説明

無線機搭載車両

【課題】車両ボディの外部からの無線波を安定して車内無線機で受信可能な無線機搭載車両を提供する。
【解決手段】本発明の無線機搭載車両10では、車両ボディ11のうち天井壁20と車両ボディ本体21との間を連絡するピラー15〜17の周囲が磁気損失材料を含んだ通電規制シート22で覆われている。そして、それら通電規制シート22によって天井壁20と車両ボディ本体21との間の交流電流の通電を規制している。これにより、無線波に対する車両ボディ11のシールド効果を抑えることができ、車内無線機60が車両ボディ11の外部からの無線波を安定して受信することが可能になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金属製の車両ボディの内部に車内無線機を備え、その車両ボディの外部からの無線波を車内無線機にて受信する無線機搭載車両に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の無線機搭載車両として、ラジオ、テレビ、ETC、キーレスエントリーシステム、タイヤ監視システム等の受信機を車内無線機として搭載したものが知られている。また、これら車内無線機の全てのアンテナを車両ボディの外部に設けることは、設置スペース上及びコスト上、困難であるので、一部の車内無線機は、車両ボディ内に配置されたアンテナにて車両ボディの外部からの無線波を受信していた(例えば、特許文献1及び2参照)。
【特許文献1】特開2005−119370号公報(段落[0010]〜[0012]、第1図)
【特許文献2】特開2002−4676号公報(段落[0009]、第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、車両ボディの外部からの無線波は、車両ボディのシールド効果によって車両ボディの内部では無線強度が下がるので、車両ボディ内にアンテナを有した車内無線機では安定して無線波を受信することができない場合が起こり得た。
【0004】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、車両ボディの外部からの無線波を安定して車内無線機で受信可能な無線機搭載車両の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る無線機搭載車両(10)は、金属製の車両ボディ(11)の内部に車内無線機(60)を備え、車両ボディ(11)の外部からの無線波を車内無線機(60)にて受信する無線機搭載車両(10)において、車両ボディ(11)のうち天井壁(20)と車両ボディ本体(21)との間を連絡するピラー(15〜17)の側面に配置され、天井壁(20)と車両ボディ本体(21)との間の交流電流の通電を規制するための磁気損失材料(22〜24)を設けたところに特徴を有する。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1に記載の無線機搭載車両(10)において、磁気損失材料(22,23)は、ピラー(15〜17)を被覆した被膜部材(22,23)に含められたところに特徴を有する。
【0007】
請求項3の発明は、請求項2に記載の無線機搭載車両(10)において、被膜部材(22)は、ピラー(15〜17)に貼付されたシート(22)であるところに特徴を有する。
【0008】
請求項4の発明は、請求項2に記載の無線機搭載車両(10)において、被膜部材(23)は、ピラー(15〜17)に塗布された塗料(23)であるところに特徴を有する。
【0009】
請求項5の発明は、請求項1に記載の無線機搭載車両(10)において、磁気損失材料(24)は、ピラー(15〜17)とその内側面を覆う内装部品(11N)との間に備えられたブロック(24)であるところに特徴を有する。
【0010】
請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れかに記載の無線機搭載車両(10)において、磁気損失材料(22〜24)は、フェライト系金属であるところに特徴を有する。
【0011】
請求項7の発明は、請求項1乃至6の何れかに記載の無線機搭載車両(10)において、磁気損失材料(22〜24)は、ピラー(15〜17)の内側面にのみ配置されたところに特徴を有する。
【0012】
