無線ネットワークにおけるデバイスの位置決めのための方法および装置
ホーム・イボルブド・ノードB(HeNB)を備える無線ネットワーク内のデバイスの位置決めを可能にすることを容易にする方法および装置が提供される。HeNBは、1または複数のデバイスからの位置測定値に少なくとも部分的に基づいて位置を決定しうる。HeNBは、さらにまたは代替的に、位置またはその他の位置パラメータを、デバイス位置の決定のための支援情報としてその後プロビジョンするために、位置決めサーバに登録しうる。さらに、デバイスは、HeNBが位置決めサーバに登録されていない場合、別の基地局に関連する支援情報を要求しうる。
【発明の詳細な説明】
【優先権主張】
【0001】
本特許出願は、2010年1月8日に出願され本明細書の譲受人に譲渡され、本明細書において参照によって明確に組み込まれる「ホーム・イボルブド・ノードに接続されたユーザ機器の位置決めと、ホーム・イボルブド・ノードの自己位置決め」(POSITIONING OF USER EQUIPMENT CONNECTED TO HOME EVOLVED NODE Bs AND SELF-POSITIONING OF HOME EVOLVED NODE Bs)と題された仮出願61/293,595号と、2010年1月11日に出願され本明細書の譲受人に譲渡され、本明細書において参照によって明確に組み込まれる「ホーム・イボルブド・ノードB(HeNB)と、対応するユーザ機器との位置決めを可能にする方法および装置」(METHOD AND APPARATUS TO ENABLE POSITIONING OF HOME EVOLVED NodeBs (HeNBs) AND CORRESPONDING USER EQUIPMENT)と題された仮出願61/294,050号に対する優先権を主張する。
【技術分野】
【0002】
以下の説明は、一般に、無線ネットワーク通信に関し、さらに詳しくは、ホーム・イボルブド・ノードBの位置決めに関する。
【背景技術】
【0003】
無線通信システムは、例えば、音声、データ等のようなさまざまなタイプの通信コンテンツを提供するために広く開発された。一般的な無線通信システムは、(例えば、帯域幅、送信電力等のような)利用可能なシステム・リソースを共有することにより、複数のユーザとの通信をサポートすることができる多元接続システムでありうる。このような多元接続システムの例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、および直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム等を含む。さらに、これらシステムは、例えば第3世代パートナシップ計画(3GPP)、3GPPロング・ターム・イボリューション(LTE)、ウルトラ・モバイル・ブロードバンド(UMB)、イボリューション・データ・オプティマイズド(EV−DO)等のような仕様に準拠しうる。
【0004】
一般に、無線多元接続通信システムは、複数のモバイル・デバイスのための通信を同時にサポートしうる。モバイル・デバイスはおのおのの、順方向リンクおよび逆方向リンクによる送信を介して1または複数の基地局と通信しうる。順方向リンク(すなわち、ダウンリンク)は、基地局からモバイル・デバイスへの通信リンクを称し、逆方向リンク(すなわち、アップリンク)は、モバイル・デバイスから基地局への通信リンクを称する。さらに、モバイル・デバイスと基地局との間の通信は、単一入力単一出力(SISO)システム、複数入力単一出力(MISO)システム、複数入力複数出力(MIMO)システム等によって確立されうる。さらに、モバイル・デバイスは、ピア・トゥ・ピア無線ネットワーク構成で、他のモバイル・デバイスと(および/または基地局が他の基地局と)通信しうる。
【0005】
さらに、デバイスは、支援された全地球測位システム(GPS)や、観察された到着時間差(OTDOA:observed time difference of arrival)や、または、1または複数の基地局、エンハンスト・セル識別子(E−CID)等を含むその他の三角測量技術を利用することに少なくとも部分的に基づいて、位置を決定しうる。例えば、サービス提供モバイル・ロケーション・センタ(SMLC)、イボルブドSMLC(eSMLC)等のような位置決めサーバは、デバイスの位置を計算するために、このような測定を実行することを容易にするための支援情報を、デバイスに提供しうる。一例において、支援情報は、1または複数の基地局の位置(例えば、緯度/経度位置、地理的エリア、近隣セル、および関連情報等)に関連しうる。無線ネットワークは、1または複数のホーム・イボルブド・ノードB(HeNB)を含みうる。しかしながら、これは、無計画無に、実質的に任意の位置に配置されうる。さらに、例えば、位置決めサーバは、HeNBのための位置決め情報を知らないかもしれない。これは、1または複数のデバイスにおける位置決めをできなくしうる。
【発明の概要】
【0006】
以下は、1または複数の態様の基本的な理解を与えるために、このような態様の簡略化された概要を示す。この概要は、考えられるすべての態様の広範囲な概観ではなく、すべての態様の重要要素や決定的要素を特定することも、何れかまたは全ての態様のスコープを線引きすることも意図されていない。その唯一の目的は、後に示されるより詳細な記載に対する前置きとして、簡略化された形式で1または複数の態様のいくつかの概念を表すことである。
【0007】
1または複数の実施形態および対応する開示によれば、さまざまな態様が、ホーム・イボルブド・ノードB(HeNB)を含む無線ネットワークにおけるデバイスにおける位置決めを容易にすることに関して記載される。一例において、HeNBは、HeNBによってサービス提供されているものを含むか否かに関わらず、1または複数のデバイス、HeNBにおけるネットワーク・リスニング・モジュール、および/または、その他からの位置測定値に少なくとも部分的に基づいて位置を決定しうる。さらに、この例または別の例では、HeNBは、精度は粗いものの、決定された位置、または、位置に関連する1または複数の他のパラメータを、位置決めする際のデバイスによるその後の利用のために、位置決めサーバへ提供しうる。別の例では、HeNBが位置決めサーバに登録されていない場合、デバイスは、位置決めサーバに対して、別の近隣セルの支援情報を提供するように要求しうる。例において、デバイスは、到来する信号を検出すること、以前に訪問したセルを判定すること、セルに関連するパラメータをHeNBから受信すること等、に少なくとも部分的に基づいて別の近隣セルを決定しうる。
【0008】
例によれば、無線ネットワークにおける1または複数のデバイスによって測定された1または複数の位置測定値を受信することと、1または複数の位置測定値に少なくとも部分的に基づいて位置を決定することと、を含む、HeNBの位置を決定する方法が提供される。
【0009】
別の態様では、HeNBが通信する無線ネットワークにおける1または複数のデバイスによって測定された1または複数の位置測定値を受信するための自立的なギャップを初期化し、1または複数の位置測定値に少なくとも部分的に基づいて、HeNBの位置を決定する、ように構成された少なくとも1つのプロセッサを含む、HeNBの位置を決定するための装置が提供される。さらに、この装置は、少なくとも1つのプロセッサに接続されたメモリを含む。
【0010】
また別の態様では、HeNBが通信する無線ネットワークにおける1または複数のデバイスによって測定された1または複数の位置測定値を受信する手段を含む、HeNBの位置を決定するための装置が提供される。この装置はさらに、1または複数の位置測定値に少なくとも部分的に基づいて、HeNBの位置を決定する手段、を含む。
【0011】
また、別の態様では、少なくとも1つのコンピュータに対して、HeNBが通信する無線ネットワークにおける1または複数のデバイスによって測定された1または複数の位置測定値を受信させるためのコードを有するコンピュータ読取可能な媒体を含む、HeNBの位置を決定するためのコンピュータ・プログラム製品が提供される。このコンピュータ読取可能な媒体はさらに、少なくとも1つのコンピュータに対して、1または複数の位置測定値に少なくとも部分的に基づいて、HeNBの位置を決定させるためのコードを含む。
【0012】
さらに、態様では、HeNBが通信する無線ネットワークにおける1または複数のデバイスによって測定された1または複数の位置測定値を取得するための位置測定値受信構成要素を含む、HeNBのための位置を決定するための装置が提供される。この装置はさらに、1または複数の位置測定値に少なくとも部分的に基づいて、HeNBの位置を計算するための位置決め構成要素を含む。
【0013】
別の例によれば、位置決めする際に支援情報を利用するための別の基地局を、サービス提供HeNBから決定することと、別の基地局に関連する支援情報を、サービス提供HeNBまたは位置決めサーバから受信することと、を含む、無線通信の方法が提供される。
【0014】
別の態様では、位置決めする際に支援情報を利用するための別の基地局を、サービス提供HeNBから決定し、別の基地局に関連する支援情報を、サービス提供HeNBまたは位置決めサーバから取得する、ように構成された少なくとも1つのプロセッサを含む、位置決めする際に支援情報を要求する装置が提供される。さらに、この装置は、少なくとも1つのプロセッサに接続されたメモリを含む。
【0015】
また別の態様では、位置決めする際に支援情報を利用するための別の基地局を、サービス提供HeNBから決定する手段を含む、位置決めのために支援情報を要求するための装置が提供される。この装置はさらに、別の基地局に関連する支援情報を、サービス提供HeNBまたは位置決めサーバから受信する手段を含む。
【0016】
また、別の態様では、少なくとも1つのコンピュータに対して、位置決めする際に支援情報を利用するための別の基地局を、サービス提供HeNBから決定させるためのコードを有するコンピュータ読取可能な媒体を含む、位置決めのために支援情報を要求するためのコンピュータ・プログラム製品が提供される。このコンピュータ読取可能な媒体はさらに、少なくとも1つのコンピュータに対して、別の基地局に関連する支援情報を、サービス提供HeNBまたは位置決めサーバから取得させるためのコードを含む。
【0017】
さらに、態様では、位置決めする際に支援情報を利用するための別の基地局を、サービス提供HeNBから決定するための近隣セル情報受信構成要を含む、位置決めのために支援情報を要求するための装置が提供される。この装置はさらに、別の基地局に関連する支援情報を、サービス提供HeNBまたは位置決めサーバから受信するための支援情報受信構成要素を含む。
【0018】
さらに別の例によれば、位置に関連する1または複数のパラメータを受信することと、グローバル・セル識別子と1または複数のパラメータを、バックホール・リンクを介して、位置決めサーバに登録することと、を含む、無線通信の方法が提供される、
別の態様では、位置に関連する1または複数のパラメータを決定し、グローバル・セル識別子と1または複数のパラメータを、バックホール・リンクを介して、位置決めサーバに登録する、ように構成された少なくとも1つのプロセッサを含む、位置決めサーバに登録するための装置が提供される。さらに、この装置は、少なくとも1つのプロセッサに接続されたメモリを含む。
【0019】
また別の態様では、位置に関連する1または複数のパラメータを受信する手段を含む、位置決めサーバに登録するための装置が提供される。この装置はさらに、グローバル・セル識別子と1または複数のパラメータを、バックホール・リンクを介して、位置決めサーバに登録する手段を含む。
【0020】
また、別の態様では、少なくとも1つのコンピュータに対して、位置に関連する1または複数のパラメータを決定させるためのコードを有するコンピュータ読取可能な媒体を含む、位置決めサーバに登録するためのコンピュータ・プログラム製品が提供される。このコンピュータ読取可能な媒体はさらに、少なくとも1つのコンピュータに対して、グローバル・セル識別子と1または複数のパラメータを、バックホール・リンクを介して、位置決めサーバに登録させるためのコードを含む。
【0021】
さらに、態様では、位置に関連する1または複数のパラメータを受信するための位置決定構成要素を含む、位置決めサーバに登録するための装置が提供される。この装置はさらに、グローバル・セル識別子と1または複数のパラメータを、バックホール・リンクを介して、位置決めサーバに登録するための位置決め登録構成要素を含む。
【0022】
前述した目的および関連する目的を達成するために、1または複数の実施形態は、後に十分に記載され、特許請求の範囲において特に指摘されている特徴を備える。以下の記載および添付図面は、1または複数の態様のある例示的な特徴を詳細に記載する。しかしながら、これらの特徴は、さまざまな態様の原理が適用されるさまざまな方式のうちの極く一部しか示しておらず、本説明は、このような態様およびこれらの均等物の全てを含むことが意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0023】
開示された態様は、以下において、同一符号が同一要素を示す添付図面と連携して説明され、開示された態様を、限定することなく、例示するために提供される。
【図1】図1は、ホーム・イボルブド・ノードB(HeNB)にデバイス位置決めを提供するためのシステムの例を例示する。
【図2】図2は、HeNBの位置を決定するためのシステムの例を例示する。
【図3】図3は、HeNBの位置を、位置決めサーバに登録するためのシステムの例を例示する。
【図4】図4は、デバイスの位置を決定するための支援情報を受信することを容易にするシステムの例を例示する。
【図5】図5は、受信した位置測定値に基づいて位置決めする方法の例を例示する。
【図6】図6は、サービス提供HeNBとは別の基地局のための支援情報を要求する方法の例を例示する。
【図7】図7は、位置パラメータを位置決めサーバに登録するための方法の例を例示する。
【図8】図8は、位置決めのための支援情報を要求するモバイル・デバイスの例を例示する。
【図9】図9は、位置パラメータを決定することを容易にするシステムの例を例示する。
【図10】図10は、受信した位置測定値に基づいて位置を決定するためのシステムの例を例示する。
【図11】図11は、サービス提供HeNBとは別の基地局のための支援情報を要求するシステムの例を例示する。
【図12】図12は、位置パラメータを位置決めサーバに登録するためのシステムの例を例示する。
【図13】図13は、本明細書に記載されたさまざまな態様にしたがう典型的な無線通信システムの例を例示する。
【図14】図14は、本明細書に記載されたさまざまなシステムおよび方法と共に適用されうる無線ネットワーク環境例を図示する。
【図15】図15は、多くのデバイスをサポートするように構成され、本明細書に記載された態様が実施される無線通信システム600を例示する。
【図16】図16は、ネットワーク環境におけるフェムト・ノードの配置を可能にする典型的な通信システムを例示する。
【図17】図17は、定義されたいくつかのトラッキング・エリアを有する有効通信範囲マップの例を例示する。
【発明を実施するための形態】
【0024】
さまざまな態様が、図面を参照して記載される。以下の記載では、説明の目的のために、1または複数の態様の完全な理解を提供するために、多くの具体的な詳細が述べられる。しかしながら、このような態様は、これら具体的な詳細無しで実現されうることが明確である。
【0025】
本明細書でさらに記載されるように、1または複数のホーム・イボルブド・ノードB(HeNB)を適用する無線ネットワークのための位置決めが提供される。一例では、HeNBが、1または複数のデバイスからの位置関連測定値に少なくとも部分的に基づいて、位置を決定しうる。この例では、あるいは、HeNBが位置に関連する1または複数のパラメータを有する場合、HeNBは、精度は粗いものの、位置または1または複数のパラメータを位置決めサーバに通信しうる。これによって、1または複数のデバイスは、その後、デバイスの位置を決定する際に、この位置または1または複数のパラメータを利用できるようになる。さらに、例において、位置決めサーバに登録されていないHeNBによってサービス提供されているデバイスは、位置決めサーバに対して、1または複数の近隣セル(例えば、デバイスにおいて聞くことができるセル、および/または、以前に訪問したセル)の支援情報を提供するように要求しうる。さらに、例えば、HeNBは、位置決めをするため、あるいは、支援情報を要求するために、近隣セル情報の少なくとも一部をデバイスにプロビジョンしうる。したがって、デバイスは、HeNBを備えたネットワークにおける位置決めを実行しうる。
【0026】
本願で使用されるように、用語「構成要素」、「モジュール」、「システム」等は、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせ、ソフトウェア、あるいは実行中のソフトウェアのうちの何れかであるコンピュータ関連エンティティを含むことが意図されている。例えば、構成要素は、限定される訳ではないが、プロセッサ上で実行中のプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行形式、実行スレッド、プログラム、および/またはコンピュータでありうる。例示によれば、コンピューティング・デバイス上で実行中のアプリケーションと、コンピューティング・デバイスとの両方が構成要素となりうる。1または複数の構成要素は、プロセスおよび/または実行スレッド内に存在し、構成要素は、1つのコンピュータに局在化されうるか、および/または、2つ以上のコンピュータに分散されうる。さらに、これらの構成要素は、さまざまなデータ構造を格納したさまざまなコンピュータ読取可能な媒体から実行しうる。これら構成要素は、例えば、信号によってローカル・システムや分散システム内の他の構成要素とインタラクトする1つの構成要素からのデータ、および/または、他のシステムを備えた例えばインターネットのようなネットワークを介して他の構成要素とインタラクトする1つの構成要素からのデータのような1または複数のデータのパケットを有する信号にしたがって、ローカル処理および/またはリモート処理によって通信しうる。
【0027】
さらに、本明細書では、さまざまな態様が、有線端末または無線端末でありうる端末と関連して開示される。端末は、システム、デバイス、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイル、モバイル・デバイス、遠隔局、遠隔端末、アクセス端末、ユーザ端末、端末、通信デバイス、ユーザ・エージェント、ユーザ・デバイス、またはユーザ機器(UE)とも称されうる。無線端末は、セルラ電話、衛星電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話、無線ローカル・ループ(WLL)局、携帯情報端末(PDA)、無線接続機能を有するハンドヘルド・デバイス、コンピューティング・デバイス、あるいは、無線モデムに接続されたその他の処理デバイスでありうる。さらに、本明細書では、さまざまな態様が、基地局に関して記載される。基地局は、無線端末との通信のために利用され、アクセス・ポイント、ノードB、イボルブド・ノードB(eNB)、あるいはその他いくつかの用語で称されうる。
【0028】
さらに、用語「または」は、排他的な「または」ではなく、包括的な「または」を意味することが意図されている。すなわち、別に示されていない場合、あるいは、文脈から明らかではない場合、「XはAまたはBを適用する」という句は、自然な包括的な置き換えのうちの何れかを意味することが意図されている。すなわち、「XはAまたはBを使用する。」という句は、以下の例のうちの何れによっても満足される。XはAを使用する。XはBを使用する、あるいは、XはAとBとの両方を使用する。さらに、本願および特許請求の範囲で使用されているような冠詞“a”および“an”は、特に指定されていない場合、あるいは、単数を対象としていることが文脈から明らかではない場合、一般に、「1または複数」を意味するものと解釈されるべきである。
【0029】
本明細書に記述された技術は、例えばCDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMA、およびその他のシステムのようなさまざまな無線通信システムのために使用される。「システム」、「ネットワーク」という用語はしばしば置換可能に使用される。CDMAネットワークは、例えば、ユニバーサル地上ラジオ・アクセス(UTRA)、cdma2000等のようなラジオ技術を実現することができる。UTRAは、広帯域CDMA(W−CDMA)およびCDMAのその他の変形を含んでいる。cdma2000は、IS−2000規格、IS−95規格、およびIS−856規格をカバーする。TDMAシステムは、例えばグローバル移動体通信システム(GSM(登録商標))のような無線技術を実現することができる。OFDMAシステムは、例えばイボルブドUTRA(E−UTRA)、ウルトラ・モバイル・ブロードバンド(UMB)、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、フラッシュ−OFDM(登録商標)等のような無線技術を実現しうる。UTRAおよびE−UTRAは、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS)の一部である。3GPPロング・ターム・イボリューション(LTE)は、ダウンリンクではOFDMAを適用し、アップリンクではSC−FDMAを適用するE−UTRAを用いるUMTSのリリースである。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、およびGSMは、「第3世代パートナシップ計画」(3GPP)と命名された組織からの文書に記述されている。さらに、cdma2000およびUMBは、「第3世代パートナシップ計画2」(3GPP2)と命名された組織からの文書に記述されている。さらに、このような無線通信システムは、しばしばアンペア(unpaired)な無許可のスペクトルを用いるピア・トゥ・ピア(例えば、モバイル・トゥ・モバイル)アド・ホック・ネットワーク・システム、802xx無線LAN、Bluetooth(登録商標)、および、その他任意の短距離または長距離の無線通信技術を含みうる。
【0030】
さまざまな態様または特徴が、多くのデバイス、構成要素、モジュールなどを含むシステムの観点から示されるだろう。さまざまなシステムが、追加のデバイス、構成要素、モジュール等を含むことができるか、および/または、図面に関連して説明されたデバイス、構成要素、モジュール等の必ずしも全てを含んでいる訳ではないことが理解され、認識されるべきである。これらアプローチの組み合わせもまた使用されうる。
【0031】
図1を参照して、HeNBを適用するネットワークにおいて、位置決めを容易にする無線通信システム100が例示される。システム100は、例えばデバイス104のような1または複数のデバイスへのネットワーク・アクセスを提供しうるHeNB102を含む。HeNB102はさらに、位置決め支援情報をデバイス104へ提供するために、位置決めサーバ106と少なくとも部分的に通信しうる。さらに、システム100は、HeNB102および/またはデバイス104の近隣の基地局108を含む。1つの例において、HeNB102は、基地局108のセル内にネットワーク・アクセスを提供しうる。HeNB102は、フェムト・セル、ピコ・セル、あるいは実質的に任意の場所(例えば、自宅または会社)、この一部等に配置可能な、マクロ・セル基地局よりも小規模な類似の基地局でありえる。例えば、HeNB102は、デバイス104および/または1または複数のさらなるデバイスへの無線アクセスを提供しながら、位置決めサーバ106を含みうる(図示しない)コア無線ネットワークと通信するために、ブロードバンド・インターネット・バックホールを利用しうる。無線デバイス104は、UE、モデム(または、その他のテザー・デバイス)、これらの一部、および/または、無線ネットワークへのアクセスを受け取るためにHeNB102と通信しうる実質的に任意のデバイスでありうる。基地局108は、マクロ・セル基地局、HeNB、リレー・ノード、モバイル基地局、ピア・トゥ・ピア・モードで通信するデバイス、これらの一部等でありうる。
【0032】
例によれば、デバイス104は、(例えば、支援された全地球測位システム(A−GPS)またはその他の全地球型衛星航法システム(GNSS)、観察された到着時間差(OTDOA)またはその他の三角測量/三辺測量術技術、エンハンスト・セル識別子(E−CID)、および/またはその他を用いて)その位置を測定しうる。例えば、上記の技術は、測定すること、あるいは、例えば基地局108のような1または複数の基地局から信号を受信することに少なくとも部分的に基づいて実行されうる。記載されるように、デバイス104は、(例えば、デバイス104が通信するHeNB102を介して)このような測定を実行するために、位置決めサーバ106から(例えば、1または複数の基地局の位置のような)支援情報を受信しうる。一例では、デバイス104はさらに、HeNB102の支援情報を、位置決めサーバ106から受信し、位置決めのためにHeNB102信号をも測定しうる。
【0033】
この例では、HeNB102は、グローバル・セル識別子および/または類似のパラメータとともに、地理的位置パラメータまたは位置に関連するその他のパラメータを提供する位置決めサーバ106に登録しうる。例えば、地理的位置は、例えば、本明細書に記載するように、HeNB102によって決定された位置、近隣マクロ・セルの識別子、GPSシステムにおける当該ポイント(例えば、住所、郵便番号、都市、群、州(state)、州(province)、国、店名/住所等)実質的に任意の位置データまたは関連するパラメータ等でありうる。一例では、HeNB102は、HeNB管理システム(HeMS)、または、HeNB102が通信し、計画された配置および/または地理的関連付けを有する別のノードから、地理的位置を取得しうる。別の例では、HeNB102の位置またはパラメータは、1または複数の近隣セルまたは関連する基地局の位置でありうる。また別の例では、位置に関連付けられた1または複数のパラメータは、位置ではなく、近隣セルまたは関連する基地局の識別子、HeNB102の位置決め誤差、HeNB102の送信電力、HeNB102のセル・サイズ等を含みうる。
【0034】
例において、HeNB102は、1または複数のデバイスから、位置測定値または計算された位置を(例えば、測定レポートで、または、測定値を要求することに基づいて)受信することに少なくとも部分的に基づいて、地理的位置を計算しうる。一例では、デバイス104は、前述したように、位置測定値または計算された位置をHeNB102へ提供しうる。そして、HeNB102は、位置測定値または計算された位置に少なくとも部分的に基づいて(例えば、本明細書で記載したように、デバイスと類似の位置決め技術を用いて)、おおよその位置を決定しうる。別の例では、HeNB102は、ネットワーク・リスニング・モジュール(NLM)を備えうるか、あるいは、上述したようなデバイス104に類似の位置決め測定を実行しうる、HeNB102と共に配置された類似のUEタイプのデバイスを備えうる。
【0035】
さらに、また別の例では、HeNB102は、位置決めサーバ106に登録されない場合がありうる。例えば、デバイス104がHeNB102に接続されている場合、デバイス104は、近隣セルまたは、例えば基地局108のような関連する基地局に関連する位置決めサーバ106から、支援情報を提供されうる。例えば、デバイス104は、基地局108から1または複数の信号を検出すること、基地局108が以前に訪問した基地局であると判定すること、等に少なくとも部分的に基づいて、基地局108に支援情報を要求することを決定しうる。別の例では、位置決めサーバ106が、デバイスのサービス提供基地局102を識別することに少なくとも部分的に基づいて、近隣セルまたは関連する基地局に関連する支援情報を提供しうる。一例において、HeNB102は、近隣セル、または、例えば基地局108のような関連する基地局に関連する(例えば、基地局108のマクロ・セル識別子のような支援情報、基地局108の位置のような支援情報等を決定するためのパラメータのうちの少なくとも1つのような)情報をデバイス104へプロビジョンしうる。
