説明

潅注を伴う二重目的のラッソーカテーテル

【課題】 心臓の電気的マッピングのためのシステムに使用するための、小孔のある隆起した電極配列を有し、この電極配列が潅注管腔と流体連通している、ラッソーカテーテルを含む心臓カテーテルが提供される。
【解決手段】 カテーテルの遠位ループ部分及び近位ベース部分には位置センサーがある。この電極は検出用電極であり、ペーシング又は焼灼用に適合させることができる。隆起した電極が心臓組織に確実に接触し、低抵抗の電気接続を形成する。

【発明の詳細な説明】
【開示の内容】
【0001】
〔技術分野〕
本発明は心臓のマッピング及び焼灼システムに関するものである。より具体的には、本発明は心臓のマッピング及び焼灼システムにおいて使用するためのラッソーカテーテルに関するものである。
【0002】
〔背景技術〕
心房細動などの心不整脈は、心臓組織の一部領域が近隣組織へ異常な電気信号を伝達したとき、正常な心周期を混乱させ、非同期的リズムを生じた場合に起こる。望ましくない信号の重大な発生源は、左心房の肺静脈沿い及び上肺静脈内の組織領域内にある。この状態において、望ましくない信号が肺静脈内で発生、又は他の発生源から肺静脈を通って伝達されると、その信号が左心房に伝わり、不整脈を発生又は継続させ得る。
【0003】
不整脈治療の手順としては、不整脈の原因となっている信号源を外科的に遮断する工程、並びにそのような信号の伝達経路を遮断する工程が挙げられる。最近では、心内膜及び心容積の電気的特性のマッピングと、エネルギー印加による心臓組織の選択的焼灼によって、心臓の一部分から別の部分への望ましくない電気信号伝導を停止又は改変する工程が場合によって可能であることが見出されている。この焼灼プロセスは、非伝導性の障害を形成する工程によって、望ましくない電気経路を破壊するものである。
【0004】
このマッピングとその後に行う焼灼という2段階の手順においては、通常、1つ以上の電気センサーを備えるカテーテルを心臓内まで進め、多数のポイントでのデータを取得する工程によって、心臓の複数のポイントにおける電気的活動が検出及び測定される。これらデータは次に、焼灼を実施する標的領域を選択するために利用される。
【0005】
米国特許第6,063,022号(ベンハイム(Ben-Haim))は、本特許出願の譲受人に譲渡されており、参照により本明細書に組み込まれる。この特許は、プローブの遠位端からの位置関係が固定され、既知である、2つの位置センサーを備える侵襲的プローブについて記述している。これらの位置センサーは、それぞれの位置座標に対する信号を発生させ、プローブの放射状表面に沿った少なくとも1つの接触センサーが、プローブ上の電極により焼灼される体内組織との接触を示す信号を発生させる。
【0006】
米国特許第6,272,371号(ベンハイム(Ben-Haim))は、本特許出願の譲受人に譲渡されており、参照により本明細書に組み込まれる。この特許は、力がかかったときに所定の曲線形状をとる柔軟部分を備える侵襲的プローブについて記述している。このプローブの遠位部分に対して既知の位置で固定されている2つの位置センサーが、少なくとも1つのセンサーの位置及び向き座標を決定するのに使用され、プローブ遠位部分の長さ方向に沿って多数の点の場所を決定するのに使用される。
【0007】
PCT特許公報WO 96/05768号及びこれに対応する米国特許出願公開第2002/0065455号(ベンハイム(Ben-Haim)ら)は、本特許出願の譲受人に譲渡されており、参照により本明細書に組み込まれる。これら特許は、カテーテル先端に関する6次元の位置及び方向情報を生成するシステムについて記述している。このシステムでは、カテーテル内の位置特定可能な部位、例えば遠位端の近く、に近接する複数個のセンサーコイルと、外部基準座標系に固定された複数個のラジエータコイルが使用される。これらのコイルは、ラジエータコイルが発生する磁界に対する信号を発生し、この信号により、位置及び向きの6次元の算出が可能になり、これにより、カテーテルの撮像を行う必要なしにカテーテルの位置と向きを知ることができる。
【0008】
ラッソーカテーテルは本発明の譲受人に譲渡された米国特許第6,973,339号に記述されており、これは参照により本明細書に組み込まれる。ラッソーカテーテルは特に、肺静脈のマッピング及び焼灼用に適合している。このカテーテルは、位置及び向きの6次元未満の情報を作成できる第一位置センサーを有する曲線部分、肺動脈の電気的特性を測定するよう構成された1つ以上の電極、及び曲線部分の近位端に取り付けられているベース部分を備えている。ベース部分の遠位端から3mm以内のベース部分に、第二位置センサーが配置されており、これは位置及び向きの6次元情報を作成する能力を有する。
【0009】
〔課題を解決するための手段〕
