説明

無線通信システムにおける交信基地局選択

【課題】無線通信システムにおける交信基地局選択
【解決手段】 端末に関する逆方向リンク(RL)交信基地局を選択するための技術が説明される。前記端末は、無線通信システムにおいて逆方向リンクで複数の基地局に送信を送る。前記送信は、制御チャネルで送られるシグナリングに関するものであることができる。前記端末は、フィードバック(例えば、電力制御(PC)コマンド及び/又は消去指示)を前記複数の基地局から受信する。各基地局は、前記制御チャネル及び/又は前記端末から受信されたその他の何らかの送信に基づいてフィードバックを生成することができる。前記端末は、逆方向リンク電力制御を行い、前記受信されたフィードバックに基づいてRL交信基地局をさらに選択する。例えば、前記端末は、最低の送信電力レベル、最大のパワーダウンコマンド割合、又は最低消去率を有する前記基地局を前記RL交信基地局として選択することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
35 U.S.C.§119に基づく優先権の主張
本特許出願は、本特許出願の譲受人に対して譲渡されておりさらに本明細書において参照されることによって本明細書に組み入れられている、米国仮特許出願一連番号60/691,435“OFDMA RELATIVE CHANNEL SELECTION FOR HANDOFF(ハンドオフに関するOFDMA相対チャネル選択)”(出願日:2005年6月16日)、及び特許出願一連番号60/793,115 “SERVING BASE STATION SELECTION IN A WIRELSS COMMUNICATION SYSTEM”(無線通信システムにおける交信基地局選択)(出願日:2006年4月18日)の利益を主張するものである。
【0002】
本開示は、一般的には、通信に関するものである。本開示は、より具体的には、交信基地局を選択するための技術に関するものである。
【背景技術】
【0003】
音声、映像、パケットデータ、ブロードキャスト、メッセージ伝送等の様々な通信サービスを提供するために無線通信システムが幅広く利用されている。これらのシステムは、利用可能なシステム資源を共有することによって複数の端末に関する通信をサポートすることができる多重接続システムであることができる。前記多重接続システムの例は、符号分割多重接続(CDMA)システムと、時分割多重接続(TDMA)システムと、周波数分割多重接続(FDMA)システムと、直交周波数分割多重接続(OFDMA)システムと、含む。
【0004】
多重接続システムは、典型的には、順方向リンク及び逆方向リンクの各々における複数の端末に関する送信をサポートするために多重化方式を利用する。順方向リンク(又はダウンリンク)は、基地局から端末への通信を指し、逆方向リンク(またはアップリンク)は、端末から基地局への通信リンクを指す。逆方向リンクにおいては、端末からの送信は、1つ以上の基地局によって受信することができる。各基地局は、端末に関して異なるチャネル状態を観測する可能性があり、従って異なる品質の受信信号を有する送信を受信する可能性がある。逆方向リンクにおいて端末と交信するための適切な基地局を選択することによって、利用可能なシステム資源の向上された性能、及びより良い利用を達成させることができる。
【0005】
従って、無線通信システムにおいて端末に関する交信基地局を選択するための技術が必要である。
【発明の開示】
【発明の概要】
【0006】
本明細書においては、逆方向リンクに関する端末に関する交信基地局を選択するための技術が説明される。一実施形態においては、前記端末は、無線通信システムにおいて逆方向リンクで複数の基地局に送信を送る。前記送信は、制御チャネルにおいて送信されるシグナリングに関するものであることができる。前記端末は、前記複数の基地局からフィードバック(例えば、電力制御(PC)コマンド及び/又は消去指示)を受信する。各基地局は、前記制御チャネル及び/又は前記端末から受信されたその他の何らかの送信に基づいてフィードバックを生成することができる。前記端末は、前記制御チャネルの逆方向リンク電力制御を前記受信されたフィードバックに基づいて行う。
【0007】
前記端末は、前記受信されたフィードバックに基づいて逆方向リンク(RL)交信基地局をさらに選択する。一実施形態においては、前記端末は、各基地局に関する送信電力レベルをその基地局から受信されたPCコマンドに基づいて決定し、最低の送信電力レベルを有する基地局をRL交信基地局として選択する。他の実施形態においては、前記端末は、各基地局に関するパワーダウンコマンドの割合を決定し、最大のパワーダウンコマンド割合を有する基地局を前記RL交信基地局として選択する。さらに他の実施形態においては、前記端末は、基地局に関する送信電力レベルとパワーダウンコマンドの割合の組合せに基づいて前記RL交信基地局を選択する。さらに他の実施形態においては、前記端末は、各基地局に関する消去率をその基地局から受信された消去指示に基づいて決定し、最低の消去率を有する基地局を前記RL交信基地局として選択する。前記RL交信基地局は、逆方向リンクにおいて前記端末と交信するように指定される。
【0008】
前記端末は、逆方向リンクにおいて前記端末と交信するために選択可能な1つの候補の組の基地局を有することができる。前記端末は、順方向リンクにおいて前記端末と交信するために選択可能な他の1つの候補の組の基地局を有することができる。これらの2つの候補組は、独立していることすなわち「互いに切り離されている」ことができ、基地局は、他方の候補組とは独立して各候補組に追加すること又は各候補組から削除することができる。
【0009】
本発明の様々な側面及び実施形態が以下においてさらに詳細に説明される。
【0010】
本発明の特長及び性質は、下記の発明を実施するための最良の形態と図面を併用することでさらに明確になるであろう。なお、同一のものについては図面全体に渡って同一の参照符号を付すこととする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本明細書における「典型的」という表現は、「1つの例、事例、又は実例」であることを意味する。本明細書において「典型的」として記述されているいずれの実施形態も及びいずれの設計も、その他の実施形態及び設計よりも優先されるか又は有利であるとは必ずしも解釈すべきでない。
【0012】
図1は、複数の基地局110及び複数の端末120を有する無線多重接続通信システム100を示す。基地局は、端末と通信する局である。基地局は、アクセスポイント、ノードB、及び/又はその他の何らかのネットワークエンティティと呼ばれることもあり、アクセスポイント、ノードB、及び/又はその他の何らかのネットワークエンティティの機能の一部又は全部を含むことができる。各基地局110は、特定の地理上のエリア102に関する通信カバレッジを提供する。「セル」という用語は、前記用語が用いられる状況に依存して基地局及び/又はそのカバレッジエリアを指すことができる。システム容量を増大させるために、基地局カバレッジエリアを複数のより小さいエリア、例えば3つのより小さいエリア104a、104b、及び104cに分割することができる。各より小さいエリアは、各々の基地局トランシーバサブシステム(BTS)によって網羅することができる。「セクター」という用語は、前記用語が用いられる状況に依存してBTS及び/又はそのカバレッジエリアを指すことができる。セクターに分割されたセルに関して、前記セルの全セクターに関するBTSは、典型的にはセルに関する基地局内に共配置される。
【0013】
集中型アーキテクチャに関しては、システムコントローラ130は、基地局110に結合し、これらの基地局に関する調整及び制御を提供する。システムコントローラ130は、単一のネットワークエンティティ又はネットワークエンティティの集合であることができる。分散型アーキテクチャに関しては、基地局は、必要に応じて互いに通信することができる。
【0014】
端末120は、システム全体に分散させることができ、各端末は、固定型又は移動型であることができる。端末は、アクセス端末、移動局、ユーザー装置、加入者局、及び/又はその他の何らかのエンティティと呼ばれることもあり、アクセス端末、移動局、ユーザー装置、加入者局、及び/又はその他の何らかのエンティティの機能の一部又は全部を含むことができる。端末は、無線デバイス、携帯電話、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、無線モデム、ハンドヘルドデバイス等であることができる。
【0015】
図1に示されるように、各端末120は、セル又はセクター内のあらゆる場所に所在することができ、さらに近くの基地局に対して異なる距離にあることができる。従って、各端末120は、異なる基地局110に関して異なるチャネル状態を観測すること可能性がある。同様に、各基地局110は、そのカバレッジエリア内の異なる端末に関して異なるチャネル状態を観測する可能性がある。一般的には、各リンクに関する端末と基地局との間のチャネル状態は、端末と基地局との間の距離、環境状態等の様々な要因による影響を受ける可能性がある。
【0016】
時分割多重化(TDD)システム、例えば全地球移動通信システム(GSM)システムにおいては、順方向リンク及び逆方向リンクは、共通の周波数帯域を共有し、順方向リンクに関するチャネル状態は、逆方向リンクに関するチャネル状態と良好な相関関係にあることができる。この場合は、1方のリンク(例えば逆方向リンク)に関するチャネルの品質は、他方のリンク(例えば、順方向リンク)に関するチャネル品質測定に基づいて推定することができる。従って、各端末は、TDDシステムにおける順方向リンク及び逆方向リンクの両方に関して単一の基地局によって交信することができる。
【0017】
周波数分割多重化(FDD)システムにおいては、順方向リンク及び逆方向リンクは、異なる周波数帯域が割り当てられ、順方向リンクに関するチャネル状態は、逆方向リンクに関するチャネル状態と良好な相関関係を有さない場合がある。この場合は、各リンクに関するチャネルの品質は、そのリンクに関するチャネル品質測定に基づいて推定することができる。良好な性能を達成させるために、各端末は、(1)端末に関する最良のチャネル品質を観測する基地局によって逆方向リンクにおいて及び(2)端末が最良のチャネル品質を観測したときの相手の基地局によって順方向リンクにおいて交信することができる。FDDシステムにおいては、逆方向リンクに関する最良の交信基地局は、順方向リンクに関する最良の交信基地局と同じであること又は異なることができる。
