説明

無線遠隔注文装置

【課題】オーダを受け付け、このオーダとこのオーダに関するアクセス情報の状態を決定して、現金またはクレジット・カードを使用して顧客が支払いできるようにする遠隔注文装置を提供する。
【解決手段】遠隔注文システム10は、入力装置及びドライブ・アップ注文ステーション14を含む。入力装置は、ドライブ・アップ注文ステーション14とは離れていて、乗物の中から使用される。入力装置はキーパッド、電池、第1のメモリ、第1のプロセッサ、送信機を有する。顧客識別番号は第1のメモリに記憶されて、ドライブ・アップ注文ステーション14にオーダを伝送する。ドライブ・アップ注文ステーション14は、種々の食物品目の説明と注文番号があるビジュアル・メニュを有する。受信機32は送信機に同調される。ステーション14は、受信機32を通じて送信機から受信される情報をデコードして、デコードされた情報を生成する第2のプロセッサを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(発明の背景)
本願は、1999年8月27日に出願された一部継続出願No.09/384,961であり、この一部継続出願は、1998年4月17日に出願され米国特許番号No.5,969,968として発行された一部継続出願No.09/062,093である。
【0002】
本発明は、レストランのドライブ・スルー通路のための遠隔注文システムに関する。
【0003】
ドライブ・スルー通路は、多くのレストランにおいて、消費者とオーナ経営者の両方に非常に便利な機能を加えた。これらのドライブ・スルーは、オーナ経営者がより長くレストランを開店したままにして、翌日のためにレストランを清掃できるようにした。ドライブ・スルーは、またスタッフ経費の節減により顧客の一層効率的な処理を可能にした。
【0004】
顧客は、サービスを受けている間、自分の乗物にとどまる便宜を得る。これは若い家族や、老齢者または虚弱者のような移動困難な人々にとって、特に重要である。
【0005】
ドライブ・スルー通路は、かなり以前から存在している。しかしながら、典型的なドライブ・スルー通路において、顧客は、マイクロフォンから係員へ話しかけて注文を出す。これらのマイクロフォンは、一般に品質が悪く、伝達誤りや注文のエラーを生ずる。このエラーを顧客が発見するまでに、顧客は、既に数分間列を作って待ち、それから正しいオーダが書き込まれるまで更に数分間待たなければならない。これは、顧客の好意を失う結果になる。
【0006】
マイクロフォンを使用しない先行のドライブ・スルー注文システムの問題点は、メニュのボタンを押したり画面に触れたりするためにユーザが乗物から身を乗り出す必要があることである。これは、非常に肥満した人々などには、不可能でないにしても、見苦しいものである。また、オーダを出す間、これは、顧客を雨、雪などにさらすことになる。一般に、注文された品目のタイプ、数量、合計金額について何のフィードバックもなく、間違って入力された項目を訂正するための支援の能力が何もない。
【0007】
上記の問題に向けたドライブ・スルー通路の遠隔注文システムへの需要が存在する。その上、このシステムは、レストランから頻繁に注文する顧客たちに割り当てできる完全に搬送可能なハンド・ヘルド遠隔装置を提供すべきである。最適には、この装置は、各オーダと共に伝送される顧客識別を有し、これによりレストランが統計的分析を遂行できるようにする。
【0008】
本出願は、また、レストラン内の給仕スタッフが遠隔注文装置を使用して、オーダを出し、オーダの状態を決定することに関し、また、顧客が現金またはクレジット・カードにより支払いできるようにすることに関する。
【0009】
本出願は、また、レストラン、自動車修理工場、小売店、食料雑貨店、空港などの施設、または他のサービス施設の内部または外部で、顧客が使用する汎用遠隔注文装置に関する。この遠隔注文装置は、顧客が製品またはサービスを注文し情報にアクセスできるようにするハンド・ヘルド装置である。
【0010】
