説明

無線装置を介して個別のビデオ/オーディオウェブコンテンツを対象としてアクセスする方法及び装置

【課題】ブラウジング能力を有する装置を介して、個別のオーディオコンテンツにアクセスする方法及び装置を提供する。
【解決手段】無線ウェブシステムにより、ユーザは、オーディオコンテンツに対するリンクを含んでいるウェブページを探査することができ、前記ページは、データ接続を介して提供され、前記オーディオコンテンツは、静的なオーディオコンテンツの一部に参照事項をつけられる。参照される前記オーディオコンテンツ及び電話無線装置は、オーディオコンテンツ参照でオーディオサーバに対する音声接続を確立することにより、ユーザは、音声チャネルを介して、特定的に参照されるオーディオコンテンツを聴くことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オーディオコンテンツシステムに関する。より詳細には、本発明の実施例は、ブラウジング能力を有する装置を介して、個別のオーディオコンテンツにアクセスする。
【背景技術】
【0002】
当初、セルラーフォンは、音声ネットワークに接続されるのみのクライアント装置であった。従って、セルラーフォン(略して“セルフォン”)の利用者は、前記セルフォンと別の電話又は電話装置の間の回路接続を行うために、公衆交換電話網(“PSTN”)のような、音声ネットワークに接続する装置を用いていた。一度、接続されると、2つの装置は音声帯域信号を利用して通信する。前記2つの装置が、会話をする人々によって利用されている場合、前記音声帯域信号は、単純に、関係する通話の電気的表現である。他の場合では、前記装置の1つは、コンピューティング装置、音声メールシステム、及び自動応答ユニット(“ARU”は、“押しボタン式(TM)応答システム”としても呼ばれている)のような機械であって、音声入力に応答する音声応答ユニット(“VRU”)である。
【0003】
近年、インターネットの利用増大と共に、“World Wide Web”(略して“WWW”又は“ウェブ”)として知られるハイパーリンクされる文書収集が特殊になればなるほど、セルフォンはより新しくなり、前記ウェブに対する前記セルフォンのアクセスをユーザに提供するウェブクライアント(よく“ブラウザ”と呼ばれる)をしばしば含んでいる。セルフォンが一例である前記ウェブへの無線アクセスの場合、データネットワーク使用に関する幾つかの制限があって、ディスプレーの制限や帯域幅の制限がそれぞれの装置に割り振られている。このように、端末を一般的に使用する際、セルフォンユーザーは、無線ウェブ上のウェブページを閲覧するために前記セルフォンを使っている。
【0004】
この中で利用されるように、“無線ウェブ”とは、一般的に前記ウェブを言及するものであるが、幾つかの変更が、収集した文書の幾つかに対してなされるということを理解すると、文書は、前記無線環境においてより簡単に処理される。変更例は、前記無線装置を介してアクセス可能であるクラス又は文書の数に関する制限を含んでおり、文書表現に必要とされるビット数を低減させる変更、又は、文書を無線アクセス装置の典型である小型ディスプレー上でより読みやすくする変更がその例である。無線ウェブページに対する1つの単純なアプローチは、画像や音声コンテンツのような広帯域幅の要素を含むウェブページであって、そのページのテキストコンテンツを除く全てを省いて現存するウェブページを取り出すことである。しかしながら、前記変更は、無線ウェブを介して利用できる文書のセットを必要としないことを理解すべきである。
【0005】
PSTNが回線交換のネットワークであるのに対し、インターネットは、パケット交換のネットワークである。それにも関わらず、セルフォンと固定セルトランシーバ間のセルフォンの接触ポイントである通信チャネルは、デジタルチャネルであるので、新しいセルフォンは両タイプの接続を提供し得る。このように、音声は、セルフォンでデジタル化され、セルフォンとトランシーバの間のチャネルを介して任意のデータパケットトラフィックと共に伝送される。前記データ及び音声が、トランシーバで分離され、又はさらにセルラーフォンサービスネットワークに分離される方法はよく知られているため、さらにこの中で描写する必要はない。セルフォンの展望から、音声回線が確立される音声ネットワーク、及びセルフォンで誘導されるデータパケットと復帰データパケットを受け取るデータネットワークが存在する。別のものを示すことなく、セルフォンに対してこの中で参照することにより、音声ネットワーク及びデータネットワークへの無線アクセスを提供する任意の他の装置にも適用できることが理解されるべきである。
