炊飯機
【課題】モータによってシャッターをスライド方向に駆動可能な状態で該シャッターを手動により閉位置から閉じ動作方向へスライド移動させることによりシャッターを取り外せるようにしたものであっても、シャッターの取外し操作を軽く行えるようにする。
【解決手段】炊飯器5の内釜38を閉塞する上蓋39に洗米装置から落下排出された米を通過させる米投入口41を形成し、この米投入口41を塞ぐ閉位置と該米投入口41を開放する開位置とにスライド自在とされたシャッター44を備え、このシャッター44をスライド方向に駆動させるモータ61を備え、シャッター44を閉位置から閉じ動作方向へと手動によりスライド移動させることによって該シャッター44を取外す際において、シャッター44の該取外し動作でモータ61の出力軸64が回転しないように、モータ61とシャッター44との間の動力伝達機構62に遊びsを設ける。
【解決手段】炊飯器5の内釜38を閉塞する上蓋39に洗米装置から落下排出された米を通過させる米投入口41を形成し、この米投入口41を塞ぐ閉位置と該米投入口41を開放する開位置とにスライド自在とされたシャッター44を備え、このシャッター44をスライド方向に駆動させるモータ61を備え、シャッター44を閉位置から閉じ動作方向へと手動によりスライド移動させることによって該シャッター44を取外す際において、シャッター44の該取外し動作でモータ61の出力軸64が回転しないように、モータ61とシャッター44との間の動力伝達機構62に遊びsを設ける。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、米を洗米する洗米装置から洗米した米を水加減水と共に炊飯器に落下排出させて該炊飯器で炊飯するようにした炊飯機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、米を洗米して下方の炊飯器へと落下排出する洗米装置を備え、前記炊飯器の内釜を閉塞する上蓋には前記洗米装置から落下排出された米を通過させる米投入口が形成され、この米投入口を塞ぐ閉位置と該米投入口を開放する開位置とにスライド自在とされたシャッターを備え、このシャッターを前記スライド方向に駆動させるモータを備えていて、洗米と炊飯とを自動で行えるようにした自動炊飯機が特許文献1にて開示されている。
この特許文献1記載の自動炊飯機にあっては、シャッターは上下方向の軸心を有する支軸によって該支軸の軸芯回りに揺動自在に上蓋に支持されていて、該シャッターは前記支軸廻りに揺動させることにより前記閉位置と前記開位置との間をスライド移動自在とされている。また、シャッターと該シャッターをスライド方向に駆動するモータとの間の動力伝達機構は、モータの出力軸に連結されて縦軸回りに回転駆動される回動軸と、この回動軸の下端に一端側が固定されたアームと、このアームの他端側に設けたローラと、このローラが係合するプレートと、このプレートに形成された長孔に挿通され且つシャッターに固定されたピンとから構成されており、モータによって伝動軸を回動させてアームを揺動させると、プレートが引動されてシャッターがスライドするように構成されている。
【0003】
また、清掃等のメンテナンス時において、プレートに形成された長孔がシャッターに固定されたピンから外れるようにプレートを持ち上げることにより、シャッターが上蓋と共に取外し可能とされている。
前記特許文献1記載の自動炊飯機にあっては、動力伝達機構のアームやプレートやピンなどが変形すると故障の原因となるという問題がある。この問題を解決するために、シャッターにラックを設けると共に、このラックに噛合するピニオンを設け、モータの出力軸からの駆動力をギヤ伝動機構を介してピニオンに伝達し、該ピニオンを回転駆動することによりシャッターをスライド移動させて米投入口を開閉することが考えられている。
【0004】
このラック・アンド・ピニオンによりシャッターをスライドさせるようにしたものにあっては、シャッターを閉位置から閉じ動作方向へと手動によってスライド移動させることにより、ラックがピニオンを回転させるので、シャッターが取外し可能とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平8−279543号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記ラック・アンド・ピニオンによりシャッターをスライドさせるようにしたものにあっては、シャッターを取り外す際において、モータによってシャッターをスライド方向に駆動可能な状態であるので、シャッターを閉位置から閉じ動作方向へと手動によってスライド移動させると動力伝達機構を介してモータの出力軸が回されることとなり、シャッターの取外し操作が重いという問題がある。
そこで、本発明は、モータによってシャッターをスライド方向に駆動可能な状態で該シャッターを手動により閉位置から閉じ動作方向へスライド移動させることによりシャッターを取り外せるようにしたものであっても、シャッターの取外し操作を軽く行えるようにした炊飯機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記技術的課題を解決するために本発明が講じた技術的手段は、米を洗米して下方の炊飯器へと落下排出する洗米装置を備え、前記炊飯器の内釜を閉塞する上蓋に前記洗米装置から落下排出された米を通過させる米投入口を形成し、この米投入口を塞ぐ閉位置と該米投入口を開放する開位置とにスライド自在とされたシャッターを備え、このシャッターを前記スライド方向に駆動させるモータを備え、前記シャッターを前記閉位置から閉じ動作方向へと手動によりスライド移動させることによって該シャッターを取外す際において、シャッターの該取外し動作でモータの出力軸が回転しないように、前記モータと前記シャッターとの間の動力伝達機構に遊びを設けたことを特徴とする。
【0008】
また、前記動力伝達機構は、シャッターに取り付けられたラックと、このラックに噛合するピニオンとを備えており、前記モータの駆動力によって前記ピニオンを駆動して該ピニオンが前記ラックと噛合することにより前記シャッターが前記スライド方向に駆動されるよう構成されているのがよい。
また、前記モータの回転動力がトルクリミッターを介して前記ピニオンに伝達されるよう構成されているのがよい。
また、前記モータの出力軸にトルクリミッターを介して連動連結された伝動軸を備え、この伝動軸から前記ピニオンに動力が伝達されるよう構成し、モータの出力軸と前記トルクリミッターとの間に前記遊びを設けるのがよい。
【0009】
また、前記伝動軸からギヤ伝動機構を介してピニオンに動力が伝達されるよう構成されているのがよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、モータによってシャッターをスライド方向に駆動可能な状態で該シャッターを手動により閉位置から閉じ動作方向へスライド移動させることによりシャッターを取り外せるようにしたものであっても、モータとシャッターとの間の動力伝達機構に設けた遊びにより、モータの出力軸を回転させることなくシャッターを取り外すことができ、シャッターの取外し操作が軽いという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】炊飯機の正面図である。
【図2】炊飯機の側面図である。
【図3】炊飯機の下部側の背面図である。
【図4】炊飯機の正面断面図である。
【図5】炊飯機の上下中途部分の側面一部断面図である。
【図6】昇降フレームが上蓋閉じ位置にある状態を示す側面図である。
【図7】昇降フレームが上蓋上げ位置にある状態を示す側面図である。
【図8】昇降フレームが上蓋最下げ位置にある状態を示す側面図である。
【図9】(a)は揺動アームの正面図、(b)は揺動アームの側面図、(c)は上蓋最下げ位置における揺動アームの先端側の拡大である。
【図10】揺動フレーム及びシャッターの斜視図である。
【図11】揺動フレーム、上蓋、シャッター及びシャッタ駆動装置の組立体の側面断面図である。
【図12】揺動フレーム、上蓋等の正面図である。
【図13】炊飯機の上下中途部分の正面一部断面図である。
【図14】トルクリミッター取付部分の側面一部断面図である。
【図15】昇降フレーム及びシャッタ駆動装置を示す平面図である。
【図16】動力伝達機構を示す平面概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1〜図4において、1は米の計量・洗米・炊飯をマイコン制御によって自動で行う自動炊飯機である。
この炊飯機1は、機枠2と、この機枠2の上部に設けられた貯米庫3と、この貯米庫3の下方に設けられた洗米タンク4と、この洗米タンク4の下方に設けられた炊飯器5と、この炊飯器5を載置すべく機枠2の下端側に設けられた載置台6とを有する。
前記機枠2は、下端部の平面視矩形状のベース部材7と、このベース部材7の後端側の左右両側に立設された左右一対の支柱部材8と、左右支柱部材8の下部同士を連結する連結部材9とを有する。
【0013】
前記貯米庫3は、上端開口状の箱状のケース11と、このケース11内の上部側に収納された上端開口状の貯米タンク12と、ケース11及び貯米タンク12の上端開口を開閉自在に閉塞する蓋体13とを有する。
前記ケース11の下面の後端側が機枠2の左右支柱部材8の上端に固定されている。
前記貯米タンク12の上端開口は米の投入口とされ、この貯米タンク12の下端側には該貯米タンク12内の米を排出する米排出口14が設けられている。
洗米タンク4は、上部が円筒状で下部が下方に向けて先細り状の漏斗状に形成されていると共に上端及び下端が開口状とされたタンク本体16と、このタンク本体16の下端側に着脱自在に取り付けられていてタンク本体16の下端開口を介して該タンク本体16内に連通する排水ジャケット17とを有する。
