説明

測定リポートのシグナリング及びマッピング

本発明は、送信機へ測定を報告するために受信機が使用すべき測定リポート形式を設定するための方法を記述し、上記測定は、制御チャネル上でリポート信号の中で送信機へ報告される。前記方法は、受信機が測定を報告するために使用すべき第1の測定リポート形式と少なくとも一つの第2の測定リポート形式を選択し、制御チャネル上で送信機へ受信機によって送信されるリポート信号中での第1の測定リポート形式と少なくとも一つの第2の測定リポート形式の発生を定義する測定リポーティング・パターンを生成し、第1の測定リポート形式、少なくとも一つの第2の測定リポート形式、及び生成された測定リポーティング・パターンを受信機へ通知することを含んでいる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アップリンク測定リポートの異なる各バージョンを指示し、識別することに関係する。受信側がどの形式の測定リポートが送信されてきたのかわかるように、上記リポートを判別するための方法が提示される。本発明は送信機と受信機間の通信の分野に適用可能である。本発明は、受信機がフィードバック情報を送信機へ送信し、上記フィードバックは受信機側で生じている通信チャネル状態に関する種々の情報を含み、送信機が異なる内容をもつ数個の上記リポートの各々を判別する必要があるような通信システムに特に関係する。
【背景技術】
【0002】
WCDMA無線アクセス技術に基づいた第3世代移動通信システム(3G)は、世界中で広範な規模で展開されつつある。この技術を強化し、発展させる最初の段階は、高速ダウンリンク・パケット・アクセス(HSDPA)と、高速アップリンク・パケット・アクセス(HSUPA)とも呼ばれる機能強化されたアップリンクの導入を伴い、それにより非常に競争力の高い無線アクセス技術が生まれた。
【0003】
しかし、ユーザ及び事業者の要望と期待は進展し続けることを知り、3Gの長期の競争力を確実なものにするために、3GPPは3G標準の次の主要な段階または発展を検討し始めた。3GPPは「進化UTRA及びUTRAN」(E−UTRA及びE−UTRAN)という研究項目に着手した。この研究は、サービス提供を向上させ、ユーザと事業者のコストを減少させるために、性能の大きな飛躍を達成する手段を探ろうとするものである。
【0004】
インターネット・プロトコル(IP)の使用への集中が強まり、すべての将来のサービスはIP上で実行されるようになるであろうと一般に想定される。したがって、発展の焦点は、パケット交換(PS)分野の強化にある。
【0005】
上記発展の主な目的は、すでに言及したとおり、サービス提供をさらに向上させ、ユーザと通信事業者のコストを減少させることである。
【0006】
さらに詳しく、ロングタームエボリューションのための重要な性能及び能力目標をいくつか挙げると、次のものがある。
【0007】
− HSDPA及びHSUPAと比較して大幅に高速化したデータ伝送速度。ダウンリンク上で100Mbps以上、アップリンク上で50Mbps以上の目標最高データ伝送速度が想定されている。
− カバレッジの向上。広域のカバレッジでの高いデータ伝送速度。
− より上位層のプロトコル(例えば、TCP)の性能を向上させるためのユーザ・プレーンにおけるレイテンシーの大幅な減少、並びに制御プレーンの手順(例えば、セッション設定)に伴う遅延の減少。
− システム容量の増大化。現在の標準に比べて3倍の容量。
【0008】
ロングタームエボリューションのもう一つの重要な要件は、これらの技術へのスムーズな移行を可能にすることである。
【0009】
高ビットレートを提供する能力は、LTE(ロングタームエボリューション)にとってキーポイントとなる尺度である。多入力出力(MIMO)技術を使用した、単一の端末への多数の並列なデータ・ストリームの送信は、これを達成するための一つの重要な要素である。拡張した送信帯域幅と、それに加えて、柔軟なスペクトル割当ては、どの無線アクセス技術を利用すべきかを決定する際に考慮すべきほかの要素である。
【0010】
ダウンリンクにおいての適応的な多層の直交周波数分割多重(AML−OFDM)の選択は、全般的には多様な帯域幅での動作を容易にするだけでなく、個々には高データ伝送速度に対応する大きな帯域幅の利用を容易にする。1.25MHzから20MHzまでの範囲でスペクトル割当てを可変化することは、対応する数のAML−OFDMサブキャリアを割り当てることによってサポートされる。時分割複信と周波数分割複信の両方がAML−OFDMではサポートされるので、対をなすスペクトルでの動作と対をなさないスペクトルでの動作の両方が可能である。
【0011】
直交周波数領域での適応を含むOFDM
AML−OFDMに基づいたダウンリンクは、15kHz間隔の多数の個々のサブキャリアを基礎にした周波数構成をもつ。この周波数粒度(きめ細かさ)は、デュアルモードのUTRA/E−UTRA端末の実現を容易にする。高ビットレートを達成する能力は、システム中での遅延短縮に大きく依存し、このための前提条件は、サブフレーム期間を短くすることである。したがって、LTEのサブフレーム期間は、無線インタフェース上のレイテンシーを最小にするために1msほどの短さに設定される。オーバヘッドを小さく抑えながら、多様な遅延拡散と対応するセル・サイズに対処するために、OFDMのサイクリック・プレフィックス長は2つの異なる値をとることができる。より短い4.7msのサイクリック・プレフィックスは、たいていのユニキャストのシナリオにおける遅延拡散に対処するのに十分である。16.7msのより長いサイクリック・プレフィックスを使用すれば、時間分散量が大きくなる120km以上のセル半径の非常に大きなセルにも対処可能である。この場合には、サブフレーム当りのOFDMシンボル数を減らすことによってサイクリック・プレフィックス長を長くする。
【0012】