レストラン内のサーバが各顧客の食物と飲み物のオーダを入力し、それからサーバが個人的にオーダを取る必要なしに、その情報を直接にキッチンに電子的に送るハンド・ヘルド遠隔装置への需要が存在する。各サーバは、追加のテーブルを一層能率的に処理して、収入を増加させ、レストランのスタッフの給与を節約できる。この装置には、また、クレジット・カード・リーダと顧客のための署名「ボックス」があり、キャッシュ・レジスタで並んで待ったり、クレジット伝票を持ってウェイトレスが戻るのを待ってサインしたりする必要なしに、取引を完了することができる。
【0011】
また、レストラン、自動車修理工場、小売店、食料雑貨店、空港などの施設、または他のサービス施設の内部または外部で、顧客が使用する汎用遠隔注文装置への需要が存在する。この遠隔注文装置は、顧客が製品またはサービスを注文し支払って、情報にアクセスすることができるようにするハンドヘルド装置である。
【0012】
(発明の要約)
本発明は、レストラン、自動車修理工場、小売店、食料雑貨店、空港、または他の施設内で顧客または職員が使用して、オーダを出し、オーダの状態を決定し、情報にアクセスし、現金またはクレジット・カードで顧客が請求書に支払うことができる汎用遠隔注文装置であって、
(a) キーパッド、電池、第1のメモリ、第1のプロセッサおよび送信機を有する入力装置、および、
b) 入力装置とは別々の注文ステーションであって、送信機に同調された受信機と、受信機を通じて送信機から受信される情報をデコードしてデコード済み情報を生成する第2のプロセッサと、デコード済み情報を表示するディスプレイと、品目番号と価格を記憶する第2のメモリと、ポイント・オブ・セール・システムへの通信リンクとを有する注文ステーションを含む汎用遠隔注文装置である。
【0013】
本発明の主要な目的と長所は、係員に話す必要なしにサービス施設内のメニュから顧客が品目を注文できるようにすることである。これは、一層正確なオーダを生ずる。
【0014】
本発明のもう1つの目的と長所は、オーダを個人的に配信する必要なしに、サーバがオーダをキッチンに直接に送信できることである。係員は、顧客にサービスするために一層生産的な時間を過ごし、一層多くのテーブルを処理でき、また労務費を節約できる。
【0015】
本発明のもう1つの目的と長所は、オーダが一層早く受信されて、キッチンでオーダが準備されるとすぐに、完成されたオーダをサーバに通知できることである。食物は、冷めることはなく、サーバが食物を提供するのを待つ。
【0016】
本発明のもう1つの目的と長所は、個別のオーダがレストランのコンピュータ・システムに自動的に入力されて、希望のままに在庫管理、内部統制、マーケティングに使用できることである。顧客が現金支払いを希望するか、またはクレジット・カードの使用を望まなければ、チェック・アウト・レジスタで、オーダが電子的に識別される。レストランが制御のために全ての顧客がチェック・アウト・レジスタに来ることを希望するとしても、クレジット・カード伝票と請求書を既に記入済みにして、レジスタでの時間を節約することができる。前払いしたテーブルは、チェック・アウト・レジスタで識別できる。
【0017】
本発明のもう1つの目的と長所は、急ぎの顧客が食物を注文するときにクレジット・カード支払いを完了できて、サーバが請求書を出すのを待たなくてよいことである。食事が終わり次第、顧客は、立ち去ることができる。
【0018】
本発明のもう1つの目的と長所は、手書きが全く含まれていないので、キッチン・スタッフは、常にオーダを読むことができることである。
【0019】
本発明のもう1つの目的と長所は、たとえテーブルでチャージされても、サーバのオーダとチップは、常に自動的に記録できることである。
【0020】
本発明のもう1つの目的と長所は、キッチンにおける識別を容易にするために、またはジャケット内の個人的メモのために、各サーバがその固有の注文装置を持てることである。
【0021】
上記の目的と長所は、レストラン、自動車修理工場、小売店、食料雑貨店、空港などのサービス施設における顧客による使用のために同様に適用できる。
【0022】