【0036】
図2に移って、HeNBの位置を決定することを容易にする無線通信システム200の例が例示される。システム200は、HeNB202を含みうる。これは、記載されているように、例えばデバイス204のような1または複数のデバイスに、コア無線ネットワークへのアクセスを提供しうる。さらに、HeNB202は、デバイス204が位置決めできるようにするための支援情報を取得するために、位置決めサーバ206と通信しうる。記載されているように、HeNB202は、フェムト・セル、ピコ・セル、または類似の基地局でありうる。デバイス204は、UE、モデム等でありうる。位置決めサーバ206は、eSMLCまたはその他のコア・ネットワーク構成要素等でありうる。
【0037】
HeNB202は、無線ネットワークにおける(図示しない)1または複数の基地局から、ダウンリンク信号を受信するためのオプションのNLM構成要素208と、1または複数のデバイスから、1または複数の位置測定値を取得するための位置測定値受信構成要素210とを備えうる。HeNB202はまた、(例えば、1または複数の位置測定値に少なくとも部分的に基づいて)HeNB202の位置を検索または計算するための位置決め構成要素212と、HeNB202の位置を位置決めサーバ206に通信するための位置登録構成要素214とを備えうる。
【0038】
例によれば、HeNB202は、HeNB202の有効通信範囲エリア内の1または複数のデバイスによる1または複数の位置測定値に少なくも部分的に基づいて、自己の位置を決定しうる。一例では、デバイス204は、(図示しない)1または複数の基地局に少なくとも部分的に基づいて、位置決め測定を実行しうる。例えば、記載されるように、デバイス204は、無線ネットワークにおける位置測定値を計算するために、A−GPS、A−GNSS、OTDOA、E−CIDまたは類似の位置決め技術を利用しうる。さらに、位置測定値は、1または複数の位置決め技術、位置を決定するためのパラメータ(例えば、1または複数の近隣基地局の信号強度、1または複数の近隣基地局の位置等)等にしたがって決定された位置に関連しうる。さらに別の例では、1または複数の位置測定値は、デバイス204のGPS受信機によって決定されたGPS位置でありうる。デバイス204は、この例では、HeNB202に位置測定値を提供しうる。そして、位置測定値受信構成要素210は、この位置測定値を取得しうる。この例では、位置決め構成要素212は、受信した位置測定値に少なくとも部分的に基づいてHeNB202の位置を計算しうる。さらに、例えば、HeNBは、サービス提供デバイス204であることも、ないこともありえることが認識されるべきである。
【0039】
一例では、例えば、位置測定値が、近隣基地局の位置および信号強度に関連している場合、位置決め構成要素212は、例えばデバイス204のような1または複数のデバイスの位置測定値を収集しうる。そして、この位置測定値に少なくとも部分的に基づいて、HeNB202の位置を決定しうる。この点に関し、例えば、位置測定値受信構成要素210は、デバイス204から位置測定値を受信するために、(例えばUMTSにおいて定義されたような)位置決めサービス(LCS)クライアントに類似の機能を実行しうる。別の例では、位置決め構成要素212は、例えばデバイス204のようなおのおののデバイスの位置を、位置測定値に基づいて決定しうる。そして、(例えば、デバイス204のようなデバイスの経路喪失、信号強度等にさらに基づき三角測量/三辺測量術を用いて)HeNB202の位置を決定するために、この位置を利用しうる。さらに別の例では、記載するように、この位置測定値は、例えばデバイス204のような1または複数のデバイスによって計算された位置に関連しうる。そして、位置決め構成要素212は、この位置に基づいて位置を決定しうる。
【0040】
さらなる例または代替例では、NLM構成要素208が、同様に、1または複数の近隣セルまたは関連する基地局から受信した信号に少なくとも部分的に基づいて、A−GPS、A−GNSS、OTDOA、E−CID、あるいは類似の位置決め技術を実行しうる。一例において、例えば、NLM構成要素208はダウンリンク信号のみしか受信しないので、位置決め構成要素212が、1または複数の近隣セルの支援情報を、(図示しない)コア・ネットワークを備えたバックホール・リンクを介して取得しうることが認識されるべきである。何れの場合も、位置決め構成要素212は、HeNB202の位置を計算する際に、NLM構成要素208からの位置測定値を(例えば、単独で、あるいは、デバイス204または1または複数の他のデバイスからの測定値と連携して)利用しうる。さらに、例において、位置登録構成要素214は、HeNB202の位置または関連する情報を、位置決めサーバ206へ送信しうる。一例において、位置登録構成要素214は、位置測定値を、グローバル・セル識別子をとともに位置決めサーバ206に通信しうる。以下にさらに詳しく説明するように、位置決めサーバ206は、本明細書に記載されるように、デバイス204の位置を決定することを容易にするために、HeNB202のための支援情報として、位置を、HeNB202のグローバル・セル識別子または類似の情報とともにデバイス204へ通信しうる。
【0041】
図3を参照して、位置決めサーバに登録することを容易にする無線通信システム300の例が例示されている。システム300は、オプションとして、無線ネットワークへのアクセスを提供するために、例えばデバイス304のような1または複数のデバイスと通信しうる。システム300はさらに、記載するように、位置を計算するために、1または複数の基地局または関連するセルに関連する支援情報を提供しうる。さらに、HeNB302は、オプションとして、無線ネットワークへのアクセスを受信するために、HeMS308と通信しうる。記載しているように、HeNB302は、フェムト・セル、ピコ・セル、または類似の基地局でありうる。デバイス304は、UE、モデム等でありうる。位置決めサーバ306は、eSMLC等でありうる。
【0042】
HeNB302は、1または複数の近隣基地局からの信号を測定するための、オプションのNLM構成要素310と、HeNB302の位置を取得するための位置決め構成要素312と、位置および/または関連する情報を位置決めサーバ306に通信するための位置登録構成要素314とを備える。デバイス304は、オプションとして、HeNBまたは1または複数の他の基地局(図示せず)に関連する支援情報を取得する支援情報受信構成要素316と、支援情報を求める要求を位置決めサーバに送信しうる支援情報要求構成要素318とを備えうる。さらに、位置決めサーバ306は、HeNBを、登録に少なくとも部分的に基づいて、位置または関連するパラメータに関連付けるHeNB登録構成要素320と、1または複数のデバイスからの要求に基づいて、支援情報を決定および提供する支援情報提供構成要素322とを備えうる。
【0043】
例によれば、位置決め構成要素312は、HeNB302の位置に関連する1または複数のパラメータを区別しうる。1または複数のパラメータは、精度が変動する位置に関連しうる。したがって、HeNB302の緯度/経度位置、近隣マクロ・セル基地局の識別子(例えば、マクロ・セル識別子)、GPSシステムにおける当該ポイント(例えば、住所、郵便番号、都市、郡、州、店名/住所等)、相対位置等を含みうる。例えば、位置決め構成要素312は、既に記載したように、(例えば、1または複数のデバイスからの位置測定値に基づいて)位置を計算し、HeNB302の設定から位置を受信し、(例えば、計画された配置、または、HeMS308等のようなその他の地理的関連付けを用いて)1または複数のネットワーク・ノードから位置を検索し、デバイスから位置を受信する等を行いうる。何れの場合も、位置決め構成要素314は、例えば、位置、または、位置に関連する1または複数のパラメータを、HeNB302のグローバル・セル識別子とともに、位置決めサーバ306に登録しうる。この例では、HeNB登録構成要素320は、位置または1または複数のパラメータおよびグローバル・セル識別子を受信しうる。そして、HeNB302のための支援情報を格納しうる。
【0044】
この点に関して、例えば、支援情報要求構成要素318は、HeNB302に関連する支援情報を求める要求を位置決めサーバ306へ送信し、支援情報提供構成要素322は、HeNB302のために登録された1または複数のパラメータを返信し、支援情報受信構成要素316は、1または複数のパラメータを取得しうる。前述したように、デバイス304は、その後、1または複数のパラメータに少なくとも部分的に基づいて、位置を決定しうる。別の例では、位置登録構成要素314は、1または複数のデバイスから受信した1または複数の位置測定値を、位置決めサーバ306へ提供し、HeNB登録構成要素320は、位置測定値に少なくとも部分的に基づいて、HeNB302の位置を計算し、計算された位置を、グローバル・セル識別子とともに、支援情報として格納しうる。
【0045】
1つの具体的な例では、NLM構成要素310が、(例えば、マクロ・セル識別子のような)1または複数の近隣セルの1または複数の識別子を決定し、位置決め構成要素312が、この位置を、1または複数の識別子に関連付けうる。別の例において、位置決め構成要素312は、NLM構成要素310、デバイス304等を含む1または複数のデバイスから、(例えば、測定レポートで)1または複数の識別子を受信し、1または複数の識別子を判定するために、近隣の基地局からの信号を聞く。したがって、この例では、位置登録構成要素314は、1または複数の識別子を、HeNB302のグローバル・セル識別子とともに位置決めサーバ306へ提供しうる。HeNB登録構成要素320は、HeNB302の支援情報として格納するために、1または複数の識別子およびグローバル・セル識別子を受信しうる。したがって、一例において記載されているように、支援情報提供構成要素322は、1または複数の識別子を、HeNB302のための支援情報として提供しうる。
【0046】
この例では、支援情報要求構成要素318は、その後、HeNB302のための支援情報を求める要求を、位置決めサーバ306へ送信し、支援情報提供構成要素322は、1または複数の近隣セルの1または複数の識別子を返信しうる。この点に関し、支援情報受信構成要素316は、1または複数の識別子を取得しうる。そして、支援情報要求構成要素318は、位置決めサーバ306から、1または複数の近隣セル識別子の支援情報を要求しうる。別の例では、HeNB302の支援情報を求める要求を位置決めサーバ306が受信すると、支援情報提供構成要素322は、HeNB302に関連付けられた支援情報が、1または複数の近隣セル識別子に対応していると判定し、代わりに、1または複数の近隣セルの支援情報を返信しうる。また別の例では、HeNB登録構成要素320は、1または複数の近隣セルの1または複数の識別子を備える登録要求をHeNB302から受信すると、1または複数の近隣セルの支援情報を格納しうる。
【0047】
別の例では、位置決め構成要素312は、例えばHeMS308のような1または複数の計画されたネットワーク・ノードにしたがって位置を決定しうる。この例では、位置決め構成要素312は、例えば郵便番号、都市、郡、州、国、住所、当該ポイント等のようなHeMS308の位置を受信または決定しうる。何れの場合も、記載したように、位置登録構成要素314は、位置を(例えば、グローバル・セル識別子とともに)、その後のプロビジョニングのために、支援情報として位置決めサーバ306へ提供しうる。そして、HeNB登録構成要素320は、位置を、HeNB302の支援情報として格納しうる。さらに、位置決め構成要素312は、HeNB302の位置決め誤差、送信電力、セル・サイズ等を区別しうる。位置登録構成要素314は、さらに、1または複数のデバイスによる位置決めのための支援情報としてその後使用されるために、これらパラメータのうちの1または複数を位置決めサーバ306へプロビジョンしうる。一例では、位置決め構成要素312は、設定、仕様、ハードコーディング等から、位置決め誤差を取得しうる。別の例では、位置決め構成要素312は、NLM構成要素310によって位置が決定される基地局の数、位置決めパラメータが受信されるデバイスの数等に少なくとも部分的に基づいて、位置決め誤差を計算しうる。
【0048】
図4に移って、未登録のHeNBと通信している場合における位置決めを可能にする無線通信システム400の例が例示されている。システム400は、HeNB402を含む。これは、記載されているように、例えばデバイス404のようは1または複数のデバイスへ無線ネットワーク・アクセスを提供しうる。システム400はまた、記載されているように、位置決めのための支援情報を提供するための位置決めサーバ406を含む。さらに、記載されているように、HeNB402は、フェムト・セル、ピコ・セル等でありうる。デバイス404は、UE、モデム等でありうる。位置決めサーバ406は、eSMLCであるか、あるいは、1または複数の基地局または関連するセルに関連する支援情報を提供する類似のコア・ネットワーク構成要素でありうる。
【0049】
HeNB402は、位置決めを容易にするために、1または複数の近隣セルに関連する1または複数のパラメータをデバイスへ提供する近隣セル情報プロビジョニング構成要素408を備える。デバイス404は、1または複数の近隣セルに関連する支援情報を取得する支援情報決定構成要素410と、1または複数の近隣セルに関連する1または複数のパラメータを取得する近隣セル情報受信構成要素412と、1または複数のパラメータに少なくとも部分的に基づいて1または複数の位置測定値を決定する、オプションの位置測定構成要素414とを備える。
【0050】
例によれば、デバイス404は、無線ネットワークにアクセスするためにHeNB402と通信しうる。したがって、HeNB402は、デバイス404に対するサービス提供HeNBでありうる。デバイス404はさらに、既に記載されたように、例えばA−GPS、OTDOA、E−CID等のような1または複数の位置決め技術を用いて位置を決定しうる。この点に関し、支援情報決定構成要素410は、記載されているように、支援情報を求める要求を位置決めサーバ406に送信しうる。一例では、支援情報決定構成要素410は、支援情報を求める要求を送信しうる。位置決めサーバ406は、このような支援情報を有していないこと、または、サービス提供HeNB402が位置決めサーバ406に登録されていないこと、を示すインジケーションを返信しうる。
【0051】
例えば、近隣セル情報受信構成要素412は、(例えば、1または複数の信号を受信することに少なくとも部分的に基づいて)近隣セルを検出することと、近隣セルを(例えば、セルの格納された履歴に少なくとも部分的に基づいて)以前に訪問したセルとして識別すること等を行いうる。この例において、支援情報決定構成要素410は、以前に訪問したセルの支援情報(例えば、支援情報決定構成要素410が、以前に訪問したセルと通信している場合に格納した)を取得しうる。さらに、例えば、位置測定構成要素414は、デバイス404の位置を決定する支援情報を利用しうる。別の例では、近隣セル情報プロビジョニング構成要素408は、例えば、1または複数の近隣セルの識別情報、1または複数の近隣セルに関連する支援情報等のような、1または複数の近隣セルに関連する情報をデバイス404へ送信しうる。したがって、支援情報決定構成要素410は、1または複数の近隣セルに関連する支援情報を、サービス提供HeNB402から受信しうる。近隣セル情報決定構成要素412は、1または複数の近隣セルの識別子を取得しうるか、あるいは、HeNB402から受信した支援情報に関連する近隣セルを識別しうる。この点に関し、位置測定構成要素414は、受信した支援情報に少なくとも部分的に基づいて、デバイス404の位置を決定し、1または複数の近隣セルを特定する等を行う。
【0052】
図5−8に示すように、無線ネットワークにおいて位置決めを提供することに関連する方法の例が例示される。説明を単純にする目的で、これら方法は、一連の動作として示され説明されているが、これら方法は、1または複数の実施形態にしたがって、いくつかの動作が本明細書で示され記載されたものとは異なる順序で、あるいは他の動作と同時に生じうるので、動作の順序によって限定されないことが理解され認識されるべきである。例えば、方法は代わりに、例えば状態図におけるように、一連の相互関連する状態またはイベントとして表されうることが認識されるべきである。さらに、1または複数の実施形態にしたがって方法を実現するために、必ずしも例示されたすべての動作が必要とされる訳ではない。
【0053】
図5を参照して、受信した位置測定値に少なくとも部分的に基づいて位置を決定することを容易にする方法500の例が示される。502では、HeNBが通信する無線ネットワークにおける1または複数のデバイスによって測定された1または複数の位置測定値が受信されうる。記載されるように、1または複数の位置測定値は、1または複数のサービス提供されているデバイス、共に配置されたNLM等によって測定されうる。例えば、1または複数のデバイスが、サービス提供されているデバイスである場合、1または複数の位置測定値はまた、1または複数のデバイスによって受信された支援情報を含みうる。あるいは、および/または、1または複数のデバイスが、共に配置されたNLMである場合、支援情報は、位置決めサーバを用いて、バックホール・リンクを介して受信されうる。1または複数の測定値は、例えば、信号強度、SNR、または、基地局の類似の測定値を含み、支援情報は、基地局の位置を含みうる。別の例では、1または複数の測定値は、デバイスへの経路喪失を含み、支援情報は、デバイスの計算された位置を含みうる。504では、位置測定値に少なくとも部分的に基づいて、HeNBの位置が決定されうる。例えば、これは、1または複数の位置パラメータおよび/または支援情報に少なくとも部分的に基づいて、A−GPS、OTDOA、E−CID、および/または、類似の位置決め技術を用いて決定されうる。さらに、例では、1または複数のサービス提供されているデバイスによるその後の位置決めを容易にするために、位置が、位置決めサーバに登録されうる。
【0054】
図6に移って、位置決めサーバに登録されていないHeNBと通信する場合に位置を決定することを容易にする方法600の例が示される。602では、位置決めの際に支援情報を利用するために、サービス提供HeNBとは別の基地局が決定されうる。例えば、これは、(例えば、HeNBの支援情報を要求する場合、これを示すインジケーションを受信することに少なくとも部分的に基づいて)サービス提供HeNBが位置決めサーバに登録されていないと決定することを含みうる。したがって、602では、別の基地局は、別の基地局から信号を受信すること、以前に訪問した基地局を判定すること、別の基地局に関連するパラメータをHeNBから受信すること等に少なくとも部分的に基づいて判定されうる。何れの場合であれ、604では、別の基地局に関連する支援情報が、サービス提供HeNBまたは位置決めサーバから受信されうる。したがって、位置は、サービス提供HeNBとは別の基地局の支援情報に少なくとも部分的に基づいて決定されうる。
【0055】
図7を参照して、位置決めサーバに位置を登録するための方法700の例が例示される。702では、位置に関連する1または複数のパラメータが受信されうる。例えば、記載されているように、位置を決定すること等に基づいて、1または複数のパラメータが、地理的な関連付けを持つネットワーク構成要素(例えば、HeMS)から、1または複数のデバイスから、設定から受信されうる。さらに、1または複数のパラメータは、例えば、郵便番号、都市、州等のような住所または地理的エリアのような粗い、または、より正確な位置でありうる。別の例では、1または複数のパラメータは、近くのマクロ・セル基地局の識別子でありうる。また別の例では、1または複数のパラメータは、位置決め誤差、送信電力、セル・サイズ、および/または、その他類似のパラメータに関連しうる。何れの場合であれ、704では、グローバル・セル識別子と1または複数のパラメータが、バックホール・リンクを介して、位置決めサーバに登録されうる。この点に関して、記載されているように、位置決めサーバは、デバイス位置を決定することを容易にするために、その後のデバイス要求に応じて、1または複数のパラメータを、支援情報として提供しうる。
【0056】
本明細書に記載された1または複数の態様によれば、記載されるように、HeNBの位置を決定すること、位置決めサーバに登録されていないHeNBと通信している場合に、支援情報を要求するための基地局を決定すること、HeNBに関連付けられた位置決め誤差を判定すること等に関連して推論がなされうることが認識されるだろう。本明細書で使用されるように、「推論する」または「推論」なる用語は一般に、イベントおよび/またはデータによって取得されたような観察のセットから、システム、環境、および/または、ユーザの状態の推論あるいはそれらに関連する推理のプロセスを称する。推論は、特定の文脈または動作を識別するために適用されるか、あるいは、例えば状態にわたる確率分布を生成しうる。推論は、確率論的、すなわち、データおよびイベントの考慮に基づいて、該当する状態にわたる確率分布を計算することでありうる。推論はまた、イベントおよび/またはデータのセットから、より高いレベルのイベントを構築するために適用される技術を称することができる。このような推論によって、イベントが時間的に近接していようといまいと、これらイベントおよびデータが1またはいくつかのイベント・ソースおよびデータ・ソースに由来していようと、観察されたイベントおよび/または格納されたイベント・データのセットから、新たなイベントまたは動作を構築することができる。
【0057】
図8は、位置決めを容易にするモバイル・デバイス800の例示である。モバイル・デバイス800は、例えば(図示しない)受信アンテナから信号を受信し、受信した信号について一般的な動作(例えば、フィルタ、増幅、ダウンコンバート等)を実行し、これら調整された信号をデジタル化してサンプルを得る受信機802を備えうる。受信機802は、受信したシンボルを復調し、それらをチャネル推定のためにプロセッサ806へ提供する復調器804を備えうる。プロセッサ806は、受信機802によって受信された情報を分析すること、および/または、送信機808による送信のための情報を生成することに特化されたプロセッサ、モバイル・デバイス800の1または複数の構成要素を制御するプロセッサ、および/または、受信機802によって受信された情報を分析することと、送信機808による送信のための情報を生成することと、モバイル・デバイス800のうちの1または複数の構成要素を制御することとのすべて行うプロセッサでありうる。
【0058】
モバイル・デバイス800はさらにメモリ810を備えうる。このメモリ810は、プロセッサ806に動作可能に接続され、送信されるデータ、受信されたデータ、利用可能なチャネルに関連する情報、分析された信号および/または干渉強度に関連付けられたデータ、割り当てられたチャネルや電力やレート等に関連する情報、および、チャネルの推定やチャネルを介した通信のために適切なその他任意の情報を格納しうる。メモリ810はさらに、(例えば、パフォーマンス・ベース、容量ベース等での)チャネルの推定および/または利用に関連付けられたアルゴリズムおよび/またはプロトコルを格納しうる。
【0059】
本明細書に記載されたデータ・ストア(例えば、メモリ810)は、揮発性メモリであるか、あるいは不揮発性メモリである。あるいは、揮発性メモリと不揮発性メモリとの両方を含みうることが認識されるだろう。限定ではなく例示によって、不揮発性メモリは、読取専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、電子的プログラマブルROM(EPROM)、電子的消去可能PROM(EEPROM)、あるいはフラッシュ・メモリを含みうる。揮発性メモリは、外部キャッシュ・メモリとして動作するランダム・アクセス・メモリ(RAM)を含みうる。限定ではなく例示によって、RAMは、例えばシンクロナスRAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、シンクロナスDRAM(SDRAM)、ダブル・データ・レートSDRAM(DDR SDRAM)、エンハンストSDRAM(ESDRAM)、シンクリンクDRAM(SLDRAM)、およびダイレクト・ラムバスRAM(DRRAM(登録商標))のような多くの形態で利用可能である。主題となるシステムおよび方法のメモリ810は、限定される訳ではないが、これらおよびその他任意の適切なタイプのメモリを備えることが意図される。
【0060】
プロセッサ806はさらに、オプションとして、支援情報受信構成要素316に類似しうる支援情報受信構成要素812と、支援情報要求構成要素318または支援情報決定構成要素410に類似しうる支援情報要求構成要素814と、に動作可能に接続されうる。プロセッサ806はまた、オプションとして近隣セル受信構成要素412に類似しうる近隣セル情報受信構成要素816と、位置測定構成要素414に類似しうる位置測定構成要素818と、に動作可能に接続されうる。モバイル・デバイス800はさらに、送信機808による、例えば基地局、他のモバイル・デバイス等への送信のための信号を変調する変調器820を備える。プロセッサ806と別に示されているが、支援情報受信構成要素812、支援情報要求構成要素814、近隣セル情報受信構成要素816、位置測定構成要素818、復調器804、および/または、変調器820は、プロセッサ806または複数のプロセッサ(図示せず)のうちの一部でありうることが認識されるべきである。
【0061】
図9は、デバイス位置決めのための支援情報を提供することを容易にするシステム900の例示である。システム900は、(例えば、記載されているように、複数のネットワーク技術のものでありうる)複数の受信アンテナ906を介して1または複数のモバイル・デバイス904から信号(単数または複数)を受信する受信機910と、(例えば、記載されているように、複数のネットワーク技術のものでありうる)複数の送信アンテナ908を介して1または複数のモバイル・デバイス904へ送信する送信機930とを有する、実質的に任意の基地局(例えば、フェムト・セル、ピコ・セル、マクロ・セル等、中継ノード、モバイル基地局・・のような小規模の基地局)でありうる基地局902を備える。さらに、一例において、送信機930は、有線フロント・リンクを介してモバイル・デバイス904へ送信しうる。受信機910は、1または複数の受信アンテナ906から情報を受信する。さらに、受信した情報を復調する復調器912と動作可能に関連付けられている。さらに、例において、受信機910は、有線バックホール・リンクから受信しうる。復調されたシンボルは、信号(例えば、パイロット)強度および/または干渉強度、モバイル・デバイス904(または、(図示しない)別の基地局)との間で送受信されうるデータ、および/または、本明細書に記載されたさまざまな動作および機能を実行することに関連するその他任意の情報を推定することに関連する情報を格納するメモリ916に接続され、図8に関連して上述されたプロセッサに類似しうるプロセッサ914によって分析されうる。
【0062】
プロセッサ914はさらにオプションとして、NLM構成要素208および/またはNLM構成要素310に類似しうるNLM構成要素918と、位置測定受信構成要素210に類似しうる位置測定受信構成要素920と、および/または、位置決定構成要素212または位置決定構成要素312に類似しうる位置決定構成要素922と、に接続される。さらに、プロセッサ914はオプションとして、位置登録構成要素214または位置登録構成要素314に類似しうる位置登録構成要素924と、および/または、近隣セル情報プロビジョニング構成要素408に類似しうる近隣セル情報プロビジョニング構成要素926と、に接続されうる。さらに、例えば、プロセッサ914は、送信される信号を、変調器928を用いて変調し、変調された信号を、送信機930を用いて送信しうる。送信機930は、Txアンテナ908を介してモバイル・デバイス904へ信号を送信しうる。さらに、プロセッサ914と別に示されているが、NLM構成要素918、位置測定受信構成要素920、位置決め構成要素922、位置登録構成要素924、近隣セル情報プロビジョニング構成要素926、復調器912、および/または、変調器928は、プロセッサ914または複数のプロセッサ(図示せず)のうちの一部でありうることが認識されるべきである。