【0014】
この洗米タンク4の上端側がケース11の下壁に固定されたタンク支持体18に着脱自在に取り付けられている。
タンク支持体18は、その上壁がケース11の下壁に取付固定されていると共に該上壁上面側はケース11の下壁に形成された開口を介してケース11内に露出状とされている。
タンク支持体18は下方突出状の円筒状の取付部19を有し、この取付部19に前記洗米タンク4の上端側が複数の取付具21(パチン錠)を介して着脱自在に取り付けられており、洗米タンク4の上端開口は、タンク支持体18によって塞がれている。
【0015】
タンク支持体18の上壁には、貯米タンク12下端の米排出口14の下方に位置する米通過口22が形成され、この米通過口22と前記米排出口14との間には、貯米タンク12内の米を計量して洗米タンク4に供給する米計量器23が設けられている。
この米計量器23は、上下に開口を有するケーシング内に円筒状の計量ドラム25を軸心が前後方向に一致するように横向きに収納してなると共に、この計量ドラム25を軸芯回りに回転駆動するモータを備えてなる。
米計量器23のケーシングの上端開口は米排出口14に連通し、下端開口は米通過口22に連通している。
【0016】
計量ドラム25にはその周壁の一部に軸心方向にわたる開口が形成され、この計量ドラム25の開口が上向きとなったときに貯米タンク12内の米が計量ドラム25内に流入し、計量ドラム25の開口が下向きとなったときに計量ドラム25内の米が米通過口22を介して洗米タンク4内に落下供給される。
したがって、この米計量器23にあっては、計量ドラム25の回転回数によって貯米タンク12内の米を計量することができるよう構成されている。
なお、該炊飯機1には、洗米タンク4内に水(水道水)を供給する給水装置が設けられている。
【0017】
洗米タンク4内には、該タンク4内の米を撹拌する撹拌棒26が設けられている。
この撹拌棒26は、タンク支持体18の上壁に上下軸廻りに回転自在に支持され、タンク支持体18の上面側に設けられた撹拌モータによって回転駆動され、洗米タンク4内に給水しながら撹拌棒26を回転させることにより、洗米タンク4内の米が洗米される。
排水ジャケット17の下面側には、洗米した米を水加減水と共に排出するための排米口27が設けられ、この排米口27は円錐状の排米弁28によって開閉自在に閉塞されている。
【0018】
排米弁28は、洗米タンク4内の中心に上下方向に配置された弁棒29の下端に取り付けられ、前記弁棒29はタンク支持体18の上面側に設けられた昇降機構によって昇降操作され、この排米弁29を引き上げられることで排米口27が閉じ、下降されることにより排米口27が開く。
排水ジャケット17の側方には排水ボックス31が設けられ、この排水ボックス31と排水ジャケット17とは排水パイプ32によって連通されている。
また、排水ジャケット17内には、洗米タンク4のタンク本体16の下端開口と排米口27との間の空間を取り囲むように截頭円錐筒状に形成された分離板33が設けられている。
【0019】
この分離板33は水は通すが米は通さない小孔が多数形成されており、排水ジャケット17から排水ボックス31へと米の研ぎ汁が小さな不純物と共に流れるようになっており、また、米の研ぎ汁等は排水ボックス31から排水溝へと流れるようになっている。
また、排水ボックス31内には、排水ジャケット17側から排水ボックス31への流体の浸入口を開閉自在な開閉弁34が設けられている。
タンク支持体18には、洗米タンク4からオーバーフローした水を排水させるためのオーバーフロー口35が設けられ、このオーバーフロー口35は縦排水パイプ36を介して排水ボックス31に連通している(したがって、洗米タンク4からオーバーフローした水及び不純物は、排水ボックス31から排水溝に流れる)。
【0020】
前記洗米タンク4、撹拌棒26、該撹拌棒26を駆動する撹拌モータ、排米弁28、該排米弁28を昇降する昇降機構等によって、米を洗米する洗米装置が構成されている。
載置台6は、機枠2のベース部材7上に水平方向(前後方向)移動自在に設けられ、本実施形態では、この載置台6の前部に把持部37が設けられ、炊飯器5の本体(内釜及び外釜)を洗米タンク4の直下から洗米タンク4の前方側に引き出すことができるように構成されている。
炊飯器5は、内釜38と、この内釜38の上端開口を開閉自在に塞ぐ上蓋39と、内釜38を収容すると共に該内釜38を加熱する加熱装置を備えた外釜40とを有する。
【0021】
この炊飯器5の上蓋39には、洗米タンク4の排米口27から落下排出される洗米された米及び水加減水を内釜38へと通過させるための円形状の米投入口41が形成されている(図11等参照)。
貯米庫3のケース11の前壁内側には炊飯機1を制御する制御装置が設けられていると共に、貯米庫3のケース11の前面には、操作パネル42が設けられている。
操作パネル42には、炊飯機1を始動させるスタートスイッチが設けられている他、該操作パネル42によって、炊飯する米の量、米の洗い方の程度(軽く〜念入り)の選定、炊き加減(軟〜硬)の選定、炊き方の種類(通常の白米、玄米、おこわ、おかゆ等)の選定等が入力可能とされ、この操作パネル42によって入力された条件によって、貯米庫3内の米が計量され、洗米され、水加減されて炊飯されるように自動運転される。
【0022】
図5〜図16に示すように、この炊飯機1には機枠2に昇降自在に支持された昇降フレーム43が設けられており、この昇降フレーム43に前記上蓋39が取り付けられていると共に、該昇降フレーム43に、上蓋39の米投入口41を開閉するシャッター44及び該シャッター44を駆動するシャッタ駆動装置45が設けられている。
図3に示すように、機枠2の左右支柱部材8間には、左右一対のガイドレール46が配置され、該ガイドレール46の上端は貯米庫3のケース11の下面に固着され、下端は機枠2の連結部材9に固着されている。
【0023】
左右ガイドレール46は平断面コ字形に形成され、対向側に開放するように配置されている。
昇降フレーム43は、図6、図10及び図11等に示すように、ベースフレーム47と、このベースフレーム47の後部に設けられたサポートフレーム48と、シャッター44を支持するシャッタ支持フレーム49とを有する。
ベースフレーム47は、底壁47aと、この底壁47aの左右両側から立ち上がる左右の側壁47bと、左右側壁47bの上部同士を連結する連結部材47cとを有する。
【0024】
このベースフレーム47は、左右のガイドレール46間から、洗米タンク4と炊飯器5との間の空間へと延出するように配置されている(換言すると、ベースフレーム47は後端側が左右のガイドレール46間に位置し、前部側が洗米タンク4と炊飯器5との間に位置するように配置されている)。
このベースフレーム47の右側前部には、昇降フレーム43を昇降操作するための操作ハンドル51が設けられている。
サポートフレーム48は、左右の側壁48aと、左右の側壁48aの上端同士を連結する上壁48bとを有し、左右の側壁48aの下端側は、左右方向で同じ側にあるベースフレーム47の側壁47bの後部に固着されている。該サポートフレーム48の後部側が左右のガイドレール46の間に位置している。
【0025】
このサポートフレーム48の左右各側壁48aの外面側には、上下一対の昇降ローラ52が回転自在に取り付けられ(図5等参照)、この昇降ローラ52は左右方向で同じ側にあるガイドレール46に上下移動自在に嵌合されており、これによって、昇降フレーム43が左右のガイドレール46(機枠2側)に昇降自在に支持されている。
ベースフレーム47の底壁47a前部には略矩形状の開口53が形成され、この開口53に嵌合するように(開口53を塞ぐように)略矩形状の前記シャッタ支持フレーム49が配置され、該シャッタ支持フレーム49はベースフレーム47の底壁47aに固定されている。
【0026】
前記シャッタ支持フレーム49の下面側に炊飯器5の上蓋39が取付固定され、シャッタ支持フレーム49には、上蓋39の米投入口41と同芯状で且つ米投入口41より若干径小の円形孔54が形成されており、この円形孔54を経て米及び水加減水が米投入口41を通過可能とされている。
シャッター44は、シャッタ支持フレーム49上に円形孔54を塞ぐように、且つ該シャッタ支持フレーム49上を略水平方向(本実施形態では前後方向)スライド自在に載置されている。
【0027】
このシャッター44は、図15に示す、米投入口41を塞ぐ閉位置から後方にスライド移動させることにより、米投入口41を開く開位置に位置変更可能とされている。
また、ベースフレーム47の底壁47a上の後部には、シャッター44を後方移動させたときに、該シャッター44を支持するシャッタ支持台56が設けられている。
また、ベースフレーム47の前面側には、シャッター44が前記円形孔54を塞ぐ閉位置から前方への移動を規制する規制部材57が設けられている。
この規制部材57は、ベースフレーム47の左右側壁47bの前端側下部間(連結部材47cの下方側)に位置しており、左右一端側(左側)がベースフレーム47に設けられた支軸58に上下方向の軸芯回りに回動自在に枢支され、左右他端側(右側)が固定具59(パチン錠)によってベースフレーム47に固定されている。
【0028】
したがって、固定具59を解除することにより、規制部材57が前記支軸58回りに回動可能とされて、シャッター44が閉位置から前方(閉じ動作方向)にスライド移動可能とされ、これによって、シャッター44が取り出し可能とされている。
シャッタ駆動装置45は、図11、図14〜図16に示すように、駆動源となるモータ61と、該モータ61の動力をシャッター44に伝達する動力伝達機構62とを有する。
モータ61は、サポートフレーム48の上壁48b上面の左側に設けられたモータ支持台63上に取付固定され、該モータ61の出力軸64はモータ支持台63の上壁から下方に突出状とされていて、上下方向の軸芯回りに回転駆動される。