直交周波数分割多重(OFDM)の基本原理は、周波数帯域を多数の狭帯域チャネルに分割することである。したがって、OFDMは、全周波数帯域にわたるチャネルがマルチパス環境により周波数選択的である場合にも、比較的均一である並列なチャネル(サブキャリア)上でのデータ送信を可能にする。サブキャリアはそれぞれ異なるチャネル状態になるので、サブキャリアの容量は変動し、各サブキャリア上で異なったデータ伝送速度による送信を許容する。したがって、適応変調符号化(AMC)を用いたサブキャリア単位(周波数領域)のリンク適応(LA)は、各サブキャリア上で異なるデータ伝送速度の送信を行なうことによって無線効率を上げる。OFDMAは、複数のユーザがOFDMシンボル当りに異なるサブキャリア上で同時に送信することを可能にする。ある特定のサブキャリアにおいてすべてのユーザが強度なフェーディングを受ける可能性は非常に低いので、サブキャリアが、ユーザが対応するサブキャリア上でよいチャネル利得を得ていると感じるユーザに割り当てられることが保証され得る。
【0013】
OFDMAなどでは、異なるユーザ間に利用可能な周波数スペクトルを分配する無線アクセス方式を考慮する際に、2つの異なるリソース割当て方法が区別され得る。第1の割当てモード、すなわち「局所化モード」は、ある特定のUEが最高の無線チャネル状態になるようなサブキャリアを割り当てることによって、周波数スケジューリング利得の最大限の有利性を得ようする。このスケジューリング・モードは関連したシグナリング(リソース割当てシグナリング、アップリンクでの測定リポーティング)を必要とするため、このモードは、非リアルタイムの高データ伝送速度向けのサービスに最も適すると言える。局所化リソース割当てモードでは、ユーザはサブキャリアの連続したブロックを割り当てられる。
【0014】
第2の周波数割当てモード、すなわち、「分散化モード」は、時間と周波数のグリッド上に分散されるリソースを割り当てることによって、送信ロバスト性を得るために周波数ダイバーシチ効果を頼みにする。局所化モードとの根本的な違いは、このリソース割当てアルゴリズムは、受信機側の受信品質に関するある程度の認識に基づいて物理的リソースを割り当てようとはせずに、特定のUEへ割り当てるリソースをほぼランダムに選択しようとすることである。この分散化リソース割当て方法は、「局所化モード」に比較して必要とされる関連したシグナリングが少ない(迅速な測定リポーティングや迅速な割当てシグナリングを必要としない)ので、リアルタイムのサービングに最も適すると思われる。
【0015】
OFDMAに基づいた無線アクセス方式で用いられる上記の2つの異なるリソース割当て方法を図1に示す。図1の局所化送信モードを図示する左側の部分を見るとわかるように、局所化モードは、全利用可能スペクトルの一部を占有する連続したスペクトルを有する送信信号によって特徴づけられる。送信信号の異なるシンボル伝送速度(異なるデータ伝送速度に対応する)は、局所化信号の異なる帯域幅(時間/周波数ビン)に相当する。一方、図の右側の部分を見るとわかるように、分散化モードは、ほぼ全システム帯域幅(時間/周波数ビン)にわたり分散される非連続的なスペクトルを有する送信信号によって特徴づけられる。
【0016】
測定リポーティング
アップリンク測定リポーティングの一般的な例として、本節ではチャネル品質リポーティングを説明する。すでに上述したように、ダウンリンクにおけるリソースをセル内の異なる各ユーザに割り当てるときに、スケジューラは、サブキャリアごとにユーザ側で生じているチャネル状態の情報を考慮に入れる。ユーザによってシグナリングされた制御情報であるチャネル品質情報(CQI)は、スケジューラがマルチユーザ・ダイバーシチを利用できるようにし、それによってスペクトル効率を増加させる。
【0017】
CQIは、チャネル・リソースの品質を報告するために、マルチユーザ通信システムにおいて使用される。ネットワーク側のMAC層においてマルチユーザ・スケジューラ・アルゴリズムを補助するということのほかに、この情報は、チャネル・リソースを異なる各ユーザに割り当てるために、または割り当てられたチャネル・リソースをその最大ポテンシャルまで利用するように、使用された変調方式、符号化率、または送信電力などのリンク・パラメータを適応させるために使用され得る。
【0018】
チャネル・リソースは、例えば、OFDMを採用したマルチキャリア通信システムを想定した図2に示すように、「リソース・ブロック」として定義できる。このリソース・ブロックの「品質」に関する情報を得るために、チャネル品質の測定が受信側で行なわれなければならない。このための例示的なソリューションは、送信側によって提供された参照シンボルを使用して、信号対ノイズ+干渉比(SINR)の測定を行なうことである。しかし、品質リポートは、これに限定されず、ブロック・エラー率(BLER)などの他の形式の測定またはデコーダの複雑性やRF改善のようなUEの性能をも含むこともできる。様々なCQIリポーティング形式を生み出す、様々なCQI圧縮フォーマットの例が、非特許文献1に記載されている。CQIリポーティングのためのネットワーク(eNodeB:拡張型ノードB)とUEとの間のシグナリング・フローが、図3に示される。
【0019】
上記のとおり、最小単位を割り当てるまたは適応することができると仮定すると、理想的なケースでは、すべてのユーザに対するすべてのリソース・ブロックについてのCQIが常に利用可能であるべきである。けれども、フィードバック・チャネルの制約された容量のために、これは十中八九、実現不可能である。CQI用に使用できるフィードバック・チャネル・リソースは限られているので、これらのリソースをすべての報告元UE間で共有しなければならない。
【0020】
したがって、例えば、あるユーザに対するリソース・ブロックの一部だけについてのCQI情報を送信するように、縮小技法が必要とされる。一つの可能性は、最も強いリソース・ブロックだけを報告することである。さらに、OFDMに関連した上述の節で説明したような異なる送信技法もまた、CQIリポートの異なる形式を必要とする。すでに上述したとおり、図1は分散化モードと局所化モードのダウンリンク送信を図示する。これらの両方の送信方法は、異なるCQIリポートを必要とする。局所化モードは特定のUEへの送信に使用される帯域幅の分割部分に限定された品質リポートを必要とする一方、分散化モードは全体の帯域幅についての情報(前述したリソース制約のため、例えば、SINRの平均の全体的な値に恐らく縮小されるであろう)を必要とする。
【0021】
