説明

無線ネットワークにおいてピア・ツー・ピア位置決めを提供するための方法および装置

ピア・ツー・ピア位置決め動作を提供し、および/あるいはサポートするために、無線ネットワークで用いる方法および装置が提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書に開示される主題は、電子デバイスに関し、より詳細には、無線通信システムで用いる電子デバイスに使用するための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信システムおよびデバイスは、急速に、デジタル情報領域において最も普及しているテクノロジのうちの1つになりつつある。衛星およびセルラ電話サービス、並びに、別の同様の無線通信ネットワークは、すでに地球全体に広がっている。加えて、様々なタイプおよびサイズの新しい無線システム(例えば、ネットワーク)が、日々、追加され、固定およびポータブルの両方の多量のデバイス間に接続性を提供する。これらの無線システムの多くは、さらにより多くの通信および情報の共有を促すために、別の通信システムおよびリソースを通して互いに結合される。実際、いくつかのデバイスが、2つ以上の無線通信システムと通信することは稀ではなく、この傾向は、増加しているように見える。
【0003】
一般的でますます重要となる別の無線テクノロジは、ナビゲーションシステムとデバイス、および、特に、GPS(全地球測位システム)および別の類似したGNSS(全地球的衛星航法システム)などの衛星測位システム(satellite positioning system:SPS)を含む。SPS受信機は、例えば、GNSSの複数の軌道衛星によって送信される無線SPS信号を受信しうる。SPS信号が受信されると、それは、例えば、セルラ電話のようなSPS受信機経路を有するデバイスと関連付けられた地球時間、近似地理的ロケーション、高さ、および/または速度を決定するために処理されうる。
【0004】
別の位置決め技術(positioning technique)も知られており、無線ネットワークのカバレッジエリア内にあるセルラ電話などの移動デバイスの位置付けに使用可能である。例えば、様々なシグナリング/タイミング技術は、三辺測量および/または別の類似プロセスに基づいてセルラ電話のロケーションを決定するか、あるいは推定するために用いられうる。
【発明の概要】
【0005】
無線ネットワークにおいてピア・ツー・ピア位置決め動作に使用するための方法および装置が提供される。
【0006】
例として、ある態様に従い、無線通信リンクを通してPPT要求メッセージを別のデバイスから受信することと、PPT要求メッセージに応答して、少なくとも第1の割り当てられたタイムスロットの第1の部分の間に、少なくとも第1のPPTビーコン信号を送信することと、少なくとも第1の割り当てられたタイムスロットの第2の部分、または、少なくとも第2の割り当てられたタイムスロットの一部の間に、少なくとも第2のPPTビーコン信号を選択的に送信することと、を含む方法が実施されうる。
【0007】
ある例示的なインプリメンテーションにおいて、PPT要求メッセージは、ピア・ツー・ピア位置決め動作と関連付けられ、および/または、「別のデバイス」は、基地局、ターゲット移動局、ピアデバイス、ネットワークリソース、および/または、別の同様のデバイスを含みうる。PPT要求メッセージは、例えば、第1の割り当てられたタイムスロットおよび/または第2の割り当てられたタイムスロットのうちの少なくとも1つを識別しうる。
【0008】
ある例示的なインプリメンテーションにおいて、少なくとも第2のPPTビーコン信号を選択的に送信することは、第2のPPTビーコン信号を送信する前に、ある時間期間の間、待つことを含みうる。1つの例において、ある時間期間は、実質的にランダムな時間期間を実際に含む。
【0009】
ある例示的なインプリメンテーションにおいて、第1のPPTビーコン信号は、第1の送信電力レベルで送信され、第2のPPTビーコン信号は、第1の送信電力レベルとは異なりうる第2の電力レベルで選択的に送信されうる。
【0010】
ある例示的なインプリメンテーションにおいて、例えば、「別のデバイス」からの、ピア・ツー・ピア位置決め動作を終了させる肯定応答メッセージが受信されなかった場合に、第2のPPTビーコン信号が送信されうる。
【0011】
ある例示的なインプリメンテーションにおいて、方法は、さらに、ロケーション情報を「別のデバイス」から受信することを含み、そのロケーション情報は、ピア・ツー・ピア位置決め動作によって少なくとも部分的に決定された、ターゲット移動局のロケーションを識別しうる。そのようなロケーション情報は暗号化されうる。
【0012】
さらなる例として、ある態様に従って、無線通信リンクを通して別のデバイスからPPT要求メッセージで受信された情報を記憶するように有効に作動するメモリと、そのメモリに結合され、記憶された情報にアクセスし、少なくともそれに部分的に基づき、PPT要求メッセージに応答して、少なくとも第1の割り当てられたタイムスロットの第1の部分の間に、少なくとも第1のPPTビーコン信号の送信を開始し、少なくとも第1の割り当てられたタイムスロットの第2の部分、または、少なくとも第2の割り当てられたタイムスロットの一部の間に、少なくとも第2のPPTビーコン信号の送信を選択的に開始するように有効に作動する処理ユニットとを含む装置が提供されうる。
【0013】
さらなる例として、ある態様に従って、1つ以上の処理ユニットによって実施されると、1つ以上の処理ユニットに、無線通信リンクを通して別のデバイスから受信されるPPT要求メッセージと関連付けられた情報にアクセスさせ、少なくともそれに部分的に基づいて、少なくとも第1の割り当てられたタイムスロットの第1の部分の間に、少なくとも第1のPPTビーコン信号の送信を開始し、少なくとも第1の割り当てられたタイムスロットの第2の部分、または、少なくとも第2の割り当てられたタイムスロットの一部の間に、少なくとも第2のPPTビーコン信号の送信を選択的に開始するように有効に作動するコンピュータ実施可能命令群を格納するコンピュータ可読媒体を含む製品(article of manufacture)が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は、あるインプリメンテーションに従って、ピア・ツー・ピア三辺測量(PPT)スキームを実施するように作動させられうる例示的な無線ネットワークを示すブロック図である。
【図2】図2は、例えば、あるインプリメンテーションに従って、PPTスキームの一部として、図1のような無線ネットワークにおけるデバイス間の例示的な情報またはメッセージフローを示す。
【図3】図3は、例えば、あるインプリメンテーションに従って、PPTスキームを実行するか、あるいはサポートするために、ターゲット移動局において実施されうる方法の例示的なフロー図を示す。
【図4】図4は、例えば、あるインプリメンテーションに従って、PPTスキームを実行するか、あるいはサポートするために、ノマディックピアデバイス(nomadic peer device)において実施されうる方法の例示的なフロー図を示す。
【図5】図5は、例えば、あるインプリメンテーションに従って、PPTスキームを実行するか、あるいはサポートするために、専用ピアデバイス(dedicated peer device)において実施されうる方法の例示的なフロー図を示す。
【図6】図6は、例えば、あるインプリメンテーションに従って、PPTスキームを実行するか、あるいはサポートするために、基地局において実施されうる方法の例示的なフロー図を示す。
【図7】図7は、例えば、あるインプリメンテーションに従って、PPTスキームを実行するか、あるいはサポートするために、無線ネットワークにおいて実施されうる方法の例示的なフロー図を示す。
【図8】図8は、例えば、あるインプリメンテーションに従って、PPTスキームを実行するか、あるいはサポートするために、無線ネットワークにおいて実施されうる別の方法の例示的なフロー図を示す。
【図9】図9は、例えば、無線ネットワークに含まれ、あるインプリメンテーションに従って、PPT動作の少なくとも一部を実行するか、あるいはサポートするように有効に作動させられる例示的なデバイスを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
非限定的および非網羅的な態様が、以下の図に関して記述される。ここにおいて、同様の参照番号は、別段の指定がない限り、様々な図面全体を通して同様の部分を指す。
【0016】
移動局(MS)が建物内に位置する場合に、および/または、そうなければ、SPS信号を受信するMSの能力が何らかの方法で限定される環境の中に位置する場合に、MSの位置の決定(例えば、推定)を助けるために、別の技術が用いられる必要がある。いくつかの例示的な技術は、例えば、MSのロケーションを決定(fix)するために複数の基地局(BS)から送信されるパイロットチャネルからの測定を利用するAFLT(Advanced Forward Link Trilateration)または観察到着時間差(O−TDOA: Observed Time Difference of Arrival)などの地上ネットワークに基づく解法を含みうる。しかしながら、そのような技術は、例えば、BSとMSとの(時々、大きい)距離を理由に、十分な精度を常に提供するわけではなく、結果として生じる距離測定においてマルチパス誤差をもたらす可能性がある。
【0017】
本明細書に記述される方法および装置は、例えば、場合によっては、ターゲットMSと関与ピアデバイスとの間の距離がより短いことにより、SPS位置決定(SPS position fix)を実行すること、および/または、場合によっては、ターゲットMSについての位置精度を改善することができないMSにロケーション情報を提供しうる、本明細書において「PPT」スキームと呼ばれるピア・ツー・ピア三辺測量スキームの一部として実施されうる。
【0018】
下にさらに詳細に記述されるように、PPTスキームは、MSによって送受信される逆方向リンク信号を使用する位置決め技術と考えられうる。多くの場合、ターゲットMSは、そのMSが建物の中にいる場合、あるいは、SPS信号が、何らかの方法で、激しく、遮断、減衰、および/または、影響される環境の中にいる場合、SPS信号を使用して(例えば、A−GPSを使用して)も、それ自体のロケーションの決定を獲得することができない。例えば、PPTスキームを用いることによって、建物またはそのような環境の中にいるターゲットMSは、近くに位置するピアデバイス、また、場合によっては、建物/環境の外にあるピアデバイス(例えば、別のMS)が検出できるような少なくとも1つの「ビーコン」信号(例えば、逆方向リンク信号、アクセスプローブ信号、および/または、同様のもの)を送信することができる。例えば、これらのピアデバイスは、ビーコン信号についての到着時間(TOA)を測定しうる。例えば、3つ以上のTOAが、3つ以上のピアデバイスから獲得されると、ターゲットMSの位置を決定することが可能となる。ある例示的なインプリメンテーションにおいて、1つ以上のピアデバイスは、SPS信号および/またはSPS時間に対して内部クロックを同期させうるSPS機能を備えうる。
【0019】