【0029】
動力伝達機構62は、モータの出力軸64の下方側に同芯状に配置された伝動軸66と、この伝動軸66とモータ出力軸64とを連動連結するトルクリミッター67と、シャッター44に固定されたラック68と、このラック68に噛合するピニオン69と、前記伝動軸66からピニオン69へと動力伝達するギヤ伝動機構70とを有する。
伝動軸66は、上端側がサポートフレーム48の上壁48bに軸芯回りに回転自在に支持され、下端側が支持プレート71に軸芯回りに回転自在に支持され、この支持プレート71は前記シャッタ支持台56の上方側に配置されていてベースフレーム47の側壁47b上端に設けられた折曲片72に取付固定されている。
【0030】
ラック68は、シャッター44の上面側の右側に、前後方向に沿うように(歯の並設方向が前後方向に一致するように)、且つ、歯が左方(シャッター44の左右方向中央側)を向くように配置されていて、シャッター44に取付固定されている。
ピニオン69は、シャッター44が閉位置に位置している状態において、ラック68の後端側に位置するように配置され、前記支持プレート71に上下方向の軸芯回りに回転自在に支持されている。
ギヤ伝動機構70は、前記伝動軸66の下端側に一体回転自在に設けられた第1ギヤ73と、この第1ギヤ73に噛合する第2ギヤ74と、この第2ギヤ74及びピニオン69に噛合する第3ギヤ75とを有し、第2ギヤ74及び第3ギヤ75は支持プレート71に回転自在に支持されている。
【0031】
このシャッタ駆動装置45にあっては、モータ61の出力軸64を回転させることにより、該回転動力がトルクリミッター67→伝動軸66→ギヤ伝動機構70→ピニオン69へと伝動して該ピニオン69が回転駆動され、該ピニオン69が回転駆動されると、ピニオン69がラック68に噛合してシャッター44を前後方向にスライド移動させる。
また、シャッター44を閉位置から閉じ動作方向(前方)へと手動によりスライド移動させて該シャッター44を前方に引き出すと、この引き出し力により、ピニオン69が回転して該ピニオン69からラック68が外れ、シャッター44を取り外すことができる。
【0032】
このとき、モータ61の出力軸64も一緒に回転するようになっていると、シャッター44を前方に引き出すのに、比較的大きな引き出し力が必要となるが、本実施形態では、閉位置から閉じ動作方向へとシャッター44を手動によりスライド移動させる際において(シャッター44の取外し動作で)、モータ61の出力軸64が回転しないように、動力伝達機構62に(本実施形態では、トルクリミッター67とモータ出力軸64との間に)遊びsが設けられている(図16(b)参照)。
図14及び図16(b)に示すように、トルクリミッター67のハウジング76の上部にモータ61の出力軸64が相対回転自在に挿入され、この出力軸64を挟むように径方向対称位置に位置する一対の係合突起77がトルクリミッター67のハウジング76の上面に固定状に設けられている。
【0033】
また、モータ61の出力軸64には、回転方向で一対の係合突起77間に介在するように係合ピン78が径方向貫通状に設けられている。
トルクリミッター67の内輪79には伝動軸66の上端側が挿入され、該内輪79と伝動軸66とは遊びが無い状態で正逆回転方向に一体回転するように構成されている。
したがって、モータ61の出力軸64が回転駆動すると、係合突起77の回転方向背面側に係合ピン78が接当して該係合ピン78が係合突起77を押圧し、モータ61の出力軸64からトルクリミッター67のハウジング76に回転動力が伝達される。
【0034】
また、トルクリミッター67のハウジング76内には、所定以上の伝達トルクで滑りが発生するトルク制限部材が設けられ、該トルク制限部材を介して該ハウジング76から内輪79にトルクが伝達される。
したがって、例えば、シャッター44がスライド移動している途中で、該シャッター44に何かのものが咬み込まれた場合、トルクリミッター67に所定以上の負荷が作用すると、モータ61の出力軸64と伝動軸66とが相対回転して、モータ61に過大な負荷がかかるのが防止される。
【0035】
図例のものにあっては、図16に示すように、モータ61の出力軸64を矢示a方向に回転させると、ピニオン69が矢示b方向に回転して、シャッター44が前方(矢示c方向)、すなわち閉じ動作方向に移動し、モータ61の出力軸64を矢示a方向とは反対側に回転させると、ピニオン69が矢示b方向とは反対側に回転して、シャッター44が後方(矢示c方向とは反対側)、すなわち開き動作方向に移動する。
また、係合ピン78が出力軸64から突出する部分であるピン突出部分78aの一方が、係合突起77の一方に接当した状態から他方の係合突起77に接当するまでの間は、出力軸64からトルクリミッター67へと動力伝達が行われない。
【0036】
この係合ピン78のピン突出部分78aの一方が、係合突起77の一方に接当した状態から他方の係合突起77に接当するまでの間が前記遊びsとされている。
したがって、図16に示す閉じ位置からシャッター44を前方に引き出すと、ピニオン69、第1〜3ギヤ、伝動軸66、トルクリミッター67は回転するが、係合突起77が係合ピン78に接当するまでは、トルクリミッター67とモータ61の出力軸64とは相対回転する。このとき、係合突起77が係合ピン78に接当するまでに、ラック68がピニオン69から外れるように構成されている。
【0037】
なお、遊びは、伝動軸66と第1ギヤ73との間に設けてもよく、又、伝動軸66の中途部に設けてもよい。
前記サポートフレーム48の上面には、シャッター44の開位置と閉位置とを検出する検出器80,81が設けられ、後側の検出器80が開位置検出器とされ、前側の検出器81が閉位置検出器とされている。
これら検出器80,81とシャッター44との間には、シャッター44の移動動作に連動する連動部材82と、この連動部材82に固定されていて検出器80,81の接触子に接当する接当部材83とが設けられている。
【0038】
連動部材82は棒材を折曲してなり、上下方向の軸心を有していて上端側がサポートフレーム48の上壁48bに軸芯回り回動自在に支持され下端側が支持プレート71に軸芯回り回動自在に支持された支軸部82aと、この支軸部82aの下端からシャッター44の後端左側に向けて延出されたアーム部82bと、このアーム部82bの延出端から下方に延出された係合部82cとを有する。
この連動部材82の支軸部82aの上端側はサポートフレーム48の上壁48bの上方側に突出しており、該支軸部82aの上端に前記接当部材83が固着されている。
【0039】
この支軸部82aには、図示省略の捩りコイルバネが外嵌されており、該バネによってアーム部82bが前方側に揺動するように連動部材82が付勢されている。
シャッター44の上面の後端側の左側には、前記連動部材82の係合部82cが係合する前後一対の係合壁84,85が設けられている。
この前後係合壁84,85間に前記連動部材82の係合部82cが左右方向移動可能に挿入されていて、シャッター44が後方移動すると前記係合部82cが前係合壁84に押圧されて連動部材82のアーム部82bが後方側に揺動し、シャッター44が前方移動すると係合部82cが後係合壁85に押圧されて前方側に揺動する。
【0040】
連動部材82のアーム部82bが前後に揺動すると、これに連動して接当部材83が連動部材82の支軸部82aの軸心を中心に前後に揺動し、接当部材83が開位置検出器80に接当するとシャッター44が開位置で停止し、接当部材83が閉位置検出器81に接当するとシャッター44が閉位置で停止するようにモータ61が制御される。
前係合壁84の右端側84aは、後係合壁85より左右方向シャッター44中央側(右方)に向けて突出していて、前係合壁84の右端側84aの後方で且つ後係合壁85の右側方を連動部材82の係合部82cが前後方向に通過可能とされている。
【0041】
したがって、シャッター44を図16に示す閉位置から前側に引き出すとバネの付勢力によって連動部材82のアーム部82bが前方に揺動することにより係合部82cが後係合壁85から自動的に外れるので、シャッター44の取り出しが可能となる。
また、シャッター44を取り出した状態では、連動部材82のアーム部82bは支持プレート71の下面側に設けられたストッパ86に当たることにより前方側への揺動が規制され、連動部材82の係合部82cが、シャッター44を取り付ける際において前係合壁84の右端側に接当可能な位置で位置決めされるようになっている。
【0042】
前記昇降フレーム43は、炊飯器5が洗米タンク4の下方位置に位置している状態では、図6に示すように、上蓋39によって内釜38の上端開口を閉じた位置である上蓋閉じ位置と、図7に示すように、上蓋39が内釜38の上方に位置する上蓋上げ位置との間を昇降自在である。
昇降フレーム43が上蓋閉じ位置に位置している状態において、洗米タンク4からの米及び水加減水の供給、炊飯が行われる。
昇降フレーム43が上蓋上げ位置に位置している状態では、昇降ローラ52がガイドレール46に設けられたストッパ87に接当することにより上方移動が規制されていて、シャッター44が洗米タンク4下端に接当するのを防止している。また、この上蓋上げ位置で、載置台6及び炊飯器5の外釜40・内釜38が前方に引き出し可能とされている。
【0043】
前記右側のガイドレール46の上下方向中途部に支持ブラケット88が固定されている。この支持ブラケット88は、後部側がガイドレール46に固定された上下壁88a,88bと、この上下壁88a,88bの左右方向外端側(右端側)同士を連結する側壁88cとを有していて、背面視で炊飯器5の左右方向中央側に向けて開放状のコ字形に形成されている。