【0063】
図10を参照して、受信した位置測定値に基づいて位置を決定するシステム1000が例示される。例えば、システム1000は、基地局、モバイル・デバイスなどの中に少なくとも部分的に存在しうる。システム1000は、プロセッサ、ソフトウェア、またはこれらの組み合わせ(例えば、ファームウェア)によって実現される機能を表す機能ブロックでありうる機能ブロックを含むものとして示されることが認識されるべきである。システム1000は、連携して動作しうる電子構成要素の論理グループ1002を含む。例えば、論理グループ1002は、HeNBが通信する無線ネットワークにおける1または複数のデバイスによって測定された1または複数の位置測定値を受信するための電子構成要素1004を含みうる。記載されているように、1または複数のデバイスは、1または複数のサービス提供されているデバイス、共に配置されたNLM等でありうる。さらに、1または複数の位置測定値は、1または複数の基地局の支援情報および信号強度、GPS位置等に関連しうる。
【0064】
さらに、論理グループ1002は、1または複数の位置決めパラメータに少なくとも部分的に基づいて、HeNBの位置を決定するための電子構成要素1006を備えうる。記載されているように、例えば、電子構成要素1006は、受信した位置測定値等にしたがって、A−GPS、OTDOA、E−CID等を使用することに少なくとも部分的に基づいて位置を決定しうる。例えば、電子構成要素1004は、前述したように、位置測定受信構成要素210を含みうる。さらに、例えば、電子構成要素1006は、態様において、前述したように、位置決め構成要素212を含みうる。さらに、システム1000は、電子構成要素1004,1006に関連付けられた機能を実行するための命令群を保持するメモリ1008を含みうる。メモリ1008の外側にあると示されているが、電子構成要素1004,1006のうちの1または複数は、メモリ1008内に存在しうることが理解されるべきである。
【0065】
一例において、電子構成要素1004,1006は、少なくとも1つのプロセッサを含みうる。または、電子構成要素1004,1006のおのおのは、少なくとも1つのプロセッサの対応するモジュールでありうる。さらに、追加のまたは代わりの例において、電子構成要素1004,1006は、コンピュータ読取可能な媒体を備えるコンピュータ・プログラム製品でありうる。ここで、おのおのの電子構成要素1004,1006は、対応するコードでありうる。
【0066】
図11を参照して、支援情報を要求するシステム1100が例示される。例えば、システム1100は、基地局、モバイル・デバイス等の中に少なくとも部分的に存在しうる。システム1100は、プロセッサ、ソフトウェア、またはこれらの組み合わせ(例えば、ファームウェア)によって実現される機能を表す機能ブロックでありうる機能ブロックを含むものとして示されることが認識されるべきである。システム1100は、連携して動作しうる電子構成要素の論理グループ1102を含む。例えば、論理グループ1102は、位置決めする際に支援情報を利用するための、サービス提供HeNBとは別の基地局を決定するための電子構成要素1104を含みうる。記載されるように、例えば、電子構成要素1104は、近隣基地局、または、信号が受信された関連するセルを検出すること、以前に訪問した基地局または関連するセルを指定すること、別の基地局に関連する情報をHeNBから受信すること等に少なくとも部分的に基づいて、この別の基地局を決定しうる。
【0067】
さらに、論理グループ1102は、別の基地局に関連する支援情報を、サービス提供HeNBまたは位置決めサーバから受信するための電子構成要素1106を備えうる。例えば、態様において、電子構成要素1104は、前述したような、近隣セル情報受信構成要素412を含みうる。さらに、例えば、電子構成要素1006は、態様において、前述したように、支援情報決定構成要素400を含みうる。さらに、システム1100は、電子構成要素1104,1106に関連付けられた機能を実行するための命令群を保持するメモリ1108を含みうる。メモリ1108の外側にあると示されているが、電子構成要素1104,1106のうちの1または複数は、メモリ1108内に存在しうることが理解されるべきである。
【0068】
一例において、電子構成要素1104,1106は、少なくとも1つのプロセッサを含みうる。または、電子構成要素1104,1106のおのおのは、少なくとも1つのプロセッサの対応するモジュールでありうる。さらに、追加のまたは代わりの例において、電子構成要素1104,1106は、コンピュータ読取可能な媒体を備えるコンピュータ・プログラム製品でありうる。ここで、おのおのの電子構成要素1104,1106は、対応するコードでありうる。
【0069】
図12を参照して、位置決めサーバに登録するシステム1200が例示されている。例えば、システム1200は、基地局、モバイル・デバイス等の中に少なくとも部分的に存在しうる。システム1200は、プロセッサ、ソフトウェア、またはこれらの組み合わせ(例えば、ファームウェア)によって実現される機能を表す機能ブロックでありうる機能ブロックを含むものとして示されることが認識されるべきである。システム1200は、連携して動作しうる電子構成要素の論理グループ1202を含む。例えば、論理グループ1202は、位置に関連する1または複数のパラメータを受信するための電子構成要素1204を含みうる。記載されているように、1または複数のパラメータは、住所、都市、郵便番号、州、近隣基地局、1または複数のデバイスからの位置測定値等に関連しうる。
【0070】
さらに、論理グループ1202は、グローバル・セル識別子と1または複数のパラメータを、バックホール・リンクを介して、位置決めサーバに登録するための電子構成要素1206を備えうる。例えば、態様において、電子構成要素1204は、前述したように、位置決め構成要素312を含みうる。さらに、例えば、電子構成要素1206は、態様において、前述したように、位置登録構成要素314を含みうる。さらに、システム1200は、電子構成要素1204,1206に関連付けられた機能を実行するための命令群を保持するメモリ1208を含みうる。メモリ1208の外側にあると示されているが、電子構成要素1204,1206のうちの1または複数は、メモリ1208内に存在しうることが理解されるべきである。
【0071】
一例において、電子構成要素1204,1206は、少なくとも1つのプロセッサを含みうる。または、電子構成要素1204,1206のおのおのは、少なくとも1つのプロセッサの対応するモジュールでありうる。さらに、追加のまたは代替例において、電子構成要素1204,1206は、コンピュータ読取可能な媒体を備えるコンピュータ・プログラム製品でありうる。ここで、おのおのの電子構成要素1204,1206は、対応するコードでありうる。
【0072】
図13に示すように、本明細書に示されるさまざまな実施形態にしたがって無線通信システム1300が例示されている。システム1300は、複数のアンテナ・グループを含みうる基地局1302を含む。例えば、1つのアンテナ・グループは、アンテナ1304およびアンテナ1306を含むことができ、別のグループはアンテナ1308およびアンテナ1310を備えることができ、さらに別のグループはアンテナ1312およびアンテナ1314を含むことができる。おのおののアンテナ・グループについて2本のアンテナしか例示されていないが、2本より多いアンテナ、または2本より少ないアンテナも、各グループのために利用されうる。基地局1302はさらに、送信機チェーンおよび受信機チェーンを含みうる。これらおのおのは、当業者によって理解されるように、信号の送信および受信に関連する複数の構成要素(例えば、プロセッサ、変調器、マルチプレクサ、復調器、デマルチプレクサ、アンテナ等)を備えうる。
【0073】
基地局1302は、例えばモバイル・デバイス1316およびモバイル・デバイス1322のような1または複数のモバイル・デバイスと通信しうる。しかしながら、基地局1302は、モバイル・デバイス1316およびモバイル・デバイス1322に類似した実質的に任意の数のモバイル・デバイスと通信しうることが理解されるべきである。モバイル・デバイス1316,1322は例えば、セルラ電話、スマート・フォン、ラップトップ、ハンドヘルド通信デバイス、ハンドヘルド・コンピュータ・デバイス、衛星ラジオ、全地球測位システム、PDA、および/または、無線通信システム1300を介して通信するのに適切なその他任意のデバイスでありうる。図示するように、モバイル・デバイス1316は、アンテナ1312およびアンテナ1314と通信している。ここで、アンテナ1312およびアンテナ1314は、順方向リンク1318によってモバイル・デバイス1316へ情報を送信し、逆方向リンク1320によってモバイル・デバイス1316から情報を受信する。さらに、モバイル・デバイス1322はアンテナ1304およびアンテナ1306と通信している。ここで、アンテナ1304およびアンテナ1306は、順方向リンク1324でアクセス端末1322へ情報を送信し、逆方向リンク1326でアクセス端末1322から情報を受信する。周波数分割デュプレクス(FDD)システムでは、例えば、順方向リンク1318は、逆方向リンク1320によって使用されるものとは異なる周波数帯域を使用し、順方向リンク1324は、逆方向リンク1326によって使用されるものとは異なる周波数帯域を使用しうる。さらに、時分割デュプレクス(TDD)システムでは、順方向リンク1318および逆方向リンク1320は、共通の周波数帯域を使用し、順方向リンク1324および逆方向リンク1326は、共通の周波数帯域を使用することができる。
【0074】
通信するように指定された領域および/またはアンテナのおのおののグループは、基地局1302のセクタと称されうる。例えば、基地局1302によってカバーされる領域のセクタ内のアクセス端末に通信するように、複数のアンテナが設計されうる。順方向リンク1318,1324による通信では、基地局1302の送信アンテナは、モバイル・デバイス1316,1322の順方向リンク1318,1324の信号対雑音比を改善するためにビームフォーミングを利用しうる。また、基地局1302が、関連付けられた有効通信範囲にランダムに散在したモバイル・デバイス1316,1322に送信するためにビームフォーミングを利用している間、近隣セル内のモバイル・デバイスは、すべてのモバイル・デバイスに対して単一のアンテナによって送信している基地局に比べて、少ない干渉しか被らない。さらに、モバイル・デバイス1316,1322は、図示するように、ピア・トゥ・ピアまたはアド・ホック技術を用いて互いにダイレクトに通信しうる。例によれば、システム1300は、複数入力複数出力(MIMO)通信システムでありうる。
【0075】
図14は、無線通信システム1400の例を示す。無線通信システム1400は、簡潔さの目的で、1つの基地局1410と1つのモバイル・デバイス1450としか示していない。しかしながら、システム1400は、1より多い基地局、および/または、1より多いモバイル・デバイスを含むことができ、これら追加の基地局および/またはモバイル・デバイスは、以下に説明する基地局1410およびモバイル・デバイス1450の例と実質的に同じでも、別のものでもありうることが認識されるべきである。それに加えて、基地局1410および/またはモバイル・デバイス1450は、その間の無線通信を容易にするために、本明細書に記載されたシステム(図1−4、9−13)、モバイル・デバイス(図8)、および/または方法(図5−7)を適用しうることが認識されるべきである。例えば、本明細書に記載されたシステムおよび/または方法の機能または構成要素は、以下に説明されるようなメモリ1433および/またはメモリ1472、または、プロセッサ1430および/またはプロセッサ1470でありうるか、および/または、開示された機能を実行するためにプロセッサ1430および/またはプロセッサ1470によって実行されうる。
【0076】
基地局1410では、多くのデータ・ストリームのためのトラフィック・データが、データ・ソース1412から送信(TX)データ・プロセッサ1414へ提供される。例によれば、おのおののデータ・ストリームが、それぞれのアンテナを介して送信される。TXデータ・プロセッサ1414は、トラフィック・データ・ストリームをフォーマットし、このデータ・ストリームのために選択された特定の符号化スキームに基づいて符号化し、インタリーブして、符号化されたデータを提供する。
【0077】
おのおののデータ・ストリームの符号化されたデータは、直交周波数分割多重(OFDM)技術を用いてパイロット・データと多重化されうる。さらに、あるいは、この代わりに、パイロット・シンボルは、周波数分割多重化(FDM)、時分割多重化(TDM)、あるいは符号分割多重化(CDM)されうる。パイロット・データは一般に、既知の方法で処理される既知のデータ・パターンであり、チャネル応答を推定するためにモバイル・デバイス1450において使用されうる。おのおののデータ・ストリームについて多重化されたパイロットおよび符号化されたデータは、データ・ストリームのために選択された特定の変調スキーム(例えば、バイナリ・フェーズ・シフト・キーイング(BPSK)、直交フェーズ・シフト・キーイング(QPSK)、Mフェーズ・シフト・キーイング(M−PSK)、M直交振幅変調(M−QAM)等)に基づいて変調(例えば、シンボル・マップ)され、変調シンボルが提供される。おのおののデータ・ストリームのデータ・レート、符号化、および変調は、プロセッサ1430によって実行または提供される指示によって決定されうる。
【0078】
データ・ストリームの変調シンボルは、(例えば、OFDMのために)変調シンボルを処理するTX MIMOプロセッサ1420に提供される。TX MIMOプロセッサ1420は、その後、NT個の変調シンボル・ストリームを、NT個の送信機(TMTR)1422a乃至1422tへ提供する。さまざまな実施形態において、TX MIMOプロセッサ1420は、データ・ストリームのシンボル、および、そのシンボルが送信されるアンテナへ、ビームフォーミング重みを適用する。
【0079】
おのおのの送信機1422は、1または複数のアナログ信号を提供するために、それぞれのシンボル・ストリームを受信して処理し、さらには、MIMOチャネルを介した送信に適切な変調信号を提供するために、このアナログ信号を調整(例えば、増幅、フィルタ、およびアップコンバート)する。さらに、送信機1422a乃至1422tからのNT個の変調信号が、NT個のアンテナ1424a乃至1424tそれぞれから送信される。
【0080】
モバイル・デバイス1450では、送信された変調信号は、NR個のアンテナ1452a乃至1452rによって受信され、おのおののアンテナ1452から受信した信号は、受信機(RCVR)1454a乃至1454rのそれぞれに提供される。おのおのの受信機1454は、それぞれの信号を調整(例えば、フィルタ、増幅、およびダウンコンバート)し、この調整された信号をデジタル化してサンプルを提供し、さらにこのサンプルを処理して、対応する「受信された」シンボル・ストリームを提供する。
【0081】
RXデータ・プロセッサ1460は、NR個の受信機1454からNR個のシンボル・ストリームを受信し、受信されたこれらシンボル・ストリームを、特定の受信機処理技術に基づいて処理して、NT個の「検出された」シンボル・ストリームを提供する。RXデータ・プロセッサ1460は、検出されたおのおののシンボル・ストリームを復調し、デインタリーブし、復号して、そのデータ・ストリームのためのトラフィック・データを復元する。RXデータ・プロセッサ1460による処理は、基地局1410におけるTX MIMOプロセッサ1420およびTXデータ・プロセッサ1414によって実行されるものと相補的である。
【0082】
逆方向リンク・メッセージは、通信リンクおよび/または受信されたデータ・ストリームに関するさまざまなタイプの情報を備えうる。逆方向リンク・メッセージは、データ・ソース1436からの多くのデータ・ストリームに関するトラフィック・データも受信するTXデータ・プロセッサ1438によって処理され、変調器1480によって変調され、送信機1454a乃至1454rによって調整され、基地局1410へ送り戻される。
【0083】
基地局1410では、モバイル・デバイス1450からの変調信号が、アンテナ1424によって受信され、受信機1422によって調整され、復調器1440によって復調され、RXデータ・プロセッサ1442によって処理されることにより、モバイル・デバイス1450によって送信された逆方向リンク・メッセージが抽出される。さらに、プロセッサ1430は、ビームフォーミング重みを決定するためにどのプリコーディング行列を使用するかを決定するために、この抽出されたメッセージを処理する。
【0084】
プロセッサ1430およびプロセッサ1470は、基地局1410およびモバイル・デバイス1450それぞれにおける動作を指示(例えば、制御、調整、管理等)する。プロセッサ1430およびプロセッサ1470はそれぞれ、プログラム・コードおよびデータを格納するメモリ1432およびメモリ1472に関連付けられうる。プロセッサ1430およびプロセッサ1470はまた、アップリンクおよびダウンリンクそれぞれのための周波数およびインパルス応答推定値を導出する計算をも実行する。
【0085】
図15は、多くのユーザをサポートするように構成され、本明細書に記載された教示が実施される無線通信システム1500を例示する。このシステム1500は、例えばマクロ・セル1502A−1502Gのような複数のセル1502のための通信を提供する。ここで、各セルは、対応するアクセス・ノード1504(例えば、アクセス・ノード1504A−1504G)によってサービス提供される。図15に示すように、アクセス端末1506(例えば、アクセス端末1506A−1506L)は、時間にわたって、システム中のさまざまな位置に分布しうる。アクセス端末1506はおのおのの、例えば、アクセス端末1506がアクティブであるか、および、ソフト・ハンドオフにあるかに依存して、所与の時間において、順方向リンク(FL)および/または逆方向リンク(RL)で、1または複数のアクセス・ノード1504と通信しうる。無線通信システム1500は、広い地理的領域にわたってサービスを提供しうる。
【0086】
図16は、1または複数のフェムト・ノードがネットワーク環境内で配置されている典型的な通信システム1600を例示する。具体的には、システム1600は、(例えば、1または複数のユーザ住居1630内のような)比較的小規模スケールのネットワーク環境に搭載された複数のフェムト・ノード1610A,1610B(例えば、フェムト・ノードまたはHeNB)を含む。おのおののフェムト・ノード1610は、デジタル加入者ライン(DSL)ルータ、ケーブル・モデム、無線リンク、またはその他の接続手段(図示せず)を経由して、広域ネットワーク1640(例えば、インターネット)およびモバイル・オペレータ・コア・ネットワーク1650に接続されうる。以下に説明するように、各フェムト・ノード1610は、(例えば、アクセス端末1620Aのような)関連付けられたアクセス端末1620と、オプションとして、(例えば、アクセス端末1620Bのような)外部アクセス端末1620にサービス提供するように構成されうる。言い換えれば、フェムト・ノード1610へのアクセスが制限され、これによって、所与のアクセス端末1620が、指定された(例えば、自宅のような)フェムト・ノード(単数または複数)1610のセットによってサービス提供されうるが、指定されていないフェムト・ノード1610(例えば、近隣のフェムト・ノード)によってサービス提供されない。
【0087】
図17は、おのおのがいくつかのマクロ有効通信範囲エリア1704を含むいくつかのトラッキング・エリア1702(または、ルーティング・エリアあるいはロケーション・エリア)が定義された有効通信範囲マップ1700の例を示す。ここでは、トラッキング・エリア1702A,1702B,1702Cに関連付けられた有効通信範囲のエリアが、太線で示され、マクロ有効通信範囲エリア1704が、六角形によって示されている。トラッキング・エリア1702は、フェムト有効通信範囲エリア1706をも含んでいる。この例において、フェムト有効通信範囲領域1706(例えば、フェムト有効通信範囲領域1706C)のおのおのは、マクロ有効通信範囲領域1704(例えば、マクロ有効通信範囲領域1704B)内に図示される。しかしながら、フェムト有効通信範囲エリア1706は、マクロ有効通信範囲エリア1704内に全体的に位置していなくても良いことが認識されるべきである。実際、フェムト有効通信範囲領域1706の大部分は、トラッキング領域1702またはマクロ有効通信範囲領域1704内に規定されうる。さらに、1または複数のピコ有効通信範囲領域(図示せず)は、所与のトラッキング領域1702またはマクロ有効通信範囲領域1704内に規定されうる。
【0088】
図16に再び示すように、フェムト・ノード1610の所有者は、モバイル・オペレータ・コア・ネットワーク1650を通じて提供された、例えば3Gモバイル・サービスのようなモバイル・サービスに申し込みうる。さらに、アクセス端末1620は、マクロ環境と、(例えば、住居のような)小規模なネットワーク環境との両方において、動作可能でありうる。したがって、例えば、アクセス端末1620は、アクセス端末1620の現在位置に依存して、アクセス・ノード1660によって、または、フェムト・ノード1610(例えば、対応するユーザ住居1630内に存在するフェムト・ノード1610A,1610B)のセットのうちの任意の1つによってサービス提供されうる。例えば、加入者が、自宅外にいる場合、標準的なマクロ・セル・アクセス・ノード(例えば、ノード1860)によってサービス提供され、加入者が、自宅内にいる場合、フェムト・ノード(例えば、ノード1610A)によってサービス提供される。ここでは、フェムト・ノード1610は、既存のアクセス端末1620との後方互換性を持ちうることが認識されるべきである。
【0089】
フェムト・ノード1610は、単一の周波数で、代替例では、複数の周波数で展開されうる。特定の構成に依存して、単一の周波数、または、複数の周波数のうちの1または複数が、マクロ・セル・アクセス・ノード(例えば、ノード1660)によって使用される1または複数の周波数とオーバラップしうる。いくつかの態様では、アクセス端末1620は、(例えば、アクセス端末1620のホーム・フェムト・ノードのような)好適なフェムト・ノードとの接続が可能である場合には常に接続するように構成されうる。例えば、アクセス端末1620がユーザの自宅1630内にある場合は常に、アクセス端末1620はホーム・フェムト・ノード1610とのみ通信することが望まれうる。
【0090】
いくつかの態様では、アクセス端末1620がモバイル・オペレータ・コア・ネットワーク1650内で動作するが、(例えば、好適なローミング・リストで定義されたような)最も好適なネットワークに存在しない場合、アクセス端末1620は、より良好なシステムが現在利用可能であるかを判定するために、利用可能なシステムの定期的なスキャンと、好適なシステムと関連付けるためのその後の努力とを含むベター・システム再選択(BSR:Better System Reselection)を使用して、最も好適なネットワーク(例えば、好適なフェムト・ノード1610)を探索し続けうる。1つの例では、アクセス端末1620は、(例えば、好適なローミング・リスト内の)獲得テーブル・エントリを用いて、特定の帯域およびチャネルを求める探索を制限しうる。例えば、最も好適なシステムの探索は、定期的に反復されうる。アクセス端末1620は、例えばフェムト・ノード1610のような好適なフェムト・ノードを発見すると、有効通信範囲エリア内でキャンプするためのフェムト・ノード1610を選択する。
【0091】
フェムト・ノードは、いくつかの態様において、制限されうる。例えば、所与のフェムト・ノードは、あるアクセス端末に対して一定のサービスしか提供しない。いわゆる制限された(すなわち、クローズされた)関連性を持つ構成では、所与のアクセス端末は、マクロ・セル・モバイル・ネットワーク、および、(例えば、対応するユーザの住居1630内に存在するフェムト・セル1610のように)定義されたフェムト・ノードのセットによってのみサービス提供されうる。いくつかの実施では、フェムト・ノードは、少なくとも1つのノードのために、シグナリング、データ・アクセス、登録、ページング、またはサービスのうちの少なくとも1つを提供しないように制限されうる。
【0092】
いくつかの態様では、(クローズド加入者グループHeNBとも称されうる)制限されたフェムト・ノードは、制限されたアクセス端末のプロビジョンされたセットへサービスを提供するノードである。必要な場合、このセットは、一時的または永続的に拡張されうる。いくつかの態様では、クローズされた加入者グループ(CSG)は、アクセス端末の共通のアクセス制御リストを共有するアクセス・ノード(例えば、フェムト・ノード)のセットとして定義されうる。領域内のすべてのフェムト・ノード(または制限されたすべてのフェムト・ノード)が動作するチャネルは、フェムト・チャネルと称されうる。
【0093】
所与のフェムト・ノードと、所与のアクセス端末との間に、さまざまな関係が存在しうる。例えば、アクセス端末の観点から、オープンなフェムト・ノードは、制限された関連付けを持たないフェムト・ノードと称されうる。制限されたフェムト・ノードは、(例えば、関連付けおよび/または登録について制限されたような)ある方式で制限されたフェムト・ノードを称しうる。ホーム・フェムト・ノードは、アクセス端末がアクセスし動作することが許可されたフェムト・ノードを称しうる。ゲスト・フェムト・ノードは、アクセス端末がアクセスし動作することを一時的に許可されたフェムト・ノードを称しうる。外部フェムト・ノードは、恐らくは緊急事態(例えば、911コール)を除いて、アクセス端末がアクセスし動作することを許可されないフェムト・ノードを称しうる。
【0094】
制限されたフェムト・ノードの観点から、ホーム・アクセス端末は、制限されたフェムト・ノードにアクセスすることが許可されたアクセス端末を称しうる。ゲスト・アクセス端末は、制限されたフェムト・ノードへの一時的なアクセスを持つアクセス端末を称しうる。外部アクセス端末は、恐らくは、例えば911コールのような緊急事態を除いて、制限されたフェムト・ノードへアクセスする許可を持たないアクセス端末(例えば、制限されたフェムト・ノードに登録する証明書または許可を持たないアクセス端末)を称しうる。
【0095】
便宜上、本明細書における開示は、フェムト・ノードのコンテキストで、さまざまな機能を説明している。しかしながら、大規模な有効通信範囲エリアのために、ピコ・ノードが、フェムト・ノードと同じまたは同様の機能を提供しうることが認識されるべきである。例えば、ピコ・ノードが制限され、所与のアクセス端末のためにホーム・ピコ・ノードが定義される等である。
【0096】
無線多元接続通信システムは、複数の無線アクセス端末のための通信を同時にサポートすることができる。前述したように、おのおのの端末は、順方向リンクおよび逆方向リンクによる送信によって1または複数の基地局と通信しうる。順方向リンク(すなわちダウンリンク)は、基地局から端末への通信リンクを称し、逆方向リンク(すなわちアップリンク)は、端末から基地局への通信リンクを称する。この通信リンクは、単一入力単一出力システム、MIMOシステム、あるいは、その他いくつかのタイプのシステムによって確立されうる。
【0097】