【0006】
典型的には、無線アクセス装置における前記音声接続及び前記データ接続は、分離することができ、帯域幅制限のため、又は無線サービスプロバイダが選択するために、両方の接続は1度に利用されず、ビリング(billing)又は他の理由で、両接続の同時使用ができない。しかしながら、多くの装置は、データ接続から音声接続へほとんど継ぎ目なくユーザを切り替える能力を有する。例えば、幾つかのセルフォンによって、ユーザは、無線ウェブページの間で無線ブラウザを利用して探査することができる。
【0007】
あるページから別のページへのナビゲーションは、典型的には、あるページが他のページへのリンクを含んでおり、他のページへのリンクを前記あるページで選択すること(例えばクリックすること)によって、前記あるページから別のページへ、ユーザが“移動する”際、リンクを利用して行われる。幾つかのページは、音声チャネルへのリンクを有し、他のページへのリンクはない。別のページを参照しているUniform reference locator (“URL”)を含んでいる前記リンクの代わりに、前記リンクは、電話番号の参照を含んでいる。これが有用である場合の例は、前記セルフォンのブラウザの外観が、電話番号を見つけ出すのに用いられている場合であり、その時、その電話番号に電話を掛ける。無線ウェブページのセットが、レストランの選択を与えるように設定されていたならば、例えば、前記ページは、ユーザが前記ツリーの末端のページに到達するように探査することができる選択ツリーに繋がる最初のページを含んでおり、ここで前記末端のページは、特定のレストランに対するものである。前記末端のページが、電話番号を含んだリンクを含んでいたならば、前記ユーザは、前記リンクを単に選択することができ、選択されたレストランに接続される。
【0008】
前記無線装置は、典型的には、前記データ接続及び前記音声接続の両方を同時に保持しないので、前記無線装置は、典型的には、前記リンクから前記電話番号を記憶する記憶装置を有する。この影響に対して、一度、前記ユーザが所望の音声接続(すなわち、所望の被呼者の番号)を参照するリンクを選択すると、前記無線装置は前記記憶された電話番号を記憶し、前記データ接続をクローズし、その後、前記記憶された電話番号を利用して音声接続を設定する。ユーザの展望から、ユーザは、ページのメニューを探査するために前記無線装置を利用し、呼び出す部分を選択し、その後、音声接続を介して前記リンクで参照される呼び出し部に接続される。その時点で、前記音声接続は動作し、前記データ接続は動作しないが、システムは、データの同時利用及び音声接続を許可する無線ネットワークにおいても同様に動作し得ることが理解されるべきである。
【0009】
幾つかのセルフォンサービスプロバイダは、専用化が可能となっており、それによって、前記ユーザは、スピードダイヤル式自動電話番号、及び呼び出しに応答する装置によって解釈される前記ユーザの音声メールシステムのような付加的数字に無線装置をプログラムすることができる。幾つかのセルフォンサービスプロバイダは、前記ユーザに対してアクセス可能である無線ウェブページの専用化も許可する。例えば、ユーザは、そのユーザが一般に利用した電話番号へのリンクを含んでいるページを設定する。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の1つの実施例に従う無線ウェブシステムにおいて、ユーザがオーディオコンテンツに対するリンクを含んでいるウェブページを探査する場合、前記ページはデータ接続を介して提供され、前記オーディオコンテンツは音声接続を介して提供される。特定の処理系において、オーディオコンテンツ参照ジェネレータは、静的オーディオコンテンツの一部に対する参照を発生させ、無線ウェブページ上のリンクのフォームで、前記オーディオコンテンツ参照は、前記ユーザの無線ウェブクライアントに提供される。