この支持ブラケット88の側壁88c前部の内面側には、揺動アーム89の後端側がアーム枢軸90及びベアリング91を介して左右軸廻りに回動自在に枢支されている。この揺動アーム89はアーム枢軸90の軸芯回りに上下に揺動自在である。
【0044】
この揺動アーム89は、図9に示すように、上下壁92,93と、この上下壁92,93の左右方向外端側(右端側)同士を連結する側壁94と、上壁92の左右方向内端側から下方側に延出された延出壁95と、上壁92の前端から上方側に延出された立上り壁96と、この立上り壁96の上端から前側に延出された撮み片97とを有する。
この揺動アーム89の側壁94が前記アーム枢軸90を介して支持ブラケット88に枢支されている。
昇降フレーム43のベースフレーム47の右側壁47bの後部側で且つサポートフレーム48の前方側には、ベアリングローラからなる係合ローラ98が左右軸廻りに回動自在に設けられている。この係合ローラ98は、揺動アーム89の上下壁92,93間にアーム長手方向に移動自在に挿入されている。
【0045】
したがって、昇降フレーム43を上昇させると、係合ローラ98が揺動アーム89の上壁92下面を転動しながら該揺動アーム89を上方揺動させ、昇降フレーム43を下降させると、係合ローラ98が揺動アーム89の下壁93上面を転動しながら該揺動アーム89を下方揺動させる。
また、支持ブラケット88の後部側(アーム枢軸90の後方)にピンからなるバネ掛け部99が設けられ、このバネ掛け部99にコイルバネからなる切換バネ100の一端側(後端側)が掛止され、この切換バネ100の他端側(前端側)は揺動アーム89の側壁94外面の前部に設けられたピンからなるバネ掛け部101に掛止されている。
【0046】
昇降フレーム43が上蓋閉じ位置に位置しているときにあっては、切換バネ100の軸心がアーム枢軸90より下側に位置するので、切換バネ100の付勢力は揺動アーム89を下方揺動させるように作用する。すなわち、切換バネ100は揺動アーム89及び係合ローラ98を介して昇降フレーム43を下降させるように付勢する。
また、昇降フレーム43が上蓋上げ位置に位置しているときにあっては、切換バネ100の軸心がアーム枢軸90より上側に位置するので、切換バネ100の付勢力は揺動アーム89を上方揺動させるように作用する。すなわち、切換バネ100は揺動アーム89及び係合ローラ98を介して昇降フレーム43を上昇させるように付勢する。
【0047】
したがって、切換バネ100の付勢力は、昇降フレーム43を昇降することにより、該昇降フレーム43を上蓋閉じ位置へと付勢する状態と、該昇降フレーム43を上蓋上げ位置へと付勢する状態とに切り換えられる。
そして、本実施形態では、この切換バネ100の付勢力によって昇降フレーム43を上蓋閉じ位置又は上蓋上げ位置に保持可能としている。
また、昇降フレーム43を上蓋上げ位置に保持させる場合、昇降フレーム43、上蓋39、シャッター44、揺動アーム89、係合ローラ98等をこれらの自重に抗して持ち上げなければならないので、切換バネ100のバネ力を強くしなければならず、切換バネ100の組付けが困難となり、また、切換バネ100のバネ力が強いと、上蓋閉じ位置から昇降フレーム43を持ち上げる際において、大きな持ち上げ力が必要となる。
【0048】
そこで、本実施形態では、昇降フレーム43を吊下げバネ102を介して機枠2に吊り下げることにより、切換バネ100の小型化、昇降フレーム43の持ち上げ力の軽減を図っている。
前記吊下げバネ102は昇降フレーム43の背面側に左右一対設けられ、該吊下げバネ102の上端側は、貯米庫3のケース11の底壁47a後端から下方に延出された延設壁103に掛止され、該吊下げバネ102の下端側は、サポートフレーム48の上壁48b後端に設けられた掛止片104に掛止されている。
【0049】
この吊下げバネ102のバネ力は、例えば、前記切換バネ100を取り外した状態で昇降フレーム43が上蓋閉じ位置又は上蓋閉じ位置付近(上蓋閉じ位置より上でも下でもよい)に位置するように設定される。
或いは、切換バネ100の付勢力が切り替わる位置(デッドポイント)と略上蓋閉じ位置との間の位置に、切換バネ100を取り外した状態で昇降フレーム43が位置するように吊下げバネ102のバネ力が設定される。
これによって、切換バネ100のバネ力を大きくすることがないと共に、昇降フレーム43の持ち上げ力の軽減が図れる。
【0050】
また、昇降フレーム43が洗米タンク4の下方にあるものにあっては、洗米タンク4を取り外すとき、又は、排水ジャケット17を取り外すときにおいて、昇降フレーム43が邪魔者となる。
そこで、本実施形態では、昇降フレーム43は、炊飯器5の外釜40を洗米タンク4の下方位置から引き出した状態で、図8に示すように、上蓋閉じ位置より下方の上蓋最下げ位置に下降させることができるよう構成されている。
前記炊飯器5の外釜40を洗米タンク4の下方位置から引き出した状態においては、昇降フレーム43は、該昇降フレーム43、シャッター44等の部材の自重及び切換バネ100の付勢力により、上蓋閉じ位置よりさらに下がる。
【0051】
そして、この下がった位置より昇降フレーム43をさらに引き下げると、昇降フレーム43が図8に示す上蓋最下げ位置となる。
したがって、洗米タンク4の下方位置から炊飯器5の本体側が取り出され且つ切換バネ100が昇降フレーム43を下方移動させるように切り換えられている状態において、昇降フレーム43が上蓋閉じ位置と上蓋最下げ位置との間に位置するように、切換バネ100の付勢力と吊下げバネ102付勢力とがバランスするように構成されており、上蓋最下げ位置では、吊下げバネ102の付勢力によって昇降フレーム43が上方に付勢される。
【0052】
この上蓋最下げ位置では、揺動アーム89は下向きで後傾状とされていると共に、係合ローラ98が揺動アーム89の上壁92下面から外れて立上り壁96の下側で且つ撮み片97の背面側に位置している。
また、図9(c)に示すように、この上蓋最下げ位置において、揺動アーム89の立上り壁96は前方に向けて上向き傾斜しており、且つ、撮み片97は係合ローラ98の前面側に接当している。
したがって、上蓋最下げ位置において、昇降フレーム43に持ち上げ力を作用させた場合、係合ローラ98が揺動アーム89の立上り壁96を下側から押圧するが、該立上り壁96は前方に向けて上向き傾斜しているので、該係合ローラ98が立上り壁96を押圧する力は、揺動アーム89を後方側へ揺動させようと働く。また、係合ローラ98の前側に撮み片97が接当しているので、揺動アーム89の後方への揺動は規制されている。これらによって、上蓋最下げ位置において、係合ローラ98が立上り壁96及び撮み片97から外れることなくロックされ、揺動アーム89が突っ張って昇降フレーム43の上昇を規制するようになっている。
【0053】
前記揺動アーム89の立上り壁96と撮み片97とで、上蓋最下げ位置において昇降フレーム43の上昇を規制するように係合ローラ98に係合する上昇規制部106を構成している。
また、上蓋最下げ位置から昇降フレーム43を上昇させるには、撮み片97を持って揺動アーム89を前上方側に揺動させることにより係合ローラ98に対する前記上昇規制部106の係合が解除され、昇降フレーム43を上昇させることが可能となる。
前記構成のものにあっては、昇降フレーム43を引き下げる動作で係合ローラ98が上昇規制部106に自動的に嵌って、昇降フレーム43が上蓋最下げ位置にロックされる。
【0054】
また、操作ハンドル51をもって昇降フレーム43を昇降させるだけで、該昇降フレーム43を、上蓋上げ位置と上蓋閉じ位置と上蓋最下げ位置とに位置変更でき、操作が容易である。
なお、本実施形態の炊飯機1は、米の計量・洗米・炊飯をマイコン制御によって自動的に行う全自動炊飯機1を例示したが、米の計量・洗米及び洗米した米を水加減水と共に下方に排出するまでを本機側の制御装置により自動で行い、炊飯器5の炊飯動作は炊飯器5側の制御装置によって行うようにしたものであってもよい。
【符号の説明】
【0055】
5 炊飯器
38 内釜
39 上蓋
41 米投入口
44 シャッター
61 モータ
62 動力伝達機構
64 出力軸
66 伝動軸
67 トルクリミッター
68 ラック
69 ピニオン
70 ギヤ伝動機構
s 遊び
【技術分野】
【0001】
本発明は、米を洗米する洗米装置から洗米した米を水加減水と共に炊飯器に落下排出させて該炊飯器で炊飯するようにした炊飯機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、米を洗米して下方の炊飯器へと落下排出する洗米装置を備え、前記炊飯器の内釜を閉塞する上蓋には前記洗米装置から落下排出された米を通過させる米投入口が形成され、この米投入口を塞ぐ閉位置と該米投入口を開放する開位置とにスライド自在とされたシャッターを備え、このシャッターを前記スライド方向に駆動させるモータを備えていて、洗米と炊飯とを自動で行えるようにした自動炊飯機が特許文献1にて開示されている。
この特許文献1記載の自動炊飯機にあっては、シャッターは上下方向の軸心を有する支軸によって該支軸の軸芯回りに揺動自在に上蓋に支持されていて、該シャッターは前記支軸廻りに揺動させることにより前記閉位置と前記開位置との間をスライド移動自在とされている。また、シャッターと該シャッターをスライド方向に駆動するモータとの間の動力伝達機構は、モータの出力軸に連結されて縦軸回りに回転駆動される回動軸と、この回動軸の下端に一端側が固定されたアームと、このアームの他端側に設けたローラと、このローラが係合するプレートと、このプレートに形成された長孔に挿通され且つシャッターに固定されたピンとから構成されており、モータによって伝動軸を回動させてアームを揺動させると、プレートが引動されてシャッターがスライドするように構成されている。
【0003】