本明細書で開示された実施形態に関連して記述されたさまざまな例示的なロジック、論理ブロック、モジュール、構成要素、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)あるいはその他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリート・ゲートあるいはトランジスタ・ロジック、ディスクリート・ハードウェア構成要素、または上述された機能を実現するために設計された上記何れかの組み合わせを用いて実現または実施されうる。汎用プロセッサとしてマイクロ・プロセッサを用いることが可能であるが、代わりに、従来技術によるプロセッサ、コントローラ、マイクロ・コントローラ、あるいは順序回路を用いることも可能である。プロセッサは、例えばDSPとマイクロ・プロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロ・プロセッサ、DSPコアと連携する1または複数のマイクロ・プロセッサ、またはその他任意のこのような構成であるコンピューティング・デバイスの組み合わせとして実現されうる。それに加えて、少なくとも1つのプロセッサは、上述したステップおよび/または動作のうちの1または複数を実行するように動作可能な1または複数のモジュールを備えうる。典型的な記憶媒体は、プロセッサに結合されており、これによって、プロセッサは、記憶媒体との間で情報を読み書きできるようになる。あるいは、この記憶媒体は、プロセッサに統合されうる。さらに、いくつかの態様では、プロセッサと記憶媒体が、ASIC内に存在しうる。さらに、ASICは、ユーザ端末に存在しうる。あるいは、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末内のディスクリートな構成要素として存在しうる。
【0098】
1または複数の態様では、説明された機能、方法、またはアルゴリズムが、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組み合わせで実現されうる。ソフトウェアで実現される場合、これら機能は、コンピュータ・プログラム製品に組み込まれうるコンピュータ読取可能な媒体上のコード、または、1または複数の命令群として格納または送信されうる。コンピュータ読取可能な媒体は、コンピュータ記憶媒体と通信媒体との両方を含む。これらは、コンピュータ・プログラムのある場所から別の場所への転送を容易にする任意の媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされうる任意の利用可能な媒体でありうる。例として、限定することなく、このようなコンピュータ読取可能な媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたはその他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置またはその他の磁気記憶デバイス、あるいは、所望のプログラム・コード手段を命令群またはデータ構造の形式で搬送または格納するために使用され、しかも、コンピュータによってアクセスされうるその他任意の媒体を備えうる。また、実質的に任意の接続が、コンピュータ読取可能な媒体と称されうる。同軸ケーブル、光ファイバ・ケーブル、ツイスト・ペア、デジタル加入者線(DSL)、あるいは、例えば赤外線、無線およびマイクロ波のような無線技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、あるいはその他の遠隔ソースからソフトウェアが送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバ・ケーブル、ツイスト・ペア、DSL、あるいは、例えば赤外線、無線およびマイクロ波のような無線技術が、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるdiskおよびdiscは、コンパクト・ディスク(disc)(CD)、レーザ・ディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)、およびブルーレイ・ディスク(disc)を含む。通常、diskは、データを磁気的に再生し、discは、レーザを用いて光学的にデータを再生する。上記の組み合わせもまた、コンピュータ読取可能な媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0099】
前述した開示は、例示的な態様および/または実施形態を開示しているが、さまざまな変更および修正が、特許請求の範囲で定義されたような説明された態様および/または実施形態の範囲から逸脱することなくなされうることが注目されるべきである。さらに、説明された態様および/または実施形態の構成要素は、単数形で記載または特許請求されているが、もしも単数であると明示的に述べられていないのであれば、複数が考慮される。さらに、任意の態様および/または実施形態のすべてまたは一部は、特に述べられていないのであれば、その他任意の態様および/または実施形態のすべてまたは一部とともに利用されうる。
【優先権主張】
【0001】
本特許出願は、2010年1月8日に出願され本明細書の譲受人に譲渡され、本明細書において参照によって明確に組み込まれる「ホーム・イボルブド・ノードに接続されたユーザ機器の位置決めと、ホーム・イボルブド・ノードの自己位置決め」(POSITIONING OF USER EQUIPMENT CONNECTED TO HOME EVOLVED NODE Bs AND SELF-POSITIONING OF HOME EVOLVED NODE Bs)と題された仮出願61/293,595号と、2010年1月11日に出願され本明細書の譲受人に譲渡され、本明細書において参照によって明確に組み込まれる「ホーム・イボルブド・ノードB(HeNB)と、対応するユーザ機器との位置決めを可能にする方法および装置」(METHOD AND APPARATUS TO ENABLE POSITIONING OF HOME EVOLVED NodeBs (HeNBs) AND CORRESPONDING USER EQUIPMENT)と題された仮出願61/294,050号に対する優先権を主張する。
【技術分野】
【0002】
以下の説明は、一般に、無線ネットワーク通信に関し、さらに詳しくは、ホーム・イボルブド・ノードBの位置決めに関する。
【背景技術】
【0003】
無線通信システムは、例えば、音声、データ等のようなさまざまなタイプの通信コンテンツを提供するために広く開発された。一般的な無線通信システムは、(例えば、帯域幅、送信電力等のような)利用可能なシステム・リソースを共有することにより、複数のユーザとの通信をサポートすることができる多元接続システムでありうる。このような多元接続システムの例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、および直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム等を含む。さらに、これらシステムは、例えば第3世代パートナシップ計画(3GPP)、3GPPロング・ターム・イボリューション(LTE)、ウルトラ・モバイル・ブロードバンド(UMB)、イボリューション・データ・オプティマイズド(EV−DO)等のような仕様に準拠しうる。
【0004】
一般に、無線多元接続通信システムは、複数のモバイル・デバイスのための通信を同時にサポートしうる。モバイル・デバイスはおのおのの、順方向リンクおよび逆方向リンクによる送信を介して1または複数の基地局と通信しうる。順方向リンク(すなわち、ダウンリンク)は、基地局からモバイル・デバイスへの通信リンクを称し、逆方向リンク(すなわち、アップリンク)は、モバイル・デバイスから基地局への通信リンクを称する。さらに、モバイル・デバイスと基地局との間の通信は、単一入力単一出力(SISO)システム、複数入力単一出力(MISO)システム、複数入力複数出力(MIMO)システム等によって確立されうる。さらに、モバイル・デバイスは、ピア・トゥ・ピア無線ネットワーク構成で、他のモバイル・デバイスと(および/または基地局が他の基地局と)通信しうる。
【0005】
さらに、デバイスは、支援された全地球測位システム(GPS)や、観察された到着時間差(OTDOA:observed time difference of arrival)や、または、1または複数の基地局、エンハンスト・セル識別子(E−CID)等を含むその他の三角測量技術を利用することに少なくとも部分的に基づいて、位置を決定しうる。例えば、サービス提供モバイル・ロケーション・センタ(SMLC)、イボルブドSMLC(eSMLC)等のような位置決めサーバは、デバイスの位置を計算するために、このような測定を実行することを容易にするための支援情報を、デバイスに提供しうる。一例において、支援情報は、1または複数の基地局の位置(例えば、緯度/経度位置、地理的エリア、近隣セル、および関連情報等)に関連しうる。無線ネットワークは、1または複数のホーム・イボルブド・ノードB(HeNB)を含みうる。しかしながら、これは、無計画無に、実質的に任意の位置に配置されうる。さらに、例えば、位置決めサーバは、HeNBのための位置決め情報を知らないかもしれない。これは、1または複数のデバイスにおける位置決めをできなくしうる。
【発明の概要】
【0006】
以下は、1または複数の態様の基本的な理解を与えるために、このような態様の簡略化された概要を示す。この概要は、考えられるすべての態様の広範囲な概観ではなく、すべての態様の重要要素や決定的要素を特定することも、何れかまたは全ての態様のスコープを線引きすることも意図されていない。その唯一の目的は、後に示されるより詳細な記載に対する前置きとして、簡略化された形式で1または複数の態様のいくつかの概念を表すことである。
【0007】
1または複数の実施形態および対応する開示によれば、さまざまな態様が、ホーム・イボルブド・ノードB(HeNB)を含む無線ネットワークにおけるデバイスにおける位置決めを容易にすることに関して記載される。一例において、HeNBは、HeNBによってサービス提供されているものを含むか否かに関わらず、1または複数のデバイス、HeNBにおけるネットワーク・リスニング・モジュール、および/または、その他からの位置測定値に少なくとも部分的に基づいて位置を決定しうる。さらに、この例または別の例では、HeNBは、精度は粗いものの、決定された位置、または、位置に関連する1または複数の他のパラメータを、位置決めする際のデバイスによるその後の利用のために、位置決めサーバへ提供しうる。別の例では、HeNBが位置決めサーバに登録されていない場合、デバイスは、位置決めサーバに対して、別の近隣セルの支援情報を提供するように要求しうる。例において、デバイスは、到来する信号を検出すること、以前に訪問したセルを判定すること、セルに関連するパラメータをHeNBから受信すること等、に少なくとも部分的に基づいて別の近隣セルを決定しうる。
【0008】
例によれば、無線ネットワークにおける1または複数のデバイスによって測定された1または複数の位置測定値を受信することと、1または複数の位置測定値に少なくとも部分的に基づいて位置を決定することと、を含む、HeNBの位置を決定する方法が提供される。
【0009】
別の態様では、HeNBが通信する無線ネットワークにおける1または複数のデバイスによって測定された1または複数の位置測定値を受信するための自立的なギャップを初期化し、1または複数の位置測定値に少なくとも部分的に基づいて、HeNBの位置を決定する、ように構成された少なくとも1つのプロセッサを含む、HeNBの位置を決定するための装置が提供される。さらに、この装置は、少なくとも1つのプロセッサに接続されたメモリを含む。
【0010】
また別の態様では、HeNBが通信する無線ネットワークにおける1または複数のデバイスによって測定された1または複数の位置測定値を受信する手段を含む、HeNBの位置を決定するための装置が提供される。この装置はさらに、1または複数の位置測定値に少なくとも部分的に基づいて、HeNBの位置を決定する手段、を含む。
【0011】
また、別の態様では、少なくとも1つのコンピュータに対して、HeNBが通信する無線ネットワークにおける1または複数のデバイスによって測定された1または複数の位置測定値を受信させるためのコードを有するコンピュータ読取可能な媒体を含む、HeNBの位置を決定するためのコンピュータ・プログラム製品が提供される。このコンピュータ読取可能な媒体はさらに、少なくとも1つのコンピュータに対して、1または複数の位置測定値に少なくとも部分的に基づいて、HeNBの位置を決定させるためのコードを含む。
【0012】
さらに、態様では、HeNBが通信する無線ネットワークにおける1または複数のデバイスによって測定された1または複数の位置測定値を取得するための位置測定値受信構成要素を含む、HeNBのための位置を決定するための装置が提供される。この装置はさらに、1または複数の位置測定値に少なくとも部分的に基づいて、HeNBの位置を計算するための位置決め構成要素を含む。
【0013】
別の例によれば、位置決めする際に支援情報を利用するための別の基地局を、サービス提供HeNBから決定することと、別の基地局に関連する支援情報を、サービス提供HeNBまたは位置決めサーバから受信することと、を含む、無線通信の方法が提供される。
【0014】
別の態様では、位置決めする際に支援情報を利用するための別の基地局を、サービス提供HeNBから決定し、別の基地局に関連する支援情報を、サービス提供HeNBまたは位置決めサーバから取得する、ように構成された少なくとも1つのプロセッサを含む、位置決めする際に支援情報を要求する装置が提供される。さらに、この装置は、少なくとも1つのプロセッサに接続されたメモリを含む。
【0015】
また別の態様では、位置決めする際に支援情報を利用するための別の基地局を、サービス提供HeNBから決定する手段を含む、位置決めのために支援情報を要求するための装置が提供される。この装置はさらに、別の基地局に関連する支援情報を、サービス提供HeNBまたは位置決めサーバから受信する手段を含む。
【0016】
また、別の態様では、少なくとも1つのコンピュータに対して、位置決めする際に支援情報を利用するための別の基地局を、サービス提供HeNBから決定させるためのコードを有するコンピュータ読取可能な媒体を含む、位置決めのために支援情報を要求するためのコンピュータ・プログラム製品が提供される。このコンピュータ読取可能な媒体はさらに、少なくとも1つのコンピュータに対して、別の基地局に関連する支援情報を、サービス提供HeNBまたは位置決めサーバから取得させるためのコードを含む。
【0017】
さらに、態様では、位置決めする際に支援情報を利用するための別の基地局を、サービス提供HeNBから決定するための近隣セル情報受信構成要を含む、位置決めのために支援情報を要求するための装置が提供される。この装置はさらに、別の基地局に関連する支援情報を、サービス提供HeNBまたは位置決めサーバから受信するための支援情報受信構成要素を含む。
【0018】
さらに別の例によれば、位置に関連する1または複数のパラメータを受信することと、グローバル・セル識別子と1または複数のパラメータを、バックホール・リンクを介して、位置決めサーバに登録することと、を含む、無線通信の方法が提供される、
別の態様では、位置に関連する1または複数のパラメータを決定し、グローバル・セル識別子と1または複数のパラメータを、バックホール・リンクを介して、位置決めサーバに登録する、ように構成された少なくとも1つのプロセッサを含む、位置決めサーバに登録するための装置が提供される。さらに、この装置は、少なくとも1つのプロセッサに接続されたメモリを含む。
【0019】
また別の態様では、位置に関連する1または複数のパラメータを受信する手段を含む、位置決めサーバに登録するための装置が提供される。この装置はさらに、グローバル・セル識別子と1または複数のパラメータを、バックホール・リンクを介して、位置決めサーバに登録する手段を含む。
【0020】
また、別の態様では、少なくとも1つのコンピュータに対して、位置に関連する1または複数のパラメータを決定させるためのコードを有するコンピュータ読取可能な媒体を含む、位置決めサーバに登録するためのコンピュータ・プログラム製品が提供される。このコンピュータ読取可能な媒体はさらに、少なくとも1つのコンピュータに対して、グローバル・セル識別子と1または複数のパラメータを、バックホール・リンクを介して、位置決めサーバに登録させるためのコードを含む。
【0021】
さらに、態様では、位置に関連する1または複数のパラメータを受信するための位置決定構成要素を含む、位置決めサーバに登録するための装置が提供される。この装置はさらに、グローバル・セル識別子と1または複数のパラメータを、バックホール・リンクを介して、位置決めサーバに登録するための位置決め登録構成要素を含む。
【0022】
前述した目的および関連する目的を達成するために、1または複数の実施形態は、後に十分に記載され、特許請求の範囲において特に指摘されている特徴を備える。以下の記載および添付図面は、1または複数の態様のある例示的な特徴を詳細に記載する。しかしながら、これらの特徴は、さまざまな態様の原理が適用されるさまざまな方式のうちの極く一部しか示しておらず、本説明は、このような態様およびこれらの均等物の全てを含むことが意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0023】
開示された態様は、以下において、同一符号が同一要素を示す添付図面と連携して説明され、開示された態様を、限定することなく、例示するために提供される。
【図1】図1は、ホーム・イボルブド・ノードB(HeNB)にデバイス位置決めを提供するためのシステムの例を例示する。
【図2】図2は、HeNBの位置を決定するためのシステムの例を例示する。
【図3】図3は、HeNBの位置を、位置決めサーバに登録するためのシステムの例を例示する。
【図4】図4は、デバイスの位置を決定するための支援情報を受信することを容易にするシステムの例を例示する。
【図5】図5は、受信した位置測定値に基づいて位置決めする方法の例を例示する。
【図6】図6は、サービス提供HeNBとは別の基地局のための支援情報を要求する方法の例を例示する。
【図7】図7は、位置パラメータを位置決めサーバに登録するための方法の例を例示する。
【図8】図8は、位置決めのための支援情報を要求するモバイル・デバイスの例を例示する。
【図9】図9は、位置パラメータを決定することを容易にするシステムの例を例示する。
【図10】図10は、受信した位置測定値に基づいて位置を決定するためのシステムの例を例示する。
【図11】図11は、サービス提供HeNBとは別の基地局のための支援情報を要求するシステムの例を例示する。
【図12】図12は、位置パラメータを位置決めサーバに登録するためのシステムの例を例示する。
【図13】図13は、本明細書に記載されたさまざまな態様にしたがう典型的な無線通信システムの例を例示する。
【図14】図14は、本明細書に記載されたさまざまなシステムおよび方法と共に適用されうる無線ネットワーク環境例を図示する。
【図15】図15は、多くのデバイスをサポートするように構成され、本明細書に記載された態様が実施される無線通信システム600を例示する。
【図16】図16は、ネットワーク環境におけるフェムト・ノードの配置を可能にする典型的な通信システムを例示する。
【図17】図17は、定義されたいくつかのトラッキング・エリアを有する有効通信範囲マップの例を例示する。
【発明を実施するための形態】
【0024】
さまざまな態様が、図面を参照して記載される。以下の記載では、説明の目的のために、1または複数の態様の完全な理解を提供するために、多くの具体的な詳細が述べられる。しかしながら、このような態様は、これら具体的な詳細無しで実現されうることが明確である。
【0025】
本明細書でさらに記載されるように、1または複数のホーム・イボルブド・ノードB(HeNB)を適用する無線ネットワークのための位置決めが提供される。一例では、HeNBが、1または複数のデバイスからの位置関連測定値に少なくとも部分的に基づいて、位置を決定しうる。この例では、あるいは、HeNBが位置に関連する1または複数のパラメータを有する場合、HeNBは、精度は粗いものの、位置または1または複数のパラメータを位置決めサーバに通信しうる。これによって、1または複数のデバイスは、その後、デバイスの位置を決定する際に、この位置または1または複数のパラメータを利用できるようになる。さらに、例において、位置決めサーバに登録されていないHeNBによってサービス提供されているデバイスは、位置決めサーバに対して、1または複数の近隣セル(例えば、デバイスにおいて聞くことができるセル、および/または、以前に訪問したセル)の支援情報を提供するように要求しうる。さらに、例えば、HeNBは、位置決めをするため、あるいは、支援情報を要求するために、近隣セル情報の少なくとも一部をデバイスにプロビジョンしうる。したがって、デバイスは、HeNBを備えたネットワークにおける位置決めを実行しうる。
【0026】
本願で使用されるように、用語「構成要素」、「モジュール」、「システム」等は、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせ、ソフトウェア、あるいは実行中のソフトウェアのうちの何れかであるコンピュータ関連エンティティを含むことが意図されている。例えば、構成要素は、限定される訳ではないが、プロセッサ上で実行中のプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行形式、実行スレッド、プログラム、および/またはコンピュータでありうる。例示によれば、コンピューティング・デバイス上で実行中のアプリケーションと、コンピューティング・デバイスとの両方が構成要素となりうる。1または複数の構成要素は、プロセスおよび/または実行スレッド内に存在し、構成要素は、1つのコンピュータに局在化されうるか、および/または、2つ以上のコンピュータに分散されうる。さらに、これらの構成要素は、さまざまなデータ構造を格納したさまざまなコンピュータ読取可能な媒体から実行しうる。これら構成要素は、例えば、信号によってローカル・システムや分散システム内の他の構成要素とインタラクトする1つの構成要素からのデータ、および/または、他のシステムを備えた例えばインターネットのようなネットワークを介して他の構成要素とインタラクトする1つの構成要素からのデータのような1または複数のデータのパケットを有する信号にしたがって、ローカル処理および/またはリモート処理によって通信しうる。
【0027】
さらに、本明細書では、さまざまな態様が、有線端末または無線端末でありうる端末と関連して開示される。端末は、システム、デバイス、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイル、モバイル・デバイス、遠隔局、遠隔端末、アクセス端末、ユーザ端末、端末、通信デバイス、ユーザ・エージェント、ユーザ・デバイス、またはユーザ機器(UE)とも称されうる。無線端末は、セルラ電話、衛星電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話、無線ローカル・ループ(WLL)局、携帯情報端末(PDA)、無線接続機能を有するハンドヘルド・デバイス、コンピューティング・デバイス、あるいは、無線モデムに接続されたその他の処理デバイスでありうる。さらに、本明細書では、さまざまな態様が、基地局に関して記載される。基地局は、無線端末との通信のために利用され、アクセス・ポイント、ノードB、イボルブド・ノードB(eNB)、あるいはその他いくつかの用語で称されうる。
【0028】
さらに、用語「または」は、排他的な「または」ではなく、包括的な「または」を意味することが意図されている。すなわち、別に示されていない場合、あるいは、文脈から明らかではない場合、「XはAまたはBを適用する」という句は、自然な包括的な置き換えのうちの何れかを意味することが意図されている。すなわち、「XはAまたはBを使用する。」という句は、以下の例のうちの何れによっても満足される。XはAを使用する。XはBを使用する、あるいは、XはAとBとの両方を使用する。さらに、本願および特許請求の範囲で使用されているような冠詞“a”および“an”は、特に指定されていない場合、あるいは、単数を対象としていることが文脈から明らかではない場合、一般に、「1または複数」を意味するものと解釈されるべきである。
【0029】
本明細書に記述された技術は、例えばCDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMA、およびその他のシステムのようなさまざまな無線通信システムのために使用される。「システム」、「ネットワーク」という用語はしばしば置換可能に使用される。CDMAネットワークは、例えば、ユニバーサル地上ラジオ・アクセス(UTRA)、cdma2000等のようなラジオ技術を実現することができる。UTRAは、広帯域CDMA(W−CDMA)およびCDMAのその他の変形を含んでいる。cdma2000は、IS−2000規格、IS−95規格、およびIS−856規格をカバーする。TDMAシステムは、例えばグローバル移動体通信システム(GSM(登録商標))のような無線技術を実現することができる。OFDMAシステムは、例えばイボルブドUTRA(E−UTRA)、ウルトラ・モバイル・ブロードバンド(UMB)、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、フラッシュ−OFDM(登録商標)等のような無線技術を実現しうる。UTRAおよびE−UTRAは、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS)の一部である。3GPPロング・ターム・イボリューション(LTE)は、ダウンリンクではOFDMAを適用し、アップリンクではSC−FDMAを適用するE−UTRAを用いるUMTSのリリースである。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、およびGSMは、「第3世代パートナシップ計画」(3GPP)と命名された組織からの文書に記述されている。さらに、cdma2000およびUMBは、「第3世代パートナシップ計画2」(3GPP2)と命名された組織からの文書に記述されている。さらに、このような無線通信システムは、しばしばアンペア(unpaired)な無許可のスペクトルを用いるピア・トゥ・ピア(例えば、モバイル・トゥ・モバイル)アド・ホック・ネットワーク・システム、802xx無線LAN、Bluetooth(登録商標)、および、その他任意の短距離または長距離の無線通信技術を含みうる。
【0030】
さまざまな態様または特徴が、多くのデバイス、構成要素、モジュールなどを含むシステムの観点から示されるだろう。さまざまなシステムが、追加のデバイス、構成要素、モジュール等を含むことができるか、および/または、図面に関連して説明されたデバイス、構成要素、モジュール等の必ずしも全てを含んでいる訳ではないことが理解され、認識されるべきである。これらアプローチの組み合わせもまた使用されうる。
【0031】
図1を参照して、HeNBを適用するネットワークにおいて、位置決めを容易にする無線通信システム100が例示される。システム100は、例えばデバイス104のような1または複数のデバイスへのネットワーク・アクセスを提供しうるHeNB102を含む。HeNB102はさらに、位置決め支援情報をデバイス104へ提供するために、位置決めサーバ106と少なくとも部分的に通信しうる。さらに、システム100は、HeNB102および/またはデバイス104の近隣の基地局108を含む。1つの例において、HeNB102は、基地局108のセル内にネットワーク・アクセスを提供しうる。HeNB102は、フェムト・セル、ピコ・セル、あるいは実質的に任意の場所(例えば、自宅または会社)、この一部等に配置可能な、マクロ・セル基地局よりも小規模な類似の基地局でありえる。例えば、HeNB102は、デバイス104および/または1または複数のさらなるデバイスへの無線アクセスを提供しながら、位置決めサーバ106を含みうる(図示しない)コア無線ネットワークと通信するために、ブロードバンド・インターネット・バックホールを利用しうる。無線デバイス104は、UE、モデム(または、その他のテザー・デバイス)、これらの一部、および/または、無線ネットワークへのアクセスを受け取るためにHeNB102と通信しうる実質的に任意のデバイスでありうる。基地局108は、マクロ・セル基地局、HeNB、リレー・ノード、モバイル基地局、ピア・トゥ・ピア・モードで通信するデバイス、これらの一部等でありうる。
