説明

清浄化組成物

一の場所に存在する病原体を破壊および/または一の場所に存在する生物膜(例えばMRSAまたはレジオネラ)を除去することができる清浄化組成物は、水溶液中に:
少なくとも1種の界面活性剤、好ましくは非イオン界面活性剤;
少なくとも1種の抗微生物剤、好ましくはビグアニドおよび/または四級アンモニウム化合物;
少なくとも1種の酸、好ましくは有機酸;および
二酸化塩素
を含有する。
一方はアルカリ媒体中で安定化された二酸化塩素を含み、他方は酸を含む2種の前駆体組成物を製造することにより、清浄化組成物を形成させる。これらの前駆体組成物を混合して、濃縮組成物を形成させる。滞留時間を与える。滞留時間が経過したら、濃縮組成物を水で希釈し、生じた清浄化組成物を使用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、清浄化組成物、特に医療施設において使用するための清浄化組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
医療施設において知られている問題は、病原体の拡散である。これらの病原体、典型的には細菌は、このような施設では、僅か1人の患者または1つの領域に由来することもあり、迅速に根絶しなければ、拡散して他の患者または領域を汚染してしまう。病原体の拡散を促進する既知の現象の1つは、生物膜の形成である。
【0003】
微生物が表面に付着すると、生物膜を形成する。これらは成長して、さらなる微生物のための培地となる。単一の種または微生物、例えば、細菌、カビ、藻類または原虫類によって、生物膜は形成されうる。しかしながら、生物膜は往々にして、複数の種の微生物によって形成されることもある;例えば、これらは往々にして、複数種の細菌から形成されることがある。別法として、または付加的に、これらは、残骸からも形成されうる。残骸は、生体生物に由来してもよく、例えば、皮脂または死滅皮膚細胞であってよい。別法として、または付加的に、残骸は、無生物源、例えば、腐食製品に由来してもよい。
【0004】
生物膜の形成は、メチシリン耐性スタヒロコッカス・アウレウス(MRSA)、レジオネラ(在郷軍人病の原因)およびエシェリキア・コリ(E.coli)などの有害な病原体が必然的に存在しうる医療施設においては、重篤な結果を伴う深刻な問題である。これらの細菌の拡散を止める技術を開発する必要性は、最重要である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、医療施設においては、病原体を撲滅する手段が常に必要とされている。特に、病原体が繁茂しうる生物膜を破壊し、その形成を防ぐ必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1態様では、一の場所に(at a locus)存在する病原体の死滅および/または一の場所に存在する生物膜の除去が可能な清浄化組成物を提供するが、前記の組成物は水溶液中に:
好ましくは0.05〜5%w/wの範囲の量で存在する少なくとも1種の界面活性剤;
好ましくは0.003〜4%w/wの範囲の量で存在する少なくとも1種の抗微生物剤;
好ましくは0.1〜5%の範囲の量で存在する少なくとも1種の酸;および
所望により、好ましくは0.001〜4%w/wの範囲の量で存在する二酸化塩素
を含有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
好ましくは、少なくとも1種の界面活性剤は、好ましくは0.1〜2%w/wの範囲の量で、さらに好ましくは0.2〜1%w/wの範囲の量で、最も好ましくは0.3〜0.6%w/wの範囲の量で存在する。特に好ましい実施形態では、少なくとも1種の界面活性剤は、約0.45〜0.55%w/wの濃度で存在する。
【0008】
好ましくは、界面活性剤は、非イオン界面活性剤である。
【0009】
適切な非イオン界面活性剤の例には、これらに限られないが:エトキシル化およびプロポキシル化脂肪族アルコール、さらに、好ましくは7から16、さらに好ましくは8から13の炭素鎖長を有するアルキル基を有するエトキシル化およびプロポキシル化アルキルフェノールを含むアルコキシル化アルコールが含まれる。
【0010】
非イオン界面活性剤の好ましい群は、アルキルフェノールエトキシレート(APE)である。適切なアルキルフェノールエトキシレートの構造は通常、アルキルフェノールをいくつかのエトキシレート基の側鎖と共に含む。アルキル基は通常、分枝鎖ノニル−、オクチル−またはドデシル鎖である。適切なアルキルフェノールエトキシレートの例には、これらに限られないが:ポリ(オキシ−1,2−エタノール)アルファ−(ノニルフェノール)−オメガ−ヒドロキシ;Ultranex NP95;Surfonic N95;Polytergent B300;Tergitol NP9;Synperonic NP9.5;Marlophen 89.5が含まれる。特に好ましい非イオン界面活性剤は、特にはSynperonic Nの商標で販売されているノニルフェノールエトキシレートである。
