説明

無線データ通信システムにおいてトラヒックおよび補助チャネルをテストする方法および装置

【課題】CDMAデータシステムにおける端末およびアクセスポイントの性能をテストするための技術。
【解決手段】フレームワークは、フォワードチャネルをテストするためのフォワードテストアプリケーションプロトコルおよびリバースチャネルをテストするためのリバーステストアプリケーションから構成される。また(1)異なる種類のチャネル(例えばトラヒックチャネル並びに補助チャネル)をテストするために、(2)バーストデータ送信をテストするために、(3)「持続性」テスト(すなわち、接続および切断に対する継続されたテスト)をサポートするため、(4)(例えば、チャネルのエラーレートを決定してもよいように)ある補助チャネルの設定を強制するために、および(5)スループットおよびパケットエラーレートのような性能測定基準を導き出してもよい種々の統計値を収集し、ロギングし、報告するために提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、データ通信に関し、特に、無線(例えば、cdma2000)データ通信システムにおいて異なる種類のチャネルをテストするための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
符号分割多元接続(CDMA)システム、時間分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システムおよびその他のような無線データ通信システムは、音声、データ等のような種々の種類の通信を供給するために広く使用されている。これらのシステムの場合、出来るだけ効率的に利用可能なリソース(すなわち、利用可能な帯域幅および送信電力)を利用することが非常に望ましい。これは、一般的に、通信リンクの条件によりサポートされる短い期間内にたくさんのデータを多くのユーザに送信する必要がある。
【0003】
上記目標を達成するために、端末の性能は、工場および/または現場で評価される必要があるかもしれない。製造プロセスの一部として、端末が、指定される最小性能基準に適合することを保証するために端末をテストしてもよい。そして現場において、端末の性能は、無線データ通信システムにおいて、RF受信地域および性能問題を診断するために特徴づけられ使用されてもよい。
【0004】
端末の性能を特徴づける1つの一般的な技術において、(例えば、擬似乱数(PN)発生器により発生された)周知のデータパターンがアクセスポイント(または基地局)により送信され、端末により受信され、アクセスポイントに返送される。このループバックテスト技術は実施するのは簡単であるが、テスト性能が制限される。
【0005】
多くの新世代のCDMA通信システムは、柔軟な能力の性能がある。例えば、データは、バーストで端末に送信してもよく、異なる種類のデータを異なる種類のチャネル上に送信してもよく、データ転送速度を特定のチャネル上でフレーム毎に変化可能にしてもよく、データの処理を変化させてもよい(例えば、フレーム毎におよび/またはチャネル毎に)等である。一般的なループバックテスト技術は、一般的にテストパラメータの定義されたセットに基づいて単一のトラヒックチャネルをテストするために使用され、新世代のCDMAシステムの種々の観点をテストすることはできないかもしれない。
【0006】
さらに、端末をテストするために、異なる機器供給元が異なるインターフェースをサポートおよび/または実施するかもしれない。結果として、1つの供給元からの機器が、互換性のないインターフェースのために他の供給元からの機器に対してまたは組み合わせて適切にテストされないかもしれない。
【0007】
それゆえ、CDMAシステムにおける端末およびアクセスポイントの性能をテストするための技術の必要性がある。
【発明の概要】
【0008】
この発明の観点は、CDMAシステムにおける端末およびアクセスポイントの性能をテストするための技術を供給する。プロトコルおよびメッセージのフレームワークは端末の性能試験をサポートするために供給され、このフレームワークは、インターフェースの互換性を保証する。一実施の形態において、フレームワークは、フォワードチャネルをテストするためのフォワードテストアプリケーションプロトコル(FTAP)およびリバースチャネルをテストするためのリバーステストアプリケーションプロトコル(RTAP)から構成される。FTAPは、フォワードトラヒックチャネルのテスト、および性能を決定するために使用してもよい種々の統計値の収集、ロギング、および報告をサポートし、RTAPは、リバーストラヒックチャネルのテストおよび関連する統計値の収集をサポートする。
【0009】
異なる種類のチャネル(例えば、トラヒックチャネル並びに補助またはオーバーヘッドチャネル)に種々のテストを実行するための技術が提供される。これらの技術は、バーストデータ送信のテストをサポートする。種々の統計値を収集、ロギング、および報告する技術が提供され、収集された統計値は、その後、スループット、パケットエラーレート(PER)等のような種々の性能測定基準を導き出すために使用してもよい。
【0010】
テストにおける「持続性」(すなわち、接続および切断に対する継続するテスト、変数は、命令されたときのみリセットされる統計情報を記憶するために使用される)をサポートするための技術も提供される。(例えば、チャネルのエラーレートを決定してもよいように)ある補助チャネルの設定を強制するための技術も提供される。この発明の種々の観点と実施の形態は、以下にさらに詳細に記載される。
【0011】
ここに記載される技術は、(例えば、工場または実験室の環境において)系統だった方法での端末の最小性能テスト、および(例えば、現場の環境において)フォワードおよび/またはリバースリンク性能の測定のような種々のアプリケーションに使用してもよい。これらの技術は、cdma2000、IS−95、およびW−CDMAのような種々のCDMAおよび無線データ通信システムのために使用してもよい。
【0012】
この発明は、以下にさらに詳細に記載するように、この発明の種々の観点、実施の形態、および特徴を実施する方法、装置(例えば、端末およびアクセスポイント)、および他のエレメントをさらに提供する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は無線データ通信システムの図である。
【図2A】図2Aは、この発明の種々の観点および実施の形態を実施することができるアクセスポイントの一実施の形態のブロック図である。
【図2B】図2Bは、この発明の種々の観点および実施の形態を実施することができる端末の一実施の形態のブロック図である。
【図3】図3は、cdma2000における高速パケットデータに使用される送信スキームの図である。
【図4】図4は、フォワードトラヒックチャネルをテストするための全体のプロセスの一実施の形態の図である。
【図5】図5は、FTAPテストパラメータ構成プロセスの特定の実施の形態のフロー図である。
【図6】図6は、端末からの統計情報を検索するためのプロセスの一実施の形態の図である。
【図7】図7は、リバーストラヒックチャネルをテストするための全体プロセスの一実施の形態の図である。
【図8】図8は、RTAPテストパラメータ構成プロセスの特定の実施の形態のフロー図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
この発明の特徴、性質、および利点は、類似の参照文字が全体にわたってそれに相当するものとして特定する図面とともに以下に述べる詳細な記述からより明白になるであろう。
【0015】
図1は、この発明の種々の観点および実施の形態が実施されてもよい無線データ通信システム100の図である。システム100は多数のセルのための通信を提供する。各セルは、対応するアクセスポイント104によりサービスされる。アクセスポイントはまた基地局、基地局トランシーバシステム(BTS)、またはノードBとも呼ばれる。種々の端末106がシステム全体にわたって分散される。端末はまた、アクセス端末、遠隔端末、移動局、またはユーザ機器(UE)とも呼ばれる。
【0016】
一実施の形態において、各端末106は、いつなんどきでもフォワードリンク上の1つのアクセスポイント104と通信してもよく、端末がソフトハンドオフにあるか否かに応じてリバースリンク上の1つ以上のアクセスポイントと通信してもよい。フォワードリンク(すなわち、ダウンリンク)は、アクセスポイントから端末への送信を指し、リバースリンク(すなわち、アップリンク)は端末からアクセスポイントへの送信を指す。
【0017】
図1において、矢印を有した実線は、アクセスポイントから端末へのユーザ特定データ(または、単に「データ」)送信を示す。矢印を有した破線は、パイロットおよび他のシグナリングを受信しているが、アクセスポイントからのユーザ特定データ送信を受信していないことを示す。図1に示すように、アクセスポイント104aはデータをフォワードリンク上の端末106aに送信し、アクセスポイント104bは、データを端末106bに送信し、アクセスポイント104cは、データを端末106cに送信する等である。簡単のために、リバースリンク通信は図1には示されていない。
【0018】
システム100は、cdma2000、IS−95、W−CDMA、およびその他のような1つ以上のCDMA規格をサポートするように、設計してもよい。CDMA規格は技術的に周知であり、参照することによりここに組み込まれる。いくつかの新世代のCDMAシステム(例えば、cdma20001xEVシステム)は、バーストでおよび(例えば、通信リンクによりサポートされる)可変データ転送速度でデータを送信することができる。ここに記載されるテスト技術は、これらのシステムのための通信リンクをより効率的に特徴づけることができるかもしれない。
【0019】
図2Aは、この発明の種々の観点および実施の形態をサポートすることができるアクセスポイント104の一実施の形態のブロック図である。簡単のために、図2Aは、1つの端末と通信するためにアクセスポイントにおける処理を示す。フォワードリンク上で、送信(TX)データ源210からの「トラヒック」データおよびバッファ212からのテストデータはマルチプレクサ(MUX)214に供給される。マルチプレクサ214は、ノーマルモードで動作しているとき、トラヒックデータを選択し、TXデータプロセッサ216に供給し、テストモードで動作しているとき、トラヒックおよびテストデータの両方を供給する。TXデータプロセッサ216は、受信したデータを受信して処理し(例えば、フォーマット化し、インターリーブし、符号化する)、次にさらにモジュレータ(MOD)218により処理される(カバーおよび拡散される。この処理(例えば、符号化、インターリービング、およびカバリング等)はチャネルの種類毎に異なっていてもよい。次に、変調されたデータはRF TX装置222に供給され、条件づけされ(例えば、1つ以上のアナログ信号に変換され、増幅され、フィルタリングされ、および直交変調される)フォワードリンク信号を発生する。フォワードリンク信号は、デュプレクサ(D)224を介して送られ、アンテナ226を介して端末に送信される。コントローラ220は、マルチプレクサ214を介して送信されるシグナリングメッセージを介して全体テストを制御する。
【0020】
図2Bは、この発明の種々の観点および実施の形態をサポートすることができる端末の一実施の形態のブロック図である。アクセスポイントからのフォワードリンク信号はアンテナ252により受信され、デュプレクサ254を介して送られ、RF受信器装置256に供給される。RF受信器装置256は受信した信号を条件づけし(例えば、フィルタリングし、増幅し、ダウンコンバートしおよびデジタル化する)、サンプルを供給する。デモジュレータ(DEMOD)258は、サンプルを受信して処理し(例えば、逆拡散し、デカバーし、復調する)、リカバーされたシンボルを供給する。デモジュレータ258は、リカバーされたシンボルを供給するために受信した信号内の複数の信号インスタンスを処理することができるレーキ受信器を実装してもよい。受信(RX)データプロセッサ260は、リカバーされたシンボルをデコードし、受信されたパケットをチェックし、(デマルチプレクサ262を介して)デコードされたトラヒックデータをRXデータシンク264に供給し、デコードされたテストデータをコントローラ270に供給する。コントローラ270は、マルチプレクサ(MUX)284を介して送信されるシグナリングメッセージを介して全体のテストを制御する。
【0021】