ある例示的なPPTスキームのインプリメンテーションは、さらに、または、あるいは、ピアデバイスが、同様のビーコン信号または別の類似したビーコン信号を送信し、ターゲットMSが対応するTOAを測定するように作動させられうる。両方の場合において、ターゲットMS内のクロック誤差は、TOA測定のうちの全てまたはいくつかにTOA誤差をもたらす可能性があるが、そのようなTOA誤差は、例えば、本明細書で提供されるようなある位置決め技術を用いて無くすことができる(例えば、相殺されうる)。
【0020】
より詳細に下に記述されるさらなる態様に従って、PPTスキームは、どのピアデバイスが地理的にターゲットMSの近くにあり、場合によっては、あるPPT動作のサポートに利用可能であるかを、発見、警告、および/あるいは、決定するように作動させられうる。
【0021】
本明細書に記述される位置決定技術は、無線広域エリアネットワーク(WWAN)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)など、様々な無線通信ネットワークに対して使用されうる。「ネットワーク」および「システム」という用語は、しばしば、交換可能に使用されうる。WWANは、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交周波数分割多元接続(OFDMA)ネットワーク、単一キャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)ネットワークなどでありうる。CDMAネットワークは、cdma2000、広域CDMA(W−CDMA)など、1つ以上の無線アクセステクノロジ(RAT)を実施しうる。Cdma2000は、IS−95、IS−2000、およびIS−856標準を含む。TDMAネットワークは、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communications)、D−AMPS(Digital Advanced Mobile Phone System)、または、ある別のRATを実施しうる。GSMおよびW−CDMAは、「第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)」という名称の団体からの文書に記述されている。Cdma2000は、「第3世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2)」という名称の団体からの文書に記述されている。3GPPおよび3GPP2の文書は、公に入手可能である。WLANは、IEEE 802.11xネットワークであり、WPANは、Bluetooth(登録商標)ネットワーク、IEEE 802.15x、または、ある別のタイプのネットワークでありうる。当技術も、WWAN、WLAN、および/またはWPANのあらゆる組み合わせに対して使用されうる。
【0022】
MS(および/または、BS等)は、さらに、衛星、または、同様のものから信号を受信し、それは、各々が、概して、本明細書で衛星測位システム(SPS)と呼ばれうる全地球測位システム(GPS)、ガリレオ、GLONASS、NAVSTAR、GNSS、これらのシステムの組み合わせから衛星を使用するシステム、または、将来開発される任意のSPSからの信号でありうる。
【0023】
さらに、本明細書に記述される方法および装置は、擬似衛星、または衛星と擬似衛星との組み合わせを利用する位置決め決定システムと共に使用されうる。擬似衛星は、SPS時間と同期されうる、L帯域の(または別の周波数の)キャリア信号に変調されたPNコードまたは別のレンジングコード(例えば、GPSまたはCDMAセルラ信号に類似した)を報知する地上に置かれた送信機を含みうる。そのような送信機の各々は、リモート受信機による識別を可能にするように、一意的なPNコードが割り当てられうる。擬似衛星は、トンネル、坑内、建物、アーバンキャニオンまたは別の閉鎖的エリアの中など、軌道衛星からのSPS信号が利用不可能な状況で有益でありうる。擬似衛星の別のインプリメンテーションは、無線ビーコンとして知られている。「衛星(satellite)」という用語は、本明細書で使用される場合、擬似衛星、擬似衛星と同等のもの、および、場合によっては別のものを含むことが企図されうる。「SPS信号(SPS signal)」という用語は、本明細書で使用される場合、擬似衛星または擬似衛星と同等のものからのSPSに類似した信号を含むことが企図される。
【0024】
本明細書で使用される際、移動局(mobile station:MS)は、セルラまたは別の無線通信デバイス、パーソナル通信システム(PCS)デバイス、パーソナルナビゲーションデバイス、パーソナル情報マネジャ(PIM)、携帯情報端末(PDA)、ラップトップ、または、無線通信を受信することができる別の適切な移動デバイスのようなデバイスを指す。「移動局」という用語は、衛星信号の受信、支援データの受信、および/または、位置関連処理が、デバイスで発生するか、PNDで発生するかに関係なく、短距離無線、赤外線、有線接続、または、別の接続などによって、パーソナルナビゲーションデバイス(PND)と通信するデバイスを含むことが企図されうる。さらに、「移動局」は、例えば、インターネット、WiFi、または別のネットワークを介して、且つ、衛星信号の受信、支援データの受信、および/または、位置関連処理が、デバイスで発生するか、サーバで発生するか、または、ネットワークと関連付けられた別のデバイスで発生するかに関係なく、サーバと通信することができる無線通信デバイス、コンピュータ、ラップトップ等を含む全てのデバイスを含むことが企図されうる。上記のあらゆる動作可能な組み合わせは、「移動局」とみなされる。
【0025】
本明細書に記述された方法は、アプリケーションに依存して、様々な手段で実施されうる。例えば、これらの方法論は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、または、それらの組み合わせに実施されうる。ハードウェア実施の場合、1つ以上の処理ユニットは、1つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書に記述された機能を実行するように設計された別の電子ユニット、あるいは、それらの組み合わせで実施される。
【0026】
ファームウェアおよび/またはソフトウェア実施の場合、方法は、本明細書に記述された機能を実行するモジュール(例えば、手順、機能など)で実施されうる。命令群を実体的に組み込む任意の機械可読媒体が、本明細書に記述された方法を実施する際に使用されうる。例えば、ソフトウェアコードは、MSのメモリに記憶され、MSの処理ユニットによって実行されうる。メモリは、処理ユニットの中で、および/または、処理ニットの外で実施されうる。本明細書に使用される際、「メモリ(memory)」という用語は、長期、短期、揮発性、不揮発性、または、その他あらゆるタイプのメモリを指し、任意の特定のメモリのタイプまたはメモリの数、あるいは、メモリが格納される媒体のタイプに限定されない。
【0027】
ソフトウェアに実施された場合、方法またはその一部をインプリメントする機能は、コンピュータ読み取り可能媒体上の1つ以上の命令群またはコードとして記憶および/または送信されうる。コンピュータ可読媒体は、製品(article of manufacture)の形態をとりうる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体、および/または、ある箇所から別の箇所へのコンピュータプログラム移送を容易にする任意の媒体を含む通信媒体を含みうる。記憶媒体は、コンピュータまたは同様のデバイスによりアクセスされることができる任意の利用可能な媒体である。それに制限されない例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光学ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶デバイス、もしくはコンピュータによってアクセスされることができ、命令群やデータ構造形で所望のプログラムコードを搬送または記憶するために使われる任意の別媒体を備えうる。さらに、任意の接続は適切にコンピュータ可読媒体と呼ばれる。例えば、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、撚線対、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、マイクロ波などの無線テクノロジを使用してウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースからソフトウェアが送信されると、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、撚線対、DSL、または赤外線、無線、マイクロ無線などの無線テクノロジは媒体の定義に含まれる。ディスク(disk)とディスク(disc)は、本明細書で使用される際、コンパクトディスク(CD)、レーザディスク、光ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク、ブルーレイ(登録商標)ディスクを含みうる。ディスク(disk)は通常磁気作用によってデータを再生し、ディスク(disc)はレーザーで光学的にデータを再生する。上記の組み合わせも、コンピュータ可読媒体の範囲に含まれるべきである。
【0028】
「命令群(Instructions)」は、本明細書で言及される際、1つ以上の論理的動作を表す表現に関する。例えば、命令群は、1つ以上の動作を1つ以上のデータオブジェクトに実行するために機械によって解釈可能であることにより、「機械可読」でありうる。しかしながら、これは、単に、ある命令群の例であり、請求される主題は、この限りではない。別の例において、本明細書で言及された場合、命令群は、符号化されたコマンドを含むコマンドセットを有する処理ユニットによって実行可能な符号化されたコマンドに関係しうる。そのような命令群は、処理ユニットが理解する機械言語の形態で符号化されうる。重ねて、これらは、単に、ある命令群の例であり、請求される主題は、この限りではない。
【0029】
別段、明言されていない限り、次の議論から明らかなように、本明細書全体を通して、「処理する(processing)」、「計算する(computing)」、「算出する(calculating)」、「選択する(selecting)」、「形成する(forming)」、「作動させる(enabling)」、「抑制する(inhibiting)」、「位置付ける(locating」)、「終了させる(terminating)」、「識別する(identifying)」、「開始する(initiating)」、「検出する(detecting)」、 「獲得する(obtaining)」、「ホストする(hosting)」、「管理する(maintaining)」、「表現する(representing)」、「推定する(estimating)」、「減らす(reducing)」、「関連付ける(associating)」、「受信する(receiving)」、「送信する(transmitting)」、「決定する(determining)」および/または、同様の用語を利用した議論が、計算プラットフォームのプロセッサ、メモリ、レジスタ、および/または、別の、情報を記憶、送信、受信、および/または、ディスプレイするデバイス内の、物理電子および/または磁気量および/または別の物理量として表されるデータを操作および/または変換するコンピュータまたは同様の電子計算デバイスのような計算プラットフォームによって実行されうる動作および/またはプロセス指すことが認識される。そのような動作および/またはプロセスは、例えば、記憶媒体に記憶された機械可読命令群の制御下で、計算プラットフォームによって実行されうる。そのような、機械可読命令群は、例えば、計算プラットフォーム(例えば、処理回路の一部として組み込まれるか、または、そのような処理回路に外付けである)の一部として含まれる記憶媒体に記憶されたソフトウェアまたはファームウェアを備えうる。さらに、別段明言されていない限り、フロー図、または、その他に関して本明細書に記述されるプロセスは、さらに、そのような計算プラットフォームによって、全体的または部分的に実行および/または制御されうる。