【0011】
好ましくは、少なくとも1種の抗微生物剤は、0.01〜2%w/wの範囲の量で、さらに好ましくは0.05〜1%w/wの範囲の量で、最も好ましくは0.1〜0.6%w/wの範囲の量で存在する。特に好ましい実施形態では、少なくとも1種の抗微生物剤は、0.2〜0.5%w/wの範囲の量で存在し、最も好ましくは、約0.3〜0.4%w/wの濃度である。
【0012】
好ましくは、抗微生物剤は四級アンモニウム化合物を含む。好ましくは、このような抗微生物剤は次の一般式を有する:
【0013】
【化1】

[式中、
Arは、置換されていてもよいアリールまたはヘテロアリール基であり、Rは任意のC6または前記の非置換分枝鎖または直鎖アルキル基であり、基R1はそれぞれ独立に、任意のC1からC4分枝鎖または非分枝鎖非置換アルキルから選択され、Xは、ハライドアニオンである]。
【0014】
アリールまたはヘテロアリール基Arの任意選択の置換基には、ハロ、シアノおよびC1〜C4アルコキシおよびC1〜C4ハロアルキル基が含まれる。適切には、1〜3個の置換基が存在してもよい。しかしながら好ましくは、Arは、非置換のアリールまたはヘテロアリール基である。
【0015】
好ましくは、Arは、置換されていてもよいフェニル、ベンジル、ナフチルおよびピリジル基から選択される。最も好ましくは、Arは置換されていてもよいアリール基である。最も好ましくは、Arは、置換されていてもよいベンジル基である。
【0016】
好ましくは、Rは、任意のC8または前記の非置換分枝鎖または直鎖アルキル基である。さらに好ましくは、Rは、任意のC12からC20非置換分枝鎖または直鎖アルキル基である。最も好ましくは、Rは任意のC12からC20非置換直鎖アルキル基である。特に好ましい実施形態では、Rは、非分枝鎖非置換C18アルキル基である。
【0017】
好ましくは、R1はそれぞれ独立に、メチル、エチル、プロピル、ブチルおよびイソプロピルから選択される。さらに好ましくは、R1はそれぞれ、メチル基である。
【0018】
好ましくは、Xは、クロリド、ブロミドまたはヨージドアニオンである。最も好ましくは、Xは、クロリドアニオンである。
【0019】
好ましくは、抗微生物化合物は、塩化ベンザルコニウム(BAC)を含むか、その誘導体であってよい。
【0020】
四級アンモニウム化合物が存在する場合、これは、好ましくは0.001〜3%w/wの範囲の量で、さらに好ましくは0.01〜1%w/wの範囲の量で、さらに好ましくは0.05〜0.5%w/wの範囲の量で、最も好ましくは0.1〜0.4%w/wの範囲の量で;特には約0.2〜0.3%w/wの濃度で存在する。
【0021】
別法として、または付加的に、抗微生物剤は、ビグアニド化合物を含む。
【0022】
「ビグアニド化合物」とは、次の官能基を有する化学物質を意味している:
【0023】
【化2】

[式中、n=1または2]。
【0024】
n=2である場合、アルファ窒素は、四価になり、したがってプラスに帯電する。この場合、帯電は、任意のアニオン、好ましくはクロリド、ブロミドまたはヨージドなどのハライドアニオンにより等化されうる。
【0025】
好ましくは、ビグアニド抗微生物剤は、ポリマービグアニド化合物である。特に好ましいポリマービグアニド化合物は、ポリヘキサメチレンビグアニド(PHMB)またはその誘導体である。
【0026】
ビグアニド抗微生物剤が存在する場合、これは、好ましくは0.001〜2%w/wの範囲の量で、さらに好ましくは0.005〜1%w/wの範囲の量で、さらに好ましくは0.01〜0.5%w/wの範囲の量で、最も好ましくは0.02〜0.2%w/wの範囲の量で;特に、0.05〜0.15%w/wの範囲の量で存在する。
【0027】
好ましくは、四級アンモニウム抗微生物剤およびビグアニド抗微生物剤の両方が存在する。好ましくは、これらは、3つの数値的定義を満たす量で存在する:4級アンモニウム抗微生物剤自体に適用される数値的定義の少なくとも1つ;ビグアニド抗微生物剤自体に適用される数値的定義の少なくとも1つ;「少なくとも1種の抗微生物剤」に適用される数値的定義の少なくとも1つ。
【0028】
好ましくは、少なくとも1種の酸が、0.01〜5%w/wの範囲の量で、さらに好ましくは0.1〜1.2%w/wの範囲の量で、最も好ましくは0.3〜1%w/wの範囲の量で存在する。特に好ましい実施形態では、少なくとも1種の酸は、0.5〜0.8%w/wの量で存在する。