【0032】
例によれば、デバイス104は、(例えば、支援された全地球測位システム(A−GPS)またはその他の全地球型衛星航法システム(GNSS)、観察された到着時間差(OTDOA)またはその他の三角測量/三辺測量術技術、エンハンスト・セル識別子(E−CID)、および/またはその他を用いて)その位置を測定しうる。例えば、上記の技術は、測定すること、あるいは、例えば基地局108のような1または複数の基地局から信号を受信することに少なくとも部分的に基づいて実行されうる。記載されるように、デバイス104は、(例えば、デバイス104が通信するHeNB102を介して)このような測定を実行するために、位置決めサーバ106から(例えば、1または複数の基地局の位置のような)支援情報を受信しうる。一例では、デバイス104はさらに、HeNB102の支援情報を、位置決めサーバ106から受信し、位置決めのためにHeNB102信号をも測定しうる。
【0033】
この例では、HeNB102は、グローバル・セル識別子および/または類似のパラメータとともに、地理的位置パラメータまたは位置に関連するその他のパラメータを提供する位置決めサーバ106に登録しうる。例えば、地理的位置は、例えば、本明細書に記載するように、HeNB102によって決定された位置、近隣マクロ・セルの識別子、GPSシステムにおける当該ポイント(例えば、住所、郵便番号、都市、群、州(state)、州(province)、国、店名/住所等)実質的に任意の位置データまたは関連するパラメータ等でありうる。一例では、HeNB102は、HeNB管理システム(HeMS)、または、HeNB102が通信し、計画された配置および/または地理的関連付けを有する別のノードから、地理的位置を取得しうる。別の例では、HeNB102の位置またはパラメータは、1または複数の近隣セルまたは関連する基地局の位置でありうる。また別の例では、位置に関連付けられた1または複数のパラメータは、位置ではなく、近隣セルまたは関連する基地局の識別子、HeNB102の位置決め誤差、HeNB102の送信電力、HeNB102のセル・サイズ等を含みうる。
【0034】
例において、HeNB102は、1または複数のデバイスから、位置測定値または計算された位置を(例えば、測定レポートで、または、測定値を要求することに基づいて)受信することに少なくとも部分的に基づいて、地理的位置を計算しうる。一例では、デバイス104は、前述したように、位置測定値または計算された位置をHeNB102へ提供しうる。そして、HeNB102は、位置測定値または計算された位置に少なくとも部分的に基づいて(例えば、本明細書で記載したように、デバイスと類似の位置決め技術を用いて)、おおよその位置を決定しうる。別の例では、HeNB102は、ネットワーク・リスニング・モジュール(NLM)を備えうるか、あるいは、上述したようなデバイス104に類似の位置決め測定を実行しうる、HeNB102と共に配置された類似のUEタイプのデバイスを備えうる。
【0035】
さらに、また別の例では、HeNB102は、位置決めサーバ106に登録されない場合がありうる。例えば、デバイス104がHeNB102に接続されている場合、デバイス104は、近隣セルまたは、例えば基地局108のような関連する基地局に関連する位置決めサーバ106から、支援情報を提供されうる。例えば、デバイス104は、基地局108から1または複数の信号を検出すること、基地局108が以前に訪問した基地局であると判定すること、等に少なくとも部分的に基づいて、基地局108に支援情報を要求することを決定しうる。別の例では、位置決めサーバ106が、デバイスのサービス提供基地局102を識別することに少なくとも部分的に基づいて、近隣セルまたは関連する基地局に関連する支援情報を提供しうる。一例において、HeNB102は、近隣セル、または、例えば基地局108のような関連する基地局に関連する(例えば、基地局108のマクロ・セル識別子のような支援情報、基地局108の位置のような支援情報等を決定するためのパラメータのうちの少なくとも1つのような)情報をデバイス104へプロビジョンしうる。
【0036】
図2に移って、HeNBの位置を決定することを容易にする無線通信システム200の例が例示される。システム200は、HeNB202を含みうる。これは、記載されているように、例えばデバイス204のような1または複数のデバイスに、コア無線ネットワークへのアクセスを提供しうる。さらに、HeNB202は、デバイス204が位置決めできるようにするための支援情報を取得するために、位置決めサーバ206と通信しうる。記載されているように、HeNB202は、フェムト・セル、ピコ・セル、または類似の基地局でありうる。デバイス204は、UE、モデム等でありうる。位置決めサーバ206は、eSMLCまたはその他のコア・ネットワーク構成要素等でありうる。
【0037】
HeNB202は、無線ネットワークにおける(図示しない)1または複数の基地局から、ダウンリンク信号を受信するためのオプションのNLM構成要素208と、1または複数のデバイスから、1または複数の位置測定値を取得するための位置測定値受信構成要素210とを備えうる。HeNB202はまた、(例えば、1または複数の位置測定値に少なくとも部分的に基づいて)HeNB202の位置を検索または計算するための位置決め構成要素212と、HeNB202の位置を位置決めサーバ206に通信するための位置登録構成要素214とを備えうる。
【0038】
例によれば、HeNB202は、HeNB202の有効通信範囲エリア内の1または複数のデバイスによる1または複数の位置測定値に少なくも部分的に基づいて、自己の位置を決定しうる。一例では、デバイス204は、(図示しない)1または複数の基地局に少なくとも部分的に基づいて、位置決め測定を実行しうる。例えば、記載されるように、デバイス204は、無線ネットワークにおける位置測定値を計算するために、A−GPS、A−GNSS、OTDOA、E−CIDまたは類似の位置決め技術を利用しうる。さらに、位置測定値は、1または複数の位置決め技術、位置を決定するためのパラメータ(例えば、1または複数の近隣基地局の信号強度、1または複数の近隣基地局の位置等)等にしたがって決定された位置に関連しうる。さらに別の例では、1または複数の位置測定値は、デバイス204のGPS受信機によって決定されたGPS位置でありうる。デバイス204は、この例では、HeNB202に位置測定値を提供しうる。そして、位置測定値受信構成要素210は、この位置測定値を取得しうる。この例では、位置決め構成要素212は、受信した位置測定値に少なくとも部分的に基づいてHeNB202の位置を計算しうる。さらに、例えば、HeNBは、サービス提供デバイス204であることも、ないこともありえることが認識されるべきである。
【0039】
一例では、例えば、位置測定値が、近隣基地局の位置および信号強度に関連している場合、位置決め構成要素212は、例えばデバイス204のような1または複数のデバイスの位置測定値を収集しうる。そして、この位置測定値に少なくとも部分的に基づいて、HeNB202の位置を決定しうる。この点に関し、例えば、位置測定値受信構成要素210は、デバイス204から位置測定値を受信するために、(例えばUMTSにおいて定義されたような)位置決めサービス(LCS)クライアントに類似の機能を実行しうる。別の例では、位置決め構成要素212は、例えばデバイス204のようなおのおののデバイスの位置を、位置測定値に基づいて決定しうる。そして、(例えば、デバイス204のようなデバイスの経路喪失、信号強度等にさらに基づき三角測量/三辺測量術を用いて)HeNB202の位置を決定するために、この位置を利用しうる。さらに別の例では、記載するように、この位置測定値は、例えばデバイス204のような1または複数のデバイスによって計算された位置に関連しうる。そして、位置決め構成要素212は、この位置に基づいて位置を決定しうる。
【0040】
さらなる例または代替例では、NLM構成要素208が、同様に、1または複数の近隣セルまたは関連する基地局から受信した信号に少なくとも部分的に基づいて、A−GPS、A−GNSS、OTDOA、E−CID、あるいは類似の位置決め技術を実行しうる。一例において、例えば、NLM構成要素208はダウンリンク信号のみしか受信しないので、位置決め構成要素212が、1または複数の近隣セルの支援情報を、(図示しない)コア・ネットワークを備えたバックホール・リンクを介して取得しうることが認識されるべきである。何れの場合も、位置決め構成要素212は、HeNB202の位置を計算する際に、NLM構成要素208からの位置測定値を(例えば、単独で、あるいは、デバイス204または1または複数の他のデバイスからの測定値と連携して)利用しうる。さらに、例において、位置登録構成要素214は、HeNB202の位置または関連する情報を、位置決めサーバ206へ送信しうる。一例において、位置登録構成要素214は、位置測定値を、グローバル・セル識別子をとともに位置決めサーバ206に通信しうる。以下にさらに詳しく説明するように、位置決めサーバ206は、本明細書に記載されるように、デバイス204の位置を決定することを容易にするために、HeNB202のための支援情報として、位置を、HeNB202のグローバル・セル識別子または類似の情報とともにデバイス204へ通信しうる。
【0041】
図3を参照して、位置決めサーバに登録することを容易にする無線通信システム300の例が例示されている。システム300は、オプションとして、無線ネットワークへのアクセスを提供するために、例えばデバイス304のような1または複数のデバイスと通信しうる。システム300はさらに、記載するように、位置を計算するために、1または複数の基地局または関連するセルに関連する支援情報を提供しうる。さらに、HeNB302は、オプションとして、無線ネットワークへのアクセスを受信するために、HeMS308と通信しうる。記載しているように、HeNB302は、フェムト・セル、ピコ・セル、または類似の基地局でありうる。デバイス304は、UE、モデム等でありうる。位置決めサーバ306は、eSMLC等でありうる。
【0042】
HeNB302は、1または複数の近隣基地局からの信号を測定するための、オプションのNLM構成要素310と、HeNB302の位置を取得するための位置決め構成要素312と、位置および/または関連する情報を位置決めサーバ306に通信するための位置登録構成要素314とを備える。デバイス304は、オプションとして、HeNBまたは1または複数の他の基地局(図示せず)に関連する支援情報を取得する支援情報受信構成要素316と、支援情報を求める要求を位置決めサーバに送信しうる支援情報要求構成要素318とを備えうる。さらに、位置決めサーバ306は、HeNBを、登録に少なくとも部分的に基づいて、位置または関連するパラメータに関連付けるHeNB登録構成要素320と、1または複数のデバイスからの要求に基づいて、支援情報を決定および提供する支援情報提供構成要素322とを備えうる。
【0043】
例によれば、位置決め構成要素312は、HeNB302の位置に関連する1または複数のパラメータを区別しうる。1または複数のパラメータは、精度が変動する位置に関連しうる。したがって、HeNB302の緯度/経度位置、近隣マクロ・セル基地局の識別子(例えば、マクロ・セル識別子)、GPSシステムにおける当該ポイント(例えば、住所、郵便番号、都市、郡、州、店名/住所等)、相対位置等を含みうる。例えば、位置決め構成要素312は、既に記載したように、(例えば、1または複数のデバイスからの位置測定値に基づいて)位置を計算し、HeNB302の設定から位置を受信し、(例えば、計画された配置、または、HeMS308等のようなその他の地理的関連付けを用いて)1または複数のネットワーク・ノードから位置を検索し、デバイスから位置を受信する等を行いうる。何れの場合も、位置決め構成要素314は、例えば、位置、または、位置に関連する1または複数のパラメータを、HeNB302のグローバル・セル識別子とともに、位置決めサーバ306に登録しうる。この例では、HeNB登録構成要素320は、位置または1または複数のパラメータおよびグローバル・セル識別子を受信しうる。そして、HeNB302のための支援情報を格納しうる。
【0044】
この点に関して、例えば、支援情報要求構成要素318は、HeNB302に関連する支援情報を求める要求を位置決めサーバ306へ送信し、支援情報提供構成要素322は、HeNB302のために登録された1または複数のパラメータを返信し、支援情報受信構成要素316は、1または複数のパラメータを取得しうる。前述したように、デバイス304は、その後、1または複数のパラメータに少なくとも部分的に基づいて、位置を決定しうる。別の例では、位置登録構成要素314は、1または複数のデバイスから受信した1または複数の位置測定値を、位置決めサーバ306へ提供し、HeNB登録構成要素320は、位置測定値に少なくとも部分的に基づいて、HeNB302の位置を計算し、計算された位置を、グローバル・セル識別子とともに、支援情報として格納しうる。
【0045】
1つの具体的な例では、NLM構成要素310が、(例えば、マクロ・セル識別子のような)1または複数の近隣セルの1または複数の識別子を決定し、位置決め構成要素312が、この位置を、1または複数の識別子に関連付けうる。別の例において、位置決め構成要素312は、NLM構成要素310、デバイス304等を含む1または複数のデバイスから、(例えば、測定レポートで)1または複数の識別子を受信し、1または複数の識別子を判定するために、近隣の基地局からの信号を聞く。したがって、この例では、位置登録構成要素314は、1または複数の識別子を、HeNB302のグローバル・セル識別子とともに位置決めサーバ306へ提供しうる。HeNB登録構成要素320は、HeNB302の支援情報として格納するために、1または複数の識別子およびグローバル・セル識別子を受信しうる。したがって、一例において記載されているように、支援情報提供構成要素322は、1または複数の識別子を、HeNB302のための支援情報として提供しうる。
【0046】
この例では、支援情報要求構成要素318は、その後、HeNB302のための支援情報を求める要求を、位置決めサーバ306へ送信し、支援情報提供構成要素322は、1または複数の近隣セルの1または複数の識別子を返信しうる。この点に関し、支援情報受信構成要素316は、1または複数の識別子を取得しうる。そして、支援情報要求構成要素318は、位置決めサーバ306から、1または複数の近隣セル識別子の支援情報を要求しうる。別の例では、HeNB302の支援情報を求める要求を位置決めサーバ306が受信すると、支援情報提供構成要素322は、HeNB302に関連付けられた支援情報が、1または複数の近隣セル識別子に対応していると判定し、代わりに、1または複数の近隣セルの支援情報を返信しうる。また別の例では、HeNB登録構成要素320は、1または複数の近隣セルの1または複数の識別子を備える登録要求をHeNB302から受信すると、1または複数の近隣セルの支援情報を格納しうる。
【0047】
別の例では、位置決め構成要素312は、例えばHeMS308のような1または複数の計画されたネットワーク・ノードにしたがって位置を決定しうる。この例では、位置決め構成要素312は、例えば郵便番号、都市、郡、州、国、住所、当該ポイント等のようなHeMS308の位置を受信または決定しうる。何れの場合も、記載したように、位置登録構成要素314は、位置を(例えば、グローバル・セル識別子とともに)、その後のプロビジョニングのために、支援情報として位置決めサーバ306へ提供しうる。そして、HeNB登録構成要素320は、位置を、HeNB302の支援情報として格納しうる。さらに、位置決め構成要素312は、HeNB302の位置決め誤差、送信電力、セル・サイズ等を区別しうる。位置登録構成要素314は、さらに、1または複数のデバイスによる位置決めのための支援情報としてその後使用されるために、これらパラメータのうちの1または複数を位置決めサーバ306へプロビジョンしうる。一例では、位置決め構成要素312は、設定、仕様、ハードコーディング等から、位置決め誤差を取得しうる。別の例では、位置決め構成要素312は、NLM構成要素310によって位置が決定される基地局の数、位置決めパラメータが受信されるデバイスの数等に少なくとも部分的に基づいて、位置決め誤差を計算しうる。
【0048】
図4に移って、未登録のHeNBと通信している場合における位置決めを可能にする無線通信システム400の例が例示されている。システム400は、HeNB402を含む。これは、記載されているように、例えばデバイス404のようは1または複数のデバイスへ無線ネットワーク・アクセスを提供しうる。システム400はまた、記載されているように、位置決めのための支援情報を提供するための位置決めサーバ406を含む。さらに、記載されているように、HeNB402は、フェムト・セル、ピコ・セル等でありうる。デバイス404は、UE、モデム等でありうる。位置決めサーバ406は、eSMLCであるか、あるいは、1または複数の基地局または関連するセルに関連する支援情報を提供する類似のコア・ネットワーク構成要素でありうる。
【0049】
HeNB402は、位置決めを容易にするために、1または複数の近隣セルに関連する1または複数のパラメータをデバイスへ提供する近隣セル情報プロビジョニング構成要素408を備える。デバイス404は、1または複数の近隣セルに関連する支援情報を取得する支援情報決定構成要素410と、1または複数の近隣セルに関連する1または複数のパラメータを取得する近隣セル情報受信構成要素412と、1または複数のパラメータに少なくとも部分的に基づいて1または複数の位置測定値を決定する、オプションの位置測定構成要素414とを備える。
【0050】
例によれば、デバイス404は、無線ネットワークにアクセスするためにHeNB402と通信しうる。したがって、HeNB402は、デバイス404に対するサービス提供HeNBでありうる。デバイス404はさらに、既に記載されたように、例えばA−GPS、OTDOA、E−CID等のような1または複数の位置決め技術を用いて位置を決定しうる。この点に関し、支援情報決定構成要素410は、記載されているように、支援情報を求める要求を位置決めサーバ406に送信しうる。一例では、支援情報決定構成要素410は、支援情報を求める要求を送信しうる。位置決めサーバ406は、このような支援情報を有していないこと、または、サービス提供HeNB402が位置決めサーバ406に登録されていないこと、を示すインジケーションを返信しうる。
【0051】
例えば、近隣セル情報受信構成要素412は、(例えば、1または複数の信号を受信することに少なくとも部分的に基づいて)近隣セルを検出することと、近隣セルを(例えば、セルの格納された履歴に少なくとも部分的に基づいて)以前に訪問したセルとして識別すること等を行いうる。この例において、支援情報決定構成要素410は、以前に訪問したセルの支援情報(例えば、支援情報決定構成要素410が、以前に訪問したセルと通信している場合に格納した)を取得しうる。さらに、例えば、位置測定構成要素414は、デバイス404の位置を決定する支援情報を利用しうる。別の例では、近隣セル情報プロビジョニング構成要素408は、例えば、1または複数の近隣セルの識別情報、1または複数の近隣セルに関連する支援情報等のような、1または複数の近隣セルに関連する情報をデバイス404へ送信しうる。したがって、支援情報決定構成要素410は、1または複数の近隣セルに関連する支援情報を、サービス提供HeNB402から受信しうる。近隣セル情報決定構成要素412は、1または複数の近隣セルの識別子を取得しうるか、あるいは、HeNB402から受信した支援情報に関連する近隣セルを識別しうる。この点に関し、位置測定構成要素414は、受信した支援情報に少なくとも部分的に基づいて、デバイス404の位置を決定し、1または複数の近隣セルを特定する等を行う。
【0052】
図5−8に示すように、無線ネットワークにおいて位置決めを提供することに関連する方法の例が例示される。説明を単純にする目的で、これら方法は、一連の動作として示され説明されているが、これら方法は、1または複数の実施形態にしたがって、いくつかの動作が本明細書で示され記載されたものとは異なる順序で、あるいは他の動作と同時に生じうるので、動作の順序によって限定されないことが理解され認識されるべきである。例えば、方法は代わりに、例えば状態図におけるように、一連の相互関連する状態またはイベントとして表されうることが認識されるべきである。さらに、1または複数の実施形態にしたがって方法を実現するために、必ずしも例示されたすべての動作が必要とされる訳ではない。
【0053】
図5を参照して、受信した位置測定値に少なくとも部分的に基づいて位置を決定することを容易にする方法500の例が示される。502では、HeNBが通信する無線ネットワークにおける1または複数のデバイスによって測定された1または複数の位置測定値が受信されうる。記載されるように、1または複数の位置測定値は、1または複数のサービス提供されているデバイス、共に配置されたNLM等によって測定されうる。例えば、1または複数のデバイスが、サービス提供されているデバイスである場合、1または複数の位置測定値はまた、1または複数のデバイスによって受信された支援情報を含みうる。あるいは、および/または、1または複数のデバイスが、共に配置されたNLMである場合、支援情報は、位置決めサーバを用いて、バックホール・リンクを介して受信されうる。1または複数の測定値は、例えば、信号強度、SNR、または、基地局の類似の測定値を含み、支援情報は、基地局の位置を含みうる。別の例では、1または複数の測定値は、デバイスへの経路喪失を含み、支援情報は、デバイスの計算された位置を含みうる。504では、位置測定値に少なくとも部分的に基づいて、HeNBの位置が決定されうる。例えば、これは、1または複数の位置パラメータおよび/または支援情報に少なくとも部分的に基づいて、A−GPS、OTDOA、E−CID、および/または、類似の位置決め技術を用いて決定されうる。さらに、例では、1または複数のサービス提供されているデバイスによるその後の位置決めを容易にするために、位置が、位置決めサーバに登録されうる。
【0054】
図6に移って、位置決めサーバに登録されていないHeNBと通信する場合に位置を決定することを容易にする方法600の例が示される。602では、位置決めの際に支援情報を利用するために、サービス提供HeNBとは別の基地局が決定されうる。例えば、これは、(例えば、HeNBの支援情報を要求する場合、これを示すインジケーションを受信することに少なくとも部分的に基づいて)サービス提供HeNBが位置決めサーバに登録されていないと決定することを含みうる。したがって、602では、別の基地局は、別の基地局から信号を受信すること、以前に訪問した基地局を判定すること、別の基地局に関連するパラメータをHeNBから受信すること等に少なくとも部分的に基づいて判定されうる。何れの場合であれ、604では、別の基地局に関連する支援情報が、サービス提供HeNBまたは位置決めサーバから受信されうる。したがって、位置は、サービス提供HeNBとは別の基地局の支援情報に少なくとも部分的に基づいて決定されうる。
【0055】
図7を参照して、位置決めサーバに位置を登録するための方法700の例が例示される。702では、位置に関連する1または複数のパラメータが受信されうる。例えば、記載されているように、位置を決定すること等に基づいて、1または複数のパラメータが、地理的な関連付けを持つネットワーク構成要素(例えば、HeMS)から、1または複数のデバイスから、設定から受信されうる。さらに、1または複数のパラメータは、例えば、郵便番号、都市、州等のような住所または地理的エリアのような粗い、または、より正確な位置でありうる。別の例では、1または複数のパラメータは、近くのマクロ・セル基地局の識別子でありうる。また別の例では、1または複数のパラメータは、位置決め誤差、送信電力、セル・サイズ、および/または、その他類似のパラメータに関連しうる。何れの場合であれ、704では、グローバル・セル識別子と1または複数のパラメータが、バックホール・リンクを介して、位置決めサーバに登録されうる。この点に関して、記載されているように、位置決めサーバは、デバイス位置を決定することを容易にするために、その後のデバイス要求に応じて、1または複数のパラメータを、支援情報として提供しうる。
【0056】
本明細書に記載された1または複数の態様によれば、記載されるように、HeNBの位置を決定すること、位置決めサーバに登録されていないHeNBと通信している場合に、支援情報を要求するための基地局を決定すること、HeNBに関連付けられた位置決め誤差を判定すること等に関連して推論がなされうることが認識されるだろう。本明細書で使用されるように、「推論する」または「推論」なる用語は一般に、イベントおよび/またはデータによって取得されたような観察のセットから、システム、環境、および/または、ユーザの状態の推論あるいはそれらに関連する推理のプロセスを称する。推論は、特定の文脈または動作を識別するために適用されるか、あるいは、例えば状態にわたる確率分布を生成しうる。推論は、確率論的、すなわち、データおよびイベントの考慮に基づいて、該当する状態にわたる確率分布を計算することでありうる。推論はまた、イベントおよび/またはデータのセットから、より高いレベルのイベントを構築するために適用される技術を称することができる。このような推論によって、イベントが時間的に近接していようといまいと、これらイベントおよびデータが1またはいくつかのイベント・ソースおよびデータ・ソースに由来していようと、観察されたイベントおよび/または格納されたイベント・データのセットから、新たなイベントまたは動作を構築することができる。
【0057】
図8は、位置決めを容易にするモバイル・デバイス800の例示である。モバイル・デバイス800は、例えば(図示しない)受信アンテナから信号を受信し、受信した信号について一般的な動作(例えば、フィルタ、増幅、ダウンコンバート等)を実行し、これら調整された信号をデジタル化してサンプルを得る受信機802を備えうる。受信機802は、受信したシンボルを復調し、それらをチャネル推定のためにプロセッサ806へ提供する復調器804を備えうる。プロセッサ806は、受信機802によって受信された情報を分析すること、および/または、送信機808による送信のための情報を生成することに特化されたプロセッサ、モバイル・デバイス800の1または複数の構成要素を制御するプロセッサ、および/または、受信機802によって受信された情報を分析することと、送信機808による送信のための情報を生成することと、モバイル・デバイス800のうちの1または複数の構成要素を制御することとのすべて行うプロセッサでありうる。
【0058】
モバイル・デバイス800はさらにメモリ810を備えうる。このメモリ810は、プロセッサ806に動作可能に接続され、送信されるデータ、受信されたデータ、利用可能なチャネルに関連する情報、分析された信号および/または干渉強度に関連付けられたデータ、割り当てられたチャネルや電力やレート等に関連する情報、および、チャネルの推定やチャネルを介した通信のために適切なその他任意の情報を格納しうる。メモリ810はさらに、(例えば、パフォーマンス・ベース、容量ベース等での)チャネルの推定および/または利用に関連付けられたアルゴリズムおよび/またはプロトコルを格納しうる。
【0059】