すなわち、前記データ接続を介して前記無線ウェブ装置によって検索される。前記オーディオコンテンツ参照及びオーディオサーバの電話番号が、前記無線ウェブページにリンクを形成すると、ユーザがそのリンクを選択する時、前記無線装置は前記電話番号を利用して前記オーディオサーバへの音声接続を確立し、その後、前記オーディオサーバに前記オーディオコンテンツ参照を提供することにより、前記ユーザは、前記音声チャネルを介して、特別に参照されるオーディオコンテンツを聴くことができる。
【0011】
前記オーディオコンテンツ参照は、多くの異なる方法で前記オーディオサーバに対して提供され得る。例えば、前記オーディオコンテンツ参照は、拡張機能として電話回線網に提供され、前記オーディオサーバは、電話会社からの明白な付属番号を受信する発信者番号通知サービス(caller-ID)能力を有しており、受信したcaller-ID付属番号がオーディオコンテンツ参照として解釈されることを分かっている。別のアプローチでは、前記呼び出し無線装置は、電話番号をダイヤルし、音声回線接続が十分に確立されるのを待ち、その後、接続が確立されて、前記解釈する番号がオーディオコンテンツ参照として調和する時、音声を聴けるようにプログラムされているオーディオサーバへ前記オーディオコンテンツ参照を一連の音声として伝送する。第3のアプローチでは、ユーザが前記電話呼び出しを開始するページを閲覧する時、前記オーディオコンテンツ参照が、前記サーバ側に記憶され、装置識別子に協働する。この状況下で、前記電話システムは、前記装置識別子及び前記記憶されたサーバ側の情報を利用し、前記オーディオコンテンツ参照を入力呼び出しに直接的に協働させる。
【0012】
参照に応答して前記オーディオコンテンツサーバによって提供される実際のオーディオコンテンツは、幾つかの形態を有する。1つの形態は、映画の所定時間の録音のような静的なコンテンツであり、前記ユーザが、前記音声メニュー構造を手動で探査する必要なく、音声メニュー構造内で音声メニューの深い階層に前記ユーザを直接的に接続する。もう1つの形態は、前記ユーザの新しい音声メールメッセージのオーディオリストのような動的なコンテンツである。さらに、別の形態は対話型コンテンツであり、この場合、前記ユーザに対して再生される特定の音声は、前記ユーザによってさらに提供される入力次第である。さらに別のコンテンツの形態は、ライブコンテンツである。ライブコンテンツの例は、前記オーディオコンテンツ参照が、内部の音声コネクションと発呼者を接続するための要求として、前記オーディオサーバによって解釈される場合であり、前記ユーザがヘルプページのメニューを探査し、特定の技術的問題を表しているリンクを選択する場合に利用され、結果として、前記ユーザの無線装置が、ヘルプデスクオーディオサーバの電話番号をダイヤルすることを生じ、その後、呼び出しの経路指定をする要求としてシステム又は人に提供されたオーディオコンテンツ参照を解釈し、前記ヘルプ要求を処理できる。
【0013】
内容の理解をさらに進めると、この中で開示された発明の優位性が、詳述する残りの部分及び添付図の参照によって理解できる。
【0014】
この中に述べられている前記無線ウェブシステムにより、ユーザは、データネットワークを探査することができ、前記データネットワークを介して提供されるオーディオコンテンツにリンクを利用し、音声ネットワークを介してオーディオコンテンツにアクセスすることができる。前記オーディオコンテンツは、静的なコンテンツ、動的なコンテンツ、対話式コンテンツ、ライブコンテンツ、又は別の形態のオーディオコンテンツであり得る。前記オーディオコンテンツは、オーディオコンテンツ警報(音声メール、Eメール、イベント、カレンダー警報)、オーディオ形態における情報、オンデマンド音楽/ラジオ、経路指定電話呼び出し、等を含んでいる。
【0015】