【0030】
無線通信ネットワークは、音声、データ、メッセージ、および/または、同様のものなど、様々な通信サービスを提供するために広く展開される。これらのネットワークは、様々なネットワークリソースを共有することによって複数のユーザをサポートすることができる。そのような多元接続ネットワークの例は、CDMAネットワーク、TDMAネットワーク、および、FDMAネットワークを含む。
【0031】
E911勧告(E911 mandate)と、ロケーションベースサービス(LBS)への関心の増加により、かなりの数のモバイルロケーションテクノロジが、この市場に導入されている。一般的なテクノロジの1つは、GPSを使用して、MSのロケーションを決定するA−GPSである。A−GPSの場合、BSは、MSが従来のGPSデバイスよりも迅速にSPS信号(本明細書において、例えば、GPS信号)を衛星から獲得することができるように支援情報をMSに提供しうる。AFLTおよびO−TDOAなどの別のテクノロジは、複数のBSによって送信されたパイロットチャネルからの測定を利用して、MSのロケーションを決定する。上で紹介されたように、PPTスキームは、距離測定および位置決定のためにピアデバイス(例えば、MSなど)を使用しうる。下のセクションにおいて、ターゲットMS、複数のピアデバイス、および、少なくとも1つのBSに関し、PPTスキームの一部として作動されうるある態様および機能を示すために、いくつかの例示的なトランザクションフローが提示される。
【0032】
BSと、ターゲットMSと、ピアデバイス(例えば、ノマディックMSおよび/または専用のMSおよび/または別のデバイス)との間のいくつかの例示的なコラボレーションが、あるPPTスキームに従ってここに提示されるであろう。そのようなPPTスキームにおけるいくつかの考慮は、ノマディックピアデバイスをいつウェイクアップするか、ターゲットMSがいつビーコンを送信すべきか、ピアデバイス(ノマディックおよび専用の両方の)が、それらの測定をいつ報告すべきか、ノマディックデバイスが、いつPPTモードから別の(例えば、標準の)動作モードに戻るべきかを決定することを含みうる。これらの、および、別の考慮が次に取り扱われる。本明細書に提示された例において、常に、BSが実行しうる動作が参照されうる。しかしながら、そのような動作が、ある例示的なインプリメンテーションにおいて、実際に、BSの一部であるか、あるいは、そうではないネットワーク内の1つ以上の別のエンティティによって、全体的または部分的に実行されることは認識されるべきである。
【0033】
そのようなPPTスキームにおけるさらなる考慮は、PPTスキームをサポートするために使用されうるピアデバイスをどのように識別するかを含みうる。この考慮および別の考慮が、後続セクションにおいて取り扱われるであろう。
【0034】
ここで、あるインプリメンテーションに従ってPPTスキームを実施するように作動されうる例示的な無線ネットワーク100を示すブロック図である図1が参照される。
【0035】
この例における無線ネットワーク100は、複数のMS 102−1、102−2、102−3、102−4、102−5、102−6、102−7、・・・、102−tを含む。ここで、MS 102−tは、ロケーションが決定(例えば、推定)されるべきターゲットMSを表す。MS 102−1、102−2、102−3、102−4、102−5、102−6、102−7は、複数のノマディックピアデバイスを表す。デバイス106−1、106−2、106−3、106−4は、複数の専用ピアデバイスを表す。
【0036】
これら様々なデバイスは、全体または一部がBS 104によってサービス提供されるカバレッジエリア内に配列され、ターゲットMS 102−tと、適用可能なピアデバイスとの間の測定を協調するように作動されうる。ここで、例えば、適用可能なピアデバイス(ノマディックまたは専用の)は、それ自体とターゲットMS 102−tとの距離を推定するか、あるいは決定し、そのような測定/情報をBS 104に送り返すように作動されうる。例えば、BS 104は、様々な測定/情報を集めるように作動されうる。BS 104は、ターゲットMS 102−tの位置を算出し、および/または、ターゲットMS 102−tの位置を算出するために、受信された測定を別のネットワークリソース(例えば、別のBS、ネットワークサーバ、位置決定エンティティ(PDE)、および/または、同様のもの)に送るように作動されうる。
【0037】
図1において点線のセル境界線で示されるように、複数のセルおよび/またはセクタが、動作的に確立され、および/あるいは、作動されうる。
【0038】
さらに、ネットワーク100内の様々な別のデバイスにSPS信号を送信しうるSPS 110が、図1の例示的なインプリメンテーションに示される。
【0039】
図2は、PPTスキームのための、ターゲットMS、ノマディックピアデバイス、および、BSの間での例示的な情報またはメッセージフロー200の実施形態を示す。ノマディックデバイスは、例えば、SPS(例えば、A−GPS、GPS等)および逆方向リンク(RL)機能性を有するMSを含みうる。この例について、BSは、ターゲットMSについてのロケーション決定を開始する要求メッセージA1をターゲットMSに送りうる。ターゲットMSがSPS機能性を有していない場合、あるいは、SPS信号に基づいた位置決定を提供できない場合、ターゲットMSは、PPT動作を要求する要求メッセージA2をBSに送りうる。BSによって送られたメッセージA1は、ターゲットMS自体が位置決め要求を開始した場合、任意である。このように、あるインプリメンテーションにおいて、ターゲットMSは、SPS位置決定を省略し、要求メッセージA2を直接BSに送ることができる。
【0040】
BSは、ターゲットMSから要求メッセージA2を受信すると、ターゲットMSに近いノマディックピアデバイスに、PPT動作に参加するように要求するか、あるいは知らせるためにメッセージA3を送信する。例えば、メッセージA3は、ウェイクアップコマンドを含み、プロセスID、これらのピアデバイスがターゲットMSの送信ビーコンを受信しようと試みるための1つ以上のタイムスロット、ターゲットMSのビーコンを検出するためのロングコードマスク、および/または、ターゲットMSおよび/またはピアデバイスにとって有益でありうる別の構成情報を指定しうる。ウェイクアップコマンドの受信に応じて、ピアデバイスは、SPS機能性(例えば、搭載A−GPS、GPSエンジン等)を開始し、および/あるいは、それを有効に作動させる/それにアクセスする。それらの現在の位置の決定に成功したピアデバイスは、ターゲットMSによって送信されるビーコンについてのRLの受信を試みる。SPS信号を使用してそれらの現在の位置の決定に成功しなかった、および/または、別の理由で、要求されたPPT動作をサポートすることができないピアデバイスは、例えば、それらの前の動作モードに戻る。
【0041】
要求されたPPTをサポートすることができ、且つ、それらの位置の決定に成功したピアデバイスは、例えば、SPS信号から獲得されるか、あるいは決定されうるSPS時間にローカルデバイス時間を適切に同期しうる。そのようなピアデバイス間の時間の同期は、例えば、W−CDMA(UMTS)を実施するUMTS(万国移動通信システム)ネットワークのような非同期ネットワークにおいて、PPTスキームが実施されることを可能にする。
【0042】
さらに、BSからのメッセージA3が、ターゲットMSによって受信されうる。メッセージA3によって指定されたタイムスロットに到達すると、ターゲットMSは、1つ以上のビーコンA4の送信を開始しうる。そのようなビーコン送信は終了するように時間調整され、および/または、肯定応答メッセージ(ACK)A5が、例えば、BSから受信されると終了されうる。例えば、cdam2000ネットワークにおいて、ビーコンは、逆アクセスチャネル(R−ACH)または逆エンハンスドアクセスチャネル(R−EACH)上にアクセスプローブを含みうる。ビーコン内で、ターゲットMSは、例えば、受信側のピアデバイスが、経路損失測定を確立すること、ビーコンの送信元を区別することなどを可能にする送信電力情報、プロセスID、および/または、別の類似情報を提供しうる。
【0043】
ピアデバイスは、ターゲットMSから送信されるRLビーコンA4を受信および検出し、それ自体とターゲットMSとの距離と関連付けられた擬似距離(pseudorange)または別の類似情報を推定するように作動させられうる。擬似距離測定または別の類似情報に加えて、ピアデバイスは、例えば、受信信号電力を測定し、および/または、経路損失を測定するように作動させられうる。ピアデバイスが、ターゲットMSによって送信されたビーコンを検出すると、そのピアデバイスは、例えば、メッセージA6を介して、ある情報をBSに報告しうる。メッセージA6において、例えば、ピアデバイスは、それ自体のロケーション、擬似距離、経路損失測定、および/または同様のものを報告しうる。BSは、メッセージA6を介して様々なピアデバイスから受信された情報の全てまたは一部を使用して、ターゲットMSのロケーションを決定しうる。
【0044】
例えば、ピアデバイスは、BSによって送られたACKメッセージA5を受信するように作動させられうる。ピアデバイスが、BSからのACKを検出すると、ピアデバイスは、PPT動作のサポートを停止し、別の動作モードに切り替わることができる。
【0045】
図2に示されるように、BSは、プロセス終了メッセージA7を、ターゲットMS(および、場合によっては、1つ以上のピアデバイス)に送信しうる。プロセス終了メッセージA7は、PPT動作が終了した(例えば、完了した)ことを受信側のデバイスに知らせることができる。ターゲットMSのロケーション情報もまた、プロセス終了メッセージA7に含まれうる。あるインプリメンテーションにおいて、そのようなターゲットMSのロケーション情報は、例えば、さらなるセキュリティをターゲットMSのユーザに提供するためにデータ暗号化技術を使用して、プロセス終了メッセージA7に組み込まれうる。
【0046】
図3は、例えば、メッセージフロー200(図2)に従って、PPTスキームを実行するか、あるいはサポートするために、ターゲットMS 102−t(図1)で実施されうる方法300の例示的なフロー図を示す。
【0047】
ブロック302において、ロケーション決定が望まれるか否かが決定されうる。ここで、例えば、ロケーション決定(または、PPT動作)が、メッセージA1を通して要求されるか、または、ロケーション決定は、ターゲットMS内のローカル開始に起因しうる。ブロック302において、ターゲットMSは、直接PPTモードで開始する(ブロック308にジャンプする)か、あるいは、最初に、SPSモード、および/または、cdma200の場合のAFLTのような別の類似したネットワークベースの位置決め解法を試みるかを選択しうる。
【0048】
