説明

液化ガス供給方法

【課題】 液化ガスをガス化させつつ供給しながら装置クリーニングを行う際、流量を大きく変動させる場合、特に急減させる場合において供給系配管内で再液化が発生しやすい問題があった。
【解決手段】 容器に充填された液化ガスを、該容器を昇温する為の第1の加熱手段を使ってガス化し、該ガスを前記容器と第2の加熱手段を有する第1の配管により接続された希釈ガス混合器および混合ガス流量検出手段を経由させ、該流量検出手段と第3の加熱手段を有する第2の配管により接続された複数の分岐バルブのうち少なくとも1つ以上を通過させ、該複数の分岐バルブにそれぞれ接続された複数の第3の配管のうち少なくとも1つ以上を経由させて真空処理装置の複数の箇所へガスを導入する液化ガス供給方法において、前記第1の加熱手段もしくは第2の加熱手段もしくは第3の加熱手段のそれぞれの発生熱量を前記ガス流量検出手段の計測値に応じて制御する、または前記複数の分岐バルブのうち開いている数に応じて制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シランガス等を使った高周波プラズマCVD法等の薄膜形成工程において、放電空間周辺部材表面や排気ダクト、排気配管内壁等へ堆積残留してしまうポリシラン等の副生成物を除去する為のクリーニング工程において、クリーニングガスとして液化ガスを使用する液化ガス供給方法に関する。
【背景技術】
【0002】
シランガスを含む混合ガスを使ったプラズマCVD装置の放電炉内において生成される副生成物、主にポリシラン等を除去する手段として、ドライエッチングによるクリーニング方法では、7B族元素を含んだガス、例えばCF4やNF3等のガスを処理装置内へ導入しプラズマを生起させることで前記ガスを励起、分解しクリーニングを行っていた。しかしながらこの方法ではプラズマ放電領域、すなわち電力印加電極から離れた個所にある部材のクリーニングは困難であった。
【0003】
この問題を解決するためのプラズマ放電に依存しないクリーニング方法として、7B族元素を含む反応性が高いガスとしてClF3等のガスを使いプラズマレスなクリーニング方法が行われている(例えば、特許文献1、2を参照)。この方法は、電極から離れた場所であってもガスに触れる場所であればクリーニングが進行し、前記ポリシランを除去できるという優れたクリーニング方法であった。さらに、プラズマレスなクリーニング方法においては、部材の温度上昇による問題は発生しにくい為これに起因した部材のダメージを抑えることが可能であり、部材保護の為に別途冷却手段等を設けることで構成が複雑になるといった問題も少なく運用面でも利点が大きいことから、プラズマを使ったクリーニング方法に比べて優れているといえる。
【0004】
ところでClF3は、沸点が11.8℃程度で常温で液体を呈し容器に充填されたものも液体でかつ充填圧力は0.05MPa程度(計器指示値)と低圧である。従って真空装置に流量制御しながら導入する為には一旦ガス化した方が取り扱い易く、そのガス化手段として電熱ヒーター、温風、温水等の熱源を用いて充填容器自体を加熱し液温を上昇させてガス化させることが一般的であった。前記熱源の発生熱量の制御手段は熱電対等の温度測定子の指示値を使ったPID制御等の温調が一般的であった。また、別の例としては、ガス化した圧力を検知してその値に応じて熱源の発生熱量を調整する方法が行われている(例えば、特許文献3を参照)。
【0005】
さらに別の加熱制御手法として、一旦ガス化させたClF3が再液化することを防止する為に、ガス流の下流方向に沿って次第に温度が高くなるような温度勾配を持たせるように加熱手段を設けることが行われていた(例えば、特許文献4を参照)。
【0006】
【特許文献1】特開平1−231936号公報
【特許文献2】特開平2−77579号公報
【特許文献3】特開2002−228093号公報