リバースリンク上で、マルチプレクサ284は、コントローラ270からのフォワードリンクテストの統計データ、バッファ278からのループバックデータ(以下に記載する)、バッファ280からのリバースリンクをテストするためのテストデータ、およびTXデータ源282からのトラヒックデータを受信する。端末106の動作モードおよび実行される特定のテスト(複数の場合もある)に応じて、マルチプレクサ284は、種々の種類のデータの適切な組合せをTXデータプロセッサ286に供給する。次に、供給されたデータがTXデータプロセッサ286により処理され(例えば、フォーマット化され、インターリーブされ、コード化される)、モジュレータ(MOD)288によりさらに処理され(例えば、カバーされ、拡散される)、およびRF TX装置290により条件づけされ(例えば、アナログ信号に変換され、増幅され、フィルタリングされ、直交変調される)リバースリンク信号を発生する。次に、リバースリンク信号は、デュプレクサ254を介して送られ、アンテナ252を介して1つ以上のアクセスポイント104に送信される。
【0022】
図2Aに戻って参照すると、リバースリンク信号は、アンテナ226により受信され、デュプレクサ224を介して送られ、RF受信器装置228に供給される。送信されたデータをリカバーするために、リバースリンク信号はRF受信器装置228により条件づけされ(例えば、ダウンコンバートされ、フィルタリングされ、および増幅される)、さらにそれぞれモジュレータ288およびTXデータプロセッサ286により実行される方法と相補的な方法でデモジュレータ232およびRXデータプロセッサ234によりさらに処理される。リバースリンクトラヒックデータは、デマルチプレクサ236を介してRXデータシンク238に供給され、統計、ループバック、およびテストデータは、評価のためにコントローラ220に供給される。
【0023】
この発明の観点は、CDMAシステムにおける端末およびアクセスポイントの性能をテストするための技術を提供する。1つの観点において、プロトコルおよびメッセージのフレームワークは、端末の性能テストをサポートするために提供される。このフレームワークは、(例えば、異なる機器供給元間で)インターフェース互換性を保証する。他の観点において、異なる種類のチャネル(例えば、トラヒックチャネル並びに補助またはオーバーヘッドチャネル)の種々のテストを実行するための技術が提供される。バーストデータ送信のためのテストがサポートされる。さらに他の観点において、種々の統計値を収集し、ロギングし、および報告するための技術が提供され、収集された統計値は、その後、スループット、パケットエラーレート(PER)等のような種々の性能測定基準を導き出すために使用してもよい。さらに他の観点において、テストの「持続性」(すなわち、接続および切断に対する継続するテスト、変数は、命令されるときのみリセットされる統計情報を記憶するために使用される)をサポートするための技術が提供される。さらに他の観点において、(例えば、チャネルのエラーレートを決定してもよいように)ある補助チャネルの設定を強制するための技術が提供される。この発明の種々の観点および実施の形態が以下にさらに詳細に記載される。明確にするために、この発明の種々の観点は、特に、cdma2000高速パケットデータエアーインターフェース(または、単にcdma2000HAI)に関して記載される。
【0024】
図3は、cdma2000における高速パケットデータのために使用されるフォワードリンク送信スキームの図である。各アクセスポイントは、時分割多重方式で、1つずつ、信号強度に基づいて、アクセスポイントからデータを受信するために選ばれた端末にパケットデータを送信する。仮にあったとしても、アクセスポイントは、パケットデータをピーク電力レベルでまたはその付近で端末に送信する。端末がデータ送信を所望するときはいつでも、端末は、データレートコントロール(DRC)メッセージの形式でパケットデータ要求を選択されたアクセスポイントに送信する。端末は、多数のアクセスポイントから受信したフォワードリンク信号(例えば、パイロット)の信号品質を測定し、最良の受信信号品質を有するアクセスポイント(すなわち、選択されたアクセスポイント)を決定し、最良の受信されたリンクによりサポートされる最高のデータ転送速度を特定し、特定されたデータ転送速度を示すDRC値を送信する。DRC値は、DRCチャネル上に送信され、アクセスポイントに割り当てられたDRCカバーの使用を介して選択されたアクセスポイントに向けられる。選択されたアクセスポイント(またはサービングセクタ)は、受信したDRC値、キュー内のデータ、等のような種々の因子を考慮してもよいスケジューリングポリシーに従って、フォワードトラヒックチャネル上で端末へのデータ送信をスケジュールする。受信されたデータ送信のステータスに基づいて、ACKチャネル上で、アクノレジメント(ACKs)およびネガティブアクノレジメント(NACKs)を選択されたアクセスポイントに送信する。cdma2000のための高速パケットデータ送信スキームの詳細は、以下HAIドキュメントと呼ばれ、参照することによりここに組み込まれる、「cdma2000高速パケットデータエアーインターフェース仕様(cdma2000 High Rate Packet Data Air Interface Specification)」というタイトルの3GPP2 C.S0024に記載されている。
【0025】
ここに記載される技術は、種々の種類のチャネルをテストするために使用してもよい。cdma2000HAIの場合、これらのチャネルは、フォワードトラヒックチャネル、DRCチャネル、ACKチャネル、リバーストラヒックチャネル、および恐らくその他を含む。フォワードトラヒックチャネルは、アクセスポイントから端末へのデータ送信のために使用され、りバーストラヒックチャネルは、端末からアクセスポイントへのデータ送信のために使用される。DRCチャネルは、フォワードトラヒックチャネルに使用される最大レートに関する情報を送信するために使用され、ACKチャネルは、受信したパケットに対してアクノレジメントビットを送信するために使用される。
【0026】
ここに記載される技術は、種々のアプリケーションに使用してもよい。そのような1つのアプリケーションは、系統だった方法(例えば、工場または実験室の環境で)における端末のテストである。cdma2000HAIにおける端末の最小性能は、「cdma2000ハイレートパケットデータ端末のための推奨される最小性能規格(The Recommended Minimum Performance Standards for cdma2000 High Rate Packet Data Terminal)」というタイトルのTIA/EIA/IS−866に記載され、アクセスポイントのための最小性能は、「cdma2000ハイレートパケットデータアクセスネットワークのための推奨される最小性能規格(The Recommended Minimum Performance Standards for cdma2000 High Rate Packet Data Access Network)」に記載される。これらは両方とも参照することによりここに組み込まれる。他のアプリケーションは、スループットおよびパケットエラーレート(PER)のような(例えば、現場の環境において)ある重要なフォワードおよび/またはリバースリンク性能測定基準の測定である。
【0027】
1つの観点において、フレームワークは、CDMAシステム(例えば、cdma2000HAIシステム)の種々のエレメントをテスト可能にするために供給される。ここでは、「テストアプリケーションプロトコル」(TAP)と呼ばれるフレームワークは、フォワードチャネルをテストするためのフォワードテストアプリケーションプロトコル(FTAP)およびリバースチャネルをテストするためのリバーステストアプリケーションプロトコル(RTAP)から構成される。
【0028】
一実施の形態において、FTAPは、(1)フォワードトラヒックチャネルを制御するためおよびフォワードトラヒックチャネルに関連するリバースチャネルを構成するための手続とメッセージを供給し、(2)フォワードトラヒックチャネルをテストするために、それぞれフォワードおよびリバーストラヒックチャネル上に送信されたテストおよびループバックパケットの発生と送信を指示し、および(3)端末において観察されるある統計値を収集し、ロギングし、報告するための手続を供給する。より少ない、さらなるおよび/または異なる能力がFTAPによりサポートされてもよく、これはこの発明の範囲内である。
【0029】
一実施の形態において、RTAPは、リバーストラヒックチャネルを制御し構成するための手続およびメッセージを供給し、(2)そのチャネルをテストするためにリバーストラヒックチャネル上に送信されたテストパケットの発生を指示する。より少ない、さらなる、および/または異なる能力がRTAPによりサポートされてもよく、これはこの発明の範囲内である。
【0030】
TAPは、テストパケットを発生し、送信方向におけるストリーム層にパケットを送り、受信方向におけるストリーム層からのパケットを受信し処理する。FTAPの送信単位は、FTAPパケットであり、RTAPの送信単位は、RTAPパケットである。FTAPおよびRTAPパケットサイズは各々セッションコンフィギュレーション期間中にネゴシエートされる下位層により決定される。各FTAPまたはRTAPパケットは、ストリーム層ペイロードに含まれる。
【0031】
FTAPおよびRTAPは、フォワードおよびリバーストラヒックチャネルにテストを行なうために端末およびアクセスネットワークを制御し構成するために、各々シグナリングメッセージを使用する。FTAPおよびRTAPは、メッセージを送信するために上述のHAI文献に記載されるシグナリングアプリケーションを使用する。
【0032】
TAPは、テストセッションを終了したり、テスト中の端末の状態を変更するために使用される、他の層からのある表示データを受信するために登録される。一実施の形態において、(表示データの右側のカッコ内に示すように)FTAPおよび/またはRTAPにより以下の表示データが受信される。
【0033】
・[FTAPおよびRTAPにより受信される]ConnectedState.ConnectionClosed、
・[FTAPにより受信される]RouteUpdate.IdleHO、
・[FTAPおよびRTAPにより受信される]RouteUpdate.ConnectionLost、および
・[FTAPおよびRTAPにより受信される]IdleState.ConnectionOpened。
【0034】
TAPはまた、以下の表示データを上位のシグナリング層に戻す。
【0035】
・[FTAPにより戻される]LoopbackSyncLost、および
・[RTAPにより戻される]RTAPSyncLost。
【0036】
フォワードテストアプリケーションプロトコル(FTAP)
FTAPは、フォワードトラヒックチャネルを含むフォワードチャネルに関する種々のテストを構成し、制御し、および実行するために使用される手続きおよびメッセージを供給する。FTAPのための手続は、以下のカテゴリにグループ化してもよい。
【0037】
・FTAPテストパラメータコンフィギュレーション−端末およびアクセスネットワークにおいてFTAPテストコンフィギュレーションを制御するための手続とメッセージを含む;
・FTAPテストパケット送信および受信−フォワードトラヒックチャネル上に送信するためにアクセスネットワークにおいてFTAPテストパケットを発生するため、および端末において受信したパケットを処理するための手続を含む;
・FTAPループバックパケット送信および受信−リバーストラヒックチャネル上でFTAPループバックパケットを送信および受信するための手続を含む;
・ACKチャネル送信−構成された(固定値の)ACKチャネルビットをACKチャネル上に送信するための手続を含む;
・DRCチャネル送信−構成された(固定の)DRC値を送信し、および/またはDRCチャネル上で固定のDRCカバーを使用するための手続きを含む;および
・FTAP統計値収集および検索−端末において統計値を収集するためおよびアクセスネットワークによりそれらを検索するための手続およびメッセージを含む。
【0038】
手続およびメッセージは以下にさらに詳細に記載される。より少ない、さらなる、および/または異なる手続およびメッセージもまたFTAPのために提供されてもよく、これはこの発明の範囲内である。
【0039】
FTAPは、異なる種類のフォワードチャネルのテストをサポートする。テストされる特定のチャネルは、個別に選択してもよく、選択されたチャネルを同時にテストしてもよい。一実施の形態において、FTAPは、フォワードトラヒックチャネル、フォワードMACチャネル、DRCチャネル、およびACKチャネルのテストをサポートする。表1は、FTAPによりサポートされる種々のモードをリストアップする。より少ない、さらなる、および/または異なるモードもサポートしてもよく、これはこの発明の範囲内である。
【表1】