ブロック304において、この例の場合、SPSモードが試され、それが失敗するか、または、不適切であると思われる(例えば、QoSによって決定されるような、所望の精度を満たさない)場合、方法300は、ネットワークベースの位置決め解法が試されうるブロック306に移動しうる。ネットワークベースの位置決め解法が、失敗するか、または、不適切であると思われる(例えば、QoSによって決定されるような、所望の精度を満たさない)場合、方法300はブロック308に移動しうる。ブロック308において、ターゲットMSは、PPT動作を要求するために、要求メッセージA2をBSに送信しうる。PPTが直接開始される場合、ブロック308はブロック302からも到達されうる。
【0049】
ブロック310において、要求されたPPT動作を確認するメッセージA3がBSから受信されたか否かが決定されうる。ブロック310において、メッセージA3が受信されなかった場合、方法300はブロック308に戻る。ブロック310において、メッセージA3が受信された場合、方法300は、ブロック312に進みうる。
【0050】
メッセージA3は、例えば、ターゲットMSがビーコンA4を送信しうる1つ以上のタイムスロットを割り当てることができる。ブロック312において、ターゲットMSは、割り当てられたタイムスロットが発生するまで待つ。ブロック314において、ターゲットMSは、例えば、割り当てられたタイムスロットの全部または一部の間に、ビーコンA4を送信しうる。ある例示的なインプリメンテーションにおいて、ビーコンA4は、例えば、cdma2000の場合、アクセスプローブまたは同様のものを含み、および/または、それに類似している。
【0051】
ブロック320において、ターゲットMSは、ACK A5メッセージをチェックする間、ある時間期間(例えば、既定の時間期間またはランダムな時間期間か、あるいは、ヌルまたは名目の時間期間)の間、待ちうる。
【0052】
ブロック316において、ターゲットMSが、ACK A5メッセージを基地局から(または、場合によっては別のデバイスから)受信したか否かが決定されうる。ACK A5メッセージが受信されなかった場合、方法300は、同じタイムスロットの間に、おそらくは、増強された送信電力で別のビーコンを送信するためにブロック314に戻るか、または、1つ以上の連続の割り当てられたタイムスロットで別のビーコンを送信するためにブロック312に戻りうる。ACK A5メッセージが受信された場合、ブロック318において、ターゲットMSは、次のタイムスロットまで待つか否かを決定しうる。ブロック318で「はい」の場合、方法300は、ブロック312に戻り、「いいえ」の場合、方法は終了しうる。
【0053】
図4は、例えば、メッセージフロー200(図2)に従ってPPTスキームを実行するか、あるいはサポートために、MS 102−1(図1)のようなノマディックピアデバイスで実施されうる方法400の例示的なフロー図を示す。
【0054】
ブロック402において、ウェイクアップコマンドまたは類似のA3メッセージが受信されうる。ブロック404において、ノマディックピアデバイスは、それ自体のロケーションを決定すること、および、場合によっては、SPS時間に同期することを(必要に応じて)試みるために、SPS(例えば、A−GPS、GPS等)エンジンまたは別の類似した機能性(または利用可能な情報)を開始するか、あるいは、それにアクセスしうる。ブロック406において、ピアデバイスが、それ自体のロケーションの決定(および、適用可能な場合に、SPS時間への同期)に成功したか否かが決定されうる。ピアデバイスが、それ自体のロケーションの決定(および、適用可能な場合に、SPS時間への同期)に成功しなかった場合、方法400は終了しうる。ピアデバイスが、それ自体のロケーションの決定(および、適用可能な場合に、SPS時間への同期)に成功した場合、方法400は、ブロック407に進みうる。ブロック407において、方法400は、BSが、ダイバーシティビーコンを送信するようにターゲットモバイルを構成した場合に、タイムスロットを待つことを含みうる。
【0055】
ブロック408において、ピアデバイスは、ターゲットMSによって送信されたRLビーコンA4を受信すること(「耳を澄ます(listen)」こと)を試みうる。ここで、例えば、ピアデバイスは、そのようなビーコンA4が送信されると期待される、割り当てられたタイムスロットが発生するのを待つ。ブロック410において、ビーコンA4が受信されたか否かが決定されうる。ビーコンA4が受信された場合、ブロック414において、ピアデバイスは、それ自体のロケーション、並びに、測定された擬似距離、経路損失、および/または同様のものを、BSに(例えば、メッセージA6を介して)送信(報告、記録など)し、方法400はブロック413に進みうるビーコンA4が受信されなかった場合、方法400は、割り当てられたタイムスロットが無効になったか否か、および/または、ACK A5メッセージが受信されたか否か(例えば、順方向リンク(FL)を通して)が決定されうるブロック412に進みうる。PPT動作のために割り当てられたタイムスロットが無効になった場合、および/または、ACK A5メッセージが受信された場合、方法400は、ブロック413に進みうる。PPT動作のために割り当てられたタイムスロットが無効になっておらず、ACK A5メッセージが受信されなかった場合、方法400はブロック408に進みうる。
【0056】
ブロック413において、方法400は、次のタイムスロットを待つことを決定しうる。ブロック413で「はい」の場合、方法400は、ブロック407に戻る。ブロック413で「いいえ」の場合、方法400はブロック416に進みうる。ブロック416において、ピアデバイスは、メッセージA6で、擬似距離および経路損失測定と共に、それ自体のロケーションをBSに報告しうる。方法400は、ブロック416の後に終了しうる。
【0057】
あるインプリメンテーションにおいて、1つ以上の専用ピアデバイス106(図1)を使用してPPT動作をサポートすることは、有益および/または便利でありうる。例えば、専用ピアデバイスは、あるロケーションに配置され、距離および経路損失に従事するデバイスでありうる。これらの専用ピアデバイスは、さらに、SPS機能性を有し、それ自体をSPS時間に同期することができる(必要に応じて)。これらの専用デバイスは、さらに、継続的に、ビーコン用のRLをモニタするか、または、ネットワークによって設定および最適化されたような事前構成のインターバルでRLをモニタしうる。あるインプリメンテーションにおいて、BSからのメッセージA3および/またはA5(図2)が、専用ピアデバイスの場合、必要ではないため、専用ピアデバイスとBSとの間の協調が、ノマディックピアデバイスのそれよりも低くなりうることは認識されるべきである。
【0058】
別の実施形態において、ノマディックピアデバイスは、それらが、BS 104(図1)がサービス提供している現在のセルに入った時に、正規インターバルでビーコン用のRLをモニタし、ネットワークによって設定および最適化されたようなタイムスロットの持続時間を前もって設定するように「事前構成」されている。この例において、ノマディックピアデバイスとBSとの間の協調が、BS(図2)からのメッセージA3および/またはA5を使用しない可能性があることは認識されるべきである。
【0059】
これを考慮して、図5は、メッセージフロー200(図2)に従って、PPTスキームを実行するか、あるいはサポートするために、例えば、デバイス106−1(図1)のような専用ピアデバイス、または、「事前構成された」ノマディックピアデバイスで実施されうる方法500の例示的なフロー図を示す。図5で示されるように、ブロック404および406は、方法500の一部として、あるインプリメンテーションに含まれうる。
【0060】
例えば、方法500は、事前構成されたタイムスロット動作をサポートするように作動させられるデバイスに対して実施されうる。このように、この例示的な方法500において、待ち時間tおよびt、並びに、タイムスロットの持続時間tが含まれうる。あるインプリメンテーションにおいて、tは、ゼロであり(例えば、継続的GPSトラッキングに対応するために)、tはゼロであり、および/または、tは無限でありうる(例えば、A4ビーコンを常時モニタすることに対応するために)。さらに別の例示的なインプリメンテーションにおいて、tは、tとtとの和に等しいか、ほぼ等しい。
【0061】
このように、図5に示されるように、ブロック503において、待ち時間tが、ブロック406と404との間に導入されうる。ブロック501において、待ち時間tが、ブロック406と502との間に導入されうる。
【0062】
ブロック502において、この例の場合、専用ピアデバイスまたは「事前構成された」ノマディックピアデバイスは、ターゲットMSによってRL上で送信される、送信されたビーコンA4を受信するように作動させられうる。ブロック504において、ビーコンA4が受信されたか否かが決定されうる。ビーコンA4が受信されなかった場合、方法500は、ブロック505に進みうる。ビーコンAが受信された場合、方法500はブロック507に進みうる。ブロック507において、ピアデバイスは、メッセージA6でのBSへの送信のために、擬似距離および経路損失測定を記録し、方法500は、ブロック505に進みうる。
【0063】
ブロック505において、タイムスロットの持続時間tが、無効になったか否か、または、N個の測定が集められたか否かが決定されうる。Nは1以上である。ここで、例えば、パラメータNは、ピアデバイス(固定またはノマディックの)によって集められ、BSへの送信で報告されうる測定数を反映するように実施されうる。そのようなパラメータNは、例えば、ピアデバイスがBSに送信する必要のあるメッセージの数を動作的に制御する方法で埋め込まれうる。ブロック505で「いいえ」の場合、方法500は、ブロック502に戻る。ブロック505で「はい」の場合、方法500は、ブロック506に進みうる。
【0064】
ブロック506において、専用ピアデバイスまたは「事前構成された」ノマディックピアデバイスは、それ自体のロケーション(必要な場合)、測定された擬似距離、経路損失測定、および/または同様のものを、プロセスIDおよび/または同様のものと共に、BSに報告し(例えば、報告メッセージA6を介して)、受信されたビーコンA4を識別する。
【0065】
メッセージA6において、専用デバイスのロケーション情報が任意でありうることは、注目に値する。例えば、専用デバイスのロケーション情報は、電源が入れられると、および/または、T秒毎に(ここで、例えば、Tはシステム最適パラメータである)報告されうる。
【0066】
図6は、例えば、メッセージフロー200(図2)に従って、PPTスキームを実行するか、あるいはサポートするために、BS 104(図1)のような基地局で実施されうる方法600の例示的なフロー図を示す。
【0067】
ブロック602において、BSは、位置要求メッセージA1をターゲットMSに送信しうる。ここで、例えば、BSは、1つ以上の別のネットワークリソースからの、ターゲットMSについてのロケーション情報を求める要求に応じて、位置要求メッセージA1を送信しうる。ブロック604において、BSは、PPT動作要求A2をターゲットMSから受信しうる。ブロック606において、BSは、1つ以上のプロセスタイムスロットをPPT動作に割り当てうる。
【0068】