【特許文献4】特許第2909364号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、ClF3は沸点が室温以下であること、液を加熱してもガス化された圧力が高々0.2MPa程度にしか上がらないことから、容器や供給配管の温度を一定に管理したとしても、供給配管内圧が少し変動した(上がる)場合や、さらにはN2等のガスで希釈して使うには、希釈ガスを大量に流す場合が多いため相対的に希釈ガスの圧力が高めの設定となりその圧力変動の影響を受け易く液化も起こり易い。例えばクリーニング工程中にClF3の総流量を一定値にして流す場合には、特に圧力変動を起こすことなく流れているため、従来の手法を使えば比較的十分な効果が得られていた。しかし、実際の装置クリーニング工程の運用状況を鑑みると、ある一式の供給系から複数の箇所に複数の分岐配管を介してClF3を供給しながらクリーニングを行う場合が多い。この複数の供給箇所として例えば10箇所供給するとした場合、毎回のクリーニング工程において開始時から終了時にわたって終始10箇所に供給を継続するとは限らない。というのはクリーニング工程の途中でクリーニングが終わったことを何かしらの手段で判断し、そういった箇所は工程途中であっても供給を順次停止させるといった運用もあった。なぜなら、ClF3が分解して発生するHClやHFといったガスは強い腐食性を呈し、被クリーニング物が除去された状態を過ぎて流し続けることは、装置構成部品特に金属部品等に不要なダメージを与えてしまうからであり、比較的耐食性を有するステンレス材やアルミ材についても必要最小限の曝露時間で管理するに越したことはないという理由である。さらには、ClF3は安価とはいえず、材料コスト削減の観点からも不要に垂れ流すことがないような運用が要求される面も理由である。こうした背景に基づいた運用では、上述の通り、複数の供給箇所の数をクリーニング工程の最中に適宜減らしていくような変更手順が日常的に行われていたが故に、必然的に配管内圧力が急減する等、大きく変動するような状況が頻発していたといえる。このように供給要求量が時間的に変化していく場合、特に段階的に減少していく場合どのようなことが起こっているのか考察してみると、ClF3の供給側では供給要求量が急減することでガス化させる為に印加されている加熱熱量が相対的に過剰になる時間が発生していた。これは、従来の熱電対等を使った温度制御手段やガス化圧力を検知し熱量調整する制御手段では、制御系の応答性が乏しいことが起因していた。前者に関しては例えば容器壁面や液体自体の温度を計測したとしても、印加熱量に対する温度指示値の応答性低く、時間軸で数分乃至十数分以上の時間差が発生していた。後者に関しては前者に対して応答性は向上し優位性はあったものの、やはり印加熱量に対応して容器あるいは液温が上昇しそれに対応した液量がガス化された後圧力として反映されるステップを経ることを考えると時間軸で数分程度の時間差は発生せざるを得なかった。
【0008】
時間差が大きい場合どういうことが起こっているかというと、投入された熱量とそれに見合ったガス化されるべき液量との間にアンバランスが生じており、本来ガス化に消費されるべき熱量が過剰となる結果、その過剰熱量の行き場所は容器温度や液温等の上昇に使われてしまっていた。このことは、従来例でもあるようなガスの流れ下流方向に沿って次第に温度を高くすべきといった望ましい状況を覆してしまう結果となり、すなわち上流側で温度が高くなってしまうような箇所が発生し再液化を余儀なくされることを意味する。
【0009】
したがって、配管内で再液化させないように制御しながら安定して長時間流し続けるには、従来の手法すなわちガス化圧力や温度勾配等の加熱制御だけでは不十分であることが判明した。すなわち急激な圧力変動が生じても、特に供給要求量が急減する場合であっても、その圧力変化をより積極的に検知した上で、できるだけ迅速に加熱手段によって印加される加熱熱量の制御に反映させることが可能な供給手段の実現が望まれていた。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記に示す従来の問題点を解決するために、本発明者は以下に示す手段を見出した。
即ち本発明は、容器に充填された液化ガスを、該容器を昇温する為の第1の加熱手段を使ってガス化し、該ガスを前記容器と第2の加熱手段を有する第1の配管により接続された希釈ガス混合器および混合ガス流量検出手段を経由させ、該混合ガス流量検出手段と第3の加熱手段を有する第2の配管により接続された複数の分岐バルブのうち少なくとも1つ以上を開けて通過させ、該複数の分岐バルブにそれぞれ接続された複数の第3の配管のうち少なくとも1つ以上を経由させて真空処理装置の複数の箇所へガスを導入する液化ガス供給方法において、前記第1の加熱手段の発生熱量を前記混合ガス流量検出手段の計測値に応じて制御することを特徴とする。
