複数列形成された基板5c(PZT基板;隔壁)に、筒状の枠体5e(隔壁)を貼り合わせ、開口部にセラミック板5f(隔壁)を貼り合せて筐体状の圧力室5aが形成される。上記基板5cには、各圧電素子に通電するためのフレキシブルプリントケーブル5dが接続されている。上記一対の可動壁5bはシェアモード型圧電素子であり、後述するように直列に接続された各圧電素子5k,5m(図4参照)に通電するとせん断変形して可動壁5b間のインク液に吐出圧が発生する。
【0019】
また、圧力室5aを形成する枠体5eのインク吐出壁5j側にはインク滴を吐出するノズル孔5iが形成されている。具体的には、図2に示すように、ノズル孔5iは、枠体5eと一対の可動壁5bが複数列設けられた基板5cとの接合部に形成されている。一対の可動壁5b間にはインク孔5iに連通するノズル溝5gが形成されている(図3(a)参照)。ノズル溝5gは、ノズル孔5iの両側に連なるようにインク吐出壁5jと垂直(可動壁5bが停止状態で垂直)に基板5c上に対向配置された一対の可動壁5bによって各々形成されている。
本実施例では、ノズル溝5gの長さは1.5mm,溝幅60μm、可動壁5bとノズル溝5gを合わせたピッチは180μmに形成されている。また、セラミック板5fには図示しないインクチューブからインクが供給されるインク供給口5hが設けられている。インクチューブには、インク液を図示しないインクタンク(液体供給部)より圧送りするポンプP(加圧手段)に接続されている。
【0020】
図2に示すように、圧力室5aのインク吐出壁5jと反対側にはフレキシブルプリントケーブル5dが可動壁5bに接続する配線と接続される。また圧力室5aのインク吐出壁5j側には、前述したノズル孔5iがスタガ配置されている。通電により一対の可動壁5bを振動させてノズル溝5g間の圧力室5aの容積変化によりノズル孔5iからインク滴を吐出する。
【0021】
図4に示すようにシェアモード型圧電素子は、圧電素子5kと圧電素子5mが例えば鉛直方向に直列に連結されており、通電により対向する連結部5nどうしが互いに接近する方向にせん断変形してノズル溝5g内に吐出圧を発生させるようになっている。図4の矢印はせん断応力の発生する向きを示す。尚、圧電素子5k,5mは非通電状態(可動壁5bが停止した状態)で圧力室5aの向きにかかわらずインク吐出壁5jに対して垂直に設けられており、必ずしも鉛直方向(重力方向)に設けられていなくてもよい。
【0022】
これによれば、図5に示すように圧力室5a内のインク液10に気泡9が混入したとしても、可動壁5bに付着した気泡9を剥がしてノズル溝5gの中央部に集めることができ、また液体供給部側のポンプPからの加圧動作若しくはインク吐出壁5jを図示しないキャップで覆ってノズル孔5iから吸引する吸引動作と相まってインク滴10aと共に気泡9を吐出することができる。よって、圧力室5a内の気泡9を容易に除去することができる。
【0023】
尚、圧力室5a内に満たされたインク液10に液体供給部側から加圧するポンプP若しくは圧力室5a内のインク液10をインク吐出壁5j側より吸引するキャップのいずれを用いるかは、装置構成に応じて任意である。
【0024】
上記構成によれば、インク吐出壁5jに向かって鉛直方向に仕切る一対の可動壁5bに対して通電して振動させることにより、可動壁5bに付着した気泡9をノズル溝5gの中央よりに剥がすことができ、圧力室5g内に満たされたインク液10にポンプPで加圧することにより、ノズル孔5iからインク滴10aとともに気泡9を排出することができる。
【0025】
また、可動壁5bはシェアモード型圧電素子であり、各圧電素子に通電するとせん断変形してノズル溝5gに吐出圧が発生するので、気泡9をはがれやすくすることができる。
【0026】
以上説明したように、インクタンクなどのインク供給部側からポンプPによって加圧しながら可動壁5bにより仕切られたノズル溝5g内にインク液を充填しつつ、可動壁5bに通電することにより対応するノズル溝5gの容積変化を発生させて隔壁に付着した気泡9を剥離させてノズル孔5iよりインク滴10aと共に吐出させるので、気泡9の剥離動作とインク滴の吐出動作を並行することで気泡9を容易に除去することができる。
【0027】
実験によれば、圧力室5g内に充填された溶剤系のインク液の温度40℃〜55℃好ましくは48℃で、ポンプにより正圧10kPa〜20kPaより好ましくは15kPaを加えながら、可動壁5bに印刷時と同じ駆動波形で通電することでノズル溝5gを容積変化させてインク滴を吐出させた。ノズル孔5iの孔径が15μm、インク滴の吐出間隔は、5.0kHz〜8.0kHzより好ましくは6.7kHzで印刷時より間隔を大きく150μsecごとに吐出させた。また各ノズルからの1回の吐出量は6plで最小吐出量に設定した。この結果、吐出ヘッド5の印刷画像にノズル抜けの現象は解消された。