【0018】
各基地局は、典型的には、順方向リンクにおいてパイロットを送信する。パイロットは、信号検出、チャネル推定、時間同期化、周波数補正等の様々な目的のために端末によって用いることができる既知の送信である。端末は、各基地局に関するFLチャネル品質をその基地局から受信されたパイロットに基づいて推定することができる。次に、端末は、端末によって受信された全基地局に関するFLチャネル品質推定に基づいて順方向リンクに関する交信基地局を選択することができる。
【0019】
オーバーヘッドを低減させるため、各端末は、典型的には、前記端末がデータ及び/又はシグナリングも送信中でないかぎり逆方向リンクにおいてパイロットを送信しない。従って、基地局は、各端末に関するRLチャネル品質をその端末からのパイロットに基づいて推定できない場合がある。このため、後述されるように、端末に関するRLチャネル品質を推定するためにその他のメカニズムを用いることができる。
【0020】
一実施形態においては、端末は、順方向リンクにおいてFL交信基地局と呼ばれる基地局からのデータ送信を受信することができ、逆方向リンクにおいてRL交信基地局と呼ばれる基地局にデータ送信を送ることができる。FL交信基地局は、RL交信基地局であることができる場合とできない場合がある。一実施形態においては、順方向リンク及び逆方向リンクに関して別々の候補組が端末に関して維持される。候補組は、アクティブセット又はその他の何らかの用語で呼ばれることもある。各リンクに関する候補組は、そのリンクに関する交信基地局と、端末をハンドオフすることができるときの相手である候補基地局と、を含む。基地局は、信号品質測定に基づいて各候補組に加えること又は各候補組から削除することができ、端末及び/又は基地局によって行うことができる。以下の説明の多くは、RL交信基地局をRL候補組から選択することに関するものである。
【0021】
一実施形態においては、端末は、RL候補組内の各基地局によって逆方向リンクにおいて専用制御チャネルが割り当てられる。専用制御チャネルは、順方向リンクにおいて受信されたパケットに関するチャネル品質指示(CQI)リポート、電力制御(PC)コマンド、肯定応答(ACK)及び/又は否定応答(NAK)等の様々な型のシグナリングを送信するため、及び逆方向リンクにおいて資源を要求する等のために用いることができる。他の実施形態においては、端末は、RL候補組内の全基地局に関する共通制御チャネルが逆方向リンクにおいて割り当てられる。この実施形態においては、端末は、全基地局に関するシグナリングを、RL候補組内の全基地局によって受信できる共通制御チャネル上に多重化することができる。制御チャネルは、OFDMA、CDMA、TDMA及び/又はFDMA等によるシステム設計に依存して様々な方法で送信することができる。制御チャネルは、トラフィックチャネルと同じ多重接続方式(例えばOFDMA)を用いて送信することができ、又はトラフィックチャネルとは異なる多重接続方式を用いて送信することができる。例えば、制御チャネルは、CDMAを用いて送信することができ、トラフィックチャネルは、OFDMAを用いて送信することができる。各基地局に関する専用制御チャネルは、異なる疑似ランダム数(PN)シーケンス、異なる周波数ホッピングパターン、異なる組の副搬送波又はタイムスロット等を用いて送信することができる。いずれの場合においても、RL候補組内の各基地局は、端末に関するRLチャネル品質を端末から受信された制御チャネルに基づいて推定することができる。
【0022】
図2は、複数の基地局110a乃至110lと通信中の端末120xの実施形態を示す。端末120xは、(1)RL候補の組内の基地局110a乃至110lの各々に専用制御チャネルを送信すること、(2)全基地局に共通制御チャネルを送信すること、又は(3)専用制御チャネルと共通制御チャネルの組合せ、例えば、専用制御チャネルを交信基地局110lに、共通制御チャネルを非交信基地局110a乃至110kに送信することができる。各基地局110は、端末120xに関するRLチャネル品質を端末120xから受信された制御チャネルに基づいて推定することができる。一実施形態においては、制御チャネルに関して閉ループ電力制御が行われる。閉ループ電力制御に関して、各基地局110は、端末120xから受信された制御チャネルの信号品質を推定し、制御チャネルの送信電力を調整するように端末120xに指示するPCコマンドを生成する。各PCコマンドは、(1)送信電力の増大を指示するパワーアップ(すなわちUP)コマンド又は(2)送信電力の低減を指示するパワーダウン(すなわちDOWN)コマンドであることができる。各基地局110は、PCコマンドを端末120xに送信する。端末120xは、後述されるように、制御チャネルの送信電力を受信されたPCコマンドに基づいて調整する。同じく後述されるように、端末120xは、各端末120xに関して各基地局110によって観測されたRLチャネル品質を受信されたPCコマンドに基づいて確認することも可能である。
【0023】
図3は、端末120xに関して異なる基地局から受信されたPCコマンドに基づいて専用制御チャネルの送信電力を独立して調整し、これらの基地局によって観測されたRLチャネル品質を確認するための装置300の実施形態を示す。この実施形態においては、端末120xは、各基地局から受信されたPCコマンドに基づいて、RL候補組内の基地局に別々の制御チャネルを送信し、その基地局に送信される制御チャネルの送信電力を独立して調整する。基地局は、制御チャネルが基地局において同様の性能を達成させるようにPCコマンドを生成することができる。性能は、ターゲット信号・雑音比(SNR)、ターゲット信号・雑音・干渉比(SINR)、ターゲット搬送波・干渉比(C/I)、ターゲットとなるシンボル当たりのエネルギーと雑音の比(Es/No)、ターゲット消去率、ターゲットブロック誤り率、及び/又はその他の何らかの基準によって定量化することができる。説明を明確化するため、以下の説明は、ターゲットC/Iによって性能が定量化されると仮定する。
【0024】
図3に示される実施形態においては、基地局110a乃至110lに関するシグナリングが制御チャネルプロセッサ310a乃至310lにそれぞれ提供される。各制御チャネルプロセッサ310は、そのシグナリングを処理(例えば、符号化及びシンボルマッピング)し、シグナリングシンボルを提供する。基地局110a乃至110lから受信されたPCコマンドは、電力制御プロセッサ312a乃至312lにそれぞれ提供される。各電力制御プロセッサ312は、各受信されたPCコマンドに関する決定を行う。PC決定は、受信されたPCコマンドがUPコマンドであるとみなされる場合はUPコマンド、受信されたPCコマンドがDOWNコマンドであるとみなされる場合はDOWNコマンドであることができる。各電力制御プロセッサ312は、関連する制御チャネルの送信電力をPC決定に基づいて以下のように調整することができる。
【数1】

【0025】
ここで、
ΔPUPは、制御チャネルの送信電力に関するUPステップサイズである。
【0026】
ΔPDNは、制御チャネルの送信電力に関するDOWNステップサイズである。
【0027】
(n)は、更新間隔nにおける基地局iに関する制御チャネルの送信電力である。
【0028】
送信電力P(n)及びステップサイズΔPUP及びΔPDNは、デシベル(dB)の単位で与えられる。
【0029】
各電力制御プロセッサ312は、関連する制御チャネルに関する送信電力利得を以下のように計算することができる。
【数2】

【0030】
ここで、G(n)は、更新間隔nにおける基地局iに関する制御チャネルの送信電力利得である。送信電力利得G(n)は線形単位で与えられる。
【0031】
乗算器314a乃至314lは、シグナリングシンボルを制御チャネルプロセッサ310a乃至310lからそれぞれ受信して電力制御プロセッサ312a乃至312lからの送信電力利得Ga(n)乃至Gl(n)をそれぞれ乗じ、基地局110a乃至110lに関するスケーリングされたシグナリングシンボルをそれぞれ提供する。合成器316は、乗算器314a乃至314lからのスケーリングされたシグナリングシンボルを合成(例えば合計又は多重化)し、RL候補組内の全基地局に関する出力シグナリングシンボルを提供する。
【0032】
図3に示される実施形態においては、RL交信基地局選択器320は、基地局110a乃至110lに関するそれぞれのフィルタ322a乃至322lと、選択器324と、を含む。フィルタ322a乃至322lは、送信電力レベルP(n)乃至P(n)をそれぞれ受信してフィルタリングし、基地局110a乃至110lに関するフィルタリングされた送信電力レベルをそれぞれ提供する。各フィルタ322は、(例えばFIRフィルタを用いて)特定の時間ウィンドーにおけるスライディング/移動平均を実行すること、(例えばIIRフィルタを用いて)その他の何らかの方法でのフィルタリングを行うこと、その他の何らかの線形又は非線形の信号処理を行うこと、又は処理をまったく行わないことができる(処理をまったく行わない場合は、フィルタリングされた送信電力レベルは、フィルタリングされない送信電力レベルと等しい)。選択器324は、基地局110a乃至110lに関する制御チャネルに関するフィルタリングされた送信電力レベルを受信し、フィルタリングされた送信電力レベルが最低である基地局をRL交信基地局として選択する。
【0033】
一例として、端末120xは、2つの基地局1及び2を有するRL候補組を有することができる。端末120xは、制御チャネル1を基地局1に、及び制御2を基地局2に送信することができる。基地局1からのPCコマンドは、ターゲットC/Iを達成させるために制御チャネル1の送信電力を調整することができる。同様に、基地局2からのPCコマンドは、同じターゲットC/Iを達成させるために制御チャネル2の送信電力を調整することができる。端末120xは、制御チャネル1に関するフィルタリングされた送信電力レベルを制御チャネル2に関するフィルタリングされた送信電力レベルと比較してこれらの制御チャネルの相対的性能を決定する。制御チャネル1に関するフィルタリングされた送信電力レベルが制御チャネル2に関するフィルタリングされた送信電力レベルよりも低い場合は、制御チャネル1は、制御チャネル2よりも良いチャネル状態を観測し、従ってターゲットC/Iを達成させる上でより少ない送信電力を要求する。端末120xは、基地局1をRL交信基地局として選択することができ、現在のRL交信基地局、新しいRL交信基地局、又はRL候補組内の全基地局にこの選択を伝達することができる。