発生するチャネル状態の可変性に応じて、ネットワークはUEごとにCQIリポーティングの周期を異ならせる設定をする決定ができる。ゆっくりと変化するチャネルの場合には、リポーティング頻度を少なくすることにより、物理的アップリンク制御チャネル(PUCCH)上のアップリンク・リソースを節約する。間隔は、通常、2ms〜160msの範囲であり、上述のとおり、スケジューリングを決定できるために、チャネル状態の報告をどのくらいの頻度で受ける必要があるかに依存する。情報が報告される頻度が少なすぎる、または多すぎるとネットワークが判断した場合、対応するUEに対して新しいリポーティング周期を再設定する。つまり、PUCCHパラメータが、CQIを報告している各UEごとに個別にネットワークによって設定される。
【0022】
例えば、CQIの測定値を報告しているUEが、割り当てられた同一のリソースの中で、単一の形式のリポートを報告するだけでなく、いろいろな形式のリポートを提供する場合には、ネットワークは、分散化モードから局所化モードのダウンリンク送信へまたはその逆へ切り替える決定を行なえることが前提になるであろう。しかし、このような決定をするためには、ネットワークは両方のモードについての測定情報を必要とする。したがって、各測定リポートが含む内容がどちらの形式であるかをネットワークが確実に識別できるようにする方法が必要である。フィードバック・チャネルのリソース制約のために、測定リポートはできるだけ冗長性がないように保たれるので、ネットワークが測定リポート形式を盲目的にブラインド検出することは困難である。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0023】
【非特許文献1】3GPP TSG-RAN WG1 Meeting #46bis, TDoc R1-062808, 09 - 13 October 2006, Seoul, Korea
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0024】
本発明の目的は、各測定リポートの測定リポート形式を送信機が確実に識別できるように、受信機が送信機からチャネル・リソースを受信するチャネルの品質を報告するために、受信機が使用すべき測定リポート形式を設定するための方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0025】
本発明の主要な概念は、各々異なる測定リポーティング形式の測定リポートを個々のUEが送信できるようにするために、ネットワーク側でフィードバック・チャネル上の測定リポーティング用のリソースを各UEに割り当て、これらのリソースは各測定リポートに割り振られ、それによりネットワークに属する受信側が、受信した測定リポート形式がどの形式であるかを正確に把握するようにする方法を提供することである。
【0026】
本発明のある実施形態は、送信機に測定を報告するために受信機が使用すべき測定リポート形式を設定するための方法を提供し、上記測定は制御チャネル上でリポート信号の中で送信機へ報告され、前記方法は、測定を報告するために受信機が使用すべき第1の測定リポート形式と少なくとも一つの第2の測定リポート形式を選択すること、上記制御チャネル上で送信機へ受信機によって送信されるリポート信号中での上記第1の測定リポート形式と上記少なくとも一つの第2の測定リポート形式の発生を定義する測定リポーティング・パターンを生成すること、及び上記第1の測定リポート形式、上記少なくとも一つの第2の測定リポート形式、及び生成された測定リポーティング・パターンを受信機へ通知することを含んでいる。
【0027】
本発明の別の実施形態は、送信機に測定を報告するために受信機が使用すべき測定リポート形式を設定するための方法を提供し、上記測定は制御チャネル上でリポート信号の中で送信機へ報告され、前記方法は、測定を報告するために受信機が使用すべき第1の測定リポート形式と少なくとも一つの第2の測定リポート形式を選択すること、リポート信号中での上記第1の測定リポート形式の発生を定義する第1の測定リポーティング・プロセスを設定すること、リポート信号中での上記少なくとも一つの第2の測定リポート形式の発生を定義する少なくとも一つの第2の測定リポーティング・プロセスを設定すること、及び上記第1の測定リポート形式、上記少なくとも一つの第2の測定リポート形式、設定された第1の測定リポーティング・プロセス、及び少なくとも一つの第2の測定リポーティング・プロセスを受信機へ通知することを含んでいる。
【0028】
本発明の別の実施形態は、送信機に測定を報告するための方法を提供し、上記測定は制御チャネル上でリポート信号の中で送信機へ報告され、前記方法は、測定を報告するために使用すべき第1の測定リポート形式と少なくとも一つの第2の測定リポート形式についての、及びリポート信号中での上記第1の測定リポート形式と上記少なくとも一つの第2の測定リポート形式の発生を定義する測定リポーティング・パターンについての通知を送信機から受信すること、上記第1の測定リポート形式に対応した第1の測定情報と上記少なくとも一つの第2の測定リポート形式に対応した少なくとも一つの第2の測定情報を決定すること、決定された第1の測定情報と少なくとも一つの第2の測定情報を通知された測定リポーティング・パターンに従って多重化し、それにより多重化信号を得ること、及びこの多重化信号を送信機へ送信することを含んでいる。
【0029】
本発明の別の実施形態は、送信機に測定を報告するための方法を提供し、上記測定は制御チャネル上でリポート信号の中で送信機へ報告され、前記方法は、測定を報告するために使用すべき第1の測定リポート形式と少なくとも一つの第2の測定リポート形式についての、及びリポート信号中での上記第1の測定リポート形式の発生を定義する第1の測定リポーティング・プロセス並びにリポート信号中での上記少なくとも一つの第2の測定リポート形式の発生を定義する少なくとも一つの第2の測定リポーティング・プロセスについての通知を送信機から受信すること、上記第1の測定リポート形式に対応した第1の測定情報と上記少なくとも一つの第2の測定リポート形式に対応した少なくとも一つの第2の測定情報を決定すること、決定された第1の測定情報と少なくとも一つの第2の測定情報を通知された第1の測定リポーティング・プロセスと少なくとも一つの第2の測定リポーティング・プロセスに従ってそれぞれ多重化し、それにより多重化信号を得ること、及びこの多重化信号を送信機へ送信することを含んでいる。