【0040】
FTAPは、アクセスネットワークによるある統計値の収集をサポートする。これらの統計値は、例えば、フォワードリンクスループット、トラヒックパケットエラーレート、コントロールチャネルパケットエラーレート、セクタキャパシティ(スループット)等のような種々の性能測定基準を決定するために使用してもよい。表2はループバックモードがイネーブルであるとき、(例えば、セクタ毎に)アクセスネットワークにより収集および維持されてよい統計値をリストアップする。
【表2】

【0041】
FTAPは、端末によるある統計値の収集をサポートする。これらの統計値は、アクセスネットワークにより検索してもよい。表3は、端末により収集し維持してもよい統計値をリストアップする。
【表3】

【0042】
cdma2000HAIにおいて、各セクタのためのパイロットは、特定のPNオフセットおよびCDMAチャネルにより特徴づけられ、アクティブセットパイロット(ASP)は、端末が現在監視しているコントロールチャネルのセクタからのパイロットである。端末はアイドル状態にあるけれども、サービングセクタからのコントロールチャネルを監視する。IdleASPChangeは、アクティブセットパイロットの変化率のための統計値を収集するために使用され、FirstSyncCCPktは、端末により成功裡に受信されたシンクロナスカプセルにおけるCC MAC層パケットの数のための統計値を収集するために使用される。
【0043】
端末が接続状態(Connected State)にある間、サービングセクタからのパケットを受信してもよい。サービングセクタは、DRCメッセージが送信される(または向けられる)セクタである。DRCメッセージが一方のセクタから他方のセクタに再び向けられると、DRCは、NULLカバーを介して遷移をカバーする。例えば、DRCカバーが、NULLカバーを介してセクタカバーAからセクタカバーB(AはBと等しくない)に変化すると、1つのサービングセクタ変化としてカウントされる。DRCカバーが、NULLカバーを介して、セクタカバーAから、セクタカバーAに戻るように変化するなら、ゼロのサービングセクタ変化としてカウントされる。ConnectedSSChangeはサービングセクタの変化率のための統計値を収集するために使用される。
【0044】
アイドルおよび接続状態は、上述したHAI文献に記載されるエアーリンク管理プロトコルにおける端末動作状態である。
【0045】
図4はこの発明の一実施の形態に従って、フォワードトラヒックチャネルをテストするための全体のプロセス400の図である。プロセス400は、例えば、フォワードリンクユーザスループット、フォワードトラヒックチャネルパケットエラーレート、コントロールチャネルパケットエラーレート、フォワードリンクセクタスループット等のような種々の性能測定基準を決定するために使用してもよい。
【0046】
最初に、ステップ412において、アクセスネットワークと端末との間に現在接続が無ければ、アクセスネットワークは通常の方法で端末との接続をセットアップする。cdma2000HAIのための接続セットアップは、上述したHAI文献に記載されるように実行してもよい。次に、ステップ414において、アクセスネットワークは、FTAPを構成するためにFTAPParameterAssignmentメッセージを端末に送信する。FTAPテストのための端末のコンフィギュレーションは以下に記載され、一実施の形態において、ループバックモードは、デフォルトとしてイネーブルにされる。端末は、ステップ416において、必要なコンフィギュレーションを実行し、構成されたテストの準備ができていることを示すためにFTPParameterCompleteメッセージを有したアクセスネットワークに応答する。
【0047】
アクセスネットワークと端末はその後、ステップ418において、以下にさらに詳細に記載されるFTAPテストパケットとFTAPループバックパケットを交換する。任意の数のFTAPパケットを交換してもよく、アクセスネットワークおよび/または端末により収集される統計値は、テストコンフィギュレーションにより決定してもよい。
【0048】
ステップ420において、十分な統計値が収集された後、アクセスネットワークは、FTAPテストパケットを送信することを停止し、接続を解放する。例えば、アクセスネットワークがその他のテストまたは機能を実行し始めるなら、ステップ420は、省略してもよい。アクセスネットワークは、以下に記載するように、パケットエラーレートおよび平均スループットを計算するために収集した統計値を使用してもよい。プロセス400のための種々の詳細は以下に記載される。
【0049】
一実施の形態において、FTAPは、テストアプリケーションを3つの利用可能なストリームの1つに結合することによりアクティブになる。プロトコルコンフィギュレーションは、アクセスポイントまたは端末により開始することができる。一実施の形態において、各端末において、FTAPの1つのインスタンシエーション(instantiation)しかない。
【0050】
FTAPテストパラメータコンフィギュレーション
アクセスネットワークまたは端末は、フォワードチャネルをテストするためにFTAPをアクティブにしてもよい。FTAPをアクティブにすると、端末は、ループバックモード、ACKチャネルビット固定モード、DRC固定モード、およびDRCカバー固定モードのためのフラッグをディスエーブルにするFTAPコンフィギュレーションイニシャライゼーション手続を実行する。
【0051】
図5は、FTAPテストパラメータコンフィギュレーションプロセス500の特定の実施の形態のフロー図である。プロセッサ500は、図4のステップ414および416をカバーする。ステップ512において、テストコンフィギュレーションをイニシャライズまたは変更するために、アクセスネットワークは、TransactionIDフィールドのための特別な値を含みおよび端末により維持されるFTAPモードフラッグのための1つ以上の属性レコードをさらに含んでもよいFTAPParameterAssignmentメッセージを送信する。メッセージ内の属性レコードを介して、アクセスネットワークは、実行されるテストを制御することができる。
【0052】
ステップ514において、アクセスネットワークからFTAPParameterAssignmentメッセージを受信すると、端末は、上述したFTAPコンフィギュレーションイニシャライゼーション手続を実行する。ステップ516において、端末はもしあれば、受信したメッセージに含まれる属性に基づいてFTAPモードフラッグを設定する。特に、受信したメッセージは、LoopBackMode属性、ACKChBitFixedMode属性、DRCFixedMode属性および/またはDRCCoverFixedMode属性を含んでもよい。
【0053】
端末がリバーストラヒックチャネル上にFTAPループバックパケットを送信することを要求されるなら、LoopbackMode属性がFTAPParameterAssignmentメッセージに含まれる。ACKチャネルビットがスロット毎に端末により送信され、特定の固定値に設定されるなら、ACKChannelBitFixedMode属性が含まれる。端末により送信されるDRCが特定の固定値に設定されるなら、DRCFixedMode属性が含まれる。およびDRC送信のために特定の固定DRCカバーが端末により使用されるなら、DRCCoverFixedMode属性が含まれる。
【0054】
受信したメッセージがLoopBackMode属性を含むなら、端末は、ループバックモードフラッグをイネーブルにし、その属性のLoopBackPersistenceフィールドにその値を記憶し、ループバックバッファをクリアし、LBPktOverflowBitをゼロに設定する。受信したメッセージがACKChannelBitFixedMode属性を含むなら、端末は、ACKチャネルビット固定モードフラッグをイネーブルにし、その値をその属性のACKChannelBitフィールドに記憶する。受信したメッセージがDRCFixedMode属性を含むなら、端末はDRC固定モードフラッグをイネーブルにし、その値をその属性のDRCValueフィールドに記憶する。および受信したメッセージがDRCCoverFixedMode属性を含むなら、端末は、DRCカバー固定モードフラッグをイネーブルにし、その値をその属性のDRCCoverフィールドに記憶する。
【0055】
ステップ518において、FTAPParameterAssignmentメッセージにより指定されるテストコンフィギュレーションが完了し、メッセージを受信してからTFTAConfig(例えば、2)秒以内に、端末は、FTAPParameterAssignmentメッセージのTransactionIDフィールドで受信された値と同じ値に設定されたTransactionIDフィールドを有するFTAPParameterCompleteメッセージを送信する。TransactionIDフィールドは、メッセージにより参照される具体的なトランザクションを特定するために使用される。
【0056】
端末からFTAPParameterCompleteメッセージを受信すると、各セクタに対して保持される、FTAPTestPktSent、FTAPTestPktRecd、FTAPMACPktRecd、FTAPLBPktSent、FTAPLBPktRecd、FTAPPhysPktSlots、およびFTAPTestTime変数をゼロに設定するFTAPテスト統計値およびパラメータイニシャライゼーション手続を実行する。アクセスネットワークは、さらに、FTAPテストパケットのシーケンス番号を追跡するために使用される、(14ビット)変数、V(STest)をゼロに設定する。その後、FTAPテストパラメータコンフィギュレーションプロセスは終了する。
【0057】
FTAPテストが終了すると、端末はFTAPモードフラッグをリセットする。一実施の形態において、プロトコルがConnectedState.ConnectionClosedまたはRouteUpdate.ConnectionLost表示データを接続層から受信すると、いずれかが、接続が終了され、端末がACKチャネルビット固定モード、DRC固定モード、およびDRCカバー固定モードのためのフラッグをディスエーブルにすることを示す。端末はさらに、ループバックモードフラッグが以前にイネーブルであったならおよび最後のFTAPParameterAssignmentメッセージ内のLoopBackme属性のLoopBackPersistenceフィールドの値が「00」であったなら、ループバックモードフラッグをディスエーブルにする。
【0058】
表4は特定の実施の形態に従って、FTAPParameterAssignmentメッセージのためのフィールドをリストアップする。
【表4】

【0059】
表5は特定の実施の形態に従って、FTAPParameterAssignmentメッセージに含めてもよい属性レコードのための種々のフィールドをリストアップする。表5の最初のカラムは、FTAPParameterAssignmentメッセージを含めてもよい4つの異なる属性レコードを特定する。各属性レコードは、3つのフィールド−レングス、属性ID、および属性依存データフィールドを含み、これらの3つのフィールドは第2及至第4カラムに示される。レングスフィールドは、レングスフィールド自体を除く(オクテットでの)属性レコードのレングスを与える。一実施の形態において、各属性レコードフィールドのレングスは8ビットであり、各属性レコードのレングスは24ビットである。
【表5】

【0060】
一実施の形態において、シグナリング層プロトコル(SLP)を信頼あるものに設定し、送信優先度を40に設定した状態で、端末にアドレス指定されるコントロールチャネル(CC)およびフォワードトラヒックチャネル(FTC)上にFTAPParameterAssignmentメッセージが送信される。
【0061】
表6は特定の実施の形態に従って、FTAPParameterCompleteメッセージのためのフィールドをリストアップする。
【表6】