【0034】
図4は、端末120xに関して異なる基地局から受信されたPCコマンドに基づいて全専用制御チャネルの送信電力をまとめて調整し、これらの基地局によって観測されたRLチャネル品質を確認するための装置400の実施形態を示す。この実施形態においては、端末120xは、RL候補組内の基地局に別々の制御チャネルを送信するが、これらの全制御チャネルに関して同じ送信電力レベルを用いる。端末120xは、RL候補組内の全基地局から受信されたPCコマンドに基づいてこの送信電力レベルを調整し、RL候補組内の最良の基地局においてターゲットC/Iが達成されるようにする。
【0035】
図4に示される実施形態においては、制御チャネルプロセッサ410a乃至410lは、基地局110a乃至110lに関するシグナリングをそれぞれ処理し、シグナリングシンボルを提供する。電力制御プロセッサ412は、基地局110a乃至110lからPCコマンドを受信し、各受信されたPCコマンドに関する決定を行い、全基地局に関するPC決定に基づいて全制御チャネルに関する共通送信電力レベルP(n)を調整する。電力制御プロセッサ412は、各更新間隔においてPC決定に関してオア・オブ・ザ・ダウン(OR of the DOWN)規則を以下のように適用することができる。
【数3】

【0036】
電力制御プロセッサ412は、制御チャネルに関する送信電力利得G(n)をG(n)=10P(n)/20として計算することができる。制御チャネルは、潜在的に逆方向リンクにおいて端末120xと交信可能な基地局に送信されるため、オア・オブ・ザ・ダウン規則は、端末120xがRL候補組内の最良の基地局によって決定されたより低い電力レベルで送信するのを可能にすることができる。このことは、リンクバジェット利得を提供し、利用可能な送信電力をより多くデータ送信のために用いることを可能にする。
【0037】
乗算器414a乃至414lは、制御チャネルプロセッサ410a乃至410lからシグナリングシンボルをそれぞれ受信して電力制御プロセッサ412からの送信電力利得G(n)を乗じ、基地局110a乃至110lに関するスケーリングされたシグナリングシンボルをそれぞれ提供する。合成器416は、乗算器414a乃至414lからのスケーリングされたシグナリングシンボルを合成し、RL候補組内の全基地局に関する出力シグナリングシンボルを提供する。
【0038】
図4に示される実施形態においては、RL交信基地局選択器420は、基地局110a乃至110lに関するパワーダウン検出器422a乃至422l及びフィルタ424a乃至424lと、選択器426と、を含む。検出器422a乃至422lは、基地局110a乃至110lに関するPC決定D(n)乃至D(n)を電力制御プロセッサ412から受信する。各検出器422は、DOWN決定を関連するフィルタ424に渡し、UP決定を捨てる。各フィルタ424は、DOWN決定をフィルタリングし、関連する基地局110に関するパワーダウン割合を提供する。各フィルタ424は、(例えばFIRフィルタを用いて)特定の時間ウィンドーにおけるスライディング/移動平均を実行することができ又はその他の何らかの方法で(例えばIIRフィルタを用いて)フィルタリングを行うことができる。選択器426は、基地局110a乃至110lに関するパワーダウン割合を受信し、最大のパワーダウン割合を有する基地局をRL交信基地局として選択する。この基地局は、最大のパワーダウンコマンド割合を有し、従って端末120xに関する最良のRLチャネル品質を有する。
【0039】
一例として、端末120xは、上述されるように、2つの基地局1及び2を有するRL候補組を有することができ、制御チャネル1及び2をこれらの基地局に送信することができる。端末120xは、DOWNコマンドがいずれかの基地局から受信された場合は両方の制御チャネルの送信電力を同じレベルに低減させる。基地局1が50%DOWNコマンドを送信中であり、基地局2が0%DOWNコマンドを送信中であることがパワーダウン割合によって示される場合は、基地局1は、端末120xに関して基地局2よりも良いRLチャネル品質を観測する。これで、端末120xは、基地局1をRL交信基地局として選択することができ、現在のRL交信基地局、新しいRL交信基地局、又はRL候補組内の全基地局にこの選択を伝達することができる。
【0040】
RL交信基地局は、DOWN決定の代わりにUP決定に基づいて選択することも可能である。この場合は、最小のUP決定割合を有する基地局を、端末120xに関する最良のRLチャネル品質を有する基地局であるとみなすことができる。一般的には、RL交信基地局は、DOWN決定、UP決定、又はUP決定とDOWN決定の組合せに基づいて選択することができる。
【0041】
図5は、端末120xに関してPCコマンドに基づいて共通制御チャネルの送信電力を調整し、RLチャネル品質を確認するための装置500の実施形態を示す。この実施形態においては、端末120xは、RL候補組内の全基地局に共通制御チャネルを送信し、全基地局から受信されたPCコマンドに基づいてこの制御チャネルの送信電力を調整する。
【0042】
図5に示される実施形態においては、マルチプレクサ(Mux)508は、基地局110a乃至110lに関するシグナリングを受信して多重化する。制御チャネルプロセッサ510は、多重化されたシグナリングを処理してシグナリングシンボルを提供する。電力制御プロセッサ512は、基地局110a乃至110lからPCコマンドを受信し、受信されたPCコマンドに基づいて、例えば方程式(3)に示されるように、オア・オブ・ザ・ダウン規則を用いて制御チャネルの送信電力P(n)を調整する。乗算器514は、制御チャネルプロセッサ510からのシグナリングシンボルに、電力制御プロセッサ512からの送信電力利得G(n)を乗じ、スケーリングされたシグナリングシンボルを提供する。図4に関して上述されるように、RL交信基地局選択器420は、最高のパワーダウン割合を有する基地局をRL交信基地局として選択する。
【0043】
図6は、端末120xに関してPCコマンドに基づいて専用制御チャネルの送信電力を独立して調整し、RLチャネル品質を確認するための装置600の実施形態を示す。この実施形態においては、端末120xは、RL候補組内の基地局に別々の制御チャネルを送信し、ターゲットC/Iを達成させるように交信基地局に関する制御チャネルの送信電力を調整し、異なる基準に基づいて各非交信基地局に関する制御チャネルの送信電力を調整する。一実施形態においては、各非交信基地局に関する送信電力レベルは、(1)その基地局において制御チャネルに関するターゲットC/Iを達成させるために必要な送信電力レベル及び(2)交信基地局に関する送信電力レベルのうちの低いほうの送信電力レベルに設定される。この実施形態は、過度の送信電力が非交信基地局に関して用いられないようにする。端末120xに関して複数の異なる基地局によって観測されたRLチャネル品質は、フィルタリングされた送信電力レベルと基地局に関するパワーダウンコマンドの割合の組合せに基づいて確認することができる。
【0044】
図6に示される実施形態においては、制御チャネルプロセッサ610a乃至610lは、基地局110a乃至110lに関するシグナリングをそれぞれ処理し、シグナリングシンボルを提供する。電力制御プロセッサ612a乃至612lは、基地局110a乃至110lからPCコマンドをそれぞれ受信する。各PCコマンドプロセッサ612は、各受信されたPCコマンドに関する決定を行い、例えば方程式(1)において示されるように、関連する基地局110に関する制御チャネルの送信電力をPCコマンドに基づいて調整する。電力制御プロセッサ612a乃至612kは、さらに、交信基地局110lに関する送信電力レベルP(n)を受信し、非交信基地局に関する送信電力レベルを以下のように制限する。
【数4】

【0045】
ここで、
【数5】

【0046】
は、非交信基地局iに関する最終的な送信電力レベルである。
【0047】
電力制御プロセッサ612a乃至612kは、例えば方程式(2)において示されるように、基地局110a乃至110kに関する最終的な送信電力レベルP(n)乃至にP(n)それぞれ基づいて、基地局110a乃至110kに関する制御チャネルに関する送信電力利得
【数6】

【0048】
も計算する。電力制御プロセッサ612lは、交信基地局110lに関する制御チャネルに関する送信電力利得G(n)を前記交信基地局に関する送信電力レベルP(n)に基づいて計算する。
【0049】
乗算器614a乃至614lは、制御チャネルプロセッサ610a乃至610lからシグナリングシンボルをそれぞれ受信して電力制御プロセッサ612a乃至612lからの送信電力利得G(n)乃至G(n)及びG(n)をそれぞれ乗じ、基地局110a乃至110lに関するスケーリングされたシグナリングシンボルをそれぞれ提供する。合成器616は、乗算器614a乃至614lからのスケーリングされたシグナリングシンボルを合成し、RL候補組内の全基地局に関する出力シグナリングシンボルを提供する。
【0050】
RL候補基地局選択器620は、RL候補組内の基地局に関するPC決定D(n)乃至D(n)に加えて最終的な送信電力レベルP(n)乃至P(n)及びP(n)を受信する。選択器620は、図8において後述されるように、これらの入力に基づいて端末120xに関するRL交信基地局を選択する。
【0051】
図7は、端末120xに関してPCコマンドに基づいて交信基地局に関する専用制御チャネルの送信電力を独立して調整し、非交信基地局に関する専用制御チャネルの送信電力をまとめて調整し、RLチャネル品質を確認するための装置700の実施形態を示す。この実施形態においては、端末120xは、別々の制御チャネルをRL候補組内の基地局に送信し、ターゲットC/Iを達成させるために交信基地局に関する制御チャネルの送信電力を調整し、異なる基準に基づいて非交信基地局に関する制御チャネルの送信電力を調整する。一実施形態においては、非交信基地局に関する送信電力レベルは、オア・オブ・ザ・ダウン規則に基づいてまとめて調整され、交信基地局に関する送信電力レベルによってさらに制限される。
【0052】
図7に示される実施形態においては、制御チャネルプロセッサ710a乃至710lは、基地局110a乃至110lに関するシグナリングをそれぞれ処理し、シグナリングシンボルを提供する。電力制御プロセッサ712lは、交信基地局110lからPCコマンドを受信し、各受信されたPCコマンドに関する決定を行い、例えば方程式(1)において示されるように、PC決定に基づいて交信基地局に関する制御チャネルの送信電力を調整する。電力制御プロセッサ712は、基地局110a乃至110kからPCコマンドを受信し、各受信されたPCコマンドに関する決定を行い、これらの基地局に関するPC決定に基づいて非交信基地局110a乃至110kに関する制御チャネルに関する送信電力レベルPns(n)を調整する。電力制御プロセッサ712は、方程式(3)において示されるように、オア・オブ・ザ・ダウン規則を適用することができる。この実施形態は、過度の送信電力が非交信基地局に関して用いられないようにする。
