説明

演奏教習装置、及び演奏教習処理のプログラム

【課題】先生の演奏に従って生徒が演奏することにより教習を行う際に、先生の負担が少なく、かつ指使いも指導教示できるい演奏教習装置を提供する。
【解決手段】鍵盤2を生徒用鍵域2Aと先生用鍵域2Bとに分割し、先生用鍵域2Bに含まれる鍵のうち、予め指定された複数の鍵のいずれかを押鍵すると、その押鍵タイミングでROM6に記億された楽曲を表わすキーナンバが順次読み出される。そしてこの読み出されたキーナンバに対応する、生徒用鍵域2Aに含まれる鍵が指示される。さらにこの予め指定された複数の鍵夫々は演奏に用いる指の種類に対応しており、これらの鍵からどの鍵を押鍵したかにより、指示形態を変えることにより、演奏に用いる指も指示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、演奏の教習に用いられる演奏教習装置及び演奏教習処理のプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、自動演奏される曲に合わせて指示される演奏操作子を使って演奏するという演奏教習よりも、演奏に熟練した先生から直接教わるのがよいことは知られている。これは先生から直接教わるほうが、演奏練習を行う者の技量等に応じてその演奏形態を自由に変更できるうえに、適切なアドバイスを与える等、より緻密な教習を行なえるからである。
しかしながらこの方法だと、先生用及び生徒用の演奏装置を夫々用意する必要があり、教室等の専用箇所においてのみ実用可能であって、一般家庭等で用いることは困難であった。
【0003】
そこで、ひとつの演奏装置に設けられた演奏操作子群を2つに分割し、分割された一方の演奏操作子群のいずれかを操作すれば、他方の演奏操作子群のうち、当該操作された演奏操作と所定の音高関係にある操作子を指示できる演奏教習装置が提案された(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3586754号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、いくら先生が傍についているからといって、いきなり演奏の初心者が、先生の演奏に合わせて演奏を行うことは不可能に近いことは明白である。従って、先生の方は生徒の演奏に注意しつつアドバイスを与えながら、生徒がある程度演奏できるようになるまで何度も同じ演奏を繰り返さねばならない。これはいかなる先生でもきわめて負担が大きいと感じる。
また、鍵盤楽器を演奏するような場合には、演奏をするには押鍵すべき鍵及び押鍵タイミングの他に、指使いもその大きな要件となる。
正しい指使いを習得することは非常に困難であるが、初心者のうちに正しい指使いに慣れさせることが重要であり、これを教習に盛り込めるようにすることが望ましかった。
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、先生の負担が少なく、かつ指使いも指導教示できる演奏教習装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の演奏教習装置は前記従来の課題に鑑み為されたものであり、音高順に配置された複数の操作子からなる演奏操作手段と、この演奏操作手段の少なくとも一方の領域に含まれる操作子夫々に対応して配置され、当該対応する操作子を指示する指示手段と、前記一方の領域に含まれる複数の操作子のいずれかを指定するための指定データが複数記億された記億手段と、前記演奏操作手段の他方の領域に含まれる操作子の中で予め指定された所定の操作子のいずれかが操作される度に、前記記億手段に記億された指定データを順次読み出す読出し手段と、当該操作された操作子が、前記予め指定された操作子であるか判別する判別手段と、この読出し手段により読み出された指定データにて指定される、前記一方の領域に含まれる操作子に対応して配置されているガイド手段を動作させることにより、当該対応する操作子を指示する指示制御手段と、この指示制御手段により動作されたガイド手段の動作態様を、前記判別手段にて判別された内容に基づいて変更するガイド制御手段と、とを有している。
【0007】