ラッソーカテーテルは一般に、肺静脈心門などの解剖学的構造を取り囲む弧に沿って組織の焼灼を行うために使用される。従来、ラッソーカテーテルの曲線部分又はループは一般的に、操作性の目的に関しては薄く「ぺらぺら」しており、一方でラッソー上に配置されたリング電極は電気抵抗を最小限に抑えるために比較的大きい。
【0010】
本発明の実施形態では、焼灼と検知の両方に使用できるラッソーカテーテルが提供され、これには他にも有利な特徴がある。遠位の曲線部分は、本書では場合によって「ループ」又は「ループ部分」と呼ばれ、従来型のラッソーカテーテルのものよりも典型的には厚く堅い。リング電極とは異なり、ラッソーカテーテルには比較的小さい、隆起した突起型電極がある。これら電極はサイズが小さいため、良好な空間的分離が得られ、局所的電気的活性の測定を行うのに有利である。電極の突出は、心臓組織と接触する表面積を増加させるため、この電極が焼灼に使用された場合は電気抵抗が低下する。
【0011】
焼灼中に局所的な冷却を提供し接着を防ぐため、これら電極は複数の小孔によって開口し得る。小孔は管腔と流体連通しており、潅注液をカテーテル内から電極の外表面へと送り出し、そこから近接する組織へと送り出される。別の管腔には、それぞれの電極に接続されるワイヤが含まれてよい。
【0012】
本発明の1つの実施形態によって提供されるカテーテルには、挿入チューブと、その挿入チューブの遠位端に固定された弾力性遠位部分と、が含まれる。この遠位部分には、内側潅注管腔と、外表面より突出した複数個の電極と、がある。この電極には、貫通形成された複数個の小孔があり、その外表面は小孔を経て潅注管腔と流体連通する。
【0013】
カテーテルの1つの態様に従い、その挿入チューブは、血管を通って被験者の心臓内へと挿入されるように形成されており、その弾力性遠位部分が、その心臓内に配置されたときに、開放ループを画定する。
【0014】
本発明の1つの実施形態は、被験生体の心臓内の不整脈発生場所を特定するための方法を提供する。この方法は更に、カテーテルを心臓の室内に挿入する工程によって実施され、このカテーテルには、挿入チューブと、内側潅注管腔を有し挿入チューブの遠位端に固定された弾力性遠位部分とが含まれる。この遠位部分には、外表面より突出した複数個の電極も含まれ、この電極には貫通して形成された複数個の小孔がある。遠位部分の外表面は、この小孔を通じて潅注管腔と流体連通している。この方法は更に、心室内の標的近くにカテーテルを配置し、そのカテーテルを経て標的から受け取った電気信号の分析によりその電気信号が心臓内の異常な電気伝導を示すことを判定し、その判定に応じて、心臓内にエネルギーを伝送することによりその異常な電気伝導に影響を及ぼすことにより実施される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本発明をより理解するために、一例として、発明の詳細な説明を参照されたく、これは、以下の図面と併せて読むものであり、同様の要素には、同様の参照番号が付与されている。
【図1】本発明で開示されている1つの実施形態に従って、異常な電気的活動の領域を検出し、被検者の心臓で焼灼術を行うためのシステムの模式図。
【図2】本発明で開示されている1つの実施形態に従って構成され効果をもたらすラッソーカテーテルの側面図。
【図3】図2に示すカテーテルを線分3−3で切った断面図。
【図4】本発明で開示されている1つの実施形態に従って構成され効果をもたらす、カテーテルのシャフトの断片立面図。
【図5】本発明の別の実施形態に従って構成され効果をもたらす、カテーテルのシャフトの断片立面図。
【図6】本発明の別の実施形態に従って構成され効果をもたらす、カテーテルのシャフトの断片立面図。
【図7】本発明の別の実施形態に従った、心臓カテーテルの概略図。
【図8】本発明の別の実施形態に従って構成され効果をもたらす、電極の複数の直線的配列を有するカテーテルのシャフトの断片立面図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
〔発明の詳細な説明〕
以下の説明において、本発明の種々の原理の完全な理解を提供するために、多くの具体的な詳細を記載する。しかしながら、これらの詳細全てが、必ずしも常に、本発明を実践する上で必要であるわけではないことが当業者には明らかであろう。この場合、一般概念を不必要に不明確にすることのないよう、周知の回路、制御論理、及び従来のアルゴリズム及びプロセスに関するコンピュータプログラム命令の詳細は詳しく示されていない。
【0017】
