説明

無人車両

【課題】走行位置及び方位のズレを低減させた無人車両の位置方位測定システムを提供すること。
【解決手段】自らの位置と方位を位置方位演算装置21によって算出しながら走行制御装置28を介して車輪装置を駆動し、指定された走行ルートに沿って無人車両10の走行させるものであって、車体の前後それぞれに搭載された情報受信装置25は、走行ルート上の情報発信素子15を検出した検出時に位置方位演算装置21へ検出信号TPを送信し、位置方位演算装置21は、検出信号TPを受信した時に算出した位置と方位の位置方位データを記憶し、位置方位補正装置27から得られる検出時の検出値に基づく位置方位補正データとを比較して、無人車両10の位置及び方位を補正するようにした無人車両の位置方位測定システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定の走行ルートに沿って自立走行する無人車両であって、特に走行位置及び方位のズレを低減させた無人車両に関する。
【背景技術】
【0002】
無人車両の走行には、ジャイロスコープや走行距離の検出手段が設けられており、角度変化と走行距離から現在位置が求められ、指定された目的地へ走行するようにしたものが知られている。具体例としては、例えば下記特許文献1に記載されたものを挙げることができる。ここで、図5は、同文献に記載された無人車両及び、その位置方位測定システムの一部を示した図であり、図6は、位置方位測定方法を示した図である。
【0003】
無人車両100には、車輪111の1つにロータリエンコーダが設けられ、車体中央部には不図示のジャイロスコープが搭載されている。そして、図5(a)(b)に示すように、車体の先後端に方位検出器101,102が設けられ、車両中央にはIDタグ検出器103が設けられている。一方、無人車両100が走行する走行ルート上には、図5(c)に示すように、方位標識201、方向標識202およびIDタグ203が設けられている。
【0004】
方位検出器101及び方向検出器102は、図6に示すように、所定間隔で複数の素子が設けられた磁気センサであり、方位標識201及び方向標識202は磁気マーカである。無人車両100が方位標識を通過するときに前後両側の方位検出器101や方向検出器102によって、方位標識201や方向標識202が検出される。方位検出器101では、どの位置の素子がONになるかを検出することで車体の方位のズレ角を知ることができる。また、前後両側のいずれかの方向検出器102が方向標識202を通過すると、前後の一方から検出信号が出されることによって進行方向を知ることができる。
【0005】
ここで図7は、無人車両100の位置方向の補正を行う処理装置300の構成を示すブロック図である。無人車両100の走行中、方位検出器101、方向検出器102およびIDタグ検出器103、ジャイロスコープ105及び走行距離検出器106からの信号は、入力部301を介して演算部302,303へ送信される。演算部302では、無人車両100の進行方向と共に走行距離が算出され、その結果を基にXY座標上の位置が求められ、記憶部305に記憶され、その値を基に走行制御装置400によって操向および速度制御が行われる。走行ルートに沿って移動する際、方位検出器101、方向検出器102およびIDタグ検出器103からの検出信号が演算部303へ送られる。演算部303では、車体のズレ角が算出され、進行方向および絶対位置(X,Y,θ)情報とともに比較部304に送られる。そして、比較部304では、演算部302の結果との比較によって補正が行われる。
【特許文献1】特許第3378843号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、こうした従来の無人車両では、方位検出器101などが方位標識201などが検出され、その検出信号が演算部303へと送られて演算処理され、更に比較部304で補正処理が行われている。この場合、走行制御装置400によって補正値に基づいた無人車両100の走行制御が行われるまでに、演算時間や通信時間による遅れが生じてしまう。従って、補正値自体が誤差を含むことになり、その誤差が累積されて無人車両100の走行位置および方位にズレが生じてしまう。
【0007】