本明細書に記載されたデータ・ストア(例えば、メモリ810)は、揮発性メモリであるか、あるいは不揮発性メモリである。あるいは、揮発性メモリと不揮発性メモリとの両方を含みうることが認識されるだろう。限定ではなく例示によって、不揮発性メモリは、読取専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、電子的プログラマブルROM(EPROM)、電子的消去可能PROM(EEPROM)、あるいはフラッシュ・メモリを含みうる。揮発性メモリは、外部キャッシュ・メモリとして動作するランダム・アクセス・メモリ(RAM)を含みうる。限定ではなく例示によって、RAMは、例えばシンクロナスRAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、シンクロナスDRAM(SDRAM)、ダブル・データ・レートSDRAM(DDR SDRAM)、エンハンストSDRAM(ESDRAM)、シンクリンクDRAM(SLDRAM)、およびダイレクト・ラムバスRAM(DRRAM(登録商標))のような多くの形態で利用可能である。主題となるシステムおよび方法のメモリ810は、限定される訳ではないが、これらおよびその他任意の適切なタイプのメモリを備えることが意図される。
【0060】
プロセッサ806はさらに、オプションとして、支援情報受信構成要素316に類似しうる支援情報受信構成要素812と、支援情報要求構成要素318または支援情報決定構成要素410に類似しうる支援情報要求構成要素814と、に動作可能に接続されうる。プロセッサ806はまた、オプションとして近隣セル受信構成要素412に類似しうる近隣セル情報受信構成要素816と、位置測定構成要素414に類似しうる位置測定構成要素818と、に動作可能に接続されうる。モバイル・デバイス800はさらに、送信機808による、例えば基地局、他のモバイル・デバイス等への送信のための信号を変調する変調器820を備える。プロセッサ806と別に示されているが、支援情報受信構成要素812、支援情報要求構成要素814、近隣セル情報受信構成要素816、位置測定構成要素818、復調器804、および/または、変調器820は、プロセッサ806または複数のプロセッサ(図示せず)のうちの一部でありうることが認識されるべきである。
【0061】
図9は、デバイス位置決めのための支援情報を提供することを容易にするシステム900の例示である。システム900は、(例えば、記載されているように、複数のネットワーク技術のものでありうる)複数の受信アンテナ906を介して1または複数のモバイル・デバイス904から信号(単数または複数)を受信する受信機910と、(例えば、記載されているように、複数のネットワーク技術のものでありうる)複数の送信アンテナ908を介して1または複数のモバイル・デバイス904へ送信する送信機930とを有する、実質的に任意の基地局(例えば、フェムト・セル、ピコ・セル、マクロ・セル等、中継ノード、モバイル基地局・・のような小規模の基地局)でありうる基地局902を備える。さらに、一例において、送信機930は、有線フロント・リンクを介してモバイル・デバイス904へ送信しうる。受信機910は、1または複数の受信アンテナ906から情報を受信する。さらに、受信した情報を復調する復調器912と動作可能に関連付けられている。さらに、例において、受信機910は、有線バックホール・リンクから受信しうる。復調されたシンボルは、信号(例えば、パイロット)強度および/または干渉強度、モバイル・デバイス904(または、(図示しない)別の基地局)との間で送受信されうるデータ、および/または、本明細書に記載されたさまざまな動作および機能を実行することに関連するその他任意の情報を推定することに関連する情報を格納するメモリ916に接続され、図8に関連して上述されたプロセッサに類似しうるプロセッサ914によって分析されうる。
【0062】
プロセッサ914はさらにオプションとして、NLM構成要素208および/またはNLM構成要素310に類似しうるNLM構成要素918と、位置測定受信構成要素210に類似しうる位置測定受信構成要素920と、および/または、位置決定構成要素212または位置決定構成要素312に類似しうる位置決定構成要素922と、に接続される。さらに、プロセッサ914はオプションとして、位置登録構成要素214または位置登録構成要素314に類似しうる位置登録構成要素924と、および/または、近隣セル情報プロビジョニング構成要素408に類似しうる近隣セル情報プロビジョニング構成要素926と、に接続されうる。さらに、例えば、プロセッサ914は、送信される信号を、変調器928を用いて変調し、変調された信号を、送信機930を用いて送信しうる。送信機930は、Txアンテナ908を介してモバイル・デバイス904へ信号を送信しうる。さらに、プロセッサ914と別に示されているが、NLM構成要素918、位置測定受信構成要素920、位置決め構成要素922、位置登録構成要素924、近隣セル情報プロビジョニング構成要素926、復調器912、および/または、変調器928は、プロセッサ914または複数のプロセッサ(図示せず)のうちの一部でありうることが認識されるべきである。
【0063】
図10を参照して、受信した位置測定値に基づいて位置を決定するシステム1000が例示される。例えば、システム1000は、基地局、モバイル・デバイスなどの中に少なくとも部分的に存在しうる。システム1000は、プロセッサ、ソフトウェア、またはこれらの組み合わせ(例えば、ファームウェア)によって実現される機能を表す機能ブロックでありうる機能ブロックを含むものとして示されることが認識されるべきである。システム1000は、連携して動作しうる電子構成要素の論理グループ1002を含む。例えば、論理グループ1002は、HeNBが通信する無線ネットワークにおける1または複数のデバイスによって測定された1または複数の位置測定値を受信するための電子構成要素1004を含みうる。記載されているように、1または複数のデバイスは、1または複数のサービス提供されているデバイス、共に配置されたNLM等でありうる。さらに、1または複数の位置測定値は、1または複数の基地局の支援情報および信号強度、GPS位置等に関連しうる。
【0064】
さらに、論理グループ1002は、1または複数の位置決めパラメータに少なくとも部分的に基づいて、HeNBの位置を決定するための電子構成要素1006を備えうる。記載されているように、例えば、電子構成要素1006は、受信した位置測定値等にしたがって、A−GPS、OTDOA、E−CID等を使用することに少なくとも部分的に基づいて位置を決定しうる。例えば、電子構成要素1004は、前述したように、位置測定受信構成要素210を含みうる。さらに、例えば、電子構成要素1006は、態様において、前述したように、位置決め構成要素212を含みうる。さらに、システム1000は、電子構成要素1004,1006に関連付けられた機能を実行するための命令群を保持するメモリ1008を含みうる。メモリ1008の外側にあると示されているが、電子構成要素1004,1006のうちの1または複数は、メモリ1008内に存在しうることが理解されるべきである。
【0065】
一例において、電子構成要素1004,1006は、少なくとも1つのプロセッサを含みうる。または、電子構成要素1004,1006のおのおのは、少なくとも1つのプロセッサの対応するモジュールでありうる。さらに、追加のまたは代わりの例において、電子構成要素1004,1006は、コンピュータ読取可能な媒体を備えるコンピュータ・プログラム製品でありうる。ここで、おのおのの電子構成要素1004,1006は、対応するコードでありうる。
【0066】
図11を参照して、支援情報を要求するシステム1100が例示される。例えば、システム1100は、基地局、モバイル・デバイス等の中に少なくとも部分的に存在しうる。システム1100は、プロセッサ、ソフトウェア、またはこれらの組み合わせ(例えば、ファームウェア)によって実現される機能を表す機能ブロックでありうる機能ブロックを含むものとして示されることが認識されるべきである。システム1100は、連携して動作しうる電子構成要素の論理グループ1102を含む。例えば、論理グループ1102は、位置決めする際に支援情報を利用するための、サービス提供HeNBとは別の基地局を決定するための電子構成要素1104を含みうる。記載されるように、例えば、電子構成要素1104は、近隣基地局、または、信号が受信された関連するセルを検出すること、以前に訪問した基地局または関連するセルを指定すること、別の基地局に関連する情報をHeNBから受信すること等に少なくとも部分的に基づいて、この別の基地局を決定しうる。
【0067】
さらに、論理グループ1102は、別の基地局に関連する支援情報を、サービス提供HeNBまたは位置決めサーバから受信するための電子構成要素1106を備えうる。例えば、態様において、電子構成要素1104は、前述したような、近隣セル情報受信構成要素412を含みうる。さらに、例えば、電子構成要素1006は、態様において、前述したように、支援情報決定構成要素400を含みうる。さらに、システム1100は、電子構成要素1104,1106に関連付けられた機能を実行するための命令群を保持するメモリ1108を含みうる。メモリ1108の外側にあると示されているが、電子構成要素1104,1106のうちの1または複数は、メモリ1108内に存在しうることが理解されるべきである。
【0068】
一例において、電子構成要素1104,1106は、少なくとも1つのプロセッサを含みうる。または、電子構成要素1104,1106のおのおのは、少なくとも1つのプロセッサの対応するモジュールでありうる。さらに、追加のまたは代わりの例において、電子構成要素1104,1106は、コンピュータ読取可能な媒体を備えるコンピュータ・プログラム製品でありうる。ここで、おのおのの電子構成要素1104,1106は、対応するコードでありうる。
【0069】
図12を参照して、位置決めサーバに登録するシステム1200が例示されている。例えば、システム1200は、基地局、モバイル・デバイス等の中に少なくとも部分的に存在しうる。システム1200は、プロセッサ、ソフトウェア、またはこれらの組み合わせ(例えば、ファームウェア)によって実現される機能を表す機能ブロックでありうる機能ブロックを含むものとして示されることが認識されるべきである。システム1200は、連携して動作しうる電子構成要素の論理グループ1202を含む。例えば、論理グループ1202は、位置に関連する1または複数のパラメータを受信するための電子構成要素1204を含みうる。記載されているように、1または複数のパラメータは、住所、都市、郵便番号、州、近隣基地局、1または複数のデバイスからの位置測定値等に関連しうる。
【0070】
さらに、論理グループ1202は、グローバル・セル識別子と1または複数のパラメータを、バックホール・リンクを介して、位置決めサーバに登録するための電子構成要素1206を備えうる。例えば、態様において、電子構成要素1204は、前述したように、位置決め構成要素312を含みうる。さらに、例えば、電子構成要素1206は、態様において、前述したように、位置登録構成要素314を含みうる。さらに、システム1200は、電子構成要素1204,1206に関連付けられた機能を実行するための命令群を保持するメモリ1208を含みうる。メモリ1208の外側にあると示されているが、電子構成要素1204,1206のうちの1または複数は、メモリ1208内に存在しうることが理解されるべきである。
【0071】
一例において、電子構成要素1204,1206は、少なくとも1つのプロセッサを含みうる。または、電子構成要素1204,1206のおのおのは、少なくとも1つのプロセッサの対応するモジュールでありうる。さらに、追加のまたは代替例において、電子構成要素1204,1206は、コンピュータ読取可能な媒体を備えるコンピュータ・プログラム製品でありうる。ここで、おのおのの電子構成要素1204,1206は、対応するコードでありうる。
【0072】
図13に示すように、本明細書に示されるさまざまな実施形態にしたがって無線通信システム1300が例示されている。システム1300は、複数のアンテナ・グループを含みうる基地局1302を含む。例えば、1つのアンテナ・グループは、アンテナ1304およびアンテナ1306を含むことができ、別のグループはアンテナ1308およびアンテナ1310を備えることができ、さらに別のグループはアンテナ1312およびアンテナ1314を含むことができる。おのおののアンテナ・グループについて2本のアンテナしか例示されていないが、2本より多いアンテナ、または2本より少ないアンテナも、各グループのために利用されうる。基地局1302はさらに、送信機チェーンおよび受信機チェーンを含みうる。これらおのおのは、当業者によって理解されるように、信号の送信および受信に関連する複数の構成要素(例えば、プロセッサ、変調器、マルチプレクサ、復調器、デマルチプレクサ、アンテナ等)を備えうる。
【0073】
基地局1302は、例えばモバイル・デバイス1316およびモバイル・デバイス1322のような1または複数のモバイル・デバイスと通信しうる。しかしながら、基地局1302は、モバイル・デバイス1316およびモバイル・デバイス1322に類似した実質的に任意の数のモバイル・デバイスと通信しうることが理解されるべきである。モバイル・デバイス1316,1322は例えば、セルラ電話、スマート・フォン、ラップトップ、ハンドヘルド通信デバイス、ハンドヘルド・コンピュータ・デバイス、衛星ラジオ、全地球測位システム、PDA、および/または、無線通信システム1300を介して通信するのに適切なその他任意のデバイスでありうる。図示するように、モバイル・デバイス1316は、アンテナ1312およびアンテナ1314と通信している。ここで、アンテナ1312およびアンテナ1314は、順方向リンク1318によってモバイル・デバイス1316へ情報を送信し、逆方向リンク1320によってモバイル・デバイス1316から情報を受信する。さらに、モバイル・デバイス1322はアンテナ1304およびアンテナ1306と通信している。ここで、アンテナ1304およびアンテナ1306は、順方向リンク1324でアクセス端末1322へ情報を送信し、逆方向リンク1326でアクセス端末1322から情報を受信する。周波数分割デュプレクス(FDD)システムでは、例えば、順方向リンク1318は、逆方向リンク1320によって使用されるものとは異なる周波数帯域を使用し、順方向リンク1324は、逆方向リンク1326によって使用されるものとは異なる周波数帯域を使用しうる。さらに、時分割デュプレクス(TDD)システムでは、順方向リンク1318および逆方向リンク1320は、共通の周波数帯域を使用し、順方向リンク1324および逆方向リンク1326は、共通の周波数帯域を使用することができる。
【0074】
通信するように指定された領域および/またはアンテナのおのおののグループは、基地局1302のセクタと称されうる。例えば、基地局1302によってカバーされる領域のセクタ内のアクセス端末に通信するように、複数のアンテナが設計されうる。順方向リンク1318,1324による通信では、基地局1302の送信アンテナは、モバイル・デバイス1316,1322の順方向リンク1318,1324の信号対雑音比を改善するためにビームフォーミングを利用しうる。また、基地局1302が、関連付けられた有効通信範囲にランダムに散在したモバイル・デバイス1316,1322に送信するためにビームフォーミングを利用している間、近隣セル内のモバイル・デバイスは、すべてのモバイル・デバイスに対して単一のアンテナによって送信している基地局に比べて、少ない干渉しか被らない。さらに、モバイル・デバイス1316,1322は、図示するように、ピア・トゥ・ピアまたはアド・ホック技術を用いて互いにダイレクトに通信しうる。例によれば、システム1300は、複数入力複数出力(MIMO)通信システムでありうる。
【0075】
図14は、無線通信システム1400の例を示す。無線通信システム1400は、簡潔さの目的で、1つの基地局1410と1つのモバイル・デバイス1450としか示していない。しかしながら、システム1400は、1より多い基地局、および/または、1より多いモバイル・デバイスを含むことができ、これら追加の基地局および/またはモバイル・デバイスは、以下に説明する基地局1410およびモバイル・デバイス1450の例と実質的に同じでも、別のものでもありうることが認識されるべきである。それに加えて、基地局1410および/またはモバイル・デバイス1450は、その間の無線通信を容易にするために、本明細書に記載されたシステム(図1−4、9−13)、モバイル・デバイス(図8)、および/または方法(図5−7)を適用しうることが認識されるべきである。例えば、本明細書に記載されたシステムおよび/または方法の機能または構成要素は、以下に説明されるようなメモリ1433および/またはメモリ1472、または、プロセッサ1430および/またはプロセッサ1470でありうるか、および/または、開示された機能を実行するためにプロセッサ1430および/またはプロセッサ1470によって実行されうる。
【0076】
基地局1410では、多くのデータ・ストリームのためのトラフィック・データが、データ・ソース1412から送信(TX)データ・プロセッサ1414へ提供される。例によれば、おのおののデータ・ストリームが、それぞれのアンテナを介して送信される。TXデータ・プロセッサ1414は、トラフィック・データ・ストリームをフォーマットし、このデータ・ストリームのために選択された特定の符号化スキームに基づいて符号化し、インタリーブして、符号化されたデータを提供する。
【0077】
おのおののデータ・ストリームの符号化されたデータは、直交周波数分割多重(OFDM)技術を用いてパイロット・データと多重化されうる。さらに、あるいは、この代わりに、パイロット・シンボルは、周波数分割多重化(FDM)、時分割多重化(TDM)、あるいは符号分割多重化(CDM)されうる。パイロット・データは一般に、既知の方法で処理される既知のデータ・パターンであり、チャネル応答を推定するためにモバイル・デバイス1450において使用されうる。おのおののデータ・ストリームについて多重化されたパイロットおよび符号化されたデータは、データ・ストリームのために選択された特定の変調スキーム(例えば、バイナリ・フェーズ・シフト・キーイング(BPSK)、直交フェーズ・シフト・キーイング(QPSK)、Mフェーズ・シフト・キーイング(M−PSK)、M直交振幅変調(M−QAM)等)に基づいて変調(例えば、シンボル・マップ)され、変調シンボルが提供される。おのおののデータ・ストリームのデータ・レート、符号化、および変調は、プロセッサ1430によって実行または提供される指示によって決定されうる。
【0078】
データ・ストリームの変調シンボルは、(例えば、OFDMのために)変調シンボルを処理するTX MIMOプロセッサ1420に提供される。TX MIMOプロセッサ1420は、その後、NT個の変調シンボル・ストリームを、NT個の送信機(TMTR)1422a乃至1422tへ提供する。さまざまな実施形態において、TX MIMOプロセッサ1420は、データ・ストリームのシンボル、および、そのシンボルが送信されるアンテナへ、ビームフォーミング重みを適用する。
【0079】
おのおのの送信機1422は、1または複数のアナログ信号を提供するために、それぞれのシンボル・ストリームを受信して処理し、さらには、MIMOチャネルを介した送信に適切な変調信号を提供するために、このアナログ信号を調整(例えば、増幅、フィルタ、およびアップコンバート)する。さらに、送信機1422a乃至1422tからのNT個の変調信号が、NT個のアンテナ1424a乃至1424tそれぞれから送信される。
【0080】
モバイル・デバイス1450では、送信された変調信号は、NR個のアンテナ1452a乃至1452rによって受信され、おのおののアンテナ1452から受信した信号は、受信機(RCVR)1454a乃至1454rのそれぞれに提供される。おのおのの受信機1454は、それぞれの信号を調整(例えば、フィルタ、増幅、およびダウンコンバート)し、この調整された信号をデジタル化してサンプルを提供し、さらにこのサンプルを処理して、対応する「受信された」シンボル・ストリームを提供する。
【0081】
RXデータ・プロセッサ1460は、NR個の受信機1454からNR個のシンボル・ストリームを受信し、受信されたこれらシンボル・ストリームを、特定の受信機処理技術に基づいて処理して、NT個の「検出された」シンボル・ストリームを提供する。RXデータ・プロセッサ1460は、検出されたおのおののシンボル・ストリームを復調し、デインタリーブし、復号して、そのデータ・ストリームのためのトラフィック・データを復元する。RXデータ・プロセッサ1460による処理は、基地局1410におけるTX MIMOプロセッサ1420およびTXデータ・プロセッサ1414によって実行されるものと相補的である。
【0082】
逆方向リンク・メッセージは、通信リンクおよび/または受信されたデータ・ストリームに関するさまざまなタイプの情報を備えうる。逆方向リンク・メッセージは、データ・ソース1436からの多くのデータ・ストリームに関するトラフィック・データも受信するTXデータ・プロセッサ1438によって処理され、変調器1480によって変調され、送信機1454a乃至1454rによって調整され、基地局1410へ送り戻される。
【0083】
基地局1410では、モバイル・デバイス1450からの変調信号が、アンテナ1424によって受信され、受信機1422によって調整され、復調器1440によって復調され、RXデータ・プロセッサ1442によって処理されることにより、モバイル・デバイス1450によって送信された逆方向リンク・メッセージが抽出される。さらに、プロセッサ1430は、ビームフォーミング重みを決定するためにどのプリコーディング行列を使用するかを決定するために、この抽出されたメッセージを処理する。
【0084】
プロセッサ1430およびプロセッサ1470は、基地局1410およびモバイル・デバイス1450それぞれにおける動作を指示(例えば、制御、調整、管理等)する。プロセッサ1430およびプロセッサ1470はそれぞれ、プログラム・コードおよびデータを格納するメモリ1432およびメモリ1472に関連付けられうる。プロセッサ1430およびプロセッサ1470はまた、アップリンクおよびダウンリンクそれぞれのための周波数およびインパルス応答推定値を導出する計算をも実行する。
【0085】
図15は、多くのユーザをサポートするように構成され、本明細書に記載された教示が実施される無線通信システム1500を例示する。このシステム1500は、例えばマクロ・セル1502A−1502Gのような複数のセル1502のための通信を提供する。ここで、各セルは、対応するアクセス・ノード1504(例えば、アクセス・ノード1504A−1504G)によってサービス提供される。図15に示すように、アクセス端末1506(例えば、アクセス端末1506A−1506L)は、時間にわたって、システム中のさまざまな位置に分布しうる。アクセス端末1506はおのおのの、例えば、アクセス端末1506がアクティブであるか、および、ソフト・ハンドオフにあるかに依存して、所与の時間において、順方向リンク(FL)および/または逆方向リンク(RL)で、1または複数のアクセス・ノード1504と通信しうる。無線通信システム1500は、広い地理的領域にわたってサービスを提供しうる。
【0086】
図16は、1または複数のフェムト・ノードがネットワーク環境内で配置されている典型的な通信システム1600を例示する。具体的には、システム1600は、(例えば、1または複数のユーザ住居1630内のような)比較的小規模スケールのネットワーク環境に搭載された複数のフェムト・ノード1610A,1610B(例えば、フェムト・ノードまたはHeNB)を含む。おのおののフェムト・ノード1610は、デジタル加入者ライン(DSL)ルータ、ケーブル・モデム、無線リンク、またはその他の接続手段(図示せず)を経由して、広域ネットワーク1640(例えば、インターネット)およびモバイル・オペレータ・コア・ネットワーク1650に接続されうる。以下に説明するように、各フェムト・ノード1610は、(例えば、アクセス端末1620Aのような)関連付けられたアクセス端末1620と、オプションとして、(例えば、アクセス端末1620Bのような)外部アクセス端末1620にサービス提供するように構成されうる。言い換えれば、フェムト・ノード1610へのアクセスが制限され、これによって、所与のアクセス端末1620が、指定された(例えば、自宅のような)フェムト・ノード(単数または複数)1610のセットによってサービス提供されうるが、指定されていないフェムト・ノード1610(例えば、近隣のフェムト・ノード)によってサービス提供されない。
【0087】
図17は、おのおのがいくつかのマクロ有効通信範囲エリア1704を含むいくつかのトラッキング・エリア1702(または、ルーティング・エリアあるいはロケーション・エリア)が定義された有効通信範囲マップ1700の例を示す。ここでは、トラッキング・エリア1702A,1702B,1702Cに関連付けられた有効通信範囲のエリアが、太線で示され、マクロ有効通信範囲エリア1704が、六角形によって示されている。トラッキング・エリア1702は、フェムト有効通信範囲エリア1706をも含んでいる。この例において、フェムト有効通信範囲領域1706(例えば、フェムト有効通信範囲領域1706C)のおのおのは、マクロ有効通信範囲領域1704(例えば、マクロ有効通信範囲領域1704B)内に図示される。しかしながら、フェムト有効通信範囲エリア1706は、マクロ有効通信範囲エリア1704内に全体的に位置していなくても良いことが認識されるべきである。実際、フェムト有効通信範囲領域1706の大部分は、トラッキング領域1702またはマクロ有効通信範囲領域1704内に規定されうる。さらに、1または複数のピコ有効通信範囲領域(図示せず)は、所与のトラッキング領域1702またはマクロ有効通信範囲領域1704内に規定されうる。
【0088】
図16に再び示すように、フェムト・ノード1610の所有者は、モバイル・オペレータ・コア・ネットワーク1650を通じて提供された、例えば3Gモバイル・サービスのようなモバイル・サービスに申し込みうる。さらに、アクセス端末1620は、マクロ環境と、(例えば、住居のような)小規模なネットワーク環境との両方において、動作可能でありうる。したがって、例えば、アクセス端末1620は、アクセス端末1620の現在位置に依存して、アクセス・ノード1660によって、または、フェムト・ノード1610(例えば、対応するユーザ住居1630内に存在するフェムト・ノード1610A,1610B)のセットのうちの任意の1つによってサービス提供されうる。例えば、加入者が、自宅外にいる場合、標準的なマクロ・セル・アクセス・ノード(例えば、ノード1860)によってサービス提供され、加入者が、自宅内にいる場合、フェムト・ノード(例えば、ノード1610A)によってサービス提供される。ここでは、フェムト・ノード1610は、既存のアクセス端末1620との後方互換性を持ちうることが認識されるべきである。
【0089】
フェムト・ノード1610は、単一の周波数で、代替例では、複数の周波数で展開されうる。特定の構成に依存して、単一の周波数、または、複数の周波数のうちの1または複数が、マクロ・セル・アクセス・ノード(例えば、ノード1660)によって使用される1または複数の周波数とオーバラップしうる。いくつかの態様では、アクセス端末1620は、(例えば、アクセス端末1620のホーム・フェムト・ノードのような)好適なフェムト・ノードとの接続が可能である場合には常に接続するように構成されうる。例えば、アクセス端末1620がユーザの自宅1630内にある場合は常に、アクセス端末1620はホーム・フェムト・ノード1610とのみ通信することが望まれうる。
【0090】