以下、図面を見て、開示される本発明の実施形態に従う、異常な電気的活動の領域を検出し、被検生体の心臓12での切除術を実施するためのシステム10の模式図である、図1を最初に参照する。このシステムはラッソーカテーテル14を含み、ラッソーカテーテル14は、操作者16(通常は医師)によって経皮的に挿入され、被験者の血管系を通って、心室若しくは心臓血管構造に入る。操作者16は、カテーテルの遠位先端18を、評価する標的部位において心臓壁に接触させる。次いで、上記の米国特許第6,226,542号及び同第6,301,496号、並びに本発明の譲受人に譲渡された米国特許第6,892,091号(本開示は参照によって本明細書に組み込まれる)に開示される方法に従って、電気的活性化マップが作成される。
【0018】
電気的活性化マップの評価により異常であると判定された領域は、例えば、高周波エネルギーを心筋に印加する、遠位先端18の1つ以上の電極に、カテーテル内のワイヤを通して高周波電流を通過させる工程により、熱エネルギーを適用して焼灼できる。このエネルギーは組織に吸収され、組織が永久にその電気興奮性を失うある温度(通常約50℃)まで組織を加熱する。うまくゆけば、この手順により心臓組織において非伝導性障害が生じ、これが不整脈の原因となる異常な電気経路を破壊する。あるいは、米国特許出願公開第2004/0102769号に開示されているように(本開示は参照によって本明細書に組み込まれる)、例えば、超音波エネルギーなど、焼灼エネルギーを印加する別の既知の方法を使用できる。本発明の原理は、異なる心室、及び洞調律のマッピング、並びに多くの異なる心不整脈が存在する場合に適用できる。
【0019】
カテーテル14は通常、ハンドル20を備え、このハンドルを好適に制御する工程によって、操作者16が、焼灼のために所望に応じて、カテーテルの遠位端を操縦、位置決定、配向することが可能になっている。操作者16を支援するため、カテーテル14の遠位部分には位置センサーがあり(図示なし)、これがコンソール24にあるポジショニングプロセッサ22に信号を供給する。コンソール24には通常、アブレーションパワージェネレーター25が含まれている。カテーテル14は、高周波エネルギー、超音波エネルギー、及びレーザーエネルギーなどの任意の既知焼灼技法を用いて、心臓に焼灼エネルギーを伝えるよう適応させることができる。このような方法は、本発明の譲受人に譲渡された米国特許第6,814,733号、同第6,997,924号、及び同第7,156,816号に開示されており、これらは参照によって本明細書に組み込まれる。
【0020】
ポジショニングプロセッサ22はポジショニングシステム26の一要素であり、カテーテル14の場所及び向き座標を測定する。本特許出願において、「場所」という用語はカテーテルの空間座標を意味し、「向き」という用語は角座標を意味する。「位置」という用語はカテーテルの完全な位置情報を意味し、これは位置と向きの両方の座標を含む。
【0021】
1つの実施形態において、ポジショニングシステム26は、カテーテル14の位置及び向きを決定する磁気位置トラッキングシステムを含む。このポジショニングシステム26は近隣の既定作業容積内に磁界を生成し、カテーテルでこの磁界を検出する。ポジショニングシステム26は通常、磁界発生コイル28などのような一群の外部ラジエータを備え、これらは被験者の体外の既知固定位置に配置されている。コイル28は心臓12の付近に、場、通常は電磁場を発生する。
【0022】
別の実施形態において、カテーテル14内のラジエータ(コイルなど)が電磁場を発生し、これが被験者体外のセンサー(図示なし)に受信される。
【0023】
この目的に使用可能な位置トラッキングシステムのいくつかが、前述の米国特許第6,690,963号、及び本発明の譲受人に譲渡された米国特許第6,618,612号及び同第6,332,089号、並びに米国特許出願公報第2004/0147920号及び同第2004/0068178号に開示されており、これらの開示は参照により全文が本明細書に組み込まれる。図1に示すポジショニングシステム26は磁場を利用しているが、下記に説明される方法は、例えば電磁場、音波、又は超音波測定に基づくシステムなど、他の好適なポジショニングシステムを利用して実行できる。ポジショニングシステム26は、バイオセンス・ウェブスター(Biosense Webster)社(91765カリフォルニア州ダイヤモンドバー(Diamond Bar)、3333 ダイヤモンドキャニオンロード(Diamond Canyon Road))から販売されているCARTO XP EPナビゲーションアンド焼灼システム(CARTO XP EP Navigation and Ablation System)として実現し得る。
【0024】
上述のように、カテーテル14はコンソール24に接続され、これにより操作者16がカテーテル14の機能を観察及び調節できるようになっている。コンソール24にはプロセッサが含まれ、これは好ましくは適切な信号処理回路を備えるコンピュータである。プロセッサはモニター29を駆動するよう接続されている。信号処理回路は通常、カテーテル14からの信号を受け取り、増幅し、フィルタリングし、及びデジタル化するものであり、これにはセンサー31、33及び複数の検知電極35で発生された信号が含まれる。デジタル化された信号はコンソール24が受信してこれを使用し、カテーテル14の位置及び向きを計算し、電極からの電気信号を分析する。この分析から導かれた情報は、心臓の不整脈領域の場所特定、又は治療的焼灼の促進などの診断目的のため、心臓12又は肺静脈心門などの構造の少なくとも一部分の電気生理学的マップを作成するのに使用される。