また本願発明の演奏教習処理のプログラムは、音高順に配置された複数の操作子からなる演奏操作手段と、この演奏操作手段の少なくとも一方の領域に含まれる操作子夫々に対応して配置され、当該対応する操作子を指示する指示手段と、前記一方の領域に含まれる複数の操作子のいずれかを指定するための指定データが複数記億された記億手段と、を有する演奏教習装置として用いられるコンピュータに、前記演奏操作手段の他方の領域に含まれる操作子の中で予め指定された所定の操作子のいずれかがが操作される度に、前記記億手段に記億された指定データを順次読み出す読出しステップと、当該操作された操作子が、前記予め指定された操作子であるか判別する判別ステップと、この読み出された指定データにて指定される、前記一方の領域に含まれる操作子に対応して配置されているガイド手段を動作させることにより、当該対応する操作子を指示する指示制御ステップと、この動作されたガイド手段の動作態様を、前記判別された内容に基づいて変更するガイド制御ステップと、を実行させる。
【発明の効果】
【0008】
先生の演奏操作タイミングに合わせて読み出される演奏データで指定される演奏操作子を使って生徒が演奏し、かつ先生は生徒の演奏の状況を見ながら演奏の難易度を変更したり、アドバイスを与えたりして教習を進めることができる。しかも、先生は演奏操作として生徒が演奏操作子を操作するタイミングを指示してやるだけなので、負担が少なく長時間の教習も行なうことが可能となる。
さらには、演奏に用いる指夫々に対応して演奏操作子を割り当て、先生は演奏に用いる指で対応する操作子を操作してやれば、その操作子に対応した態様でガイドがなされる。このため、先生が指定する指使いでの演奏操作のガイドが可能となり、より緻密な教習ができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の一実施の形態を適用した電子鍵盤楽器の外観平面図である。
【図2】同電子楽器のブロック構成図である。
【図3】図2のROM6の記億内容を表わす図である。
【図4】ゼネラルフローを示すフローチャートである。
【図5】SW処理の内容を示すフローチャートである。
【図6】鍵盤処理の内容を示すフローチャートである。
【図7】図6に続く鍵盤処理を示すフローチャートである。
【図8】ナビゲート処理内容を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施の形態を図に従って説明する。
この実施の形態は、本発明の演奏教習装置を電子鍵盤楽器に適用したものであり、この電子鍵盤楽器は、図1に示す外観構成からなる楽器本体1を有している。
【0011】
この楽器本体1には、演奏操作子群としての鍵盤2が設けられているとともに、通常モードと教習モードとを選択的に設定するためのモードSW等の各種機能スイッチ(図示せず)が設けられている。鍵盤2には、音高順に配置され“0”から所定値までのキーナンバに各々対応する複数の鍵が設けられており、各鍵は押鍵に伴ってオンとなる鍵スイッチを有している。
【0012】
また、鍵盤2は、前記教習モード時には、キーナンバ“0”から所定のキーナンバ“SP”までの生徒用鍵域2Aと、キーナンバ“SP”よりも高音域側である先生用鍵域2Bとにスプリットされる。生徒用鍵域2Aには、ナビゲータ3が設けられており、このナビゲータ3は、生徒用鍵域2Aの各鍵に対応して配置された複数のLEDで構成されている。なお、キーナンバ“0”からキーナンバ“SP”までの領域は、少なくとも2オクターブの音域を有している。
【0013】
図2は、本実施の形態を適用した電子鍵盤楽器の全体構成を示すブロック図である。このブロック図において、前記機能スイッチ等の操作情報は、パネルスイッチ部4からCPU5に取り込まれる。
【0014】
CPU5は、このパネルスイッチ部4及び前記鍵盤2からの入力情報とROM6に記憶されているプログラム等に基づいて動作し、RAM7をワークエリアとして使用しつつ、この電子鍵盤楽器において必要な全ての処理を実行する。すなわち、CPU5は、後述するフローに従って処理を実行することにより、ドライバ8及び音源9を制御する。
また、ROM6には、図3に示されるような演奏練習に用いられる楽曲を表わす複数のキーナンバが所定の順序で記億されている。このキーナンバは図1の生徒用鍵域2Aに含まれる鍵のいずれかを指定するものである。
【0015】
ドライバ8は、CPU5からの指示に従って、ナビゲータ3を構成するLEDを点滅駆動し、音源9はCPU5から与えられる音高データに従って楽音信号を生成する。この楽音信号は、図外のサウンドシステムに送出されて放音される。
また、ナビゲータ3を構成するLEDは、本実施形態においては、少なくとも5色発光可能に構成されている。
