説明

液晶表示装置

【課題】基板のずれを防止し、微小輝点の発生率を低減することを目的とする。
【解決手段】液晶表示装置は、第1基板28と第2基板36とのギャップを保持するスペーサ80と、第2配向膜22側に窪み66を有する下地層40と、対向する第1配向膜18の第1面20及び第2配向膜22の第2面24に挟まれた液晶層26と、を有し、第1配向膜18は、スペーサ80の形状に沿って、第1面20が突出する第1凸部82を有し、下地層40の窪み66の底面は、凹凸状に形成され、第2配向膜22の第2面24には、下地層40の形状に対応して窪み84が形成され、第2配向膜22の窪み84は、第2配向膜22の第2面24よりも低い第2凸部76と、第2凸部76よりも低い底面を有する凹部78とによって凹凸状に形成され、第1配向膜18の第1凸部82は、第2配向膜22の窪み84に入って第2凸部76に接触している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
17インチクラス以上の中・大型の液晶表示装置では、拭きムラおよび振動試験時に起きる配向膜の削れによる微小輝点が問題になっている。拭きムラは、液晶表示パネル表面を触ったときにTFT(Thin Film Transistor)基板とカラーフィルタ基板がずれることで部分的にギャップが変動し、それがムラとなって認識される現象である。また、中・大型の液晶表示装置では振動もしくは衝撃を受けたときに、液晶表示パネルに掛かる負荷が大きくなる。そのため、TFT基板とカラーフィルタ基板が擦れることで、配向膜の削れカスが生じ、配向を乱すため生じる不良が微小輝点である。
【0003】
拭きムラの対策として、TFT基板とカラーフィルタ基板がずれた場合でも元に戻りやすいように封止加圧を弱めている。しかし、封止加圧を弱めすぎると高温環境下において周辺のギャップが広がるため、その部分が黄色く変色し高温ギャップムラが発生する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011−22535号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1には、スペーサと対向する領域に凹部を形成し、凹部にスペーサをはめ込むことで、TFT基板とカラーフィルタ基板のずれを防止することが開示されている。したがって、スペーサの変位を小さくすることで微小輝点の発生を低減している。しかし、配向膜の削れを全く無くすことはできないので、削りカスの浮遊を防止することは難しい。
【0006】
本発明は、基板のずれを防止し、微小輝点の発生率を低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明に係る液晶表示装置は、第1基板と、前記第1基板から間隔をあけて対向するように配置された第2基板と、前記第1基板に形成された第1配向膜と、前記第2基板に形成された第2配向膜と、前記第1基板と前記第1配向膜との間に形成され、前記第1基板と前記第2基板とのギャップを保持するスペーサと、前記第2基板と前記第2配向膜との間に形成され、前記第2配向膜側に窪みを有する下地層と、相互に対向する前記第1配向膜の第1面及び前記第2配向膜の第2面に挟まれた液晶層と、を有し、前記第1配向膜は、前記スペーサの形状に沿って、前記第1面が突出する第1凸部を有し、前記下地層の前記窪みの底面は、凹凸状に形成され、前記第2配向膜の前記第2面には、前記下地層の形状に対応して窪みが形成され、前記第2配向膜の前記窪みは、前記第2配向膜の前記第2面よりも低い第2凸部と、前記第2凸部よりも低い底面を有する凹部とによって凹凸状に形成され、前記第1配向膜の前記第1凸部は、前記第2配向膜の前記窪みに入って前記第2凸部に接触していることを特徴とする。本発明によれば、スペーサに対応する第1配向膜の第1凸部が第2配向膜の窪みに入ることで、第1基板及び第2基板のずれを防止することができる。さらに、第2配向膜の窪みは、第2凸部及び凹部で凹凸状になっているので、第1配向膜及び第2配向膜の削りカスが凹部に溜まるようになっている。これにより、削りカスの浮遊を防止し、微小輝点の発生率を低減することができる。
【0008】