【0025】
単純化のため図には示されていないが、通常、システム10には他の要素も含まれる。例えば、システム10には心電図(ECG)モニターが含まれてよく、これは1つ以上の体表電極からの信号を受信するよう接続されており、これによりECG同期信号がコンソール24に送られる。前述のように、システム10には通常、参照位置センサーも含まれ、これは、被験者の身体の外側に取り付けた体外貼付参照パッチ、又は心臓12の内部に挿入されて心臓12に対する相対的固定位置で保持される体内配置カテーテルのいずれかである。参照カテーテルの位置に対するカテーテル14の位置を比較する工程により、カテーテル14の座標が、心臓の動きにかかわらず、心臓12に対して正確に決定される。あるいは、任意の他の好適な方法を用いて、心臓の動きを補償してもよい。
【0026】
ここで図2を参照すると、これは、本発明で開示されている1つの実施形態に従って構成され効果をもたらすラッソーカテーテル37の側面図である。カテーテル37は操縦可能なデバイスである。このハンドル、制御及び操縦メカニズム(図示なし)は従来と同様であり、図2では単純化のために省略されている。カテーテル37は、操縦メカニズムによってかかった力に応じて曲がることができるベース部分39を特徴としている。遠位曲線部分は、本明細書ではループ部分41と称され、これによりラッソー構成をなしている。ループ部分41は、ジョイント43での範囲制限角αによってベース部分39に接合している。ループ部分41とベース部分39との角度αは、最適には約90度である。ジョイント43は、元々分離している2つの部品(ベース部分39とループ部分41)が接合する点を定めてよく、あるいは、ジョイント43は、ベース部分39とループ部分41を形成するよう単一部品が曲がるカテーテル37上の点を定めてよい。ループ部分41は、具体的な医学的用途に対する曲率寸法を有する、固定された既知の長さをもつ。この曲率は、カテーテルの操縦及び制御メカニズム(図示なし)を用いて調整可能であってよい。半径45は、7〜15mmの範囲で調整可能な値が、心臓用途に適している。しかしながら、この半径45は、一部の用途においては25mmにまで達する場合がある。いかなる場合においても、ループ部分41は、肺静脈又は冠静脈洞の心門などの構造にぴったり一致するよう寸法を調整してよい。
【0027】
ループ部分41は、医学的処置中に生じる典型的な力がかかったときに、好ましくは、ねじれるけれども伸縮はしないような材質で構成される。好ましくはループ部分41は、力がかかっていないときには既定の曲線形状、すなわち開放円形又は半円形、をなし、力がかかったときにはその既定の曲線形状がたわむよう、十分に弾力的である。好ましくは、ループ部分41は、当該技術分野において既知であるように、例えば、弾力性の長手方向部品による曲線部分の内部補強のため、その長さの少なくとも一部分にわたって概して一定であるような弾性を有する。ループ部分41は一般に、従来型のラッソーよりも厚く堅い。例えば、ループ部分41をポリウレタン製にしてよく、直径は少なくとも1mmであってよい。
【0028】
心臓組織の電気的特性を検出するために適応された1つ以上の電極35が、ループ部分41に固定されている。ここで図3を参照すると、これは、線分3−3で切ったカテーテル37(図2)の断面図であり、電極35の1つが示されている。電極35は外表面47より約0.1〜0.5mm上に突出してよく、一般に丸い外形で、表面47の上のキャップを形成する。いくつかの実施形態において、電極35はより大きい出っ張りとなり、表面から最高1mm突出してよい。外周を100%覆う従来のリング型電極とは対照的に、電極35は表面47の外周の25〜270パーセントにわたってよい。電極35は円形の境界線を有している場合がある。あるいは、後述するように、楕円形の輪郭であってもよい。これらの機器構成は、電極35と心臓組織との間における実質的な接触をもたらし、従来型の電極に比べ電気抵抗が低くなる。電極35は、寸法が2〜5mmであってよい。電極35はまた、焼灼にも使用してよく、この場合、電気抵抗の低さが特に有利となる。1つの実施形態において、電極35のうち2つが、二極性焼灼(例えば、ケーブル57に個々の電極35につながるワイヤが含まれているような、高周波焼灼)実施のために選択される。
【0029】