【0016】
次に、以上の構成にかかる本実施の形態の動作を図4以降に示したフローチャートに従って説明する。CPU5は、電源の投入に伴って図4に示すフローに従って動作を開始し、先ずイニシャライズ処理(SA1)を実行して、各種レジスタをクリアしあるいは所定の初期値をセットする。引き続き、後述するSW処理(SA2)、鍵盤処理(SA3)、ナビゲート処理(SA4)を実行するとともに、これら以外のその他の処理(SA5)を実行し、電源がオンとなっている間、SA2〜SA5のループを繰り返す。
【0017】
前記SW処理(SA2)は、図5に示すフローに従って行われ、前記パネルスイッチ部4からの入力情報に基づき、いずれかの機能スイッチが操作されたか否かを判別する(SB1)。そして、いずれかの機能スイッチが操作されたならば、それが前記モードSWであるか否かを識別し(SB2)、モードSWでない場合には、操作された機能スイッチに対応するその他SW処理(SB3)を実行する。
【0018】
また、モードSWが操作された場合には、この操作により教習モードが設定されたか否かを判別し(SB4)、教習モードが設定された場合にはナビゲートフラグNFをセットする(SB5)。しかし、教習モードが設定されずに通常モードが設定された場合には、ナビゲートフラグNFをリセットする(SB6)。したがって、ナビゲートフラグNFは“1”により教習モードが設定されていることを示し、“0”により通常モードが設定されていることを示す。
【0019】
また、前記鍵盤処理(SA3)は、図6及び図7に示すフローに従って行われ、先ずキーナンバレジスタKNに初期値“0”をセットする(SC1)。次に、鍵盤2からの操作情報に基づき、このKNの値に対応するキーナンバの鍵が、オン(押鍵)、オフ(離鍵)、及び変化なしのいずれの状態にあるかを判別する(SC2)。
そして、このKNの値に対応するキーナンバの鍵がオン状態にあるならば、引き続きナビゲートフラグNFがセットされているか否かを判別する(SC3)。この判別の結果、ナビゲートフラグNF=0であって、通常モードが設定されている場合には、SC4に進みKNに対応する音高データに基づいてノートオンイベントを作成する。そしてこのノートオンイベントは音源9に送出される(SC5)。これにより、音源9はこの音高データに従って楽音信号を生成し、押鍵された鍵のキーナンバに対応する音高の楽音が発生する。
【0020】
続いて図7に進み、キーナンバレジスタKNの値をインクリメントした後(SC6)、このキーナンバレジスタKNの値が所定の最大数(最高音高の鍵に対応するキーナンバの値)以上となったか否かを判別し(SC7)、KN>最大数となるまで、SC2からの処理を繰り返す。
【0021】
また、このSC2での判別の結果、KNの値に対応するキーナンバの鍵がオフ状態にあるならば、SC2から図7のSC8に進んでナビゲートフラグNFがセットされているか否かを判別する。この判別の結果、ナビゲートフラグNF=0であって、通常モードが設定されている場合には、SC9に進みKNに対応する音高データに基づいてノートオフイベントを作成する。そしてこのノートオンイベントは音源9に送出される(SC10)。これにより、音源9はKNに対応する音高の楽音信号の生成を停止し、KNに対応する音高の楽音が消音する。したがって、NF=0である通常モードにおいては、鍵盤2の全鍵域が操作された鍵に対応する音高の楽音を発音及び消音させる通常鍵として機能する。
【0022】
しかし、KNの値で指定される鍵が押鍵状態でSC3での判別の結果、NF=1であり教習モードが設定されている場合には、SC3からSC11に進んで、KNの値がSP(図1参照)よりも大であるか否かを判別する。この判別の結果、KN≦SPであれば、生徒用鍵域2Aでの押鍵であり、この生徒用鍵域2Aでの押鍵である場合には、前述と同様にKNに対応するノートオンイベントを作成して音源9に送出する(SC4、SC5)。
【0023】
また、KNの値で指定される鍵が離鍵状態でSC8での判別の結果、NF=1であり教習モードが設定されている場合には、SC8からSC12に進んで、KNの値がSPよりも大であるか否かを判別する。この判別の結果、KN≦SPであれば、生徒用鍵域2Aでの離鍵であり、この生徒用鍵域2Aでの離鍵である場合には、前述と同様にKNに対応するノートオンイベントを作成して音源9に送出する(SC9、SC10)。