(2)(1)に記載された液晶表示装置において、前記第1配向膜の前記第1凸部の一部は、前記第2凸部からはみ出して、前記凹部の前記底面から隙間をあけて位置することを特徴としてもよい。
【0009】
(3)(2)に記載された液晶表示装置において、前記第1配向膜の前記第1凸部は、前記第2凸部の全体に対向し、前記第2凸部よりも大きいことを特徴としてもよい。
【0010】
(4)(1)から(3)のいずれか1項に記載された液晶表示装置において、前記第2配向膜の前記凹部は、前記第1凸部が入らないように、前記第1凸部よりも小さいことを特徴としてもよい。
【0011】
(5)(1)から(4)のいずれか1項に記載された液晶表示装置において、前記第2配向膜の前記第2凸部は、前記第2配向膜の前記窪みの内壁の一部から他の一部に延び、前記第2配向膜の前記窪みに、前記第2凸部で区画されるように複数の前記凹部が形成されていることを特徴としてもよい。
【0012】
(6)(1)から(4)のいずれか1項に記載された液晶表示装置において、前記凹部は、前記第2凸部を囲むように形成されていることを特徴としてもよい。
【0013】
(7)(1)から(4)のいずれか1項に記載された液晶表示装置において、前記凹部は、前記第2凸部の内側及び外側に形成されていることを特徴としてもよい。
【0014】
(8)(1)から(7)のいずれか1項に記載された液晶表示装置において、前記下地層は、薄膜トランジスタを構成するための半導体層及び複数の配線と、前記液晶層に電圧を印加するための電極と、前記薄膜トランジスタと前記電極との間の絶縁層と、を含み、前記下地層の前記窪みは、前記絶縁層の穴によって形成されていることを特徴としてもよい。
【0015】
(9)(8)に記載された液晶表示装置において、前記絶縁層は、前記薄膜トランジスタを覆う第1無機絶縁膜と、前記第1無機絶縁膜を覆う有機絶縁膜と、前記第1無機絶縁膜及び前記有機絶縁膜を覆う第2無機絶縁膜と、を含むことを特徴としてもよい。
【0016】
(10)(9)に記載された液晶表示装置において、前記絶縁層の前記穴は、前記第1無機絶縁膜の貫通穴及び前記有機絶縁膜の貫通穴によって形成され、前記第1無機絶縁膜の前記貫通穴は、前記有機絶縁膜の前記貫通穴よりも小さく形成され、前記有機絶縁膜の前記貫通穴の内側に位置する前記第1無機絶縁膜の一部によって、前記下地層の前記窪みの前記底面に凸部が形成され、前記第2無機絶縁膜は、前記第1無機絶縁膜の前記貫通穴及び前記有機絶縁膜の前記貫通穴並びに前記前記第1無機絶縁膜の一部からなる前記凸部を覆うように、前記第1無機絶縁膜及び前記有機絶縁膜の上に凹凸状に形成されていることを特徴としてもよい。
【0017】
(11)(9)に記載された液晶表示装置において、前記絶縁層の前記穴は、前記有機絶縁膜の貫通穴によって形成され、前記有機絶縁膜の前記貫通穴の内側であって前記第1無機絶縁膜の下に、前記半導体層と同じ材料からなる第1層と、前記複数の配線と同じ材料からなる第2層と、が凸状に積層され、前記第1無機絶縁膜は、前記第1層及び第2層を覆うことで凸部を有するように形成され、前記第2無機絶縁膜は、前記有機絶縁膜の前記貫通穴及び前記第1無機絶縁膜の前記凸部を覆うように、前記第1無機絶縁膜及び前記有機絶縁膜の上に凹凸状に形成されていることを特徴としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明を適用した第1の実施形態に係る液晶表示装置を示す分解斜視図である。
【図2】液晶表示パネルの一部断面図である。
【図3】図2とは異なる位置での液晶表示パネルの一部断面図である。
【図4】第2配向膜の窪みを示す平面図である。
【図5】第2の実施形態に係る液晶表示パネルの一部断面図である。
【図6】第1層及び第2層の平面図である。
【図7】第1凸部及び第2凸部の形状の一例を示す平面図である。
【図8】第1凸部及び第2凸部の形状の一例を示す平面図である。
【図9】第1凸部及び第2凸部の形状の一例を示す平面図である。
【図10】第1凸部及び第2凸部の形状の一例を示す平面図である。
【図11】第1凸部及び第2凸部の形状の一例を示す平面図である。
【図12】第1凸部及び第2凸部の形状の一例を示す平面図である。
【図13】第2配向膜の窪みの形状の一例を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0020】