電極35の外面は、全体にわたって形成された複数の小孔49によって開口している。典型的には、直径0.05〜0.4mmの小孔が1〜50個ある。小孔49は、チャネル53を経て潅注管腔51と流体連通している。第二管腔55には、例えばワイヤ59のように、電極35をコンソール24(図1)につなげる1本以上の電気的伝導ワイヤを含むケーブル57が通る。管腔55はまた、下記のような追加のワイヤを通してもよい。
【0030】
ここで図4を参照すると、これは、本発明で開示されている1つの実施形態に従って構成され効果をもたらす、カテーテルのシャフト61の断片立面図である。電極63は輪郭が円形であり、小孔49の表面分布はほぼ均一である。
【0031】
図2に戻って、少なくとも第一単コイル位置センサー31はループ部分41に固定されている。好ましくは、センサー31はループ部分41の遠位端に固定され(ベース部分39に対して遠位)、第二単コイル位置センサー33はループ部分41のほぼ中央に固定されている。所望により、1つ以上の単コイル位置センサーが追加で(図示なし)ループ部分41に固定される。更に、マルチコイル位置センサー65を、好ましくはベース部分39の遠位端近く、ジョイント43の近く、典型的には遠位端から10mm以内に固定する。センサー65は好ましくは、前述のPCT特許公報(ベンハイム(Ben-Haim)ら)に記述されている技法、又は当該技術分野において既知の他の技法を用いて、位置及び向きの6次元を作成できる。センサー65は、好ましくは2つ又は3つのコイルを備え、通常、6次元の位置情報を作成するのに十分である。センサー31、33は好ましくは位置及び向きの5次元を作成できる。好ましい電磁場マッピングセンサーは、バイオセンス・ウェブスター(イスラエル)(Biosense Webster(Israel))社(イスラエル・ティラトハカルメル(Tirat Hacarmel)市)で製造され、ノガ(NOGA)(商標)の商品名で販売されている。別の方法としては、センサー31、33、65は、例えばホール効果装置又はその他のアンテナなどのような、コイル以外の界センサーを備え、この場合センサー31、33は好ましくはセンサー65よりも小さい。
【0032】
センサー31、33、65は、任意の好適な方法(例えば、ポリウレタングルー又は類似のものを使用)によって、カテーテル37に固定される。センサー31、33、65はケーブル57(図3)に電気的に接続されており、このケーブルはカテーテル本体を通ってカテーテル37の制御ハンドル(図示なし)まで延びる。ケーブル57は好ましくはプラスチック被覆シース内に入った複数本のワイヤを備える。カテーテル本体内のケーブル57は、ワイヤ59と共に保護シース内に入った状態にしてよい(図3)。好ましくは、制御ハンドル内で、センサーケーブルのワイヤは回路板(図示なし)に接続され、この回路板が位置センサーから受け取った信号を増幅し、コンピュータが理解できる形式でコンソール24(図1)内のコンピュータに伝送する。あるいは、増幅回路をカテーテル37の遠位端に含めることにより、ノイズの影響が低減される。
【0033】
再び図1を参照する。位置センサー31、33、65を使用するために、例えば、磁界を発生するための界発生コイル28を含むパッドを被験者の下に敷くことによって、発生させた磁界の中に被験者が置かれる。参照電磁場センサー(図示なし)は、好ましくは、被験者に対して固定され(例えば、被験者の背中にテープで留める)、カテーテル37を被験者の心臓へと推し進め、心室の1つの中又は近く(例えば肺静脈の1つ)の望ましい場所まで進める。ここで図2を参照し、センサー31、33、65のコイルは、磁界の中で弱い電気信号を発生し、それぞれの位置を示す。固定参照センサーによって発生した信号と心臓内のセンサー31、33、65センサーによって発生した信号との両方が増幅されてコイル28(図1)に伝送され、その信号の分析によって、参照センサーに対するセンサー31、33、65の正確な場所の決定と視覚的表示が促進される。
【0034】
センサー31、33はそれぞれ、好ましくは1つのコイルを含み、センサー65は好ましくは非同心、典型的には相互に直交する3つのコイルを含み、これは例えば前述のPCT特許公報第WO 96/05768号に記載されている。これらコイルは、ジェネレーター25(図1)内のドライバー回路によって駆動されているコイル28によって生成された磁場を検知する。別の方法としては、センサーが場を生成し、これが固定検知コイル(図示なし)によって検知される。この場合コイル28は省略できる。よってシステム10は、センサー31、33それぞれに対して5次元の位置及び向き情報、及びセンサー65の位置に対して6次元情報の連続的作成を達成する。
【0035】
ここで図5を参照すると、これは、本発明の別の実施形態に従って構成され効果をもたらす、カテーテルのシャフト67の断片立面図である。電極69は輪郭が楕円形である。シャフト67の長手方向軸71は、楕円形電極の長軸に揃っている。前述の実施形態と同様、小孔49の表面分布はほぼ均一である。