【0030】
本発明の別の実施形態は、測定に関するリポート信号を制御チャネル上で受信機から受信するための受信手段、測定を報告するために受信機が使用すべき第1の測定リポート形式と少なくとも一つの第2の測定リポート形式を選択するための選択手段、制御チャネル上で送信機へ受信機によって送信されるリポート信号中での上記第1の測定リポート形式と上記少なくとも一つの第2の測定リポート形式の発生を定義する測定リポーティング・パターンを生成するための生成手段、及び上記第1の測定リポート形式、上記少なくとも一つの第2の測定リポート形式、及び生成された測定リポーティング・パターンを受信機へ通知するための通知手段を具備する送信機を提供する。
【0031】
本発明の別の実施形態は、測定に関するリポート信号を制御チャネル上で受信機から受信するための受信手段、測定を報告するために受信機が使用すべき第1の測定リポート形式と少なくとも一つの第2の測定リポート形式を選択するための選択手段、リポート信号中での上記第1の測定リポート形式の発生を定義する第1の測定リポーティング・プロセスと、リポート信号中での上記少なくとも一つの第2の測定リポート形式の発生を定義する少なくとも一つの第2の測定リポーティング・プロセスを設定するための設定手段、及び上記第1の測定リポート形式、上記少なくとも一つの第2の測定リポート形式、設定された第1の測定リポーティング・プロセス、及び前記少なくとも一つの第2の測定リポーティング・プロセスを受信機へ通知するための通知手段を具備する送信機を提供する。
【0032】
本発明の別の実施形態は、測定に関するリポート信号を制御チャネル上で送信機へ送信するための送信手段、測定を報告するために使用すべき第1の測定リポート形式と少なくとも一つの第2の測定リポート形式についての、及びリポート信号中での上記第1の測定リポート形式と上記少なくとも一つの第2の測定リポート形式の発生を定義する測定リポーティング・パターンについての通知を送信機から受信するための受信手段、上記第1の測定リポート形式に対応した第1の測定情報と上記少なくとも一つの第2の測定リポート形式に対応した少なくとも一つの第2の測定情報を決定するための決定手段、及び決定された第1の測定情報と少なくとも一つの第2の測定情報を通知された測定リポーティング・パターンに従って多重化し、それにより多重化信号を得るための多重化手段を具備する受信機を提供し、上記受信機は、この多重化信号を送信機へ送信するようにさらに適合される。
【0033】
本発明の別の実施形態は、測定に関するリポート信号を制御チャネル上で送信機へ送信するための送信手段、測定を報告するために使用すべき第1の測定リポート形式と少なくとも一つの第2の測定リポート形式についての、及びリポート信号中での上記第1の測定リポート形式の発生を定義する第1の測定リポーティング・プロセス並びにリポート信号中での上記少なくとも一つの第2の測定リポート形式の発生を定義する少なくとも一つの第2の測定リポーティング・プロセスについての通知を送信機から受信するための受信手段、上記第1の測定リポート形式に対応した第1の測定情報と上記少なくとも一つの第2の測定リポート形式に対応した少なくとも一つの第2の測定情報を決定するための決定手段、及び決定された第1の測定情報と少なくとも一つの第2の測定情報を通知された第1の測定リポーティング・プロセスと少なくとも一つの第2の測定リポーティング・プロセスに従ってそれぞれ多重化し、それにより多重化信号を得るための多重化手段を具備する受信機を提供し、上記受信機は、この多重化信号を送信機へ送信するようにさらに適合される。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】データ送信用リソース・ブロックの局所化(左側)と分散化(右側)リソース割当てを示す図である。
【図2】使用される用語とシンボルを可視的に表現した図である。
【図3】チャネル品質リポーティングの具体的な例として、eNodeBとUEとの間の測定リポーティングのための信号フロー図である。
【図4】測定リポーティング・パターンの例として、a)2個の測定リポート形式と、b)3個以上の測定リポート形式を示す図である。
【図5】異なる各測定リポートを判別するための測定リポーティング・パターンを使用した測定リポートの多重化を示す図である。
【図6】異なる各測定リポーティング・プロセスを設定することによる測定リポートの多重化を示す図である。
【図7】測定リポートの符号多重化を示す図である。
【図8】測定リポーティング設定/再設定メッセージに必要な情報要素を示す。
【図9】測定リポーティング・プロセス・メッセージに必要な情報要素を示す。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下に、添付の図及び図面を参照して、本発明をさらに詳細に説明する。同様または同等の詳細には同じ参照番号を付けてある。
【0036】
本発明は、例えば、受信機が送信機からチャネル・リソースを受信するチャネルの品質を報告するために、受信機が使用すべき測定リポート形式を設定するための方法を記述する。上記測定は、制御チャネル上でリポート信号の中で受信機によって送信機へ報告される。受信機は、制御チャネル上で送信機へ送信される、第1の測定リポート形式と少なくとも一つの第2の測定リポート形式を送信できる。
【0037】
本発明のある実施形態によれば、ネットワーク側の送信機において確実に判別できる各種の測定リポート形式を受信機が送信できるようにするために、ネットワークは、従来技術の節で示したようなリポーティング間隔を設定するのみでなく、さらに、各リポーティング発生時にどの測定リポート形式が受信機によって送信されるのかを明確に設定する。
【0038】
これは、個々の測定リポーティング発生と各測定リポート形式を対応づけるマッピング情報を含む測定リポーティング・パターンを使用して設定を拡張することによって行なうことができる。n個の測定リポートの場合には、上記マッピング情報は、各測定リポートごとに、これらのリポートの各々の形式を示す。
【0039】