【0053】
電力制御プロセッサ712は、交信基地局110lに関する送信電力レベルP(n)も受信し、非交信基地局に関する送信電力レベルを以下のように制限する。
【数7】

【0054】
ここで、Pns(n)は、非交信基地局に関する最終的な送信電力レベルである。電力制御プロセッサ712は、例えば方程式(2)において示されるように、最終的な送信電力レベルPns(n)に基づいて、非交信基地局に関する制御チャネルに関する送信電力利得Gns(n)を計算することができる。
【0055】
乗算器714a乃至714kは、制御チャネルプロセッサ710a乃至710kからシグナリングシンボルをそれぞれ受信して電力制御プロセッサ712からの送信電力利得Gns(n)を乗じ、基地局110a乃至110kに関するスケーリングされたシグナリングシンボルをそれぞれ提供する。乗算器714lは、制御チャネルプロセッサ710lからシグナリングシンボルを受信して電力制御プロセッサ712lからの送信電力利得G(n)を乗じ、基地局110lに関するスケーリングされたシグナリングシンボルを提供する。合成器716は、乗算器714a乃至714lからのスケーリングされたシグナリングシンボルを合成し、RL候補組内の全基地局に関する出力シグナリングシンボルを提供する。
【0056】
RL交信基地局選択器720は、RL候補組内の基地局に関するPC決定D(n)乃至D(n)に加えて最終的な送信電力レベルPns(n)及びP(n)を受信する。端末120xに関して異なる基地局によって観測されたRLチャネル品質は、基地局に関するフィルタリングされた送信電力レベルとパワーダウンコマンドの割合の組合せに基づいて確認することができる。選択器720は、後述されるように、端末120xに関するRL交信基地局を受信された入力に基づいて選択する。
【0057】
他の実施形態においては、端末120xは、専用制御チャネルを交信基地局110lに送信し、共通制御チャネルを非交信基地局110a乃至110kに送信する。専用制御チャネルの送信電力は、電力制御プロセッサ712lによって独立して調整することができる。共通制御チャネルの送信電力は、電力制御プロセッサ712によってまとめて調整することができる。
【0058】
図8は、図6におけるRL交信基地局選択器620の実施形態を示す。選択器620は、フィルタ822a乃至822lと、パワーダウン検出器824a乃至824lと、基地局110a乃至100lに関するそれぞれのフィルタ826a乃至826lと、選択器828と、を含む。フィルタ822a乃至822lは、基地局110a乃至110lに関する制御チャネルに関する最終的な送信電力レベルをそれぞれフィルタリングし、フィルタリングされた送信電力レベルを提供する。検出器824a乃至824lは、基地局110a乃至110lに関するPC決定Da(n)乃至Dl(n)をそれぞれ受信し、DOWN決定をフィルタ826a乃至826lにそれぞれ渡す。各フィルタ826は、DOWN決定をフィルタリングし、関連する基地局110に関するパワーダウン割合を提供する。選択器828は、基地局110a乃至110lに関するフィルタリングされた送信電力レベル及びパワーダウン割合を受信し、これらの基地局のうちの1つをRL交信基地局として選択する。一実施形態においては、選択器828は、最低のフィルタリングされた送信電力レベルを有する基地局をRL交信基地局として選択する。複数の基地局が同じ最低のフィルタリングされた送信電力レベルを有する場合は、選択器828は、これらの複数の基地局のうちで最大のパワーダウン割合を有する基地局をRL交信基地局として選択する。パワーダウン割合は、同じ最低の送信電力レベルを有する基地局間における決定要素として用いられる。
【0059】
図7におけるRL交信基地局選択器720は、図8の選択器620と同様に実装することができる。最終的送信電力レベルPns(n)及びP(n)は、フィルタリングされた送信電力レベルを得るためにフィルタリングすることができる。選択器720は、(1)フィルタリングされたPns(n)がフィルタリングされたP(n)よりも低い場合は最大のパワーダウン割合を有する非交信基地局をRL交信基地局として選択し、(2)フィルタリングされたPns(n)がフィルタリングされたP(n)と等しい場合は最大のパワーダウン割合を有する基地局を選択することができる。
【0060】
図3乃至7は、端末120xに関してPCコマンドに基づいて逆方向リンク電力制御を行い、RLチャネル品質を確認するための様々な実施形態を示す。逆方向リンク電力制御は、その他の方法で実行することもできる。RLチャネル品質は、その他の方法でPCコマンドに基づいて確認することも可能である。例えば、十分な信頼性を有する受信されたPCコマンドのみを電力制御に関して及びRLチャネル品質を確認するために用いることができ、信頼できないPCコマンドは捨てることができる。
【0061】
図9は、端末120xに関するRL交信基地局を選択するための他の実施形態を示す。この実施形態においては、端末120xは、逆方向リンクにおいて基地局110a乃至110lにコードワードを送信する。一般的には、コードワードは、何らかの情報に関するものであることができ、あらゆる方法で送信することができる。一実施形態においては、コードワードは、CQIリポートに関するものである。端末120xは、異なる基地局に関する順方向リンクの信号品質測定を、例えばこれらの基地局から受信されたパイロットに基づいて行うことができる。次に、端末120xは、FL信号品質測定に関するCQIリポートを生成することができる。各CQIリポートは、特定の基地局に関する測定されたFL信号品質を伝達することができる。各CQIリポートは、Lのビットを含む小さい語であることができ、ここでL≧1であり、コードブック内の2の可能なコードワードのうちの1つにマッピングすることができる。端末120xは、CQIリポートをCQIチャネルで全基地局に送信することができる。
【0062】
基地局110a乃至110lは、端末120xからコードワードを受信する。各基地局110は、各受信されたコードワードを復号して消去検出を行い、復号結果が希望される信頼レベルを満たしているかどうかを決定することができる。受信されたコードワードは、(1)復号結果が希望される信頼レベルを満たしていない場合は「消去され」、(2)復号結果が希望される信頼レベルを満たしている場合は「消去されない」。各基地局110は、受信されたコードワードに関する消去指示を端末120xに送信することができる。消去指示は、受信されたコードワードを消去するか又は消去しないかを示すことができる。端末120xは、受信された消去指示に基づいてCQIチャネルの送信電力を調整することができる。端末120xは、端末120xに関して各基地局110によって観測されたRLチャネル品質を受信された消去指示に基づいて確認することもできる。
【0063】
図10は、端末120xに関して消去指示に基づいて送信電力を調整し、RLチャネル品質を確認するための装置1000の一実施形態を示す。この実施形態においては、マルチプレクサ1008は、基地局110a乃至110に関するシグナリング(例えば、CQIリポート)を受信して多重化する。制御チャネルプロセッサ1010は、多重化されたシグナリングを処理してコードワードを提供する。電力制御プロセッサ1012は、基地局110a乃至110lから消去指示を受信し、各受信された消去指示に関する決定を行い、消去決定に基づいてCQIチャネルの送信電力P(n)を調整する。一実施形態においては、プロセッサ1012は、CQIチャネルの送信電力を交信基地局110lに関する消去決定のみに基づいて以下のように調整する。
【数8】

【0064】
ここで、
ΔPupは、消去された決定に関するアップステップサイズである。
【0065】
ΔPdnは、消去されない決定に関するダウンステップサイズである。
【0066】
ΔPup及びΔPdnのステップサイズは、ターゲット消去率Prerasureに基づいて以下のように設定することができる。
【数9】

【0067】
その他の実施形態においては、プロセッサ1012は、交信基地局及び非交信基地局に関する消去決定に基づいてCQIチャネルの送信電力を調整することができる。いずれの場合も、乗算器1014は、電力制御プロセッサ1012からの送信電力利得G(n)を用いて制御チャネルプロセッサ1010からのコードワードをスケーリングし、スケーリングされたシグナリングシンボルを提供する。
【0068】
図10に示される実施形態においては、RL交信基地局選択器1020は、基地局110a乃至110lに関するそれぞれの消去指示プロセッサ1022a乃至1022lと、選択器1024と、を含む。プロセッサ1022a乃至1022lは、基地局110a乃至110lに関する消去決定Ea(n)乃至E(n)を電力制御プロセッサ1012から受信する。各プロセッサ1022は、例えば予め決められた時間ウィンドー内における消去された決定数を数えることによって関連基地局110に関する消去率を決定する。各プロセッサ1022は、例えば図3においてフィルタ322に関して上述されるように、フィルタリング及び/又はその他の処理を行うことができる。選択器1024は、基地局110a乃至110lに関する消去率を受信し、最低の消去率を有する基地局をRL交信基地局として選択する。
【0069】
上述される一実施形態においては、基地局110は、受信されたコードワードが消去されるか又は消去されないかを示す単ビット消去指示を送信する。他の実施形態においては、基地局110は、端末120xに関する受信されたコードワードの品質及び/又は逆方向リンクの品質を示す多ビット値を送信する。
【0070】