【0029】
好ましくは、少なくとも1種の酸は、有機酸、例えばカルボン酸、特にポリカルボン酸である。適切な酸の例には、これらに限られないが、クエン酸、EDTA、シュウ酸、フタル酸、コハク酸、アジピン酸および乳酸が含まれる。特に好ましい酸は、クエン酸である。
【0030】
好ましくは、少なくとも1種の酸は、1から5、さらに好ましくは2から4、最も好ましくは約3のpKaを有する。
【0031】
好ましくは、少なくとも1種の酸は、清浄化組成物のpHを2〜5、さらに好ましくは3〜4の範囲、最も好ましくは約3.5に低下させるに十分な量で存在する。
【0032】
好ましくは、清浄化組成物はさらに、少なくとも1種のアルコールを含有する。好ましくは、少なくとも1種のアルコールは、0.01〜5%w/wの範囲の量で、さらに好ましくは0.05〜2%w/wの範囲の量で、最も好ましくは0.15〜1%w/wの範囲の量で存在する。特に好ましい実施形態では、アルコールは、0.2〜0.5%w/w;特に0.3〜0.4%w/wの範囲の量の濃度で存在する。
【0033】
好ましくは、少なくとも1種のアルコールは、任意のC1からC6分枝鎖または非分枝鎖アルコールである。少なくとも1種のアルコールは、置換されていてもよいし、非置換であってもよい。適切なアルコールの例には、イソプロピルアルコール、メタノール、エタノール、プロパン−1−オール、プロパン−2−オール、ブタン−1−オール、ブタン−2−オール、ペンタン−1−オール、ペンタン−2−オール、ペンタン−3−オール、ヘキサン−1−オール、ヘキサン−2−オール、ヘキサン−3−オール、シクロヘキサノール、シクロペンタノール、ジメチルブタノールが含まれる。好ましい少なくとも1種のアルコールは、イソプロピルアルコールである。
【0034】
存在する場合、二酸化塩素は好ましくは、0.001〜5%w/wの範囲の量で、さらに好ましくは0.005〜1%w/wの範囲の量で、最も好ましくは0.01〜0.5%w/wの範囲の量で存在する。特に好ましい実施形態では、二酸化塩素は、0.02〜0.15%w/wの範囲の量、好ましくは、0.03〜0.1%w/wの範囲の量で存在する。
【0035】
第1態様の清浄化組成物は好ましくは、残分として水を含む。水は好ましくは、少なくとも82%w/w、好ましくは少なくとも90%w/w、さらに好ましくは少なくとも92%w/wの量で存在する。最も好ましくは、これは、水を少なくとも95%w/wの量で含有する。存在する水の量は、最少量の他の成分を除いて100%までであってよいが、好ましくは99%w/wまでである(他の成分は好ましくは、全部で少なくとも1%の量で存在する)。
【0036】
第1態様の清浄化組成物は、上記した化合物に付加的な化合物を含有し得る。しかしながら、本発明の好ましい組成物は、基本的に前記の化合物のみからなる。
【0037】
第1態様の組成物はそのままで、病原体および/または生物膜を撲滅するために使用することができる。
【0038】
第1態様の組成物の成分は2種の異なる化合物により供給されてもよいであろう。例えば、2種の抗微生物剤(前記で明確に記載した);2種の非イオン界面活性剤;などが存在してよい。この場合、前記の特定の成分の量に関する定義は、その全量がたとえ2種(またはそれ以上)の化合物により供給されるとしても、その成分の全量をいうものである。同様の注釈が、本発明のさらなる実施形態に関して後記される定義にも当てはまる。
【0039】
本発明の第2態様では、水で希釈すると、一の場所に存在する病原体の死滅および/または一の場所に存在する生物膜の除去が可能な組成物を製造することができる濃縮組成物を提供しており、この濃縮組成物は、水溶液中に:
好ましくは1〜20%w/wの範囲の量で存在する少なくとも1種の界面活性剤、好ましくは非イオン界面活性剤;
好ましくは0.05〜15%w/wの範囲の量で存在する少なくとも1種の抗微生物剤;
好ましくは1〜25%の範囲の量で存在する少なくとも1種の酸;および
所望により、好ましくは0.1〜15%w/wの範囲の量で存在する二酸化塩素またはその供給源を含有する。
【0040】
好ましくは、第2実施形態中の界面活性剤の化学的性質は、前記の第1態様に関してと同様に定義される。
【0041】
好ましくは、少なくとも1種の界面活性剤は、第2実施形態では、2〜15%w/wの範囲の量で、さらに好ましくは3〜10%w/wの範囲の量で、最も好ましくは4〜8%w/wの範囲の量で存在する。特に好ましい実施形態では、少なくとも1種の界面活性剤は、5〜6%w/wの範囲の量で存在する。
【0042】
好ましくは、少なくとも1種の抗微生物剤の化学的性質は、第2実施形態では、前記の第1態様に関してと同様に定義される。
【0043】