図4は、受信機が送信できる測定リポート形式の数による、測定リポーティング・パターンの2つの例を示す。図4a)に示した第1の測定リポーティング・パターンは、2つの異なる測定リポート形式を報告するための8個の連続するリポーティング・イベントを設定する。先頭の測定リポートは形式1であり、後続の7個の測定リポートは形式0である。このようなリポーティング方式を符号化するには、ビット・パターンが十分である。したがって、図4a)は、受信機によって送信されるべき測定リポート信号中で2つの測定リポート形式の発生を定義するビット・パターンを示す。
【0040】
しかし、使用されるべきリポーティング形式が3個以上ある場合には、各測定リポート形式に対して2ビット以上を使用することによって、これらを判別可能にしなければならない。したがって、図4b)は、測定リポート形式に対応する10進値を使用した測定リポーティング・パターンを示す。この例では、形式2という追加の測定リポート形式が定義される。
【0041】
本発明のある実施形態によると、リポーティング・イベントと測定リポート形式のマッピングは、見込まれる各測定リポート形式が一意の所定の測定リポート形式番号に割り当てられる形をとる。これによれば、測定リポーティング・パターンを受信したときに、受信機はどの測定リポート形式を使用すべきかを予め知ることができる。
【0042】
図4a)に示した測定リポーティング・パターンを設定された受信機は、図5に示す測定リポート信号を送信する。従来技術のシステムと同様に、2つの測定リポーティング・イベント間には一つの周期が存在し、ここでは、先頭の測定リポートが横線で表現される形式1であり、後続の7個の測定リポートが縦線で表現される形式0である。8個の測定リポート後に同パターンは繰り返される。これにより、2個の測定リポート形式の多重化がなされる。
【0043】
上記の手順は、(例えば、ネットワーク側からのRRCまたはMACのいずれかによる明確な制御メッセージによって)測定リポーティングが停止されるまで、または送信機、例えば、ネットワークのeNodeBによって、受信機が新しい測定リポーティング・パターンを再設定されるまで継続する。
【0044】
一つのUEのすべての測定リポートは、使用されるリポーティング形式、リポーティング周期、リポーティング・パターン及び選択的にリポーティング期間―測定リポーティングを明確に停止するためには、最後の情報要素(IE)はメッセージを節減する―を含む単一の制御メッセージにおいて上記のとおり設定され得る。チャネル品質リポートに必要なIEsは、測定リポーティング・メッセージのために見込まれるすべてのIEsを含まないが、本発明に関係したIEsだけを含む表を示す図8に例示的に記載される。
【0045】
本発明による方法をさらに改良した本発明の別の実施形態を、図6に関連してこれから説明する。前述の実施形態では、追加の測定リポート形式の導入または既存の測定リポート形式のUEからの削除は、この特定のUEに新しい測定リポーティング・パターンを設定することが必要になる。したがって、これは、アップリンク測定リポーティングの再設定時には完全な測定リポーティング・パターンを組み込むことを必要とする。本発明の本実施形態によれば、測定リポーティング・パターンの使用の代わりに、測定リポーティング・プロセスが定義される。
【0046】
測定リポーティング・プロセスを設定するネットワークからの制御メッセージは、測定プロセスID、測定リポート形式、測定リポーティング周期及び選択的なリポーティング期間を含む。測定リポーティング・プロセス・メッセージは、一つの測定リポーティング・プロセスのみを設定する。このメッセージのためのIEsが、チャネル品質リポーティングを具体的な例にとり図9に示される。その中でCQIフィードバック・サイクルと指定されたパラメータは、 測定リポーティング周期を意味する。
【0047】
上述した設定では、前述の実施形態に関連して説明したとおり、図5に示したように、同一の測定リポーティング動作が発生する。本実施形態による測定リポーティング手順は、図6に示されるが、2つの測定リポーティング・プロセスが設定される。縦線で表現される第1の測定リポーティング・プロセスは10msのリポーティング周期をもち、横線で表現される第2の測定リポーティング・プロセスは80msのリポーティング周期をもつ。
【0048】
2つ以上の測定リポーティング・プロセスが同じリポーティング発生にスケジュールされるケースが起きた場合には、最大のリポーティング周期をもつ測定リポーティング・プロセスが最高の優先度を有し、それより短いリポーティング周期で処理するその他のすべての測定リポーティング・プロセスに優先する。図6の例では、したがって、第2のリポーティング・プロセスが第1のリポーティング・プロセスに優先する。その結果、図5に表現したものと同じになる多重化された測定リポーティング方式が生成される。
【0049】
発明のこの実施形態は、一つのUEに対してリポーティングの再設定をする際に、新しい測定プロセスまたは中断される測定プロセスだけを追加または削除の対象とすればよく、既存の測定プロセスや継続する測定プロセスは再設定メッセージに含める必要はないという利点をもたらす。一般に、こうすれば、前述した実施形態に比較して再設定メッセージのサイズがより小さくなる。
【0050】
2つ以上の測定設定プロセスを同時に設定または再設定するケースでは、これらの設定メッセージを一つのRRCメッセージに合成し、それにより送信される必要があるメッセージの量を減少させる点でこの実施形態はさらに最適である。
【0051】
本発明による方法をさらに改良した本発明のさらに別の実施形態を、図7に関連してこれから説明する。この実施形態では、図6に示した前述の実施形態からの2つの測定リポート、すなわち、10msのリポーティング周期をもつ第1のリポーティング・プロセスと80msのリポーティング周期をもつ第2のリポーティング・プロセスが、ここでは符号領域において多重化される。
【0052】
各測定リポーティング・プロセスは、特定の符号、例えば、巡回符号の特定の循環シフトに割り当てられ、各リポートはこの特定の符号で符号化される。2つ以上の測定リポートが同じリポーティング発生時点に発生する場合、それらは同時に送信され、その結果、図7に示したような、同じリポーティング発生時点では第1と第2の測定リポートが符号多重化される測定リポート信号が生成される。