端末120xは、消去指示に基づいて、基地局110a乃至110lに関する相対的RLチャネル品質のより良い順位を得ることができる。例えば、基地局1への逆方向リンクが基地局2への逆方向リンクよりも2dB不良である場合で、オア・オブ・ザ・ダウン規則が用いられる場合は、基地局1は、単に一連のUPコマンドを送信することができる。この場合は、基地局1への逆方向リンクが基地局2への逆方向リンクと比較してどの程度不良であるかを基地局1からのUPコマンドに基づいて確認できない場合がある。しかしながら、基地局1は、65%の消去率を送信することができ、基地局2は50%の消去率を送信することができる。従って、基地局1及び2に関する相対的RLチャネル品質は、その消去率に基づいて決定することができる。ルックアップテーブルは、所定の動作シナリオに関するチャネル品質(例えばdB)と消去率の関係を格納することができ、相対的RLチャネル品質を決定するために用いることができる。相対的RLチャネル品質情報は、FL及び/又はRLの交信基地局を選択するために用いることができる。例えば、FL交信基地局に関するRL信号品質が最良のRL基地局のQdB以内にある場合はFL交信基地局をRL交信基地局として選択するのが望ましいことがある。
【0071】
図2乃至10は、1つ以上の制御チャネルを逆方向リンクで基地局に送信し、順方向リンクで基地局からフィードバックを受信し、受信されたフィードバックに基づいて電力制御及びRL交信基地局選択を行う様々な実施形態を示す。一般的には、端末は、様々な型のシグナリングを様々な制御チャネルにおいて様々なフォーマットで基地局に送信することができる。端末は、様々な型のフィードバック、例えば、PCコマンド、消去指示、RL信号品質測定、受信信号電力測定等、又はそのあらゆる組合せを基地局から受信することも可能である。フィードバックは、端末に関する最良のRL交信基地局を決定するために処理(例えばスクリーニング、フィルタリング等)することができる。
【0072】
図11は、端末120xに関するRL交信基地局を選択するためのさらに他の実施形態を示す。この実施形態においては、端末120xは、端末120x及び基地局110の両方によって知られているパイロット又はその他の何らかの送信であることができる既知の送信を送る。一実施形態においては、既知の送信は、例えば指定された電力レベル及び指定された時間間隔で送信される疑似ランダム数(PN)シーケンスである。一般的には、既知の送信は、各基地局に送信される専用送信又は全基地局に送信される共通送信を具備することができる。いずれの場合も、既知の送信は、端末120xに関するRLチャネル品質を推定するために用いることができる。
【0073】
一実施形態においては、各基地局110は、端末120xに関する逆方向リンクのチャネル品質を受信された既知の送信に基づいて推定する。他の実施形態においては、各基地局は、端末120xからの既知の送信の受信された電力を測定する。基地局は、同様の雑音特性及び干渉特性を有すると仮定することができ、受信電力測定は、端末に関するRLチャネル品質推定として用いることができる。
【0074】
指定されたエンティティ(例えば、基地局110l、システムコントローラ130、又は端末120x)は、RL候補組内の全基地局から端末120xに関するチャネル情報を収集することができる。このチャネル情報は、RLチャネル品質推定、受信電力測定等を具備することができる。図11に示される実施形態においては、システムコントローラ130が指定されたエンティティであり、基地局110a乃至110lは、バックホールを通じて端末120xに関するチャネル情報をシステムコントローラ130に送信する。システムコントローラ130は、各基地局に関するRLチャネル品質推定又は受信電力測定をフィルタリングできる場合とできない場合がある。システムコントローラ130は、最良のRLチャネル品質(例えば、最大のフィルタリングされた又はフィルタリングされない受信電力測定)を有する基地局を端末120xに関するRL交信基地局として選択することができる。システムコントローラ130は、選択されたRL交信基地局を現在の及び/又は新しいRL交信基地局に送信することができる。選択されたRL交信基地局は、明示のメッセージを端末120xに送信することによって、端末120xに対するRLチャネル割り当てを行うことによって、又はその他の何らかの手段によって端末120xに伝達することができる。
【0075】
交信基地局110lが指定されたエンティティである場合は、その他の基地局は、端末120xに関するチャネル情報を基地局110lに送信し、基地局110lは、端末120xに関するRL交信基地局を選択することができる。端末120xが指定されたエンティティである場合は、基地局は、オーバー・ザ・エアシグナリングを通じてチャネル情報を端末120xに送信することができ、端末120xは、RL交信基地局を選択することができる。端末120xは、選択されたRL交信基地局を現在のRL交信基地局、新しいRL交信基地局、又はRL候補組内の全基地局に伝達することができる。
【0076】
上述される幾つかの実施形態においては、端末120xに関するRLチャネル品質は、端末120xによって送信された制御チャネルに基づいて基地局によって推定される。基地局は、端末120xに関するRLチャネル品質を示すフィードバック(例えば、PCコマンド及び/又は消去指示)を送信することができる。異なる基地局に送信された制御チャネルに関する送信電力レベル及び/又は基地局に関するパワーダウン割合は、端末120xに関してこれらの基地局によって観測された相対的RLチャネル品質を確認するために用いることができる。その他の実施形態においては、端末120xに関するRLチャネル品質は、端末120xによって送信された既知の送信(例えば、パイロット及び/又はデータ)に基づいて推定することができる。一般的には、端末120xに関するRLチャネル品質は、端末120xによって送られた送信に基づいて推定することができ、RL交信基地局の選択は、あらゆる型の情報を用いて、及びあらゆるエンティティ、例えば、端末120Xx、交信基地局110l、システム130、又はその他の何らかのエンティティ、によって行うことができる。
【0077】
RL交信基地局は、FL交信基地局、FLチャネル品質、及び/又は順方向リンクに関するその他の情報に基づいて選択することも可能である。一実施形態においては、FL交信基地局の逆方向リンクが最良のRL基地局の逆方向リンクよりもほんのわずかに不良である場合は、FL交信基地局がRL交信基地局として選択される。他の実施形態においては、FLチャネル品質が弱すぎてFL制御チャネル(例えばACKチャネル)を適切にサポートできない場合は、端末は、RL交信基地局を選択する際にこの情報に評価することができる。
【0078】
本明細書において説明される実施形態は、端末に関するRLチャネル品質を同じ端末に関するFLチャネル品質とは別々に確認することを可能にする。例えば、RLチャネル品質は、逆方向リンクにおいて端末によって送られた制御チャネル又は既知の送信に基づいて確認することができ、FLチャネル品質は、順方向リンクにおいて基地局によって送信されたパイロットに基づいて確認することができる。順方向リンク及び逆方向リンクに関して別々の候補組を維持することができる。このことは、FL交信基地局及びRL交信基地局の独立した選択を考慮したものである。
【0079】
図12は、端末に関する交信基地局をPCコマンドに基づいて選択するためのプロセス1200の実施形態を示す。プロセス1200は、端末によって実行することができる。送信は、無線通信システムにおける複数の基地局に対して逆方向リンクで送られる(ブロック1212)。送信は、制御チャネルで送信されるシグナリング(例えば、CQIリポート、コードワード、ACK、要求等)、データチャネルで送信されるデータ、又はその組合せに関するものであることができる。フィードバックが複数の基地局から受信され及び処理される(ブロック1214)。フィードバックは、PCコマンド、消去指示、及び/又はその他の情報に関するものであることができる。各基地局は、端末によって送信された制御チャネル、既知の送信、及び/又はその他の何らかの送信に基づいてフィードバック(例えば、PCコマンド及び/又は消去指示)を生成することができる。
【0080】
逆方向リンク電力制御が受信されたフィードバックに基づいて行われる(ブロック1216)。一実施形態においては、例えば図3において示されるように、各基地局に関する送信電力レベルは、その基地局から受信されたPCコマンドに基づいて独立して調整される。他の実施形態においては、例えば図6において示されるように、各非交信基地局に関する送信電力レベルは、交信基地局に関する送信電力レベルに基づいてさらに制限される。さらに他の実施形態においては、例えば図4及び5において示されるように、全基地局に関する送信電力レベルは、これらの基地局から受信されたPCコマンドに基づいてまとめて調整される。さらに他の実施形態においては、例えば図7において示されるように、交信基地局に関する送信電力レベルは、この基地局から受信されたPCコマンドに基づいて独立して調整され、非交信基地局に関する送信電力レベルは、これらの基地局から受信されたPCコマンドに基づいてまとめて調整される。図6及び7において示されるように、非交信基地局に関する送信電力レベルは、交信基地局に関する送信電力レベルに基づいて制限することができる。上述される実施形態は、PCコマンドの代わりに消去指示を用いて、PCコマンドと消去指示の両方を用いて、又は基地局からのその他の型のフィードバックを用いて実行することも可能である。
【0081】
交信基地局は、逆方向リンクに関する端末に関して受信されたフィードバックに基づいて選択される(ブロック1218)。一実施形態においては、各基地局に関する送信電力レベルは、その基地局から受信されたPCコマンドに基づいて決定される。次に、交信基地局は、全基地局に関する(フィルタリングされた又はフィルタリングされない)送信電力レベルに基づいて選択され、例えば最低の送信電力レベルを有する基地局を選択することができる。他の実施形態においては、各基地局に関するパワーダウンコマンドの割合が決定される。次に、交信基地局が全基地局に関するパワーダウンコマンドの割合に基づいて選択され、例えば最大のパワーダウンコマンド割合を有する基地局を選択することができる。さらに他の実施形態においては、送信電力レベル及びパワーダウンコマンドの割合は、各基地局に関してその基地局から受信されたPCコマンドに基づいて決定される。交信基地局は、全基地局に関する送信電力レベル及びパワーダウンコマンドの割合に基づいて選択される。最低の送信電力レベルを有する基地局を交信基地局として選択することができる。2つ以上の基地局が最低の送信電力レベルを有する場合は、これらの2つ以上の基地局の中で最大のパワーダウンコマンド割合を有する基地局を交信基地局として選択することができる。
【0082】