[第1の実施形態]
図1は、本発明を適用した第1の実施形態に係る液晶表示装置を示す分解斜視図である。液晶表示装置は、液晶表示パネル10を有する。液晶表示パネル10には、フレキシブル配線基板12が取り付けられ、両面にそれぞれ偏光板14が貼り付けられる。液晶表示装置は、バックライト16を備えており、明るい画像の表示が可能になっている。
【0021】
図2は、液晶表示パネル10の一部断面図である。図3は、図2とは異なる位置での液晶表示パネル10の一部断面図である。液晶表示パネル10は、第1配向膜18の第1面20と第2配向膜22の第2面24に挟まれた液晶層26を有する。
【0022】
液晶表示パネル10は、ガラス基板などの光透過性基板からなる第1基板28を有する。第1基板28は、カラーフィルタ基板を構成するためのもので、ブラックマトリクス層30及び着色層32が積層されている。着色層32の表面の凹凸を平坦化するために、着色層32には、ブラックマトリクス層30とは反対側に、平坦化層34が形成されている。平坦化層34に第1配向膜18が形成されている。
【0023】
液晶表示パネル10は、ガラス基板などの光透過性基板からなる第2基板36を有する。第2基板36は、図3に示すように、薄膜トランジスタ38(Thin Film Transistor)が形成されており、TFT基板と呼ばれる。第2基板36は、第1基板28から間隔をあけて対向するように配置されている。第2基板36に第2配向膜22が形成されている。第2基板36と第2配向膜22との間に下地層40が形成されている。下地層40は、以下説明するように種々の層が積層されて構成されている。
【0024】
第2基板36にはゲート配線42が形成されている。ゲート配線42を覆うようにゲート絶縁膜44が形成され、ゲート配線42の上方であってゲート絶縁膜44上に半導体層46(例えばアモルファスシリコン層)が形成されている。半導体層46上には、間隔をあけて、ソース配線48及びドレイン配線50が形成されている。薄膜トランジスタ38(半導体層46並びにゲート配線42、ソース配線48及びドレイン配線50)を覆うように、第1無機絶縁膜52が形成されている。
【0025】
第1無機絶縁膜52を覆うように、樹脂などからなる有機絶縁膜54が形成されている。第1無機絶縁膜52及び有機絶縁膜54を覆うように、第2無機絶縁膜56が形成されている。第2無機絶縁膜56には、液晶層26に電圧を印加するための電極58(例えばITO(Indium Tin Oxide)からなる透明電極)が形成されている。電極58の下には、金属からなる配線60が形成されている。なお、電極58は共通電極であり、これ以外に図示しない位置に複数の画素電極が形成される。電極58を覆うように第2配向膜22が形成されている。
【0026】
下地層40は、薄膜トランジスタ38を構成するための半導体層46及び複数の配線62(ゲート配線42、ソース配線48及びドレイン配線50)と、液晶層26に電圧を印加するための電極58と、薄膜トランジスタ38と電極58との間の絶縁層64(第1無機絶縁膜52、有機絶縁膜54及び第2無機絶縁膜56)と、を含む。
【0027】
図2に示すように、下地層40は、第2配向膜22側に窪み66を有する。下地層40の窪み66の底面は、凹凸状に形成されている。下地層40の窪み66は、第1無機絶縁膜52、有機絶縁膜54及び第2無機絶縁膜56を含む絶縁層64の穴68によって形成されている。具体的には、図2に示す絶縁層64の穴68は、第1無機絶縁膜52の貫通穴70及び有機絶縁膜54の貫通穴72によって形成されている。
【0028】
有機絶縁膜54の貫通穴72の内側には、第1無機絶縁膜52の一部が残っている。そのため、第1無機絶縁膜52の貫通穴70は、有機絶縁膜54の貫通穴72よりも小さく形成されている。有機絶縁膜54の貫通穴72の内側に位置する第1無機絶縁膜52の一部によって、下地層40の窪み66の底面に凸部74が形成される。
【0029】
第2無機絶縁膜56は、第1無機絶縁膜52の貫通穴70及び有機絶縁膜54の貫通穴72並びに第1無機絶縁膜52の一部からなる凸部74を覆う。これにより、第2無機絶縁膜56は、貫通穴70,72及び凸部74によって凹凸状になっている。
【0030】