前記無線ウェブシステムを用いて、ユーザは、オーディオメニューを探査する必要なく、オーディオコンテンツにアクセスすることができる。例えば、ユーザがある音声メールにアクセスするためには、ユーザは、前記音声メールにダイヤルし、パスワードを入力し、特定の音声メールを受信するためにさまざまな音声プロンプトを通過させなければならない。しかしながら、本発明の1つの実施例に従うと、ユーザは、前記特定の音声メールへのリンクを選択し、任意のさらなる段階を経ることなく前記音声メールを聴くことができる。
【0016】
加えて、幾つかのオーディオコンテンツは、動的であって、システムの状態次第で変動し得る。例えば、新しいメッセージの音声メールシステムにおける状態にアクセスしたいとする。ユーザは、前記新しいメッセージ状態に対するリンクを選択すると、任意のさらなる段階を経ることなく前記システムにおける前記新しいメッセージを提供される。加えて、ユーザは、前記オーディオコンテンツ状態に先行するプロンプトを提供される。例えば、前記オーディオコンテンツリンクは、前記ユーザに直接的に前記新しいメッセージ音声プロンプトを送る。前記ユーザは、その時、前記音声プロンプトによって与えられるオプションの間で選択することができる。
【0017】
図1は、本発明の1つの実施例に従うパーソナルオーディオ/音声コンテンツにアクセスするのに用いられるシステム10を示す。システム10において、装置12は、オーディオ参照ジェネレータ14からデータ接続を介してデジタルコンテンツを受信し、音声ネットワークを介して電話プラットフォーム24に接続するように設計されている。
【0018】
装置12は、オーディオ/音声容量を有しており、テキスト及び/又はグラフィックスを閲覧することができる任意の装置であり得る。特定の実施例において、装置12は、データチャネルを介してデジタルコンテンツを受信することが可能であり、音声チャネルを介してオーディオ/音声コンテンツを受信することができる。装置の幾つかの実施例は、モバイルフォン、パーソナルコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント、等を含んでいる。
【0019】
オーディオ参照ジェネレータ14は、オーディオコンテンツリンク16を含んでいる項目18のメニューを発生させることができる任意の装置であり得る。各オーディオコンテンツリンク16は、望ましくは、電話番号及びオーディオコンテンツ参照20に協働する。しかしながら、特定の実施例において、リンク16は、オーディオコンテンツ参照20だけを含み得る。例えば、項目18のメニューは、1つの電話番号に協働し、各リンク16は、オーディオコンテンツ参照だけを含み得る。加えて、メニュー項目の集団は、1つの電話番号に協働し、メニュー項目の別の集団は、別の電話番号に協働する。集団の数が限定されていないこともまた理解される。全ての場合において、ユーザが項目18のメニューにおいてリンクを選択するならば、メニュー項目18の集団に協働する前記電話番号は、前記特定のリンク16に協働する前記オーディオコンテンツ参照20で用いられる。このように、リンクは、オーディオコンテンツ参照20を含まなければならないだけである。加えて、特定の実施例において、装置は、電話システムにダイヤルし、前記オーディオコンテンツ参照を伝送するようにプログラムされ得る。
【0020】
項目18のメニューは、前記装置のユーザによって探査され得る選択可能なリンク16のリストを含み得る。加えて、前記メニューは、ユーザが、リンク16を選択することができ、前記選択されたリンクに関連するリンクの新しいリストを与えられる多重の階層であり得る。例えば、特定の実施例において、ユーザは、保存されたメッセージ及び新しいメッセージセクションの両方を有し得る。前記保存されたメッセージリンクが選択される時、全ての保存されたメッセージは、前記ユーザの装置でリンクとして現れる。さらに、前記ユーザの新しいメッセージリンクが選択される時、全ての新しいメッセージに対するリンクを提供する。それゆえ、項目18のメニューの1つの実施例において、ユーザは、1つ又は複数のリンクを含む文書を送信されることがあり、多重の階層でもあり得る。特定の実施例においては、項目のメニューは、HDML(“Hand Held Markup Language”)、HTML(“HyperText Markup Language”)、又はJAVA(登録商標)スクリプトドキュメントを含む。どのような方法でも、選択可能なリンクを提供できる任意のドキュメントが、利用され得る。