この汎用遠隔注文装置は、また、サービス施設により使用されて、顧客が所定のオーダを選択して、それを遠隔的に入力できるようにする。たとえば、サービス施設は、特定の所定オーダに関係するワールド・ワイド・ウェブのページ上にオーダ・コードを掲示できる。このウェブ・ページにアクセスした後で、顧客がオーダ・コードを入力装置に入力し、一方、サービス施設は、このオーダ・コードを注文ステーションに送信する。サービス施設は、また、オーダ・コードを提供するのに先立って、顧客にクレジット・カード番号を入力することを要請する。
【0023】
(好ましい実施例の詳細な説明)
本発明のレストラン・ドライブ・スルー通路のための遠隔注文システムは、図面の中では全体的に参照数字10で示されている。
【0024】
遠隔注文システム10は、入力装置12およびドライブ・アップ注文ステーション14を含む。入力装置12は、ドライブ・アップ注文ステーション14とは離れていて、入力装置は、乗物Vの中から使用される。好ましくは、入力装置12は、ハンド・ヘルドであって、ドライブ・アップ注文ステーション14から離れて持ち運びできる。多重装置12が使用可能であり、各顧客に別々の装置が割り当てられる。入力装置12は、好ましくはドライブ・アップ注文ステーション14の直接な視線の中にある。つまり、たとえば電話ネットワーク上で、装置が大きく離れて動作することを意図していない。
【0025】
好ましくは、入力装置12は、キーパッド16、電池18、第1のメモリ20、第1のプロセッサ22、送信機24を有する。第1のメモリ20と第1のプロセッサ22は、離散構成要素であってもよく、または両方とも図3に見えるような特定用途向けIC(ASIC)であってもよい。顧客識別番号は、第1のメモリ20に記憶されて、ドライブ・アップ注文ステーションにオーダを伝送する。
【0026】
キーパッド16は、更に好ましくは、図2に示すように、多くの数字キー16a、1つの入力キー16b、除去キー16c、数量追加キー16d、数量差引キー16eおよび開始/終了キー16fを含む。
【0027】
ドライブ・アップ注文ステーション14は、種々の食物品目の説明と注文番号がある掲示ビジュアル・メニュを有する。受信機32は、送信機24に同調される。ステーション14は、また、受信機32を通じて送信機24から受信される情報をデコードして、デコードされた情報を生成する第2のプロセッサ34を有する。デコードされた情報、たとえば、品目の説明および価格は、ディスプレイ36に表示される。第2のメモリ38は、通信リンク42を通じてポイント・オブ・セール・システムから受信される品目番号、説明、価格を記憶する。第2のメモリ38および第2のプロセッサ34は、離散構成要素であってもよく、または図4に見えるように両方とも特定用途向けIC(ASIC)であってもよい。
【0028】
送信機24と受信機32は、無線周波数(RF)伝送によっても赤外線(IR)伝送によっても動作する。
【0029】
遠隔注文システム10は、更に、第1のプロセッサ22で実行して遠隔入力装置12を管理するリモート・ソフトウェアと、注文ステーション14を管理する第2のプロセッサ34で実行する注文ステーション・ソフトウェアを含む。リモート・ソフトウェアと注文ステーション・ソフトウェアのフローチャートを図5が示す。
【0030】
最初に、注文ステーション・ソフトウェア36は、ディスプレイ36上に「歓迎」画面を表示する。この歓迎画面は、リモート装置12の開始キー16fを押して取引を開始するように顧客を招待する。
【0031】
それから顧客は、リモート装置12の開始キー16fを押して、送信機24から受信機32に信号を送る。この開始信号は、第2のプロセッサ34で実行する注文ステーション・ソフトウェアによりデコードされる。
【0032】
次のステップで、注文ソフトウェア・ステーションは、ディスプレイ36に「品目番号を入力してください」の画面(図6a)を表示する。顧客が利用可能な品目番号は、品目番号に関連する品目(ハンバーガ、チーズ・バーガなど)の説明とともに、掲示されるメニュー30に示される。
【0033】
「品目番号を入力してください」の画面に応答して、顧客は、1つまたはそれ以上の数字キー16aを押して、品目番号を入力する(図6b)。それから顧客は、たとえば「入力」キー16bを押すことにより、注文ステーション14に品目番号の伝送を開始する。
【0034】