そこで、本発明は、かかる課題を解決すべく、走行位置及び方位のズレを低減させた無人車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る無人車両は、走行距離検出器と走行方向を検出するジャイロスコープを搭載して自らの位置と方位を位置方位演算装置によって算出しながら、その位置方位演算装置からの制御信号によって走行制御装置を介して車輪装置を駆動し、それによって指定された走行ルートに沿って走行させるためのものであって、前記走行ルート上に複数個が埋設され、各々に固有の識別コード及び埋設された各箇所の位置情報をもった情報発信素子からの情報を検出すべく、車体の前後に搭載された一対の情報受信装置と、位置方位について前記情報受信装置を介して取得した前記情報発信素子からの情報を基に補正データを算出する位置方位補正装置とを有し、前記情報受信装置は、前記情報発信素子を検出した検出時に前記位置方位演算装置へ検出信号を送信し、前記位置方位演算装置は、前記検出信号を受信した時に算出した位置と方位の位置方位データを記憶し、前記位置方位補正装置から得られる前記検出時の検出値に基づく位置方位補正データとを比較して、位置及び方位を補正するようにしたものであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、情報受信装置の検出値から位置方位補正装置によって補正データを算出し、それに基づいて無人車両の走行位置や方位を補正するため、走行ルートに沿った正確な走行が可能になる。特に、走行距離検出器などの検出値に基づいて算出する位置及び方位データと、情報受信装置の検出値から算出した補正データとを、同じ走行位置で比較するようにしたので、演算や通信のための時間遅れによる誤差をなくし、より正確な走行が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
次に、本発明に係る無人車両について、その一実施形態を図面を参照しながら以下に説明する。図1は、無人車両の位置方位測定システムの一部について簡略化して示した図である。
本実施形態の無人車両10は、例えば図5(a)に示す無人車両であって、製鉄所構内で大型鋼材等の重量物を搬送するものである。従って、昇降装置を有する複数の車輪によって走行し、荷台を上下させることが可能な車両であるが、図1では単純化して示している。
【0011】
無人車両10は、平らな荷台をもった車体11を有し、前後の区別はなくいずれの方向を先頭にしても走行可能な車両である。無人車両10は、車体を支える4つの車輪12に複輪式の走行装置が構成され、各走行装置は、それぞれが操舵モータと走行モータとが設けられた全4輪独立駆動・全4輪独立操舵方式によって構成されている。走行装置の各操舵モータ及び走行モータを走行制御装置28(図2参照)が駆動制御することで、前後走行や横行、或いは斜行などを行いながら予め指定された所定の走行ルートに沿った自動搬送が可能になっている。
【0012】
ここで図2は、無人車両の制御部を示したブロック図である。無人車両10には、例えばマイコンからなる位置方位演算装置21が設けられており、これは各検出データに基づいて車両の走行位置や方位を算出するものである。位置方位演算装置21は走行制御装置28に接続され、算出した走行位置や方位に従って無人車両10の走行を制御する制御信号が送信される。一方、車輪12の1つには回転を検出するロータリエンコーダ22や、車輪12の角度を検出する舵角検出器23が設けられ、それぞれが位置方位演算装置21に接続されている。また、車体11の中央部には回転角度を検出するジャイロスコープ24が搭載され、位置方位演算装置21に接続されている。
【0013】
無人車両10が走行する製鉄所内などには所定の走行ルートが設定されており、その走行ルート上には図1に示すように複数の情報発信素子であるトランスポンダ15が路面に埋設されている。本実施形態の無人車両10には、こうしたトランスポンダ15を検出するための情報受信装置であるトランスポンダ受信機25が設けられている。特に、車体11の走行方向(車体前後方向)両端部にトランスポンダ受信機25がそれぞれ搭載されている。トランスポンダ15の埋設ピッチは、無人車両10に搭載された前後のトランスポンダ受信機25の距離の整数分の1に設定されている。走行ルートに沿って無人車両10が走行した場合に、前後のトランスポンダ受信機25が同時に異なるトランスポンダ15上に位置するようにするためである。
【0014】