【0062】
一実施の形態において、SLPを信頼あるものに設定し、送信優先度を40に設定した状態で、アクセスネットワークにアドレス指定される(ユニキャストアドレッシング)リバーストラヒックチャネル(RTC)上に、FTAPParameterCompleteメッセージが送信される。
【0063】
FTAPテストパケット送信および受信
FTAPテストパラメータコンフィギュレーションが完了し、かつ端末が接続状態にある間、端末は、FTAPテストパケットを受信するためにフォワードトラヒックチャネルを監視する。一実施の形態において、FTAPテストパケットは、通常(すなわち、トラヒックデータパケット同様の)方法で、テストアプリケーションにより発生されるが、各FTAPテストパケットは、定義されたフィールドのみを含み、他のデータを含まない。FTAPテストパケットは、フォワードトラヒックチャネル上の送信のために常に利用可能であることを保証するために十分なレートで発生される。FTAPテストパケットは、図2Aのバッファ212に記憶してもよい。
【0064】
アクセスネットワークは、FTAPテストパケットの特定のために使用される、(14ビットの)シーケンス番号を、各送信されたFTAPテストパケット内に含む。シーケンス番号は、変数、V(STest)を介してアクセスネットワークにより保持され、FTAPテストパケットを送信後1だけインクリメントされる。
【0065】
表7は、特定の実施の形態に従って、FTAPテストパケットのためのフィールドをリストアップする。
【表7】

【0066】
アクセスネットワークは、規則のセットに従ってFTAPテストパケットをフォワードトラヒックチャネル上に送信する。一実施の形態において、アクセスネットワークは、特定の送信優先度(例えば、55)をFTAPテストパケットに割り当て、さらに上述したHAI文献に記載される強制単一カプセル化特徴を使用する。
【0067】
端末は、フォワードトラヒックチャネル上に送信されたFTAPテストパケットを受信し処理する。これらのFTAPテストパケットは、アクセスポイントにおいて通常の方法で発生されたので、トラヒックパケットのように、端末において通常の方法で処理することができる(例えば、復調し、デコードし、正しく受信されたかまたはエラーで受信されたかを決定するためにチェックすることができる)。
【0068】
FTAPループバックパケット送信および受信
ループバックモードがイネーブルになると、端末はリバーストラヒックチャネル上にループバックパケットを発生してアクセスネットワークに送信する。cdma2000HAIのためのフォワードおよびリバースリンクは対称ではなく(例えば、フォワードリンクは、リバースリンクより高いレートをサポートする)、リバースリンクのレートは、(例えば、最悪の場合、9.6Kbpsの低い値)にさらに制限してもよい。フォワードリンク送信のための関連情報が抽出され、ループバックパケットを介してアクセスネットワークにループバックされる。
【0069】
一実施の形態において、FTAPループバックパケットは、「観察」間隔と呼ばれる、特定の時間間隔ごとに(例えば、CDMA時間に調整された、16スロット間隔ごとに)発生される。一実施の形態において、FTAPループバックパケットは、フォワードトラヒックチャネル上で受信されたFTAPテストパケットについての情報を搬送するために送信され、各FTAPループバックパケットの内容は、観察間隔の間受信されたFTAPテストパケットに基づき、および記述している。一実施の形態において、各FTAPループバックパケットは、関連する観察間隔期間中に端末により正しく受信された各FTAPテストパケットのためのレコードを含む。各レコードは、例えば、FTAPテストパケットが受信されたサービングセクタ、FTAPテストパケットのシーケンス番号およびレングス等のような、関連するFTAPテストパケットのための種々の情報を含む。FTAPループバックパケットに含まれる各レコード内の情報は、以下に記載するように、スループットおよびパケットエラーレートのような種々のフォワードリンク性能測定基準を導き出すためにアクセスネットワークにより使用される。
【0070】
表8は、特定の実施の形態に従って、FTAPループバックパケットのためのフィールドをリストアップする。
【表8】

【0071】
FTAPループバックパケットは、一組の規則に従って発生され、その一実施の形態は以下に記載される。各発生されたFTAPループバックパケットに対して、FwdSysTimeフィールドは、16スロット観察間隔の開始(すなわち0番目のスロット)に対応する(32768を法とするフレームにおいて)CDMAシステム時間に設定される。CDMAシステム時間は、FTAPループバックパケットのためのシーケンス番号として有効に使用される。RecordCountフィールドは、関連する観察間隔の間受信されたFTAPテストパケットの数に設定される。FTAPループバックパケット内の各レコードは、関連する観察間隔期間中に受信した対応するFTAPテストパケットのための(表8にリストアップされる)種々の種類の情報を含む。FTAPテストパケットのためのレコードは、受信したFTAPテストパケットのSEQフィールド値の昇順に含まれる。FTAPループバックパケットは、FTAPテストパケットが、16スロット観察間隔の期間に受信されなかったとしても発生される。
【0072】
発生されたFTAPループバックパケットは、リバーストラヒックチャネル上への送信のためにキューイングされ、端末は、特定の数(例えば、8以上の)FTAPループバックパケットに対して(例えば、図2Bのループバックバッファ278において)バッファリングを行なう。LBPktOverflowBitは、端末においてバッファオーバーフローによりいずれかのFTAPループバックパケットが失われたかどうかを示し、これが起きるなら「1」に設定される。LBPktOverflowBitが「1」に設定されるとき、すべての紛失したFTAPループバックパケットが、リバーストラヒックチャネル上の消失により失われたわけではないことを示す。
【0073】
FTAPループバックパケットは、一組の規則に従って送信され、その一実施の形態は、以下のように記載される。FTAPループバックパケットに特定の送信優先度(例えば、55)が割り当てられる。端末は、接続状態においてキューイングされたFTPループバックパケットを送信する。端末が、接続閉鎖に対してConnectedState.ConnectionClosed表示データを、または欠損接続に対してRouteUpdate.ConnectionLost表示データを受信するなら、端末は、キューに残存していたかもしれない任意のFTAPループバックパケットの送信のために接続を確立しようと試みない。
【0074】
アクセスネットワークは、(他のデータトラヒックパケットと同様に、通常の方法で)FTAPループバックパケットを受信して処理し、さらに受信したパケット内に含まれる情報を抽出し記憶する。
【0075】
一実施の形態において、アクセスネットワークは、アクセス端末において受信したFTAPテストパケットおよびアクセスネットワークにおいて受信したFTAPループバックパケットを追跡するために、2つの変数、V(RTest)およびV(RLB)を保持する。V(RLB)は、アクセスネットワークにより受信されることが予測される次のFTAPループバックパケットのシーケンス番号を表す15−ビット変数であり、V(RTest)は、端末において成功裡に受信された最後のFTAPテストパケットのシーケンス番号を表す14ビットの変数である。これらの変数は、ループバックモードの成功したコンフィギュレーションを示すFTAParameterCompleteメッセージの受信に続いて最初のFTAPループバックパケットを受信すると、アクセスネットワークによりイニシャライズされる。イニシャライズのために、V(RLB)は、最初のFTAPループバックパケットのFwdSysTimeフィールドに設定され、V(RTest)は、最初のFTAPループバックパケット内の最初のFTAPテストパケットレコードのFwdSeqフィールドに設定される。
【0076】
一実施の形態において、アクセスネットワークは、以下の手続に基づいておよび受信したパケット内のFwdSysTimeフィールドの値を用いて各受信したFTAPループバックパケットを処理する。
【0077】
FwdSysTime≧V(RLB)なら、
FTAPLBPktSentは、{FwdSysTime−V(RLB)+1}だけインクリメントされ、
FTAPLBPktSentは1だけインクリメントされ、
FTAPTestTimeは{FwdSysTime−V(RLB)+1}だけインクリメントされ、および
V(RLB)はFwdSysTime+1に設定される。
【0078】
FwdSysTime≦V(RLB)なら、LoopBackSyncLost表示データを発生する。
【0079】
1つのFTAPループバックパケットは、各16スロット観察間隔(すなわち、各フレーム)に対して端末により送信されることが予測されるので、各FTAPループバックパケットに含まれるFwdSysTimeは、そのパケットのシーケンス番号として使用してもよい。各受信したFTAPループバックパケットに対して、最後に受信したFTAPループバックパケットから端末により送信されたFTAPループバックパケットの数を、現在受信したパケットのシーケンス番号、FwdSysTimeおよび予測されるパケットのシーケンス番号、V(RLB)に基づいて決定してもよい。受信されることが予測される次のFTAPループバックパケットのシーケンス番号は、現在受信したパケットのシーケンス番号を1だけインクリメントすることにより得られる。
【0080】
一実施の形態において、アクセスネットワークはさらに以下の手続に基づいて、各受信したFTAPループバックパケット内のレコードをシーケンシャルに処理する。最初に、FTAPテストパケットを端末に送信するサービングセクタがFTAPループバックパケット内に含まれるTCAMsgSeqIncludedフィールド、TCAMsgSeqフィールド、およびDRCCoverフィールドに基づいて決定される。従って、このサービングセクタのために保持される統計変数は以下のように更新される。
【0081】
FTAPhysPktSlotsは、そのレコード内のFwdPhysSlotsフィールドだけインクリメントされ、FTAPMACPktRecdは、そのレコード内のFwdMACPktsフィールドだけインクリメントされ、FTAPTestPktSentは、{FwdSeq−V(RTest)+1}だけインクリメントされ、およびV(RTest)は{FwSeq+1}に設定される。
【0082】
一実施の形態において、シーケンス番号に関して実行される演算と比較は、符号なしのモジュロ2S演算において実行される。但し、Sはシーケンス番号を表すために使用されるビット数を示す。xというシーケンス番号の場合、[x+1,x+2S-1−1]の範囲内の番号は、xより大きいと考えられ、[x−1,x−2S-1]はxより小さいと考えられる。
【0083】
DRCチャネル送信
DRC固定モードがイネーブルなら、端末は、FTAPParameterAssignmentメッセージ内のDRCFixedMode属性により指定されるDRC値を送信する。そして、DRCカバー固定モードがイネーブルなら、端末は、そのメッセージ内のDRCCoverFixedMode属性により指定されるDRCカバーを使用する。そうでなければ、端末はDRCを通常の方法で送信する。
【0084】
ACKチャネル送信
ACKチャネルビット固定モードがイネーブルなら、端末は、FTAPParameterAssignmentメッセージ内のACKChannelBitFixedMode属性により指定されるACKチャネルビット値を、すべてのスロットにおいてACKチャネル上に送信する。一実施の形態において、端末はさらに、指定されたACKチャネルビット値に従って受信したFTAPテストパケットを処理する。
【0085】
ACKチャネルビット値が「0」として指定されるなら、端末は、パケットがあたかも1スロット期間のパケットであるかのようにフォワードトラヒックチャネル上のパケットを受信する。たとえ、パケットが単一スロットで成功裡にデコードされなかったとしてもおよびそのフルレングスが1スロットより大きいとしても、端末は、1スロットの後、パケットを受信することを停止する。
【0086】
ACKチャネルビット値が「1」として指定されるなら、端末は、パケットがあたかもフルレングス期間のパケットであるかのようにフォワードトラヒックチャネル上のパケットを受信する。端末は、たとえフルレングスが経過する前にパケットが成功裡にデコードされたとしても、(スロットにおいて)フルレングスが経過するまでパケットを受信することを継続する。
【0087】
いずれの場合においても、(すなわち、ACKチャネルビット値が「0」または「1」であろうと)、ループバックモードがイネーブルであるなら、FTAPループバックパケットを発生し送信し続ける。
【0088】
端末統計値収集および検索
1つの観点において、端末による統計情報の収集、ロギング、および報告を容易にするために手続およびメッセージが供給される。プロトコルのインスタンスが作成されるとき、端末は、端末により保持されるIdleASPChange変数、IdleTime変数、ConnectedSSChange変数、ConnectedTime変数、FirstSyncCCPkt変数、およびCCTime変数をゼロに設定するFTAP統計イニシャライゼーション手続を実行する。
【0089】
図6は、この発明の一実施の形態に従って、端末から統計情報を検索するためのプロセス600の図である。プロセス600はテスト期間中いつでも実行してもよい。
【0090】
最初に、ステップ612において、アクセスネットワークは、端末において収集された統計値をクリアするように端末に指示するためにFTAPStatsClearRequestメッセージを送信する。ステップ614において、このメッセージを受信すると、端末は、FTAP統計イニシャライゼーション手続を実行し、要求された統計値のために保持される変数をクリアし、そしてFTAPStatsClearResponseメッセージに応答する。アクセスネットワークは、FTAPStatsClearRequestメッセージを送信することによりいつでも端末において変数をリセットすることができる。FTAPStatsClearRequestメッセージのTransactionID値と同じTransactionID値を含む、端末からのFTAPStatsClearResponseメッセージの受信は、端末における統計変数がクリアされたことを示す。
【0091】
次に、上述したFTAPテストコンフィギュレーションに基づいてテストが実行される。ステップ616において、十分な時間が経過後、アクセスネットワークは、端末において収集された統計値を検索するためにFTAPStatsGetRequestメッセージを送信してもよい。ステップ618において、メッセージを受信すると、端末は、対応するFTAPStatsGetRequestメッセージのTransactionIDと同じTransactionIDおよび要求された統計値を含むFTAPStatsGetResponseメッセージに応答する。図6に示すように、FTAPStatsClearResponseメッセージとFTAPStatsGetRequestメッセージとの間の期間は、統計値が端末により収集されるテスト期間を構成する。
【0092】
1つの観点において、統計値は、アイドル状態および接続状態のような多数の端末動作状態の各々に対して収集してもよい。一実施の形態において、エアーリンク管理プロトコルが特定の状態(例えば、アイドル状態または接続状態)にある間、その状態のための統計値収集がイネーブルとなり、すべての他の状態のための統計値収集がディスエーブルとなる。一実施の形態において、アイドル状態の間、アイドル状態統計値収集がイネーブルの状態で、RouteUpdate.IdleHO表示データが受信され、IdleTimeがスロットごとにインクリメントされると、IdleASPChangeがインクリメントされる。そして、接続状態にある間、接続状態統計値収集がイネーブルの状態で、サービングセクタに変化があり、ConnectedTimeがスロットごとにインクリメントされると、ConnectedSSChangeがインクリメントされる。
【0093】
一実施の形態において、アイドル状態または接続状態にあるときに、コントロールチャネル統計値収集がイネーブルになる。コントロールチャネル統計値収集がイネーブルの間、同期カプセル内の最初のCC MAC層パケットが端末によって成功裡に受信され、CCTimeが各コントロールチャネルサイクルの始めでインクリメントされると、FirstSyncCCPktがインクリメントされる。
【0094】
表9は、特定の実施の形態に従って、統計値検索のために使用される4つのメッセージのためのフィールドをリストアップする。各メッセージは、メッセージの種類を特定するために使用されるMessageIDフィールドとトランザクションを特定するために使用されるTransactionIDフィールドを含む。FTAPStatsClearRequestメッセージおよびFTAPStatsGetResponseメッセージは、各々さらに1つ以上のAttributeIDレコードを含む。各レコードは、(以下に記載する)IdleASPStats属性、ConnectedSSStats属性、またはCCPktStats属性のためのAttributeIDを含む。FTAPStatsGetResponseメッセージは、さらに、各レコードが表10及至表12に記載のIdleASPStats属性、ConnectedSSStats属性、またはFirstSyncCCPktStats属性のための簡単なレコードである、1つ以上のAttributeRecordレコードを含む。MessageIDフィールド、TransactionIDフィールド、およびAttributeIDフィールドは各々8ビットのレングスであり、各AttributeRecordレコードは以下に記載するレングスを有する。
【表9】