また、清掃等のメンテナンス時において、プレートに形成された長孔がシャッターに固定されたピンから外れるようにプレートを持ち上げることにより、シャッターが上蓋と共に取外し可能とされている。
前記特許文献1記載の自動炊飯機にあっては、動力伝達機構のアームやプレートやピンなどが変形すると故障の原因となるという問題がある。この問題を解決するために、シャッターにラックを設けると共に、このラックに噛合するピニオンを設け、モータの出力軸からの駆動力をギヤ伝動機構を介してピニオンに伝達し、該ピニオンを回転駆動することによりシャッターをスライド移動させて米投入口を開閉することが考えられている。
【0004】
このラック・アンド・ピニオンによりシャッターをスライドさせるようにしたものにあっては、シャッターを閉位置から閉じ動作方向へと手動によってスライド移動させることにより、ラックがピニオンを回転させるので、シャッターが取外し可能とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平8−279543号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記ラック・アンド・ピニオンによりシャッターをスライドさせるようにしたものにあっては、シャッターを取り外す際において、モータによってシャッターをスライド方向に駆動可能な状態であるので、シャッターを閉位置から閉じ動作方向へと手動によってスライド移動させると動力伝達機構を介してモータの出力軸が回されることとなり、シャッターの取外し操作が重いという問題がある。
そこで、本発明は、モータによってシャッターをスライド方向に駆動可能な状態で該シャッターを手動により閉位置から閉じ動作方向へスライド移動させることによりシャッターを取り外せるようにしたものであっても、シャッターの取外し操作を軽く行えるようにした炊飯機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記技術的課題を解決するために本発明が講じた技術的手段は、米を洗米して下方の炊飯器へと落下排出する洗米装置を備え、前記炊飯器の内釜を閉塞する上蓋に前記洗米装置から落下排出された米を通過させる米投入口を形成し、この米投入口を塞ぐ閉位置と該米投入口を開放する開位置とにスライド自在とされたシャッターを備え、このシャッターを前記スライド方向に駆動させるモータを備え、前記シャッターを前記閉位置から閉じ動作方向へと手動によりスライド移動させることによって該シャッターを取外す際において、シャッターの該取外し動作でモータの出力軸が回転しないように、前記モータと前記シャッターとの間の動力伝達機構に遊びを設けたことを特徴とする。
【0008】
また、前記動力伝達機構は、シャッターに取り付けられたラックと、このラックに噛合するピニオンとを備えており、前記モータの駆動力によって前記ピニオンを駆動して該ピニオンが前記ラックと噛合することにより前記シャッターが前記スライド方向に駆動されるよう構成されているのがよい。
また、前記モータの回転動力がトルクリミッターを介して前記ピニオンに伝達されるよう構成されているのがよい。
また、前記モータの出力軸にトルクリミッターを介して連動連結された伝動軸を備え、この伝動軸から前記ピニオンに動力が伝達されるよう構成し、モータの出力軸と前記トルクリミッターとの間に前記遊びを設けるのがよい。
【0009】
また、前記伝動軸からギヤ伝動機構を介してピニオンに動力が伝達されるよう構成されているのがよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、モータによってシャッターをスライド方向に駆動可能な状態で該シャッターを手動により閉位置から閉じ動作方向へスライド移動させることによりシャッターを取り外せるようにしたものであっても、モータとシャッターとの間の動力伝達機構に設けた遊びにより、モータの出力軸を回転させることなくシャッターを取り外すことができ、シャッターの取外し操作が軽いという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】炊飯機の正面図である。
【図2】炊飯機の側面図である。
【図3】炊飯機の下部側の背面図である。
【図4】炊飯機の正面断面図である。
【図5】炊飯機の上下中途部分の側面一部断面図である。
【図6】昇降フレームが上蓋閉じ位置にある状態を示す側面図である。
【図7】昇降フレームが上蓋上げ位置にある状態を示す側面図である。
【図8】昇降フレームが上蓋最下げ位置にある状態を示す側面図である。
【図9】(a)は揺動アームの正面図、(b)は揺動アームの側面図、(c)は上蓋最下げ位置における揺動アームの先端側の拡大である。
【図10】揺動フレーム及びシャッターの斜視図である。
【図11】揺動フレーム、上蓋、シャッター及びシャッタ駆動装置の組立体の側面断面図である。
【図12】揺動フレーム、上蓋等の正面図である。
【図13】炊飯機の上下中途部分の正面一部断面図である。
【図14】トルクリミッター取付部分の側面一部断面図である。
【図15】昇降フレーム及びシャッタ駆動装置を示す平面図である。
【図16】動力伝達機構を示す平面概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1〜図4において、1は米の計量・洗米・炊飯をマイコン制御によって自動で行う自動炊飯機である。
この炊飯機1は、機枠2と、この機枠2の上部に設けられた貯米庫3と、この貯米庫3の下方に設けられた洗米タンク4と、この洗米タンク4の下方に設けられた炊飯器5と、この炊飯器5を載置すべく機枠2の下端側に設けられた載置台6とを有する。
前記機枠2は、下端部の平面視矩形状のベース部材7と、このベース部材7の後端側の左右両側に立設された左右一対の支柱部材8と、左右支柱部材8の下部同士を連結する連結部材9とを有する。
【0013】
前記貯米庫3は、上端開口状の箱状のケース11と、このケース11内の上部側に収納された上端開口状の貯米タンク12と、ケース11及び貯米タンク12の上端開口を開閉自在に閉塞する蓋体13とを有する。
前記ケース11の下面の後端側が機枠2の左右支柱部材8の上端に固定されている。
前記貯米タンク12の上端開口は米の投入口とされ、この貯米タンク12の下端側には該貯米タンク12内の米を排出する米排出口14が設けられている。
洗米タンク4は、上部が円筒状で下部が下方に向けて先細り状の漏斗状に形成されていると共に上端及び下端が開口状とされたタンク本体16と、このタンク本体16の下端側に着脱自在に取り付けられていてタンク本体16の下端開口を介して該タンク本体16内に連通する排水ジャケット17とを有する。
【0014】
この洗米タンク4の上端側がケース11の下壁に固定されたタンク支持体18に着脱自在に取り付けられている。
タンク支持体18は、その上壁がケース11の下壁に取付固定されていると共に該上壁上面側はケース11の下壁に形成された開口を介してケース11内に露出状とされている。
タンク支持体18は下方突出状の円筒状の取付部19を有し、この取付部19に前記洗米タンク4の上端側が複数の取付具21(パチン錠)を介して着脱自在に取り付けられており、洗米タンク4の上端開口は、タンク支持体18によって塞がれている。
【0015】
タンク支持体18の上壁には、貯米タンク12下端の米排出口14の下方に位置する米通過口22が形成され、この米通過口22と前記米排出口14との間には、貯米タンク12内の米を計量して洗米タンク4に供給する米計量器23が設けられている。
この米計量器23は、上下に開口を有するケーシング内に円筒状の計量ドラム25を軸心が前後方向に一致するように横向きに収納してなると共に、この計量ドラム25を軸芯回りに回転駆動するモータを備えてなる。
米計量器23のケーシングの上端開口は米排出口14に連通し、下端開口は米通過口22に連通している。
【0016】
計量ドラム25にはその周壁の一部に軸心方向にわたる開口が形成され、この計量ドラム25の開口が上向きとなったときに貯米タンク12内の米が計量ドラム25内に流入し、計量ドラム25の開口が下向きとなったときに計量ドラム25内の米が米通過口22を介して洗米タンク4内に落下供給される。
したがって、この米計量器23にあっては、計量ドラム25の回転回数によって貯米タンク12内の米を計量することができるよう構成されている。
なお、該炊飯機1には、洗米タンク4内に水(水道水)を供給する給水装置が設けられている。
【0017】
洗米タンク4内には、該タンク4内の米を撹拌する撹拌棒26が設けられている。
この撹拌棒26は、タンク支持体18の上壁に上下軸廻りに回転自在に支持され、タンク支持体18の上面側に設けられた撹拌モータによって回転駆動され、洗米タンク4内に給水しながら撹拌棒26を回転させることにより、洗米タンク4内の米が洗米される。
排水ジャケット17の下面側には、洗米した米を水加減水と共に排出するための排米口27が設けられ、この排米口27は円錐状の排米弁28によって開閉自在に閉塞されている。
【0018】
排米弁28は、洗米タンク4内の中心に上下方向に配置された弁棒29の下端に取り付けられ、前記弁棒29はタンク支持体18の上面側に設けられた昇降機構によって昇降操作され、この排米弁29を引き上げられることで排米口27が閉じ、下降されることにより排米口27が開く。
排水ジャケット17の側方には排水ボックス31が設けられ、この排水ボックス31と排水ジャケット17とは排水パイプ32によって連通されている。
また、排水ジャケット17内には、洗米タンク4のタンク本体16の下端開口と排米口27との間の空間を取り囲むように截頭円錐筒状に形成された分離板33が設けられている。
【0019】
この分離板33は水は通すが米は通さない小孔が多数形成されており、排水ジャケット17から排水ボックス31へと米の研ぎ汁が小さな不純物と共に流れるようになっており、また、米の研ぎ汁等は排水ボックス31から排水溝へと流れるようになっている。