請求項8の発明は、請求項1乃至7の何れかに記載の無線機搭載車両(10)において、車輪(30)に取り付けられてタイヤ(32)内の圧力を検出しかつその検出結果を無線波にして出力する車外無線機(34)を備え、車外無線機(34)が出力した無線波を車内無線機(60)にて受信するように構成したところに特徴を有する。
【発明の効果】
【0013】
請求項1の構成によれば、磁気損失材料(22〜24)が、ピラー(15〜17)の周囲に磁界が発生することを規制し、ピラー(15〜17)を介して天井壁(20)と車両ボディ本体(21)との間に交流電流が通電することを規制する。これにより、車両ボディ(11)のシールド効果を抑えることができ、車内無線機(60)が車両ボディ(11)の外部からの無線波を安定して受信することが可能になる。
【0014】
請求項2の構成では、磁気損失材料(22,23)をピラー(15〜17)を被覆した被膜部材(22,23)に含めたので、ピラー(15〜17)からの磁気損失材料(22,23)の突出を抑えることができる。この場合、請求項3の構成のように、被膜部材(22)は、ピラー(15〜17)に貼付されたシート(22)であってもよいし、請求項4の構成のように、ピラー(15〜17)に塗布された塗料(23)であってもよい。
【0015】
また、請求項5の構成のように、ピラー(15〜17)とその内側面を覆う内装部品(11N)との間に磁気損失材料のブロック(24)を設けた場合も同様に、ピラー(15〜17)の周りにおける磁界の発生が規制され、ピラー(15〜17)を介して天井壁(20)と車両ボディ本体(21)との間に交流電流が通電することを規制することができる。なお、磁気損失材料(22〜24)としてはフェライト系金属が挙げられる(請求項6の発明)。
【0016】
請求項7の構成のように、磁気損失材料(22〜24)をピラー(15〜17)の内側面にのみ配置すれば、磁気損失材料(22〜24)によって無線機搭載車両(10)の外部の美観を損なうことがない。
【0017】
請求項8の構成によれば、タイヤ(32)内の圧力の情報を正確に車両ボディ(11)側に伝達することできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
[第1実施形態]
以下、本発明の一実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。本実施形態の無線機搭載車両10における車両ボディ11は、図1に示すようにエンジンルーム11Fと乗客ルーム11Cとトランクルーム11Rとに区画されている。乗客ルーム11Cの上部は、天井壁20によって覆われており、その天井壁20と車両ボディ本体21との間は、左右1対ずつのフロントピラー15,15、センターピラー16,16及びリアピラー17,17によって連絡されている(図1には、それぞれ一方のフロントピラー15、センターピラー16、リアピラー17のみが示されている)。
【0019】
左右のフロントピラー15,15同士の間には、フロントガラス18が取り付けられ、左右のリアピラー17,17同士の間にはリアガラス19が取り付けられている。また、車両ボディ11のうちフロントピラー15とセンターピラー16との間、及び、センターピラー16とリアピラー17との間は、それぞれ搭乗口12,12になっている。そして、前側の搭乗口12を開閉するドア13F(図2参照)が、車両ボディ本体21におけるフロントピラー15の下方に備えたヒンジ部12F(図1参照)に回動可能に連結され、後側の搭乗口12を開閉するドア13R(図2参照)が、センターピラー16の上下方向における中間部分に備えたヒンジ部12R(図1参照)に回動可能に連結されている。
【0020】
各ドア13F,13Rの前端面からは、それらドア13F,13R内の電装部品(図示せず)のケーブル(図示せず)が引き出されて車両ボディ本体21又はフロントピラー15に連結されている。また、各ドア13F,13Rの外縁部全体には、絶縁性のクッションゴムが取り付けられている。そして、そのクッションゴムにより各ドア13F,13Rが、前記ケーブル及びヒンジ部12F,12R以外の部分で、車両ボディ11(即ち、天井壁20、車両ボディ本体21及び各ピラー15〜17)から絶縁されている。なお、図5に示すように、各ピラー15〜17の内側面は内装部品11Nによって覆われている。
【0021】