好ましくは、少なくとも1種の抗微生物剤は、第2実施形態では、0.1〜12%w/wの範囲の量で、さらに好ましくは0.5〜10%w/wの範囲の量で、最も好ましくは1〜7%w/wの範囲の量で存在する。特に好ましい実施形態では、少なくとも1種の抗微生物剤は、2〜5%w/wの範囲の量で、好ましくは、約3〜4%w/wの範囲の量で存在する。
【0044】
抗微生物剤は、四級アンモニウム化合物を含んでもよい。好ましくは、四級アンモニウム化合物の化学的性質は、第2実施形態では、前記の第1態様に関してと同様に定義される。
【0045】
四級アンモニウム抗微生物剤が存在する場合、これは、好ましくは0.01〜10%w/wの範囲の量で、さらに好ましくは0.05〜8%w/wの範囲の量で、さらに好ましくは0.1〜6%w/wの範囲の量で、最も好ましくは0.5〜4%w/wの範囲の量で;特には2〜3%w/wの範囲の量で存在する。
【0046】
抗微生物化合物は、ビグアニド化合物を含有してもよい。好ましくは、ビグアニド化合物の化学的性質は、第2実施形態では、前記の第1態様に関してと同様に定義される。
【0047】
ビグアニド抗微生物剤が存在する場合、これは、好ましくは0.01〜6%w/wの範囲の量で、さらに好ましくは0.05〜4%w/wの範囲の量で、さらに好ましくは0.1〜3%w/wの範囲の量で、最も好ましくは0.5〜2%w/wの範囲の量で;特には1〜1.5%w/wの範囲の量で存在する。
【0048】
好ましくは、少なくとも1種の酸の化学的性質は、第2実施形態では、前記の第1態様に関してと同様に定義される。
【0049】
好ましくは、少なくとも1種の酸は、第2実施形態では、3〜50%w/wの範囲の量で、さらに好ましくは3〜45%w/wの範囲の量で、最も好ましくは4〜40%w/wの範囲の量で存在する。特に好ましい実施形態では、少なくとも1種の酸は、30〜40%w/wの範囲の量で、好ましくは35〜40%w/wの範囲の量で存在する。
【0050】
好ましくは、少なくとも1種の酸は、第2実施形態では、濃縮組成物のpHを2から5に、さらに好ましくは2.5から4に、最も好ましくは約3に低下させるに十分な量で存在する。好ましくは、使用直前に二酸化塩素またはその供給源ならびに酸を相互に導入して、第2実施形態の組成物を形成する。
【0051】
好ましくは、第2実施形態の濃縮組成物は、少なくとも1種のアルコールをさらに含有する。好ましくは、少なくとも1種のアルコールの化学的性質は、第2実施形態において、前記の第1態様に関して定義したのと同じである。
【0052】
好ましくは、少なくとも1種のアルコールは、第2実施形態では、0.5〜12%w/wの範囲の量で、さらに好ましくは1〜10%w/wの範囲の量で、最も好ましくは2〜8%w/wの範囲の量で存在する。特に好ましい実施形態では、アルコールは、約4%w/wの濃度で存在する。
【0053】
好ましくは、二酸化塩素またはその供給源の化学的性質は、第2実施形態において、前記の第1態様に関して定義したのと同じである。
【0054】
第2実施形態で存在する場合、二酸化塩素は好ましくは、0.05〜10%w/wの範囲の量で、さらに好ましくは0.1〜8%w/wの範囲の量で、最も好ましくは0.2〜6%w/wの範囲の量か、安定化された形態の場合にはその当量で存在する。特に好ましい実施形態では、二酸化塩素は、0.5〜4%w/wの範囲の量で、好ましくは1〜3%w/wの範囲の量で存在する。
【0055】
好ましい実施形態では、濃縮組成物を、複数の前駆体組成物から;好ましくは2種の前駆体組成物として製造する。
【0056】
このような実施形態では、二酸化塩素を、少なくとも1種の酸とは別に提供し、アルカリ溶液の形態に維持することができる。アルカリ性条件下では、二酸化塩素(ClO)は、クロライト(ClO)に還元される。この場合、二酸化塩素は溶液の形態で安定化される。しかしながら、予期されるように、安定化された二酸化塩素溶液が酸性化されると、クロライトは、二酸化塩素に再び変換される。すると、二酸化塩素ガスが遊離される。
【0057】
好ましくは、第2態様の濃縮組成物は、希釈されると、第1態様と一致する組成物をもたらす。好ましくは、希釈比(濃縮組成物:付加水)は、1:1〜1:100、さらに好ましくは1:4〜1:50、さらに一層好ましくは1:8〜1:25の範囲内である。最も好ましくは、希釈比は、1:10〜1:15の範囲内であり;1:13の比が特に好ましい。
【0058】
第2態様の濃縮組成物に適用可能なさらに好ましい濃縮定義を、第1態様に関して前記された任意の濃縮定義を採用し、それを13倍することにより導き出すことができる。
【0059】
第1態様の組成物に適用可能なさらに好ましい濃縮定義を、第2態様に関して前記された任意の濃縮定義を採用し、それを13分の1にすることにより導き出すことができる。
【0060】