さらに他の実施形態においては、各基地局に関してその基地局から受信された消去指示に基づいて消去率が決定される。次に、交信基地局は、全基地局に関する消去率に基づいて選択され、例えば最低の消去率を有する基地局を選択することができる。一般的には、交信基地局は、PCコマンド、消去指示、PCコマンドと消去指示の両方、その他の型のフィードバック、又は基地局からのフィードバックのあらゆる組合せに基づいて選択することができる。いずれの場合も、交信基地局は、逆方向リンクにおいて端末と交信する、例えば、逆方向リンクにおける送信に関するスケジューリングを行う、端末によって送られたデータ送信を受信する等を行うように指定される。
【0083】
逆方向リンクにおいて端末と交信するために選択可能な基地局は、RL候補組内に維持することができる。順方向リンクにおいて端末と交信するために選択可能な基地局は、FL候補組内に維持することができる。FL及びRLの候補組は互いに独立していることができ、基地局は、他方の候補組から独立して各候補組に追加すること又は各候補組から削除することができる。
【0084】
図13は、PCコマンドに基づいて端末に関する交信基地局を選択するための装置1300の実施形態を示す。装置1300は、無線通信システムにおいて逆方向リンクで複数の基地局に送信を送るための手段(ブロック1312)と、複数の基地局からフィードバックを受信するための手段(ブロック1314)と、受信されたフィードバックに基づいて逆方向リンク電力制御を行うための手段(ブロック1316)と、逆方向リンクに関する端末に関する交信基地局を受信されたフィードバックに基づいて選択するための手段(ブロック1318)と、を含む。
【0085】
図14は、端末に関するRL交信基地局を選択するためのプロセス1400の実施形態を示す。プロセス1400は、指定されたエンティティによって実行することができ、前記エンティティは、端末、現在の交信基地局、システムコントローラ、又はその他の何らかのエンティティであることができる。
【0086】
端末に関するチャネル情報が複数の基地局から受信される(ブロック1412)。各基地局からのチャネル情報は、端末に関してその基地局によって観測されたチャネル品質を示す。各基地局に関するチャネル情報は、制御チャネル、既知の送信(例えば、PNシーケンス又はパイロット)、及び/又は逆方向リンクにおいて端末によって送られたその他の何らかの送信に基づいて導き出すことができる。各基地局からのチャネル情報は、受信電力測定、RLチャネル品質推定、PCコマンド、及び/又はその他の型の情報を具備することができる。RL交信基地局が、全基地局から受信されたチャネル情報に基づいて端末に関して選択される(ブロック1414)。例えば、最大の受信電力測定又は最高のRLチャネル品質推定を有する基地局をRL交信基地局として選択することができる。
【0087】
プロセス1400が端末によって実行される場合は、端末は、順方向リンクにおいて基地局からチャネル情報を受信することができ、選択された交信基地局を逆方向リンクで現在の交信基地局、新しい交信基地局、及び/又はその他の何らかの基地局に送信することができる。プロセス1400がネットワークエンティティによって実行される場合は、そのネットワークエンティティは、バックホールを介して基地局からチャネル情報を受信することができ、選択された交信基地局を前記バックホールを介してRL候補組内の1つ以上の基地局に送信することができる。
【0088】
図15は、端末に関するRL交信基地局を選択するための装置1500の実施形態を示す。装置1500は、端末に関するチャネル情報を複数の基地局から受信するための手段(ブロック1512)と、端末に関するRL交信基地局を基地局から受信されたチャネル情報に基づいて選択するための手段(ブロック1514)と、を含む。
【0089】
本明細書において説明される技術は、端末に関して各潜在的な交信基地局によって観測されるRLチャネル品質の決定を考慮するものである。この情報は、ハンドオフ、及びその他を目的として逆方向リンクにおいて端末と交信する上で最良の基地局を選択するために用いることができる。この情報は、逆方向リンクにおける送信をスケジューリングし、周波数の再利用を有するシステムにおいて特に適切である。
【0090】
本明細書において説明される技術は、CDMA、TDMA、OFDMA、及び単搬送波FDMA(SC−FDMA)等の様々な多重接続システムに関して用いることができる。これらの技術は、FDD及びTDDシステムに関しても用いることができる。これらの技術は、直交周波数分割多重化(OFDM)を利用するOFDMAシステムにとって特に有益である。OFDMは、システム帯域幅全体を複数(K)の直交周波数副搬送波に分割し、これらの直交周波数副搬送波は、トーン、ビン等とも呼ばれる。OFDMAシステムは、複数の端末に関する複数の送信間において直交性を達成させるために時及び/又は周波数分割多重化を用いることができる。一例として、各リンクに関して、異なる端末に異なる副搬送波を割り当てることができ、各端末に関する送信は、その端末に割り当てられた副搬送波で送信することができる。異なる端末に関する互いに独立した副搬送波を用いることによって、これらの端末間での干渉を回避する又は低減させることができ、向上された性能を達成させることができる。しかしながら、各リンクにおける送信のために利用可能な副搬送波数は、OFDMAシステムに関して用いられるOFDMA構造によって(Kに)制限されている。この制限された副搬送波数数によって、互いに干渉せず同時に送信及び/又は受信できる端末数に上限が設けられている。
【0091】
互いに独立したFL及びRL交信基地局を有することは、OFDMAシステムにおいてFL及びRLのチャネル品質の違いをより良く利用するために特に有益になる。
【0092】
図16は、図2の端末120x、交信基地局110l、及び非交信基地局110kの実施形態のブロック図である。交信基地局110lにおいて、送信(TX)データプロセッサ1614lは、データソース1612lからトラフィックデータを受信し、コントローラ/プロセッサ1630l及びスケジューラ1634lからシグナリングを受信する。コントローラ/プロセッサ1630lは、基地局110lと通信中の端末の送信電力を調整するためのPCコマンド及び/又はその他のフィードバック情報を提供することができる。スケジューラ1634lは、データチャネル及び/又は副搬送波の割り当てを端末に提供することができる。TXデータプロセッサ1614lは、トラフィックデータ及びシグナリングを処理(例えば符号化、インターリービング、及びシンボルマッピング)し、データシンボル及びシグナリングシンボルをそれぞれ提供する。変調器(Mod)1616lは、パイロットシンボルをデータシンボル及びシグナリングシンボルと多重化し、(例えばOFDMA及び/又はCDMAに関して)多重化されたシンボルに関する変調を行い、出力されたチップを提供する。送信機(TMTR)1618lは、出力されたチップをコンディショニング(例えば、アナログへの変換、増幅、フィルタリング、及び周波数アップコンバージョン)して順方向リンク信号を生成し、該順方向リンク信号は、アンテナ1620lを介して送信される。
【0093】
非交信基地局110kも、基地局110kと交信中の端末及び候補組内において基地局110kを有する端末に関するトラフィックデータ及びシグナリングを同様に処理する。トラフィックデータ及びシグナリングは、TXデータプロセッサ1614kによって処理され、変調器1616kによって変調され、送信機1618kによってコンディショニングされ、アンテナ1620kを介して送信される。
【0094】
端末120xにおいて、アンテナ1652は、順方向リンク信号を基地局110k及び110l及び可能なことにその他の基地局から受信する。受信機(RCVR)1654は、アンテナ1652から受信された信号をコンディショニング(例えば、フィルタリング、増幅、周波数ダウンコンバージョン、デジタル化)してサンプルを提供する。復調器(Demod)1656は、(例えばOFDMA及び/又はCDMAに関して)サンプルに関する復調を行い、シンボル推定を提供する。RXデータプロセッサ1658は、シンボル推定を処理(例えば、シンボルデマッピング、デインターリービング、及び復号)し、復号されたデータをデータシンク1660に提供し、検出されたシグナリング(例えば受信されたPCコマンド)をコントローラ/プロセッサ1670に提供する。一般的には、RXデータプロセッサ1658及び復調器1656による処理は、基地局110におけるTXデータプロセッサ1614及び変調器1616による処理を補完するものである。
【0095】
逆方向リンクにおいて、TXデータプロセッサ1682は、データソース1680からのトラフィックデータ及びコントローラ/プロセッサ1670からのシグナリングを処理し、シンボルを生成する。シンボルは、変調器1684によって変調され、送信機1686によってコンディショニングされて逆方向リンク信号が生成され、該逆方向リンク信号は、アンテナ1652から送信される。コントローラ1670は、制御チャネルに関して用いられる送信電力レベル及び/又はRL候補組内の基地局に送るべき既知の送信を提供することができる。
【0096】
交信基地局110lにおいて、端末120x及びその他の端末からの逆方向リンク信号がアンテナ1620lによって受信され、受信機1640lによってコンディショニングされ、復調器1642lによって復調され、RXデータプロセッサ1644lによって処理される。プロセッサ1644lは、復号されたデータをデータシンク1646lに提供し、検出されたシグナリングをコントローラ/プロセッサ1630lに提供する。受信機1640lは、制御チャネルのRLチャネル品質(例えば、受信されたC/I)及び/又は各端末によって送られた既知の送信を推定することができ、この情報をコントローラ/プロセッサ1630lに提供することができる。コントローラ/プロセッサ1630lは、上述されるように、各端末に関するPCコマンド及び/又はその他のフィードバック情報をその端末に関するRLチャネル品質推定に基づいて導き出すことができる。非交信基地局110kも、端末120xによって送信されたシグナリングを同様に検出することができ、PCコマンド及び/又はその他のフィードバック情報を端末120xに送信することができる。
【0097】