品目番号は、受信機32により受信され、第2のプロセッサ34で実行する注文ステーション・ソフトウェアによりデコードされる。注文ステーション・ソフトウェアは、第2のメモリ38に保持されるテーブルを参照して、この品目番号を品目の説明と関連付ける。
【0035】
次に、注文ステーション・ソフトウェアは「品目識別子と数量」の画面(図7)をディスプレイ36に送る。このスクリーンは、希望する品目の数量を入力するように顧客に勧める。
【0036】
顧客は、数字キー16aおよびオプションとして数量追加キー16dおよび/または数量差引キー16eを使用して、希望する品目の数量を入力する。顧客は、たとえば「入力」キー16bを押すことにより、この品目の数量の伝送を開始する。
【0037】
受信機は、第1の品目の品目数量を受信して、これをデコーディングのために第2のプロセッサ34に渡す。第2のプロセッサは、第1の品目の数量を第2のメモリ38に入力する。第2のプロセッサは、第2のメモリに維持されるテーブルからこの品目の価格を探索して、第1の品目の品目合計を計算する。注文ステーション・ソフトウェアは、第1の品目の品目合計画面(図8)をディスプレイ36に伝送する。
【0038】
再び顧客が「入力」キーを押すと、「入力」キーを押したことを信号する伝送は、注文ステーション14に送られる。注文ステーション・ソフトウェアは、「入力/除去/完了」の画面(図9)をディスプレイ36に送る。
【0039】
「入力/除去/完了」画面に応答することにより、顧客は、3つの選択肢を有する。
【0040】
「入力」キーが押されると、リモート装置12は、注文ステーション14に「品目番号を入力してください」の画面(図6a)を送信して、もう1つの品目を注文するために上記の処理を開始する。
【0041】
「除去」キー16cが押されると、リモート装置12は、注文ステーションに送信して、「除去品目」の画面(図11a)を提供する。この画面は、品目番号、説明、数量により注文される品目をリストし、注文の合計を表示する。オプションとして、オーダの小計も表示される(図11b)。数字キー16aを使用することにより、顧客は、どの品目番号を除去するかを指示し、「入力」キーを押して、オーダから品目を除去することを注文ステーションに送信する。注文ステーション・ソフトウェアは、「入力/除去/完了」の画面を再び表示する。
【0042】
「完了」キー16fが押されると、リモート装置12は、注文ステーションに送信し、注文されたすべての品目と数量についてオーダの合計を計算する。注文ステーション・ソフトウェアは、注文合計画面(図10)をディスプレイ36に表示する。
【0043】
注文ステーション・ソフトウェアは、通信リンク42を介してポイント・オブ・セール・システムにオーダ情報を送る。
【0044】
ポイント・オブ・セール・システムは、通信リンク42を通じて注文ステーションに品目番号、説明および価格をロードする。
【0045】
汎用遠隔注文装置は、キーパッド116、電池18、第1のメモリ20、第1のプロセッサ22、送信機24を有する入力装置112を含む(図3および図12aを参照)。第1のメモリ20および第1のプロセッサ22は、離散構成要素であってもよく、または両方とも図3に見えるように特定用途向けIC(ASIC)にあってもよい。ユーザ/サーバ・インジケータは、注文ステーション140への伝送のために第1のメモリ20に記憶され、ユーザ/サーバを識別する。
【0046】
この遠隔注文装置は、更に、入力装置112とは別々の注文ステーション140を含み、注文ステーション140は、送信機24に同調した受信機32を有する。遠隔注文ステーション140は、また第2のプロセッサ34を有し、第2のプロセッサ34は、受信機32を通じて送信機24から受信するデコード情報に適合して、デコードされた情報を生成する。遠隔注文ステーション140は、またデコードされた情報を表示するのに適したディスプレイ36を有する。第2のメモリ38は、通信リンク42を通じてポイント・オブ・セール・システム40から受信される品目番号、説明および価格を記憶する。第2のメモリ38と第2のプロセッサ34は、離散構成要素であってもよく、また図4に見えるように、両方とも特定用途向けIC(ASIC)であってもよい。