トランスポンダ15は、本体にコンデンサや空芯のコイル、それに情報が書き込まれたメモリを有するICチップが絶縁体の合成樹脂材によってモールドして構成されている。そのトランスポンダ15には、固有のID(識別コード)や埋設された箇所の絶対位置情報が書き込まれている。よって、トランスポンダ受信機25は、走行ルート上に埋設された各々のトランスポンダ15からID情報や位置情報を取得することができ、更には、トランスポンダ15を検出することにより、当該受信機とトランスポンダ15の中心位のズレ量が算出できるようになっている。
【0015】
図3は、トランスポンダ受信機25の構成を概念的に示した図である。本実施形態のトランスポンダ受信機25は、図示するように車体幅方向に複数の受信コイル251が設けられたものであり、それぞれの受信コイル251に誘起される電圧の大きさによって、受信機の中心位置C1からトランスポンダ15の中心位置C2までのズレ量dが算出できるように構成されている。
【0016】
無人車両10は、走行ルート上に設けられた複数のトランスポンダ15について、それらが埋設された絶対位置(XY座標)を記憶したデータベース26を有している。従って、トランスポンダ15を検出する毎にデータベース26が検索され、各々のIDに従って当該トランスポンダ15の位置が得られ、そこから無人車両10の走行位置が確認できるようになっている。また、無人車両10は、車体前後にトランスポンダ受信機25を有しているため、それぞれが検出したトランスポンダ15のID情報によって、無人車両10自身の車体方向が確認できるようになっている。
【0017】
位置方位演算装置21には、ロータリエンコーダ22やジャイロスコープ24からの信号に基づいて無人車両10の走行位置や車体方向について演算処理を行い、走行ルートに沿って目的地へと走行できるようにしたナビゲーション機能(プログラム)が格納されている。すなわち、各検出値による演算結果を基に無人車両10の位置や方位が得られ、その位置及び方位が走行ルートに従って比較される。そして、その結果に基づいて走行ルートに沿って走行するための指令信号が、位置方位演算装置21から走行制御装置28へと送られる。その走行制御装置28では、指定された走行ルートと走行速度に従って車輪12の操舵や走行速度の制御が行われる。
【0018】
ところが、ロータリエンコーダ22やジャイロスコープ24による回転角度による走行距離の検出値はともに誤差を有するため、走行距離が長く曲線が多い程累積されて走行位置や方位にズレが生じてしまう。そこで、本実施形態の無人車両10には位置方位補正装置27が設けられている。位置方位補正装置27は、トランスポンダ受信機25から得られた位置方位の検出値に基づいて、無人車両10の位置及び方位について位置方位補正データを算出するものである。
【0019】
また、本実施形態では、トランスポンダ受信機25が位置方位演算装置21と位置方位補正装置27とに接続され、位置方位補正装置27へは検出信号を送る一方、位置方位演算装置21へは、トランスポンダ15を検出したタイミングを知らせる検出パルス(TP)を送るよう構成されている。
【0020】
続いて、無人車両10の走行について説明する。例えば、製鉄所の構内で大型鋼材等の重量物を搬送する場合、その走行ルートの走行開始位置に配置され、入力装置29から現在位置と目的地を示す走行ルートの入力が行われ、走行が開始される。この走行開始時点では、前後のトランスポンダ受信機25が2箇所のトランスポンダ15上に配置され、検出した一対のトランスポンダ15のIDの読み取りによって車体前後方向が確認できる。従って、無人車両10は、その車体前後方向と入力された目的地とを基に進行方向を判断し、走行ルートに従った走行を開始する。
【0021】
走行中、無人車両10はロータリエンコーダ22やジャイロスコープ24からの検出信号に基づき、その走行位置や車体方向を判断しながら走行ルートに従って進行する。また、そうした走行ルート上にはトランスポンダ15が埋設されているため、その上を通過するトランスポンダ受信機25が所定の間隔で情報を受け取っていく。複数あるトランスポンダ15は、無人車両10に設けられた前後のトランスポンダ受信機25の距離に対し、その整数分の1の間隔で埋設されている。そのため、前後一対のトランスポンダ受信機25は、走行中に同じタイミングで前後2箇所のトランスポンダ15を検出することになる。