したがって、NF=1である教習モードにおいては、前述の通常モードと同様に、生徒用鍵域2Aは操作された鍵に対応する音高の楽音を発音及び消音させる通常鍵として機能する。
【0024】
一方、SC11での判別の結果、KN>SPであり、教習モードの状態で先生用鍵域2Bで押鍵状態が発生している場合には、その押鍵が予め指定された複数の鍵のいずれかであるか判断する。本実施形態においては、予め指定された鍵は、キーナンバFKNを最低鍵として、FKN+1、FKN+2、FKN+3、及びFKN+4の5個の鍵から成る。そしてこの5個の鍵は、最低鍵から順番に、右手の親指、人指し指、中指、薬指及び小指に対応している。
従って、SC11に続くSC13においては、押鍵された鍵(キーナンバKN)がFKN〜FKN+4のいずれに該当するか否か判別する。
そして、ここで該当しない、つまり指定された鍵を押鍵していないと判別されたならば、そのまま図7のSC6に進む。該当すると判別されたなら、SC14に進み、FKNに記億されたキーナンバから、KNに記億されたキーナンバを減算した値をレジスタNに記億する。このNに記億された値は、0〜4までの値のいずれかとなり、各値は右手の指の種類に対応した値となる。
そしてティチャーフラグTFを「1」セットする(SC15)。そして、ROM6内で演奏教習用の楽曲を表わすキーナンバ(図3)が記億されたエリアを示すアドレスを指定するポインタADが、キーナンバを記億するエリアのエンドアドレスを示しているか否か判別する。(SC16)。ここでもしエンドアドレスを示していると判別した場合は、ポインタADにキーナンバを記億するエリアのスタートアドレスを記億させ(SC17)、SC18に進む。また、SC16でエンドアドレスを示していないと判別された場合は、そのままSC18に進む。
【0025】
SC18において、ADをアドレスとしてROM6からキーナンバを読み出してTKNに記億する。そしてADの値をインクリメントし(SC19)、図7のステップSC6に進む。このように、先生用鍵域2Bで押鍵がなされる毎に、ROM6から楽曲を表わすキーナンバが順次読み出されてTKNにストアされる。そしてROM6に記億されたキーナンバが最後まで読み出されると、再び、最初に記億されたキーナンバが読み出されることになる。
【0026】
他方、図7におけるSC12での判別の結果、KN>SPであり、教習モードの状態でかつ先生用鍵域2Bで離鍵状態が発生している場合には、押鍵状態が発生したときに「1」にセットされたティチャーフラグTFを「0」に戻す(SC20)。そして、その後はSC6に進む。
【0027】
このように、教習モードの状態でかつ先生用鍵域2Bにおいて押鍵・離鍵操作がなされる度に、この操作に基づく発音を行なわずに、ROM6に予め記億された楽曲を表わすキーナンバを順に読み出してTKNに記億する動作が行われる
【0028】
また、前記ナビゲート処理(SA4)は、図8に示すフローに従って行われ、ティチャーフラグTFがセットされているか否かを判別する(SD1)。このTFは、前述の図6におけるSC15で、教習モードにおいて先生用鍵域2Bで押鍵が発生している状態でセットされている。そして、TF=1であって、教習モードにおいて先生用鍵域2Bで押鍵が発生している場合には、TKNに対応するLEDを点灯する(SD2)。本実施例においては、その発光色は、図6のSC14で求めたレジスタNの値に対応して決まる。そしてこのNの値は演奏に用いられる右手の指の種類に対応しているので、生徒はこの発光色から演奏に用いる指の種類が認識できる。
【0029】
ここで、TKNには、図6のSC18で説明したように、ROM6に記億された楽曲を表わすキーナンバが順に記億されるように構成されている。よって、このSD2の処理により、教習モードにおいて先生用鍵域2Bで押鍵操作が為される度に、記億された楽曲のキーナンバがROM6から読み出され、この読み出されたキーナンバが表わす生徒用鍵域2Aの鍵に対応するナビゲータ3のLEDが点灯する。したがって、この点灯したLEDにより、生徒用鍵域2Aで練習を行っている生徒には、該生徒用鍵域2Aにおいて押鍵すべき鍵が示される。
【0030】
また、SD1での判別の結果、TF=0であって、教習モードにおいて先生用鍵域2Bで離鍵操作が行なわれ、TFがリセットされている場合には、発光しているLEDを消灯する(SD3)。
【0031】