本発明の第3態様では、第1および第2前駆体組成物を混合することにより形成される第2態様の濃縮組成物を提供するが、この際:
第1前駆体組成物は、少なくとも1種の酸を含有し;
第2前駆体組成物は、安定化された二酸化塩素水溶液を含有する。
【0061】
好ましくは、第3態様による少なくとも1種の酸は、個々の第1前駆体組成物のpHを1.8から4.8、さらに好ましくは2.8から4、最も好ましくは3.2から3.8にするに十分な量で存在する。
【0062】
好ましくは、第3態様では、第2前駆体組成物のpHは、7.5から11の範囲内、さらに好ましくは8から10の範囲内、最も好ましくは約8.5である。
【0063】
好ましくは、少なくとも1種の界面活性剤および少なくとも1種の抗微生物剤は、第1または第2前駆体組成物中に存在してもよいし、両方の前駆体組成物に分割されていてもよい。好ましくは、これらは両方とも、第1前駆体組成物中に存在する。
【0064】
第3態様の第1および第2前駆体組成物の成分は、第1態様に関して前記で定義された化学的性質を適切に有する。
【0065】
第3態様の第1および第2前駆体組成物の成分は、生じる濃縮組成物に関して、第2態様に関して示された数値的定義が満たされるような量で存在し、そのような割合で、第1および第2前駆体組成物は混合される。
【0066】
第2態様の成分の好ましい量に関して前記で示された定義は、1.5倍すれば、第3態様の第1前駆体組成物の対応する成分に当てはまる。
【0067】
第2態様の成分の好ましい量に関して前記で示された定義は、3倍すれば、第3態様の対応する成分に当てはまる。
【0068】
第1態様の成分の好ましい量に関して前記で示された定義は、17倍すれば、第3態様の第1前駆体組成物の対応する成分に当てはまる。
【0069】
第1態様の成分の好ましい量に関して前記で示された定義は、33倍すれば、第3態様の対応する成分に当てはまる。
【0070】
第1または第2前駆体組成物は、病原体および/または生物膜を撲滅する際に、それ自体独立して(第2の前駆体組成物を伴わずに)使用することもできる。
【0071】
本発明の第4態様では、第3態様の第1および第2前駆体組成物の別々の容器を備えた清浄化キットを提供する。
【0072】
本発明の第5態様では、第3態様で定義されている第1前駆体組成物と第3態様の第2の前駆体組成物とを混合することを含む、第2態様の濃縮組成物を調製する方法を提供する。
【0073】
好ましくは、第5態様では、第1の前駆体組成物を第2の前駆体組成物に10:1から0.1:1、さらに好ましくは5:1から0.5:1、最も好ましくは約3:1から1:1の比で加える。特に好ましい実施形態では、第1前駆体組成物を、第2前駆体組成物に1:1から2:1の比で加える。最も好ましくは、これは、1.8:1から2.2:1である。
【0074】
好ましくは、使用直前に第1前駆体組成物を第2前駆体組成物に加えた後に、活性化時間を与える。
【0075】
活性化時間とは、2種の前駆体組成物のうちの一方の酸が、2種の前駆体組成物のうちの他方の安定化二酸化塩素を脱安定化するために適した時間を意味している。この期間の長さは:混合される前駆体組成物の容量、これらが混合される温度、混合物を攪拌するかどうか、および酸のpKaなどのファクターに応じて変動しうる。
【0076】
活性化時間が経過したら、次いで、好ましくは生じた混合物を好ましくは水で希釈して、第1態様の清浄化組成物を形成させる。好ましくは、生じた混合物を希釈剤に1:1から0.001:1の範囲内、さらに好ましくは0.5:1から0.005:1の範囲内、最も好ましくは0.1:1から0.01:1の範囲内で加える。特に好ましい実施形態では、生じた混合物と希釈剤との比は、ほぼ0.08:1である。
【0077】
本発明の第6態様では、病原体を死滅または無力化するための第1態様の清浄化組成物の使用を提供する。
【0078】
本発明の第7態様では、生物膜を破壊または分解するための第1態様の清浄化組成物の使用を提供する。
【0079】
本発明の第8態様では、病原体を死滅または無力化し、さらに、生物膜を破壊または分解するための第1態様の清浄化組成物の使用を提供する。
【0080】
本発明の第9態様では、病原体を死滅または分解し、および/または生物膜を破壊または分解するための、少なくとも1種の非イオン界面活性剤および少なくとも1種の抗微生物剤を含有する第3態様の前駆体化合物の使用を提供する。
【0081】
第6、第8および第9態様の「病原体」は好ましくは、細菌、特にはMRSAおよび/またはレジオネラである。「無力化する」とは、病原体が破壊されない場合に、その必須機能;特に再生産および/または成長するその能力が中断されることを意味している。
【0082】
前記の本発明を、次の実施例を参照しつつ詳述する。