また、排水ボックス31内には、排水ジャケット17側から排水ボックス31への流体の浸入口を開閉自在な開閉弁34が設けられている。
タンク支持体18には、洗米タンク4からオーバーフローした水を排水させるためのオーバーフロー口35が設けられ、このオーバーフロー口35は縦排水パイプ36を介して排水ボックス31に連通している(したがって、洗米タンク4からオーバーフローした水及び不純物は、排水ボックス31から排水溝に流れる)。
【0020】
前記洗米タンク4、撹拌棒26、該撹拌棒26を駆動する撹拌モータ、排米弁28、該排米弁28を昇降する昇降機構等によって、米を洗米する洗米装置が構成されている。
載置台6は、機枠2のベース部材7上に水平方向(前後方向)移動自在に設けられ、本実施形態では、この載置台6の前部に把持部37が設けられ、炊飯器5の本体(内釜及び外釜)を洗米タンク4の直下から洗米タンク4の前方側に引き出すことができるように構成されている。
炊飯器5は、内釜38と、この内釜38の上端開口を開閉自在に塞ぐ上蓋39と、内釜38を収容すると共に該内釜38を加熱する加熱装置を備えた外釜40とを有する。
【0021】
この炊飯器5の上蓋39には、洗米タンク4の排米口27から落下排出される洗米された米及び水加減水を内釜38へと通過させるための円形状の米投入口41が形成されている(図11等参照)。
貯米庫3のケース11の前壁内側には炊飯機1を制御する制御装置が設けられていると共に、貯米庫3のケース11の前面には、操作パネル42が設けられている。
操作パネル42には、炊飯機1を始動させるスタートスイッチが設けられている他、該操作パネル42によって、炊飯する米の量、米の洗い方の程度(軽く〜念入り)の選定、炊き加減(軟〜硬)の選定、炊き方の種類(通常の白米、玄米、おこわ、おかゆ等)の選定等が入力可能とされ、この操作パネル42によって入力された条件によって、貯米庫3内の米が計量され、洗米され、水加減されて炊飯されるように自動運転される。
【0022】
図5〜図16に示すように、この炊飯機1には機枠2に昇降自在に支持された昇降フレーム43が設けられており、この昇降フレーム43に前記上蓋39が取り付けられていると共に、該昇降フレーム43に、上蓋39の米投入口41を開閉するシャッター44及び該シャッター44を駆動するシャッタ駆動装置45が設けられている。
図3に示すように、機枠2の左右支柱部材8間には、左右一対のガイドレール46が配置され、該ガイドレール46の上端は貯米庫3のケース11の下面に固着され、下端は機枠2の連結部材9に固着されている。
【0023】
左右ガイドレール46は平断面コ字形に形成され、対向側に開放するように配置されている。
昇降フレーム43は、図6、図10及び図11等に示すように、ベースフレーム47と、このベースフレーム47の後部に設けられたサポートフレーム48と、シャッター44を支持するシャッタ支持フレーム49とを有する。
ベースフレーム47は、底壁47aと、この底壁47aの左右両側から立ち上がる左右の側壁47bと、左右側壁47bの上部同士を連結する連結部材47cとを有する。
【0024】
このベースフレーム47は、左右のガイドレール46間から、洗米タンク4と炊飯器5との間の空間へと延出するように配置されている(換言すると、ベースフレーム47は後端側が左右のガイドレール46間に位置し、前部側が洗米タンク4と炊飯器5との間に位置するように配置されている)。
このベースフレーム47の右側前部には、昇降フレーム43を昇降操作するための操作ハンドル51が設けられている。
サポートフレーム48は、左右の側壁48aと、左右の側壁48aの上端同士を連結する上壁48bとを有し、左右の側壁48aの下端側は、左右方向で同じ側にあるベースフレーム47の側壁47bの後部に固着されている。該サポートフレーム48の後部側が左右のガイドレール46の間に位置している。
【0025】
このサポートフレーム48の左右各側壁48aの外面側には、上下一対の昇降ローラ52が回転自在に取り付けられ(図5等参照)、この昇降ローラ52は左右方向で同じ側にあるガイドレール46に上下移動自在に嵌合されており、これによって、昇降フレーム43が左右のガイドレール46(機枠2側)に昇降自在に支持されている。
ベースフレーム47の底壁47a前部には略矩形状の開口53が形成され、この開口53に嵌合するように(開口53を塞ぐように)略矩形状の前記シャッタ支持フレーム49が配置され、該シャッタ支持フレーム49はベースフレーム47の底壁47aに固定されている。
【0026】
前記シャッタ支持フレーム49の下面側に炊飯器5の上蓋39が取付固定され、シャッタ支持フレーム49には、上蓋39の米投入口41と同芯状で且つ米投入口41より若干径小の円形孔54が形成されており、この円形孔54を経て米及び水加減水が米投入口41を通過可能とされている。
シャッター44は、シャッタ支持フレーム49上に円形孔54を塞ぐように、且つ該シャッタ支持フレーム49上を略水平方向(本実施形態では前後方向)スライド自在に載置されている。
【0027】
このシャッター44は、図15に示す、米投入口41を塞ぐ閉位置から後方にスライド移動させることにより、米投入口41を開く開位置に位置変更可能とされている。
また、ベースフレーム47の底壁47a上の後部には、シャッター44を後方移動させたときに、該シャッター44を支持するシャッタ支持台56が設けられている。
また、ベースフレーム47の前面側には、シャッター44が前記円形孔54を塞ぐ閉位置から前方への移動を規制する規制部材57が設けられている。
この規制部材57は、ベースフレーム47の左右側壁47bの前端側下部間(連結部材47cの下方側)に位置しており、左右一端側(左側)がベースフレーム47に設けられた支軸58に上下方向の軸芯回りに回動自在に枢支され、左右他端側(右側)が固定具59(パチン錠)によってベースフレーム47に固定されている。
【0028】
したがって、固定具59を解除することにより、規制部材57が前記支軸58回りに回動可能とされて、シャッター44が閉位置から前方(閉じ動作方向)にスライド移動可能とされ、これによって、シャッター44が取り出し可能とされている。
シャッタ駆動装置45は、図11、図14〜図16に示すように、駆動源となるモータ61と、該モータ61の動力をシャッター44に伝達する動力伝達機構62とを有する。
モータ61は、サポートフレーム48の上壁48b上面の左側に設けられたモータ支持台63上に取付固定され、該モータ61の出力軸64はモータ支持台63の上壁から下方に突出状とされていて、上下方向の軸芯回りに回転駆動される。
【0029】
動力伝達機構62は、モータの出力軸64の下方側に同芯状に配置された伝動軸66と、この伝動軸66とモータ出力軸64とを連動連結するトルクリミッター67と、シャッター44に固定されたラック68と、このラック68に噛合するピニオン69と、前記伝動軸66からピニオン69へと動力伝達するギヤ伝動機構70とを有する。
伝動軸66は、上端側がサポートフレーム48の上壁48bに軸芯回りに回転自在に支持され、下端側が支持プレート71に軸芯回りに回転自在に支持され、この支持プレート71は前記シャッタ支持台56の上方側に配置されていてベースフレーム47の側壁47b上端に設けられた折曲片72に取付固定されている。
【0030】
ラック68は、シャッター44の上面側の右側に、前後方向に沿うように(歯の並設方向が前後方向に一致するように)、且つ、歯が左方(シャッター44の左右方向中央側)を向くように配置されていて、シャッター44に取付固定されている。
ピニオン69は、シャッター44が閉位置に位置している状態において、ラック68の後端側に位置するように配置され、前記支持プレート71に上下方向の軸芯回りに回転自在に支持されている。
ギヤ伝動機構70は、前記伝動軸66の下端側に一体回転自在に設けられた第1ギヤ73と、この第1ギヤ73に噛合する第2ギヤ74と、この第2ギヤ74及びピニオン69に噛合する第3ギヤ75とを有し、第2ギヤ74及び第3ギヤ75は支持プレート71に回転自在に支持されている。
【0031】
このシャッタ駆動装置45にあっては、モータ61の出力軸64を回転させることにより、該回転動力がトルクリミッター67→伝動軸66→ギヤ伝動機構70→ピニオン69へと伝動して該ピニオン69が回転駆動され、該ピニオン69が回転駆動されると、ピニオン69がラック68に噛合してシャッター44を前後方向にスライド移動させる。
また、シャッター44を閉位置から閉じ動作方向(前方)へと手動によりスライド移動させて該シャッター44を前方に引き出すと、この引き出し力により、ピニオン69が回転して該ピニオン69からラック68が外れ、シャッター44を取り外すことができる。
【0032】
このとき、モータ61の出力軸64も一緒に回転するようになっていると、シャッター44を前方に引き出すのに、比較的大きな引き出し力が必要となるが、本実施形態では、閉位置から閉じ動作方向へとシャッター44を手動によりスライド移動させる際において(シャッター44の取外し動作で)、モータ61の出力軸64が回転しないように、動力伝達機構62に(本実施形態では、トルクリミッター67とモータ出力軸64との間に)遊びsが設けられている(図16(b)参照)。
図14及び図16(b)に示すように、トルクリミッター67のハウジング76の上部にモータ61の出力軸64が相対回転自在に挿入され、この出力軸64を挟むように径方向対称位置に位置する一対の係合突起77がトルクリミッター67のハウジング76の上面に固定状に設けられている。
【0033】
また、モータ61の出力軸64には、回転方向で一対の係合突起77間に介在するように係合ピン78が径方向貫通状に設けられている。