【0095】
表10は、FTAPStatsGetResponseメッセージに含めてもよいIdleASPStats属性レコードのためのフィールドをリストアップする。この属性レコードは、端末により収集されるアクティブセクタパイロットのための統計値を供給する。
【表10】

【0096】
表11は、FTAPStatsGetResponseメッセージに含めてもよいConnectedSSStats属性レコードのためのフィールドをリストアップする。この属性レコードは、端末により収集されるサービングセクタ内の変化に対する統計値を供給する。
【表11】

【0097】
表12は、FTAPStatsGetResponseメッセージに含めてもよいFirstSyncCCPktStats属性レコードのためのフィールドをリストアップする。この属性レコードは、端末により収集される最初の同期CCパケットのための統計値を提供する。
【表12】

【0098】
表13は、4つのメッセージ、アドレスモード、およびSLP送信スキーム、および送信優先度を送信するために使用されるチャネルをリストアップする。
【表13】

【0099】
フォワードリンク性能は、端末において収集された統計値に基づいて決定してもよく、アクセスネットワークに報告される。性能計算のいくつがが以下に記載される。
【数1】

【0100】
上述の式における5/3の比は、cdma2000における各タイムスロットに対して1.667msecに相当する。他の性能測定基準も、アクセスネットワークにおいてロギングしてもよい他の統計値に基づいて導き出してもよい。例えば、端末から受信したDRC値は、DRCチャネル上のDRCシンボルエラー性能を決定するためにロギングしてもよい。
【0101】
図2Bに戻って参照すると、端末106において、RXデータプロセッサ260は、FTAPテストパケットを処理するように動作し、マルチプレクサ262を介してパケットをコントローラ270に送ってもよい。次に、コントローラ270は、各受信したFTAPテストパケットから種々の種類の情報(例えば、サービングセクタ、シーケンス番号、および各FTAPテストパケットのレングス)を特定し、抽出する。次に、コントローラ270は、上述した関連情報を有するFTAPループバックパケットを形成する。FTAPループバックパケットは、ループバックバッファ278に記憶してもよい。適切な時間に、リバーストラヒックチャネル上に送信するために、FTAPループバックパケットは、バッファ278から検索され、マルチプレクサ284を介して送られ、TXデータプロセッサ286により処理される。
【0102】
図2Aに戻り参照すると、アクセスポイント104において、FTAPループバックパケットは、RXデータプロセッサ234により処理され、コントローラ220に供給される。次に、コントローラ220は、各受信したFTAPループバックパケットからの種々の種類の情報(例えば、サービングセクタ、シーケンス番号、各カバーされたFTAPテストパケットのレングス)を特定し、抽出する。上述したように、コントローラ220はさらに、受信したFTAPループバックパケットから抽出した情報に基づいて各サービングセクタのために保持される変数を更新する。コントローラ220は、さらに種々のフォワードリンク性能測定基準のために上述した計算を実行するために動作してもよい。他のフォワードリンク性能測定基準は、アクセス端末においてロギングしてもよい他の統計値に基づいて導き出してもよい。例えば、受信したFTAPテストパケットをロギングすることにより、フォワードトラヒックチャネルパケットミス確率、パケット受信フォールスアラーム確率等を決定することができる。
【0103】
リバーステストアプリケーションプロトコル(RTAP)
RTAPは、リバーストラヒックチャネルを含む、リバースチャネルの種々のテストを構成し、制御し、実行するために使用される手続きとメッセージを供給する。RTAPのための手続は、以下のカテゴリにグループ化してもよい。
【0104】
・テストパラメータコンフィギュレーション−端末とアクセスネットワークにおいてRTAPテストコンフィギュレーションを制御するための手続とメッセージを含む;および
・RTAPテストパケット送信および受信−端末においてRTAPテストパケットおよびRTAPフィルパケットを発生し、発生されたパケットを構成されたレートでリバーストラヒックチャネル上に送信し、受信したパケットをアクセスネットワークにおいて処理するための手続を含む。
【0105】
手続をメッセ−ジは、以下にさらに詳細に記載される。より少ない、さらなるおよび/または異なる手続きおよびメッセージもRTAPのために供給してもよく、これはこの発明の範囲内である。
【0106】
RTAPは、種々のレートでリバーストラヒックチャネルのテストをサポートする。表14は、リバーストラヒックチャネルによりサポートされる種々のモードをリストアップする。
【表14】

【0107】
RTAPは、スループットおよびパケットエラーレートのような種々の性能測定基準を決定するために使用してもよい、アクセスネットワークによりある統計値の収集をサポートする。
【0108】
表15は、アクセスネットワークにより収集し、保持してもよい統計値をリストアップする。
【表15】