【0047】
入力装置112は、情報を表示するディスプレイ・ウィンドウ114を有する。好ましくは、ディスプレイ・ウィンドウ114は、液晶ディスプレイである。
【0048】
入力装置112は、オーダがピック・アップに準備されたときに注文ステーション140からの伝送により動作する注文準備完了インジケータ118を有する。この注文準備完了インジケータは、LEDなどの照明インジケータであるのが望ましいが、チャイムまたはバイブレータであってもよい。
【0049】
キーパッド116は、メニュー項目および顧客データから選択入力するための複数の数字キーを有することが望ましい。図12aに示すように、数字キー116Aは、更に0から9までのラベルを有するのが最も望ましい。たとえば、標準的な電話機のキーパッドは、数字キー116Aとして使用できる。
【0050】
キーパッド116は、更に、注文ステーション140にオーダを伝送するために押されるオーダ送信ボタン120を有する。
【0051】
キーパッド116は、更に、オーダ番号を入力し取消/変更ボタン122を押すことにより、以前に提出されたオーダを取消または変更するために使用できる取消/変更ボタン122を含む。
【0052】
入力装置112は、クレジット・カードを読取り機に通してクレジット・カード上の磁気帯を読み取るクレジット・カード・スロット128を有することが望ましい。入力装置112は、また、クレジット・カード・ホルダの署名を電子的に記録するクレジット・カード署名ブロック126を有する。
【0053】
送信機24と受信機32は、無線周波数(RF)伝送によっても、赤外線(IR)によっても動作できる。好ましくは、RF伝送が使用される。
【0054】
この遠隔注文装置は、好ましくは複数の入力装置112を含み、複数の入力装置112は、各々、注文ステーション140から離れて別々に持ち運びできる。
【0055】
汎用遠隔注文装置を使用する方法により、このサービス施設の顧客が注文を出したり、サービス施設から他の情報を得たりすることができる。
【0056】
サービス施設は、注文コードを所定のオーダに相関させた後に、入力装置を使用する顧客に注文コードを供給する。たとえば、注文コード1は、ハンバーガ、フライ、コカコーラに相関される。それから入力装置のユーザは、キーパッド116により入力装置112にオーダ・コードを入力して、オーダ送信ボタン120を押すと、オーダ番号が注文ステーションに転送される。送信機24の範囲により、サービス施設の内部または外部で、ユーザは、入力装置112を作動できる。
【0057】
一般大衆にオーダ・コードを供給するために、サービス施設のオーナは、ワールド・ワイド・ウェブ上にオーダ・コードのメニュを掲示できる。たとえば、小売店が特売を行うならば、この店は、そのウェブ・サイトに売り出しの品目のオーダ・コードを掲示できる。店員は、これらのオーダ・コードのリストを印刷して、店を入力した後に、オーダ・コードを入力装置112に入力し、それらを注文ステーション140に送信する。
【0058】
代りに、サービス施設が顧客用のカタログを供給してもよく、この場合、各顧客は、買い物のための入力装置が与えられ、カタログにはオーダ・コードが記載されている。入力装置112は、多数のオーダ・コードを受け付け、オーダ送信ボタンを1つ押すだけで、それらを逐次に注文ステーション140に送信するようにプログラムできる。オーダの準備が完了すると、オーダ準備完了インジケータが点灯して、顧客がオーダすることができる。
【0059】
他の実施例において、サービス施設は、ウェブ・サイトなどで、要求者の本人確認をするだけで、またはオーダ・コードを受け取る以前にクレジット・カード番号により注文に対して支払いすることを要求者に付加的に要請するだけで、オーダ・コードを明らかにする。他の配置においては、要求者がクレジット・カードをクレジット・カード・スロット128に通した後に注文に対して支払い、クレジット・カード・スロット128が注文ステーション140を通じてクレジット・カード番号と期限をポイント・オブ・セール・システムに伝送する。
【0060】
入力装置112は、セルラ電話に組み込まれてもよく、それにより、電話回線網上で注文がサービス施設に伝送される。