トルクリミッター67の内輪79には伝動軸66の上端側が挿入され、該内輪79と伝動軸66とは遊びが無い状態で正逆回転方向に一体回転するように構成されている。
したがって、モータ61の出力軸64が回転駆動すると、係合突起77の回転方向背面側に係合ピン78が接当して該係合ピン78が係合突起77を押圧し、モータ61の出力軸64からトルクリミッター67のハウジング76に回転動力が伝達される。
【0034】
また、トルクリミッター67のハウジング76内には、所定以上の伝達トルクで滑りが発生するトルク制限部材が設けられ、該トルク制限部材を介して該ハウジング76から内輪79にトルクが伝達される。
したがって、例えば、シャッター44がスライド移動している途中で、該シャッター44に何かのものが咬み込まれた場合、トルクリミッター67に所定以上の負荷が作用すると、モータ61の出力軸64と伝動軸66とが相対回転して、モータ61に過大な負荷がかかるのが防止される。
【0035】
図例のものにあっては、図16に示すように、モータ61の出力軸64を矢示a方向に回転させると、ピニオン69が矢示b方向に回転して、シャッター44が前方(矢示c方向)、すなわち閉じ動作方向に移動し、モータ61の出力軸64を矢示a方向とは反対側に回転させると、ピニオン69が矢示b方向とは反対側に回転して、シャッター44が後方(矢示c方向とは反対側)、すなわち開き動作方向に移動する。
また、係合ピン78が出力軸64から突出する部分であるピン突出部分78aの一方が、係合突起77の一方に接当した状態から他方の係合突起77に接当するまでの間は、出力軸64からトルクリミッター67へと動力伝達が行われない。
【0036】
この係合ピン78のピン突出部分78aの一方が、係合突起77の一方に接当した状態から他方の係合突起77に接当するまでの間が前記遊びsとされている。
したがって、図16に示す閉じ位置からシャッター44を前方に引き出すと、ピニオン69、第1〜3ギヤ、伝動軸66、トルクリミッター67は回転するが、係合突起77が係合ピン78に接当するまでは、トルクリミッター67とモータ61の出力軸64とは相対回転する。このとき、係合突起77が係合ピン78に接当するまでに、ラック68がピニオン69から外れるように構成されている。
【0037】
なお、遊びは、伝動軸66と第1ギヤ73との間に設けてもよく、又、伝動軸66の中途部に設けてもよい。
前記サポートフレーム48の上面には、シャッター44の開位置と閉位置とを検出する検出器80,81が設けられ、後側の検出器80が開位置検出器とされ、前側の検出器81が閉位置検出器とされている。
これら検出器80,81とシャッター44との間には、シャッター44の移動動作に連動する連動部材82と、この連動部材82に固定されていて検出器80,81の接触子に接当する接当部材83とが設けられている。
【0038】
連動部材82は棒材を折曲してなり、上下方向の軸心を有していて上端側がサポートフレーム48の上壁48bに軸芯回り回動自在に支持され下端側が支持プレート71に軸芯回り回動自在に支持された支軸部82aと、この支軸部82aの下端からシャッター44の後端左側に向けて延出されたアーム部82bと、このアーム部82bの延出端から下方に延出された係合部82cとを有する。
この連動部材82の支軸部82aの上端側はサポートフレーム48の上壁48bの上方側に突出しており、該支軸部82aの上端に前記接当部材83が固着されている。
【0039】
この支軸部82aには、図示省略の捩りコイルバネが外嵌されており、該バネによってアーム部82bが前方側に揺動するように連動部材82が付勢されている。
シャッター44の上面の後端側の左側には、前記連動部材82の係合部82cが係合する前後一対の係合壁84,85が設けられている。
この前後係合壁84,85間に前記連動部材82の係合部82cが左右方向移動可能に挿入されていて、シャッター44が後方移動すると前記係合部82cが前係合壁84に押圧されて連動部材82のアーム部82bが後方側に揺動し、シャッター44が前方移動すると係合部82cが後係合壁85に押圧されて前方側に揺動する。
【0040】
連動部材82のアーム部82bが前後に揺動すると、これに連動して接当部材83が連動部材82の支軸部82aの軸心を中心に前後に揺動し、接当部材83が開位置検出器80に接当するとシャッター44が開位置で停止し、接当部材83が閉位置検出器81に接当するとシャッター44が閉位置で停止するようにモータ61が制御される。
前係合壁84の右端側84aは、後係合壁85より左右方向シャッター44中央側(右方)に向けて突出していて、前係合壁84の右端側84aの後方で且つ後係合壁85の右側方を連動部材82の係合部82cが前後方向に通過可能とされている。
【0041】
したがって、シャッター44を図16に示す閉位置から前側に引き出すとバネの付勢力によって連動部材82のアーム部82bが前方に揺動することにより係合部82cが後係合壁85から自動的に外れるので、シャッター44の取り出しが可能となる。
また、シャッター44を取り出した状態では、連動部材82のアーム部82bは支持プレート71の下面側に設けられたストッパ86に当たることにより前方側への揺動が規制され、連動部材82の係合部82cが、シャッター44を取り付ける際において前係合壁84の右端側に接当可能な位置で位置決めされるようになっている。
【0042】
前記昇降フレーム43は、炊飯器5が洗米タンク4の下方位置に位置している状態では、図6に示すように、上蓋39によって内釜38の上端開口を閉じた位置である上蓋閉じ位置と、図7に示すように、上蓋39が内釜38の上方に位置する上蓋上げ位置との間を昇降自在である。
昇降フレーム43が上蓋閉じ位置に位置している状態において、洗米タンク4からの米及び水加減水の供給、炊飯が行われる。
昇降フレーム43が上蓋上げ位置に位置している状態では、昇降ローラ52がガイドレール46に設けられたストッパ87に接当することにより上方移動が規制されていて、シャッター44が洗米タンク4下端に接当するのを防止している。また、この上蓋上げ位置で、載置台6及び炊飯器5の外釜40・内釜38が前方に引き出し可能とされている。
【0043】
前記右側のガイドレール46の上下方向中途部に支持ブラケット88が固定されている。この支持ブラケット88は、後部側がガイドレール46に固定された上下壁88a,88bと、この上下壁88a,88bの左右方向外端側(右端側)同士を連結する側壁88cとを有していて、背面視で炊飯器5の左右方向中央側に向けて開放状のコ字形に形成されている。
この支持ブラケット88の側壁88c前部の内面側には、揺動アーム89の後端側がアーム枢軸90及びベアリング91を介して左右軸廻りに回動自在に枢支されている。この揺動アーム89はアーム枢軸90の軸芯回りに上下に揺動自在である。
【0044】
この揺動アーム89は、図9に示すように、上下壁92,93と、この上下壁92,93の左右方向外端側(右端側)同士を連結する側壁94と、上壁92の左右方向内端側から下方側に延出された延出壁95と、上壁92の前端から上方側に延出された立上り壁96と、この立上り壁96の上端から前側に延出された撮み片97とを有する。
この揺動アーム89の側壁94が前記アーム枢軸90を介して支持ブラケット88に枢支されている。
昇降フレーム43のベースフレーム47の右側壁47bの後部側で且つサポートフレーム48の前方側には、ベアリングローラからなる係合ローラ98が左右軸廻りに回動自在に設けられている。この係合ローラ98は、揺動アーム89の上下壁92,93間にアーム長手方向に移動自在に挿入されている。
【0045】
したがって、昇降フレーム43を上昇させると、係合ローラ98が揺動アーム89の上壁92下面を転動しながら該揺動アーム89を上方揺動させ、昇降フレーム43を下降させると、係合ローラ98が揺動アーム89の下壁93上面を転動しながら該揺動アーム89を下方揺動させる。
また、支持ブラケット88の後部側(アーム枢軸90の後方)にピンからなるバネ掛け部99が設けられ、このバネ掛け部99にコイルバネからなる切換バネ100の一端側(後端側)が掛止され、この切換バネ100の他端側(前端側)は揺動アーム89の側壁94外面の前部に設けられたピンからなるバネ掛け部101に掛止されている。
【0046】
昇降フレーム43が上蓋閉じ位置に位置しているときにあっては、切換バネ100の軸心がアーム枢軸90より下側に位置するので、切換バネ100の付勢力は揺動アーム89を下方揺動させるように作用する。すなわち、切換バネ100は揺動アーム89及び係合ローラ98を介して昇降フレーム43を下降させるように付勢する。
また、昇降フレーム43が上蓋上げ位置に位置しているときにあっては、切換バネ100の軸心がアーム枢軸90より上側に位置するので、切換バネ100の付勢力は揺動アーム89を上方揺動させるように作用する。すなわち、切換バネ100は揺動アーム89及び係合ローラ98を介して昇降フレーム43を上昇させるように付勢する。
【0047】
したがって、切換バネ100の付勢力は、昇降フレーム43を昇降することにより、該昇降フレーム43を上蓋閉じ位置へと付勢する状態と、該昇降フレーム43を上蓋上げ位置へと付勢する状態とに切り換えられる。
そして、本実施形態では、この切換バネ100の付勢力によって昇降フレーム43を上蓋閉じ位置又は上蓋上げ位置に保持可能としている。
また、昇降フレーム43を上蓋上げ位置に保持させる場合、昇降フレーム43、上蓋39、シャッター44、揺動アーム89、係合ローラ98等をこれらの自重に抗して持ち上げなければならないので、切換バネ100のバネ力を強くしなければならず、切換バネ100の組付けが困難となり、また、切換バネ100のバネ力が強いと、上蓋閉じ位置から昇降フレーム43を持ち上げる際において、大きな持ち上げ力が必要となる。
【0048】