また本発明は、容器に充填された液化ガスを、該容器を昇温する為の第1の加熱手段を使ってガス化し、該ガスを前記容器と第2の加熱手段を有する第1の配管により接続された希釈ガス混合器および混合ガス流量検出手段を経由させ、該混合ガス流量検出手段と第3の加熱手段を有する第2の配管により接続された複数の分岐バルブのうち少なくとも1つ以上を開けて通過させ、該複数の分岐バルブにそれぞれ接続された複数の第3の配管のうち少なくとも1つ以上を経由させて真空処理装置の複数の箇所へガスを導入する液化ガス供給方法において、前記第2の加熱手段の発生熱量を前記混合ガス流量検出手段の計測値に応じて制御することを特徴とする。
また本発明は、容器に充填された液化ガスを、該容器を昇温する為の第1の加熱手段を使ってガス化し、該ガスを前記容器と第2の加熱手段を有する第1の配管により接続された希釈ガス混合器および混合ガス流量検出手段を経由させ、該混合ガス流量検出手段と第3の加熱手段を有する第2の配管により接続された複数の分岐バルブのうち少なくとも1つ以上を開けて通過させ、該複数の分岐バルブにそれぞれ接続された複数の第3の配管のうち少なくとも1つ以上を経由させて真空処理装置の複数の箇所へガスを導入する液化ガス供給方法において、前記第3の加熱手段の発生熱量を前記混合ガス流量検出手段の計測値に応じて制御することを特徴とする。
さらに本発明は、容器に充填された液化ガスを、該容器を昇温する為の第1の加熱手段を使ってガス化し、該ガスを前記容器と第2の加熱手段を有する第1の配管により接続された希釈ガス混合器および混合ガス流量検出手段を経由させ、該混合ガス流量検出手段と第3の加熱手段を有する第2の配管により接続された複数の分岐バルブのうち少なくとも1つ以上を開けて通過させ、該複数の分岐バルブにそれぞれ接続された複数の第3の配管のうち少なくとも1つ以上を経由させて真空処理装置の複数の箇所へガスを導入する液化ガス供給方法において、前記第3の加熱手段の発生熱量を前記複数の分岐バルブのうち開いている数に応じて制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明の手法を用いることで、液化ガスをガス化させつつ供給しながら装置クリーニングを行う際、流量を大きく変動させる場合、特に急減させる場合において供給系配管内で再液化を防止することが可能となる結果、クリーニングガスの有効利用、装置部材損傷の低減が達成され運用コスト面、装置ダウンタイム削減等の効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
図1に本発明の液化ガス供給方法の一例を示す。
液化ガス充填容器100には第1の加熱手段101が設置され第1の制御電源111に接続されている。加熱手段としてはフレキシブルなシースヒーター式のバンドヒーターを容器導体部外周に巻いて使用したが、他の方法としては非接触で加熱可能なハロゲンランプ加熱や温風加熱、さらには容器周囲にパイプを巻き温水を送って加熱する等の手段が考えられるが、加熱手段と容器の密着性等も含め応答性を重視した構成であれば特にこれらに限定されない。液化ガスとしてはClF3が適当であるが、ポリシラン等のシリコン系副生成物をクリーニング可能な化合物であれば良く特にこれに限られるものではない。
【0013】
液化ガス充填容器100には第2の加熱手段102を有する第1の配管105の一端が接続され、他端は流量検出手段104の入口に接続されている。流量検出手段としては、流量調整機能も併せ持つマスフローコントローラーを使用したが、他にはマスフローメーター等であっても良く、流量値をリアルタイムに計測可能で値を外部出力可能な手段であれば特にこれらに限定されない。
【0014】
流量検出手段104の入口部分には、N2充填容器120から希釈ガス配管121が合流しており、不図示の混合制御手段を使って、N2ガス流量およびClF3希釈比を適宜設定可能である。希釈ガスとしてはアルゴン、ヘリウム等でも良く水分を含まない不活性なガスであれば特に限定されない。
【0015】
第3の加熱手段103を有する第2の配管106の一端は流量検出手段104の出口に接続され、他端は10系統に分岐しており、分岐後の配管にはそれぞれ自動弁で構成された複数の分岐バルブ131〜140が設置され、その下流側において不図示であるが複数の供給箇所141〜150へ接続されガスを供給する。
【0016】
配管の加熱手段としては、容器加熱手段と同様な手段を用いれば良いが、容器に比べ形状が凸凹しているためより密着性を確保すべく配管と加熱手段との間に熱伝導性が良好なアルミニウム性の金属ウールや合成シリコン樹脂系のペースト材等を充填しても良い。