図4は、第2配向膜22の窪み84を示す平面図である。第2配向膜22の第2面24には、下地層40の形状に対応して窪み84が形成されている。第2配向膜22の窪み84は、凹凸状に形成されている。詳しくは、窪み84には、第2配向膜22の第2面24よりは低い第2凸部76が形成されている。第2配向膜22の第2凸部76は、第2配向膜22の窪み84の内壁の一部から他の一部に延びている(図4参照)。窪み84には、第2凸部76よりも低い底面を有する凹部78が形成されている。第2配向膜22の窪み84に、第2凸部76で区画されるように複数の凹部78が形成されている。
【0031】
図2に示すように、第1基板28と第2基板36のギャップは、樹脂などからなるスペーサ80によって保持されている。スペーサ80は、第1基板28と第1配向膜18との間に形成されている。第1配向膜18は、スペーサ80の形状に沿って、第1面20が突出する第1凸部82を有する。第1配向膜18の第1凸部82は、第2配向膜22の窪み84に入って第2凸部76に接触している。第1配向膜18の第1凸部82の一部は、第2凸部76からはみ出して、凹部78の底面から隙間をあけて位置する。第2配向膜22の凹部78は、第1凸部82が入らないように、第1凸部82よりも小さい。すなわち、凹部78の幅は、第1凸部82の幅よりも小さい。
【0032】
本実施形態によれば、スペーサ80に対応する第1配向膜18の第1凸部82が第2配向膜22の窪み84に入ることで、第1基板28及び第2基板36のずれを防止することができる。さらに、第2配向膜22の窪み84は、第2凸部76及び凹部78で凹凸状になっているので、第1配向膜18及び第2配向膜22の削りカスが凹部78に溜まるようになっている。これにより、削りカスの浮遊を防止し、微小輝点の発生率を低減することができる。
【0033】
[第2の実施形態]
図5は、第2の実施形態に係る液晶表示パネル10の一部断面図である。この例では、絶縁層164の穴168は、有機絶縁膜154の貫通穴172によって形成されている。第1無機絶縁膜152の下に、半導体層46(図3参照)と同じ材料からなる第1層184と、複数の配線62(図3参照)と同じ材料からなる第2層186と、が凸状に積層されている。第1層184及び第2層186は、有機絶縁膜154の貫通穴172の内側に形成されている。
【0034】
図6は、第1層184及び第2層186の平面図であり、第1層184と第2層186とで十字を構成した例が示されている。第1層184及び第2層186が凸状をなすことで、これを覆う第1無機絶縁膜152も凸部174を有するようになっている。第2無機絶縁膜156は、有機絶縁膜154の貫通穴172及び第1無機絶縁膜152の凸部174を覆うように、第1無機絶縁膜152及び有機絶縁膜154の上に凹凸状に形成されている。その他の構成は、第1の実施形態で説明した内容が該当する。
【0035】
[変形例]
図7〜図13は、第2配向膜の窪み又は第2凸部の種々の形状を示す平面図である。
【0036】
図7に示す例では、第1配向膜の第1凸部282の平面形状は円形であり、第2配向膜の第2凸部276の平面形状は十字になっている。第1凸部282は、第2凸部276の十字形状の交差部288及び交差部288から四方に延びる部分290に対向する(載る)ように配置されている。
【0037】
図8に示す例では、第1配向膜の第1凸部382の平面形状は円形であり、第2配向膜の第2凸部376の平面形状は、複数の帯状部392を含むようになっている。第2凸部376の複数の帯状部392の配列方向において、両端を除く帯状部392aには、幅方向の全体にわたって第1凸部382が対向する。これに対して、配列方向の両端に位置する帯状部392bの、それぞれ、相互に対向する側の側端には第1凸部382が対向するが、相互に反対側の側端には第1凸部382は対向しない。
【0038】
図9に示す例では、第1配向膜の第1凸部482は、第2凸部476の全体に対向し、第2凸部476よりも大きい。第2配向膜の窪み484の凹部478は、第2凸部476を囲むように形成されている。なお、第1配向膜の第1凸部482の平面形状は円形であり、第2配向膜の第2凸部476の平面形状も円形である。
【0039】
図10に示す例では、第2配向膜の第2凸部576の平面形状が矩形であり、それ以外の構成は図9の例と同じである。