そこで、本実施形態では、昇降フレーム43を吊下げバネ102を介して機枠2に吊り下げることにより、切換バネ100の小型化、昇降フレーム43の持ち上げ力の軽減を図っている。
前記吊下げバネ102は昇降フレーム43の背面側に左右一対設けられ、該吊下げバネ102の上端側は、貯米庫3のケース11の底壁47a後端から下方に延出された延設壁103に掛止され、該吊下げバネ102の下端側は、サポートフレーム48の上壁48b後端に設けられた掛止片104に掛止されている。
【0049】
この吊下げバネ102のバネ力は、例えば、前記切換バネ100を取り外した状態で昇降フレーム43が上蓋閉じ位置又は上蓋閉じ位置付近(上蓋閉じ位置より上でも下でもよい)に位置するように設定される。
或いは、切換バネ100の付勢力が切り替わる位置(デッドポイント)と略上蓋閉じ位置との間の位置に、切換バネ100を取り外した状態で昇降フレーム43が位置するように吊下げバネ102のバネ力が設定される。
これによって、切換バネ100のバネ力を大きくすることがないと共に、昇降フレーム43の持ち上げ力の軽減が図れる。
【0050】
また、昇降フレーム43が洗米タンク4の下方にあるものにあっては、洗米タンク4を取り外すとき、又は、排水ジャケット17を取り外すときにおいて、昇降フレーム43が邪魔者となる。
そこで、本実施形態では、昇降フレーム43は、炊飯器5の外釜40を洗米タンク4の下方位置から引き出した状態で、図8に示すように、上蓋閉じ位置より下方の上蓋最下げ位置に下降させることができるよう構成されている。
前記炊飯器5の外釜40を洗米タンク4の下方位置から引き出した状態においては、昇降フレーム43は、該昇降フレーム43、シャッター44等の部材の自重及び切換バネ100の付勢力により、上蓋閉じ位置よりさらに下がる。
【0051】
そして、この下がった位置より昇降フレーム43をさらに引き下げると、昇降フレーム43が図8に示す上蓋最下げ位置となる。
したがって、洗米タンク4の下方位置から炊飯器5の本体側が取り出され且つ切換バネ100が昇降フレーム43を下方移動させるように切り換えられている状態において、昇降フレーム43が上蓋閉じ位置と上蓋最下げ位置との間に位置するように、切換バネ100の付勢力と吊下げバネ102付勢力とがバランスするように構成されており、上蓋最下げ位置では、吊下げバネ102の付勢力によって昇降フレーム43が上方に付勢される。
【0052】
この上蓋最下げ位置では、揺動アーム89は下向きで後傾状とされていると共に、係合ローラ98が揺動アーム89の上壁92下面から外れて立上り壁96の下側で且つ撮み片97の背面側に位置している。
また、図9(c)に示すように、この上蓋最下げ位置において、揺動アーム89の立上り壁96は前方に向けて上向き傾斜しており、且つ、撮み片97は係合ローラ98の前面側に接当している。
したがって、上蓋最下げ位置において、昇降フレーム43に持ち上げ力を作用させた場合、係合ローラ98が揺動アーム89の立上り壁96を下側から押圧するが、該立上り壁96は前方に向けて上向き傾斜しているので、該係合ローラ98が立上り壁96を押圧する力は、揺動アーム89を後方側へ揺動させようと働く。また、係合ローラ98の前側に撮み片97が接当しているので、揺動アーム89の後方への揺動は規制されている。これらによって、上蓋最下げ位置において、係合ローラ98が立上り壁96及び撮み片97から外れることなくロックされ、揺動アーム89が突っ張って昇降フレーム43の上昇を規制するようになっている。
【0053】
前記揺動アーム89の立上り壁96と撮み片97とで、上蓋最下げ位置において昇降フレーム43の上昇を規制するように係合ローラ98に係合する上昇規制部106を構成している。
また、上蓋最下げ位置から昇降フレーム43を上昇させるには、撮み片97を持って揺動アーム89を前上方側に揺動させることにより係合ローラ98に対する前記上昇規制部106の係合が解除され、昇降フレーム43を上昇させることが可能となる。
前記構成のものにあっては、昇降フレーム43を引き下げる動作で係合ローラ98が上昇規制部106に自動的に嵌って、昇降フレーム43が上蓋最下げ位置にロックされる。
【0054】
また、操作ハンドル51をもって昇降フレーム43を昇降させるだけで、該昇降フレーム43を、上蓋上げ位置と上蓋閉じ位置と上蓋最下げ位置とに位置変更でき、操作が容易である。
なお、本実施形態の炊飯機1は、米の計量・洗米・炊飯をマイコン制御によって自動的に行う全自動炊飯機1を例示したが、米の計量・洗米及び洗米した米を水加減水と共に下方に排出するまでを本機側の制御装置により自動で行い、炊飯器5の炊飯動作は炊飯器5側の制御装置によって行うようにしたものであってもよい。
【符号の説明】
【0055】
5 炊飯器
38 内釜
39 上蓋
41 米投入口
44 シャッター
61 モータ
62 動力伝達機構
64 出力軸
66 伝動軸
67 トルクリミッター
68 ラック
69 ピニオン
70 ギヤ伝動機構
s 遊び
【特許請求の範囲】
【請求項1】
米を洗米して下方の炊飯器(5)へと落下排出する洗米装置を備え、前記炊飯器(5)の内釜(38)を閉塞する上蓋(39)に前記洗米装置から落下排出された米を通過させる米投入口(41)を形成し、この米投入口(41)を塞ぐ閉位置と該米投入口(41)を開放する開位置とにスライド自在とされたシャッター(44)を備え、このシャッター(44)を前記スライド方向に駆動させるモータ(61)を備え、前記シャッター(44)を前記閉位置から閉じ動作方向へと手動によりスライド移動させることによって該シャッター(44)を取外す際において、シャッター(44)の該取外し動作でモータ(61)の出力軸(64)が回転しないように、前記モータ(61)と前記シャッター(44)との間の動力伝達機構(62)に遊び(s)を設けたことを特徴とする炊飯機。
【請求項2】
前記動力伝達機構(62)は、シャッター(44)に取り付けられたラック(68)と、このラック(68)に噛合するピニオン(69)とを備えており、前記モータ(61)の駆動力によって前記ピニオン(69)を駆動して該ピニオン(69)が前記ラック(68)と噛合することにより前記シャッター(44)が前記スライド方向に駆動されるよう構成されていることを特徴とする請求項1に記載の炊飯機。
【請求項3】
前記モータ(61)の回転動力がトルクリミッター(67)を介して前記ピニオン(69)に伝達されるよう構成されていることを特徴とする請求項2に記載の炊飯機。
【請求項4】
前記モータ(61)の出力軸(64)にトルクリミッター(67)を介して連動連結された伝動軸(66)を備え、この伝動軸(66)から前記ピニオン(69)に動力が伝達されるよう構成し、モータ(61)の出力軸(64)と前記トルクリミッター(67)との間に前記遊び(s)を設けたことを特徴とする請求項2又は3に記載の炊飯機。
【請求項5】
前記伝動軸(66)からギヤ伝動機構(70)を介してピニオン(69)に動力が伝達されるよう構成されていることを特徴とする請求項4に記載の炊飯機。
【請求項1】
米を洗米して下方の炊飯器(5)へと落下排出する洗米装置を備え、前記炊飯器(5)の内釜(38)を閉塞する上蓋(39)に前記洗米装置から落下排出された米を通過させる米投入口(41)を形成し、この米投入口(41)を塞ぐ閉位置と該米投入口(41)を開放する開位置とにスライド自在とされたシャッター(44)を備え、このシャッター(44)を前記スライド方向に駆動させるモータ(61)を備え、前記シャッター(44)を前記閉位置から閉じ動作方向へと手動によりスライド移動させることによって該シャッター(44)を取外す際において、シャッター(44)の該取外し動作でモータ(61)の出力軸(64)が回転しないように、前記モータ(61)と前記シャッター(44)との間の動力伝達機構(62)に遊び(s)を設けたことを特徴とする炊飯機。
【請求項2】
前記動力伝達機構(62)は、シャッター(44)に取り付けられたラック(68)と、このラック(68)に噛合するピニオン(69)とを備えており、前記モータ(61)の駆動力によって前記ピニオン(69)を駆動して該ピニオン(69)が前記ラック(68)と噛合することにより前記シャッター(44)が前記スライド方向に駆動されるよう構成されていることを特徴とする請求項1に記載の炊飯機。
【請求項3】
前記モータ(61)の回転動力がトルクリミッター(67)を介して前記ピニオン(69)に伝達されるよう構成されていることを特徴とする請求項2に記載の炊飯機。
【請求項4】
前記モータ(61)の出力軸(64)にトルクリミッター(67)を介して連動連結された伝動軸(66)を備え、この伝動軸(66)から前記ピニオン(69)に動力が伝達されるよう構成し、モータ(61)の出力軸(64)と前記トルクリミッター(67)との間に前記遊び(s)を設けたことを特徴とする請求項2又は3に記載の炊飯機。
【請求項5】
前記伝動軸(66)からギヤ伝動機構(70)を介してピニオン(69)に動力が伝達されるよう構成されていることを特徴とする請求項4に記載の炊飯機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2011−10941(P2011−10941A)
【公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−158784(P2009−158784)
【出願日】平成21年7月3日(2009.7.3)
【出願人】(000001052)株式会社クボタ (4,415)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年7月3日(2009.7.3)
【出願人】(000001052)株式会社クボタ (4,415)
【Fターム(参考)】
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