【0061】
汎用遠隔注文装置のもう1つの実施例は、図14から図16に参照数字210で示されている。
【0062】
汎用遠隔注文装置210は、入力装置212およびこの入力装置212とは別々の注文ステーション140を含む。
【0063】
入力装置212は、更に、キーパッド216、電池(図示無し)、第1のメモリ20、第1のプロセッサ22、送信機224を含む。第1のメモリ20および第1のプロセッサ22は、離散構成要素であってもよく、または図3に見えるような特定用途向けIC(ASIC)であってもよい。
【0064】
入力装置212は、また、バー・コード・ラベルLを読み取るバー・コード・リーダ226を含む。
【0065】
注文ステーション240は、送信機224からの情報を受信する受信機32を有する。注文ステーション240は、また、受信機32を通じて送信機224から受信される情報をデコードしてデコード済み情報を生成する第2のプロセッサ34を有する。第2のメモリ38は、通信リンク42を介してポイント・オブ・セール・システム40から受信される品目番号、説明、価格を記憶する。第2のメモリ38と第2のプロセッサ34は、離散構成要素であってもよく、または両方とも4図に見えるような特定用途向けIC(ASIC)であってもよい。
【0066】
1つの好ましい実施例において、入力装置212は、セルラ電話機250を含み、受信機32は、電話応答装置242を含む。
【0067】
このセルラ電話機がアナログであれば、送信機224は、モデムを含む。
【0068】
他の実施例において、送信機224および受信機32は、赤外線スペクトルまたは無線スペクトルにおいて動作する。
【0069】
装置210は、また、1つまたはそれ以上のGPS衛星Sと通信する全地球測位システム(GPS)トランシーバ260を有する。
【0070】
装置210は、また、入力装置212のユーザを識別する個人識別装置270を有する。ユーザは、個人識別番号(PIN)を入力することを必要とせずに、この個人識別装置は、物理的特性によりユーザを識別できるのが望ましい。PINは、盗まれることがあるが、ユーザの物理的特性は、コピーできないので、これは、追加的なセキュリティを提供する。
【0071】
個人識別装置270により使用される物理的特性は、ユーザのいずれかの物理的特性でよいが、生体電気的特性、生化学的特性、生体力学的特性からなるグループから選択されることが望ましい。
【0072】
たとえば、個人識別装置270は、ユーザの親指の指紋またはユーザの網膜パターンを識別する。
【0073】
装置210のアプリケーションが例示される。
【0074】
入力装置212がバー・コード・リーダ226を備えたセルラ電話機250であれば、ユーザは、その家または車から注文したのちに店かレストランで受け取ることができる。店またはレストランは、印刷またはワールド・ワイド・ウェブにより、対応するバー・コード付きの品目のメニューを公表できる。品目を注文するには、注文ステーションが所在する中心地の番号をユーザがダイアルすれば、電話応答装置242により呼が応答される。一連の音声指示は、バー・コード・リーダ226を使用してバー・コードを読むようにユーザに指示する。注文ステーション140は、ポイント・オブ・セール・システムと連絡して、売り上げを記録する。更に、顧客は、自宅または店でクレジット・カードをクレジット・カード・スロット128に通すことが要求される。
【0075】
もう1つのアプリケーションにおいて、GPSトランシーバは、9m(10フィート)以内で正確にユーザの位置を指示して、入力装置212は、この位置を注文処理中に注文ステーション140に伝送する。もう1つのGPSトランシーバを装備した配達員は、そのトランシーバにGPS座標を入力して、注文したユーザが所在する位置に直接に行くことができる。これは、スタジアムのような環境において大きな価値がある。
【0076】
もう1つのアプリケーションにおいて、店またはレストランのワールド・ワイド・ウェブ・サイトを通じて標準的な注文処理を使用して、ユーザは、注文を出すことができる。ユーザが店またはレストランに到着すると、ユーザは、そこで品目を受け取る用意があることを注文ステーションに示すために、入力装置212を動作させる。