【0021】
一度、前記オーディオコンテンツ参照20が発生し、前記オーディオコンテンツリンクに協働すると、前記参照は、その時、前記リンクによって参照される関連オーディオコンテンツを有するデータベースに記憶される。特定の実施例において、オーディオコンテンツ参照は、1つの特定オーディオコンテンツを参照でき、データベース22において記憶され得る。この場合、データベース22の各項目は、オーディオコンテンツ参照及び関連する特定オーディオコンテンツを含んでいる。例えば、項目は、特定の音声メールを参照するオーディオコンテンツ参照を含み得る。
【0022】
加えて、択一的な特定の実施例において、オーディオコンテンツ参照は、システムの状態を参照することができ、状態テーブルデータベース24に記憶され得る。この場合、項目は、そのシステム状態におけるオーディオコンテンツ参照及び関連するオーディオコンテンツを含む。加えて、項目は、前記システム状態に関連する前記オーディオコンテンツを指示しているオーディオコンテンツ参照及び参照するシステムを含み得る。例えば、オーディオコンテンツ参照は、前記システム状態における全ての新しいメッセージを表現し得る。従って、前記データベースにおける前記項目は、全ての新しいメッセージを含むか、又は全ての新しいメッセージに対する参照を含み得る。望ましくは、前記新しいメッセージに対する参照が含まれるならば、その参照は、各新しいメッセージに対する特定オーディオコンテンツ参照である。それゆえ、中央(central)データベースは、全ての可能なオーディオコンテンツを継続して含む。前記状態テーブルは、その時、前記中央データベースからの前記参照メッセージを参照して検索する。また、ユーザは、任意のオーディオコンテンツを含むようにオーディオコンテンツ参照のデータベースからの状態テーブルをカストマイズすることができる。前記ユーザは、選択されたオーディオコンテンツの項目を前記状態テーブルに含めることができ、記憶するには前記オーディオコンテンツのみが必要となる。前記状態テーブルデータベース24及びデータベース22は、1つのデータベースに結合されるか、又は多重のデータベースで保持されることも認識される。
【0023】
装置12は、音声ネットワークを介して電話システム24に接続され得る。望ましくは、PSTN(Public Switched Telephone Network)又はVOIP(Voice Over IP)ネットワークを介した接続がなされる。特定の実施例において、電話システム24は、Yahoo!Incのボイスアクセステレフォニィプラットフォームである。どのような方法でも、前記音声ネットワークを介して送信されるオーディオコンテンツ参照を受信できる任意のシステムが用いられている。
【0024】
1つの実施例において、オーディオコンテンツ参照20は、電話番号を拡張して電話システム24に伝送され得る。この場合、caller-IDが利用できるならば、前記拡張は、発信者識別に含まれ得る。例えば、前記電話番号が“18006992466”であって、オーディオコンテンツ参照が“12345”であるならば、発信者識別は、番号“1800699246612345”で読み出す。それゆえ、電話システム24は、その時、前記発信者識別から前記電話番号及び拡張部を読み出す。
【0025】
もう1つの実施例において、オーディオコンテンツ参照20は、ディジット収集(digit collection)を行うことによって読み込まれる。この実施例において、オーディオコンテンツ参照20は、発信者が接続される時に、ディジット収集を行うことによって収集される。択一的な実施例において、装置12は、電話システム24に接続して、オーディオコンテンツ参照20が伝送されるべきであることを指示している信号を待つことができる。一度、システム24が前記信号を送信すると、オーディオコンテンツ参照20は送信され、数字が収集される。加えて、別の択一的な実施例において、接続がなされた後、システム24は音を聴くためにプログラムされ得る。前記オーディオコンテンツ参照20は、その後、前記システム24に音として送信され得る。このように、システムは、発信者識別体系において参照を示すことなく参照を収集できる。発信者識別で可能性のある1つの問題は、前記拡張部が前記電話番号の終わりに付加されているために、前記電話番号がダイヤルされる時、拡張部が収集されることである。従って、重要であるか又は機密性のある拡張部は、発信者識別装置によって収集され得る。しかしながら、重要であるか又は機密性のある参照は、前記電話番号の終わりに前記参照を含めないことによって保護され得る。