【0053】
この実施形態の設定は、前述の実施形態と同様であるが、各測定リポーティング・プロセスは一意の符号を割り当てられる必要があるという点が異なる。この実施形態の利点は、2つ以上の測定リポーティング・プロセスを送信しても、測定リポーティングに割り当てられた時間周波数/リソースに影響を及ぼさないことである。
【0054】
本発明の別の実施形態は、ハードウェア及びソフトウェアを使用した、上述した様々な実施形態の実現に関係する。本発明の多様な実施形態は、コンピューティング・デバイス(プロセッサ)を使用して実現または実施され得ることが認識される。コンピューティング・デバイスまたはプロセッサは、例えば、汎用プロセッサ、デジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)またはその他のプログラム可能な論理デバイス等であり得る。本発明の多様な実施形態は、上記のデバイスの組合せによって実施または実現されてもよい。
【0055】
さらに、本発明の多様な実施形態は、プロセッサで実行されるまたは直接ハードウェアに組み込むソフトウェア・モジュールを用いても実現可能である。また、ソフトウェア・モジュールとハードウェア実装の組合せも可能である。ソフトウェア・モジュールは、コンピュータで読取り可能などんな種類の記憶媒体−例えば、RAM、EPROM、EEPROM、フラッシュ・メモリ、レジスタ、ハード・ディスク、CD−ROM、DVD等−に記憶されてもよい。
【0056】
以上の文面において、本発明の様々な実施形態とその変形を説明した。具体的な実施形態の形で示した本発明へのいろいろな変形及び/または修正が、広義に説明された本発明の精神または範囲を逸脱しない限りにおいてなされ得ることは当業者によって理解されるであろう。
【0057】
上記の実施形態の大部分は3GPPベースの通信システムに関連して概説されており、以上の節で使用された用語は3GPPの用語に主に関係することにさらに留意すべきである。しかし、3GPPベースのアーキテクチャにかかわる多様な実施形態の用語と説明は、本発明の原理と概念を上記のシステムに限定するように意図されてはいない。
【0058】
また、前述の背景技術の節で述べた詳細な説明は、本文書に説明した主に3GPPの特徴を生かした例示的な実施形態をよりよく理解してもらうためのものであり、移動通信ネットワークにおけるプロセス及び機能のここで述べた特定の実現に本発明を限定するものと理解すべきではない。しかしながら、本文書で提案された改良は、背景技術の節で説明したアーキテクチャに容易に適用可能である。さらに、本発明の概念は、3GPPによって現在検討中のLTE RANに容易に使用することもできる。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
送信機に測定を報告するために受信機が使用すべき測定リポート形式を設定するための方法であり、前記測定は制御チャネル上でリポート信号の中で前記送信機へ報告され、前記方法は前記送信機によって実行される下記の、
前記測定を報告するために前記受信機が使用すべき第1の測定リポート形式と少なくとも一つの第2の測定リポート形式を選択するステップと、
前記制御チャネル上で前記送信機へ前記受信機によって送信される前記リポート信号中での前記第1の測定リポート形式と前記少なくとも一つの第2の測定リポート形式の発生を定義する測定リポーティング・パターンを生成するステップと、
前記第1の測定リポート形式、前記少なくとも一つの第2の測定リポート形式、及び前記生成された測定リポーティング・パターンを前記受信機へ通知するステップと、
を有する方法。
【請求項2】
前記リポート信号の中で送信される測定リポートの発生の頻度を定義するリポーティング頻度を受信機へ通知することをさらに含んでいる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
測定情報を含んでいる多重化信号を受信機から受信することと、
前記測定リポーティング・パターンに従って上記多重化信号を分離することをさらに含んでいる、請求項1または請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記受信した測定情報の中で、前記第1の測定リポート形式に対応した第1の測定情報と前記少なくとも一つの第2の測定リポート形式に対応した少なくとも一つの第2の測定情報とを前記測定リポーティング・パターンに基づいて判別することと、
前記判別結果に基づいてデータ送信特性を修正することをさらに含んでいる、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記データ送信特性は、データ伝送速度、変調方式、MIMOモード、及び無線リソース割当てのうちの少なくとも一つを含んでいる、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記測定リポーティング・パターンは、前記リポート信号の中での発生時点と各測定リポート形式とを対応づけたマッピング情報含んでいる、請求項1から請求項5のうちのいずれか一つに記載の方法。
【請求項7】
一つの測定リポート形式は、一つの予め決められた測定リポート形式番号に関連づけられる、請求項1から請求項6のうちのいずれか一つに記載の方法。
【請求項8】
一つの第2の測定リポート形式が選択され、前記生成された測定リポーティング・パターンはビット・パターンであり、前記ビット・パターンの上位ビットが前記第1の測定リポート形式と前記第2の測定リポート形式の一方に関連づけられ、前記ビット・パターンの下位ビットが前記第1の測定リポート形式と前記第2の測定リポート形式の他方に関連づけられる、請求項1から請求項7のうちのいずれか一つに記載の方法。
【請求項9】
測定情報を含んでいる信号を受信機から受信することと、
前記受信した測定情報の中で、前記第1の測定リポート形式に対応した第1の測定情報と前記第2の測定リポート形式に対応した第2の測定情報とを前記ビット・パターンに基づいて判別することとをさらに含んでいる、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記測定リポート形式は、前記受信機が前記送信機からチャネル・リソースを受信するチャネルの品質を報告するために、前記受信機が使用すべきチャネル品質リポート形式であり、前記チャネルの前記品質は、前記制御チャネル上で前記リポート信号の中で前記送信機へ送信される、請求項1から請求項9のうちのいずれか一つに記載の方法。