コントローラ/プロセッサ1630k、1630l及び1670は、基地局110k及び110l及び端末120xにおける様々な処理装置の動作をそれぞれ指示する。これらのコントローラ/プロセッサは、電力制御及び交信基地局選択に関する様々な機能を実行することもできる。例えば、コントローラ/プロセッサ1670は、図3乃至7に示される装置300乃至700を実装することができる。コントローラ/プロセッサ1670は、図12及び14のプロセス1200及び/又は1400を実装することも可能である。メモリ1632k、1632l及び1672は、基地局110k及び110l及び端末120xに関するデータ及びプログラムコードをそれぞれ格納する。スケジューラ1634k及び1634lは、基地局110k及び110lとそれぞれ通信中の端末をスケジューリングし、データチャネル及び/又は副搬送波をスケジューリングされた端末に割り当てる。
【0098】
本明細書において説明される技術は、様々な手段によって実装することができる。例えば、これらの技術は、ハードウェア内、ファームウェア内、ソフトウェア内、又はその組合せ内に実装することができる。ハードウェア内に実装する場合は、端末又は基地局における処理装置は、本明細書において説明される機能を果たすように設計された1つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、その他の電子装置、又はその組合せ内に実装することができる。
【0099】
ファームウェア及び/又はソフトウェアに実装する場合は、本明細書において説明される技術は、本明細書において説明される機能を果たすモジュール(例えば、手順、関数等)とともに実装することができる。ファームウェア及び/又はソフトウェアコードは、メモリ(例えば、図16のメモリ1672)に格納してプロセッサ(例えば、プロセッサ1670)によって実行することができる。メモリは、プロセッサ内に又はプロセッサの外部に実装することができる。
【0100】
開示されている実施形態に関する上記の説明は、当業者が本発明を製造又は使用できるようにすることを目的とするものである。これらの実施形態に対する様々な修正は、当業者にとっては容易に明確になるであろう。本明細書において定められている一般原理は、本発明の精神及び適用範囲を逸脱しない形でその他の実施形態に対しても適用することができる。以上のように、本発明は、本明細書において示される実施形態に限定されることが意図されるものではなく、本明細書において開示されている原理及び斬新な特長に一致する限りにおいて最も広範な適用範囲が認められるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0101】
【図1】無線多重接続通信システムを示した図である。
【図2】複数の基地局と通信中の端末を示した図である。
【図3】PCコマンドに基づいて異なる基地局に関する送信電力を独立して調整し、RLチャネルの品質を確認する装置を示した図である。
【図4】PCコマンドに基づいて全基地局に関する送信電力をまとめて調整し、RLチャネルの品質を確認する装置を示した図である。
【図5】PCコマンドに基づいて共通の制御チャネルの送信電力を調整し、RLチャネルの品質を確認する装置を示した図である。
【図6】PCコマンドに基づいて異なる基地局に関する送信電力を独立して調整し、RLチャネルの品質を確認する他の装置を示した図である。
【図7】交信基地局に関する送信電力を独立して調整し、非交信基地局に関する送信電力をまとめて調整する装置を示した図である。
【図8】RL交信基地局選択器を示した図である。
【図9】消去指示に基づくRL交信基地局の選択を示した図である。
【図10】消去指示に基づいてCQIチャネルの送信電力を調整し、RLチャネルの品質を確認する装置を示した図である。
【図11】端末によって送られた既知の送信に基づくRL交信基地局の選択を示した図である。
【図12】端末に関する交信基地局をPCコマンドに基づいて選択するためのプロセスを示した図である。
【図13】端末に関する交信基地局をPCコマンドに基づいて選択するための装置を示した図である。
【図14】逆方向リンクにおいて端末に関する交信基地局を既知の送信に基づいて選択するためのプロセスを示した図である。
【図15】逆方向リンクにおいて端末に関する交信基地局を既知の送信に基づいて選択するための装置を示した図である。
【図16】端末及び2つの基地局のブロック図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいて逆方向リンクで複数の基地局に送信を送り、
前記複数の基地局からフィードバックを受信し、
前記逆方向リンクに関する端末に関する送信基地局を前記受信されたフィードバックに基づいて選択する、ように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリと、を具備する装置。
【請求項2】
前記フィードバックは、電力制御(PC)コマンドを具備する請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記フィードバックは、消去指示を具備する請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記フィードバックは、信号品質測定又は受信信号電力測定を具備する請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記複数の基地局の各々に関する送信電力レベルを前記基地局から受信されたPCコマンドに基づいて決定し、
前記交信基地局を前記複数の基地局に関する送信電力レベルに基づいて選択する、ように構成される請求項2に記載の装置。
【請求項6】
前記少なくとも1つのプロセッサは、最低の送信電力レベルを有する基地局を前記交信基地局として選択するように構成される請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記複数の基地局の各々に関するパワーダウンコマンドの割合を決定し、
前記複数の基地局に関するパワーダウンコマンドの割合に基づいて前記交信基地局を選択する、ように構成される請求項2に記載の装置。
【請求項8】
前記少なくとも1つのプロセッサは、最大のパワーダウンコマンド割合を有する基地局を前記交信基地局として選択するように構成される請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記複数の基地局の各々に関する送信電力レベルを前記基地局から受信されたPCコマンドに基づいて決定し、
前記複数の基地局の各々に関するパワーダウンコマンドの割合を決定し、
前記複数の基地局に関する送信電力レベル及びパワーダウンコマンドの割合に基づいて前記交信基地局を選択する、ように構成される請求項2に記載の装置。
【請求項10】
前記少なくとも1つのプロセッサは、最低の送信電力レベルを有する基地局を前記交信基地局として選択し、
2つ以上の基地局が前記最低の送信電力レベルを有する場合は、前記2つ以上の基地局の中で最大のパワーダウンコマンド割合を有する基地局を前記交信基地局として選択するように構成される請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記複数の基地局の各々に関する送信電力レベルを前記基地局から受信されたPCコマンドに基づいて独立して調整するように構成される請求項2に記載の装置。
【請求項12】
前記少なくとも1つのプロセッサは、各非交信基地局に関する送信電力レベルを前記交信基地局に関する送信電力レベルに基づいて制限するように構成される請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記複数の基地局に関する送信電力レベルを前記複数の基地局から受信された前記PCコマンドに基づいてまとめて調整するように構成される請求項2に記載の装置。
【請求項14】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記交信基地局に関する送信電力レベルを前記交信基地局から受信されたPCコマンドに基づいて独立して調整し、
前記非交信基地局に関する送信電力レベルを前記非交信基地局から受信されたPCコマンドに基づいてまとめて調整する、ように構成される請求項2に記載の装置。
【請求項15】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記非交信基地局に関する前記送信電力レベルを前記交信基地局に関する前記送信電力レベルに基づいて制限するように構成される請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記複数の基地局の各々に関する消去率を前記基地局から受信された消去指示に基づいて決定し、
前記交信基地局を前記複数の基地局に関する消去率に基づいて選択する、ように構成される請求項3に記載の装置。
【請求項17】
前記少なくとも1つのプロセッサは、最低の消去率を有する基地局を前記交信基地局として選択するように構成される請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記複数の基地局に制御チャネルを送信するように構成され、各基地局からのフィードバックは、前記制御チャネルに基づいて生成される請求項1に記載の装置。
【請求項19】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記交信基地局に第1の制御チャネルを送信し、
前記複数の基地局のうちの残りの基地局に第2の制御チャネルを送信する、ように構成され、
各基地局からのフィードバックは、前記基地局に送信された前記第1又は第2の制御チャネルに基づいて生成される請求項1に記載の装置。
【請求項20】
前記交信基地局は、逆方向リンクにおいて前記端末と交信するように指定される請求項1に記載の装置。
【請求項21】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記逆方向リンクに関する前記端末に関する前記交信基地局を順方向リンクに関する前記端末に関する交信基地局に関する情報にさらに基づいて選択するように構成される請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記端末に関する前記交信基地局を順方向リンクに関する候補基地局に関するチャネル品質にさらに基づいて選択するように構成される請求項20に記載の装置。
【請求項23】
前記少なくとも1つのプロセッサは、逆方向リンクにおいて前記端末と交信するために選択可能な前記複数の基地局を有する第1の候補組を維持し、
順方向リンクにおいて前記端末と交信するために選択可能な少なくとも1つの基地局を有する第2の候補組を維持する、ように構成される請求項1に記載の装置。
【請求項24】
基地局が前記第2の候補組から独立して前記第1の候補組に加えられ、前記第1の候補組から削除される請求項23に記載の装置。