【0022】
ここで、図4は、前後のトランスポンダ受信機25(25a,25b)が、2個のトランスポンダ15(15a,15b)の上を同時に通過する場合の位置関係を示した平面図である。無人車両10は、F方向に走行している。
位置方位演算装置21では、ジャイロスコープ24からの回転角の検出情報とロータリエンコーダ22からの走行距離の検出情報とを受け取り、演算処理によって無人車両10の進行方向が求められると共に、走行位置すなわち進行方向における走行距離が求められる。そして、その位置及び方位データが位置方位演算装置21に記憶される。
【0023】
一方、前後のトランスポンダ受信機25a,25bでは、2箇所のトランスポンダ15a,15bがそれぞれ検出される。検出された一対のトランスポンダ15a,15bからは、それぞれ固有のID(識別コード)や絶対位置の情報が前後のトランスポンダ受信機25a,25bによって読み取られる。また、各トランスポンダ受信機25a,25bでは、図3に示すように、車体幅方向の中心位置C1からのズレ量に応じた受信コイル251に誘起される電圧の大きさが検出される。
【0024】
従って、トランスポンダ15a,15bに対する各ID情報と電圧値が、それぞれ検出信号として位置方位補正装置27へ送信される。そして、本実施形態では、トランスポンダ15を検出したタイミング(t1)で、トランスポンダ受信機25から位置方位演算装置21へ検出パルス(TP)が送信され、位置方位演算装置21では、ロータリエンコーダ22などの検出値から求められる位置及び方位データに関し、そのタイミングt1に対応させた位置及び方位データが記憶される。
【0025】
位置方位補正装置27では、トランスポンダ受信機25a,25bによって得られたタイミングt1におけるトランスポンダ15a,15bのIDに従い、データベース26内に格納された埋設位置(XY座標)を検索し、これによってトランスポンダ15a,15bの位置から無人車両10の走行位置が確認される。そして、車体前後のトランスポンダ受信機25a,25bが検出する、異なるトランスポンダ15a,15bのIDに基づいて無人車両10の車体方向が算出される。
【0026】
また、そのタイミングt1における無人車両10の方位は次の演算によって求められる。まず、トランスポンダ受信機25a,25bで得られたトランスポンダ15a,15bのズレ量が、前後それぞれにおいてd1,d2であるとする。そして、タイミングt1における無人車両10の車体中心座標が(N0,E0)であるとする。ここで、トランスポンダ15a,15bを結んだ直線の方向をN軸とし、それに直交する方向をE軸とする。トランスポンダ15a,15bのそれぞれの位置(N1,E1)、(N2,E2)であるとする。また、無人車両10に設置されたトランスポンダ受信機25a,25bの前後方向の距離はaである。
【0027】
そこで、無人車両10について、車体中心座標(N0,E0)と車体の方位角θは次のようにして求められる。
N0=(N1+N2)/2
E0={(E1+d1)+(E2+d2)}/2
θ=tan-1{(d1−d2)/a}
【0028】
位置方位補正装置27では、こうしてトランスポンダ受信機25a,25bからの検出値から、無人車両10の位置及び方位について位置方位補正データが算出され、それが位置方位演算装置21へと送信される。よって、一定間隔で検出されるトランスポンダ15a,15bからの情報によって車体中心座標(N0,E0)と車体の方位角θが求められ、走行中、常に送られてくるロータリエンコーダ22、舵角検出器23及びジャイロスコープ24からの情報によって算出される走行位置や方位との比較が行われる。
【0029】
位置方位演算装置21では、ロータリエンコーダ22やジャイロスコープ24の検出値から求めた無人車両10の位置と方位に関する値と、その位置方位補正データとが比較される。特に、本実施形態では、位置方位演算装置21に記憶されているタイミングt1における走行時の位置及び方位データと、その同じタイミングt1における位置方位補正データとが比較される。そして、タイミングt1における無人車両10の方位のズレ角と絶対位置とのズレ量を演算して現在位置と方位が補正される。そして、その補正値に基づいた制御信号が走行制御装置28へと送信され、指定された走行ルートと走行速度に従って、車輪12の走行装置に対して操向制御および速度制御が行われる。
【0030】