【0026】
発信者識別が利用できるならば、前記電話番号はまた、前記ユーザを識別するように利用され得る。前記電話番号は、前記ユーザのユーザIDを決定するためにユーザデータベースに照合され得る。この場合、前記システムは、ユーザの好みにカストマイズされ得る。発信者を識別可能な別の方法は、あらかじめセットアップYahooID及びパスワードを入力することによって、ユーザがYahoo!モバイルサービスを契約した時である。一度、契約すると、前記発信者は、前記ユーザのYahooID又はユーザIDを決定するためにユーザデータベースで前記発信者識別情報を照合することによって識別され得る。ここで、前記ユーザの個人情報は、前記YahooIDを利用して与えられる。発信者を識別する他の方法は、ユーザを識別するユーザデータベースと装置の特定IDを照合することを含んでいる。加えて、前記発信者の位置のような任意の他の関連情報はまた、前記ユーザに特定のオーディオコンテンツを与えるのに利用され得る。例えば、発信者の位置は、前記発信者の位置から要求された天気予報を生じさせるのに用いられ得る。
【0027】
前記ユーザが、前記電話呼び出しを開始するページを閲覧する時、前記オーディオコンテンツ参照20はサーバ側に記憶されて、装置識別子に協働する。装置識別子の例は、前記装置の電話番号、ユーザID又はYahooID、前記装置の特定ID、等である。この状況下で、前記システム24は、直接的に前記オーディオコンテンツ参照を着呼に関連させるために、前記装置識別子及び記憶されたサーバ側の情報を利用する。
【0028】
オーディオサーバ26は、データベースからコンテンツを検索するために配置される任意のサーバである。特定の実施例において、オーディオサーバ26は、オーディオコンテンツ参照20を受信し、前記参照に関連する前記オーディオコンテンツを検索し、そのオーディオコンテンツを電話システム24に返すことができる。所望のオーディオコンテンツは、装置12によって伝送される前記オーディオコンテンツ参照と共にデータベースに記憶されているので、オーディオサーバ26は、前記オーディオコンテンツ参照だけで前記オーディオコンテンツを検索することができる。前記オーディオサーバは、前記オーディオコンテンツを含んでいるデータベース以外の本システムにおける任意の他の要素と通信する必要はない。
【0029】
ここで、図2を参照する。フローチャートは、ターゲットとなるオーディオコンテンツを個別的に検索する方法として最も実行されそうな順番に連続する段階を示し、それぞれにS1、S2等のラベルを付している。段階S1で、装置12は、データ接続を介してユーザにデジタルコンテンツを提供する。この段階で、オーディオ参照ジェネレータ14は、前記ユーザがクリックするか、又は選択するための1つのリンク又は複数のリンクを含んでいる文書を作り出すことができる。
【0030】
段階S2では、前記ユーザは、所望のオーディオコンテンツに一致するリンクを選択する。前記リンクの選択は、電話システム24に対して呼び出しを行い、装置12を電話システムに接続する(S3)。前記オーディオコンテンツ参照が、電話番号の終わりに拡張して送信されたならば(S4)、発信者識別情報は、電話番号及び拡張部を収集することができる(S5)。前記処理は、その時、段階(S9)に進む。しかしながら、前記オーディオコンテンツ参照が、拡張部として送信されなかったならば、装置12は、前記電話システムから前記オーディオコンテンツ参照を伝送するための信号を待ち続ける(S6)。この場合、前記信号が受信される時、装置12は前記信号を待ち、前記オーディオコンテンツ参照を伝送する(S7)。装置12が電話システム24に接続され、前記オーディオコンテンツ参照が、伝送されたならば、前記参照は、ディジット収集によって読み込まれる(S8)。前記適切なオーディオコンテンツは、その後、検索され(S9)、逆戻りして前記ユーザに与えられる(S10)。