【実施例】
【0083】
(実施例1)
イヌパルボウイルス(CPV)を中和する本発明による清浄化組成物(組成物1)の能力を、清潔および不潔な条件をシミュレーションするために糞便材料を用いて、または用いずに試験した。
【0084】
試験は次のように実施した;
液体成分A30mlおよび液体成分B30mlを蒸留水1リットルに加えることにより、組成物1を調製した。溶液を一緒に5分間攪拌し、次いで、水1リットルを加えた。
成分A
水 43%
クエン酸 40%
非イオン界面活性剤 6.5%
香料 0.5%
ビグアニド(PHMB) 2%
4級アンモニウム化合物(BAC) 4%
イソプロピルアルコール 4%
成分B
安定化二酸化塩素2%溶液。
【0085】
ウイルスを、糞便と混合するか、混合せず、さらに組成物1と混合するか、混合せずに、試験材料および必要な対照を得た。表1は、対照および試験溶液それぞれの組成を示している。
【0086】
【表1】

【0087】
清潔な条件下で試験するために、CPVウイルスを、冷たい流水下で解凍し、等容量の組成物1または細胞維持媒体(本願明細書中、「媒体」という)を加えた。組成物を回転により十分に混合した。組成物1を加えたら直ちに、時間測定を開始した。
【0088】
不潔な条件下で試験するために、正常なイヌの糞便0.1gを容器に秤量して入れ、CPVウイルス1mLを冷たい流水下で解凍し、CPV900μLを糞便に加え、糞便試料が懸濁液になるまで、容器を穏やかに振盪した。1mLの組成物1または媒体を加え、容器を回転させることにより混合した。組成物1を加えたら直ちに、時間測定を開始した。全ての反応を室温で実施した。
【0089】
各溶液から、1、2、3、5、10、20、30および60分の間隔で試料を集めた。各時間間隔で、試料を採り、直ちに、溶液200μLを媒体1800μLに加えることにより、媒体中1/10に希釈した。バイアルを氷上に保持した。その時間の最後に、不潔な試料を濾過して、毒性を細胞培養まで減少させ、希釈された試料をそれぞれ、次の方法で7回連続する10倍希釈工程に付した:媒体900μLを含有する7個のマイクロ遠心管を予め調製し、100μlの1/10希釈の試験溶液または対照を採り、媒体900μLにピペット導入した。チップを変え、溶液を8回吸引し、100μLを次のマイクロ遠心管に移した。これを、各管で連続して繰り返した。
【0090】
溶液50μLをマイクロタイタープレートに接種することにより、対照および試料をウイルスの存在について評価した。各希釈工程を4重にて加え、次いで、CRFK細胞懸濁液100μL(濃度3×10)を各ウェルに分散させ、プレートを37℃で4日間インキュベートした。
【0091】
4日のインキュベーションの後に、プレートを固定し、染色し、特定の蛍光で試験した。消毒組成物を含有する清潔な溶液は、10−1希釈では毒性であった。結果のまとめを、表2に示す。
【0092】
【表2】

【0093】
調製物は、パルボウイルスの適切な当初濃度を含有した。溶液2および4は、培地中でも、イヌの糞便と共に希釈されても(溶液4)、室温でウイルスの熱安定性を記録している。60分の観察期間にわたり、ウイルス力価の著しい低減は無かった。
【0094】
溶液1および3は、組成物1の作用を記録している。ウイルスが組成物1と混合されている清潔な条件下では、ウイルスは検出されなかったが、試験の第1希釈は、細胞毒性により読むことができなかった。
【0095】
結論
組成物1処方物は、試験条件下で、イヌパルボウイルスに対して著しい作用を有するようである。組成物1は、清潔な試験条件下でウイルス力価で少なくとも1/100の低減をもたらした。不潔な試験条件下では、多少のウイルスが、組成物1処理された溶液中に検出されたが、対照溶液から、ウイルス力価で約1/10の低減が存在したようである。
【0096】
組成物1では、力価の著しい低減が観察され、組成物1が良好な消毒作用を有すると結論することができる。観察された作用は、迅速で(添加1分以内)、さらなるインキュベーションによっても増えなかった。
【0097】
(実施例2)
試験生物体:
スタヒロコッカス・アウレウス NCTC10788
シュードモナス・アエルギノーザ NCTC6749
エシェリキア・コリ NCTC10418
エンテロコッカス・ヒラエ(hirae) NCTC12367
メチシリン耐性スタヒロコッカス・アウレウス NCTC12493
【0098】
試験方法および確認:
EN1276化学的消毒薬および防腐剤−食品、工業、家庭用品および施設分野で使用される化学的消毒薬および防腐剤の殺菌作用を評価するための定量懸濁試験(相2、工程1)。
【0099】
要件:
シミュレーション清潔および不潔条件下で記載された試験方法論に従い試験すると、試験生成物は、少なくとも5log10の低減を証明する。