【0036】
ここで図6を参照すると、これは、本発明の別の実施形態に従って構成され効果をもたらす、カテーテルのシャフト73の断片立面図である。電極75は輪郭が楕円形である。シャフト73の長手方向軸71は、楕円形電極の単軸に揃っている。前述の実施形態と同様、小孔49の表面分布はほぼ均一である。
【0037】
図に示されている潅注突起電極は、ラッソーカテーテル以外のタイプのカテーテル又はプローブの長さ方向に配置してもよい。ここで図7を参照すると、これは、本発明の別の実施形態に従った心臓カテーテル77の概略図である。
【0038】
カテーテル77は、可撓性の本体79を含む。電極81は、心臓組織の電気的特性を測定するため、又は欠陥のある心臓組織を焼灼するために、遠位部分83に配置されている。遠位部分83には更に、心臓の室内の遠距離界電気信号を測定するための非接触型電極85の配列が含まれる。電極85は、前述の実施形態のいずれかに従って構築されてよい。簡潔にするため、その詳細は繰り返さない。
【0039】
配列87は直線的配列であり、非接触型電極38が遠位部分83の長手方向軸に沿って直線的に整列している。遠位部分83には更に、少なくとも1つの位置センサー89が含まれ、これが発する信号を用いて、体内にある遠位先端91の位置及び向きが決定される。位置センサー89は好ましくは先端91の近くにある。位置センサー89、先端91、及び電極81の位置及び向き関係は固定されている。
【0040】
カテーテル14のハンドル93には、遠位部分83を望む方向に操縦若しくは曲げるため、又は向きを変えるために、制御装置95が含まれる。ケーブル97は、ハンドル93に接続するためのレセプタクル99を含む。ケーブル97は1つ以上の絶縁変圧器(図示なし)があり、これがカテーテル77とコンソール24(図1)とを電気的に絶縁している。あるいは、絶縁変圧器は、レセプタクル99内に、又はコンソール24のシステム電子機器の中に含めてよい。
【0041】
3つ以上の電極85がある実施形態において、図7に示すように、遠位部分83のシャフトに沿って単一の直線的配列として整列されてよい。
【0042】
ここで図8を参照すると、これは、本発明の別の実施形態に従って構成され効果をもたらす、カテーテルのシャフト103の断片立面図である。別の方法として、電極85は、シャフト103の円周周辺に分布された、円周方向に揃えるか又は互い違いに配列させた電極を有する、らせん状に並ぶ1つ以上の配列として配置してよく、また、複数の直線的配列を形成してもよい。例えば、図8に示すように、電極105、107は破線109に沿った第一の直線的配列の一部を形成する。電極111、113は破線115に沿った第二の直線的配列の一部を形成する。
【0043】
本発明は、前記に具体的に示し、説明するものに限定されないことを当業者は理解するであろう。むしろ、本発明の範囲には、上に説明された種々の特長の組み合わせ及び副次的組み合わせの両方、並びに先行技術にないそれらの変更及び修正を含み、これらは、当業者であれば前述の説明を読むことによって思いつくであろう。
【0044】
〔実施態様〕
(1) 遠位端を有する挿入チューブと、
該挿入チューブの該遠位端に固定された弾力性遠位部分と、を含み、該遠位部分が、外表面及び内側潅注管腔を有し、該外表面上に突出する複数個の電極を含み、該電極が、それ自体に貫通して形成された複数個の小孔を有し、該外表面が、該小孔を経て該潅注管腔と流体連通している、カテーテル。
(2) 前記挿入チューブが、血管を通って被験者の心臓へと挿入されるように形成されており、前記弾力性遠位部分が、該心臓内に配置されたときに開放ループを画定する、実施態様1に記載のカテーテル。
(3) 前記弾力性遠位部分が、少なくとも直径1mmである、実施態様2に記載のカテーテル。
(4) 前記開放ループが、半径7mm〜15mmである、実施態様2に記載のカテーテル。
(5) 前記電極が、前記遠位部分の長手方向軸と直線的配列として整列している少なくとも3個の電極を含む、実施態様1に記載のカテーテル。
(6) 前記電極が、少なくとも2個の小孔を含む、実施態様1に記載のカテーテル。
(7) 前記電極が、2個〜100個の小孔を含む、実施態様1に記載のカテーテル。
(8) 前記電極の前記小孔が、直径0.05mm〜0.4mmである、実施態様1に記載のカテーテル。
(9) 前記電極をプロセッサに接続する少なくとも1本の導電性ワイヤを更に含む、実施態様1に記載のカテーテル。
(10) 前記電極が、前記外表面より0.05mm〜0.5mm上に突出している、実施態様1に記載のカテーテル。
(11) 前記電極の輪郭が、円形である、実施態様1に記載の心臓カテーテル。
(12) 前記遠位部分が、長手方向軸を有し、前記電極の輪郭が、楕円形である、実施態様1に記載のカテーテル。