【0031】
上記の描写は、例証するものであって、限定的なものではない。本発明の多くの変更は、技術的熟練者が本開示の再検討に基づけば明らかになる。例えば、システム10は、装置12がモデム/DSL接続を介して電話システム24及びオーディオ参照ジェネレータ14に接続されるワイヤーラインシステムであり得る。必要となるのは、装置12がデータ/音声ラインを介して接続することが可能であるということだけである。それゆえ、本発明の範囲は、上記の描写を参照することなく決定され得るが、代わりに、請求の全範囲と等価である添付の請求項を参照して決定すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の1つの実施例に従う無線ウェブシステムのブロック図である。
【図2】本発明の1つの実施例に従ってオーディオコンテンツを装置ユーザに提供するために利用される処理のフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハイパーリンクされたウェブ文書においてオーディオコンテンツを参照するためのシステムであって、
オーディオコンテンツリンクのオーディオコンテンツメニューであって、オーディオコンテンツリンクがオーディオコンテンツ参照を含んでいるオーディオコンテンツメニューと、
データチャネルを介して前記オーディオコンテンツメニューを受信し、音声チャネルを介して前記オーディオコンテンツリンクに関連する前記オーディオコンテンツ参照を送信するための論理を含んでいる装置と、
前記装置との音声接続を確立している間に前記音声チャネルを介して前記送信されたオーディオコンテンツ参照を受信するために配置されている電話システムであって、前記音声チャネルが公衆交換電話網を介した少なくとも1つの接続を含んでいる電話システムと、
前記オーディオコンテンツ参照に間接的に関連する、記憶されたオーディオコンテンツを自動的に決定するために配置されているオーディオサーバと、
を含んでいるシステム。
【請求項2】
前記オーディオコンテンツ参照が、電話番号の終わりに拡張部を含んでいる請求項18のシステム。
【請求項3】
前記オーディオコンテンツが、音声メール、Eメール、イベント、及びオンデマンドの音楽又はラジオの少なくとも1つを含んでいる請求項1のシステム。
【請求項4】
前記オーディオコンテンツが、動的なオーディオコンテンツシステムの状態を構成する請求項1のシステム。
【請求項5】
ユーザにオーディオコンテンツを提供する方法であって、
データチャネルを介してオーディオコンテンツリンクのオーディオコンテンツメニューを装置に提供する段階であって、オーディオコンテンツリンクがオーディオコンテンツに対するオーディオコンテンツ参照を含んでいるオーディオコンテンツメニューを装置に提供する段階と、
音声チャネルを介してオーディオコンテンツに対する前記装置からの要求を受信する段階であって、前記要求は、要求される前記オーディオコンテンツに対する前記オーディオコンテンツ参照を含んでおり、前記音声チャネルが公衆交換電話網を介した少なくとも1つの接続を備えており、前記要求は、公衆交換電話網を介した少なくとも1つの接続を確立している間に受信される、前記要求を受信する段階と、
前記オーディオコンテンツ参照に関連する前記オーディオコンテンツを決定する段階と、
前記オーディオコンテンツを前記装置に送信する段階と、
を含んでいる方法。
【請求項6】
前記要求が、電話番号及び拡張部を含んでいる請求項5の方法。
【請求項7】
前記要求を受信することが、前記電話番号及び拡張部を発信者番号通知サービス(caller-ID)で読み取ることを含んでいる請求項6の方法。
【請求項8】
ユーザIDを決定するユーザデータベースにおける識別情報と発信者識別情報を照合する段階を含んでいる請求項7の方法。
【請求項9】
前記要求を受信することが、
前記電話システムから前記装置へ信号を送信することと、
前記装置が前記信号を受信する時、前記オーディオコンテンツ参照を前記電話システムに送信することと、
をさらに含んでいる請求項5の方法。