【請求項11】
送信機に測定を報告するために受信機が使用すべき測定リポート形式を設定するための方法であり、前記測定は制御チャネル上でリポート信号の中で前記送信機へ報告され、前記方法は前記送信機によって実行される下記の、
前記測定を報告するために前記受信機が使用すべき第1の測定リポート形式と少なくとも一つの第2の測定リポート形式を選択するステップと、
前記リポート信号中での前記第1の測定リポート形式の発生を定義する第1の測定リポーティング・プロセスを設定するステップと、
前記リポート信号中での前記少なくとも一つの第2の測定リポート形式の発生を定義する少なくとも一つの第2の測定リポーティング・プロセスを設定するステップと、
前記第1の測定リポート形式、前記少なくとも一つの第2の測定リポート形式、前記設定された第1の測定リポーティング・プロセス、及び前記少なくとも一つの第2の測定リポーティング・プロセスを前記受信機へ通知するステップと、
を有する方法。
【請求項12】
前記第1の測定リポーティング・プロセスについての、前記第1の測定リポーティング・プロセス中での前記第1の測定リポート形式の発生の頻度を定義する第1のリポーティング頻度と、前記少なくとも一つの第2の測定リポート・プロセスについての、前記少なくとも一つの第2の測定リポート・プロセス中での前記少なくとも一つの第2の測定リポート形式の発生の頻度を定義する少なくとも一つの第2のリポーティング頻度を前記受信機へ通知することをさらに含んでいる、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第1の測定リポーティング・プロセスと前記少なくとも一つの第2の測定リポーティング・プロセスの各々に個別の符号を割り当てることと、各個別の符号を受信機へ通知することをさらに含んでいる、請求項11または請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記測定リポート形式は、前記受信機が前記送信機からチャネル・リソースを受信するチャネルの品質を報告するために、前記受信機が使用すべきチャネル品質リポート形式であり、前記チャネルの前記品質は、前記制御チャネル上で前記リポート信号の中で前記送信機へ送信される、請求項11から請求項13のうちのいずれか一つに記載の方法。
【請求項15】
送信機に測定を報告するための方法であり、前記測定は制御チャネル上でリポート信号の中で前記送信機へ報告され、前記方法は前記受信機によって実行される下記の、
前記測定を報告するために使用すべき第1の測定リポート形式と少なくとも一つの第2の測定リポート形式についての、及び前記リポート信号中での前記第1の測定リポート形式と前記少なくとも一つの第2の測定リポート形式の発生を定義する測定リポーティング・パターンについての通知を前記送信機から受信するステップと、
前記第1の測定リポート形式に対応した第1の測定情報と前記少なくとも一つの第2の測定リポート形式に対応した少なくとも一つの第2の測定情報を決定するステップと、
前記決定された第1の測定情報と前記少なくとも一つの第2の測定情報を前記通知された測定リポーティング・パターンに従って多重化し、それにより多重化信号を得るステップと、
前記多重化信号を前記送信機へ送信するステップと、
を有する方法。
【請求項16】
前記リポート信号中での前記測定リポートの発生の頻度を定義するリポーティング頻度を前記送信機から受信することをさらに含み、前記第1の測定情報と前記少なくとも一つの第2の測定情報が前記受信したリポーティング頻度で多重化される、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記測定リポート形式は、前記受信機が前記送信機からチャネル・リソースを受信するチャネルの品質を報告するために、前記受信機が使用するチャネル品質リポート形式であり、前記チャネルの前記品質は、前記制御チャネル上で前記リポート信号の中で前記送信機へ送信される、請求項15または請求項16に記載の方法。
【請求項18】
送信機に測定を報告するための方法であり、前記測定は制御チャネル上でリポート信号の中で前記送信機へ報告され、前記方法は前記受信機によって実行される下記の、
前記測定を報告するために使用すべき第1の測定リポート形式と少なくとも一つの第2の測定リポート形式についての、及び前記リポート信号中での前記第1の測定リポート形式の発生を定義する第1の測定リポーティング・プロセス並びに前記リポート信号中での前記少なくとも一つの第2の測定リポート形式の発生を定義する少なくとも一つの第2の測定リポーティング・プロセスについての通知を前記送信機から受信するステップと、
前記第1の測定リポート形式に対応した第1の測定情報と前記少なくとも一つの第2の測定リポート形式に対応した少なくとも一つの第2の測定情報を決定するステップと、
前記決定された第1の測定情報と前記少なくとも一つの第2の測定情報を前記通知された第1の測定リポーティング・プロセスと前記少なくとも一つの第2の測定リポーティング・プロセスに従ってそれぞれ多重化し、それにより多重化信号を得るステップと、
前記多重化信号を前記送信機へ送信するステップと、
を有する方法。
【請求項19】
前記第1の測定リポーティング・プロセスについての、前記第1の測定リポーティング・プロセス中での前記第1の測定リポート形式の発生の頻度を定義する第1のリポーティング頻度と、前記少なくとも一つの第2の測定リポート・プロセスについての、前記少なくとも一つの第2の測定リポート・プロセス中での前記少なくとも一つの第2の測定リポート形式の発生の頻度を定義する少なくとも一つの第2のリポーティング頻度を前記送信機から受信することをさらに含んでおり、前記第1の測定情報と前記少なくとも一つの第2の測定情報は、前記受信した最高のリポーティング頻度に合わせて多重化される、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記第1の測定リポート形式と前記少なくとも一つの第2の測定リポート形式の一つの発生が実質的に互いに一致する場合には、前記第1の測定リポーティング・プロセスと前記少なくとも一つの第2の測定リポーティング・プロセスのうち最低のリポーティング頻度をもつ一つが優先する、請求項18または請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記第1の測定リポーティング・プロセスと前記少なくとも一つの第2の測定リポーティング・プロセスの各々に割り当てられた個別の符号を前記送信機から受信することをさらに含んでおり、