試験の間に使用された生成物希釈剤 無菌硬水CaCO300mg/kg
【0100】
生成物試験濃度:
前駆体組成物C50mlと前駆体組成物D25mlとを混合することにより、未希釈の組成物2を調製した。前駆体組成物Cは:
水 600重量部;
SYNPERONIC N(エトキシル化ノニルフェノール非イオン界面活性剤 ICI社製) 80重量部;
水中にクエン酸50%w/wのクエン酸溶液 200部;
PHMB(ポリヘキサメチルビグアニド) 20重量部;
BAC(塩化ベンジルアンモニウム) 40重量部;
プロパン−2−オール 60重量部
を含有した。
【0101】
前駆体組成物Dは、アルカリ溶液(pH8.5)であることにより安定化されている二酸化塩素の20000ppm溶液を含有した。
【0102】
前駆体組成物C(60ml)および前駆体組成物D(30ml)を混合し、5分間放置し、次いで、水1リットルに加えた。
【0103】
試験条件:
生成物希釈の外観 淡青色溶液
接触時間 30秒、1、2および5分
試験温度 20℃
妨害物質: ウシアルブミン
清潔条件0.03%
不潔条件0.03%
阻害方法: 希釈/中和
中和剤: ツイーン80 40g/l、ラウリル硫酸ナトリウム10g/I、レシチン4g/l、チオ硫酸ナトリウム5g/l、サポニン30g/リットル
【0104】
試験生物に抑制的であることなく、消毒剤の活性を中和する際のこの中和剤の適性を確立するために、試験を行った。EN1276に記載されている標準的な中和剤を用いて当初試験を実施したが、これは、中和剤としての不十分さを証明した。ツイーン80およびレシチン濃度の上昇およびラウリル硫酸ナトリウムの添加が必要とされた。
【0105】
試験方法のまとめ:
EN1276化学的消毒薬および防腐剤−
食品、工業、家庭用品および施設分野で使用される化学的消毒薬および防腐剤の殺菌作用を評価するための定量懸濁試験(相2、工程1)。
【0106】
BSI(389 Chiswick High Road,London W4 4AL所在)から入手可能なコピー。
【0107】
試験方法は、試験細菌1mlと土壌1ml(アルブミン0.3または3%を混合し、次いで、消毒薬8mを加えることを含む。必要とされた接触時間の後に、1mlを回収/中和剤9mlに移し、次いでこれを、生存試験細菌を検出するために平板培養する。
【0108】
結果
相2工程1懸濁試験EN1276を使用しての、組成物2の殺菌作用
30秒、1、2および5分で達成されたLog10カウント/減少(試験は二重に実施した)。
【0109】
【表3】

【0110】
EN1276では、5分の接触時間が述べられている。しかしながら、健康管理を前提として使用される硬質表面消毒薬では、より短い時間がより重要であるように考えられたので、30秒、1、2および5分の接触時間を使用した。したがって、より短い接触時間を使用して実施された試験は、EN1276に記載されているよりも厳しかった。
【0111】
結論
EN1276(1997)に従って試験すると、未希釈の組成物2溶液は、20℃で殺菌作用を有する。清潔(0.03%アルブミン)および不潔(0.3%アルブミン)条件下で、30秒、1分、2分および5分で、全ての試験生物体、即ち、シュードモナス・アエルギノーザ、スタヒロコッカス・アウレウス、エシェリキア・コリ、エンテロコッカス・ヒラエおよびMRSAで>5Log10(99.999%)の低減が達成された。試験の要件を満たすためには、所定の使用希釈で消毒剤を試験する場合に、規定試験生物体の少なくとも5Log10の低減が5分以内に必要である。したがって組成物2は、試験の要件を満たしている。
【0112】
軽い(清潔)および中程度から重い(不潔)汚れの下での性能を評価した。土壌の存在は、生成物の性能に影響を及ぼさないようである。
【0113】
本発明に従って製造された清浄化組成物は細菌を有効かつ効率的に破壊し、生物膜を除去すると考えられる。本発明による清浄化組成物は、細菌の拡散が望ましくないか、生物膜の除去が必要である任意の状況で使用することができる。このような環境の1つは、医療施設に存在する。
【0114】
本願との関連で当該明細書と同時に、またはそれ以前に提出され、かつ本明細書と一緒に縦覧に供されるすべての文献および書類に注意が向けられており、その文献および書類の内容をすべて出典明示により本明細書の一部とする。
【0115】
本明細書に開示されている全ての形態(添付の請求項、要約書および図面を含む)および/またはこうして開示されている方法またはプロセスの全ての工程は、任意の組合せで組み合わせることができるが、但し、このような形態および/または工程の少なくともいくつかが相互に排除しあう組合せは除く。
【0116】