【0109】
図7は、この発明の一実施の形態に従う、リバーストラヒックチャネルをテストするための全体のプロセス700の図である。プロセス700は、例えば、リバースリンクスループット、パケットエラーレート等のような種々のテストのために使用してもよい。
【0110】
最初に、ステップ712において、アクセスネットワークと端末との間に現在の接続が無ければ、アクセスネットワークは通常の方法で端末との接続をセットアップする。次に、アクセスネットワークは、ステップ714にいて、RTAPを構成するために、RTAPParameterAssignmentメッセージを端末に送信する。このメッセージは、アクセス端末によるRTAPテストパケットの送信を可能にするためにRTAPTestPketEnable属性レコードを含む。ステップ716において、端末はコンフィギュアドテストの準備ができていることを示すために、必要なコンフィギュレーションを実行し、RTPParameterCompleteメッセージを用いてアクセスネットワークに応答する。
【0111】
その後、ステップ718において、端末はRTAPテストパケットをアクセスネットワークに送信する。任意の数のパケットを送信してもよく、アクセスネットワークおよび/または端末により収集される統計値は、テストコンフィギュレーションにより決定してもよい。
【0112】
ステップ720において、十分な統計値が収集された後、アクセスネットワークは接続をリリースする。例えば、アクセスネットワークがその他のテストまたは機能を実行し始めるなら、ステップ720を省略してもよい。以下に記載するように、アクセスネットワークは、パケットエラーレートおよびスループットを計算するために収集した統計値を使用してもよい。プロセス700のための種々の詳細は以下に記載される。
【0113】
RTAPテストパラメータコンフィギュレーション
アクセスネットワークまたは端末は、リバースチャネルをテストするためにRTAPをアクティブにしてもよい。RTAPをアクティブにすると、端末は、RTAPテストパケットモードおよびコンフィギュアドパケットレートモードのためのフラッグをディスエーブルにするRTAPコンフィギュレーションイニシャライゼーション手続を実行する。
【0114】
図8は、RTAPテストパラメータコンフィギュレーションプロセス800の特定の実施の形態のフロー図である。プロセス800は、図7のステップ714および716をカバーする。ステップ812において、RTAPテストコンフィギュレーションをイニシャライズまたは変更するために、アクセスネットワークは、TransactionIDフィールドのための特定の値を含み、さらに端末により保持されるRTAPモードフラッグのための1つ以上の属性レコードを含んでもよいRTAPParameterAssignmentメッセージを送信する。メッセージ内の属性レコードを介して、アクセスネットワークは、実行されるテストを制御することができる。
【0115】
ステップ814において、アクセスネットワークからRTAPParameterAssignmentメッセージを受信すると、端末は上述したRTAPコンフィギュレーションイニシャライゼーション手続を実行する。次に、ステップ816において、端末はRTAPテストパラメータイニシャライゼーション手続を実行する。一実施の形態において、この手続は、すべての可能なリバーストラヒックチャネルレートに対して(すなわち、iの全ての可能な値に対して)、(表18に示す)RateIndex iに対応するレートで送信されたRTAPテストパケットのシーケンス番号を追跡するために、(12ビット)の変数、Vi(SRev)をゼロに設定する。
【0116】
ステップ818において、端末は、もしあれば、受信したメッセージ内に含まれる属性に基づいてRTAPモードフラッグも設定する。特に、受信したメッセージは、RTAPTestPktEnable属性および/またはPacketRateMode属性を含んでもよい。RTAPTestPktEnable属性は、端末が、リバーストラヒックチャネル上へのRTAPテストパケットの送信を開始しようとするなら、含まれ、PacketRateMode属性は、リバーストラヒックチャネルレートが構成されるなら、含まれる。
【0117】
受信したメッセージがRTAPTestPktEnable属性を含むなら、RTAPテストパケットモードがイネーブルとなり、属性内のRTAPTestPktPersistenceフィールドの値が記憶され、RTAPテストパケットバッファ(例えば、図2Bのバッファ280)がクリアされ、TestPktOverflowBitがゼロに設定される。そして、受信したメッセージがPacketRateMode属性を含むなら、コンフィギュアされたパケットレートモードがイネーブルになり、属性内のMinRateフィールドおよびMaxRateフィールド値が記憶される。
【0118】
ステップ820において、RTAPParameterAssignmentメッセージにより指定されるRTAPテストコンフィギュレーションを完了すると、メッセージを受信するTRTAPConfig(例えば、2)秒内に、端末は、対応するRTAPParameterAssignmentメッセージにおいて受信される値と同じ値にTransactionIDフィールドを設定した状態でRTAPParameterCompleteメッセージを送信する。
【0119】
ステップ822において、端末からRTAPParameterCompleteメッセージを受信すると、アクセスネットワークは、(iのすべての可能な値に対して)RTAPTestPktSent[i], RTAPTestPktRecd[i]、およびRTAPTestTimeをゼロにリセットするRTAP テスト統計値およびパラメータイニシャライゼーション手続を実行する。
【0120】
端末は、RTAPテスト終了時にRTAPモードフラッグもリセットする。一実施の形態において、上位のシグナリング層からConnectedState.ConnectionClosed表示データまたはRouteUpdate.ConnectionLost表示データを受信するなら、コンフィギュアされたパケットレートモードがディスエーブルされ、RTAPテストパケットモードが以前にイネーブルであり、最後に受信したRTAPParameterAssignmentメッセージ内のRTAPTestPktEnable属性のRTAPTestPktPersistenceフィールドの値が「00」であったなら、RTAPテストパケットモードもディスエーブルにされる。
【0121】
表16は、特定の実施の形態に従って、RTAPParameterAssignmentメッセージのためのフィールドをリストアップする。
【表16】

【0122】
表17は、特定の実施の形態に従う、RTAPParameterAssignmentメッセージ内に含めてもよい属性レコードのための種々のフィールドをリストアップする。表17の最初の列は、RTAPParameterAssignmentメッセージに含めてもよい2つの異なる属性レコードを特定する。RTAPTestPktEnable属性レコードは3つのフィールド−Length、 Attribute ID、およびRTAPTestPktPersistenceを含む。PacketRateMode属性レコードは4つのフィールド−Length、AttributeID、MinRate、およびMaxRateを含む。Lengthフィールドは、2オクテットである、Lengthフィールド自体を除く(オクテットでの)属性レコードのレングスを与える。従って、RTAPTestPktEnable属性レコードのレングスは、6オクテットまたは24ビットであり、RTAPTestPktEnable属性レコードのレングスは、8オクテットまたは32ビットである。
【表17】

【0123】
表18は、リバーストラヒックチャネルレートに対するRateIndex値のマッピングをリストアップする。
【表18】

【0124】
一実施の形態において、SLPが信頼できると設定され、送信優先度が40に設定された状態でアドレス指定されたコントロールチャネル及びフォワードトラヒックチャネル上にRTAPParameterAssignmentメッセージが送信される。
【0125】
表19は、特定の実施の形態に従う、RTAPParameterCompleteメッセージのためのフィールドをリストアップする。
【表19】

【0126】
一実施の形態において、SLPが信頼できると設定され、送信優先度が40に設定された状態で、アクセスネットワークにアドレス指定された(ユニキャストアドレッシング)リバーストラヒックチャネル上にRTAPParameterCompleteメッセージが送信される。
【0127】
RTAPパケット送信および受信
RTAPテストパケットモードがイネーブルなら、端末はRTAPテストパケットを発生し、リバーストラヒックチャネルでアクセスネットワークに送信する。一実施の形態において、RTAPテストパケットは、特定の時間間隔(例えば、CDMAシステム時間に調整された、16スロット間隔毎に)で発生される。一実施の形態において、発生のタイムインスタント(time instant)を含まないが、発生のタイムインスタントまで送信されたRTC物理層パケットをカバーする情報を、RTAPテストパケットは含む。
【0128】
表20は、特定の実施の形態に従う、RTAPテストパケットのためのフィールドをリストアップする。
【表20】

【0129】
各フレームに対して、端末により1つのRTAPテストパケットが送信されることが予測されるので、各RTAPテストパケットに含まれるRevSysTimeをそのパケットのためのシーケンス番号として使用してもよい。
【0130】
コンフィギュアドパケットレートモードがイネーブルなら、端末は、RTAPテストパケットを含むリバーストラヒックチャネルパケットを充填するのに必要なサイズの(可変長の)RTAPフィルパケットを選択された速度で送信する。表21は、特定の実施の形態に従うFTAPフィルパケットのためのフィールドをリストアップする。
【表21】

【0131】
発生されたRTAPテストパケットがリバーストラヒックチャネル上に送信するためにキューイングされ、端末は、特定数(例えば、8以上の)RTAPテストパケットに対して(例えば、図2Bのバッファ280において)バッファリングを提供する。RTAPTestPktOverflowBitは、バッファオーバーフローにより任意のRTAPテストパケットが欠損したかどうかを示し、これが生じるなら「1」に設定される。
【0132】
RTAPテストパケットは一組の規則に従って送信され、その一実施の形態は以下のように記載される。RTAPテストパケットには、特定の送信優先度(例えば、55)が割り当てられ、(もしあれば)RTAPフィルパケットも他の特定の送信優先度(例えば、255)が割り当てられる。端末は、キューイングされたRTAPテストパケットおよび(もしあれば)RTAPフィルパケットを接続状態で送信する。
【0133】
一実施の形態において、RTAPテストパケットは、定義された速度選択スキームに基づいて決定された速度で送信される。コンフィギュアドパケットレートモードがイネーブルなら、端末は、一組の規則に従って、リバーストラヒックチャネルレートを選択し、その一実施の形態が以下に記載される。そうでなければ、端末は、上述したHAI文献に記載されるリバーストラヒックチャネルMACプロトコルに従うレートを選択する。
【0134】
表22は、RTAPテストパケットのためのレートを選択するために端末により保持される変数をリストアップする。
【表22】

【0135】
最初のRTAPテストパケットに対して、端末は、TargetRateをMinRateに設定し、さらにSelectedRateを、TargetRateおよびMACMaxRateの小さい方に設定する。各次のRTAPテストパケットに対して、端末は以下の手続に基づいてパケットのためのレートを選択する。
【0136】
TargetRate=TargetRate1、
TargetRate>MaxRateなら、TargetRate=MinRate、およびSelectedRate=Min(TargetRate,MACMaxRate)
上述の手続は、RTAPParameterAssignmentメッセージにより指定されるMaxRateおよびMACプロトコルにより許可されるMACMaxRateまでの、および上記MaxRateおよびMACMaxRateにより制限されるすべてのサポートされるレートを介して繰返す。端末が、RTAPテストパケットを含むリバーストラヒックチャネルパケットを、RateIndex iを有するレートで送信するなら、端末は、変数Vi(SRev)をインクリメントすることにより送信されたRTAPテストパケットのための関連するシーケンス番号をインクリメントする。
【0137】
端末が、ConnectedState.ConnectionClosed表示データまたはRouteUpdate.ConnectionLost表示データを受信するなら、端末は、キューに残存していたかもしれない任意のRTAPテストパケットの送信のための接続を確立しようと試みない。
【0138】
一実施の形態において、アクセスネットワークは、RTAPテストパケットを追跡するために、いくつかの変数、V(RRTAP)およびX[i]を保持する。V(RRTAP)は、アクセスネットワークにより受信されることが予測される次のRTAPテストパケットのシーケンス番号に相当する8ビットの変数であり、X[i]は12ビット変数のアレイであり、各々は、RateIndex iに相当するレートで送信されたリバーストラヒックチャネル物理層パケットに含まれることが予測される次のRTAPテストパケットのシーケンス番号に相当する。これらの変数は、RTAPParameterCompleteメッセージの受信に続いて最初のRTAPテストパケットを受信すると、アクセスネットワークによりイニシャライズされる。イニシャライゼーションに対して、V(RRTAP)は、RTAPテストパケットのRevSysTimeフィールドに設定され、X[i]は、(iのすべての可能な値に対して)最初のRTAPテストパケットのSeq_Iフィールドに設定される。
【0139】
一実施の形態において、RateIndex kに相当するレートで受信した各RTAPテストパケットに対して、アクセスネットワークは、以下の手続に基づいておよび受信したパケット内のRevSysTimeフィールドの値を用いて受信したパケットを処理する。
【0140】
RevSysTime≧V(RRTAP)なら、RTAPTestPktRecd[k]は1だけインクリメントされ、RTAPTestTimeは{RevSysTime−V(RRTAP)+1}だけインクリメントされ、およびV(RRTAP)はRevSysTime+1に設定される。
【0141】
RevSysTime<V(RRTAP)なら、RTAPSyncLost表示データを発生する。
【0142】
一実施の形態において、アクセスネットワークは、以下のように(kのすべての可能な値に対して)Seq_kフィールドの値を用いて受信したRTAPテストパケットのフィールドをさらに処理する。
【0143】
RTAPTestPktSent[k]は{Seq_k−X[k]+1}だけインクリメントされ、およびX[k]は、Seq_k+1に設定される。
【0144】
一実施の形態において、シーケンス番号に関して実行される演算と比較は符号なしのモジュロ2S演算で実行され、Sはシーケンス番号を表すために使用されるビット数である。
【0145】
リバースリンク性能は、収集した統計値に基づいて決定してもよい。性能計算のいくつかが以下に記載される。以下において、PhysLayerPktSize[i]は、RateIndex iに相当するレートにおいて、物理層パケット内のビット数を与える。
【数2】