【0028】
上述したように、圧力室5a内に設けられた一対の可動壁5bはノズル孔5iの両側に連なるようにインク吐出壁5jと対向配置されており、該一対の可動壁5bに圧電素子を用いて可動させることにより、圧力室5a内の容積変化によって吐出圧を発生させて隔壁に付着した気泡9を剥がすことができ、圧力室5a内に満たされたインク液10にインク供給部側から加圧するか圧力室5a内のインク液10をインク吐出部側より吸引することで、ノズル孔5iからインク滴10aとともに気泡9を排出することができる。
【0029】
また、一対の可動壁5bにシェアモード型圧電素子を用いることで、一対の可動壁5b全体を振動させてノズル孔5iの両側に連なる可動壁5b間の容積変化を起こさせることで気泡9をはがれやすくすることができる。
また、可動壁5bに付着した気泡9を剥がしてノズル孔5iの両側に連なる一対の圧電素子の中央部に集めることができ、またインク供給部側からの加圧動作若しくはインク吐出部側の吸引動作と相まってインク滴10aと共に気泡9を吐出することができる。よって、圧力室5a内の気泡9を容易に除去することができる。
【符号の説明】
【0030】
1 インクジェット記録装置 2 記録ユニット 3 キャリッジ 4 ステージ部 5 吐出ヘッド 5a 圧力室 5b 可動壁 5c 基板 5d フレキシブルプリントケーブル 5e 枠体 5f セラミック板 5g ノズル溝 5h インク供給口 5i ノズル孔 5j インク吐出壁 5k,5m 圧電素子 5n 連結部 6,8 紫外線硬化ランプ 7 ユニットカバー 9 気泡 10 インク液 10a インク滴

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を吐出する液体吐出部と、前記液体吐出部に液体を供給する液体供給部を備えた液体吐出装置であって、
前記液体吐出部は、前記液体が充填される圧力室と、
前記圧力室を仕切る隔壁を可動させて当該圧力室の容積変化によって吐出圧を発生させる圧力発生手段と、
前記圧力室内の液体を前記液体供給部側より加圧する加圧手段又は前記圧力室内の液体を前記液体吐出部側より吸引する吸引手段と、を備え、
前記圧力室を形成する隔壁は、ノズル孔が形成された液体吐出壁及び前記ノズル孔の両側に連なるように前記液体吐出壁と対向配置され、前記圧力発生手段によって可動する一対の可動壁を備えていることを特徴とする液体吐出装置。
【請求項2】
前記一対の可動壁はシェアモード型圧電素子であり、各圧電素子に通電するとせん断変形して前記可動壁間の液体に吐出圧が発生する請求項1記載の液体吐出装置。
【請求項3】
前記シェアモード型圧電素子は、圧電素子が直列に連結されており、通電により対向する連結部どうしが互いに接近する方向にせん断変形して前記一対の圧電素子間の液体に吐出圧を発生させる請求項2記載の液体吐出装置。
【請求項4】
液体吐出部に備えた圧力室を形成する隔壁にノズル孔が形成された液体吐出壁及び前記ノズル孔の両側に連なるように前記液体吐出壁に対して垂直に対向配置され、圧力発生手段によって可動する一対の可動壁を備え、前記圧力室内に液体と共に混入した気泡を除去する液体吐出装置の気泡除去方法であって、
前記圧力室に満たされた液体に液体供給部側から加圧しながら前記一対の可動壁により仕切られた前記圧力室内に液体を充填する若しくは前記液体供給部側から供給された液体を前記液体吐出部側より吸引しながら前記一対の可動壁により仕切られた前記圧力室内に液体を充填する工程と、
前記圧力発生手段により前記一対の可動壁を可動させて前記圧力室内の容積変化を発生させて前記隔壁面に付着した気泡を剥離させて前記ノズル孔より液滴と共に吐出させる工程と、を並行することを特徴とする液体吐出装置の気泡除去方法。
【請求項5】
前記一対の可動壁はシェアモード型圧電素子であり、各圧電素子に通電するとせん断変形して前記一対の可動壁間の液体に吐出圧を発生させる請求項4記載の液体吐出装置の気泡除去方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−236306(P2012−236306A)
【公開日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−106119(P2011−106119)
【出願日】平成23年5月11日(2011.5.11)
【出願人】(000137823)株式会社ミマキエンジニアリング (437)
【Fターム(参考)】