本明細書に開示されている各形態(添付の請求項、要約書および図面を含む)を、他に明確に記載されていない限り、同じ、同等または類似の目的に役立つ他の形態に代えることができる。したがって、他に明確に記載されていない限り、開示されている各形態は、同等または類似の形態の一般的なシリーズの単なる1例である。
【0117】
本発明は、前記実施形態の詳細に制限されない。本発明は、本明細書に開示されている形態(添付の請求項、要約書および図面を含む)の新規な1つまたは新規な組合せに及ぶか、そのように開示されている方法またはプロセスの工程の新規な1つまたは新規な組合せに及ぶ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一の場所に存在する病原体の死滅能および/または一の場所に存在する生物膜の除去能を有する清浄化組成物であって、水溶液中に:
少なくとも1種の界面活性剤;
少なくとも1種の抗微生物剤;
少なくとも1種の酸;および
場合により二酸化塩素
を含む、清浄化組成物。
【請求項2】
抗微生物剤が四級アンモニウム化合物を含む、請求項1記載の清浄化組成物。
【請求項3】
抗微生物剤がビグアニド化合物を含む、請求項1または2記載の清浄化組成物。
【請求項4】
組成物のpHが2〜5の範囲内にある、前記請求項のいずれか一項に記載の清浄化組成物。
【請求項5】
少なくとも1種のアルコールを含有する、前記請求項のいずれか一項に記載の清浄化組成物。
【請求項6】
少なくとも1種の界面活性剤が少なくとも1種の非イオン界面活性剤を含む、前記請求項のいずれか一項に記載の清浄化組成物。
【請求項7】
水で希釈すると、前記請求項のいずれかに記載の清浄化組成物を製造することができる濃縮組成物であって、水溶液中に:
少なくとも1種の界面活性剤;
少なくとも1種の抗微生物剤;
少なくとも1種の酸;および
場合により二酸化塩素またはその供給源
を含む、濃縮組成物。
【請求項8】
二酸化塩素またはその供給源を含有する濃縮組成物であって、2種の前駆体組成物として提供され、一方は二酸化塩素またはその供給源をアルカリ性条件下で含有し、他方は酸を含有し;これらを混合することにより、二酸化塩素が遊離される酸性組成物が得られるところの、請求項7記載の濃縮組成物。
【請求項9】
第1および第2前駆体組成物を混合することにより形成される濃縮組成物であって、
第1前駆体組成物が少なくとも1種の酸を含み;
第2前駆体組成物が安定化された二酸化塩素の水溶液を含む、請求項7または8記載の濃縮組成物。
【請求項10】
請求項9に記載の第1および第2前駆体組成物の別々の容器を含む清浄化キット。
【請求項11】
請求項1ないし6のいずれか一項に記載の清浄化組成物を調製する方法であって:
請求項9に記載の第1前駆体組成物と請求項9に記載の第2前駆体組成物とを混合させて、請求項7または8に記載の濃縮組成物を形成する工程と;滞留時間を与える工程と;滞留時間が終了したら濃縮組成物を希釈して、請求項1から6のいずれかに記載の清浄化組成物を形成する工程とを含む、方法。
【請求項12】
病原体を死滅または無力化するための、請求項1ないし6のいずれかに記載の清浄化組成物の使用。
【請求項13】
生物膜を破壊または分解するための、請求項1ないし6のいずれかに記載の清浄化組成物の使用。
【請求項14】
病原体を死滅または無力化し、生物膜を破壊または分解するための、請求項1ないし6のいずれかに記載の清浄化組成物の使用。
【請求項15】
病原体を死滅または無力化し、および/または生物膜を破壊または分解するための、請求項9に記載の、少なくとも1種の界面活性剤および少なくとも1種の抗微生物剤を含有する第1前駆体化合物の使用。
【請求項16】
実施例を特に参照しながら本願明細書中に実質的に記載されている任意の態様の、清浄化組成物;濃縮組成物;濃縮組成物の個々の前駆体組成物;病原体および/または生物膜を撲滅する際のこのような組成物の使用;ならびに濃縮組成物および清浄化組成物を形成する方法。

【公表番号】特表2008−503637(P2008−503637A)
【公表日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−517441(P2007−517441)
【出願日】平成17年6月20日(2005.6.20)
【国際出願番号】PCT/GB2005/002430
【国際公開番号】WO2006/000756
【国際公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【出願人】(506426144)エビオックス・リミテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】EBIOX LIMITED
【Fターム(参考)】