【0077】
本発明の精神とその本質的な属性から離れずに他の特定の形式により本発明を実施できるので、本実施例は、全ての面において例示的であって制限的でないと考えられるのが望ましく、本発明の範囲を示すために上記の説明よりも、むしろ特許請求の範囲を参照することが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】レストランのドライブ・スルー通路の関係を示す本発明の略図である。
【図1a】遠隔注文システムと販売時点管理システムを示す。
【図2】本発明のリモート・ハンド・ヘルド装置の略図である。
【図3】リモート・ハンド・ヘルド装置の構成要素の電気的ブロック図である。
【図4】ドライブ・スルー・ステーションの構成要素の電気的ブロック図である。
【図5】本発明のデータ処理方法のフローチャートである。
【図5a】本発明のデータ処理方法のフローチャートである。
【図5b】本発明のデータ処理方法のフローチャートである。
【図6a】「品目番号を入力してください」を表示する略図である。
【図6b】品目番号を入力した後の「品目番号を入力してください」を表示する。
【図7】顧客により記入された品目数量を有する「品目識別子および数量」画面の略図である。
【図8】「品目合計」画面の略図である。
【図9】「入力/除去/完了」画面の略図である。
【図10】「オーダ合計」画面の略図である。
【図11a】「項目除去」画面の一例の略図である。
【図11b】「項目除去」画面のもう1つの例の略図である。
【図12a】汎用遠隔注文装置の入力装置のブロック図である。
【図12b】図12aの線12Bに沿った断面図である。
【図13】汎用遠隔注文装置の注文ステーションの略図である。
【図14】汎用遠隔注文装置の入力装置のもう1つの実施例の略図である。
【図15】図14の入力装置により使用する注文ステーションの略図である。
【図16】端部立面の略図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
注文を受け注文の状態を決定しその情報にアクセスし顧客が請求の支払いをする顧客用の汎用遠隔注文装置であって、汎用遠隔注文装置は、
a)データ入力部(16)、電源(18)、注文メニューからコード化データを受ける第1のメモリ(20)、第1のプロセッサ(22)、地上ラインを有する通信網に接続された受信器(32)にデータを送信する送信器(24)および表示器(114)を有する無線通信装置(12)、および、
b)無線通信装置からの注文メニューのコード化データを受信器から地上ラインを有する通信網を経て受信する注文ステーション(14)と、無線通信装置から地上ラインを経て受信された注文メニューのコード化データを復号し何が注文メニューから注文されたかを表示する復号化情報を生成する注文ステーションの第2のプロセッサ(34)と、注文メニューの品目の番号と価格を記憶する第2のメモリ(38)と、注文された品目と価格を示す表示器(36)と、
c)注文ステーションに通信リンク(42)を経て接続された販売時点管理システム(40)と、
を含む汎用遠隔注文装置。
【請求項2】
請求項1記載の汎用遠隔注文装置であって、前記無線通信装置は、セルラ電話器を含んで成る汎用遠隔注文装置。
【請求項3】
請求項1記載の汎用遠隔注文装置であって、前記無線通信装置は、セルラ電話ネットワークを使用し、注文ステーションに接続される汎用遠隔注文装置。
【請求項4】
請求項1記載の汎用遠隔注文装置であって、さらに、前記無線通信装置の位置を決定して注文ステーションに伝送する全地球測位システム・トランシーバを含む汎用遠隔注文装置。
【請求項5】
請求項1記載の汎用遠隔注文装置であって、さらに、前記無線通信装置のユーザを識別する個人識別装置を含む汎用遠隔注文装置。
【請求項6】
請求項5記載の汎用遠隔注文装置であって、前記個人識別装置は、肉体的特性により直接にユーザを識別する汎用遠隔注文装置。
【請求項7】
請求項6記載の汎用遠隔注文装置であって、前記肉体的特性は、生体電気特性、生体化学特性および生体機械特性のグループから選択される汎用遠隔注文装置。