(13) 前記電極が有するそれぞれの長軸が、前記長手方向軸に揃っている、実施態様12に記載のカテーテル。
(14) 前記電極が有するそれぞれの短軸が、前記長手方向軸に揃っている、実施態様12に記載のカテーテル。
(15) 第2の位置及び向きの次元を生成するためのマルチコイル位置センサーを有する近位側ベース部分を更に含む、実施態様1に記載のカテーテル。
(16) 前記マルチコイル位置センサーが、前記ベース部分の遠位端から10mm以内にある、実施態様15に記載のカテーテル。
(17) 被験生体の心臓内の不整脈発生場所を特定するための方法であって、
カテーテルを該心臓の室内に挿入する工程であって、該カテーテルは、遠位端を有する挿入チューブと、外表面及び内側潅注管腔を有し該挿入チューブの該遠位端に固定された弾力性遠位部分であって、該外表面上に突出する複数個の電極を更に含む、弾力性遠位部分とを含み、該電極がそれ自体に貫通して形成された複数個の小孔を有し、該外表面が該小孔を経て該潅注管腔と流体連通している、工程と、
該カテーテルを該室内の標的近くに配置する工程と、
該カテーテルを経て該標的から受け取った電気信号を分析することにより該電気信号が該心臓内の異常電気伝導を示すことを判定する工程と、
該判定に応じて、該心臓内にエネルギーを伝送することにより該異常電気伝導に影響を及ぼす工程と、を含む、方法。
(18) 前記心臓内に前記エネルギーを伝送している間に、前記潅注管腔及び前記電極の前記小孔に流体を通すことを更に含む、実施態様17に記載の方法。
(19) 前記電極のうち選択された2つを用いて二極性焼灼を実行する工程を更に含む、実施態様17に記載の方法。
(20) 前記心臓内への前記エネルギー伝送が、前記カテーテルを通じてペーシング信号を伝達することにより該心臓のペーシングを行うことを含む、実施態様17に記載の方法。
(21) 前記心臓内への前記エネルギー伝送が、前記標的内の心組織が焼灼されるまで実施される、実施態様17に記載の方法。
(22) 前記弾力性遠位部分が、少なくとも直径1mmである、実施態様17に記載の方法。
(23) 前記心臓内に配置されたとき、前記遠位部分が、半径7mm〜15mmの開放ループを形成する、実施態様17に記載の方法。
(24) 前記電極が、前記遠位部分の長手方向軸と直線的配列として整列している少なくとも3個の電極を含む、実施態様17に記載の方法。
(25) 前記電極が、2個〜20個の小孔を含む、実施態様17に記載の方法。
(26) 前記電極の前記小孔が、直径0.1mm〜0.4mmである、実施態様17に記載の方法。
(27) 前記電極が、前記外表面より0.1mm〜0.5mm上に突出している、実施態様17に記載の方法。
(28) 前記電極の輪郭が、円形である、実施態様17に記載の方法。
(29) 前記遠位部分が、長手方向軸を有し、前記電極の輪郭が、楕円形である、実施態様17に記載の方法。
(30) 前記電極が有するそれぞれの長軸が、前記長手方向軸に揃っている、実施態様29に記載の方法。
(31) 前記電極が有するそれぞれの短軸が、前記長手方向軸に揃っている、実施態様29に記載の方法。
(32) 前記カテーテルが、第2の位置及び向きの次元を生成するためのマルチコイル位置センサーを有する近位側ベース部分を更に含む、実施態様17に記載の方法。
(33) 前記マルチコイル位置センサーが、前記ベース部分の遠位端から10mm以内にある、実施態様32に記載の方法。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遠位端を有する挿入チューブと、
該挿入チューブの該遠位端に固定された弾力性遠位部分と、を含み、該遠位部分が、外表面及び内側潅注管腔を有し、該外表面上に突出する複数個の電極を含み、該電極が、それ自体に貫通して形成された複数個の小孔を有し、該外表面が、該小孔を経て該潅注管腔と流体連通している、カテーテル。
【請求項2】
前記挿入チューブが、血管を通って被験者の心臓へと挿入されるように形成されており、前記弾力性遠位部分が、該心臓内に配置されたときに開放ループを画定する、請求項1に記載のカテーテル。
【請求項3】
前記弾力性遠位部分が、少なくとも直径1mmである、請求項2に記載のカテーテル。
【請求項4】
前記開放ループが、半径7mm〜15mmである、請求項2に記載のカテーテル。
【請求項5】
前記電極が、前記遠位部分の長手方向軸と直線的配列として整列している少なくとも3個の電極を含む、請求項1に記載のカテーテル。
【請求項6】
前記電極が、少なくとも2個の小孔を含む、請求項1に記載のカテーテル。
【請求項7】
前記電極が、2個〜100個の小孔を含む、請求項1に記載のカテーテル。
【請求項8】
前記電極の前記小孔が、直径0.05mm〜0.4mmである、請求項1に記載のカテーテル。
【請求項9】
前記電極をプロセッサに接続する少なくとも1本の導電性ワイヤを更に含む、請求項1に記載のカテーテル。