【0017】
複数の分岐バルブ131〜140の開閉状態を制御する為のバルブ制御系114が設置されている。統括制御系115に対して、流量検出手段104からは流量値を、バルブ制御系114からは開バルブ数を、それぞれ制御信号線116を介してリアルタイムに情報入力され、それらの情報を元に予め決められた制御ルーチンに則り、第1の制御電源111、第2の制御電源112、第3の制御電源113に対して指令を送り、第1の加熱手段101、第2の加熱手段102、第3の加熱手段103の制御に反映させることが可能である。制御ルーチンとしては、例えば、開バルブ率(=〔開バルブ数〕/〔全分岐バルブ数〕)が一定で流量検出手段の流量値を10%減少させたときには加熱手段発熱量を5%減少させるといった重み付けを行ったり、一方、流量検出手段の流量値を一定値とし開バルブ率が15%減少したときには加熱手段発熱量を5%減少させるといった重み付けを行ったり、さらには流量値が5%、開バルブ率が5%同時に減少した場合には、加熱手段発熱量を12%減少させるといったことを行えば良いが、各々の度合いとしては一意的には決まらず、設置された場所の環境(温度、湿度、空調運転状況、加熱配管の長さ、キャビネットの大きさ、ミキシングボックスの大きさ)等の個々の事例に応じた前提条件を元に確認実験を行い、最適な制御パラメータを個々に選定すれば良く特に上記の値に限定されるものではない。
【実施例】
【0018】
本発明の液化ガス供給方法に関し、以下に具体的に例を挙げて記述をするが、本発明の主旨はなんらこれらの記述に限定されるものではない。
【0019】
[実施例1]
図1に示す供給方法を使い、第1、第2、第3の加熱手段のそれぞれの発生熱量の制御方法を以下に示す実験1及び実験2の手法に変えた場合において、ClF3(N2で20%に希釈したもの)混合ガス流量を50,000cm3/min(normal)設定して、分岐バルブ131〜140を全て開けた状態にし複数の供給箇所141〜150全てにガスを流して定常状態を維持しながらクリーニングを10分続けた後、流量検出手段104の流量設定機能を使って流量設定値を半分の値に操作することで流量を急減させて10分クリーニングを続けた場合に供給配管内部に再液化が発生するかどうかを比較した。液化確認方法は、ガスを流すことを一旦停止させた後、第1の配管および第2の配管の内部を真空引きし、1Paに到達するまでの時間が5分以上かかった場合には液化が発生したと判断した。
【0020】
(実験1)
第1の加熱手段、第2の加熱手段、第3の加熱手段のそれぞれの発生熱量制御に流量検知手段104の値が半減した時点で、予め実験により確認されている発生熱量変更(100%出力→60%出力へ変更)を行い熱量制御に反映させた。
(実験2)
第1の加熱手段、第2の加熱手段、第3の加熱手段のそれぞれの発生熱量制御に熱電対を使ったPID温度制御を行った。
実験1及び実験2における再液化の判定結果を表1に示す。
【0021】
【表1】

【0022】
以上の結果から、本発明を用いた実験1の手法によればガス流量が急減した場合においても再液化を防止できるという効果が実証された。
【0023】
[実施例2]
図1に示す供給方法を使い、第1、第2、第3の加熱手段のそれぞれの発生熱量の制御方法を以下に示す実験3及び実験4の手法に変えた場合において、ClF3(N2で20%に希釈したもの)混合ガス流量を50,000cm3/min(normal)設定して、分岐バルブ131〜140を全て開けた状態にし複数の供給箇所141〜150全てにガスを流して定常状態を維持しながらクリーニングを10分続けた後、分岐バルブ131〜140のうち132、134、136、138、140の5個のバルブを閉めることで流量を急減させて10分クリーニングを続けた場合に配管内部に再液化が発生するかどうかを比較した。液化確認方法は、ガスを流すことを一旦停止させた後、第1の配管および第2の配管の内部を真空引きし、1Paに到達するまでの時間が5分以上かかった場合には液化が発生したと判断した。
【0024】
(実験3)
第1の加熱手段、第2の加熱手段、第3の加熱手段のそれぞれの発生熱量制御に分岐バルブの開バルブ数が半減した時点で、予め実験により確認されている発生熱量変更(100%出力→65%出力へ変更)を行い熱量制御に反映させた。
(実験4)
第1の加熱手段、第2の加熱手段、第3の加熱手段のそれぞれの発生熱量制御に熱電対を使ったPID温度制御を行った。