【請求項8】
請求項7記載の汎用遠隔注文装置であって、前記個人識別装置は、ユーザの親指の指紋を識別する汎用遠隔注文装置。
【請求項9】
請求項7記載の汎用遠隔注文装置であって、前記個人識別装置は、ユーザの網膜パターンを識別する汎用遠隔注文装置。
【請求項10】
請求項1記載の汎用遠隔注文装置であって、さらに、クレジット・カードの磁気ストライプを読み取るクレジット・カード・スロットを含む汎用遠隔注文装置。
【請求項11】
遠隔注文装置を使用して品目を遠隔的に注文する方法であって、
(a)無線通信装置と注文ステーションの間に無線通信を設立する段階と、
(b)注文コードを参照する段階と、
(c)希望する購入注文コードを入力する段階と、
(d)注文ステーションと通信し地上ラインに接続された受信器に注文コード化データを伝送する段階と、
(e)注文ステーションにより注文コードを復号する段階と、
(f)注文ステーションから販売時点管理システムに復号された注文を伝送する段階と、
(g)全ての購入が完了するまで段階(b)から(f)を選択的に反復する段階と、
(h)販売時点管理システムにおいて購入を勘定する段階と、
(i)注文された品目を表示し注文を充足し顧客に課金する段階と、
を含む前記方法。
【請求項12】
遠隔注文装置を使用する請求項11記載の方法であって、さらに、前記無線通信装置から注文ステーションにクレジット・カード情報を伝送する段階を含む前記方法。
【請求項13】
遠隔注文装置を使用する請求項12記載の方法であって、さらに、通信リンクを経て前記注文ステーションから受信されたクレジット・カード情報を承認のためにクレジット・カード認証センタに伝送する段階を含む前記方法。
【請求項14】
遠隔注文装置を使用する請求項11記載の方法であって、さらに、前記無線通信装置から顧客識別情報データを受信する段階を含む前記方法。
【請求項15】
遠隔注文装置を使用する請求項11記載の方法であって、さらに、前記無線通信装置に接続された全地球測位衛星装置により無線通信装置から顧客位置情報を受信する段階を含む前記方法。
【請求項16】
遠隔注文装置を使用する請求項11記載の方法であって、さらに、バーコードを読み取ってデータを前記無線通信装置に入力する段階を含む前記方法。

【図1】
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【図1a】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図5a】
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【図5b】
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【図6a】
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【図6b】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11a】
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【図11b】
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【図12a】
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【図12b】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2007−293888(P2007−293888A)
【公開日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−145743(P2007−145743)
【出願日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【分割の表示】特願2002−533205(P2002−533205)の分割
【原出願日】平成13年10月5日(2001.10.5)
【出願人】(502065479)
【Fターム(参考)】