図1に示すように乗客ルーム11Cの前側部分には、ダッシュボード14が備えられ、そのダッシュボード14の内側には、タイヤ監視装置66が備えられている。そして、そのタイヤ監視装置66の一部として本発明に係る車内無線機60が設けられている。車内無線機60は、図4に示すように無線回路61とアンテナ62とからなる。また、タイヤ監視装置66は、車内無線機60に加え、制御回路63、メモリ64、表示器65等を備えている。
【0022】
図3に示すようにタイヤ監視装置66に対して各車輪30(図3には1つの車輪30のみが示されている)には、タイヤ圧検出装置44が備えられている。そして、そのタイヤ圧検出装置44の一部として本発明に係る車外無線機34が設けられている。車外無線機34は、図4に示すように無線回路35とアンテナ36とからなる。また、タイヤ圧検出装置44は、車外無線機34に加え、メモリ37、制御回路38、圧力センサ39、温度センサ40、加速度センサ41及びボタン電池42をケース43に収容して備えている。そして、そのケース43がタイヤバルブ33のうちタイヤ32内に配置された基端部に固定されている。なお、本実施形態の車内無線機60及び車外無線機34は、例えば、概ね300[MHz]の帯域の搬送波で変復調を行うようになっている。
【0023】
さて、タイヤ監視装置66とタイヤ圧検出装置44との間の無線通信を良好に行うために、本実施形態の車両ボディ11には、フロントピラー15、センターピラー16及びリアピラー17の全てに、図5に示した通電規制シート22(本発明に係る「被膜部材」、「シート」に相当する)が貼付されている。この通電規制シート22は、ポリマーと磁性粉体(例えば、フェライト系金属粉)との複合材料で構成されている。
【0024】
通電規制シート22は、フロントピラー15、センターピラー16及びリアピラー17の各ピラー15〜17における周囲全体を囲むように貼付されている。また、図1に示すように、フロントピラー15及びリアピラー17に関しては、その上下方向全体に亘って通電規制シート22が貼付され、センターピラー16に関しては、例えば、その上端部からドア13Rとのヒンジ部12R迄の範囲に亘って通電規制シート22が貼付されている。なお、通電規制シート22は、各ピラー15〜17の塗料の上に重ねて貼付されると共にその塗料と同じ色に着色されている。
【0025】
本実施形態の構成に関する説明は以上である。次に本実施形態の作用効果について説明する。タイヤ圧検出装置44の制御回路38は、加速度センサ41が車輪30の回転を検出したことに基づいて無線機搭載車両10が運転中であると判断する。運転中であると判断した場合には、制御回路38は、メモリ37に記憶した所定のプログラムを実行し、所定のタイミングで圧力センサ39と温度センサ40とによりタイヤ32内の圧力と温度とを検出する。そして、それら検出結果とメモリ37に記憶した識別コードとを車外無線機34に付与し、車外無線機34の無線回路35がそれらを無線波に変調してアンテナ36から出力する。
【0026】
図6(A)及び図6(B)に示すように、車外無線機34から無線波が出力されると、無線波に含まれる電界Eの一部が無線機搭載車両10を上下方向で貫通すると共に、その電界Eの向きが所定周期(例えば、概ね300[MHz])で反転する。具体的には、図6(A)に示すように、電界Eが、天井壁20から車両ボディ本体21の底壁21T側に向かう場合には、天井壁20の電位が車両ボディ本体21の底壁21Tの電位より高くなる。このため、各ピラー15〜17を通して天井壁20から車両ボディ本体21へと電流が流れようとする。
【0027】
しかしながら、本実施形態の無線機搭載車両10では、各ピラー15〜17が磁気損失部材を含んだ通電規制シート22によって周囲を覆われているので、各ピラー15〜17の周りにおける磁界の発生が規制され、それら各ピラー15〜17における電流の通電が規制される。これにより、天井壁20と車両ボディ本体21の底壁21Tとの間が瞬時に同電位になることが防がれ、車両ボディ11内にも電界Eが発生する。そして、所定周期後には、図6(A)から図6(B)への変化に示したように、車外無線機34から出力された電界Eの向きが変わる。すると、天井壁20の電位が車両ボディ本体21の底壁21Tの電位より低くなると共に、この場合も、各ピラー15〜17における電流の通電が規制されて、車両ボディ11内にも電界Eが発生する。
【0028】