【0040】
図11に示す例では、第2配向膜の窪み684の凹部678は、第2凸部676の内側及び外側に形成されている。第2凸部676の平面形状は、リング状になっている。それ以外の構成は図9の例と同じである。図11の例によれば、第2配向膜の窪み684の凹部678は、第2凸部676の内側及び外側に形成されている。したがって、第1配向膜及び第2配向膜の削りカスは、第2凸部676の内側の凹部678に入ると、上方が第1凸部682で塞がれているため外に出ない。そのため、削りカスの浮遊を防止することができる。
【0041】
図12に示す例では、第1配向膜の第1凸部782の平面形状は円形であり、第2配向膜の第2凸部776の平面形状は#形状になっている。第1凸部782は、第2凸部776の#形状の4つの交差部794及び交差部794から四方に延びる部分796に対向する(載る)ように配置されている。第2配向膜の窪み784の凹部778は、第2凸部776の内側(#形状の中央領域)及び外側に形成されている。その効果は、図11に示す例について上述した内容が該当する。
【0042】
図13は、第2配向膜の窪み884の平面形状を矩形にした例を示す図である。その他の構造は、図4に示す内容と同じである。
【0043】
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、実施の形態で説明した構成は、実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成で置き換えることができる。
【符号の説明】
【0044】
10 液晶表示パネル、12 フレキシブル配線基板、14 偏光板、16 バックライト、18 第1配向膜、20 第1面、22 第2配向膜、24 第2面、26 液晶層、28 第1基板、30 ブラックマトリクス層、32 着色層、34 平坦化層、36 第2基板、38 薄膜トランジスタ、40 下地層、42 ゲート配線、44 ゲート絶縁膜、46 半導体層、48 ソース配線、50 ドレイン配線、52 第1無機絶縁膜、54 有機絶縁膜、56 第2無機絶縁膜、58 電極、60 配線、62 複数の配線、64 絶縁層、66 窪み、68 穴、70 貫通穴、72 貫通穴、74 凸部、76 第2凸部、78 凹部、80 スペーサ、82 第1凸部、84 窪み、152 第1無機絶縁膜、154 有機絶縁膜、156 第2無機絶縁膜、164 絶縁層、168 穴、172 貫通穴、174 凸部、184 第1層、186 第2層、276 第2凸部、282 第1凸部、288 交差部、290 第2凸部の部分、376 第2凸部、382 第1凸部、392 帯状部、476 第2凸部、478 凹部、482 第1凸部、484 窪み、576 第2凸部、684 第2凸部、678 凹部、682 第1凸部、784 第2凸部、778 凹部、782 第1凸部、794 交差部、796 第2凸部の部分、884 第2配向膜の窪み。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1基板と、
前記第1基板から間隔をあけて対向するように配置された第2基板と、
前記第1基板に形成された第1配向膜と、
前記第2基板に形成された第2配向膜と、
前記第1基板と前記第1配向膜との間に形成され、前記第1基板と前記第2基板とのギャップを保持するスペーサと、
前記第2基板と前記第2配向膜との間に形成され、前記第2配向膜側に窪みを有する下地層と、
相互に対向する前記第1配向膜の第1面及び前記第2配向膜の第2面に挟まれた液晶層と、
を有し、
前記第1配向膜は、前記スペーサの形状に沿って、前記第1面が突出する第1凸部を有し、
前記下地層の前記窪みの底面は、凹凸状に形成され、
前記第2配向膜の前記第2面には、前記下地層の形状に対応して窪みが形成され、
前記第2配向膜の前記窪みは、前記第2配向膜の前記第2面よりも低い第2凸部と、前記第2凸部よりも低い底面を有する凹部とによって凹凸状に形成され、
前記第1配向膜の前記第1凸部は、前記第2配向膜の前記窪みに入って前記第2凸部に接触していることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載された液晶表示装置において、