ブロック608において、BSは、特に、1つ以上のタイムスロット、例えば、複数のノマディックピアデバイスに対するPPTウェイクアップコマンドを含み、ターゲットMSおよびピアデバイスのための1つ以上のタイムスロットを特定し、ターゲットMSのビーコンを検出するためのロングコードマスクを特定し、プロセスIDを特定し、および/または、PPT動作に有益となる別の構成/情報を特定しうるメッセージA3を送信しうる。
【0069】
ブロック610において、BSは、ターゲットMSによって送信されたビーコンA4を受信しうる。ブロック612において、BSは、ACKメッセージA5を送信しうる。ブロック614において、BSは、PPT動作をサポートする様々なピアデバイスから、メッセージA6を介して送信される、報告された情報を受信しうる。
【0070】
ブロック616において、BSが、ターゲットMSのロケーションの算出を可能にするのに十分な情報をピアデバイスから受信したか否かが決定されうる。十分な情報がピアデバイスから受信されなかった場合、方法600は、割り当てられたタイムスロットが無効になったか否かをBSが決定するブロック618に進みうる。割り当てられたタイムスロットが無効になっていない場合、方法600は、ブロック614に進みうる。割り当てられたタイムスロットが無効になっている場合、方法600は、例えば、ブロック606に進みうる。ブロック616において、十分な情報がピアデバイスから受信されたと決定された場合、方法600は、ターゲットMSのロケーションが、ネットワークエンティティ(PDE、ロケーションサーバ、および/または同様のものなど)によって算出されうるブロック620に進みうる。この時点で、例えば、前のA−GPSまたはAFLT測定など、ネットワーク内の利用可能なある情報が結合され、適用可能な場合、最後のロケーション算出の決定に使用されうる。ブロック622において、BSは、適用可能な場合、ターゲットMSについての算出されたロケーション情報を1つ以上の別のネットワークリソースに送信し、および/あるいは、提供する。ブロック622において、BSは、例えば、PPT動作が終了したことをターゲットMSに知らせるように作動させられうるメッセージA7に組み込まれた、算出されたロケーション情報をターゲットMSに送信しうる。
【0071】
下のセクションにおいて、どのピアデバイス(例えば、ノマディックおよび/または専用の)が、地理的にターゲットMSの近くに存在し、場合によってはPPT動作のサポートに利用可能であるかを、発見、警告、および/あるいは決定するために、PPTスキームの一部として実施されうるいくつかの例示的な技術が記述される。
【0072】
ある態様に従って、PPTスキームは、どのピアデバイスがターゲットMSの近くに存在し、場合によってはPPT動作のサポートに利用可能であるかを、BSに気づかせるために実施されうる。例えば、あるインプリメンテーションにおいて、PDE、および/または、別の類似したロケーションサーバは、BSに、PPT動作をサポートするデバイスを気づかせるように作動させられうる。ここで、例えば、BSは、ターゲットMSについての粗いロケーション推定(coarse location estimate)に基づいて、ターゲットデバイスの近くにあるピアデバイスに対して、メッセージA3を向けようと試みるように作動させられうる。ターゲットMSが、SPSロケーション確定を有さないため、AFLT、信号強度ベースの位置決め方法など、別のロケーションテクノロジを使用して、粗いロケーション決定が試されうる。そのような別のロケーションテクノロジが成功しないか、あるいは利用不可能な場合、BSは、どのセクタまたはセルがターゲットMSと関連付けられるかを決定するように作動させられうる。ターゲットMSについての粗いロケーション推定が確立されると、ネットワーク(例えば、BS、ロケーションサーバ、および/または別の類似デバイス)は、どのピアデバイスがターゲットMSの近傍に位置するか、および/あるいは、場合によっては、PPT動作のサポートに利用できるかを決定しうる。例えば、ネットワークは、粗いロケーション推定に近いピアデバイスのロケーション推定を決定するか、あるいは、それにアクセスしうる。この発見プロセスは、1つ以上のピアデバイスについてのロケーション決定を要求すること、および/または、別のネットワークリソースにアクセスして、ピアデバイスについてのロケーションおよび/または粗いロケーション推定を決定することを含みうる。
【0073】
ネットワークは、ターゲットMSの近くに位置する複数(N個)のピアデバイス(N)を選択するように作動させられうる。数値Nは、例えば、ターゲットMSおよび/またはピアデバイスのロケーション推定の不確実性の関数でありうる。ある例示的なインプリメンテーションにおいて、Nは、同等であっても、少なくとも3(N=3)であるべきである。ターゲットMSのロケーション推定の信頼度が、低いと考えられうる場合、またはAFLTが成功しなかった場合、ターゲットMSの粗いロケーション推定は、Nが、セクタ(またはセル)内の全ての外部MSの数と同じ数である場合に、セクタ(またはセル)の全エリアを含みうる。ターゲットMSが、セクタ(またはセル)の境界に位置すると考えられるいくつかの場合において、Nは、隣接セクタ(またはセル)内のピアデバイスの数と同じ数でありうる。このように、多くの場合において、Nは、3よりもかなり大きい数でありうる。
【0074】
図7は、例えば、PPT動作を実行するか、あるいはサポートするために、無線ネットワーク100(図1)において実施されうる方法700の例示的なフロー図を示す。
【0075】
ブロック702において、ターゲットMSは、例えば、AFLTおよび/または別のネットワークベースの位置決め解法に基づいて、少なくとも、それ自体についての粗いロケーション推定の決定を試みることができる。ブロック704において、そのようなロケーション推定が成功したか否かが決定されうる。そのようなロケーション推定が成功した場合、方法700は、その粗いロケーション推定に基づいて、どのセクタ(またはセル)が、ターゲットMSの周辺をカバーするかを決定されうるブロック706に進みうる。ブロック704において、そのような粗いロケーション推定が成功しなかったと決定されると、方法700は、どの隣接セクタ(またはセクタ)が、ターゲットMSの近くに存在しうるかを決定されうるブロック708に進みうる。ブロック710において、隣接セクタ/セル内の利用可能なピアデバイスの少なくとも一部は、PPT動作のサポートに選択されうる。
【0076】
ブロック712において、ブロック706で決定されたセクタ/セル内に任意の隣接ピアデバイスが存在するか否かに関しての決定が行われうる。ブロック706で決定されたセクタ/セル内のターゲットMSの周辺に隣接ピアデバイスが十分に存在する場合、ブロック718において、そのようなセクタ/セル内の利用可能なピアデバイスの少なくとも一部は、PPT動作のサポートに選択されうる。ブロック712において、ブロック706で決定されたセクタ/セル内のターゲットMSの近くに存在する任意の隣接ピアデバイス、および/または、十分な隣接ピアデバイスを決定するために利用可能な情報が存在しない場合、ブロック714において、ブロック706で決定されたセクタ/セル内の隣接ピアデバイスについて、少なくとも粗いロケーションーション推定を決定するために、一実施形態において、ピアデバイス自体が自律的に行いうる試みが実行されうる。ブロック716において、ターゲットMSの近くに存在しうるこれらの隣接ピアデバイスの少なくとも一部は、PPT動作をサポートするために、選択するか、または、選択されうる。
【0077】
このように、それに限定されない例として、ある例示的なインプリメンテーションにおいて、ネットワーク(例えば、BS、PDE、ロケーションサーバ等の組み合わせ)は、ターゲットデバイスがどのセクタ/セルに存在するかを決定し、位置決定を要求する全てのピアデバイスまたは選択されたピアデバイスにメッセージを送信するように作動させられうる。ここにおいて、例えば、そのようなピアデバイスは、位置決定を実行し、ネットワークに報告しうる。ネットワークは、そのような位置決定を受信し、どのピアデバイスがターゲットデバイスの近くに存在しうるかを決定しうる。次に、ネットワークは、PPT動作に参加するように、そのようなピアデバイスに別のメッセージを送信しうる。
【0078】
ある別の例示的なインプリメンテーションにおいて、PPT動作に参加するか否かを1つ以上のピアデバイスが決定できるようにするピア発見動作が実行されうる。ここで、例えば、ネットワークは、ターゲットデバイスがどのセクタ/セルに存在するかを決定し、同じセクタ/セル内の、あるいは、それに近い全てのピアデバイスまたは選択されたピアデバイスに、来たるPPT動作をピアデバイスに警告し、ターゲットデバイスの粗いロケーションをそれらに知らせるメッセージ(例えば、図2のA3)を送信するように作動させられうる。次に、これらのピアデバイスは、位置決定の実行を試み(望まれる場合に/必要に応じて)、および/あるいは、それらが、PPTトランザクションに参加するために、ターゲットデバイスの周辺の適切なオープンスカイの環境に存在するか否かを決定し、および/または、別の動作的要素を考慮に入れうる。そのように、ある状況において、それは、ピアデバイスのサブセットのみがPPT動作への参加を決定することでありうる。参加することを決定するそれらのピアデバイスは、それらの測定をネットワークに報告しうる(例えば、図2のメッセージA6を使用して)。
【0079】
さらに別の例示的なインプリメンテーションにおいて、ネットワークは、利用可能な「関連」情報が十分ある場合にのみ、ターゲットデバイスの近くにあるピアデバイスの決定の実行を試みうる。例えば、そのようなインプリメンテーションは、LDC、inGeo(登録商標)システム、および/または、同様のものにおいてよく機能しうる。ここで、例えば、ネットワークは、過去「t」秒以内に、それが利用可能な位置報告を通して検索し、ターゲットデバイスの周辺のピアデバイスの十分な報告(例えば、N>3)があると、ネットワークは、選択的にメッセージをそれらのピアデバイスに送信することができる(例えば、図2のA3)。
【0080】
このように、さらなる例を使用して、方法800が図8に示される。ここで、ブロック802において、PPT要求(A2)は、粗いロケーション推定と共に、ターゲットMSから受信されうる。ブロック804において、ターゲットMSが属する(例えば、現在動作している)セクタ/セルが決定されうる。ブロック806において、データベースまたは別の同様の情報レジストリは、隣接セクタ/セル内のあらゆるピアデバイスが、それらの位置を過去「t」秒以内に最近報告したか否かを決定するために、アクセスおよびチェックされうる。決定ブロック808において、ピアデバイスの少なくとも一部(例えば、N>3)が、ターゲットデバイス(MS)の周辺内にあると考えられるか否かが決定されうる。決定がいいえの場合、方法800は、ブロック810に進みうる。決定がはいの場合、方法800は、ブロック814に進みうる。
【0081】
ブロック810において、ターゲットデバイスの粗いロケーションまたは同様のものを含みうるメッセージ(A3)が、ターゲットと同じセクタ/セル内、および、(適応可能な場合に)適用可能な隣接セクタ/セル内のピアデバイスに送信されうる(いくつかのインプリメンテーションにおいては、報知される)。ブロック812において、そのようなピアデバイスは、SPS決定を実行し、少なくとも一部(例えば、N’)は、自律的にサポートすることを決定し、PPT動作に参加する。
【0082】
ブロック814に戻り、N個のピアデバイスに、それらがPPT動作に参加することを要求するメッセージ(A3)が送られうる。