【0146】
図2Bに戻って参照すると、端末106において、コントローラ270は、バッファ280に記憶してもよいRTAPテストパケットを発生するように動作してもよい。リバーストラヒックチャネル上への送信のために、適切な時刻において、RTAPテストパケットは、バッファ280から検索され、マルチプレクサを介して送られ、TXデータプロセッサ286により処理される。コントローラ270は、RTAPテストパケットの選択されたレートに対してレート制御をモジュレータ288にさらに供給してもよい。
【0147】
図2Aに戻って参照すると、アクセスポイント104において、RTAPテストパケットは、RXデータプロセッサ234により処理され、コントローラ220に供給される。次に、コントローラ220は、各RTAPテストパケットからの種々の種類の情報(例えば、各RTAPテストパケットのレートおよびシーケンス番号およびすべての可能なレートに対して最後に送信されたパケットのシーケンス番号)を特定し、抽出する。上述したように、コントローラ220は、受信したRTAPテストパケットから抽出した情報に基づいてレートのために保持される変数をさらに更新する。コントローラ220は、さらに種々のリバースリンク性能測定基準に対して上述した計算を実行するようにさらに動作してもよい。
【0148】
上記記載は、発明の技術の1つの特定の実施を表す。より少ない、さらなる、および/または異なるテストを実行してもよく、およびより少ない、さらなる、および/または異なる統計値を収集してもよい。さらに、より少ない、さらなる、および/または異なる手続およびメッセージを供給してもよく、各メッセージは、上述したものより、より少ない、さらなる、および/または異なるフィールドを含んでもよい。従って、上述した特定の実施の種々の変形例を考えてもよく、この発明の範囲内である。
【0149】
明確にするために、この発明の種々の観点および実施の形態は、cdma2000における高速パケットデータのために特に記載した。ここに記載した技術は、また他のCDMAおよび無線通信システムに対して使用してもよい。例えば、これらの技術は、W−CDMAシステムに使用してもよい。cdma2000HAIとW−CDMAとの間に種々の相違が存在し、ここに記載される技術は、W−CDMAにおいて使用するために変更してもよい(例えば、信号処理における相違を明らかにするために変更する)。
【0150】
ここに記載される技術は、種々の手段により実施してもよい。例えば、技術はハードウエア、ソフトウエアまたはそれらの組合せで実施してもよい。ハードウエア実施の場合、テストおよび統計値収集のために使用されるエレメントは、1つ以上の特定用途向け集積回路(ASICs)、デジタルシグナルプロセッサ(DSPs)、デジタルシグナル処理装置(DSPDs)、プログラマブルロジック装置(PLDs)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGAs)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、ここに記載された機能を実行するように設計された他の電子装置、またはそれらの組合せ内で実施してよい。
【0151】
ソフトウエア実施の場合、テストおよび統計値収集のために使用されるエレメントは、ここに記載される機能を実行するモジュール(例えば、手続、機能等)を用いて実施してもよい。ソフトウエアコードはメモリ装置(例えば、図2Aおよび図2Bのメモリ222および272)に記憶してもよく、プロセッサ(例えば、図2Aおよび図2Bのコントローラ220および270)により実行してもよい。メモリ装置は、プロセッサ内部またはプロセッサ外部に実現してもよい。プロセッサ外部に実現した場合に、メモリ装置は、技術的に周知の種々の手段を介して通信可能にプロセッサに接続することができる。
【0152】
見出しは、参照のためおよびあるセクションの位置を見つけるのを補助するためにここに含まれる。これらの見出しは、そのセクションの下に記載された概念の範囲を制限することを意図するものではなく、これらの概念は、明細書全体にわたって他のセクションでの適応性を有してもよい。
【0153】
開示された実施の形態の上述した記載は、当業者がこの発明を製作または使用可能にするために提供される。これらの実施の形態における種々の変形例は、当業者には容易に明白であろう、そしてここに定義される包括的原理は、この発明の精神または範囲から逸脱することなく他の実施の形態に適用してもよい。従って、この発明は、ここに示される実施の形態に限定されることを意図したものではなく、ここに開示される原理および新規な特徴に一致する最も広い範囲が許容されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記を具備する、無線データ通信システムにおいて、フォワードリンクに関連する複数のチャネルをテストする方法:
トラヒックチャネル、補助チャネル、またはそれらの組合せを具備する1つ以上のチャネルのためのテストセッティングを含ませてある第1のメッセージを受信する;
前記第1のメッセージ内の前記テストセッティングに基づいて前記1つ以上のチャネルを構成する;
フォワードトラヒックチャネルを介してテストパケット受信する;
リバーストラヒックチャネルを介してループバックパケットを送信する;および
トラヒックまたは1つ以上の補助チャネルを介してシグナリングデータを送信する。
【請求項2】
各ループバックパケットは、1つ以上のテストパケットを記述しているデータを含む、請求項1の方法。
【請求項3】
前記無線データ通信システムはCDMAシステムである、請求項1の方法。
【請求項4】
前記CDMAシステムはcdma2000HAI規格をサポートする、請求項3の方法。
【請求項5】
トラヒックチャネル、補助チャネル、またはそれらの組合せを具備する1つ以上のチャネルのためのテストセッティングを含ませてある第1のメッセージを受信し;
前記第1のメッセージ内の前記テストセッティングに基づいて前記1つ以上のチャネルを構成し;
フォワードトラヒックチャネルを介してテストパケットを受信し;
リバーストラヒックチャネルを介してループバックパケットを送信し;および
トラヒックまたは1つ以上の補助チャネルを介してシグナリングデータを送信する;
ためにデジタル情報を解釈することができるデジタル信号処理装置(DSPD)に通信可能に接続されたメモリ。
【請求項6】
下記を具備する、無線データ通信システムにおいて、1つ以上のチャネルをテストするための方法:
第1のチャネルを介して第1のデータ送信を受信する;
前記第1のデータ送信を記述しているパラメータ値を特定する;
前記特定されたパラメータ値を備えた第2のデータ送信を形成する;および
第2のチャネルを介して前記第2のデータ送信を送信する。
【請求項7】
前記第1のチャネルは、フォワードトラヒックチャネルであり、前記第2のチャネルは、リバーストラヒックチャネルである、請求項6の方法。
【請求項8】
前記第1のデータ送信は、複数のテストパケットを具備し、前記第2のデータ送信は複数のループバックパケットを具備し、前記ループバックパケットは、前記テストパケットを記述している前記パラメータ値を含む、請求項7の方法。
【請求項9】
特定の時間間隔ごとに1つのループバックパケットが形成される、請求項8の方法。
【請求項10】
各ループバックパケットはゼロ以上のテストパケットをカバーする、請求項8の方法。
【請求項11】
各ループバックパケットは、前記ループバックパケットが属する特定のプロトコルを示す第1のフィールドを含む、請求項10の方法。
【請求項12】
各ループバックパケットは、前記ループバックパケットに対する特定のパケットタイプを示す第2のフィールドを含む、請求項10の方法。
【請求項13】
各ループバックパケットは、前記ループバックパケットによりカバーされる特定の時間間隔の開始を示す第3のフィールドを含む、請求項10の方法。
【請求項14】
各ループバックパケットは、バッファオーバーフローにより任意のループバックパケットが失われたかどうかを示す第4のフィールドを含む、請求項10の方法。
【請求項15】
各ループバックパケットは、前記ループバックパケットに含まれるレコードの特定の数を示す第5のフィールドを含む、請求項10の方法。
【請求項16】
各ループバックパケットは、前記ループバックパケットによりカバーされるテストパケット毎に1つのレコードを含み、各レコードは、前記対応するカバーされたテストパケットに対して特定されるパラメータ値のセットのためのフィールドのセットを含む、請求項10の方法。
【請求項17】
各レコードは、前記レコードが、前記第1のチャネルを割り当てるために使用されるシグナリングメッセージのシーケンス番号を含むかどうかを示す第1のフィールドを含む、請求項16の方法。
【請求項18】
各レコードは、前記シグナリングメッセージのシーケンス番号を示す第2のフィールドを含む、請求項17の方法。
【請求項19】
各レコードは、前記レコードによりカバーされる試験パケットの送信源を示す第3のフィールドを含む、請求項16の方法。
【請求項20】
各レコードは、前記レコードによりカバーされるテストパケットが受信された期間を示す第4のフィールドを含む、請求項6の方法。
【請求項21】
各レコードは、前記レコードによりカバーされるテストパケットを含む物理層パケットに受信されるMACパケットの数を示す第5のフィールドを含む、請求項16の方法。
【請求項22】
各レコードは、前記カバーされたテストパケットのシーケンス番号が前記レコードに含まれているか否かを示す第6のフィールドを含む、請求項16の方法。
【請求項23】
各レコードは、前記カバーされたテストパケットのシーケンス番号を示す第7のフィールドを含む請求項22の方法。
【請求項24】
各ループバックパケットは、1つ以上のテストパケットの削除を示すパラメータ値を含む、請求項8の方法。
【請求項25】
各テストパケットは、前記テストパケットが属する特定のプロトコルを示す第1のフィールドを含む、請求項8の方法。
【請求項26】
各テストパケットは、前記テストパケットの特定のパケットタイプを示す第2のフィールドを含む、請求項8の方法。
【請求項27】
各テストパケットは、前記テストパケットのシーケンス番号を示す第3のフィールドを含む、請求項8の方法。
【請求項28】
第1のチャネルを介して第1のデータ送信を受信し;
前記第1のデータ送信を記述しているパラメータ値を特定する;
前記特定されたパラメータ値を備えた第2のデータ送信を形成する;および
第2のチャネルを介して前記第2のデータ送信を送信する;
ためにデジタル情報を解釈することができるデジタル信号処理装置(DSPD)に通信可能に接続されたメモリ。
【請求項29】
下記を具備する、無線データ通信システムにおいて1つ以上のチャネルを試験する方法:
フォワードトラヒックチャネルを介して複数のテストパケットを受信する;
各受信されたテストパケットの送信源とシーケンス番号を特定する;
複数の受信されたテストパケットに対して複数のループバックパケットを形成する、各ループバックパケットはゼロ以上のテストパケットをカバーし、各カバーされたテストパケットの送信源とシーケンス番号を含む;および
逆方向トラヒックチャネルを介して前記ループバックパケットを送信する。
【請求項30】
下記を具備する、無線データ通信システムにおいて1つ以上のチャネルをテストする方法:
第1のチャネルを介して第1のデータ送信を送信する;
第2のチャネルを介して第2のデータ送信を受信する、前記第2のデータ送信は、前記第1のデータ送信を記述しているパラメータ値を含む;および
前記第2のデータ送信に含まれる前記パラメータ値に基づいて複数の変数を更新する。
【請求項31】
下記を具備する、無線データ通信システムにおいて1つ以上のチャネルをテストする方法:
順方向トラヒックチャネルを介して複数のテストパケットを送信する;
逆方向トラヒックチャネルを介して複数のループバックパケットを受信する、各ループバックパケットは、ゼロ以上のテストパケットをカバーし、各カバーされたテストパケットの送信源とシーケンス番号を含む;および
前記受信されたループバックパケットによりカバーされた各テストパケットの送信源とシーケンス番号に基づいて、複数の送信源のための複数の変数を更新する。
【請求項32】
下記を具備する、無線データ通信システムにおいて、1つ以上の補助チャネルの特定の構成に対して順方向リンクをテストする方法:
1つ以上の補助チャネルのためのテストセッティングを含ませてある第1のメッセージを受信する;
前記補助チャネルに適用可能なテストセッティングに基づいて各補助チャネルを構成する;および
前記適用可能なテストセッティングに従って各構成された補助チャネルを送信する。
【請求項33】
各テストセッティングは、前記第1のメッセージ内のそれぞれのレコードを介して供給される、請求項32の方法。
【請求項34】
前記1つ以上のチャネルはシグナリングのために使用される、請求項32の方法。
【請求項35】
前記第1のメッセージは、アクノレジメント(ACK)チャネル上に送信される特定のビット値のための第1のテストセッティングを含む、請求項32の方法。
【請求項36】
前記第1のメッセージは、データレートコントロール(DRC)チャネル上に送信される特定の値のための第2のテストセッティングを含む、請求項32の方法。
【請求項37】
前記第1のメッセージは、データレートコントロール(DRC)チャネルに対して使用される特定のカバーのための第3のテストセッティングを含む、請求項32の方法。
【請求項38】
前記第1のメッセージは、接続閉鎖または欠損接続の場合に、テストモードの保守を示す第4のテストセッティングを含む、請求項32の方法。
【請求項39】
フォワードトラヒックチャネルを介して複数のテストパケットを送信し;
リバーストラヒックチャネルを介して複数のループバックパケットを受信する、各ループバックパケットは、ゼロ以上のテストパケットをカバーし、各カバーされたテストパケットの送信源とシーケンス番号を含む;および
前記受信されたループバックパケットによりカバーされた各テストパケットの送信源とシーケンス番号に基づいて複数の送信源のための複数の変数を更新する;
ために、デジタル情報を解釈することができるデジタル信号処理装置(DSPD)に通信可能に接続されるメモリ。
【請求項40】
下記を具備する、無線データ通信システムにおいてリンクをテストする方法:
第1の動作状態にいる間第1のパラメータのための第1の統計値を収集する;
第2の動作状態にいる間第2のパラメータのための第2の統計値を収集する;
前記第1または第2の統計値を要求する第1のメッセージを受信する;および
前記要求された第1または第2の統計値を有した第2のメッセージを送信する。
【請求項41】
前記第1のパラメータは、アイドル状態にある間アクティブセットパイロットの変化に相当する、請求項40の方法。
【請求項42】
前記第2のパラメータは、接続状態にある間サービングセクターの変化に相当する、請求項40の方法。
【請求項43】
前記第1および第2の統計値をリセットするための第3のメッセージを受信する;および
前記第3のメッセージを受信することに応答して前記第1および第2の統計値をリセットする;
ことをさらに具備する、請求項40の方法。
【請求項44】
第1の動作状態にいる間第1のパラメータのための第1の統計値を収集する;
第2の動作状態にいる間第2のパラメータのための第2の統計値を収集する;
前記第1または第2の統計値を要求する第1のメッセージを受信する;および
前記要求された第1または第2の統計値を有した第2のメッセージを送信する;
ためにデジタル情報を解釈することができるデジタル信号処理装置(DSPD)に通信可能に接続されたメモリ。
【請求項45】
下記を具備する、無線データ通信システムにおいてトラヒックチャネルをテストする方法:
前記トラヒックチャネルのためのテストセッティングを含ませてある第1のメッセージを受信する;
前記トラヒックチャネル上の送信のために複数のテストパケットを形成する;
レート選択スキームに基づいて前記テストパケットのためのレートを選択する;および
前記選択されたレートで前記トラヒックチャネル上に前記テストパケットを送信する。
【請求項46】
前記第1のメッセージは、前記テストパケットのための最小レートおよび最大レートを含む、請求項45の方法。
【請求項47】
前記テストパケットのための前記選択されたレートは、前記最小レートおよび最大レートの間で循環される、請求項46の方法。
【請求項48】
前記テストパケットのための前記選択されたレートは、メディアアクセスコントロール(MAC)プロトコルにより特定される最大レートによりさらに制限される、請求項47の方法。
【請求項49】
前記第1のメッセージは、接続閉鎖または欠損接続の場合に前記トラヒックチャネル上のテストモードの保守の表示データを含む、請求項45の方法。
【請求項50】
各テストパケットは、前記テストパケットが属する特定のプロトコルを示す第1のフィールドを含む、請求項45の方法。
【請求項51】
各テストパケットは、前記テストパケットの特定のパケットタイプを示す第2のフィールドを含む、請求項45の方法。
【請求項52】
各テストパケットは、前記テストパケットが発生されたとき特別のタイムインスタンスを示す第3のフィールドを含む、請求項45の方法。
【請求項53】
各テストパケットは、バッファーオーバーフローによりテストパケットが失われたか否かを示す第4のフィールドを含む、請求項45の方法。
【請求項54】
各テストパケットは、前記テストパケットのための複数の可能なレートの各々のためのフィールドを含み、各レートフィールドは、対応するレートで最後に送信されたテストパケットのシーケンス番号を含む、請求項45の方法。
【請求項55】
各テストパケットは、すべての可能なリバースリンクレートのためのフィールドを含む、請求項54の方法。
【請求項56】
トラヒックチャネルのためのテストセッティングを含ませてある第1のメッセージを受信し;
前記トラヒックチャネル上の送信のために複数のテストパケットを形成し;
レート選択スキームに基づいてテストパケットのためのレートを選択し;および
前記選択されたレートで前記トラヒックチャネル上に前記テストパケットを送信する;
ためにデジタル情報を解釈することができるデジタル信号処理装置(DSPD)に通信可能に接続されたメモリ。
【請求項57】
下記を具備する、無線データ通信システムにおいて、リバーストラヒックチャネルをテストする方法:
リバーストラヒックチャネル上のデータ送信のための最小および最大レートを含ませてある第1のメッセージを受信する;
前記リバーストラヒックチャネル上の送信のための複数のテストパケットを形成する、各テストパケットは、複数の可能レートの各々において最後に送信されたテストパケットのシーケンス番号を含む;
レート選択スキームに基づきおよび前記最小および最大レートにより制限される前記テストパケットのためのレートを選択する;および
前記選択されたレートで前記リバーストラヒックチャネル上に前記テストパケットを送信する。
【請求項58】
前記形成されたテストパケットの待ち行列を作ることをさらに具備する、請求項57の方法。
【請求項59】
下記を具備する、無線データ通信システムにおいてトラヒックチャネルをテストする方法:
リバーストラヒックチャネルのためのテストセッティングを含ませてある第1のメッセージを送信する;
リバーストラヒックチャネル上で複数のレートで複数のテストパケットを受信する;および
前記受信されたテストパケットのレートに基づいて前記複数のレートのために維持される複数の変数を更新する。
【請求項60】
各受信されたテストパケットに対して、前記テストパケットのシーケンス番号に基づいて第1の変数を更新することをさらに具備する、請求項59の方法。
【請求項61】
下記を具備する無線データ通信システムにおける端末:
フォワードトラヒックチャネルを介して複数のテストパケットを受信するように機能する受信データプロセッサ;
各受信したテストパケットの送信源とシーケンス番号を特定し、前記複数の受信したテストパケットのための複数のループバックパケットを形成するように機能するコントローラ、各ループバックパケットはゼロ以上のテストパケットをカバーし、各カバーされたテストパケットの送信源とシーケンス番号を含む;および
リバーストラヒックチャネルを介した送信のために前記ループバックパケットを処理するように機能する送信データプロセッサ。
【請求項62】
前記ループバックパケットの待ち行列を作るように機能するバッファをさらに具備する、請求項61の端末。
【請求項63】
下記を具備する、無線データ通信システムにおける装置:
フォワードトラヒックチャネルを介して複数のテストパケットを受信する手段;
各受信されたテストパケットの送信源とシーケンス番号を特定する手段;
複数の受信されたテストパケットのための複数のループバックパケットを形成する手段、各ループバックパケットはゼロ以上のテストパケットをカバーし、各カバーされたテストパケットの送信源とシーケンス番号を含む;および
リバーストラヒックチャネルを介した送信のために前記ループバックパケットを処理する手段。
【請求項64】
下記を具備する無線データ通信システムにおける端末:
リバーストラヒックチャネル上のデータ送信のために最小および最大レートを含ませてある第1のメッセージを受信するように機能する受信データプロセッサ;
前記リバーストラヒックチャネル上の送信のために複数のテストパケットを形成し、各テストパケットは、複数の可能なレートの各々において最後に送信されたテストパケットのシーケンス番号を含み、レート選択スキームに基づきおよび前記最小および最大レートにより制限される前記テストパケットのためのレートを選択するように機能するコントローラ;および
前記選択されたレートで前記リバーストラヒックチャネル上に送信するために前記テストパケットを処理するように機能する送信データプロセッサ。
【請求項65】
前記形成されたテストパケットの待ち行列を作るように機能するバッファをさらに具備する、請求項61の端末。
【請求項66】
下記を具備する、無線データ通信システムにおける装置:
リバーストラヒックチャネル上のデータ送信のための最小レートおよび最大レートを含ませてある第1のメッセージを受信する手段;
前記リバーストラヒックチャネル上の送信のために複数のテストパケットを形成する手段、各テストパケットは、複数の可能なレートの各々において最後に送信されたテストパケットのシーケンス番号を含む;
レート選択スキームに基づきおよび前記最小および最大レートにより制限される前記テストパケットのためのレートを選択する手段;および
前記選択されたレートで前記リバーストラヒックチャネル上に送信するために前記テストパケットを処理する手段。
【請求項67】
下記を具備する、無線データ通信システムにおけるアクセスポイント:
フォワードトラヒックチャネルを介した送信のために複数のテストパケットを処理するように機能する送信データプロセッサ;
リバーストラヒックチャネルを介して受信される複数のループバックパケットを処理するように機能する受信データプロセッサ、各ループバックパケットはゼロ以上のテストパケットをカバーし、各カバーされるテストパケットの送信源とシーケンス番号を含む;および
受信されたループバックパケットによりカバーされる各テストパケットの送信源とシーケンス番号に基づいて複数の送信源のための複数の変数を更新するように機能するコントローラ。
【請求項68】
下記を具備する、無線データ通信システムにおけるアクセスポイント:
フォワードトラヒックチャネルを介した送信のために複数のテストパケットを処理する手段;
リバーストラヒックチャネルを介して受信される複数のループバックパケットを処理する手段、各ループバックパケットは、ゼロ以上のテストパケットをカバーし、各カバーされたテストパケットの送信源とシーケンス番号を含む;および
受信されたループバックパケットによりカバーされた各テストパケットの送信源とシーケンス番号に基づいて、複数の送信源のための複数の変数を更新する手段。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−16811(P2010−16811A)
【公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2009−147140(P2009−147140)
【出願日】平成21年6月22日(2009.6.22)
【分割の表示】特願2003−552016(P2003−552016)の分割
【原出願日】平成14年12月5日(2002.12.5)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】