いくつかの態様では、アクセス端末1620がモバイル・オペレータ・コア・ネットワーク1650内で動作するが、(例えば、好適なローミング・リストで定義されたような)最も好適なネットワークに存在しない場合、アクセス端末1620は、より良好なシステムが現在利用可能であるかを判定するために、利用可能なシステムの定期的なスキャンと、好適なシステムと関連付けるためのその後の努力とを含むベター・システム再選択(BSR:Better System Reselection)を使用して、最も好適なネットワーク(例えば、好適なフェムト・ノード1610)を探索し続けうる。1つの例では、アクセス端末1620は、(例えば、好適なローミング・リスト内の)獲得テーブル・エントリを用いて、特定の帯域およびチャネルを求める探索を制限しうる。例えば、最も好適なシステムの探索は、定期的に反復されうる。アクセス端末1620は、例えばフェムト・ノード1610のような好適なフェムト・ノードを発見すると、有効通信範囲エリア内でキャンプするためのフェムト・ノード1610を選択する。
【0091】
フェムト・ノードは、いくつかの態様において、制限されうる。例えば、所与のフェムト・ノードは、あるアクセス端末に対して一定のサービスしか提供しない。いわゆる制限された(すなわち、クローズされた)関連性を持つ構成では、所与のアクセス端末は、マクロ・セル・モバイル・ネットワーク、および、(例えば、対応するユーザの住居1630内に存在するフェムト・セル1610のように)定義されたフェムト・ノードのセットによってのみサービス提供されうる。いくつかの実施では、フェムト・ノードは、少なくとも1つのノードのために、シグナリング、データ・アクセス、登録、ページング、またはサービスのうちの少なくとも1つを提供しないように制限されうる。
【0092】
いくつかの態様では、(クローズド加入者グループHeNBとも称されうる)制限されたフェムト・ノードは、制限されたアクセス端末のプロビジョンされたセットへサービスを提供するノードである。必要な場合、このセットは、一時的または永続的に拡張されうる。いくつかの態様では、クローズされた加入者グループ(CSG)は、アクセス端末の共通のアクセス制御リストを共有するアクセス・ノード(例えば、フェムト・ノード)のセットとして定義されうる。領域内のすべてのフェムト・ノード(または制限されたすべてのフェムト・ノード)が動作するチャネルは、フェムト・チャネルと称されうる。
【0093】
所与のフェムト・ノードと、所与のアクセス端末との間に、さまざまな関係が存在しうる。例えば、アクセス端末の観点から、オープンなフェムト・ノードは、制限された関連付けを持たないフェムト・ノードと称されうる。制限されたフェムト・ノードは、(例えば、関連付けおよび/または登録について制限されたような)ある方式で制限されたフェムト・ノードを称しうる。ホーム・フェムト・ノードは、アクセス端末がアクセスし動作することが許可されたフェムト・ノードを称しうる。ゲスト・フェムト・ノードは、アクセス端末がアクセスし動作することを一時的に許可されたフェムト・ノードを称しうる。外部フェムト・ノードは、恐らくは緊急事態(例えば、911コール)を除いて、アクセス端末がアクセスし動作することを許可されないフェムト・ノードを称しうる。
【0094】
制限されたフェムト・ノードの観点から、ホーム・アクセス端末は、制限されたフェムト・ノードにアクセスすることが許可されたアクセス端末を称しうる。ゲスト・アクセス端末は、制限されたフェムト・ノードへの一時的なアクセスを持つアクセス端末を称しうる。外部アクセス端末は、恐らくは、例えば911コールのような緊急事態を除いて、制限されたフェムト・ノードへアクセスする許可を持たないアクセス端末(例えば、制限されたフェムト・ノードに登録する証明書または許可を持たないアクセス端末)を称しうる。
【0095】
便宜上、本明細書における開示は、フェムト・ノードのコンテキストで、さまざまな機能を説明している。しかしながら、大規模な有効通信範囲エリアのために、ピコ・ノードが、フェムト・ノードと同じまたは同様の機能を提供しうることが認識されるべきである。例えば、ピコ・ノードが制限され、所与のアクセス端末のためにホーム・ピコ・ノードが定義される等である。
【0096】
無線多元接続通信システムは、複数の無線アクセス端末のための通信を同時にサポートすることができる。前述したように、おのおのの端末は、順方向リンクおよび逆方向リンクによる送信によって1または複数の基地局と通信しうる。順方向リンク(すなわちダウンリンク)は、基地局から端末への通信リンクを称し、逆方向リンク(すなわちアップリンク)は、端末から基地局への通信リンクを称する。この通信リンクは、単一入力単一出力システム、MIMOシステム、あるいは、その他いくつかのタイプのシステムによって確立されうる。
【0097】
本明細書で開示された実施形態に関連して記述されたさまざまな例示的なロジック、論理ブロック、モジュール、構成要素、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)あるいはその他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリート・ゲートあるいはトランジスタ・ロジック、ディスクリート・ハードウェア構成要素、または上述された機能を実現するために設計された上記何れかの組み合わせを用いて実現または実施されうる。汎用プロセッサとしてマイクロ・プロセッサを用いることが可能であるが、代わりに、従来技術によるプロセッサ、コントローラ、マイクロ・コントローラ、あるいは順序回路を用いることも可能である。プロセッサは、例えばDSPとマイクロ・プロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロ・プロセッサ、DSPコアと連携する1または複数のマイクロ・プロセッサ、またはその他任意のこのような構成であるコンピューティング・デバイスの組み合わせとして実現されうる。それに加えて、少なくとも1つのプロセッサは、上述したステップおよび/または動作のうちの1または複数を実行するように動作可能な1または複数のモジュールを備えうる。典型的な記憶媒体は、プロセッサに結合されており、これによって、プロセッサは、記憶媒体との間で情報を読み書きできるようになる。あるいは、この記憶媒体は、プロセッサに統合されうる。さらに、いくつかの態様では、プロセッサと記憶媒体が、ASIC内に存在しうる。さらに、ASICは、ユーザ端末に存在しうる。あるいは、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末内のディスクリートな構成要素として存在しうる。
【0098】
1または複数の態様では、説明された機能、方法、またはアルゴリズムが、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組み合わせで実現されうる。ソフトウェアで実現される場合、これら機能は、コンピュータ・プログラム製品に組み込まれうるコンピュータ読取可能な媒体上のコード、または、1または複数の命令群として格納または送信されうる。コンピュータ読取可能な媒体は、コンピュータ記憶媒体と通信媒体との両方を含む。これらは、コンピュータ・プログラムのある場所から別の場所への転送を容易にする任意の媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされうる任意の利用可能な媒体でありうる。例として、限定することなく、このようなコンピュータ読取可能な媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたはその他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置またはその他の磁気記憶デバイス、あるいは、所望のプログラム・コード手段を命令群またはデータ構造の形式で搬送または格納するために使用され、しかも、コンピュータによってアクセスされうるその他任意の媒体を備えうる。また、実質的に任意の接続が、コンピュータ読取可能な媒体と称されうる。同軸ケーブル、光ファイバ・ケーブル、ツイスト・ペア、デジタル加入者線(DSL)、あるいは、例えば赤外線、無線およびマイクロ波のような無線技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、あるいはその他の遠隔ソースからソフトウェアが送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバ・ケーブル、ツイスト・ペア、DSL、あるいは、例えば赤外線、無線およびマイクロ波のような無線技術が、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるdiskおよびdiscは、コンパクト・ディスク(disc)(CD)、レーザ・ディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)、およびブルーレイ・ディスク(disc)を含む。通常、diskは、データを磁気的に再生し、discは、レーザを用いて光学的にデータを再生する。上記の組み合わせもまた、コンピュータ読取可能な媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0099】
前述した開示は、例示的な態様および/または実施形態を開示しているが、さまざまな変更および修正が、特許請求の範囲で定義されたような説明された態様および/または実施形態の範囲から逸脱することなくなされうることが注目されるべきである。さらに、説明された態様および/または実施形態の構成要素は、単数形で記載または特許請求されているが、もしも単数であると明示的に述べられていないのであれば、複数が考慮される。さらに、任意の態様および/または実施形態のすべてまたは一部は、特に述べられていないのであれば、その他任意の態様および/または実施形態のすべてまたは一部とともに利用されうる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホーム・イボルブド・ノードB(HeNB)の位置を決定するための方法であって、
HeNBが通信する無線ネットワークにおける1または複数のデバイスによって測定された1または複数の位置測定値を受信することと、
前記1または複数の位置測定値に少なくとも部分的に基づいて、前記HeNBの位置を決定することと、
を備える方法。
【請求項2】
前記1または複数のデバイスは、前記HeNBにおいて共に配置されたネットワーク・リスニング・モジュールを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
バックホール・リンクを介して支援情報を受信することをさらに備え、
前記位置を決定することはさらに、前記支援情報に少なくとも部分的に基づく、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記1または複数のデバイスは、有効通信範囲内のモバイル・デバイスを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
その後の位置決めを可能にするために、前記1または複数の位置測定値を、1または複数の位置パラメータとして、位置決めサーバに送信することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記位置に関連する1または複数のパラメータを、位置決めサーバへ送信することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
ホーム・イボルブド・ノードB(HeNB)位置を決定するための装置であって、
HeNBが通信する無線ネットワークにおける1または複数のデバイスによって測定された1または複数の位置測定値を受信し、
前記1または複数の位置測定値に少なくとも部分的に基づいて、前記HeNBの位置を決定する、
ように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに接続されたメモリと、
を備える装置。
【請求項8】
前記1または複数のデバイスのうちの少なくとも1つは、前記HeNBにおいて共に配置されたネットワーク・リスニング・モジュールである、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、バックホール・リンクを介して支援情報を受信するように構成され、
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記支援情報に少なくとも部分的に基づいて前記位置を決定する、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記1または複数のデバイスは、前記装置の有効通信範囲エリア内のモバイル・デバイスを含む、請求項7に記載の装置。
【請求項11】
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、その後の位置決めを可能にするために、前記1または複数の位置測定値を、1または複数の位置パラメータとして、位置決めサーバに送信するように構成された、請求項7に記載の装置。
【請求項12】
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、前記位置に関連する1または複数のパラメータを、位置決めサーバへ送信するように構成された、請求項7に記載の装置。
【請求項13】
ホーム・イボルブド・ノードB(HeNB)の位置を決定するための装置であって、
HeNBが通信する無線ネットワークにおける1または複数のデバイスによって測定された1または複数の位置測定値を受信する手段と、
前記1または複数の位置測定値に少なくとも部分的に基づいて、前記HeNBの位置を決定する手段と、
を備える装置。
【請求項14】
1または複数の基地局からダウンリンク信号を受信する手段をさらに備え、
前記1または複数のデバイスのうちの少なくとも1つは、前記HeNBと共に配置された、前記ダウンリンク信号を受信する手段である、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記決定する手段はさらに、バックホール・リンクを介して支援情報を受信し、さらに前記支援情報に少なくとも部分的に基づいて前記位置を決定する、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記1または複数のデバイスは、有効通信範囲内のモバイル・デバイスを含む、請求項13に記載の装置。
【請求項17】
その後の位置決めを可能にするために、前記1または複数の位置測定値を、1または複数の位置パラメータとして、位置決めサーバに送信する手段をさらに備える、請求項13に記載の装置。
【請求項18】
前記位置に関連する1または複数のパラメータを、位置決めサーバへ送信する手段をさらに備える、請求項13に記載の装置。
【請求項19】
ホーム・イボルブド・ノードB(HeNB)の位置を決定するためのコンピュータ・プログラム製品であって、
少なくとも1つのコンピュータに対して、HeNBが通信する無線ネットワークにおける1または複数のデバイスによって測定された1または複数の位置測定値を受信させるためのコードと、
前記少なくとも1つのコンピュータに対して、前記1または複数の位置測定値に少なくとも部分的に基づいて、前記HeNBの位置を決定させるためのコードと、
を備えるコンピュータ読取可能な媒体、を備えるコンピュータ・プログラム製品。
【請求項20】
前記1または複数のデバイスのうちの少なくとも1つは、前記HeNBと共に配置されたネットワーク・リスニング・モジュールである、請求項19に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項21】
前記コンピュータ読取可能な媒体はさらに、前記少なくとも1つのコンピュータに対して、バックホール・リンクを介して支援情報を受信させるためのコードを備え、
前記少なくとも1つのコンピュータに対して、決定させるためのコードは、前記支援情報に少なくとも部分的に基づいて、前記位置を決定する、請求項20に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項22】
前記1または複数のデバイスは、有効通信範囲エリア内のモバイル・デバイスを含む、請求項19に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項23】
前記コンピュータ読取可能な媒体はさらに、前記少なくとも1つのコンピュータに対して、その後の位置決めを可能にするために、前記1または複数の位置測定値を、1または複数の位置パラメータとして、位置決めサーバに送信させるためのコードを備える、請求項19に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項24】
前記コンピュータ読取可能な媒体はさらに、前記少なくとも1つのコンピュータに対して、前記位置に関連する1または複数のパラメータを、位置決めサーバへ送信させるためのコードを備える、請求項19に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項25】
ホーム・イボルブド・ノードB(HeNB)の位置を決定するための装置であって、
HeNBが通信する無線ネットワークにおける1または複数のデバイスによって測定された1または複数の位置測定値を取得するための位置測定値受信構成要素と、
前記1または複数の位置測定値に少なくとも部分的に基づいて、前記HeNBの位置を計算するための位置決定構成要素と、
を備える装置。
【請求項26】
1または複数の基地局からダウンリンク信号を受信するためのネットワーク・リスニング・モジュールをさらに備え、
前記1または複数のデバイスのうちの少なくとも1つは、前記HeNBと共に配置された前記ネットワーク・リスニング・モジュールである、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記位置決定構成要素はさらに、バックホール・リンクを介して支援情報を受信し、さらに前記支援情報に少なくとも部分的に基づいて、前記位置を決定する、請求項26に記載の装置。
【請求項28】
前記1または複数のデバイスは、有効通信範囲内のモバイル・デバイスを含む、請求項25に記載の装置。
【請求項29】
その後の位置決めを可能にするために、前記1または複数の位置測定値を、1または複数の位置パラメータとして、位置決めサーバに送信するための位置登録構成要素をさらに備える、請求項25に記載の装置。
【請求項30】
前記位置に関連する1または複数のパラメータを、位置決めサーバへ送信するための位置登録構成要素をさらに備える、請求項25に記載の装置。
【請求項31】
無線通信の方法であって、
位置決めする際に支援情報を利用するための、サービス提供ホーム・イボルブド・ノードB(HeNB)とは別の基地局を決定することと、
前記別の基地局に関連する支援情報を、前記サービス提供HeNBまたは位置決めサーバから受信することと、
を備える方法。
【請求項32】
前記別の基地局からの信号を検出することに少なくとも部分的に基づいて、前記別の基地局を検出することをさらに備える、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記別の基地局が、以前に訪問した基地局であると判定することをさらに備える、請求項31に記載の方法。
【請求項34】
前記HeNBから、前記別の基地局を示すインジケーションを受信することをさらに備える、請求項31に記載の方法。
【請求項35】
位置決めする際に支援情報を要求するための装置であって、
位置決めする際に支援情報を利用するための、サービス提供ホーム・イボルブド・ノードB(HeNB)とは別の基地局を決定し、
前記別の基地局に関連する支援情報を、前記サービス提供HeNBまたは位置決めサーバから取得する
ように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに接続されたメモリと、
を備える装置。
【請求項36】
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、前記別の基地局の信号を受信するように構成された、請求項35に記載の装置。
【請求項37】
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、前記別の基地局は、以前に訪問した基地局であると判定するように構成された、請求項35に記載の装置。
【請求項38】
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、前記HeNBから、前記別の基地局を示すインジケーションを受信するように構成された、請求項35に記載の装置。
【請求項39】
位置決めのための支援情報を要求するための装置であって、
位置決めする際に支援情報を利用するための、サービス提供ホーム・イボルブド・ノードB(HeNB)とは別の基地局を決定する手段と、
前記別の基地局に関連する支援情報を、前記サービス提供HeNBまたは位置決めサーバから受信する手段と、
を備える装置。
【請求項40】
前記決定する手段は、前記別の基地局から受信した1または複数の信号に少なくとも部分的に基づいて前記別の基地局を検出する、請求項39に記載の装置。
【請求項41】
前記決定する手段は、前記別の基地局が、以前に訪問した基地局であると判定する、請求項39に記載の装置。
【請求項42】
前記決定する手段はさらに、前記HeNBから、前記別の基地局を示すインジケーションを受信する、請求項39に記載の装置。
【請求項43】
位置決めのための支援情報を要求するためのコンピュータ・プログラム製品であって、
少なくとも1つのコンピュータに対して、位置決めする際に支援情報を利用するための、サービス提供ホーム・イボルブド・ノードB(HeNB)とは別の基地局を決定させるためのコードと、
前記少なくとも1つのコンピュータに対して、前記別の基地局に関連する支援情報を、前記サービス提供HeNBまたは位置決めサーバから取得させるためのコードと、
を備えるコンピュータ読取可能な媒体、を備えるコンピュータ・プログラム製品。
【請求項44】
前記コンピュータ読取可能な媒体はさらに、前記少なくとも1つのコンピュータに対して、前記別の基地局の信号を受信させるためのコードを備える、請求項43に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項45】
前記コンピュータ読取可能な媒体はさらに、前記少なくとも1つのコンピュータに対して、前記別の基地局は、以前に訪問した基地局であると判定させるためのコードを備える、請求項43に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項46】
前記コンピュータ読取可能な媒体はさらに、前記少なくとも1つのコンピュータに対して、前記HeNBから、前記別の基地局を示すインジケーションを受信させるためのコードを備える、請求項43に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項47】
位置決めするための支援情報を要求するための装置であって、
位置決めする際に支援情報を利用するための、サービス提供ホーム・イボルブド・ノードB(HeNB)とは別の基地局を決定するための近隣セル情報受信構成要素と、
前記別の基地局に関連する支援情報を、前記サービス提供HeNBまたは位置決めサーバから受信するための支援情報受信構成要素と、
を備える装置。
【請求項48】
前記近隣セル情報受信構成要素は、前記別の基地局から受信した1または複数の信号に少なくとも部分的に基づいて前記別の基地局を検出する、請求項47に記載の装置。
【請求項49】
前記近隣セル情報受信構成要素は、前記別の基地局を、以前に訪問した基地局であると判定する、請求項47に記載の装置。
【請求項50】
前記近隣セル情報受信構成要素は、前記HeNBから、前記別の基地局を示すインジケーションを取得する、請求項47に記載の装置。
【請求項51】
無線通信の方法であって、
位置に関連する1または複数のパラメータを受信することと、
グローバル・セル識別子と前記1または複数のパラメータを、バックホール・リンクを介して、位置決めサーバに登録することと、
を備える方法。
【請求項52】
少なくとも1つの近隣の基地局のマクロ・セル識別子を決定することをさらに備え、
前記1または複数のパラメータを登録することは、前記マクロ・セル識別子を登録することを含む、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記マクロ・セル識別子を決定することは、前記マクロ・セル識別子を測定レポートで、デバイスから受信することを含む、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記1または複数のパラメータを登録することは、コア・ネットワーク構成要素から受信した地理的エリアを登録することを含む、請求項51に記載の方法。
【請求項55】
前記地理的エリアは、郵便番号、郡、都市、州、または国である、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記1または複数のパラメータを受信することは、位置決め誤差、送信電力、またはセル・サイズを受信することを含む請求項51に記載の方法。
【請求項57】
前記1または複数のパラメータを受信することは、当該ポイントを受信することを含む請求項51に記載の方法。
【請求項58】
前記1または複数のパラメータを受信することは、1または複数のデバイスから1または複数の決定された位置を受信することを含む、請求項51に記載の方法。
【請求項59】
位置決めサーバに登録するための装置であって、
位置に関連する1または複数のパラメータを決定し、
グローバル・セル識別子と前記1または複数のパラメータを、バックホール・リンクを介して、位置決めサーバに登録する
ように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに接続されたメモリと、
を備える装置。
【請求項60】
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、少なくとも1つの近隣の基地局のマクロ・セル識別子を決定するように構成され、
前記1または複数のパラメータは、前記マクロ・セル識別子を含む、請求項59に記載の装置。
【請求項61】
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、前記マクロ・セル識別子を測定レポートで、デバイスから受信するように構成された、請求項60に記載の装置。
【請求項62】
前記少なくとも1つのプロセッサは、コア・ネットワーク構成要素から地理的エリアを受信することに少なくとも部分的に基づいて前記1または複数のパラメータを決定する、請求項59に記載の装置。
【請求項63】
前記地理的エリアは、郵便番号、郡、都市、州、または国である、請求項62に記載の装置。
【請求項64】
前記1または複数のパラメータは、位置決め誤差、送信電力、またはセル・サイズに関連する、請求項59に記載の装置。
【請求項65】
前記1または複数のパラメータは、当該ポイントに関連する、請求項59に記載の装置。
【請求項66】
前記1または複数のパラメータは、デバイスから受信された、決定された位置に関連する、請求項59に記載の装置。
【請求項67】
位置決めサーバに登録するための装置であって、
位置に関連する1または複数のパラメータを受信する手段と、
グローバル・セル識別子と前記1または複数のパラメータを、バックホール・リンクを介して、位置決めサーバに登録する手段と、
を備える装置。
【請求項68】
少なくとも1つの近隣の基地局のマクロ・セル識別子を決定する手段をさらに備え、
前記1または複数のパラメータは、前記マクロ・セル識別子を含む、請求項67に記載の装置。
【請求項69】
前記マクロ・セル識別子を決定する手段は、前記マクロ・セル識別子を測定レポートで、デバイスから受信する、請求項68に記載の装置。
【請求項70】
コア・ネットワーク構成要素から地理的エリアを受信する手段をさらに備え、
前記1または複数のパラメータは、前記地理的エリアに関連する、請求項67に記載の装置。
【請求項71】
前記地理的エリアは、郵便番号、郡、都市、州、または国である、請求項70に記載の装置。