【請求項10】
前記電極が、前記外表面より0.05mm〜0.5mm上に突出している、請求項1に記載のカテーテル。
【請求項11】
前記電極の輪郭が、円形である、請求項1に記載の心臓カテーテル。
【請求項12】
前記遠位部分が、長手方向軸を有し、前記電極の輪郭が、楕円形である、請求項1に記載のカテーテル。
【請求項13】
前記電極が有するそれぞれの長軸が、前記長手方向軸に揃っている、請求項12に記載のカテーテル。
【請求項14】
前記電極が有するそれぞれの短軸が、前記長手方向軸に揃っている、請求項12に記載のカテーテル。
【請求項15】
第2の位置及び向きの次元を生成するためのマルチコイル位置センサーを有する近位側ベース部分を更に含む、請求項1に記載のカテーテル。
【請求項16】
前記マルチコイル位置センサーが、前記ベース部分の遠位端から10mm以内にある、請求項15に記載のカテーテル。
【請求項17】
被験生体の心臓内の不整脈発生場所を特定するための方法であって、
カテーテルを該心臓の室内に挿入する工程であって、該カテーテルは、遠位端を有する挿入チューブと、外表面及び内側潅注管腔を有し該挿入チューブの該遠位端に固定された弾力性遠位部分であって、該外表面上に突出する複数個の電極を更に含む、弾力性遠位部分とを含み、該電極がそれ自体に貫通して形成された複数個の小孔を有し、該外表面が該小孔を経て該潅注管腔と流体連通している、工程と、
該カテーテルを該室内の標的近くに配置する工程と、
該カテーテルを経て該標的から受け取った電気信号を分析することにより該電気信号が該心臓内の異常電気伝導を示すことを判定する工程と、
該判定に応じて、該心臓内にエネルギーを伝送することにより該異常電気伝導に影響を及ぼす工程と、を含む、方法。
【請求項18】
前記心臓内に前記エネルギーを伝送している間に、前記潅注管腔及び前記電極の前記小孔に流体を通すことを更に含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記電極のうち選択された2つを用いて二極性焼灼を実行する工程を更に含む、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記心臓内への前記エネルギー伝送が、前記カテーテルを通じてペーシング信号を伝達することにより該心臓のペーシングを行うことを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項21】
前記心臓内への前記エネルギー伝送が、前記標的内の心組織が焼灼されるまで実施される、請求項17に記載の方法。
【請求項22】
前記弾力性遠位部分が、少なくとも直径1mmである、請求項17に記載の方法。
【請求項23】
前記心臓内に配置されたとき、前記遠位部分が、半径7mm〜15mmの開放ループを形成する、請求項17に記載の方法。
【請求項24】
前記電極が、前記遠位部分の長手方向軸と直線的配列として整列している少なくとも3個の電極を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項25】
前記電極が、2個〜20個の小孔を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項26】
前記電極の前記小孔が、直径0.1mm〜0.4mmである、請求項17に記載の方法。
【請求項27】
前記電極が、前記外表面より0.1mm〜0.5mm上に突出している、請求項17に記載の方法。
【請求項28】
前記電極の輪郭が、円形である、請求項17に記載の方法。
【請求項29】
前記遠位部分が、長手方向軸を有し、前記電極の輪郭が、楕円形である、請求項17に記載の方法。
【請求項30】
前記電極が有するそれぞれの長軸が、前記長手方向軸に揃っている、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記電極が有するそれぞれの短軸が、前記長手方向軸に揃っている、請求項29に記載の方法。
【請求項32】
前記カテーテルが、第2の位置及び向きの次元を生成するためのマルチコイル位置センサーを有する近位側ベース部分を更に含む、請求項17に記載の方法。
【請求項33】
前記マルチコイル位置センサーが、前記ベース部分の遠位端から10mm以内にある、請求項32に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−155083(P2010−155083A)
【公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2009−297021(P2009−297021)
【出願日】平成21年12月28日(2009.12.28)
【出願人】(508080229)バイオセンス・ウエブスター・インコーポレーテツド (79)
【Fターム(参考)】