【0083】
ブロック812または814のいずれかから、方法800は、ブロック816に進みうる。ブロック816において、PPT動作に参加するピアデバイスは、ターゲットデバイス(MS)から受信されるビーコンに基づいて距離測定を実行し、ネットワークにその測定を報告しうる。
【0084】
図9は、例えば、無線ネットワーク100(図1)に含まれ、本明細書に記述される例示的なPPT動作の少なくとも一部を実行するか、あるいはサポートするように有効に作動させられる例示的なデバイス900を示すブロック図である。
【0085】
デバイス900は、例えば、1つ以上の接続906(例えば、バス、ライン、ファイバ、リンク等)と動作的に結合されうる、1つ以上の処理ユニット902、メモリ904、通信インターフェース910、(任意)SPS受信機930を含みうる。
【0086】
処理ユニット902は、ハードウェア、ソフトウェア、または、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせに実施されうる。このように、例えば、処理ユニット902は、データ計算手順またはプロセスの少なくとも一部を実行するように構成された1つ以上の回路を表しうる。それに限定されない例として、処理ユニット902は、1つ以上のプロセッサ、コントローラ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路、デジタル信号プロセッサ、プログラマブル論理デバイス、フィールドプログラマブルゲートアレイなど、あるいは、それらの任意の組み合わせを含みうる。
【0087】
メモリ904は、任意のデータ記憶メカニズムを表しうる。メモリ904は、例えば、一次メモリおよび/または二次メモリを含みうる。一次メモリは、例えば、ランダムアクセスメモリ、読取専用メモリなどを含みうる。この例では、処理ユニット902とは離れて示されているが、一次メモリの全体または一部が、処理ユニット902内に提供されるか、あるいは処理ユニット902と同じ場所に位置する/結合されうることは理解されるべきである。二次メモリは、例えば、一次メモリと同じまたは類似したタイプのメモリ、および/または、例えば、ディスクドライブ、光ディスクドライブ、テープドライブ、ソリッドステートのメモリドライブなど、1つ以上のデータ記憶デバイスまたはシステムを含みうる。
【0088】
あるインプリメンテーションにおいて、二次メモリは、動作的に、コンピュータ可読媒体920を受け入れるか、あるいは、それに結合されるように構成されうる。このように、ある例示的なインプリメンテーションにおいて、本明細書に提示された方法および/または装置は、少なくとも1つの処理ユニット902によって実行されると、本明細書に記述されたような例示的なピア・ツー・ピア三辺測量(動作(例えば、PPT動作)の全てまたは一部を実行するように有効に作動させられうる、格納されたコンピュータ実施可能命令群9078を含みうるコンピュータ可読媒体920全体またはその一部の形態をとりうる。そのようなコンピュータ実施可能命令群908は、この例に同様に示されているように、メモリ904によって提供されうる。
【0089】
メモリ904は、さらに、本明細書で記述された例示的なピア・ツー・ピア三辺測量動作(例えば、PPT動作)、メッセージ等の以上と関連付けられうるデータ922を含みうる。
【0090】
通信インターフェース910は、例えば、1つ以上の受信機912および送信機914、および/または、その組み合わせを含みうる。示されるように、通信インターフェース910は、無線リンクを通して通信するように有効に作動させられうる。
【0091】
あるインプリメンテーションにおいては任意であるSPS受信機930は、SPS信号を受信し、そのSPS信号の少なくとも一部に基づいてロケーション決定を確立し、ある場合において、ローカルクロック(図示されない)のSPS時間への同期をサポートするように作動させられうる。
【0092】
現在例示的な特徴とみなされるものが例示および記述されているが、当業者は、請求される主題から逸脱することなく、様々な別の変更が行われること、および、等化物が代用されうることを理解するべきである。加えて、特定の状況に適応するために、本明細書に記述された中核のコンセプトから逸脱することなく、多くの変更が、請求される主題の教示に対して行われうる。
【0093】
よって、請求される主題が、開示された特定の例に限定されないこと、しかしながら、そのような請求される主題は、さらに、添付される特許請求の範囲の範囲内の全ての態様およびその等化物を含みうることが企図される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ピア・ツー・ピア三辺測量(PPT)をサポートする際に用いる方法であって、
第1のピアデバイスを用いて、
ピア・ツー・ピア位置決め動作と関連付けられたPPT要求メッセージを、無線通信リンクを通して別のデバイスから受信することと、
前記PPT要求メッセージに応答して、少なくとも第1の割り当てられたタイムスロットのうちの第1の部分の間に、少なくとも第1のPPTビーコン信号を、少なくとも第2のピアデバイスに送信することと、
少なくとも前記第1の割り当てられたタイムスロットのうちの第2の部分、あるいは、少なくとも第2の割り当てられたタイムスロットの一部の間に、少なくとも第2のPPTビーコン信号を、少なくとも前記第2のピアデバイスに選択的に送信することと、
を備える方法。
【請求項2】
前記別のデバイスは、基地局、ターゲット移動局、ピアデバイス、および/または、ネットワークリソースのうちの少なくとも1つを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記PPT要求メッセージは、前記第1の割り当てられたタイムスロットおよび/または前記第2の割り当てられたタイムスロットのうちの少なくとも1つを識別する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
少なくとも前記第2のPPTビーコン信号を選択的に送信することは、前記第2のPPTビーコン信号を送信する前に、ある時間期間の間待つことを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ある時間期間は、実質的にランダムな時間期間を備える、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
少なくとも前記第1のPPTビーコン信号を送信することは、第1の送信電力レベルで前記第1のPPTビーコン信号を送信することを備え、少なくとも前記第2のPPTビーコン信号を選択的に送信することは、前記第1の送信電力レベルとは選択的に異なる第2の送信電力レベルで前記第2のPPTビーコン信号を送信することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
少なくとも前記第2のPPTビーコン信号を選択的に送信することは、前記別のデバイスからの、ピア・ツー・ピア位置決め動作を終了させる肯定応答メッセージが受信されなかった場合に、少なくとも前記第2のPPTビーコン信号を送信することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
ピア・ツー・ピア位置決め動作によって、少なくとも部分的に決定されたターゲット移動局のロケーションを識別するロケーション情報を前記別のデバイスから受信することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記ロケーション情報は、暗号化されて、前記別のデバイスから受信される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
ピア・ツー・ピア三辺測量(PPT)をサポートするように作動させられる第1のデバイスに用いる装置であって、
ピア・ツー・ピア位置決め動作と関連付けられたPPT要求メッセージを、無線通信リンクを通して別のデバイスから受信するための手段と、
前記PPT要求メッセージに応答して、少なくとも第1の割り当てられたタイムスロットのうちの第1の部分の間に、少なくとも第2のピアデバイスへの少なくとも第1のPPTビーコン信号の送信を開始するための手段と、
少なくとも前記第1の割り当てられたタイムスロットのうちの第2の部分、あるいは、少なくとも第2の割り当てられたタイムスロットの一部の間に、少なくとも前記第2のピアデバイスへの、少なくとも第2のPPTビーコン信号の送信を選択的に開始するための手段と、
を備える装置。
【請求項11】
前記別のデバイスは、基地局、ターゲット移動局、ピアデバイス、および/または、ネットワークリソースのうちの少なくとも1つを備える、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記PPT要求メッセージは、前記第1の割り当てられたタイムスロットおよび/または前記第2の割り当てられたタイムスロットのうちの少なくとも1つを識別する、請求項10に記載の装置。
【請求項13】
前記第2のPPTビーコン信号を送信する前に、ある時間期間の間待つための手段をさらに備える、請求項10に記載の装置。
【請求項14】
前記ある時間期間は、実質的にランダムな時間期間を備える、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記少なくとも前記第1のPPTビーコン信号の送信を開始するための手段は、第1の送信電力レベルでの前記第1のPPTビーコン信号の送信を開始するための手段をさらに備え、
前記少なくとも前記第2のPPTビーコン信号の送信を選択的に開始するための手段は、前記第1の送信電力レベルとは選択的に異なる第2の送信電力レベルでの前記第2のPPTビーコン信号の送信を開始するための手段を備える、請求項10に記載の装置。
【請求項16】
少なくとも前記第2のPPTビーコン信号の送信を選択的に開始するための手段は、前記別のデバイスからの、ピア・ツー・ピア位置決め動作を終了させる肯定応答メッセージが受信されなかった場合に、少なくとも前記第2のPPTビーコン信号の送信を開始するための手段を備える、請求項10に記載の装置。
【請求項17】
ピア・ツー・ピア位置決め動作によって、少なくとも部分的に決定されたターゲット移動局のロケーションを識別するロケーション情報を前記別のデバイスから受信するための手段をさらに備える、請求項10に記載の装置。
【請求項18】
前記ロケーション情報は、暗号化されて、前記別のデバイスから受信される、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
装置であって、
無線通信リンクを介して別のデバイスからのピア・ツー・ピア三辺測量(PPT)要求で受信された情報を記憶するように有効に作動させられるメモリと、
前記メモリに結合され、前記記憶された情報にアクセスし、少なくともそれに部分的に基づいて、前記PPT要求メッセージに応答して、少なくとも第1の割り当てられたタイムスロットのうちの第1の部分の間に、少なくとも第1のPPTビーコン信号の送信を開始し、少なくとも前記第1の割り当てられたタイムスロットのうちの第2の部分、あるいは、少なくとも第2の割り当てられたタイムスロットの一部の間に、少なくとも第2のPPTビーコン信号の送信を選択的に開始するように有効に作動させられる処理ユニットと
を備える装置。
【請求項20】