前記第1配向膜の前記第1凸部の一部は、前記第2凸部からはみ出して、前記凹部の前記底面から隙間をあけて位置することを特徴とする液晶表示装置。
【請求項3】
請求項2に記載された液晶表示装置において、
前記第1配向膜の前記第1凸部は、前記第2凸部の全体に対向し、前記第2凸部よりも大きいことを特徴とする液晶表示装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載された液晶表示装置において、
前記第2配向膜の前記凹部は、前記第1凸部が入らないように、前記第1凸部よりも小さいことを特徴とする液晶表示装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項に記載された液晶表示装置において、
前記第2配向膜の前記第2凸部は、前記第2配向膜の前記窪みの内壁の一部から他の一部に延び、
前記第2配向膜の前記窪みに、前記第2凸部で区画されるように複数の前記凹部が形成されていることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項6】
請求項1から4のいずれか1項に記載された液晶表示装置において、
前記凹部は、前記第2凸部を囲むように形成されていることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項7】
請求項1から4のいずれか1項に記載された液晶表示装置において、
前記凹部は、前記第2凸部の内側及び外側に形成されていることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか1項に記載された液晶表示装置において、
前記下地層は、薄膜トランジスタを構成するための半導体層及び複数の配線と、前記液晶層に電圧を印加するための電極と、前記薄膜トランジスタと前記電極との間の絶縁層と、を含み、
前記下地層の前記窪みは、前記絶縁層の穴によって形成されていることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項9】
請求項8に記載された液晶表示装置において、
前記絶縁層は、前記薄膜トランジスタを覆う第1無機絶縁膜と、前記第1無機絶縁膜を覆う有機絶縁膜と、前記第1無機絶縁膜及び前記有機絶縁膜を覆う第2無機絶縁膜と、を含むことを特徴とする液晶表示装置。
【請求項10】
請求項9に記載された液晶表示装置において、
前記絶縁層の前記穴は、前記第1無機絶縁膜の貫通穴及び前記有機絶縁膜の貫通穴によって形成され、
前記第1無機絶縁膜の前記貫通穴は、前記有機絶縁膜の前記貫通穴よりも小さく形成され、
前記有機絶縁膜の前記貫通穴の内側に位置する前記第1無機絶縁膜の一部によって、前記下地層の前記窪みの前記底面に凸部が形成され、
前記第2無機絶縁膜は、前記第1無機絶縁膜の前記貫通穴及び前記有機絶縁膜の前記貫通穴並びに前記前記第1無機絶縁膜の一部からなる前記凸部を覆うように、前記第1無機絶縁膜及び前記有機絶縁膜の上に凹凸状に形成されていることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項11】
請求項9に記載された液晶表示装置において、
前記絶縁層の前記穴は、前記有機絶縁膜の貫通穴によって形成され、
前記有機絶縁膜の前記貫通穴の内側であって前記第1無機絶縁膜の下に、前記半導体層と同じ材料からなる第1層と、前記複数の配線と同じ材料からなる第2層と、が凸状に積層され、
前記第1無機絶縁膜は、前記第1層及び第2層を覆うことで凸部を有するように形成され、
前記第2無機絶縁膜は、前記有機絶縁膜の前記貫通穴及び前記第1無機絶縁膜の前記凸部を覆うように、前記第1無機絶縁膜及び前記有機絶縁膜の上に凹凸状に形成されていることを特徴とする液晶表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2013−76852(P2013−76852A)
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−216749(P2011−216749)
【出願日】平成23年9月30日(2011.9.30)
【出願人】(502356528)株式会社ジャパンディスプレイイースト (2,552)
【Fターム(参考)】