このようにして本実施形態では、車両ボディ11によるシールド効果を規制し、車外無線機34からの無線波(電磁波)に含まれる電界Eを車両ボディ11内にも発生させることができる。そして、タイヤ監視装置66の車内無線機60が、乗客ルーム11C内のアンテナ62で、上記電界を含む無線波を受信すると共に無線回路61により無線波を復調し、無線波に含まれる圧力及び温度の検出結果と識別コードとを制御回路63に取り込む。すると、制御回路63が、メモリ64に予め記憶した基準値と各タイヤ32の温度、圧力とを比較して、異常の有無を表示器65に表示する。これにより、各タイヤ32内の圧力及び温度の情報を正確に車両ボディ11側に伝達することできる。
【0029】
上述の如く、本実施形態の無線機搭載車両10によれば、車両ボディ11のうち天井壁20と車両ボディ本体21との間を連絡するピラー15〜17に設けた通電規制シート22が天井壁20と車両ボディ本体21との間の交流電流の通電を規制する。これにより、無線波に対する車両ボディ11のシールド効果を抑えることができ、車内無線機60が車両ボディ11の外部からの無線波を安定して受信することが可能になる。そして、車外無線機34から無線波にして送信されるタイヤ32内の圧力及び温度の情報を正確に車両ボディ11側の車内無線機60に伝達することできる。また、本実施形態では、磁気損失材料を通電規制シート22に含めたことにより、ピラー15〜17からの磁気損失材料の突出を抑え、見栄えを良くすることができる。
【0030】
[第2実施形態]
本実施形態は、図7に示されており、前記第1実施形態における通電規制シート22の代わりに全てのピラー15〜17に通電規制塗料23(本発明に係る「被膜部材」、「磁気損失材料を含んだ塗料」に相当する)が塗布されている。この通電規制塗料23は、磁気損失材料を含有しており、前記した通電規制シート22と同様に、各ピラー15〜17の周囲を取り囲んだ状態になり、第1実施形態と同様の効果を奏すると共に、従来の塗料の代わりに通電規制塗料23を使用すればよいので、従来品からの変更が容易である。
【0031】
[第3実施形態]
本実施形態は、図8に示されており、前記第1実施形態における通電規制シート22の代わりに各ピラー15〜17とその内側面を覆う内装部品11Nとの間にそえぞれ通電規制ブロック24(本発明に係る、「ブロック」に相当する)を設けた構成になっている。通電規制ブロック24は、磁気損失材料(例えば、フェライト系金属)の塊であって各ピラー15〜17の内側面している。
【0032】
本実施形態の構成によってもピラー15〜17の周りにおける磁界の発生が規制されて、第1実施形態と同様に効果を奏する。また、本実施形態の構成によれば、従来の無線機搭載車両10に通電規制ブロック24を取り付けるだけでよいので、従来品からの変更が容易である。さらに、通電規制ブロック24は、ピラー15〜17と内装部品11Nとの間に配置されて隠された状態になるので、無線機搭載車両10の美観を損なうことがない。
【0033】
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0034】
(1)前記第1実施形態で例示した無線機搭載車両10では、天井壁20と車両ボディ本体21との間がフロントピラー15とセンターピラー16とリアピラー17とによって連絡されていたが、ピラーに本発明に係る磁気損失材料(例えば、通電規制シート22、通電規制塗料23、通電規制ブロック24)を備えた構成であれば、無線機搭載車両10が有するピラーの数は問わない。
【0035】
(2)前記第1〜第3の実施形態では、無線機搭載車両10が有する全てのピラー15〜18に磁気損失材料(例えば、通電規制シート22、通電規制塗料23、通電規制ブロック24)が備えられていたが、一部のピラーにのみ磁気損失材料を備えた構成にしてもよい。このように一部のピラーにのみ磁気損失材料を備えた構成にしても、磁気損失材料を備えないものに比べれば、車両ボディ11のシールド効果を抑えることができる。
【0036】
(3)また、磁気損失材料(例えば、通電規制シート22、通電規制塗料23、通電規制ブロック24)は、各ピラーの上下方向における一部に配置してもよいし、全体に配置してもよいし、複数箇所に分けて配置してもよい。
【0037】
(4)さらに、磁気損失材料(例えば、通電規制シート22、通電規制塗料23)は、各ピラーの周方向においても一部に配置してもよいし、全体に配置してもよいし、複数箇所に分けて配置してもよい。