前記PPT要求メッセージは、ピア・ツー・ピア位置決め動作と関連付けられる、請求項19に記載の装置。
【請求項21】
前記別のデバイスは、基地局、ターゲット移動局、ピアデバイス、および/または、ネットワークリソースのうちの少なくとも1つを備える、請求項19に記載の装置。
【請求項22】
前記PPT要求メッセージは、前記第1の割り当てられたタイムスロットおよび/または前記第2の割り当てられたタイムスロットのうちの少なくとも1つを識別する、請求項19に記載の装置。
【請求項23】
前記処理ユニットは、前記第2のPPTビーコン信号の送信を開始する前に、ある時間期間の間待つように有効に作動させられる、請求項19に記載の装置。
【請求項24】
前記ある時間期間は、実質的にランダムな時間期間を備える、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記第1のPPTビーコン信号が、第1の送信電力レベルで送信され、送信されると、前記第2のPPTビーコン信号が、前記第1の送信電力レベルとは選択的に異なる第2の送信電力レベルで送信される、請求項19に記載の装置。
【請求項26】
前記処理ユニットは、前記別のデバイスからの、ピア・ツー・ピア位置決め動作を終了させる肯定応答メッセージが受信されなかった場合に、少なくとも前記第2のPPTビーコン信号の送信を選択的に開始するように有効に作動させられる、請求項19に記載の装置。
【請求項27】
前記処理ユニットは、ピア・ツー・ピア位置決め動作によって、少なくとも部分的に決定されたターゲット移動局のロケーションを識別する、前記メモリからのロケーション情報にアクセスするように有効に作動させられる、請求項19に記載の装置。
【請求項28】
前記ロケーション情報は、前記別のデバイスによって暗号化されている、請求項27に記載の装置。
【請求項29】
コンピュータ実行可能命令群を格納したコンピュータ可読媒体を備える製品であって、前記コンピュータ実行可能命令群は、1つ以上の処理ユニットによって実施されると、1つ以上の処理ユニットが
無線通信リンクを通して、別のデバイスから受信されるピア・ツー・ピア位置決め動作(PPT)要求メッセージと関連付けられた情報にアクセスし、
少なくともそれに部分的に基づいて、
少なくとも第1の割り当てられたタイムスロットのうちの第1の部分の間に、少なくとも第1のPPTビーコン信号の送信を開始し、
少なくとも前記第1の割り当てられたタイムスロットのうちの第2の部分、あるいは、少なくとも第2の割り当てられたタイムスロットの一部の間に、少なくとも第2のPPTビーコン信号の送信を選択的に開始する
ように有効に作動させられる、製品。
【請求項30】
前記PPT要求メッセージは、ピア・ツー・ピア位置決め動作と関連付けられる、請求項29に記載の製品。
【請求項31】
前記別のデバイスは、基地局、ターゲット移動局、ピアデバイス、および/または、ネットワークリソースのうちの少なくとも1つを備える、請求項29に記載の製品。
【請求項32】
前記PPT要求メッセージは、前記第1の割り当てられたタイムスロットおよび/または前記第2の割り当てられたタイムスロットのうちの少なくとも1つを識別する、請求項29に記載の製品。
【請求項33】
前記1つ以上の処理ユニットによって実施されると、前記1つ以上の処理ユニットが、前記第2のPPTビーコン信号の送信を開始する前に、ある時間期間の間待つように有効に作動させられるコンピュータ実行可能命令群をさらに備える、請求項29に記載の製品。
【請求項34】
前記ある時間期間は、実質的にランダムな時間期間を備える、請求項33に記載の製品。
【請求項35】
前記第1のPPTビーコン信号が、第1の送信電力レベルで送信され、送信されると、前記第2のPPTビーコン信号が、前記第1の送信電力レベルとは選択的に異なる第2の送信電力レベルで送信される、請求項29に記載の製品。
【請求項36】
前記1つ以上の処理ユニットによって実行されると、前記1つ以上の処理ユニットが、前記別のデバイスからの、ピア・ツー・ピア位置決め動作を終了させる肯定応答メッセージが受信されなかった場合に、少なくとも前記第2のPPTビーコン信号の送信を選択的に開始するように有効に作動させられる、コンピュータ実行可能命令群をさらに備える、請求項29に記載の製品。
【請求項37】
前記1つ以上の処理ユニットによって実行されると、前記1つ以上の処理ユニットが、ピア・ツー・ピア位置決め動作によって、少なくとも部分的に決定されたターゲット移動局のロケーションを識別するロケーション情報にアクセスするように有効に作動させられるコンピュータ実行可能命令群をさらに備える、請求項29に記載の製品。
【請求項38】
前記ロケーション情報は、前記別のデバイスによって暗号化される、請求項37に記載の製品。
【請求項39】
方法であって、
ピア・ツー・ピア三辺測量(PPT)要求メッセージを、無線通信リンクを通して別のデバイスから受信することと、
現在の位置決定を決定することと、
第1の割り当てられたタイムスロットの間にターゲット移動局から第1のPPTビーコン信号を、あるいは、第1の割り当てられたタイムスロットまたは別の割り当てられたタイムスロットのうちのいずれかの間に、前記ターゲット移動局からの第2のPPTビーコン信号を受信することと、
前記PPT要求メッセージに応答して、前記受信された第1または第2のPPTビーコン信号と関連付けられた擬似距離および/または経路損失のうちの少なくとも1つを決定することと、
前記現在の位置決定、および、擬似距離および/または経路損失のうちの少なくとも1つと関連付けられた情報を備える少なくとも1つの報告メッセージを前記別のデバイスに送信することと、
を備える方法。
【請求項40】
前記PPT要求メッセージは、ピア・ツー・ピア位置決め動作と関連付けられる、請求項39に記載された方法。
【請求項41】
前記別のデバイスは、基地局、前記ターゲット移動局、および/または、ネットワークリソースのうちの少なくとも1つを備える、請求項39に記載の方法。
【請求項42】
前記PPT要求メッセージは、前記第1の割り当てられたタイムスロットおよび/または前記別の割り当てられたタイムスロットのうちの少なくとも1つを識別する、請求項39に記載の方法。
【請求項43】
ピア・ツー・ピア位置決め動作を終了させる肯定応答メッセージを前記別のデバイスから受信することをさらに備える、請求項39に記載の方法。
【請求項44】
装置であって、
PPT要求メッセージを、別のデバイスから受信するための手段と、
現在の位置決定を決定するための手段と、
第1の割り当てられたタイムスロットの間にターゲット移動局から第1のPPTビーコン信号を受信するか、あるいは、前記第1の割り当てられたタイムスロットまたは別の割り当てられたタイムスロットのうちのいずれかの間に前記ターゲット移動局からの第2のPPTビーコン信号を受信するための手段と、
前記PPT要求メッセージに応答して、前記受信された第1または第2のPPTビーコン信号と関連付けられた擬似距離および/または経路損失のうちの少なくとも1つを決定するための手段と、
前記現在の位置決定、および、擬似距離および/または経路損失のうちの少なくとも1つと関連付けられた情報を備える少なくとも1つの報告メッセージを前記別のデバイスに送信するための手段と
を備える装置。
【請求項45】
前記PPT要求メッセージは、ピア・ツー・ピア位置決め動作と関連付けられる、請求項44に記載された装置。
【請求項46】
前記別のデバイスは、基地局、前記ターゲット移動局、および/または、ネットワークリソースのうちの少なくとも1つを備える、請求項44に記載された装置。
【請求項47】
前記PPT要求メッセージは、前記第1の割り当てられたタイムスロットおよび/または前記別の割り当てられたタイムスロットのうちの少なくとも1つを識別する、請求項44に記載された装置。
【請求項48】
ピア・ツー・ピア位置決め動作を終了させる肯定応答メッセージを前記別のデバイスから受信するための手段をさらに備える、請求項44に記載された装置。
【請求項49】
装置であって、
無線通信リンクを通して、別のデバイスから、ピア・ツー・ピア三辺測量(PPT)要求メッセージで受信された情報を記憶するように有効に作動させられるメモリと、
前記メモリに結合された処理ユニットであって、
現在の位置決定にアクセスし、
第1の割り当てられたタイムスロットの間のターゲット移動局からの第1のPPTビーコン信号、あるいは、前記第1の割り当てられたタイムスロットまたは別の割り当てられたタイムスロットのいずれかの間の前記ターゲット移動局からの第2のPPTビーコン信号と関連付けられた擬似距離および/または経路損失のうちの少なくとも1つを決定し、
前記現在の位置決定、および、擬似距離および/または経路損失のうちの少なくとも1つと関連付けられた情報を備える少なくとも1つの報告メッセージの、前記別のデバイスへの送信を開始する
ように有効に作動させられる処理ユニットと、
を備え、
前記少なくとも1つの報告メッセージは、前記PPT要求メッセージに応答して提供される、装置。
【請求項50】
前記PPT要求メッセージは、ピア・ツー・ピア位置決め動作と関連付けられる、請求項49に記載された方法。
【請求項51】
前記別のデバイスは、基地局、前記ターゲット移動局、および/または、ネットワークリソースのうちの少なくとも1つを備える、請求項49に記載の方法。
【請求項52】
前記PPT要求メッセージは、前記第1の割り当てられたタイムスロットおよび/または前記別の割り当てられたタイムスロットのうちの少なくとも1つを識別する、請求項49に記載の方法。
【請求項53】
前記処理ユニットは、前記別のデバイスからの肯定応答メッセージに応答して、ピア・ツー・ピア位置決め動作を終了させるように有効に作動させられる、請求項49に記載の方法。
【請求項54】
コンピュータ実行可能命令群を格納するコンピュータ可読媒体を備える製品であって、前記コンピュータ可読媒体命令群は、1つ以上の処理ユニットによって実行されると、前記1つ以上の処理ユニットが、
別のデバイスからの、ピア・ツー・ピア三辺測量(PPT)要求メッセージと関連付けられた情報にアクセスし、
現在の位置決定にアクセスし、
第1の割り当てられたタイムスロットの間でのターゲット移動局からの第1のPPTビーコン信号、あるいは、前記第1の割り当てられたタイムスロットまたは別の割り当てられたタイムスロットのうちのいずれかの間での前記ターゲット移動局からの第2のPPTビーコン信号と関連付けられた擬似距離および/または経路損失のうちの少なくとも1つを決定し、
前記現在の位置決定、および、擬似距離および/または経路損失のうちの少なくとも1つと関連付けられた情報を備える少なくとも1つの報告メッセージの、前記別のデバイスへの送信を開始するように有効に作動させられ、
前記少なくとも1つの報告メッセージは、前記PPT要求メッセージへの応答を備える、製品。
【請求項55】
前記PPT要求メッセージは、ピア・ツー・ピア位置決め動作と関連付けられる、請求項54に記載された製品。
【請求項56】
前記別のデバイスは、基地局、前記ターゲット移動局、および/または、ネットワークリソースのうちの少なくとも1つを備える、請求項54に記載の製品。
【請求項57】
前記PPT要求メッセージは、前記第1の割り当てられたタイムスロットおよび/または前記別の割り当てられたタイムスロットのうちの少なくとも1つを識別する、請求項54に記載の製品。
【請求項58】
前記1つ以上の処理ユニットによって実行されると、前記1つ以上の処理ユニットが、前記別のデバイスからの肯定応答メッセージに応答して、ピア・ツー・ピア位置決め動作を終了させるように有効に作動させられるコンピュータ実行可能命令群をさらに備える、請求項54に記載の製品。