なお、トランスポンダ受信機25がトランスポンダ15を検出することにより、無人車両10の位置方位について補正を行う間隔、すなわちタイミングt1から次の検出タイミングt2までの間隔は、距離にして数メートルから数十メートルであるのに対し、検出パルスTPが位置方位演算装置21へ入力されてから位置及び方位の補正が行われるまでの走行距離は僅かに数十センチメートルである。従って、例えばタイミングt1の位置及び方位について補正を行う間の走行距離は数十センチメートルであり、これは無視し得る程度の誤差である。
【0031】
よって、本実施形態の無人車両10によれば、トランスポンダ受信機25の検出値から位置方位補正装置27によって補正データを算出し、それに基づいての走行位置や方位を補正するため、走行ルートに沿った正確な走行が可能になる。特に、ロータリエンコーダ22などの検出値に基づいて算出する位置及び方位データと、トランスポンダ受信機25の検出値から算出した補正データとを、同じ走行位置で比較できるようにしたので、演算や通信のための時間遅れによる誤差をなくし、より正確な走行を可能にした。
また、トランスポンダ15のIDによって絶対位置が確認できるため、走行ルートの途中からの走行するような場合でも無人車両10はその車体前後方向を確実に判断し、入力された目的地に向かって進行方向をとり、走行ルートに従った走行を開始することができる。
【0032】
以上、本発明に係る無人車両の位置方位測定システムについて実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】無人車両を簡略化して示した図である。
【図2】無人車両の制御部を示したブロック図である。
【図3】トランスポンダ受信機の構成を概念的に示した図である。
【図4】前後のトランスポンダ受信機が、2個のトランスポンダの上を同時に通過する場合の位置関係を示した平面図である。
【図5】従来の無人車両及び、その位置方位測定システムの一部を示した図である。
【図6】従来の位置方位測定システムにおける位置方位測定方法を示した図である。
【図7】無人車両の位置方向の補正を行う処理装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0034】
10 無人車両
15 トランスポンダ
21 位置方位演算装置
22 ロータリエンコーダ
23 舵角検出器
24 ジャイロスコープ
25 トランスポンダ受信機
26 データベース
27 位置方位補正装置
28 走行制御装置
TP 検出パルス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行距離検出器と走行方向を検出するジャイロスコープを搭載して自らの位置と方位を位置方位演算装置によって算出しながら、その位置方位演算装置からの制御信号によって走行制御装置を介して車輪装置を駆動し、それによって指定された走行ルートに沿って走行させるための無人車両において、
前記走行ルート上に複数個が埋設され、各々に固有の識別コード及び埋設された各箇所の位置情報をもった情報発信素子からの情報を検出すべく、車体の前後に搭載された一対の情報受信装置と、
位置方位について前記情報受信装置を介して取得した前記情報発信素子からの情報を基に補正データを算出する位置方位補正装置とを有し、
前記情報受信装置は、前記情報発信素子を検出した検出時に前記位置方位演算装置へ検出信号を送信し、
前記位置方位演算装置は、前記検出信号を受信した時に算出した位置と方位の位置方位データを記憶し、前記位置方位補正装置から得られる前記検出時の検出値に基づく位置方位補正データとを比較して、位置及び方位を補正するようにしたものであることを特徴とする無人車両。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−20515(P2010−20515A)
【公開日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−179863(P2008−179863)
【出願日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【出願人】(000004617)日本車輌製造株式会社 (722)
【出願人】(000003218)株式会社豊田自動織機 (4,162)
【Fターム(参考)】