実験3及び実験4における再液化の判定結果を表2に示す。
【0025】
【表2】

【0026】
以上の結果から、本発明を用いた実験3の手法によればガス流量が急減した場合においても再液化を防止できるという効果が実証された。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明を説明する為の液化ガス供給配管図である。
【符号の説明】
【0028】
100 液化ガス充填容器
101 第1の加熱手段
102 第2の加熱手段
103 第3の加熱手段
104 混合ガス流量検出手段
105 第1の配管
106 第2の配管
111 第1の制御電源
112 第2の制御電源
113 第3の制御電源
114 バルブ制御系
115 統括制御系
116 制御信号線
120 N2充填容器
121 希釈ガス配管
131〜140 複数の分岐バルブ
141〜150 複数の供給箇所

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器に充填された液化ガスを、該容器を昇温する為の第1の加熱手段を使ってガス化し、該ガスを前記容器と第2の加熱手段を有する第1の配管により接続された希釈ガス混合器および混合ガス流量検出手段を経由させ、該混合ガス流量検出手段と第3の加熱手段を有する第2の配管により接続された複数の分岐バルブのうち少なくとも1つ以上を開けて通過させ、該複数の分岐バルブにそれぞれ接続された複数の第3の配管のうち少なくとも1つ以上を経由させて真空処理装置の複数の箇所へガスを導入する液化ガス供給方法において、前記第1の加熱手段の発生熱量を前記混合ガス流量検出手段の計測値に応じて制御することを特徴とする液化ガス供給方法。
【請求項2】
容器に充填された液化ガスを、該容器を昇温する為の第1の加熱手段を使ってガス化し、該ガスを前記容器と第2の加熱手段を有する第1の配管により接続された希釈ガス混合器および混合ガス流量検出手段を経由させ、該混合ガス流量検出手段と第3の加熱手段を有する第2の配管により接続された複数の分岐バルブのうち少なくとも1つ以上を開けて通過させ、該複数の分岐バルブにそれぞれ接続された複数の第3の配管のうち少なくとも1つ以上を経由させて真空処理装置の複数の箇所へガスを導入する液化ガス供給方法において、前記第2の加熱手段の発生熱量を前記混合ガス流量検出手段の計測値に応じて制御することを特徴とする液化ガス供給方法。
【請求項3】
容器に充填された液化ガスを、該容器を昇温する為の第1の加熱手段を使ってガス化し、該ガスを前記容器と第2の加熱手段を有する第1の配管により接続された希釈ガス混合器および混合ガス流量検出手段を経由させ、該混合ガス流量検出手段と第3の加熱手段を有する第2の配管により接続された複数の分岐バルブのうち少なくとも1つ以上を開けて通過させ、該複数の分岐バルブにそれぞれ接続された複数の第3の配管のうち少なくとも1つ以上を経由させて真空処理装置の複数の箇所へガスを導入する液化ガス供給方法において、前記第3の加熱手段の発生熱量を前記混合ガス流量検出手段の計測値に応じて制御することを特徴とする液化ガス供給方法。
【請求項4】
容器に充填された液化ガスを、該容器を昇温する為の第1の加熱手段を使ってガス化し、該ガスを前記容器と第2の加熱手段を有する第1の配管により接続された希釈ガス混合器および混合ガス流量検出手段を経由させ、該混合ガス流量検出手段と第3の加熱手段を有する第2の配管により接続された複数の分岐バルブのうち少なくとも1つ以上を開けて通過させ、該複数の分岐バルブにそれぞれ接続された複数の第3の配管のうち少なくとも1つ以上を経由させて真空処理装置の複数の箇所へガスを導入する液化ガス供給方法において、前記第3の加熱手段の発生熱量を前記複数の分岐バルブのうち開いている数に応じて制御することを特徴とする液化ガス供給方法。

【図1】
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【公開番号】特開2006−161937(P2006−161937A)
【公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−353488(P2004−353488)
【出願日】平成16年12月7日(2004.12.7)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】