【請求項59】
方法であって、
ピア・ツー・ピア位置決め動作を求める要求を受信することと、
前記ピア・ツー・ピア位置決め動作を求める前記要求に応答して、前記ピア・ツー・ピア位置決め動作のために、少なくとも1つの割り当てられたタイムスロットを確立することと、
各々が、対応するピアデバイスによってターゲット移動局から受信された、少なくとも1つのピア・ツー・ピア三辺測量(PPT)ビーコン信号と関連付けられた擬似距離および/または経路損失のうちの少なくとも1つを識別する複数の報告メッセージを複数のピアデバイスから選択的に受信することと、
少なくとも前記報告メッセージの一部に、少なくとも部分的に基づいて、前記ターゲット移動局のロケーションを算出することと、
前記ピア・ツー・ピア位置決め動作を終了させる肯定応答メッセージを送信することと、
を備える方法。
【請求項60】
前記ターゲット移動局の前記算出されたロケーションと関連付けられた情報を少なくとも1つのデバイスに送信することをさらに備える、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
前記ターゲット移動局についての粗いロケーション推定、前記ターゲット移動局の周辺と関連付けられた少なくとも1つのセクタまたはセル、および/または、前記ターゲット移動局の前記周辺と関連付けられた少なくとも1つの隣接セクタまたはセルのうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて、前記ピア・ツー・ピア位置決め動作をサポートする複数のピアデバイスを識別することをさらに備える、請求項59に記載の方法。
【請求項62】
前記複数の報告メッセージを前記複数のピアデバイスから選択的に受信することは、
前記ターゲット移動局の前記ロケーションを算出するのに十分な報告メッセージが受信されたか否かを決定し、十分な報告メッセージが受信された場合、前記ピア・ツー・ピア位置決め動作を終了させる前記肯定応答メッセージを送信することを備える、請求項59に記載の方法。
【請求項63】
前記複数の報告メッセージを前記複数のピアデバイスから選択的に受信することは、前記ターゲット移動局の前記ロケーションを算出するのに十分な報告メッセージが、第1の割り当てられたタイムスロットの間に受信されたか否かを決定し、十分な報告メッセージが前記第1の割り当てられたタイムスロットの間に受信されなかった場合、前記ピア・ツー・ピア位置決め動作のために少なくとも第2の割り当てられたタイムスロットを確立することをさらに備える、請求項59に記載の方法。
【請求項64】
装置であって、
ピア・ツー・ピア位置決め動作を求める要求を受信するための手段と、
前記ピア・ツー・ピア位置決め動作を求める前記要求に応答して、前記ピア・ツー・ピア位置決め動作のために少なくとも1つの割り当てられたタイムスロットを確立するための手段と、
各々が、対応するピアデバイスによってターゲット移動局から受信された、少なくとも1つのピア・ツー・ピア三辺測量(PPT)ビーコン信号と関連付けられた擬似距離および/または経路損失のうちの少なくとも1つを識別する複数の報告メッセージを複数のピアデバイスから選択的に受信するための手段と、
少なくとも前記報告メッセージの一部に、少なくとも部分的に基づいて、前記ターゲット移動局のロケーションを算出するための手段と、
前記ピア・ツー・ピア位置決め動作を終了させる肯定応答メッセージを送信するための手段と
を備える装置。
【請求項65】
前記ターゲット移動局の前記算出されたロケーションと関連付けられた情報を少なくとも1つのデバイスに送信するための手段をさらに備える、請求項64に記載の装置。
【請求項66】
前記ターゲット移動局についての粗いロケーション推定、前記ターゲット移動局の周辺と関連付けられた少なくとも1つのセクタまたはセル、および/または、前記ターゲット移動局の前記周辺と関連付けられた少なくとも1つの隣接セクタまたはセルのうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて、前記ピア・ツー・ピア位置決め動作をサポートする複数のピアデバイスを識別するための手段をさらに備える、請求項64に記載の装置。
【請求項67】
前記ターゲット移動局の前記ロケーションを算出するのに十分な報告メッセージが受信されたか否かを決定し、十分な報告メッセージが受信された場合、前記ピア・ツー・ピア位置決め動作を終了させる前記肯定応答メッセージを送信するための手段をさらに備える、請求項64に記載の装置。
【請求項68】
前記ターゲット移動局の前記ロケーションを算出するのに十分な報告メッセージが、第1の割り当てられたタイムスロットの間に受信されたか否かを決定するための手段と、
十分な報告メッセージが第1の割り当てられたタイムスロットの間に受信されなかった場合に、前記ピア・ツー・ピア位置決め動作のために少なくとも第2の割り当てられたタイムスロットを確立するための手段と
をさらに備える、請求項64に記載の装置。
【請求項69】
装置であって、
ピア・ツー・ピア位置決め動作を求める要求で、ターゲット移動局から受信された情報と、各々が、対応するピアデバイスによってターゲット移動局から受信された、少なくとも1つのピア・ツー・ピア三辺測量(PPT)ビーコン信号と関連付けられた擬似距離および/または経路損失のうちの少なくとも1つを識別する、複数のピアデバイスからの複数の報告メッセージとを記憶するように有効に作動させられるメモリと、
前記メモリに結合された処理ユニットであって、
前記メモリにアクセスし、
前記ピア・ツー・ピア位置決め動作のために少なくとも1つの割り当てられたタイムスロットを確立し、
報告メッセージ内の前記情報の少なくとも一部に、少なくとも部分的に基づいて、前記ターゲット移動局のロケーションを算出し、
前記ピア・ツー・ピア位置決め動作を終了させる肯定応答メッセージの送信を開始する
ように有効に作動させられる処理ユニットと
を備える装置。
【請求項70】
前記処理ユニットは、前記ターゲット移動局の前記算出されたロケーションと関連付けられた情報の、少なくとも1つのデバイスへの送信を開始するように有効に作動させられる、請求項69に記載の装置。
【請求項71】
前記処理ユニットは、前記ターゲット移動局についての粗いロケーション推定、前記ターゲット移動局の周辺と関連付けられた少なくとも1つのセクタまたはセル、および/または、前記ターゲット移動局の前記周辺と関連付けられた少なくとも1つの隣接セクタまたはセルのうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて、前記ピア・ツー・ピア位置決め動作をサポートする複数のピアデバイスを識別するように有効に作動させられる、請求項69に記載の装置。
【請求項72】
前記処理ユニットは、前記ターゲット移動局の前記ロケーションを算出するのに十分な報告メッセージが受信されたか否かを決定し、十分な報告メッセージが受信された場合、前記ピア・ツー・ピア位置決め動作を終了させる前記肯定応答メッセージを送信するように有効に作動させられる、請求項69に記載の装置。
【請求項73】
前記処理ユニットは、前記ターゲット移動局の前記ロケーションを算出するのに十分な報告メッセージが、第1の割り当てられたタイムスロットの間に受信されたか否かを決定するように有効に作動させられ、十分な報告メッセージが第1の割り当てられたタイムスロットの間に受信されなかった場合、前記処理ユニットは、前記ピア・ツー・ピア位置決め動作のために少なくとも第2の割り当てられたタイムスロットを確立するように有効に作動させられる、請求項69に記載の装置。
【請求項74】
コンピュータ実行可能命令群を格納するコンピュータ可読媒体を備える製品であって、前記コンピュータ実行可能命令群は、1つ以上の処理ユニットによって実行されると、前記1つ以上の処理ユニットが、
ピア・ツー・ピア位置決め動作を求める要求で、ターゲット移動局から受信される情報を記憶するように有効に作動させられるメモリと、各々が、対応するピアデバイスによってターゲット移動局から受信された少なくとも1つのピア・ツー・ピア三辺測量(PPT)ビーコン信号と関連付けられた擬似距離および/または経路損失のうちの少なくとも1つを識別する、複数のピアデバイスからの複数の報告メッセージとにアクセスし、
前記ピア・ツー・ピア位置決め動作のために少なくとも1つの割り当てられたタイムスロットを確立し、
報告メッセージ内の前記情報の少なくとも一部に、少なくとも部分的に基づいて、前記ターゲット移動局のロケーションを算出し、
前記ピア・ツー・ピア位置決め動作を終了させる肯定応答メッセージの送信を開始する
ように有効に作動させられる、製品。
【請求項75】
前記1つ以上の処理ユニットによって実施されると、前記1つ以上の処理ユニットが、前記ターゲット移動局の前記算出されたロケーションと関連付けられた情報の、少なくとも1つのデバイスへの送信を開始するように有効に作動させられるコンピュータ実施可能命令群をさらに備える、請求項74に記載の製品。
【請求項76】
前記1つ以上の処理ユニットによって実施されると、前記1つ以上の処理ユニットが、前記ターゲット移動局についての粗いロケーション推定、前記ターゲット移動局の周辺と関連付けられた少なくとも1つのセクタまたはセル、および/または、前記ターゲット移動局の前記周辺と関連付けられた少なくとも1つの隣接セクタまたはセルのうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて、前記ピア・ツー・ピア位置決め動作をサポートする複数のピアデバイスを識別するように有効に作動させられるコンピュータ実施可能命令群をさらに備える、請求項74に記載の製品。
【請求項77】
前記1つ以上の処理ユニットによって実施されると、前記1つ以上の処理ユニットが、前記ターゲット移動局の前記ロケーションを算出するのに十分な報告メッセージが受信されたか否かを決定し、十分な報告メッセージが受信された場合、前記ピア・ツー・ピア位置決め動作を終了させる前記肯定応答メッセージを送信するように有効に作動させられるコンピュータ実施可能命令群をさらに備える、請求項74に記載の製品。
【請求項78】
前記1つ以上の処理ユニットによって実施されると、前記1つ以上の処理ユニットが、前記ターゲット移動局の前記ロケーションを算出するのに十分な報告メッセージが、第1の割り当てられたタイムスロットの間に受信されたか否かを決定するように有効に作動させられ、十分な報告メッセージが前記第1の割り当てられたタイムスロットの間に受信されなかった場合、前記処理ユニットは、前記ピア・ツー・ピア位置決め動作のために少なくとも第2の割り当てられたタイムスロットを確立するように有効に作動させられるコンピュータ実施可能命令群をさらに備える、請求項74に記載の製品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2012−523761(P2012−523761A)
【公表日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−504809(P2012−504809)
【出願日】平成22年4月7日(2010.4.7)
【国際出願番号】PCT/US2010/030198
【国際公開番号】WO2010/118104
【国際公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】