したがって、指導する先生が先生用鍵域2Bでの演奏操作のタイミングを取るだけで、指導される生徒が生徒用鍵域2Aでナビゲータ3を構成するLEDが点灯して演奏操作を促す。しかもいずれの鍵に対応するLEDを点灯させるかは、ROM6に予め記億されたキーナンバにより決定されるため、先生に対応する演奏者はいずれの鍵を押鍵するかは気にかける必要がなくなり、その分負担が減るため、生徒の技量に応じた緻密なアドバイスを与えるなど、より効果的な教習が可能となる。
さらに、操作すべき操作子及びそのタイミングとともに演奏要件のひとつである指使いも、先生が予め指定された複数の演奏操作子のいずれかを操作することにより、生徒にLEDの発光色で指示することができ、より緻密かつ高度な演奏教習も可能となる。
【0032】
なお、実施の形態においては、ナビゲート3を複数のLEDで構成するようにしたが、これに限ることなく対応する鍵をLCDで表示するようにしてもよい。
また、指使いの指示も本実施形態では右手のみであるが、当然左手の指使いも指示するようにしてもよい。これは右手の指を指定する演奏操作子とは別に複数の操作子を指定してやればよい。
さらに、どの指を用いるかの指示はLEDの発光色で示しているが、これに限らず、例えば点滅周期等の態様で示してもよい。
【符号の説明】
【0033】
2 鍵盤
3 ナビゲータ
4 パネルスイッチ部
5 CPU
6 ROM
8 ドライバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
音高順に配置された複数の操作子からなる演奏操作手段と、
この演奏操作手段の少なくとも一方の領域に含まれる操作子夫々に対応して配置され、当該対応する操作子を指示する指示手段と、
前記一方の領域に含まれる複数の操作子のいずれかを指定するための指定データが複数記億された記億手段と、
前記演奏操作手段の他方の領域に含まれる複数の操作子の中で予め指定された所定の操作子のいずれかが操作される度に、前記記億手段に記億された指定データを順次読み出す読出し手段と、
当該操作された操作子が、前記予め指定された操作子であるか判別する判別手段と、
この読出し手段により読み出された指定データにて指定される、前記一方の領域に含まれる操作子に対応して配置されているガイド手段を動作させることにより、当該対応する操作子を指示する指示制御手段と、
この指示制御手段により動作されたガイド手段の動作態様を、前記判別手段にて判別された内容に基づいて変更するガイド制御手段と、
を有する演奏教習装置。
【請求項2】
前記ガイド手段は、前記一方の領域の操作子に各々対応して配置された複数のLEDからなる請求項1記載の演奏教習装置。
【請求項3】
前記LEDは、複数種の色で発光可能であり、前記判別制御手段は、前記判別手段にて判別された内容に基づいて前記LEDの発光色を変更する請求項2記載の演奏教習装置。
【請求項4】
前記予め指定された操作子夫々には、演奏に用いられる指の各種類が割り当てられる、請求項1記載の演奏教習装置。
【請求項5】
音高順に配置された複数の操作子からなる演奏操作手段と、この演奏操作手段の少なくとも一方の領域に含まれる操作子夫々に対応して配置され、当該対応する操作子を指示する指示手段と、前記一方の領域に含まれる複数の操作子のいずれかを指定するための指定データが複数記億された記億手段と、を有する演奏教習装置として用いられるコンピュータに、
前記演奏操作手段の他方の領域に含まれる操作子の中で予め指定された所定の操作子のいずれかがが操作される度に、前記記億手段に記億された指定データを順次読み出す読出しステップと、
当該操作された操作子が、前記予め指定された操作子であるか判別する判別ステップと、
この読み出された指定データにて指定される、前記一方の領域に含まれる操作子に対応して配置されているガイド手段を動作させることにより、当該対応する操作子を指示する指示制御ステップと、
この動作されたガイド手段の動作態様を、前記判別された内容に基づいて変更するガイド制御ステップと、
を実行させる演奏教習処理のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−75591(P2011−75591A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−223640(P2009−223640)
【出願日】平成21年9月29日(2009.9.29)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】