【請求項72】
前記1または複数のパラメータは、位置決め誤差、送信電力、またはセル・サイズに関連する、請求項67に記載の装置。
【請求項73】
前記1または複数のパラメータは、当該ポイントに関連する、請求項67に記載の装置。
【請求項74】
前記1または複数のパラメータは、デバイスによって決定された位置に関連する、請求項67に記載の装置。
【請求項75】
位置決めサーバに登録するためのコンピュータ・プログラム製品であって、
少なくとも1つのコンピュータに対して、位置に関連する1または複数のパラメータを決定させるためのコードと、
前記少なくとも1つのコンピュータに対して、グローバル・セル識別子と前記1または複数のパラメータを、バックホール・リンクを介して、位置決めサーバに登録させるためのコードと、
を備えるコンピュータ読取可能な媒体、を備えるコンピュータ・プログラム製品。
【請求項76】
前記コンピュータ読取可能な媒体はさらに、前記少なくとも1つのコンピュータに対して、少なくとも1つの近隣の基地局のマクロ・セル識別子を決定させるためのコードを備え、
前記1または複数のパラメータは、前記マクロ・セル識別子を含む、請求項75に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項77】
前記コンピュータ読取可能な媒体はさらに、前記少なくとも1つのコンピュータに対して、前記マクロ・セル識別子を測定レポートで、デバイスから受信させるためのコードを備える、請求項76に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項78】
前記少なくとも1つのコンピュータに対して決定させるためのコードは、コア・ネットワーク構成要素から地理的エリアを受信することに少なくとも部分的に基づいて前記1または複数のパラメータを決定する、請求項75に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項79】
前記地理的エリアは、郵便番号、郡、都市、州、または国である、請求項78に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項80】
前記1または複数のパラメータは、位置決め誤差、送信電力、またはセル・サイズに関連する、請求項75に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項81】
前記1または複数のパラメータは、当該ポイントに関連する、請求項75に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項82】
前記1または複数のパラメータは、1または複数のデバイスに関連する1または複数の位置に関連する、請求項75に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項83】
位置決めサーバに登録するための装置であって、
位置に関連する1または複数のパラメータを受信するための位置決定構成要素と、
グローバル・セル識別子と前記1または複数のパラメータを、バックホール・リンクを介して、位置決めサーバに登録するための位置登録構成要素と、
を備える装置。
【請求項84】
少なくとも1つの近隣の基地局のマクロ・セル識別子を決定するためのネットワーク・リスニング・モジュール(NLM)構成要素をさらに備え、
前記1または複数のパラメータは、前記マクロ・セル識別子を含む、請求項83に記載の装置。
【請求項85】
前記NLM構成要素は、前記マクロ・セル識別子を、測定レポートで、デバイスから受信する、請求項84に記載の装置。
【請求項86】
前記位置決定構成要素は、コア・ネットワーク構成要素から地理的エリアを受信し、
前記1または複数のパラメータは、前記地理的エリアに関連する、請求項83に記載の装置。
【請求項87】
前記地理的エリアは、郵便番号、郡、都市、州、または国である、請求項86に記載の装置。
【請求項88】
前記1または複数のパラメータは、位置決め誤差、送信電力、またはセル・サイズに関連する、請求項83に記載の装置。
【請求項89】
前記1または複数のパラメータは、当該ポイントに関連する、請求項83に記載の装置。
【請求項90】
前記1または複数のパラメータは、デバイスによって決定された位置を備える、請求項83に記載の装置。
【請求項1】
ホーム・イボルブド・ノードB(HeNB)の位置を決定するための方法であって、
HeNBが通信する無線ネットワークにおける1または複数のデバイスによって測定された1または複数の位置測定値を受信することと、
前記1または複数の位置測定値に少なくとも部分的に基づいて、前記HeNBの位置を決定することと、
を備える方法。
【請求項2】
前記1または複数のデバイスは、前記HeNBにおいて共に配置されたネットワーク・リスニング・モジュールを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
バックホール・リンクを介して支援情報を受信することをさらに備え、
前記位置を決定することはさらに、前記支援情報に少なくとも部分的に基づく、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記1または複数のデバイスは、有効通信範囲内のモバイル・デバイスを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
その後の位置決めを可能にするために、前記1または複数の位置測定値を、1または複数の位置パラメータとして、位置決めサーバに送信することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記位置に関連する1または複数のパラメータを、位置決めサーバへ送信することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
ホーム・イボルブド・ノードB(HeNB)位置を決定するための装置であって、
HeNBが通信する無線ネットワークにおける1または複数のデバイスによって測定された1または複数の位置測定値を受信し、
前記1または複数の位置測定値に少なくとも部分的に基づいて、前記HeNBの位置を決定する、
ように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに接続されたメモリと、
を備える装置。
【請求項8】
前記1または複数のデバイスのうちの少なくとも1つは、前記HeNBにおいて共に配置されたネットワーク・リスニング・モジュールである、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、バックホール・リンクを介して支援情報を受信するように構成され、
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記支援情報に少なくとも部分的に基づいて前記位置を決定する、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記1または複数のデバイスは、前記装置の有効通信範囲エリア内のモバイル・デバイスを含む、請求項7に記載の装置。
【請求項11】
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、その後の位置決めを可能にするために、前記1または複数の位置測定値を、1または複数の位置パラメータとして、位置決めサーバに送信するように構成された、請求項7に記載の装置。
【請求項12】
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、前記位置に関連する1または複数のパラメータを、位置決めサーバへ送信するように構成された、請求項7に記載の装置。
【請求項13】
ホーム・イボルブド・ノードB(HeNB)の位置を決定するための装置であって、
HeNBが通信する無線ネットワークにおける1または複数のデバイスによって測定された1または複数の位置測定値を受信する手段と、
前記1または複数の位置測定値に少なくとも部分的に基づいて、前記HeNBの位置を決定する手段と、
を備える装置。
【請求項14】
1または複数の基地局からダウンリンク信号を受信する手段をさらに備え、
前記1または複数のデバイスのうちの少なくとも1つは、前記HeNBと共に配置された、前記ダウンリンク信号を受信する手段である、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記決定する手段はさらに、バックホール・リンクを介して支援情報を受信し、さらに前記支援情報に少なくとも部分的に基づいて前記位置を決定する、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記1または複数のデバイスは、有効通信範囲内のモバイル・デバイスを含む、請求項13に記載の装置。
【請求項17】
その後の位置決めを可能にするために、前記1または複数の位置測定値を、1または複数の位置パラメータとして、位置決めサーバに送信する手段をさらに備える、請求項13に記載の装置。
【請求項18】
前記位置に関連する1または複数のパラメータを、位置決めサーバへ送信する手段をさらに備える、請求項13に記載の装置。
【請求項19】
ホーム・イボルブド・ノードB(HeNB)の位置を決定するためのコンピュータ・プログラム製品であって、
少なくとも1つのコンピュータに対して、HeNBが通信する無線ネットワークにおける1または複数のデバイスによって測定された1または複数の位置測定値を受信させるためのコードと、
前記少なくとも1つのコンピュータに対して、前記1または複数の位置測定値に少なくとも部分的に基づいて、前記HeNBの位置を決定させるためのコードと、
を備えるコンピュータ読取可能な媒体、を備えるコンピュータ・プログラム製品。
【請求項20】
前記1または複数のデバイスのうちの少なくとも1つは、前記HeNBと共に配置されたネットワーク・リスニング・モジュールである、請求項19に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項21】
前記コンピュータ読取可能な媒体はさらに、前記少なくとも1つのコンピュータに対して、バックホール・リンクを介して支援情報を受信させるためのコードを備え、
前記少なくとも1つのコンピュータに対して、決定させるためのコードは、前記支援情報に少なくとも部分的に基づいて、前記位置を決定する、請求項20に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項22】
前記1または複数のデバイスは、有効通信範囲エリア内のモバイル・デバイスを含む、請求項19に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項23】
前記コンピュータ読取可能な媒体はさらに、前記少なくとも1つのコンピュータに対して、その後の位置決めを可能にするために、前記1または複数の位置測定値を、1または複数の位置パラメータとして、位置決めサーバに送信させるためのコードを備える、請求項19に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項24】
前記コンピュータ読取可能な媒体はさらに、前記少なくとも1つのコンピュータに対して、前記位置に関連する1または複数のパラメータを、位置決めサーバへ送信させるためのコードを備える、請求項19に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項25】
ホーム・イボルブド・ノードB(HeNB)の位置を決定するための装置であって、
HeNBが通信する無線ネットワークにおける1または複数のデバイスによって測定された1または複数の位置測定値を取得するための位置測定値受信構成要素と、
前記1または複数の位置測定値に少なくとも部分的に基づいて、前記HeNBの位置を計算するための位置決定構成要素と、
を備える装置。
【請求項26】
1または複数の基地局からダウンリンク信号を受信するためのネットワーク・リスニング・モジュールをさらに備え、
前記1または複数のデバイスのうちの少なくとも1つは、前記HeNBと共に配置された前記ネットワーク・リスニング・モジュールである、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記位置決定構成要素はさらに、バックホール・リンクを介して支援情報を受信し、さらに前記支援情報に少なくとも部分的に基づいて、前記位置を決定する、請求項26に記載の装置。
【請求項28】
前記1または複数のデバイスは、有効通信範囲内のモバイル・デバイスを含む、請求項25に記載の装置。
【請求項29】
その後の位置決めを可能にするために、前記1または複数の位置測定値を、1または複数の位置パラメータとして、位置決めサーバに送信するための位置登録構成要素をさらに備える、請求項25に記載の装置。
【請求項30】
前記位置に関連する1または複数のパラメータを、位置決めサーバへ送信するための位置登録構成要素をさらに備える、請求項25に記載の装置。
【請求項31】
無線通信の方法であって、
位置決めする際に支援情報を利用するための、サービス提供ホーム・イボルブド・ノードB(HeNB)とは別の基地局を決定することと、
前記別の基地局に関連する支援情報を、前記サービス提供HeNBまたは位置決めサーバから受信することと、
を備える方法。
【請求項32】
前記別の基地局からの信号を検出することに少なくとも部分的に基づいて、前記別の基地局を検出することをさらに備える、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記別の基地局が、以前に訪問した基地局であると判定することをさらに備える、請求項31に記載の方法。
【請求項34】
前記HeNBから、前記別の基地局を示すインジケーションを受信することをさらに備える、請求項31に記載の方法。
【請求項35】
位置決めする際に支援情報を要求するための装置であって、
位置決めする際に支援情報を利用するための、サービス提供ホーム・イボルブド・ノードB(HeNB)とは別の基地局を決定し、
前記別の基地局に関連する支援情報を、前記サービス提供HeNBまたは位置決めサーバから取得する
ように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに接続されたメモリと、
を備える装置。
【請求項36】
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、前記別の基地局の信号を受信するように構成された、請求項35に記載の装置。
【請求項37】
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、前記別の基地局は、以前に訪問した基地局であると判定するように構成された、請求項35に記載の装置。
【請求項38】
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、前記HeNBから、前記別の基地局を示すインジケーションを受信するように構成された、請求項35に記載の装置。
【請求項39】
位置決めのための支援情報を要求するための装置であって、
位置決めする際に支援情報を利用するための、サービス提供ホーム・イボルブド・ノードB(HeNB)とは別の基地局を決定する手段と、
前記別の基地局に関連する支援情報を、前記サービス提供HeNBまたは位置決めサーバから受信する手段と、
を備える装置。
【請求項40】
前記決定する手段は、前記別の基地局から受信した1または複数の信号に少なくとも部分的に基づいて前記別の基地局を検出する、請求項39に記載の装置。
【請求項41】
前記決定する手段は、前記別の基地局が、以前に訪問した基地局であると判定する、請求項39に記載の装置。
【請求項42】
前記決定する手段はさらに、前記HeNBから、前記別の基地局を示すインジケーションを受信する、請求項39に記載の装置。
【請求項43】
位置決めのための支援情報を要求するためのコンピュータ・プログラム製品であって、
少なくとも1つのコンピュータに対して、位置決めする際に支援情報を利用するための、サービス提供ホーム・イボルブド・ノードB(HeNB)とは別の基地局を決定させるためのコードと、
前記少なくとも1つのコンピュータに対して、前記別の基地局に関連する支援情報を、前記サービス提供HeNBまたは位置決めサーバから取得させるためのコードと、
を備えるコンピュータ読取可能な媒体、を備えるコンピュータ・プログラム製品。
【請求項44】
前記コンピュータ読取可能な媒体はさらに、前記少なくとも1つのコンピュータに対して、前記別の基地局の信号を受信させるためのコードを備える、請求項43に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項45】
前記コンピュータ読取可能な媒体はさらに、前記少なくとも1つのコンピュータに対して、前記別の基地局は、以前に訪問した基地局であると判定させるためのコードを備える、請求項43に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項46】
前記コンピュータ読取可能な媒体はさらに、前記少なくとも1つのコンピュータに対して、前記HeNBから、前記別の基地局を示すインジケーションを受信させるためのコードを備える、請求項43に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項47】
位置決めするための支援情報を要求するための装置であって、
位置決めする際に支援情報を利用するための、サービス提供ホーム・イボルブド・ノードB(HeNB)とは別の基地局を決定するための近隣セル情報受信構成要素と、
前記別の基地局に関連する支援情報を、前記サービス提供HeNBまたは位置決めサーバから受信するための支援情報受信構成要素と、
を備える装置。
【請求項48】
前記近隣セル情報受信構成要素は、前記別の基地局から受信した1または複数の信号に少なくとも部分的に基づいて前記別の基地局を検出する、請求項47に記載の装置。
【請求項49】
前記近隣セル情報受信構成要素は、前記別の基地局を、以前に訪問した基地局であると判定する、請求項47に記載の装置。
【請求項50】
前記近隣セル情報受信構成要素は、前記HeNBから、前記別の基地局を示すインジケーションを取得する、請求項47に記載の装置。
【請求項51】
無線通信の方法であって、
位置に関連する1または複数のパラメータを受信することと、
グローバル・セル識別子と前記1または複数のパラメータを、バックホール・リンクを介して、位置決めサーバに登録することと、
を備える方法。
【請求項52】
少なくとも1つの近隣の基地局のマクロ・セル識別子を決定することをさらに備え、
前記1または複数のパラメータを登録することは、前記マクロ・セル識別子を登録することを含む、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記マクロ・セル識別子を決定することは、前記マクロ・セル識別子を測定レポートで、デバイスから受信することを含む、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記1または複数のパラメータを登録することは、コア・ネットワーク構成要素から受信した地理的エリアを登録することを含む、請求項51に記載の方法。
【請求項55】
前記地理的エリアは、郵便番号、郡、都市、州、または国である、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記1または複数のパラメータを受信することは、位置決め誤差、送信電力、またはセル・サイズを受信することを含む請求項51に記載の方法。
【請求項57】
前記1または複数のパラメータを受信することは、当該ポイントを受信することを含む請求項51に記載の方法。
【請求項58】
前記1または複数のパラメータを受信することは、1または複数のデバイスから1または複数の決定された位置を受信することを含む、請求項51に記載の方法。
【請求項59】
位置決めサーバに登録するための装置であって、
位置に関連する1または複数のパラメータを決定し、
グローバル・セル識別子と前記1または複数のパラメータを、バックホール・リンクを介して、位置決めサーバに登録する
ように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに接続されたメモリと、
を備える装置。
【請求項60】
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、少なくとも1つの近隣の基地局のマクロ・セル識別子を決定するように構成され、
前記1または複数のパラメータは、前記マクロ・セル識別子を含む、請求項59に記載の装置。
【請求項61】
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、前記マクロ・セル識別子を測定レポートで、デバイスから受信するように構成された、請求項60に記載の装置。
【請求項62】
前記少なくとも1つのプロセッサは、コア・ネットワーク構成要素から地理的エリアを受信することに少なくとも部分的に基づいて前記1または複数のパラメータを決定する、請求項59に記載の装置。
【請求項63】
前記地理的エリアは、郵便番号、郡、都市、州、または国である、請求項62に記載の装置。
【請求項64】
前記1または複数のパラメータは、位置決め誤差、送信電力、またはセル・サイズに関連する、請求項59に記載の装置。
【請求項65】
前記1または複数のパラメータは、当該ポイントに関連する、請求項59に記載の装置。
【請求項66】
前記1または複数のパラメータは、デバイスから受信された、決定された位置に関連する、請求項59に記載の装置。
【請求項67】
位置決めサーバに登録するための装置であって、
位置に関連する1または複数のパラメータを受信する手段と、
グローバル・セル識別子と前記1または複数のパラメータを、バックホール・リンクを介して、位置決めサーバに登録する手段と、
を備える装置。
【請求項68】
少なくとも1つの近隣の基地局のマクロ・セル識別子を決定する手段をさらに備え、
前記1または複数のパラメータは、前記マクロ・セル識別子を含む、請求項67に記載の装置。
【請求項69】
前記マクロ・セル識別子を決定する手段は、前記マクロ・セル識別子を測定レポートで、デバイスから受信する、請求項68に記載の装置。
【請求項70】
コア・ネットワーク構成要素から地理的エリアを受信する手段をさらに備え、
前記1または複数のパラメータは、前記地理的エリアに関連する、請求項67に記載の装置。
【請求項71】
前記地理的エリアは、郵便番号、郡、都市、州、または国である、請求項70に記載の装置。
【請求項72】
前記1または複数のパラメータは、位置決め誤差、送信電力、またはセル・サイズに関連する、請求項67に記載の装置。
【請求項73】
前記1または複数のパラメータは、当該ポイントに関連する、請求項67に記載の装置。
【請求項74】
前記1または複数のパラメータは、デバイスによって決定された位置に関連する、請求項67に記載の装置。
【請求項75】
位置決めサーバに登録するためのコンピュータ・プログラム製品であって、
少なくとも1つのコンピュータに対して、位置に関連する1または複数のパラメータを決定させるためのコードと、
前記少なくとも1つのコンピュータに対して、グローバル・セル識別子と前記1または複数のパラメータを、バックホール・リンクを介して、位置決めサーバに登録させるためのコードと、
を備えるコンピュータ読取可能な媒体、を備えるコンピュータ・プログラム製品。
【請求項76】
前記コンピュータ読取可能な媒体はさらに、前記少なくとも1つのコンピュータに対して、少なくとも1つの近隣の基地局のマクロ・セル識別子を決定させるためのコードを備え、
前記1または複数のパラメータは、前記マクロ・セル識別子を含む、請求項75に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項77】
前記コンピュータ読取可能な媒体はさらに、前記少なくとも1つのコンピュータに対して、前記マクロ・セル識別子を測定レポートで、デバイスから受信させるためのコードを備える、請求項76に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項78】
前記少なくとも1つのコンピュータに対して決定させるためのコードは、コア・ネットワーク構成要素から地理的エリアを受信することに少なくとも部分的に基づいて前記1または複数のパラメータを決定する、請求項75に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項79】
前記地理的エリアは、郵便番号、郡、都市、州、または国である、請求項78に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項80】
前記1または複数のパラメータは、位置決め誤差、送信電力、またはセル・サイズに関連する、請求項75に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項81】
前記1または複数のパラメータは、当該ポイントに関連する、請求項75に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項82】
前記1または複数のパラメータは、1または複数のデバイスに関連する1または複数の位置に関連する、請求項75に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項83】
位置決めサーバに登録するための装置であって、
位置に関連する1または複数のパラメータを受信するための位置決定構成要素と、
グローバル・セル識別子と前記1または複数のパラメータを、バックホール・リンクを介して、位置決めサーバに登録するための位置登録構成要素と、
を備える装置。
【請求項84】
少なくとも1つの近隣の基地局のマクロ・セル識別子を決定するためのネットワーク・リスニング・モジュール(NLM)構成要素をさらに備え、
前記1または複数のパラメータは、前記マクロ・セル識別子を含む、請求項83に記載の装置。
【請求項85】
前記NLM構成要素は、前記マクロ・セル識別子を、測定レポートで、デバイスから受信する、請求項84に記載の装置。
【請求項86】
前記位置決定構成要素は、コア・ネットワーク構成要素から地理的エリアを受信し、
前記1または複数のパラメータは、前記地理的エリアに関連する、請求項83に記載の装置。
【請求項87】
前記地理的エリアは、郵便番号、郡、都市、州、または国である、請求項86に記載の装置。
【請求項88】
前記1または複数のパラメータは、位置決め誤差、送信電力、またはセル・サイズに関連する、請求項83に記載の装置。
【請求項89】
前記1または複数のパラメータは、当該ポイントに関連する、請求項83に記載の装置。
【請求項90】
前記1または複数のパラメータは、デバイスによって決定された位置を備える、請求項83に記載の装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公表番号】特表2013−516926(P2013−516926A)
【公表日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−548191(P2012−548191)
【出願日】平成23年1月7日(2011.1.7)
【国際出願番号】PCT/US2011/020600
【国際公開番号】WO2011/085267
【国際公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年1月7日(2011.1.7)
【国際出願番号】PCT/US2011/020600
【国際公開番号】WO2011/085267
【国際公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
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