【請求項25】
前記無線通信システムは、直交周波数分割多重接続(OFDMA)システムである請求項1に記載の装置。
【請求項26】
無線通信システムにおいて逆方向リンクで複数の基地局に送信を送ることと、
前記複数の基地局からフィードバックを受信することと、
前記逆方向リンクに関する端末に関する交信基地局を前記受信されたフィードバックに基づいて選択すること、とを具備する方法。
【請求項27】
前記逆方向リンクにおいて前記送信を前記送ることは、
前記送信を制御チャネルにおいて前記複数の基地局に送ることを具備し、各基地局からのフィードバックは、前記基地局によって受信された前記制御チャネルに基づいて生成される請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記フィードバックは、電力制御(PC)コマンドを具備し、前記交信基地局を前記選択することは、前記複数の基地局の各々に関する送信電力レベルを前記基地局から受信されたPCコマンドに基づいて決定することと、
最低の送信電力レベルを有する基地局を前記交信基地局として選択すること、とを具備する請求項26に記載の方法。
【請求項29】
前記フィードバックは、電力制御(PC)コマンドを具備し、前記交信基地局を前記選択することは、前記複数の基地局の各々に関するパワーダウンコマンドの割合を決定することと、最大のパワーダウンコマンド割合を有する基地局を前記交信基地局として選択すること、とを具備する請求項26に記載の方法。
【請求項30】
前記フィードバックは、電力制御(PC)コマンドを具備し、前記交信基地局を前記選択することは、前記複数の基地局の各々に関する送信電力レベルを前記基地局から受信されたPCコマンドに基づいて決定することと、
前記複数の基地局の各々に関するパワーダウンコマンドの割合を決定することと、
前記複数の基地局に関する送信電力レベル及びパワーダウンコマンドの割合に基づいて前記交信基地局を選択すること、とを具備する請求項26に記載の方法。
【請求項31】
前記フィードバックは、消去指示を具備し、前記交信基地局を前記選択することは、前記複数の基地局の各々に関する消去率を前記基地局から受信された消去指示に基づいて決定することと、
最低の消去率を有する基地局を前記交信基地局として選択すること、とを具備する請求項26に記載の方法。
【請求項32】
無線通信システムにおいて逆方向リンクで複数の基地局に送信を送るための手段と、
前記複数の基地局からフィードバックを受信するための手段と、
前記逆方向リンクに関する端末に関する交信基地局を前記受信されたフィードバックに基づいて選択するための手段と、を具備する装置。
【請求項33】
前記逆方向リンクにおいて前記送信を送るための前記手段は、
前記送信を制御チャネルにおいて前記複数の基地局に送るための手段を具備し、各基地局からのフィードバックは、前記基地局によって受信された前記制御チャネルに基づいて生成される請求項32に記載の装置。
【請求項34】
前記フィードバックは、電力制御(PC)コマンドを具備し、前記交信基地局を選択するための前記手段は、前記複数の基地局の各々に関する送信電力レベルを前記基地局から受信されたPCコマンドに基づいて決定するための手段と、
最低の送信電力レベルを有する基地局を前記交信基地局として選択するための手段と、を具備する請求項32に記載の装置。
【請求項35】
前記フィードバックは、電力制御(PC)コマンドを具備し、前記交信基地局を選択ための前記手段は、前記複数の基地局の各々に関するパワーダウンコマンドの割合を決定するための手段と、
最大のパワーダウンコマンド割合を有する基地局を前記交信基地局として選択するための手段と、を具備する請求項32に記載の装置。
【請求項36】
前記フィードバックは、電力制御(PC)コマンドを具備し、前記交信基地局を選択ための前記手段は、前記複数の基地局の各々に関する送信電力レベルを前記基地局から受信されたPCコマンドに基づいて決定するための手段と、
前記複数の基地局の各々に関するパワーダウンコマンドの割合を決定するための手段と、
前記複数の基地局に関する送信電力レベル及びパワーダウンコマンドの割合に基づいて前記交信基地局を選択するための手段と、を具備する請求項32に記載の装置。
【請求項37】
前記フィードバックは、消去指示を具備し、前記交信基地局を選択するための前記手段は、前記複数の基地局の各々に関する消去率を前記基地局から受信された消去指示に基づいて決定するための手段と、
最低の消去率を有する基地局を前記交信基地局として選択するための手段と、を具備する請求項32に記載の装置。
【請求項38】
無線通信システムにおいて逆方向リンクで複数の基地局に送信を送り、
前記複数の基地局からフィードバックを受信し、
前記逆方向リンクに関する端末に関する交信基地局を前記受信されたフィードバックに基づいて選択する、ために無線デバイスにおいて動作可能な命令を格納するためのプロセッサ読み取り可能媒体。
【請求項39】
端末に関するチャネル情報を複数の基地局から受信し、前記端末に関する交信基地局を前記複数の基地局から受信された前記チャネル情報に基づいて選択するように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリと、を具備し、各基地局からの前記チャネル情報は、前記端末に関して前記基地局によって観測されたチャネル品質を示す、装置。
【請求項40】
各基地局からの前記チャネル情報は、逆方向リンクにおいて前記端末によって送られた既知の送信に基づいて導き出される請求項39に記載の装置。
【請求項41】
各基地局からの前記チャネル情報は、逆方向リンクにおいて前記端末によって送信された疑似ランダム数(PN)シーケンスに基づいて導き出される請求項39に記載の装置。
【請求項42】
各基地局からの前記チャネル情報は、前記端末から前記基地局によって受信された送信に関する受信電力測定を具備し、前記少なくとも1つのプロセッサは、最大の受信電力測定を有する基地局を前記交信基地局として選択するように構成される請求項39に記載の装置。
【請求項43】
各基地局からの前記チャネル情報は、前記端末から受信された送信に基づいて前記基地局によって得られたチャネル品質推定を具備する請求項39に記載の装置。
【請求項44】
各基地局からの前記チャネル情報は、前記端末から受信された送信に基づいて前記基地局によって生成された電力制御(PC)コマンドを具備する請求項39に記載の装置。
【請求項45】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記逆方向リンクにおいて前記端末と交信するために選択可能な前記複数の基地局を有する第1の候補組を維持し、順方向リンクにおいて前記端末と交信するために選択可能な少なくとも1つの基地局を有する第2の候補組を維持するように構成される請求項39に記載の装置。
【請求項46】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記チャネル情報を順方向リンクを介して前記複数の基地局から受信し、前記選択された交信基地局を逆方向リンクを介して送信するように構成される請求項39に記載の装置。
【請求項47】
前記少なくとも1つのプロセッサは、無線通信システムにおいてバックホールを介して前記チャネル情報を前記複数の基地局から受信し、前記選択された交信基地局を前記バックホールを介して前記複数の基地局のうちの少なくとも1つに送信するように構成される請求項39に記載の装置。
【請求項48】
前記少なくとも1つのプロセッサは、無線通信システムにおいてバックホールを介して前記チャネル情報を前記複数の基地局から受信し、
前記選択された交信基地局を前記端末に送信する、ように構成される請求項39に記載の装置。
【請求項49】
端末に関するチャネル情報を複数の基地局から受信することと、
前記端末に関する交信基地局を前記複数の基地局から受信された前記チャネル情報に基づいて選択すること、とを具備し、各基地局からの前記チャネル情報は、前記端末に関して前記基地局によって観測されたチャネル品質を示す、方法。
【請求項50】
順方向リンクを介して前記複数の基地局から前記チャネル情報を受信することと、前記選択された交信基地局を逆方向リンクを介して送信すること、とをさらに具備する請求項49に記載の方法。
【請求項51】
無線通信システムにおいてバックホールを介して前記チャネル情報を前記複数の基地局から受信することと、
前記選択された交信基地局を前記バックホールを介して前記複数の基地局のうちの少なくとも1つに送信すること、とをさらに具備する請求項49に記載の装置。
【請求項52】
端末に関するチャネル情報を複数の基地局から受信するための手段であって、各基地局からの前記チャネル情報は、前記端末に関して前記基地局によって観測されたチャネル品質を示す手段と、
前記端末に関する交信基地局を前記複数の基地局から受信された前記チャネル情報に基づいて選択するための手段と、を具備する装置。
【請求項53】
順方向リンクを介して前記複数の基地局から前記チャネル情報を受信するための手段と、前記選択された交信基地局を逆方向リンクを介して送信するための手段と、をさらに具備する請求項52に記載の装置。
【請求項54】
無線通信システムにおいてバックホールを介して前記チャネル情報を前記複数の基地局から受信するための手段と、
前記選択された交信基地局を前記バックホールを介して前記複数の基地局のうちの少なくとも1つに送信するための手段と、をさらに具備する請求項52に記載の装置。
【請求項55】
端末に関するチャネル情報を複数の基地局から受信し、
前記端末に関する交信基地局を前記複数の基地局から受信された前記チャネル情報に基づいて選択する、ために動作可能な命令を格納するためのプロセッサ読み取り可能媒体であって、
各基地局からの前記チャネル情報は、前記端末に関して前記基地局によって観測されたチャネル品質を示す、プロセッサ読み取り可能媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公表番号】特表2008−547278(P2008−547278A)
【公表日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−517148(P2008−517148)
【出願日】平成18年6月16日(2006.6.16)
【国際出願番号】PCT/US2006/023502
【国際公開番号】WO2006/138570
【国際公開日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】