【0038】
(5)前記第3実施形態における通電規制ブロック24は、例えば、磁気損失材料そのものであるフェライト系金属の塊であったが、本発明に係る「ブロック」は、例えば、樹脂やゴムに磁気損失材料を含めた塊であってもよい。
【0039】
(6)前記第1実施形態では、車内無線機60がタイヤ監視装置66として備えられていたが、ラジオ、テレビ、カーナビゲーション、ETC、キーレスエントリーシステムの車内無線機を搭載した無線機搭載車両10に本発明を適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の第1実施形態に係る無線機搭載車両の側面図
【図2】無線機搭載車両の斜視図
【図3】タイヤ圧検出装置の取り付け状態を示した無線機搭載車両の概念図
【図4】タイヤ圧検出装置とタイヤ監視装置の構成を示したブロック図
【図5】ピラーの断面図
【図6】無線機搭載車両を貫通する磁界を示した概念図
【図7】第2実施形態に係るピラーの断面図
【図8】第3実施形態に係るピラーの断面図
【符号の説明】
【0041】
10 無線機搭載車両
11 車両ボディ
11N 内装部品
15 フロントピラー
16 センターピラー
17 リアピラー
20 天井壁
21 車両ボディ本体
22 通電規制シート(磁気損失材料)
23 通電規制塗料(磁気損失材料)
24 通電規制ブロック(磁気損失材料)
30 車輪
32 タイヤ
34 車外無線機
60 車内無線機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属製の車両ボディ(11)の内部に車内無線機(60)を備え、前記車両ボディ(11)の外部からの無線波を前記車内無線機(60)にて受信する無線機搭載車両(10)において、
前記車両ボディ(11)のうち天井壁(20)と車両ボディ本体(21)との間を連絡するピラー(15〜17)の側面に配置され、前記天井壁(20)と前記車両ボディ本体(21)との間の交流電流の通電を規制するための磁気損失材料(22〜24)を設けたことを特徴とする無線機搭載車両(10)。
【請求項2】
前記磁気損失材料(22,23)は、前記ピラー(15〜17)を被覆した被膜部材(22,23)に含められたことを特徴とする請求項1に記載の無線機搭載車両(10)。
【請求項3】
前記被膜部材(22)は、前記ピラー(15〜17)に貼付されたシート(22)であることを特徴とする請求項2に記載の無線機搭載車両(10)。
【請求項4】
前記被膜部材(23)は、前記ピラー(15〜17)に塗布された塗料(23)であることを特徴とする請求項2に記載の無線機搭載車両(10)。
【請求項5】
前記磁気損失材料(24)は、前記ピラー(15〜17)とその内側面を覆う内装部品(11N)との間に備えられたブロック(24)であることを特徴とする請求項1に記載の無線機搭載車両(10)。
【請求項6】
前記磁気損失材料(22〜24)は、フェライト系金属であることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の無線機搭載車両(10)。
【請求項7】
前記磁気損失材料(22〜24)は、前記ピラー(15〜17)の内側面にのみ配置されたことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の無線機搭載車両(10)。
【請求項8】
車輪(30)に取り付けられてタイヤ(32)内の圧力を検出しかつその検出結果を無線波にして出力する車外無線機(34)を備え、前記車外無線機(34)が出力した前記無線波を前記車内無線機(60)にて受信するように構成したことを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の無線機搭載車両(10)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−230536(P2008−230536A)
【公開日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−76072(P2007−76072)
【出願日】平成19年3月23日(2007.3.23)
【出願人】(000204033)太平洋工業株式会社 (143)
【Fターム(参考)】