【請求項10】
前記要求を受信することが、ディジット収集(digit collect)を含んでいる請求項5の方法。
【請求項11】
前記要求を受信することが、一連の音声における前記オーディオコンテンツ参照を受信することを含んでいる請求項5の方法。
【請求項12】
識別情報を前記オーディオコンテンツ参照に関連させることをさらに含んでいる請求項5の方法。
【請求項13】
前記要求を受信することが、前記オーディオコンテンツ参照を前記要求に関連させるために識別子を利用することを含んでいる請求項12の方法。
【請求項14】
前記データベースが、前記受信したオーディオコンテンツ参照に対するデータベース参照を含んでいるデータベースであって、
前記データベース参照が、オーディオコンテンツに対応するデータベースをさらに含んでいる請求項1のシステム。
【請求項15】
前記オーディオサーバが、前記データベース参照を利用して前記データベースから前記オーディオコンテンツを検索するために配置されている請求項14のシステム。
【請求項16】
動的なオーディオコンテンツシステムの状態が、前記オーディオコンテンツ参照に関連するオーディオコンテンツを決定するために利用されている請求項1のシステム。
【請求項17】
前記電話システムが、前記決定されたオーディオコンテンツを前記装置に送信するために配置されている請求項1のシステム。
【請求項18】
前記オーディオコンテンツ参照が、電話番号を含み、前記電話番号が、前記電話システムに接続するために利用されている請求項1のシステム。
【請求項19】
装置でオーディオコンテンツを参照するための電話システムであって、
データチャネルを介して前記装置に対する1つ又は複数のオーディオコンテンツリンクを含むメニューを前記装置に送信し、前記装置から1つ又は複数のオーディオコンテンツリンクにおける1つのオーディオコンテンツリンクを受信するために配置されている電話プラットフォームであって、前記オーディオコンテンツリンクが、公衆交換電話網を介した少なくとも1つの接続を含む音声チャネルを介して前記装置から受信され、前記オーディオコンテンツリンクが、公衆交換電話網を介した少なくとも1つの接続を確立するための要求と共に受信される電話プラットフォームと、
1つ又は複数のデータベース参照を含んでいるデータベースであって、前記1つ又は複数のデータベース参照が、前記1つ又は複数のオーディオコンテンツリンクに対応し、前記1つ又は複数のデータベース参照における1つのデータベース参照が、オーディオコンテンツに関連するデータベースと、
前記受信したオーディオコンテンツリンクに対応するデータベース参照を決定し、前記データベース参照に対応するオーディオコンテンツを前記装置に送信するように配置されているオーディオサーバと、
を前記システムが含んでいる電話システム。
【請求項20】
前記オーディオコンテンツ参照が、電話番号を含んでいる請求項19の電話システム。
【請求項21】
前記オーディオコンテンツ参照が、前記電話番号の終わりに拡張部を含んでいる請求項20の電話システム。
【請求項22】
前記オーディオコンテンツが、音声メール、Eメール、イベント、及びオンデマンドの音楽又はラジオを含んでいる請求項19の電話システム。
【請求項23】
前記オーディオコンテンツが、動的なオーディオコンテンツシステムの状態を構成する請求項19の電話システムであって、前記動的なオーディオコンテンツシステムの状態が、前記オーディオコンテンツ参照に関連するオーディオコンテンツを決定するのに用いられている電話システム。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2008−252909(P2008−252909A)
【公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−112238(P2008−112238)
【出願日】平成20年4月23日(2008.4.23)
【分割の表示】特願2002−590033(P2002−590033)の分割
【原出願日】平成14年5月15日(2002.5.15)
【出願人】(501438485)ヤフー! インコーポレイテッド (200)
【Fターム(参考)】