前記決定された第1及び第2の測定情報は、前記割り当てられた個別の符号に従って符号多重化される、請求項18または請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記測定リポート形式は、前記受信機が前記送信機からチャネル・リソースを受信するチャネルの品質を報告するために、前記受信機が使用するチャネル品質リポート形式であり、前記チャネルの前記品質は、前記制御チャネル上で前記リポート信号の中で前記送信機へ送信される、請求項18から請求項21のうちのいずれか一つに記載の方法。
【請求項23】
測定に関するリポート信号を制御チャネル上で受信機から受信するための受信手段と、
前記測定を報告するために前記受信機が使用すべき第1の測定リポート形式と少なくとも一つの第2の測定リポート形式を選択するための選択手段と、
前記制御チャネル上で前記送信機へ前記受信機によって送信される前記リポート信号中での前記第1の測定リポート形式と前記少なくとも一つの第2の測定リポート形式の発生を定義する測定リポーティング・パターンを生成するための生成手段と、
前記第1の測定リポート形式、前記少なくとも一つの第2の測定リポート形式、及び前記生成された測定リポーティング・パターンを前記受信機へ通知するための通知手段と、
を具備する送信機。
【請求項24】
請求項2から請求項10のうちのいずれか一つに記載の前記方法の各ステップを実行するための手段をさらに具備する、請求項23に記載の送信機。
【請求項25】
測定に関するリポート信号を制御チャネル上で受信機から受信するための受信手段と、
前記測定を報告するために前記受信機が使用すべき第1の測定リポート形式と少なくとも一つの第2の測定リポート形式を選択するための選択手段と、
前記リポート信号中での前記第1の測定リポート形式の発生を定義する第1の測定リポーティング・プロセスと、前記リポート信号中での前記少なくとも一つの第2の測定リポート形式の発生を定義する少なくとも一つの第2の測定リポーティング・プロセスを設定するための設定手段と、
前記第1の測定リポート形式、前記少なくとも一つの第2の測定リポート形式、前記設定された第1の測定リポーティング・プロセス、及び前記少なくとも一つの第2の測定リポーティング・プロセスを前記受信機へ通知するための通知手段と、
を具備する送信機。
【請求項26】
請求項12から請求項14のうちのいずれか一つに記載の前記方法の各ステップを実行するための手段をさらに具備する、請求項25に記載の送信機。
【請求項27】
測定に関するリポート信号を制御チャネル上で送信機へ送信するための送信手段と、
前記測定を報告するために使用すべき第1の測定リポート形式と少なくとも一つの第2の測定リポート形式についての、及び前記リポート信号中での前記第1の測定リポート形式と前記少なくとも一つの第2の測定リポート形式の発生を定義する測定リポーティング・パターンについての通知を前記送信機から受信するための受信手段と、
前記第1の測定リポート形式に対応した第1の測定情報と前記少なくとも一つの第2の測定リポート形式に対応した少なくとも一つの第2の測定情報を決定するための決定手段と、
前記決定された第1の測定情報と前記少なくとも一つの第2の測定情報を前記通知された測定リポーティング・パターンに従って多重化し、それにより多重化信号を得るための多重化手段と、
を具備する受信機であり、
前記受信機は、前記多重化信号を前記送信機へ送信するようにさらに適合される受信機。
【請求項28】
請求項16または請求項17に記載の前記方法の各ステップを実行するように適合された手段をさらに具備する、請求項27に記載の受信機。
【請求項29】
測定に関するリポート信号を制御チャネル上で送信機へ送信するための送信手段と、
前記測定を報告するために使用すべき第1の測定リポート形式と少なくとも一つの第2の測定リポート形式についての、及び前記リポート信号中での前記第1の測定リポート形式の発生を定義する第1の測定リポーティング・プロセス並びに前記リポート信号中での前記少なくとも一つの第2の測定リポート形式の発生を定義する少なくとも一つの第2の測定リポーティング・プロセスについての通知を前記送信機から受信するための受信手段と、
前記第1の測定リポート形式に対応した第1の測定情報と前記少なくとも一つの第2の測定リポート形式に対応した少なくとも一つの第2の測定情報を決定するための決定手段と、
前記決定された第1の測定情報と前記少なくとも一つの第2の測定情報を前記通知された第1の測定リポーティング・プロセスと前記少なくとも一つの第2の測定リポーティング・プロセスに従ってそれぞれ多重化し、それにより多重化信号を得るための多重化手段と、
を具備する受信機であり、
前記受信機は、前記多重化信号を前記送信機へ送信するようにさらに適合される受信機。
【請求項30】
請求項19から請求項22のうちのいずれか一つに記載の前記方法の各ステップを実行するように適合された手段をさらに具備する、請求項29に記載の受信機。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2010−537459(P2010−537459A)
【公表日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−520431(P2010−520431)
【出願日】平成20年6月11日(2008.6.11)
【国際出願番号】PCT/EP2008/004684
【国際公開番号】WO2009/021572
【国際公開日】平成21年2月19日(2009.2.19)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】